天才魔法少女すみれ。

学問の基礎を中学生前半で学び終えて。

自由時間を自身の向上と。

学問に慣れ親しみ事に費やしています。

さらに。

寡頭制が正されてからは。

外遊を繰り返していますよ。

世界を見て回ることは必要だと思ったからです。

すみれ。
「海は広い?」
「いいえ。」
「うちが海と一体化してるんや。」
「海の一部である魚もおるで。」

あかね。
「関西弁どうしたの?」

すみれ。
「むかし関西人の知り合いがいてな。」
「真似したらエセ関西弁になってしもうた。」

あかね。
「関西人はそういうの嫌いますよ?」

すみれ。
「そう言われても直らへん。」

あかね。
「無くて七癖。」

すみれ。
「癖は曲者。」
「この景色は汎神論。」

あかね。
「自然の美しさに私も一体化する?」
「自然とひとつに。」

すみれ。
「知ってるん?」
「正気(せいき)」
「正氣とも書く。」
「宇宙に存在する明らかで正しい根本の力。」
「素敵やわあ。」

あかね。
「そんなすみれちゃんも素敵。」

すみれ。
「あらまあ美しい。」

港で連絡していた。

地元の。

知り合いの女性と一緒に伊豆大島を巡って。

大自然。

伊豆大島というものを魅せつけられました。

すみれ。
「田舎だと思っていたら馬鹿にできへん。」
「むしろ都会のほうがごちゃごちゃしていて不自然やな。」

あかね。
「自然性を無視した文明や社会でも作ろうとしているのでしょうねぇ。」

すみれ。
「この世界は人間のものちゃうで。」
「愚かな人間のことやから。」
「愚か者は打たれてはじめて気付く。」

あかね。
「何かに打たれるといいですね。」

すみれ。
「それにしても自然の造形美やな。」
「島という点において魅力ありや。」

あかね。
「大人にならないと分からない世界ですよ。」

すみれ。
「観光地の良さは大人にしかわからんよ。」

あかね。
「ただ歩いたり巡っているだけで鑑賞した事にはなりません。」

すみれ。
「そうや。」
「花より団子みたいな連中や。」

あかね。
「確かどこかで無益な者であると書かれていました。」
「そのとおりなんですね。」

すみれ。
「そんなもんちゃう?」
「伊豆大島というのはこういうものや。
「なんてものを魅せられたで。」

半日後に。

知り合いの女性と別れて。

伊豆大島の帰路にて。

あかね。
「世界は見ないとわからないもんです。」

すみれ。
「世界なんて見ないとわからへん。」

遠くから謎の船が近づいてきます。

船は接近して。

密着。

謎の集団が乗り込んで来て。

人々は戸惑っています。

すみれ。
「なんや?テロでもはじめるつもりか?」

あかね。
「海賊ごっこですかね?」
「けっこう堂々とやりますよ。」

謎のローブの集団が。

慈善団体を名乗り。

人々に術をかけています。

すみれ。
「なんかまずうない?」

あかね。
「蹴散らしますか?」

すみれ。
「そのほうがいいわ。」
「でも相手多勢だわ。」

あかね。
「各個撃破で行きましょう。」

敵の人数が増えていますよ。

すみれ。
「なにしとるん?」


「魔法使いがかつてのように魔術を操り。」
「人々を惑わしている。」

すみれ。
「何百年前の事を言うてるん?」

すみれ。

炎のボールを押し当てて。

謎の人物が焼け焦げてノックアウト。

それを期に。

戦闘が発生。

相手は武器を持っていた。

すみれ。
「おっと?当たらんよ。」

絶妙に距離を取って。

炎のボールを押し当てて。

撃破していくも。

相手に囲まれてしまう。

あかね。
「重力崩壊。」

周囲に6Gが付加されて。

すみれとあかね以外動く事ができない。

なんとか屋上デッキに撤退。

すみれ。
「相手は新手のテロやな。」

あかね。
「魔法使いに敵対している連中かな?」

すみれ。
「魔法使いの評判落としやな。」
「魔女の奴ら巻き返したな。」

あかね。
「題名は魔法使いの謀反とか?」

すみれ。
「そんなところや。」
「来たで。」

あかね。
「歪曲フィールド。」

エネルギー弾をフィールドで歪曲して無効化。

突撃して来たところを歪曲空間に突入してしまい。

混乱して倒れていく敵集団。

敵の船から増援が来てしまう。

1人1人と来ては倒していくが。

切りが無い。

すみれ。
「まずいで。」
「あいつの中に魔法少女が混ざっている。」

あかね。
「どう見ても戦力差あります。」

敵にグループが四方から襲撃されて。

劣勢。

あかね。
「分散しましょう。」

すみれ。
「わっ!やば!」

敵の魔法少女3人に追い回されるすみれ。

すみれ。
「ちょっと待って!うわあ!」

集中攻撃に遭う。

結果的に8人に追いかけられた。

すみれ。
「ここで行き止まりやな。」


「終わりだよ。」

すみれ。
「使いたくなかったやけれど。」

すみれは手を天にかざして。

太陽の力が降り注ぎ。

金色の帯を手に掴むと。

それを基に。

人工太陽を発生させる。

すみれ。
「終わりにしましょうか?」

敵が攻撃しても効果なし。

人工太陽を発射。

輝く太陽の玉が本体と複数に分離して。

相手に突撃して燃やす。

そのままホーミングされ。

敵の船に命中して。

大爆発。

辺りが閃光と火炎に包まれて。

気を失う。

すみれ。
「これMP無くして倒れるんや・・・。」

視界が真っ白に。

気付いたら病院のベッド。

医者。
「一週間も寝ておけば回復します。」
「単なるMP切れで倒れているだけですから。」

看護師。
「あらやだ。」
「あの娘が戦ったの?」

医者。
「功労者でしょう。」
「手厚く。」
「医術は仁術。」

しばらくして。

あかねちゃんが来訪。

あかね。
「大丈夫だね?よし。」

すみれ。
「あいつらどうしたん?」

あかね。
「華族が対処するって。」
「私が話しておいた。」

すみれ。
「思わぬ賞金首に出会ったわ。」
「取り逃がしてしまった。」

あかね。
「賞金稼ぎに熱中するのはいいけれど。」
「生き残る事が肝心じゃない?」

すみれ。
「今回はギリギリやったわ。」

あかね。
「後は任せておいて。」

一週間して退院。

公園にて。

小雪。
「久しぶり。」

小毬。
「こうして会えるのも安定したからかな。」

すみれ。
「なんとか治まったからやな。」
「寡頭制で争った以来やわ。」

小雪(こゆき)。
「派閥に違反者が出て魔女と手を組んだ。」

小毬(こまり)。
「政治内部に反乱分子がいるから。」
「連携しているし。」

小雪。
「たぶん目的が複数あって分からない。」

あかね。
「世間を混乱させようとしている。」

紗莉奈(さりな)
「いたいた。」
「最新のレポート見ておいて。」

すみれ。
「外国の魔法使いは半分が堕落しているんやな・・・。」
「ついにその波がうちらのほうに来たってわけなんや・・・。」

紗莉奈。
「立て直さないといけない。」
「そのうちかつての連中のように堕落させられて。」
「魔女狩りに発展するとか?」

あかね。
「魔女が巻き返した以上。」
「新しい体制が必要だね。」

すみれ。
「腐敗したという意味やね。」
「これは全国に投げかけて。」
「一肌脱がんと。」

紗莉奈。
「外国では半分の魔法使いが堕落した。」
「日本にもそれが来た。」
「寡頭制の次は内乱ってわけよ。」

すみれ。
「用心しとくわ。」
「みんな気を付けといて。」

解散。

あかね。
「これからなにする?」

すみれ。
「いつものように図書館に籠もるわ。」
「古本屋にも寄る。」
「そもそも賞金首を捕まえたい。」
「一攫千金やねっ!」

あかね。
「手伝うよ。」
「そろそろ本格的に訓練しないとだもん。」

この日も一緒に。

寡頭制の派閥争いも反乱分子によって再発し。

治めるべく全員が活動する。

動乱期です。


2


すみれだけが作り出せた人工太陽。

魔法と科学が融合して作成した品物。

とんでもない値打ちがあり。

発電所に設置すればエネルギーの心配は無いほどで。

ただし自爆したり暴走することはよくあるものの。

宝物として地下倉庫に保管されている。

珍品のひとつ。

みんなそれが欲しいのですが。

明らかに原理不明な為に。

厳重管理されております。

どこにあるのか分かりません。

夜の繁華街。

すみれ。
「賞金稼ぎおらんかな?」

あかね。
「不意討ちに注意。」

すみれ。
「相手避けていくんよ。」

あかね。
「魔法少女かな?って思ったらみんな避けるよね。」

すみれ。
「戦闘力に差があって勝負にならんから。」
「女って力があればそれだけでいいん?」

あかね。
「力があれば女性って簡単だよね。」

乃土香(のどか)ちゃんと千夏(ちか)ちゃんが網を張っている場所に入りました。

スラム?の二階から。

千夏。
「うそー!」
「獲物取る気ですかー?」

すみれ。
「あんたら先越したんやね・・・。」

乃土香。
「そのとおりー!」

通り抜けます。

謎。
「御嬢さん。」

すみれ。
「なんや?」
「ナンパか?」

拳銃を向けてくるが。

横から発砲されて。

向けてきた男性が倒れる。


「大丈夫だったか?」

すみれ。
「なんのつもり!?」

あかね。
「すーちゃん危ない!」

油断していた所を。

拳銃で攻撃してくるも。

あかねちゃんが弾いた。

乃土香ちゃん。
「感電しちゃえー!!」

後ろから謎の男性に抱き着いて。

男性が感電して倒れて気絶。

すみれ。
「うわっ!?」

謎。
「人工太陽は・・・どこだ?」

すみれ。
「あれはなー。」
「自衛隊の基地にあるで。」

あかね。
「二段式の不意討ち・・・?」

乃土香ちゃん。
「こいつめ!生け贄使いやがってー!」

警察が到着して。

相手はすみれを拉致しようとしていたらしいです。

人工太陽が欲しくて。

あかね。
「あれほんと?」

すみれ。
「自衛隊が持っているわけないよ。」
「あれ使ったら小型の原子爆弾みたいなもんじゃん。」

あかね。
「えー!?」

敵はその後。

自衛隊の駐屯地に侵入して迎撃されています。

執拗に迫る敵さんは消耗。

外国の魔法使いもまだ堕落・腐敗している状態で。

なんとなく良くない雰囲気の中。

日本の魔法少女・魔法使いだけが健全さを保っている。

暗黒時代かな?


3


魔女達が潜伏しているので。

依然として紛争になっている。

華族が対応しており。

しばらく混乱が続きそうです。

大きく見ると暗黒時代なのに。

近くで見るとのんびりまったりな景色だけがあります。

すみれ。

いろいろ制作中。

すみれ。
「女の子はかわいい飾りとか。」
「洋服とか。」
「アクセサリー。」
「こういうの作ったら天下一品やんよ。」

あかね。
「エセ関西弁なおらない?」

すみれ。
「癖になってしもうた。」

あかね。
「女性ってなんだろうね?」

すみれ。
「女性?女性はな。」
「知性と才気と知恵。」
「勇気と義やで?」
「優しさは捨てたんよ。」
「弱くなるんから。」
「力というのは人にとって必要不可欠なんやな。」

休憩。

いつか拾った燃える石のコレクションを眺めているふたり。

すみれは次に。

絵画を仕上げようとしていますよ。

すみれ。
「絵画を描く時に。」
「真実の姿を描くようにしているんや。」
「対象の姿をそのままに描くのではなく。」
「対象の本来の姿。」
「オレンジなら必要であるすべての者を前提に。」
「四季に関するものなら。」
「人々が楽しむ姿を前提に。」
「直視して理解できない真実そのものを。」

あかね。
「そこまで進んでいるのかな?」

すみれ。
「猫なら。」
「猫好きな飼い主にとってその猫は特別。」
「蝶々も自然の一部として。」
「大自然を背景に透過したり。」
「そもそも蝶々とは?という問いが反映されていて。」
「蝶々ひとつも人との関わり。」
「自然の一部としての存在など多様な描き方やね。」

あかね。
「ちょっとわたし遅れているよ。」
「女性として。」

すみれ。
「そうなると女性ってどうあるべきやと思う?」

あかね。
「女性はどうあるべき?」

すみれ。
「女性はどうあるべきですか〜?」
「もちろん既成概念はなしで〜?」

あかね。
「きちんと自分なりの答えを見出した女の人が立派という意味になるよ。」

すみれ。
「本来は男性と女性は対等に渡り合っているはず。」
「女性に遅れがあるんやで?」
「女を極めるって。」
「女性の真実に迫ることなんや。」

あかね。
「歴史がそう示している以上。」
「そのとおりなんだと思う。」

すみれ。
「わたしはそれを目指してるんや。」
「女性はこうあるべき!それの実践や。」

あかね。
「女性のあるべき姿があるから。」
「いろんな神話の女神様はそうだよね。」
「凄く究極な戦いがあったり。」
「女帝だったり。」
「そっからヒントを得たんだね?」

すみれ。
「そうや。」
「よく見れば女神様が手本やわ。」
「そこから女性を知ったんね。」
「無益な連中とは違うもん。」

あかね。
「すーちゃんの魔力指数が高いのもそこから来ているのかあ。」
「自然を対象とした制作がメイン。」
「わたしも好成績狙えるかなあ。」

すみれ。
「というわけですみれのアトリエは作業尽くし。」
「一緒に創作三昧やな。」

あかね。
「日の下に新しきものなし。」
「これは最大の訓戒だからね。」

アトリエはいろんな作業で埋め尽くされて。

中には出品されて取引される物も。

すみれの工房はいろんなものを作り出す。

注目の場所。

日の下に新しきものなし。

この世の中でまったく新しいものは何もない。

新しい発明や発見も。

実はすでにあるものにちょっと手を加えて形を変えたにすぎない。

これが活かされたこの場所は。

世界の一部として。

ならば。

それは世界の声です。

すみれ。
「これまで無かった者になるんや。」
「これまで無かった女性になるんや。」
「そのための箴言やろ?」

るんるんで筆を進めて。

魔法少女として発現して以来。

きっかけを掴んだ女の子は。

前人未踏を進むことになりました。

女の子の美学を追及する。

すみれちゃん。

魔法少女はアイドルの一種ですから。

なおさらです。

「今までに存在しなかった者」になれるかな?

すみれのチャレンジは続きます。


4


すみれのお姉さんが外国に啓蒙活動に出かけていましたが。

成績不振に陥っています。

それで。

定評のあるすみれが家督相続の候補になりました。

すみれが相応しいのでは?という議論の結果です。

すみれ。
「そういえばうち公家だったなあ。」
「九条っていう。」

あかね。
「私は一条。」
「近衛シスターズ。」
「こゆき・こまり。」

すみれ。
鷹司ひまり。」
「萩原まいか。」
「広幡ミカ。」
「岩倉さりな。」
「大山のどか。」
「烏丸ちか。」
「最近よく会うわな。」

あかね。
「歴史感漂う。」
「間接民主制において最悪なのは。」
「歴史を否定すれば。」
「この世界を自分色に染められると信じたこと。」

すみれ。
「歴史から学ぶと。」
「すごく価値があるんやで。」
「良い意味で古くて。」
「自分たちが最高であるとうぬぼれてたりして?」

あかね。
「そんなわけない。」
「そこまでだったらお笑い芸人並にネタやで。」

すみれ。
「我々が新しい歴史だー。」
「人類は新しくなった!」

あかね。
「あっはははは!そんなのやめて。」
「お笑い芸人よりおもしろいわ。」

すみれ。
「単に三制度。」
「王政・貴族政・民主制のうち。」
「民主制を取ったに過ぎないんやから。」
「誇れたものじゃないで。」

あかね。
「そのうち衆愚政治になりますよ。」
「わたしらは例外だけれど。」

すみれ。
「ギャグはこの辺りで。」
「本当に女性ってなんや?」
「自分で道を歩ける女はいないの?」

あかね。
「男の馬に乗るしかないとか?」

すみれ。
「ギャグの続きやるん?」

あかね。
「いままでの女性が偽物だったとか?」

すみれ。
「そうであるならばうちは本物の女性やるん。」

小田原城で調べもの。

制度が変わっただけで。

本質は変わらず。

人の性質も変わらず。

現代はただ民主制が採用されたのみで。

他に変わったところはありません。

残念ですがこれが事実です。

苺花(まいか)
「指輪をして。」

美香(ミカ)
「魔力に制限が出る。」

日葵(ひまり)
「本気でやるわけじゃないからね。」

すみれ。
「あいつらまたやるん?」

あかね。
「また競っているよ。」

すみれ。
「勝負事ってな。」
「結局勝負やから。」
「結果は分からへんで?」
「強いから勝てるなんて事もない。」
「速いから追い抜ける事なんて有り得えへん。」
「勝負があって結果がある。」
「自信満々な奴ほど負けやすいのや。」

あかね。
「勝負を知らないのかな。」
「勝敗は分かるようなものじゃない。」
「博打みたいに見える。」

苺花ちゃん。

黒い球体を設置して。

周囲の動きを制限。

シャドーボールで狙い撃ち。

美香ちゃんが弾いて。

日葵ちゃんが球体をレーザーで射抜いて破壊。

美香ちゃんが苺花にタックルを当てるも。

ダミーでした。

いつの間にかダミーと入れ替わっていて。

遠くから狙い撃ちする苺花ちゃん。

日葵ちゃんのレーザーを美香ちゃんが弾いて。

美香ちゃんが追いかける。

日葵ちゃんは一瞬で30メートル移動して距離を取る。

膠着状態になったので終了のホイッスルを三人で吹いた。

すみれ。
「あいつら腕上げてるわ。」

あかね。
「前と動きが違うよ。」

すみれ。
「わたしも遅れてはいけない。」

すみれは師匠の元に行き。

数日間トレーニングすることにしました。

基礎が完成されていたので。

グレードアップすることに成功。

すみれ。
「魔力が強くても扱い方でこんなに違うんか・・・。」

スクラップ置き場で全損した自動車を。

溶解させるほどの威力。

すみれ。
「ここまで強くしたらエネルギーが持たん。」
「通常時は5割だけ出しとこ。」

多くの魔法少女は指輪で自分の力を調整していますよ。

無駄な消耗をしない為であり。

魔法使いの最盛期は20歳前後ですので。

なおさら魔力を長く維持できるように。

トレーニングは欠かせません。

魔法少女のみ限界以上の力を出せるのですが。

大人になるとそれが出ないので。

魔法少女が重要視されるひとつの理由ですね。

魔法少女は特別な女の子なので。

今日も男性女性問わず。

散歩中に覗き見されたり。

けっこういろいろある。

女の子の在り様です。


5


闇市が開かれると知って。

賞金稼ぎに出向いたのです。

繁華街の奥にあるスラム街。

苺花。
「こっちに来い。」


「逃すな!」

苺花。
「行き止まり。」


「もう逃げられんぞ。」

苺花。
「いいえ。」
「周囲に無駄な被害が出ないようにしたの。」

美香。
「包囲したよ。」

日葵。
「せいぜい抵抗することね?」


「しまった!」

集中攻撃。

5人中。

3人仕留めたのに。

おいしい賞金首が逃亡。

千夏。
「おとなしくお金になって欲しいんですけど。」

紗莉奈。
「久々に大金を手にするのか?」

乃土香。
「詰めが肝心。」

千夏が影射ち。

影を形成して相手を掴む。

影に捕まって動けない賞金首。

シャドーボールを撃ち込まれる千夏。

千夏。
「ひゃあ!」

苺花。
「わたしんの!」

紗莉奈。
「待て!賞金首!」

乃土香。
「邪魔しないで!」

杖で叩いてきて。

爆発。

美香はガードしてダメージなし。

日葵のレーザー。

乃土香ちゃんのバリアで吸引されてしまう。

千夏。
「波動砲。」

苺花。
「うわっ!」

近くに着弾。

爆発して転ぶ苺花。

小雪。
「魔女来てるよ!」

小毬。
「そんなことやっている場合!?」

紗莉奈。
「なんだって!?」

日葵。
「そっちのほうが高額の賞金だよ。」

千夏。
「さんざんに邪魔されたんですけどー。」

乃土香。
「そっちのほうが美味しくない?」

千夏。
「逃しちゃったから。」
「さっさと倒れて欲しいんですけど。」

すみれ。
「なんかやってる。」

あかね。
「けっこういろいろ壊れてるよ。」

小雪。
「魔女が戦域に侵入したから。」

小毬。
「いまかなり激戦になってる。」

すみれ。
「これだとほとんど逃げられたね。」

あかね。
「うん。」
「魔法少女がやりあってると知れば。」
「大抵は逃げる。」

魔女。
「もーらい。」

すみれ。
「はっと!」

すみれ。

宙返りして。

あかねも側転して。

炎の爆弾を投げつけて空中炸裂。

魔女逃げ遅れて。

ダメージになる。

あかねがシールドを使って格闘戦を仕掛けたので。

魔女は何もできずに。

路地裏に落ち延びたが。

美香に発見された。

魔女。
「こんの!」

美香。
「おっと。」

一瞬で後ろに回って。

蹴るなり殴るなりして魔女は倒れた。

千夏。
「どれが本物かな?」


「ちっ!」

拳銃を発砲するも。

みんな幻影。

千夏。
「正解はあなたの足元でした。」


「うわあ!?」

千夏に束縛されて賞金首捕獲。

紗莉奈。
「待てよ!」

日葵。
「待ちなさい!」

乃土香。
「え?」

誰かが横から乃土香ちゃんを掴むが。

感電して自滅。

紗莉奈のブーメランを路地を使って避けて。

賞金首が逃走に成功。

紗莉奈。
「なんてこと!」

日葵。
「まあ2人ほど倒したし。」
「全員は無理ってことよ。」

紗莉奈。
「欲張らないのなら。」
「まあ充分ってことか。」

治安部隊が身柄を取りに来ました。

闇市は即座に解散。

魔女を捕獲に成功しておりました。

あかね。
「誰かが魔女を捕まえたって。」

すみれ。
「え?強さで定評のあるアレを?」

魔女は依頼を受けて。

魔術を使って。

骨董品や貴金属を窃盗多数。

戦争を仕掛ける前の下準備で。

国内を混乱させて。

工作が成功したと同時に開戦。

天然資源の発掘権利を得るという計画でした。

目的は他国が力を誇示する為に派遣した。

工作員とのこと。

そのために大金を貰っていたそうです。

すみれ。
「取り逃がしたあ!」

あかね。
「相手も簡単じゃないから。」
「取り逃がして当然だよ?」

すみれ。
「そうよね。」
「あんな乱戦の中だったし。」
「わたし出遅れたんだ。」
「思ったより未熟かあ。」

あかね。
「それは全員に言えることだよ。」
「成長が止まってない。」
「成長が止まった人は自分が完成したと信じているから。」

すみれ。
「わたしの成長は止まっていない?」
「今回を教訓とするわ。」

夜遅く。

帰宅していく女の子ふたり。

大事な戦果は他の娘に取られましたが。

わたしの成長が止まっていない事が分かって。

怪我の功名ですね。

失敗だと思ったことが良い結果になりました。

また鍛えなおしです。

わたしの成長は続いていくんですから。


6


河川敷。

野球グラウンド。

紗莉奈。
「ほとんどの家系が藤原氏ですし。」
「もう同士討ちはなしで?」

乃土香。
「誰かが支配権を握っていればいいのよ。」

千夏。
「無益な戦いになるくらいなら。」
「妥協したほうがいいと思いますよー?」

苺花。
「派閥も変化したし。」
「特に争う理由はないかな?」

美香。
「この前みたいに獲物の取り合いはあるかもしれないけれど。」
「意見は一致したよね。」

日葵。
「きちんと治めてくれればいいんですわ。」

3か月経過して。

いつの間にか。

それぞれ意見が一致して。

小競り合いが減っていました。

魔女の姦計は続いており。

最近。

アンヴォカシオン6という精鋭部隊が投入され。

魔法使いがふたり仕留めましたが。

まだ4人も潜伏しているのです。

日葵。
「落ち着いて話すの久しぶりですねぇ。」

あかね。
「あれ?前に戦っていた?」

すみれ。
「旧友なんです。」
「また獲物が増えましたが。」
「横取りはせんでくれ。」

日葵。
「それは時と場合ですよぉ。」
「では一緒にカフェでも?」

すみれ。
「いいわあ。」
「行こう行こう。」

のんびりとした日常。

でも。

アンヴォカシオン6が何回か敗北して。

この地を通過するとは思いませんでした。

どこかで戦闘があり。

けっこう忙しく動く緊急車両。

すみれ。
「もしかしてあの噂の連中やな?」

日葵。
「そうだったら。」
「良いお金になりそー。」

すみれ。
「でも相手の力量わからんで。」

あかね。
「戦ってみれば?」

すみれ。
「勝負ってのはな?」
「強いイコール勝てるじゃないんや。」
「結果がすべてなんやで。」
「油断したり侮るのは禁物の真剣勝負。」

日葵。
「せっかくの獲物ですし。」

すみれ。
「チャレンジする価値はあるで。」
「相手はけっこう名が知れた連中。」
「るんるん気分で討伐はできへんという意味やで?」

あかね。
「もし倒せたら?」

すみれ。
「そうやろー?」
「無策で攻撃しないことや。」
「敵の力も分からずに仕掛けることはできへん。」

あかね。
「なるほどー。」

すみれ。
「ちょっと陣形組んで歩くことにしようや。」
「ひまりが後ろ。」

日葵。
「わかったよ〜。」

あかね。
「戦いを知る・・・かあ。」

喫茶店を出て。

しばらく歩いています。

路地裏で休憩している苺花ちゃん。

苺花。
「逃がしてもうた。」

アンヴォカシオン弐。
「さっきの借りは返す!」

苺花。
「うわっ!」

軽装鎧とマントの男が突撃してきました。

明らかに重たそうな棒を持っていて。

振り回してきます。

苺花はひらりと避けていく。

アンヴォカシオン弐。
「くっ!いつまで避ける!」

苺花。
「ちょっ!きゃっ!」

いつまでも攻撃が当たらない。

紗莉奈。
「そこまで。」

サイコキネシスで動きを止められたアンヴォカシオン弐。

アンヴォカシオン弐。
「うぐぐく!」

苺花。
「食らいなさい!」

苺花ちゃんのシャドーボール。

アンヴォカシオン弐に直撃。

アンヴォカシオン弐逃走。

苺花。
「あいつ!」

紗莉奈が半透明な誘導ブーメランを投げつけた。

アンヴォカシオン弐は棒で打ち払うも。

感電して辛くも逃げ延びる。

商店街にて。

すみれ。
「しまた。」
「メールフォルダいっぱいやん。」

あかね。
「わたしもだ。」
「最近いろんなことに熱中していて。」
「友達への返信忘れてた。」

すみれ。
「最近遊んでないなー。」

あかね。
「友情はどこへやら?」

日葵。
「友情の有無が友達の判定じゃないのぉ?」

すみれ。
「それはそうや。」

あかね。
「仕方がない。」
「帰ったらまとめて。」

この街では宝箱を使う遊びがあって。

誰かが宝箱を設置して。

隠し財宝的な遊びが流行っています。

不用品でも物の使い方で価値は決まるので。

キャラクターグッズをリサイクルショップで購入して。

入れてしまうのです。

誰でも取れるようになっていますよ。

すみれ。
「宝箱あった。」
「なんかのカード?」

あかね。
「サッカー日本代表。」
「むかしお菓子のオマケになっていたレアカード。」

すみれ。
「なんかいらへん。」
「そのままにしとこ。」

日葵。
「なんか変な奴が苺花ちゃんを襲撃したって。」
「メールが。」

すみれ。
「ならこっちにも来るで。」
「白昼堂々やな。」

あかね。
「トラップ張っておく?」

すみれ。
「確かに魔力の気配あるわ。」
「しばらくここで待ち伏せしようか?」

10分待機していたら。

アンヴォカシオン壱が来ましたが。

屋根伝いに去っていきました。

すみれ。
「あいつが噂の魔術師。」

あかね。
「中々の戦闘力がありそう。」

日葵。
「この街に来たんだ。」

すみれ。
「待って。」
「7時の方向。」
「あかねちゃん防御や。」

あかね。
「万全だよ。」

白い電撃を浴びせられますが。

周囲に設置していた魔石によって。

結界になっていたので。

無効化されます。

アンヴォカシオン弐。
「ちっ!」

日葵ちゃんが石を持ち出して。

手でこねて。

光の球にして空高く打ち上げました。

すみれ。
「黒炎弾!」

アンヴォカシオン弐。
「うわああ!」

アンヴォカシオン弐が跳ね飛ばされる。

ギリギリ防いだが。

壁に叩きつけられた。

日葵。
「シューティング・スターアタック!」

さっきの石がホーミングして。

アンヴォカシオン弐の頭に落ちてくる。

アンヴォカシオン弐必死になって回避運動をするも。

大爆発してアンヴォカシオン弐がまた吹き飛ばされた。

アンヴォカシオン弐逃げ出す。

味方の魔法使い。

女性陣が追跡していく。

アンヴォカシオン壱が死角から。

何か足元に撃ち込んでくる。

すみれ。
「回避!」

あかね。
「わっ!」

日葵。
「なんてこと。」

そのまま爆発するも。

ダメージなし。

そのまま遭遇戦に突入。

散開することに。

すみれ。
「この辺りは建物が複雑過ぎる。」
「それを知っていて仕掛けたんか。」

あかね。
「とりあいず防御しておけば大丈夫。」

日葵。
「出たとこ勝負。」

アンヴォカシオン壱があかねを発見。

攻撃体制に移るも。

直後にすみれに発見された。

すみれ。
「紅蓮燃焼高射砲!」

超スピードでスクリューのような射線を描いて。

火炎がアンヴォカシオン壱を大きく跳ね飛ばす。

アンヴォカシオン壱はさすがにダメージが大きい。

すみれ。
「ヒートハンドクラッシャー!」

炎を直接押し付ける攻撃。

アンヴォカシオン壱は受け止めるも。

ダメージが大きいので。

動きが鈍い。

距離をすぐに取るも。

アンヴォカシオン壱がナイフを投げつけてきて。

ホーミングしてくる。

すみれなんとか避けるも。

アンヴォカシオン壱が黒いオーラを纏って突進してくる。

日葵ちゃんのレーザーで打ち抜かれたアンヴォカシオン壱。

傷を負いながら。

必死に抵抗。

すみれ。
「終わり!?」

炎を一瞬で貯めて。

アンヴォカシオン壱の足元に爆発させて。

アンヴォカシオン壱がまた吹っ飛ばされてダウンする。

トドメに行くも。

粘着手榴弾を張り付けられたすみれちゃん。

あかねちゃんがすぐに剥がして。

10秒で起爆。

煙だらけの所を。

アンヴォカシオン壱が逃亡するが。

先回りして。

炎をエネルギー弾にして。

腹部に叩き込んで。

アンヴォカシオン壱を撃破。

アンヴォカシオン壱は戦闘不能。

すみれ。
「やったで。」

あかね。
「けっこうな強敵でした。」

日葵。
「遮蔽物さえなければもっと簡単だったかも。」

アンヴォカシオン壱はすぐに駆け付けた治安維持部隊に拘束される。

すみれちゃんは手柄を挙げたので。

実力者のひとりとして認められるようになりました。

お屋敷でお茶をするふたり。

すみれ。
「うち思ったよりやるほう?」

あかね。
「強いんだよ。」

すみれ。
「相手が弱いだけちゃう?」

学業が終了してからは。

自由課題なので。

きちんとやらないといけません。

でも。

それより獲物のほうを優先してしまう。

この地域の魔法少女。

今回は偶発的に発生した戦闘でしたが。

まだアンヴォカシオンは残っていますし。

どこに逃げるか分かりません。

動乱はまだ続くようです。


7


とある地下の一室。

魔女。
「なにやってんだい。」
「魔法少女を撃破するつもりが。」
「名の知れた6人が。」
「もうふたりしかいないのかい!」

アンヴォカシオン三。
「申し訳ない。」

アンヴォカシオン四。
「さすがに相手が手ごわく。」

アンヴォカシオン三。
「でも戦争まであと僅か。」
「政府のコンピューターを狙って。」
「巻き返します。」

魔女。
「さっさとおやり。」
「大金が勿体ないよ!」

とある役所。

魔法少女の監督である小雪・小毬姉妹。

三家共同運営の状態なので。

何かと情報を取得していますよ。

小雪。
「最近戦闘が多いみたい。」

小毬。
「小競り合い程度ならけっこうあるけれど。」
「本気でやる事はまず有り得ないから。」

小雪。
「全国各地で30件魔法少女同士でやっている。」
「この半年で。」

小毬。
「指輪外して戦うなんて。」
「お互いに無益だと思うけれど。」

小雪。
「何が目的なんだろう。」

小毬。
「たぶん。」
「みんなライバルだから。」
「戦える時は戦おうとか?」

小雪。
「相容れないからじゃない?」

小毬。
「分かり合えないのは世の常。」
「説得して鎮めよう。」
「たぶん。」
「お互いに違うという事実を理解できないんだと思う。」

小雪。
「好戦的?」
「単に力比べをしているのかな?」

小毬。
「仲裁してあげようよ。」
「勝負事に熱中しているのかも。」

政府の中枢。

メイン・管理システム。

今日の当番はすみれとあかね。

室内でお茶を飲んだり。

雑誌でも見ていて。

警備員と共に魔女などの対応係。

最近。

変な奴がよく侵入するので。

魔法使いの女性が警備の担当になったのです。

また何かが侵入して。

魔法使いの女性が返り討ちにしていましたよ。

すみれ。
「今日何回目の侵入?」

あかね。
「毎日こんなふうかあ。」

掃除ロボットに爆弾が仕込まれていたり。

ネズミと思って精巧に似せた自爆ロボットだったり。

整備員が寝返ったり。

いろいろあっちゃう警備係。

今日はラジコンが侵入してきて。

扉とかいろいろ壊されました。

最前線だそうです。

味方の魔法少女が玄関で頑張っていますよ。

夕方。

もうすぐ担当時間が終了。

敵は数に物を言わせて突撃。

大きなホールにあるコンピュータールームに向かいます。

その部屋への入り口で足止め。

アンヴォカシオン四。
「仲間をやってくれた奴だ。」

アンヴォカシオン三。
「かわいいけれど。」
「我々には目的がある。」

すみれ。
「出遅れた!?」

あかね。
「大丈夫。」
「相手は焦っている。」

アンヴォカシオンが突破してしまう。

追いかける。

すみれ。
「武器を使うよ。」
「スティック・ヘルファイヤー。」

持ち出してきた装飾満載の杖。

炎をまき散らしながら。

アンヴォカシオン三に追いつく。

アンヴォカシオン三。
「なに!?」

すみれ。
「んぐ!?」

アンヴォカシオン三はバックラーでガード。

かなりの威力で。

腕を痛めたアンヴォカシオン三。

アンヴォカシオン三が反撃。

クロスボウで狙ってくる。

ある程度のホーミングがあるものの。

杖で弾き。

弾けなかったものは爆発反応装甲の防御魔法で。

矢を破壊して防ぐ。

炎を纏っている状態で。

アンヴォカシオン三に攻撃を加える。

アンヴォカシオン三と格闘戦になるも。

アンヴォカシオン三は火傷を負って戦闘ができなくなった。

あかねとアンヴォカシオン四。

あかね。
「どうしました?」

アンヴォカシオン四。
「何やっても食らわないのか・・・。」

あかね。
「グラビティフィールド。」

アンヴォカシオン四。
「なに!動けん・・・。」

あかね。
「重力波。」

アンヴォカシオン四に手を当てると。

アンヴォカシオン四はブラックアウト。

滅茶苦茶な吹っ飛ばされ方をして。

各所でバウンド。

怪我をして戦闘不能。

敵の猛攻が止まない。

警備員が出払って。

すみれちゃんとあかねちゃんだけ。

それでも時間経過で相手は撤退したのです。

すみれ。
「なんとかやったで。」

あかね。
「敵は油断したなあ。」

すみれ。
「気付いたらあの強いやつひとり倒してんね。」
「戦いはわからんもんや。」

あかね。
「手柄だね!」

すみれ。
「戦いってものを知ったわ。」

この戦闘でアンヴォカシオンは全滅。

局地戦闘に移行するのでした。

対応部隊を編制して。

華族は事に当たると発表。

すみれは次の日に報告。

すみれ。
「外国の魔法少女見つけたん。」

小雪。
「なんでわたしら外国の連中。」
「腐敗を放置したん?」

小毬。
「結局それが原因なんだよ。」

すみれ。
「外国の魔法少女来てるで。」

あかね。
「戦い抜こう。」

小雪。
「あんたらんの地域は任せたよ。」

小毬。
「自分たちの地域は自分たちで好きにやって。」

すみれ。
「そう伝えとくわ。」

中華連邦が侵攻の準備をしていて。

政治は混乱気味ですが。

被害は最小限で済みました。

すみれはまだ戦うことになりそうです。


8


夢で見ました。

シャルロッタというロシア人の少女。

でもよくわからなくて。

目が覚めました。

いつものように支度して。

塾に通っていますよ。

すみれ。
「なんかよくわからない夢やったわ。」

あかね。
「いろいろあったし。」
「いろいろ混ざったのかもね。」

早期学習を終えた人には計画書を持たされて。

こんな事を学びなさいとか。

いろいろ書かれているので。

そのとおりにしているのです。

すみれ。
「作品完成してから。」
「持ってこ。」

あかね。
「画伯。」
「今回はいくらで買ってくれるかな。」

すみれ。
「一万円行くかも?」

あかね。
「それはモダンドリーム。」

画伯は5千円で買ってくれました。

たまにすみれちゃん。

そこそこの質で。

飾るのに適した絵を大量に作って売り飛ばすので。

逆にそれが評判を呼んだりしているのです。

安物なのに質があるので。

好んで買いたがる人が大勢いるお客さんだらけですよ。

あかねちゃんは特にそうした量産品を作るのが得意です。

休憩しつつ。

結局。

夜8時になって暗くなっていますね。

ファミレスで食事をして帰宅。

するつもりが。

人がいない場所を狙って。

女の子が話しかけてきました。

???
「アナタマホウツカエマスカ?」

すみれ。
「さあ?完全に使いこなせるか?とは話は別や。」

???
「ワタシアナタをタオセバ。」
「裕福にナレル。」

あかねちゃんが捕まえてしまった。

???
「ナニスルヤメレー!!」

すみれ。
「あなたの名前は?」

???
「シャルロッテダヨ!」

すみれ。
「ああドイツ人やな。」
「ロシア人かと思った。」
「こうやって戦う運命にあったんや。」

あかね。
「あなたはどっち側?」
「たぶん敵対するよね?」

???
「情報と交換スルネ!」
「今夜。」
「一斉に各地で魔法少女ドウシでタタカウネ。」
「外国とニホンでケッセンネ。」

すみれ。
「わかったから。」
「ちょっと弱ってもらうで。」

???
「アア!ナニスルヤメレ!」

ブロートーチのように。

魔法防御力を削ぎ落として。

じわじわ特殊攻撃で弱らせて。

シャルロッテ倒れる。

すみれ。
「それが本当なら。」
「みんなやっているやな。」

あかね。
「仕掛けてこられないように。」
「退避かつ女性陣に報告しておくね。」
「奇襲があるかもしれない。」

夜歩きを楽しんでいる魔法少女たちが戦闘をしていました。

千夏。
「どうしたんですかー?」
「もう終わりですかー?」

謎。
「オーマイガー!」

幻術に翻弄される謎の女の子。

もうひとりがやってきて。

乃土香ちゃんと交戦するも。

力の差があって勝負にならない。

乃土香。
「わたし相手に接近戦なんて無理だよー?」
「さっさと倒れなさい。」

謎弐。
「severo!severo!」

紗莉奈。
「はい最後。」

外国の娘。
「malvado!」

紗莉奈。

相手を動けなくしてから。

風圧で上に跳ね飛ばして。

受け身をとれない相手は叩きつけられて。

ダメージを受けつつ。

逃げ延びていった。

千夏。
「相手が見えていればこんなこともできるんですよー?」

いきなり両側から影が現れて。

弾かれて。

謎の娘はダメージになる。

謎。
「sensura!」

千夏。
「そんな事言われても。」
「もう終わりにしましょう。」

周辺がブラックアウトして。

何も見えなくなり。

謎の娘は見えないうちに。

叩きのめされた。

謎の娘は逃げ出した。

千夏。
「外国ってそんなにレベル低いんですかー?」

戦闘結果は。

外国の魔法少女はレベルに劣っていて。

混乱を誘うには力不足でしたし。

明け方から。

中華連邦が先島諸島に攻撃を仕掛けたのですが。

自衛隊はアメリカ軍と共に。

中華連邦の艦隊を一方的に撃破するなど。

案外平気で退けて。

魔女たちの工作も思ったより効果が無く。

いい所なしで壊滅してしまい。

動乱もあっけなく終わってしまいました。

味方の魔法使いも列強揃いで。

政治家を拉致するも即座に敗退。

魔女達は諦めて外国に逃げ帰り。

動乱期は終了となりました。


9


クリスマスになると。

カップルが倍増して。

公園などで一緒に歩いている光景が見られます。

夕方。

すみれ。
「なんか暑苦しい連中やなあ。」

あかね。
「え?なんで?」

すみれ。
「いんや。」
「これは性格の話やで。」

あかね。
「本能的に夫に仕える女性は変態?」

すみれ。
「いんや。」
「子供に価値はあらへん。」
「そんな女性も実在するということは。」
「日本書紀で公認されている真実や。」

あかね。
「宗教的に有り得るのは知っているよ。」
「でも否定してあげないで。」
「あの人達はああしていれば満足するんだから。」

すみれ。
「もう見て見ぬふりや。」
「ところで。」
「そもそも女性について何を知っとるん?」

あかね。
「そう言われると分からないよ。」

すみれ。
「汝自身を知れ。」
「ギリシャのデルフォイのアポロン神殿に刻まれていたという言葉。」
「古代ギリシャの賢者ソクラテスは。」
「それまで「分限をわきまえよ」などの意味に解されていたこの言葉を。」
「自己の魂の考察を命じたものであると意味づけた。」
「そして自己の無知であることを自覚し。」
「そのうえで得られる知識こそ真のものであるとした。」
「賢者から習うことは大事やな。」
「すみれちゃんは無知やで。」
「無知から得られるものが真のものや。」
「いつもそう思ってるん。」

あかね。
「所詮わたしたちは知っていると信じ込んでいて。」
「知ったかぶりをしているだけ。」
「本来は無知なのに。」
「知ったように思っているだけ。」

すみれ。
「女性についても同じ事が言えるんや。」
「無知の知から生じる知識こそ本当のもの。」
「賢者ってほんま凄いな。」

あかね。
「いにしえの賢者さまパワーだね。」
「時代は移り変わった。」
「正解なんて存在しないわけだよ。」
「知性の奥義を習ったんだね。」

すみれ。
「そういうわけや。」
「万物流転とかは簡単やな。」

あかね。
「時異なれば事異なり。」
「物事はいつまでも同じ状態であることはなく。」
「時とともに変わるので。」
「対処の方法も、効果も、それに応じて違ってくるということ。」
「出展は東方朔で。」
「万物流転と同じ。」
「こっちのほうがわかりやすいよね。」

すみれ。
「無理に強いられた学習というものは、何ひとつ魂のなかに残りはしない。」
「プラトン先生の言葉や。」
「賢者の言葉は偉大過ぎやな。」
「学校教育に依存すると負けるで?」

あかね。
「自主性が物を言うよね〜。」

すみれ。
「実は人の力ではできないことなんや。」
「ちょっと神社に通ってな。」

あかね。
「そのほうがいいよ。」
「人の力なんてそんなものだし。」

すみれ。
「それで教化されているんやけれど。」
「現代社会って科学以外に誇れることあるん?」

あかね。
「科学は良いものだけれど。
「科学を除くと西洋の暗黒時代と同じようなものかも。」

すみれ。
「憐れやなあ。」
「忘れんといて。」

あかね。
「というわけで腕組んでいい?」

すみれ。
「百合が咲く季節やっけ?」

あかね。
「そうみたいだよ。」

すみれ。
「別に構わへんけれど。」

あかねちゃんと解散。

帰宅する為に路地裏を通るしかないので。

早歩きで通り抜けます。

シャルロッテ。
「ちょっと待つネ!」

すみれ。
「ナンパですかあ?」
「ドイツ人は女性を口説くのが上手やな。」

シャルロッテ。
「チガウネ!」
「外国の魔法使いを集めて組織を作ったりしたけれど。」
「公安に秒殺されちゃったヨ。」
「ヨクモヤッタヨネ!」

すみれ。
「意趣返しになるかな?」
「すみれちゃん前よりパワーアップしてるで?」

シャルロッテ。
「やつあたりスルネ!」
「トコロデ友達少ないノ?」
「あんまりオオゼイで歩いてない。」

すみれ。
「監視してたんか!!」
「悪い友と旋風には出逢うな。」
「故事やで?」

シャルロッテ。
「悪い友をステチャッタノネ。」

すみれ。
「そゆことや。」

シャルロッテ。
「トリアイズやつあたりするネ。」

すみれ。
「面白いわな。」

シャルロッテが緑色のボールを作成。

緑のボールには刃が複数あって。

周囲に舞わせて。

そこそこの切れ味があり。

看板が切り裂かれる。

すみれちゃん。

動きを読んでひらりと回避。

シャルロッテが接近。

すみれ。
「危ないやんけ!」
「指輪外してやるんか!」

シャルロッテ。
「フキトビナサイ!」

シャルロッテ。

いきなり竜巻を発射。

凝縮された風圧で後ろに吹っ飛ばされるも。

宙返り。

見事に着地。

すみれ。
「すみれちゃん特製やで?」

すみれちゃんの黒炎弾。

シャルロッテ。
「コンナモノ!」

打ち消そうと頑張るものの。

全く効果が無く。

シャルロッテ。

マジック・コートを張って防御するも。

炎の弾が大爆発してシャルロッテ吹っ飛ばされる。

倒れている所を取り押さえられる。

すみれ。
「かわいいやっちゃな。」

シャルロッテ。
「変なコトしないでよネ!」

すみれ。
「くすぐっちゃる。」

シャルロッテ。
「Noooooooo!」

シャルロッテ戦闘不能。

すみれ。
「連行したろうか?」

シャルロッテ。
「情報あげるから見逃しテ!」

すみれ。
「どんな情報?」

シャルロッテ。
「正統派と異端に分かれて宗教戦争になっちゃったヨ。」
「異端の狙いは裕福層に認められることだけダヨ。」
「そのうちテロリストと手をクムカラ。」
「ただ利権欲しさに手を組んでいるから組織自体は脆いヨ!」

すみれ。
「あんたはそっち側やな?」

シャルロッテ。
「曖昧にナッチャッタヨ。」
「第三次世界大戦であらかじめ有利にナロウナンテ思ってナイヨ!」

すみれ。
「なーるほど。」
「戦争の工作員として派遣されてるんやな。」

シャルロッテ。
「いくらで買ってくれるノヨ?」

すみれ。
「それは小雪ちゃんと小毬ちゃんに売り込めや。」
「今日の所は見逃してやるで。」

シャルロッテ。
「ラッキーエスケープ。」

シャルロッテ逃げ出した。

すみれ。
「戦争を見越して工作をしているんやな。」
「圧倒的な戦力差をごまかしているってことや。」
「それで崩してから戦争に持ち込みたいんやな。」
「なるほど。」

すみれは小雪ちゃんに報告。

外国の魔法少女が暗躍しつつ。

すみれちゃんは女性を知っていきます。

真面目に女の子をやっている女の子は珍しい?

すみれちゃんは注文していたケーキを食べながら。

クラシック音楽に浸って。

女性について知ったつもりでいる。

何かについて知ったつもりでいる。

全員そうなんだと実感しつつ。

月明かりに照らされて。

クリスマスツリーにロザリオをかけて。

ペットのドバトと一緒に。

夜を過ごして。

またはじまります。

新しい一日へと。


10


巨大な迷路の遊具を舞台に。

体術のトレーニングをする。

すみれ。

忍者の如く。

自由自在に飛んだり降りたりしてみせる。

あかね。
「そこまで出来るの?」

すみれ。
「体の扱い方がすべてやで。」
「体の使い方を知らへんの?」
「体は使い方次第でどうにでもなるんや。」

あかね。
「魔法少女は魔法で身体能力を強化するけれど。」
「ノーマルでそこまで出せるんだ。」

すみれ。
「あかねちゃんもできるやろ?」

あかね。
「わたしは2倍まで強化できるけれど。」
「さすがにノーマルでそれは無理。」

すみれ。
「一緒にやってみる?」
「おいかけっこ。」

あかね。
「なにそれ楽しそう。」
「行くよ!」

身体能力を3倍にまで増やして。

とんでもないスピードで迫るあかねちゃん。

すみれちゃん。

軽々とノーマルで避けていく。

追いつけないあかねちゃんと。

ギリギリで避けるすみれちゃん。

あかね。
「もう魔力を消耗できない。」

すみれ。
「ギリギリやった!」
「魔法の使い方ほんまにうまいで。」

あかね。
「そう?」
「魔法を上手に使おうと考え抜いたけれど。」
「まだまだかな。」

すみれ。
「あかねちゃん本気出したら相手さんかわいそうやわ。」

あかね。
「そうかなあ?」

すみれ。
「いろんなものの使い方が上手やから。」
「何か秘技でもあるんやね。」

あかね。
「能力に頼ったりしないから。」

すみれ。
「どうりで手強いわけやー。」

帰宅して。

ふたりのアトリエにて。

絵画について考察。

あかね。
「ねえねえ。」
「魔法少女って特別なのかな?」

すみれ。
「例外のない規則はないで?」
「どんな規則でも、必ずそれにあてはまらない事例が出てくるもの。」
「規則には例外がつきものであるってことや。」

あかね。
「そうかあ。」

すみれ。
「ところでどうやってあの絵画の能力を得たん?」

あかね。
「美術館には相当通ったよ。」
「ピカソには悩まされたけれど。」
「ゴッホは奥が深い。」
「そもそも絵ってのはああいうこと。」
「大人の趣味やから一筋縄に行かない。」

すみれ。
「きちんとした基盤があるんやな・・・。」

あかね。
「すみれちゃんは?」

すみれちゃん。
「ポイエーシス。」
「創作はな?」
「わざと不完全に仕上げるのが秘訣や。」
「完璧な物なんて創れはせんやろ?」
「不完全に創るのが秘訣なんやで。」

あかね。
「なるほど。」
「そのとおりだと思う。」

千夏ちゃんが来客。

千夏。
「いますかー?」

すみれ。
「いますよー。」

千夏。
「絵画の資料集めてきたんですけどー。」

あかね。
「一緒にページをめくろう。」

美香。
「見学しに来たよ。」
「これお菓子。」

日葵。
「ジュースもあります。」

すみれ。
「ありがとなー。」
「一緒に勉強会してたんや。」

みんなと雑談。

会議したり。

絵画について語ったり。

そして解散。

あかねちゃん。

少し暗くなっている道を。

早めに通り抜けます。

公園を通る時に横から。

紗莉奈。
「早く帰宅しなよ。」

あかね。
「えっ?わかった。」

美香。
「あかねちゃんまたねー。」
「紗莉奈に加わるから。」

乃土香ちゃん。
「今日は少し多いかも。」

あかねちゃんは走っていくも。

外国の魔法少女と魔法使いに襲撃されました。

攻撃が跳弾したので無傷。

追いかけてくる敵。

美香。
「おっと?そうはいかないよ。」

乃土香ちゃん。
「待ち伏せってやつ。」

紗莉奈。
「姉貴にも通報してやる。」

あかね。
「わっ!?」

敵側と三人の魔法少女で戦闘が発生。

外国の魔法使いがまだ追跡してきたので。

マッド・グレネードを投げました。

土の塊で。

起爆すると土をばら撒いて。

目などに命中すると大変。

魔法使いは追跡を諦めて。

美香ちゃんと交戦するも。

紗莉奈ちゃんと乃土香ちゃんの攻撃に敗退。

あかねちゃんは急いで帰宅。

ニュースを見ていたすみれちゃん。

小雪ちゃんと小毬ちゃんから伝えられる。

正統派の魔法使いが名乗り出て。

異端を排除することに決定。

外国も大変な事になっている。

小雪・小毬が国際連携を提案。

魔女狩りならぬ。

魔女討伐作戦が展開されることになっていた。

すみれ。
「うちの出番無さそうやね。」
「でも手柄のひとつでも挙げたいわ。」
「とりあいずこの街でも戦闘があるっていうから。」
「用心せなあかん。」

政府が魔法使いの戦闘に危機感を覚えて。

対処部隊を配置。

必然的に立場が上がっていく役所。

日本の戦闘が終わったら。

外国。

特にヨーロッパで戦闘があることを知った。

新しい戦争の形であることは事実のようで。

第三次世界大戦を仕掛けるのではなく。

自国の利益の為に。

中規模の戦争の口実を求め。

隙を作りたいのだと専門家は意見しています。

シャルロッテの発言は本当のようです。

この付近の戦闘はあっけなく終わり。

日本に潜伏していた異端側の魔法使い。

国外にすべて逃亡。

外国で新たな戦いが展開されます。

尽きぬ業に喰まれる人々の姿でしょうか。

歴史は姿を変えて。

いつでも私達の前に写し出てくるのだと。

すみれちゃんはこう記しています。

「胡蝶の夢」と。


11


ちょっとした田舎にある。

魔法少女の聖地。

神殿。

噂によると。

魔神が祀られているとか。

それでも神聖な場所であるのは。

不思議なものです。

最近。

ゴーレムが現れて。

神殿に近づけないと村人から報告があり。

小雪・小毬から調査を依頼されて。

現地に赴いています。

すみれ。
「ここから歩いてすぐや。」
「山の中にあるんやな。」

あかね。
「歩き慣れているから簡単。」

すみれ。
「ここから見渡すとすべてが見えそうやな。」

あかね。
「伝道者の書を思い出すよ。」

すみれ。
「あれは戒めやからな。」

あかね。
「すべて解き明かしたというより。」
「教訓。」
「そして戒め。」

すみれ。
「最初に発見したのあかねやから。」

あかね。
「ちょっとキリスト教には縁があって。」
「啓示の書って教訓がいっぱい。」

すみれ。
「伝道者の書。」
「あれは戒め。」
「教訓。」
「だって箴言であると書かれているんし。」
「解説書と言うより戒め。」

あかね。
「これをもって私達はこの世界を知ることになる。」
「それを知らないから。」
「この世について知らないから。」
「彼らはいつまでも正しくはなく。」
「無益な者と成り果てた。」

すみれ。
「いろいろ学んでみたけれど。」
「わたしは無知やな。」
「無知の知。」
「そこからすべて知ったねん。」
「結局。」
「みんな知ったつもりでいて。」
「自分は知っていると思い込んでいて。」
「知ったように見せているんや。」

あかね。
「女性についても。」
「みんな知ったつもりで。」
「あれだ!こうだ!」
「しかしわたしは知らないから。」
「知っていくことができる。」
「誰が女性を知っているのか。」
「結論としては女性を知る者は居ません。」

すみれ。
「知らないうちに。」
「女性を語ろうとする時。」
「その者は愚かな言葉を叫ぶであろう。」
「知らないのに。」
「自分だけの浅い知識で。」
「知ったつもりでいる筈。」
「結局。」
「誰も女性を知らないのや。」

神殿に到着。

中央ホールに入ると。

二体のゴーレムが本当に居て。

金と銀に輝いている。

そして。

カモーン?のポーズを取っている。

すみれ。
「あれ倒せばいいんの?」

あかね。
「どうする?」

すみれ。
「無暗に攻撃したくないで。」

あかね。
「でも誘っているよ?」

すみれ。
「仕方がない。」
「どうせ倒さないと調査できへんし。」

炎の球を発射して。

命中即爆発するも。

ゴーレムに効果なし。

ゴーレムが向かってきたので。

ひたすら攻撃を加えます。

すみれ。
「あかん!散開!」

あかね。
「ひゃあ!」
「6Gで潰れて!」

ゴーレムが動けなくなる。

すみれ容赦なく攻撃を加える。

ついに炎上する金のゴーレム。

ゴーレムのコアに攻撃が届いて。

お札が焼けてしまって。

暴走して銀のゴーレムに攻撃。

同士討ちが発生。

すみれ。
「グレネードはどうや?」

お手製爆弾を投げつけるも。

効果なし。

あかね。
「装甲が硬すぎる。」

すみれ。
「でもコアがあるんやな。」

同士討ちで銀のゴーレム倒される。

金のゴーレム意味不明な動作をしていて。

崩れ落ちる。

爆発四散。

すみれ。
「調査しなきゃ。」
「何もあらへん。」
「あのゴーレム魔女の仕業かもしれん。」

あかね。
「でも祭壇の扉が開いている。」
「決して開いてはいけない扉が。」

すみれ。
「進んでみる?」

あかね。
「うん。」

ふたりで手を繋いで奥に侵入。


12


奥の部屋。

地下への階段があって。

進んでいく。

大きなホール。

大きな祭壇がある。

謎の人物が出迎えた。

金色の重装甲鎧にローブ。

すみれ。
「あんたか?なにしてるん!」

魔神。
「我は魔神。」
「人間は魔法を何に使った?」

すみれ。
「冗談かい?」

魔神。
「見るが良い。」

全身から黒いオーラを出した魔神。

強力で。

部屋一面を覆い尽くす。

すみれ。
「なんや?本物やんけ!」

あかね。
「魔神っていうのは本当なんですね。」

魔神。
「汝らは何に使った?」

すみれ。
「すみれちゃんきっかけを掴んだんや。」

あかね。
「わたしはきっかけになりました。」

魔神。
「許さんぞ人間。」
「しかしお前たちはその力を良い方向に使ったようだな。」
「そろそろ調べねばなるまい。」
「いままで魔法を我を介して与えてきたが。」
「何に使っているか見てまわることにした。」
「その力を自分の物にできるか。」
「すべての者にチャンスを与えよう。」
「今日見た事を誰にでも言うがよい。」
「ワタシはここに居続けるぞ。」

魔神消える。

すみれ。
「なんてものを見たんや。」

あかね。
「魔法の原点は。」
「いにしえの秘術と言うけれど。」
「出エジプト記にも記されている。」
「魔神が仲介していたのね。」

気配が消えた地下室で資料を集めて。

小雪ちゃんと小毬ちゃんのもとへ。

役所の大きなビル。

すみれ。
「そんなん見たんや。」

小雪。
「そんな!あれが本物だったなんて。」

あかね。
「知ったの?」

小毬。
「魔法学者にとって。」
「存在が突き止められていたけれど。」
「まさか。」

あかね。
「他にもいると思うけれど。」

すみれ。
「うちらに来るんなら他の娘も目撃しとるんちゃう?」

小毬。
「他にも目撃者?」
「今は居ないけれど・・・。」

すみれ。
「というわけで調査終了や。」
「また何かあったら頼んでや。」

退場。

小雪。
「魔法使いの新しい展開?」

小毬。
「それは正式化するという意味じゃない?」

いろいろ調べていると。

世界において。

他にも目撃者が複数いたそうです。

魔神が出現してから。

魔法が元々は災いの力であると知りました。

だから扱うのが難しく。

それでもって良い目的に使う事が簡単にはできない。

それを知った途端。

テストのような出来事があって。

何かしているうちに。

魔法が自分のものに。

これまで不思議な力に過ぎなかった魔法が。

わたしのものになっていました。

前より自由に強く扱えるのです。

すみれ。
「知り合いの魔法少女は合格したようやな。」

あかね。
「世界中の魔法使いの3割が脱落して力を失いました。」
「この新しい力を得て再出発。」
「テストに合格したのかな?」

すみれ。
「あれが原点やからしょうがないやろ。」
「歴史的に認められていて。」
「出エジプト記。」
「旧約聖書に載っているのが魔法やから。」

あかね。
「元々の姿に還ったのかあ。」

すみれ。
「良い目的に使おう。」
「魔法はわたしの一部。」

あかね。
「そうだよ。」
「これからも魔法と共に。」

すぐに。

戦争がありました。

でも。

戦争は仕掛けた側の敗北に終わりました。

敵国の政治家が魔法使いの襲撃を受けて。

拘束されて人質にされてしまい。

政治家が魔法使いの猛威に晒されて。

それどころではなく。

敵側が中立国を介して和睦を提案。

戦争はあっけなく終結しました。

すみれ。
「将来なにする?」

あかね。
「画家。」

すみれ。
「同志やね。」

あかね。
「もちろん。」

魔法少女の派閥も合併するなどして。

前みたいな派閥争いは無くなりました。

女の子の美しい姿。

特別な女の子の美学。

最近は川で遊んでいるわ。

水遊びやけん。

太陽の日の下。

鳥が舞い。

花吹雪が躍る。

いにしえから伝わる。

魔法という秘術は確実に受け継がれ。

その後も何度でも歴史に華を添えています。

魔神は受け継ぐ者を欲しがっていたのかな。

いまになってそう思いました。

すべては人類が力を手にする過程。

それは人の望み。

人の業でもあって。

奇跡。

第一章「完」



13


新興宗教「エディティオ・ウルガータ」

エディティオ・ウルガータとは「共通訳」という意味で。

要するに自分たちが基準という意味。

教義は「共同体」でいいことのように見えますが。

内容は人類中心主義で。

ヒューマニズム・人文主義・人間主義。

カトリック教会の権威主義・形式主義をかなり批判しているんです。

カトリック教会側からは危険思想として注意が呼びかけられていますよ。

新聞記事に。

批判的な記事が載っていました。

すみれ。
「異端邪説も繁栄するんやな。」

あかね。
「間違ったものが繁栄するというのは。」
「人々が腐敗するか無知に陥った証拠なんじゃない?」

すみれ。
「宗教に対して何も知らなければ。」
「偶然の成り行きでそっちに行ってしまうわ。」
「正しい宗教について誰も知らないのであれば。」

あかね。
「西洋ではあまり見られない現象で。」
「人間の愚かさを巧みに突いたんでしょう。」

すみれ。
「異端の教えを信じても救われない。」
「正教のみ神様の加護があるんや。」
「自分勝手に解釈した連中が何言っても。」
「ほら吹き話。」

あかね。
「陽気暮らしなんてものが教義にあるらしいよ。」

すみれ。
「それって安楽を取りましょうっていう意味やんけ。」
「それ悪徳に繋がるわ。」
「確かに女性は特に。」
「安楽を取りたがる習性があって。」
「腐らせる原因になっているようやけど。」

あかね。
「正教の系図を辿ると。」
「日本では神話の時代。」
「西洋なら神様から受け継がれてきた。」
「神様との関係から得たと証明できるよね。」

すみれ。
「それに対して新興宗教は人間が勝手に解釈した系統を持っているんや。」
「聖書の本当の著者は神様で。」
「著者に啓示を与え続けて。」
「間違いの無いように記されているほどやで?」
「有名なモーセもむかしの言い伝えを基盤に。」
「おまけにモーセは神様と直接会っているし。」

あかね。
「正しい宗教には正統な系図がある。」

すみれ。
「プロテスタントはカトリックから分離したけれど。」
「考え方が違ったのが原因みたいやで。」
「はじめからふたつに分離する定めがあったんやきっと。」
「神様から受け継いできたものは健在。」

あかね。
「それこそ神様の計画だと思う。」
「異端かあ。」
「政府は何もしてないの?」

すみれ。
「脅威が深刻化してきたから。」
「なんとかして抑制しようとしているやけれど。」
「法律が律法を基準にしてないみたいで。」
「中々成果はあがらへん。」

あかね。
「人間は間違ったものを崇拝したら。」
「生き物として成立するのかなあ?」

すみれ。
「人間に対する批判が少ないし。」
「人間は愚かな生き物だという認識が無いんや。」

あかね。
「人類は自惚れたり。」
「高慢になっているのかもしれない。」
「誰かが傲慢を砕いて。」
「高ぶる人類に罰を加わえないといけない。」
「自己批判を忘れた人類は。」
「我が強くて。」
「我を張るようになった。」
「だから悔い改める必要があるんじゃないかな。」

すみれ。
「道理に従って言えばそうなるわな。」
「みんななぜ自分が正しいか?これは説明できへん。」

あかね。
「正しいという理由を述べてください。」
「こう言われると誰も答えられない。」

すみれ。
「どうせ適当な屁理屈を言うくらいやろ。」
「理由を述べられない時点で正しくはないんや。」

あかね。
「いかに道理に従うか。」
「順正であるかが問われるよね。」

すみれ。
「そうだと思うわ。」
「自分は真実だと言う人が多い。」
「確かにそうやね。」

あかね。
「宗教・神様に対しての間違った認識。」
「これは教訓になるかな。」

すみれ。
「間違わないと分からないのも人間やと思うけれど。」
「すみれちゃんは初心に還って。」
「いろいろ学ぶことにしたんや。」

あかね。
「それではこの本とかどう?」

すみれ。
「良書かな?」
「本は愚書が多いから難しいわ。」

あかね。
「本は信頼性で決まっているよね。」

すみれ。
「分かった。」
「古本屋行こう。」

あかね。
「賛成。」

ふたりで手分けして良書を見つけに。

古本屋に向かいました。

新興宗教「エディティオ・ウルガータ」

人間の腐敗の象徴でしょうか。

日本は宗教が浸透しておらず。

西洋のように社会の一部になっていません。

こうした遅れが隙を生んで。

新興宗教(異端邪説)が繁栄する原因になりました。

異端は人間が作った宗教体系で。

正教は神様から受け継いだもの。

両者の違いははっきりしています。

正しい宗教。

特にカトリックとエディティオ・ウルガータは激しく対立している現在。

巻き込まれないように。

注意するだけです。

新しい脅威は生じますが。

素早く対応することができました。


14


「エディティオ・ウルガータ」に行ってしまった魔法少女がおり。

魔法を使って宣伝活動をしております。

力を失いつつ。

必死になっていますよ。

すみれ。
「あいつらここでもやってるん。」

あかね。
「あの娘。」
「魔力を感じる。」

すみれ。
「魔法少女?」
「魔法使いもそっち側に堕ちるんやな。」

あかね。
「魔女の宗教と呼ばれている所以かなあ?」

すみれ。
「そういえば通達があったんね。」
「エディティオ・ウルガータは魔女が教祖だって。」

あかね。
「ではあれを野放しにできないかも。」

すみれ。
「どっちにしろカトリックの批判がすごいんや。」
「被害者が大きくならないうちに倒しとこ。」

変な女の子が。

街で布教をして。

ビラを配ったり。

スピーチをしている所を。

すみれちゃんが接近。

変な娘。
「どうですか?」
「この世界は人類のものなんです。」

すみれ。
「それは誰が決めたん?」
「この世界が人間の物だなんて。」
「さすがに間違いやわ。」

変な娘。
「そんなことはないですよ。」

すみれ。
「人間は神では無い。」

変な娘。
「でも世界は私達の物。」

すみれ。
「いいえ。」
「それは自分たちの物ではないから。」
「自分達の物にしましょう!という言い回しやで?」

変な娘。
「元から私達の物。」

すみれ。
「自分達の物にしたくなった?」

変な娘。
「なに言ってるんですか。」

すみれ。
「あなたは何語を言っているのですか?」
「魔法少女が異端に行ってはならないと。」
「規則があるんやで?」
「ちょっと来てもらおうか。」

変な娘。
「人間様だー!!」
「すべて人間の物!!」

すみれ。
「これは叛意の塊やな。」
「倒したるで。」

変な娘の攻撃。

黒い塊を投げつけてきます。

ある程度距離を取っていたすみれは回避。

黒い塊は破裂して辺りに飛び散り。

妙な空気を放つ。

あかね。
「これ毒系じゃない?」

すみれ。
「状態異常で勝負してくる奴やな。」

変な娘。
「食らえー!」

手から辺りに黒い空気を噴射するも。

距離を取ってから。

すみれちゃんの黒炎弾。

命中して爆発。

変な娘が防御するも。

変な娘が吹き飛ばされた。

すみれちゃんが炎を纏った手で飛びつき。

炎の弾を叩き込んだ。

上手に動けなかった変な娘はこの一撃で戦闘不能。

変な娘は最後の抵抗を試みるも。

魔法が使用できない。

力を失っていた。

騒ぎになったので。

警察官が駆け付けたのですよ。

すみれ。
「わたしらんの規則に触れた娘を発見したんや。」

警察官。
「では身柄を司令部に引き渡します。」
「こちらでは対処できません。」

警察官は変な娘に。

魔石の拘束具を装着して。

司令部に引き渡しに。

連行していきました。

すみれ。
「新興宗教に行ってしまう魔法少女もいるんやな。」

あかね。
「これだと大人の人も有り得る話だよね。」

すみれ。
「小雪ちゃんと小毬ちゃんに連絡しよっか。」

あかね。
「知らないことはないかも。」

すみれ。
「現場を見ない主義やからな。」
「わたしらんが報告しなきゃ発見できへんかも。」

あかね。
「それじゃあ役割分担ってことで。」

小雪ちゃんと小毬ちゃんは対策に追われています。

異端者は。

後に。

ルールに乗っ取って追放処分に。

ポルトガルの島に流されてしまいました。

どうやら異端との戦いが熾烈化したようです。

外国でも同じ動きがありますが。

市民が魔女に反対して。

抗議していますので。

時間の問題でしょう。

すみれちゃん。

今日はお手柄です。


15


新興宗教の魔法少女。

正教の魔法少女と魔法使い達が小競り合いを開始してしまいました。

いつものように街を歩いていても。

魔法使いの気配があります。

苺花ちゃんと美香ちゃん。

日葵ちゃんと会いました。

すみれ。
「なんだか同士討ちしてるん?」

美香。
「なんだか知らないけれど。」
「裏切り者との戦いになっちゃった。」

美香。
「あたしはね?」
「さっき大人の魔法使いやっつけたんだ。」

日葵。
「三人でチームを組んでこの地域を掃討しようと。」
「行動しているんですわ。」

小雪ちゃんと小毬ちゃんが駆けつけました。

紗莉奈ちゃんと乃土香ちゃん。

千夏ちゃんが護衛していますよ。

小雪。
「魔女に取り込まれて。」

小毬。
「買収までされて魔法使いが暴れていて。」

紗莉奈。
「そうそう。」
「この街も激戦区になってしまったわけだ。」

小雪。
「わたしたちは現場視察。」

小毬。
「さっさと終わらせないと。」
「市民に迷惑になる。」

千夏。
「国が指定する神様に対しての教義を質問してくださあい。」
「すぐ分かるんですけど。」

乃土香。
「罪状は国が指定する神様に従わなかった。」
「これで掃除してね。」

すみれ。
「誰が裏切り者か分からない状態なわけね。」

あかね。
「私達も情報送るから。」
「すみれちゃん。」
「手柄のチャンスだよ。」

すみれ。
「了解やわ。」
「みなで連携プレー。」
「ひとつのチームというのは得心したで。」

小雪。
「大人の方々が困惑しているから。」

小毬。
「新興宗教の教祖は弾圧しないといけない?」

小雪。
「もうすぐそうなると思う。」

みんな退場。

去っていきました。

すみれ。
「たぶん仕掛けてくるで。」

あかね。
「あの作戦試す?」

すみれ。
「そうやな。」
「相手の動きは正確や。」
「しかし正確過ぎる動きは読まれやすい。」
「読まれたらもう終了のお知らせ号外やな。」

あかねちゃん。

後方20メートルを維持して。

他人のフリをして歩いています。

大人の魔法使いが接近。

魔法使い。
「国の指定する神々について。」

すみれ。
「神社の歴史には詳しいで?」
「存分に語ってやろうか?」
「由緒を記した看板の画像があるんや。」

魔法使い。
「分かった。」

魔法使い去っていきます。

また魔法使いがやってきて問いただします。

魔法野郎。
「魔法を己の利益の為に使いたくないか?」

すみれ。
「これはご破算。」
「魔法は元々は災いの力やで?」
「なんの為にあるか?」
「モーセの伝説に記されているんやから。」

魔法野郎。
「それではさようなら。」

すみれ。
「おっと?逃しはせんよ。」

炎のエネルギー弾をぶつけて。

転倒する魔法野郎。

魔法野郎。
「やってくれたな!」

後ろから通行人のフリをしたあかねちゃんが。

魔法野郎を拘束。

そのうちにすみれちゃんがいろいろ叩き込んで。

魔法野郎倒れる。

すみれ。
「ひとり倒したで。」
「警察官に頼んでおこう。」

美香。
「あれー?」
「倒したんですか?」
「そんなにあっさり。」

すみれ。
「ミカちゃんやな。」
「まあ実力ってことや。」

あかね。
「もうひとりこっちを見ている。」

魔法野郎ふたりめ。

奇襲してくるも。

待ち伏せしていた日葵ちゃんに。

レーザーで射抜かれる。

魔法野郎弐号。
「ぐわっ!」
「なんだと。」

すみれ。
「なにが理由ですか?」

魔法野郎弐号。
「派閥に所属していれば蹴落とす敵だ。」

すみれ。
「生の感情丸出しで戦うなんてな。」
「それでは人に品性を求めるには絶望的やね。」
「もし感情に任せるのが正しいのであれば。」
「理性を無視する意味となるのだから。」
「理性を失った人間の醜さがよく出ているわ。」

魔法野郎弐号。
「野獣より酷いなんて言うのか!」

美香。
「スキあり。」

美香ちゃんに殴られて。

魔法野郎弐号転倒。

接近戦に強い美香ちゃんに詰められて。

あかねちゃんまで加わって。

魔法野郎弐号何もできない。

警察官が到着して。

魔法具で拘束。

魔法野郎2名を捕虜にできました。

すみれ。
「ちょっと魔法のペースが速いわ。」
「帰って休息するな。」

あかね。
「わたしも。」
「じゃあまた。」

帰宅途中。

ナンパされました。

シャルロッテ。
「ヘイオジョウサン。」
「ワタシトイイコトシナイ?」

すみれ。
「なんや。」
「またあんたか。」

シャルロッテ。
「今日は用事がアッテネ。」
「戦ってモライマス。」

すみれ。
「前の夢と言い。」
「運命の赤い糸で結ばれていたようやな。」

シャルロッテ。
「ソウダネー!」

すみれ。
「戦う運命にあったんや!」

すみれちゃん。

シャルロッテは正面攻撃に強いので。

遮蔽物に移動して。

威嚇射撃しながら壁に隠れ。

一周まわって。

シャルロッテの背後から。

エネルギー弾を叩き込みました。

シャルロッテ。
「Nanu!?」

シャルロッテ倒れる。

すみれ。
「覚悟せえ。」

シャルロッテ。
「ただ戦った事実がホシカッタダケデ。」
「本気ジャナイヨ!」

すみれ。
「言い訳やな?」

シャルロッテ。
「ワタシタチモ工作して異端のヤツラ倒すツモリだから。」
「今は味方を装っている。」
「邪魔シナイデ!」

すみれ。
「要するにスパイ工作をあいつらにしてるんと?」

シャルロッテ。
「ソウダヨ!」
「コウシテちょっかい出さないとダマセナイヨ!」

すみれ。
「それが本当ならいいんやけれど。」
「そうであるならばうちから逃げられるはずや。」

すみれちゃん手加減。

すみれちゃん適当な攻撃を加える。

シャルロッテ逃げ出す。

シャルロッテは意外に早くて。

回避運動をしながら。

あっという間にどこか彼方へ。

帰宅して。

翌日。

新聞に戦果発表があり。

すみれちゃんとあかねちゃん。

連携でふたり撃破して捕虜にできたのが。

けっこう賛美を得ておりました。

すみれ。
「うちお手柄やな。」

あかね。
「捕虜を訊問すれば情報が得られるし。」
「死なせなかったのが最大の成功。」

すみれ。
「うちも実力者の仲間入りしたんやな。」

あかね。
「勝って兜の緒を締めよ。」

すみれ。
「賛成やわ。」

魔法少女のトップ10に入っているすみれちゃん。

戦争は手柄を立てるチャンスか。

飛躍するチャンスになるようですね。

すみれちゃんは好調を維持できています。


16


新興宗教に堕ちた派閥が出た時点で。

派閥争いが勃発。

また内戦状態になるも。

誰が違反者が分からなくなった単なる混乱であり。

裏切り者は誰か?の状態です。

終息すべく巫女の魔法少女が出ていき。

切り札になりました。

宗教の啓蒙に対する能力が非常に高く。

ニュースに出ては。

正しい情報によって啓蒙が素晴らしく。

市民は理解を得ました。

すみれ。
「絵画は完成や。」
「テレビの中も完成されたんやな。」

あかね。
「どうする?」
「会いに行く?」

すみれ。
「そうやな。」
「意見もいろいろあるし。」

すみれちゃん。

巫女の魔法少女。

瑠璃ちゃんを尋ねました。

神社に勤務している女の子で。

最年少の巫女です。

すみれ。
「すみれちゃんやで?」

あかね。
「あかねです。」

瑠璃。
「るりです。」
「意見交換でもしますか?」

すみれ。
「話が早いわな。」
「現場の話はいくらでもするで。」

瑠璃。
「連携が肝心。」
「是非。」

あかね。
「私もいろいろ尋ねてまわって。」
「友達の魔法少女からも情報が多い。」
「これは足しになるのかな?」

瑠璃。
「情報提供感謝します。」
「時間がある限り聞かせてください。」

すみれ。
「まず最初に。」
「すみれちゃんはかなり戦闘回数が多くてな。」
「シャルロッテとか言うやつもいて。」

あかね。
「その前は派閥争いがこっちの街にも来て。」

瑠璃。
「情報が多そうですね。」
「ここで話すには不足しています。」
「事務所がありますので。」
「お茶を出しますね。」
「どうやらすべて情報を貰う必要があるみたいです。」
「時間制限はなしにしましょう。」

すみれ。
「そうやなー。」
「すみれちゃん情報いっぱい持ちすぎて。」
「小雪ちゃんと小毬ちゃんに伝えきれんわ。」

そのまま2時間会話は続き。

瑠璃ちゃんは現場の状況を把握。

以降。

すみれちゃんとあかねちゃんは。

情報提供のコネクションになりました。

瑠璃ちゃんは事を知ることができ。

小雪ちゃんと小毬ちゃんと合流。

大人の魔法使いと一緒に。

事を治めて。

総裁代理を務めることになりました。

禍の元凶を断つために。

尽力すると発表され。

困惑していた政府もやっと。

一息。

すみれちゃん。

地域の魔法少女を見つけては情報を得て。

整理整頓。

情報取得係に尽力しましたが。

それが大人の魔法使いの好評を得ています。

何かと活躍できる。

できる女性として。

すみれちゃんの手腕は高く評価されています。

すみれちゃんは。

作品をあらかた完成させて。

図書館通いしていますね。

また動乱に陥ったこの国。

でも。

終息の見通しはつきました。


17


総裁代理の巫女の魔法少女をよしとせず。

帰宅途中の瑠璃ちゃんを。

15人もの魔法使いが襲撃。

瑠璃。
「何者ですか?」

魔法野郎。
「派閥があるんだ!」

必死に攻撃を加えるも。

まったく通じない。

魔法が打ち消されて。

効果なし。

接近戦を仕掛けるも。

あまりのパワーにまったく為す術なしの15人。

小雪ちゃんと小毬ちゃんが遅れてやってきて。

乱戦に突入するのです。

瑠璃。
「相手の魔法を操作します。」
「牽制してください。」

小雪。
「簡単だよ。」

小毬。
「裏切り者どもめ!」

相手の魔法使いの魔法が操作されて。

上手に発動しません。

魔法使いが必死になって。

格闘戦を仕掛けようと追い回しますが。

味方の魔法使い5人が待ち伏せしていて。

おまけに万能地雷を踏んで。

15人中9人が吹っ飛ばされて。

9人中3人が死亡。

魔法使いの気配を察して。

罠を張っていた瑠璃ちゃん。

急造品の罠でも強力で。

魔法使いはついに逃げ出しました。

瑠璃。
「裏切り者が思ったより多いようです。」

小雪。
「新興宗教のせいかな。」

小毬。
「この際。」
「大粛清を発動する?」

小雪。
「そのほうがいいかも。」

瑠璃。
「被害が大きくならないうちにやりましょう。」

小雪。
「そうしよう。」
「電話っと。」
「長官。」
「オペレーション発動。」

大粛清が発動され。

一斉摘発が発生。

裏切り者の定義が確立していて。

教義について述べれば。

相手は自分の主張を言うので。

その方法で裏切り者をすべて追放・処分したのです。

かなり大規模なこの作戦は。

日増しに裏切り者たちの力を奪いつくし。

新興宗教にも影響が及び。

「エディティオ・ウルガータ」は破壊活動と見なされて。

公安警察によって排除されていきました。

異端に取り込まれた派閥も制圧。

暴れていた派閥が倒されたことによって。

派閥争いは再び治まりました。

瑠璃。
「ここまで勢力が拡大しないうちに。」
「手を打たなかった?」

小雪。
「人類の怠慢です。」

小毬。
「情けない。」

動乱も終了に向かい。

市民の憂いも取れていき。

なんとか正常化しつつある。

近況です。


18


政治家の内部にいる野心家が新興宗教を使って。

工作をしておりました。

人心掌握をしようとしていたんですね。

衆愚政治に陥りつつあったものの。

それに乗じて。

人気投票を独占する計画でした。

エディティオ・ウルガータの信者を巧妙に利用して。

人気を独占しようとしていたのです。

瑠璃。
「数日前に倒された新興宗教。」
「あれは根本的に政治利用する為のものだったんですね。」

小雪。
「新手のプロパガンダでした。」
「いろんな宗教のパクリコピーを使って。」
「人気を獲得しつつ。」
「新興宗教で有権者を操作しようとするなんて。」

小毬。
「でもあの人達の賭けは失敗でした。」
「正教をあやふやにして。」
「自分たちの教えを徹底して。」
「市民を混乱させる作戦。」
「もうすぐその政治家達は監獄送りになる。」
「それにしても教祖が行方不明。」

瑠璃。
「それほど私達が腐敗していた事実なんです。」
「政府を説得してみます。」

政府がこれを利用して。

政治を正して。

スローガンが生まれました。

ことわざ。

上清ければ下濁らず。

正しい政治を行えば、世の中に不正を行う人もいなくなる。

何事も上に立つ人が行いをただすことが大事という教え。

瑠璃。
「宗教が遅れてしまって。」
「啓蒙が必要だったんですよ。」

小雪。
「政治の啓蒙も必要?」

小毬。
「人々が自分勝手な解釈をはじめてから。」
「根本的に正しさについて追及が必要かな?」

瑠璃ちゃんが前に出て。

大人の魔法使いと連携して。

政治の啓蒙活動も行われ。

動乱を機会に。

正しい政治とは?という「問い」が生じて。

国会でも議論されました。

新聞をふたりで読んでいるすみれちゃんとあかねちゃん。

すみれ。
「なんや?」
「いろいろ変わってるんやな。」
「一か月もしないうちに。」

あかね。
「何か悟ったのかな?」

すみれ。
「君子は豹変す?」

あかね。
「いきなり思想や主義が変わったんだね〜。」

すみれ。
「すみれちゃんご機嫌や。」
「ジュース飲もうか。」

あかね。
「それなんのジュース?」

すみれ。
「一本1000円もする。」
「高級な奴。」
「市場で手に入れたんや。」

あかね。
「お菓子もあるね。」
「パーティー?」

すみれ。
「みんな呼んだろうか。」

地域の魔法少女が集まってきて。

1時間ほど盛り上がって雑談。

珍しく。

歓喜に溢れていた。

すみれちゃん。

また次に歩みを進めます。

あかね。
「どんどん進んでいくね。」

すみれ。
「至高の女性とは?」
「女性は安楽を優先するか。」
「もしくは安楽・快楽を決して離さない習性があるんや。」
「神様への畏敬・敬虔が人にとってすべて。」
「女性は女神様に教わらないといけない。」
「神様に教わった女性が最高の存在。」

あかね。
「きちんとした教えは大切だからね。」

すみれ。
「そうやな。」
「人間の独学にも無理があるで。」
「もう夕方。」
「すみれちゃん休んどくわ。」

あかね。
「それじゃあまたね。」

夕日に照らされて。

スポットライト?

女の子に降り注ぐ。

恩寵かな?

真面目に女性をやるとこうなる?

女性とは何か?

自分なりに追究する必要があるみたいです。

夕日が眩しい。

女の子が輝いて。

女の子の存在はここにあります。


19


新興宗教「エディティオ・ウルガータ」の教祖。

「コスモ・クイーン」と呼ばれる三人は最強の魔女で知られ。

存在が明らかになりました。

「コスモ・クイーン」は魔法少女の買収を開始。

魔法使いに違反者が続出していたのです。

事態の終息にと。

その街のリーダーにすみれが抜擢されました。

すみれ。
「というわけでうちが統治者になったんや。」

あかね。
「おめでとう。」

紗莉奈。
「そういえばリーダー不在だったよね。」

乃土香。
「御三家が取り仕切っていたから。」

千夏。
「そうなるとあたしら。」
「派閥を超えた連携になりますかー?

日葵。
「今は派閥とか関係ないんじゃない?」

苺花。
「共通の敵がいますし。」

美香ちゃん。
「とりあいずそいつら倒してから。」
「いろいろ決めようよ。」

すみれ。
「よろしくやで。」

それまで小競り合いを繰り返していた他の娘たちは。

すみれちゃんを見直す機会が訪れ。

それ以来。

よく遊ぶようになっていました。

リーダーの仕事はその地域の治安維持なので。

やることは少ないのですが。

魔法少女の集いが出来た以上。

魔法少女が1グループで行動を続けるために。

魔法使いはこの街を標的にしなくなり。

むしろ避けるようになりました。

この街には平和が訪れ。

すみれちゃん達が遊びまわるもので。

他の魔法少女も手を出さなくなり。

そのうち裏切り者は全滅していきました。

「コスモ・クイーン」の計画は。

魔法少女同士で争わせ。

市民を煽り立て。

魔女狩りに持っていこうとしていて。

魔法少女・魔法使いは危険人物であると洗脳を仕掛けていましたが。

事実上のアイドルである魔法少女たち。

さらに違反者は厳しく罰する体制が整い。

特別な女性としての確かな地位があるので。

市民は挑発に乗りませんでした。

時に犯罪者を迎撃することもあるもので。

結局。

市民に看破されて失敗。

自分の教団が消滅してしまった「コスモ・クイーン」たちは。

独裁者の支援によって。

首脳の洗脳や内乱工作。

骨董品の盗みなどなんでもやっており。

犯罪者として指名手配されました。

外国は決着が付き。

あとはこの国の「コスモ・クイーン」を退治するだけとなっています。

すみれちゃんはリーダーとして。

全体の善を図りつつ。

善い目的を出そうと。

提案の繰り返し。

会議室。

瑠璃。
「すみれさんは確かに素晴らしい人です。」

小雪。
「能力は折り紙付き。」

小毬。
「太鼓判。」
「神奈川県はすべて任せておきましょう。」

瑠璃。
「コスモ・クイーンの所在は?」

小雪。
「それが変装が上手なのか。」

小毬。
「一切見つかりませんねぇ。」

瑠璃。
「国外に逃したら駄目ですし。」
「なんとか国内で退治しないといけません。」
「外国に逃げても無駄ですけれど。」
「唯一独裁者が好んでいますから。」
「今後何をしでかすか分からないものです。」

すみれちゃんのアトリエにて。

すみれ。
「今度東京に遊びに行かない?」

あかね。
「大都会のお勉強。」

紗莉奈。
「それいいよね。」

乃土香。
「池袋とか秋葉原。」

千夏。
「貯金あるから。」
「必ず荷物いっぱいになるんですけどー。」

日葵ちゃん。
「それは貸しにできるよ。」

千夏。
「利子ありそうだから自分で持つんですけど。」

苺花ちゃん。
「名所案内は私が作成しますね。」

美香ちゃん。
「私は計画表。」

すみれ。
「じゃあすみれちゃんがまとめるで。」
「全体の善の為に。」

東京豪遊計画が決定。

切符がすみれちゃんを待っている?

そんな近況。

女性の歴史もはじまりを告げた?

ニュースで女性について。

政治の啓蒙などが放送されて。

向上心を取り戻した人々。

いつしか低迷して堕落した世の中は。

この動乱で元通りになり。

活気溢れる明るい世の中へ向かっています。

人々は神様に幸福を祈り。

新しい時代が幕を開けました。


20


豪遊を繰り返すコスモ・クイーン。

すべての黒幕であったが。

その魔女の前に魔神が現れた。

魔神。
「気に食わない。」

コスモクイーン壱。
「気に食わない?」

コスモクイーン弐。
「わたしら見放された?」

コスモクイーン三。
「魔力が減退しとるぞ。」

魔神。
「魔法には本来あるべき使用用途がある。」
「貴様らは私利私欲のみだな。」
「覚えておけ。」
「全員が救われる事は無いとな。」
「万人救済説という妄想に浸っておけ。」

魔神消える。

東京に遊びに来ていたすみれちゃん。

ふと東京ホテルに立ち寄る。

ここには展示コーナーがあって。

ホテルの仕組みなどについて学べるのです。

有名人同士の交流が盛んなホテル。

外国の有名人が滞在すると。

友人同士で訪ねてくる風習があるそうで。

そのためか。

奥に入っても何も言われません。

超高層ビルでもありますよ。

すみれ。
「ちょっと景色堪能しよう。」

あかね。
「花より団子はなしってこと。」

紗莉奈。
「花見で花を撫でるより団子を食べる?」
「花見の意味がないよ。」
「身分が低い連中の仕業か!?」

乃土香。
「壮観になるかもしれない?」

千夏。
「チカは賛成なんですけど。」

日葵ちゃん。
「絶景見たい観たい。」

苺花。
「人工物の景色?」
「これって美しいの?」

美香。
「見てから言いなよ。」

一方。

強力な魔力を隠し切れなくなったコスモ・クイーンは。

東京ホテル最上階のヘリポートに出向いて。

一気に空港に。

プライベート・ジェットで逃亡に出ようとする。

屋上に辿り着いたすみれちゃん一向と遭遇。

コスモクイーン壱。
「あれは魔法少女じゃぞ。」

コスモクイーン弐。
「なんと!運に見放されるとこうなるのだ。」

コスモクイーン三。
「わたしらここで最期じゃないぞ。」

あかね。
「あれ魔女なんじゃ?」

すみれ。
「ほんまや。」

美香。
「潰してやるー。」
「友達の敵!」

苺花。
「突貫します。」

日葵ちゃん。
「長距離から援護しますよ。」

紗莉奈。
「食らえ!」
「ウィンクルムブーメラン!」

乃土香。
「接近して?」

千夏。
「あたし囮になりますかー?」

あかね。
「シールド展開。」
「突撃!」

すみれ。
「乱戦やで。」
「数で上回っているから。」
「なんて油断せんで。」
「反撃の隙を与えず。」
「思うように魔法が使えない状況にしてやって。」

全員で攻撃する。

コスモクイーンたち。

複数の敵に対して対処できず。

一方的な展開に。

美香。
「わっ!」

美香ちゃんが吹っ飛ばされるも。

華麗に着地。

掴まれた乃土香ちゃんは感電させて。

コスモクイーン弐を弱らせました。

コスモクイーンたちは抵抗する。

コスモクイーン壱。
「並みの魔法少女ではないぞ。」

コスモクイーン三。
「普通の奴とは違うぞ。」

千夏ちゃんが止まって戦闘をしているコスモクイーン壱を影打ち。

束縛。

美香に殴られて。

コスモクイーン弐倒れる。

迎えのヘリコプターがやってくる。

コスモクイーン三。
「こやつらを倒せばこっちのもんだ。」

魔法が飛び交い。

防御や回避を繰り返す。

屋上のヘリポートの戦闘。

コスモクイーンはけっこう粘っている。

一方的に攻撃を食らっているコスモクイーン。

ギリギリあるゆる手を尽くして応戦するも。

ついには負傷。

コスモクイーンの頼りの綱である。

ヘリコプターに「AIM-9Lサイドワイダー」ミサイルが着弾。

ヘリコプター撃墜。

シュルロッテ。
「AH-1Zヴァイパーダヨ。」
「やっぱりコンナコトヤッテタヨ。」

すみれ。
「素晴らしいタイミングやな。」

コスモクイーン壱。
「うわ・・・。」

シュルロッテ。
「機関砲でウチコロセルヨ。」
「トウコウシナサイ。」

コスモクイーンは戦意喪失。

激しく動き回って。

なんとか保っていたが。

これをきっかけに。

猛攻を浴びて倒れる。

コスモクイーン全員。

魔力が尽きて気絶。

すみれ。
「思わない収穫が出来たなあ。」

シャルロッテ。
「追跡は成功ダヨ。」
「魔錬部隊早く現場にイソイデ。」

あかね。
「中々てごわかった。」

紗莉奈。
「これだけの攻撃を凌いでたんだ。」

乃土香。
「何気に強かったのかあ。」

千夏。
「チカ手柄なんですけど。」

日葵ちゃん。
「そうだねー。」
「きっと有名人になるよ。」

魔法使いの警備部隊がやってきて。

コスモ・クイーンは全員捕らえられ。

魔女の野望は砕け散った。

中華連盟は。

切り札の魔女まで失って。

国際的に不利な立場に陥っていた。

世界的な紛争だったこの戦いはやがて幕が降り。

動乱を機会に。

自らを反省するに至った人類は。

腐敗・退廃・堕落を教訓に。

新しい体制をスタートさせた。

それは人類が自分を顧みた結果である。

数か月後。

功績を立てたすみれちゃんは魔法少女を代表して。

国会のスピーチに出向いていました。

新聞記者の前で。

すみれ。
「人間中心の文化があった。」
「ならその反対の神様中心の文化がある筈です。」
「過去の人類の有り方は正しくはないかもしれない。」
「歴史は神様を中心にすることにより。」
「まったく新しい展開が築かれ。」
「神様中心の文化によって人の繁栄は約束されるのです。」

すみれちゃんが神様中心の文化を説いた為。

メッセージは世界に伝わり。

ここに神様中心の文化が花開いた。

名が知れた女性となったすみれちゃん。

小雪ちゃんと小毬ちゃんと同じ地位を手にしました。

これからは国家の支援係となります。

いつしか発現した魔法少女の力。

それをもってきっかけを掴んだすみれちゃんは。

女性として飛躍することになったのです。

すみれ。
「多くの本を作ることには。」
「限りがない。」
「多くのものに熱中すると。」
「からだが疲れる。」
「結局のところ。」
「もうすべてが聞かされていることだ。」

あかね。
「動乱を詳細に記した書物は完成。」
「自伝かな?」

すみれ。
「魔法少女はアイドル。」
「アイドルが戦うんやから。」
「当然もったいないほどのリスクはあるん。」
「途中で戦死するかと思った。」

あかね。
「でもきちんと認められた。」
「結果は良し。」

すみれ。
「これからうちはすることがあるんね。」
「でもすみれちゃんの美学は完遂したね。」
「花のように散るか?岩のように永く?」
「どちらかになるんよ。」

あかね。
「まだこれから。」
「将来結婚しようね。」

すみれ。
「いい諧謔を言うわな。」
「これからすみれちゃん本番やね。」

これはひとつの時代の出来事。

歴史の一幕にして。

後世に語り継がれる伝説。

伝説の魔法少女のひとり。

すみれちゃんの足跡。

女性は花ですか?岩ですか?

すみれちゃんは「安楽」が人を腐らせる原因だと考え。

神社に赴いて。

すべてを伝えました。

短期間で飛躍的な成長を遂げ。

敬虔が人にとって最高のものであると思い。

神職を経て。

後に改名。

現代に蘇った賢者になっています。

賢人から受け継がれし系統。

正統派。

時代は進んでいきます。

魔法少女はアイドル。

特別な女性によって女性の美学が追及された結果。

魔法少女の活躍は世界にもきっかけをもたらし。

人類について積極的に議論されるようになりました。

人類は思いを新たにし。

一日ずつ。

石に刻まれます。

新しい女性として・・・。



21


すみれの過去。

少し前にあった。


はじまりの物語。

かつての存在。

すみれちゃん。

優秀な女の子で。

飛び級で短期コースに入っていきました。

それまでは普通の学校でしたが。

心構えや人間性に優れているとされ。

学校が変更されたのです。

きっかけの出来事。

休日。

街で遊んでいたすみれちゃん。

友達と一緒。

すみれ。
「タピオカドリンクあるらしいわ。」

女子高生。
「まじ?」
「飲んでいこうよ。」

すみれ。
「?」

女の子。
「すみれも早く来る来る。」

すみれ。
「普通ってなに?」

女子高生。
「え?普通?」

すみれ。
「たまたま成立した普通の基準。」
「なるほど。」
「絶対的な根拠が無いわ。」

女の子。
「えー難しい。」

女子高生。
「でも普通でいいんじゃない?」

すみれ。
「あなたの考えの根拠はありません。」

女子高生。
「あーうちわからん。」

友達との仲は良かったのですが。

だんだんと合わなくなり。

離れました。

普通教室の出来事。

教師。
「進路はどうする?」

すみれ。
「さあ?」
「アイドルになろうと思ったら?」

教師。
「きちんと決めてみてはどうか?」

すみれ。
「普通の道って。」
「大衆の一部になれという意味ですか?」

教師。
「安定した職を・・・。」

すみれ。
「すべてを疑ってみたら。」
「確かな根拠があるものだけ残った。」
「あなたにはそれがない。」

教師。
「これはまいった。」

ある時。

学校の連中が割と陰湿なのに感づく。

快活とは違う。

他の学校はどうかな?

そう思って。

他の学校に寄ったりもしていたものの。

陰湿な雰囲気はどこにでもあった。

職員室。

教師。
「集団についてどう思うか?」

すみれ。
「集団ってなんですか?」
「統率も無い。」
「単なる群れですか?」
「偶然集まった集団。」
「わたしは個人主義ですので。」
「集団主義を押し付けないでください。」

教師。
「協調については?」

すみれ。
「集団主義という名前の新興宗教について?」

教師。
「この娘はエリートコースだな・・・。」

すみれ。
「へ?」

一か月後に。

聡明で賢明な娘だけを集めた女子高に特別編入され。

英才教育を数年で習得するに至ります。

リベラルアーツ式の教育でしたが。

有神論を採用している所が違っていましたね。

神様への忠誠を誓う正教の人々が運営する。

私立でしたよ。

政府の助成金があり。

新しい教育として実験されており。

実用化まであと少し。

そんな学校です。

編入時の自己紹介。

すみれ。
「すみれちゃんやで?」

クラスメイト。
「すみれちゃんが現れた!」

あかね。
「コマンド。」

クラスメイト。
「お菓子食べる?」

あかね。
「抱きしめてあげよう。」

生徒会。
「これはかわいい娘が入りましたなあ。」

休息時間。

すみれちゃん。

とある先輩に告白されてしまう。

なんと楽天主義者の集まりで。

道理に明るい女の子だけが集まっていたのです。

あかね。
「順正である事がはじめに教えられる。」

すみれ。
「なるほどなー。」

先輩。
「キミいくつ?」
「お茶しない?」

あかね。
「いいえわたしが取った。」

先輩。
「なにっ!」
「ならば勝負だ!」

クラスメイト。
「カードゲーム大会出場者同士!おもしろいゾ!」

すみれ。
「なんかとんでもない世界やわ・・・。」

あかねちゃんと自然と仲良くなっていましたね。

他にも友達がたくさん。

向こうからアプローチしてくるのです。

こんなんで。

短期学習コースは過ぎていき。

「学問」についてきちんと教わりました。

学問は自身の成長の為に生涯を通して学ぶもの。

論語の一節が強調されます。

とても効率的で。

自主的に学ぶ事を覚えましたね。

この頃。

人間の腐敗を見るようになりました。

確かな情報では無いのですが。

どこをどう見ても腐敗しているような。

人間の有様しか出てきません。

特に女性の堕落した一面を直視してしまいました。

女性は本能的な性欲に溺れて。

夫を求めて徘徊するほどで。

自分で選択しているような雰囲気ではありません。

本能に振り回されて結婚していたり。

性欲に溺れているような感じがして。

いつまでもそんな状態で一向に進展がありません。

すみれちゃんは彼女たちの愚かな振る舞いの逆をして。

他山之石。

自分を強力化させていきました。

すみれ。
「女の人はあれでいいの?」

あかね。
「その人はあの程度。」
「わたしたちは違うの。」

すみれ。
「そうやな・・・。」

あかね。
「同じ人でも違いがある。」
「あの人達とは違うから。」
「どうしてあの人達と同じ道を行く必要があるの?」

すみれ。
「たまたま成立した女性という見解。」
「それに従って。」
「腐敗したり間違っても固定概念と化して。」
「固まっては従っての繰り返し。」

あかね。
「そんなもの。」
「自然由来の考え方はしないから。」

すみれ。
「女性についての見解の絶対的な根拠は無い。」
「女神様を見たらなんか女性について分かったわ。」

あかね。
「でしょ?」
「人間の自分勝手。」
「人間は増長したから。」
「あっちには行かないで。」

すみれ。
「なるほどなー。」

現代の女性の姿を見せられて。

失望したすみれちゃんはタモトを分かったのです。

絵画についてピカソやゴッホ。

美術にハマって。

美術館を巡りましたよ。

美術とは?

美を表現する芸術。

空間的、視覚的美を表現する芸術。

絵画・彫刻・工芸・建築など。

美しいもの。

たっぷりと観てまわったのです。

あかね。
「イラストから転向してみようかな。」

すみれ。
「絵画?」
「目の前にあるリンゴをそのまま描く必要は無いのでは?」

あかね。
「確かにそうだよね。」

すみれ。
「対象物をそのまま絵にする必要は無いのでは?」

あかね。
「そうだと思う。」

すみれ。
「ちょっと描いてみよ。」

エイプリルフールに。

「ニューアップル」というリンゴを描いて。

カオスなおふざけ絵でした。

公開したら。

画家から素晴らしいと言われて。

絵画の世界に入って行きましたよ。

すみれちゃん。

弱い者をたくさん発見していきます。

弱い事が良いとされていますが。

本当の所は弱い者は虐げられて。

強い者が結局すべてにおいて勝ちます。

善悪としては違う事に感づきました。

図書室。

すみれ。
「正しい力。」
「武士道?」
「義なる力に服従する定めにある弱き愚かなる者。」
「弱さと愚かさを混同しつつ。」
「決して善の定義に入らない。」
「なおかつ正しくない彼ら。」
「こんな考え方もあるんやね。」

弱い事は善ではありません。

また彼らは。

正しくもありません。

善ではありません。

正しくもありません。

定義とは違うようです。

これも発見でした。

さらに。

古本屋で。

良書と愚書が分かれている事にも感づきましたね。

クラスメイトと情報共有があって。

すらすら行きましたよ。

ある時。

バッグをひったくられました。

そのまま追わずに。

適当に追いかけて。

死角に気を付けて。

相手が止まった所を。

無暗に入らず。

フェイントを入れたら。

相手が掴もうと必死になったので。

ひらりと避けて。

相手がミスした瞬間。

殴り飛ばしました。

一発ではありません。

数発入れました。

顔面の急所にヒットしてしまい。

相手は全治三週間。

暴漢は血だらけ。

相手が倒れても追撃しなかったので。

許されました。

モーセの律法が適用されていたのです。

魔法少女の力が強くて。

威力が上がっていたようですね。

英雄談として新聞に掲載されると。

世間の評判はおもしろいものでした。

たまにあるそうです。

新鮮だったのでしょう。

学校の裏庭にて。

すみれ。
「なんだか不思議な力があるんや。」

あかね。
「あっ!それ!?」

すみれちゃん。

アイドルの衣装にチェンジ。

オーラが放たれました。

すみれ。
「えー?」

あかね。
「あらまあ報告しなくちゃ。」

すみれちゃん。

しばらくして衣装が元に戻り。

能力の制御を開始。

自由に扱えるようになり。

教師がつけられました。

教師は魔法使い一族のひとりで。

名が知れた実力者です。

パィスベル。
「よろしくねー。」

すみれ。
「よろしく。」
「漢字では駄目ですか?」

パィスベル。
「そのほうがいいかもしれないわね。」

すみれ。
「では黒板に書きますね。」

パィスベル。
「やってしまえー。」
「ってなに言ってんの。」

すみれ。
「やっぱり駄目かあ。」

パィスベル。
「書けばいいじゃない。」

すみれ。
「では我が国伝統の。」

パィスベル。
「本気で書くんじゃないよ!」

すみれ。
「ノリいいです。」

パィスベル。
「次は旗作ってきなさい。」

すみれ。
「なんと。」

パィスベル。
「できるの?できないの?」

すみれ。
「本気で?」

パィスベル。
「本気よ。」

すみれ。
「おおなんという女性。」

パィスベル。
「これでも25なのですよ。」

すみれ。
「少女の容姿がある。」

パィスベル。
「まあ。」
「かわいがってあげようじゃないの。」

すみれ。
「わっ!」

抱きしめられるすみれちゃん。

はじまりはこんな感じでした。

いまでは普通の光景。

きっかけが無ければ。

きっかけが与えられなければ。

多分。

普通のまま。

でも今は。

独立した存在。

普通とは違うんです。

ただ。

普通の概念がたまたま成立したに過ぎない。

そして普通を基準にする人間とは。

別物だった。

鷲は豚の群れには入れません。

獅子がオオカミと群れることはできません。

それがありました。


22


普通に発現して能力を使いこなした魔法少女。

あかねちゃん。

ノートにいろいろ書いていますよ。

待ち合わせ場所。

ハトと遊んでいるすみれちゃんを発見。

あかね。
「ハトさんいっぱい。」

すみれ。
「自分から寄ってくるんだ。」

あかね。
「ずんぐりむっくりたまらない。」

すみれ。
「でしょ?」
「ハトはたまらない。」
「特にカワラバトは模様の違いもあって。」

あかね。
「そうそう。」
「仕草も何気にたまらないよね。」

すみれ。
「なんともいえない魅力〜。」

今日は小雪ちゃんと小毬ちゃんの元に行くのです。

あかね。
「名門姉妹。」
「データがあるよ。」

すみれ。
「英才教育を受け。」
「独自のアレンジを連発。」
「遂には独自の秘術を編み出し。」
「必然的に司令部の管理役に任命された。」

あかね。
「男尊女卑が覆されるのは愉快。」
「男尊女卑を覆すのは楽しい。」

すみれ。
「なんでも覆されるものやで?」

あかね。
「それはよくあることだよ。」

「賢明」というタイトルで著作を続けている。

本業は作家。

これまでの歴史を整理整頓して。

忠実に伝える。

歴史読本を制作中とのこと。

姉が資料を獲得・編集。

妹が執筆を担当している。

そもそも家の書庫に大量の本が保管されており。

飛びついた結果。

身についた「知恵」であった。

知恵を持つに至った姉妹。

小雪。
「いらっしゃい。」

小毬。
「この地域の魔法少女を管理しております。」

すみれ。
「それで頼みというのは?」

小雪。
「派閥がそれぞれあって。」

小毬。
「争わないで。」
「できるだけ。」

すみれ。
「相手と戦闘になるん?」

小毬。
「無益な戦いだけはやめてほしいから。」
「近況が分からないの。」

小雪。
「みんなにも伝えておいて。」
「できれば説得して欲しいな。」
「情報が足りないから。」

すみれ。
「コンタクトしてみるわ。」

あかね。
「任せて。」

豪邸を後にして。

次の日曜日。

魔力の気配がする女の子をひとり発見。

公園でひなたぼっこしていた女の子。

日葵。
「すべてを疑え。」
「という言葉を基に。」
「そう思っている自分がいる事だけば本物。」
「いかなる人の考えにも根拠が実在せず。」
「誰もが何かしらの事象についての絶対的な根拠が無いと見出した。」
「人について失望しました。」
「別の生き物と思いましょう。」
「彼らは新興宗教の信者だと思いましょう。」

あかね。
「もし〜。」

すみれ。
「あれまあ。」

日葵。
「あれ?」
「すみれちゃん?」

すみれ。
「やっほー。」
「てなわけ。」

日葵。
「小雪ちゃんと小毬ちゃんに言われたの?」

すみれ。
「なんかあるようやなあ。」

日葵。
「なんか良くない噂があって。」
「それでみんな惑わされているから。」
「ほとんどの娘が沈黙しているから。」
「大丈夫だと思うわ。」

すみれ。
「姉妹の懸念があったんかあ。」

あかね。
「とりあいずコンタクトしているの。」

日葵。
「気を付けて。」
「みんな敵かと思って疑っているから。」

あかね。
「友達?」

すみれ。
「うん。」
「お嬢様。」
「兵法に熟達しているので。」
「やられた事は一度もない。」
「無敗記録の保持者。」

あかね。
「すごいなー。」

日葵。
「そんなあ。」
「わたしの情報はこれだけ。」
「気を付けてね。」

すみれ。
「忠言ありがと。」

あかね。
「目標は隣の地区だよ。」

緑と木々の住宅街。

木々が生い茂って。

村みたい。


すみれ。
「ここにおるんかな?」

紗莉奈。
「何か用?」

庭でお茶を飲んでいた女の子。

すみれ。
「伝言があってな。」

紗莉奈。
「あんたかわいくない?」
「一緒にお茶しない?」

すみれ。
「喜んで。」

あかね。
「うぇ!?」

お日様ぽかぽか。

紗莉奈。
「わたしは好きなものの為にひたすら行動するのです。」
「周囲に魔法少女が数人いたけれど。」
「僅か数か月で自壊した。」
「残ったひとりになった。」
「そして移住した始末。」
「旅行で外国の旅行で出会ってねー。」
「シャルロッテっていう娘に感激。」
「お手本に自分を磨いているよん。」
「魔法は操縦系。」
「艦船や車の運転技術が発達したかな。」
「操縦なら。」
「なんでもこなせる女の子ってわけ。」
「遊覧飛行に何度も成功したし。」
「スカウトもある。」

すみれ。
「並みの女の子じゃない。」

紗莉奈。
「そっかー。」
「わかるかー。」

苺花。
「あれ。」
「女の子連れ込んだの?」

すみれ。
「あの人も?」

紗莉奈。
「二股じゃないからね!」

一緒にお茶します。

苺花。
「わたしははじめから。」
「魔法少女の能力が低く。」
「それ故に可能性に賭けてみた。」
「能力について探求を繰り返し。」
「結果的に負けない戦い方が身についたの。」

紗莉奈。
「すごい娘だよ。」
「特殊能力が豊富で。」
「パターンなどを解析したり。」
「システムに侵入でき。」
「暗闇で目が見えるなど。」

苺花。
「夜の世界に詳しいから。」
「いろいろと使えるとか言われて。」
「いろいろと依頼も来る。」
「特にレスキューチームが好んでくれる。」
「闇から発生する強力なエネルギーを使用できるよ。」

紗莉奈。
「まいかは地味に強いよ。」
「一緒にお茶していたほうがいい。」
「敵味方がはっきりするもの。」
「そういうわけで。」
「とりあいず今はみんな沈黙している。」
「チカ達は見なかった?」
「あの姉妹は最新情報が欲しいらしい。」

あかね。
「そういうことだったのね。」

すみれ。
「ちょっと行ってくる。」

苺花。
「今度は二股許さないからね。」

紗莉奈。
「女の子は好きだけど。」

すみれ。
「結婚まで行けるといいね。」

苺花。
「わたしはファンのひとりよ!」

すみれ。
「そうなの?」

紗莉奈。
「地下アイドルやっていたから。」

あかね。
「すごっ。」

小田原城の中で。

美香と乃土香。

将棋で遊んでいる。

すみれ。
「おお?」
「これは邪魔したかな。」

美香。
「なに?」
「また小雪?」

乃土香。
「私達は沈黙しているだけ。」
「一緒に遊んでいる時点で大丈夫よ。」

千夏。
「新しい人ですかー?」
「チカたちは何も問題ありません。」

あかね。
「確かのどかちゃん。」
「魔法少女について研究している学者。」

乃土香。
「魔法少女に憧れていたけれど。」
「自分にまわってくるとは思わなかった。」

千夏。
「魔法を解き明かしたいと思っている娘ですよー?」
「研究員のひとりでー。」
「現在は仲間の魔法使いと。」
「各種の実験や研究を続けているんですー。」
「大学に入ることが決まっていたりもするよー。」

すみれ。
「天才少女現る?」

あかね。
「そんなハイグレードなモデルなんですかね?」

千夏。
「自力なんだってー。」


すみれ。
「自力でやるとは。」
「これは偉人の再来ですかね?」

あかね。
「自分の力でやった時点で。」
「尊敬に値するわあ。」

すみれ。
「敬意ですなあ。」

乃土香。
「やーん。」


美香。
「ミカです。」
「かつてアイドル志望で。」
「仲間と一緒にオーディションに行ったり。」
「仲間と一緒に部活を立ち上げるも。」
「見定めて。」
「自ら立ち去って行った女の子です。」

乃土香。
「ミカは何気に凄い経歴の持ち主。」
「はじめから勝ち目が無い計画だった為。」
「早めに身を引いて。
「数年後に仲間はグループを解散している。」
「魔法少女となって。」
「可憐な容姿で返り咲くも。」
「消極的に活動している。」

千夏。
「けっこう頭いいんですよ。」
「人より早くに気づいたんですからー。」

美香。
「恥ずかしい・・・。」

千夏。
「チカはチカで抜群だったんですよ。」
「自分の才能に溺れましてー。」

乃土香。
「才子才に倒れる。」
「なまじ才能のある者は。」
「自分の才能を過信しがちであり。」
「そのためかえって失敗することをいう。」

千夏。
「これ以上はうまく行かないとある時から悟りましてー。」
「自分の路線を変更したんですー。」
「全員が行く道から意図的に外れ。」
「多彩な芸を身に着けた。」
「最高の援護役ですよー?」
「最近は魔法使いや軍隊の訓練で。」
「敵役を務めたりもしているんですー。」

すみれ。
「なんか美学そのもの。」
「人って美術になるんかな?」
「非凡な女の子の集い。」
「みんな自分を持っている。」
「私も自己紹介しますね。」

あかね。
「わたしも。」

けっこう打ち解けました。

最初からフレンドリーな女の子たちで。

一緒にボードゲームで遊んでいます。

夕方になりましたよ。

美香。
「そういえば美咲とか亜実のグループには行かないで。」

すみれ。
「適当に済ますつもりやけれど。」

千夏。
「あいつら凶暴なんですー。」

乃土香。
「あんまり感じのいい連中じゃないから。」

すみれ。
「忠告ありがとう。」

あかね。
「報告しよう。」

すみれ。
「そうやなー。」

小雪ちゃんと小毬ちゃんは。

現状把握しました。

というのも。

司令部の業務で忙しくて。

自分の地域の事が把握できなくて。

半年も過ぎたからです。

小雪。
「情報ありがとう。」

小毬。
「頼れるなあ。」

すみれ。
「このくらい簡単や。」
「また頼んでもいいよ。」

小毬。
「その時は是非よろしく。」

帰り道。

あかね。
「わたしのこと・・・好き?」

すみれ。
「へ?」

あかね。
「最近の女の子は。」
「女の子同士でするみたい。」

すみれ。
「そうなんか?」

あかね。
「なんてね。」

すみれ。
「女の子は好きやでー。」

あかね。
「そっか。」

はじまりの物語は。

さりげなく訪れて。

これが起点になったのです。

女の子はどうあるべき?

「問い」が生じて。

考えさせられました。

この時から女性への探求が開始されて。

女性にして女性を知らず。

女性にして女性を知る者。

だんだんと進歩・成長です。



23


すみれちゃんの飛躍。

その前にあった出来事。

書斎であかねちゃんと議論していました。

すみれ。
「論語は学問の基礎やな。」

あかね。
「女性は学問をする事が滅多にありませんねぇ。」

すみれ。
「自身の成長に全く興味がなく。」
「楽しい暮らし。」
「特に本能的に欲するままに行動しがち。」

あかね。
「女性の欠陥でしょうか?」

すみれ。
「何も望むものがないとか?」

あかね。
「女性の堕落?」

すみれ。
「女性の腐敗っぷりは見たわ。」
「いつまでも夫に仕えて。」
「使い倒されるのかな?」

あかね。
「もしそうであるならば。」
「女性はなんのために存在するのかな。」

すみれ。
「悲しいものやで。」
「でも歴史は。」
「女性について明確に答えを出しているんや。」

あかね。
「確かに。」
「活躍した女性たちは女性のお手本を見せていたよね。」

すみれ。
「温故知新。」

あかね。
「子曰く、故きを温めて。」
「新しきを知る。」
「似て師と為るべし。」

すみれ。
「学問は自身の成長のために生涯を通して学ぶもの。」
「勉強は利益追求の手段になってしもうた。」

あかね。
「うーん。」
「そうなると。」
「どうでもいい人間たちの中で。」
「まともに存在しようとする人だけ選ばれて。」
「いいようにしてくれるのかな。」

すみれ。
「例外者。」
「全員がAと言うのなら私はB。」
「これは独立している。」
「神様の御神前に出られる独立者としての意味合いがあるんや。」
「みんなに従って大衆の一部になっている時点で見込みなしやなあ。」

あかね。
「そういえば女性という存在の有り方や存在価値や見方について。」
「絶対的な根拠はあるのですかね。」

すみれ。
「ないでー。」
「みんな適当に言った言葉が次第に固まって。」
「こんなのが女性だろうと思って。」
「みんな妄信したんやでー。」
「女性という存在への見解については絶対的な根拠はないわ。」

あかね。
「わたしたちは女神様を根拠にしてみる。」

すみれ。
「北欧神話とか凄まじいわ。」
「人の計画を破壊する女神様までいらっしゃる。」
「力比べをしようとする事自体。」
「既に間違っているわな。」

あかね。
「そういうことだよね。」
「女性についての考え方に絶対的な根拠はない。」
「みんながそう言ったのがベタベタくっついて。」
「とりあいずこうだろうという憶測が出来上がって信じられた。」

すみれ。
「そゆこと。」
「あんまりにも拠り所がない。」
「こうだああだ言ううちにそういう形になった。」
「どこをどうしても根拠はないわな。」

あかね。
「そんなにみんな頭悪いの?」

すみれ。
「そうらしいわ。」

あかね。
「わあかわいそう。」

すみれ。
「憐れんでやって。」

あかね。
「論語の一節。」

論語を手に取る。

子曰く、我は生まれながらにしてこれを知る者に非ず。

古を好み、敏にして似てこれを求めたる者なり。

-論語-

先生は言われた。

わたしは生まれながらにして物事をわきまえていたわけではない。

昔の人の行為が素晴らしいので。

それを一生懸命学んでいるのだよ。

孔子の言葉である。

すみれ。
「歴史。」
「天地創造の時から今に語り継がれる書物。」
「賢者と聖女。」
「英雄と天才と偉人。」
「権力者と国民の記録。」
「人の営みに至るまで細部に渡る。」
「人類の総集編。」
「戦争や政治・文化・生活・科学。」
「人類の発展と先人が確立した学術まで。」
「ありとあらゆるものを含め。」
「解説した教科書。」
「どこをどうしても人類の集大成。」

あかね。
「自分たちが築き上げたので。」
「歴史自体を誇ってもいいのでは?」

すみれ。
「それは賛同しません。」

あかね。
「でも自分たちで建築した歴史なんだから。」
「否定する理由はないよね。」

すみれ。
「それは言えているわ。」

あかね。
「論語はやっぱり基礎。」
「子曰く、述べて作らず。」
「信じて古を好む。」

すみれ。
「付和雷同。」
「大衆は同調するけれど調和はしない。」

あかね。
「大衆は確かに同調するよね。」
「でも調和はしないから。」

すみれ。
「セーレン・オービュエ・キルケゴール。」
「1813〜1855/デンマーク/実在哲学。」
「例外者」
「既成の価値観に取り込まれずに。」
「自分の真理を目指す「例外者」を提唱した。」
「みんなが「A」と言うのなら。」
「わたしは「B」である。」
「万人が「A」と言うならば自分は「B」であると言うのです。」
「多数派から疎外されても。」
「自分の得た真理のために生きることが重要となる。」
「真理とは不変のものであるが。」
「個人事に異なると考え。」
「そこから導き出した例外者。」

あかね。
「頭いいひとしか分からないですよ。」

すみれ。
「これが理解できるのが普通だと思ったんやけれど。」

あかね。
「思ったよりみんな劣っていると思う。」

すみれ。
「愚者は経験からしか学べない。」
「賢者は歴史から学ぶ。」
「誰の言葉やったか。」
「たまにいるんやね。」
「賢人は。」

あかね。
「論語。」
「学問と勉強は違う。」
「勉強して大学に入り。」
「素晴らしい会社に就職する利益の為の手段が勉強となっている。」
「学問とは自分自身の成長の為であり。」
「生きている限り。」
「生涯をかけて学ぶのです。」

論語の一節。

子曰く、学は及ばざるが如くするも。

猶おこれを失わんことを恐る。

先生は言われた。

学問とは追いつくことのできないものを追うようなもので。

それでも追いつくことができないと恐れるようでなければならない。

孔子の言葉は学問の基礎。

すみれ。
「最近学問の神様にお会いしてな。」
「国語辞典を発見し。」
「興味本位で読み漁って。」
「そうしているうちに。」
「国語辞典が知識の宝庫であり。」
「公正で中立性を保ち。」
「誰もが否定の余地が無く。」
「さらに自分にとって最高の情報が掲載されていて。」
「現代版の聖書であると思ってしまったんね。」

あかね。
「信仰は永遠のもの。」

すみれ。
「そう祈った。」

あかね。
「人は神様中心になるべきです。」

すみれ。
「それは賛同するわ。」
「古本屋から仕入れた書物。」
「いいものを選抜しているわ。」
「読む?」

あかね。
「お泊まりはいい?」

すみれ。
「もちろん。」
「いいことしてあげる?」

あかね。
「キャーえっち!」

笑いあいながら。

書物のページをめくります。

本無き家は滅びるとまである。

学問の世界。

自身の成長の為に。

生涯を通して学び続けます。

これはその1ページ。


24


東京2020年オリンピック。

待望の大会であり。

日本人がもっとも楽しみにしていた。

世界的なイベント。

遂にその日を迎え。

開会式となりましたよ。

各国から観光客が訪れるこの地で。

テロリストと手を組んだ最後の魔女たちと。

過激派魔法使いの集団による。

大規模テロが予告され。

すみれちゃんも駆り出されて。

みんなで歩き回るように指示を受けました。

すみれ。
「遊びがてら散策していよう。」

千夏。
「手柄のチャンスなんですけど。」

すみれ。
「森の中から探し物?」

千夏。
「遭遇できればチカの手柄なんですけど。」

あかね。
「それだけの説明で通じるんだね。」

紗莉奈。
「魔女が相手でも囲んでしまえばなんとかなる?」

すみれ。
「相手の正確な強さも分からないうちに計算しないの。」

苺花。
「あのマスコットなにかに似てる。」

日葵ちゃん。
「模倣から進歩を重ねるのも芸術や科学の正道なのでは?」

乃土香。
「言い得て妙。」

美香。
「遭遇できたらラッキー!的な。」

とりあいず1グループで捜索中。

二十代の女性。

魔法使いの衣装。

それなりの美人がやってくる。

パィスベル。
「お待たせー!」

すみれ。
「師匠。」
「お久しぶりです。」

パィスベル。
「調子いいみたい。」
「そのまま軌道に乗ってみよー!」

千夏。
「この人有名な魔法使いじゃないですかー。」

紗莉奈。
「最強がどうしてこんな所に?」

パィスベル。
「なにって?」
「いちいち理由が必要なの?」
「来てみたかったから来てみた。」

すみれ。
「何か敵の情報でも?」

パィスベル。
「適当に探せばいいんじゃない?」

すみれ。
「えーそんな。」

パィスベル。
「下手な鉄砲も一応は的を狙って撃つ。」
「それで?」
「弾丸でもばら撒くの?」
「無駄弾は撃たないわよ。」

すみれ。
「ああなるほど。」
「それでは一緒に昼食でも。」
「露店がいっぱいだから。」

あかね。
「それだけの説明で通じるのかあ。」

紗莉奈。
「そんなに呑気でいいの?」

乃土香。
「テロリストがいるんでしょ。」

美香。
「やっつけないと。」

苺花。
「私は楽観視してますよ。」
「自分の義務を果たすだけ。」

日葵。
「作者の死。」
「と言われる現象。」
「話し手の言葉と受け手の解釈が一致するとは限らない。」
「ジャック・デリダ。」
「差延。」

あかね。
「受け手が間違って解釈するなんてよくあることだよ。」
「解釈次第でいろんな印象が与えられる。」
「一言でやばいと言っても解釈が様々で。」
「発言の意図とは違う解釈なんて普通でズレはいつものこと。」

パィスベル。
「そゆこと。」
「フロネシス。」

すみれ。
「私はいつでも中庸です。」
「臆病ではなく勇敢。」
「でも無謀ではありません。」
「優れた人間性である徳。」
「幸福の条件ですよ。」

千夏。
「他の魔法使いはどうしたんですかー?」

パィスベル。
「走り回って。」
「情報収集していますー。」

すみれ。
「所で攻撃するとしたら。」
「何が思いつきます?」

日葵。
「爆弾とか自爆?」
「でも対テロ用の兵器で溢れているよ。」
「そこに対戦車用のバリケード。」
「とてもじゃないけれど無理。」

パィスベル。
「判断材料も無いのに推論はできない。」
「そゆこと。」

すみれ。
「なるほど。」

あかね。
「それだけの説明で足りるんですね。」

苺花。
「怪しい場所かあ。」

紗莉奈。
「データ・リンクが表示されている。」

乃土香。
「省エネ行動してます。」

美香。
「体力は温存だよ。」

すみれ。
「無人偵察機も複数飛んでいますし。」

パィスベル。
「街中で攻撃しても分は無いよね。」

すみれ。
「それでは遠くからロケットでも飛ばしますか?」
「なんて。」

パィスベル。
「いやそれ実際されたら困る。」

日葵。
「本当にやったら?」

あかね。
「そんなまさか。」
「でもそれだと。」
「街中でありとあらゆる無人兵器やテロ対処ツールを突破できる。」

すみれ。
「ちょっと無人地帯ないかしら。」

紗莉奈。
「埋立地からなら狙えるよ。」
「あそこ半分廃棄されているから。」

パィスベル。
「ちょっと見てくる?」

すみれ。
「私達はそうします。」

パィスベル。
「決まったね。」

沿岸部の埋め立て地で。

半分廃棄されていて。

コンテナや廃棄品が溜まっている場所があるのです。

自動車の廃品やパーツ。

かつてジャンク・ショップの営みがあって。

それっきり寂れた場所。

パィスベル。
「いや明らかに変な車両があるんですけど。」

すみれ。
「これはなに?」
「カバーの下には。」
「これロケットじゃないですか?」

あかね。
「短距離ロケット砲?」

紗莉奈。
「データ送ります。」

アサシン壱。
「見つかったか。」

アサシン弐。
「この際は戦ってもらう。」

アサシン参。」
「容赦はしないからな。」

苺花。
「いい位置を取りました。」
「射撃します。」

すみれ。
「まいかちゃんいつの間にそんなところに。」

魔女壱。
「見られちゃタダじゃおかないよ。」

魔女弐。
「仲間をやられた分があるんだわい。」

パィスベル。
「はいはい全滅して貰うよ。」

乃土香。
「突撃。」

美香。
「突貫。」

すみれ。
「アルケー。」

すみれちゃん。

炎を纏い。

激しく渦を巻く。

魔女壱があっさり撃破される。

乱戦になるも。

突撃したアサシンが次々に倒され。

戦闘力の低さに驚く。

苺花。
「相手なんか弱くない?」

すみれ。
「魔女のことです。」
「わざと弱く見せて油断を誘っているんや。」

苺花。
「なるほどそれで。」
「引っかからないよ。」

パィスベル。
「食らいなさい。」
「太陽光線!」

光の球。

周囲に炎を纏って。

相手にホーミングして焼き尽くす。

魔女弐倒される。

いい所なしで敵は全滅。

すみれ。
「これは一部隊に過ぎないのでは?」

パィスベル。
「あたしも思ってたよ。」
「本部に連絡してみる。」

紗莉奈。
「偵察機のパターンを読んでいたか。」

もう3部隊いて。

味方の魔法使いが攻撃して撃破しましたが。

すみれちゃん。

遠くのほうに不審船を発見。

すみれ。
「望遠鏡があった筈。」

パィスベル。
「確かにあれ変だよ。」
「直感。」

すみれ。
「手軽な100円望遠鏡。」
「小柄で性能は?」

パィスベル。
「あれもロケット砲だよね。」

すみれ。
「本部に連絡!」

紗莉奈。
「データ共有ばっちり。」

千夏。
「魔女たちにトドメを刺しますかー?」

日葵。
「捕虜にすれば情報が貰えるから。」
「駄目だと思う。」

美香。
「もうちょっと歯ごたえがあればいいのに。」

乃土香。
「きっとろくなものが残ってないんだよ。」

味方がやってきて。

捕虜を引き渡し。

すぐに自衛隊の攻撃機と。

アメリカ軍の攻撃ヘリが上空に現れました。

結果として。

自衛隊が不審船にロケット砲を確認した為。

撃沈。

お手柄。

すみれ。
「スタジアムに戻ろう。」

パィスベル。
「味方の魔法使いだらけだよ。」

すみれ。
「盲点になっている場所とか。」

パィスベル。
「それなら知ってるよー。」

苺花。
「また歩くのね。」

日葵。
「今度はタクシーがあるよ。」

野球の試合が行われている付近で。

ウロウロしているすみれたち。

スタジアム内に不審者が数人いて。

味方の魔法使いが中に入らせずに撃破したと報告がありました。

魔法少女だらけのこの街。

敵は中々無謀な作戦です。

敵のリーダーが特定されて。

味方が追跡していきました。

大公園。

佐々木公園まで追いかけて。

戦闘が発生しているそうです。

大会に支障なし。

パィスベル。
「怪しい所をチェックしておこう。」

すみれ。
「みんなそうしよう。」

地下駐車場。

ひとけの無い場所を捜索中。

会議している黒服の連中を偶然にも発見。

すみれ。
「戦術は伝えた通り。」

あかね。
「いいよね?」

日葵。
「私も即席で指揮・継続します。」

パィスベル。
「あなた方はなんかの新興宗教ですか。」

黒服達。
「そんなところだ。」
「何か用でも?」

パィスベル。
「いいや。」
「テロリストが此処に逃げ込んだと報告があってね。」

黒服達。
「テロリスト?」
「そんな馬鹿な。」
「わたしたちが?」

パィスベル。
「撃破命令が出ているんだなー。」

黒服達。
「ふははは。」

パィスベル。
「なんて冗談ですけどね。」

黒服達。
「この野郎!」

いきなり攻撃してくるも。

ひらりと回避。

黒服10人と戦闘開始。

すみれ。
「あんたら本物なんかい!」

黒服達。
「カマかけやがって!」

すみれ。
「アルケー。」

炎を纏って。

自由自在に操り。

相手は接近できず。

近づくと焼かれて。

魔法の火で炙られて倒れていく。

パィスベル。
「あたしが好きなの?」

黒服達。
「いちばん強い相手は最初に倒さなければ。」

ひらひら避けるパィスベル。

攻撃を打ち払い続ける。

紗莉奈。
「バック・アタック。」

日葵。
「いただきます。」

黒服。
「ぐわっ!」

苺花。
「わあ!」

黒服野郎。
「この!当たれよ!」

美香。
「横からこんにちは。」

黒服野郎。
「んぐわあ!」

乃土香。
「これは上物だ。」
「その首貰い受ける!」

すみれ。
「大将首を貰い受ける。」

黒服。
「ぬう・・・。」

千夏。
「逃げないでくださいよー。」

影が多い地下駐車場で猛威を振るうチカ。

あらゆる影が襲撃し。

黒服達は思うように戦えない。

散開しつつ。

優柔不断に陥った敵から攻撃して。

相手を減らしつつ。

個人の能力で押し続ける。

必然的に十字砲火を浴びて。

敵の数が減る。

パィスベル。
「そんな口説き方じゃ女は落とせないよ。」

黒服。
「これでは分が無いな・・・。」

黒服野郎。
「逃げるしかない。」

千夏。
「待ち伏せしてましたよー。」

黒服野郎。
「うおおおぉぉぉぉぉ!?」

すみれ。
「そんなものかいな?」
「本気を出していませんね?」
「遊んでいるのかな?」

黒服。
「戦闘に余裕があるのか・・・。」
「戦い抜いた猛者のようだな・・・。」

パィスベル。
「意外にも互角じゃないの。」

格闘戦で次々にダメージを与えていき。

数の優勢を失った黒服たち。

特にすみれちゃんに接近できず。

エネルギー砲も炎で打ち消され。

パィスベルの動きの速さと正確性に翻弄されていく。

チカの支援攻撃が強力無比で。

お互いに支援を行う魔法少女同士の連携に苦戦。

黒服達ついに全滅。

黒服。
「投降はしない。」

すみれ。
「させんよ。」

黒服に熱線攻撃。

近接打撃。

黒服気絶させられる。

地下駐車場の戦闘に勝利。

黒服はテロリストの一団でした。

佐々木公園にて。

小雪。
「アキシオン・ブラスター。」

地面が凍結する。

さらに周囲に絶対零度の効果。

リーダーたち怯む。

小毬。
「マイクロ波攻撃!」

マイクロウェーブを受けて。

リーダー失神してしまう。

悪あがきする残りの幹部は。

魔法使いに囲まれあっさり倒される。

リーダーを捕虜にすることによって。

人質にテロ行為が不能になりましたよ。

多数の捕虜を今度は人質にしたので。

テロリストは応戦できず。

狙っていた囚人も特別処置で。

処刑すると脅したので。

テロリストは目的を達成できなくなり。

この日の数か月後に。

次々に逮捕されて。

新聞が賑わう結果を迎えます。

善後処置に尽力しているすみれたち。

歩きながら。

パィスベル。
「あたしの探知能力はどうでしたかー?」

すみれ。
「さすがに真似できない。」

日葵。
「そんな特殊能力があったのかあ。」
「すごーい。」

あかね。
「みんな手柄があったし。」
「遅れは取らなかった。」

千夏。
「すっかり戦闘に慣れたんですけど。」

苺花。
「相手の動きの癖が共通しているから。」
「とうとうやられたりはしなかったなあ。」

乃土香。
「1回に5機倒せばエースだよね?」

パィスベル。
「それは戦闘機の話。」

乃土香。
「同じようなものじゃない。」

パィスベル。
「うん。」
「確かに適用できると思う。」

美香。
「中々相手もやるもんだった。」

すみれ。
「相手さん雑魚ばかりになったわ。」
「思ったより弱かった。」

あかね。
「自分より強いかと思っていたけれど。」
「結果的には相手そこそこだったなぁ。」

紗莉奈。
「一匹の羊に率いられたオオカミ100匹よりも。」
「一匹のオオカミに率いられた羊100匹のほうが勝る。」
「集団もリーダーがいないと意味を成さない。」
「よってリーダー不在の集団は何の意味も無い。」

あかね。
「それはそうですよ。」
「集団がいてもリーダー不在なら動物の群れのほうが優れている。」

美香。
「とりあいずすみれちゃんがリーダーで成果がある。」

乃土香。
「確かに上手に機能している。」

苺花。
「リーダーがいるとこんなに強いの?」

千夏。
「連携は大切なんですけど。」
「全員の力がひとつになるのはみんなの理想なんですけど。」

紗莉奈。
「そうだよ。」
「リーダーによって私達はやっと機能したんだから。」

すみれ。
「いいチームワーク。」
「連携もここまで来ると強い強い。」

苺花。
「私は上手じゃないけれど。」

すみれ。
「全員が必要やで。」

苺花。
「そっか。」

すみれ。
「とりあいずノートがあるんや。」
「歴史から導き出した善い目的。」
「まずオリンピックを有意義に過ごすこと。」
「なるべく満喫すること。」
「自分の果たすべき義務を悟り実行すること。」
「それでいいん?」

美香。
「ミカは反対しない。」

乃土香。
「まったくそのとおりだと思う。」

苺花。
「それでいいと思う。」
「理由を述べられる。」

千夏。
「目的を持って過ごさないと。」
「確かにだめですねー。」

あかね。
「私は補佐するね。」

紗莉奈。
「情報が更新されている。」

日葵。
「提案。」
「自由パトロールですよね。」
「少し遊んでもいいんじゃ?」

すみれ。
「まず意見を聞かせてな。」
「道理にかなった方針が必要やで。」

みんなそれぞれ雑談して。

カフェに入って昼食。

パィスベル。
「すみれちゃんは他の女性とは違う。」

すみれ。
「すみれちゃんは独立者やで。」
「みんながAならすみれちゃんはB。」

あかね。
「女性の腐敗を目の前にして・・・。」

美香。
「あるある。」

乃土香。
「愚かな女を見ていたら。」
「自然に自分を改めた。」

日葵。
「ひとむかし前は愚者の女で溢れていたよね。」
「愚か者を見ているうちに自分を改めるようになったよ。」
「あれはひどい。」

すみれ。
「みんな同じなんやな。」

パィスベル。
「ああも愚かな有様を見せられては。」
「そうなるだろう。」

千夏。
「あんなの女じゃないんですけど。」

苺花。
「それで失望と絶望して。」
「マシな男性と女性を探すようになって。」
「歴史上の英傑や賢者たちの男らしさに惚れ込んだり。」

日葵。
「そうそう。」
「伊達政宗公とか最近では特にかっこいい描かれ方しているよね。」
「歴史上の人物のかっこよさがある。」

美香。
「偉人の女性の勇気と強さは素晴らしいわ。」

乃土香。
「あれらに感化されるわけですよ。」

すみれ。
「そこに共通点があったんやな。」

パィスベル。
「おいしいものが運ばれてくる。」

すみれ。
「午後はどうするん?」
「相談しよう。」

午後は適当にふらついて。

夕方になる前に電車に乗って帰宅しておりました。

東京2020はまだ続いております。

魔法少女もその一部となって。

お祭りのように。

共に喜びました。


25


東京2020オリンピック。

露店が多数あり。

歩行者天国。

道路全体が露店で溢れて。

大道芸人やミュージシャン。

アイドルの路上ライブまで。

お祭り状態。

メイドさんがいっぱい路上に溢れている。

商業天国。

大会開催期間中。

今度は警備なしに。

遊びに来たのです。

すみれ。
「思ったより人多いな。」
「発狂しているっぽい。」

日葵。
「予想外?」
「そんなこと普遍なもの。」

すみれ。
「そうやなあ。」
「予想外や。」
「賑やかな程度だと思ってたわ。」
「それがお祭り状態。」
「人が多くて詰まるかも。」

日葵。
「戦術は臨機応変にその都度変更するんだよ。」

紗莉奈。
「たとえば。」
「回り道をしよう。」
「混雑を避けられる。」

すみれ。
「そうしよっか。」
「競技場とか露店とか見たいやろ?」

苺花。
「このまま人の流れに任せると。」
「どこかで詰まっているかも。」

乃土香。
「油断はできませんよ。」

すみれ。
「もちろん。」
「自分の考えた事すべてが正しいなんて思ってないで。」

あかね。
「自分の考えた事にはおそらく間違いも含まれている。」
「思考してもその中には間違いもよく入る。」

すみれ。
「そゆこと。」
「遠回りしよっか。」

露店の側面から侵入。

実は正面で陣取っている。

着ぐるみと道化師の集団が混ざっていて。

正面から行くと人が詰まって動けなかったようです。

これは一部区画のみの状態なので。

別方向から入ればスムーズに移動できちゃいます。

公園では無料で甘酒が振る舞われ。

賑わいが素晴らしい。

すみれ。
「指輪してないの?」

あかね。
「今回はペンダント型。」

日葵。
「私は大きな髪飾りのタイプ。」

苺花。
「かわいい!」

日葵。
「あなたもかわいいよ!」

いちゃいちゃする女の子たち。

しばらく歩くと。

露店の中で目玉になる地域。

そうですよ。

グルメ市場が開かれており。

美食家が集まってきて。

これでもかと美味しいもの展覧会。

でも行列すごいです。

すみれ。
「並ぶ?」

千夏。
「何十分ですかー?」

美香。
「うわっ!列すご。」

乃土香。
「これは1時間待ちかも。」

あかね。
「こういう時は型落ちモデルを貰うけれど。」

すみれ。
「あの人気が無いのがそれ?」

あかね。
「あの気の遠くなる列に並ぶよりかは。」
「2級品のほうがいいかも?」

すみれ。
「どう思う?」

紗莉奈。
「そこまで美食にこだわらない。」

苺花。
「名物に旨い物なし。」
「なんて。」

日葵。
「ここに並んだら。」
「競技開始まで間に合いません。」

すみれ。
「ちょっとあの人気の無いの貰おうか。」

あかね。
「あの列だと十分くらいかな。」

二級品は中々の美味でしたよ。

ハンバーガーなのですが。

中々作り込んでいて。

充分でした。

早くに昼食を済まして。

露店を巡っています。

すみれ。
「むかしの硬貨!?」

あかね。
「ここは骨董品も扱っているのかな?」
「すみれちゃん。」
「買い漁っておけば。」
「今後なんの意味を持つのか分からないよ。」

すみれ。
「まさにそれやー!」

骨董品みたいなのを購入して。

バッグはいっぱい。

千夏。
「はぐれたんですけど。」

乃土香。
「GPSデータリンクを持たされている。」

すみれ。
「おっと。」
「合流やでー。」

パフォーマンスが激化。

この地区はもう滅茶苦茶。

こんなお祭りの中で。

いろんな競技が行われて。

今日はブラジルがベスト12。

トルコもベスト12入り。

フランスは全勝。

日本はなんとかベスト12入りを目指します。

今回は歴史上稀に見る激戦のようですね。

競技のチケットを知り合いの魔法少女から貰っていたので。

サッカーを観戦。

あかね。
「個人スキルはもちろん。」
「連携力が物をいうサッカー。」

美香。
「チームスポーツであることを忘れたら駄目です。」

あかね。
「名選手を見るとチームスポーツである事を知っているよね。」
「あの動き。」

美香。
「サッカーについて知るのなら。」
「名選手の心構えとか。」
「動きを観察しないと。」

紗莉奈。
「その通りだと思う。」

千夏。
「サッカーは難しいですよー。」

すみれ。
「すみれちゃん。」
「ボールが言うこと聞かなかった。」

あかね。
「人気スポーツなのに。」
「向き不向きがはっきりしているよね。」

千夏。
「自然に上級者になる人と。」
「どうやっても中級者止まりの人と。」
「いろいろいますよね。」

乃土香。
「サッカーにはコツがあるから。」
「それがすぐ分かる人が上級者になるのでは?」

紗莉奈。
「にしても競争率が高いよね。」

苺花。
「サッカーそのものをよく知る人じゃないと。」
「そもそもサッカーってなあに?」

日葵。
「球蹴り遊び?」
「そんな安っぽいもんじゃないから。」

あかね。
「ピアノが弾けますか?」
「それと同じ現象だと思う。」

乃土香。
「理論的にはそうだと思うわ。」

すみれ。
「スポーツって別世界やな。」

日本がポルトガルをなんとか撃破。

クリスティアーノ・ロナウド二世が不調の為に。

失点せずに。

なんとか1点を入れて。

勝てたのです。

日本もベスト12です。

ポルトガルもトーナメント進出。

すみれ。
「なんかギリギリで勝ってなかった?」
「守備力が低いみたいやし。」

あかね。
「お互いに強いから。」
「あと弱点がある日本は激戦になると。」
「どうしても分が悪いんだよ。」

すみれ。
「勝負の世界やなあ。」

あかね。
「それでも勝てる時は勝てるよ。」

続いて野球を少し観ました。

160キロ超えの投球をいきなり魅せられて。

でも野球って。

のんびりしたスポーツですよね。

サッカーとは違った魅力がありました。

千夏。
「日時計。」

苺花。
「ああなんてこと。」

美香。
「電車酷くなりそう。」

日葵。
「4時になるよ。」

あかね。
「早くに引き上げないと。」

すみれ。
「このルートで行こうか。」
「実は少し前から決めてたんや。」
「それで残したものは?」

乃土香。
「ないよー。」
「引き上げよう。」

紗莉奈。
「これくらいでいい。」

すみれ。
「では退却。」

4時半までに電車内で。

帰宅していましたが。

このあと深夜まで人がいて。

花火まで乱射とか。

ハメ外した人々がいて。

オリンピックはお祭りなんですかね?

夜。

みんなでラインをやって。

盛り上がりました。

最近はめっきり友達ですね。

派閥が再編成されたので。

争う理由が無いから。

平和になりつつあります。


26


功績が認められたすみれちゃんは。

リベラル(自由人)の認定を受け。

年金が支給される代わりに。

社会貢献の依頼を受けました。

これを機会に。

すみれちゃんは学問を習得。

師匠に会いに行きました。

豪邸。

パィスベル。
「どしたの?」

すみれ。
「いままでのおさらいをしたいんです。」

パィスベル。
「もう教える事は無いけれど。」
「それだったらいいよ。」

すみれ。
「あなたの教えは柔よく剛を制す。」
「これですよね。」

パィスベル。
「柔よく剛を制す。」
「柔らかでしなやかなものは一見弱そうに見えても。」
「強く固いものの矛先をうまくかわして。」
「結局は勝ちをおさめるということ。」
「三略という書物の言葉。」
「それだよ。」
「力については完璧。」
「知識や実践についてはどうかな?」

すみれ。
「明知や実践知があります。」

パィスベル。
「よく出来た弟子だなあ。」
「少しテストしてあげる。」
「祭壇の部屋へどうぞ。」

師匠からおさらいを受けました。

きちんと習得している事が判明しましたので。

すみれちゃんは合格でした。

パィスベル。
「魔法少女の指導役としてこの国に留まるから。」
「またおいで。」

すみれ。
「また会いましょう。」

退場。

パィスベル。
「女性を徹底的に追及する・・・か。」
「確かにいままでの女性の有り方は正しくなかったのかもしれない。」
「それが教訓になって。」
「気付きと悟りを得た。」
「少なくともいにしえの女性たちは近代史のような。」
「夫に仕える事だけを目的としてはいないと思うけれど。」
「女性についての考察や新展開。」
「前人未踏の女性の姿。」
「女性の真理か。」
「女性について何も知らないわたしたち。」
「少しも知ってはいないから。」
「発見していく。」
「ひたすら進化・進歩して発見する。」
「やっぱりあの娘は心構えが違うなあ。」
「感心感心。」

帰宅。

自宅にていつものように。

書斎に籠もる。

すみれちゃん。
「歴史から学んだ結果。」

あかね。
「歴史上の女性はあそこまでのことができる。」
「可能であるというお手本になった。」

すみれ。
「女性はあのようなことが可能だから。」
「歴史から発掘するにつれて明らかになる。」

あかね。
「女性はあそこまで出来る。」

すみれ。
「だって現に史実にあるんやから。」
「あれに匹敵するようなレベルには出来る。」
「やっぱりお手本!」

すみれちゃん。

お仕事第一号として。

歴史を深く探って。

「歴史のおさらい」をして「現代に活かす」という論文を提出。

学者たちはそういえば盲点であったと。

盛んに議論される結果となり。

議論の末に。

「歴史から習う」ことが近代・民主主義のテーマに組み込まれました。

現代は民主制と科学によって成り立っており。

それ以外は誇れるものはあるのか?

議論が続いております。

すみれ。
「次は文化。」
「しかし観るもの多いわな。」

あかね。
「アニメは本物があるから。」
「リスト化しておいたよ。」

すみれ。
「え?マジ?」
「すごいよあかねちゃん。」
「アニメに関しては玄人なのね。」

あかね。
「そんなところ。」

ふたりで。

アニメなどをよく研究して。

論文を提出することに。

自由人としての生き方。

それが示したもの。

文化の発展・進歩・改善を目的に活動することに決めたのです。

アニメなどの文化が発展するにつれ。

必要な予算や制度などが生じて。

対応する政府です。

芸術家の地位が上がってきました。

すみれ。
「令和。」
「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ。」
「それを助ける援護係やな。」

あかね。
「連携プレー。」

すみれ。
「そうや。」
「バリバリやったるでー。」

あかね。
「そして資料の山。」

すみれ。
「ぎゃあぁぁぁ!!」

しばらく書斎から出られなかった。

ふたりでした。


27


東京大神宮にて。

すみれ。
「祝福を国語辞典で調べたら。」
「幸福を祈る。」
「神様から幸福を与えられる。」
「そう書いてあったんや。」

あかね。
「それだと七福神が該当しますよ。」

すみれ。
「七福神?」
「恵比寿様。」
「蛭子様の事や。」
「蛭子様に祝福を伝えてみよっと。」

あかね。
「あらまあ凄いことになった。」

しあわせを神様に祈る。

これだけが人に出来る幸福論。

神様から幸福を与えられる。

それまで頑張る。

それのみに尽きる。

蛭子神社の目の前。

すみれ。
「全国各地にあるんや。」

あかね。
「神様は真実で公正な方。」

すみれ。
「というのは言うまでもない。」
「それだけでいいみたいやわ。」

あかね。
「究極の幸福論は祝福。」
「それに尽きるんだね。」

すみれ。
「学問も広げてみようか。」
「学問の目的は人としての成長にあるんやから。」
「生涯を通して学んでいくもの。」
「学問の基礎になるのは論語を読むこと。」
「古本屋と書店巡りな。」

あかね。
「実は近辺の本屋をリサーチしていて。」

すみれ。
「なんという女の子ですか。」

あかね。
「ここがいいらしいですよ。」
「インターネットも正しく使えば兵器ですな。」

すみれ。
「ではでは購入資金の資産が怪しいですな。」

あかね。
「それはお財布と相談ですなですな。」

境内の外。

ふたりで密談。

このあと。

いろんな書店や。

古本屋を巡って。

5冊手に入れて持ち帰りましたよ。

すみれ。
「本は愚書が多いからあかんな。」

あかね。
「良書こそすべて。」

また書斎に戻って。

本だらけになりつつ。

いにしえの英知に触れたり。

知識の富。

科学力と言っても。

古代ギリシアの神殿に使われているコンクリート。

あれは数千年経っても劣化しないんです。

現代のコンクリートはそこまでの耐久性はありません。

学者がテレビで言ってました。

現代の技術力が数千年前の技術に勝てないんです。

それがおもしろいところなんです。

火山灰を混ぜた事は分かりましたが。

当時のレシピがどこにもないんです。

ローマ帝国の用水路も。

現代の科学力のごり押しではなく。

もっと洗練されたものでした。

科学力でも太古のむかしに劣る現代人。

やっぱり。

歴史は人類の宝物です。


28


最近。

変な生物が出現すると話題なっておりますが。

仲間の魔法少女がそれと交戦。

むかしから語り継がれてきた。

超自然的な存在の具現化であると判明。

溜まり積もった人々の邪念や負の念が実体化し。

変な生物となって人々を襲撃するようになりましたので。

対応に追われています。

すみれ。
「あんなおぞましいものを生み出してしまうのも人間。」
「人間の業はとんでもないわ。」

あかね。
「なんか夜間が酷いらしいよ。」

すみれ。
「わたしたちも対処にまわろう。」
「連絡連絡。」

夜の公園。

日葵。
「確かに見たよ。」
「すごくへんてこだった。」

苺花。
「狂った芸術家が調子に乗って描いて。」
「次の朝目覚めて。」
「自分の絵を見て気絶した。」
「なんていう話があったらしいけれど。」
「まさしくそれ。」

千夏。
「チカちょっと詳しいですけど。」
「あの手の害獣は得意なんですけど。」

すみれ。
「チカちゃんのアドバイスが必要だよ。」

千夏。
「人々の邪悪な念が形を取って化け物になったから。」
「破壊しても元に戻るんですー。」

紗莉奈。
「それだけ聞くと手の打ちようがないけれど。」

千夏。
「でも浄化させれば呪いの結晶はあるべき場所へ還るんですけど。」

乃土香。
「浄化?」

美香。
「連れてきたよ。」

瑠璃。
「お話は伺いました。」
「あれは破壊したあと。」
「祝詞を唱えれば浄化されます。」
「お清めの砂を浴びせても。」
「手水鉢にある水を浴びせても倒せます。」
「戦闘力はそこそこありますのでご注意ください。」

すみれ。
「それはみんな知っているの?」

瑠璃。
「もう知っています。」
「情報が遅かったようですね。」

すみれ。
「道具はあるみたいね。」

瑠璃。
「一式揃えておりました。」
「どうぞ。」

あかね。
「散開する?」

すみれ。
「相性が良い人同士で組める?」

日葵。
「まいかちゃんとならやれそう。」

苺花。
「構わないよ。」

千夏。
「瑠璃ちゃんと気が合いそうですー。」

瑠璃。
「ではわたくしと。」
「他の者は出払っておりますから。」

紗莉奈。
「三人で行く?」

美香。
「あなたが仕切りなさいよ。」

乃土香。
「別にいいけれど。」

あかね。
「すぐに決まったよ。」

すみれ。
「では各自散開。」
「手当たり次第に倒して。」
「清めてしまって。」

全員散開。

各グループ事に駆除作戦が。

この街で展開されております。

犯罪者は魔法少女を見て。

いきなり逃げ出しました。

市民に動揺が広がっておりますが。

すぐに治まりそうです。

すみれ。
「見当たらへんよ。」

あかね。
「この路地裏にいる。」

すみれ。
「えー?」

黒い樽のような形で。

顔がある。

どこかメルヘンなキャラクター。

すみれ。
「待って!ぜんぜんカワイイじゃない。」

あかね。
「有害だから倒すよ。」

すみれ。
「火炎風神。」

渦になった炎が怪獣を貫く。

怪獣倒れる。

すかさず清めの塩。

神社や神棚で構成された特別な塩だったので。

それだけで駆除できました。

変なの消滅。

紗莉奈ちゃんたちが苦戦しているそうです。

駆けつけると怪我人2名。

紗莉奈。
「めっちゃ強いのだった!」

乃土香。
「油断したー。」

美香。
「何も考えずに突っ込むのがいけなかった。」

あかね。
「クイッククロット。」
「止血するよ。」

すみれ。
「さすがに激戦になるかあ。」

瑠璃。
「それは有り得ません。」
「彼らにはパターンがあります。」
「半分くらいはもう読めています。」

すみれ。
「それなら話は簡単そうやね。」

みんな一時的に集まってくる。

すみれ。
「再編成しよう。」

あかね。
「2グループで対応しよう。」

瑠璃。
「この街のシェイドは強いのかもしれません。」

チームを再編成して。

怪我をした娘は帰らせました。

他の魔法少女の領域に入りましたが。

倒れている女の子がおりました。

あかね。
「エピネフリン打つよ。」

すみれ。
「やられたん?」

あかね。
「ひとりで対処したみたい。」

女の子。
「うっ!」

すみれ。
「メディック。」

あかね。
「医は仁術。」
「これが医療の基本。」
「これさえ身に着けていれば。」
「知識や技能は後から着いてくる。」
「119。」

すみれ。
「なんて素晴らしい。」
「今日は退却。」

大人の魔法使いがやってきて。

戦況報告して解散となり。

以降は大人の魔法使いが駆除すると発表。

数の多さに困惑するも。

国内で激戦が展開されています。


29


夜の町中。

いろんな害獣を駆除しています。

すみれ。
「今度はとんでもないの来たな。」

あかね。
「あれはさすがにキツイかな。」

すみれ。
「連日の魔力の消耗でパワーが出なくなってるんや。」

あかね。
「わたしも。」

巨大な熊のぬいぐるみ?

カギヅメを装備したタイプと。

軽機関銃を装備したタイプと二体いて。

目の前に出現。

機関銃をばら撒いてきますが。

シールド魔法で防いでいきます。

弾切れしたようで。

攻め時。

すみれ。
「黒炎弾!」
「一撃必殺の威力やで!」

一発で中破。

あかね。
「耐久力バカ!」

すみれ。
「もう一発や。」

二発目で撃破。

あかねちゃん突撃して。

巨大な熊のぬいぐるみ?を引っくり返して転倒させ。

打撃攻撃で倒しました。

一方。

別グループ。

おもちゃのブロックのような生物?

ビーム攻撃してくる。

紗莉奈。
「おおっと!?」
「ビームコート。」
「効果ないよ。」

電撃ブーメランが命中するも。

効果なし。

千夏ちゃんが波動砲で撃破する。

魔法少女の消耗が酷くなって。

そこに援軍。

ウィザード。
「もう下がっていい。」
「この地域は私達がやっておく。」
「ここの地域は激戦だな。」

マジシャン。
「アイドルが怪我したら見てられない。」
「俺達でやるぞ。」
「残業だ。」

大人の魔法使いが援軍に来たので。

完全に交代されました。

超自然的な存在の具現化。

この現象がはじめて公認された。

過去に20シーズンあった出来事で。

現代では忘れられていた現象でした。


30


祝日。

噂が流れた。

魔法少女の噂がとてもたくさん。

前からあったこの噂は。

次第に疑心暗鬼に持っていかれる。

果たし状を受け取ったすみれちゃん。

すみれ。
「なにこれ。」
「あの娘なにを考えて・・・?」
「でも変ね。」
「話がうますぎる。」
「とりあいず行くしかない。」

横浜の埠頭。

コンテナ群の廃棄エリア。

無人地帯。

苺花。
「指定された場所はここかな。」

すみれ。
「ちょっと。」
「どういうことなのこれ?」

苺花。
「えー?」
「そんなの知らないよ。」

すみれ。
「確かめてみる。」

すみれちゃんが威嚇射撃。

苺花ちゃんひらりと避けていく。

回避能力が凄まじい。

他の魔法少女も現れて乱戦に加わってくる。

すみれ。
「え!?これはさすがに面妖な。」

日葵。
「わたしがカバーするから。」
「下がって。」

すみれ。
「ごめん。」

あかね。
「なになんなんのこれ?」

すみれ。
「わからない。」

小雪。
「ちょっと何やっているの!?」

小毬。
「やめなよ!」

小雪ちゃんと小毬ちゃんに向かって威嚇射撃。

すみれ。
「なんなのかは知らないけれど。」
「いったん退かせてもらう。」
「みんなにも連絡して。」
「みんなで沈黙を保ち続けて。」

日葵。
「分かった。」
「まず逃げよう。」

乱戦になりつつ。

逃走。

逃げた先に瑠璃ちゃん。

瑠璃。
「あら?」
「何かありましたね?」

すみれ。
「気を付けて。」
「この先に進んではいけない。」

瑠璃。
「そのようですね・・・・。」

パィスベル。
「ちょっと!なにやってんのさ!」

すみれ。
「こちらが聞きたいくらいですよ。」

全員沈黙。

しばらくして。

そのうち犯人が特定できて。

逮捕に至りました。

犯人は魔法使いの司令部から出たので。

要は裏切り者の仕業です。

これによって。

取り締まりが厳しくなったので。

違反者がいないか捜索が行われています。

派閥争いの仕組みを巧みに突いた姦計でしたが。

知能犯は自分の知性を過信していたようで。

同士討ちも自然に治まりました。


31


すみれたち。

リゾート地帯に入って。

遊んでいます。

すみれ。
「水着あるでー。」

あかね。
「写真はダメだよー。」

紗莉奈。
「げへへー。」
「お姉ちゃんいい体してるー。」

すみれ。
「ちょっ!」

日葵。
「確かにいい質の筋肉だよ。」
「筋肉は量じゃなくて質。」

苺花。
「丘の上から海を眺めよー。」

乃土香。
「続けー。」

美香。
「美観!美観!」

千夏。
「チカは水遊びするんです。」

あかね。
「着替えよう。」

すみれ。
「あれは小雪ちゃんと小毬ちゃんだよね?」

小雪。
「やっほ。」

小毬。
「久々に休暇を貰ったんだ。」

すみれ。
「一緒に遊べるなー。」

雑談していたら。

苺花ちゃんが戻ってきました。

苺花。
「なんか近くに芙蓉という名の列強魔法使いがいて。」
「別荘に滞在しているとか。」

美香。
「イタズラしてみる?」

乃土香。
「魔法使いを是非見ておきたい。」

すみれ。
「おお?それはおもろいな。」

小雪。
「確かけっこうな変人だったような?」

小毬。
「いつも不審者みたいな人だったよね。」
「芙蓉って人。」

みんなで丘の上の別荘地帯。

イタズラしに行く。

別荘をノック。

すみれ。
「こんにちはー。」

芙蓉。
「何事か?」

すみれ。
「素晴らしい先輩とか言うのを見学しにー。」

芙蓉。
「ほう・・・見学しに?」
「おい!勝手に入っていくな!」

小雪。
「いい空間。」

小毬。
「建築家。」
「いい仕事してますなー。」

苺花。
「パソコンだー。」
「ハイスペック。」

美香。
「この資料はなあに?」
「すごい仕事してるよね。」

芙蓉。
「これ!触るでない・・・。」

小雪。
「この資料はなんでしょう?」

小毬。
「きっと事務の資料・・・あれ?」

芙蓉。
「分が無いが・・・。」

乃土香。
「わっ!なにするの!?」

乃土香ちゃんが渦巻きの中に攻撃を引き込んで。

無力化。

MP吸収。

続いて黒いレーザーが来るものの。

すみれたちが素早く動いて狙いが定まらない。

すみれ。
「なにすんや!」

芙蓉。
「消えてもらうしかない・・・。」

小雪。
「それ不正じゃない?」

小毬。
「ほんとだ。」
「変な契約書まで?」
「ってなにやってんの!?」

あかね。
「ちょっと動きを止めて。」

芙蓉。
「怪しげな球体を・・・。」

黒いレーザーを乱射するも。

美香ちゃんが取り押さえました。

芙蓉。
「むう・・・。」

美香。
「攻撃する事はないでしょ!」
「イタズラに!」

小毬。
「不正資料があるから。」
「捕まえといて。」

芙蓉がなんとか美香ちゃんから脱出して。

洞窟の施設に逃げていきました。

すみれ。
「あれ?」
「あいつ犯人なん?」

小雪。
「この資料を見る限りはそうだよ。」

あかね。
「追いかける?」

すみれ。
「深追いはしないほうがいいかも。」

しばらくして。

何か飛んできました。

敷地に着陸。

まずい所を見られて。

発狂した芙蓉は倉庫にあった実験メカ。

「ブラックバード」を起動。

小雪。
「ブラックバード?」

すみれ。
「なんやそれ?」

小毬。
「中サイズ(6メートル)の鳥型機動兵器で。」
「背中に槍が付いた触手が複数あり。」
「槍を叩き付けての格闘戦が得意。」
「飛行もできるし。」
「口から機関砲を発射する。」
「ハイドラ70・ロケットも装備している。」

すみれ。
「ちょっとまずいな。」

無人兵器のブラックバード。

建物内に射撃してしまうも。

すみれたちは退避していました。

ブラックバード。

愚直に突撃してくる。

あかねちゃんが応戦。

槍を叩き付けてくる。

ガードするも。

口から機関砲。

でもあかねちゃんに気を取られて。

後ろから。

乃土香が電撃を浴びせて。

破損したブラックバード。

千夏ちゃんの幻影でフェイントになって。

ブラックバードは混乱する。

日葵ちゃんに射抜かれて。

小毬ちゃんのマイクロウェーブなど。

猛攻撃を食らうブラックバード。

さらに電撃を食らってシステムダウン。

倒れるブラックバードに。

トドメと言わんばかりに。

手榴弾を投げつけられて。

大破。

芙蓉そのまま逃げだす。

すみれ。
「待って!」

芙蓉。
「攻撃しなければ良かったかもしれぬ。」

あかね。
「思ったより足が速い。」

すみれ。
「まず落ち着こう。」
「追わないほうがいい。」
「追跡断念。」

小雪。
「司令部に連絡したよー。」

紗莉奈。
「怪我人はなし。」

すみれ。
「本当に?」

紗莉奈。
「ないよ。」

すみれ。
「それは良かった。」

小毬。
「兵器まで出すのかあ。」

司令部の兵士がやってきて。

情報を渡しました。

お手柄でしたね。

偶然の出来事。

部隊が別荘に駐留して。

調査が続けられています。

すみれたちは解放されて。

昼過ぎから遊びが再開されました。

すみれ。
「慣れたなー。」

苺花。
「魔法少女の世界ではたまにあるけれど。」
「今回は凄かったよね。」

すみれ。
「冗談キツイわ。」

日葵。
「兵器だからね。」
「でもあっけなく撃破。」

乃土香。
「私は臆病者ではありません。」
「ちょっと楽しかったです。」

美香。
「戦い慣れているから。」
「余裕もあるよ。」

千夏。
「無謀な戦いではなかったですねー。」

すみれ。
「なんか戦士として成立しているかもね!」

美香。
「戦いはお手の物!」

紗莉奈。
「バカンスは花火まで打ち上げたってこと?」

あかね。
「そんな域な。」

すみれ。
「鎮静化するのも早いな。」
「少し休憩してから。」
「今は海を鑑賞してはどう?」

苺花。
「それは賛成できるよ。」

午後から海に入ることになりました。

部隊がまだ別荘で調べもの。

戦乱が治まるのはもうすぐかな。

久々の動乱期に。

生粋の戦士になったすみれたち。

戦士になりきれた魔法少女は。

さらなる高みへと。

女の子らしく海に入りはしゃぎ。

帰宅した頃にはニュースで報道され。

芙蓉は別の魔法少女のグループが拘束したとのこと。

知名度がまた上がってしまうすみれたち。

定評ある魔法少女は。

女性の可能性を提供しているのでしょうか。

女性としての「例外者」として「独立」した女の子たちは。

定められた道。

正しき道を歩み始め。

伝説は今も健在。

歴史は女性を説明しています。

女性の偉人も。

堕落した女性も。

これからの可能性も・・・。


32


硫黄島に神殿が築かれており。

日本帝国最期の地として語り継がれていた。

人類の未来に絶望した魔法使いたちが数十人集結し。

禁術を使用。

人類の文明を一定水準までリセットし。

再出発させようと試みる。

度重なる反乱に失敗した違反者たちは。

これにすべてを賭けてきた。

それを知ったすみれちゃんたちも急行。

既に激戦区域になっており。

戦闘車両が攻撃を繰り返して制圧。

地下神殿に突入していく魔法使いたち。

すみれ。
「彼らの最後の瞬間が訪れる。」

あかね。
「戦力は1個師団。」
「あの人達はそろそろ終わり。」

任務は取材班の護衛であり。

船の上から。

歩兵戦闘車が突入していき。

何両か損害を出しながら。

制圧していきました。

すみれ。
「これでひとつの終わり。」

あかね。
「彼らも主犯格のひとり。」

すみれ。
「犯人が複数いたなんて知らなかった。」

あかね。
「でもこれで終わる。」
「人類はこれをきっかけに新しく。」
「改めていくから。」

取材班。
「流れ弾ひどいっす。」

瑠璃。
「結界を張ってありますから大丈夫です。」

師匠の部隊が突撃して。

主犯格をすべて討ち取りました。

信号弾が上がります。

取材班。
「陸の人大丈夫ですかね。」

瑠璃。
「あれだけの戦力ですから。」
「護衛兵も多いですよ。」

あかね。
「けっこう酷い陸戦だなあ。」

取材班。
「確認取れました。」
「僕らのテレビ局無事っす。」

すみれ。
「歴史的瞬間?なんて。」

最後の敵が倒れました。

敵がかえって。

わたしたちに何かを問いかけて。

それに応えて。

何か掴んでいます。

禁術はそこまでの威力は無くて。

たいした抵抗も無く。

すべての動乱は。

この地にて。

主犯格の全滅が確認されました。


33


珍しく師匠に連絡して。

会う事にしたのです。

準備よし。

師匠の元に行くと。

もう既に。

丘の上で待ち構えていたのです。

察していたようですね。

すみれ。
「わたしの実力ってどのくらいですか?」

パィスベル。
「試してみる?」

すみれ。
「お願いします。」

パィスベルがマジックの衣装チェンジ。

魔法とマジックの融合。

さらに魔力の威力を強めた形態。

すみれちゃんも変身する。

魔力が強まる。

すみれ。
「変身すると魔力の消費が激しいけれど。」
「最大で三倍の魔力が出せる。」

パィスベル。
「行くよ。」

すみれちゃんは拡散弾を発射。

パィスベルはシールドを展開して防ぐ。

次々とホーミングする火球を繰り出していく。

パィスベルは手で弾いて接近。

すみれちゃんは即座に。

地面に設置した火炎地雷を起爆させた。

接近途中のパィスベルに命中するも。

ダミーに攻撃してしまい。

本体は側面です。

パィスベルとすみれちゃんの格闘戦。

炎の拳で攻撃を繰り出すも。

見切っているパィスベル。

格闘では当たりっこないので。

近距離で射撃に切り替えて応戦。

頻繁に飛んで。

ジャンプやステップを繰り返して。

丘の上の岩場まで逃げながら戦う。

パィスベルはスムーズに接近して。

光の腕で跳ね飛ばそうとするも。

すみれちゃん対応。

ガードして宙返り。

すみれちゃん射撃に徹する。

パィスベル停止。

パィスベル。
「そこまで。」
「見事な出来栄え。」
「教えてやれる事はもうない。」
「免許皆伝。」

すみれ。
「必要技能である戦闘力。」
「力という概念では一人前なんですね!」

パィスベル。
「そのとおり。」
「そこまでやれるのなら。」
「充分だよ。」

すみれ。
「やった。」
「わたしは一人前なんだ。」

パィスベル。
「これからも精進したまえー。」

すみれ。
「仰せの通りに〜!!」

ハイタッチ。

帰り道。

ふと。

瑠璃ちゃんを訪ねる。

とある神社の事務所。

すみれ。
「女性はなんだと思いますか?」

瑠璃。
「そういう質問が大事なんだと思います。」
「きっと女性の世は訪れるから。」
「何かしらの問いから探るのです。」

すみれ。
「探究していて。」
「コツを掴んだんです。」

瑠璃。
「長年の女性の目的はそのような到達点ではないでしょうか?」

すみれ。
「そうでしょう。」
「女性は自分の有り方を勝手に品定めしてしまったから。」

瑠璃。
「またいちから考え直し。」
「実践して行くのが大切だと思います。」

すみれ。
「同感です。」
「女性という存在をみんなこれから知っていくから。」
「近代史の女性は女性という存在を間違えた。」
「女性の進歩・進展こそこれからのテーマ。」

アトリエに戻りました。

あかねちゃんが書き物をしています。

あかね。
「ポイエーシス。」
「制作に関わる魂の状態。」
「徳によって発動する。」
「技術そのものが徳であるものの。」
「ポイエーシスは制作に関する魂の状態になりつつ。」
「作品を描くことができる。」

すみれ。
「聖霊ジーニアス。」
「古代ギリシア・ローマでは。」
「聖霊が芸術家の元を訪れて。」
「作品を描くお手伝いをしてくれると信じられていた。」
「信仰形態が存在したが。」
「ヒューマニズムによって破壊されてしまった。」
「行き場を失ったこの信仰形態は。」
「この世界を彷徨っている。」

あかね。
「いつかポイエーシスという徳性を身に着けるまで。」
「創作論は完璧かもしれない。」

すみれ。
「元祖創作論のアリストテレスと。」
「元祖創作論の源、聖霊ジーニアス。」
「神様中心の文化かあ。」

いろいろ描きつつ。

月日は流れていきます。

いつ頃からか。

社殿巡りをしているすみれちゃんとあかねちゃん。

天啓についてお伝えして。

通っているうちに。

故事を見つけたのです。

諺。

忍は一字千金の法則。

忍耐することは。

きわめて価値のある尊いものであるということ。

出典は恵比良濃梅。

「ゆっくり急げ」とも言いますか。

それよりも忍耐の大切さを学びました。

そのうち。

不思議な力に導かれて。

これからは。

神様中心に展開すると自覚し。

歩みを進めると。

心を新たにしました。

すみれ。
「何か書状が。」
「あれまあ。」
「スカウトやわ。」

あかね。
「あれだけ実力を魅せたんだから。」
「ひとつくらい来るでしょ?」

すみれ。
「あかねちゃんは?」

あかね。
「それなりに。」

すみれ。
「そっかー。」
「私は示せたんだ。」

あかね。
「私の道も示された。」
「人の原点からすべてを習いました。」

すみれ。
「そもそも人ってなんや?」

あかね。
「そういえば人ってなんだろうね?」

すみれ。
「すみれちゃん思う所があって。」
「哲学書を発見したんや。」

あかね。
「どんな内容?」

すみれ。
「人間は誰でも限界状況の中で生きていかなければならないんやで。」
「限界状況。」
「死や苦悩から争いや罪責に至るまで。」
「いつかは死ぬ。」
「死の力は絶対的やし。」
「人生に苦悩はつきもの。」
「争いもあるんやし。」
「なぜか争いは必然的に発生するもんで。」
「罪責は知らずに犯して穢れてな。」
「遂には自らの支配者になったり。」

あかね。
「確かに人は限界状況を避けることができないね。」
「自由と主張すれば避けられる?」
「そんな事はありません。」
「でもこれが哲学的思惟を目覚めさせる契機となり。」
「絶望の中で自己を超えるものを感じる。」
「包まれて支えられている。」

すみれ。
「すなわち超越者。」
「世界全体が超越者を指し示す暗号となる。」
「超越者が暗号を送ってきてくれて。」
「すみれちゃんたちは限界状況にぶつかりながら。」
「それを解読していくことになるんや。」

あかね。
「哲学的に神様を説明するとこんな感じ。」
「これわたしも知っているよ。」
「でも専門書からの知識は無かった。」

すみれ。
「良書があったんやでー。」
「すみれちゃん本を見つける才能凄いやろ?」

あかね。
「その前にどれだけ愚書を読んだのか知りたい。」

すみれ。
「それ聞かないで。」

あかね。
「キャー!言ってよ聞きたいなー(棒読み)」

すみれ。
「才能の前にどれだけのノウハウがあるのか知らへんやろー(棒読み)」

あかね。
「才能ってそうやって培うんですね(棒読み)」

すみれ。
「それで続きがあって。」

あかね。
「そう。」
「神学的ではなく哲学的に。」
「本当に限界状況は避けられない。」

すみれ。
「どんづまりになってはじめて神様が理解できるようになる。」

あかね。
「ドイツ。」
「ヤスパース。」
「実存主義。」
「限界状況・超越者。」
「著書・理性と実存。」
「1883〜1969。」
「人間とは何だろう?」
「存在そのものへと探究を深めて。」
「最後に超越者に辿り着く。」
「宗教的にではなく。」
「哲学から神様について説明したひと。」

すみれ。
「キルケゴールとサルトルも仲間で実存主義でした。」
「こんな明確な説明は素晴らしいわな。」
「頭のいい人しか理解できない世界やでー。」

あかね。
「先人最強説。」
「先人の英知は究極です。」

すみれ。
「それで解ったで。」
「人は神様の為に存在すると思うんや。」

あかね。
「聖アクィナスの言葉を引用?」
「その通りだと思う。」
「聖人の発言を否定するのは。」
「神様に反対するのと同じでしょ?」

すみれ。
「そもそも人はキリスト教的に言えば被造物に過ぎない。」
「体は霊魂の為にある。」
「格言があったわ。」
「ちなみにすみれちゃんは青人草やで?」

あかね。
「青人草。」
「日本書紀と古事記は神道の神典。」
「本来の人の姿と有り方。」
「にしても。」
「自分が神だなんて人間は言うのかな?」

すみれ。
「愚かな人間。」
「そこまで来ると増長したなあ。」

あかね。
「人間と青人草は別物だし。」
「滅びよー。」
「人間。」
「なんて感じで敵対してみては?」

すみれ。
「そうなるとすっきり説明が行くわあ。」
「あかねちゃんたまに凄いと思う。」

あかね。
「わたしもだよ。」
「キスする?」

すみれ。
「諧謔そのものやな。」

あかね。
「そう。」
「諧謔だよ。」

すみれ。
「人生において独り勝ち。」
「勝利ってこういう所にもあるん?」

あかね。
「何に対して戦っていたか?」
「そういう意味ならば勝利なのです。」
「ゲーテの格言であったよね。」
「著書と創作は私の人間性においての勝利だとか。」

すみれ。
「そういう意味で独り勝ちかな?」

あかね。
「説明が付くよ。」

すみれ。
「キスする?」

あかね。
「それは諧謔。」

すみれ。
「では公義の為にやりましょ。」

あかね。
「青人草として。」

筆を合わせて笑顔。

アトリエでこっそり。

歓喜に包まれる女の子ふたり。

これは魔法少女の物語。

女性の美学。

アイドルとしての魔法少女。

きっかけを掴んで独自の女性路線を編み出した。

究極の女性を目指して修練を積んだ日々は。

ひとつの到達点に達した。

すみれちゃんは女性の存在を立証した女性として。

称えられることになる。

女性を証明した女性。

それは歴史において必要不可欠な。

人類の体験です。

END