創造性には「聖霊ジーニアス」という信仰があります。
古代ローマ人は信じていました。
創造性は宗教的なものかもしれません。
芸術家がジーニアスではない。
ジーニアスが手伝ってくれて。
作品は初めて完成される。
創造性は自分が主体ではなく。
聖霊がやってきてこっそり手伝ってくれる。
不可知な理由で舞い降りたジーニアスは。
芸術家の傍に居て。
作品を次々に描くように勧める。
理由など無いのでしょう。
ジーニアスが整え。
いろんな発想を次々にまとめて。
作品として出すように。
芸術家にインスピレーションとして送信してくれる。
そうです。
一度でもジーニアスが来訪すれば。
次々に作品を描くように。
作家はアイデアを豊富に貰うことになります。
これはキリスト教で言えば啓示のようなひらめきであり。
すべてを整えるように筆先でさえ調整してくれるのです。
まさしく聖霊がいるのだと直感があります。
いにしえから根付いてきたこの信仰は。
ルネサンス(人間中心主義・人文主義)によって。
失われました。
人間中心に価値を置こうとしたので。
創造性を人間が所有していると主張し。
信仰体型が消滅してしまいました。
宗教的であった創造性が。
人間によって解釈され。
芸術家がジーニアス(天才)だと見なされ。
危険思想によって破壊された信仰は行き場を失い。
今日に至ります。