青人草。
葦原の中つ国に成った存在。
人は自然性から成る。
自然の法則をもっとも強く受ける。
姿は神に似ている。
人の出生は綿毛のように風に吹かれるまま。
人の一生は草木のように。
長く伸び。
やがて枯れては。
どこかへ生える。
たんぽぽが。
綿毛を飛ばすように。
草はいろいろ。
実を付け。
花を咲かせる草木も。
木々のように。
生い茂り。
地にそびえたつ。
花は美しい。
花は可憐に咲き誇る。
やがて散って。
木の実は大地のささげもの。
人は草木のように生きるべし。
自然に振る舞って。
自然体でいて。
不自然なものこそ捨ててしまい。
自然とひとつになるべし。
人の一生は自然な成り立ち。
自然の法則。
人は自然に還るべし。
不自然は機械的を生み。
自らを穢せば。
自らの汚染にて。
枯れて朽ち逝く。
田んぼの稲がそうであるように。
苦もまた。
自らの根っこを強くする。
水ばかりは貰えない。
そうした草木は。
丈夫にはならない。
水のあげすぎは。
自らを腐らせる。
草木は四季を問わず。
そこに生える。
人の人生。
春でも夏でも秋でも冬でも。
それぞれ生えている。
青人草。
草木のような人の在り方と。
自然に沿った在り様。
不自然さの排除。
自然の法則の受容。
自然としての人を。
人の本質を示されしもの。
神道。
人は安楽ばかり与えられると。
何もしなくなり。
やがて腐る。
人はどうあるべきか。
木々と同じく。
春には花を咲かせ。
青々と生い茂り。
夏には豊かに葉を茂らせ。
秋には果実を実らせ。
冬には枯れ木のように上手にしのぐ。
この言葉から見出した人はしあわせである。
人は木々。
草木と同じ。
木々。
草木をよく観察すべし。
人はみなあんなふうに生き。
枯れてはまた息吹く。