1


まるで大樹のような、しかし細く長いその花たち。

それは森のように辺りに広がり。

その星全体を飾る。

蝶々は思い思いに飛翔を楽しみ。

うさぎたちは人々の祝福を受ける。

ここは惑星「ふるーつ」

まるで花畑をミニチュア人間が歩くような、メルヘンな世界が広がる星。

開けたわずかな空き地に人々は家を建て、自然と共に暮らしながら幾多の時を往く。

地方の中心に立つ、超巨大な桜の木「ソメイヨシノ」はそんな人々の営みを遥か昔から見守り続け。

人々もまた、ソメイヨシノに想いを馳せる。

これはある町のおはなし。

桜木うめ市と呼ばれる、桜の木が多く存在する春のイチオシスポット。

ここに住む小桜もも、彼女はあることが楽しみで、そして待ち遠しかった。

市内の学校に通う女子高生のもも、今日は教室でソワソワしている。

もも「あーまだこないのかナー?」

目をキラキラ輝かせて嬉しそうに顔をあちこちに向ける。

隣にいるふぇりす、フルネームふぇりす・ベリー。

ロングで横髪が長く、髪には紫色の髪留めをしている。

ふぇりすはソワソワしているももを見て。

ふぇりす「わたしも待ち遠しい!どんな娘が来るんだろうなー?」

もも「遠くの地方から来るっていうから、もしかしたら姿が違うかも!?」

ふぇりす「もしかしたら背中に翼が生えてたりして?」

もも「きゃー!伝説の天使ってやつ?」

ふぇりす「だったらこう言ってやらなきゃ!」

「天使さん、今日は天界からどんな御用事で?ってね♪」

もも「もしかしたらわたしたちの願いを叶えてくれるかも?」

ふぇりす「きゃん!そんないい人が来るんなら早く見てみたい!」

すると先生が入ってきて、ホームルームを始めた。

いつもの起立からの着席でそれは始まった。

先生「今日はローゼン地方から転校生があります」

先生「ではミューズさん、お入りください」

すると扉から、女の子が入ってくる。

金髪で、明らかにクセっ毛。

カールが強く、いわゆるミディアムロング。

横髪が胸に届くか届かないかの髪型。

髪には星の髪留めがあり。

背が低く、まるでお人形のよう。

ももの第一印象は・・・。

もも「小さくてかわいい!」

ももは大声で言ってしまった。

ふぇりす「ちょっと!もも!」

ミューズ本人は青ざめた感じで、ももを見つめた。

先生「さぁミューズさん自己紹介を」

ミューズ「ローゼン地方から転校してきたミューズ・スターフィールドです」

「得意なものは変則性能率物理学と芸術です」

クラス全員がどよめく。

先生「変則性能率物理学とはなんでしょう?」

ミューズ「ローゼン地方から古くから伝わる科学です」

「物理学の応用だと思ってください」

先生「なるほど・・・特別大学で習うような内容なんでしょう・・」

ミューズ「好きなものは音楽を聴くことです」

「あと、言いたいことは、あそこでさっきわたしのことを小さいとか言った右分けの人」

「ももの種ってわたしのような小動物には害があるんですよね」

先生「え?」

もも「え?何言ってんの?」

ミューズ「席どこ空いていますか?」

先生「えとわーるちゃんの隣ですね」

えとわーる「いらっしゃいミューズちゃん」

えとわーる・ウェスパー。

ツインテールにヒマワリの髪留めの、幼女風の女の子が喋る。

「わたくしはミューズちゃんの気持ち分かります。」

ミューズ「怒っているのを察してくれるなんてありがたい人ですね」

先生「では、数学の授業を始めます、14ページを開いてください」

ふぇりす「ももの種?小動物?」

もも「なんだろう?」

ふぇりすとももは疑問に思いながら、ノートに執筆していると。

伝言メモが回ってきた。

えとわーるからだ。

メモの内容「ももの種は小動物には毒があります」

「ももさんに小さいと呼ばれて傷ついたんですよ」

「本人は気にしているようですし」

「ももの種は小動物が食べると痙攣します、つまりももさんを嫌ってるんですね」

もも「えー!?せっかくミューズちゃんをもふもふできると思ったのにー!」

また大声で言ってしまった。

ミューズはまた青ざめた。

先生「静かに・・・では続きを・・・」

授業は進み、休み時間になった。

生徒に埋もれるミューズ。

どこの町から来たのー?

ローゼン地方ってどんなところー?

お家はどこー?

めみくちゃにされて、水も飲めない。

するとももが割って入った。

もも「まだ慣れていないのにもみくちゃにしちゃだめだよ!」

「こういうのは事務所を通してもらわないと」

えー?がっかり。

また話そうね!

生徒たちはおとなくしくなった。

もも「まだ慣れてないなら昼休み校内を案内するよ」

ミューズ「え・・・?」

もも「そらっ!早く水飲まないと次が始まるぞ?」

その後も授業が進み、昼休みになった。

みんなお昼たべよー!

ももがみんなを集める、おろおろしていたミューズも強引に誘った。

もも、ミューズ、ふぇりす、えとわーるが屋上に集まる。

ふぇりす「お弁当タイム!」

ミューズが青ざめた。

もも「あれ?もしかしてお弁当持ってきてない?」

ミューズ「デイジー学校では給食・・・」

もも「なるほど、それっ!おにぎりをあげよう!」

「みんなも協力して!」

ふぇりす「わたしはサツマイモ蒸しをあげよう!」

えとわーる「わたくしはニンジンのステーキですね」

ミューズは泣き出してしまった。

もも「なんで?」

ミューズ「嫌いだなんて・・暗示的に言ったけど・・こんなに良くしてくれるのに」

「わたしったら・・・」

「なんてお礼をしていいのか・・・」

もも「お礼なんていらないよー♪」

ふぇりす「困ってるから助ける、ふるーつの基本道徳訓でしょ?」

えとわーる「ハンカチ貸しますね、まずは存分に泣いて・・」

ミューズ「こんな人と友達になりたい・・・」

もも「いいよー!友達になろう!」

ミューズ「え?」

ミューズがいきなり泣き止んだ。

ふぇりす「わたしの友達にもなるのだー♪」

えとわーる「わたくしのものでもありますよ♪」

ミューズ「みんな!」

ミューズはまた泣き出したが、ももがそっと抱いた。

ミューズが泣き止むと、楽しい昼食が始まり、ミューズは笑顔を取り戻した。

お昼が終わって、午後はちょっとした授業で終わり。

放課後になった。

もも「これからみんなで水源の翠蓋に行かない?」

ふぇりす「いくいく!」

えとわーる「久々ですね」

ミューズ「水源の翠蓋?」

もも「行ってみると分かるよ♪」

4人は背丈が10メートルある花畑に囲まれた学校を出て。

脇を花で飾られた、シンボルロードと呼ばれる道に出た。

チューリップの森を背景にしばらく歩くと、小さな商店街に入った。

もも「ここでスターボードを借りよう!」

すると丸太のような建物の中に「レンタルボード屋」と書かれた看板があり。

星の形をした大きな板が置いてあった。

ミューズ「こーゆー所にあるのは最低限の性能しかないから、遠くにはいけないと思う」

ふぇりす「ちっちっち!ここのオーナーはもものファン♪」

オーナー「いらっしゃい!」

もも「いつものやつ♪」

ももは満面の笑みでオーナーに語りかけた。

オーナー「おー!今日はかわいいお譲さんも連れてるねー♪」

「いつものやつ好きに使いなー代金はいらん」

「その笑顔で10年分はもらってるからねー♪」

もも「はい!どう?最新型♪」

ミューズ「すごい・・・風花原理で動く最新型だ・・・」

えとわーる「従来の空気の上に乗るだけではなくて、空気の層をつくりながら飛ぶ、とありますね」

ふぇりす「早速しゅっぱーつ!」

4人は板をまるで紙を持つかのように持ち上げると。

レンタルボード屋の通りにある、ヘリポートと滑走路の融合体のような所に行き。

ひょいっとスターボードに乗った。

ミューズも乗ると、まったく浮遊がブレないことが分かった。

ミューズ「すごい安定性・・・」

もも「ひまわり地方自慢のスターボードなのだー♪」

それっ!

4人はジャンプのポーズをとると、スターボードが急上昇!

続いて前に重心をとる体勢に入ると、スターボードが時速40キロくらいで飛行を開始した。

途中ひまわり畑や、コスモス畑、100メートル級の巨大な木、木の上にある集落。

飛び回る蝶々、いろんな光景が目に入った。

途中、白いハト12羽がスターボードに追従して4人を楽しませた。

ふと見ると空には虹がかっていて、ミューズは花畑上空でみんなを止めた。

ミューズ「わたし歌います!」

もも「わー!歌ってー!」

それは天使のようで、澄んでいて、無邪気な歌声・・・。

ももたちはうっとり聴き入って、バックの虹も祝福していた・・・・。

もも「これはまるでにじいろみゅーじっく!」

歌い終わると拍手喝采、ミューズは嬉しくて顔を赤くした。

20分ほど飛行を続け、木の枝の密集地帯に入って行った。

着地して数秒で、ミューズは少し怖くなった。

ミューズ「こんな薄暗い場所に来たけど?」

もも「しばらく歩くよ、進んで」

辺りはところどころ川が流れ、黒い猫が数匹ウロウロしていた。

えとわーる「感覚図ではここらへんですね」

もも「じゃあここを過ぎると・・・あっ!」

小枝のトンネルをくぐったとたん。

ホタルの光の玉が辺りにたくさん浮遊し。

大きな湖、それも地底湖を思わせるような幻想的な風景。

地面には花が広がり。

まさに神秘だった。

もも「どう?ミューズちゃん」

ミューズ「きれい・・・」

ミューズはみとれていた。

4人は座り込んで、しばらく水面をじっと見ていた。

ミューズ「ミューズじゃなくてみゅーちゃんでいいよ」

もも「いいのー?じゃあみゅーちゃん!」

ミューズ「えへ♪」

ふぇりす「あたしのことはふぇっちゃんって呼ぶのだー♪」

ミューズ「じゃあふぇっちゃん♪」

えとわーる「わたくしはえーちゃんでいいですよ」

ミューズ「りょーかい♪えーちゃん♪」

もも「これからよろしくね♪」

ミューズ「うん♪」

ホタルの光はまるで4人を祝福するかのように輝き続けた。

ミューズ「この調子で友達100人いきたいなー」

「そうしたら全員をお家に招待するの!」

もも「それは素晴らしいパーティーになるね!」

4人はお笑いして、
水源の翠蓋を後にした。


その夜、ももはミューズを食事に誘った。

花で飾られた、リンゴのようなかわいい家に到着すると。

ミューズはベルを鳴らした。

こんばんわー!

はーい!

ももとその両親が出迎えた。

中はシンプルな作りで、台所がかわいく装飾されていた。

もも「お料理運ばれてくるよー?」

ミューズ「これは・・お花?」

もも「お花の中にはねー食べられるものもあるんだよー?」

母親「たくさんお食べ♪ヒマワリ地方自慢の花の食材ですよ♪」

ミューズ「おいしい!」

もも「こっちのフラワーソースもかけてみて」

ミューズ「あまい!あまい!すごーい!」

もも「でしょ?こっちのブルーベリーパイもいけると思うよ?」

ミューズ「ヒマワリ地方にはなんでもあるねー!」

もも「あるよー!もっと知らないもの見せてあげるー!」

ミューズは笑顔で。

ミューズ「花を食べるなんてこれはまるで天使の食卓!」

もも「天使さん、天使さん、何か叶えておくれ」

ミューズ「わたしは天使、願いはなんぞや?」

もも「めいっぱいの笑顔を頂戴!」

このやりとりがおかしかったらしく、ミューズは笑って満面の笑みを浮かべた。

存分に料理を堪能し、とても仲良くなったももとミューズ。

別れ際にミューズに手を振るもも。

もも「じゃあねーまた学校で!」

ミューズ「うん!今日はありがとう!」

ミューズ「天使の踊り場ってここのことだよね!」

もも「そうかもしれないね、じゃ!」

ミューズは月が照らす、まだうっすら明るい道をしばらく歩き。

スターボードに乗って帰って行った。

天使が踊る、それは星に導かれた出会いだった・・・。


2


よく晴れた虹がかかった日。

4人は周囲が花畑に囲まれた丘の上にあるこの町で一番綺麗な桜の木の下に集まった。

もも「今日は学校はお休みというわけで、ステラさんちに行きたいと思います!」

ふぇりす「おー!あの巨大ヒマワリ畑で有名なステラさん!」

ミューズ「巨大ってどのくらい?」

えとわーる「3キロ四方ですね」

ミューズ「すごい!これならミツバチさんは蜜をとり放題だね!」

「ヒマワリさん、今日も蜜を頂きにござんした、さて、どこから取ろうか」

「どれから取ろうか、手をあげてござんましょ」

もも「ミツバチさん迷っちゃうね♪」

ふぇりす「こんなのはどう?」

「どこのヒマワリから蜜をとるかサイコロで決めるとか!」

えとわーる「ヒマワリの数が多くて難しいですね」

もも「だからあそこのお花畑のように、好きなお花に行くんだよね」

ミューズ「だから手をあげた花のところに行くんだよ♪」

もも「じゃあサイコロで決めるとか?」

ふぇりす「ぶっ!会話の無限ループ!」

えとわーる「キリがありませんね」

もも「じゃあそろそろ行こうか、まずはいつものレンタルボード屋さんに」

4人は桜の木を後にした。

いらっしゃい!

オーナーが元気良く声をあげる。

もも「いつものやつ♪」

オーナー「了解!修繕済みだよ♪」

「ところでそこの金髪の娘、一緒に写真撮ってくれない?」

ミューズ「みんなで撮ろう!」

オーナー「ありがたい!これでまた10年分の借りだね♪」

5人は店の真ん中で写真撮影をした。

このあと4人はスターボードを借りると、隣のプチ飛行場から飛び立った。

ミューズ「遠い地方には電気を使ったスターボードが主流らしいけど」

「速度が出すぎたり、変に墜落したりしてたいへんらしいね」

えとわーる「電気を使わないスターボードが一番ですね」

もも「あっ!小川がある!」

ももは横目で小川を見つけると、見とれた。

ミューズ「見てみてー!」

ミューズはナナメに立つと、飛行速度がいきなり上昇した。

えとわーる「素晴らしい!サイドアクセルなんて!」

もも「サイドアクセル?」

えとわーる「スターボードの高等テクニックで、ナナメ移動の力も加えて速度をあげるんです」

「バランスのとりかたや、加減が難しくて、素人がやると墜落の危険もある高度な技なんですよ」

もも「すごーい!ミューズちゃんすごーい!」

ミューズ「だーかーらー♪ミューズじゃなくてみゅーちゃんって言って♪」

もも「じゃあみゅーちゃん!」

ミューズ「みゅーちゃんじゃなくてミューズって呼んで♪」

ふぇりす「おい!」

4人は大笑いした。

高度20メートルくらいを30分飛行して、4人はステラさんの家についた。

もも「あそこに着陸場所があるね、降りよう」

着陸地点が綺麗に整備されていた。

4人が歩くと、遠くからおばあさんが歩いてきた。

あばあさんは4人の元に来ると、1人1人抱擁して挨拶した。

ステラさん「ようこそいらっゃい、ヒマワリ畑でしょう?存分に見て行ってね♪」

もも「はい!ステラさん自慢のヒマワリ畑、堪能させていだきます!」

4人はヒマワリ畑に歩いて行った。

ヒマワリ畑の前に看板があった。

「この迷路を通り抜けられるかな?無花果レオンより」

「迷路の中にはお宝ものが用意されていますのでお楽しみください、ステラより」

もも「やってやるですー!」

ふぇりす「おお!これは挑戦!受けて立つ!」

ミューズ「でも挑戦を受けないことも大切だよ?」

ふぇりす「へ?」

もも「行こう!」

4人はヒマワリ畑に侵入した。

もも「分散してみる?宝物もあるし」

ふぇりす「さーんせい!みんなで探そう!」

ミューズ「わたしたち離れちゃうの!ずっと離れちゃうの!」

「そんなのイヤー!あなたと一緒にいたい!」

ふぇりす「なにそれー♪」

ミューズ「昨日見たドラマ」

もも「ぶふー!」

ももは大爆笑。

もも「では分散・・・ぶふー!」

4人は分散した。

ふぇりす「さて、宝物は・・ん宝箱?あれか!」

「さーて頂き・・あれ?」

「肩叩き券?」

「なんじゃそりぁ!」

ふぇりすはその場でひっくり返った。

ミューズ「宝物〜♪ん?あれは宝箱!」

「中身は・・・石鹸?有名メーカーのやつだ?」

「???」

えとわーる「宝箱はこれですね」

えとわーるは笑顔でフタを開けた。

「中身は・・・メモ?」

「君の笑顔が宝物さ!無花果レオンより」

えとわーる「キザですね・・・」

もも「宝物〜♪」

するとなんだか、ギターの音が聞こえてきた。

もも「なんだろー?」

そこまでたどり着くと、1人の少年が切り株を模ったイスに座ってギターを弾いていた。

少年「どうやら、君の宝物はこの僕らしいね」

もも「運命とでも言いたいのかナ〜?」

少年「導きと言いたいんだ、神の導き」

もも「それなら分かるよ、だって確信のようなものを感じるんだし」

少年「哀れにも好きかい?僕が」

もも「少なくとも好意に理由などいらないよ」

少年「それなら良かった、隣に座って一曲披露しよう」

ももは少年の隣に座ると、ギターを弾いた少年にみとれた。

もも「美しい・・・」

少年「おおっと!僕らの間には情は入れないようにしよう」

「情というものはいつも男女の邪魔者、本物の友情を求めるなら情など入れてはいけないよ」

そのままももはギターの音色に聞き入った。

ふぇりすが遠くから呼ぶ。

ふぇりす「ゴール見つけたぞー!」

少年「どうやら、そろそろお別れの時らしい、いや僕が悟ったんじゃない、自然が教えてくれたことだ」

もも「あなたの名前は?」

少年「無花果レオン、ふるーつによくいるタイプの詩人さ」

もも「また会いたいな」

レオン「言っただろう?これは導きだって、僕らとの間には友情がある、それは僕らを再び引き寄せる」

「ただ、これはやっておいたほうがいいな、メアドの交換くらいは、努力なしに得られるものなどないから」

2人はスマホと携帯の中間のようものを取り出すと、その機械をお互いに向け、音が鳴った。全部の登録が完了だ。

ももはレオンをじーっと見つめている。

レオン「おっとっと!そこの熱しやすいお嬢さん、コントロールを失ったハートは情に向かうのみ」

「情だけが男女関係ではないんだよ、では危険が及ばぬうちに僕も立ち去るとしよう」

レオンはヒマワリ畑の奥に去って行った。

ももはしばらくするとふぇりすの方へ向かい、ゴール地点でミューズとえとわーるを指揮した。

もも「そこの角を右折!そこを2か所直進!」

ももの指揮はすばらしく、簡単に2人はゴールにたどり着いた。

ミューズ「楽しかったー!」

ももはヒマワリ畑の方をじーっと見つめていた。

ふぇりす「どうしたの?恋でもした?」

ミューズ「さては、ももちゃんすごい宝物にたどり着いたね!」

「なんという財宝?教えて!」

もも「恋しちゃったかも・・?」

ももはミューズの方へ向いて顔を赤くした。

ミューズ「え?わたしの方へ向くってことは・・・相手はわたし!?」

ミューズは顔を赤くした。

ミューズ「だめー!女の子同士で恋だなんて!」

「そんな男の子が喜ぶシュチュエーション、これはお芝居じゃないんだよー!」

「いや、お芝居なら役を演じるまで!さぁ来て!ももちゃん、名役者みーちゃんが相手だよ!」

ももはため息をつくと、とぼとぼ帰りの開けた道を歩き出した。

ふぇりす「あーお年頃ってやつ?」

えとわーる「相手はあの人ですかねー?」

ミューズ「あれ?わたしじゃないの!えー!?」

ミューズは頭をかきむしって、くるくる回転した。

ステラさんのおうちでお茶をいただいた。

ステラさん「ももちゃん、レオンに会ったのね」

もも「ギターを弾いてもらいました、はぁー」

ステラさん「あの子、本当に気に入った女の子にしかギターを弾かないから」

もも「好き・・・」

ステラさん「人を好きになるって大切なことよ、でもももちゃんはまだ若いわね」

「心に恋の炎が燃えちゃってて、やっぱり若いってステキね!」」

もも「好きでしょうがないんです」

ステラさん「想っていなさい、大切な初恋だもの」

ふぇりす「ひゃーすごいことになった!」

えとわーる「ももちゃんが恋なんて、美しい!」

ミューズ「憧れるー!」

ステラさん「ほら、クッキー焼けたね、召し上がれ♪」

4人はお茶を堪能し、雑談は1時間続いた。

帰りの飛行中、青い色のスターボードを見かけた。

それは近くに来ると、乗っていた少年がウィンクした。

そのまま彼は去って行った。

ももはにっこり笑顔でこれを見送った。

ふぇりす「誰だろう?もものファンかな?」

ミューズ「すごい!ここら辺にもももちゃんのファンが・・」

「ももちゃんはアイドルという頂点まで駆け上がっていく・・・」

「わたしなんか!もう取り残されたよー!」

ミューズは笑いながら喋っていた。

そして町に着陸した。

もも「ではもう6時だし、解散!」

全員「イエッサー!軍曹!」

もも「そんなの何千年前のネタなのー♪」

4人は笑顔で解散した。

夜、日記に書き記したもも。

笑顔で窓の外を眺め、端末を操作してメールを送り。

ぬいぐるみを抱きしめて就寝した。

その心は光で満ちあふれていた・・。


3


20メートル級のコスモスが咲き乱れる花畑の中。   

その中で乗れる花があり、その上で4人は歌を歌っていた。

それは綺麗で、透き通って、協調性がぴったりのシンフォニーだった。

ミューズ「今度はみゅーちゃんのアカペラですよー♪」

ミューズは息を大きく吸い、歌いだすと、天使の歌声のような美しい音色が辺りを包んだ。

しばらく歌っていると、すぐ近くの花でつくられた集落からスターボードが飛んできた。

スターボードの人々は辺りで停止すると、ミューズの歌声に聴き入っていた。

歌い終わると、周りはスターボードに乗る人だらけ。

みんな拍手喝采で、ミューズを称えた。

ミューズは赤くなっていた。

すると一人の女性が近くから。

女性「そんだけ綺麗なら、ソメイヨシノのステージCに上がれるね!」

ミューズはびっくりした。

ミューズ「ソメイヨシノのステージC!」

もも「すごーい!ステージCだって!あの簡易型の永続舞台!」

えとわーる「行ってみましょうよ♪」

ふぇりす「いいお店もあるよ?みゅーちゃん一度行ってみたいっていってたでしょ♪」

ミューズは深呼吸して、少し真剣そうに。

ミューズ「うん!」

女性「未来の歌手の誕生ね!」

周りは拍手でいっぱいだった。

日曜日。

空には、スターボードに乗る4人がいた。

コンパスを頼りに移動するももたち。

ふぇりす「ちょっとソメイヨシノ行くには遠くない?」

「あと70キロあるよ?」

もも「定期便があるよ♪この空域にまもなく、ほら現れた!着艦しよう!」

遠くに星の上に屋根がついたような、船が中々の高スピードで出現した。

船はスピードを急激に落とすと、4人と他に集まっていた人が後ろのデッキから着艦した。

船は10分そこに留まると、スピードを急激に上げて進みだした。

その速度は150キロと言ったところ。

船内では乗車賃を払うカウンターがあり、ももたちはひとり150円ほどを支払った。

しばらくすると、4000メートルはあろうかという、桜の木、ソメイヨシノが見えてきた。

あまりの巨大さに圧倒されるももたち。

もも「いつ見てもすごい・・・」

ミューズ「ここのソメイヨシノは他より大きい・・・」

えとわーる「桜の花びらが少し舞っていますよ♪」

ふぇりす「え?どれどれ♪」

すると桜の花びらが風に揺られてパラパラと降ってきた。

まるで春の風物詩である花見を巨大スケールで見ているような光景。

船内では甘酒が売っていたので、ももたちは購入してそれを楽しんだ。

ソメイヨシノと接近している時、他の人たちは一斉にスターボードに乗って発艦していった。

ミューズ「発艦の時は気をつけて、速度が少しあるからバランスが崩れるよ」

ふぇりす「うー!こーゆーの苦手!」

もも「いちにのさん!」

ももは華麗に発艦し、3人はそのあとを追った。

しばらく飛行すると、飛行場らしきものがあり、みんなそこに着陸していく。

ももたちは着陸すると、何か駐輪場のような仕掛けの。

多段重ねのスターボード置き場があり、ももたちはそこにスターボードを入れた。

そして歩いて、ゲートをくぐると、商店街が木の下の広場まで続いていて。

それはそれは賑わっていた。

建物は果物や花を模った家やお店がずらり。

あちこちで音楽家が楽器を鳴らし、人々は店の人と笑い合って、ある人は肩を組んで歩いたり。

ベンチで談笑したりと、人も多いし、都会という感じだ。

ふぇりす「あーあそこの饅頭!限定桜餅と言ってここでしか食べれないやつだ!」

ミューズは雰囲気に圧倒されていた。

もも「あそこのお店に入る?」

えとわーる「あそこは文房具屋ですね、別に問題はありませんが、時間を有効に使いましょう」

ももたちはいろんなお店に入って買い物を楽しんだ。

商店街を進むと広場があった。

そこにはステージがもうけられていて、自由参加型のいつでも舞台が用意されていた。

そこにはステージCの文字が。

ここがステージCだね。

ミューズが緊張した様子もなく語る。

誰かが歌っていて、それに通行人が振り向いて聞き入る。

しばらく見ていると、バンドの人もちらほら見えた。

もも「みゅーちゃん挑戦してみようよ!」

ミューズ「じゃあ一曲♪」

ミューズはステージの上に上がると、みんなから拍手を受けた。

ミューズ「今日ここのステージに立つことができたのは」

「これまで応援してくださった皆様のおかげです!」

観客はジョークと言えるアイドルトークに聞き入って、うっとりしていた。

ミューズ「わたしは歌手の卵です!」

「その卵を温めるのはみなさん!」

「わたしを孵化させるみなさんの暖かな気持ち


「そしてわたしの想い
!聞いてください

ミューズは歌いだした。

観客「綺麗・・・」

歌い終わると、みんなから拍手喝采!

観客は降りてくるミューズに寄って来ると。

ある人からはお店の割引券や、ある人からは小さな花束をもらった。

ももたちも、笑顔で祝福した。

公園で休憩をとった。

するとむこうから、ロングの金髪、頭にベレー帽のようなふんわりとした帽子。

胸にはロザリオ。

横髪にかわいいリボン、制服風の衣服の女の子が走ってくる。

なんと、女の子がミューズを見るやら抱きついてきた!

ミューズ「えーなになに?」

女の子「この娘かわいい!」

もも「わたしも抱きしめさせて!」

ふぇりす「あたしも!」

えとわーる「わたしもやりますね!」

5人は一斉にミューズにくっついた。

そして5人が離れると女の子がいない!

もも「あれ?さっきの娘は?」

女の子「わたし?」

女の子はももの背後にいた!

もも「え?」

ももが振り向くと、花びらが舞って消えてしまった。

桜花流、花びらかく乱術!

女の子は近くの花壇に現れると、くるっと回ってスカートを少し持ち上げた。

えとわーる「桜花の方ですね」

女の子「わたしの名前は桜花めぐみ」

「メグって呼んでね♪」

もも「知ってるー!桜花物理学を駆使する魔法の一族!」

メグ「知ってたの?いいねー♪」

「アイドルの登場だぞ?」

ミューズ「桜花一族?」

えとわーる「ソメイヨシノを代々維持する人たち、物理学を進化させた魔法のような術を使うんです」

「先ほどはマジックも混ぜましたね?」

メグ「よく分かるねー!じゃあみんな自己紹介して」

4人は自己紹介をして、そのままメグと打ち解けた。

もも「メグちゃん、なんだか綺麗♪」

メグ「そういうももちゃんもかわいらしいゾ!」

ふぇりす「あたしはー?」

メグ「ボーイッシュで美少女、レアですヨー!」

ふぇりす「褒めてくれてありがとー!」

もも「将来はソメイヨシノの維持者?」

メグ「実はね、うめ市に桜の維持に行かないかって、言われていて」

「わたしも、修行のために行く予定なの」

もも「えー!わたしたちうめ市に住んでいるんだよ!」

メグ「すごーい!」

「こんな気が合う人たち、そして友達になれたって人とまた一緒になれる!」

「神に感謝したいよ!」

するとメグはひざまづいて、両手を組み、目をつむって祈った。

その顔には神に対する感謝であふれていた。

もも「神様はいつも恵みをおくれくださる、わたしもめいっぱいの感謝を!」

ふぇりす「あたしも、いつも穏やかに暮らせていることに感謝を!」

ミューズ「メグちゃんと、ももちゃん、そして素敵な友達に出会えたことに感謝!」

えとわーる「みんなと一緒にいられる喜び、一緒にいられる幸せを感謝します!」

メグ「寂しい時は祈ってみて、神様は受け答えてくださるよ!」

もも「君の笑顔が消えるとき、そんな時も祈って、幸せを、ただ・・そして信じて!」

5人は空を見上げると、手を繋いで歌いだした。

メグ「桜花流、花吹雪!」

メグは手をにぎって空に向かって吐き出すと、大量の桜の花びらが吹き出し、辺り一面を綺麗に飾った。

メグ「じゃ!1か月後ぐらいに学校でっ!!」

5人はハイタッチすると、メグは公園を後にした。

そのあと、破産寸前なふぇりすを見て、ももは早い時間の帰宅を決めた。

もも「あと2時間で夕方、そろそろ戻ろう!」

ミューズ「こっちの路地を通れば近道だよ♪」

「地図もらったから感覚的に分かるんだ♪」

ももたちはミューズの言った通り近道したら、あっという間にあの飛行場にたどり着いた。

もも「さっすがみゅーちゃん!冴えてる!」

「では帰宅としましょう!」

4人はスターボードを駐輪場から取り出すと、飛行を開始。

そのまま上空100メートルに止まっている船の横を飛行した。

もも「うめ市行きだよね?」

すると船長が顔を出して。

船長「あたぼーよ!うめ市に行って、その次は落花生ときた、どうだい?乗ってくかい?」

もも「りょうかい!頼みますね!」

4人は乗船すると、ソメイヨシノを後にした。

帰宅後、おこづかいの計算をすると、使った金額が3500円。

残り1280円という、少しピンチなことになってしまった。

町に行くと言うと母が2000円くれたけど、それでも少し取りない状況だが。

ももは頑張ってやりくりすることにした。

翌朝の新聞はステージCのことが取り上げられていて、ミューズの写真があり。

「本日も大盛況、今日は天使の歌声のこの娘が主役だ!」

とミューズを絶賛する記事が書かれていた。

学校で話すと、ミューズは少し照れた様子だった。

これからまた新しい友達が転入する。

みんなはワクワクしていた。

そしてその話題でもちきり、4人は今日もにっこり笑顔で談笑していた。


4


花畑の中、切り株の上でひとりの少年が楽器を弾く。

それに釣られるように1枚のスターボードが近くに着陸し。

女の子が歩いてくる。

もも「レオン君、もう少しメールに付き合ってよぉ!」

レオン「チャットみたいなメールは勘弁願いたいよ、メールって本来は手紙のようなものだから」

ももはレオンの隣に座った。

もも「こんなに女の子が近くにいるのに何も思わないの?」

レオン「男女はお互いに尊ぶべきもの」

「変な欲とやらでも入ったら汚れてしまうよ」

もも「好きなのはわたしだけ?」

レオン「みんな好きだよ、嫉妬を入れようとしているのかい?」

「自分だけのものにしたいと言う独占欲とやらか、いつも一緒になるのは真実に想うひとだけ」

「それに気づかずに嫉妬心をむき出すなんて、恋に対して失礼だと思うよ」

もも「わたしは大切にされているんだね」

レオン「もちろん、ではこの詩を送ろう」

空は見ていた、その人の苦しみや悲しみを。

空は知っていた、その人の頑張りや努力を。

そしてその人は空を見上げ、空を知ろうと立ち上がる。

そのあと、空はその人を青く包み、その大きさで励ました。

もも「空の励まし・・・?」

レオン「空は見ている、知っているのさ、ほら見てごらん、この晴れ渡った空を」

「こんなにも青い、綺麗な青空を見せてくれる、空は絶望を蹴散らす、たまに見上げると、包んでくれるよ」

「では一曲披露しよう、タイトルは青空の詩人」

レオンがギターを弾き始めると。

ももはうっとり聴き入った。

学校にて、放課後。

ミューズ「土曜日はわたしの誕生日なの!」

ふぇりす「なにー!」

「ではこうしよう、おい!みんなの、みゅーちゃんの誕生日だ!」

「ダンサーに音楽家、それとマジシャンを呼ぼう!」

「みんなで力を合わせてパーティを盛り上げるんだ、わっしょい!」

もも「なんということ!お祭りさながらのパーティ!」

「これはきっと前代未聞!みゅーちゃんは喜ぶかしら?」

ミューズ「この地方のお祭りは体験していないのよー♪」


「すごい!伝統的なお祭りがわたしを包み込む、これは夢なの!?これは夢なの!

えとわーる「ピアノなら弾けます、どんな曲でもがってんだー」

「おっとお祭りには見合わないですよね、ではわたしは他に役立つ方法を会得しましょうか」

4人は笑いながら、手を繋いで下校した。

もも「じゃあねー!」

3人と別れたもも。

もも「みゅーちゃんのためにアレをなんとしても!」

ももは真剣な顔つきだった。

土曜日。

そこには商店街へ買い物に出るももの姿があった。

もも「えーっと、桜のバッジ・・・ここかな?」

ももはバッジ屋に入った。

店主「おー!これはかわいい!おまけしちゃおうかなー?」

もも「桜のバッジください!」

店主「2万円だけど、あるの?」

もも「えー!?」

ももは驚いたが、ラベルを見て980円と書かれていたので。

目をバツにして店主に抗議した。

店主「いやーほんとだよ、つい2か月前までは」

「限定品だったんだけど、量産が決まって価格が大暴落したってわけさ、お嬢ちゃん運がいいね!」

もも「もう!これ買いますよ!」

ももは桜のバッジを購入した。

もも「みゅーちゃん桜のバッジを集めてるって言うから、限定品なら喜ぶはず!」

携帯を開くとミューズの家にある桜のバッジコレクションの写真が表示された。

もも「夕方のパーティまでまだあるから、家でくつろいでいよう!」

ももは帰宅して雑誌を読み始めた。

そのうちももは寝てしまった。

夕方、さてミューズの家に向かおうとしたが、プレゼントがさっきの場所にない!

あわてて探すが、見つからない!

あと1時間、必死に探すもも。

ふと、これまでの行動を思い出すと、1時間前に公園のベンチに座ったり、アイスを食べたりもしたが。

思い切って外に出て、探し始めた。

必死に探した、一生懸命だった、しかし見つからず、あと30分・・・。

ミューズへの想いは尽きようとしていた。

もも「そうするしか・・ないかな・・」

ももは目を閉じると、手を組んで、ひざまづき。

敬意を表した顔で祈った。

そのあと探し回っていたら、レオンのスターボードが見えた。

手をふるとレオンが降りてきた。

レオン「どうしたんだい?美しい顔が歪んでいるよ」

「いやきっと困ったことがあったんだろう、助けになるよ」

もも「友達にあげる誕生日プレゼントがないの!」

レオン「なんということだ!それは一大事!僕の全力を貸そう!」

するとレオンは目をつむると、何かを感じ始めた。

レオン「声がする、君の家の方だ、行こう」

もも「え?」

レオン「豊富な感受性を生かすとこういう声も聞こえるんだ」

もも「あと20分・・・」

レオン「オーケー、しがみついて、僕のスターボードは速いから」

もも「しがみついて変なこと考えたりしない?」

レオン「考えるって、なにを?」

もも「分かった、お願い!」

ももはレオンにしがみついて、スターボードは時速60キロで飛行した。

家についた。

レオンがさっさと家に入り、部屋の中の雑誌コーナーに目をつけた。

レオン「探し物はいつも意外なところにあったりする」

するとレオンが雑誌の山に手をつっこんで、中から紙袋を見つけ出した。

もも「あーこれ!」

するとレオンはももの手をとって。

レオン「あと10分だったね、乗ってくれ」

スターボードでひとっとび。

パーティー開始1分前でやっと到着した。

もも「ありがとう!」

レオン「人が困った時に助ける、当たり前のことをしただけさ、友人ならなおさら、じゃ!」

レオンは笑顔で飛んで行った。

チャイムを鳴らすと、ミューズが飛び出てきた。

ミューズ「ももちゃんいらっしゃい!」

ももはミューズに抱き着くと、そのまま家の中へ入った。

そこにはふぇりすとえとわーる、クラスの女の子たちがいた。

もも「では!みゅーちゃんの誕生日パーティを始めたいと思います!」

パーン!

クラッカーが鳴り響き、豪華な料理が姿を現した。

そしてプレゼントタイム。

みんなとっておきのプレゼントを用意していた。

もも「みゅーちゃん!受け取って!」

ミューズ「ん?これは!開けていい?」

もも「どうぞ!」

ミューズ「わぁ!桜のバッジ!わたしの好きな絵柄だ!ありがとー!」

ミューズはにっこり笑顔でももに抱き着いた。

ふぇりす「あたしはクラシック音楽集なのだー!」

えとわーる「わたしはおしゃれな帽子です!」

ミューズ「みんなー!ありがとう!」

みんなで満面の笑顔、パーティーは美で包まれているうちに過ぎ去っていった。

それは幸せの絶頂とも呼べる、奇跡の輝きだった。

次の日。

携帯で話す2人。

もも「メグちゃん1週間後に到着するの?」

メグ「そうなのー!よろしくねー!」

もも「それじゃあ歓迎会やらなきゃ、いや待てよ、おこづかいが無くなって破産しそうだなぁ」

「せっかくのメグちゃんの転校、いやぁごめん、カフェで一杯できなされん」

メグ「そりぁ友達を破産させたくぁない、歓迎会は形式だけで十分ですよー」

もも「なんということだ、友達の歓迎に水を差すとは」

メグ「子供の宿命、そんなに絶望しちゃあいけないですぜー」

「それならこうしよう、ももちゃんの家で一杯、これならどういたんした?」

もも「オーケー!子供は経済の問題がどうしても入ってしまう、申し訳ない」

メグ「おっとっと!そんな他人行儀はなしにしてもらおう、では1週間後会いましょう!」

2人は大笑いして、電話を終わると、ももは日記に書き留め。

1週間後のめぐみの到着を楽しみに、ベットにダイブした。


5


それでは転校生を紹介します!

扉を開けると、1人の・・・ぬいぐるみ?

ぬいぐるみは黒板の前に立つと、自己紹介を始めた。

戸惑う生徒と先生。

桜花めぐみです!ソメイヨシノから転入しました。

得意技は・・・。

するとぬいぐるみが花びら的な爆発をして、ふんわり帽子にロング金
の制服。

そう、桜花めぐみが飛び出した!

教室中が花びらでいっぱいになった。

生徒はめいっぱいの拍手をした。

桜花流!擬態爆破!

めぐみはくるっと回って、スカートを少し持ち上げ。

そのあと手を軽快に動かしダンス、そして紳士の挨拶のポーズをした。

ももたちは、目を輝かせながら、めぐみのマジック?を楽しんだ。

休み時間、クラスの子が一斉にめぐみ、通称メグの元へ駆け寄り、話しかける。

もも「おおっと!メグちゃんのファンなら、このももちゃん事務所を通してもらわないと♪」

生徒「わたしたちはメグちゃんの関係者よ♪許可なんていらないわ♪」

もも「そうきたか!そうなれば敗北を長引かせるのみ!往生際が悪い?」

「それきたっ!足にしがみつく、哀れなわたし、メグちゃんひとりじめは失敗だ♪」

するとミューズがメグのところへ来て、手を出す。

するとメグの髪に百合の花がいつの間にかくっついていた。

ミューズ「これからもよろしく!」

メグ「わぉ!変則性能率物理学!桜花流の簡易型!」

ふぇりす「そういえばみゅーちゃんそんなこと言ってたね」

えとわーる「マジックと物理学の融合ということは、両技親戚みたいものですね」

拍手喝采の教室、お昼もこんな感じで、放課後までガヤガヤしていた。

下校前のホームルーム前、先生がみかんをくれた。

もも「わーい!みかんだー!真奈美先生大好き!」

真奈美「近所でたくさん取れたから、生徒みんなの分もあるから、箱を置いておきますね」

ホームルームが終わり、生徒全員がみかんをもらって帰っていく。

ふぇりす「ここで食べていい?」

真奈美「ふぇりすさんにはこれをあげますよ♪」

ふぇりす「おー!おいしそうなみかん♪いただきまーす・・・?」

「中身が変だよ・・・」

真奈美「そういうみかんなんですよ」

ミューズ「それオレンジ!もう!」

メグ「ぷー!先生じょうだんおもしろいよー!」

もも「ひとつよれよれのものがあるね」

えとわーる「ぽんかんってものだと思いますけど」

ふぇりす「ダミー!?まさかのダミー!?」

「そうか!あたしを試したのか!勇者よ、このみかんはタダのみかんではない、見破ってみせよ」

「これはオレンジでございます、賢者殿」

「よくぞ見破った、それ、伝説の剣を与えよう」

えとわーる「そうではありません、これはきっと占いでしょう」

「今日の運勢、みかんで占いましょう、見事オレンジに当たったら、君は何やっても成功する一日、これはめでたい!」

チャイムが鳴る。

もも「オレンジはわたしが食べるよ、種が入っているから、道端にでも植えていこう」

メグ「この辺り案内してほしいよー!すぐに地元のアイドルになるからね!もう決定済み!」

もも「いいよ!ひと休みしたらこの町を案内するよ!」

学校から、仲良く下校。

5人は花林、そしていい具合に土の道路で整備された看板や標識がある綺麗な交差点で分かれていった。



メグ「さーて!休んだし、ももちゃんのおうちは地図によーると、このあーたり♪」

「集合場所は花壇公園だーかーら、ん?」

メグの歩いていく道に橋があり、看板があった。

「この道歩いてはならぬ!」

メグ「えー!これじゃ進めないじゃありませんかー!」

ミューズが後ろからやってくる。

ミューズ「メグちゃん、ここはこうすればいいの♪ついてきて!」

するとミューズは走って橋を通り抜けて行った。

あわてて後を追うメグ。

メグ「これはどういうことー!?」

ミューズ「この道歩くなって言っていたから、走ったまでだよ、走るなとは書いてないし」

メグ「なるほどー!むぅ!とんち・・とんちの一休さん、なかなかやりおる!」

2人で歩いていくと、今度は丁字路に「右折禁止」と書かれた看板があった。

右折しなければ公園には行けない、常識では直進以外に道はない。

メグ「むわー!!こうしてやるです!」

メグはまず直進し、引き返して左に曲がった。

ミューズははっとして同じことをした。

メグ「右折がだめなら、左折を成立させればいいんですー!!」

「もう何も怖くないですよー!!」

メグは手を飛行機のように広げて走って行った。

ミューズ「まってー」

ミューズは駆け足で追いかけて行った。

すると後ろからとんでもないスピードで走ってくるももが!

メグの2倍のスピード
それは100メートル11秒クラスの俊

集合場所に誰よりも速くつくと、後からきたメグにカメラを向けた。

もも「こんな綺麗な金髪!撮らなきゃ、撮らなきゃ!はぁはぁ!」

ミューズ「ももちゃんが狂った!?」

メグ「ももちゃんの家の距離とここの座標と時間を計算すると・・・」

「10分近く全力疾走しないと、イチバンにはなりませんよ・・・」

もも「DS走法、スピード、アンチパワー、テクニカル、これを使えば誰でも俊足!」

「ある芸術家はこの方法で素人でも3分間全力疾走が理論上は可能と判断した究極の裏ワザ!」

「慣れないうちはたまに転ぶのが難点ですが、誰にも負けませんよ!」

ミューズ「ももちゃんがパワーアップしてる!」

もも「今日のわたしは小桜ももMK-2です!」

ふぇりす「ならあたしはふぇりす-ICEファントム改だー!」

えとわーる「わたくしはえとわーるAIM-9Xなのですよ」

さらに2人が到着した。

もも「よーし!みんなついてこい!あの太陽に向かって走れー!」

ももはまた全力疾走を始めた。

ふぇりす「ちょ!誰かももを止めろー!」

4人はももを追いかけて行った。

脇を花で飾られた、石で作られた小道、それを進んでいくと、町の広場についた。

広場では画家や音楽家がちらほら見られ、人々はそれに興味をそそられていた。

もも「あっ!無料劇場でトルコ行進曲やってるよ!」

広場の片隅にある、サーカスドームのような建物の中から、音楽が聞こえる。

5人は中へ入って行った。

曲が終わり、次の音楽家が準備する。

もも「トルコ行進曲は、なんか疑問が入ってるね」

ミューズ「それとか、モーツァルトはヴァイオリン同士で会話させたり、変則的だよね」

ふぇりす「あたしは現代音楽がいいな、賑やかで」

えとわーる「夜にノクターンを聞くと、美しくて酔いますよ」

メグ「ショパンのノクターン、月が出てる日に聞くと、もう虜♪」

思い思いに音楽トークを楽しんで、音楽館を堪能した。

広場の横にある花に飾られた小川を見て。

メグがスケッチを始めた。

なんと大きめのスケッチブックと筆記用具を帽子から取り出した!

もも「えー!?」

メグ「あーこれ?物を凝縮してあるんだよー、そのための特製帽子だね」

ふぇりす「他には何か出せる?」

するとメグはスカートを少し持ち上げ、ジュースを2本ぽとりと出した。

メグ「他には・・・」

ポケットの中から、お菓子が大量出現、ブレザーの中からは野鳥図鑑が何冊か・・・。

メグ「まだ6か所あるけど、見る?」

もも「もう満腹!」

5人は大笑いして、他の場所を見て回った。

日が暮れてきた、5時の鐘が鳴り響く。

メグ「今日はありがと!また案内してね!」

もも「またいつでも!」

ミューズ「また遊ぼう!」

ふぇりす「もっと遊びたかったなー」

えとわーる「さようなら♪」

メグは小川が流れる土道路の交差点で別れ。

4人はその後に続いた・・。

月と星が見える、夜。

ミューズは「ノクターン(夜想曲)第2番 変ホ長調 Op.9-2」

を聞いていて、あまりの美しさに、携帯が鳴っているのに気づかず、音楽の世界に浸かっていた。

SNSのチャットでは、そのミューズ不在に関して、加熱報道を繰り返し。

翌日の登校時、こんなことをふぇりすが言うことになった。

ふぇりす「携帯なくしちゃったの!?」

ミューズは首をかしげて、加熱報道を訂正した・・。


6


日曜日の昼下がり、2人の女の子が、背丈3メートルほどある花畑の道を歩いていた。  

メグ「この辺りは
カメラモンスターSP.DXが出るそうですよー?」

ミューズ「あの、女の子を見たら撮影を頼んでくる女性でしょ?」

メグ「そのあと、イイものをくれるそうだよー


「ぜひ、出てきて欲しいですねー!」

ミューズ「もう!そんな話してその人が出たらどうするの!?」

すると案の定、路地から女性が現れ、2人を勧誘した・・・。

真奈美「はーい!メグちゃん、みゅーちゃん、撮影お願いできない?」

メグ「おー!」

ミューズ「先生!」

真奈美「ほら、お菓子あるよ?限定スイートポテト♪」

メグ「先生大好き!家臣よ、忠誠を誓うのだ、ははー!お殿様!」

「それ、褒美のお菓子じゃ、ありがたきしあわせー!」

ミューズ「ちょっと!お菓子で釣られるなんて、子供じゃないんだし」

真奈美「未成年も子供よ?」

ミューズ「言葉遊びみたいだよね、撮影ってただ撮るだけ?グラビアはイヤだよ」

真奈美「そう言わずについてくる!」

ミューズ「わたしたち、これから本屋に行くの、だからダメ」

真奈美「じゃあこれは?」

真奈美先生はハムスターの写真集をバックから取り出した。

ミューズ「はい!先生どこへなりとも、それを見せてくださるなら地の果てまで!」

メグ「お菓子おいしいですねー!」

2人はこうして「誘拐」されてしまった!

本屋で待ち合わせをしていたももとふぇりす、えとわーる。

もも「遅いですねー」

えとわーる「もう着くはずなのですが」

ふぇりす「衛星地図見る?」

ふぇりすは携帯を取り出して、地図を表示させた。

それはGPSだった。

もも「え?道を外れていくよ?」

ふぇりす「この辺りは
カメラモンスターSP.DXが現れるって有名で・・」

えとわーる「先日も女子高生が頼まれ、ツーショットを撮ってもらったそうです」

ふぇりす「そのままどっか連れ去っちゃったりして・・・・」

もも「えぇぇぇ!?」

えとわーる「どんどん道をそれていきます・・・」

もも「これは・・・」

誘拐!?

3人で顔を見合わせて、驚いて飛び上がった。

もも「メールメール!」

2分後に返信が。

メグ「先生がお菓子くれるって言うからついていくですー!」

ミューズ「真奈美先生がハムスター図鑑くれるっていうから、地の果てまで!」

もも「真奈美先生!?誘拐犯は先生!?」

「警察だー!警察だー!」

ふぇりす「この辺り警察署ないよ・・」

えとわーる「わたくし交番まで走っていきます!」

えとわーるはあわてて全速力で町まで走って行った。

もも「金髪少女を独り占めするなんて、先生はけしからん!やっつけてやるー!」

ふぇりす「まだみゅーちゃんをもふもふしてないのにー!」

がしっ!

2人は手を握って、ここに「小桜同盟」が結成された。

もも「じゃーん!」

「スターボードを買ってもらったのだー!」

ふぇりす「あたしも中古をもらったのだー!」

もも「1万円したってー」

ふぇりす「お古のやつ」

もも「それは第二世代のスターボードだねー」

「安定性低いよ?」

ふぇりす「それはあたしの超絶テクニックでカバーさ!」

それー!

2人は飛行を開始すると、一気にGPSの地点へ迫った。

2メートルくらいのヒマワリが咲き誇る、花畑の中で、3人は過ごしていた。

カシャ!カシャ!真奈美先生は写真を撮り続ける。

真奈美「ちょっと!動いちゃだめ!」

ミューズ「こんなポーズ恥ずかしいよ!」

メグ「そういう、キメポーズは慣れてないのねー!」

真奈美「次はメグちゃん、アイドルポーズお願い♪」

メグ「がってんだー!」

そこにももとふぇりすが飛んでくる。

もも「あー見つけた!犯人は真奈美先生!」

ふぇりす「よくもあたしの道楽をー!」

突っ込んでくる2人にメグが立ちふさがる。

もも「メグちゃん・・・なんでそっち側に!」

メグ「先生には恩があるんだ、そう、限定スイートポテトをもらった恩が!」

「よって、ももちゃんを阻止するんだー!」

もも「負けないぞー!」

ふぇりす「2対1だー!」

すると3人は前に出て。

メグ「桜花流、錯乱術!」

メグは分身を5つ発生させた。

メグ「このうちのひとつは本物で、あとは蜃気楼だねー!」

「本物を見つければみゅーちゃんは返してあげます!」

ふぇりす「もも!頼んだ!」

もも「よーし!これだ!」

ももは右端を選んで突っ込んだが、すり抜けてしまった!

メグ「残念ですねー!」

「先生、場所を移しましょう」

真奈美「もう!ももちゃんったら、2人を独占してごめんなさいね♪」

もも「そんなー!」

3人はその場を後にした。

もも「そんな!右端を選んだばっかりに・・・」

ふぇりす「まだ負けたわけじゃない!」

「レオン君に連絡だ!」

もも「よーし!リベンジです!」

ももは急いでレオンに電話をかけた。

レオン「え?来てほしいって?誘拐?それは一大事
も加勢するよ」

15分後、レオンが到着した。

花畑の奥に入った3人を追撃するももたち。

そしてまた、3人は写真撮影を楽しんでいた。

そこにももたちが挑む!

もも「リベンジです!」

振り向く3人、すぐにメグが立ちふさがる。

メグ「何度来ても返り討ちにしてやります!」

するとレオンは。

レオン「桜花の術師はみんな美人だって言うけど、想像以上だよ」

「工夫が見られるそのロングヘアー、ツヤがあって美しい、髪飾りは特注だね」

「その帽子はおしゃれだし、制服風の衣装もかわいらしい、まるでアイドルのようだ」

「短めのスカートは君に合ってるし、隠れた努力があるソックスと磨かれた靴」

「こんなステキな女性はあまり見たことないな」

メグ「うれしいー!こんなこと言ってくれた男の子はこのひとだけ!」

「いいよー!お菓子の恩よりこっちの恩の方が重い、寝返り承諾!」

メグはももの方へ近寄り、加わった。

真奈美「えー!金髪少女ひとり占めはおしまい!?」

「2人ともありがとねー!」

もも「先生はみゅーちゃんとメグちゃんを独占したバツとして」

「みんなにみかんを配るのだー♪」

真奈美「それなら、家にいっぱいあるから、あとから取りに来てね♪」

ふぇりす「30個くらいもらうぞー!」

「全部ポケットに入れて、持ち帰るのだー!」

ミューズ「あふれちゃうよー」

6人で大笑い。

そしてももたちの勝利。

すると、そこへおまわりさんを連れたえとわーるがスターボードに乗って現れた!

びっくりしてももが事情を説明した。

おまわりさん「なんだ、3年ぶりに事件かと思ったら、早とちりはダメだぞ」

おまわりさんは困った顔して去って行った。

そして、この騒動は一件落着となった。

その夜、SNSは盛り上がり。

カメラモンスターSP.DX、真奈美先生の狂行はニュースと翌日の新聞に小さく出されることになった。

それを見た人から、先生の元に女子高生の写真や雑誌が届くようになったとのこと。

学者はこれを「金髪少女症候群」と呼んで、テレビで受けを狙っていたという。

次の日。

いつも通りの日常、にぎやかな友達。

それは爽やかな風を運び入れ、安寧の歌を奏でていた。

それは平穏という名の、大きな喜びをもたらし、人々は笑顔をこぼした・・。


7


湯気が立ち上る、銭湯の浴場、そこから脱衣所に出てきたももは。

体重計に意気揚揚と乗っかった。

もも「体重は・・・。」

「どれ・・・」

「!!」

「君はなんて残酷なのー!人の悲劇を数値という形で具現化する!」

「君は女の敵なのー!それとも味方なのー!?」

「いや、正義も悪もこなす、新時代のヒーロー!」

「そんなヒーロー、みんなは期待しないよー!」

ももは興奮して、体重計を軽く蹴った。

花美「もも何してんの、現実を受け止めなさい」

続いて一部始終を見ていたももの姉が体重計に乗っかった。

花美「あら、ももが蹴ったから壊れたに違いないわ」

ももの姉花美は長いロングヘアーをツインテールに変えて、美しい身のこなしで雑誌を読む。

もも「現実・・・」

なかなかコメディアンな姉妹だった。

ふと、見ると、真奈美先生が休憩していた。

何やらメモ帳のようなものを開いて書き込んでいたので。

ももは気になって後ろから覗いた。

そこには「みゅーちゃん、メグちゃん、誘拐リベンジ」と書かれていたのだ!

真由美先生は気配に気づき、後ろを振り返った。

真奈美「きゃっ!ももちゃん!?計画は誰かにもらすとすぐ失敗する・・・うえーん

もも「いんや先生、その計画、わたしも加えさせてもらえませんか?」

真奈美「えー!ももちゃんがいれば心強いわぁ!是非!」

こうして、ももは先生の配下となった。

翌日。

もものGPSでミューズとめぐみの位置を特定、先回りして待機する2人。

もも「今日も一緒に歩いてますねー」

真奈美「金髪同士仲良しなんですねー♪」

2人が計画通り路地に来ると、さっと先生が出てきて勧誘した。

真奈美「みゅーちゃん!メグちゃん!先生と遊ばない?」

メグ「えー!またカメラやるのー?」

ミューズ「もう!今回はきっぱり断らなきゃだめ!」

真奈美「そう、ほら♪」

すると先生はバックの中から、極上チーズケーキを取り出した。

メグ「先生、カメラって素敵ですよね!」

そして次はももが。

もも「みゅーちゃんの欲しがっていた、柴犬のバッジあるよ?」

ミューズ「もう!今回はきっぱり了承しなきゃだめ!」

そのまま花畑の方へ歩いていく4人。

案外簡単に2人の誘拐に成功した。

背丈が2メートルくらいあるヒマワリ畑の中。

真奈美先生は容赦なく写真を撮り続ける。

真奈美「今回は水着も持ってきたから、ぜひ!」

ミューズ「んわー!?」

メグ「15でもうグラビアに挑戦ですかー?」

もも「さて、そろそろですかね?」

真奈美「?」

もも「あなたはいい道化でしたよ」

真奈美「なにっ!?」

するとももはバックの中からぬいぐるみを取り出した。

もも「人気ブランド、ひなたぼっこの看板キャラ、おしゃれっ娘クマのベベ

「どうですー?欲しくないですかー?」

真奈美「うわぁお!?欲しい欲しい!

もも「これは先生の計画ではなく、わたしの計画になっていたんだよー♪」

「これをもらったら、先生はお家に帰るんだー

真奈美「了解しました!

先生はぬいぐるみを受け取ると、駆け足で帰って行った。

もも「さて、みゅーちゃん、メグちゃん、やっと一緒になれたね」

ミューズ「まさか!?」

もも「そう、すべては金髪少女を独り占めするため・・」

メグ「策士ですねー!」

もも「みなさん一緒に手を繋いで踊りましょう!」

ミューズ「しょうがないなぁ♪」

メグ「いいですよー!先生をやっつけたご褒美です♪」

3人は手を繋いで、花畑でくるくる踊って。

散歩したり、ベンチで金髪少女に挟まれたりしながら。

そのうちももは幸せで気絶してしまった。

目が覚めると、花美にひざまくらされていた。

もも「みゅーちゃん!メグちゃん!」

花美「もう帰ったわよ、用事があるって」

もも「わたしの至福のひととき・・・」

花美「楽しい時間はすぐに終わる、だから、その瞬間に集中しなきゃ記憶に残らない」

もも「いまを楽しめってこと?」

花美「いまとは、時間に捕らわれると掴めないわ、1秒1秒ではないから、そこから悟ってみて」

もも「2人とも行ってしまいました・・・もっと楽しみたかった・・・」

花美「時にはチャンスは二度訪れることがある」

もも「二度訪れるかな・・・?」

花美「そう望むのなら、いつかはたどり着くでしょうね」

もも「うー!わたしまた楽園へ行きたい!」

花美「本気でそう思うのなら、協力してあげる、でもいつでも生半可な気持ちの行動は故障して全壊を待つ馬車のようなもの」

「その水をあげるわ、最近暑くなってきたから、気をつけなさい」

姉は起き上がったももを見届けると、綺麗なツインテールをなびかせ、去って行った。

もも「金髪!次も!」

ももはゆっくり帰り道を歩き出した。

家に帰ると、姉が本を読んでいた。

もも「それ何の本?」

花美「生まれつき才能がある者はそれに溺れ、修練を怠りがちで」

「才能がない者は負けじと努力を重ね、着実に前に進む」

「どっちが偉いと思う?」

もも「愚問じゃない?」

花美「その通り!」

花美はももの頭をなでると、部屋に戻って行った。

ももはその姉を見ると、自分も部屋に入り、ベッドにダイブ。

金髪の楽園を思い出して、栄華に浸った・・・。


8


木々のさえずり、小鳥の鳴き声、それは楽しむようにこだまする。

ヴァイオリンを弾く、女性は綺麗なロングヘアーをなびかせ、華麗に音楽を進める。

音楽が終わると、パチパチパチ!

拍手が巻き起こり、女の子3人は感動の笑みをこぼす。

花美「どう?今回は魔法を込めてみたけど」

もも「お姉ちゃんのヴァイオリン、聴いていると凄く気持ちいいよ!」

ふぇりす「脳がくすぐられる〜!」

えとわーる「まるでモーツァルト!」

花美「ふふっ、もう1曲行ってしまおうかしら」

再び演奏を始める花美、そこにミューズとめぐみが手を繋いで現れた。

ミューズとめぐみは素通りしようかと思ったが、花美は演奏しながら行く手を阻んだ。

2人は立ち止まると、演奏終了を待ったが、おろおろした。

花美「最近金髪2人で仲良くしているみたいだけど」

「もものこと忘れてない?」

ミューズ「忘れてない・・・けど?」

メグ「ちゃんと覚えてます!」

花美「この前も遊びに誘ったら断ったそうじゃない」

「またももが寂しくて暴走しても知らないわよ」

ミューズ「今はメグちゃんと一緒にいたくて・・・」

花美「あんなにももが良くしてくれたのに、ないがしらにするのはひどいんじゃないかしら?」

すると花美は元の切り株の近くに移動し、演奏を再開した。

ミューズ「うーその通り・・・」

メグ「わたしたち、金髪協会は解散しましょうかね・・」

金髪2人は別れて、別々の道を帰って行った。

演奏再開、えとわーるはヴィオラを出して、花美と一緒に。

「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364(320d)〜第3楽章」の演奏を開始した。

えとわーる「ヴァイオリンとヴィオラの会話、お姉さんと何かを語ってるかのような?」

花美「音楽は宇宙の真理を奏でると言うわ、何かを超越した会話なのかもね」

演奏が終わると、拍手喝采、演奏会は大成功のうちに終了した。

次の日、もも、ふぇりす、えとわーるが公園でおにごっこで遊んでいた。

もも「お待ちになってー!わたしのふぇっちゃん!」

ふぇりす「捕まえてみなー♪」

えとわーる「おっと!わたしは2人の仲に水を差す、浮気役!」

「それっ!ももちゃん、こちらにも魅力的な女子がいますよ!」

「わざと捕まえやすそうに誘惑する、これぞ恋ドラマのセオリー!」

もも「そんなこと言ってると、本気出しちゃうぞ?」

ふぇりす「こうなったら?」

えとわーる「やりましょう!」

もも「え?」

ふぇりすとえとわーるは2人一緒に編隊を組むと、ももの牽制を始めた。

抜群の連携プレー、ももはどっちに向かっていいか分からなくなった。

えとわーる「二兎を追う者は一兎をも得ずを再現!さあどうします?」

もも「これではいたずらに体力を消費するだけ・・・」

「何か策はないのか・・・・あるはずだ・・うーん・・・」

ももはそう考えていると、目の前が見えなくなり、綿のような草の壁に突っ込んだ。

もも「きゃー!!」

もふっ!として跳ね返ると、ももは倒れて目がバツになった。

ふぇりす「大丈夫?」

えとわーる「きゃー!至急救急隊を!」

そこにミューズがとぼとぼ歩いて、ももたちに気づかず、噴水に見とれる。

それを発見したももはすぐに起き上がって、突進!ミューズに抱きついた!

ミューズ「わわわわわなに!?」

もも「次はみゅーちゃんが恋の逃避行役!」

「みんな行くよー!恋の逃避行!」

恋の逃避行、とは。

制限時間は7分、2対複数、2人組みは制限時間まで逃げれば勝ち。

複数人は2組みのどちらかをタッチすれば勝利。

2組みはお互い離れてはいけない。

実行には大きな公園が必要である。

もも「さぁ!みゅーちゃん来て!」

ミューズ「え?え?」

ふぇりす「おおっと!早くも結婚するのかー!」

えとわーる「開始は1分後・・2・・1・・開始!」

ふぇりす「父さんは認めないぞ!お前とアイツの結婚なんかー!」

えとわーる「お母さんも反対します、もっといい人を見つけなさい」

もも「お父さんとお母さんが認めなくてもいいもん!みゅーちゃんと一緒になるもん!」

じょうだんを言っているうちに、茂みの中に誘い込まれ。

ふぇりすとえとわーるはももたちを見失ってしまった。

するとふぇりすが茂みの中から金髪を見つけた!

ふぇりす「おおっと!お嬢さん動くなよ、このふぇっちゃんフィンガーが火を吹くぜ?」

タッチ!と思ったらミューズではなく・・・メグだった!

ふぇりす「なにしてんの?」

メグ「だって・・・友達なのにみんなのこと避けちゃって、それに気づいたら落ち込んで・・」

「そんな時にみんなで遊んでたから、この茂みの中から見てて・・」

ふぇりす「おおっと!子供が落ち込むなんて!子供は太陽の子!それ、飛び入り参加だ!」

メグ「えー?」

メグが参加となり、ふぇりす軍はパワーアップした。

森の中に潜むももとミューズ。

ミューズ「ねぇ、人生ってなんなの?」

もも「迷ったの?あの一件で」

ミューズ「そうみたい・・・・」

もも「人生はね、自分勝手にモノを見ると分からないんだよ」

ミューズ「自分勝手?」

もも「人が思うよりも、もっとずっと尊いものだし、とても貴重な1ページ」

「それは喜劇のようで、悲劇のようで、実は暖かくて切ない」

「夢のようで夢ではない、すごく美しいもの」

「たぶん、それは恋、人生とはこの世界に恋をすることなんだと思う」

ミューズ「そうなの?」

もも「ちょっとカッコつけちゃったかな、遠くにふぇりすが見えるね」

「あれ?メグちゃん?こっちへ来る?」

ミューズ「きっと飛び入り参加したんだよ」

もも「なら負けないぞー!それー!」

メグ「あれは!?捕まえてやるー!!」

もも「それは無理な話しですよー?諦めましょう♪」

メグ「勇気が必要な場面で諦めるのは、破滅の奴隷になること!行きますよー!」

ミューズ「速いよー!」

ももたちは森の木を利用して距離をなんとか維持する。

メグ「こらー待てー逮捕するぞー!」

そこにふぇりすが現れる。

ふぇりす「さあお嬢ちゃん、観念するんだー!」

もも「きゃー!変態さん!?警察呼びますよー♪」

メグ「なに!?ではわたしはふぇっちゃんを逮捕しないといけないの?」

そんなこんなで森を抜け、グラウンドに出るももたち、するとそこにはえとわーるが!?

えとわーる「よくぞきた英雄ももちゃん!だがわたしの前にひれ伏し、その笑顔で辺りを照らすがいい!(棒読み)」

3人に挟まれ、ももはピンチ!

もも「ひー!こうなったら!?」

ミューズ「もう仕方がないね・・・」

もも「そのジュースを飲みなさい、わたしは後を追います」

ミューズ「おお!ももちゃん、必ずや後を・・」

ももとミューズは大根芝居をすると。

笑いながら、大の字になって倒れた。

後から来た、3人も笑いながら仰向けになり、空の大きさを鑑賞した。

もも「空ってなんて広いんだろう・・・・」

ミューズ「空に漂う雲は、なんだかとっても幸せそう・・・」

ふぇりす「雲って綿あめみたいで、おいしそう・・・」

えとわーる「あの先に宇宙が・・・」

メグ「空だけで1枚書けそう・・・・・」

5人は起き上がると、また大笑いして、手を繋いで、第2ラウンドを開始した。

夕暮れ、5人はベンチでアイスを食べる。

ミューズ「業務で頭を悩ませ、頭痛がする人はアイスを早食いしちゃだめ!」

ふぇりす「なんで?」

ミューズ「さらに頭が痛くなるから」

メグ「ぶふー!ユーモアですねー!」

もも「さて、もう5時30分です、早く帰らないと暗くなりますよー?」

えとわーる「夜行性の動物が出てきて、地味に怖いですよー?」

ふぇりす「それはマズイ!?みんなももちゃんの指示に従えー!」

もも「では解散、また明日!」

5人は手を天に上げ、ハイタッチすると、それぞれの帰路についた・・・・。


9


キンコーンカーンコーン!!

学校の鐘が鳴り響く、それは正午の昼時。

もも「お昼タイムですねー!」

ミューズ「待ちに待ったイベントだよー!」

メグ「今日は松茸弁当なんだー♪」

もも「わたしはねーサツマイモ定食!」

ミューズ「わたしは煮物弁当!」

キャー!!

嬉しそうな声をあげて、弁当を持って屋上へ向かっていく3人。

さて、いざ屋上に上がると、ふぇりすとえとわーるが何やらモメていた。

えとわーる「2人で食べようって言ってたお菓子もう食べたなんて、信じられない!」

「早弁ならぬ、早菓子ですよ!」

ふぇりす「わるいわるい、次からは気をつけるよ」

えとわーる「今回は見逃し・・?」

「預けたデザートも?」

ふぇりす「申し訳ない!」

えとわーる「そんなんだから、体重が増えるんですよ!この!そんなこんなでスリム体系!」

ふぇりす「なに!?ならえーちゃんはそれを超えたモデル体系めー!」

えとわーる「あなただって、この前子供が無くした帽子2時間かけて見つけ出してあげたでしょ!」

ふぇりす「そういうえーちゃんは飼っているハムスターを誰よりも大事にしているクセに!」

「ハムスター見たよ、目がキラキラしていて、幸せそうだった、この飼育の達人!」

もも「だめだめー!ケンカはなし!」

ももが割って入る、メグとミューズも止めにかかった。

えとわーる「ならば、このバーサーカーソウルで決着つけましょう!」

ふぇりす「望むところだ!」

えとわーるはトランプを出すと、お互いに3枚配り、お互いの手札にジョーカーを入れた。

えとわーる「残り2枚になったら、もう一度やり直し、いいですね?」

ふぇりす「先にジョーカーを引いた方が負け、負けたほうはなんでも言うことを聞く、望むところだ!」

2人は交互にトランプを引くと、なんとふぇりすはジョーカーに当たった。

えとわーる「わたくしの勝ちです!」

「バツとして仲直りしなさい!」

ふぇりす「了解!」

2人は握手をすると、何事もなかったかのように、2人で座り、お弁当を食べ始めた。

ふぇりす「今日はえーちゃんと食べるよーごめんねーもも」

もも「りょーかい、じゃあわたしはみゅーちゃんとメグちゃんを独り占め♪」

5人は仲良く昼食、ももの幸せな時間は過ぎていった。

午後1時。

もも「必須授業は午前で終わり、今からは選択科目♪」

ミューズ「自由科目にする?」

メグ「それだと単位取れなくなりますよー?」

もも「部活を見て回る?」

メグ「それがいいですねー!」

もも「スターボード部にレイピア剣術部、ウォーターサバゲー部」

「いろいろありますね」

ミューズ「これなんてどう?星空部!」

メグ「星空を見る会だってー!」

もも「それいいですねー行きましょ♪」

3人は星空部へ移動した。

星空部は少し清楚なところにあった。

どこかの高級ホテルを思わせる造り、部屋密集地帯を抜け、たどり着く。

ガチャ!

もも「たのもー!」

部長「いらっしゃい」

メグ「看板はもらっていくですよー!」

部長「あなたたちは道場破り?相手になるわよ?」

ミューズ「何で勝負する?」

部長「そうねぇ、って釣らないでくれる?」

そこには、豪華な花で飾られてたカチューシャ、そしてロングヘアーに少し分けた女の子。

それもかなりの美少女。

そら「わたしは宇宙、そらって読むの、分からないわよね?」

もも「この娘ツンツンしてるー!ツンデレ?」

部員「そらちゃんは気に入った相手をいじりたがるSだよー♪」

そら「こら!」

もも「じゃあ、いつもSなんだ」

そら「なに言ってんの?」

もも「だって、そこのマックのジュースのカラの山、ぜんぶSだから」

そらは後ろを向いて、口を押えて、笑いをこらえた。

そら「・・・ここに来たからは興味があるってことよね?」

ミューズ「興味がないなら来てないけど」

そら「鋭い・・・・」

メグ「星空ってことは夜?」

そら「そうよ、これ丘の地図、良かったら今夜どうぞ」

もも「りょうかい、参加させてもらうね」

3人は星空部を後にした。

メグ「夜ってことは・・・9時?」

ミューズ「たったの9時だよ?」

メグ「きゃー!夜行性の動物が飛び交う9時!ひぇぇぇぇ!!」

もも「大丈夫♪わたしがついてる♪」

ももはなだめるようにメグをさすった。

もも「まだ時間がありすぎるよ、どうする?」

ミューズ「一定の成果をあげなきゃ、進級に差し支えるよ?」

メグ「ひとりだけ1年下はいやだよー!」

渡り廊下を歩いていると、なにやらヴァイオリンの音が聞こえてきた。

ももたちは気になって外に出ると、花美とえとわーるが演奏していた。

もも「お姉ちゃんだ、他の大学生もけっこう敷地に入ってきますね」

メグ「お隣だからねー!」

ミューズ「せっかくだから聴こうよ♪」

3人はコンサートホールのようになっているところのベンチに座り、音楽を鑑賞した。

ミューズ「この曲はフルートとハープのための協奏曲 ハ長調K.299(297c)〜第1楽章というモーツァルトの力作だね」

もも「えーちゃんほんとうに音楽ならなんでもできるね、前はヴィオラ、今回はハープ!」

メグ「お姉さんだって、フルートもできちゃうんだよー!」

うっとり3人は音楽に聴き入っていた。

演奏が終わると花美が3人のところへ来て、3人にレポート紙を渡した。

花美「きちんとレポート取らないと、進級できないよ?」

もも「りょうかい!ももちゃん頑張ります!」

しっかりレポートを取った3人はその場を後にした。

ふとサッカー場を見ると、ふぇりすがプレイしていた。

ポジションはトップ下、女子サッカーはふるーつでは花である。

ふぇりすは芸術的なドリブルで3人を抜き去ると、華麗にシュート、惜しくも防がれるが。

ほとんど無双状態であった。

ミューズ「またふぇっちゃんゾーン入ってる」

メグ「心の底からサッカーを楽しんでますねー!」

そのまま庭を進むと画家部がたくさんいて、絵を描いていた。

もも「芸術もありますね」

メグ「リンゴの絵?」

もも「芸術ってどうやって描くのでしょう・・・うーん」

ミューズ「芸術は酔えば書けるよ」

もも「酔うですか、なるほどー」

メグ「さすが芸術家!」

ミューズ「でも書いているうちに面倒くさくなっていって」

「おまけに書いた作品はどうしても好きになれないっていう、歪み様だけどね」

もも「なるほどなるほど」

ももはメモに書き記していた。

メグ「そろそろ普通教科に参加しましょうよ」

もも「きちんとしてなきゃやることないよね、参加しよう」

3人は教室に戻り、そこから国語の選択授業に参加した。

夕方、いつものように5人と別れると、帰路につき。

家に帰ると、8時ごろまた学校へ行った。

それは暗い夜道、なにやら光の球がこちらへ・・。

メグ「こわいですー!」

それはメグで、懐中電灯の代わりになる蛍石を持って歩いていた。

さらにベタベタ張り付くメグ、ももは笑顔でなだめる。

そのうち3人が加わる。

途中おまわりさんと遭遇した。

おまわりさんは5人に挨拶して、笑顔で。

おまわりさん「お嬢ちゃんたちが安心して夜道を歩けるように、パトロール中であります!」

「ここ2年ほど、不審者情報が1件もなし、誠心誠意努めさせて頂きます!ではっ!」

おまわりさんは厳格な顔をしながら、パトロールを続行した。

えとわーる「この辺りはおまわりさんの目が光っていますね」

ふぇりす「上空にも飛んでいるよ、ほらスターボード!そして1人!」

ミューズ「すごい・・あれが警備飛行術・・」

もも「暗い夜でも飛行できる技術、すごいなぁ・・・」

月に照らされてうっすら見えるおまわりさんにみとれながら、5人は学校の裏の丘に到着した。

そらが出迎える。

そら「今日は満月よ、星もいっぱい、カメラは忘れてないでしょうね?」

もも「ばっちり!今日はよろしくね!」

部員「ココアあるよー紅茶も♪」

ミューズ「紅茶大好き!」

5人は座り込み、星空を眺める。

えとわーる「昔から多くの人々が、星に願いを込めてきた」

そら「何万年も続くこの光景、それはこの世界の神秘」

「そして不変の真理でもあるわ」

ミューズ「自然の摂理そのもの!」

もも「あっ!流れ星!」

ふぇりす「お願いしなくちゃ!」

メグ「スケッチ!っと♪」

思い思いに星空を楽しむ女の子たち。

そこに大学生の集団がやってきた。

その中には花美がいて、ヴァイオリンを持っている。

花美「どう?その星空を背景に音楽は?」

もも「いいや、星空は背景じゃなくてメインだね」

花美「なかなか成長したわね♪」

「みんな、演奏の準備はいい?」

大学生たちはそれぞれ楽器を持っていた。

花美が合図を出すと、みんなは演奏を開始した。

ミューズ「G線上のアリア!?」

もも「ん?それは?」

ミューズ「バッハの力作であって世界的名曲!」

メグ「なんだか・・・宇宙が・・・」

もも「なんだか、宇宙が見えます・・・」

ミューズ「バッハの曲は小宇宙を奏でる、これを星空鑑賞に持ってくるなんて・・・」

演奏が終わると、静かな拍手に包まれた。

ふぇりす「願いが叶った!」

メグ「どんな願い?」

ふぇりす「この鑑賞会がもっと美しくなりますように!」

えとわーる「すばらしいです!わたくしもほとんど同じ願い!」

5人は笑顔でくっつき合いながら、星空を思う存分楽しんだ。

その夜は女の子たちの笑顔で包まれ、10時過ぎには全員が帰宅した。

翌日、いつものように登校する5人。

もも「昨日の鑑賞会、楽しかったね!」

ミューズ「最高のひととき!あぁカメラに撮って良かった・・!」

ふぇりす「願い事の件、えーちゃんとは気が合うよー♪」

えとわーる「ふぇっちゃんとは一心同体、ももちゃんともね♪」

メグ「ずるーい!わたしも一心同体仲間に入れてー!」

もも「みんな仲間ですよ♪」

全員が微笑む8時の光景。

変わらぬ日常、それでもって暖かな日々。

5人の尊い毎日は、これからも続いていく・・・。


10


ガヤガヤと賑わう、それは商店街のフリーマーケット!

数多くの品物が出品され、人々は掘り出し物に酔いしれる。

いつもの5人は、ワククワした気持ちを抑えながら、切り株を模った店を巡る。

もも「これはどうでしょう?オルゴールですよ?」

ミューズ「わぁ!いい音色!これください!」

店主「はいよー500円!」

ふぇりす「ももちゃん、ここにサッカーボールがあるよ」

もも「アクセルラウンド3000ですね、安い、良質、有名が揃った最高のボールです♪」

ふぇりす「それでもってなんとラテックスチューブ!ブチルチューブより質が高い!」

もも「普通に買うと3700円ですね、でもこれ900円?」

えとわーる「まだ数回しか使ってないようなボールですよ」

メグ「お買い得なんじゃないー?」

ふぇりす「じゃあこれ買うー!」

店主「まいどー!」

もも「さてわたしも・・・あら?」

そこには赤い絨毯を広げた、占い師のようなお店があった。

そら「えとわーるちゃん、いらっしゃい」

えとわーる「箱ですね、なんでしょう?」

そら「この中のものは全部100円よ」

えとわーる「開けてみましょう」

もも「わたしもー!」

そら「なにを選ぶ?」

メグ「はいーひとつ目の箱は・・・どら焼き?」

「わたしこれにするですー!」

えとわーる「んーと、真ん中のは・・・日記帳ですね?」

もも「右端は・・立派な装飾の空の箱?」

えとわーる「日記帳はこれからの思い出を記入できるから有益ですね、これにします」

メグ「お腹を満たせるからこれですよー!」

もも「空の箱ですけど、これにしますね」

そら「なんでよ?」

もも「外見だけ立派なのに中身がないなんて、見かけ倒しもいいところ」

「でも中身だけある粗末な箱よりはだんぜんいい」

「誰が粗末な箱に興味を示そうか、いくら中身があっても見られなければ空箱同然」

「しかも豪華な箱は花を入れればもう中身も伴う、これくださいね♪」

そら「むぅ・・・この人・・・」

えとわーる「そらちゃんも一緒に見て回りましょう」

そら「いいわよ、今ので在庫なし、店じまいね」

そらは店を手際よく畳むと、後ろのお店の倉庫に入れて、6人となった。

しばらく歩いた、音楽家もちらほら見かけ、イベントの準備をしているようだった。

ふと、ももは古代ギリシャの哲学者を思わせる、風変りな老人が経営する露店を発見。

そのお店の品物は・・・。

もも「正義と書かれた札、これを売ってるの?」

老人「左様、若娘よ、これに興味があるとは目利きじゃな、対応次第で非凡とみなす」

もも「これ買えるから売ってるんだよね?」

老人「愚問なり、確信を得たければ値札を見よ」

ふぇりす「えぇー!10万円!?ただの札が!?」

そら「何考えてんの、この爺様」

もも「じゃあ買うよ」

ミューズ「え?」

メグ「10万円なんてあるんですかー?」

もも「わたしを売ってそのお金でその札を買う」

老人「自己を売って正義を買うと?」

もも「わたしの値打ちってどう?」

老人「凡人ではあるまい、自己を売ったからにはいつかそれ相応の行動をとれよ」

「札は娘、そなたのものだ」

ももは札を手に入れ、美しいほほえみを浮かべると、バザー会場を歩いて行った。

そら「あの娘!そのくらいだったなんて!」

ミューズ「ももちゃん?」

ふぇりす「わー意味わからん!」

えとわーる「ももちゃん、将来大物になるかも・・」

イベント会場に着いた、そこには特設のステージが設けられていて。

野外バンドのような感じであり、イスが数えきれないほど置かれていた。

ももたちはイスに座っておしゃべりを満喫していると。

ぞくぞくと人が集まってきて、音楽家もスタンバイ、そしてステージが開幕した。

音楽家が演奏を開始。

会場は優しいオーラに包まれる。

ミューズ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク−第1楽章というモーツァルトの代表曲だね」

もも「揺らぎ成分が含まれ、脳にリラックス効果があるという、魔法!」

演奏が終わり、次の楽曲に移る時。

おさげの女の子が現れ、そらの隣に座った・・・とたん。

2人はイチャイチャを始めた。

ふぇりす「なにやってんの?」

そら「う・・うるさい・・・うさちゃんと一緒になるとこうなるの!」

うさ「はろー!ふぇっちゃん!」

ふぇりす「あー!近づくとイチャイチャ状態に持ってかれるっていう、C組の伝説うさちゃん!」

真奈美「若いっていいわねー♪」

後ろから真奈美先生が覗く。

メグ「で・・でたぁ!?」

真奈美「お化けみたいに言わないで!」

メグ「カメラモンスターってつくくらいだから、お化けの同類ですよー!」

真奈美「そもそもカメラモンスターはわたしで3代目で・・・」

ミューズ「お化けが進化したのがモンスターだと思います」

ふぇりす「は?進化?」

えとわーる「今日もバッチリカメラですね!」

もも「あれ?あれはおねえちゃんたちだ?」

ミューズ「次の楽曲始まるよ」

演奏が始まり、繊細さと豪胆さを兼ね備えたヴァイオリンが披露される。

うさ「んー?これは忙しい感じ?」

そら「うさ、もっと求めて!」

ミューズ「弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」〜第4楽章という曲だなぁ、ベートーヴェンの名作中の名作」

もも「あわわ!お姉ちゃん技量ハンパないよ!」

ミューズ「花美お姉さんって宝塚入ってたよね、だからうまいんだよ」

ふぇりす「へー・・・へ?」

えとわーる「それ音楽と違うです・・・」

演奏が終わり、辺りは拍手で包まれる。

もも「次の演奏まで時間がだいぶ空きますね、あれ?」

あそこの掲示板を見ると次は手品ステージ?

メグ「手品ならできますよ?はい!」

するとメグは手から花びらを出して散らせた。

それに気づいた観客たちはメグに視線を向け、司会者が勧誘してきた。

メグ「桜花流は桜保全の術で見せ物としては不完全ですよー!」

と言いながら、ステージに上がり、マジック?を見せるメグ。

拍手喝采!メグは一躍人気者になった。

客席に戻ってくるメグ。

ももはピンときて。

もも「オーケストラ、わたしたちでやってみない?」

ミューズ「いいねー♪」

ふぇりす「れっつちゃれんじ!」

えとわーる「楽器なら任せてください♪」

メグ「なんとかやってやるですー!」

その後、フリーマーケットでたくさん買い物を楽しんだもも。

明日の旗日にも集まろうと声をかけた。

翌日。

辺りは3メートル級のすみれの花畑が広がる、その中の30メートル級のピンク色のカワイイ花の上にて。

もも「えへへー♪お姉ちゃんにヴァイオリン教えてもらいましたー♪」

ミューズ「わたしは歌♪」

ふぇりす「あたしはDJ!対応できない音をチョイスするよ?」

えとわーる「わたしはハープですね♪」

メグ「わたしは演出!さあカメラを用意♪」

もも「さあ聴いてわたしたちの曲!」

全員「せーの!」

「にじいろみゅーじっく!」

もものヴァイオリンは問題なかった。

ミューズの声は綺麗で透き通っていて、曲の中核をなしていた。

ふぇりすの音源は違和感がなく、適合していた。

えとわーるのハープは幻想的な音色を奏でていた。

メグの演出はすばらしく、メグなしでこの映像はありえなかった。

演奏は5人一体となって進み、最後には大輪の花を咲かせる大成功だった。

パチパチパチパチ!!

気づくと、辺りを飛行中のスターボードと30人強の人が集まり。

拍手喝采!

5人は元気ハツラツでそれに答えると、第2楽章へと移った。

その動画はふるーつ中で人気を集め、再生回数は500万を突破したという。

巨大な虹が人を祝福し、5人は明日に向かって歩き出す。

時には泣き、時にはぶつかり、時には助け合い、5人の友情は混じり気が無く。

透明で、純粋、それでいて強い、ふるーつの学生のももたちの日記帳はここで筆が止まっている。

ももたちが日記帳の続きを再び書く時、どんな出来事が記されるのか。

少女たちが描く日常は音楽のように流れて行った・・・。


11


一面に広がるヒマワリ畑、身長2メートルのヒマワリが迷路をつくり。

花の世界へと誘う、そこはステラおばさんの自然遊園地。

麦わら帽子の女の子が詩人を訪ねる。

ヒマワリ畑の中で、2組のカップルが会話する。

もも「付き合って、もう半年になるよ」

「キスぐらいして」

レオン「キスだけが男女関係ではないと思うよ」

もも「そんなこと言ってると、こっちから迫っちゃうぞ!」

レオン「短気を起こさない、短気は若者の弱点」

「失うものは大きい」

もも「むー!」

ももはレオンの前に回り込むと、強引に迫った。

レオン「おっとっと!強い恋の炎」

「それでボクを燃やしてしまうのか!」

逃げるレオン、ヒマワリ畑の中で追いかけっこが始める。

レオンは小回りが良すぎて、ももは引き離され、そのうちレオンを見失った。

必死に探すももだが見つからず、3分が経過した。

すると向こう側のヒマワリの通路から。

レオン「こんな恋はイヤかい?」

もも「一定の距離から入れてくれないんだもん!」

レオン「わざとじゃない、ボクの性だ、許してくれ」

もも「そういう所は本当は好き」

「でもね・・・」

ヒマワリを押しのけてレオンの元へたどり着く。

もも「好きっていう想いが形にならないと、イヤ」

レオン「どうしてもキスしたいのか、女の子は感情が豊富だね」

もも「どうしてしてくれないの?」

レオン「昔から、そういうのには抵抗感がある」

ももがレオンの肩をもって、顔を近づける。

レオンはもものほっぺに触れて阻止する。

もも「どうして!レオン君となら結婚してもいいって思ったのに!」

レオン「冷静に、恋心のまま結婚するのはキケンだよ」

「ボクはこれまで、3人の女の子と付き合ってきた、だから恋には慣れている」

「でも、ももちゃんは感情任せに事を運ぶ」

「君の足元はとても脆弱だ」

もも「わたしをフるの?」

レオン「その程度の関係なら、半年前ここであんなに美しい出会いはしていない」

もも「じゃあ!」

レオンはももの口を人差し指を立てて塞ぐ。

レオン「健全すぎるのさ、ボクは、きっと」

「ももちゃんの想いに少しも答えない、こんなに好きでいてくれるのに」

「それなのに、ももちゃんはずっと付き合ってくれている」

「こんな恩知らずで良ければ、最後には君を白鳩の宮殿へ招待したい」

ももは近くのヒマワリをいじくる。

レオンは飛んできた蝶々に見とれる。

ももはレオンに背中と背中を合わせると、手を握った。

もも「約束だよ!」

レオン「ボクは守れない約束はしない、なぜなら、男だから」

ももは笑顔になって、涙を一滴流す。

そこに吹き付けた心地よい風はももの麦わら帽子をさらっていった。

ももはヒマワリの上に乗っかった麦わら帽子をとり。

レオンと向かい合うと。

「もうキスはいいです、降参!レオン君の勝ち♪」

それを聞いて安心するレオン。

そして間をおくと、ももはいきなりレオンに抱き着いて、唇を奪った。

不意打ちに成功すると、ももは両手を飛行機のポーズにして。

猛スピードで逃げ去った。

それまでももは日記を書いていたが、これを期に筆はストップしている・・・。


12


町が一望できる丘の上、麦わら帽子を被った清楚な少女が景色を眺める。

少女は荷物の中からひとつのメモ帳を取り出すと。

何かを書き加えて、その場を後にした。

そこには「答えを探す旅」と書かれていた。

夏休みに入り、しばらくするとももは旅に出たのだった。

それは遠い地方への旅。

親は快く承諾してくれて、友達のみんなも笑顔で送り出してくれた。

今はうめ市から15000キロ離れた、マルティネス地方にいる。

プロペラの飛行機を乗り継ぎ3日、賢者の町で有名なザルツブルクを目指している。

もも「ここのユーシア市の定期便はあと1時間、そろそろターミナルへ戻らないと」

徒歩20分、丘と丘とで結ばれた、窪地に建物があり、巨大なスターボードでつくられた船が数多く停留していた。

それはまるで映画で出てくる宇宙港のスケールダウン版だった。

ももはターミナルの改札で切符を見せると、大きな待合室に入り、飲み物を飲んだり雑誌を読んだりして過ごしていた。

すると隣に振袖姿のおさげの女の子が座る。

その娘が振り向くと。

うさ「あっ!いつかの・・・ももちゃん?」

もも「わっ!C組の伝説!」

うさ「こんなところで会うなんて、なんで?」

もも「なんか頭がクラクラしてきた・・・」

うさ「あーごめん、香水キツかったね、フェロモン入り香水、消臭しとくよ」

うさは液体の入った霧吹きを取り出して自分にかけた。

もも「フェロモン入り?」

うさ「そうフェロモン、近づくと惹きつけられるの、そらちゃんがこの匂いが大好きで」

「喜ばせるために手に入れたんだけど、気に入っちゃって、わたしもかけてるんだ♪」

もも「周りの人巻き込んじゃうよ?」

うさ「わたしに興味がある人だけ引っかかるから今のところ問題が起きてはいないね、でも気をつけてるよ♪」

その時、アナウンスが鳴る。

「ザルツブルグ行きのお客様、搭乗開始のお知らせです、出発は14:30分を予定しております」

もも「いかなきゃ、じゃあまた!」

その時、そらが正面から歩いてくる、全身ロリータファッション。

うさ「わたしたち、実はスターボード世界大会を見に行く途中なの♪」

そら「あら、こんなところにいるなんて迷子かしら?」

そらは左手を右ひじに当て、右手をあげて顎に当てた。

もも「かわいい!こんな女の子がいたら、世界大会どころじゃない!」

「選手みんな揃って告白してくる!それにお嬢様っぽいインテリしぐさ!」

「おい!あそこに深い魅力の好女子がいるぞ!そらっカメラは独り占めだ!」

うさ「そのくせ、スターボードの天才と来た、プロと戦って3戦0敗の才女!」

「選手はいうさ、僕たちの仲間に入らないかい?イケメン揃い、結婚相手には困らないぞ?」

そら「なに言ってんの!わたしの夫はうさに決まってるじゃない!」

うさ「そうこうしているうちに、恋の便は出てしまうよ、まずはそれに乗ってから」

ももとうさは大笑いして、そらは真っ赤になっていた。

ちょうどスターボードを真ん中にして、上下に建物がくっついたかのような船に搭乗した。

それは10分後に動くと、素早く加速し、雲の上に入った。

4人用のソファにももとうさとそら、向かい合う。

するとうさが飲み物を運んでくる。

きゅうすに入れた紅茶だった。

それを3人のカップに入れると、うさはニヤついた。

うさ「さて、この中に激甘茶があります♪」

そら「はあ!?なにやってんのようさ!旅行をどれだけ楽しませる気?」

もも「いいでしょー!勝負してやりますよ!」

うさ「わたしもどれに入っているか分かりません♪では一斉にお飲みを♪」

もも「いざ!」

3人は一斉に紅茶のカップを飲んだ。

すると全員悶絶した。

もも「きゃー!」

そら「なっ!?」

うさ「んぎゃ!」

もも「なんで!?」

そら「なにやったの!全員に当たるなんて!」

うさ「ごめん、きゅうすに砂糖入れちゃったから・・・」

もも「ちょっとー!」

そら「うさ!」

ももとそらは抗議した。

2時間後、ザルツブルグ交際空港に到着した。

いくつかの発着所があって、垂直着陸を行い、着陸すると、細長い車が現れ。

全員搭乗したのち、建物内へ入った。

うさ「スターボード世界大会の会場はここから北へ50キロ、ミニバスに乗り換えるから、ここでお別れ♪」

もも「じゃあね!楽しかったよ♪」

そら「迷子になるんじゃないわよ」

3人は建物内で別れた。

空港から出ると、タクシーとミニバス。

つまり、スターボードの拡張版の乗り物があった。

そのうち座席つきの大型スターボードに乗り、花畑を通り抜け、街中へ入っていく。

スターボード用の広場に着陸すると、ももは賢者を探し回ることにした。

広場、人通りが激しく、噴水とベンチだらけ。

周りはヨーロッパ風の建築物、密着していてレンガづくり。

ある老婆がももを見るなり、はなしかけてくる。

老婆「見慣れない恰好だね、観光客に違いない、賢者をお探しかな?」

もも「はい、来たばかりで何の情報もないので助かります」

老婆「ついておいで」

老婆はももを誘うと、路地に入り、一軒の家にたどり着いた。

20歳くらいのお姉さんが元気よく応対する。

お姉さん「いらっしゃい!これはかわいいお譲さん、お名前は?」

もも「小桜ももです、15歳です」

お姉さん「わたしはミカ、よろしくね!」

老婆「あなたは確か賢者に会いたかったんだよね?」

もも「はい」

老婆「誰が賢者が分かるかね?」

もも「もしかしてあなた?」

隣にいたミカがはにかむ。

老婆「まだ半人前、ミカ、頼むよ」

ミカ「わたしとおばあちゃん、2人とも賢者と呼ばれています♪」

もも「えー!」

ミカ「おばあちゃんはわたしの師匠で、わたしはその弟子♪」

老婆「あなた何が目的で?」

もも「答えが欲しいんです」

「何が自分にとってふさわしいのか、何が自分にとって向いているのか」

ミカ「迷い始めたのが最近ね」

もも「なんでですか?」

ミカ「年齢と精神成長の時期を照らし合わせて感じた、そうであるという確信があるの」

もも「当たってます・・・」

老婆「何がふさわしい?それはひとつひとつピースをはめていくのが手っ取り早い」

ミカ「いままでの得意分野がぴったりとは限らない」

もも「なるほど・・」

ミカ「向き不向きは未知の領域、勇気を持って進んだ人だけが理解することができる」

老婆「それは常に不意打ちの形をとる、探すのではなく迎い入れるのが得策だよ」

もも「ありがとうございます」

ももは突っ立ったまま。

ミカ「なぜ立ち去らない?何か言いたいのね、言ってみて」

もも「好きな人がいるんです、でもうまくいってなくて・・・」

ミカ「どんな人?」

もも「詩人で、キザで、距離を置いてくるし、抱きしめてももらえない」

「でも好きだって言い続けて・・・」

ミカ「その人はあなたに対して何かした?」

もも「ピンチの時に助けてくれたり、落ち込んだ時に必ず現れてギター弾いてくれたり」

「わたしが機嫌が悪くなると、花の冠をくれたり・・・」

老婆「そいつは照れてんだね」

もも「照れてる?」

ミカ「友達関係を望んでいるのに、恋心で攻めてくるから。」

もも「じゃあ!キスを拒んだのは!?」

ミカ「友情のもとに付き合いたかったから。」

もも「そうだったんだ・・・」

ミカ「くれぐれも短気を起こさないように♪」

老婆「今日泊まるところはあるのかい?」

もも「ベーシックホテルに行こうかと」

ミカ「だめよ、そんなところ、あなたのようなステキな娘の行く場所じゃない」

老婆「ただ2段ベットが2つあるだけの場所なんて、疲れもとれん、泊まっていきな」

もも「ありがとうございます!」

老婆とミカの家に泊まったもも、この時、ももは人生で大切なことをいくつか教わった。

さらに次に日、いくつかの賢者に会ったもも、帰りの日、ある想いが頭をよぎった。

再びうめ市に戻ってくると、家に帰るなりスターボードを取り出し。

レオンの元へ向かった。

ももは本気だった。

スターボートに乗り、軽くジャンプする動作をすると浮き上がり。

激しく上昇、前と横移動の融合「サイドアクセル」をしたかと思うと。

高度を徐々に下げつつ重力と横移動で時速90キロを実現した。

近くを通ったおまわりさんはそれに気がつき。

注意をしに行った。

おまわりさん「こらー!そんな速度と体勢はだめじゃないか!」

おまわりさんのスターボードは追いつくのに3分かかった。

両者横に並んだ。

おまわりさん「誤って落ちたらどうするんだ!」

もも「ごめんなさい!と言わなきゃ落ちないってこと?」

おまわりさん「おおっ!?言ってる場合か!スターボード登録番号9522−A」

「速度を落とさないと家に出向いて説教だぞ?」

もも「説教?そんなわたしは彼氏に説教しに行くんですよ!」

おまわりさん「それまでに墜落したら元も子もない!」

「お嬢さん、君に何かあったらその彼氏はどうするんだい?」

ももはそのひとことで冷静になった。

両者停止した。

おまわりさん「彼氏さんに説教?だいぶ怒ってるね」

もも「だって、卑屈している人なんて、女の子から見たら魅力ないんだもん」

おまわりさん「同様に頭に血がのぼった女の子なんて、男の子は相手にしたくないと思うよ?」

もも「はっきりとした返事をくれないんだもん!別れたくなる!」

おまわりさん「どうしても女性は感情的になる、そのまま行ったら後悔するよ?」

もも「キスとか、強引に奪うしかなくて、好きかどうかが分からない!」

おまわりさん「男性の本心は言葉には出ない、行動を思い出してごらん、それが真実だ」

もも「好きでいてくれてるのかな?」

おまわりさん「あのね、お嬢さん、人には個性というものがある、人それぞれの接し方がある」

「雑誌や漫画、教科書通りの恋なんて、できるとは限らないんだよ?」

もも「え?」

少し沈黙。

「でも、大好きって言ってほしい、わたし最初から知ってた、あの人はなんか特別な・・!」

おまわりさん「その彼氏さんは大人になるにつれて、必ず君を拒まなくなる」

「君は見たところ15か、相手も15ぐらいか、そのくらいの男の子は思春期、繊細で荒々しい」

「そんな子に答えを急ぐのは酷なことだ、それとも君と彼氏さんは少し大人びているのかな?」

10秒沈黙。

もも「おまわりさん、ありがとう、わたし帰ります」

おまわりさん「刑法36条 スピード違反はその場で説教 任務完了であります、お気をつけて」

おまわりさんは去って行った。

遠くなるおまわりさんを見つめてももはメールを打った。

「大好きです、小桜もも」

5分後、着信が。

「ヒマワリ畑からやんちゃ姫に襲われて、無花果レオン」

ももは笑顔になると、家に安全飛行で戻って行った。

家には散歩中のミューズ、ふぇりす、えとわーる、めぐみが通りかかってきていて。

ももを見るなり手をふって。

すぐに家の中に誘われると。

土産話に花を咲かせた。

もも「賢者の方が、ご老体と20歳の女性で」

ミューズ「そんなに若いの!?平均は40歳だよ!?」

ふぇりす「賢者?いや賢人?なんでも知ってんの?」

えとわーる「ふぇっちゃん、賢人の方も人間、限界はありますよ」

メグ「賢者!?本でしか見たことない!」

「髭を生やして両手に本と杖、若者よ、よくぞきたーってやつ?」  

もも「はい、写真♪」

メグ「綺麗な女性!?わたしの中の賢者イメージがひっくり返った!」

花美「もも、いいプレゼントがあるんだけど?」

もも「なに?もしや金髪写真集!?」

花美「鳩待ち温泉郷の招待券よ?商店街のクジで当たったけど」

「有効期限内に行けない上に、5人分あるから、ちょうどいいわね」

もも、ミューズ、ふぇりす、えとわーる、めぐみ。

全員で歓喜の中、はしゃぐ5人。

もも「では、夏休みもあと1か月、ここはパーっと旅行しますか!」

4人「おー!」

笑顔でワイワイお茶する、女の子5人、ただいま青春まっただ中、美しい夏休みを満喫中です!


13


にじいろみゅーじっく!

ももちゃん達の学校システムについてっ♪

実はいつでも登校可能です♪しかもいつでも下校可能ですっ!!

朝来ても昼来たっていいのです♪

2時までの下校は正当な理由が必要だったりします、自宅でこれを学習するとかね♪

でも、成果が見られないと、提出しないと後々問題に・・・・。

午前は選択授業といって、選択性の教科で。

必須科目、普通の高校の授業と、特別科目という。

興味深い授業をずっとやっている科目がありますっ!

午後は選択科目と特殊科目だけで、あとは自由科目と呼ばれる行動方針ですね。

部活やってもオーケー!

図書室や資料室、視聴覚室、コンピューター関連、困らないし余る部屋数。

サークルで何かやったり、スポーツしたり。

いろんな人がグループを作るので定員不足がしょっちゅう。

無所属と聞くと、引っ張り込んでまで勧誘されます・・・うひゃあ!?


しかもっ!?午後は私服でもいいんです!!

制服が推奨されますがっ!!

女の子らしい服であれば、なんでもOK!

なんでも自由ですが、やっぱり成果を提出しないと最後には落とされちゃいます。

敷地が広大で、小中高大とほぼ全ての学校が隣接しているので。

午後になると行き来して交流がありますっ!

きちんとしていれば、怠けなければ卒業、進学は容易です♪


才能獲得が教育の目的ですので。

部費や設備は絶対尊守です!

教育の道徳は「無能は絶対悪」です!

自由主義教育ですね!


〇制服☆

スカートはフリル♪

ドレス+ロリータ♪

スカートはミニスカートタイプと。

ミドルロングと。

お姫様風のフリルのロング。

3種類ありっ!!

上はブレザー。

またはロリータ系。

制服らしさも併せ持つ!

帽子OK!

色は好みで選べて、日によって変えられます♪


〇用具☆

カバンはポーチ式からベルト系固定風ポーチ、カバンまで。

多種多様!

教科書は科目ごとに統一、洗練、小学生でも理解できるほど見やすい!

ノートはメモ帳なんて無駄にダサい用途ではなく。

身に着けるための、計算用や絵にしたり。

記録用として使用することを推奨して教えます。

知っているのは固形の材料で。

理解は身に着けた証拠が理念です。

自分に必要なものだけ身に着けることが原則です。

午後は私服でもOK!

髪飾りもOK!

規則は道理に沿えば原則なんでも認められます。


〇女子高?

鉄則として、男子校と女子高は区分けされ。

共学はあり得ない構図になっています。

性別混同で余計な問題を発生させない為であり。

自分の性別についてよく理解してもらう意図と。

異性についても、正体をよく知り、不要な交流を避けます。

区画整理の秘技により、街の中央商店街に行けば。

余裕でばったり遭遇します、たまに友達関係に発展するなど。

交流はあるのですけれど、性別の自覚はあるので。

互いを尊重し、禁域には踏み込まず。

親しき仲にも礼儀ありを素直に実行します。


〇支援施設☆

図書室が広大で、一般的な図書館より規模が大きく。

ありとあらゆる資料が保管されており。

かなりの数の名書や歴史書が貸出可能!

デジタル版もあり!

視聴覚室は、あたかも宇宙空間にいるような。

幻想的で神秘的な空間に浸ることができる!

発電は水素発電がポピュラーなので。

付近か敷地内に決まって流れている小川から。

取水して使用するけれど、施設によっては樹液で発電する。

場所によっては樹液がありあまるし、良くない所は樹液のせいで。

植物がやられることもあるからね。

映画スタジオや舞台、音楽スタジオ系列なども豊富!

施設がコンパクトになっていて。

無駄が一切無いので、このくらいの規模なら収まる不思議!!


〇学費☆

学費は少しお高いかな?

でも普通に払える適確な値段設定!

卒業生は毎年一定金額を学校に寄付する風習があります。

卒業生も学校に遊びに来ます、年上がいれば勉学も身に付きやすい!

全員で維持される施設のひとつとして。

市民や地方から、度々支援や、毎月の援護を受けています。


斬新かな?

このくらい進化させるのが、小説家〜♪


あとがき。

ハイテンションで書いてましたが。

ホームページ作成技術が無かったので。

とある場所で掲載していたものです。

やっとのことで中古のホームページビルダーを手に入れて。

書けるようになりました。


14


朝霧がほんのりやさしく包む。

淡い色のヒマワリ畑の開けた場所にももちゃんとれおん君がふたりきり。

小鳥のさえずりが、こだまする。

ももちゃん☆
「覚えてる?初めて会ったときのこと。」

れおん君☆
「運命な出会いだった、ももちゃんに熱情で追いかけられたのも。」
「初めてだったよね。」

ももちゃん☆
「古傷をえぐらないでぇ〜。」
「もうあんなに子供じゃありません!」

れおん君☆
「おおっと!お詫びにヒマワリのホットミルクでもいかが?」

ふたりは背中合わせに飲み物をいただく。

ももちゃん☆
「でも、まさかあんな妄執に憑りつかれるなんて。」
「恋に対する理解を怠ったんだね、わたし。」

れおん君☆
「あの熱情、妄執、ももちゃんを縛る鎖。」
「野性という名の獣の贄になったら、人ではない。」

ももちゃん☆
「じゃあ、久々にギター聞かせて。」

れおん君☆
「OK、僕も気分だ、存分に語ろう。」

れおん君は切り株の上のギターをエレガントに座り演奏を始める。

ももちゃん☆
「れおん君、ドの音が少し前すぎない?」
「空洞の真上で弾いてみれば?」

れおん君☆
「僕も思っていた所だ、響きの音質が少し低下気味だ。」

しばらく弾いていると、隣にいたももちゃんがいないことに気付いた。

れおん君☆
「マイハニー、ちょうど4時の方向15メートル。」

と発言した瞬間、切り株に残された時限信管が発動して。

爆竹が破裂した!!

れおん君☆
「んん!?フェイントか・・・・。」
「そっちに音がするか、そこにいるのはわかってるよ。」

ももちゃん☆
「なに言ってんの?れおん君の真後ろだけど?」

れおん君☆

「どういう技か、ももちゃんの本来のスキルかな?」

ももちゃん☆
「キスしたい!!」

れおん君☆
「なんのじょうだん?」

ももちゃんはれおん君に近づき、少し驚いた様子のれおん君の左手に。

紳士のようにキスをした。

ももちゃん☆
「ぷっぷ〜!!」

れおん君☆
「やられた・・・。」

れおん君は頭を少し右手で抑えた。

うっすら微笑むももちゃん。

少しにっこりしているれおん君。

そこに蝶々がももちゃんの指に止まった。

ももちゃん☆
「この光を昔からみんなで守って、繋げてきた、だからふるーつはこんなにも。」

れおん君☆
「素敵な星。」

ももちゃん☆
「だからわたしは、それを守りたい。」

れおん君☆
「僕も、みんなも同じさ。」

ももちゃん☆
「れおん君との、ひとときも、友情も、わたしの宝物。」

れおん君☆
「僕とももちゃんは、ベストパートナー。」

ももちゃん☆
「志を共にする男女、わたしと将来は婚儀を結んでくれますか?」

れおん君☆
「友情を結ぼう。」
「恋は溺れるのみ、友情は優しさと強さ。」

ももちゃん☆
「わたしの光によって照らされるひまわりの朝霧。」

れおん君☆
「僕とももちゃんは自分を救った、僕達は存在しよう、母なるふるーつと共に。」

ももちゃんとれおん君は若干横向きで、頭をお互いに添えた。

ももちゃん☆
「まだお互い未熟、わたしは自分を確立させなきゃいけない。」

れおん君☆
「僕もさ、互いに求め合うんだ、真理を、人を。」

ももちゃん☆
「また会いましょう♪」
「次はケーキを持ってくるね♪」

れおん君☆
「ブラボー!お手製は好みさ!お手並み拝見と行こう!」

ももちゃん☆
「想像以上にしてあげる!」
「じゃあ、これから図書館で博識を得る予定だから、行くね!」

れおん君☆
「さようならは言わないよ、また会えるからね!」

ももちゃん☆
「桜花流!幻惑移術!」

ももちゃんが一瞬で爆発して煙に包まれると。

ヒマワリの花びらが飛散し。

ももちゃんの残像がしばらく残り、煙が消えると。

ももちゃんの姿はすでになかった。

その足元には、ヒマワリの種が散乱していた。

れおん君は上機嫌でギターを弾き始めた・・・。

朝霧に、淡い音色が響き渡り。

青空には虹がかかっていた・・・。


15


町の中心街、複数の噴水と花壇、そしてなによりの商店街!

ハイタッチする金髪少女2人!!

あの背の小さい、賢そうな女の子。

花柄ドレスで装飾が眩しい!

帽子の金髪、後ろ髪が背中の真ん中ロングヘアー。

なんちゃって制服の美少女!

後ろでスーツで指揮するももちゃん!

ミューズ☆
「金髪同盟結成!さっそくの初任務だよー!!」

メグちゃん☆
「ぴこ〜ん!プランD-77を変則的に行くですよ!!」

2人は手を繋ぎながら、かわいくスキップダンスを始める!

その瞬間に花びらが飛び散る!!

衣装がチェンジされた!?

2人が・・・入れ替わった!?

ミューズ☆

「メグちゃんです!!」

メグちゃん☆

「みゅ〜ちゃんです!!」

付近で注目していた人達は拍手喝采!!

そして後ろからえとわーるちゃんが不意討ち!!

ミューズ☆
「おっとー!!」

みゅ〜ちゃんを捕まえようとした、えとわーるちゃんがすり抜ける!!

メグちゃん☆

「ふっふ〜!!」

みゅ〜ちゃんとメグちゃんは手を繋いで、いつの間にかえとわーるちゃんの後ろに!?

えとわーる☆
「リフレクターソレール!!」

えとわーるちゃんはパネルを空高く舞わせ。

ひまわりの筒から太陽光線を発射!!

パネルに反射して辺り一面が光に覆われる!!

ふぇりす☆
「アテナ、オーヴァーグラマトゥン!!」

向こうから、ふぇっちゃんが上空に舞わせたドローンを指示する。

えとわーるちゃんはそこへ反射した光を集中。

複数方向からのリフレクターが作動し。

みゅ〜ちゃんとメグちゃんが団扇のような道具を使い。

ドライアイスのようなものを駆使して蜃気楼を作り出す!!

上空に小さな太陽が現れる!!

メンバー☆
「太陽神の奇跡!!」

太陽から発生するエネルギーがものすごい方向あらゆる方向に反射!!

疑似オーロラが発生!!

白金の世界が辺りを包む☆

光輝く緑の光がいくつか、神秘現象となる。

一瞬、なにかが見えた。

ミューズ☆
「みゅ〜ちゃんです!!」

メグちゃん☆
「メグちゃんです!!」

ふぇりす☆
「えとわーるからのふぇりすです!!」

広場に集まった総勢300人の人達は笑顔で歓声を贈る!!

爆発して花びらをまき散らしながら。

4人は交互に位置を変更しながら。

みんなスキップで。

微笑ましい綺麗な笑顔で退場していく。

同時にその場の音楽家達が演奏を始める。

広場は歓喜と微笑みに満ちていた・・。

晴天の空には虹が・・・。

神秘的に輝く、淡い色の虹があった。


16


10メートルもある花畑の上空。

夜空をバックに、スターボードが2機。

ももちゃんとはなみお姉さんは華麗に飛び回る!

花美お姉さん☆
「ついてこれる?」

ももちゃん☆
「もちろん!弱さは捨てました!」

花美お姉さん☆
「Berkut Maneuver!!」

ももちゃん☆
「コブラ気味にっ!?」

ギリギリで追従したももちゃんを振り切って上空へ飛翔する花美。

花美お姉さん☆
「高度2500フィート!!実用制限高度!!」
「shooting star!!」

ももちゃん☆
「Seyfert!!」

大きな花の間を高速で通り抜ける。

花美お姉さん☆
「反応が0.2秒も遅いわよ、ぶつからない?」


ももちゃん☆
「相対距離算出済み、軌道ルート確保!!」

花美お姉さん☆
「反応速度の差を計算で埋める、中々完璧ね。」

横から何かが1機乱入してくる。

花美お姉さん☆
「スターボード暴走族、通称勝負屋さんよ、戦いましょう。」

真奈美先生☆
「あら〜♪ももちゃん、スピードが遅いわよ?」

だが、あまりにも操作感度が機敏で、追いつけない真奈美先生。

ももちゃん☆
「読める・・・あれをくぐったら、右+ピッチアップで追従してくる!!」

真奈美先生☆
「うそ〜?ももちゃんのことだから、てっきりピッチアップかと?」

花美お姉さん☆
「先生、後ろにぴったりついてるわよ?」
「カウントあと5秒で負けですよ?」

真奈美先生☆
「スクリューでどう?」

真奈美先生機はとんでもない動きをした!?

だが、失速が激しく、距離差で追走が不可能になった。

真奈美先生☆
「引き分けね〜☆」

花美お姉さん☆
「油断しすぎですよ、またやりましょう。」
「ところでももは?」

もも機は真下に編隊を組んでいた。

花美お姉さん☆
「んー?」
「やっと本気になったのかしら?」

ももちゃん☆
「手ごわいよ、お姉ちゃん。」

花美お姉さん☆
「詰めが甘いのよ、1から6まで、だから負ける。」

するとおまわりさんが華麗に飛んできた。

おまわりさんは真奈美先生機に攻撃を仕掛けた!

真奈美先生☆
「わ〜ん!全部見切られてるわぁ〜。」

おまわりさん☆
「勝手に勝負を仕掛けちゃダメじゃないか、罰としてすぐに帰って寝ること!!」

真奈美先生は何やっても、読まれすぎて、大人と子供の戦いだった。

おまわりさんはしばらく笛を吹き続けると、離脱して行った。

花美お姉さん☆
「初めてももと一緒に空を飛んだ時のことを思い出したわ。」

ももちゃん☆
「あのときと同じように、お姉ちゃんは大好きだからね。」

花美お姉さん☆
「うれしいわ、手をつなぎましょ♪」

ももと花美お姉さんは手を繋ぎながら、夜空をスターボードで駆けていった。

流れ星が素敵に輝く、神秘的な夜にて、スターボードという流れ星はきらめく。


17


ここは町中の文芸店。

アマチュア、プロ問わず、様々な絵画、小説が販売されている。

品数が豊富で、値段も格安、思わぬ掘り出し物が多く人気を博している。

ももちゃん☆
「みゅ〜ちゃんの作品これだぁ!」

みゅ〜ちゃん☆
「え?初作で1700円?」

店長☆
「あーみゅーちゃんのは色合いとか雰囲気が良くてそのくらい。」

ももちゃん☆
「査定でBランクを取ったんだ!すごーい!」

みゅ〜ちゃん☆
「小説の方もあるけれど、こっちはCランク・・・あれ?」

店長☆

「それ?今朝早くに年配の方達が5冊買ってったよ、30分で完売だし。」

ももちゃん☆
「わぉ!?天才みゅ〜ちゃん爆誕!?」

みゅ〜ちゃん☆
「質的には中の下だったんだけど、意外。」

2人は店から出て、隣のキノコを象った建物に入った。

ももちゃん☆
「わたしはっ!このアマチュア手芸ショップに出品してますっ!!」

みゅ〜ちゃん☆
「ん?これ?3000円の値がついてるよ?」

ももちゃん☆
「んなバカなー♪冗談に決まってるでしょ♪」

みゅ〜ちゃん☆
「ほかのももちゃんのは、5000円もあるけれど?」

ももちゃん☆
「冗談キツイ〜♪」

みゅ〜ちゃん☆
「冗談は柔らかくてはならない義務なんてあるの?」

ももちゃん☆
「ないですね♪」

みゅ〜ちゃん☆
「冗談は生活必需品なはずだよね?」

ももちゃん☆
「お店で買えるといいね!」

手を繋いでお店から出るももちゃんとみゅ〜ちゃん。

広場のステージにはメグちゃんが自慢のダンスで観客30人ほどを盛り上げていた。

ももちゃん☆
「あれだと、報酬は700円くらいですね〜♪」
「でもメグちゃんくらいになるとチップで毎回5000円も入ってるよね。」

みゅ〜ちゃん☆
「日曜ステージ!?学生の味方だよねー。」

そこにメールが入る。

ももちゃん☆
「えとわーるちゃんからです、動物園にいるそうですね、ふぇっちゃんと。」

みゅ〜ちゃん☆
「デートなの!?いつの間にそんなにラブラブに!?」
「女の子同士で!?そのあとキスとかするんでしょ!?」

ももちゃん☆
「ドラマの見すぎだよ。」

みゅ〜ちゃん☆
「ドラマはいくらかの事実を含みます、だから、3割は現実論です。」

ももちゃん☆
「7割ははずれでしょ?」

みゅ〜ちゃん☆
「はずれないように、3割を生かすんです。」

ももちゃん☆
「その3割の証明画像として、柴犬達とうさぎさん、インコまで!!」

みゅ〜ちゃん☆
「はあ〜!!動物園・・はぁあ〜柴犬や・・みんなと遊びたい!!」

ももちゃん☆
「下手するともみくちゃにされますよ♪」
「おおっと♪ここにもかわいい動物さんが♪」

みゅ〜ちゃん☆
「ひぎゃ〜!!もふもふされるわたし、しかも柴犬にも勝っちゃうわたし!!」

ももちゃん☆
「抱きしめさせるのだー!!」
「ってあれ?いつの間にそこに?避けられた?」

みゅ〜ちゃん☆
「相対時間を操作して、瞬間移動みたいにしたんだよー♪」

ももちゃん☆
「あきらめませんよー!!」
「捕獲してもふもふするのだー!!」

みゅ〜ちゃん☆
「捕まえてみてー♪」

体感時間を操作され。

急な速度差と、距離差が連続しすぎて。

まったく捕まえられる気がしないももちゃん。

ももちゃん☆
「ギブなのだー!!」

みゅ〜ちゃん☆
「ふっふ〜って・・・あれ?」

ももちゃん☆
「隙あり?」

みゅ〜ちゃん☆
「あったかい・・・ももちゃん・・・。」

ももちゃん☆
「お次はあそこの休憩所でわしゃわしゃにしてあげますよ♪」

みゅ〜ちゃん☆
「やった!緑茶とどら焼き食べたい!!」

ももちゃん☆
「わたしはみゅ〜ちゃんが食べたいですね♪」

みゅ〜ちゃん☆
「ほっぺた落ちても知らないぞ〜?」

2人は体を小突き合いながら、お店に入店する。

しかしすぐに出てきた。

ももちゃん☆

「なにがいたって?」


みゅ〜ちゃん☆

「カップルだらけ!!」

ももちゃん☆

「逃げろ〜!!」

みゅ〜ちゃん☆

「おー!!」

みゅ〜ちゃんとももちゃんは。

手を飛行機のポーズにして。

笑顔で疾走し、春の陽気が彼女達をふわふわにして。

もっふもふになった。


18


星空部の教室内、うさちゃんとそらちゃんがぬいぐるみをいろんな髪飾りで装飾している。

うさちゃんはツインロールの着物スカート、そらちゃんは背中後ろまでロングで大きなリボンの紫色ドレス、頭には花のカチューシャ+ビーズで装飾。

出来上がった特大ぬいぐるみを2人一緒に抱えて、満面の笑み。

うさちゃん☆
「そらちゃんみたいにかわいい!!」

そらちゃん☆
「そんなっ!うさちゃんを凌駕するかわいさと言った方が正解よ。」

うさちゃん☆
「じゃあ!そらちゃんを超越するかわいさは?」

そらちゃん☆
「インフィニティラブリーはうさちゃん、あなたに相応しいということよ。」

少し顔を赤くして後ろを向くそらちゃん。

後ろからうさちゃんが近づく。

そらちゃん☆
「あっ。」

うさちゃん☆
「飴玉をお口に入れちゃうのだ♪」

そらちゃん☆
「じゃあ・・・。」

うさちゃん☆
「わっ。」

そらちゃん☆
「うさちゃんのスカート、後ろから前部分をめくってあげた・・・・。」

うさちゃん☆
「うっとり・・・・。」

そらちゃん☆
「たまらない・・・・。」

うさちゃん☆
「髪なでたい・・・。」

そらちゃん☆
「あ・・。」

扉がノックされる。

うさちゃん☆
「現在誰もいらっしゃいません、また後程。」

メグちゃん☆
「空室でも構いませんよー?」

部室に強行突入するメグちゃん。

メグちゃん☆
「とってもいいことしてるんだって?」

そらちゃん☆
「かわいい・・・。」

メグちゃん。
「え?」

メグちゃんはそらちゃんに後ろから左手をおなかに回され捕まり。

右手で髪をなでられながら、頬を横髪とほっぺにほおずり気味にされた。

メグちゃん☆
「やっ!」

うさちゃん☆
「かわいいね・・・メグちゃん。」

そらちゃん☆
「もっとかわいがってあげたい・・。」

メグちゃんは正面にたぐり寄せられ、左手を腰に回され。

右手で後ろ髪を持たれ。

顔を見つめられた。

メグちゃん☆
「ひゃっ!?」

うさちゃん☆
「ずるい!メグちゃんばかりかわいがって!!」

そらちゃん☆
「だって・・・かわいいんだもん。」

メグちゃんはほっぺを触られ、髪をなでられ。

抱きしめられた。

抱きしめられている時に、タイミングよく。

きゅっ!っと一瞬力を入れられる。

メグちゃん☆
「あっ・・。」

そらちゃん☆
「まだやって欲しいことってある?」

そらちゃんはメグちゃんを離した。

メグちゃん☆
「・・・あります。」

そらちゃん☆
「なに?」

メグちゃん☆
「いけにえ。」

メグちゃんは手をわしゃわしゃ仕出して。

手っ取り早くそらちゃんに突撃した!!

そらちゃん☆
「うわあぁぁあ!?」

そらちゃんは柔らかく転倒した!!

メグちゃん☆
「さあどういう風にかわいがってあげましょうかねー?」

メグちゃんはそらちゃんをくすぐった!!

そらちゃん☆
「やあぁぁ!?ちょ!?やめっ!?」

うさちゃん☆
「ひどーい、わたしのそらちゃんはあげないぞー!!」

体当たり気味に突っ込むうさちゃんを後ろに跳んで避けるメグちゃん。

そのまま突進に移行してきたうさちゃん。

直撃したものの、命中時に後ろに跳んでダメージが無いメグちゃん。

そのまますぐにうさちゃんを捕まえて、後ろ髪と足をはらって。

転倒気味にうさちゃんをお姫様抱っこをしちゃうメグちゃん。

メグちゃん☆
「お姫様はもらって行くですよー!!」

うさちゃん☆
「うわ〜ん!!誘拐されちゃったよー!!」

そらちゃん☆
「運命が・・・わたしとうさちゃんを引き離す!!認めないわ!!」

部室から持ってっちゃうメグちゃん。

向こうからふぇりす。

ふぇりす☆
「おおおおぉぉぉ!!誘拐発生!!警察官のお父さんの教え通りに逮捕するぞー!!」

突っ込んでくるふぇりすにえとわーるちゃんが立ちふさがる!!

えとわーる☆
「これは正規の手続きを踏んだ、正統な拉致なのですよ?」

ふぇりす☆
「なにー!!警察はいいからって軍隊はいばるのかー!?」

そこにみゅ〜ちゃんと真奈美先生がペアで通りかかる。

真奈美先生☆
「そうなのよー♪小さい娘を抱きしめるのが趣味で♪」

みゅ〜ちゃん☆
「では、わたしも対象に選ばれた、ということですか?」


真奈美先生☆
「みゅ〜ちゃんは小さいんじゃなくて、みにまむなの♪」

みゅ〜ちゃん☆
「だからたまに抱き着いてくるんですね〜♪魅力的な意味で小さいなんて♪」

メグちゃん☆
「真奈美先生!!獲物を仕留めました!!」

うさちゃんが真っ赤になって運ばれてくる。

うさちゃん☆
「わたしはさらわれた・・おとぎ話のメルヘンの、ロマンチックでラブリーな!!」

真奈美先生☆
「じゃあ、みゅ〜ちゃんと交換ね♪」

みゅ〜ちゃん☆
「メグちゃん、購買でアイス食べよ♪格安期間だって♪」

真奈美先生☆
「半額券あーげるっ♪」

メグちゃん☆
「了解!アイス食べるです!」

みゅ〜ちゃんとメグちゃんは購買へ走っていく。

その場でしゃがみこんだうさちゃんを起こして優しく抱きしめる真奈美先生。

うさちゃん☆
「お・・お母さん・・・。」

そらちゃんが息を切らして到着した。

真奈美先生☆
「そらちゃんもおいで♪」

うさちゃんとそらちゃんが真奈美先生に抱きしめられる。

角から謎の影。

花美お姉さん☆

「写真頂いたわ♪」

「ももが喜びそうね♪」

ふぇりすとえとわーるちゃんが口論中。

ふぇりす☆
「公務執行妨害だ!!」

えとわーる☆
「軍隊に楯突くとは!!こっちの方が権限は上なんですよ?」

ももちゃんがひょっこりあらわれる。

ももちゃん☆
「あれ?みんなここにいたんだ、早くしないと人形劇始まるよ?」

ふぇりす☆
「緊急避難として、劇場に急行する!!」

えとわーる☆
「国籍不明機襲来!至急スクランブルを!!」

ももちゃん☆
「まってー!!」
「ってそこの角におねえちゃんいたんだ。」

3人は全速力で退場、少し驚いた様子でお姉さんも退場。

うさちゃんとそらちゃんは真奈美先生にさりげなく誘拐されて行く。

そして誰もいなくなった。

星空部には、うさちゃんとそらちゃんが2人一緒に1つの筆を握って描いた。

織姫と彦星&天の川がキャンパスに置かれていた・・・。


19


学校内、部屋使用予定版にはなみお姉さんが記入しようとペンを執ると。

横からふぇりすとえとわーるが重なる。

花美お姉さん☆
「あら?奇遇ね。」

ふぇりす☆
「奇遇、偶然、数奇ですね!」

えとわーる☆
「残念ですが、そのSランクの部屋はわたし達のものですね!」

えとわーるはペンをわざとらしく強奪した。

花美お姉さん☆
「ふふ〜?話は早いほうがいいわよ?」

ふぇりす☆
「ガムテープの刑にしてやるのだー!」

えとわーる☆
「たいへんに遺憾ながら、先輩の権利をはく奪しに挑みますよ!」

ふぇりすが無謀にも先制攻撃を仕掛けようとする。

が、花美お姉さんが猛烈なプレッシャーを放ってきた!

ふぇりす☆
「あわわ!体が動揺してうまく動けない!」

花美お姉さん☆
「あれ〜?なんかいやな予感がするぞ?」

花美お姉さんの周りには両面テープトラップが多数!

えとわーる☆
「食らいなさい!ガムテープボール炸裂!」

えとわーるはガムテープでつくったボールを10個投げた!

ひょいっと身軽すぎるジャンプで退避されるが、着地を狙ってみる!!

しかし!花美お姉さんに見切られて、避けられてしまう!!

えとわーる☆
「えっ!?中々のスピードなのに!?」

花美お姉さん☆
「投げるモーションが大きすぎるから、動作開始とともに動けば、当たらないわよ〜?」

ふぇりす☆
「リミッター解除!運動性能30%UP!」
「ゾーン戦法!」

ふぇりすとえとわーるはガムテープを必死にくっつけようと試みるが。

ひょいひょいダンスしながら避けられる!!

花美お姉さん☆
「1秒先くらい先読みすれば、簡単ね♪」

ふぇりす☆
「ダメだー!時間切れ!」

えとわーる☆
「ギブです・・・。」

姫麗ちゃん☆
「こら、はなみ、下級生いじめない。」

堂々と真ん中から登場する。

後ろ髪をウェーブやクセっ毛を生かし確立した。

宝石の髪飾りと頭の横に小さな王冠の気品ある娘が。

きらやかな微笑みでこっちへ歩いてくる。

花美お姉さん☆
「大学生取締役がなんでこんな所にいらっしゃるの?きららさん。」

姫麗ちゃん☆
「あなたのような道楽者を見物しに。」

花美お姉さん☆
「見物だけで御愉しみになられるかしら?」

ふぇりす☆
「大物とお手合わせ・・・・。」

えとわーる☆
「願いたい!」

花美お姉さん☆
「突貫するわよ。」

ササクサを持つ3人が姫麗ちゃんに向かう!!

姫麗ちゃん☆
「Megami。」

花美お姉さん☆
「動きに同調されてるかぁ。」

3人の攻撃をいともたやすくいなす姫麗ちゃん。

姫麗ちゃん☆
「自動で避けられる程度のもの。」

距離をとって再攻撃する3人。

花美お姉さんがプレッシャーをかける。

姫麗ちゃん☆
「そのプレッシャーは通用しないわよ。」
「Sylpheed。」

花美お姉さん☆
「あー。」

3人の再攻撃は突然あまりにも非力で無力になり。

ガムテープを奪い取られて、ふぇりすがやられる!!

ふぇりす☆
「にゃ〜!?」

角で見ている誰か。

今度はえとわーるがおでこにやられる!!

えとわーる☆
「んわぁ〜!?」

花美お姉さんは善戦。

横から。

フローレンス・アレーグリ。

香水がうっすら巻かれると。

甘い香りが辺りに散らばった。

4人の戦闘意欲が0になる!!

姫麗ちゃん☆
「いまいいとこよ。」

花美お姉さん☆
「咲桜(さくら)姫、豪華なメンバーね。」

フリルのミニスカートを揺らして、花の髪飾りが豊富のミドルロングの娘が駆けてくる。

咲桜ちゃん☆
「ずるーい!おねえちゃん!わたしも混ぜてよ!」

えとわーる☆
「さくらさんだぁ♪おしゃれピカイチ地方の有名人!!」

ふぇりす☆
「さっきからのぞいてたなー♪」

花美お姉さん☆
「残念♪お姫様♪舞踏会はお開きよ♪」

姫麗ちゃん☆
「そうね、じゃれ合いはこの辺にしておきましょ、みなさんおいでなさい。」

花美お姉さん☆
「ふぇっちゃん、えとわーるちゃん、おいで♪」

ふぇりす☆
「はーい♪」

えとわーる☆
「負けちゃいましたね♪」

5人はSランクの部屋に一緒に入り。

後から来た花美お姉さんの友達とおしゃべりや。

お茶を愉しみ。

演奏会で午後をみっちり使った。

花美お姉さん☆
「音源譜従来のより洗練させられない?」

姫麗ちゃん☆
「全員が使用できるようにするってこと?」

咲桜ちゃん☆
「旧式じゃあ、いい音は出ないよ。」

姫麗ちゃん☆
「音源譜の30項目のうち、他のを混ぜます?」

咲桜ちゃん☆
「花美ちゃん、即興曲から出せない?」

花美お姉さん☆
「こんな感じ?ヴィオラなら、ギターみたいに弾けるけど。」

姫麗ちゃん☆
「ギター?ハープやチェロみたいにも弾けるわよね。」

咲桜ちゃん☆
「じゃあこんな構図?」

花美お姉さん☆
「いい音ね♪歌夜音源と命名しましょ♪」

ふぇりす☆
「楽器むずい♪」

えとわーる☆
「こんな風に弾いたら?」

咲桜ちゃん☆
「ストロベリータイプ教えたげる♪」

姫麗ちゃん☆
「基礎は好きなものを想い浮かべる。」
「やってみなさいな。」

花美お姉さん☆
「3つの音源しかないから。」
「強弱と音色の七変に注目よ?」

ふぇりす☆
「簡素な曲ならできた!」

通りかかるももちゃんとみゅ〜ちゃん。

ももちゃん☆
「あれ?おねえちゃん、低周波も取り入れたんだ。」

みゅ〜ちゃん☆
「だからわたしにも聞こえるんだね。」

ももちゃん☆
「自分がハムスターくらいかわいいって言いたいのかなぁ♪」

みゅ〜ちゃん☆
「バレたぁ♪」

ももちゃん☆
「じゃあこのおやつをあげよう、かわいく食べて♪」

みゅ〜ちゃんは両手でハムスターみたいに人形焼きを食べた♪

ももちゃん☆
「ああっ♪至福♪」
「ずっと一緒にいて♪」

みゅ〜ちゃん☆
「ずっとじゃなく永遠に一緒にいてあげる♪」

ももちゃん☆
「わぉ!?」

2人はハイタッチして、廊下を手を繋いでスキップしてるんるん走行♪

ちょっとした吹き抜けの部屋の前には。

にじいろの音色と笑顔がこだまする・・・。


20


丘の上にある、低山がそびえる小川地帯。

研究施設にみゅ〜ちゃん。

みゅ〜ちゃん☆
「試験開始します!」

真奈美先生☆
「グットラック!」

みゅ〜ちゃん☆
「第4世代スターボード、わたしに使いこなせる?」

スターボードは軽快に高度を上げると。

機敏な動きで辺りを瞬間移動っぽく飛行していく。

みゅ〜ちゃん☆
「相対速度OK!機体に同調します!」

スターボードは突然!目にも留まらぬスピードでいきなり出現したり消えたりを繰り返す!

真奈美先生☆
「性能限界は見える?」

みゅ〜ちゃん☆
「少し動きに無理があります、完全にはついてこれてません。」

真奈美先生☆
「可変翼を展開してみて☆」

みゅ〜ちゃん☆
「了解!展開!」

スターボードから、コンパクトな翼が展開された!

みゅ〜ちゃん☆
「翼荷重が強いですけれど、安定性が完全になりました。」

真奈美先生☆
「では!第5試験開始です!」

遠くから、大型のスターボードに乗ったえとわーるが堂々とやってくる!!

えとわーるちゃん☆
「ああー大吉中吉小吉!!あなたは大凶!!」

みゅ〜ちゃん☆
「なにあれ!?ありえなくない?」

えとわーるちゃん☆
「みゅ〜ちゃん・・・会いたかった・・!!」
「一度そのかわいい状態で、抱きしめてみたくて・・・。」

えとわーる機からマイクロ・スターが12基射出される!!

みゅ〜ちゃん☆
「んん!?少し出遅れてる?」

えとわーるちゃん☆
「かわいいうさぎさん・・・!!」
「もっふもふのもっふもふ・・・。」
「もふもふもふもふもふもふ・・・・・!?」

みゅ〜ちゃん☆
「lockoff!フェアリー!!」

えとわーるちゃん☆

「ああああ・・・・クリアレェイ!?」
「イージス防護システム・・・。」
「無駄な抵抗をせず、好きにされなさい!?」

みゅ〜ちゃん☆
「これ訓練弾だよね!?動き速い!?」
「思念誘導に変更・・・!?」

飛び交う誘導兵器!

ギリギリで避け続けるみゅ〜ちゃん機!!

えとわーるちゃん☆
「そうですよ、それでみゅ〜ちゃんはいいのです。」
「もふもふされるのでいいのです。」
「一緒に寝てくれますか!?こんな形で寝てくれますか!?」

みゅ〜ちゃん☆
「体当たりしないでよ!?試験でしょ!?」
「そこ!斜め後ろからマイクロ!わたしのフェアリーで迎撃して・・玉砕!?」

真奈美先生☆
「ちょっと〜加減しなさいよ〜♪」

みゅ〜ちゃん☆
「分が悪すぎるよ!?」

れおん君☆
「行きます、真奈美試験官。」

みゅ〜ちゃん☆
「やっと援軍?」

れおん君とみゅ〜ちゃんで2対1にもつれ混む!!

えとわーるちゃん☆
「こらぁ!ダメじゃないですか、三角関係なんて。」
「いつのドラマかは知りませんが、浮気はさせません。」
「みゅ〜ちゃんを娶るのはこのわたしえとわーる!?」

えとわーる機が捕捉できない勢いで!?

れおん君が圧倒する!!

みゅ〜ちゃん☆
「すごい!第三世代なのに、機体性能以上の動きを!?」

れおん君☆
「1撃当てたよ。」

えとわーるちゃん☆
「わたしのハートはあなたの攻撃でブレイク!」
「心を奪おうなんて、最近の殿方はアグレッシブでいらっしゃる。」
「では、一夫多妻制とやらで、逝かせて頂きますよ!?」

れおん君☆
「むかしの実戦なら中破かな?」

えとわーるちゃん☆
「記念すべき中破を頂きました!」
「お礼にあなたに大破をプレゼントしたいのですよ。」

みゅ〜ちゃん☆
「えとわーるちゃんのマイクロ・スターは全部撃ち落としちゃった。」

れおん君☆
「武装がないよ?」

えとわーるちゃん☆
「では、わたしの心をパージ、自由になるこの翼!」

分離機で応戦するが、歯が立たず・・・。

みゅ〜ちゃん☆
「高機動仕様でも、捉えられないよね〜。」

れおん君☆
「手も足も出てないよ?」

えとわーるちゃん☆
「恋の試練にぶつかる!ああ!恋の試練にぶつかる!」

えとわーる機はリンゴの木にかすった!!

リンゴが1個落ちた。

真奈美先生☆
「事故っちゃダメよ!!」

えとわーるちゃん☆
「リンゴが落ちた!わたしも落ちる!万有引力の法則でベイルアウト!!」

えとわーるちゃんは機体を放棄し、ベルトのポケットパラシュートで生還する。

えとわーるちゃん☆
「着地は、今度こそ10点!!」

真奈美先生☆
「いいえ、模擬戦相手としては100点です。」

れおん君とみゅ〜ちゃん機が着地する。

真奈美先生☆
「みんなありがとっ!!地方にこのくらいの技量の飛行士がいないから。」
「困ってたの、はい、後で7000円支給されるわ♪」

えとわーるちゃん☆
「やったー!!7000円で飼いたいみゅ〜ちゃん!」

みゅ〜ちゃん☆
「もう!いつまで情念を暴走させてるの!?」

れおん君☆
「うさぎの写真集を見せたのがいけなかったのかな?」

えとわーるちゃん☆
「その通り!ハムケツ写真集はわたしの生命線!!」
「たんまり買うぞ買うぞ〜!!かかかかか買うぞ〜!?」

真奈美先生☆
「えとわーるちゃん、わかりましたから、ホットミルクをどうぞ♪」

えとわーるちゃん☆
「ホット!?わたしの心もホット!?あなたもわたしもホット!!」
「ミルクのようになめらかで、さわやかなめらかとろ〜りあまい!?」

真奈美先生☆
「みゅ〜ちゃん♪ちょっと♪」

みゅ〜ちゃん☆
「え?」

真奈美先生にみゅ〜ちゃんは地下倉庫へ連れて行かれる。

そこには、輝くオーラを放つスターボードが・・・。

真奈美先生☆
「G-001アリア「妖精」って言う、実用試験機だけど、これを贈呈するから。」
「いつも使って感想をもらいたいの。」

みゅ〜ちゃん☆
「えええぇぇぇぇわかりました!?」
「すごいものもらったなぁ。」

このスターボードを一通り見終わると、えとわーるが暴走していた。

えとわーるちゃん☆
「男の娘!!男の子!!男性!!男の人!?」


れおん君☆
「御嬢さん、これをされたいのかい?」

れおん君はえとわーるちゃんの頭をなでなでした。

えとわーるちゃん☆
「みゅゅゅゅゅゆゆゆゆ〜ちゃん!!」
「一緒に帰りましょう。」

みゅ〜ちゃん☆
「うん・・・・治った?」
「早速これで帰宅します、いい仕事でしたね!」

真奈美先生☆
「はぁい♪お次ももっといいお仕事しちゃいますかね♪」
「きょうはさようなら〜♪」
みゅ〜ちゃんは妖精アリアの操作性能に驚きながらも。

顔を真っ赤にするえとわーるちゃんと横にぴったり並んで。

綺麗な笑顔で途についた。

空には、うっすらオーロラがきらりと・・・・。


21


桜満開の公園でももちゃんとここあちゃんがシスコンプレイ。

ももちゃん☆
「義姉えさま・・・ひざまくら気持ちいい・・。」

咲桜姫☆
「それ!なでなでかわいい!!」

ももちゃん☆
「いい匂い・・女の子のいい匂い・・。」

咲桜姫☆
「抱きしめちゃうぞ!!」

母親のように抱かれるももちゃん♪

姫麗ちゃんとメグちゃんが2人で歩いて通りかる。

メグちゃん☆
「昨年の?」

姫麗ちゃん☆
「3割はソメイヨシノから復帰したわよ、案外無意味に落とすわよね。」

メグちゃん☆
「政府はまだ公表しないの?」

姫麗ちゃん☆
「事実、不老は当たり前だけど、全員は選ばない。」

メグちゃん☆
「一か所に留まれるレベルじゃないと、無理だよねー。」

咲桜姫☆
「お姉ちゃん、義妹ちゃん、人がいない公園でも、この娘は聞いちゃってますよ。」

姫麗ちゃん☆
「まさか、わざとよ、ほのめかせって、みんな言われてる。」

ももちゃん☆
「えぇ・・・わたし若いままでいられるのぉ?気持ちぃぃ。」

メグちゃん☆
「発展しきったから、いよいよ完成へ?」

姫麗ちゃん☆
「いいえ、文化や文明の水準、豊かさがまだ低い、あと50年はかかるわ。」

ももちゃん☆
「そうですぉ・・・わたしそれ進めたくて正義の札買って指導者に・・・ぐー。」

咲桜姫☆
「付近に3人ほど?」

メグちゃん☆
「どのくらいの距離?」

咲桜姫
「2時と4時と9時に平均50メートル、聞かれたかも、いいんでしょ?」

姫麗ちゃん☆
「そのまま噂くらいにはしたいものです。」

姫麗ちゃんはベンチに座り、ももちゃんの髪をなでた。

メグちゃんもベンチに座った。

咲桜姫がメグちゃんのほっぺにキス♪

メグちゃん☆
「〜♪」

咲桜姫☆
「この地方は発展が遅れたのかな?」

姫麗ちゃん☆
「人の発展、進化、技能はそのぶん進んでいるわね。」

メグちゃん☆
「ヤマト行きたいですー。」

咲桜姫☆
「今度3人で行きましょ♪」

姫麗ちゃん☆
「3日滞在くらいでどう?」

メグちゃん☆
「大好きー!!」

姫麗ちゃんに抱き着くメグちゃん。

なでなでする姫麗ちゃん。

真ん中に割って入る咲桜姫

3人でハイタッチ!!

ももちゃんがそのうち起きると。

桜吹雪が一斉に辺りを包み。

4人で花見を愉しんだ・・・・。 

シスコンプレイをしながら・・・。


22


虹色の花火が音もなく綺麗に展開する。

今日はスターボードのイベント!!

選手登録した人達はフラッグを持ち、宝を探すのだけど。

お互いバトルしてフラッグ奪取にて撃破が可能!!

フラッグ奪取数で特典がついたり、ヒントがたんまりもらえます!!

開始の星花火とともに、全軍スタート!!

ももちゃん☆
「おねえちゃん!わたし優勝します!!」

花美お姉さん☆
「はりきって真っ先にやられるのは常、まずは用心しなさいな。」

2人はイベントエリアの背丈が5メートルから15メートルある花畑を滑空中。

ふぇりす☆
「おお〜!?ももちゃんいただきっ!?」

みゅ〜ちゃん☆
「ふぇっちゃん?」

そこに特別参加の警察OBの人がっ!?

警察OBさん☆
「どうしたー?近頃の若い子は追い回されるだけか〜♪」

ふぇりす☆
「うわぁ!?読まれてる!?」

みゅ〜ちゃん☆
「おまわりさん☆」

警察OBさん☆
「んん?どうしてだろう?私の動きが鈍いのか?」

みゅ〜ちゃんはあっけなくおまわりさんOBのフラッグを取った!!

警察OBさん☆
「加減はしてないっ!悔いはないのです!ではさらばっ!」

花美お姉さん☆
「みゅ〜ちゃん♪機動が読めないわよ♪腕を上げすぎよ♪」

みゅ〜ちゃん☆
「ももちゃん♪も〜らいっ!」

ももちゃん☆
「ああっと・・・危ないっ!!」

ふぇりす☆
「あれ?間一髪?まただ?」

もう3機乱入してくる。

集中攻撃されてもやられないももちゃん。

各個撃破する花美お姉さん。

花美お姉さん☆
「やられるときにやられないのは超一流の証ね♪」

みゅ〜ちゃん☆
「あれれ?ももちゃん動きが変則的すぎて読めない?」

ももちゃん☆
「読めなきゃ読まなければいいんだよん♪みゅ〜ちゃん捕まえた♪」

みゅ〜ちゃん☆
「えぇ〜?負けそう?でもタダでは負けないよ!」

みゅ〜ちゃん機に食らいつくももちゃんだけど、やっぱり引き離された。

上空から黒い影・・・。

えとわーるちゃん☆
「えとわーるがきますよ!?えとわーるがきますよ!?」
「いいんですかー!?いいんですかー!?」

ふぇりす☆
「えーちゃんだ!なにやってんの!?」

えとわーるちゃん☆
「えとわーるではありません!?」
「えとわーるを超越したえとわーるです!?」

えとわーるちゃんの大型スターボードはQuasarを射出した!?

えとわーるちゃん☆
「じっとしててね♪」
「とってもいいことがあるよ?あるよ?」

20基放たれたQuasarはらせん状に回転しながら、全機に襲い掛かる!?

花美お姉さん☆
「もも、こっち。」

ももちゃん☆
「え?」

みゅ〜ちゃん☆
「戦線離脱!?」

ふぇりす☆
「うわわわわ!?」

えとわーるちゃん☆
「お待ちになられてふぇっちゃん!」
「恋人が電車で逝ってしまった時の気持ち、受け取ってぇぇぇ!?」

そこにいたすべての機が巻き込まれ、フラッグが落とされてしまい!

ゲームオーバー!?

えとわーるちゃんはチームで編隊飛行中の6人のグループにも攻撃を仕掛ける!!

機体態勢を向けた途端!!

それまでの熾烈な機動で失速し。

高度が下がりきり、あえなく大木に激突!

なぎ倒しながら突進!!

えとわーるちゃん☆
「気持ちでぶつかる!?さすがはえとわーる!?」
「えとわーる以下ではないが、もはやえとわーるとは違うえとわーる!?」

グループメンバー☆
「なんだあれは!?」

えとわーるちゃんだけで、猛烈な撃破機が大量発生して、運営側は少し顔がゆがんだ!?

ももちゃんは9人グループとの交戦中にお姉さんとはぐれた。

ももちゃん☆
「探しても・・?ん〜?」

そこに姫麗ちゃんと大学生のグループが一緒に飛んできた・・・。

姫麗ちゃん☆
「あら?お宝捜索中にかわいい娘が、ナンパしてあげる?」

ももちゃん☆
「姫麗ちゃん?」

真奈美先生☆
「あら?姫麗ちゃん?一度誘拐したかったのよね♪ももちゃん手伝って♪」

花美お姉さん☆
「もも!ってそんな場合じゃないわね。」

出会いがしらに空戦に入る両者。

姫麗ちゃんに牽制されるももちゃん。

ももちゃん☆
「わたし待ってたんだ、姫麗ちゃんという大物達と戦える日を。」

姫麗ちゃん☆
「それは光栄ね、最後まで相手してあげる。」

ももちゃん☆
「相対速度クリア、スピードと同調・・・空戦機動。」

姫麗ちゃん☆
「遅いわよ、反応が0.02秒も・・・どこ?」

ももちゃん☆
「あなたの真横です。」
「あなたの動きは華麗だけれども、勢いが無いとできないのかも。」

姫麗ちゃん☆
「スキルはひとつだけではなくてよ〜?」
「・・・宙返りを使わせるなんて、やるわね。」

ももちゃん☆
「わたしは思い切って勝ちに行く、志は貫く。」
「カスタム設定、カナード翼で姿勢制御・・・。」

姫麗ちゃんが追走しても、小回りが利きすぎるももちゃん機。

姫麗ちゃん☆
「む・・・。」

みゅ〜ちゃん機が割り込んでくる。

みゅ〜ちゃん☆
「特性はつかみきったから、容赦しないよ!」

ももちゃん☆
「念動力作動?」

姫麗ちゃん☆
「妙ね・・ももちゃんのスターボード、わたしのと12倍も性能が違う気が?」

ももちゃん☆
「姫麗ちゃん、もらうよ!」

姫麗ちゃん☆
「あなたに差し上げるのは敗北くらいなものですよ!」

上空からえとわーる機がももちゃんに向かってくる!?

えとわーるちゃん☆
「おはようございます、おやすみなさいましたぁぁぁ!?」

ももちゃん☆
「なるほど・・・・。」

34基放たれたQuasarを華麗に回避を続けるももちゃん。

ももちゃん☆
「次は、横30度、70、上ピッチ10、正面直撃・・・事前回避。」

姫麗ちゃん☆
「うう・・・!?こんなの避けられない!?」

みゅ〜ちゃん☆
「Quasarのパターンは掴んでるっ!」
「たまにパターン外を考慮すれば簡単!」

えとわーるちゃん☆
「避けられる?フられた!?もうお嫁に行けない!いや行く!」
「再アタックで、アプローチプロポーズ!わたしはアタックウェディング!?」

ももちゃん☆
「みゅ〜ちゃん・・・ごめん。」

みゅ〜ちゃん☆
「あわっ!かすった!?」

幸子☆
「うわ〜ん!花美がいじめる!」

花美お姉さん☆
「さっちゃ〜観念しなさい♪」

真奈美先生☆
「フラッグとっぴ♪このあと誘拐させてね♪」

えとわーるちゃん☆
「いやぁぁぁぁぁぁあああああ!!」
「マイハニーを取らないでぇぇ!?取るなわたしを娶って!?」

花美お姉さん☆
「う・・・主催者の道楽も過ぎたものね・・・。」

えとわーるちゃん☆
「RX J1347.5-1145」

えとわーる機からレーザー?が発射され。

前方で炸裂!

綺麗に規則的に拡散すると。

蒼いオーロラが辺りを包んだ。

えとわーるちゃん☆
「スィオネ領域。」

みゅ〜ちゃん☆
「Quasarの必中攻撃!あわわわぁぁぁ!?」

えとわーるちゃん☆
「全員の動きが読める、いつかのポエムのように読める!?」
「わたしのポエムになってぇぇぇぇぇくださいお願いします!?」

幸子☆
「や〜ん!年下がいじめる!」

花美お姉さん☆
「うあ〜読まれてる?」

姫麗ちゃん☆
「Quasarのスピードがまだ速いの!?これ以上遅くできない!?」

ももちゃん☆
「えとわーるちゃん、わたしと踊りましょう。」

えとわーるちゃん☆
「はい!?今宵の舞踏会、お引き受けしますぅぅぅ!?」
「ぜひともわたしとこのQuasarで贈ります!?」

ももちゃんはQuasarを動きを読み切り。

Quasarの念波を傍受してえとわーるちゃんの戦法を逆手にとる!

ももちゃんは小型牽制弾のフェニックスをえとわーる機に当てた。

フェニックスは爆発せず、くっつくと、青白い閃光を放った!

えとわーるちゃん☆
「中破ですとも!?そうですとも!?」
「もう1発どうぞ!?お釣りは300万円でどうですか!?」

ももちゃん☆
「もう少し。」

えとわーるちゃん☆
「まいどありがとうございます!?」

ももちゃんはえとわーる機に深く接近してフラッグを取った!

えとわーるちゃん☆
「大変誠にありがとうございました。」

えとわーるちゃん機はそのまま地面に滑り墜落!!

カプセル型パラシュートで自動ベイルアウト!

そのまま不時着して大破してしまった!?

ももちゃん☆
「!?」

咲桜姫が神速でかすめる、とっさに避けるももちゃん。

咲桜姫☆
「お姉ちゃん!あっちにあったよ!?」

姫麗ちゃん☆
「総員撤収!現在離脱可能!」

花美お姉さん☆
「なに見てんの?」

みゅ〜ちゃん☆
「あなたの美しさに見惚れておりました。」

花美お姉さん☆
「お世辞?なんてね。」

みゅ〜ちゃん☆
「ナンパは不意にやる法律があります。」

花美お姉さん☆
「義務があるの?」

みゅ〜ちゃん☆
「お姉さんにだけは、一度はやらないと、バチが当たります。」

花美お姉さん☆
「みゅ〜ちゃんもかわいいわね☆」
「その女の子らしいところがさ♪」

花美お姉さんは横に並んでみゅ〜ちゃんのほっぺをつつく。

みゅ〜ちゃんはお姉さんに体を添える♪

花美お姉さん☆
「ところでさ♪宝物って見つけた?」

みゅ〜ちゃん☆
「はい!それはいまここにあります!」

花美お姉さんはみゅ〜ちゃんに抱き着いた!

ももちゃん☆
「さくらちゃん・・・なんで?」

咲桜姫☆
「大好きだから♪」

ももちゃんと咲桜姫が地上の花畑で、ももちゃんが座りかかる形で。

咲桜姫に抱かれる、そしてなでなで。

えとわーるちゃん☆
「わたしはハムスターですか?」
「写真集目当てのわたしもハムスター?」

幸子☆
「ハムスターでいいの?」

こちらは脱落者同士。

一緒に芝生に座って腕を組み、体も組む。

隣には宝箱が!?

花美お姉さんが降下してくる。

花美お姉さん☆
「ん〜?桜のバッジ?」

全員が寄ってくる。

桜のバッジを髪につけて、ミドルロングに変更するももちゃん。

ももちゃん☆
「どう?」

美人、美少女にしか見えない!そんなももちゃんの大和なでしこ!

みゅ〜ちゃん☆
「あーかわいいー!?」

咲桜姫☆
「あら?9個もあるわ。」
「山わけしましょ♪」

中型スターボードが通りかかる。

審判☆
「おお!必要なら乗っていきな!」
「もう終盤、宝箱はもうないし、交戦中のグループが2組あるだけ♪」

2分後に、光り輝く花火が音もなく閃光する。

審判☆
「もう終了だね。」
「たまらない空のやりとり、私も参加したけど3分で全滅、ははー若いの強い!」

真奈美先生☆
「きゃ〜!5人も倒しちゃった♪」

表彰式の会場に移動するが待ち受けていたメグちゃん。

みんなの周りをぐるぐる回って。

花を散らしまくる☆

メグちゃん☆
「メダルのあと・・あなたにキス☆」

ももちゃん☆
「ひゃっ!?」

ほっぺにキスされるももちゃん。

おまけにとおでこに追い打ちを受ける!

メグちゃんが徹底的にイタズラする表彰式♪

賞が発表され、いい意味で妨害するメグちゃん。

桜吹雪の発表会!

真奈美先生が撃墜姫を獲得!総計5人!

えとわーるちゃんが暴れたせいで、有力なメンバーが早々に消えてしまい。

えとわーる交戦録画ビデオは飛ぶように売れたという・・。

撃墜数や、個別栄誉により。

ももちゃんは大会最優秀飛行士に。

みゅ〜ちゃんはスピードスターとして、強敵と交戦での生存を買われた。

ベストビューティーは花美お姉さんで、空戦機動の美しさが素晴らしいと。

総計56項目の個別栄誉でぜんいん特別報酬を獲得した!

ももちゃんはこれを機会に桜のバッジを髪につける。

ミドルロングを気に入り、

ももちゃんはひとつ成長した・・。

それはももちゃんが待ちに待った。

桜で街がいっぱいになる。

陽春の季節・・。


スターボード。

宇宙科学の発展によって。

内部に発電機関があり。

発電量と消費量が釣り合えば。

永久に飛行できる。

速度は時速40キロメートルが平均値。

足部に装着具があり。

いざという時もすぐ外せて。

小型で複数のパラシュートで緊急脱出できる。

誰かが発明して以降。

普遍的に使われる乗り物。

競技の場合は。

ワイヤーに的を吊るして。

ハイパワーエアガンで狙う。

87式自走高射砲の演習と全く同じ。


23


学校の窓から、ももちゃんが空に綺麗な編隊飛行をする一団を発見しました!

ももちゃん☆
「あー!ウィーン代表!?」

咲桜ちゃん♪
「キャンプでしたね、その名目での旅行☆」

ふぇっちゃん☆
「すごーい!?ひとつも乱れない!」

ももちゃん☆
「どのくらいの輝き?」

後ろからにこにこ笑顔の真奈美先生♪

真奈美先生☆
「うちの学校と練習試合組んでるわよ〜♪」

咲桜ちゃん☆
「へぇ〜♪じゃあ昼休み終了したあとなんだね♪」

真奈美先生☆
「メンバーはある程度は決めてあるけど、やる気がある人優先よ♪」

ももちゃん☆
「やります!やります!うわぁ〜楽しみ♪」

真奈美先生はボードメモにももちゃんやる気超絶と書き記してスキップで部屋に退場♪

同時にベルが鳴り、グラウンドの芝生広場に続々と人が♪

ずらりと並ぶウィーン代表30名!

まりちゃん☆
「この度はお手合わせの機会たいへんにはしゃぎたい所存です♪」

まみちゃん☆
「手加減してね♪」

みゅ〜ちゃん☆
「楽しそー♪」

まみちゃん☆
「あら?第4世代?」

真奈美先生☆
「ざっと50名!ウィーン代表の方々のフラッグを取れば勝ちよ♪」
「あきらめたら、先生が誘拐します♪」

ガッツある声がいくつか聞こえ、そよ風が吹いた午後1時。

先にウィーン代表10名がテイクオフ!

ももちゃん☆
「あれれ?控え選手5人とレギュラー5人?」
「増援で3人も行くけど、2軍の選手?」

遅れて離陸する生徒達。

咲桜ちゃん☆
「ん〜?なにそれ?かわいー♪」

ふぇっちゃん☆
「今日はカウガールふぇっちゃんだぜ?」

ふぇっちゃんは横髪をカッコよくかきあげる♪

ももちゃん☆
「うえすたんだー!!すごい気力!!」

みゅ〜ちゃん☆
「馬車に乗るべきです。」

ふぇっちゃん☆
「そこは馬だぜ?」

みゅ〜ちゃん☆
「馬は馬でもペガサス?」

ふぇっちゃん☆
「気が利いてるなーお嬢ちゃん♪」
「噂は伊達じゃない〜♪」

みゅ〜ちゃん☆
「それはみゅ〜を抱きしめたいという評判ですか?」

上昇しながら、持っているモデルガンを回し続ける。

ふぇっちゃん☆
「離さないよっ♪君のハートは撃ち抜いたっ♪」

みゅ〜ちゃん☆
「ではお礼に羽はどうですか?」
「あの方々の羽は?」

ふぇっちゃん☆
「ふっふ〜♪一緒に来ないかい?」

2人は先行していく!

ももちゃん☆
「負けないぞー!!咲桜お姉ちゃん!見守っていて!!」

手をふる咲桜ちゃん♪

先行機と2機の編隊が交戦に入る♪

ふぇっちゃん☆
「あたしを射抜けるかい?」

花梨ちゃん☆
「おいで♪かわいい娘、いじくりたい!!」

花音ちゃん☆
「2機で?いいねー勢いって♪」

プレアデスM48を放つ両者、蒼色の球が交差する!

ふぇっちゃん☆
「おおっと!正確性がありすぎて、撃った瞬間避ければ当たらないぜ?」

みゅ〜ちゃん☆
「少し鈍いのではないでしょうか?」

花梨ちゃん☆
「避けさせてそこを狙うのです♪」

花音ちゃん☆
「この小さい娘やるわね!」

みゅ〜ちゃん☆
「リトルみゅ〜ちゃんこそかわいい女の娘の代表なのです。」

花音ちゃん☆
「よく言ったかわいい娘!」

10メートル級の花畑上空で激しく旋回!

ふぇっちゃん☆
「御嬢さん♪あたしと踊らないかい?」
「刺激的な毎日が待ってるよ?」

ふぇっちゃんはバラをくわえてカッコいい!!

花梨ちゃん☆
「ちょ♪この娘超反応で避けてくる♪」

花音ちゃん☆
「えー?ほんと?こっちの娘は強すぎるんだけど♪」

そこに救援の3機と後続機の6機!

ももちゃん☆
「チャンス!とっぴ♪」

奈々ちゃん☆
「キャー!?」

花梨ちゃん☆
「んなっ!?奈々がやられた!!」

そこに謎の巨大な影・・。

えとわーるちゃん☆
「飛んでわたしの懐に入る蝶々♪」
「どうぞおいで♪」

よりにもよって大型スターボード!!

花音ちゃん☆
「あの噂の情念ガール?」

えとわーるちゃん☆
「残念なのですよ?」
「わたしが得たのは心という宝!!」
「あにまる写真という想い出!!」
「心をくれたら命懸けで報いるが正道!!」

Callistoが射出され・・・時間差を駆使して襲い掛かる!!

花梨ちゃん☆
「おおっと!!これははんそくだ!!」

まりちゃん☆
「おあ〜♪すごいことになってる♪」

まみちゃん☆
「半分以上も撃墜しちゃったよ♪ほらこのフラッグの数♪」

ももちゃん☆
「あ〜っと?もしかして右と上?」

花梨ちゃん☆
「追従?いや〜ん!!」

きれものの如く涼花ちゃんが駆けつけてくる!!

涼花ちゃん☆
「控えなのにやられてる?どういうこと?」

ももちゃん☆
「こういうこと♪」

涼花ちゃんはありえない機動でももちゃんと逆転した!

涼花ちゃん☆
「こういうことなの?」

みゅ〜ちゃん☆
「たぶんはそういうことでいいと思います。」

涼花ちゃん☆
「それでいいということ?」

ももちゃんが追いつめられる!!

ももちゃん☆
「よくないよくないー!!」

えとわーるちゃん☆
「この写真で刻む、あなたとわたしの敗北の歴史・・・。」
「またひとりわたしのものに・・・。」
「討ち取りたい手柄とともに・・・。」

涼花ちゃん☆
「ああっと!?こんなもの?」

みゅ〜ちゃん☆
「通用してない?」

ふぇっちゃん☆
「おーっと?援護に行こうものならふぇっちゃんを倒してからにしな?」

花音ちゃん☆
「あみー!!かのんやられた!!」
「あのハードボイルドに・・。」

柚葵ちゃん☆
「見つけたー♪ってなにこれ!?」

えとわーるちゃん☆
「こちらへいらっしゃい。」
「わたしと一緒に勝負と致しましょう。」
「あなたもわたしのもの・・・・。」

柚葵ちゃん☆
「うあ?まだよ〜♪」

涼花ちゃん☆
「あのうっとおしいのは先回し♪」

柚葵ちゃん☆
「先にそこの美少女ちゃん♪」

えとわーるちゃん☆
「無視はいけません。」
「ここからは工事中につき立ち入り禁止。」
「関係者しか入れない女の園!」

涼花ちゃん☆
「かすった!?」

ふぇっちゃん☆
「へーい?どこ見てんだい?えーちゃんに気をとられると堕ちるぜ?」

遠くに機影7・・・・。

柚葵ちゃん☆
「あのかわいい娘速い・・・。」

涼花ちゃん☆
「こっちは見切られてる・・・。」

ふぇっちゃん☆
「堕ちなっ!」

柚葵ちゃん☆
「ああ・・・!!」

涼花ちゃん☆
「うそ!?」

えとわーるちゃん☆
「大好き、結婚してください。」

涼花ちゃん☆
「えとわーる?さすがの噂・・・。」

えとわーるちゃん☆
「いいや、わたしはすーぱーえとわーる。」

涼花ちゃん☆
「情念つよ・・・。」

えとわーるちゃん☆
「情念?それはね、えとわーるの証明!!」

7機が割って入る・・・。

涼花ちゃん☆
「すみません、やられちゃった☆」

えとわーるちゃん☆
「わたしの恋心・・・・。」
「ハートブレイクで堕とされる彼女・・。」

夏帆ちゃん☆
「えっ?えっ?瞬時に4機がやられた?」

ももちゃん☆
「ないないないない!!」

ももちゃんvs咲花ちゃんの圧倒的な実力差!?

咲花ちゃん☆
「設置面弱くなってない?落ちるよ?」

ももちゃん☆
「え?ほんと?どうりでバランスが悪かったんだ・・。」

2機の連携でなんとかするふぇっちゃんとえとわーるちゃん。

ふぇっちゃん☆
「いいぜー?らしくなってきた!!」

妃ちゃん☆
「あのカウガール?さえなんとかできれば・・・・。」

みゅ〜ちゃん☆
「どうすれば展開はアニメでよくありますが。」
「そんなこと言って勝つのが良識ではないですよね?」

妃ちゃん☆
「はいそうです、たぶん主人公は無理にでも勝たなければ。」
「必ず同格の相手にしか戦いませんし。」

みゅ〜ちゃん☆
「では、こどもがおとなに勝つのは不自然なのではないでしょうか?」

妃ちゃん☆
「そうでしょう、その不自然が後ろ後方にありますし。」
「たぶん、そうね、不自然や無理やりではなく必然なのでしょう。」

えとわーるちゃん☆
「数が多くなって参りましたので。」
「お開きとさせていただきます。」
「17P/Holmes発射。」

えとわーる機が上空に何かまばゆい太陽のようなものを発射。

炸裂すると、雨のように降り注ぎ。

下方向の気流が発生した・・・。

重力が発生している・・・。

ももちゃん☆
「追いつめられて・・・17P/Holmesだけど・・・。」
「もも、ベイルアウトします・・・・。」

ももちゃんはポケットベルターのパラシュートで脱出。

ももちゃんのスターボードは優しく着地。

みゅ〜ちゃん☆
「着陸して脱落となります。」

みゅ〜ちゃんは安全に着陸する。

ふぇっちゃんはいつの間にかいない!!

ほかの機も着陸し、試合は終了した・・・。」

広場にふぇっちゃんだけ戻ってきて着陸。

ふぇっちゃん☆
「おしとやかだけが女じゃないのさっ☆」

かっこよくモデルガンを回して決めポーズ。

拍手喝采のふぇっちゃん♪

なんと、生存はふぇっちゃんだけ!!

広場では、健闘を称え、ちょっとした式が開催され。

うめ市のレベルの高さに注目が高まり。

プロのクラブチームに撃墜機を多数出したとして。

この手では久しぶりに評判になった。

ももちゃん☆
「まだ未熟なんだなぁ・・わたし・・・。」

みゅ〜ちゃん☆
「そんなことないよ!」

ももちゃん☆
「うん!そうだよね!未熟から最後には熟します!!」

ふぇっちゃん☆
「そのイキさっ!女は負けない存在さっ!」

ふぇっちゃんは前髪をぴっとはじく♪

えとわーるちゃん☆
「あの方達数名をナンパして、メアドゲットしてました。」
「みんなどうですか?メル友?」

ももちゃん☆
「そうこなくっちゃね!」

みゅ〜ちゃん☆
「倉庫が必要ですか?」

ふぇっちゃん☆
「いんやっ!アルバムが必要だね!」

えとわーるちゃん☆
「こんなの?」

ももちゃん☆
「わたしの日記?」
「なんで?」

えとわーるちゃん☆
「捨てられてましたから♪」

ももちゃん☆
「このー!!」

みゅ〜ちゃん☆
「まぜてー♪」

ふぇっちゃん☆
「かもーん!」

でも目の前にメグちゃん!

そらちゃんにうさちゃんもっ!!

メグちゃん☆
「ちょうど抱きしめる娘が欲しかったのですー!!」

うさちゃん☆
「おいしそう・・・。」

そらちゃん☆
「だめようさ、それは捕まえてから♪」

うさちゃん☆
「うさすぺしゃるフログレンス・・・。」

ももちゃん☆
「ああー!!これはヤバイ!逃げないとたいへん!!」

みゅ〜ちゃん☆
「いつの間に仲間に!!」

ふぇっちゃん☆
「追いかけておいで!それでこそマイハニー!!」

えとわーるちゃん☆
「ひゃ〜!?食べられる食べられる!?」

メグちゃん☆
「がお〜♪」

みんなでおにごっこする。

青空の虹にてかすかなハーモーニー。

花畑のヒマワリはまるで歌っているかのよう!

まだまだ続く、仲良しシンフォニー!!


24


自宅、お昼寝ももちゃん♪
ぐっすりうとうと・・・・。

隣に花美お姉さんが、ベッドに入ってくる♪

ももちゃん☆
「もっふ〜!?」

花美お姉さん☆
「あらいい匂いね、もっふー♪」

ももちゃん☆
「大人のお姉さんの匂い・・。」

ももちゃんは花美お姉さんに抱き着いた☆

花美お姉さんはももちゃんのほっぺにチューしちゃう♪

照れながら添い寝姉妹♪

ももちゃん熟睡♪

れおん君が訪問。

部屋でねぼすけももちゃんがお出迎え。

ネグリジュ姿で髪ぼさぼさ。

れおん君☆
「ぶふー!!」

ももちゃん☆
「なんで笑うのさー!」

れおん君☆
「そこまで少女のような姿を見てしまうと。」
「たまらなくかわいくて、ついうっかり。」

ももちゃん☆
「あー趣味なんだ?」

れおん君☆
「おおおおおっと!?」

にやりとももちゃん。

れおん君の隣に座ってぴったりくっつく♪

れおん君☆
「今度は僕を情念に誘おうとするのかぁ!?」
「だがしかし、かわいい娘には敬意をね。」

れおん君はももちゃんの手をやさしくとって。

手を繋いだ。

ももちゃんは頭をれおん君に添えた。

れおん君☆
「このぬくもりは僕のしあわせ。」
「母親に抱かれているような・・・。」

ももちゃん☆
「続きやろっか?」

れおん君☆
「鍵盤が横にドレミファソラシド。」
「縦が音程を決める鍵盤で。」

ももちゃん☆
「鍵盤は段階を設けてないから。」
「押し込み次第で自由に音程を変化させられるよ。」

れおん君☆
「機械いじりは任せてよ。」

ももちゃん☆
「小型洗練したピアノはいい音色・・・。」

れおん君☆
「音程が伸びたよ。」

ももちゃん☆
「鍵盤を改造した箇所だと思う。」

ピアノ?は形になった。

れおん君☆
「少々、疲弊かな?」

ももちゃん☆
「休む?」

れおん君☆
「言うまでもなく。」

ももちゃん☆
「ベッド入りなよ。」

れおん君☆
「いや遠慮しよう。」

ももちゃん☆
「いいじゃん?」

れおん君☆
「ここで十分さ。」

ももちゃんはれおん君を捕まえて!

ベッドにムリヤリ入れた!!

レオン君がレイプされてしまう。

女の子の暴挙。

れおん君☆
「おおおっ!?っと?なにをする気だい?」

2人で添い寝。

ももちゃんは母親のようにれおん君をそっと抱いた・・・。

ももちゃん☆
「いい子いい子♪」

れおん君☆
「ももちゃん・・。」

安らぐれおん君。

優しくなでながら、我が子のように抱くももちゃん。

ももちゃんの胸に抱かれて、眠っちゃうれおん君♪

ももちゃんも眠っちゃう♪

2人でかわいく添い寝♪

しあわせな眠り☆

しばしのあと。

2人同時に目が覚めちゃった♪

見つめあう2人☆

ももちゃんがれおん君のほっぺにキス♪

2人でベッドから起きると。

れおん君がすっとももちゃんを抱きしめちゃった♪

れおん君☆
「ももちゃんが母親なら僕はナイトってことかな?」

ももちゃん☆
「ステキ!おしごと以外のことは全部やっておいてあげる?」

れおん君☆
「それは魅力的だ。」

ふたりで仲良く部屋を後にしようとすると。

なにかふわふわした綿毛?

部屋の中を飛んでる?

ももちゃん☆
「これ?たまふわっていう、わたしが創った植物♪」

れおん君☆
「人工!?」

ももちゃん☆
「綿毛から発展させてみました♪」
「お水は霧吹きが最適で、空気中からも取水できるのだ♪」
「光合成で大きくなるけど、バレーボールサイズまでが限界なのです♪」

れおん君☆
「女の子はこういうの創れるからすごいよね。」

ももちゃん☆
「女の子の特技なのです♪」

花美お姉さんがちょうど帰ってきた。

花美お姉さん☆
「えー?いかがわしい?」

ももちゃん☆
「ぶふー!!」
「わたし達は発情なんてしません!!」

れおん君☆
「レイプされました。」


花美お姉さん☆
「恋の中の1つ、発情タイプの恋?」

ももちゃん☆
「そんな恋汚くて愚かしいです!!」
「最悪な意味で動物じゃない!!」

れおん君☆
「最悪と思っているうちはまだ最悪ではない。」
「だって、まだ最悪とか言えるじゃん。」

ももちゃん☆
「本当に最悪になったら、言葉が出ないよね。」

れおん君☆
「余裕があるのさ、いつも心に余裕を。」

ももちゃん☆
「そう!余裕があるから上手になれる♪」

ももちゃんはれおん君をお尻で小突いた♪

れおん君☆
「おおー。」

れおん君はももちゃんの至近距離にいきなり入ると!

ももちゃんの両手をつないで。

見つめあって・・・。
ももちゃんがいきなりれおん君の耳にふーっ!ってやって。

手をつないだままおにごっこ開始!

花美お姉さん☆

「どうりで絆があるわけよね♪」

「あの子達、お互い純粋ですもん♪」

桜吹雪のなか無邪気にはしゃぐももちゃんとれおん君♪

何気にデジタルカメラで撮っちゃう花美お姉さん♪

母親がお姉さんの後ろからこっそりビデオカメラで録画♪

お姉さんの微笑みこぼれる。

花の美術の想い出桜☆


25


ふかふかの部屋、学校の休憩室3−12。

花美お姉さんがひとりでティータイム♪

音楽に合わせ踊ってみたお姉さんの後ろにうさちゃん♪

うさちゃん♪
「お母さんー!!」

そのまま抱きついちゃう♪

花美お姉さん♪
「ん?あら?うさちゃん。」
「なでなでしてあげる♪」

なでなでして抱いちゃう花美お姉さん♪

花美お姉さん♪
「んん〜?」
「なんかいい匂い?」

うさちゃん♪
「わたしのこと好き?」

花美お姉さん♪
「あら〜?」
「妹がふえたわね♪」

うさちゃん♪
「わたしかわいい?」

花美お姉さん♪
「まるでうさぎみたいで、もふもふであったかくて。」
「たまらないわよ。」

うさちゃん♪
「わたしも、好き・・・。」

うさちゃんは花美お姉さんのほっぺにチューしちゃった!

花美お姉さん♪
「あっ!それ・・・。」

花美お姉さんは力が抜けてしまう!

そのままソファーに突撃!

ふかふかでくっつき合い♪

うさちゃん♪
「わたし、おとなのおねえさんが大好き。」

花美お姉さん♪
「ああ・・・これ・・・弱点なのよ・・。」

うさちゃん♪
「きれい、いいにおい、あったかい・・。」
「お姉さん、やっぱり女の子だ・・。」

そのままもたれ気味にほおずりしちゃううさちゃん♪

花美お姉さん♪
「え!?」

うさちゃん♪
「あれれ?お姉さん。」
「自分が女の子だって、自覚なかったの?」

しばし、見つめあう。

花美お姉さん♪
「おれいになにか?」

うさちゃん♪
「寂しいから、一緒に寄り添わせて・・。」

うさちゃんがよりかかってきたので。

お姉さんは抱きしめちゃった☆

お姉さんはうさちゃんの口にチョコを持ってきて、

食べさせちゃう♪

「ここ1人しか使ってないよ?」

「ご一緒させてもらいましょ。」

「さみしくなんてひとりじめさせません♪」

ももちゃんと姫麗ちゃん、メグちゃん♪

みんなゴスロリ♪

姫麗ちゃん♪
「あれま、ずるいことを。」

メグちゃんが突撃する!

メグちゃん♪
「まぜてくださいー!!」

後ろからそらちゃんが入室☆

そらちゃん♪
「ごめん!うさちゃん!」
「訓練終わった!」

うさちゃん♪
「そらちゃん!!」

うさちゃんとそらちゃんは抱き合う〜♪

花美お姉さん♪
「メグちゃん♪」

メグちゃん♪
「わたしも混ぜるですー!!」

突撃してきたメグちゃんに。

ほっぺにチューされちゃうお姉さん♪

メグちゃん♪
「ここが弱点ですよねー?」

花美お姉さん♪
「そういうメグちゃんはこうするとダメね♪」

花美お姉さんは右手でメグちゃんの後ろ髪を持って。

左手をメグちゃんの背中へ・・・。

メグちゃんと見つめあうお姉さん♪

メグちゃん♪
「えー?」

姫麗ちゃん♪
「写真いただき。」

花美お姉さん♪
「ちょ!妃!」

姫麗ちゃん♪
「その呼び名はひさしぶり。」
「でも気に入らないので、現像してさしあげます。」

後ろにそらちゃんがももちゃんに後ろから抱きついている・・・?

そらちゃん♪
「それをよこさないとももちゃんがひどいわよ?」

姫麗ちゃん♪
「では、このフィルムを破棄させていただきます。」

そらちゃん♪
「すると、ももちゃんがくすぐりじごくになりますよ?」

姫麗ちゃん♪
「損害くらいは容認しますよ?」

花美お姉さん♪
「覚悟してもらえるかしら?」

うさちゃん♪
「旗色がわるいよ!逃げようよ!!」

ももちゃん♪
「わたしね?10分全力疾走できるんだ?」
「サッカー部の人達より足が速いんだよ?」

いつの間にかメグちゃんが扉の出入り口にまわり込んでる!

メグちゃん♪
「かわいがりたいんですー!!」

交戦開始?

タダでつかまらないうさちゃん&そらちゃんカップル♪

姫麗ちゃん♪
「そこ?」

そらちゃんに手がかすめる?

うさちゃんが横から香水を嗅がせてくる!?

姫麗ちゃん♪
「ええ?うっとり香水?効かないけど・・・。」

そらちゃん♪
「水鉄砲!!水爆弾!!」

ももちゃん♪
「当たらないよ〜?」
「って近接信管!?ひぇ〜!?」

そらちゃん♪
「小型SAM食らいなさい!!」

姫麗ちゃん♪
「香水入りの近接信管・・。」
「睡眠効果って・・ちょなにこの兵器。」

メグちゃん♪
「とびらのふうさはまだ生きてますよ?」

うさちゃん♪
「ほんとだね、紙でつくったの?いつ?」

うさちゃんはすかさずお姉さんにつかまり。

壁ドンされちゃう♪

花美お姉さん♪
「うさちゃんは小学生の女の子のようで。」
「純粋なかわいさ、好きよ?」

うさちゃん♪
「お姉さんは少女のようにはしゃぐ姿がたまりません!」

うさちゃんはしゃがんで、横転して脱走しちゃった♪

そのうちあまいけむりに包まれる部屋・・。

視界がなくなる・・・。

姫麗ちゃん♪
「そらちゃん、チョコあげるわよ。」

そらちゃん♪
「感謝するわ。」

姫麗ちゃん♪
「うさちゃんにはわたがしをあげましょうね。」

うさちゃん♪
「あー!ありがと!!」

メグちゃん♪
「逃がしませんよー?」

さっちゃ〜♪
「この娘の金髪きれい!!」

いつの間にかやってきた幸子ちゃんがメグちゃんの金髪をなでなで♪

メグちゃん♪
「ふにっ!?」

メグちゃんは力が抜けちゃう!

逃走に成功したうさちゃんそらちゃん♪

安堵して手を繋ぐ2人?

に、わって入ってまんなかから。

手をつないじゃうももちゃん♪

ももちゃん♪
「こんどはわたしと遊ぼー!」

うさちゃん♪
「おままごとがいい!」

そらちゃん♪
「じゃあうさちゃんはおっと役♪」

ももちゃん♪
「わたしは不倫相手!」

そのままくっつきながら。

3人はかけ足で絨毯の廊下を。

自然が見える、豊かな廊下をかけぬけちゃった♪


26


うめ市、ソメイヨシノの地中部。

秘密の抜け穴から、メグちゃんとももちゃん。

内部から進み、桜の通路を抜け、広間にたどり着く。

たまゆら、しゃぼん玉のようなものがふわふわと。

ももちゃん♪
「この映像はなあに?」

メグちゃん♪
「3000年前にあったとされる、黒歴史だよー?」

ももちゃん♪
「そっかー、この映像の人達、疑いしかないんだね。」
「真顔で道化をやるほどの才能持ちだなんて、すごいよー。」

メグちゃん♪
「生まれたときから、比べあって。」
「ひとことで説明できるだけの生死なんだよー?」
「才能なんて、力を持っているのがあたりまえなのに〜?」

ももちゃん♪
「競争社会?」
「そんな中で悪に染まって。」
「善悪の知識の木の実を食べたんだね。」

メグちゃん♪
「呪いがおぞましくて。」
「同士射ちした結果、食糧難で。」
「みんなで自滅しちゃったんだって。」

ももちゃん♪
「つまりは、人の世界ではなかったんだね。」
「ところで、ここはなあに?」

メグちゃん♪
「見てのとおり、人の産まれる場所♪」

ももちゃん♪
「夢想家な世界の名残じゃないよね?」

メグちゃん♪
「そんな!昼間から夢なんて見てたら。」
「それこそ永遠に夢の中にいたほうがしあわせだよー?」
「夢は自らが確信した未来のことだからー。」

ももちゃん♪
「良かった。」

メグちゃん♪
「あっと!この先はわたしでも無理なのですー♪」
「そこの階段を上がって、ちょうじょうにでましょー♪」

ソメイヨシノのちょうじょう。

桜の花が満開!

上空300メートル?

翡翠(ひすい)ちゃん♪
「いらっしゃい♪かわいい女の子♪」

ももちゃん♪
「かわいいだなんて!」
「お世辞も過ぎるとへつらいになりますよー?」

翡翠ちゃん♪
「かわいい女の子がかわいいって言われるのは。」
「かわいい女の子の特権ですよ?」

ももちゃん♪
「職権では?」

翡翠ちゃん♪
「そういうことでもよろしい♪」

ももちゃん♪
「では職権乱用と行きましょう!」

翡翠ちゃん♪
「かわいい♪かわいい女の子よね♪かわいい女の子だわぁ♪」
「あなた好きよ♪そのかわいらしい容姿としぐさに性格♪」

翡翠ちゃん♪
「そのゴスロリもかわいくて、よくにあっていてかわいすぎて・・・。」
「さりげなくミニスカフリルにしちゃってて・・。」

翡翠ちゃん♪
「ゴスロリも装飾をつけるほどカスタムしちゃうなんて。」
「その髪飾りはさっき落下した桜の花に即席に改良を施してつけちゃった?」

翡翠ちゃん♪
「だってそんな女の子らしい女の子、かわいくてしょうがなくて・・・。」
「ずっとあなたが目の前にいる限りねかわいいかわいい言いたくて・・・。」

翡翠ちゃん♪
「かわいいあまりに、告白してしまいそうで・・・。」
「あら!?やだ!失敗した結婚は男女を縛る鎖、夫婦仲はつねに対決するだけのつまらないもの。」

翡翠ちゃん♪
「枷よりかはまともだけど。」
「一時の酔っ払いでなんとなく結婚するとか愚の骨頂でしょうがなくて・・・。」
「もう!わたしなに言ってるの!?」

翡翠ちゃん♪
「こんなかわいい娘、写真くらいにするのが礼儀というものじゃない!」
「ほら、こっち♪フォトに収めるわ♪だから・・・ピース!」

ももちゃん♪
「職権乱用でわたしは猛撮影の贖罪をさせられました!」

どばとが飛んでくる。

メグちゃんの肩にとまる。

翡翠ちゃんにはハクセキレイ。

メグちゃん♪
「今日はお友達はどうしたんですかー?」
「そうですかー♪では、一緒にいましょー♪」

ももちゃん♪
「小鳥ちゃん、お友達が地域に30羽はいるよね♪」

翡翠ちゃん♪
「願いを込めると、命が生まれる。」

メグちゃん♪
「わたしは最初見たのが両親と手を繋いでましたー♪」
「そこから初まってますー♪」
「ちょっとした神秘の場所のことでした♪」

ももちゃん♪
「そうそう♪あの図鑑の現代文明って。」
「滅びゆく、いんや。」
「世界?そもそも欠陥や弱点だらけで。」
「絶対的だよね、その矛盾っての。」

翡翠ちゃん♪
「あれれ?王様が最上位にいて実権は握らず。」
「政治家とかで、その名の元やればなんとかなるかも?」

メグちゃん♪
「あそこまで行くと行き止まりのとまり〜♪」
「目の前は山脈しかないのです、遭難って言うんだよね?」

ももちゃん♪
「じゃあ、あの社会システムって。」
「社会システムって自体が現代人とやらの敵になっちゃったんだ。」

メグちゃん♪
「あっさり従うのもどうかなー?」
「世界の口癖?あきらめなさい、汝の苦しみが増すだけだ。」

ももちゃん♪
「じゃあね・・・あのとき、お母さんも、なすすべなく消えていったのは・・。」
「絶望が覆い尽くして・・・そのなかでみんな?」
「なにかにもて遊ばれて・・みんながみんな、絶望の中に死んでいく・・・。」
「おかしいよ・・・おかしいよっていつも思っていて・・・。」
「なにもかも、大切な人でさえ、おかしくなって・・・。」
「なにあれ!人ってああなるの!?」
「なにもかもから逃げ出して・・・。」
「世暦2000年?違うよ・・・世暦を外すと19000年人類は文明を持っていた・・・。」
「あとは、少し大きな桜の木に逃げ込んで覚えてません・・・。」

翡翠ちゃん♪
「お大事に、ここはそういう人がくるところよ♪」

メグちゃん♪
「過去のトラウマですね、よくいますよー。」
「聡明な人ほど、多い傾向にありますー♪」

妃翠ちゃん♪
「一緒に寝ましょ♪」

ももちゃん♪
「わあ!?わたし抱きしめ心地には自信がありますよ?」

ももちゃんはいつか買った正義を札をぽいっと捨てた。

翡翠ちゃん♪
「あら〜?それ求人募集?」

ももちゃん♪
「え?なにそれ?」

翡翠ちゃん♪
「宮廷顧問官、いわゆる相談役の募集じゃない?」

メグちゃん♪
「自分を売って正義を買うのは、まんま献身ってことで♪」
「慈善家はいつもそうですねー♪」

ももちゃん♪
「えええぇぇぇ!?なにそれおもしろそー!!」

メグちゃん♪
「そうです!おもしろければ、それがももちゃんですよー?」

ももちゃん♪
「噂で聞くほかの地方?わたしの目で見たものがすべて!!」
「考えることは単なる勘違いになるって絶対万能法則!」

メグちゃん♪
「かわいがってあげます♪」

ももちゃん♪
「お手柔らかに♪」

近くの家までの途中♪

姫麗ちゃん♪
「あらら?道を歩いてたら、なんかいいことするの?」

ももちゃん♪
「うん!姫麗ちゃんだと、格が違いすぎるから、負けちゃうかも?」

姫麗ちゃん♪
「1回負けたくらいでへこたれちゃあだめよ、臆するなかれ。」
「臆すれば力は無くす。」

メグちゃん♪
「あの有名な姫麗ちゃんも加わるぞー!」

ももちゃん♪
「あったかそうーいいにおいがー。」

姫麗ちゃん♪
「手加減してね♪」

動物園、みゅ〜ちゃんと花美お姉さんに咲桜ちゃん、うさちゃんにそらちゃん。

みゅ〜ちゃんにメール。

みゅ〜ちゃん♪「みんなでベッドで添い寝!」

咲桜ちゃん♪
「みゅ〜ちゃん♪わたしたちのこの柴犬達が待たせてるわよ♪」

うさちゃん♪
「わたしは囲まれたー、王手で囲碁で倒されてー。」

うさちゃんが目をバツにして倒れて、柴犬がしっぽをふって見つめている。

そらちゃん♪
「わーくるなくるなー!!」

花美お姉さん♪
「それ!まわりこめ!わたし指揮うまーい♪」

そらちゃん♪
「こんなに柴犬にモテたわたしの僥倖!」
「捕まれば好きになされて柴犬じゃれじゃれ〜!」

みゅ〜ちゃん♪
「豆柴は神獣だと思います。」

咲桜ちゃん♪
「どらごんとか倒せるの?」

みゅ〜ちゃん♪
「そこに証明があります。」

豆柴の1仔が園内のメルヘンなドラゴン?の置物を吹っ飛ばした!

みゅ〜ちゃん♪
「豆柴はドラゴンまで倒せる、究極の生物です。」

ゴジラ?とか言われそうなぬいぐるみをかみかみして振り回す豆柴!

みゅ〜ちゃん♪
「怪獣も有名無実、見かけ倒しなんですね。」
「しょせん豆柴に勝てるわけがないのです。」

咲桜ちゃん♪
「抱っこするとかわいいわよ♪」
「ほんと勝てないよね〜♪」

咲桜ちゃん♪みゅ〜ちゃん♪をお姫様抱っ娘♪

同じ目線の位置で見つめ合っちゃう♪

みゅ〜ちゃん♪
「えええー!?こんなかわいい人と見つめあっていいの!?」

咲桜ちゃん♪
「そんなこというと、キスしちゃうわよ〜?」

みゅ〜ちゃん♪
「わー!たすけて〜♪」

柴犬達の救援!

咲桜ちゃんとみゅ〜ちゃんは無差別攻撃を受けた!!

おにごっこ開始!!

わん!

わんわん!!

柴犬に、エンドローグが強奪され!

わんわん!!となり。

わんわん!!わんわん!!となりつつ。

わんわん!!はおもちゃとなりながらわんわん!!されてしまった!!

わん!!


27


うめ市から北方にある緑林地帯。

大、中小の川が流れ。

それに調和した自然公園が行けばありまくる綺麗な都市。

アイネ・クライネ。

生粋の大都市の丘へは、大きな宮廷が構え。

見るものすべてを惹きつける魅力満載!

ももちゃん♪
「人がいっぱいいる〜☆」

ひとりの男性が話しかけてくる。

男の人?
「へーい!かわいい娘ちゃん!お茶しない?」

ももちゃん♪
「桜茶ならいいよ?」
「ってナンパ?」

男の人?
「いいじゃん、どう?」

横から男の人。
ももちゃんとの会話に割り込む。

男の人?
「おい、その娘は俺が!」

横からの男性?
「あー?お前みたいなひょろいのがな。」
「女の子と接する資格は認めないんだよ。」

男の人?
「んぐっ!?」

男の人?が動き出そうとすると。

足を引っかけ合いになる。

男の人?
「このっ!?やるかー!?」

横からの男性?
「望むところだ!!」

男の人?
「デュエルスタート!!」

横からの男性?
「貴様が先攻だバカヤロー!!」

男の人?
「モンスターを1体紹介するぜ!!」

横からの男性?
「受け狙ってんじゃねぇ!!」

ももちゃんの後ろから、腰に剣を持った騎士が男性達に向かっていく。

苺姫ちゃん☆
「またやってる。」
「騒動にしたら、いつものようにボコすからね?」

やじうま観客達!?
「いいね!路上カードゲーム対決。」
「ナンパユナイテッドの奴と、もうひとつは?」

激しくカードバトル?中の男性2人。

苺姫ちゃん☆
「あなたももちゃんね〜。」
「わたしがべりーあちゃんです☆」

ももちゃん♪
「ももなんです、案内よろしくです。」

そこに謎の覆面3人組が登場!

覆面いち♪
「覆面いち!」

覆面A♪
「覆面A!」

覆面?
「覆面・・・・!?」

覆面いち♪
「さー御嬢さん、あり金ぜんぶ置いて行ってもらおうか?」

ももちゃん♪
「またへんなひと!?」

妨げられし覆面?
「おい!Aとか言ったお前!」
「Aは俺だ!」

覆面A♪
「なに言ってんだ!Aは俺と相場が決まってるんだよ!」

妨げられし覆面?
「お前はBだ!」
「俺は覆面A!」

覆面A♪
「このやろー!!俺はAだ!」

2人は激しく取っ組み合い!?

覆面いち♪
「おい・・・やめんか!?」
「ぐおっ!?」

3人は同士討ちで全滅!!

べりーあちゃんはくすくす笑ってる♪

ももちゃん♪
「えええ?なにこれ?」

苺姫ちゃん☆
「アイネ・クライネ名物、道化芝居♪」
「そこらへんで仕掛けてくるから気をつけてね♪」

ももちゃん♪
「そーだった!名物と言えばクレープあったっけ♪」

苺姫ちゃん☆
「後で宮廷にいらしてね♪」

ももちゃん♪
「もちろん!」

ももちゃんは駆け足で街の中心へ♪

そのうち散策中に路地に入ってしまったん〜♪

中世風の路地。

ももちゃん♪
「なにか、内容がある路地だなぁ。」

発砲音!?

ももちゃん♪
「えー?」

軍服を着た部隊が、覆面の部隊と銃激戦!?

士官!
「敵の狙いはそのかわいい女の子だ!死守せよ!」

兵士!
「くそっ!こんな時にお茶もしてもらえないとは!?」

ももちゃん♪
「ぶー!?」

窓から見ていた市民が降りてきて。

補給兵士のリュックへチップを入れちゃう!

結局覆面が敗走!

ももちゃん♪
「あのお店に入ろうかな〜♪」

小さなカフェの前に男性。

ドアを開けようとしたら。

出てきた人に吹っ飛ばされ、異様に遠くへ激しく吹っ飛ぶ!

ももちゃん♪
「ここの街おもしろーい!!」

しばらく行くと公園に出た。

グラウンドを備えていて、サッカーがプレイされていたが、少しおかしい?

実況!
「おお!マンチーニ君のごういんなドリブル!」
「アレクセイ君吹っ飛ばされた!」
「マンチーニ君のブースターシュート!」

うまそうな選手はグラウンダーのパスを通したかと思ったら・・・!?

つぎつぎに選手がピンボールみたいにボールを加速させ。

オーバーヘッドで決めちゃう7番の選手!

拍手喝采!ビデオで撮っている人も!

ももちゃん♪
「やばいよ!わたし魅力にハマっちゃった!」

後ろからきた女の子12〜22歳の集団9人に絡まれる?

女の子♪
「この娘かわいい!ゴスロリじゃん!」

女の娘♪
「ほっぺも好き!美少女ちゃん!いらっしゃい♪」

ももちゃん♪
「あうっ!?」

そのままお茶に巻き込まれちゃったももちゃん!

いろいろしゃべって。

やっとことで脱出したけれど。

まだお店でしゃべる6人にレジは素通りさせられたももちゃんです。

苺姫ちゃん☆
「お姫様〜♪こちら♪」

べりーあちゃんが馬車でお出迎え?

そのまま宮廷へ拉致されちゃう?

ももちゃん♪
「えー?」

そのままうとうとするももちゃんです。

ももちゃん♪
「ここは?」

苺姫ちゃん☆
「目が覚めた?急にいなくなったからお母さん心配しちゃった♪」

ももちゃん♪
「あなた違う・・。」

苺姫ちゃん☆
「もう!お姉さんの言うことは聞きなさい!」

ももちゃん♪
「お母さんの次はお姉さんですか。」
「おつぎは妹で行きますか?」

苺姫ちゃん☆
「こーら!いつまでも寝てると遅刻しちゃうゾ?」

ももちゃん♪
「彼氏プレイって・・わたしもうダメ・・。」

ももちゃん、目がバツで力尽きる・・・。

目が再び覚めると、横にべりーあちゃん。

ベッドで添い寝されちゃってた。

ももちゃん♪
「あったかい・・。」

しばらくあっためられると、宮廷を案内されていく。

ももちゃんはべりーあちゃんにくっつかせられながら♪

通り過ぎる人はぜんいん。

「あの女の子かわいい!抱きしめられて親子みたい♪」

みんなときめく魅力満載☆

抜群にモテちゃう。

お偉いさんの部屋?に到着。

ソファーに通されて。

みみちゃんとお初♪

深美ちゃん♪
「あなたが小桜ももちゃんね♪」

ももちゃん♪
「むろん。」

深美ちゃん♪
「見ればわかると?」

ももちゃん♪
「愚問。」

深美ちゃん♪
「なにも言わなくてもよろしいと?」

ももちゃん♪
「ちんもく。」

深美ちゃん♪
「では、紹介するには名乗りましょう?」
「はい。」
「いいえ?」

ももちゃん♪
「3つめの選択肢になります。」

深美ちゃん♪
「3つだけでいいの?」

ももちゃん♪
「読めないでしょ?」

深美ちゃん♪
「はい、読めないわよ、人の心が読めるなんて言ったら。」
「頭がおかしいもの。」

ももちゃん♪
「では、あなたは誰ですか?」

深美ちゃん♪
「愚直すぎて返答に苦しみます。」

ももちゃん♪
「答えるか答えないかで言いますと?」

深美ちゃん♪
「その以前に、結果が出ておりますが?」

ももちゃん♪
「その結果は必然、ならば賢いので?」

深美ちゃん♪
「賢い?中途半端な賢者は危険ですわよ。」

ももちゃん♪
「知性ってわかりませんよね。」

深美ちゃん♪
「存在しないことをわかろうとしても、愚者哲学と化しますよね。」

ももちゃん♪
「理屈なのですか?」

深美ちゃん♪
「考えれば、その瞬間勘違いを起こします。」
「最後はキチガイで発狂、むかしの男の典型。」

ももちゃん♪
「賢いってなあに?」

深美ちゃん♪
「理解力のことですわよ。」
「男性は、なぜか知性が力だと錯覚して夢想家へ。」

ももちゃん♪
「ほんと夢みたい!」

深美ちゃん♪
「お茶はどれがお好き?」

ももちゃん♪
「これが飲みたいのです♪持参!」

深美ちゃん♪
「そのブレンダーチョイスより、アールグレイの備品が多いわ。」
「けっきょくはあなたアールグレイが好きなのね。」

ももちゃん♪
「いつも触れているものがその人の大好きなもの!?」

深美ちゃん♪
「意外にも気づかないものね♪」

ももちゃん♪
「あなたの美人さにも、いまさっきまで気づかなかったのです。」

深美ちゃん♪
「美人という自覚がありますから、ドレスが私服です♪」

ももちゃん♪
「持久力で負けてきました。」

深美ちゃん♪
「そこから勝負は初まるのですよ?」

ももちゃん♪
「降伏したいのです。」

深美ちゃん♪
「では、戦勝として、ひなたぼっこにおつきあいくださる?」

3人で大笑い♪

くすくす笑い続けて、笑顔でいっぱい♪

3人で廊下を歩き、昼食を一緒に?

冷蔵庫に人影?

目撃者苺姫ちゃんぷんぷん!!

苺姫ちゃん☆
「こら、衛兵なにやってる!」
「たぶんわたしのプリンやられたぞ?」
「そういえば、秘蔵のタルト食べたの誰?」

冷蔵庫からプリンを持って逃走中のメイドさんを捕まえた!

寧々ちゃん☆
「それははなしかけた時点でもうわかってるのでは〜?」
「おにごっこ?」

苺姫ちゃん☆
「えぇぇぇぇぇぇー!!」
「消費期限切れて、劣化ひどいのにぃぃ!?」

寧々ちゃん☆
「や〜ん!!」

苺姫ちゃん☆
「確信犯でしたね。」

寧々ちゃん☆
「ごちそうさまでした。」

苺姫ちゃん☆
「いちについて。」

寧々ちゃん☆
「よーい、どん。」

ももちゃん♪
「道楽好っきな〜アイネさん♪」

笑いの吹き出しを上品に口で添えて笑うみみちゃん♪

看護師さんが通りかかる。

ナイチンゲール☆
「王様がおかえりになりますから、耳に入れて♪」

深美ちゃん♪
「おいでももちゃん♪」

大きな廊下に、おともを30人も連れて王様がご帰宅。

王様の姿は威厳と偉大さに満ちていて。

見ただけで圧倒されてしまう!

底知れぬ勇気と優しさのその姿。

だけれども、服のセンスが女心をくすぐる。

馴染みを覚えたももちゃん。

なんと!王様は10人もいた!!

と思ったら王様はひとりでした。

補佐と親戚で固めているだけで。

10人に見えてしまいました。

第一の補佐。
「盛大な歓迎をありがとう。」

第二の補佐。
「でも。」
「質素がいいと思うなあ。」

補佐達はいろいろ説得しながら通り過ぎたのねん。

ももちゃん♪
「王様ってなにやってるの?」

苺姫ちゃん☆
「王様が先導して戦い、わたし達が確立するの。」
「おたがいに欠けることができないから。」
「宮廷の人は、ほとんど女性なのよ♪」

深美ちゃん♪
「うっふ♪男性よりも女性の方が有能ですから。」
「重要な役割ほど、女性が多いですよ♪」

それから書斎へ案内され。

書類を少し目を通し。

深美ちゃんとべりーあちゃんと。

お別れの帰宅♪

深美ちゃん♪
「つぎはたんぽぽ茶がいいかしら?」
「毎回歓迎するわよ♪」

苺姫ちゃん☆
「いつでも添い寝しようね♪」

ももちゃん♪
「わ〜ん大好き!」

3人でハイタッチ!

バスターミナルに行く途中の6輪馬車、動力は水素の電気!

ヘリポートにスターシップが着陸?

いたるところに着陸地点があるみたい。

簡易的な空港もあったよ。

ターミナル内にて。

いい香りが・・・。

姫麗ちゃんと咲桜姫〜♪

貴族の女の子と一緒に♪

みんなに取り囲まれてかわいがられてもみくちゃ!!

ももちゃんあの姿たまらなくて気絶みたいになっちゃった!

なんとかバスに搭乗して席でうたた寝・・・。

目覚めたら隣の席に真奈美先生・・!?

真奈美先生☆
「あら〜?うめ市へ同伴なんて奇遇ね♪」
「いろいろしてあげる?」

ももちゃん♪
「今度は誘拐ー!?もうダメ・・・。」

後ろの席にいるうさちゃんとそらちゃんが。

盗撮を開始、メグちゃんはももちゃんにセクハラをはじめてしまい。

罰として真奈美先生にくすぐられちゃった♪

帰りのバスのスターロードの中で。

しあわせに眠るももちゃんでしたっ♪


最高位が「国王」

直轄で「元老院」(ローマ帝国・ローマ共和政と同じく)

合併した国々の元王族がすべて所属している。

リーダーとなった王国の働きかけで。

平和的に合併が成されている。

多数の小国を融合した国家。

元王族は独自の権利が認められていたり。

同盟国をいくつか持つ。

周辺に対抗できる国々が存在しないため。(敵が連合軍になれば戦争可能)

現時代の最強国家である。

「宇宙ちゃん」が加入しているのは元老院。

「うさちゃん」と競うものの。

女性の人材確保を急いでいる面接官に後回しにされてしまい。

事実上敗北した形となった。

それ以降。

火花を散らす。

観光業が盛んで。

「フリースタイル」というお小遣い稼ぎの職業が多く。

観光客の付き添いで廻ったら。

けっこうチップが貰えたり。

路上パフォーマンスが公に開かれている。

文化大国でもある。

自由人も少数存在しており。

彼らは自分の趣味を魅せるので。

大半はエンターテイメントや創作活動をしているものの。

公的な場の管理官になる場合もある。

市民の意見をまとめる係をする場合があり。

政治と市民の結びつきは「運命共同体」

自然法の延長である「ローマ法」が絶対者で。

最初から男女連携が理念。

至る所に「これはカップルなのでは?」という男女で溢れているが。

半分くらいは「カップルではなく親友」なので注意が必要。

汎神論が普遍的な信仰である世界。


苺姫(べりーあ)は情報収集係を務めており。

けっこう自由な分。

けっこう時間を持て余すので。

警備員や市民との交流も含めて。

首都に異常が無いかとか。

具合の良さを見て回っている。

国民全体が建国神話で築かれた有神論。

そのため。

女性騎士は珍しくはない。


28


深美ちゃんに御呼ばれしたももちゃんはアイネ・クライネを散策中です♪

ももちゃん♪
「早速お出まし?」

正面から装甲車が走ってくる・・・。

ももちゃんの後ろ側から対戦車ロケット(ペットボトルRKT)を構える軍服・・・。

女の兵士♪
「昨日の約束よくもドタキャンしてくれたわね!」

勢い良く発射されたガスロケット・・・。

装甲車は後ろバックを既にかけていて、ナナメ後ろに器用に回避!

豆鉄砲で応戦する走行車!

そこに上空からローターがない。

半分飛行機のような攻撃ヘリが現れ・・・。

宝箱を投下!装甲車に直撃!

煙が大発生!

全員が出てきて。

宝箱をみんなであけると。

映画館無料券が大量に!!

笑顔で絶叫しながら装甲車で映画館に行くらしい。

ももちゃん♪
「こんな所!命がいくつあっても足りないよ〜♪」

後ろから女性に抱きつかれる!

苺姫ちゃん☆
「好きー!!」

ももちゃん♪
「おわっと!べりーあさんこんにちは。」

苺姫ちゃん☆
「今日ね!かわいい新人さんが入ったの!」

ももちゃん♪
「えーだれだれ?」

苺姫ちゃん☆
「小さくて、それがかわいくて・・。」

空からスターボードが着陸する。

あの小さい金髪のミディアムロング。

カチューシャタイプのヘッドフォンをつけて。

甘ロリふうの衣装に装飾がカッコイイ!!

みゅ〜ちゃん♪
「奇遇なのは計略なのですか?」

苺姫ちゃん☆
「運命とお呼び♪」

みゅ〜ちゃん♪
「ではその運命に名前をつけなくてはなりません。」

ももちゃん♪

「運命ちゃんとか?」

みゅ〜ちゃん♪
「偶然だと乱数で決まる可能性があります。」

苺姫ちゃん☆
「えーい必然なのよ?すべて。」

みゅ〜ちゃん♪
「どうでもいい必然を偶然と呼ぶとして。」
「聞いてないよ。」

ももちゃん♪
「聞いてたらおもしろくないでしょ?」

後ろから妙なミサイル・・・。

苺姫ちゃん☆
「珍しい!TV信管の超低速布製ロケット!」

みゅ〜ちゃん♪
「わーなんなの!ホーミングしてくるー!!」

ももちゃん♪
「みゅーちゃんの足元に着弾する?」

苺姫ちゃん☆
「えいっ!」

べりーあちゃんは長身のショートソードで打ち払った!!

いい匂いの煙で辺りが包まれる!

ももちゃんは微妙に吹っ飛んだ!!

みゅ〜ちゃん♪
「わわわわわわわ〜!?」

苺姫ちゃん☆
「倒れたけど無事?」

ももちゃん♪
「倒れただけっ!」

苺姫ちゃん☆
「上出来♪」

みゅ〜ちゃん♪
「当たったらどうなるの?」

苺姫ちゃん☆
「国認可のモノしか使っちゃいけないから問題なしよ。」

ももちゃん♪
「まんまとやられたら?」

苺姫ちゃん☆
「平和な手段でやり返せ〜♪」

みゅ〜ちゃん♪
「戦場みたい。」

苺姫ちゃん☆
「やったりやられたりで退屈なんて概念はないのよ?」

ももちゃん♪
「すごい街・・・でもなんでこれが?」

苺姫ちゃん☆
「保守とか改革とか古典的な思想を嫌う人達がむかしから住み着いて。」
「年中平和な戦争?というよりじゃれ合いやってんの♪」

空からロケット?が分離して花びらがいっぱい!!

花びらの雨!?

連絡が入ったみゅ〜ちゃん。

飾りで絢爛なカチューシャタイプのヘッドフォンで無線連絡。

みゅ〜ちゃん♪
「へ?討幕同盟と協和市民連合が少し激しくやってる?」
「花火を使用?注意勧告レベル1?」
「わたしに対応してって?もう2名発進済み?りょ・・了解!」

みゅ〜ちゃんはスターボード、アリアに飛び乗ると。

体重をかけてスターボードと同調すると。

風が発生、溜めたのちハイジャンプして緊急発進であっという間に見えなくなった。

その1分後にスターボードの大集団?

ももちゃん♪
「あれはどこへ行くんですか?」

苺姫ちゃん☆
「シェイド討伐隊かな。」

ももちゃん♪
「あの図鑑でよくみる?」

苺姫ちゃん☆
「いろんなものに化けて出てくるシェイド。」

「旧人類が遺した負の遺産よ。」

ももちゃん♪
「呪いの具現化?」

苺姫ちゃん☆
「どこが発生源なのかいまだ特定できないのよ。」
「とっくに尽きてるはずなのに。」

ももちゃん♪
「滅亡文明にいっぱいいたよね。」

苺姫ちゃん☆
「なんかブラックジョークみたいじゃなかった?」

ももちゃん♪
「お父さんとお母さん、なんかわざとふざけてたみたい。」
「考えても結論が出ないらしいけれど。」
「バカ騒ぎして楽しんでたみたい。」

苺姫ちゃん☆
「あーそれそれ!!」
「保守の家畜になった人々って。」
「バカやってなきゃ精神を維持できないってヤツ?」

ももちゃん♪
「わたしもバカ騒ぎやってれば死に場所くらい豪華になったかな?」
「花畑までたどり着きました。」

苺姫ちゃん☆
「わたしなんて暴徒と撃ち合って。」
「警察が劣勢の中発狂して自害してしまいましたー。」

ももちゃん♪
「ああ!なんて暗い想いで話!」
「これじゃあ喜劇?」

苺姫ちゃん☆
「悲劇よ?劇って言うから劇じゃない。」
「案外、その時はわからないものよね〜。」

くすくす笑い合っちゃうふたり♪

そこにファンが3人。

ファン♪
「サインください!サインやりましょ!」

べりーあちゃんはももちゃんの手を引いて走り出す!!

苺姫ちゃん☆
「サインやりましょ!はおにごっこのサインよ?」

ももちゃん♪
「えーなにそれ。」

新入りと見て3人はももちゃんを狙い。

ももちゃんは1人に別れてしまい。

必死に追う3人だけども。

ももちゃんのスピードが速く。

もて遊ばれながら、20分も全力疾走するももちゃんに。

からかわれるファン達。

ファン♪
「しまった!あの娘ももちゃんだ!」
「50メートルU-19世界記録保持者!」

簡単に巻いておしゃれなお城風の大きなカフェの前に出ちゃった。

いつもの紫ドレスの綺麗な髪、美人さんの深美ちゃんが紅茶を飲んでたね。

深美ちゃん♪
「?」

ももちゃん♪
「いつもお城にはいないんだなぁ。」

深美ちゃんはうなずくだけ。

ももちゃん♪
「綺麗な瞳・・・。」

深美ちゃんはほっぺを手に当てるだけ。

ももちゃん♪
「男の人にモテそう。」

深美ちゃんは首をかしげる。

ももちゃん♪
「えー無口?」

深美ちゃん♪
「モノリス、完成された知性は沈黙するものよ?」

ももちゃん♪
「賢者みたい。」

深美ちゃん♪
「賢者って女性の典型的な称号なんですけど。」

ももちゃん♪
「そーなの?」

深美ちゃん♪
「本当に聡明な女性が活躍すればそういう位は簡単に呼ばれます。」

ももちゃん♪
「男性の老人とヒゲは?」

深美ちゃん♪
「年の割にはバカよね。」
「無表情ほど怖いものはないし。」
「その知性や経験の安売りは500円で買えるほど。」

ももちゃん♪
「えー。」

深美ちゃん♪
「さっき注文した紅茶がもうくるわよ?」

ももちゃん♪
「先読み?」

深美ちゃん♪
「あてずっぽうの注文。」
「これって運と言えると思う?」

ももちゃん♪
「どうやってあてずっぽうを?」
「外れたらどうするの?」

深美ちゃん♪
「質問をされる側が、質問をしてどうするの。」

ももちゃん♪
「飲むの?」

深美ちゃん♪
「たんなるおかわり。」

ももちゃん♪
「えー。」
「それはないなー。」

深美ちゃん♪
「確かにそれはないわね。」

ももちゃん♪
「一杯もらおっかな。」

深美ちゃん♪
「一杯もらえばいいと思うわよ。」

ももちゃん♪
「これおいしいの?」

深美ちゃん♪
「なんで飲まないうちに聞くの?」
「飲んでみればわかるじゃない。」

ももちゃん♪
「わたしは臆病者では無いので。」
「失言でした。」

やってきたウエイトレスさんに注文して。

3分後にパフェがきちゃった。

数は2個。

ももちゃん♪
「食べていいんですか?」

深美ちゃん♪
「そんなこと言ったらこの2個あるパフェが泣くわ!」

ももちゃん♪
「いただきます。」

もう1個パフェ頼んじゃう深美ちゃん。

ももちゃん♪
「あんな遠くで人と話しているべりーあさん。」
「こっちを見つけたのかな?」

べりーあちゃんがやってきて席についてパフェを食べ始めた。

苺姫ちゃん☆
「うんま〜い♪」

深美ちゃんが立ち去ろうとした。

苺姫ちゃん☆
「ちょっと待った!」
「さりげなくハメんじゃないわよ〜?」

べりーあちゃんは会計の用紙をぴらぴら見せびらかす。

深美ちゃんはあらやだーのポーズで手を頬に当てて様子だけ見る。

苺姫ちゃん☆
「そっかー。」

会計の用紙を元に戻して軽食続行。

ももちゃん♪
「お代は?」

苺姫ちゃん☆
「払ってあるんだって、直下払い。」
「では、もう1つ注文したらどうかな?」

深美ちゃん♪
「自腹?」

苺姫ちゃん☆
「もちろん、食べ足りない。」

深美ちゃんくすくす笑い。

べりーあちゃんすました笑顔♪

ももちゃん♪
「早く卒業したいなぁ。」

苺姫ちゃん☆
「あれれ?別に春まで待たなくていいのに。」
「卒業水準に達してるんでしょ?証明書ないの?」

ももちゃん♪
「たぶんあった。」

苺姫ちゃん☆
「学校なんて上手に使わなきゃいけないの。」
「そのための講義専門施設でしょ〜。」

ももちゃん♪
「つかう?」

苺姫ちゃん☆
「都合がいいように学校を使用するの。」
「それともそのくらいの最低限の生き方も知らないの〜。」

ももちゃん♪
「知りませんでした。」

苺姫ちゃん☆
「いま知ったからいーじゃん。」

ももちゃん♪
「そんなもんなの?」

苺姫ちゃん☆
「そんなもんが現実、簡単明快。」
「現実くらい飼いなさい。」
「現実は小賢しいから、馬くらいに使いなさいなー。」

ももちゃん♪
「それでいいの?」

苺姫ちゃん☆
「いいってなにも、まかり通ってんじゃん。」
「それとも?道理が万能だとでも?」
「質問より疑問の方が健全だし、探究なら最高ね。」

ももちゃん♪
「頭がくらくら〜。」

苺姫ちゃん☆
「お城へ帰りましょ。」

深美ちゃんはその場にはもういなかった!

お城のタクシードライバーが小型のタクシー?で。

お城へ帰還。

王様3人がサッカーを庭でやってるのを横目に。

ドリブンパスをダイレクトで跳ね返し。

連続してかく乱しながら、シュートしちゃってキーパー取れない!

とやっているうちに眠ってしまったももちゃん。

目が覚めると。

隣に深美ちゃん。

母親のようにももちゃんを抱きしめて寝かしつけちゃう☆

べりーあちゃんがなでなでしながら。

ももちゃん寝ちゃった☆

夢に出てくる。

女性警察官と武装した軍人の女性士官が目の前に、助けられるももちゃん自身。

大きな桜の木に抱え込まれて。

青白い光とともに。

そこから夢は途絶えていた・・・。

長い眠りの中を、まるでゆりかごの中にいたかのような・・・。

安らぎと別世界のようなきれいな光景ではしゃぎながら・・・。


29


アイネ・クライネを散歩するももちゃん。

後ろから、誰かに抱き着かれちゃった。

ももちゃん♪
「んえ!?」

メグちゃん♪
「好き。」

ももちゃん♪
「いい匂い〜。」

メグちゃん♪
「わたしのこと、好き?」

ももちゃん♪
「その問いをする人は猜疑心で満ちています。」

メグちゃん♪
「さみしい・・・・。」

ももちゃんはくるっと反転してメグちゃんをやさしく抱きしめた☆

ももちゃん♪
「かわいい娘・・・。」

そこにみゅ〜ちゃんが徒歩で通りかかる。

みゅ〜ちゃん♪
「今日は彼女とデートなんて、ももちゃんは満喫しているねー。」

ももちゃん♪
「嫉妬しないの?みゅーちゃんはわたしの旦那さんなのに。」

みゅ〜ちゃん♪
「やきもちほどまずい食べ物はありませんからねー。」

ももちゃん♪
「もっと焼いてもいいんだよ?焦げるくらい。」

みゅ〜ちゃん♪
「食当たりでもしちゃうよ、すぐ消費期限切れって〜。」

メグちゃん♪
「襲って・・・。」

ももちゃん♪
「がおー!!」

みゅ〜ちゃん♪
「キスしちゃえば?」

ももちゃん♪
「ほっぺにやっちゃうゾ!」

メグちゃん♪
「気持ちいい・・・。」

ももちゃん♪
「テンション低くない?いつものメグちゃんじゃない。」

みゅ〜ちゃん♪
「花で飾った帽子と勲章のような飾りで制服っぽいのを装飾しているのなら。」
「いつも以上のメグちゃんと言えるでしょう。」

ももちゃん♪
「失恋でもした?」

メグちゃん♪
「うん。」

ももちゃん♪
「誰に?」

メグちゃん♪
「近所の柴犬。」

ももちゃん♪
「そっかー。」

みゅ〜ちゃん♪
「それはしょうがないよね。」

ももちゃん♪
「綺麗な金髪・・・。」

みゅ〜ちゃん♪
「粗塩で整えて、花の蜜でコーティングされてるんだ。」

ももちゃん♪
「なでなでしてあげる。」

メグちゃん♪
「みゃ〜ん。」

ももちゃん♪
「わたしの現在のおうちに招待するね。」

3人でももちゃんの仮住まいのおうちのベット。

ももちゃん♪
「メグちゃん抱きまくら・・心地いい・・・。」

メグちゃん♪
「やっ・・・。」

ももちゃん♪
「もっと頬ずりしちゃう・・。」

メグちゃん♪
「もっとやって・・。」

そのまま2人で寝ちゃった♪

隣の部屋からみゅ〜ちゃん。

みゅ〜ちゃん♪
「原因はかわいがってくれる人がいなかったことかなぁ。」

みゅ〜ちゃんも添い寝しちゃった♪

目が覚めた3人は手を繋いで街を散策♪

という所をボールが目の前を通り過ぎる。

メグちゃんが笑顔になって近寄る。

ボールがメグちゃん目がけて!

ももちゃん♪
「わっ?」

メグちゃん♪
「当たらないっ♪」

4人組みが飴入りの布ボールをランチャーで撃ってくる!!


メグちゃん♪
「どこ狙ってんの〜♪」

後ろから1人が狙撃!

メグちゃん♪
「桜花流!朝霧!」

ボールはメグちゃんをすり抜けた!

霧のようになったメグちゃんはいつの間にか別の場所にいた!

2人が前に出てきて、直撃を狙ってくる!

メグちゃん♪
「超念動フィールド!!」

ボールはメグちゃんに滑るように逸れていく!

1発がももちゃん狙い!

ももちゃん♪
「へ?」

ももちゃんはトラッピングで逸らして受け流した!

みゅ〜ちゃん♪
「ガムテープ乱舞〜。」

みゅ〜ちゃんは4人組にガムテープをいつの間にかくっつけていた!

というより・・・4人組みの体はガムテープまみれ・・。

えとわーるちゃんが走ってくるのが見えた。

4人組みは悲惨な状態になりながら、新手のえとわーるちゃんに射撃!

えとわーるちゃん♪
「幾多の犠牲を払ったこの世界、その想い踏みにじられはしない!!」

ボールを全弾手で叩き落として突っ込んでいく・・・。

逃げ出す4人組み!

えとわーるちゃん♪
「世界は子供の遊びじゃないんですよー!!」

絵の具の入ったボールを放って空中炸裂させて4人組みを仕留めた!!

4人組は白旗を取り出して掲げて、チョコレートを落としていく。

みゅ〜ちゃん♪
「平和に仕掛けたけど、割に合わない結果になれましたね。」

ももちゃん♪
「ねえ、人生ってちょうどチョコレートを一度に4箱平らげたのと同じじゃない?」

メグちゃん♪
「ねえねえ!見てみて!これ有名店限定のだ!!」

みゅ〜ちゃん♪
「損出だけあった戦闘、一方的に勝てておいしいよね。」

ももちゃん♪
「こんなにいいものくれるなんて、つぎはこっちから仕掛けちゃおうよ♪」

メグちゃん♪
「どういう風にかわいがっちゃお〜?」

みゅ〜ちゃん♪
「セクハラはだめよ〜。」

近くのベンチに座って3人で食べさせあいっこ♪

メグちゃん♪
「やあ!!」

ももちゃん♪
「ひゃっ!?」

みゅ〜ちゃん♪
「わたしも食べて〜(棒読み)。」

3人でくっついてドキドキ食べさせあいっこに発展!!

公園ではえとわーるちゃんがひたすら走り回って。

公園内のゲリラをいじめていた。

ももちゃん♪
「えとわーるちゃんパワーアップしてるなぁ。」

えとわーるちゃん♪
「戦いは楽しまなければ紳士淑女の恥とやら?」
「お逃げにならないでくだすって。」
「なあに、ちゃんといじめてあげるから安心してね?してね?」

えとわーるちゃんの即席トラップ+トラクターハーケンがヒットしていく!!

ゲリラ♪
「なにこれ?服に引っかかって抜けない・・・?」
「って捕まるー!?」

えとわーるちゃん♪
「大丈夫です、たぶん大丈夫で恐らく信頼が置ける。」
「えとわーるちゃんのおしおきなのです。」

そこにふぇっちゃん登場!

エアガンが2人に割って入る!!

ふぇっちゃん♪
「弱いものいじめなんて感心しないなっ。」

えとわーるちゃん♪
「弱いものいじめとおしおきの区別がつかないんですか!?」

ふぇっちゃん♪
「なあに正当化かい?」

えとわーるちゃん♪
「あなたは自分自身が善悪の判断基準なんですか?」

ふぇっちゃん♪
「善悪?そんなものはないぜ?・・・堕ちなっ!!」

折り畳み式バックラーを出して防ぐえとわーるちゃん!

えとわーるちゃん♪
「ガン・ビットrockOff!!」

超小型プロペラドローンを複数飛ばしてふぇっちゃんを追いかけさせる!!

ふぇっちゃん♪
「レディに追われるなんて、俺も中々あげたなっ!!」

と言っているうちに爆竹を踏んで破裂する!!

ふぇっちゃん♪
「いいねーお祭りだっ!」

えとわーるちゃん♪
「お祭り血祭り、あなたは祝日!!」

ふぇっちゃん♪
「参加しちゃあいけないのかい?」

えとわーるちゃん♪
「神輿の中の銅像になってもらいます。」

ふぇっちゃん♪
「そいつはちょっとばかり退屈じゃないのかい?」

えとわーるちゃん♪
「やってみればお祭りはいつも楽しく終わるものですわ。」

3人でベンチでお昼寝しちゃうももちゃん達。

目と鼻の先で爆竹やら、エアガンを発砲し合うカップル。

普通に治安維持のスターボードが通りかかって笛を吹かれる。

苺姫ちゃん☆
「こんなところに無防備な女の娘♪」
「襲っちゃうぞ〜?」

ももちゃん♪
「っえ?ひゃー!?」

苺姫ちゃん☆
「熱烈なキスしてあげるから止まってー!!」

ももちゃん♪
「止まれない!だってわたし、青春真っ盛り!」
「若さで進むのよ!わたしの青春の行き着く先までー!!」

みゅ〜ちゃん♪
「婚約指輪をどうぞ。」

苺姫ちゃん☆
「ありがと、あの娘の挙式出席してよね?」

みゅ〜ちゃん♪
「それがわたしに変更がなければいいと思います。」

苺姫ちゃん☆
「あれれ?バレちゃったゾ?」

メグちゃん♪
「みんなの彼女、その名はわたしメグ!!」
「ラブリーを振りまくために!シンデレラダンスで回って〜!」
「メグちゃんかわいい〜!!の新天地はここにしたっ!!」

スキップでるんるん走っていくメグちゃん♪

べりーあちゃんに追い詰められたももちゃん☆

ももちゃん♪
「べりーあちゃん、いやよこんなところで・・・。」

苺姫ちゃん☆
「逃げられるかな?」

次の瞬間、ももちゃんが花びらで爆発した!?

花びらが辺りを包む。

建物の屋上にももちゃん!!

ももちゃん♪
「ダミーだよん♪」

苺姫ちゃん☆
「屋上くらいなら上がれるわね。」

べりーあちゃんは段差を利用してどんどん上がってくる!!

ももちゃん♪
「わわわわわああああ!?」

みゅ〜ちゃんのスターボードがももちゃんをタイミング良くかっさらう!!

ももちゃん♪
「危なかった!」

みゅ〜ちゃん♪
「わたしのももちゃんを娶ろうなんてだめだよ。」

ももちゃん♪
「じゃあこのまま新婚旅行にこの付近を一周しよ!」

みゅ〜ちゃん♪
「そのつもりー♪」
いくつもの虹が鮮やかに空を覆う神秘。

友情の輝きは2人の少女の笑顔とともに・・・。


30


顧問練磨中のももちゃんは今日も街を散策してます♪

公園のベンチで誰かがうつむいてます?

ももちゃん♪
「どーしったの〜?」

お金持ちふうな人♪
「みんな遠征に行っちゃって置いてけぼり・・。」

ももちゃん♪
「遠征?」

お金持ちふうな人♪
「お楽しみをみんなじめするなんてひどい。」

ももちゃん♪
「どこかへ試合をしに行ったのかな〜?」

お金持ちふうな人♪
「命をかけたお楽しみ、試合じゃないけれど・・・。」

ももちゃん♪
「あーそれわかる、手柄欲しいよね男の人も。」
「自分の功績は証明になるからねー。」

お金持ちふうな人♪
「この辺りじゃ強いのあんまいないし、さみしい・・・。」

ももちゃん♪
「なんか男の人らしさがある人だなー。」
「なんか気に入ったぞ?」

お金持ちふうな人♪
「キミ、めちゃくちゃ強いの教えてよ。」
「勝てそうもないのがいいよね。」

ももちゃん♪
「んー?そんなのいないぞ?」
「わたしの見聞が狭くてお役に立てそうもない。」

お金持ちふうな人♪
「さっきいつもどおり道を見ていたら。」
「スポーツ関連のスマート・トラックが多かった。」
「スポーツが爆発流行してるんだよ。」
「だったらスポーツ関連で強い奴知らない?。」

ももちゃん♪
「アスピーデ地区のマラドーナさんくらいかな?」
「ワールドカップ出場経験あるんだって。」

お金持ちふうな人♪
「ドリブルしてくる人だよね?」
「切り返した方向にショルダーチャージすると簡単に吹っ飛ぶから。」
「ぜんぜん物足りないよ。」
「あの60倍くらい強いの教えて・・・。」

ももちゃん♪
「そうするとネタ切れです。」
「ごめんね♪」

お金持ちふうな人♪
「が〜ん!?」

ももちゃん♪
「なんかおもしろい人♪」
「なぐさめてあげよう♪」

ももちゃんはその人の隣に密着して座って。

寄りかかってよしよししてあげた。

お金持ちふうな人♪
「癒してくれるなんて、女の子らしい方。」

ももちゃん♪
「癒しはどんな女の子でもできるよ〜♪」
「でも、わたしは心地よいでしょ?」

お金持ちふうな人♪
「女の子らしい方でなにより。」

ももちゃん♪
「癒桜の術、心も癒してあげる☆」

お金持ちふうな人♪
「ありがたい女の人だ・・。」

姫麗ちゃんが誰かをお探しに通ったよ♪

いつものスイスの民族衣装です。

姫麗ちゃん♪
「えぇ!?」

ももちゃん♪
「んー?姫麗ちゃんどうしたのー?」

姫麗ちゃん♪
「おうさまー、1人でどっか行かないでいただける?」

お金持ちふうな人♪
「だったら同伴して欲しいよ姫麗さん。」

姫麗ちゃん♪
「おうさまの道楽にいちいち巻き込まれてたまるもんですか。」
「せめてひとりはやめてくださる?」
「騎士の人を連れてきました、近くにいさせてあげて。」

お金持ちふうな人♪
「プチひとり旅はおしまいですか、しかたがないよね。」

ナイチンゲール♪
「側近の私を置いてくのは少々苦いのです。」

お金持ちふうな人♪
「このアメを舐めて甘くなればいいと思うよ。」

ナイチンゲール♪
「甘苦になるのでは?」

お金持ちふうな人♪
「苦いよりはマシだと思うよ?」

ナイチンゲール♪
「ではいただきます、苦いままはイヤでマシになりとうございます。」

ももちゃん♪
「おうさまー?」
「それはすごいねー。」

姫麗ちゃん♪
「代理の方が宮廷にいらしてますけれど。」
「別行動ですか?」

お金持ちふうな人♪
「民の目線でものを見たかったのかも。」

姫麗ちゃん♪
「ご冗談を、では道楽の続きを。」

お金持ちふうな人♪
「姫麗ちゃんありがとう、愉しむ仲間が増えたよ。」

ももちゃん♪
「こんなふうなんだー。」
「こんかいはろっこくらいの勉強。」

お金持ちふうな人♪
「ももちゃんにはお礼にドーナツ無料引換券あげるよ。」
「楽しんできてねー。」

ももちゃん♪
「わーありがとー!」

お金持ちふうな人♪
「ちょちょちょょょょ!?」
「キミへのお礼なんだよ!?なんで感謝言うの?」
「失礼だよぉぉぉ?」

ももちゃん♪
「あーやっちゃった!?」

お金持ちふうな人♪
「同じ失敗をするのは失敗を認めてないし。」
「それをタダで終わらせてるから。」
「つまりは負け続き。」
「こうなっちゃダメだから。」

ももちゃん♪
「身に着けます!!」

お金持ちふうな人♪
「この授業料もお礼に含まれてるよ。」
「ドーナツお楽しみに。」

ももちゃん♪
「はーい!!」

手をふりながら別れたももちゃん。

ドーナツ屋に直行!

ももちゃん♪
「ん?ところでなんでわたしの名前知ってたの?」
「ってこれ限定高級ドーナツ!?」
「クライネ動物園の招待券まで同封されてるよー!」
「あそこ九官鳥やインコ、シマリス、ネコって規模がすごいから。」
「わーいいねー!?」

ドーナツを購入してベンチで食べてます♪

姫麗ちゃんがやってきて隣に座って。

3個のうち1個をわけてあげました。

姫麗ちゃん♪
「平和な戦争っておもしろいわよね。」

ももちゃん♪
「うん、本物の戦争はああなの?」
「死んじゃうこと以外にあるの?」

姫麗ちゃん♪
「質問はひとつずつするもの。」
「1つめは地形くらいは変わるし都市くらい廃墟にはなります。」
「2つめは兵士は使命でやってるので、死ぬことくらいは認めてます。」
「戦争で時代を造り、日々も日常も創り。」
「それが人として基本となって身につかせることは大切なのよ。」
「言葉すら必要なくなるほどあたりまえになるのが人らしさ。」

ももちゃん♪
「あーそっかー。」
「だから内緒で激しくやってるんだね。」

姫麗ちゃん♪
「妹ちゃん、子供を卒業したのかな?」
「子供騙しを乗り越えてくるなんて。」

ももちゃん♪
「近頃はなにでやってるの?」
「むかしはいろいろ決めるためにやってたよね。」
「そのほうが完全無欠な方法だから。」

姫麗ちゃん♪
「世界政府の連中がやっぱりとうとう裏切って。」
「各国と戦争状態だったら?」

ももちゃん♪
「それでいいと思うよ。」
「基本がないうちは怠慢に陥って堕落するだけ。」
「前いた過去の世界は堕落と怠慢しかなくて絶望が全員を家畜化してたから。」
「堕落破壊は道理。」
「手伝ってあげたいくらい。」

姫麗ちゃん♪
「直の戦闘は軍隊さんに譲るけれど。」
「わたしたちもともに戦ってるのよ。」
「わたしはこんな魔石を造ってるわ。」

姫麗ちゃんは宝石?の指輪をかざして。

勢いよく地面に向けた。

火花が散って地面が少し焼けた!?

左手の指輪からは電気がはとばしった!?

ももちゃん♪
「義姉ちゃんそれ作れるんだ!?」
「わたし無理だった!?」
「静電気くらいしか出ないから!?」

姫麗ちゃん♪
「燃え続ける石の太陽エネルギーを常時放出しながら。」
「好きなときに凝縮してぶつける。」
「電気は出すとき周囲からエネルギー原を吸収して使用するのよ。」

ももちゃん♪
「神術のひとつ、創造の奇跡!?」
「さすが義姉ちゃん!」
「貴族の女の子はレベルが違うよ・・!」

姫麗ちゃん♪
「はー?」
「小桜だって貴族よ?」

ももちゃん♪
「へ?」
「そーなの?」

姫麗ちゃん♪
「あれれ?自分とこの大屋に行ったことないの?」
「もったいない。」

ももちゃん♪
「あれれ?」

姫麗ちゃん♪
「妃翠さんがいまの当主よ?」
「会ったでしょ?」

ももちゃん♪
「次に帰ったらプロポーズします!!」

姫麗ちゃん♪
「ドーナツついでに遊んどく?」
「姉妹で?」
「その何気に隠し持つ招待券は3枚あるでしょ?」

ももちゃん♪
「うーん!?」

姫麗ちゃん♪
「咲桜なら後ろにいるわよ。」
「くすぐられないように気をつけなさいな。」

ももちゃん♪
「えー。」

姫麗ちゃん♪
「では行きましょ。」

ももちゃん♪
「いないなー?」

歩き出してしばらく、路地から飛び出てきた。

咲桜姫にももちゃんは強姦されました!!

ももちゃん♪
「ひゃー!?セクハラー!?」

咲桜ちゃん♪
「待ってー!」
「捕まえたらいいことしてあげるから。」

ももちゃん♪
「いやよーこんなところでー!」

咲桜ちゃん♪
「わかった!捕まえたらいいところまで連れてって。」
「いじくってあげる。」

ももちゃん♪
「場所の問題じゃないよー!」

でも、ももちゃんをいきなり見失った咲桜姫。

咲桜ちゃん♪
「どこかなー?」

後ろからももちゃん!

咲桜姫のミニスカートをスカートめくり☆

咲桜ちゃん♪
「きゃあ!?」

ももちゃん♪
「見られちゃうよ〜?」

咲桜ちゃん♪
「ももちゃんのえっち!!」

でもね、ももちゃん。

だんだんと体が引っかかって。

よろけちゃった・・・?

ももちゃん♪
「あれれ〜?」

咲桜ちゃん♪
「ウェスパーウィップ。」

手をわしゃわしゃしながら咲桜ちゃん

かわいい悲鳴が花壇のあるちょっとした公園に響きましたとさ〜☆

平和じゃないよ!真面目に遊んでます☆


注釈壱。

この国の方針は「孫子兵法書」と同じく「反戦論」であって。

その上で軍事力が強く。

戦上手。

教育の過程で最初に教えられるものの。

解釈を間違える子供がいたりして。

苦悩しているようだ。

「子供騙し」と言ったのは。

その解釈を間違えている影響。


注釈弐。

この世界の住人は哲学的な傾向にあり。

独自の見識を持っている。

全員が自分の見識を持っているため。

だれが正しいとは議論されない。

むしろ違いを認め合う大切さが説かれており。

道理にかなっていることも重要である。


31


今日はみゅ〜ちゃんと一緒です♪

ももちゃん♪
「カップルらしく手を繋ごうよ♪」

みゅ〜ちゃん♪
「もう!ももちゃんとカップルなんて・・。」
「そんなこと・・あるかもしれないからねっ!」

ももちゃん♪
「もうほぼ確定してるよ♪」

みゅ〜ちゃん♪
「もう・・いまつきあい初めたことにしてあげるよ・・・。」

微笑みながら手を繋いじゃうももちゃんとみゅ〜ちゃん☆

ももちゃん♪
「髪飾り新調したんだ♪」
「綺麗に光ってるよ♪」

みゅ〜ちゃん♪
「お気に入りだよ♪」
「天然石で出来てるんだ♪」
「気力に応じて反応速度や能力の制御。」
「エネルギー反応をさせるためにあるんだよ♪」

ももちゃん♪
「すごーい!!さすがみゅ〜ちゃん!!」
「わたしのこの指輪も天然石で出来ていて。」
「不安定なわたしを制御してるんだ♪」
「中学生の時からハメてます♪」

みゅ〜ちゃん♪
「綺麗・・透明な宝石・・・。」
「でもそれだと全力出せないんじゃ?」

ももちゃん♪
「どうかなるよりはいいじゃん♪」
「このみゅ〜ちゃんとのお休みはとっておき♪」
「今日は非番なんだね♪」

みゅ〜ちゃん♪
「悔しくも非番なのです。」

ももちゃん♪
「やり足りないの?」

みゅ〜ちゃん♪
「新人なのに外されたのが不満なのです。」

ももちゃん♪
「無理するなって言うのかな〜?」

みゅ〜ちゃん♪
「無理するくらいがちょうどいいと思います。」

ももちゃん♪
「倒れちゃうじゃん。」

みゅ〜ちゃん♪
「1回くらいは倒れた方が新人らしいと思います。」

上空からべりーあちゃん☆

淡い飾りのスターボードに乗ってかわいく登場♪

苺姫ちゃん☆
「いいねー!そのむこうみず!」
「見どころ満載なんじゃない?」

みゅ〜ちゃん♪
「今日のこのマントつきの軍服風ワンピースが見どころ満載なのですか?」

苺姫ちゃん☆
「それも含めてるに決まってるじゃない。」

みゅ〜ちゃん♪
「べりーあさんはいつものとおり好きになれます。」

苺姫ちゃん☆
「あたりまえすぎて内容ないゾ?」

みゅ〜ちゃん♪
「では中身を入れればいいんですね?」

苺姫ちゃん☆
「愚問なんじゃない?」

みゅ〜ちゃん♪
「今日のべりーあさんに惚れて告白したいのです。」
「初めての共同作業としてお空を旅行しましょう。」

苺姫ちゃん☆
「それは良かったー!結婚相手探してたんだー!」
「結婚してよ?」

べりーあちゃんはみゅ〜ちゃんを誘拐しにかかった!

みゅ〜ちゃん♪
「動き出しが遅すぎない?」

苺姫ちゃん☆
「ん?体感時間操作?」
「その能力に頼りすぎて読まれすぎだゾ?」

べりーあちゃん、みゅ〜ちゃんを捕まえて抱きしめちゃった!

みゅ〜ちゃん♪
「ひぎゃぁ〜!?」

ももちゃん♪
「べりーあちゃん襲っちゃうゾ!」

苺姫ちゃん☆
「背後からなんてもっとマシなやり方しなさいな。」

べりーあちゃん、ももちゃんのアプローチを。

どうでもいいかのようにかわして。

みゅ〜ちゃんに集中攻撃したけれど。

こんどはダミーでした☆

苺姫ちゃん☆
「おわ?小癪なー。」

ももちゃん♪
「感応波でスターボード!?」

みゅ〜ちゃん♪
「わあい!やります!新人鍛錬!」

呼んだスターボードが飛んできてももちゃんとみゅ〜ちゃんペア。

バーサスべりーあちゃん♪

いきなりべりーあちゃんの強烈すぎるチェック!

ももちゃん♪
「えぇぇぇレベル違っ!?」

みゅ〜ちゃん♪
「適当なチェックでこれ?すごーい!」

苺姫ちゃん☆
「ちょうど抱き枕が欲しかったのよね。」

ももちゃん♪
「上?右?あれれ?接近戦強いぃぃ!?」

みゅ〜ちゃん♪
「牽制するから離れて!」

ももちゃん♪
「上方向旋回のみゅ〜ちゃんを援護!」

みゅ〜ちゃん♪
「相対距離合わせて・・・。」

ももちゃん♪
「シューティングスターアタック!!」

苺姫ちゃん☆
「いまのは危なかったわね!!」

みゅ〜ちゃん♪
「失速した!」

ももちゃん♪
「編隊飛行しながら防衛機動!」

苺姫ちゃん☆
「あまいわよ〜?」

みゅ〜ちゃん♪
「接近されると終わるよ!」

ももちゃん♪
「近接分散回避を続行!」

苺姫ちゃん☆
「どうしたの?この辺りの鳴り物なんでしょ?」

みゅ〜ちゃん♪
「性能で上回ってるのにキツいよ!」

ももちゃん♪
「カスタマーマニューバー!!」
「改造しといて良かった良かった!!」

苺姫ちゃん☆
「無名の隠れマスターなんてわんさかいるのよ?」
「有名なだけで狭い井戸の中にいるんじゃないわよー?」

みゅ〜ちゃん♪
「これ時間の問題だよ!」

ももちゃん♪
「ひえ〜!?」

遥か上空から大型スターボード・・・。

えとわーるちゃん♪
「楽しいことをさんにんじめはだめですよ?」

みゅ〜ちゃん♪
「えとわーるちゃんがきたらおしまいだよ!」

ももちゃん♪
「せめて美しいやられ方しようよー!!」

えとわーるちゃん♪
「Sylpheed」

乱気流?な不思議なふんわりが辺りに?

苺姫ちゃん☆
「ぬるいわよ?助っ人ちゃん。」
「本気でかかってらっしゃい。」

えとわーるちゃん♪
「Undine」

青色レーザーというより照明っぽいのが。

そこら中に反射してべりーあちゃんを襲うが。

全部避けられちゃった・・・。

みゅ〜ちゃん♪
「建物の影?」

ももちゃん♪
「あえて接近戦。」

苺姫ちゃん☆
「どうしたの?終わり?」

えとわーるちゃん♪
「早く決定打を与えてくださらないと。」
「堕ちれないじゃありませんか。」

苺姫ちゃん☆
「どうせなら堕ちる以上を狙ったげる♪」

えとわーるちゃん♪
「惚れました、わたくしの彼女になりませんか?」

苺姫ちゃん☆
「だめよ浮気なんて、りとるちゃんと約束したの・・。」
「これ終わったら結婚するって・・・。」
「ついでに抱き枕になってもらわないと。」

えとわーるちゃん♪
「堕ちることも約束してください、わたくしと一緒に。」

苺姫ちゃん☆
「先に堕ちてくださいません?あとからお友達も送ってあげますよ。」

えとわーるちゃん♪
「わるあがきってこういうことではありませんよ?」

苺姫ちゃん☆
「お互いに決め手なし?なに言ってんの?遊んでるだけよ。」

えとわーるちゃん♪
「お相手はしてくださらない!?」
「ああ!さみしいわ!ああ!さみしいわ!?」

苺姫ちゃん☆
「ちょっと!どこへ行くのよ!」
「ところであの娘達はかくれんぼやりたいわけね。」

ももちゃん♪
「せーの!」

みゅ〜ちゃん♪
「覚悟して!」

苺姫ちゃん☆
「かわいいー!そっちから飛び込んできてくれるのね!」
「はいっ!」

ももちゃん♪
「ひゃー!捕まりそうになった!?」

みゅ〜ちゃん♪
「こんな人に勝ち目ないよ!」

苺姫ちゃん☆
「ではきちんと逃げられるかの勝負開始ね!」
「捕まえたら好きにしちゃうゾ?」

みゅ〜ちゃん♪
「分散する!?」

ももちゃん♪
「超低空で逃げよ!」

ももちゃんとみゅ〜ちゃんは至近距離編隊で逃走開始!

苺姫ちゃん☆
「少し性能差があるから距離が開いちゃうよね。」

道の真ん中にふぇっちゃん!

ふぇっちゃん♪
「堕ちなっ!」

苺姫ちゃん☆
「あたらないわよ。」

ふぇっちゃん♪
「2丁撃ちさっ!」

苺姫ちゃん☆
「どこを狙ってるの?」

ふぇっちゃん♪
「精密射撃ベリーガーランド!!」

苺姫ちゃん☆
「もう少し近づいてからの方が当てられるわよ?」

みゅ〜ちゃん♪
「ふぇっちゃんが時間稼いでくれたよ!?」

屋上庭園にドレスの若い女性。

ももちゃん♪
「あれは深美ちゃんだね。」

深美ちゃん♪
「あら?お茶いかがかしら?」

ももちゃん♪
「ぜひご一緒に愉しみたいのです。」

みゅ〜ちゃん♪
「大人の女性と一緒にお茶がしてみたい。」

苺姫ちゃん☆
「ああああぁぁ!!」
「後輩取られたぁぁ!!」

えとわーるちゃん♪
「わたくしも失恋致しました。」

苺姫ちゃん☆
「あぁぁ!!」
「傷心散歩として貴方とランチしましょ。」
「好きなものおごったげるから、もちろんいいよね?」

えとわーるちゃん♪
「だからこうして大好きなランチ街へ針路をとりました。」

苺姫ちゃん☆
「気が利くわね。」
「デザート追加したげる。」

えとわーるちゃん♪
「それは光栄、以後お見知りおきを。」

虹がかかるきらびやかな青空。

ティータイムを愉しむ若き乙女に。

傷心の美少女2名を添えて・・・・。


32


ももちゃんは深美ちゃんの見よう見まねで。

本屋と図書館めぐりしてます♪

タイルふうの通りに公園があったので。

誘われるように寄りました♪

ももちゃん♪
「共同花壇?わお!」

シンフォニーちゃん♪
「ももお姉さん、おはようございます。」

花壇の世話をしていた制服の女の子♪

和風の髪飾りの垂れ装飾が素敵♪

ももちゃん♪
「おはよ♪」
「共同花壇のメンバー増えたねー。」
「だからお花がこんなにたくさんなんだー。」

シンフォニーちゃん♪
「さりげなくヒマワリを植えるなんてさすがお姉さんです。」

ももちゃん♪
「これから登校?」
「モテそうだよねー。」

シンフォニーちゃん♪
「いいえ、エリートコースで。」
「今日は午後に登校します、ほとんど必須教科は終わってるので。」

ももちゃん♪
「えー。」
「もしかして中学生で全部の教育課程修了?」

シンフォニーちゃん♪
「そんなものです。」
「ひゃっ!?」

後ろから魔法使いふうの衣装の。

女の子登場♪

シンフォニーちゃんのかわいい。

ほっぺをちょこんとつついちゃった♪

ソフィーちゃん♪
「義務は同時に自由がつきものです。」
「厳しいだけの義務なんて暴力です。」

ももちゃん♪
「優しさと厳しさが融合したのが勇気!」
「勇気なき義務は偽善!さすがわかってる!」

シンフォニーちゃん♪
「はい!歌います!」
「夜空の果てからそれは流れる!」
「夜空の果てからそれは現れて願いが叶った。」
「その歌は夜に響いて輝きと閃光とともに。」
「奇跡が起こった〜。」

ソフィーちゃん♪
「流星☆夜を切り裂いて♪第1楽章♪」
「それわたしも好き!」
「ヴィオラちゃん弾きます!!」

ももちゃん♪
「ギターのようにピックで弾くんだ。」
「お姉ちゃんはフィンガー防護をハメて直弾きだったなあ。」
「わたしはオペラをつけます♪」

ハトちゃんがももちゃんの肩にとまる♪

ももちゃん♪
「どばとちゃん♪おはよ♪」
「パン食べるかい?」

ソフィーちゃん♪
「ももちゃんの相棒ぽっぽちゃんだあ!」

ももちゃん♪
「それー羽ばたけー♪」
「わたしも羽ばたけー♪」

シンフォニーちゃん♪
「また遊ぼうねー♪」

ももちゃん♪
「さようならは言わないよ〜♪」
「また会えるからね♪」

ソフィーちゃん♪
「また会いますよー♪」

飛行機のポーズで手を広げてももちゃんスキップダッシュ♪

途中で道の脇にフォトショップがあったよ♪

真奈美先生がいたー!?

ももちゃん♪
「あら〜?先生、お元気でなによりだわあ♪」

真奈美先生♪
「あらら〜?こちらまなみんの真似なんてかわいいわあ♪」

ももちゃん♪
「納品がてら掘り出し物ですか?」

真奈美先生♪
「景色から人物写真、動物までなんでも揃ってるから。」
「カメラマスターbisとしてうずうずしてね?」

さりげなく割り込むうさちゃん♪

うさちゃん♪
「お嬢さん、このうさと一杯やらないかい?」

ももちゃん♪
「久しぶりにナンパされたあ!」

うさちゃん♪
「うさの女になりな?」

ももちゃん♪
「いやよー!」

真奈美先生♪
「おいしいわあ。」

うさちゃん♪
「密かに撮らないでください。」

ももちゃん♪
「いやいやよー!」

ももちゃん逃走!

そらちゃん♪
「ねえうさ、逃がしちゃったじゃない。」

真奈美先生♪
「観光のフリーガイドにあってるわあ。」

うさちゃん♪
「いつものようにメグちゃんがいないんです。」

真奈美先生♪
「あの娘ね、ねこにゃんみたいだから、あたりまえよ?」

綺麗な花があってね。

家と家の間が30メートルも離してあって。

中間は共同私有地みたいで、花がいくつかありました!

そんな地区まで足を運びました!

そこにアトリエ?

のぞいてみます。

星のカチューシャをつけた。

あの大好きな美人さんがちらりと♪

ももちゃん♪
「最近姿が見えないと思ったらここにいたの?お姉ちゃん。」

花美お姉さん♪
「妹ちゃんが訪ねてくる僥倖!」

ももちゃん♪
「漫画と・・・画家?イラストも?」
「あれ?やっぱりすごくうまい!!」

花美お姉さん♪
「へー瞬間的にうまくいったものだけ驚くんだー。」

ももちゃん♪
「えー?」

花美お姉さん♪
「ふつうの質か中の上のできこそ、その漫画家の実力が丸わかりよ?」
「一時的に傑作とやらができたって、それ以上はなく、それ以下のみ。」

ももちゃん♪
「あーそれ正論!」

花美お姉さん♪
「傑作を狙うと失敗するし、なぜなら傑作とは結果論だから。」
「失敗は糧ではなく次の料理の材料にするのよ?」

ももちゃん♪
「それは道理ですねーお姉ちゃん!」

花美お姉さん♪
「道理は説得力が伴うわ。」
「圧倒できたら道理を体現。」
「道理は強くて勇気ある響きよね。」

ももちゃん♪
「子供だとわからない人いるよね。」
「ああいう人はうぬぼれがわからないらしいよ。」

花美お姉さん♪
「過信とは過信を知らない人が陥る凡愚の馴れ果て。」
「一度は自分は傲慢と認めて一度は卑屈しなければ卒業できないのよ。」

ももちゃん♪
「お礼にケーキあげるのだー。」

花美お姉さん♪
「あらーできた妹だこと。」
「これはオマケの栄養食ね、漫画家への配慮とは中々。」

ももちゃん♪
「でもお姉ちゃんは原稿すぐに仕上げるから心配ないのだー。」

花美お姉さん♪
「料理の感覚で仕上げるから。」
「余裕はあるし、手は抜かないわよ♪」

ももちゃん♪
「見本として覚えるのだー。」
「わたしはまだ足りないから中心街に戻るからね。」

花美お姉さん♪
「ああーかわいくなったぁ!」

両手をほっぺに当てて喜ぶお姉さんを遠目に。

ももちゃん中心街へ。

でも疲れたので借り住まいに戻りました。

部屋の中に肥料土でつくった花壇がいくつかあります♪

ブルーシートの上に大きな木箱で。

スポンジを下にひいて上に気持ち土を入れた。

徹底軽量の花壇です♪

休んでいるとメグちゃんがやってきました♪

メグちゃん♪
「ハロー!」
「アイドルガイドメグちゃんだよー♪」

ももちゃん♪
「ああ!麗しのなんちゃって制服!」
「彼女にしたい!」

メグちゃん♪
「いいよ♪」

メグちゃんももちゃんに突撃して。

ももちゃんを押し倒しちゃった!

ももちゃん♪
「え・・・?」

メグちゃん♪
「好き。」

ももちゃん♪
「いいぬくもりで顔が近いと綺麗・・・。」
「かわいい・・・なんてものは超えてる・・・。」
「メグちゃんってすごい美少女・・・。」

メグちゃん♪
「ももちゃんの魅力。」

メグちゃんはももちゃんに頬ずりしちゃった!

ももちゃん♪
「わっ?」

メグちゃん♪
「うさぎさんみたい。」

ももちゃん♪
「女の子ってこんなにかわいくなるものなの?」

メグちゃん♪
「見たままがわからないの?」
「もっと好きにするからね。」

メグちゃんももちゃんのほっぺにチューしちゃった♪

そのまま抱きしめちゃうメグちゃん♪

ももちゃん♪
「やめて!好きになっちゃった!」

メグちゃん♪
「放してあげるけれど。」
「着せ替えしたいな。」

ももちゃん無抵抗で着せ替えられちゃった!

ももちゃん♪
「深美ちゃんにもらったフリフリってなんかいい。」

メグちゃん♪
「ロリータっぽくてお姫様のロングドレスふう。」
「スカートについた透明気味のダブルスカートアクセント。」
「スカートはもちろんミニスカフリルで胸に大きなリボン。」
「スカートにはマントふうな飾りも。」
「上着は桜を象った和風と洋風の融合。」
「袖には桜の飾りと小さ目なリボンと柔らかい小型の垂れ装飾。」
「小物がいっぱいストックしてあったのはステキ。」
「どう?ももちゃん?」

ももちゃん♪
「わあー女の娘って感じ!」
「うっふ〜♪」
「ありがと♪」
「扇も出しちゃいます。」

メグちゃん♪
「それなあに?」

ももちゃん♪
「Milkyway。」
「ターゲットに風圧エネルギーを押し付けて吹っ飛ばせます。」
「珠玉の調整で推進力にもジヤンプにも使えます。」

メグちゃん♪
「教えてー!」
「どうやってつくるの?」

ももちゃん♪
「基本はエネルギー操縦からね♪」

何分か講義してから。

メグちゃんとお昼寝しちゃいました♪

目覚めてからお昼ご飯は一緒に手づくりして。

一緒に食べる至福♪

携帯が鳴りました♪

メグちゃんスカートの中からとりだします!

メグちゃん♪
「団体さんがまもなく到着?」
「愉しみますよー!」

ももちゃん♪
「やられたー。」

メグちゃん♪
「行ってきますー!」
「また好き放題しましょうねー!」

メグちゃん走っていきました♪

ももちゃんスカートの中から。

携帯を出されて。

やられてしまい。

んぎゃっ!?

目をバツにしてダウンです☆

倒れた拍子に借りてきた本が棚から落ちて。

ももちゃんに直撃しました。

ももちゃん♪
「きゃー。」

うさちゃん♪
「んぎゃっ!?」

さりげなくメグちゃんと入れ替わりで入ってきた。

うさちゃんが巻き込まれて。

2人同時に倒れている。

かわいい光景・・。

お目当てはテーブルの上のケーキだったそうです。

お目覚めのあとは。

お手伝いとして。

うさちゃんとフリーガイドをしながら。

さらなるケーキを求めて。

街を散策です。

やっと念願の高級ケーキに出くわして。

値段に・・・んぎゃっ!?ってなり。

出し合って、なんとかなりました。

わたし小桜もも。

んぎゃっ!?な鍛錬に夢中な18歳なのだー。

だから今度は本の読み過ぎで頭がクラクラになって。

またもや・・・んぎゃっ!?

なにがあってもへこたれないんぎゃっ!?なんです☆


33


アイネ・クライネ上空にスターボード2基。

べりーあちゃんに稽古つけてもらってます!

ももちゃん♪
「案外遅い?」

苺姫ちゃん☆
「慣れるの早くない?」
「実戦経験が少ないだけだゾそれ?」

ももちゃん♪
「普通のべりーあちゃんなら容易に捉まります。」

苺姫ちゃん☆
「少し本気出すゾ?」

ももちゃん♪
「回避が遅い・・・。」

苺姫ちゃん☆
「あれ?指輪してないんだ・・・。」
「不安定だったのは実戦の中で感情を成長させなかったからね。」

ももちゃん♪
「手加減してます?」

苺姫ちゃん☆
「いいえ、半年でここまでなんて。」
「翡翠ちゃんを思い出すわ。」

ももちゃん♪
「貴方はこのあと右旋回して。」
「失速気味に回り込んできます、そのあと一気に絡めてきます。」

苺姫ちゃん☆
「うー確かにそれっぽいことはするわー。」
「まともに張り合えてんじゃん。」
「次会ったときに彼氏が惚れ直すゾ?」

ももちゃん♪
「レオン君とは親友なんですー!!」

苺姫ちゃん☆
「信頼の方だったかー。」
「歓喜だと思ったけれど。」

ももちゃん♪
「おねえちゃんには発情とか命の方とか。」
「からかわれたんだよー!ひどいよねー!」

苺姫ちゃん☆
「そう!そのエネルギーのターゲットと制御!」
「ほら!本当の力を引き出して!」

ももちゃん♪
「小桜流技、桜の舞。」

ももちゃんのスターボードは桜のはなびらみたいに。

ひらひら舞いながらべりーあちゃんを圧倒!

苺姫ちゃん☆
「スピードで振り切る・・・!」

ももちゃん♪
「Quasar型接敵突撃。」

螺旋攻撃・・・。

苺姫ちゃん☆
「少し制御ができてないわよ?」

ももちゃん♪
「あっ・・・。」

苺姫ちゃん☆
「ほら捕まって、シュートアウトよ。」

スターボードは急に失速して着地。

ももちゃんはべりーあちゃんに飛び乗って生還!

苺姫ちゃん☆
「スターボードを撤収させて、このまま公園で休憩しましょ。」

ももちゃん♪
「ひえー。」

休憩に公園へ。

公園には深美ちゃんがお昼寝してました♪

あのときのおうさまと一緒です?

深美ちゃん♪
「ん・・・?」

苺姫ちゃん☆
「若いねー。」

深美ちゃん♪
「はい?」

ももちゃん♪
「旦那さんとか?」

深美ちゃん♪
「いいえ?」

ももちゃん♪
「一緒?」

深美ちゃん♪
「志が同じ同志ですの。」

苺姫ちゃん☆
「ラブラブじゃん。」

深美ちゃん♪
「貴方は全部熱情とでも言いたいのかしら?」
「お年頃?」

苺姫ちゃん☆
「そうよ、わたしにはももちゃんがいるもの。」

深美ちゃん♪
「だめよ、ももちゃんはみんなのものよ。」

ももちゃん♪
「みんなとやらが束縛するならみんな敵です!」

おうさま♪
「ならそのみんなとやらを僕ひとりで全滅させてあげるよ。」
「ちょうど肩慣らしがしたかったから、紹介してよ、その敵をやらを。」

ももちゃん♪
「ええ〜!?」

苺姫ちゃん☆
「さーて、カップルはジャマせずに向こうの林で休みましょ。」

深美ちゃん♪
「このあとお食事でも。」

苺姫ちゃん☆
「察するに感謝するわ。」

べりーあちゃんとベンチに一緒に座って。

べりーあちゃん寝ちゃった・・。

ももちゃん♪
「イタズラできる?」

苺姫ちゃん☆
「ん?」

ももちゃん♪
「手をひねられそうになりました。」

苺姫ちゃん☆
「女の子に痴漢するのー?」
「キャー変態!」

ももちゃん♪
「そんな!粗相です!」

苺姫ちゃん☆
「粗相?ああ!!」
「女性と敵対しようってわけ?」
「女性の宿敵!?その名は男?」

ももちゃん♪
「どちらかが滅びるまで続きます。」

苺姫ちゃん☆
「なんの因果か。」
「戦うことをやめると、野性が憑依したのね。」

ももちゃん♪
「野性は悪意へ野蛮となり、怨念がその男に憑依して操ります。」

苺姫ちゃん☆
「その男の心、真紅に染めてくれようってなわけ。」
「あの男どもから血の匂いしたよね?」

ももちゃん♪
「襲う?野獣・・・血を求めてた・・。」

苺姫ちゃん☆
「では、ソフィーちゃんの口グセ。」
「ライオンにでもな〜れ♪」

ももちゃん♪
「おー人間は脆いものよー。」

苺姫ちゃん☆
「そうそう!人間以上にはなれなかった!」
「だからああなのだー。」

べりーあちゃん走り出す!

ももちゃん♪
「おかあさーん♪」

苺姫ちゃん☆
「どこまで過去生のこと言うのよー♪」
「ミミちゃんにもお姉さんって言わなきゃ寂しがるゾ?」

スターボードで2人とも宮廷へ!!

決闘場みたいなところへ。

これも稽古だよ♪

練習剣といって斬れない剣だけど。

実剣と同じ感覚のもの!

ももちゃん♪
「クロームレイピア?」

苺姫ちゃん☆
「ロングソード終期型の高速刀打タイプね。」

べりーあちゃんの先行を。

しゃがみ気味にかわして。

美的に斬りつけたけど。

立ったまま横回転されてかわされました!

ももちゃんは上段を鋭く斬りつけて。

回転しつつ下段攻撃に移行して、下から上へ払い斬りしたけれど。

ひょいっとべりーあちゃんかわしますが。

ももちゃん間髪入れずに銃剣突撃!

でもべりーあちゃんに脇の下に入れられて対応され。

ももちゃん後ろの顔を支えられながら。

足払いでやられてしまいました!

ももちゃん♪
「あんぎゃっ!?」

苺姫ちゃん☆
「激しい攻撃だけども。」
「剣筋が美しくないし、思い通りにまだ立ち回れてない♪」

ももちゃん♪
「1回負けただけで、へこたれないぞー!!」

苺姫ちゃん☆
「おー!」
「3セットまでに入れてみなさい♪」

ももちゃん♪
「3セットもつきあってくれるの!?」
「命取る気でいきます!!」

苺姫ちゃん☆
「本気出すゾ?」

ももちゃん♪
「手加減したら怒るからね!!」

屋上?の特等席を通りかかる深美ちゃん☆

深美ちゃん♪
「あの娘やっと本気になったわね。」

翡翠ちゃん♪
「少し回り道をしたねー。」
「一般家庭に必然として預けられたけど。」
「もう気づいてるみたいね。」

深美ちゃん♪
「小桜もも、この名前あの娘気に入ってないわ。」
「いつか幼児みたいだってこぼしてたし。」

翡翠ちゃん♪
「小桜心雫。」
「透き通った心がしずくのように輝く。」
「それは心の歌声。」

深美ちゃん♪
「あの娘小桜ころなちゃんの本来の姿は。」

翡翠ちゃん♪
「究極の癒しの力。」

深美ちゃん♪
「大切に育てるわ♪」

翡翠ちゃん♪
「よろしくね♪妹ちゃん♪」

嬉しそうに剣をまじえる。

女の娘の騎士と名門小桜の少女。

女の子はいつでもこうして青春に還り。

尊いひとときを、ともに・・。


34


花美お姉さんと家の敷地で決闘中!

桃花ちゃん☆
「あのひとつだけ残ったレアチーズケーキはわたしのものだよ?」

花美お姉さん♪
「あら?お姉さんに所有権があるのよ?」

桃花ちゃん☆
「先にひと口食べたのはわたしだよ?」

花美お姉さん♪
「正当化はだめよ妹ちゃん。」

両者ラケットを取り出す。

桃花ちゃん☆
「決闘で所有権を決めましょ。」

花美お姉さん♪
「それは理に叶ったやり方よ妹ちゃん。」

桃花ちゃん☆
「この爆裂フィンを相手に向けて打ちます。」

花美お姉さん♪
「命中したら負け。」
「向かってきたボールを2回落としても負け。」

桃花ちゃん☆
「サーブ!」

花美お姉さん♪
「ストローク。」

桃花ちゃん☆
「グリップを両手で複合作用のボレーなのだー。」

花美お姉さん♪
「速過ぎない?」

桃花ちゃん☆
「あっと!ミス!?」

花美お姉さん♪
「こらー!ミスとか言って超変化球で騙すなー!!」

桃花ちゃん☆
「失速性超高速回転弾。」

花美お姉さん♪
「うわっ!?打ちにくっ!?」

桃花ちゃん☆
「中学生のときお弁当にわさび入れた仕返しっ!!」

花美お姉さん♪
「スペシャルチョコレートの中身を普通のチョコとすり替えられた。」
「あの時の恨みっ!!」

桃花ちゃん☆
「無理言われて一緒に寝た時。」
「どさくさ紛れにえっちなことされた事に対し返礼!!」

花美お姉さん♪
「お姉さんいきなりキスしてくる妹ちゃんに気絶させられたなぁ〜。」

桃花ちゃん☆
「高校1年、お風呂場でお姉ちゃんに強姦されたお礼をこんな形で。」

花美お姉さん♪
「高校卒業したらみんな年上の女性に仕掛けられるそうよ。」
「あとから知ったわ。」

桃花ちゃん☆
「ラリー持久戦ですか?」

花美お姉さん♪
「貴方いつまでもつかしら?」

桃花ちゃん☆
「わたしが心配してるんですけどー。」

花美お姉さん♪
「自分の心配もしなさい。」

桃花ちゃん☆
「足元狙うとどうかな?」

花美お姉さん♪
「しゃがみ打ち。」

桃花ちゃん☆
「対応が遅くない?」

花美お姉さん♪
「妹ちゃんはムリして勝ちに行くのね。」
「勇気があるものねー。」

桃花ちゃん☆
「きついの?腕がなまってる?」

花美お姉さん♪
「能力に頼らなくなるほど鍛錬したのね。」
「桃花って自分でつけたの?」

桃花ちゃん☆
「とりあいず暫定かも?」

花美お姉さん♪
「妹ちゃんらしさが出てるわよ。」
「おねえさんこまったなあ。」

桃花ちゃん☆
「ラリーが詰まってるよおねえちゃん。」

花美お姉さん♪
「あなた手加減してるでしょ!!」

桃花ちゃん☆
「そこまでだー!!」

花美お姉さん♪
「おはようございました!!」

桃花ちゃん☆
「覚悟!!」

花美お姉さん♪
「あのケーキを食べるのは妹ちゃんがふさわしかった。」
「ではうつくしく散らせて頂きます。」
「ひと思いに爆発してね。」

おねえさんの足元に弾着!!

爆風の白い煙で風圧でやわらかく倒れるおねえさん。

そのままちょこんと女の子座りして冷蔵庫へ向かう桃花ちゃんを見つめてます。

桃花ちゃんが食べ終わるとおねえさんは園台でひなたぼっこしてました。

桃花ちゃん☆
「きれい・・・。」

花美お姉さん♪
「顔だけの見かけ倒しじゃないわよ。」

桃花ちゃん☆
「女の子の匂い〜。」

花美お姉さん♪
「まさかそれだけ見るようなわたしの見方じゃないわよね?」

桃花ちゃん☆
「そこだけ見るような心の醜さなんてわたし持ってないよ。」

花美お姉さん♪
「もしかしてべりーあに鍛えられた?」

桃花ちゃん☆
「自由警備は手間が空くことがたまにあるから、技量維持を口実に。」

花美お姉さん♪
「エリート騎士に稽古つけられたんなら。」
「能力をそこまで出せるわけね。」

桃花ちゃん☆
「まだ60パーセントくらいかも。」

花美お姉さん♪
「秀才花美、天才桃花に後れをとる。」
「おねえさん腕が錆びついてたわ。」
「いけない私、鍛錬を怠る未熟さがまだあったかあ。」

桃花ちゃん☆
「そろそろ夕方近くかな。」
「またあそぼ♪」

花美お姉さん♪
「オマケとしてロールケーキ持っていきなさい。」
「棚の奥は2重式になってるから扉にあるわ。」

桃花ちゃん☆
「桃花!スキップします!」

花美お姉さん♪
「ふー。」
「しかしバームクーヘン置き場に。」
「高級紅茶を交換逃げされるなんて。」
「冷蔵庫にはイチゴムースね。」
「少しひなたぼっこしてましょ。」
「まさかこんなに早くに負け出すなんて・・・。」   
「内心嬉しいのかしら?私?」

なぜか花歌で踊り出すおねえさん。

夕陽が照らすそのステージに。

見惚れるお隣さんの女の子。

ファンがいっぱい。

おねえさんは内心歓喜!


35


咲桜姫とソフィーちゃん、シンフォニーちゃんが公園で遊んでます☆

ソフィーちゃん♪
「あれれれれれれ?簡単に捕まっちゃう?」

咲桜姫♪
「こっちに誘引してるのだー♪」

シンフォニーちゃん♪
「義姉ちゃん!ダメ!女の人に思考電波傍受は通用しないから!」

ソフィーちゃん♪
「たいていの男の子には効くのにー!」

咲桜姫♪
「見ればわかるゾ!」
「わざと捕まってるってこと♪」

ソフィーちゃん♪
「いやああぁぁぁ!?」
「この人かわい過ぎる!」

咲桜姫♪
「ソフィーちゃん!」
「ほっぺ♪」

咲桜ちゃんがソフィーちゃんのほっぺにチューしました!

ソフィーちゃん♪
「ひぎぁあ!?」

シンフォニーちゃん♪
「女の人って急所攻めをすると行動不能になるけれど。」
「この場合スカートを狙えば動きが鈍くなるはず。」

咲桜姫♪
「きゃっ!!」
「お礼をしなきゃねー?」

シンフォニーちゃん♪
「ああ!やめて!フリルの制服スカートだから・・・。」
「本当にやらないでー!」

咲桜姫♪
「容赦?」
「容赦っていったいなあに?」

シンフォニーちゃん♪
「ああー!!」

咲桜姫♪
「秘密見ちゃったかな?」
「ノーガードなんて覚悟がいるゾ?」

ソフィーちゃん♪
「こっちにもこないでー!!」
「やー!」

咲桜姫♪
「ミドルスカートの中はネグリジュ系のショートパンツ?」
「教えられたのかなぁ。」
「どちらにしてもなんて賢い!!」

シンフォニーちゃん♪
「うー。」

咲桜姫♪
「なでなでして欲しいの?」
「そっちから来るなんて♪」

シンフォニーちゃん♪
「捕まっていろいろされたい。」

咲桜姫♪
「ぎゅー!!」

ソフィーちゃん♪
「まぜて♪」

咲桜姫♪
「妹みたい♪」

桃花ちゃんが女の人と男の人、グループで話ながら通りかかりました。

桃花ちゃん☆
「あれれ?なんてかわいい。」
「マンチーニさん、倒れないで!」

えとわーるちゃん☆
「きゃー!衛生兵!」

近くでやりあったばかりの。
精鋭部隊「ジョーコール」が反応して。
こちらに駆け寄ってきました!

えとわーるちゃん☆
「熱中症!?」
「救急車!え?ベンチへ運ぶ?」

桃花ちゃん☆
「ソブレメンヌイ中隊が素通りしてったね。」

えとわーるちゃん☆
「ソブレメンヌイ中隊はモールニア精鋭部隊と交戦開始。」
「エアガンでやってますね、草でできた弾って正義ですね。」

姫麗ちゃんがメグちゃんと一緒にきました♪

メグちゃん☆
「桃花ちゃんー!!」

桃花ちゃん☆
「メグちゃんー!!」

抱き合ってます♪

姫麗ちゃん♪
「ファンベルグ王子知らない?」

えとわーるちゃん☆
「隣の公園でサッカーやってます。」

姫麗ちゃん♪
「のどかよねー。」

えとわーるちゃん☆
「皮肉ですか?」
「遥か北東の政府所を制圧して脅威がないから?」

桃花ちゃん☆
「おねえちゃんはもの足りないだけなんだよー♪」

メグちゃん☆
「クールに見えるのは機嫌が最悪だから気をつけてー!」

えとわーるちゃん☆
「天才の憂鬱?」
「自分を鍛え過ぎて同格の人がいないから。」
「寂しいんですよこの人。」

姫麗ちゃん♪
「なにこのカリスマ。」

メグちゃん☆
「えとわーるちゃんって言うそうです。」

えとわーるちゃん☆
「いいえ、いつもえとわーる以上のえとわーるです。」

姫麗ちゃん♪
「ええ、たんなる大物でしたか。」

桃花ちゃん☆
「落胆と悲愴からくる冷たさは当然だと思うよ。」

マンチーニさん♪
「復活の俺!」
「ってそのうつくしすぎる娘はだあれ?」

姫麗ちゃん♪
「なによあんた。」

マンチーニさん♪
「ああ!姫麗ちゃんか。」
「そのツンデレでバレたぞ?」

姫麗ちゃん♪
「はあ?」

マンチーニさん♪
「俺はわかるだろ?」
「三ヶ日みかんのダンボールアーマーを身にまとい。」
「その怒り顔にぶっ飛ばされた記念を持つ。」

姫麗ちゃん♪
「うっ・・ぷっ・・ぷっ・・・。」

バビントンさんがきました。

なんだかワニキャップをかぶってます?

バビントンさん♪
「どうだ?今日は決戦仕様だぞ。」

姫麗ちゃん♪
「なによあんた・・・ぷっ。」

マンチーニさん♪
「では決戦前の祝杯でも。」

バビントンさん♪
「昼間から飲むなよ。」

マンチーニさん♪
「俺が飲んでるように見えるか?」

バビントンさん♪
「飲んでんじゃねーか。」

姫麗ちゃんは口に両手を当てて。

笑顔です☆

咲桜姫♪
「テロやります!」
「フレグランス・パーシングM26。」

シンフォニーちゃん♪
「ラベンダーの香りだー。」

ソフィーちゃん♪
「さわやか〜。」

近くで絵を描いていた花美お姉さんにフルヒットしました!

花美お姉さん♪
「ああ・・そんな、こんなやられ方・・・。」

桃花ちゃんとメグちゃんはおにごっこしてましたが。

花美お姉さんを見かけたので。

襲いたくなって。

くすぐってみました。

メグちゃん☆
「隙ありですー!!」

桃花ちゃん☆
「2人でハメちゃうゾ!」

花美お姉さん♪
「あっ・・やっ・・。」

メグちゃん☆
「アロマに弱いのです?」

桃花ちゃん☆
「おねえちゃんは香水フェチです。」

花美お姉さん♪
「禁断の手、フェロモン誘因。」

メグちゃん☆
「あれー?これ惚れちゃうやつですかねー?」

桃花ちゃん☆
「なんだか見つめていたいから。」
「一撃離脱すればよかったね。」

花美お姉さん♪
「桃花ちゃん、まずあなたからよ。」
「動けないと思った?」

桃花ちゃん☆
「あっ・・あっ・・・。」
「やめてー!!ツボ全部知ってるなんてー!!」

メグちゃん☆
「案外動けましたねー。」
「桃花ちゃんお楽しみに♪」

咲桜姫♪
「集束透過ピアノ線。」

メグちゃん☆
「位置がズレてますよー。」

咲桜ちゃん♪
「範囲補足。」

見えないピアノ線が角度を変えて。

あらゆる方向から捕まえに飛んで行きます。

メグちゃん☆
「回避に成功ですー!」

メグちゃん器用に避け続けて突破しました!

マンチーニさん♪
「あそこら辺に罠があるぞ。」

バビントンさん♪
「見破ったのか、さすがはキミだな。」
「仕掛けの気配でわかった?」

マンチーニさん♪
「俺が仕掛けたマンチーニマークのトラップ。」
「ちなみに自分で引っかかった。」

バビントンさん♪
「なんだって?」

姫麗ちゃん♪
「ぶふ・・・だめこれ・・。」

咲桜姫♪
「花美ちゃんがやられた!」

姫麗ちゃん♪
「あんたが原因をつくったんじゃない・・・ぷぷ・・。」

平和な戦争部隊4勢力が公園内で遭遇戦!

えとわーるちゃん☆
「公園内で4つ巴が発生致しましたので。」
「ソフィーちゃんとシンフォニーちゃんと。」
「丘の上で高みの見物ですね。」

メグちゃん☆
「ついでに姫麗ちゃんに無謀にも挑んでみますよー!!」

メグちゃんは視界を制限しながら。

姫麗ちゃんにアタックしましたが。

びくともせずに。

逆に吹っ飛ばされてしまいました!!

メグちゃん☆
「えー。」

咲桜姫♪
「いらっしゃい。」

吹っ飛ばされた拍子に咲桜姫につかまりました。

桃花ちゃんはお姉さんから簡単に逃れて。

近くの屋上カフェに避難してました。

桃花ちゃん☆
「なんか公園内がめちゃめちゃだぞー?」

苺姫ちゃん☆
「おーいい感じになってるねー。」

桃花ちゃん☆
「玄米茶ってなんだかいい味。」

苺姫ちゃん☆
「お茶飲みながらの観戦は格別だわー。」

咲桜姫が新手のテロをやったあたりで。

公園内に奇遇にもいろいろ集まってきて。

敷地が1キロ四方なのに。

乱戦がひどいため。

みゅ〜ちゃんが編入されたスターボード警備隊が12基も飛んできて。

新聞に載ってしまいました。

目がバツになった娘達は。

衛生兵の女性が抱き起こしましたが。

あまりにひどいので。

各部隊から戦闘撤退信号が打ち上げられ。

収集がつきました・・・・。

一番速くに予期していたのはみゅ〜ちゃんだけで。

みゅ〜ちゃんはすぐに新米からランクアップしたそうです。

こういう平和な戦闘は半月ぶりだそうで。

ドローン搭載のビデオで撮影した。

DVDはマニアのお宝になりました・・・。

すぐに何かあるので。

桃花にとって楽園です♪


36


2階建ての正式な住まいに翡翠ちゃんが訪問しました♪

桃花ちゃん♪
「そちらから来てくれるなんて・・・。」
「結婚式はいつにする?」

翡翠ちゃん♪
「その前に結婚届を出さなきゃいけません?」

桃花ちゃん♪
「お風呂にする?ごはんにする?それとも?」

翡翠ちゃん♪
「それはすべて延長線上にあるのではないでしょうか?」

桃花ちゃん♪
「じゃあ恋の映画観よっか。」

翡翠ちゃん♪
「ノリで仕掛けると後悔しますよ?」

桃花ちゃん♪
「ソファーにおいでください。」

翡翠ちゃん♪
「あらー?ドクダミ茶?」

桃花ちゃん♪
「襲っちゃおうかな〜?」

翡翠ちゃん♪
「やって♪」

桃花ちゃん♪
「ドキドキしても知らないゾ!」

翡翠ちゃん♪
「かわいい☆」

桃花ちゃん♪
「んぎぁぁぁあ!!」

翡翠ちゃん♪
「能ある鷹は爪を隠す。」
「鷹以上になったら爪をいくら出しても正体に気づきません♪」

桃花ちゃん♪
「だめよ・・・。」
「まだ19なの・・。」

翡翠ちゃん♪
「いやよもう19じゃない。」

桃花ちゃん♪
「わたし初めてだから・・・。」
「その・・・やさしく・・。」

翡翠ちゃん♪
「まな板の上の鯉。」

桃花ちゃん♪
「それいや。」

翡翠ちゃん♪
「ハンデあげます。」
「アイテムつかっていいわよ。」

桃花ちゃん♪
「吹雪の舞!」
「魔石の扇子で吹っ飛んじゃえー!」

翡翠ちゃん♪
「それだけで終わらないで。」

桃花ちゃん♪
「効かないんですけど。」

翡翠ちゃん♪
「もっと猛烈に抱きしめちゃう!」

桃花ちゃん♪
「簡単に捕まりました。」
「着物スカートにえっち。」

翡翠ちゃん♪
「ああっ!!なにするのー!」

桃花ちゃん♪
「夫婦の秘密とか?」

翡翠ちゃん♪
「その秘密たかが知れてるわね。」

桃花ちゃん♪
「寝室に逃げたのが運の尽きでした。」

翡翠ちゃん♪
「好きでそこに逃げたくせに。」

桃花ちゃん♪
「逃げ場がありません。」
「また捕まりました。」

翡翠ちゃん♪
「逃げ場があると逆に困りそうなかわいい顔ね。」

翡翠ちゃんは桃花ちゃんの腰に右手を回して。

左手で桃花ちゃんの顔を支えて眺めちゃいました。

桃花ちゃん♪
「あっ・・・。」

翡翠ちゃん♪
「少女の感情が洗練されてない。」

桃花ちゃん♪
「ちょっと・・やめ・・。」

翡翠ちゃん♪
「いい匂い。」

桃花ちゃん♪
「う・・ぬくもりが・・ああ!」

翡翠ちゃん♪
「感じちゃうと気持ちいいでしょ?」

桃花ちゃん♪
「日頃のなんかムラムラ?がすっきり・・・。」
「もっとやって・・・。」

翡翠ちゃん♪
「かわいい・・・。」

翡翠ちゃんは桃花ちゃんのくちびるにキスしてしまいました!

桃花ちゃん♪
「男の子なんかよりあなたのキスが・・・。」
「こんなの求めてました・・・あ!」

翡翠ちゃん♪
「ずっとあなたを抱きしめて寝たかったから。」

優しくベットに添い寝♪

暖かくしてます☆

桃花ちゃん♪

「お母さんみたいに抱きしめられて・・・。」

翡翠ちゃん♪
「性別を逸脱してないみたい。」

桃花ちゃん♪
「ちょっと・・・どこ触って・・きゃっ!」

翡翠ちゃん♪
「女の子だー。」

桃花ちゃん♪
「あ・・・。」

翡翠ちゃん♪
「きれいな娘。」

桃花ちゃん♪
「気持ちいい・・・眠たい・・・。」

翡翠ちゃん♪
「こっち向いて。」
「わたしの胸に委ねて。」

桃花ちゃんと翡翠ちゃんは一緒に寝ちゃいました☆


37


宮廷を桃花ちゃん執務中です♪

お金持ち風のおうさま♪
「肩慣らしの相手を募集しても集まらないんだよね。」

桃花ちゃん♪
「総合格闘技のどこぞのチャンピオンを呼んでおきましたよ。」

お金持ち風のおうさま♪
「まさか1人じゃないよね。」

桃花ちゃん♪
「空手と柔道のプロ計2名も追加で来てくれました。」

お金持ち風のおうさま♪
「お楽しみはすぐに味わいたいなあ。」

桃花ちゃん♪
「体育場にもう準備してますよ☆」
「って聞いた途端に全力ダッシュ!?」

いい匂いの女の娘が後ろから抱き着いてきました♪

桃花ちゃん♪
「お姉ちゃんの抱き着き癒されるぅ〜。」

咲桜姫♪
「普通の医者とは違うゾ☆」
「抱きつくのは趣味だよー♪」

桃花ちゃん♪
「ということは所構わず抱き着いてるの?」

咲桜姫♪
「言うまでもないんだぞ?」

桃花ちゃん♪
「男の人にも気に入れば抱きつくよね。」
「みんなキュン死するよー。」

咲桜姫♪
「あなたのハートをときめかせる!」
「ラブリーさくら!」

桃花ちゃん♪
「桃花ちゃんが舞う!」
「キュートなポーズであなたを染めちゃうゾ!」

咲桜姫♪
「じゃーん!」

姫麗ちゃん♪
「ナイスショット。」

桃花ちゃん♪
「その手に持っている箱は?」

姫麗ちゃん♪
「あの甘美なメビウスの輪。」
「堕ちていくその美貌と調和に。」
「笑顔の虹を添えて。」

咲桜姫♪
「まあとりあいず桃花ちゃんを誘拐します。」

桃花ちゃん♪
「誘拐されます。」

部屋でドーナツを食べてます♪

咲桜姫♪
「カスタムカメラ?」

姫麗ちゃん♪
「一般的なカメラのカスタム品。」

桃花ちゃん♪
「一眼レフじゃないんだー。」

姫麗ちゃん♪
「性能に頼るような素人じゃないわよ。」
「技量でどうにでもなる。」
「被写体の構図を、例えばフレームの角度を歪ませたり。」

桃花ちゃん♪
「ところでいつの間にかそこにある箱って。」

咲桜姫♪
「わたしのハートが入ってるよ。」

桃花ちゃん♪
「その中身はお菓子?さくらちゃんを食べちゃうの?」

咲桜姫♪
「食べてみる?」

桃花ちゃん♪
「この前寝室で強姦された時にさくらちゃんのハートが入りました。」
「強姦されてる最中、ひとつになるみたいにさくらちゃんが入ってきて・・・。」

咲桜姫♪
「抱き枕にしただけでしょ!」

桃花ちゃん♪
「足でがんじがらめで動けなくするなんてドキドキするからやめてー。」

姫麗ちゃん♪
「さくらは調子に乗ると酔っぱらうのよ。」

さくらちゃんが大きなハートチョコレートを咥えてます。

姫麗ちゃん♪
「20秒カメラスタンバイ。」

桃花ちゃん♪
「ハートチョコレートを支えます。」

姫麗ちゃん♪
「さくらに頬ずりするわね。」

咲桜姫♪
「ぶいっ!」

写真が撮れました♪

咲桜姫♪
「誰かにキスしたいな。」

桃花ちゃん♪
「えー。」

姫麗ちゃん♪
「こんなときさくらにわざと捕まってみると。」
「癒されるわよ。」

桃花ちゃん♪
「猛烈かも。」

咲桜姫♪
「あそこに深美ちゃんがいますね。」

咲桜姫が深美ちゃんのほっぺにキス♪

深美ちゃん♪
「あら?」

咲桜姫♪
「あーん綺麗。」

深美ちゃん左手をほっぺにあててます。

深美ちゃん♪
「かわいい娘ねー。」
「女の子が自由にふるまうのは素敵よ。」

深美ちゃんが咲桜姫のあたまをなでなでしました♪

咲桜姫♪
「ふにゃ〜。」

深美ちゃん♪
「髪をなでるのがツボなのね〜。」

桃花ちゃん♪
「ドキドキするんだけど。」

姫麗ちゃん♪
「ビデオカメラモードで撮ってるから。」

桃花ちゃん♪
「なにそれたまんない。」

べりーあちゃんが通りました。

桃花ちゃん♪
「ぼさぼさ?」

苺姫ちゃん☆
「敵駐屯部隊と一戦やったからそうなるわね。」

桃花ちゃん♪
「ここにも出るんだー。」
「激しかったの?」

苺姫ちゃん☆
「喜んで戦ってそのまま調子に乗ったおうさまを止めるのが激しかったわ。」
「男性騎士の人達もはしゃぎ過ぎよまったく。」

姫麗ちゃん♪
「たまに宝物でも奪おうと狙ってるのよあいつら。」
「お目当ては歴史の秘密かしら。」

苺姫ちゃん☆
「全員すぐ反応して嬉しさいっぱいで突撃してくから指揮は楽だけど。」
「ちょっとそのカメラでこんな状態のわたしを撮らないでくれる?」

深美ちゃん♪
「一緒にお茶しましょ?」
「こんな高級な紅茶が入ってるわよ。」
「あの娘けっこう幅が利くのね。」

咲桜姫♪
「テーブルの下にクッキーが少しだけ箱さらあるよー。」

深美ちゃん♪
「ちょうどいい量ね。」
「どうやら見ない間に人気者みたいねー。」

咲桜姫♪
「桃花ちゃんはいつも見えない所ですごいことやります。」

電話中の桃花ちゃんです♪

桃花ちゃん♪
「プロのサッカーチームがキャンプ地を探してたから。」
「話をつけて呼んでおきました。」
「戦士のみなさんお楽しみですよ。」
「へ?もちろん有名所です、前みたいに一方的にはできないですよ?」

いつかの美香ちゃんがナイチンゲール看護官と一緒に歩いてます。

サッカーの監督だそうですが。

ケアの話をしています。

なんかさっきの総合格闘技のチャンピオンが。

おうさまにめためたにやられて。

悲鳴を上げているそうなので。

治療しに移動中みたいです。

少しついていってみました。

桃花ちゃん♪
「あれれ?空手と柔道のプロ2人がかりでも苦戦?」
「おうさまわざと当たったりして遊んでない?」

おうさま♪
「合計5発命中?もっと頑張れると思うよ?」

空手家。
「どんだけタフなんだよ・・・。」

柔道家。
「投げても効かねぇ!」

おうさま♪
「ただ投げるだけだったら退屈だよ。」
「大技ばかり使う空手家のほうは確実に当てて欲しいよね。」

隣では発狂している統合格闘家を看護するナイチンゲールさん。

美香ちゃん♪
「おうさまー。」
「休憩入れてー。」
「お楽しみを一気に味わっちゃダメ!」

おうさま♪
「ということで1ラウンドは終わりにしよう。」

空手家。
「1ラウンド!?」

柔道家。
「まだ始めなのかよ!!」

桃花ちゃん♪
「軍隊徒手格闘ってあそこまでグレードアップできるんだぁ。」
「達人を超越して人智を超えちゃってるねー。」

そのまま市民エリアに降りてみました。

うさちゃんとそらちゃんが売店で製作写真を売ってます☆

星空にオーロラとかをかけて。

とっても綺麗な写真が今回勢ぞろいです♪

みゅ〜ちゃんの喜劇集と台本集は半日でもう売り切れてました。

わたしのつくった巨大ぬいぐるみは。

7000円じゃ安いからと。

2万円出して通が買っていったそうです。

ホールではえとわーるちゃんがヴァイオリン弾いてました♪

聞き入る人々。

楽譜もそのつど即興でアレンジするので。

音色がうつくしいと拍手喝采をいつも貰ってますねー。

たまに花美お姉ちゃんとえとわーるちゃんは。

ペアで弾いてます♪

宮廷のミュージックアイドルですね☆

宮廷前広場の大公園ではメグちゃんが。

華麗なダンスで魅了♪

お客さんに添えるようないじりをしたり。

やりたい放題やってました♪

隣にはプロカメラマンやってる真奈美先生がいましたよ☆

いまは学校長期休暇だからきてたんだねー♪

桃花ちゃん♪
「んぐっ?」

後ろからふぇっちゃんが花を口元に入れてきました!?

ふぇっちゃん♪
「演劇姫ふぇっちゃんの挨拶だぜ?」

桃花ちゃん♪
「ああ!惚れていい!?」

ふぇっちゃん♪
「やめなっ!火傷するぜ?」

桃花ちゃん♪
「それは手遅れ!ハートが燃え上がって火の粉が散らばる!」

ふぇっちゃん♪
「間が遅れたか、こちらが火傷するとはな。」

桃花ちゃん♪
「それレオン君の影響受けたでしょ?」
「あの人いまどこにいるの?」

ふぇっちゃん♪
「カウボーイで放浪のガンマンさ。」

桃花ちゃん♪
「西部風の演劇家で移籍放浪してるって?」
「桃花があげた西部劇のDVD全集と。」
「自作演劇家研究データで水を得た魚ってこと?」

ふぇっちゃん♪
「桃花ちゃんの前にまな板の上の鯉。」

桃花ちゃん♪
「鯉だったら、とっくに見限ってます。」
「だからその新聞を渡したのかなー。」
「アムステルダムで活躍してんだー。」

ソフィーちゃんがきました♪

シンフォニーちゃんも一緒です♪

ソフィーちゃん♪
「お姉ちゃーん。」

桃花ちゃん♪
「妹ですか、強力無比ですね。」

シンフォニーちゃん♪
「お母さーん。」

桃花ちゃん♪
「お母さんですか、超兵器ですね。」

さっちゃー♪
「幸子です、あの・・つきあってください!」

桃花ちゃん♪
「こんどは彼女ですか。」
「不倫はよくないですよ。」

ソフィーちゃん♪
「さっちゃーの浮気者!」

シンフォニーちゃん♪
「罰としてケーキおごってもらうからね!」

さっちゃー♪
「おやつ食べましょー!」
「あたしの妹ちゃんたち〜♪」

桃花ちゃん♪
「インスタントのコーヒー。」
「あなたにもどうぞ。」

花美お姉さん♪
「ブラックなのね。」
「気が利くわー。」

背中合わせに姉妹でコーヒー飲んでます☆

片手を繋いでます☆

飲み終わるとお互いに目を合わせ少し微笑んで。

おひるごはんのお店へ手を繋いで。

桃花は花歌輝かせます!

微笑みふりまく姉妹のふれあい。

こだまする嬉しい悲鳴!

桃花らしいスキップで素敵な足音☆

神秘のときめきで。

輝く虹の空!


38


ソメイヨシノの木にもたれて座ってます♪

桃花ちゃん☆
「ん・・・。」

姫麗ちゃん♪
「かわいい。」

姫麗ちゃんが隣にくっついて座りました♪

桃花ちゃん☆
「安心する・・。」

姫麗ちゃん♪
「あら?心地よいわね。」

桃花ちゃん☆
「わたしってどこで産まれたの?」

姫麗ちゃん♪
「産まれてないわよ?」

桃花ちゃん☆
「まあそんなことでしょ。」

姫麗ちゃん♪
「誰かが産んではいない。」
「与えられたのよ。」

桃花ちゃん☆
「あらま素敵。」

姫麗ちゃん♪
「私達は自然の一部。」
「言わずとも。」

桃花ちゃん☆
「察してた通りだー。」

姫麗ちゃん♪
「旧文明とやらにいた奴ら。」

桃花ちゃん☆
「あれ人なの?」

姫麗ちゃん♪
「自然から切り離された存在。」
「人間と呼んだらしいわね。」

桃花ちゃん☆
「神でも悪魔でもない。」

姫麗ちゃん♪
「せいぜい愚者と呼べばいいでしょ。」

桃花ちゃん☆
「愚かな文明。」

姫麗ちゃん♪
「的を得すぎ、大変!」

桃花ちゃん☆
「ばけもの!」

姫麗ちゃん♪
「そうよこの世界の存在ではないもの。」

桃花ちゃん☆
「生気って感じられない〜。」

姫麗ちゃん♪
「そういう生物なの。」

桃花ちゃん☆
「そんな不自然な生物います?」

姫麗ちゃん♪
「現にいたじゃない。」

桃花ちゃん☆
「それ欠陥がある生物だよね。」
「生物と呼べるの?不自然だよ?」

姫麗ちゃん♪
「自然と切り離されて体や存在に欠陥があるのよ。」

桃花ちゃん☆
「わたしは自然とひとつの存在。」

姫麗ちゃん♪
「ここの星の人達?みんなそうよ。」
「一部は違うみたいだけど。」

苺姫ちゃん☆
「べりあも入れなさい。」

桃花ちゃん☆
「おかあさーん。」

苺姫ちゃん☆
「ちょやめてそれ。」
「旧養女なんだからねあなた。」

桃花ちゃん☆
「父親って親戚だったよねー。」

苺姫ちゃん☆
「それ仕事場とやらが近くなったから同居してただけ。」
「あと夫婦判定は便利だったわ。」

姫麗ちゃん♪
「修羅場しかないような話よね。」

桃花ちゃん☆
「だけどなんか話がうますぎない?」

姫麗ちゃん♪
「確かに、それって大根脚本よね。」

苺姫ちゃん☆
「シナリオ崩壊してるわよね。」

姫麗ちゃん♪
「過去って話が出来すぎて。」
「芝居が込んでるわ。」

苺姫ちゃん☆
「過去なんてつくり話よそれ。」

桃花ちゃん☆
「証拠も正しい詳細な記録も残ってません。」
「まるでサスペンスみたいです。」

姫麗ちゃん♪
「ずいぶんと粗末なサスペンスねー。」

苺姫ちゃん☆
「あいつらこちらに興味無かったわ。」

桃花ちゃん☆
「自然から切り離されているのなら。」
「干渉できないよね。」

姫麗ちゃん♪
「次元が違うから向こうはこちらを認識できない。」

苺姫ちゃん☆
「目にもみえない。」

桃花ちゃん☆
「物理の世界に生きている人間と。」
「神秘の世界に生きている私達。」

姫麗ちゃん♪
「もう言葉が通用しないからやめましょ。」

桃花ちゃん☆
「上を見上げると包まれる〜。」

苺姫ちゃん☆
「わたしは眠くなったわ。」

桃花ちゃん☆
「それにしてもこの世界


姫麗ちゃん♪
「妹ちゃんに寄り添いましょ。」

きらびやかな。

それは確かに。


39


花美お姉さんの家に遊びに行きました☆

桃花ちゃん♪
「お姉ちゃんいる?」

お返事がありません。

桃花ちゃん♪
「玄関の機構複雑過ぎてうっかりピッキングしちゃったけど。」
「オブジェクトを装着しないと開かないなんて凄いね。」

桃花ちゃんがメモしてます☆

寝室のほうへ移動すると花美お姉さんが熟睡してました☆

桃花ちゃん♪
「あー寝てるかわいい。」
「いい匂いもする。」

桃花ちゃんお姉さんのベットへ侵入!

桃花ちゃん♪
「桃花のファーストキスのお相手はお姉ちゃん。」
「いつかのように?」

熟睡しているお姉さんの唇に。
桃花ちゃんがキス・・・。

花美お姉さん♪
「ん・・・んん!?」

桃花ちゃん♪
「抱きしめちゃおう。」
「動けないように絡めてそっと・・」

花美お姉さん♪
「いや・・ひゃあ!?」

桃花ちゃん♪
「起きた所でやめないゾ?」

もう1回桃花ちゃんがお姉さんにキス・・・。

花美お姉さん♪
「わたしもうダメ・・・。」

桃花ちゃん♪
「えっちなことしちゃおうかな?」

花美お姉さん♪
「ひゃああ!?」

桃花ちゃん♪
「いい抱き心地・・・。」

花美お姉さん♪
「たまらない・・・。」

お姉さんが桃花ちゃんの口元にふーっと・・・。

桃花ちゃん♪
「あっ!」

お姉さんがすかさず逆襲キス♪

花美お姉さん♪
「一緒に寝て・・妹ちゃん。」

桃花ちゃん♪
「おやすみ。」

花美お姉さん♪
「しあわせ。」

姉妹で熟睡です♪


40


桃花です♪
「こんにちは♪」

気品溢れる美青年が桃花ちゃんに正面ズレて近寄り。

桃花ちゃんの横で方向転換のち。

膝を落として桃花ちゃんの左手をとって。

手を添えました♪

アルシオン皇子ですよ♪
「只今参上でございます。」

桃花ちゃんは礼を込めて手を軽く握って。

少し皇子の手を持ち上げ。

そのまま。

桃花ちゃんはロングドレスをなびかせて。

一回転してドレスをつまんでごきげんようのポーズ♪

皇子は方向を手で伝えると。

皇子がやや前に位置取って先導していきます☆

賑やかな中心街に来ました♪

桃花です♪
「久しぶりにゲームセンター行きます?」

アルシオン皇子ですよ♪
「対戦ですね?」
「今回もはしたない戦いはしませんよ。」

桃花です♪
「また勝っちゃいますよ?」

アルシオン皇子ですよ♪
「それは戦うまでわかりませんね。」
「たった3回勝ってそのあと全部負けたらどうします?」

桃花です♪
「だってここからが初めでしょ?」

アルシオン皇子ですよ♪
「もちろん。」
「勝負もいよいよ楽しくなってきましたね。」

劇場の前を通りかかりました。

桃花です♪
「あれれ?そこで客引き宣伝をする貧乏クジはレオン君かな?」

レオン君♪
「いいやクジは大たりだよ。」
「やりたくて志願したんだから。」

桃花です♪
「ふふっ♪負け惜しみ?」

レオン君♪
「負け惜しみだとして負け惜しみで終わったらザコだよね。」
「僕はそうじゃない。」

皇子は横を向いて離れた所で後ろで腕を組んでます。

桃花です♪
「ではわたしが手渡したレオン劇場の具合はどうかな?」

レオン君♪
「お客さんに受け過ぎだよ。」
「オーストリア劇場の方ではそれ目当てでくるお客さんもいっぱい。」
「ところでキザなキャラクターが女の子におもしろがられる物語はなんだい?」

桃花です♪
「いつかの少年をモチーフにしました。」

レオン君♪
「誰のことだろう。」

桃花です♪
「さあ?」

くすくす笑ってます♪

レオン君♪
「女の子の愉しみを邪魔するような愚かさは僕にはない。」

桃花です♪
「ごきげんよう♪」

しばらく歩いて。

アルシオン皇子ですよ♪
「穴場の高級料理店でもいかがですか?」

桃花です♪
「外装だけ立派だったらイヤよ。」

アルシオン皇子ですよ♪
「私のお手並み拝見でどうでしょう?」

桃花です♪
「いいですね。」
「その前にバザルト地区でおこなわれている。」
「道化地区祭典が見たいです。」

アルシオン皇子ですよ♪
「こちらです。」

バザルト地区。

橋を渡って早々。

とうもろこし売りに出くわしました。

老婆。
「トウモロコシはいるかね?」

桃花です♪
「間に合ってます。」

老婆。
「ただのトウモロコシではないぞ?」

桃花です♪
「なにか特別なことでも?」

老婆。
「わしが育てたトウモロコシじゃ。」

桃花です♪
「普通だと思いますが。」

老婆。
「わしが育てたトウモロコシが普通?」
「わしが育てたトウモロコシだから普通ではない!」

桃花です♪
「いえ・・・どう見ても市販のトウモロコシです・・。」

老婆。
「トウモロコシの髭が市販より3本多い!」
「粒が5パーセント大きい!普通ではなかろう!」

桃花です♪
「同じトウモロコシでもそれぞれ違う、だけですが・・。」

老婆。
「だったらこちらのトウモロコシは身が光っていてもはやモロコシではない!」

アルシオン皇子ですよ♪
「人それぞれは独立している、という意味でしょうか?」

老婆。
「そうだね、人だけで大雑把に片付ける愚かな奴が嫌いなのさ。」
「人以外に名称は自分でつけられるだろうに、え?」

アルシオン皇子ですよ♪
「ほとんど正論ですよ、ただ発言に無駄な文面があるような・・。」

老婆。
「あんさんわかるねぇ、わたしゃわかりやすく言うのは苦手でね。」

そのまんまどっか行っちゃう老婆です。

桃花です♪
「個性への探求ですね。」

アルシオン皇子ですよ♪
「あの老婆の哲学は大半が完成しているような。」

路上でシート敷いて寝ころぶ変な人発見。

男性。
「ん?乞食ごっこは見せもんじゃねぇぞ。」

桃花です♪
「あれ見せるためにああやってるんですよね。」

アルシオン皇子ですよ♪
「真顔で冗談かますのが手練れですよね。」

べりーあちゃんが不機嫌に歩いてました。

目の前の看板には「この看板の先通行禁止!」

ベりーあちゃんは看板を蹴っ飛ばして通行しました。

桃花です♪
「看板の先通行禁止だから看板の方向をなんとかすればいいんですよねぇ。」

タルを転がして攻撃している男性グループ。

加害者と被害者にわかれてゲームやってます。

公園ではドッジボールの攻撃を警棒で打ち返して遊んでいるグループ。

桃花です♪
「皇子が参戦するそうですよ。」

アルシオン皇子ですよ♪
「いざ勝負!」
「お昼にストラット料理店へ。」

桃花です♪
「これはいい道楽、わたし観戦しますね。」

公園のグループとカッコよく遊ぶ皇子。

桃花ちゃんがかわいい女の子に後ろから抱き着かれた☆

桃花です♪
「やーん!!」

咲桜姫♪
「桃花ちゃん♪」
「あ・そ・ぼ♪」

桃花です♪
「ジウさんとリベリオさん対皇子ですよん。」

咲桜姫♪
「ソードマンズチャレンジ?」
「警棒で弾撃ち落として斬る側とバズーカ側とで対戦するあの有名な?」
「すごーい!」

きらきらした目で観戦する咲桜姫♪

桃花ちゃんと咲桜姫で手を繋いで夢中です☆

2人で感動してたらすぷらっしゅ。

そのまんまはしゃいで。

走り回って。

いつの間にかベンチで仲良くお昼寝。

姫麗ちゃんに発見されて写真を撮られて。

咲桜ちゃんの密着するとあまりに気持ちがいい。

あの不思議な感触に包まれたわたしのひととき☆


41


桃花の日記。

咲桜姫。

抱きつかれると猛烈な気持ちよさで。

気絶します。

密着されるとドキドキが止まらず。

同じ女の子でもやられてしまいます。

抱きつかれた男性が本当に気絶した事件もあります。

姫麗ちゃん。

王族の女の子みたいです。

とにかく機嫌が悪く。

男性を殴り飛ばすのはしょっちゅうです。

でも最近はえとわーるちゃんと一緒に遊んでいて。

機嫌がとってもいいです。

べりーあちゃん。

最近アルシオン皇子とコンビを組んでます。

相棒が欲しかったみたいですね。

本当はツンデレですよ。

ミミちゃん。

最近シンデレラダンスして遊んでます。

バレエみたいで華麗なステップ。

いつも市内をガーデニングしてます。

ふりーだむ過ぎて神出鬼没になってます。

メグちゃん。

最近は各所お店の装飾専門になってます。

新しい飾りやオリジナルをもたらす。

ファッションアドバイザーですね。

宇宙(そら)ちゃんが賢者議会で活躍してます☆

うさちゃんはモデルやってます☆

好きにふるまっている所をプロカメラマンが撮影するので。

自然な表情が撮れる方法を編み出して売れっ娘です♪

ふぇっちゃんは現在警察官で巡査ですね。

ウエスタン系ガードマンへの修行として。

臨時お手伝いで編入されてます。

ふぇっちゃんは女子プロサッカークラブに誘われているので。

修行してから入ると言ってました。

あとえとわーるちゃんが王族の末裔だってわかりました。

えとわーるちゃんは切り札として認知されてますね☆

みゅーちゃんは芸術に没頭することがあります。

みゅーちゃんの作品はいつも人気ですね。

ソフィーちゃんは姫麗ちゃんと唯一互角で女の子同士で手を繋いでよく歩いてます。

シンフォニーちゃんの戦闘力はケタ違いで花美お姉ちゃんとわたし2対1でハメようとしても。

反応が速過ぎて勝てません、本気出すともっと強いらしいです。


桃花メモ。

咲桜ちゃんは東洋医学の医者です。

姫麗ちゃんは天下の逸品を作ってますよ。

えとわーるちゃんは音楽家ですね。

みゅーちゃんは王室警備隊の傍ら芸術家やってますよ。

ふぇっちゃんはプロ女子サッカー「レパルス」に入団しました。

メグちゃんはアイドルとデザイナーやってますね。

うさちゃんはモデルさんです。

そらちゃんは議員ですねー。


咲桜(さくら)

姫麗(きらら)

深美(みみ)

花美(はなみ)

苺姫(べりいあ)


コスプレパーティ。

レナート
「ほれほれ殴ってみろ。」

マンチーニ
「ダンボールアーマーだぞー。」

姫麗ちゃん
「なによ?殴られたいわけ?」

マンチーニ
「そうだよ殴ってみろー。」

姫麗ちゃん
「ちょ!バカにしてんの?」

レナート
「どのくらいの威力があるかな?」

マンチーニ
「悔しかったら殴ってみろ。」

姫麗ちゃん
「この!」

マンチーニ
「ぐわぁ!」

レナート
「ぬわっ!」

マンチーニ
「いいパンチだ、もう一回行ってみるか?」

レナート
「ほれほれもう一発!」

マンチーニ
「ぐはっ!」

レナート
「ぎゃあ!」


クライネ新聞。

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ワールドニュース。

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美香ちゃん♪
「なんで安全第一のヘルメット被ってるの?」

みゅ〜ちゃん☆
「安全を第一としているからです。」

美香ちゃん♪
「別にそのヘルメットじゃなくていいんじゃない?」

みゅ〜ちゃん☆
「安全第一というスローガンを示すために。」
「もっとも適切で賢明な方法かと思います。」

美香ちゃん♪
「まあよろしいでしょう。」

次の日。

美香ちゃん♪
「なんでうさみみ?」

みゅ〜ちゃん☆
「なんでもりとるみゅーちゃんは被らなくてはいけないそうです。」

美香ちゃん♪
「芸人みたいにバニーでバーでもやるの?」

みゅ〜ちゃん☆
「なんでもバニーにすれば支持されるんですか?」

美香ちゃん♪
「少なくともバカのひとつ覚えが支持されたら終わってるよね。」

みゅ〜ちゃん☆
「次はネコミミをつける必要がありそうです。」

美香ちゃん♪
「そんなつまらないことしておもしろいの?」

みゅ〜ちゃん☆
「敢えてつまらないことをしてみるんです。」

美香ちゃん♪
「はあ・・・。」

後日。

美香ちゃん♪
「なんで水着写真集なんて持ってるの?」

みゅ〜ちゃん☆
「とりあいず水着を出せばウケるらしいです。」

美香ちゃん♪
「そんなに簡単に人気になれるの?」

みゅ〜ちゃん☆
「どうやらとりあいず水着を連打すればちょろいらしいです。」

美香ちゃん♪
「それつまらないでしょ?」

みゅ〜ちゃん☆
「簡単に勝てる退屈さを敢えてやってみるんです。」

美香ちゃん♪
「何考えてるのかな〜?」

みゅ〜ちゃん☆
「なんでもやることをいちいち考える人はいません。」

美香ちゃん♪
「理由は?」

みゅ〜ちゃん☆
「理由は後から倒れそうになりながら必死に追いかけてきます。」

美香ちゃん♪
「軍師のわたしでも行動が読めないわー。」

みゅ〜ちゃん☆
「この消防士の格好がそんなに疑問なのですか?」

美香ちゃん♪
「いいえ、わたしもやってみたいなあって・・。」

次の日。

アイドル服でスターボードに乗りながら。

美声を轟かせるみゅ〜ちゃんでした。


42


メルヘンな飾りがある地区の通り。

公園と通りがひとつになっています。

うさちゃんがケーキをベンチで食べてます。

完食した直後にそらちゃんが現れました。

うさちゃん☆
「ここで会ったが10日目!」

そらちゃん★
「今日はうさちゃん捕獲日和なのかしら?」

うさちゃん☆
「オナモミ。」

そらちゃん★
「なんで袖につけてるの?」

うさちゃん☆
「兵装ステーション。」

そらちゃん★
「戦闘機じゃないんだし・・・。」
「わっと!!」

うさちゃん☆
「フレグランス・バースト!」

そらちゃん★
「魅惑の香水・・・。」
「よく一緒に自爆したわよね・・・。」

うさちゃん☆
「効かないの?」

そらちゃん★
「見ればわかると思う。」

うさちゃん☆
「この煙弾に着火します。」

そらちゃん★
「見え透いた攻撃ね。」

うさちゃん☆
「まってー!そらちゃん!」

火が着いた煙爆弾を持ちながらうさちゃん特攻!

そらちゃん★
「えええぇぇ!?」

うさちゃん☆
「待って!爆発に巻き込んであげるから!」

そらちゃん★
「いやよ!」

うさちゃん☆
「うさを好き放題するオマケつきだよ?」

そらちゃん★
「だとしても吹っ飛ぶ結末と釣り合ってない!」

そらちゃんのほうが圧倒的に足が速くて。

頑張ったのに追いつけませんでした。

爆弾を放棄して残念がるうさちゃん。

メグちゃんが角から覗いてました♪

でもうさちゃん気づかないフリして。

ポケットボマーを5つ作動させてます。

起動完了。

煙爆弾で。

衝撃波はかなり強い。

殺傷能力は皆無。

このようなお遊び非殺傷アイテムは普通に使われている。

煙爆弾がカウント開始。

メグちゃんが奇襲攻撃です♪

メグちゃん♪
「うさちゃんもふもふですー!」

メグちゃんうさちゃんに抱き着いて弄り回します♪

うさちゃん☆
「ひゃああああああああ〜ん♪」

メグちゃん♪
「くすぐっちゃいますよー!」

うさちゃん☆
「あっ・・・そんなに激しく・・・ああ!」

メグちゃん♪
「嬉しいみたいですねー。」

うさちゃん☆
「うさもうダメ・・・。」

メグちゃん♪
「ではトドメですねー。」

その瞬間。

ポケットボマーが起爆!

うさちゃん☆
「んぎゃっ!?」

メグちゃん♪
「そんなー!」

よろめきながらうさちゃんが逃走します。

うさちゃん☆
「自爆大成功!」

メグちゃん♪
「してやられたですー!」

そらちゃんの位置を先読みしてみました。

そらちゃんはカジュアル通りにいました♪

真ん中が花壇になっている通りにある静かな商店街で。

手作りのアイテムとか。

とにかくいろんな斬新を集めたお店がいっぱいです♪

そらちゃんに先制発見されました。

そらちゃん★
「8方向移動にツインロールの振り袖・・・。」
「ここは先制攻撃のチャンス・・?」

でもソフィーちゃんを見かけて走っていきました。

ソフィーちゃんはデコイ代わりに予備のクッキー小袋3個をうさちゃんに渡して。

逃げました。

うさちゃんも同時に逃げました。

謎の駆け引きです。

そらちゃんはお買い物の後。

お菓子を大量に購入し。

うさちゃん家に訪問。

そらちゃん★
「これ全部あげるわよ。」

うさちゃん☆
「えーいいのー?」

そらちゃん★
「いいのよ。」

うさちゃん☆
「でもうさお菓子のストックいっぱい。」

そらちゃん★
「非常食はないと困るわよ?」

うさちゃん☆
「だよねー?」

しばらく歩いて不敵な微笑み。

そらちゃん★
「お菓子を大量に贈呈してのかわいい苛め♪」
「けっこう効いてるわね♪」
「その調子で困っておしまい♪」

スキップらんらんらん♪
かつてのカップルもいまはライバル!
かわいい勝負でうさちゃんもそらちゃんもご機嫌です♪


43


桃花ちゃんお引っ越しを検討してます。

翡翠ちゃんのお屋敷に転居しようと考え中。

息抜きにお茶を飲んでいたらレオン君が訪ねてきました。

れおん君♪
「桃花ちゃんはご機嫌いかがかな?」

桃花ちゃん♪
「ご機嫌は絶好調ですよ?」

れおん君♪
「久しぶりに会ったよね。」

桃花ちゃん♪
「結婚してー。」

桃花ちゃんはれおん君に迫った!

れおん君♪
「結婚じゃなくてパートナーの約束だけれど。」

桃花ちゃん♪
「冗談♪」

れおん君♪
「要するに相棒の約束さ。」

桃花ちゃん♪
「わたしのアドバイス役に立ったんだ。」

れおん君♪
「適切過ぎて劇団補佐にまでなったよ。」

桃花ちゃん♪
「劇団長のすぐ下じゃん!」

れおん君♪
「演技指導と立ち回り指導ありがとう。」

桃花ちゃん♪
「わたしもキザな冗談をメール送信ありがとう。」

れおん君♪
「お友達は結婚したの?」

桃花ちゃん♪
「みんな結婚権は破棄しているよー。」
「結婚不可能。」

れおん君♪
「あの美貌が汚されたらと思ってしまった。」

桃花ちゃん♪
「男の人なら誰でも1回は思ってしまうよ。」

れおん君♪
「桃花ちゃんとは結婚ではなくてパートナー。」

桃花ちゃん♪
「連携していきますという提携。」

れおん君♪
「だから同居義務もないし。」

桃花ちゃん♪
「夫婦じゃないからね。」
「夫婦とは違います。」
「正確に言えば同志の宣誓。」

れおん君♪
「僕の次の居場所を伝えておこう。」

桃花ちゃん♪
「それよりイケメンになったね。」

桃花ちゃんはれおん君に飛び掛かって押し倒した!

れおん君♪
「うわお!?」

桃花ちゃん♪
「この眉毛・・・。」
「そしてこの凛々しい鼻・・・。」
「いい目もしてきた・・・。」

れおん君♪
「何かやりたいならどうぞ。」

桃花ちゃん♪
「キスされちゃうよ?」

れおん君♪
「お構いなく。」

桃花ちゃん♪
「やってあげない♪」
「しばらく見つめてあげる♪」

れおん君♪
「綺麗な顔・・。」
「髪も美しい光沢さが出てきて・・・。」
「笑顔もイタズラっぽくて女の子らしい。」

桃花ちゃん♪
「もうちょっと見つめて♪」
「わたしも見つめてあげる♪」

しばらくて桃花ちゃんはレオン君を放しました。

桃花ちゃんはれおん君の手を取って立ち上がるのを手伝ってあげました。

れおん君♪
「暖かくて・・・柔らかくて綺麗な匂い・・・。」

桃花ちゃん顔が真っ赤です。

桃花ちゃん♪
「恥ずかしい感想を言わないの!」

れおん君♪
「ん?引っ越し中?」

桃花ちゃん♪
「本屋にお引っ越しするの。」
「そのうち一時移籍しようかと。」

れおん君♪
「それは素晴らしい!」
「僕も全力で応援するよ!」

桃花ちゃん♪
「ではお互いの居場所を連絡しましょ♪」

れおん君♪
「いろんな手段で分かるようにしよう。」

桃花ちゃんはれおん君のほっぺをつんつん。

れおん君はしゃぎます!

翡翠ちゃんが来ました。

翡翠ちゃん♪
「ああ!不倫だわ!わたしを置いて不倫だわ!」

桃花ちゃん♪
「翡翠ちゃんとは結婚していません!」

れおん君♪
「有名人がこんなところに。」

翡翠ちゃん♪
「桃花ちゃんはわたしのものだからね!」

れおん君♪
「僕のものでも貴方のものでも誰のものでもないよ。」

翡翠ちゃん♪
「誰のものでもないならわたしが頂きます!」

れおん君♪
「なぬっ。」

桃花ちゃん♪
「もう少しで行きますよー。」

翡翠ちゃんが桃花ちゃんに抱き着きました。

キスされそうになったので桃花ちゃん逃げました。

桃花ちゃん♪
「キャー!」

翡翠ちゃん♪
「必ず追いつめるからね!」

追いかけっこが輝く。

不倫日和。

ふたりの友情と。

ひとりの自称奥さんが織りなす。

談合あとの逃走劇かな。


44


アイネクライネから北部の森林小川地帯に小桜本屋があります☆

ついに訪問しました♪

玄関ホールでメイドさんが手を繋いでお出迎え。

どうやら姉妹のメイドさんみたいです。

桃花ちゃん♪
「こんなに広いの?」

翡翠ちゃん♪
「桃花ちゃん!」

手を繋がれて連れてかれます。

翡翠ちゃん♪
「ここの中央広間で・・・。」

桃花ちゃん♪
「へ?」

翡翠ちゃん♪
「それでは誓いのキスを・・。」

桃花ちゃん♪
「ひゃー!!」

翡翠ちゃん♪
「逃げないでよ。」

桃花ちゃん♪
「逃げちゃダメなの?」

翡翠ちゃん♪
「ダメって言ったら逃げない?」

桃花ちゃん♪
「無論逃げます。」

翡翠ちゃん♪
「お願い!やらせて!」

翡翠ちゃん突撃!
でも桃花ちゃん横のほうにいます?

桃花ちゃん♪
「ここだよ?」

翡翠ちゃん♪
「まってー。」

桃花ちゃん♪
「こっちだって。」

翡翠ちゃん♪
「逃げないでー。」

桃花ちゃん♪
「ふふーこっち・・。」
「ひゃー!!」

後ろから抱きつかれた桃花ちゃん!

翡翠ちゃん♪
「目の前の私はなあに?」

桃花ちゃん♪
「残像ですか?」

翡翠ちゃん♪
「目の錯覚よ?」

桃花ちゃんが爆発!?

桃花ちゃん♪
「ダミーだよー。」

目の前にこっちを向いてる翡翠ちゃん。

翡翠ちゃん♪
「あと一歩!」

桃花ちゃん♪
「えーバレてる?」
「かすった!?」

翡翠ちゃん♪
「見つめたいー!!」

桃花ちゃん♪
「見つめてー!」

桃花ちゃんと翡翠ちゃんが抱き合っちゃった☆

翡翠ちゃん♪
「桃花ちゃんかわいい!」

桃花ちゃん♪
「お姉さん好きー!!」

翡翠ちゃん♪
「なんでわかったの?」

桃花ちゃん♪
「見てたらわかりました。」

翡翠ちゃん♪
「やっぱりー。」

桃花ちゃん♪
「ここで暮らしちゃおうかな。」

翡翠ちゃん♪
「なら結婚式の続きしましょう!」

桃花ちゃん♪
「キスが好きなの?」

翡翠ちゃん♪
「かわいい女の子を見るとつい・・。」

桃花ちゃん♪
「わたしのこと?」
「もう1回だけなら・・いい。」
「ん・・。」

翡翠ちゃん♪
「不思議な感覚?」

桃花ちゃん♪
「女性の感覚がすごいです。」

翡翠ちゃん♪
「あなたは自分ではない感覚によって。」
「何者かを探求した。」
「だから自分のあるべき姿を発見できた。」

桃花ちゃん♪
「わたしはこの星を守る桃花。」

翡翠ちゃん♪
「守る、つまりはこの星とひとつ。」

桃花ちゃん♪
「だからすべてを見通す。」

翡翠ちゃん♪
「私は桃花ちゃんが無垢でいられるようにします☆」

桃花ちゃん♪
「桃花は翡翠ちゃんが好きなので一緒にはしゃぎましょ☆」

翡翠ちゃん♪
「では誓いの・・。」

桃花ちゃん♪
「なんでよー!!」

翡翠ちゃん♪
「待ってー!ケーキあるのにー!」

桃花ちゃん♪
「翡翠ちゃんを避けながら辿り着くゲームですか!?」

翡翠ちゃん♪
「それおもしろいわね。」
「じゃあ採用♪」
「捕まえたら犯します!」

桃花ちゃん♪
「ひゃー!!」

翡翠ちゃんにくっついていた煙爆弾が炸裂。

翡翠ちゃん。
「きゃー!!」
「やってくれるわね!」


広すぎる屋敷内をおにごっこ?です♪
建物が豊富過ぎて超巨大ショッピングモールみたいです・・。

桃花ちゃん♪
「あれ?過去文明の壁画?」
「あの人達シナリオ通りにやらされてたんだ。」
「神が見捨てた文明。」
「破滅の物語が自動的に組まれて。」
「強制的にそうなって。」
「生け贄になった・・・。」
「間違いしかない文明は滅び。」
「正式なルーツを持つ人々によってこの星は正統となった。」
「聖書で書かれているアダムとエバの世?」
「ノアの大洪水?」
「六千年前だっけ?」

花美お姉さん♪
「妹ちゃんがこんなところにー!!」

桃花ちゃん♪
「おかあさーん。」

花美お姉さん♪
「誰がおかあさんよ。」
「ってなにその能力指数。」

桃花ちゃん♪
「過去文明の人々を抹消すれば解決したね。」

花美お姉さん♪
「そうよ、あいつらは正式な人ではないもの。」

桃花ちゃん♪
「ところで追っ手見なかった?」

花美お姉さん♪
「追手?リビングで紅茶飲んでる翡翠さんのこと?」

桃花ちゃん♪
「ずるーい!」

花美お姉さん♪
「わたしもまぜて☆」

味なリビングです☆

翡翠ちゃん♪
「我が家ではケーキが不足しています。」

翡翠ちゃんは隣に座らせたメイドさんの口に。
クッキーを入れてぱくっ!って☆

桃花ちゃん♪
「あなたが食べたからでしょ!!」

花美お姉さん♪
「そうよ、そこの空箱の山!」

3人で消費中のケーキをぱくり!
もう少しで手遅れだったかもです。

本屋屋外の森林地帯。
たくさん流れる小川地帯。
コザクラインコが肩に止まりました♪

桃花ちゃん♪
「うっふ〜♪」
「桃花の居場所見つけたねー。」

笑顔で歌う美少女桃花ちゃん。
無垢に奏でる壮麗な世界!


45


〜小桜の記録〜

その日。

小桜のお屋敷に。

出産間近の妊婦がふたり来訪しました。

おめでた話に浸っていたところ。

妊婦がこの地で産むと伝えました。

月日は流れ。

陣痛が始まり。

待機していた専門医が対処。

無事赤子が産まれましたが。

タグを準備しておらず。

ふとしたことで赤子を入れ違えてしまいました。

噂によると浮気が発覚して。

乱闘騒ぎになったとか。

お互いに自慢話をしていたら。

同じ場所に赤子を置いてしまい。

お喋りに熱中するあまり。

不明になってしまったとか。

いろいろ諸説あります。

それが発覚したのは桃花10歳のとき。

途中で元に戻すのは負担がかかると判断され。

桃花は一般家庭で育ちました。

この出来事が後に幸いしています。


〜小桜の記録〜

桃ちゃんは最初。

高慢な女の子でしたので。

一般家庭で育つうちにそれが治ってしまいました。

お屋敷で育っていたら。

きっと高慢さが災いをもたらしたでしょう。

まるで末期の王族の婦人みたいに。

高慢に染まって自己の発展が無かったことでしょう。

桃花ちゃんの強運のひとつになりました。


46


深美ちゃんの執務室に出向きました。

桃花ちゃん♪
「みみちゃん。」
「相談があるんだけど。」

深美ちゃん♪
「あらま、なにかしら?」

桃花ちゃん♪
「生命のゆりかごに一時移籍したいの。」

深美ちゃん♪
「理由はなにかしら♪」

桃花ちゃん♪
「自分の夢が宮廷顧問だったって。」
「わたしやっと気づいたの。」
「でもやってみると実力が充分じゃなくて。」
「実力をつけるために行きたいの。」

深美ちゃん♪
「あらー賛成よ☆」
「推薦状書いてあげましょ。」
「期間は?」

桃花ちゃん♪
「半年ほど。」

深美ちゃん♪
「すごく前向きね♪」
「お友達がゆりかごにいるから。」
「話を通してあげましょう♪」

桃花ちゃん♪
「代理は・・・。」

深美ちゃん♪
「きららちゃんが居るわよ。」
「あの娘、宮廷顧問を一度やってみたいって言ってましたよ。」

桃花ちゃん♪
「ほんとー!?」

深美ちゃん♪
「お友達にひと声かけておいてね♪」
「いってらっしゃい♪」
「応援してるわ♪」

桃花ちゃん♪
「ありがとうございます!」

桃花ちゃん。

笑顔で執務室を後にしました♪


桃花ちゃんが生命のゆりかごへ旅立ちます。

自分の可能性を求めて一時編入の修行です。

生命のゆりかごは遠い異国の地。

幻想的な森林にあります。

その付近には世界ハイレベルな都市がいくつもあり。

小都市群で形成されていて近くには大都市まであります。

深美執務長が推薦状を書いてくれました♪

翡翠ちゃん♪
「わたしも花美ちゃんに任せてそういうとこ行きます♪」

桃花ちゃん♪
「お姉ちゃん次期当主だからねー。」

花美お姉さん♪
「小桜の娘達に教えたいからね。」

翡翠ちゃん♪
「そのあとはミラノ、ああ!いまのうちにサインを!」

花美お姉さん♪
「撮影会?いいわね、もっと撮りましょ☆」


桃花ちゃん♪
「翡翠ちゃんをくすぐっちゃうのだー。」

翡翠ちゃん♪
「ひゃっ!」


桃花ちゃん♪
「この辺りも?」

翡翠ちゃん♪
「きゃーえっち!」


花美お姉さん♪
「捕まえた♪」

翡翠ちゃん♪
「桃花ちゃんも捕まえた。」

桃花ちゃん♪
「わたしだけ逃げられました。」

翡翠ちゃん♪
「いや・・・あっ!」

花美お姉さん♪
「ここがツボですか?」

翡翠ちゃん♪
「あ・・・あ!いや・・・。」
「やん・・・あん・・ああ・・・。」


花美お姉さん♪
「わざと色っぽい声出さない!」

桃花ちゃん♪
「おにごっこだあ。」

花美お姉さん♪
「ほら捕まえた。」
「少し猛烈な事しちゃうよ。」

爆発!


桃花ちゃん♪
「今度のはダミーだよん♪」


花美お姉さん♪
「あれ?さっき放したあと入れ替わっ・・・。」


翡翠ちゃん♪
「押し倒します☆」


花美お姉さん♪
「あっ・ちょ・・・。」

翡翠ちゃん♪
「至近距離で眺めるとめちゃかわいい☆」

桃花ちゃん♪
「桃花もー。」

翡翠ちゃん♪
「やー!」

桃花ちゃん♪
「翡翠ちゃんを至近距離で眺めるのはめちゃいい・・・。」

花美お姉さん♪
「ちゅ。」


桃花ちゃん♪
「ひゃっ!ほっぺ!」

翡翠ちゃん♪
「あらららら〜。」

花美お姉さん♪
「やった!同時に仕留めた!」
「さあどう料理しちゃおうかな〜?」

桃花ちゃん♪
「強姦未遂事件。」

花美お姉さん♪
「ひゃっ!ちょ!やだー!」

そのまま荷物を持って逃走する桃花ちゃん♪

追撃する花美お姉さん♪

花美お姉さん♪
「わたしのほうが速いわよ?」


捕獲?
爆発!

桃花ちゃん♪
「こっちの森林だよ〜♪」

割と遠くに桃花ちゃん。

花美お姉さん♪
「このー♪」

でも見失いました。
紙が落ちてました。
「それもダミーだよん♪」

花美お姉さん♪
「やられたー!」

後ろに翡翠ちゃん。

桃花ちゃん無垢な世界ではしゃぎます☆

END・・・。

ENDが近くでガーデニングしていたメイドさんに拉致されました!

ひゃ〜!

このっこの〜!

あっ・・・ああ!!

ひゃん!

お姫様抱っこ♪

素敵☆

挙式はいつ?

一緒に寝てから♪

や〜ん♪

END・・・。

ENDが巡回中のメイドさんに強奪されました!!

にじいろみゅ〜じっく♪

完。