「悲劇」


西暦2030年。

長い民主主義によって政権は腐敗し。

確実に腐った基盤が。

ユーラシア連合を構築。

同国は非核化革命を組織。

核攻撃をされた国々を代行して反撃するという。

無謀な条約を締結。

様々な国が加盟し。

同盟国の規模が拡大。

旧東側は連合軍となって。

バルト三国に侵攻。

これを併合すると。

矛先をEUに向ける。

EUは既に内部分裂を始めており。

侵攻に満足に対処できない。

インドはパキスタンと戦闘に突入。

アフガニスタンの支援を受けたパキスタンは戦力差に悩んでいたが。

中国がインドを攻撃したことにより。

パワーバランスは回復。

これに便乗して。

アフリカで戦争が続出。

フォークランドで石油が発見されると。

アルゼンチンはこれを占領。

ユーラシア連合は新たな油田を発見すると。

資金力を武器に極東に矛先を向ける。

韓国は中国に苦戦していた・・・。


2


東富士演習中。

デニムスカートに白衣がキュートな女性が微笑む。

真奈美。
「かなり良好ね。」
「戦闘力も申し分ない。」

訓練兵。
「私の訓練をお願いします。」

仰向けに接地しているロボット兵器に乗り込むふたり。

真奈美。
「まずは足元のペダルとボックス。」
「ボックスに足をはめて操作すると足部が稼働します。」
「ペダルを踏み込むと足部のプラズマジェットが起動します。」
「ホバー移動ができるわ。」
「グローブに手をはめて操作すれば腕部の稼働ができる。」
「スロットルを操作するとハイジャンプします。」
「しばらく空中戦闘が可能です。」

訓練兵。
「了解。」
「これは新しい兵器ですから。」
「実力は未知数です。」

真奈美。
「いい?」
「戦場ではホバー移動しながら敵に横向きで57ミリ機関砲を撃ち込むの。」
「ヘルファイヤーミサイル地上発射型を使うのは最初だけ。」
「16メートルの巨体は装甲が硬いけれど。」
「30ミリ機関砲が当たり続けると簡単に小破するわ。」

訓練兵。
「こんな機動でいいので?」

真奈美。
「動きが遅い。」
「左右に不規則に動くの。」

訓練兵。
「なるほど。」

真奈美。
「今日はこのくらいで終了ね。」

訓練兵。
「ありがとうございました。」

機動兵器から降りる真奈美。

上官。
「真奈美主任。」
「少し話が。」

真奈美。
「後で会議室に出向きます。」

会議室にて。

真奈美。
「失礼します。」

お偉いさん。
「君を呼び出したのは他でもない。」
「例の機動兵器。」
「実験部隊として前線に出て貰いたい。」

真奈美。
「え?」
「私が?」

お偉いさん。
「ユーラシア連合は知ってるかね。」
「北海道を見事に占領してくれた。」
「青森に上陸して戦闘を行っているが。」
「中国と挟み撃ちにされた。」
「第二次沖縄戦に突入だ。」
「もうまともな戦力は無い。」
「アメリカももう力が無い。」
「もちろん。」
「実戦指揮官としてだ。」
「養成は主任の弟子が居ましたな。」
「これは依頼として女史に頼むことにする。」

真奈美。
「仕方がありません。」
「やらせてください。」

お偉いさん。
「君が作った機動兵器。」
「頼りにしているよ。」

退場。


3


結城。
「真奈美さん。」
「こんな感じでいいですか?」

真奈美。
「上出来。」
「スタンダード・マニューバーは完璧ね。」

結城。
「僕は戦場で生き残れるでしょうか。」

真奈美。
「大丈夫。」
「ある程度の腕前と心構えがあれば勝てるわよ。」

陽菜。
「私はあんまり上手じゃないかも。」

真奈美。
「戦場では生き残れるかが鍵よ。」
「うまい下手ではないわ。」

陽菜。
「その言葉嬉しいです。」

この日。

ふたりのアンフィニ乗りが。

育成を完了しました。

真奈美が育成した搭乗員は15名。

各地の戦場で活躍が期待されます。


4


訓練場。

真奈美。
「以上を持って訓練課程を修了します。」

一同。
「ありがとうございました。」

オープンスペース。

修斗。
「真奈美主任ってまだ22だろう?」
「凄いよな。」
「ほとんどひとりで機動兵器を開発するなんて。」

小野田。
「もしかして惚れてたりして?」

修斗。
「そんな馬鹿な!」

小野田。
「図星かな?」
「好意は誰でも持つさ。」
「深い魅力を持つ美人だから。」

真奈美が通り過ぎます。

智子。
「主任!」
「戦いの心得を教えてください!」

真奈美。
「戦士として。」
「兵士として。」
「務めを果たしなさい。」

智子。
「心得ました!」

秀人。
「俺はやれる!」
「勲章を手に入れるんだ!」

修斗。
「意気込みが凄いな。」
「俺も負けてはいられない。」

小野田。
「奴は手本になったりしてな。」

みんな。

いろんな心情を持っています。

真奈美。
「戦力不足とは言え。」
「実戦に出る事になるなんて。」
「でも。」
「やってみせます。」
「きっと。」
「これが私の定め。」
「私は正義を誓います。」

真奈美は戦地に赴きます・・・。


5


初陣。

機動兵器は輸送機や船で運ぶこともありますが。

戦車用のトラックが基本です。

パーツを分割できますので。

現地で組み立てます。

組み立ては半分自動です。

戦地は沖縄。

かつての平和主義者の面影は無く。

追い詰められた自衛隊の隊員が善戦しています。

機動兵器が市街地に進出。

86式歩兵戦闘車と99式軽戦車と戦闘に。

真奈美の小隊は3機です。

相手は全部で15両。

恐ろしい運動性で相手を翻弄すると。

57ミリ機関砲で1両ずつ仕留めます。

飛び上がったり。

ホバー移動で次々と敵車両を撃破しますが。

被弾が尋常ではありません。

3機ですべて撃破。

1機が中破してしまいました。

真奈美。
「はー!はー!」
「もう慣れっこだわ。」

歩兵が携行対戦車兵器を持ち出します。

簡単に避けて反撃。

弾切れにて撤退。

実はしんがりとして出撃していて。

艦船で他の隊員は本土に撤収。

真奈美達は強襲揚陸艦に直ぐに搭乗。

ひゅうが級軽空母がF-35Bを出して。

敵を牽制。

無事に逃げ延びましたが。

沖縄は中国の手に落ちました。


6


ヨーロッパ戦線は崩壊。

ユーラシア連合の勢いは止まりません。

腐敗した政権が乱行を働き。

違反者が続出しています。

とてもじゃありませんがまともに戦えません。

中東域ではサウジアラビアがイランと戦闘開始。

ユーラシア連合がトルコを仲間に入れました。

青森から南下した部隊が。

東京を包囲。

真奈美は首都防衛戦に参加。

真奈美。
「ひどい戦況ね・・・。」

市街地で高機動性を発揮するアンフィニ部隊。

建物を盾に機関砲を浴びせます。

弾切れしては補給し。

弾切れしては補給し。

徐々にアメリカ軍が押していきます。

ユーラシア連合は勢いが衰え。

一度後退して体勢を立て直しに行くのです。

すかさず前進しますが。

木の横に陣取っていた2S6ツングースカに。

まともに撃ち込まれました。

真奈美。
「うー!!」

装甲は滅茶苦茶にされましたが。

戦闘は可能です。

後退する部隊を掩護する。

T-90MSが猛射撃。

真奈美は回避。

空に飛んで後退。

その頃。

韓国軍は中国軍に押されて。

釜山まで後退していました。


7


後退していくユーラシア軍を攻撃。

装甲は現地修復されましたが。

機動兵器部隊は全部で30機投入され。

28機撃破されました。

戦線で大活躍とは裏腹に。

ほとんど壊滅です。

アンフィニ2機で移動中。

BMP-3を9両発見。

真奈美。
「ああ!」
「もう撃たれてる。」
「だめ・・。」

真奈美機は撃破されてしまいました。

脱出したところ。

自衛隊の74式戦車部隊が救助してくれました。

敵軍はさらに後退。

世界の戦争はさらに激化。

自然破壊が重なって。

地球環境は劣悪になっています。

食料も少なくなってきました。

市民の憤懣は最高潮です。

そこに。

ユーラシア連合が核兵器を使用。

各国も便乗して発射。

多数の核爆発で地上の環境に変化が生じたので。

地上が暗い雰囲気になってしまいました。

戦況は激化する一方です。

真奈美は補充を受けました。

再び戦場に参加です。


8


ユーラシア軍は青森まで後退しました。

追撃作戦ですが。

戦力は不足しています。

自衛隊はアンフィニを多数投入。

アメリカ軍が先陣を切ります。

アメリカ軍M1A2エイブラムス戦車部隊。

突撃するも早々に全滅。

続いて89式戦闘装甲車部隊が突入。

多数の損害を出しています。

真奈美機が到着しますが。

敵はアンフィニを警戒して。

対空車両を数多く展開。

23ミリ機関砲で撃たれました。

装甲にダメージ。

真奈美。
「うっ!くっ!」

智子。
「真奈美隊長。」
「正面突破は無理です。」

真奈美。
「側面から回り込もうにも。」
「対空砲陣地があるから。」
「ここに留まって戦うしかないの。」

智子。
「了解。」

歩兵同士の戦いは熾烈を極めています。

自衛隊は予備役を導入していて。

ある程度の錬度がある兵員を大量に確保していたのです。

真奈美。
「まだまだっ!」
「私達が頑張らないと!」

智子。
「戦車砲が被弾しました。」
「弾は貫通。」
「各部出力ダウン。」

真奈美。
「撤退しなさい。」
「アンフィニはそこまで頑丈じゃない。」

智子。
「了解しました。」

別のアンフィニ部隊と合流。

小野田。
「歩兵の援護をします。」

真奈美。
「対戦車ロケットに注意!」

小野田。
「このくらいは訓練で習いました!」

真奈美。
「こら!」
「敵に背を見せるな!」

小野田。
「え?」

背面に重機関銃が命中。

機関出力が低下。

燃料漏れ。

小野田。
「機関部炎上。」
「脱出します。」

真奈美。
「もう少し。」

修斗。
「なぜあなたは生き残っていられるのですか?」

真奈美。
「やられないように立ち回っているだけよ。」

修斗。
「我々は好戦的過ぎるがあまり。」
「戦場は勇敢な者から命を落とします。」

真奈美。
「それを知っているから。」
「生き残っているのよ。」

歩兵が押し勝ちました。

青森のユーラシア軍は半分が投降。

半分が逃亡しました。

戦闘が終わった市街地は荒れ果てています。

いつものようにアンフィニから降りて補給。

兵員からは真奈美への賞賛の声も出ています。

陣地に帰ってきたころには。

戦闘で疲弊していましたが。

他の人は衰弱が見られました。

現代の戦闘は激しく凄まじいがため。

兵士が受けるショックが強いのです。

真奈美はある程度平気です。

それを上官に崇められました。

部隊は北海道へと向かい。

北海道を取り戻します。


9


北海道は局地戦です。

ユーラシアの戦力はまだ半分しか削っていません。

この日も。

対空車両と兵員輸送車を襲撃して。

すべて撃破しました。

偵察機からの情報を頼りに。

高速移動して破壊します。

意外にも近距離になると。

歩兵が厄介です。

対戦車兵器をいきなり出されると。

命中弾を受けて破壊されるケースが目立っているためです。

国内では。

悲惨な世界情勢に対して。

反対や批判が巻き起こり。

これこそ「愚かな人間が本性を剥き出しにした。」

とか。

「人間は理性を失った。」

「これでは人間は獣と何が違うのか。」

という意見が蔓延。

軍隊への非難もありますが。

これは筋が違います。

真奈美。
「無力な彼ら。」
「自滅していく文明をただ見ているだけ。」
「全員で力を合わせてなんとかするとか。」
「ただ議論するだけで。」
「実行力も何も無い。」

ユーラシアが核攻撃を行ったのは試験的なものでした。

核攻撃で相手を怯えさせて。

怯んだ隙に攻めたててやろう。

というものでしたが。

怯えた各国が核で反撃した為。

エスカレートしてしまいました。

中国軍は沖縄で停滞。

本州上陸に失敗。

韓国軍は中国軍を主力とするユーラシア属国軍に敗退。

ゲリラ戦を展開。

散発的に抵抗しているため。

中国軍は苦戦。

市民が武装決起した為。

苦い戦いに持ち込まれました。

自衛隊は札幌で市街地戦に突入。

真奈美は遠くから援護射撃に徹します。

ビークルはすべて撃破しました。

後は歩兵の仕事ですね。

真奈美は後退。

札幌は激戦区になりました。

でも。

1週間で陥落したのです。

自衛隊とアメリカ軍の士気が上がりきっていて。

強力な力を発揮した為です。

真奈美機は被弾しながら。

装甲はモジュールなので。

現地で取り換えつつ。

戦闘を重ねています。


10


アンフィニの戦闘力は素晴らしく。

凄まじい快進撃です。

T-90SやT-72BVでは対抗できず。

ZSU-23シルカをわざわざ繰り出して反撃してきますね。

ヘルファイヤーで一毛打尽です。

秀人。
「隊長。」
「消耗が甚大です。」

真奈美。
「それでもやるの。」
「私はいつだって正義の味方よ。」

秀人。
「正義ですか。」
「確かにここにあります。」

真奈美。
「正義が私のモットーだわ。」

進軍。

旭川で激戦になりました。

歩兵を掃討しつつ。

ビークルだけを狙います。

浦和。
「隊長。」
「正面からの攻撃は無理があります。」

真奈美。
「アンフィニならやれるわ。」

浦和。
「戦車砲被弾!」
「うわぁ!?」

秀人。
「3番機がやられました!」

真奈美。
「くっ!!」

秀人。
「10式戦車部隊の損害が甚大です。」

真奈美。
「私達だけでもやるの!!」
「味方の数はもう少ないのよ。」

秀人。
「了解です。」

素晴らしい運動性能で敵を翻弄。

なんとか敵を制圧しましたが。

味方がほとんど残っていません。

アメリカ軍のF-22Aラプターが頑張ってくれました。

アメリカ軍の歩兵師団と戦車師団のおかげですね。

制空権はF-22Aラプターのおかげで常に優勢です。

敵地掃討戦に移ります。

秀人。
「兵器の戦闘力の差が尋常ではありません。」

真奈美。
「一瞬でも油断するな!!」

秀人。
「これならやれます。」

RPG-7が直撃。

大破。

真奈美。
「ううっ!!」

1機で作戦続行。

退去命令が出ました。

攻撃はアメリカ軍AH-64Dが引き継ぎます。


11


アンフィニの主武装は57ミリ高射砲です。

右腕に装備されており。

35ミリ機関砲も備えています。

弾薬はカートリッジ式ですよ。

進軍時には足に付けられたタイヤによって。

バランスは各部に付けられた補助バーニアで。

バランサーによって。

高速移動します。

重量は33トン。

コックピットは全周囲がモニターです☆

どうでしょ?

私のアンフィニ♪

友人に向けたこのメール。

既読はありませんでした。

軍関係者に友人が多いのですが。

みんな取り込み中です。

仮生産していた機動兵器でしたが。

とうとう。

政府はアンフィニの正式量産を決めました。

戦局は極東地域に限っては優勢です。

現在投入されているアンフィニは16機。

補充で投入されたのは40機。

24機が戦闘で撃破されました。

私はもう慣れっこです。

真奈美の日記。


12


2025年に「武器を捨てよ」という論文が見直され。

平和運動が行われたヨーロッパ。

軍縮をした結果。

ユーラシアの台頭を許しました。

ヨーロッパでは時の権力がEUを裏切り。

曖昧な行動を取り。

優柔不断。

それもそのはず。

ユーラシアが既に工作を完全化していたからです。

腐敗した政治にとって大きな痛手でした。

日々出撃しては戦闘の連続。

でも。

アンフィニの戦闘力のおかげで。

怪我ひとつありません。

世界の情勢をたまに届く新聞で見ながら。

出撃です。

追い込まれたフランスは核の使用を認めました。

世界は核戦争に向かっています。

制止する人は居ません。

東南アジア連合は中国と互角の戦いです。

台湾は防衛戦にて中国に勝利しました。

連日の戦いにも関わらず。

真奈美は戦闘ひとつひとつにおいて優勢を保っています。

アンフィニの左腕にはヘルファイヤーミサイルを4発装備しており。

シールドユニットに備え付けられている。

グレネードも完備。

肩にはスモーク発射機。

頭部には小口径の機銃を持ちます。

バックパックにはプラズマジェットエンジン。

これで電力を発生させており。

フルバーニアで空中に飛び立てます。

バックパックには上方フレア・ディスペンサーも装備。

コックピットは胴体にあります。

アンフィニは無限大という意味で。

無限大の戦闘力という意味付けですね。

アンフィニは多数の被弾によってボロボロです。

それでも戦います。

真奈美。
「正義が恋しくなった。」
「正義よ。」
「私に正しい道をもたらす正義よ。」
「この星には正しい事が行われない。」
「それでも私は正義を恋い慕う。」

夜空を見ながら。

アンフィニの上で。


13


ユーラシアに加勢する国が出てきましたね。

世界征服を謳った国々や組織が次々に決起。

もはや止められません。

北海道戦線はアンフィニの晴れ舞台と化しました。

毎回大戦果を挙げています。

真奈美。
「何か変だと思わない?」

智子。
「何がです?」

真奈美。
「いいや。」
「人そのものが。」

智子。
「おびただしい負念を持っています。」
「人がいつからか負の感情に支配されているのは見てきました。」

真奈美。
「負念ね・・。」
「数年前から目立っていたのは。」
「それかあ・・。」
「人は歪んでしまったのね。」

智子。
「負念を持って。」
「侵されたんです。」

真奈美。
「さらに政権の腐敗が重なり。」

智子。
「この惨状です。」

真奈美。
「まだ他にも理由があるわよ。」

智子。
「文明の停滞ですか?」

真奈美。
「人類は道を間違えた。」
「その結果がこれです。」

智子。
「人は愚かな生き物だった。」
「そんな史実が宇宙に刻まれてしまいます。」

真奈美。
「哀れな。」

智子。
「そうですね。」

世界は激戦を繰り広げています。

もう戦争中毒ですね・・・。

アンフィニの戦闘力は局地戦では強みのようです。

点在する敵拠点を潰すのは容易な事です。

敵兵はその姿を見ると恐怖に震えます。

貧弱な武器を使っては対抗できず。

まぐれ当たりを期待するしかないからです。

アンフィニはアメリカでも導入されました。

大量生産の真っ最中です。

北海道局地戦は優勢ですが。

やっぱり味方の数が足りません。

そんな中で。

一生懸命にやっています。

世界各国では暴動が頻発しています。

人は一致団結するどころか。

憤懣のはけ口を求めました。

人類はどこで道を間違えたのでしょうか。

真奈美は戦闘に身を投じています。


14


兵士の健闘虚しく。

市民が乱心して。

暴動が拡大。

滅茶苦茶で無政府状態。

みんな自分の事しか考えていません。

略奪や殺人が多発。

警察が対応に追われます。

暴動の範囲が広がっていて。

煽ってくる輩や。

暴動を呼びかけ。

軍隊を誹謗中傷する奴まで。

いろいろです。

武力鎮圧してはさらに発狂しています。

真奈美。
「人間とはこんな生き物でしょうか?」

智子。
「地球もまた彼らの牢獄であった。」

真奈美。
「そんなこと知らせちゃ駄目よ。」

智子。
「人の価値が存在と行いで判断されるのなら。」
「人々がやっている事ってなんなの?」

真奈美。
「人の行いよ。」
「常に悪し。」
「絶望する暇があったら。」
「ユーラシアの増援を片付けなさい。」

北海道戦線は依然として。

ユーラシアの兵力が強大です。

戦車部隊と遭遇しましたが。

高機動性を発揮して。

間合いを詰めて。

天井に撃ち込めば楽々撃破です。

ある日は歩兵戦闘車。

こちらは30ミリ機関砲に撃たれないように立ち回ります。

アンフィニは立ち回りがすべてです。

でも。

我が軍の歩兵がついに力尽きてしまいました。

消極的な局地戦に移行。

真奈美は二週間で。

戦車30両。

装甲車58両。

戦闘機3機を撃破しています。

自軍の戦力不足とは裏腹に。

ユーラシアの士気は低下していました。

ユーラシアはまともに戦える状態ではないのです。

それでも戦争は続きます。


15


プラズマジェットエンジンの情報はとっくに漏洩しており。

それを元に。

完全戦闘兵器が造られていたのは知っていましたが。

ユーラシアがついに。

稚内付近で試験投入してきました。

巨大な飛行船で。

揚力を得るために翼は広く。

プラジマジェットエンジンで飛行し。

船体は海に浮かべて修理や常駐をするという。

人が造った兵器で最大のものです。

真奈美と智子のふたりが接敵。

レスペイトという兵器らしいです。

武装は100ミリ砲と40ミリ機関砲。

30ミリ機関砲。

各種ミサイルが大量装備されている。

空を飛ぶフリゲート艦ですよ。

遠くから目撃して攻撃を行います。

相手は低空飛行です。

しかし弾幕があまりに酷く。

山地を利用して回避。

そのまま隠れます。

迫撃砲を受けましたが。

なんとか無事です。

相手は核ミサイルを持っているのかもしれません。

そんな匂いがします。

真奈美。
「このまま隠れていても駄目。」
「なんとかしないと。」

智子。
「あの弾幕は無理です。」

真奈美。
「機関部に命中弾を与えるの。」
「それならできるでしょ。」

智子。
「やってみます。」

敵が目下の歩兵に気を取られています。

F-22Aラプターに苦戦しているようです。

激しい弾幕を掻い潜って。

ハイジャンプ。

撃たれながらも。

回避機動を取り。

智子はレスペイトの上に着地して射撃。

真奈美は機関部を攻撃。

あっけなくレスペイトは墜落しました。

真奈美。
「やった!勲章もの!」

智子。
「儚く散る人の結晶。」

この戦いでユーラシアは怯んで。

逃げ腰になります。

北海道戦線だけはなんとかなりそうです。


16


ユーラシアが「エレンシア」という機動兵器を投入。

自衛隊が苦戦しています。

アメリカ軍は善戦。

アンフィニは残り7機しか居ません。

各地でアンフィニ対エレンシアの攻防ですが。

エレンシアは性能面で大幅に劣り。

戦闘力も低く。

錬度の段違いの差で。

エレンシアを20機撃破。

アンフィニは1機も撃破されませんでした。

エレンシアは旭川に30機の大群で押し寄せ。

真奈美達と交戦。

旭川には7機のアンフィニが待機していました。

真奈美。
「こいつら・・・。」
「動きが単調・・・。」

智子。
「数が多過ぎます。」

真奈美。
「ひとつずつ落とすの。」

智子。
「囲まれた・・・。」

真奈美。
「囲まれただけよ!」

智子。
「だめ!」

智子機が撃破されました。

脱出を確認。

動きが遅いエレンシアは各個撃破。

自衛隊もアメリカ軍も。

機動兵器の戦法や特徴を把握していた為。

動きを捉えるのが容易です。

何より。

地上基地で運用していた。

アメリカ軍のF-35BライトニングUが対地ミサイルや。

短距離ミサイルでエレンシアを攻撃した為。

大量にエレンシアは破壊されました。

激戦の末。

アンフィニ6機が撃破され。

エレンシアは壊滅。

偵察機で動きと配置がバレバレだったのですから。

当然の結果でしょう。

北海道戦線に戦力が集まってきました。

アメリカ軍と自衛隊の増援です。

これなら。

北海道復帰は可能ですね。

市民は軍隊を非難しています。

政府に謀叛を起こしました。

国内は荒れに荒れ。

ユーラシアが広島に核ミサイルを撃ち込んで。

歴史の再来と言わんばかりに。

恐怖を植え付けたので。

市民はもう発狂してしまいました。

収拾はつきません。

政府ももう腐敗していて。

悪行を始めました。

一部の善良な政治家だけが。

持ちこたえている状態です。

天変地異が多発していて。

より市民を発狂させています。

もうこの世界はどうなるのでしょうか・・・・。


17


北海道戦線で部隊の拠点となっていた。

旭川が。

弾道ミサイルで爆撃され。

戦力の30パーセントを損失しました。

三発迎撃しましたが。

数が多くて。

着弾。

真奈美は出撃中だった為。

難を逃れました。

ユーラシアは急遽構成した戦力を投入。

稚内に増援が送られ。

自衛隊の戦力は。

歩兵1000人。

戦車20両。

装甲車59両。

決定的な戦力不足に陥り。

アメリカ軍も疲弊しました。

真奈美。
「人の業を確かに見た。」
「かつてこう言われた。」
「人は獣と何が優れていようか。」
「その意味。」
「いまなら解ります・・・。」

防戦一方になる自衛隊とアメリカ軍。

風前の灯のように戦っては。

防衛戦で勝利を重ね。

ユーラシアも撤退を考えているようですね。

強硬派が戦闘を続行しています。

真奈美。
「後に刻まれるでしょう。」
「人とはこんな生き物であった。」
「または。」
「こんな愚昧な時代があったのだと。」
「千年後の教科書に載ればいいなあ・・・。」

仮設された基地にて。

真奈美は新聞を読みながら。

嘆いています・・・。

夜には。

謎の発行体が現れ。

真奈美はそれをよく目撃します。

まるで誘っているかのような動きをする。

真奈美。
「私達を笑いに来たのか・・・。」
「哀れんでいるのか・・・。」
「助けたいのか・・・。」
「よく分からない・・・。」

真奈美はテントに引き返して。

出撃に備えます・・・。


18


ユーラシア連合がヨーロッパ戦線で押し勝ちました。

アメリカだけが頼みです。

核攻撃が当たり前になってしまいました。

真奈美は北海道戦線に居ます。

少数の敵を撃ち抜く日々です。

地球の環境が劣悪になってきました。

北海道の全域が復帰した頃には。

異常気象に見舞われ。

食糧が不足。

市民も暴動を開始。

政権が腐敗していた為。

武力鎮圧ばかりで。

何も良い所はありません。

真奈美。
「これが人の姿?」
「人類の望み?」
「人の本質?」

空中に謎の機影が確認されるようになりました。

真奈美は最終戦に臨みます。

ユーラシア残党制圧戦ですが。

自慢のアンフィニに戦車砲が命中し。

大破炎上。

なんとか脱出。

空を見ると薄暗い雲で滲んでいました。

何者かが現れて。

謎の機影に連れて行かれます・・・。


19


ここはとある惑星の放送スタジオ。

「驚異の地球文明!宇宙銀河特集☆」

キャスター。
「驚異の文明を誇っていた地球文明ですが。」
「残念ながら滅んでしまいました。」
「地球人の数少ない生き残りである。」
「真奈美さんにおいで頂きました。」

真奈美。
「こんにちは。」
「真奈美です。」

キャスター。
「真奈美さんは機動兵器の開発者で。」
「実戦も経験されているとか。」

真奈美。
「壮絶でした。」
「刻々変わる地球の状態。」
「とても見ていられませんでした。」

キャスター。
「何が原因で滅んだと思います?」

真奈美。
「政権の腐敗が大きかったと思います。」

キャスター。
「なるほど。」
「民主主義は銀河連盟でいくつかの成功例がありますが。」
「失敗例も確かにあります。」
「これまで滅んだ星と共通点がありますね。」

真奈美。
「そうなんですか。」
「そんな簡単な理由で・・・。」

キャスター。
「では地球文明とはどういうものだったのでしょう?」

真奈美。
「せっかくだから紹介しますね。」

END