Jesus!

霊廟の中。

輝く岩石の大きなホールにて。

閃光で包まれる。

霊体が複数現れて。

少女を囲む。

賢人たち。
「我々は文明の基礎を築き上げた。」
「彼らはそのままでは原始的な生物に過ぎず。」
「悠久の時を原始の形態で過ごすことになるからだ。」
「故に。」
「人に譲り渡すことにする。」
「霊帝は神秘的な不可知を起源とする。」
「神だけ信じろ。」
「他は何も信じるな。」
「あなたは私達に積極的に近づき。」
「有神論を主張し続けた。」
「私達はあなたが頼りになった。」
「特に優れなくてもいい。」
「忠実であれば選ばれる理由になるからだ。」
「独自の秘術を授ける。」
「受け取りなさい。」

フィーネ。
「私でいいんですか?」
「そんな。」

賢人たち。
「才能よりも人間的な資質は優先される。」
「しかし本当に大事なのは。」
「能力ではなく。」
「選ばれる。」
「誰でも。」

フィーネ。
「わたしに不思議な力が?」

賢人たち。
「霊帝の子孫のあなたなら出来るはず。」
「人の子は自身に眠る神聖を忘却し。」
「動物に還ろうとする。」
「かろうじて神聖が繋ぎ止める。」
「自然の一部としての人の有り方に引き戻す。」
「被造物とも言うかもしれない。」
「本来造られた通りになるべきだ。」
「還るのだ。」

フィーネ。
「人という存在の本来の姿?」

賢人たち。
「探究する者がここにいたか。」

フィーネ。
「公義が生じてしまいました。」
「きっと天の命令通りに実行致します。」

賢人たち。
「素晴らしい。」
「貴方は新しくなった。」
「行きなさい。」
「待っている者がいる。」

フィーネ立ち去る。

幻想的な景色が消える。

森の中で小川が流れ。

家が点在する。

そんな景色が広がる村がある。

霊帝が隠れ住まう土地として代々受け継がれてきた。

森の真ん中。

九官鳥がフィーネの肩に止まる。

ドーヌム。
「危険地帯に行っちゃダメダヨ。」

フィーネ。
「残念ですが。」
「それは従えません。」

アルキュリア。
「わたくしがいても?」

高台から飛び降りてくる。

フィーネ。
「通してくださいね。」

アルキュリア。
「あんまり動き回ると規律違反だよ?」

フィーネ。
「必要があるんです。」

アルキュリア。
「なんですって?」
「無神論なんて人間の驕りからくるもの。」
「本当ならわたくしを倒せるはず。」

フィーネ。
「お手合わせ願います。」

アルキュリア。
「少女の監視役が単なる試練の手駒になるわけね。」

アルキュリアが爆弾を投げてくる。

電気爆弾。

フィーネは横に大きく飛んで避ける。

アルキュリアのレーザー攻撃。

フィーネちょっと動いただけで回避。

アルキュリアは持っていたブラスターガンで攻撃。

フィーネは持っていた杖で弾く。

アルキュリア。
「なんて杖?」

フィーネ。
「遺跡に眠っていた杖です。」
「特殊過ぎて理解できません。」

レーザー弾かれる。

フィーネ。
「本気でやらないでください。」

アルキュリア。
「急所は外しています。」

フィーネは一気に接近。

刹那の出来事。

有り得ないスピードで接近してアルキュリアを掴む。

フィーネは一瞬で後ろに回り込んで。

アルキュリア右手を掴まれて左手で首を軽く締められる。

アルキュリア。
「あちゃー。」
「負けちゃいました。」

フィーネ。
「前より私強くなっていませんか?」

アルキュリア。
「子供で勝ったのあなただけです。」

フィーネ。
「通らせて貰います。」

アルキュリア。
「老女達にはわたくしが説得しておきます。」

フィーネは危険地帯と知られる。

渓谷地帯に到達。

崖を簡単に上がって。

ハイジャンプしながら進んでいく。

とある場所には魔法陣。

ここで瞑想を行う。

フィーネ。
「何か悟っている。」
「自然のすべてが見える。」
「読み取れる。」

瞑想後。

奥に進むと。

クリスタルのように輝く大きな木がある。

巨大な鷲がフィーネを襲撃。

フィーネは回避する時に。

巨大な鷲の翼を杖の先端の刃で切り裂いた。

巨大な鷲は逃走してしまう。

フィーネ。
「攻撃するなら的を絞れ、無駄な事はするな。」
「なるほど。」
「何かここは聖域?」

ここがはじまりの地であるという事を知った。

霊帝にとっては。

ここが原初の悟りを得た場所であった。

聖域を後にしたフィーネは村の家に帰宅。

ドミナ。
「あなたは何をしたのですか?」

フィーネ。
「霊帝の子孫らしい事をしていたのです。」

ドミナ。
「あらまあなんて立派な。」

アルキュリア。
「あっ。」
「帰ってきた。」
「お偉いさんはあなたを褒めていたわよ。」

フィーネ。
「わあ恐縮。」

ジュクラトル。
「あれ?」
「この娘が規則違反者?」
「よく乗り越えたわね。」

ドミナ。
「この娘なら正してくれるでしょう。」

アルキュリア。
「我が国は内戦状態。」
「国王の力が衰えたから。」
「でもすぐに治るよ。」
「もう使者も到達した頃。」
「ネーネなら援護できるかも。」

ジュクラトル。
「いいえ。」
「私のお嫁さんにしたい。」
「女の子そのものなこの感じ。」

フィーネを抱きしめる。

フィーネ。
「ちょっと旅行したいです。」
「私に何か出来る事もあるかもしれない。」

アルキュリア。
「あらまあちょうどいいわ。」
「私達は一週間後に政治家の補佐に着任するの。」
「外の世界の事は任せなさい。」

ジュクラトル。
「あなたをお嫁さんにしたかったけれど。」
「国と結婚することになりそう。」
「あらー残念。」

ドミナ。
「でもなぜ?」


フィーネ。
真面目に女の子。」
「真面目に女性をやろうと思って。」


ドミナ。
「これまたなんていう。」
「では。」
「いまの政治について議論はありますか?」

フィーネ。
「会議を重ねすぎると。」
「いつの時代にも起こったことが起こる。」
「すなわち、ついには最悪の策が。」
「採られるということである。」

ドミナ。
「いい回答です。」
「腐敗したら新しくすればいい。」

アルキュリア。
「じっくり考えて」。
「しかし、行動する時が来たなら。」
「考えるのをやめて。」
「進みなさい。」

フィーネ。
「旅行については賛成してくれるのですね?」

ドミナ。
「もちろん。」
「自由も必要です。」
「特に女の子には。」

フィーネ。
「自由も過ぎると迷える羊です。」
「自由でいようとすると迷ってしまうんです。」
「主人なき飼い犬。」

ドミナ。
「最悪の策とは。」
「ほとんど常に。」
「もっとも臆病な策。」

フィーネ。
「批判はあるんですね。」
「でも人が旅をするのは。」
「到着するためではありません。」
「それは旅が楽しいからなのです。」

アルキュリア。
「自分を買いかぶらない者は。」
「本人が信じているよりもはるかに優れている。」

フィーネ。
「褒めないでください。」

ジュクラトル。
「なんて健気。」
「いつでも襲ってあげるからね。」

フィーネ。
「自分から試練に挑んでみるんです。」

ドミナ。
「そうです。」
「みずから勇敢に戦った者にして。」
「初めて英雄を心からほめたたえる。」
「暑さ寒さに苦しんだ者でなければ。」
「人間の値打ちなんかわかりようがないのです。」
「涙とともにパンを食べたことのある者でなければ。」
「人生の本当の味はわからない。」

アルキュリア。
「政治はいま混乱状態だけれど。」
「不正なことが不正な方法で除かれるよりは。」
「不正が行われているほうがまだいい。」

フィーネ。
「わずかに他人より。」
「優れているというだけの知恵や知識が。」
「この時勢に何になるの?」
「そういう頼りにならぬものにうぬぼれるだけで。」
「それだけで歴然たる敗北者となります。」
「わたしは何事に臨んでも。」
「それが道理に合っているか否かと考えて。」
「その上で行動するのです。」
「小人は何事に臨んでも。」
「それが利益になるか否かと考えて。」
「その上で行動しますよね。」

ジュクラトル。
「教育は成功しているわ。」
「抱いてあげたい。」

フィーネ。
「自分から学んでみたんです。」
「どうやら私は初めから選択の自由がよく効くようです。」
「神のみ信じます。」

ドミナ。
「素晴らしいわ。」
「さあ準備しなくちゃ。」

アルキュリア。
「旅行資金はわたくしに任せてよ?」
「ご老体は喜んで出してくれるばすよ。」

フィーネ。
「みんな親切ですね。」

アルキュリア。
「いいえ。」
「あなたが見ているこの村の全員は義の奴隷です。」

ジュースでミニパーティー。

ふたりは先に出発していきました。

旅の時は寄ってくださいね。

そう言いつつ送り出されるふたりの女性。

三日後に支度が出来て。

フィーネも出発。

ドミナ。
「楽しんでねー。」

フィーネ。
「無事に帰ってきます。」

村から街へまず行きます。

細い山道から農道。

道路。

自動車が走っている。

ひたすら歩くとバスがあります。

一般道路にて。

とあるふたり組み。

リムジンで移動しているふたり。

従者も一緒。

インペラートル。
「この辺りは新鮮でいいわね。」

カリブルヌス。
「同感です。」
「わざわざ田舎に休養に来て良かったです。」

インペラートル。
「田舎?」
「牧歌的とか言わないの?」
「田舎と言うと悪口を言っているみたい。」

カリブルヌス。
「では田園都市と言いましょう。」
「雅言って難しいですよね。」

インペラートル。
「汚い汚物になりたくなかったら。」
「俗言は禁止です。」

カリブルヌス。
「まさか。」
「自ら沼に堕ちようなんて馬鹿はいませんよ。」

フィーネが歩いている。

インペラートル。
「へい御嬢さん。」

カリブルヌス。
「ナンパはやめてください。」

インペラートル。
「だってかわいいんだもん。」
「お付き合いしたい。」

フィーネ。
「何事?」

カリブルヌス。
「女の子好きなこのひとが誘っているのです。」

インペラートル。
「ううむ。」
「謎のかわいさ。」
「気に入った。」
「のってく?」

フィーネ。
「街まで送って行ってくれるのですか?」

インペラートル。
「無論。」
「その代わりに眺めたい。」

フィーネ。
「物好きですなー。」
「まさか私を哀れんでくれるんですか?」

インペラートル。
「なにがあったのよ。」

カリブルヌス。
「出稼ぎ?」

フィーネ。
「真面目に生きてみようかなぁ・・・なんて。」

カリブルヌス。
「真面目ちゃん・・・?」

フィーネ。
「真面目?」
「キミね。」
「真面目とは真剣勝負の意味だよ?」

カリブルヌス。
「うわあやられた。」

インペラートル。
「やるじゃない。」
「乗りな。」

車内。

リムジン。

インペラートル。
「自分が努力して名をあげる望みのないものは、人が自分の位置まで落ちるのを喜ぶ。」

フィーネ。
「なんて哀れなひと。」

インペラートル。
「努力と言っているのならまだ努力じゃないですし。」

カリブルヌス。
「あなたもけっこう無謀ですよ。」

フィーネ。
「頭で色々考えるよりも、前進で信じてしまったほうが楽しい。」

カリブルヌス。
「うわあまたやられた。」

インペラートル。
「では。」
「あなたはその日を摘め。」

フィーネ。
「助言ありがとう。」

カリブルヌス。
「このー。」
「言い負けた。」

フィーネ。
「何であれ、怒りから始まったものは、自らの怒りに貶められ恥にまみれて終わる。」

カリブルヌス。
「降参。」

インペラートル。
「誤るのが人間です。」
「本来人間は間違いを起こすもの。」
「その間違いから教訓を得なければならない。」

カリブルヌス。
「この娘並の娘じゃない!」

インペラートル。
「ね?」
「見込みが正しかったでしょ?」
「人材を間違えたら任命責任は負いますよ。」

カリブルヌス。
「ううむ。」
「さすがに師団長。」
「言う言葉が違う。」

フィーネ。
「こり辺りで降ろしてください。」

インペラートル。
「いいの?」

フィーネ。
「ゆっくり急げ。」
「この言葉どおり。」

インペラートル。
「名刺渡しておくわ。」
「いつでも来なさい。」

カリブルヌス。
「完全に負けたよ。」
「でもこう言える。」
「我々は知らない、知ることはないだろう。」

インペラートル。
「女の子ひとり旅。」
「幸運は勇者に味方するから。」
「あなたは負けたのでは?」

カリブルヌス。
「それなら納得。」

フィーネ車を降りて。

街に到達。

権力者。
「我々はもう虐げられる事は無いのだ!」
「この国は乱れてしまった。」
「しかし秩序が生んだ腐敗は新しい芽を息吹かせ。」
「誰が真の統治者を明らかにするだろう!」

路上の広場。

街の広場で集会を目撃。

玩具とかキャラクターグッズなど。

乱れた世でも文化は素晴らしく根付いており。

宗教教育の成果とも言えます。

エッセ。
「あの娘に一目惚れした。」

従者。
「そんな。」
「自然権に抵触したら裁きを受けるでしょう。」
「悪い行いの宣告はすぐには下されない。」
「いつ宣告されるか分かりません。」

エッセ。
「では正々堂々と告白しようか。」
「もうたまらない。」

フィーネ。
「宿を探さないと。」

エッセ。
「待ってくれ。」
「私の妻にならないか?」

フィーネ。
「あなた大学出身?」

エッセ。
「エリート。」

フィーネ。
「その大学で女の口説き方も教わらなかったのですか?」

エッセ。
「オーマイガー!!」

フィーネ。
「好意は受け取りますが。」
「男性の支配は受けないつもりです。」
「女性が結婚するとか自然権としては自由じゃないですか。」

エッセ。
「権力とか?富とかは興味あるか?ないか?」

フィーネ。
「死を想え。」
「今は絶頂にあるかもしれないが。」
「明日もそうであるかは分からない。」

従者。
「玉砕ですよ。」

エッセ。
「ああなんてことだ。」
「ならば貴方のファンでいさせてくれ。」

フィーネ。
「あははは♪」
「おもしろいひと。」
「いいお友達になれそう。」

エッセ。
「恋は盲目だったわけだ。」

フィーネ。
「実践は最良の教師ですよ。」

ハグして観光案内を受ける。

でもすぐに夕方。

フィーネ。
「アルキュリアとジュクラトルの名は?」

エッセ。
「それならふたつの街を超えないといけない。」
「宿屋なら任せておけ。」
「権力を乱用してやる。」

フィーネ。
「人って基本的に利己主義だと伺いました。」

エッセ。
「利己主義に対抗する術がある。」

フィーネ。
「財布を失いました。」

エッセ。
「なんだと。」
「お前ら早く探してこい。」
「根性見せろ。」
「俺が貸しとくから。」

宿屋に到着。

フィーネ。
「確かな友は、不確かな状況で見分けられる。」
「まさかの時の友こそ真の友。」

すぐに財布が届けられました。

レストランの店員が見つけていたそうです。

少しその男性と雑談をしてから。

次の日。

夜明け。

エッセ。
「また会おう。」

フィーネ。
「恩は石に刻みます。」

高速バスであっという間でした。

ふたつの街を超えて。

お姉さんの私邸住宅に。

九官鳥も一緒。

ドーヌム。
「ゴルディオンの結び目。」

アルキュリア。
「いらっしゃい。」
「と言っても準備手伝って。」

ジュクラトル。
「しばらく滞在するといいわよ。」

フィーネ。
「ではお言葉に甘えて。」

しばらく滞在です。

街は活気に溢れて。

でも北の首都付近では局地戦闘が展開されているのです。

フィーネ。
「平和は戦争から生まれる。」
「汝平和を欲さば、戦への備えをせよ。」

アルキュリア。
「あら古い言葉。」
「良い意味で古い。」
「これは教えに忠実である証明。」

ジュクラトル。
「妹萌えで死にそう。」

アルキュリア。
「あなた息が荒いわよ。」

ジュクラトル。
「いつ襲っていいのかな?」
「はあはあ。」

アルキュリア。
「落ち着きなさい。」

ジュクラトル。
「でも便利よね。」
「権力って。」

フィーネ。
「便利にすればいいもんじゃないと思います。」

アルキュリア。
「ちなみに。」
「いまは君主は休業中よ。」

フィーネ。
「安全のためにつく嘘は真実です。」
「国民に伝えないんですね。」

アルキュリア。
「私達は慈善団体の補佐。」
「戦争で被害者が出るでしょ?」
「いろいろ失うひとがいる。」
「だから。」
「魚を一匹与えれば、その人は一日食べられる。」
「魚の取り方を教えれば、その人は一生食べられる。」
「ね?」

フィーネ。
「聖潔で良いと思います。」
「人はこれに尽きます。」

ジュクラトル。
「ああ真面目ちゃん萌え。」

アルキュリア。
「かつての魔法少女を生んだ国なのに。」
「傾いたのは残念だわあ。」
「でもみんな立て直す気でいる。」
「街中で議論する人々を見た?」
「どこでも議論して意見交換。」
「たまに国政意見箱に手紙が入るくらい。」

フィーネ。
「人がいつか悔い改めた結果ですよね。」

ジュクラトル。
「女の子って。」
「賢明で知恵があって。」
「勇気と鍛錬。」
「忍耐や美容があれば事欠かないよねぇ。」

フィーネ。
「えっ?そんな。」

アルキュリア。
「みんなきちんとした国家が欲しいの。」
「私が王を立てる。」
「その為に戦いをしている。」
「聖戦なのよ。」

フィーネ。
「正義の為の戦争!?」
「聖なる戦争!?」

ジュクラトル。
「いろいろ見なさいよ。」
「まずは私と一緒に寝るところから。」

フィーネ。
「なにをしたいんですか?」

ジュクラトル。
「おや?」
「なにをする?じゃなくて何がしたい?とな?」

フィーネ。
「とりあいず私にははじめがありました。」

アルキュリア。
「じゃれたいのよ。」
「ワンちゃんみたいなひと。」

ジュクラトル。
「わん。」

アルキュリア。
「ぶっ。」

フィーネ。
「ちょっと!」

さんにんで笑ってしまいます。

綺麗な空模様。

太陽が照らす美しい日ですね。

旅を始めたこの女の子は。

ここにはじめありき。

はじめに御言葉があったように。

この女の子にはじめありき・・・・。



街を散策したり。

写真を撮って。

ノートにいろいろ書き込むフィーネ。

この街を拠点に観光中。

盆地の街故か。

美しい滝や見晴らしのいい高台。

綺麗な花が咲き乱れる花畑。

野鳥の生息は豊富。

街中は中都市の性質上。

一式揃えてある素晴らしさ。

フィーネは10日経過しても滞在したまま。

フィーネ。
「何するかなあ。」

アルキュリア。
「悩みによって学ぶことこそ、この世の掟。」
「たまには稽古つけてあげる?」

フィーネ。
「いいんですか。」
「自由過ぎるって辛いんです。」
「進むべき道を容易に失うんです。」

アルキュリア。
「現在の難儀もいつの日か良い思い出になる。」
「放浪してみなよ。」

フィーネ。
「そうします。」
「まずは。」

アルキュリア。
「練習型ブラスターガン。」
「討ちますよ。」

フィーネ。
「わあちょっと待った。」

いきなり弾丸を発射されて。

杖で弾く。

フィーネは距離を取った。

ブラスター弾切れ。

ジュクラトル。
「最近運動してないから。」
「気晴らしでもしてるの?」

アルキュリア。
「腕が錆びているから。」

フィーネ。
「手加減なしのようですね。」
「寛大である前に公正であれ。」

アルキュリア。
「私が岩石を持ち上げたから。」
「ネーネが宝石を見つけたの。」

フィーネ。
「なるほどいい機会です。」

ジュクラトル。
「神は一つのドアを閉めても千のドアを開けている。」
「千の扉から出てみなさい。」

フィーネ。
「2対1をやってみたかったんです。」

アルキュリア。
「物わかりのいい人に。」
「言葉はいらない。」

フィーネ逃げながら戦う。

アルキュリアはクロスボウ・ダーツの矢を発射する。

訓練武器を装備。

長距離攻撃してくる。

ジュクラトルは大型の模造ナイフで近接戦闘。

フィーネ。

ダーツの矢を弾きながら交戦。

見事に大型ナイフをガードしながら。

しゃがんで。

手をついてそれを軸に。

回し蹴り。

ジュクラトル。
「ぎゃあ。」
「ないわそれ。」

フィーネ。
「力を出し惜しみするのはよくないですよ。」

脛に命中してダウン。

アルキュリアに接近する。

アルキュリア横に避けて飛び回る。

追跡されてフィーネに腹を突かれる。

アルキュリア。
「負けた。」

ジュクラトル。
「さすが。」
「前より強くなっているみたい。」

フィーネ。
「私も不思議です。」
「何か試す事にいろいろ覚えて。」
「最近ちょっと無茶して。」
「虎狩しようかと思っているくらい。」

アルキュリア。
「なんですと。」
「自分の運を信じる者が。」
「もっとも運がいいわよ。」

ジュクラトル。
「この娘は何か違うわ。」

そのまま近況の雑談をして別れました。

街中の喫茶店。

なんかお祭りみたいな都市ですね。

家の飾り付けが独特で。

旗とか看板とかクリスマスツリーの装飾まで転用していたり。

大きな十字架が掲げられている家まで。

木にとんでもない装飾があって驚きました。

時にオリジナルキャラクターの絵が壁や家に建てられているのは凄いですね〜。

変なメッセージボードには冗談が書かれていて。

駐車場にはその家の持ち主が描いた落書きがあります。

自己主張がかなり強いですよ。

車は独特なカラーリング。

歴史上の建造物が原型の家屋が並んでいます。

どっかの宮殿の小さい版が立ち並ぶ住宅街。

エッセ。
「友よ。」
「われわれはこれまでに不幸を知らずにきた者ではない。」
「ああ、もっと辛い事にも耐えてきたのだ。」
「これにも神は終わりを与えよう。」
「人生は人間に、大いなる苦労なしには何も与えぬ。」
「辛抱せよ、幸せな日のために自重するのだ。」
「何を笑うのか?登場人物の名をお前の名に変えれば。」
「この話はお前のことを言っているのだ。」

従者。
「今度は結婚式場のパンフレットでも渡すんですか?」

エッセ。
「確かに。」
「愚者は打たれてはじめて知る。」
「馬鹿は同じ石で二回つまずく。」

従者。
「自分を愚者だと主張する愚者は居ません。」

フィーネ。
「また会いましたね。」

エッセ。
「半分愚かで半分賢い。」
「これってなんだ?」

フィーネ。
「それはとんでもない。」

エッセ。
「ソクラテスが人類の先生だよ。」

フィーネ。
「そういえば。」
「ソクラテスを処刑する事によって。」
「もっとも賢いという神託を受けた者を処刑する事で。」
「あのひとたちは決して賢くないと自ら証明してしまったではありませんか。」

エッセ。
「ソクラテスの勝ちだったね。」
「イデア論ってどう思う?」
「もちろん正解はいまの時代にとって必要ないから。」
「何が正しいかは私が決めることではない。」

フィーネ。
「正解を定義付けると最悪の事態に発展しますよ。」

エッセ。
「簡単過ぎるくらいにね。」
「プラトンとかいいよね。」

フィーネ。
「プラトンですね?」
「イデア。」
「真実のこの世というのは見たことがあります。」
「とても尊い。」
「あれがイデアなんですね。」
「私は証人ですよ。」
「すべてが尊い姿でした。」
「そう。」
「リンゴでさえ。」
「黄金より勝ったのです。」
「その日のうちにイデアが失われました。」
「でもあれは覚えています。」
「あれがイデアです。」

エッセ。
「ううむ。」
「あなたの見解は見ごたえある。」
「そうなるとアリストテレスは?」

フィーネ。
「アリストテレス?」
「自然をここまで分析したひとはこのひとしかいないじゃありませんか。」

エッセ。
「素晴らしい。」
「いまの時代に必要なのは理解そのもの。」
「理解はしあわせ。」
「多様性に正解は排除されるべきだ。」
「あなたにブランド・バッグは持たれて喜ぶはず。」

フィーネ。
「最高のものがいちばん安い。」
「ブランド・バッグより綺麗なキャラクターバッグのほうが素敵だと思う。」

エッセ。
「ううむ的を射るとは。」
「夕食はどう?」

フィーネ。
「是非ご一緒に。」
「また会えて良かったです。」

夕食で雑談。

やっぱりこの国の人々は議論が多いです。

すべての事はしていいのです。

しかし有益とは限りません。

インペラートルの家。

カリブルヌス。
「あの不思議ちゃん!」
「今日は負かしてあげるから!」
「このー!!」

フィーネ沈黙。

インペラートル。
「怒りに対する最上の答えは。」
「沈黙ですよ。」

カリブルヌス。
「また負けたー!!」
「悔しい!」

インペラートル。
「負けを知ることができて良かったじゃありませんか。」
「何かおもしろい話題でも?」

フィーネ。
「星になれたらいいなあ。」

インペラートル。
「薔薇なら咲くでしょう。」

フィーネ。
「女性とはなんでしょう。」

インペラートル。
「星か花か岩か三のうちどれかです。」

フィーネ。
「美しい答えです。」

インペラートル。
「あら。」
「私の理解者がここに。」

フィーネ。
「私の理解者もここに。」

カリブルヌス。
「いい雰囲気。」
「まったく。」
「やるじゃないの。」

インペラートル。
「よく鍛えられているわ。」
「なにしていたの?」

フィーネ。
「オオカミを追い回していました。」

インペラートル。
「それが本当なら合点が行くものです。」

フィーネ。
「師団長?」

インペラートル。
「そう。」
「これ以上戦わせないで欲しいくらいに。」
「相手が何度も目の前で死んでいく。」
「虐殺みたいにね。」

フィーネ。
「だから気が合うんですね。」

インペラートル。
「貴方も?」

フィーネ。
「公義を果たす為に。」

インペラートル。
「祝福のワインを。」
「あっと未成年だけれど。」
「甘酒ありましたね。」

カリブルヌス。
「私を負かした記念すべき女性なのよ。」
「あんたは。」

フィーネ笑顔。

一緒に星空を眺めて。

深夜。

宿舎。

フィーネ。
「オバサマに手紙を。」
「錆びつくよりすり減るがまし。」
「お母様に手紙を。」
「よい母親は百人の師に匹敵する。」
「メールでいいかな。」
「手紙のほうが温かい。」
「メールのほうは少し冷たい。」

しばらく滞在しておりましたが。

近所に虎が出てしまったので。

討ち取りに行きます。

静かな森の中。

なぜか虎が見えたんです。

位置が分かってしまい。

虎があそこにいると。

虎を先制発見。

一刺し。

奇襲になりました。

虎が反撃に転ずると。

激しい格闘戦。

お互いに飛び回りながら。

追っては避けて追っては避けて。

しかしこの虎は並の虎ではありません。

動きの読み合いではフィーネが有利。

フィーネが手をかざすと。

虎の動きが悪化。

虎はまともに動けません。

もがく虎。

斬られて討ち取られる。

虎の首を袋に入れて帰還。

アルキュリア。
「そんな馬鹿な。」

ジュクラトル。
「子供でやってのける女の子はいままでいなかったわ。」

フィーネ。
「宅配便で贈ります。」

アルキュリア。
「まあ反対しないわ。」

ジュクラトル。
「いや子供でやってのけるなんて。」

母親は快挙に舞い踊ったという。

虎が討ち取られている跡を見つけた猟師はこの事を新聞に伝えたが。

遅かった。

フィーネ。
「進む事に道に迷う。」
「でも結局。」
「この道を歩いていくしかない。」
「確かにこの道は私の足元にあるから。」
「ゆっくり急げ。」
「この言葉が物を言います。」

今日はぽつんと中庭で。

次の日は塔の上で。

いろいろやってみる。

青春。

思春期です。

夜空はいつも祝福するかのように。

フィーネを照らすのです。

流れ星はフィーネを覗き込むかのように。

フィーネも見惚れて。

暗い道に灯が。

進むだけです・・・。



港町まで足を運んでみましたよ。

友達と舟遊び。

クルージング船があり。

海辺のイチオシスポットを巡ります。

中々の大型船で。

シーズン中は旅客船として使われるんです。

フィーネ。
「綺麗な海。」
「見渡す限りの島々の美しさ。」
「自然の美がいまここに。」

エッセ。
「なぜ人は自然に従わないのか。」
「自分が自然の一部だったどうするのだろう。」

フィーネ。
「自然と敵対してはいけません。」
「おそらく自然はそのひとに猛威を振るうはずです。」

エッセ。
「戦争は継続中。」
「戦争は時に人災だ!」

フィーネ。
「邪悪な者が存在する場合。」
「戦争が必要とされます。」
「この世のはじめからあることです。」
「心配なさらないで。」

エッセ。
「人類が腐敗したあと戦争になったら最悪だな。」

フィーネ。
「ええ。」
「もしそうなったら汚い戦いを好んで選ぶでしょう。」

エッセ。
「もし人類の結末が自滅ならば少しは恰好が付くかもしれない。」

フィーネ。
「はあ。」
「わたしはみっともないと思います。」

エッセ。
「いつだって腐敗は最凶の敵対者だよまったく。」

誰かがデッキに上がってくる。

インペラートル。
「あらー。」
「また会えて嬉しいわ。」

フィーネ。
「私もです。」
「今回は何をしましょうか?」

インペラートル。
「女の子の遊び?」

エッセ。
「なんて美人。」

インペラートル。
「馬鹿は美人の妻を持つらしいわよ。」

カリブルヌス。
「馬鹿は中身が美しいかなんて興味は無いようです。」

エッセ。
「それは仮面に惑わされる事だ。」

インペラートル。
「おもしろいたとえ。」

フィーネ。
「ボードゲームが下にあります。」
「それよりも。」
「一緒に中食でも。」

インペラートル。
「もちろん。」

カリブルヌス。
「それよりも今度は懸想かー!!」
「それでも負けるのかー!!」

フィーネ。
「そんなことはありません。」

カリブルヌス。
「ああなんたる数奇。」
「私は謙徳が必須科目なのかー!?」

エッセ。
「扨も女の園に入った気分だ。」

インペラートル。
「権柄が無いのは立派ですよ皇太子さん。」

エッセ。
「これはこれは冗談が趣味で?」

インペラートル。
「然れども。」
「冗談はいつも必要じゃないですか?」

フィーネ。
「実語経に書いておくといいです。」

カリブルヌス。
「それは名案。」

インペラートル。
「息災でなにより。」

エッセ。
「不幸は。」
「愚かさの隣に住んでいる。」
「少しばかりの賢明さが幸い。」
「有神論者は意味がある悪しか受けないのかもしれない。」

カリブルヌス。
「では次の礼拝の時には。」
「神様お願いします!より。」
「神様のおかげです!がいいと思う。」

フィーネ。
「人生を生き抜くということは。」
「平地を横切るのとわけが違うからです。」

カリブルヌス。
「意外に同調するのね。」

フィーネ。
「仲良しの口げんかは。」
「ただ楽しんでいるだけとか?」

カリブルヌス。
「あらまあかわいい。」
「いつの間にか気が合う者同士だったんだね。」

フィーネ。
「共に喜ぶからですよ。」

インペラートル。
「本当は気に入っていたから。」
「貴方は勝負してみたかったんじゃないの?」
「どんな結果になろうとも。」
「でも友達はいいものです。」
「喜びを分かち合えば2倍に。」
「悲しみを分かち合えば半分になります。」

フィーネ。
「私は友情とかは知らなかったです。」
「だからこれから知らない事は知らないと言います。」

インペラートル。
「自分が知らないと認められる者は。」
「すでに知識の5割を手に入れているはずです。」

カリブルヌス。
「というかひとり旅って度胸あるよ。」

フィーネ。
「何かをしたい者は手段を見つけます。」
「何もしたくない者は言い訳を見つける。」

エッセ。
「わあ自分に厳しい。」
「もうちょっと労って。」

フィーネ。
「うーん。」
「気合の入れ過ぎかな。」

カリブルヌス。
「あそこに神殿が見える。」
「有名な奴だ。」

インペラートル。
「でも気を付けて。」
「神が教会を建てられると。」
「悪魔はその横に礼拝堂を建てる。」
「異端って悪魔の手下だったりして。」

フィーネ。
「ヘリコプターが着艦してきます。」

インペラートル。
「あれ?」
「あの型番は私の部隊には無いものです。」

カリブルヌス。
「変だな。」
「私は警戒に行きます。」

フィーネ。
「直観。」
「不審なヘリコプターです。」
「動きがなんか違います。」

インペラートル。
「貴方武器はあるわね。」

エッセ。
「俺の想い出になるかな。」

インペラートル。
「まずは生き残れたらね。」

銃撃戦が発生。

さっきのヘリコプターはテロリスト・反政府勢力のものでした。

インペラートル。
「ブラスターは射程が長い。」
「重力で放射線上に落ちないから。」
「射程500メートルでビーム減退して消滅。」
「ガンマンが面白半分で戦闘をしているから。」
「参加しないと不利になるだけ。」

フィーネ。
「あなたが目的ですか?」

インペラートル。
「連中は誰でも狙うわ。」

兵士が突撃してくる。

デッキの下に陣取っているフィーネ達の所へ来る。

ブラスターを発射しても。

フィーネが前に出て杖で弾く。

敵兵がインペラートルに撃たれる。

敵兵倒れる。

インペラートル。
「やるじゃない。」

フィーネ。
「射撃精度高くないですか?」

インペラートル。
「意趣返しをしてくれる。」

インペラートルは突撃してきた敵兵6人を短時間で撃ち殺した。

圧倒的なスピードと射撃精度。

フィーネが盾になって敵兵慌てる。

搭乗していたガンマンが撃ちまくる。

敵兵半分がやられて撤退しようとする。

エッセ。
「とう。」

デッキの上からヘリコプターめがけて降りる。

敵兵士2名がいる。

カリブルヌス。
「援護します。」
「やってください。」

エッセ。
「痴者!」 

敵兵士2名が倒され。

敵がヘリコプターで逃げようとする。

エッセとカリブルヌスは退避。

敵兵士残りは逃亡。

エッセ。
「御仁。」
「中々やりますな。」

インペラートル。
「あなたも素晴らしいわ。」

フィーネ。
「操縦室を確認します。」

カリブルヌス。
「一緒に行こう。」

フィーネ。
「操縦手は無事ですね。」

インペラートル。
「誰ですか。」
「対戦車ロケットガンでヘリコプターを狙う人は。」
「捕虜が多ければ情報も多くなる。」

ガンマンが対戦車ロケット・ガンでヘリコプターを飛び立った瞬間に破壊。

カリブルヌス。
「敵兵の無線。」
「狙いは全員を人質にすることだったみたいです。」
「想定外があったと。」

フィーネ。
「知能犯の弱点を知っていますか?」
「自分の知能を過信することです。」

カリブルヌス。
「つまりは相手は失敗した。」
「なんて無策で無謀。」

フィーネ。
「無策で戦わないことですよ。」
「まったく。」

カリブルヌス。
「敵が本部と連絡している。」

パイロット。
「うおぉおおぉぉおおおおぉおおおおぉををををぉをををおをおぉぉをぉおをぉぉぉ!!!」

フィーネ。
「ああ絶叫。」
「ヘリコプターが空中で踊っています。」

カリブルヌス。
「さようなら。」
「大切なひとに別れの言葉を。」

ヘリコプターが水面に墜落。

戦闘終了。

フィーネ。
「ガンマン達が喜んでいます。」

エッセ。
「戦う事を辞めたら敗北するに決まっている。」
「珍しい光景じゃないよ。」
「戦う事をしなかったら人類はいまここにいない。」

インペラートル。
「少し休んで。」
「お茶でもして。」
「沙汰が終わったら休めるだけ休みましょう。」

3時間後に寄港したのです。

軍隊が事情聴取。

師団長がいて慌てる味方兵士。

インペラートル。
「後は任せて。」

フィーネ。
「お言葉に甘えて。」

会員制タクシーで。

そのまま直行。

帰宅。

アルキュリア。
「あら?」
「ハイジャック未遂の現場はどうでした?」

フィーネ。
「いい体験でした。」
「きちんと戦えました。」

ジュクラトル。
「手柄のひとつは?」

フィーネ。
「それは無理です。」
「盾になるのが精いっぱい。」

アルキュリア。
「それでも立派。」
「戦う事を忘れたら何かの奴隷になっているもの。」

ジュクラトル。
「自分の主権の為に戦うことだってあるから。」

フィーネ。
「お姉さんたちは前に手加減していたんですか?」

アルキュリア。
「さあてそれは何も言えないなー。」

ジュクラトル。
「それよりもお友達からメールあるんじゃない?」

フィーネ。
「あっほんとだ。」
「ではまた。」

アルキュリア。
「女の子の究極を目指そうとしているわ。」
「女性の究極系が目当てよ。」

ジュクラトル。
「女神様は常にそういう感じでした。」
「女神様があの娘のお手本なのよ。」

すぐに日が暮れて。

お友達とメールのち。

一緒に集会に参加してみましたよ。

市民もいろいろ意見があり。

その中で道理にかなっているものが多くて。

とても参考になりました。

フィーネ。
「自分の意見が道理にかなっているか。」
「道徳や論理にかなっているか。」
「これが初歩なんですね。」

インペラートル。
「そのとおり。」
「自分勝手な考え方は。」
「自己批判した事の無い人間の専売特許。」
「自分の愚かさをひとつも知らないんだから。」

アルキュリア。
「愚者は己を賢いと思うが。」
「賢者は己が愚かなことを知っている。」

カリブルヌス。
「自分が賢いと思うなんて余程のお馬鹿さんだよ。」

エッセ。
「知恵を持つ者には勝てないもの。」
「賢者は叡智と共にあった。」
「知性が好きだったのさ。」

フィーネ。
「賢者って定義は。」
「道理に通じた人。」
「賢人。」
「なるほど。」

ジュクラトル。
「いやあまさかあの女史さんがお友達とは。」
「光栄です。」

インペラートル。
「わたくしも手練れの女性と話すのは最高の趣味です。」
「あなたも。」

アルキュリア。
「少しばかりの知恵を褒めてくれるとは。」

インペラートル。
「いえいえ。」
「わたくしもこの街の住人。」
「これからよろしく。」
「好みの女性です。」

ジュクラトル。
「なんと。」
「私も好きです。」
「ベッドに入りますか?」

アルキュリア。
「恋をする者は理性を失っている。」
「やめなさいよ。」

インペラートル。
「うふふ。」
「おもしろいひと。」

集会が終わり。

みんな解散。

エッセ。
「まーたーね〜。」

カリブルヌス。
「また勝負しようね。」

インペラートル。
「また遊びたいわ。」
「その時によろしく。」

フィーネ。
「こちらこそ!」

みんなそれぞれ。

三者三様。

抗弁は虚しくなり。

反駁も無稽。

暗闇に溶け込んで。

帰宅。

最近は友達と遊ぶことが多いですね。

フィーネ。
「万物は流転す。」
「一日ごとに流転する。」
「この部屋も2時間前とは違う。」
「明日になるとさらに違う。」
「やがてはすべて移り変わる。」
「わたしも次の行き先を決めないと。」

フィーネは準備開始。

首都に行ってみようと企んでいます。

首都へは電車で3時間。

この都市を拠点にいろいろ行けますね〜。

前進あるのみ。

フィーネ。
「前進をしない人は、後退をしているんです。」

ノートに書き記して。

月は落ち。

また朝日を浴びます。

季節は巡り。

しかしそれが「時」というもの。

太陽の方角が私の進む方向でしょうか。

明知は不可説だけをもたらし。

論理の対応可能な範囲を逸脱した。

形而上的ものごと全般については沈黙するしかないですね。

フィーネは空をひたすら眺めて。

潮時を待ちます・・・。


4


新幹線のターミナルからビル街に。

首都は活気に溢れて。

道化がいっぱい。

大道芸人とか。

旅芸人がとにかく多くて。

凌ぎを削っていましたね。

人々の様子はとにかく勤勉でした。

フィーネ。
「あの勤勉さは不幸を負かしてしまいます。」

ドーヌム。
「意志をもつ者に力ありダヨ。」

フィーネ。
「いろんなひとがいるけれど。」
「共通しているのは。」
「外観では人は信じられぬ。」

ドーヌム。
「一を知って十を知るダネ。」

フィーネ。
「God made the country, and man made the town.」

通行人。
「素晴らしい素晴らしい。」
「拍手。」

フィーネ。
「複数人からなんか拍手されちゃいました。」

ドーヌム。
「簡潔こそ機知の魂ダカラネ。」

フィーネ。
「この九官鳥は何者ですかね。」

ドーヌム。
「トコロデローマ教皇は何個師団持っているのカナ。」

フィーネ。
「不可思議な鳥だなあ。」

紳士風の老人が出現。

老人。
「ほう。」
「中々おもしろそうな御嬢さんだね。」

フィーネ。
「経験は恐れをよぶ。」
「老人も二度子供になります。」
「もしかして好意ではない?」

老人。
「人を疑い過ぎじゃよ。」

フィーネ。
「ああしまった。」

老人。
「優れたホメロスさえ、ときには居眠りをするからの。」

フィーネ。
「真実はかならずしもありえそうなものではない・・・。」

老人。
「いけない。」
「老齢は賢者にとっては黄金期。」
「愚者にとっては冬。」

老人去っていく。

通行人。
「政治についてどう思う?」

フィーネ。
「黙っていれば同意も同じ。」

通行人。
「ブラボー。」
「この娘の旅に祝福を!」

なんか拍手されて街を抜けていきます。

ビルの路地裏で連絡。

インペラートル。
「街にはもう慣れました?」

フィーネ。
「習うより慣れろと教えられました。」
「街にはもう慣れました。」

インペラートル。
「良かった。」
「思ったより簡単でしょ?」

アルキュリア。
「あなたどこに向かっているの?」

フィーネ。
「お姉さん達も知らない所です。」

ジュクラトル。
「第三次世界大戦がはじまりました。」
「無事に帰ってきてね。」

インペラートル。
「知らせなければ吉報じゃないの。」

フィーネ。
「知っておいたほうが良かったです。」
「ではまた。」

町のはずれの道から。

大都市が見下ろせる丘の上。

ドーヌム。
「ドコニイコウトシテイルロ?」
「ソンナ何もナイトコロヘ?」

フィーネ。
「沈黙はかえって多弁。」

ひとりで山道に入り。

そのまま半日も進んでいき。

何か分からない所に到達。

フィーネは手をかざすと。

地面から階段が現れて。

土を薙ぎ払った。

階段から降りて。

小さな門がいくつか。

手をかざすと必ず開く。

下に階段は続き。

謎の兵器の模型や残骸などが保管されている。

謎の兵器がそのまま使える状態で残っている。

一部を回収。

最深部の扉は勝手に空いてしまった。

何かの制御室。

原子力発電所のようなコンピュータールーム。

しかし電子機器がバイオ・コンピューター。

生命体に近い造り。

植物を象った様々な端末。

勝手にツタが来て。

そこにパネルが表示され。

無意識に入力すると。

プログラムが起動。

OS。
「メイン・システムアップ。」
「対象者・霊帝の子孫と判明。」
「許可されます。」

立体映像として映し出されるスクリーンのひとつひとつを解読していく。

ドーヌム。
「感覚!理論ガツウヨウシナイヨ。」

フィーネ。
「科学反応。」
「世界のすべての都市にある。」
「すごい。」
「アビオニクスの性能が桁違い。」

ドーヌム。
「第三次!大惨事!」

フィーネ。
「弾道ミサイルが使われようとしているみたい。」

サポート・プログラム。
「対象者は平均的核弾頭を準備しています。」
「謎の人工創造物が活動しています。」
「人工知能でしょう。」
「超自然的な存在のようです。」

フィーネ。
「オーケー。」
「地球上の科学を10分間停止させます。」

サポート・プログラム。
「了解・権限が発動されます。」
「各都市にデータが配信されます。」

フィーネ。
「変です。」
「川の流れが。」
「ここに地下水道施設を建設して。」
「水の流れが妨げられて。」
「水枯れを引き起こしています。」

ドーヌム。
「人類学を知っていれば水枯れほどキケンナモノハナイヨ。」
「長期的にミテネ。」

サポート・プログラム。
「不正な科学製品を排除できます。」

フィーネ。
「認証・ボタンタッチ。」

サポート・プログラム。
「実行します。」

大きな地震が発生。

核サイロが大爆発。

全都市が停電。

10分後に復旧。

フィーネ。
「これで核は使えない。」
「特殊コマンドを発令します。」

サポート・プログラム。
「了解・不可解な環境に陥ります。」

何かどこかで発射され。

奇妙なオーラが展開。

ちょうど飛行中の弾道ミサイルが起爆せずに墜落。

フィーネ。
「死者は噛みつかず。」
「死者は嘘をつかない。」

ドーヌム。
「中道を行けばもっとも安全ダヨ。」

フィーネ。
「あとはプログラムを常時起動にして。」
「これを知るひとはわたししかいない。」

拳銃を取り出す。

自害しようとする。

ドーヌム。
「オウサマにツタエテヤクヲオリナヨ。」

フィーネ。
「うん。」
「そうする。」

拳銃を懐にしまうフィーネ。

システムは稼働状態。

都市に戻る。

城の前にある大きな花壇と広場。

銅像もいっぱい。

天に向かって。

エッセ。
「ゲーテ先生!」
「私に英知をください!」

従者。
「なにを見苦しいことをやっているんです!」

エッセ。
「ゲーテ先生に失礼だぞ。」

従者。
「街中でやらないでください。」

エッセ。
「父親に会わせる顔がない。」

フィーネ。
「帰ってきた放蕩息子。」
「読んだのですか?」

エッセ。
「うむ。」
「聞かれてしまったか。」

フィーネ。
「一緒に行きましょう。」
「伝えないといけないことがあります。」

エッセ。
「友よ。」
「あなたは何者だ?」

小さく。

フィーネ。
「霊帝の子孫。」

エッセ。
「了解。」
「親友よ。」

門を通り王座に赴く。

王様は不在。

王様は寝室に籠もっている。

エッセ。
「帰ってきたぞ。」

王様。
「わ・・・わたしの器では無かった・・・。」
「あのひとに譲っていれば・・・。」

エッセ。
「しっかりして。」
「霊帝の子孫がいらっしゃいます。」

王様。
「なんということだ・・・・。」

フィーネ。
「私には限定的な権限があります。」
「とある古代兵器の操作に成功しました。」
「いま報告書を執筆するので機密にしてください。」

3時間で書き終えて。

王座にて。

フィーネ。
「あなたを霊帝の名において。」
「代理の国王とする。」
「適任が現れるまで国を治めよ。」

エッセ。
「承りました。」
「必ずや使命を全う致します。」

フィーネ。
「さて。」
「私の役目は終えました。」
「この事は内密に。」

エッセ。
「帰ってしまうのか?」

フィーネ。
「目的は達成したのです。」
「でも。」
「意外にこんなにあっさり。」
「私はもっと旅を楽しんでから帰還しますから。」

エッセ。
「親友であり王家と密接な関わりを持つ我が友フィーネ。」
「また会いたい。」

フィーネ。
「そのつもりです。」
「また会いましょう。」

フィーネ笑顔。

城から退場。

ドーヌム。
「ヤクメヲオリタラホウビトジユウダヨ。」
「スキニスルトイイヨ。」

フィーネ。
「第三次世界大戦が終われば。」
「人類が変わるといいですね。」
「人類は変わらないんです。」
「倒すべき相手を倒しても。」
「人類は変わることを知らない。」
「自分を変えようとしない。」
「現状維持に甘える甘えんぼうめっ!!」

ドーヌム。
「下手すると不良にナルヨ。」

フィーネ。
「うん。」
「あとは野となれ山となれ。」

フィーネ。

街中で一泊して。

観光ですね。

古民家や宮殿跡。

都市内の闘技場で戦いを見ました。

フィーネ。
「ローマ皇帝は熊と虎を合計300匹殺害したとか。」

ドーヌム。
「剣闘士ニトッテドウブツナンテヨワイモノナンダヨ。」

フィーネ。
「今回は虎と対人戦。」
「あら?」

剣闘士が虎をあっさり倒してしまう。

続いて対人戦は怪我人が出る。

観客は満足の旗を立てたので。

試合終了。

フィーネ。
「いっぱい遊んだし。」
「想い出がお土産だね〜。」

ドーヌム。
「オネエサンガ待ってるよ。」

帰りの列車のホームに。

フィーネは電車で揺られて寝てしまう。

隣には。

にんまりしているカリブルヌスとインペラートル。

そのうち起こされて。

ハッピータイム!!


5


駅がテロリストに占領されておりました。

インペラートルとカリブルヌス。

少数の兵員のみで突撃を加えます。

敵兵。
「ふたりを互いに援護させるな。」

敵将校。
「まずい。」
「もう迎撃隊員が半分になった。」

敵兵。
「ここはもう持ちません!」

敵将校。
「何食ったらあんな射撃ができるんだ?」

アベオ。
「なんだと?」
「たった10人の軍隊がここまで来れる筈がない。」

敵兵。
「駄目です。」
「半分やられました。」

アベオ。
「そんな馬鹿な・・・。」

銃撃戦。

凄まじい精度と正確無比な動きで。

次々と制圧されていく。

90名いたテロリストは開始10分でほぼ全滅。

インペラートル。
「動きが遅いですわ。」

カリブルヌス。
「まーったくです。」
「あくびが出る上に蠅も止まっちゃいますよー。」

味方兵士。
「そこまで余裕があれば頼もしい。」

テロリスト・リーダーのアベオ逃げようとする。

フィーネに先回りされた。

ドーヌム。
「タイリョウギャクサツ!タイリョウギャクサツ!」
「我は正義!」

フィーネ。
「待ってください。」

アベオ。
「お菓子あげようか?」

フィーネ。
「故郷へ錦を飾る。」

アベオ。
「ちょっと遊んでいる時間はないんだ・・・。」

護衛が突然倒れる。

護衛全員気絶。

アベオ。
「なんだなんだ?」

フィーネ。
「あなたには効かないんですね・・・。」

アベオ。
「せめて人質にさせてくれ。」

フィーネ。
「上等です。」

アベオは発砲。

杖で弾いてしまう。

焦ったアベオは突進。

ひらりと闘牛士のように回避。

避けた所をスプリント。

切り返しが早かった。

なんとか攻撃を受けたアベオは格闘でねじ伏せようとする。

アベオ。
「魔法少女?」

フィーネ。
「そんなところです。」

アベオがサーベルを抜いて打ち合いになる。

長距離を保たれて不利になるアベオ。

謎の力で転倒して。

アベオ斬られる。

フィーネ。
「みねうち。」

アベオ。
「うわ・・・・うわあああ!!」

インペラートル。
「客は三日いると鼻につきます。」

カリブルヌス。
「そうです!」
「ぶぶ漬けでもどないどすーってな感じですよ。」

インペラートル。
「あらまあ倒れている。」

フィーネ。
「やりました。」

カリブルヌス。
「もう!」
「私はこの娘に何回やられればいいわけ!?」

戦闘終了。

民間人にやられたテロリストは最近では珍しい。

リーダーならなおさら。

事情聴取は省いて帰されました。

駅は3時間で再開。

列車内でニュース番組の放送。

世間は目的が一致したのと。

代理の国王の出現によって。

一致団結して戦争に臨んでいます。


帰りの列車。

フィーネ。
「この九官鳥おもしろい。」

ドーヌム。
「ナンダカ知恵がツイチャッタモノデシテ。」
「変なかわいさの文鳥にいろいろ教えられたヨ。」

あの中都市。

でも。

お姉さんは不在です。

一泊して故郷に帰還することにしました。

首都も安全ではなく。

負けることはなさそうですが。

勝つか負けるかは厳しいのです。

敵軍の工作がひどいですからね。

あのはじまりの駅まで戻ってきましたが。

もう移り変わっています。

はじめ辿ってきた記憶は。

気配だけが漂ってなんだか懐かしい。

いつか帰る温もり・・・。


6


故郷に帰還です。

村人が発見して母親に知らせてくれました。

ドミナ。
「フィーネ。」
「旅行楽しかった?」

フィーネ。
「見事に無事です。」
「いろいろあって楽しかったです。」

ドミナ。
「見事に無事。」
「さすが私の娘!」
「長老達があなたを褒めています。」
「行ってやりなさい。」

長老の議会。

賢女。
「なるほど。」
「世界が没落する時。」
「はじめて人類は神に祈ろう。」
「たとえ遅くても拒まれない。」
「いつも戸口に立っている。」
「あなたは戸を開けて共に歩んで行ったに違いない。」
「それだけで立派に認められるのです。」

フィーネ。
「モノリスを操作したのです。」

賢女。
「あの情勢では仕方があるまい。」
「使いの者はうまくやれていないみたいだな。」
「選ばれし者をモノリスの操作に回す。」
「大義であった。」
「今後は好きにするのだ。」
「そして私達はそれに協力は惜しまない。」

フィーネ。
「感謝します。」


賢女。
「いいえ当然の権利ですもん。」

フィーネ。
「女性の世界の掟は男性の世界とは違うみたいです。」


賢女。
「あらいま気付いたのです?」
「ではこんな問答を吹っ掛けます。」
「前かけ・エプロン・スカート。」
「この三つは世界を破滅させる。」

フィーネ。
「女性を駄目にする三要素です。」
「女性の進歩が無いせいで世界は破滅する。」
「ひとつ目は本能的に憧れる。」
「おまけに得られたらもう何も求めない。」
「ふたつ目は夫と子供が女性のすべて。」
「みっつ目はやたらとスカートをはく。」
「遠まわしに娼婦のようだと言っているのでしょう。」

賢女。
「見事。」
「私も同意見ですよ。」

フィーネ。
「わたしは少し図書館に籠もってきます。」

賢女。
「古典は有名ですが。」
「読む人はいないんです。」

フィーネ。
「アドバイスありがとう。」
「私は示せました。」
「では失礼します。」


村長の家を出た辺り。

森林の道。

子供が3人飛び出して。

何かくっつけようとしてきますが。

既にフィーネは動いていて。

1人を組み伏せて転倒させます。

ひらりと回避を繰り返し。

距離が開く。

残った2人は再攻撃するのですが。

あっさり読まれています。

フィーネ。
「動きは速いですが。」
「読んでしまえばスピードは無意味ですよ。」

子供。
「まだまだー!!」

フィーネ。
「いくら貴方の攻撃が強くても。」
「当たらなけれは意味がありませんよね。」

子供2人は転倒させられて土がついた。

子供。
「お姉さん手加減してー。」

フィーネ。
「次からは正面から来てね。」

子供。
「正面からだと勝ち目ないじゃん!!」

フィーネ。
「それでこそ勝利の味はするものですよ。」
「ナイス!チャレンジャー!」

子供。
「また相手してね!」

みんなでハイタッチ。

子供去る。

フィーネ。
「女性のすべては恋と結婚と夫と子供だけ?」
「もしそうならば。」
「なんて虚しい。」
「いや惨めでみっともない。」
「自分というものがないのでしょうか。」
「それともそれ以外に要らないとはっきり言うのでしょうか。」

家の傍には池があって。

鯉が放ってあります。

眺めて帰宅。

そして。

いつもの日常の中へ。

フィーネ。
「道徳は幸福に値する存在になる為の訓戒。」

ドミナ。
「あらまあよく学んでいるわね。」

フィーネ。
「先人は最強なんです。」
「誰も勝てません。」
「人が造ってきた歴史がいかに巨大なものか見て取れます。」

ドミナ。
「そう。」
「歴史という芸術。」

フィーネ。
「私は良かったです。」
「冒険してみて。」
「私は何をすべきか。」
「見定めて。」
「でも今はこの地に根を張ります。」
「私の自然性のままに。」

見事に故郷へ錦を飾った女の子。

里にて。

いつもの日常に還りました。

フィーネはこれから何を造っていくか。

考えています。

やっぱり思春期ですね。

たったひとりのフィーネという女の子がもたらした。

奇跡のような旅は。

ここでフィナーレを迎えました・・・。


7


帰宅後はフィーネ。

たまに街に出掛けるようになりました。

すぐにある街は。

いろんなへんてこなオブジェが家ごとに置かれていることで有名で。

すべて自作ですね。

中にはカワイイものやカッコイイモノ。

駄作は撤去させられるそうです。

ドーヌム。
「ナニゴトモ経験ナノカナ。」

フィーネ。
「経験とは、皆が失敗につける名前のこと。」
「賢く考えていながら愚かに行動してしまうのが人間の性。」
「恐れを抱いた心では、何と小さいことしかできないでしょう。」

前のお手柄で少し有名人で。

報奨金がありますので。

それでショッピングが可能です。

ちょっと珍しいものでも買ってみるんです。

街中で倒れて空を見ている人がおりました。

フィーネ。
「なにをやっているんです?」

詩人。
「空を見ていた。」

フィーネ。
「わかります。」
「なんとなく見ますよね。」
「空。」

詩人。
「僕のすべてを覆ってくれるとても広い空。」
「そこに私を包み込み。」
「受け入れてくれる空。」
「空は広い。」
「その広さが私を弁護してくれるようだ。」

フィーネ。
「詩人は賞賛など求めていないですね。」
「信じてもらいたいだけ。」

詩人。
「賞賛?なぜありのままの絶景に評価を付けるんだい?」
「自然そのものの価値を決めるつもりなのか?」
「人はなぜそんなにおごり高ぶるのか。」

フィーネ。
「そっとしておきましょう。」
「多くの言葉で少しを語るのではなく。」
「少しの言葉で多くを語ろうと思う。」

詩人。
「詩人は見たものの感動を描くものだ。」
「見給えこの青く美しい空を。」
「私はこの空と一体化したいのだ。」

フィーネ。
「うーん。」
「こんなひともいるんですね。」
「邪魔しないであげようっと。」

フィーネスルー。

本屋さん。

フィーネ。
「歴史を学ぶと、我々が歴史から学んでいないことが分かる。」

ドーヌム。
「歴史に否定的ナノハ自分ラノ自慢だヨ。」
「ミンナ自慢してイルンダヨ。」

フィーネ。
「自分の現在の文明を自慢する?」
「有り得ますね。」
「それをうぬぼれと言うんです。」

店長。
「将来有望そうだなあ。」

フィーネ。
「有望じゃなかったら。」
「ただ単に何かの奴隷のような生になりましょう。」

店長。
「歳をとるにつれ、ひとが言うことにはさほど注意を払わなくなった。」
「ただ人の行動をみることにしている。」

フィーネ。
「うーん。」
「どうも教養が違う。」
「とにかく手馴れている。」

店長。
「私が人生を諦めて。」
「自分一個の幸不幸などはどうでもよいと悟って以来。」
「少なくとも人生は、私にやさしくしてくれるようになった。」

コンコルディア。
「謙虚な老人は手ごわいぞ。」
「気を付けろ。」
「無論。」
「年齢という言葉を前に押し出すと。」
「無駄に年を重ねていると自白することになるが。」

フィーネ。
「実は。」
「何も学ぶべき所のない人に会ったことはないのです。」

コンコルディア。
「早熟な女の子だ。」
「最近はたくさんいるのだが。」
「この娘はその中で飛びぬけている。」

フィーネ。
「戦況って話せる範囲で教えてくれます?」

兵隊。
「いいですとも。」
「我が国の兵員18万五千は枢軸の70万の大群を東方の荒野で撃破せし。」

フィーネ。
「そんな戦力差で勝ったんですか?」

コンコルディア。
「ニュースの報道よりも少し早いけれどね。」
「平地から攻撃してくる敵に対して都市から一方的に射撃したまでのこと。」
「こちら側に制空権があるもんだから。」

フィーネ。
「ああ良かった。」

コンコルディア。
「国連軍も連邦軍を時期早々に追い込んでいる。」
「とまあ。」

店長。
「まあその辺で。」

フィーネ。
「とある謎の戦略家が暗躍している。」

コンコルディア。
「あまり人に言わないでくれよ。」
「そのひとのおかげで一方的に押せているんだから。」

フィーネ。
「逆に攪乱してあげるから大丈夫。」

コンコルディア。
「まさしくうちに欲しいくらいの人材だなあ。」

ドーヌム。
「ホントウハこのひとたち精一杯にタイコウシテルンダ。」

コンコルディア。
「それは否定したい。」
「何かおもしろい本を頂こう。」
「45という年齢は何かの言い分けになるかな。」

フィーネ。
「ああお父さんと年あんまり変わらないんだ。」
「だから話が合うんですね。」

コンコルディア。
「おわっ。」
「実は准将なのだ。」
「スカウトしたい。」

フィーネ。
「そういうことになったらよろしくです。」

いくつか本を購入。

本屋から出ました。

古本屋でもいくつか購入。

アクセサリーは安物から高価なものまで。

夢中になって手に入れましたよ。

お買い物の後は。

歴史的建造物をモチーフにした邸宅を見て回ってお散歩。

銅像広場にて。

街中で模造刀で遊んでいる人々がおりました。

さっきの将校も混ざっています。

近くで見ていると。

兵隊。
「やってみるか?」

フィーネ。
「いい機会です。」
「やらせてください。」

コンコルディア。
「ロングソード。」
「相手の剣にさりげなく密着させて。」
「糸のように絡めるんだ。」
「相手は突進すれば串刺し。」
「こっちは上手に絡めれば少し踏み込むだけで相手に刺さる。」
「はじめは剣を前に突き出して伸ばす。」
「相手は剣を討ち払うか回り込むしかない。」
「こちらは相手を軸にして横に旋回しながら回り込む。」
「少しずつ接近して刺す事もできる。」
「まあやってみて。」

手練れ。
「この私がお相手しよう。」

フィーネ。
「よろしくお願いします。」

教えられた通りにやりましたら。

簡単に相手と接近戦になって。

剣同士絡み合って。

複雑な切り結びになり。

相手は負けてくれました。

手練れ。
「上出来じゃないか。」
「この娘は飲み込みが早い。」
「今度は初級の相手を選ぶといい。」
「まずは基本を学んでしまうと。」
「この遊戯は楽しいよ。」

フィーネ。
「なんていう上品な趣味でしょう。」

夫人。
「女の子はこうでなくちゃ。」

観客。
「男でも武器を扱えないと笑われる。」
「女の子ならなおさらのことさ!」

貴重な体験をしましたね。

少し試合を見学してから。

議会や集会まで見物に行きましたら。

日暮れが迫ってきましたよ。

計算としてはこのままだと下手をすれば。

帰還が夜になります。

急ぎます。

もうちょっと見たかったのです。

それで道草しましたら。

いよいよ夕方になりかけたので撤収。

へんなひと。
「よう!」

フィーネ。
「なんですか?」
「よう!だけですか?」

へんなひと。
「ちょっと遊ばせてくれないかな。」

フィーネ。
「あなたの命の灯が揺らぐ。」

へんなひとが抱き着いてくるが。

簡単にひらりと回避。

ハイスピードでステップして距離を取る。

フィーネ。
「丁度いいです。」
「念動力の実験体になってくれますか?」

へんなひと。
「あれ?俺ひょっとしてまずい奴襲っちゃった?」

へんなひと。

顔にパンチされて一撃離脱された。

へんなひと。
「ぐわっ!おおおお・・・。」

もう一発。

さらに一発。

へんなひと逃げようとする。

フィーネ。
「えいやっ!」

フィーネ手をかざすと。

へんなひとが吹っ飛ばされた。

さらに持ち上げて壁に叩きつける。

へんなひとは状態異常になっていて。

まともに動けない。

へんなひとは平衡感覚失調。

へんなひとは頭がクラクラして倒れた。

誰かやってくる。

コンコルディア。
「怠けていると退屈してくる、それは結局、他人が忙しく仕事をしているために、仲間がなくなるからである。」
「たまには獲物を狩るのもおもしろい。」
「しかしだな。」
「こいつはまたとんでもないものに手を出したもんだ。」
「なるほど愚か者ほど自信が強い。」
「しかし実際以上に自分が優れていると思い込んで。」
「相手の強さを見ていない。」
「並の人間よりは強いかもしれないが。」
「強者にとっては単なる獲物。」
「つまりはその自信は根拠の無いものだった。」

フィーネ。
「倒したけれど。」
「どうしたらいいですか?」


コンコルディア。
「任せなさい。」

「自信家とは自分の計算機で叩き出した数字を崇拝するものだな。」

フィーネ。
「やっちゃった。」

コンコルディア。
「人間にもっとも多くの災禍をもたらすものは人間なり。」
「我が国が百年兵を養うは、ただ平和を護る為である。」

フィーネ。
「生きてるかな。」

コンコルディア。
「こいつは貰っていく。」
「まだ息があるから。」
「まあこの手の悪党は凄惨な道を歩み続けるのだ。」
「賞金稼ぎをするとは思わなんだ。」
「チップをあげよう。」
「こいつは高く売れるから。」
「貴方は去りなさい。」

コンコルディア。

スマホ片手に応急処置を開始。

フィーネ立ち去る。

フィーネ急いで帰宅。

夜になりつつ道を歩いて。

なんとか村に帰還。

ドミナ。
「遅かったじゃない。」
「なにか手こずったの?」

フィーネ。
「はい。」
「それが若さでしょう。」

ドミナ。
「若さ?」
「植物が青々しいのが何がいけないの?」

フィーネ。
「そうですよね。」

ドミナ。
「夕食はすぐにできるから。」
「飢餓があったからいま飽食がある。」
「飢餓は教訓。」
「もうすぐお父さんも帰ってくる。」

フィーネ。
「ちょっと休むね。」

ドーヌム。
「鳥の都合モ考えてヨネ。」

部屋。

ドーヌム。
「自然の一部ノワタシタチ。」
「自然をミテイルンダヨ。」

フィーネ。
「自然はやさしい案内者ですよねー。」
「賢明で、公平で、しかもやさしい。」
「人は行きたいほうへ行くがいいものです、人はしたいことをするがいいものです。」
「しかし人は、自然が描いている道へ、必ずまた戻ってくる。」

師団長とお姉さんとメールをしていて。

忙しいようです。

師団長にとっては束の間の憩いとなりましたよ。

次の日。

フィーネは絵を描いておりました。

ドミナ。
「あら。」
「綺麗な絵を描くのね。」
「ヒマワリを持っている女の子が風に吹かれて。」
「景色は山岳地帯?」
「太陽とトンビがいる。」
「なんでそこまで描けるのかしら・・・。」

フィーネ。
「創造性は人に付き添う精霊で。」
「遠く未知のところから来たのです。」
「人間の理解を超えた動機から。」
「古代ギリシャ人は精霊を・ダイモン・と呼びました。」
「ソクラテスはダイモンがついていると信じていた遠くから叡智を語ってきたと。」
「肉体のない創造の霊を・ジーニアス・ と呼びました。」
「彼らはジーニアス(天才)・を能力の秀でた個人とは考えなかった。」
「あの精霊のことだと考えていました。」
「創造性は自分が主体ではないのです。」
「ルネッサンスがすべてを歪めてしまいました。」
「芸術がジーニアスではなく。」
「ジーニアスという精霊が不可知の理由で作品を描かせているのです。」
「芸術家がジーニアスではなくジーニアスという精霊によって作品が完成する。」
「不思議でしょう?」

ドミナ。
「さすが。」
「予想以上に学んでいるのね。」
「お母さん驚いたわ。」

フィーネは作品を完成させて。

3時間ほどで終わる学校に出向いて。

しかしこんな簡潔に語る学校は中々無いようです。

夕方近くになると。

丘の上で下に広がる街と森林を見てから。

その場で瞑想。

目が覚めると。

なんだか自然と溶け込めました。

フィーネ。
「また旅行行きたいな、今度は巡礼。」
「女の子はどうあるべきかな。」
「答えを見出した女性だけが最高の状態になれるから。」

陽が沈んで。

家から星空を眺めているうちに。

女の子のとある春の季節は。

こうしてひとつの終わりを告げました・・・。


8


フィーネ。

珍しい異常気象の中。

どんよりとした雲が広がる。

下の大地。

寝転がって。

空を見ている。

風は強っていくのみ。

灰色に見えてくる雲。

小雨が降り注ぎ。

花々で飾られた大地が揺れていく。

木々はささやき。

虫はすべてを引き立てる自然の中。

フィーネは巡礼の旅に出ていた。

深い森林と山々に囲まれた大都市に大聖堂があり。

近くまで来て。

自然を満喫しているのです。

名前を偽って。

神父をしている国王の親戚。

王位継承第一でありながら。

自ら戦闘機に乗り。

反政府勢力と戦って多大な戦果を挙げた勇敢な者。

しかし誤爆を繰り返し。

罪の意識から隠居気味になっている31歳。

彼を求めてフィーネは辿り着いたこの場所。

大聖堂の前で。

そのひとは準備をしていた。

修道女が慌てている。

普通の女の子の気がしないから。

フィーネ。
「何故逃げてしまわれるのです?」

ユビキタス。
「私が逃げた?」
「そう言われれば確かにそうです。」
「私は卑怯者でしょうか?」

フィーネ。
「巻き込まれた人の為に。」
「背負うべきです。」
「国そのものを。」

ユビキタス。
「民を犬死にさせた。」

フィーネ。
「それを挽回させる為に機会は巡ってきた。」

ユビキタス。
「私は・・・もう逃げられない・・・。」

フィーネ。
「行きなさい。」
「あなたは善政を理念にするはずだから。」

ユビキタス。
「私の贖罪はここで終わります・・・。」

フィーネ立ち去る。

しばらくして。

首都にユビキタスが帰還して。

代理をしていたエッセと交代。

床に伏していた元国王も了承。

貴族や聖職者達もユビキタスを認めました。

正式に王位に就きます。

フィーネは街の外れにある。

祭壇で祈りを捧げ。

高く天を見上げました。

雲はいつものように浮いていて。

小雨が降ってくる。

何かが泣いているような。

でも。

嘆きのような感覚がどこからか。

大地から伝わってくるのです。

フィーネは丘の上に築かれたこの大都市を後にしました。

女の子がひとりで旅をしていると頻繁にナンパされますね。

ツーショット目当てでしょう。

フィーネはまだ旅をしているのです。

フィーネ。
「わたしは何を求めているのでしょう?」

ドーヌム。
「それを探してイルンダヨ。」

フィーネ。
「だよね〜。」

笑顔で歩いては。

バスに乗っては電車に揺られて。

この国を観光して周っています。

フィーネ。
「彷徨い歩いているのかなあ。」

ドーヌム。
「それだけはチガウトオモウヨ。」

フィーネ。
「なんだろうね。」
「私が探しているもの。」

海岸沿いまで来て。

潮風に吹かれてレストラン。

フィーネは風に吹かれて飛んでいく。

綿毛のように。

歩みを進めます。

太陽が輝いて。

スポットライトみたいです。

にわか雨が降るこの日は。

いっぺんに天気を味わえてお得。

素敵な旅は続きます・・・。


9


海岸の街から。

海の上に建設された神殿がある。

船でしか行けない。

なぜ海の上に建てられたかは不明。

むかしの地盤沈下で土地が下がって。

孤立してしまったらしいです。

向かう船の上で。

コンコルディア。
「御嬢さん。」
「ごきげんよう。」

フィーネ。
「いつかの兵隊さん。」

コンコルディア。
「休暇になってね。」
「戦争が詰めるだけの状態だよ。」
「と言っても詰めが肝心だからね。」

フィーネ。
「勝利は常に変動します。」
「油断はできませんよね。」

コンコルディア。
「勝敗を決するのは強さだけではないのだ。」
「弱いと思った者が何らかの理由で勝ってしまう場合もある。」

フィーネ。
「実際以上に力があると思い込んで。」
「ああなるほど。」
「負数の掛け算が正数になる。」

コンコルディア。
「戦いにおいては常識だから。」
「強いから勝てるとは思わないでくれ。」

フィーネ。
「不思議ですね。」
「この世界。」
「自信がある割に挫折も大きくなる。」

コンコルディア。
「非業の最期を遂げる人間には共通点がある。」
「自分の力を過信したという点だよ。」

フィーネ。
「そうですよ。」
「強者が絶対に勝てる?」
「そう言われますと。」
「絶対は絶対にない。」

コンコルディア。
「ううむ有益な議論だ。」

フィーネ。
「そうですよ。」

ドーヌム。
「勝利にコダワルト。」
「一回だけの勝利に泥酔して殺られルヨ。」
「勝利史上主義者ニハ次から次へとタタカイガアル。」
「一回だけの勝利でドウスルノ。」


クレスクント。
「全員に勝たせることはできない。」
「かつてそれを実行して全員が敗北者になった国がある。」

フィーネ。
「これははじめまして。」
「戦わず。」
「従ってもいない弱者が打たれても。」
「すべて強者のせいにされてましたね。」

クレスクント。
「怯えてたね。」
「怖かったんだね。」
「だったら戦わなければいいんだよ!!」

コンコルディア。
「スイスの伝統装束にかわいい三角巾。」
「ううむ美しい。」

クレスクント。
「好み?」

コンコルディア。
「既婚者に浮気をさせるなよ。」

クレスクント。
「あらまあご冗談を。」

フィーネ。
「おもしろいひと。」

クレスクント。
「あなたもかわいい。」

フィーネ。
「むぎゅっ!」

コンコルディア。
「おいおい。」
「ここはもう男子禁制だ。」
「もう着いたから船を降りなければ。」

みんな散開。

神殿の内部は内側の吹き抜けと。

三方の住居や執務エリアに別れていて。

一応は整備されていますよ。

管理人がいるのです。

祭壇のナナメ上は吹き抜けで。

太陽の位置と合っています。

よって雨が降ってもいいように防水機能と排水機能があり。

防水仕様の机などが並んでいるほど。

どれほど自然を知っていたかが分かります。

三階まであるのです。

クレスクントちゃんと一緒に散策しました。

フィーネ。
「なんか猛者ってどこにでもいますね。」
「強敵はどこにでも居るので侮るべからずです。」

クレスクント。
「あるある。」
「何気に負けるよね。」
「雑魚の中に混ざっているんだもん。」
「地図あるよ。」

フィーネ。
「やさしいのかな?」

クレスクント。
「優しい。」
「という言葉を勘違いしていませんか?」

フィーネ。
「いいえ。」

ふたりではしゃいでしまいました。

クレスクント。
「枢軸の大虐殺って無神論の成せる技?」

フィーネ。
「悪を行うと。」
「一時的には自由になるかもしれません。」
「無神論者は道徳や倫理に疎いのは確かです。」
「珍しいですよね。」
「枢軸側だけです。」
「無神論を主張しているのは。」

クレスクント。
「彼らは神を拒否したのだから。」
「でも神はそうなることも知っておられた。」

フィーネ。
「愚か者は心の中で神はいないと言っています。」

クレスクント。
「有名な言葉。」
「聖書に出てくるよね。」
「愚者と無神論は同義なんじゃない?」

フィーネ。
「そうかもしれませんねぇ。」

ドーヌム。
「実はキョウイクが悪かったりシテ。」
「無神論者に洗脳サレルコトモアルンダヨ。」


クレスクント。
「この自然の中で同化した。」
「有神論が世界の多数派。」
「無神論?愚者のこじつけよ。」
「愚者の言い訳ですよーだー。」
「人間の知恵ではああなるのよ。」
「もう結論が出たわね。」

フィーネ。
「無神論は人間の知恵の限界を証明しています。」

クレスクント。
「人知の限界。」
「おかしな話ですよねー。」
「見渡す限りの海と太陽。」
「神の気配で満ちている。」

フィーネ。
「彼らは拒んだのです。」
「もういいですよ。」

クレスクント。
「あっとごめんなさい。」

フィーネ。
「いいえ。」
「もう少し遊びましょう。」

船乗りさんが出発の時刻を知らせに。

みんなを集めています。

わたしたちも帰還の為に。

降りて。

神殿を後にしました。

ふたりは意気投合したので。

一緒の部屋で泊まって。

一緒に寝てしまいました。

フィーネ。
「そっか。」
「これからこの世界に存在する為に。」
「ひととおり見ておきたいんだ。」

クレスクント。
「そうそう。」
「あなたは尊いことをしている。」

お互いを抱き枕にして。

次の日から。

目的地が一緒になりましたよ。

バスに揺られて海岸沿い。

この国の辺境にまで来て。

仲間が出来ました。

暴風を楽しんでしまう。

岬でふたりの写真は。

おねえさん達にメールが届いて。

にっこり微笑む。

駐屯地の風景も。

この国の景色のひとつです。

今日は太陽が激しいですよ。

波はふたりを歓迎しているのでしょうか。

暴風は勢いを失い。

雲が裂けて。

虹まで出ちゃう。

美しい岬での出来事。

ふたりの女の子はその景色に溶け込んで・・・。

決めポーズ!


10


ゴールド・ストーン群。

金色の岩石が一か所に集中している。

人工で建てたものもあるんだとか。

湖の中にある大きい島に点在する。

岬から船で赴いて。

村がたくさんある人気の観光地。

ちょっと遠くに行き過ぎて。

あわてて。

戻ってきて。

山岳地帯に進路変更。

フィーネ。
「資金的には余裕があるけれど。」

クレスクント。
「奥地に行き過ぎると戻るに大変。」

フィーネ。
「無謀?」

クレスクント。
「あと一歩でね。」
「他国の領海に入っちゃう。」

フィーネ。
「あの国は小国だけれど仲良くないからね。」

クレスクント。
「あんな大人を勘違いしている連中はいないから。」

フィーネ。
「発言者で対応が変わったら冷笑です。」

クレスクント。
「そこまで知的能力が低かったら失望だわ。」

フィーネ。
「全員が全員。」
「何を言っているか?」
「ではなく。」
「誰が言っているか?」
「で判断する。」
「こうなったら?」

クレスクント。
「人間に絶望する他ないわ。」

フィーネ。
「じゃあ隕石でも落ちるよね。」

クレスクント。
「それなんの作品?」

フィーネ。
「旅のお供にDVD。」

クレスクント。
「わあ観る観る。」

山岳地帯。

中都市の北にある。

小山の上に造られた城。

中には炭鉱のように。

迷路になっている。

有り得ないくらい複雑で。

何回も同じ所に戻ってくるように設計されている為。

当時の人は地図なしでは山頂に辿り着けなかった。

故に3回の攻撃にも陥落した事が無い。

最後に複数の脱出ルートから逃げるのが定番だったんだそう。

フィーネ。
「これ一定の法則がある。」

クレスクント。
「心理学が駆使されている。」

フィーネ。
「右に行ったら次は左に行く。」
「これを繰り返す。」

クレスクント。
「ああこれが地図と呼ばれた暗号。」

フィーネ。
「地図なしでは頂上に行けない。」
「一回洞窟の中に入らないとけいないみたい。」

クレスクント。
「攻め落とせないよ。」
「こんなお城。」

フィーネ。
「山頂。」

クレスクント。
「わあ絶景。」
「都市が見渡せる。」

フィーネ。
「私達新記録?」

クレスクント。
「普通のひとだと30分かかる。」
「私達は8分。」
「最速は5分とかそこの看板に。」

フィーネ。
「きゃあ!」
「余程の瞬足。」

ドーヌム。
「オレナラ1分もカカラナイゼ。」
「ソコハ人間よりスグレテイルゼ。」

クレスクント。
「人間が動物に負けてどうすんのさ。」

フィーネ。
「ああなんて情けない。」

ドーヌム。
「このソラの制空権はオレノモノ!」

クレスクント。
「おもしろい九官鳥。」
「なでなで。」


フィーネ。
確かに制空権を取った気分だけど。」
「うふふ。」
「遥か彼方まで見える。」


クレスクント。
「わたしはここから向こうの湿地帯に行くの。」

フィーネ。
「わたしはここから戻りつつとある場所に寄ります。」

クレスクント。
「お互いの幸運を!」

フィーネ。
「祈りますよ!」

ハイタッチして別れました。

まだまだ旅は続いています。

旅に出て15日。

女の子は探し求めます。

夕日が黄金色に照らし続ける。

夜の訪れ。

今宵も静かにベットに向かいます。

今日はひとりで宿屋。

でもこの不思議な九官鳥がいつもお供。

そろそろ帰還しようと思います。

朝日がさわやかな時に。

いつもの高速バスの中で。

お昼寝をしながら。

ひとりの女の子がここにいて・・・。


11


ミサイルサイロの守備隊。

特殊なミサイルを扱っている基地の近くに。

守備隊として配属された部隊。

フィーネが赴くと。

通してくれました。

インペラートル。
「いらっしゃい。」

カリブルヌス。
「これはおもしろいお客さん。」

フィーネ。
「久しぶりです。」

インペラートル。
「貴方も好きね。」
「兵器だらけの基地に来てくれるなんて。」

フィーネ。
「いいえ。」
「邪悪な者が現存する限り。」
「兵器は掃除の道具とも言えます。」

カリブルヌス。
「お互いに譲れないので。」
「これが必要ですよー。」

インペラートル。
「戦って決着を着ける。」
「人の力の集大成がこれらの兵器。」

味方兵士が戦車で遊んでいる。

大きなミサイルランチャーの中に入ってふざけていた。

フィーネ。
「ゆるい部隊。」
「一癖も二癖もないと。」
「強みは出ませんよね。」

インペラートル。
「そのゆるさが私の部隊の長所。」

カリブルヌス。
「自慢の兵器をご覧あれ〜。」

フィーネ。
「stack攻撃ヘリです。」
「2段ブレードがいいですねー。」
「あれ?」
「補助バーニアが装備されている?」

インペラートル。
「驚異的な運動性能を持っているわよー。」

カリブルヌス。
「これで馬鹿な奴らを虐殺するのだー。」

フィーネ。
「戦争はこの世のはじめからあるものです。」
「偽りの平和に浸りたくない。」
「戦うことで人が試される。」
「戦うことで人が存在できる。」

インペラートル。
「平和を望むのなら武器を持て。」
「この言葉は真実だわあ。」

フィーネ。
「ですよね。」

インペラートル。
「ちょっと乗り回してみる?」

フィーネ。
「できるんです?」

カリブルヌス。
「私達前線から外されて。」
「休養期間中。」
「今は錬度の維持と休息が任務。」
「合点が行った?」

フィーネ。
「ああなるほど。」

stack攻撃ヘリ。

複座型で乗員室?は2人のガンナーが搭乗します。

インペラートルは操縦席。

カリブルヌスは管制席。

システムが起動されると。

素晴らしいスピードで浮き上がり。

ローリングしながら空中機動。

カクカクした動きですが。

敏捷性が信じられないほど高く。

飛行の正確性は抜群です。

横すべりが実在せず。

急に横に高速移動したり。

急に向きを変えたりできます。

俊敏に。

もうこれヘリコプターの動きじゃないです。

フィーネ。
「きゃあ。」
「瞬間移動しているみたいに動き回る。」
「最高!」

インペラートル。
「こんなものを造れるのよ人類は。」

カリブルヌス。
「これで敵基地上空に強襲して。」
「薙ぎ払ったり。」
「対空砲なんて超反応で回避もできたり。」
「究極の攻撃ヘリってなワケ。」

ちょっとGに耐えられなくなりました。

瞬時に位置を変えてしまうほどの。

急な動作が多過ぎるので。

めまいがします。

無事着陸。

フィーネ。
「すごいです・・・。」
「これが兵器・・・。」

カリブルヌス。
「戦争は発明の母って言うよね。」

インペラートル。
「ただ言えることは。」
「戦争は必要とされる。」

ドーヌム。
「人は神ではナイ。」
「誤りをするというところに人間味があるヨネ。」


フィーネ。
「平和主義なんて吹っかけると。」
「現実を無視して理想に走ります。」
「公平で公正な社会でないのなら。」
「平和であっても意味がない。」
「平和を欲するなら戦争を理解せよ。」

カリブルヌス。
「そうそう。」
「平和主義は理想を掲げる。」
「だからいつも過激な事しかやらない。」

インペラートル。
「そうやって洗脳すると。」
「取り返しがつかない。」
「だって。」
「戦わなければいけない時はある。」
「貴方だって。」
「戦わなければいけない時があるでしょう?」

フィーネ。
「ああなるほど。」
「私も戦わなければいけない時があります。」
「戦わずに得られないものも。」
「自分の主権がありますから。」
「平和と称して無条件降伏すると。」
「誰でもその人の主権をもて遊びます。」
「平和主義なんて弱者の言い逃れなんです。」
「ああやって自分を擁護しているんですよー。」
「下層の民衆運動をたたくのには、理屈ではだめで。」
「砲兵を用いてつぶすに限る。」

ドーヌム。
「人は誰でも負い目を持っているヨ。」
「それを克服しようとして進歩するものナノダー。」


インペラートル。
「なにこの尋常では無い九官鳥。」
「少なくとも平和平和言って戦争を否定するのは正解ではないわ。」

カリブルヌス。
「そもそも正解なんて必要じゃない。」

フィーネ。
「戦うという事がなんであるかを知って。」
「戦う事を選んだ。」
「彼らはそれができるのでしょうか?」

インペラートル。
「そうなると戦争が何であるか知らずに。」
「戦争を否定する態度は。」

フィーネ。
「彼らは幼いんです。」
「踏みにじってやりましょう。」
「人類は永遠の闘争の中で強く成長してきた。」
「その成長を腐敗させはしません。」

カリブルヌス。
「御名答。」
「彼らは幼いんです。」
「大人になるのだー。」

インペラートル。
「戦わないのなら服従すればいいのです。」
「彼らは戦争を極端に嫌いますよね。」
「でも平和の為に争いを起こしている。」
「何故でしょう。」
「戦争屋とやっていることが同じ。」
「卑怯者としては最悪です。」
「彼らは平和の道を知らない。」
「自分勝手に平和を解釈しているだけ。」


フィーネ。
「核兵器も同じです。」
「核兵器をもたない世界なんて。」
「全人類にとってより安定を欠いた。」
「より危険な世界となるでしょう。」

インペラートル。
「大人の世界は戦争や争いは普通。」
「子供はメルヘンな世界を望む。」
「いいえ現実と理想を両立しようとするなんてダメ。」

フィーネ。
「聖書を読むと神は戦争を否定していません。」
「むしろ特定民族を根絶やしにしろとか。」
「歴史書として大切に語り継がれています。」
「神にとっては戦争の歴史も尊いものだと理解できます。」

カリブルヌス。
「暴力が獣の法則であるように。」
「非暴力は人間の法則です。」

フィーネ。
「我々が加わりたいと思っているただ一つの陣営は。」
「平和の陣営であって。」
「これにはできるだけ多くの国が参加すべき。」

インペラートル。
「さすが。」
「もちろん何が正しいかは私達の決めることではないけれど。」

カリブルヌス。
「議論するごとに真実に迫っているような気がする。」

フィーネ。
「所で。」
「彼らは邪悪な存在が目の前に現れても。」
「その者を殺さないと言うんでしょうかね?」
「やらなければやられます。」
「そんな状況でも。」

インペラートル。
「いくら平和主義を主張されても無視すればいいの。」
「お偉いさんは彼らの意見は徹底無視。」
「大丈夫。」
「政治家は戦争についていちばんよく知っている。」
「一部の愚者の意見はただ妄想を言っているだけ。」
「愚か者は放置しなさい。」
「まともな人だけで社会を動かせばいいのよ。」

フィーネ。
「では戦争を否定するのは愚者の言い分。」
「わたしは彼らを笑いものにすればいいんですね。」

カリブルヌス。
「あいつらはお酒のおつまみ。」
永遠の争いが人類を強くし。」
「永遠の平和が人類を弱くするのだ。」

まず殺してから考えろってね。」

インペラートル。
「そういうことです。」
「平和主義とは・思想・の事だと理解しちゃったわ。」

フィーネ。
「いろんな人と意見交換できて楽しいです。」

インペラートル。
「私もよ。」
「有益な議論だったわね。」

カリブルヌス。
「戦車見ていきなよ。」
「90ミリレールガン。」
「どう?かっこいいでしょ?」

フィーネ。
「こんな美しい戦車を配備したんですか?」
「すごーい。」
「装甲も白銀のような塗料。」

カリブルヌス。
「こいつを使って。」
「あの愚者達を芥にしてやるんだから。」

味方兵士が同じ戦車を使って遊んでいます。

鍛錬になっているようで。

この基地では普通の事。

フィーネ。
「私の写真コレクションが増えた。」

インペラートル。
「もちろん機密は見せてあげないけれど。」
「通常兵器ならいくらでも。」

カリブルヌス。
「この辺りで車サッカーがあるって。」

フィーネ。
「2日後ですね?」
「一緒に行こう。」

インペラートル。
「一応は休暇ですから。」

カリブルヌス。
「楽しみだねぇ。」
「物好きは楽しみを見つけるのは得意分野。」

フィーネは基地を後にしました。

この辺りは林と荒れ地。

基地の立地としては良い場所。

近くにミサイルサイロが確かにあります。

大きなアンテナ。

近くの民宿で。

今日を終えました。


12


基地の夜会。

女性将校と女性士官。

男性の兵士達とダンスをしたり。

特に男性兵士は相撲をして遊んでいます。

フィーネ。
「平和主義に洗脳されなくて良かった。」
「少なくとも自分の権利は保っている。」

インペラートル。
「平和平和掲げて丸く収まるような世界ではない。」
「そんな人々の周囲の人達でさえ。」
「通用しない考え方だとすぐに分かるから。」

カリブルヌス。
「平和主義自体が暴力だよねー。」
「あいつらとも戦わないといけない。」
「邪悪な集団のひとつだから。」

フィーネ。
「あれを偽善者と言うんだと知りました。」

インペラートル。
「狂信者の集団よ。」
「話し合いで解決できると本気で信じていて。」
「信じない人を迫害する事が多い。」

カリブルヌス。
「このライフルを発砲すると全てが分かる。」

フィーネ。
「それで。」
「あのデモ隊300人を処分したんですね。」

インペラートル。
「足手まといは抹殺しておく。」
「これがいちばん。」

カリブルヌス。
「平和にも勝利がある。」
「戦いの勝利に劣らぬ名だたる勝利が。」

フィーネ。
「どのような平和を私は言っているの?」
「どのような平和を我々は探求しているの?」
「私が言っているのは本物の平和でしょう。」
「それは人生が生きるに値すると思わせる平和であり。」
「すべての人々や国々を発展させ。」
「夢を抱かせ。」
「子供たちのためにより良き生活を打ち立て得る平和です。」
「それは自分達だけのための平和ではなく全人類のための平和であり。」
「我々の時代だけの平和ではなく全ての時代の平和なのです。」

インペラートル。
「反対者には反対者の論理がありますから。」
「それを聞かないうちに。」
「いきなりけしからん奴だと怒ってもはじまらない。」
「問題の本質的な解決には結びつかない。」

フィーネ。
「つまりはこれです。」
「人類は戦争に終止符を打たなければならない。」
「さもなければ、戦争が人類に終止符を打つことになります。」

インペラートル。
「私はこう主張するわ。」
「戦争に備えることは、平和を守る最も有効な手段のひとつである。」

カリブルヌス。
「自己をあらゆる武器で守ろうとしない制度は、事実上自己を放棄している。」

フィーネ。
「やむを得ざるときの戦いは正しく。」
「武器のほかに希望を絶たれるときは、武器もまた神聖ですよ。」

女性将校。
「素晴らしい議論ですなあ。」
「私はお偉いさんに伝えておきます。」

インペラートル。
「いいわよ。」
「構わない。」

カリブルヌス。
「なんだか一部兵士の様子が変です。」

インペラートル。
「何か発見したようね。」
「アラームです。」

カリブルヌス。
「死んでも祖国のためにならない。」
「敵を殺すことが祖国のためになる。」

フィーネ。
「ここってミサイルサイロの防衛部隊ですよね?」
「ああなんてこと。」

インペラートル。
「陽動してくるのよ。」
「あなた御無事で。」

インペラートルとカリブルヌスが戦闘に参加しに行く。

基地の中で敵兵と撃ち合いをする味方兵士。

フィーネ。
「もしかして狙いはあれ?」

フィーネ。

地下の管制室に潜る。

ここには「鍵」と呼ばれる。

軍関係者が作成した資料へのアクセス権があります。

ここに機密文書が掲載されていると睨んで。

敵を待ち伏せ。

ドーヌム。
「ワタシが飛んでカクランスル。」


フィーネ。
「可能なら実行する。」
「不可能でも断行する。」
「計算されたリスクを取る。」
「それは軽率な猪突猛進とはまったく違う。」

敵兵士10人が格納庫から侵入してきました。

味方兵士と交戦して数を5人まで減らしてきます。

変な事を言う九官鳥に敵兵士は調子が狂った。

フィーネ。

地下室の天井のでっぱりに陣取って。

地下の弾薬庫で敵兵を待ち伏せ。

やってきた兵士5人を全員。

念動力で吹っ飛ばします。

続いてライフルを没収。

ハイスピードスプリントで2人を一撃で切り伏せて。

ピストルで反撃しようとしてくる敵兵を。

鮮やかに。

一蹴。

華麗な槍さばきでしたね。

2秒で2人を切り裂きました。

接近戦は武術の得意とする所。

振り回していくうちに斬りました。

残りの1人がビーム・ガンで応戦しますが。

弾かれて。

接近即切り倒す。

敵全滅。

女性将校。
「あなたがやったのか!」

フィーネ。
「地下に何か目的があったみたいです。」

女性将校。
「まさか。」
「あれが目当てとは。」

味方兵士慌てて防衛に就きます。

カリブルヌス。
「苦しむのは一瞬だけで済む?なんていうのは・・・つまらないよねぇ?」

インペラートル。
「もう一息ですよ。」

敵部隊退却を開始。

意外に砲台が多くて。

敵が戸惑って。

ついには逃げ出しました。

勝利です。

インペラートル。
「やるじゃない。」
「5人も倒すなんて。」

フィーネ。
「自分の力を試してみたかったんです。」

カリブルヌス。
「うーむ。」
「タダモノじゃないよねー。」

インペラートル。
「もし軍に入るのなら私を頼りなさい。」

フィーネ。
「ありがとう。」
「こんなんなりましたし。」
「事後処理が済んだら帰ります。」

今日はいろいろ有り過ぎて。

戦闘に巻き込まれたりしましたが。

平和についてよく分かった気がします。

同時に戦争についても知った気がします。

まだ道半ば。

わたしも大人になれるかしら?


13


お姉さんたちと連絡が取れて。

自動車サッカー競技場で久々に会えました。

フィーネ。
「御無事でした。」

ジュクラトル。
「かわいい妹ちゃん。」
「中々雰囲気が凛々しいゾ!」

アルキュリア。
「へぇ。」
「結構なってきたじゃない。」

フィーネ。
「そう?」

アルキュリア。
「前とは見間違えるほど。」
「この調子よ!」

ジュクラトル。
「抜群に成長中ってね。」

フィーネ。
「照れるなあ。」

ドーヌム。
「ワタシの黒いボディにも磨きがカカッタヨ。」

アルキュリア。
「中々素晴らしい九官鳥ですよ。」

ドーヌム。
「ワオ!オソレイリマス。」


インペラートル。
「おや?」
「あなたさんも一緒ですか。」
「これは楽しい想い出になりそう。」

アルキュリア。
「わたしもです。」
「みんなで喜ぶのは尊いひとときになるでしょう。」

カリブルヌス。
「美人だなあ。」

ジュクラトル。
「あなたもこうなるのよ。」

カリブルヌス。
「うへへ。」
「なんだか野望に燃える。」

ジュクラトル。
「かわいい女の子を見れたのも。」
「この日の想い出。」

カリブルヌス。
「そんなお世辞を。」
「でも言われてうれしくないわけないぞー。」

自動車サッカーの選手が入場。

フィーネ。
「むかしの自動車は装甲が無くて。」
「一発で終了的な人命軽視な設計だったとか。」

アルキュリア。
「科学が発達しても人の頭が発達していなかった証拠。」

ジュクラトル。
「なにそれ萎える。」

インペラートル。
「人は戦いの中で洗練されていく。」
「弱者は従うか戦うかの二択を迫られる。」

フィーネ。
「従う事を知らなければ。」
「生きてはいけない。」

インペラートル。
「今を戦えない者に。」
「次や未来を語る資格はない。」

フィーネ。
「一生懸命やっている人を小馬鹿にするのは。」
「自分がかなわないから。」
「笑うことで逃げているのです。」
「見てくださいあの堂々とした入場を。」

自動車が勢ぞろい。

今日は6チームで1回ずつ戦うサッカーのリーグ戦のようなもの。

制限時間は15分。

自動車で体当たりして巨大なボールを運んでゴールに入れますが。

当然クラッシュの連続ですよ。

車がボコボコになっていきます。

ボールを運んでは衝突。

でも意外に頭を使います。

操縦テクニックも必要ですが。

連携をミスすると同士討ちです。

信じられない光景を制したチームは。

ちょっとした表彰台に上がりました。

セレブも観に来る人気スポーツでしたよ。

アルキュリア。
「いい見世物でした。」
「たまにはこんな過激なものも・・・ね?」

カリブルヌス。
「どうせなら車に武器を積んで・・・。」

インペラートル。
「それだとスポーツにならないじゃない。」

ジュクラトル。
「ならばせめて車に爆発反応装甲を・・・。」

フィーネ。
「それだと爆発だけするお祭りですよ。」

アルキュリア。
「さあていつもの寝袋に納まりますか。」
「しばらく会えないかもね。」

フィーネ。
「手伝いますか?」

お姉さんにほっぺをにキスされました。

アルキュリア。
「あなたがそうしたいのならいつでも待ってるわ。」

ジュクラトル。
「またメールするからねっ!」

フィーネ。
「はい。」
「しばしさようなら。」
「See you !」

帰り道。

高級車が待機中。

インペラートル。
「あの黒髪の女性の写真あるかしら。」

フィーネ。
「売り物じゃありません!」

インペラートル。
「だって。」
「あんなに綺麗なひと・・・。」
「もっと見たいし・・・。」

フィーネ。
「それならここに。」
「アイドル写真集がたくさん売っているお店があります。」
「こんなのとかこんなのとか。

インペラートル。
「ひゃああああ!!」

カリブルヌス。
「もう。」
「介抱するしかない。」
「またねー!」

フィーネ。
「また会いましょう。」

みんな帰宅。

フィーネ。

タクシーがやってきて。

宿に戻ります。

旅も長くなりました。

自分を知ることはできるのでしょうか。

フィーネは今日は笑顔で。

今度はバスに乗っています。


14


高さ15メートルのヒマワリ畑を見に来ました。

とある木は大きさ100メートルもある。

近くに河川もあり。

うっとり眺めちゃいます。

自然豊かで。

小鳥がいっぱい飛んでいます。

野鳥公園としても人気で。

リスがやってきて。

おねだりしますね。

フィーネ。
「食らいなさい♪」

リス。
「!!」

ドーヌム。
「ボクニモワケテホシイクライ。」

フィーネ。
「おいしそう。」

ドーヌム。
「ズルイヨー。」

リス。
「!?」

リスが集まってきました。

とってもかわいいですよ。

ドーヌムが周辺を飛び回って遊んでいます。

なんか巨大な花がありました。

紅色で綺麗な花なのに。

どうしてこんなに巨大なの?

小川が多くて。

大きなほうには魚が跳ねています。

自然を満喫。

一応は公園ですので。

一式の施設。

ベンチやあずまやがあります。

ちょっとここで昼食。

なんだか眠たくなって。

寝ちゃいました。

ドーヌムがテーブルのパンクズをまるめて捕食。

かわいい寝顔の女の子と。

豊かな自然。

草が程よく生えていて。

川の中州のあずまやで。

太陽がさわやかなとても良い天気。

ハトがやってきて。

フィーネ包囲される。

フィーネが起きたら周りはハトでいっぱい。

パンクズの大袋をドーヌムが破壊してしまったので。

ハトちゃんパラダイス。

フィーネにっこり微笑んで。

ハトと戯れました。

自然とひとつになれる。

そんな自然公園。

旅の日誌に記して。

夕方まで自然の中。

今日は珍しく高級ホテル。

昨日小物賞金首を簡単に仕留めましたので。

贅沢が出来ました。

旅を満喫しているフィーネ。

自分の幸福を見出しています。


15


空軍基地でちょうど航空祭があり。

寄ってみまして。

迫力が凄いです。

宇宙用の戦闘機は超大型機なんですね。

小型化された戦闘機は敏捷性が高く。

旋回半径が小さく。

速度もあり。

空中に描く芸術ですよ。

くるくる回って。

私達の頭上でずっと曲芸飛行です。

ドーヌム。
「あのくらいの飛行ナラワタシニモできるよ。」

フィーネ。
「やってみてー。」

ドーヌム華麗に舞って見せる。

ドーヌム向こうの女の子の肩に止まる。


クレスクント。
「あれれ〜?」
「フィーネちゃん?」

フィーネ。
「クレスクントちゃん?」

クレスクント。
「わあ奇跡!」

フィーネ。
「すごーい!」

クレスクント。
「私偶然寄り道したんだけど!」

フィーネ。
「わたしもだよー!」

ふたりで抱きしめあって。

手を繋いで。

一緒に戦闘機の曲芸飛行を見ていました。

フィーネ。
「ああ貴方は。」

クレスクント。
「おお!おもしろい偶然。」

コンコルディア。
「女性の邪魔はしたくないよ。」

フィーネ。
「また会いましたね。」

クレスクント。
「おもしろい話題あったりして?」

コンコルディア。
「私の主義でも説くかい?」
「私は、生来の楽観主義者である。」
「なぜなら、人間の馬鹿さ加減にも限界があると思っているからです。」
「自分を信じる人間は強者になり。」
「他人を信じる人間は弱者になる。」

クレスクント。
「逆に言えば。」
「そういう考えをきちんと持っている人って偉いです。」

フィーネ。
「何も考えを持っていない人と比べて。」
「というか比較にならないです。」
「子供と大人の違いです。」

コンコルディア。
「私の考えが道理にかなっていれば。」
「論理にかなってさえすれば!」

コンコルディア退場。

フィーネ。
「見ようよ。」
「戦闘機の描くこの空を。」

クレスクント。
「うん。」
「これも芸術作品だから。」
「ここまで来ると戦闘機も芸術作品。」

大空を舞う2機の戦闘機に魅了され。

午後の部は大型機だそうです。

一緒に昼食をとって。

夕方には別れました。

フィーネ。
「近くの都市に住んでたんですね。」

クレスクント。
「そうだよー。」
「また会おうねー!」
「また遊ぼう!」

フィーネ。
「See you !」

そろそろ旅も終わりでしょうか。

そんな気配が漂ってきました。

夜の前の薄暗さは。

この世界の写し鏡のよう。

世界にモザイクをかけないといけませんね。

フィーネの想い出はいっぱいです。

流星の祝福は今日もとあるひとの為に。


16


荒れ地を通過していますけれど。

ここには遺跡があって。

観光スポットにもなっております。

今日も。

何人かおりますね。

魔方陣?が描かれた石碑のサークルの中。

円形の中に入ってみて。

不思議な感覚がしたのです。

フィーネ。
「神を見た人にとって。」
「神がいないなんて言葉はおぞましい。」

ドーヌム。
「神を見ていないノニ。」
「なんで神がイナイナンテ言えるノ?」

フィーネ。
「私は神を見たことがある。」
「彼らには惑わされない。」


ドーヌム。
「ホワイトタイガーを見たのに。」
「ホワイトタイガーがイナイナンテもう言えないネ!」

フィーネ。
「まったくです。」
「いいこと言いますねー。」

魔方陣。

日時計にもなっている。


なるほど。

むかしのひとはこうやって感じていて。

見ていたのですね。

むかしのひとは太陽を神と拝めたという史実がある。

それより太陽って何で出来てるんでしょうね?

ガスだったら爆発するだけですから。

半霊半物質だったりして。

街の停留所の近くには塔があって。

挑んでみます。

近代的な塔なのかな?

実は伝説的アーティストがデザインした建造物。

螺旋階段が延々と続く外周と内周。

入れ替わっていくうちに。

根性で屋上に到達。

見降ろしてみますと。

地上絵があります。

これも伝説的アーティストの仕業です。

おもしろがって。

写真撮影。

フィーネ。
「こうした芸術家は必要な存在です。」

ドーヌム。
「歴史という芸術作品は美しいノ?」

フィーネ。
「芸術を理解するのは簡単じゃないよ。」


バスの時間は早いので。

すぐに出発です。

これだけの観光地はこの国くらいしかないでしょう。

もう700キロ移動しちゃいました。

意外と世界って広いですね。

これが不思議でした。

あの時の旅で滞在した。

中都市に来たけれど。

お姉さんは不在。

一泊して。

東の森林地帯に入る予定です。

ここの虫は綺麗な種類が多いですよ。

ひとりぽつんと夜空を眺めています。

見つかるでしょうか。

わたしのなにか・・・。


17


東の洞窟の中に遺跡があって。

長くいると何か出るらしいです。

今日はここに来ました。

たっぷり2時間待ち続けます。

ドーヌム。
「ナニカガヨンデイルノ?」


フィーネ。
「うん。」
「呼ばれたから来た。」

少しずつ。

辺りが怪しい雰囲気に包まれて。

変な世界に侵入?

淀んだ島に立っている。

怪物ではなく。

凶暴な所はひとつもない。

謎の巨大生物が目前に来ました。

なんかカッコイイです。

ムカデ?が甲冑を着た生物?

大きな蝶々が光を纏って飛行しています。

知能がありますね。

不思議な動作で私を笑わせてくれます。

浮遊するイルカのような動物達と曲芸をやってくれたんです。

フィーネ。
「なんて素敵な。」

ドーヌム。
「こんなセカイはハジメテ。」
「慣れてない奴はタオレルゾ。」

フィーネ。
「この神秘的な光景に慣れてない?」
「もったいない。」


飛行するトンボは私をすり抜けていく。

伝説で知られる半霊半物質の世界に引きづりこまれたようです。

どうやらこの世界は。

イデアと同じく目に見えない現象を司る根源のようです。

透明な水と半分手をすり抜ける植物。

綺麗な光を放つ花。

まるで星のようなヒトデ?な生き物がおもしろく浮遊している。

蒼い美しいクラゲがやってきたけれど。

手がすり抜けてしまった。

クラゲは空へ飛んで行った。

綺麗な光の微粒子で満ちていて。

光る岩石が多く。

足元はクリスタルのようでした。

巨大生物?が私に語りかけるように。

これは著書に書いておいてほしいみたい。

いつの間にか元の世界に帰っていましたね。

怖くはありません。

なんだか楽しかったです。

帰路で着陸態勢に入っている飛行機を見ながら。

フィーネ。
「ねぇ?わたし誰の為に旅をしているの?」
「自分の為?」
「違う。」
「見つけたいの。」
「私の尊いもの。」
「刹那に見た。」
「私の宝物。」
「どこかで。」
「待っているから・・・。」

信じられない体験が普通になってしまった。

この旅も。

そろそろ終わり。

求めたものは。

ただ世界を知りたい。

自分の存在。

己を知る為に・・・。


18


里に帰ってきたのです。

家に帰宅。

フィーネ。
「戻ってまいりました。」

ドミナ。
「おかえりー。」
「楽しかったでしょ?でしょ?」

フィーネ。
「はい。」
「とっても貴重な体験でした。」
「あと。」
「この世界に生まれたからには。」
「ひと通り見ておかないと駄目ですね。」
「言葉で説明できないです。」

ドミナ。
「そのとおり。」
「私も旅行はしてみたわ。」
「やっぱり何もしないと盲目よね〜。」

フィーネ。
「そうなんです。」
「まさにそれです。」
「旅にしてわかったんです。」
「言葉にできないけれど。」
「世界に自分がいて。」
「自然があって。」
「空がある。」
「宇宙もある。」
「その中の一部なんだって。」

ドミナ。
「ああなんて悟ったのでしょう。」
「今日は贅沢しちゃおうかしら。」
「お父さん早めに帰ってくるように電話しなくちゃ。」
「まずは休んで。」

フィーネ。
「うんそうする。」

自分の部屋に帰還。

フィーネ。
「女性は欠陥があるのかな。」
「何か抜けているから。」
「結婚して子供ですべてが終わる。」
「何か察してしまった。」
「それでは無益な存在ではありませんか。」
「言われて初めて気付く醜態。」
「女性らしさ。」
「そもそも女性の本来の姿を私は見出したのです。」
「むかしから言われてきた姿は人間の理想。」
「先史時代的な女性の有り方。」
「私は・・・私は女性ながら女性を知った。」
「やっと気付いた。」
「私の未来よ・・・栄光あれ。」
「神と共にあれ・・・。」

ドーヌム。
「結論に至ったんダネ。」

フィーネ。
「自分を知る旅だったんです。」
「己を知る為。」
「世界を知る為。」

ドーヌム。
「サガシテイタノネ。」

フィーネ。
「私の終焉です。」
「模索と追及の旅だったんです。」
「でもそれも終わりを告げました。」
「よく知ってしまったから。」

ドーヌム。
「バンザーイ。」

フィーネ。
「おもしろい九官鳥だね。」


フィーネは「結論」を手にしました。

この娘の探していたものは「結論」だったのです。

己を知る為の旅でした。

こうしてこの娘の旅路は終焉を迎え。

自然性に任せるままに。

夜が訪れ。

ベッドに入った瞬間。

すぐに寝てしまい。

わたし。

目が覚めると。

宇宙に漂って。

星々と。

木々と大地と水辺と。

自然とひとつになった・・・。


19


考古学を学んでみようと。

いろいろ将来の為に勉強中です。

都市から距離があり。

現在は閉鎖して放置されている。

50年前に突然廃墟と化したコロニー型都市。

好奇心でこんな怪しい場所に赴いて。

しらべもの。

何事も基本が理解できれば物になります。

ここは変な現象が発生する場所。

長居は禁物です。

多くの人が逃げ帰って。

口を閉ざすからです。

当然ながら。

段々とそれが現れました。

フィーネ。
「お早いお出まし。」

???
「よくも。」
「あれが。」
「こうなれば。」
「どうして。」
「おまえは。」
「なんということだ。」
「そうでなければ。」
「こうなるべき。」

フィーネ。
「これは完全に負念。」
「人々の負の感情が超自然的な存在と化して。」
「相手に纏わりつく。」
「おぞましいですねー。」

いつの間にか包囲されている事に気が付く。

フィーネ。
「フェイントですか・・・。」
「なにされるかわからないし。」
「逃げましょう。」

地味に追ってくる。

やっぱり包囲網は抜け出せない。

フィーネは即興曲のように魔法陣を書いて。

「ハデス」を召喚。

死を司る煉獄。

アンデットのようで違う。

立派な装束。

王冠を被り素晴らしい杖を持つ。

死のオーラを放っている。

杖から出た炎は辺りを包む込み。

謎の霊体は煉獄に引きづりこまれた。

ハデスは去って行った。

フィーネはすぐにその場を離れた。

近くに強盗団のアジトがあるんです。

そこに吸い寄せられると。

強盗団が何かの儀式をしているんですよ。

スコープで。

よく見てみると。

いろいろ書かれている大きな紙が吊るしてあって。

それから読み取ると。

彼らは暴力と悪を崇拝しております。

2人の天使が天から現れて。

20人の強盗団を一瞬で倒すと。

強盗団はハデスに連れて行かれた。

強盗団の死体は転がっている。

この光景をフィーネは著書に書き記している。

夜の道。

月明かりが照らす。

フィーネ。
「私はまだ定まってはいない。」
「少し放浪することにしました。」
「正しい道を進める事を祈ります。」

岩の台座の上で。

夜空に祈りを捧げて。

フィーネは。

旅路の結果。

女性らしさは見出すもの。

自分らしく。

自分の為だけに。

自分の中に見出すもの。

示すものでもあり。

結果として出すものでもある。

フィーネはこの時にやっと「女性らしさ」を見出しました。


20


首都から少し離れた豪邸。

丘の上にある見晴らしが良い立地。

よくある豪邸なのに。

やたらと甲冑コレクションが多い。

そこら中に展示されているほど。

豪華なソファーや机が並ぶ広い部屋にて。

ケントゥリア。
「まさかテロリスト退治で有名な女の子に追っかけられるとは。」

フィーネ。
「あなたは王位継承第三位ですから。」
「人気者は辛いですなあ。」

ケントゥリア。
「おやおや茶化さないでくれ。」

フィーネ。
「第三次世界大戦も私達の勝利で終わりそうです。」

ケントゥリア。
「まさか圧勝するとはね。」

フィーネ。
「まだ終わってはいません。」
「計算機はお好きですか?」

ケントゥリア。
「それで勘定をするのは狂気だよ。」

フィーネ。
「権力は趣味ですよね?」

ケントゥリア。
「答えかねる。」

フィーネ。
「支配とはすべてなのでしょうか?」

ケントゥリア。
「誰にでも魅力的だろう。」

フィーネ。
「素晴らしい世界に造り替えるのですか?」

ケントゥリア。
「誰がそんな事を?」

フィーネ。
「究極の王様になりたいですよね。」

ケントゥリア。
「確かに王位継承第三位だから。」
「私がそう思うのも無理はない。」

フィーネ。
「野心はストーブになりそうですよ。」

ケントゥリア。
「一体なんのことを言っているのか。」

フィーネ。
「邪なものはそこにゴミ箱があります。」

ケントゥリア。
「戦いが趣味なら闘技場に行ったほうが利巧だ。」

フィーネ。
「大将首が手に入ったら素晴らしいじゃありませんか。」

ケントゥリア。
「私は少女が好みでは無いのだ。」

フィーネ。
「付き合ってくだされば王国は安泰でしょう。」

ケントゥリア。
「剣を振り回す危険な女と付き合え?君は冗談が大好きなんだね。」

フィーネ。
「王座は私のインテリア!さあ言ってしまいなさい。」

ケントゥリア。
「ううむ、近頃の女の子はこんなに頭がキレるのか。」

フィーネ。
「第四次世界大戦は何時ごろを予定していますか?」

ケントゥリア。
「困ったね。」
「いや困りましたなあ。」

フィーネ。
「大将首が欲しいのですが。」
「生憎前線に出られないのです。」

ケントゥリア。
「こちらも生憎。」
「何かオマケをして返さねば失礼にあたりましょう。」

フィーネ。
「でしたら。」
「私と遊びましょう。」

ケントゥリア。
「どこまで分かっているのか。」
「あなたは冗談で言っているのか。」

フィーネ。
「とても現実的な冗談です。」

ケントゥリア。
「それで。」
「根拠はあるのだな。」

フィーネ。
「必要なのですか?」

ケントゥリア。
「うーむ。」

フィーネ。
「王座は座り心地が良いはずです。」
「買いたいと言うのならそれはいけません。」

ケントゥリア。
「どこまで知っている?」

フィーネ。
「いやあ野心に燃えるストーブは暖かいですなあ。」

ケントゥリア。
「ちょっと待て。」

フィーネ。
「消火器が必要でしょう。」

ケントゥリア。
「さすがにタダで返せない。」

フィーネ。
「私は前線に出て大将首が欲しい。」
「これだけ貰えれば結構です。」

ケントゥリア。
「ここが最前線になったらどうする。」

フィーネ。
「おや?」
「それはおもしろいですよ。」

ケントゥリア。
「いやあどんな素性が知らないが。」
「ここまでの女の子は初めてだよ。」
「どうする?」
「金貨が欲しいのか?」

フィーネ。
「大将首がどうしても欲しくなって。」

ケントゥリア。
「では私が稽古をつけてあげよう。」
「大将首が取れるように。」

フィーネ。
「ではどうぞよろしく。」

ケントゥリア。

プラズマソードを抜く。

二刀流。

フィーネ杖で対抗。

ソファーが切り刻まれて。

いきなり戦闘に突入。

椅子や花瓶を念動力で持ち上げて。

ケントゥリアにぶつける。

ケントゥリア怯むが復帰。

ケントゥリアが素早く攻撃。

杖を振り回してプラズマソードを防ぐ。

防戦一方のフィーネ。

手数の多さに引き気味。

念動力でケントゥリア吹っ飛ばされる。

倒れた衝撃でダメージを負う。

ケントゥリア。
「これは訓練だぞ。」
「手を入れ過ぎだ。」

フィーネ。
「いいじゃないですか。」
「これから大将首を貰うのです。」

ケントゥリアの突進。

横に避けるフィーネ。

二刀流の激しい攻撃を。

フィーネ杖を回して防ぐ。

ケントゥリアのスタミナに陰りが見えた。

フィーネが攻撃に転ずると。

ケントゥリアは片方の剣を防御に使用。

フィーネは戦法を変更。

素早く横から回り込んで攻撃を敢行。

ケントゥリア押される。

激しい打ち合いが続くが。

フィーネは中距離を保っており。

ケントゥリアは苦戦。

ケントゥリアはなんとか接近戦に持っていきたいが。

すぐに逃げられてしまう。

動きが速いフィーネが優勢。

ケントゥリアは大きな三階建てのホールまで逃げる。

近衛兵が気付く。

味方の兵士が同時に突入した為。

銃撃戦の中で一騎打ち。

ケントゥリア。
「一騎打ちの相手が女の子とは。」
「中々華々しい。」

フィーネ。
「相手に不足はありません。」

再び斬りあう。

フィーネ相手の動きを学習。

ケントゥリアは撃ち合いで劣勢。

ケントゥリア剣を弾かれて失う。

ケントゥリアはスタングレネードを使用。

ケントゥリアは逃げ出して銃と剣を両立した。

鍔の部分に小銃が装着された剣を持ち出す。

ビーム・ガンと剣で撃ち合いに持ってくる。

フィーネはビームを弾きながら戦闘続行。

杖をプロペラのように回して押し付ける。

跳ね返されて杖を失うが。

絶妙な距離を取って避ける。

相手のモーションで察知できてしまう。

杖を手繰り寄せて再戦闘。

ケントゥリアが踏み込んできた所を。

しゃがんで下段斬り。

足を負傷するケントゥリア。

フィーネにタックルされて吹っ飛ぶ。

剣に叩き付け続けて。

何発か切り刻む。

ケントゥリア負傷して戦闘不能。

インペラートル。
「フィーネちゃん!」

カリブルヌス。
「あれー?」
「おいしい所取られた?」
「そんな。」

アルキュリア。
「やったね!大快挙!」

ジュクラトル。
「あれれー?」
「牽制だけで良かったのに。」
「やるじゃん。」

作戦名は「第二の結び目。」

銃撃戦は終了し。

ケントゥリアは連行される。

ケントゥリアは第三次世界大戦を仕掛けるように会員に密かに呼びかけ。

しかしうまく行かず。

王位継承第三でありながら。

父親の没後に王位を奸計によって乗っ取ろうとしていたが。

フィーネが暗躍した事によって。

焦りを感じて。

戦火拡大を目論んでいた。

第三次世界対戦の半分はケントゥリアの奸計によるもの。

こうしてこの時代の動乱に終止符が打たれた。

フィーネ。
「大将首を貰いました。」

アルキュリア。
「ここまでやれるようになるとは思わなかった。」
「ああなんて素晴らしい女の子!」

ジュクラトル。
「このくらいでなきゃ!」
「いやーお見事。」

インペラートル。
「流石に自分の目を過少評価してたわ。」

カリブルヌス。
「遂にあの娘は勝てずじまい。」
「必然だったわあ。」

フィーネ。
「やりたいことはやった。」
「あとは・・・。」

後に「黒幕に一騎打ちを挑んだ勇者」として讃えられているフィーネ。

お母さんにこんな話をされたことがある。

そのむかし「イブレア」という街に悪政が敷かれていたという。

そこに粉屋の娘ヴィオレッタという女性がおり。

とても美しく。

トニオットと結婚の約束をしていました。

しかし当時の人々を苦しめていた悪い領主に目をつけられて。

結婚をしなくてはならなくなりました。

結婚初夜。

彼女は意を決して城に上り。

悪い領主に最期が訪れる。

ヴィオレッタが懐に短剣を忍ばせて。

悪い領主の首をはねた。

バルコニーから領主の首をさらした為。

市民が立ち上がって。

城が開城された。

この勇敢な女性のはなしを何度も教えられた。

フィーネはその影響を強く受けた。

結果としてフィーネは国の動乱に終焉をもたらした。

第三次世界大戦が終わる時。

敗戦国は「ケントゥリアさか失っていなければ!」とよく言う。

私達は幾多の戦いで成長させられた。

戦いの中で培われた。

現在フィーネは様々な所からオファーが来ているが。

素性は隠すのがもう当たり前になっている。

その時まで表に出てはいけないのが。

霊帝の掟。

でもこうも書いてある。

「託した者達に不足があれば補いなさい。」

里で暮らすフィーネ。

いつもと違った日常で。

フィーネ。
「自分は正しい者に造られたから。」
「理屈をつけようなんて思いません。」
「自分の道を正しくするのみ。」
「理屈をつけて見失うなんて。」
「正しく造られたのなら。」
「私は正しい歩みがある。」
「しかし自分の歩みでさえ明らかにできない。」

フィーネは著書を書くようになっていました。

いくつか出版されてそこそこの人気ですが。

後の学者が好んで読み漁る代物になっています。

フィーネ。
「無神論とは詭弁です。」
「それがようやく理解できました。」
「私は私の道を探します。」

数年が経過して。

学業を終えました。


野戦病院のような即席医療施設にて。

アルキュリア。
「今日もはじめるわよ。」

ジュクラトル。
「お手伝いに来てくれるなんて。」
「推薦状出しとくわ。」

フィーネ。
「患者達を見て医者になろうと思うくらいです。」

アルキュリア。
「だったら基本を教えてあげるね。」
「今日も忙しいわよ。」
「充実はこの中にある。」

ジュクラトル。
「職業は神から与えられたものであり。」
「利潤追求のために働くのは善。」
「得られた利益は恵みと考えられるようになる。」

アルキュリア。
「世界を治めるように命じられた人という存在。」
「つまり世界を神のみこころにそって管理するということ。」

フィーネ。
「ルターは。」
「与えられた職業を神から授かった使命と考え。」
「勤勉と倹約を心がければ魂の救済につながるはずだと唱えた。」
「この労働観はその後、欧米の労働倫理の礎になった。」
「わたしはこの倫理を支持します。」

アルキュリア。
「なんか理にかなっているのよね。」
「あなたはそれを見出しなさい。」

フィーネ。
「そのつもりです。」

ジュクラトル。
「さて。」
「出動出動!」

やがて次の時代になって。

その時代も終わりかけた頃。

霊帝が公に出ることになり。

霊帝がこの地を治めることになった。

人々はテレビで盛んにフィーネの話題を持ち出すという。

他にもいろんな女の子と男の子。

いろんな時代に実在した英雄の名が。

フィーネの里の大きな石に刻まれている・・・。

ティーメーという名の女の子はそれに見惚れて。

繰り返し見に来ては。

その場を立ち去ります。

ティーメー。
「神によって正しい道は保障される。」
「みんな正しい道を持っています。」
「それを滅茶苦茶にするのは張本人です。」
「うふふ〜♪」

時代の風景と気配が漂う。

伝説の国は。

今日も健在。

こうした歴史に支えられて。

今は成り立っています。

ティーメーは空を見上げて。

世界のすべてを祈りました・・・。

END