風花。


虹色の花火が音もなく綺麗に展開する。

今日はスターボードのイベント!!

選手登録した人達はフラッグを持ち、宝を探すのだけど。

お互いバトルしてフラッグ奪取にて撃破が可能!!

フラッグ奪取数で特典がついたり、ヒントがたんまりもらえます!!

開始の星花火とともに、全軍スタート!!

ももちゃん☆
「おねえちゃん!わたし優勝します!!」

花美お姉さん☆
「はりきって真っ先にやられるのは常、まずは用心しなさいな。」

2人はイベントエリアの背丈が5メートルから15メートルある花畑を滑空中。

ふぇりす☆
「おお〜!?ももちゃんいただきっ!?」

みゅ〜ちゃん☆
「ふぇっちゃん?」

そこに特別参加の警察OBの人がっ!?

警察OBさん☆
「どうしたー?近頃の若い子は追い回されるだけか〜♪」

ふぇりす☆
「うわぁ!?読まれてる!?」

みゅ〜ちゃん☆
「おまわりさん☆」

警察OBさん☆
「んん?どうしてだろう?私の動きが鈍いのか?」

みゅ〜ちゃんはあっけなくおまわりさんOBのフラッグを取った!!

警察OBさん☆
「加減はしてないっ!悔いはないのです!ではさらばっ!」

花美お姉さん☆
「みゅ〜ちゃん♪機動が読めないわよ♪腕を上げすぎよ♪」

みゅ〜ちゃん☆
「ももちゃん♪も〜らいっ!」

ももちゃん☆
「ああっと・・・危ないっ!!」

ふぇりす☆
「あれ?間一髪?まただ?」

もう3機乱入してくる。

集中攻撃されてもやられないももちゃん。

各個撃破する花美お姉さん。

花美お姉さん☆
「やられるときにやられないのは超一流の証ね♪」

みゅ〜ちゃん☆
「あれれ?ももちゃん動きが変則的すぎて読めない?」

ももちゃん☆
「読めなきゃ読まなければいいんだよん♪みゅ〜ちゃん捕まえた♪」

みゅ〜ちゃん☆
「えぇ〜?負けそう?でもタダでは負けないよ!」

みゅ〜ちゃん機に食らいつくももちゃんだけど、やっぱり引き離された。

上空から黒い影・・・。

えとわーるちゃん☆
「えとわーるがきますよ!?えとわーるがきますよ!?」
「いいんですかー!?いいんですかー!?」

ふぇりす☆
「えーちゃんだ!なにやってんの!?」

えとわーるちゃん☆
「えとわーるではありません!?」
「えとわーるを超越したえとわーるです!?」

えとわーるちゃんの大型スターボードはQuasarを射出した!?

えとわーるちゃん☆
「じっとしててね♪」
「とってもいいことがあるよ?あるよ?」

20基放たれたQuasarはらせん状に回転しながら、全機に襲い掛かる!?

花美お姉さん☆
「もも、こっち。」

ももちゃん☆
「え?」

みゅ〜ちゃん☆
「戦線離脱!?」

ふぇりす☆
「うわわわわ!?」

えとわーるちゃん☆
「お待ちになられてふぇっちゃん!」
「恋人が電車で逝ってしまった時の気持ち、受け取ってぇぇぇ!?」

そこにいたすべての機が巻き込まれ、フラッグが落とされてしまい!

ゲームオーバー!?

えとわーるちゃんはチームで編隊飛行中の6人のグループにも攻撃を仕掛ける!!

機体態勢を向けた途端!!

それまでの熾烈な機動で失速し。

高度が下がりきり、あえなく大木に激突!

なぎ倒しながら突進!!

えとわーるちゃん☆
「気持ちでぶつかる!?さすがはえとわーる!?」
「えとわーる以下ではないが、もはやえとわーるとは違うえとわーる!?」

グループメンバー☆
「なんだあれは!?」

えとわーるちゃんだけで、猛烈な撃破機が大量発生して、運営側は少し顔がゆがんだ!?

ももちゃんは9人グループとの交戦中にお姉さんとはぐれた。

ももちゃん☆
「探しても・・?ん〜?」

そこに姫麗ちゃんと大学生のグループが一緒に飛んできた・・・。

姫麗ちゃん☆
「あら?お宝捜索中にかわいい娘が、ナンパしてあげる?」

ももちゃん☆
「姫麗ちゃん?」

真奈美先生☆
「あら?姫麗ちゃん?一度誘拐したかったのよね♪ももちゃん手伝って♪」

花美お姉さん☆
「もも!ってそんな場合じゃないわね。」

出会いがしらに空戦に入る両者。

姫麗ちゃんに牽制されるももちゃん。

ももちゃん☆
「わたし待ってたんだ、姫麗ちゃんという大物達と戦える日を。」

姫麗ちゃん☆
「それは光栄ね、最後まで相手してあげる。」

ももちゃん☆
「相対速度クリア、スピードと同調・・・空戦機動。」

姫麗ちゃん☆
「遅いわよ、反応が0.02秒も・・・どこ?」

ももちゃん☆
「あなたの真横です。」
「あなたの動きは華麗だけれども、勢いが無いとできないのかも。」

姫麗ちゃん☆
「スキルはひとつだけではなくてよ〜?」
「・・・宙返りを使わせるなんて、やるわね。」

ももちゃん☆
「わたしは思い切って勝ちに行く、志は貫く。」
「カスタム設定、カナード翼で姿勢制御・・・。」

姫麗ちゃんが追走しても、小回りが利きすぎるももちゃん機。

姫麗ちゃん☆
「む・・・。」

みゅ〜ちゃん機が割り込んでくる。

みゅ〜ちゃん☆
「特性はつかみきったから、容赦しないよ!」

ももちゃん☆
「念動力作動?」

姫麗ちゃん☆
「妙ね・・ももちゃんのスターボード、わたしのと12倍も性能が違う気が?」

ももちゃん☆
「姫麗ちゃん、もらうよ!」

姫麗ちゃん☆
「あなたに差し上げるのは敗北くらいなものですよ!」

上空からえとわーる機がももちゃんに向かってくる!?

えとわーるちゃん☆
「おはようございます、おやすみなさいましたぁぁぁ!?」

ももちゃん☆
「なるほど・・・・。」

34基放たれたQuasarを華麗に回避を続けるももちゃん。

ももちゃん☆
「次は、横30度、70、上ピッチ10、正面直撃・・・事前回避。」

姫麗ちゃん☆
「うう・・・!?こんなの避けられない!?」

みゅ〜ちゃん☆
「Quasarのパターンは掴んでるっ!」
「たまにパターン外を考慮すれば簡単!」

えとわーるちゃん☆
「避けられる?フられた!?もうお嫁に行けない!いや行く!」
「再アタックで、アプローチプロポーズ!わたしはアタックウェディング!?」

ももちゃん☆
「みゅ〜ちゃん・・・ごめん。」

みゅ〜ちゃん☆
「あわっ!かすった!?」

幸子☆
「うわ〜ん!花美がいじめる!」

花美お姉さん☆
「さっちゃ〜観念しなさい♪」

真奈美先生☆
「フラッグとっぴ♪このあと誘拐させてね♪」

えとわーるちゃん☆
「いやぁぁぁぁぁぁあああああ!!」
「マイハニーを取らないでぇぇ!?取るなわたしを娶って!?」

花美お姉さん☆
「う・・・主催者の道楽も過ぎたものね・・・。」

えとわーるちゃん☆
「RX J1347.5-1145」

えとわーる機からレーザー?が発射され。

前方で炸裂!

綺麗に規則的に拡散すると。

蒼いオーロラが辺りを包んだ。

えとわーるちゃん☆
「スィオネ領域。」

みゅ〜ちゃん☆
「Quasarの必中攻撃!あわわわぁぁぁ!?」

えとわーるちゃん☆
「全員の動きが読める、いつかのポエムのように読める!?」
「わたしのポエムになってぇぇぇぇぇくださいお願いします!?」

幸子☆
「や〜ん!年下がいじめる!」

花美お姉さん☆
「うあ〜読まれてる?」

姫麗ちゃん☆
「Quasarのスピードがまだ速いの!?これ以上遅くできない!?」

ももちゃん☆
「えとわーるちゃん、わたしと踊りましょう。」

えとわーるちゃん☆
「はい!?今宵の舞踏会、お引き受けしますぅぅぅ!?」
「ぜひともわたしとこのQuasarで贈ります!?」

ももちゃんはQuasarを動きを読み切り。

Quasarの念波を傍受してえとわーるちゃんの戦法を逆手にとる!

ももちゃんは小型牽制弾のフェニックスをえとわーる機に当てた。

フェニックスは爆発せず、くっつくと、青白い閃光を放った!

えとわーるちゃん☆
「中破ですとも!?そうですとも!?」
「もう1発どうぞ!?お釣りは300万円でどうですか!?」

ももちゃん☆
「もう少し。」

えとわーるちゃん☆
「まいどありがとうございます!?」

ももちゃんはえとわーる機に深く接近してフラッグを取った!

えとわーるちゃん☆
「大変誠にありがとうございました。」

えとわーるちゃん機はそのまま地面に滑り墜落!!

カプセル型パラシュートで自動ベイルアウト!

そのまま不時着して大破してしまった!?

ももちゃん☆
「!?」

咲桜姫が神速でかすめる、とっさに避けるももちゃん。

咲桜姫☆
「お姉ちゃん!あっちにあったよ!?」

姫麗ちゃん☆
「総員撤収!現在離脱可能!」

花美お姉さん☆
「なに見てんの?」

みゅ〜ちゃん☆
「あなたの美しさに見惚れておりました。」

花美お姉さん☆
「お世辞?なんてね。」

みゅ〜ちゃん☆
「ナンパは不意にやる法律があります。」

花美お姉さん☆
「義務があるの?」

みゅ〜ちゃん☆
「お姉さんにだけは、一度はやらないと、バチが当たります。」

花美お姉さん☆
「みゅ〜ちゃんもかわいいわね☆」
「その女の子らしいところがさ♪」

花美お姉さんは横に並んでみゅ〜ちゃんのほっぺをつつく。

みゅ〜ちゃんはお姉さんに体を添える♪

花美お姉さん☆
「ところでさ♪宝物って見つけた?」

みゅ〜ちゃん☆
「はい!それはいまここにあります!」

花美お姉さんはみゅ〜ちゃんに抱き着いた!

ももちゃん☆
「さくらちゃん・・・なんで?」

咲桜姫☆
「大好きだから♪」

ももちゃんと咲桜姫が地上の花畑で、ももちゃんが座りかかる形で。

咲桜姫に抱かれる、そしてなでなで。

えとわーるちゃん☆
「わたしはハムスターですか?」
「写真集目当てのわたしもハムスター?」

幸子☆
「ハムスターでいいの?」

こちらは脱落者同士。

一緒に芝生に座って腕を組み、体も組む。

隣には宝箱が!?

花美お姉さんが降下してくる。

花美お姉さん☆
「ん〜?桜のバッジ?」

全員が寄ってくる。

桜のバッジを髪につけて、ミドルロングに変更するももちゃん。

ももちゃん☆
「どう?」

美人、美少女にしか見えない!そんなももちゃんの大和なでしこ!

みゅ〜ちゃん☆
「あーかわいいー!?」

咲桜姫☆
「あら?9個もあるわ。」
「山わけしましょ♪」

中型スターボードが通りかかる。

審判☆
「おお!必要なら乗っていきな!」
「もう終盤、宝箱はもうないし、交戦中のグループが2組あるだけ♪」

2分後に、光り輝く花火が音もなく閃光する。

審判☆
「もう終了だね。」
「たまらない空のやりとり、私も参加したけど3分で全滅、ははー若いの強い!」

真奈美先生☆
「きゃ〜!5人も倒しちゃった♪」

表彰式の会場に移動するが待ち受けていたメグちゃん。

みんなの周りをぐるぐる回って。

花を散らしまくる☆

メグちゃん☆
「メダルのあと・・あなたにキス☆」

ももちゃん☆
「ひゃっ!?」

ほっぺにキスされるももちゃん。

おまけにとおでこに追い打ちを受ける!

メグちゃんが徹底的にイタズラする表彰式♪

賞が発表され、いい意味で妨害するメグちゃん。

桜吹雪の発表会!

真奈美先生が撃墜姫を獲得!総計5人!

えとわーるちゃんが暴れたせいで、有力なメンバーが早々に消えてしまい。

えとわーる交戦録画ビデオは飛ぶように売れたという・・。

撃墜数や、個別栄誉により。

ももちゃんは大会最優秀飛行士に。

みゅ〜ちゃんはスピードスターとして、強敵と交戦での生存を買われた。

ベストビューティーは花美お姉さんで、空戦機動の美しさが素晴らしいと。

総計56項目の個別栄誉でぜんいん特別報酬を獲得した!

ももちゃんはこれを機会に桜のバッジを髪につける。

ミドルロングを気に入り、

ももちゃんはひとつ成長した・・。

それはももちゃんが待ちに待った。

桜で街がいっぱいになる。

陽春の季節・・。



スターボード。

宇宙科学の発展によって。

内部に発電機関があり。

発電量と消費量が釣り合えば。

永久に飛行できる。

速度は時速40キロメートルが平均値。

足部に装着具があり。

いざという時もすぐ外せて。

小型で複数のパラシュートで緊急脱出できる。

誰かが発明して以降。

普遍的に使われる乗り物。

競技の場合は。

ワイヤーに的を吊るして。

ハイパワーエアガンで狙う。

87式自走高射砲の演習と全く同じ。