序章。


星たちよ。

それらの輝きを。

この空に降り注ぎ。

常永遠からあるのよ。

遥かむかしにいつからか輝いていて。

降り注いでそれらに心踊ろされる。

そして。

キラキラ星になって。

燃え尽きて灰になる。

それが繰り返されていく。

この銀河に。

遥かに降り注ぐ。

この世のはじまりから。

これも銀河の中に。

この世の果てから降り注ぐ。

私達この世の一部に過ぎない。

この世の一部。

この世の一部。

宇宙の一部に。

私達は溶け込んで。

私達は宇宙に溶け込み。

一部として常永遠に溶け込んで。



「理法」に従う事を選択した人類は。

「無為自然」宇宙の原理に沿って文明を発展させ。

独自の文化を編み出しつつ。

地球外に出る技術を確立。

長い月日を費やし。

宇宙進出を果たした人類は。

数々の住める星を開拓していく。

その最中。

まったく同時期に。

同じく宇宙進出を果たして遭遇した。

仲間の宇宙人とコンタクト。

お互いに同盟を組み。

惑星の開拓が活性化。

その過程で多様な変化が発生し。

人に進化が訪れた。

宇宙時代を迎えた人類は新しいステージに入っているのです。

自然豊かな農業惑星「ナトゥーラ」

ひとつの女の子が屋敷に住んでいるよ。

メディオクリタース・フォン・シュミット。

大農園を経営し。

土地を貸して生計を立てる。

名門貴族の娘。

知り合いでなんでも屋のフルークトゥスと一緒に。

豊かな自然。

森林と小川と未舗装の道。

くさむらと花畑。

いつもの散歩を楽しんでいる。

メディオクリタース。
「二天一流は学んでおきたい。」

フルークトゥス。
「最近とても訓練に励んでいらして。」
「成果も上々。」
「たのもしい限り。」

メディオクリタース。
「訓練もなしに公に出ようとする。」
「これ無謀。」

フルークトゥス。
「その通りにございます。」
「愚かな者は自惚れがあり。」
「準備もなしにいきなり仕掛けるものです。」

メディオクリタース。
「それで何年も頑張る。」
「負ける事を考えていない。」

フルークトゥス。
「大衆を楽しませる職種などそれが濃厚に出るもの。」
「必ず売れると言いましても。」
「大衆に支持されるのは一握りですから。」

メディオクリタース。
「勝負というものを知らないようです。」

フルークトゥス。
「勝負や戦いは勝敗がつくまで。」
「わからないものです。」
「自信満々は何か根拠があるのでしょうか。」

メディオクリタース。
「相手の実際の力量も分からずに。」
「強弱を推し量るのは危険行為。」
「それと同じようなもの。」
「しっかりと力をつけた上で世間で勝負に出れば。」
「負けることくらいは回避できそう。」

フルークトゥス。
「むかしは生まれ持った才能がすべてでした。」
「それによってほとんどが決定されていたのです。」
「しかし運命は彼らに微笑まなかった。」
「あの栄光も一時的なものでした。」

メディオクリタース。
「花のように儚い。」
「長い目で大局を見極める者が。」
「陰で自分の勝利を収めるのでは。」

フルークトゥス。
「脚光を浴びたとして。」
「私にはそれが価値があるとは思えません。」
「何分知恵がございまして。」
「スポットライトに酔いしれるのも随分と愉快でありましょう。」

メディオクリタース。
「しかしその人と他人の結果は同じになります。」
「知恵で理解できますか?」

フルークトゥス。
「確かに結果は同じです。」
「わからないうちは楽しいものです。」
「私も舞台に出た事が数回あります。」
「ルサンチマンになるつもりはありませんが。」
「あの場合人気というものは大衆を楽しませた成果であり。」
「決して誇れるものではありませんでした。」
「彼らにとって都合の良い劇団・役者だったのです。」

メディオクリタース。
「チャップリンのように喜劇として完成されていれば。」
「あなたも尊いものだったでしょう。」

フルークトゥス。
「チャップリンは今でも偉大な先生です。」
「先人たちが確立した歴史公認の技能は受け継いでおります。」

メディオクリタース。
「人気とは受けが良いという意味です。」
「しかし正統な人物の評価が必要だと思っています。」

フルークトゥス。
「ですから。」
「大勢が行く道が正しいなんて誰が言えましょう。」

メディオクリタース。
「歴史には教訓が詰まっておりますね。」

フルークトゥス。
「古きを訪ねて新しきを知るのです。」
「むかしの人々の行いが素晴らしいので。」
「あなたにも学んでほしい。」

メディオクリタース。
「これは巨大図書館。」
「念入りに通いましょう。」

フルークトゥス。
「私の体験が役に立つのであれば。」
「またお誘いください。」

メディオクリタース。
「その時はよろしくです。」

ふたりは別れた。

家庭教師であるフルークトゥスは本来作家。

政府から「優れた人材」のデータを集めてくるように依頼され。

いろんな所を飛び回っている。

多忙な人物。

久々の休暇で。

それも中途半端に終わってしまいました。

現時点でのリストが欲しいと連絡が来て。

自宅へ帰りました。

仕事以外は副業に勤しむ仕事好きです。

メディオクリタースは帰宅し。

剣を持ってきて。

庭にある人形を切り刻む訓練を開始。

メディオクリタース。
「二天一流。」
「ただ人を斬るというような明確な目標に対して徹底的に突き詰め。」
「固定化した技術や動作ではなく臨機応変のスキルを身に着け。」
「戦いにおいて平常心を保ち。」
「戦闘技術は「柔」を徹底した。」
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。」

昼食になり。

メイドさんが忙しくなる。

食事量を少なくしているメディオクリタース。

栄養管理士は良しとしている。

自室に閉じこもり。

絵画や動画の編集。

執筆など。

特に詩やジョーク集の完成を急いでいた。

オンラインゲーム戦争が開催される為。

スケジュールを調整していたのです。

次の日には巨大図書館で。

メディオクリタース。
「速読を身に着けたから。」
「すべてに目を通しておく。」

リベロ。
「これ全部?」
「やるね。」
「私は専門書が中心。」

マギステル。
「わたしは汎用性を高めよー。」

メディオクリタース。
「それだったら。」
「区画7−2にそれに関する本が大量にあったよ。」

マギステル。
「え?行ってみる。」

リベロ。
「めっきー。」
「速読の性能を高める本なんてあるよ?」

メディオクリタース。
「りべち。」
「くれ。」

マギステル。
「さっき9−8区画の中央部分。」
「タイトル忘れた。」

メディオクリタース。
「行ってくる。」

休日になると図書館は大賑わい。

でもあまりに巨大な図書館で。

羽田空港の敷地と同程度。

数千年分の知識から。

おもしろ本まで。

文化惑星が近くにあり。

文芸や芸術。

キャラクター作品の解説書まで。

豊富な品揃え。

フルークトゥス。
「おや。」
「何かお探しで?」

メディオクリタース。
「人間基礎入門って知らない?」

フルークトゥス。
「貸し出しがあまりに多い本ですので。」
「そのうちの一冊を確保しておきました。」
「使ってください。」

メディオクリタース。
「ありがとう。」

図書室5−2。

読書エリア。

メディオクリタース。
「超人になれると思う。」
「図書館ほど素晴らしい施設は無いかも。」


マギステル。
「その意見には賛成します。」


リベロ。
「見てみて。」
「チート軍団と戦う文学があった。」

マギステル。
「不正軍団とどう戦うか?」
「これずっと昔の映画の原作。」

メディオクリタース。
「えー?」
「敵にわざと不正をさせて戦うの?」

リベロ。
「そうそう。」
「最悪なチートを使わせて。」
「AIが公式チートの限りを尽くして。」
「チャレンジャーたちが極限バトルを繰り広げる。」

マギステル。
「ずっと昔に有名だったものだけれど。」
「もう忘れられているのね。」

メディオクリタース。
「古きを訪ねて新しきを知る。」
「私達もやってみない?」

リベロ。
「それいいね。」

マギステル。
「プログラムは任せて。」
「ゲームソフトはどれにする?」

みんなで相談。

帰宅して。

オンラインで接続。

2時間で仕上げた即席チート軍団と。

ゲームでバトル。

最初はインチキが異常な強さを発揮し。

たとえば。

壁を貫通してダメージを与えるコンバットや。

AIに一撃必殺を付加したり。

敵をターボ状態にして高速移動など。

有り得ない相手と戦うのに夢中になり。

気付いたら夕食でした。

小型ノートパソコンのドローンが注意しに来たので終了。

夕食のち。

満月を屋上から観察。

せっかくなので天文台に移動。

リベロ。
「チートバーサスおもしろいわ。」

マギステル。
「でもギリギリ勝てるよね。」

メディオクリタース。
「もうちょっと強くしてみようよ。」

マギステル。
「あの3倍の戦闘力は出せるよ。」

天文台にて。

プレアデス星団とセイファート銀河。

クエーサーなど。

誰でも利用できる天文台で。

無人の施設。

都市から離れた放置された天文台。

でもシステムは生きています。

たまに放置された天文台はあるのです。

メディオクリタース。
「きれい。」
「宇宙は独特の美しさがある。」

リベロ。
「自然美だわ。」

マギステル。
「なんかツボるんだけど。」
「木星とか風速1000メートルの暴風とか言われると。」
「なんかツボるわ宇宙。」

メディオクリタース。
「水の代わりに硫黄がある衛星とか知っているよ。」
「ツボるよね。」

リベロ。
「生命体がいる惑星と違って。」
「そういう所に宇宙の秘密があるんだよ。」

マギステル。
「いやあ宇宙は無ではないところも素晴らしい。」

メディオクリタース。
「ただ感服と感動。」

天文台を後にしました。

さて。

オンライン・ゲーム戦争と言って。

複数のゲームで自由戦争をする大会があり。

精鋭部隊の一員として参加。

かつて地球で発生した第三次世界大戦を再現するシナリオで。

戦闘機パイロットのひとりとして参戦。

F-22ラプターで制空戦闘をする三人娘。

でもSu-57が登場すると分が悪くなり。

基地に帰投。

戦果は5機撃墜。

被撃墜はありませんが。

味方がかなりやられました。

歩兵は2000対2000のフィールドがあったのです。

結局。

一次作戦は敗戦。

次の戦闘で挽回。

両陣営の戦力が枯渇してドローゲーム。

戦争ゲームでは勝ちきれませんでしたが。

メディオクリタース。

総撃墜が15機でエースパイロットとして公表され。

リベロとマギステルも10機撃墜して。

最優秀プレイヤーを占領することに成功しています。

大会は一週間で終了。

メディオクリタース。
「大会終わった。」
「いい成績でしたね。」

リベロ。
「格闘戦でやられるかと思ったよー。」

マギステル。
「何度もIRミサイルで狙われたし。」
「まあ技量で大幅に上回っていたし。」

メディオクリタース。
「それで。」
「図書館の発注ミスで。」
「極秘の資料を手に入れていたり。」

リベロ。
「なになに?」

マギステル。
「見せて。」

メディオクリタース。
「極限まで鍛え上げる。」
「強化兵のプログラムが。」
「国家機密って知ってた?」
「一般向け資料として出回っていたけれど。」
「やっぱり回収しちゃった筈の本があって。」
「スキャンしといた。」

リベロ。
「なにこれすごい。」
「いろんな奥義や戦い方。」

マギステル。
「信じられないほど戦いを知っている資料だ。」

メディオクリタース。
「わたし独学で習得してみる。」

リベロ。
「これを取得すれば私も超人?」

マギステル。
「資料くださいな。」

メディオクリタース。
「コピー済み。」
「人に知られないように。」

独自の修練を重ねるようになっています。

レベルが飛躍的に向上。

フルークトゥス。
「おやおやこんなものを。」
「本の表紙だけでも変えておきなさい。」

メディオクリタース。
「そうします。」

フルークトゥス。
「人の寿命は10倍にされたのです。」
「そんなに急がなくてもいいでしょう。」

メディオクリタース。
「ゆっくり急げ。」

フルークトゥス。
「お解りであれば。」
「そのデータを誤魔化しておきますね。」
「お任せあれ。」

テレビ型ドローンが接近してきて。

中継がありました。

地球・宇宙人との連合軍から派生した。

治安維持部隊「ASAT」と未確認の宇宙人が交戦していると。

進んだテクノロジーを持つ。

新たな宇宙人と同種族が戦っており。

秘密裏に接触していた事が明らかになりました。

「オプティムス」と呼ばれる彼らは。

かつてひとつにまとまっていたものの。

ある時「園」を発見した。

その中央の木の実は決して食べてはいけない。

木々を切り倒し。

中から秘宝を得なさいと。

いにしえから伝わってきた教えであった。

しかし一部の異端者は食べてしまい。

呪われてしまった。

一度は粛清するも。

伝染によって。

やがて過激派となり。

数を増やして内戦に発展。

その者達は惑星「レスティンギトゥル」を即時に開拓して逃れ。

子孫を残してしまい。

呪われた体を持つ同族が繁栄。

同調した者達も続き。

巻き込まれた人達の救出作戦を長年行ってきたものの。

遂に異端者の国が宣戦布告。

圧倒的に劣る戦力と圧倒的に勝る数で。

反乱をしていた。

というものでした。

メディオクリタース。
「私達の所に来るかも?」

次の日。

公園で雑談。

リベロ。
「観光惑星スクリーバが詛呪たちの襲撃を受けた。」

マギステル。
「詛呪なんて呼び方をされる連中なのね。」
「戦況は?」

リベロ。
「巨大宇宙船を撃破。」
「追い払った。」

メディオクリタース。
「そんなに強くないの?」

リベロ。
「正統派オプティムスよりも知能や技術力が劣っていて。」
「私達の兵器でも勝てるみたい。」

マギステル。
「新しく加わった宇宙人は何百年も戦っているの?」

リベロ。
「呪われし詛呪たちの中に。」
「死なせてはいけない。」
「新しい可能性を持った者が混ざっていて。」
「迂闊に滅ぼせないそうだよ。」
「もう資料公開されているよ。」

メディオクリタース。
「長かった平和の時代は終わり。」
「再び戦争の時代に突入かな。」

マギステル。
「終わったら今度は改革?革命?」

リベロ。
「戦乱の世はたまにあるから。」
「終わらせる事が大切。」

マギステル。
「やっぱり勝たないとね。」

メディオクリタース。
「戦乱はいつでもやってくる。」
「それに対して用意があればいい。」
「終わればまた平和の時代がやってくる。」

マギステル。
「その通りだと思う。」
「あと敵さんの戦力は5倍近くあるけれど。」
「戦力の質は最悪みたい。」

リベロ。
「エースパイロットチームが早くも7機撃墜。」
「まあ新鮮。」

メディオクリタース。
「そうかあ。」
「戦争かあ。」

帰宅したら。

スカウトの手紙。

研究部門から。

アカデミーを卒業して研究員にならないか?というお誘い。

メディオクリタースが良い人材であると目をつけて。

特務部隊への配属を前提に。

アカデミーに特別入学のスカウト。

すぐにお返事。

メディオクリタースは3年間。

アカデミーに在籍。

覚えが早くて。

早期卒業が認定され。

惑星連盟の最高グレードの文明研究施設に着任。

リベロとマギステルも後から来たのです。

高い汎用性が認められて。

配属されました。

再会を果たした友達。

メディオクリタース。
「すごい。」
「そっちの方向から配属されるなんて。」

マギステル。
「そうですよ。」
「汎用性の追求でいろいろできるもんだから。」
「それなら臨機応変が大切なこの文明研究施設でいいだろうと。」

リベロ。
「機械工学で天才とか言われたし。」

マギステル。
「伝説の賞金稼ぎシレントに似ているとか言われた。」

メディオクリタース。
「みんな実力を買ってくれたんですね。」

マギステル。
「そのようだよ。」

リベロ。
「さっそく。」
「私は正統派オプティムスの星に向かう予定。」

マギステル。
「わたしも少し行ってくる。」
「ASATの状態や士気向上など。」
「戦況や兵法などの助言。」
「兵士の憩いやヒーリング目的の。」
「ミニゲーム作っての後方支援部隊。」
「ああやる事いっぱい。」

メディオクリタース。
「また一緒に仕事しましょ。」

マギステル。
「無事に帰ってこれると思う。」

リベロ。
「しっかりやってしっかり帰ってきますよー。」

ちょっとした円陣を組んで。

メディオクリタースはこの日を終え。

主任に呼ばれました。

ウェルバ。
「デマントイドという神秘的なクリスタルがある。」

メディオクリタース。
「知っていますが。」
「なにがありますか?」

ウェルバ。
「最近採掘現場で発見され。」
「どうやら近くで巨大なそのクリスタルが眠っているようなのだ。」
「現場に赴いて。」
「調べてほしい。」
「特殊な能力があるのでしょう?」
「これがサンプル。」

メディオクリタース。
「確かに特殊な素材です。」
「半霊半物質で。」
「バーチャルなデータが入っていますよ。」

ウェルバ。
「それを誰も分からなかったのだ。」

メディオクリタース。
「わたしは解りました。」

ウェルバ。
「それが理由です。」
「頑張って。」

メディオクリタース。
「資料ですね。」
「ええと。」
「惑星アイドクレース。」
「言ったことがあります。」
「準備次第すぐに。」

ウェルバ。
「それだけではない。」
「文化惑星オブシディアンの映画や芸術作品。」
「ありとあらゆるものの考察も欲しい。」
「こちらの星では特にアニメーションの技術が劣っている。」

メディオクリタース。
「了解。」
「一か月あれば充分なデータは確保できます。」

ウェルバ。
「あなたの御友人のリベロさんとマギステルさんと。」
「合流することになるかもしれません。」
「彼女たちはいろんな仕事をこなしていますから。」
「幅広い任務故に期待できます。」

メディオクリタース。
「おもしろい報告ができるといいです。」
「では。」

翌日。

巨大な柱となっているメインビル。

そこから分岐して出来ている半分空中埠頭。

下には大きな円形の溝があり。

メインビルはひたすら頑丈でありつつ。

機械型キノコにちょっと似たデザインなのは遊び心がありますね。

美しいデザインで丸っこく。

出っ張りは一切ありません。

フォルムが綺麗で。

いろんな綺麗なデザインの宇宙船が停泊。

空港と同じ要領で。

まずは文化惑星オブシディアンに向かうのです。

船内では。

明るいニュースがメインで。

その後。

今日の最悪トップ10が放送され。

戦争が小競り合いに突入して。

消極化していること。

過激派が同調してテロ行為をやりつつあるニュースが流れます。

自分たちのやり方が正しいと主張する「反対者」の行動もエスカレートしつつ。

それは極一部の地域限定で。

冷静な対応が求められている。

全翼機のフォルムの船室で。

珈琲を飲みながら。

初任務に出掛けました。

綺麗な虹をモニターで確認。

わたしはこんな。

地味なはじまりでした。


2


文化惑星オブシディアン。

宇宙港のスタッフでカワイイ女性が。

メイド服や中世のドレスでお出迎え。

バスターミナルから都市の中心部に至る。

カッコイイ西洋鎧を着て歩き回る人がいたり。

奇抜なファッションが目立つ。

「歌舞伎者」と呼ばれる人々。

そこら辺にキャラクターグッズがあり。

芸術作品や絵画で溢れていた。

メディオクリタース。
「ここは常時お祭りなんですね。」
「まるでテーマパークがそのまま都市になっちゃったみたいな。」
「豪華な街です。」

本当にテーマパークみたいな都市が続いています。

むかし。

「ディズニーランド」という伝説になっているテーマパークの資料があり。

それの豪華版がこの都市ですね。

調査員がたくさん来ても。

情報量の多さに。

圧倒されて。

時間が足りないそうです。

電気線と水道管を格納する地下トンネル。

マンホールの蓋に絵が描かれており。

壁画もあちこち。

路上アートが公認されていて。

指定されたアーティストがいつも書いていたり。

賑わう商店街なのに。

これは序の口と行った都市だそうで。

とにかく図書館を探して。

潜入。

適当に探してみますが。

やはり貯蔵されている本が膨大で。

でも速読能力のあるメディオクリタース。

一瞬で見つけ出します。

メディオクリタース。
「図書館に通えば天才になれるのかな?」
「これは基礎データ。」
「いにしえからの教え・入門。」
「あれ?」
「もしかしてその時代の集大成だけではなく。」
「数十年先を見据えて作品を作ったりもしている。」
「むかしからの教えが隠し教科書として置いてある?」

図書館に居座り。

一週間が経過。

彼らの奥義についてはまだ解りません。

もちろん教えてはくれません。

歩き回って。

二週間になります。

テーマパークはさらに盛り上がって。

パレードがありました。

地味に図書館に通い続けております。

メディオクリタース。
「見られてはいけない本なんてあるのかしら?」

マギステル。
「やっほ。」
「なんとか間に合った。」

リベロ。
「援護するー。」

メディオクリタース。
「応援ありがとう。」
「もう終わったの?」

マギステル。
「事前に作ったプログラムを手渡すだけ。」
「むかしからいろいろ作ってたから。」
「早かった。」

リベロ。
「わたしは3日間観光させられて。」
「レポートをまとめるだけだったよー。」

メディオクリタース。
「そっかー。」
「わたしたちにとっては良い仕事みたい。」

リベロ。
「何か見つかった?」

メディオクリタース。
「新しいもの。」
「これを作り出す技能は学校でも習うみたい。」
「内容が分からない。」

マギステル。
「教えてはくれないでしょう。」

メディオクリタース。
「わたしもこの言語についてすべては知らないから。」
「共通言語には目を通せた。」

リベロ。
「学校の教材かあ。」
「でも隠し技能があるって。」

マギステル。
「そうそう。」
「何か特殊なスキルの取得方法。」
「これはプロ専用みたい。」

メディオクリタース。
「とりあいずレポートはこれだけまとめたけれど。」

リベロ。
「えー?」
「10万文字もあるの?」

マギステル。
「なんて量ですか。」

メディオクリタース。
「ちょっと疲れた。」
「あと頼みます。」

リベロ。
「交代だって。」

マギステル。
「後半30分選手交代。」

リベロ。
「試合じゃないんだから。」
「でも諧謔は大事。」

道化師が図書館に入ってきて。

変な事をしていたので。

メディオクリタースが巻き込まれる。

メディオクリタースくたくたになって退場。

ホテルにて。

文明研究所にデータ送信。

10万文字を大幅に簡略化して。

半分以下になった容量。

それで「新しいもの」を生み出す訓戒の存在が明らかになり。

痛烈な批判と共にそれが成立していると判明し。

ひとつの手柄となった。

初仕事で初成功をしたメディオクリタースはベッドに倒れて。

しばらく休暇を貰いました。


3

惑星アイドクレース。

商業天国となっている大都市群から成り立ち。

町外れには必ず工場。

人里離れた場所には天然資源や鉱石。

特殊素材が眠っている。

宇宙の大鉱山のひとつもある。

かなり高次元で完成されている文明を持つ。

君主制であり。

奴隷階級も存在し。

それに伴って自由人による公的な活動が活発であり。

文明の新しい可能性について。

いろんな人々が意見を交わす。

発展の余地が大いにある。

そんな星。

宇宙港のデザインは巨塔ではなく。

平たい綺麗にしてみたヒトデ型のようなデザイン。

花をモチーフに作られていると看板があった。

宇宙港から移動中。

公用車の中で。

警報があり。

中型の宇宙船が現れ。

どうやら防衛システムを強引に突破したそう。

メディオクリタース。
「どの勢力?」

リベロ。
「過激派ではなさそう。」

マギステル。
「あれが呪われし種族の宇宙船かあ。」

直後に。

F-35と似通っていて。

全翼機と主翼の融合の形状をしている。

宇宙戦闘機が取り囲んで攻撃していて。

オプティムス異端も戦闘機を飛ばして。

空中戦。

旋回砲塔を持つ友軍機が優勢。

メディオクリタース。
「すぐに片づけるから。」
「警戒レベルが低いみたい。」

リベロ。
「戦闘機は軌道戦がスタンダード。」
「軌道ですべてが決まる戦い。」

マギステル。
「異端派。」
「けっこう単純な動きをしている。」

味方の援軍。

宇宙港から「円盤」が発進。

直後に敵戦闘機のレーザーを受けるもすべて跳弾。

何かをぶつけて敵戦闘機は爆発四散。

メディオクリタース。
「敵弱いですね。」

リベロ。
「敵はもう1割しかいないし。」

マギステル。
「あれ何をぶつけているの?」

メディオクリタース。
「円盤はダークマターの構成物質を衝突させてダメージを与えています。」
「どんな装甲でも貫くそうです。」

リベロ。
「専門的知識だ。」

マギステル。
「それは公表されていなかった。」

メディオクリタース。
「私達は公表されたデータしか知りません。」
「機密情報は決して漏らさないのです。」
「あんな初歩的な武器の原理でさえ。」

リベロ。
「ケチだよねー。」

マギステル。
「でも平和の維持の為にはなんだってするみたい。」

敵の宇宙船はボロボロになって。

荒れ地に墜落。

ヘリコプター部隊が飛んでいき。

その光景は戦乱の再来を目の当たり。

この事件によって。

異端派は爆撃を受けてしまいました。

報復に出る異端。

でも戦力差があって。

何もできず。

いい所なしで艦隊を失ったそうです。

ホテルのニュースで出ていました。

かなり距離があるのに。

何を考えているのでしょう。

メディオクリタース。
「さすがに洗練されている施設だよね。」

リベロ。
「使いやすい。」

マギステル。
「気が利く設計はどこから来ているの?」

翌日。

調査現場に。

10人乗りの輸送船で。

全翼機のVTOL。

謎の鉱石が発見されており。

文明の新発見とのことで。

いろんな学者が来ておりました。

メディオクリタース。
「サンプルは?」

スタッフ。
「あちらにあります。」

政府関係者。
「あれから読み取れるのか?」

メディオクリタース。
「可能です。」

リベロ。
「暗闇は得意だよ。」
「坑道の地図としてはこれ簡単。」

マギステル。
「その他の事は任せて。」

メディオクリタース。
「洞窟。」
「ダンジョンですかね。」

スタッフ。
「用心しないと迷います。」

政府関係者。
「彼女たちはかなり余裕で進んでいる。」
「道は間違ってないな?」

広いフロアにて。

採掘中のクリスタル。

到着した時点で。

それが巨大なクリスタルであると判明し。

発掘中なのです。

いろんな種類の宝石や鉱石がくっついた。

おもしろいデザイン?の造形美。

メディオクリタースがクリスタルに触れると。

いろんな情報のビジョンを目にします。

しばらく夢の中。

帰ってきて。

クリスタルが伝えようとしている事案が分かりましたが。

うまく言葉にできません。

ただ。

「キーワード」「手掛かり」

ふと思って。

USBを叩き付けると。

USBが吸引されて。

吐き出され。

その中に要約された情報が入っており。

でも曖昧です。

メディオクリタース。
「これは人類が到達点に至れば手に入る予定だったもの。」

政府関係者。
「それで何なんだ?」

メディオクリタース。
「これはヒント集が入っています。」
「このクリスタルはヒント集の集合体のデータの塊とも言えます。」

政府関係者。
「それは大発見ではないか?」

スタッフ。
「はい。」
「普通に大発見です。」
「文明が1レベル向上できる情報が入っています。」

政府関係者。
「なんだって!?」
「君!報告しなさい!いますぐ!」

リベロ。
「このクリスタルは私達が回収して分析します。」

マギステル。
「この坑道は天井をぶち抜けるようです。」

スタッフ。
「分析しますと本当です。」
「天井を破壊して取り出せます。」

政府関係者。
「よし!それを実行しろ。」
「きちんと計画してくれよ。」

天井が破壊される。

大爆発して回避。

政府関係者。
「なんだ!いまやれとは言ってはいないぞ。」

スタッフ。
「何か様子が変です。」

メディオクリタース。
「デマントイドは移動できるんです。」

政府関係者。
「なんで?」

メディオクリタース。
「私達が充分なレベルに達していれば。」
「追い付ける筈。」
「捕獲できる筈。」
「なんていう試しです。」

政府関係者。
「おお!ジーザス!」

スタッフ。
「デマントイドは浮遊。」
「ああ。」
「天井を突き破って逃げました。」
「信じられない。」

リベロ。
「位置を追跡してますか?」

スタッフ。
「ああきちんと忘れていますよ。」

マギステル。
「私は追跡装置を取り付けておいたけれど。」
「どうやら剥がされたみたい。」

政府関係者。
「偵察機に追わせよう。」
「軍隊に連絡しろ。」
「これは国家機密になるようだ。」

坑道から出てくる。

メディオクリタース。
「北の地まで。」
「一直線に移動して。」
「他の小型デマントイドが散らばっています。」
「手分けして手に入れましょう。」

政府関係者。
「君達は本体を追ってくれ。」
「もうすぐ輸送機が来る。」

スタッフ。
「小型飛行機であれば少し戻ればキャンプにあります。」

メディオクリタース。
「それを頂戴。」

リベロ。
「私はレーダー担当になるかな。」

マギステル。
「ではわたしは戦術担当。」

キャンプに急いで戻り。

飛行場から小型飛行機。

戦闘機を民間用に改良し。

乗員を増やした三人乗りで。

デマントイドが発信するレーダーを捕捉しつつ。

追跡に移行となります。


4


旧式の戦闘機を民間用に改修した飛行機でも。

かなりの性能があったのです。

しかし飛行場で何かあったらしくて。

通信がECCMによって妨害されています。

メディオクリタース。
「通信装置が破壊された?」

リベロ。
「断定できない。」

マギステル。
「エラーかもしれない。」

渓谷に沿って飛行中。

レーダーが使用できなくなりましたので。

飛行図を貰いに村に立ち寄ります。

垂直着陸。

村人は歓迎してくれました。

特に村長は温和で。

周囲を見るといろんな種類の野菜や果物を栽培している。

生粋の農家。

彼らの陽気さには驚きました。

精神的な豊かさで満ち溢れており。

心が豊かで。

いろんな冗談も飛び交うほど。

すぐに飛行図を貰って。

ドライフルーツを貰っちゃいました。

メディオクリタース。
「これはいいエネルギー補給。」

リベロ。
「食べといて。」
「どんな恐ろしい事態が起きるかは分からない。」

マギステル。
「確かにその時までに。」
「何か食べておけばリスクは減る。」

レーダーが故障してしまったのか。

でも後ろに何か追尾してきます。

機体を頻繁に回転させて。

いろんな方向を見渡していたので。

発見に成功。

先制攻撃は見事に回避。

メディオクリタース。
「なにそれ。」

リベロ。
「敵さん骨董品級の戦闘機ですな。」

マギステル。
「敵は1機だけ。」
「武装はないけれど。」
「振り切れそう。」

メディオクリタース。
「相手は強引に来てますね。」

リベロ。
「武装ないなあ。」

マギステル。
「シールド発生装置は?」

リベロ。
「どうやら壊れてるみたい。」
「かなりの旧式だから。」

メディオクリタース。
「耐用年数が過ぎている事は知っていましたから。」
「振り切ります。」

振り切ったのですが。

再発見されて。

今度はミサイルを撃ちまくってくるのです。

メディオクリタース。
「これなら避けられます。」

リベロ。
「あっ!でもデコイの数が少ない。」

マギステル。
「応援要請無理です。」

メディオクリタース。
「いつかは落とされるよ。」
「着陸地点だけは確保する。」

リベロ。
「被弾。」
「シールド破損。」

マギステル。
「相手はまだ3発ある。」

メディオクリタース。
「全員ベイルアウト。」
「着地と共に森林に逃げて。」
「少し下ればさっきの村がある。」
「そういうふうに逃げたから。」

スモーク発射。

おまけに閃光弾で目くらまし。

全員ベイルアウト。

敵のミサイル。

その前にオートパイロットにしてあって。

敵は勘違いして。

ドローン状態の飛行機を追い続けます。

メディオクリタース。
「見つかる前に隠れて。」

リベロ。
「武器は?」

マギステル。
「ビームソード3本とスカウター補助装置。」

メディオクリタース。
「拳銃も無いのね。」

リベロ。
「こうなるとは想定されていなかったのが原因です。」

賞金稼ぎは。

周囲を捜索。

村へ逃げていくものの。

発見されて。

銃撃されます。

ビームソードは直接弾が当たらなくても跳弾する優れもので。

スカウターで弾道を見切って使用します。

賞金稼ぎの3人組みは攻撃が当たらず苦戦しつつ接近。

森林地帯で激戦。

しかし平地に出た時に賞金稼ぎは爆撃されて全滅してしまいました。

大型攻撃ヘリが平地に着陸。

フォルムはKA-52とMi-24の融合未来版?

レトロ兵器は好きですが。

デザインはそれを基にしたのかも。

吏務(リム)。
「乗っていくかい?」

メディオクリタース。
「これは援軍ありがとう。」

リベロ。
「この人指名手配になった人では?」

マギステル。
「どうする?」

軍人も同乗していて理由を聞かされました。

冤罪によって逃走中で。

謀反を企てた将校のせいで。

システムがエラーを吐いて。

大気圏防衛システムを突破されたとのこと。

その将校が見破られた者を次々と冤罪にしており。

警備隊が来るので応戦して欲しいと。

証拠を渡されましたよ。

わざと旧式のカメラで撮影しており。

反逆者のサインが付いた契約書まで持っていました。

吏務(リム)
「そういう訳だ。」
「ここは助け合おう。」
「かわいい女の子を乗せられるなんて光栄だな。」

メディオクリタース。
「カッコイイ男性の飛行機に乗るなんて。」
「英雄伝になりそうです。」

吏務(リム)
「冒険譚にしてみようか?」

リベロ。
「マイルドなフライトになりますね。」

マギステル。
「わざわざ協力してくれるなんて。」
「男らしいわ。」

吏務(リム)
「少しは男を示せたかな?」
「少し急ぐぞ。」

軍人。
「こちらとも余裕が多くはありません。」
「警備隊を何人か撃ち落としました。」

リベロ。
「待ち伏せしてませんか?」

マギステル。
「武装は良好です。」

軍人。
「ああなんということ。」
「本当です。」
「心の準備は?」

吏務(リム)
「飛行ルートに待ち伏せていたのか!!」

相手の攻撃ヘリと撃ち合いになってしまい。

先制攻撃したこちらに軍配が上がりました。

警備隊は着地して。

隠れていきます。

おまけに援軍と。

エースパイロットチーム「フォルトゥーナ」が飛来してしまい。

仕方がなく投降。

輸送ヘリから降りてきた警備隊に。

こちらのヘリの軍人数名が話しかけて。

連絡を取り合い。

警備隊の一部は慌てて撤収。

エースパイロットチームも給油機に退避。

吏務(リム)は護送され。

三人娘は秘密にしているように言われました。

吏務(リム)
「意外過ぎるほど話が通じて良かったよ。」
「まあ貸し借りなしってことで。」

攻撃ヘリの方を見て退場。

全員立ち去りました。


攻撃ヘリは置き去りなので。

みんなでそれを起動させて。

クリスタルの着地地点。

山岳地帯の頂上にやっと到着。

攻撃ヘリからフックを出して。

デマントイドにワイヤーを引っかけることに成功。

メディオクリタース。
「触れてみる。」

リベロ。
「拘束は完了しているよ。」

マギステル。
「何にも心配なし。」

メディオクリタースがデマントイドに触れると。

デマントイドの意思がはっきり分かったのです。

デマントイドは飛行場での反乱を警戒して。

この地点に着地。

変な者の手に渡る事を恐れて。

意志を持っているクリスタルです。

夢のようなビジョンから判明したのです。

ビジョンから戻ってすぐに。

空にエースパイロットチーム。

後から援軍の輸送船がやってきて。

デマントイドを搬入し。

宇宙港に戻ってきて。

任務完了!

将軍。
「戦闘の経過について知りたい。」
「もちろん諸君の特務を妨害する積もりは無い。」

メディオクリタース。
「はい。」
「記録してあります。」

リベロ。
「こちら。」

マギステル。
「私が撮影してありました。」

将軍。
「素晴らしい。」
「ちょっと話を聞かせて貰おう。」
「将軍用の客室に向かってくれ。」

いろいろ話されましたが。

特にデマントイドは国家機密で。

意志を取り出せるメディオクリタースが重要人物とされ。

研究施設に送られる事になりました。

メディオクリタース。
「しばらく滞在です。」
「クリスタルが動き出さないか念を入れていますが。」

リベロ。
「特殊な代物だから。」
「慎重に取り扱っているよ。」

マギステル。
「にしても壮絶な追跡だったなあ。」

メディオクリタース。
「非凡なパイロットだから無事なんですよ。」

リベロ。
「確かな腕はあったよ。」

マギステル。
「管制官の力も必要だったなあ。」

リベロ。
「そんなに?」

メディオクリタース。
「あなたが追跡・視界担当でしたから。」
「先制発見が出来たのです。」

リベロ。
「それにしてもよくあの状況で撮影機材を動かせたよね。」

マギステル。
「臆病者ではないから。」
「余裕だったなあ。」

メディオクリタース。
「三人で力を合わせたから。」

マギステル。
「重い石を三人で持ち上げようとしたら?」

リベロ。
「ひとりでも加減したら持ち上がらない。」

メディオクリタース。
「そゆことです。」

輸送船の休憩室で。

ティータイム。

3時間後には出航ですよ。

私達の研究所へ。

デマントイドを輸送です。


5


巨大な宇宙船。

宇宙港に大量の敵対宇宙人が飛来。

戦術核を搭載している様子です。

味方の宇宙人もやってきて。

混戦状態。

マギステル。
「揚陸した部隊の一部がこれを発見したら?」

リベロ。
「まずいよ。」

メディオクリタース。
「少数でも守り通しましょう。」

空中の廊下がクリア仕様で。

丸見え。

敵対宇宙人の姿が見えましたが。

体が異形です。

呪われし種族と言われる所以が分かりました。

彼らは呪われた体を持っています。

味方の宇宙人は綺麗な体つきで。

背は低いものの。

人類と大きな違いはありません。

イケメンだらけなのが謎でした。

撃ち合いを遠くで見ています。

敵対宇宙人は数で押し。

味方は質で勝負。

駐留していた部隊だけで対処できるほど敵が弱く。

モニターでエースパイロットチーム「フォルトゥーナ」が出撃しており。

オープンチャンネルで「俺達は弱いもの虐めをしている!!」なんて言っていたり。

輸送船にも敵兵が来ました。

数が少ないです。

マギステル。
「奇襲で。」

リベロ。
「私が陽動する。」

メディオクリタース。
「私が突撃するわ。」

ビームソードとハンドガン。

敵対宇宙人数名が輸送船に乗り込んできますが。

玄関の奥からリベロが射撃。

打ち返していく異端者。

でも角にメディオクリタースが陣取っていて。

接近戦で切り刻まれる異端者。

マギステルが隠しハッチから狙撃して3人の兵士を全滅させましたよ。

マギステル。
「前に狩猟の体験がある。」

リベロ。
「賞金稼ぎと遣り合った事がある。」

メディオクリタース。
「実戦は少し前に戦闘機でありましたから。」
「少しの慣れがありましたね。」

制空権は確保したそうですが。

揚陸されてしまい。

施設周辺で激戦が続きます。

マギステル。
「離陸できますか?」

パイロット。
「敵船も戦闘機もいません。」
「いるのは敵地上部隊だけです。」

リベロ。
「軍人さん応答ないですかー。」

パイロット。
「宇宙港の船はみんな宇宙に上げろ。」
「とのことです。」

マギステル。
「離脱しよう。」

メディオクリタース。
「このまま居れば巻き込まれるだけです。」

リベロ。
「発進許可は?」

パイロット。
「管制官応答ありません。」

メディオクリタース。
「無断発進しなさい。」

パイロット。
「了解。」
「推力起動。」

輸送船で大気圏を抜け。

艦隊が見えましたよ。

「ASAT」です。

士気が高い精鋭部隊が援軍でしたので。

地上戦は敵軍。

廃棄された旧市街地。

通称「スラム」に逃げていきました。

ここはほとんど無人地帯で。

そろそろ再整備しようと計画していた広大な地区。

歴史の保管と称してそのままにしていたけれど。

やっぱり価値が無さそうなので。

壊そうとしていたのです。

そのせいか爆撃が酷い。

それを見ながら大気圏から離脱して。

ワールホールシステムの起動位置まで航行していき。

無事。

星系離脱。

研究施設のある惑星に着陸しつつ。

デマントイドを搬送し。

研究所の中に隔離することができました。

ウェルバ。
「素晴らしい功績です。」
「褒め称えます。」
「初仕事でこれほどとは。」

メディオクリタース。
「なんとかおもしろい結果になりました。」

マギステル。
「戦闘に巻き込まれたり。」

リベロ。
「賞金稼ぎに情報が漏洩しているけれど。」

ウェルバ。
「あれはデマとして処理しました。」
「データも消去。」
「では極秘プロジェクトに移行しましょう。」
「我が文明研究所の誇りにかけて。」

ウェルバ退場。

マギステル。
「なんか凄いもの持ってきたっぽい。」

メディオクリタース。
「ああいうのは慣れているけれど。」
「思った以上の重要品なんですねぇ。」

リベロ。
「そうみたい。」
「ちょっと注意が必要かな?」

三人娘。

休養にて解散。

自宅に帰されましたよ。

フルークトゥス。
「おやおや随分お疲れで。」

メディオクリタース。
「しばらく休む。」

フルークトゥス。
「栄養ドリンクをどうぞ。」
「ゆっくりお休みください。」

昼寝して。

気付いたら夜空が広がっていて。

わたしあれだけやってのけたんだ。

始めて偉業を知りました。

まだ疲れているので休みます。

機密プロジェクトはこれからはじまるそうですから。

わたしのはじまり。

地味に凄いことになってしまいました。


6


デマントイドに触れても何も出ません。

仕方がないので進捗がないのですが。

主任はのんびり待っています。

メディオクリタース。
「このまま保管でいいのでは。」

ウェルバ。
「できるだけやってみて。」

メディオクリタース。
「もっと入念にやってみます。」

調べ続けても。

成分は未知のもので。

半霊半物質なので調べるのは困難。

スキャナーをやったり。

触れたり。

やっぱり進捗がありません。

デマントイドは沈黙。

マギステル。
「このまま待てば?」
「なんていう意思だったりして。」

リベロ。
「特殊だなあ。」
「何か察したことは?」

メディオクリタース。
「たぶん。」
「現時点でくれるものはこれ以上ないのでは。」

ウェルバ。
「だとしたら。」
「このまま保管しておきましょう。」
「デマントイドは任せました。」

メディオクリタース。
「了解です。」
「机に向かい続けてもいいものは浮かびません。」
「辛抱強く待ってみることにします。」

メディオクリタースは研究所から帰宅。

お昼時。

のんびり散歩でもしてみました。

農業をやっている人が見えます。

「無為自然」

自然に還った人という存在は。

宇宙の原理に従って生きています。

自分の仕事があり。

または仕事が与えられて従事しており。

キャンプスタイルと言いまして。

少し原始的な生活を楽しむ流行がありますね。

木組みの家やテントまであったり。

この都市の中央にはスポーツクラブがあり。

レクリエーションチームとして。

各種スポーツが楽しめます。

ここでも次世代型デジタルはしっかり届いており。

農業にも取り入れられ。

機械ユニットが大幅に作業を短縮。

調節や工夫への時間が多くなり。

余暇も増え。

娯楽や公的な活動があるという。

一式揃えた。

農場広がる故郷。

それでも大都市がいくつもあるのが新鮮ですね。

文明研究員もデスクワークだけでは駄目なので。

たまに散歩する推奨があったりしちゃう。

フリーダムなオフィス。

友達も後から来ました。

マギステル。
「野鳥観察なんてどう?」

リベロ。
「私は釣りとか。」

メディオクリタース。
「どっちもしようよ。」
「そのほうがかえって効率的。」

野鳥を観察したり。

釣りをして。

ピチピチ跳ねる魚。

河原。

メディオクリタース。
「君は自力で戻れるのかね?」

リベロ。
「がんばれ!もう少し!」

マギステル。
「すごい!魚の意地だ!」

魚は川の中に落っこちて。

逃走に成功。

いろいろ釣ったけれど。

金色の魚は凄かったです。

バケツをひっくり返して。

意地でも移動する金色の魚。

メディオクリタース。
「魚について考え直す必要がありそうです。」

リベロ。
「やるなあ・・・。」

マギステル。
「これが魚なのか。」

金色の魚は川にダイブ。

自力で逃げ出した快挙。

メディオクリタース。
「あれは本当に魚?」

リベロ。
「うん。」
「おさかな。」

マギステル。
「魚とはなんだ。」

メディオクリタース。
「魚を見ていればわかる。」
「魚に触れていればわかる。」

お魚の逃走劇が思ったより新鮮。

都市の方に行って。

ユーモア本やおもしろ本を多数購入して。

帰宅です。

フルークトゥス。
「おやお嬢様。」
「どうやら私の任務は終わりそうですな。」

メディオクリタース。
「本格的にスカウトの仕事に移行するんですね。」
「応援していますよ。」
「元気でいてください。」

フルークトゥス。
「これは暖かいお言葉を。」
「私は仕事が与えられるものであると思っております。」
「お嬢様も美しくあられてください。」
「それでは。」

退場。

メディオクリタース。
「わざと待っていてくれたんですね。」
「船出を遅らせて。」

両親は土地の管理に出向いておりました。

政府が理法に従って。

小規模な開拓を続行しており。

山火事で自然消滅した森林を更地にして。

くれるそうです。

そのプレゼントの為に出席しているとのこと。

新聞がありました。

メディオクリタース。
「異端者の中に正統派に帰属する者多数?」
「自力で呪いを破った?」
「だから滅ぼさなかったんですね。」

戦争はすっかり消極的になり。

地球軍が支援行動を開始。

「地球」はどの観光パンフレットにも記載されており。

数多の成功と失態を繰り返した人類の「原点」

現在は環境整備が完了。

このプロジェクトは100年の歳月を費やしたそうです。

メディオクリタースは工芸品作りが趣味で。

自宅横の工房で作成。

まだ満足行く作品は出来ません。

でも部屋がいっぱいになり。

溜まった工芸品を専門店に売却。

特に光る髪飾りは高値で売れましたよ。

これは太陽の光を吸収して発光するもので。

惑星アイドクレースの特殊素材・特殊鉱石を密かに入手して。

作成したものですが。

けっこうおもしろい品だそうです。

メディオクリタース。
「変わった品は受ける?」
「そんなに良いもの?」
「もうちょっと工夫してみよう。」

作業終了。

屋敷3階にて。

遠くを双眼鏡で見ると。

個性豊かな暮らしをしており。

この日はバーベキューの人が多いようで。

河原では炊煙。

主任からは「急がない」というメールが届いて。

みんな。

のんびりまったりやっている。

惑星ナトゥーラの風景です。


7


妙な宇宙船が出没。

調査チームが派遣され。

生存者を確認できたと言います。

ウェルバ。
「ルクルムという種族だそうで。」
「自分を難民と呼んでいる。」

メディオクリタース。
「テクノロジーは劣っているようですが。」

ウェルバ。
「原始的なスラスターで無理矢理星系移動をしているのだろう。」

マギステル。
「まあ不憫。」

リベロ。
「何年漂えばいいのやら。」
「そんな航行じゃないですか。」

ウェルバ。
「まあ難民と自称する意味は簡単に分かるな。」
「彼らが発信した通信で本体がくるらしい。」
「難民の一族と言った所か。」
「それで調査チームの第3陣として発見が欲しい。」

メディオクリタース。
「要するに気の利いた事をすればいいのですね。」

ウェルバ。
「ざっくり言うとそゆこと。」

メディオクリタース。
「では準備に取り掛かります。」

ウェルバ。
「計画書を渡そう。」

そのうち。

本体が現れて。

ニュースで報道。

巨大な筒状のコロニーだそうで。

指導者の少年と役人が司令官と謁見しているそうです。

私達は偵察戦闘機でいろいろスキャンしてまわります。

味方とは限りません。

ペルソナ准将。
「お会いできて光景です。」
「かわいい調査員が来てくれると。」
「男共も目の保養もできます。」

メディオクリタース。
「綺麗な服装を心掛けています。」
「女性というものをお見せできるかと。」

ペルソナ准将。
「それは頼もしい。」
「作戦はそろそろ開始されますぞ。」
「男共にも話しかけてやってください。」

メディオクリタース。
「心得ておりますよ。」

戦艦内の男性陣と雑談したり。

軍歌を歌ってあげました。

そうしているうちに予定時間。

戦艦のミニドックにある戦闘偵察機に搭乗。

スタンバイ。

発進許可。

メディオクリタース。
「発艦。」

マギステル。
「扱いやすい。」

リベロ。
「私は視界担当。」

マギステル。
「スキャン担当。」

メディオクリタース。
「できる限りデータを手に入れましょう。」

筒状のコロニーはどうやら。

多様な機能を備えている。

万能型宇宙船なのですが。

テクノロジーに劣った部分が多く。

どうやら無理にでも出発したと容易に推測できたのです。

作戦時間オーバーで着艦。

帰還。

データを技術スタッフに渡しています。

もう数回出撃して。

外からスキャンを繰り返しましたが。

任務は一時終了。

政府が指導者と会見して。

対応を決めている最中。

リベロ。
「なんか自分の惑星が荒廃して住めなくなって。」
「脱出してきたらしい。」

マギステル。
「そんな危険種族をどうして?」

メディオクリタース。
「自分の母星を自分たちで破滅させて。」
「助けてくれなんて虫のいい話。」

ペルソナ准将。
「ここにいたか。」

メディオクリタース。
「おや。」
「准将殿が直接来ました。」

ペルソナ准将。
「どうやら彼らは宇宙のゴミになるらしい。」

メディオクリタース。
「はい大体掴めました。」
「準備しておきますね。」

ペルソナ准将退場。

リベロ。
「偵察戦闘機に核が搭載してあったら?」

マギステル。
「撃ち込むだけですよ。」

ルクルムは難民。

自給率が低下して終わりの時を迎えようとしている。

劣悪な生存環境で状態は良好ではなく。

難民30万人を受け入れようと政府は思案していましたが。

数日で決定が下され。

とりあいずの支援だけで済ませて。

その領域に留まり。

敬虔なる政府は。

彼らの歴史をすべて知りました。

祖先の罪によって。

住めないくらいに自分の星が荒廃してしまった事。

自分たちでそれを容認してきた事。

どうにもできない事情を汲み取り。

憐れんだ。

一時帰宅した三人娘。

調査が数か月に及び。

修道女も調査に加わりつつ。

霊魂に「証」がある者は全員生かす。

残りは母星に返すが。

役人と指導者には死んで貰うと通達。

激怒した指導者は戦争を決意したそうで。

調査員として再び戦艦に乗船していた三人娘。

目の前で戦闘が展開されたのです。

巨大コロニーから分離した戦闘艦6隻。

戦艦ユニコーンから成る戦闘艦10隻。

空母クルトゥーラから発進した宇宙戦闘機10機と。

円盤3機の戦闘隊。

ルクルムの部隊は戦闘機が6機。

ミサイル艇が増援に加わるのですが。

ルクルムの軽巡洋艦はあっさり撃沈。

ミサイル艇の攻撃も迎撃。

敵戦闘機6機は全滅。

増援の敵30機は強固なシールドに何もできず。

味方の円盤3機に苦戦。

ルクルムの市民は何の為の戦闘なのか混乱してしまいました。

ペルソナ准将。
「相手は思ったより弱くないか。」

将校。
「だいたいの戦力は把握しておりましたが。」
「たいした相手ではないですね。」

ペルソナ准将。
「相手にならんな。」

将校。
「戦闘システムを破壊しに。」
「攻撃機が発艦しました。」

ペルソナ准将。
「無駄な被害を出してやるなよ。」
「油断禁物。」

地味な戦闘でルクルムの部隊は全滅。

あらかじめ知らせておいた市民は脱出の準備をしており。

輸送艦にどんどん押し寄せて。

他の難民には「フェイント」を入れて足止めしてあります。

複数のフェイクを突破して。

「証」がある者だけ受け入れました。

将校。
「難民の中に敵兵士が紛れ込んでましたが。」
「人型殲滅兵器にやらせました。」
「性能は順調のようです。」

ペルソナ准将。
「人間だと思ったことだろう。」
「我が軍の兵員の中には。」
「そうした兵器も混ざっているのだ。」

難民3万人を受け入れ。

補給物資を与え。

補助用スラスターをコロニーに装着。

残りは母星に帰し。

少し距離はあるものの。

政府は新しい開拓地として「ルクルム」の星を発見するに至り。

荒廃した星を再生しつつ。

統治を行い。

久々の新開拓地を手に入れた政府と。

敗北の民「ルクルム」は敗者復活への道を歩き出します。

メディオクリタース。
「彼らは愚かな種族として名が知れ渡りましたね。」

マギステル。
「自分の星も満足に維持できないなんて。」
「余程あたまの中がおめでたい連中だったのか。」

リベロ。
「どっちにしても。」
「新しい開拓地が手に入れて。」
「みんな満足している。」

メディオクリタース。
「堕落によって荒廃かあ。」
「ちょっと興味があるなあ。」
「その程度の種族だったのでしょう。」

リベロ。
「リベンジがあるから。」
「憐れだなあ。」

メディオクリタース。
「祖先の影響を受け続けて。」
「何もできなくなって。」
「自滅するなんて。」
「皮肉ですよ。」

マギステル。
「受け継がれし愚者の魂でしたなあ。」

研究所の休憩フロア。

ソファーに座って。

ニュースを観ていました。

そろそろ解散です。

リベロは近々文化について取材をしに行くそうです。

マギステルはいろんな惑星の自然を見渡して。

ヒントを得て報告するそうです。

メディオクリタースはデマントイドを見続けて。

進展がないか目を見張る毎日です。


8


ペルソナ准将は変わり者であり。

「変人」という箇所に目をつけて実力を買う趣旨の司令官。

メディオクリタースはちょっと招かれて。

密会。

意見交換をしつつ。

メディオクリタースを気に入っているようで。

アイドル扱いされています。

作戦行動に移行するので。

退艦して欲しいと。

帰ることに。

メディオクリタース
「え?輸送船が動かない?」

リベロ。
「第二予備システムまで動作不能。」

マギステル。
「何か知らないけれど。」
「システムが半分死んでいる。」

メディオクリタース
「困ったなあ。」
「余計な輸送船は積んでないよ。」
「向こうの空母にも。」

整備員が駆けつけて。

徹夜で作業してくれるとのこと。

実はこの戦艦。

核ミサイルを装備しておりまして。

作戦とは。

「過激派」に対する爆撃で。

過激派は惑星「レスティンギトゥル」の一部分を本拠地にしているので。

もろとも爆破するのです。

ペルソナ准将は経歴が複雑で。

子供時代を過激派に迫害されて育ち。

今となっては立場が逆転。

かつての迫害者を一方的に殺害するだけの容赦ない粛清者となっており。

彼が艦長を任せられたのはそれが買われたから。

個人的な憎悪で容易に核を落とせますので。

作戦に指名されるに至ります。

メディオクリタース
「余暇ができた。」

リベロ。
「試作型スキャナーで遊んでみる。」

マギステル。
「賛成。」

メディオクリタース
「何か見える?」

リベロ。
「あっち。」

ミサイル格納庫に侵入。

リベロ。
「何か変な反応が。」

マギステル。
「何かいけないものでも?」

リベロ。
「どこかのミサイルの燃料の温度がおかしい。」

メディオクリタース
「そっちは核ミサイル発射装置だよ。」

発射装置の付近。

マギステル。
「ミサイルが故障したとか?そんなまさか。」

リベロ。
「燃料に不審な点がある。」

メディオクリタース
「報告しておこう。」

管制センター。

将校と司令官。

不審者。
「三人の女性たち。」
「妙な事をしておりますが。」

ペルソナ准将。
「我が軍の最先端テクノロジーに興味津々なのだ。」
「放っておいていい。」

不審者。
「それが。」
「ミサイルに細工をしたらしくて。」

ペルソナ准将。
「嘘を真顔で言うもんじゃないぞ。」

スタッフ。
「ミサイルにエラーがあります。」

ペルソナ准将。
「本当かどうか知らんが。」
「ここに来てくれと伝えてくれ。」

不審者。
「私が行きます。」

将校。
「何か変ですね。」

ペルソナ准将。
「あのひとたちには理由がないじゃないか。」

格納庫。

スキャン中。

マギステル。
「発射すると自爆するかも。」

リベロ。
「それは大変。」

メディオクリタース
「通信機器。」
「ここにはないんですね。」

リベロ。
「さっき廊下で見つけた。」

メディオクリタース
「行きましょう。」

不審者。
「とまれ!」

撃ってくる。

メディオクリタース
「シールド発生装置起動。」

不審者。
「とまれよ!」

近くに置いてあったハンドガンで撃ち返す三人娘。

それによって警報が鳴らされ。

不審者は煽り立てる。

駆け付けた警備兵と撃ち合いになってしまうも。

不審者の動向が変だと思って。

逃げる不審者を士官が追いかける。

兵士との銃撃戦が続くものの。

ペルソナ准将がやってきて。

戦闘停止命令が出されましたよ。

ペルソナ准将。
「スパイごときに何を苦戦している。」
「不審な奴を追いかけろ。」
「女性たちを保護しろ。」
「スタッフ。」
「すぐに教われ。」

三人娘は説明を求められ。

不審者は拘束されまして。

真相が明らかに。

核ミサイルは念の為使用できず。

予備のミサイル艇で核攻撃をすると決断。

ペルソナ准将。
「原始的な罠に時間をかけてすまない。」
「輸送船も細工を外せた。」
「すぐに発進できるだろう。」

メディオクリタース
「ひどい目に遭いました。」

マギステル。
「スパイはなんのために?」

ペルソナ准将。
「暴力主義者は思い通りにするためには。」
「暴力での解決を選ぶ。」
「自分の言い分を通すために暴力を用いる。」
「思い通りにするためには暴力であり。」
「理由なんぞ適当に作ったものだ。」

リベロ。
「ああ知っています。」
「むかしの地球にいたという。」
「同じ連中なんですねぇ。」

メディオクリタース
「細かい意見の違いはありますが。」
「重要な所で一致していればいいのです。」
「彼らはすべて破棄しているとか。」

ペルソナ准将。
「理由は?思い通りにするために暴力あるのみ。」
「連中の動機だ。」

マギステル。
「悪は知っています。」
「いまから落とされます。」

ペルソナ准将。
「結局。」
「その光景を高みの見物だろう。」

メディオクリタース
「いい趣味ですなあ。」

人類に「汚点」を残して。

自己満足する作戦であった。

核システムに二重のエラーがあり。

システム上は正常と見せかけたトリックが発覚。

事態が終息。

司令部の催促があり。

予備のミサイル艇で攻撃を決行。

大気圏に突入して。

地上で核爆発。

爆発の煙がはっきり確認できました。

核爆弾にて過激派の本拠地は放射能で焼かれた。

ニュースで報道されると共に。

歴史に名を残す光景が広がっていた。

メディオクリタース
「輸送船発艦。」
「すぐにワームホールシステムで離脱。」

マギステル。
「敵の勢力圏内だから。」
「時間をかけないでおこう。」

リベロ。
「準備しているよ。」

メディオクリタース
「オールグリーン。」

輸送船は無事「ナトゥーラ」に帰還できました。


9


夢を見ました。

大気圏から突入する流星。

そこへ行けと。

私が銃撃されるビジョンが見えます。

ここを逃したら。

討ち取るチャンスはないと。

その「誰か」はやがて過激派を率いる新リーダーになると。

目が覚めました。

いつものようにメイドさんがご挨拶。

朝には気の利いた冗談がよくあります。

メイドさん。
「まあ!もう3日も眠っていらして。」
「カレンダー見てください!」

メディオクリタース。
「あなたが作為的にズラしたのでしょう。」

メイドさん。
「時計がオフラインで故障していましたから。」


メディオクリタース。
「おはようございました。」

メイドさん。
「どうもです。」

一式こなして。

リビングに移動。

朝のニュースがありましたね。

ソファーに座ってストレッチしてます。

惑星アイドクレースにある研究施設。

偽物のクリスタルを保管しており。

読み通りに攻撃を受けましたが。

国家機密が単なる「巨大で高価なクリスタル」であり。

資産の象徴に過ぎなかったというダミーに盛大に引っかかり。

意気消沈して去っていく「反対者」は投降。

みんな本気で特殊鉱石による資産であると信じ込み。

これによって機密は完全に隠蔽できました。

同時期の出来事。

研究所に出勤したらテレビ画面が特番状態。

オプティムス正統派対オプティムス異端が久しぶりの決戦となり。

異端者の残り1個艦隊が撃破され。

異端者は作戦艦すべてを失ってしまう戦況に。

過激派がテクノロジーを与えても。

オプティムス異端はそれを扱うことができない。

過激派が一世紀前の旧式艦隊を与えて。

全滅だけは避ける事になったが。

本格的な空爆が開始され。

熾烈な攻撃がコックピットカメラから中継される。

記者が偵察機に乗り込んで上空から見ているのです。

メディオクリタース。
「うわあ大戦争。」

マギステル。
「凄まじい光景。」
「見えるだけで1000機による空爆。」

リベロ。
「インフラ破壊が主目的で。」
「もう停電しているらしいよ。」

メディオクリタース。
「空中戦が激しいです。」

マギステル。
「戦闘力で大幅に勝る味方戦闘機。」

リベロ。
「かなり押しているとか。」

メディオクリタース。
「敵は数がやたらに多いですなあ。」

マギステル。
「数の力で戦う連中ですもん。」

リベロ。
「雑魚の集まりで勝負らしい。」

メディオクリタース。
「うわあご愁傷さま。」

「嘆きの種族」と後に呼ばれる事になった異端者は。

夥しい被害を出して白旗を揚げ。

作戦は終了となりました。

さて。

研究施設にある型落ちモデルの戦闘機ですが。

武装があります。

メディオクリタース。
「たまには飛行してみよう。」

ウェルバ。
「気分転換ですか?」
「許可しますよ。」

メディオクリタース。
「ではいってきます。」

前の賞金稼ぎの戦闘機が。

この地域に侵入。

メディオクリタースが何か知っていると思い。

強引に大気圏から降下。

民間機との事で軍部は監視するに留まりましたが。

応答が変なので。

スクランブル発進。

戦闘偵察機が3機編隊で追跡するのですが。

メディオクリタースは何か察して戦闘機に搭乗したのです。

空を見てくるのだと思っている主任。

賞金稼ぎはメディオクリタースに探りを入れようと。

密かに拉致を計画していましたが。

メディオクリタースが看破しており。

まっすぐ突進してきて。

あわよくば爆撃でもするだろうと。

この前アイドクレースでの出来事で。

いずれは来るだろうと思っていましたが。

本当に襲撃。

こちらから迎え撃つことに。

単騎でインターセプト。

敵はこの前の酷い旧式モデル。

あの時と全く同じエンブレムと機種でしたよ。

賞金稼ぎとの再会。

大気圏上層部で交戦。

メディオクリタース。
「そこそこ小回りが利くんですね。」
「これは読み勝ちです。」
「でも後ろを取れませんね。」
「でも背後よりも背面を見せれば撃ち落とせます。」
「そんなにうまい相手ではなさそう。」

性能で上回っているものの。

実戦経験の違いからか。

粘ってくる賞金稼ぎ。

電磁幕を展開して電子装置に攻撃してきました。

予備システムで即座復帰。

距離を取られて。

後ろを向いた状態から。

ミサイル乱射をされました。

おまけに。

多数のデコイをばら撒いて。

ミサイルを使わせないぞ作戦をされる。

メディオクリタース。
「空戦では冷静さが大切。」
「一手先を読めている。」
「このまま行けば撃てる。」

敵機の背面に少しずつ命中弾を当てて。

シールドを破壊。

乱射してきたミサイルで被弾するも。

こちらのシールドは無傷。

そのまま背面を撃たれ続けた賞金稼ぎはカプセル・モジュールでベイルアウト。

でも戦闘の損傷で動作不良で事故死。

やっと偵察戦闘機が応援に来てくれましたが。

別の賞金稼ぎ2機に足止めされていたそうです。

研究所に帰還。

1時間後に軍関係者が訪問するも。

戦闘の経過や経緯などを欲しがっており。

華麗な単騎遊撃作戦を褒めてくれました。

市民のこういった気の利いた独自作戦は好ましいと。

軍人から英雄伝を問われて。

すぐに帰って行きました。

「理法」に従ったのならそれでいいと最後に伝えて。

豪華な装飾の戦闘機フォルムな車は研究所から立ち去った。

珍しく輸送機に乗らないレトロな雰囲気の軍人たちであった。

メディオクリタース。
「日頃の鍛錬の成果が出ました。」

ウェルバ。
「中々華々しい行動をしますね。」
「それで最後には撃ち落として帰還。」
「これは新鮮ですよ。」

マギステル。
「めっきーすごいぞ。」

リベロ。
「私達もつづけー。」

デマントイドは沈黙したまま。

私の研究は進捗なしですが。

私の成長はひとつの成果を得ました。


10


フロネシス。

中庸の徳性であり。

儒教の徳性とほぼ同じであるものの。

構造は複雑で。

なおかつシンプルにまとまっている秘技。

「実践知」と呼ばれ。

実践に向いた。

実践の為の知性とも言われている。

高度な知性で。

それを探求していたメディオクリタースはいつの間にか。

フロネシスの能力を身に着けていた。

のんびりまったりやっている研究施設は。

ガーデニングをしている仲間もいて。

フリーダムなスタイルが実績のある研究施設にまで導いたのでしょう。

メディオクリタース。
「取材どうだった?」

リベロ。
「みんな新しいものを作るスピードが速くて。」
「目まぐるしく変わっている。」
「ここ数年の創作物をすべて鑑賞すると2年は必要かな。」

メディオクリタース。
「文化雑誌が新作ラッシュなのも。」
「そんな創作に夢中な背景がある。」
「なるほど。」

リベロ。
「その文化雑誌私が筆記してるよ。」
「一部分だけれど。」

メディオクリタース。
「えー?」

マギステル。
「さてさて。」
「まってぃーの功名話だよん。」
「地底湖にクリスタルが輝く湖があって。」
「幻想的な湖のほとりで。」
「観光スポットになるかも。」
「安全性を立証できたから。」

メディオクリタース。
「おやー。」
「大戦果ですね。」

マギステル。
「まってぃーの手柄なのだ。」

リベロ。
「新人賞狙いますよ。」
「しかし私にはしたい事があるから。」
「まずはこちらを片付けて。」

メディオクリタース。
「私も。」
「フロネシスについていろんな文献があるから。」
「言い得て妙な記述を探している。」

リベロ。
「だったら古書の店だね。」
「いくつか知っているよ。」

メディオクリタース。
「どうもありがとう。」

デマントイドの成分及び。

分析が完了。

半分が物質なので。

それだけは判明。

半霊半物質は珍しいので。

これを手に入れたことは大きいですね。

内部にデータが保存されていますが。

バイオ・コンピューターでも解析できず。

メディオクリタースが直接触れて。

解読しております。

主任が今日いませんでした。

どこに行ったかと思いましたら。

次世代型コンピューターを受け取りに。

出張していたのです。

配備作業の用意をしつつ。

ゆっくり急げ。

のんびりまったりな研究風景です。


11


メディオクリタース。

「先人最強説」を唱えており。

分厚い本が遂に完成。

フルークトゥスに見せたら。

充分以上であると言われ。

出版することができました。

図書館にエントリーされるほど。

解り易い解説と綺麗なイラストも挿入。

内容は「先人が確立した英知を継承する」「歴史の継承」がテーマ。

「ナトゥーラ」に住む大物たちは。

久しぶりの大型新人に心躍らせ。

特殊工芸品のアトリエを訪れ。

いくつか購入してくれました。

メディオクリタース。
「そんなに良いもの?」

リベロ。
「めっきー。」
「工芸品作るの得意だからね。」

マギステル。
「ていうかおもしろい品物で溢れている?」

メディオクリタース。
「え?腕上げたのかな。」

マギステル。
「珍品。」

メディオクリタース。
「読書の成果。」

リベロ。
「勉強は基本に関するもの。」
「基本は万能ではありません。」

マギステル。
「学問は知識と吸収。」
「実践できるものですから。」

メディオクリタース。
「こういうふうに活きる時がある。」
「まだ満足行かない。」

リベロ。
「これくれない?」

メディオクリタース。
「持って行っていいよ。」

マギステル。
「人として成長する毎に技も進化する。」
「すごいわあ。」

再び研究施設。

休日から出勤。

ウェルバ。
「さて、素晴らしき新人君。」
「今週もエンジンかけましょう。」

メディオクリタース。
「溜まっていますね。」
「特に次世代型コンピューターです。」
「換装作業に時間かかります。」

ウェルバ。
「それは汎用性が高い君がいれば良いのだ。」
「持ち場に就くとしよー。」

文明のレベルはちょっとずつ上がっています。

ここ1年の変化と進歩をレポートにまとめる役がまわってきて。

仲間と一緒に仕上げて政府に提出します。

次世代型コンピューターの扱い方や換装など。

することがいっぱいです。

たまに忙しくなる。

のんびりまったり研究所です。


12


文明研究所。

しばらく前からプロジェクトが進行中。

10年毎に「腐敗していないか?」「堕落していないか?」などの定期点検が。

すべての人類に行われました。

この作業は2年の時間が必要です。

また「進歩しているか?」「どのくらい進化したのか?」という調査も行われます。

文明が「正常に機能しているか?」を徹底的に討論して。

定期点検をする。

その時期に差し掛かり。

文明研究所は大忙し。

ウェルバ。
「しばらく現場に赴きますので。」
「後は頼みます。」

メディオクリタース。
「可能です。」
「後顧の憂いは無いと思われます。」

マギステル。
「さて。」
「地味な仕事がまわってきたかな。」

リベロ。
「各個撃破せよ。」

研究所を任された三人娘。

調査データを包括しつつ。

「理法」と照合して。

「天理・天地自然の道理」を確認しつつ。

補佐的な役割に徹しています。

誰にも分からない細かい場所の担当なのです。

メディオクリタース。
「細かい所を集中的に観察。」
「実際に人々の様子を見てこよう。」

マギステル。
「その間は任せて。」

リベロ。
「データ処理とか雑務だけ?」
「2時間なら大丈夫だよ。」

メディオクリタースは都市部に出かけて。

見たままをメモして。

1時間ほどで帰ってきました。

メディオクリタース。
「データと見たまんまが違うやんけー。」

マギステル。
「報告しとくね。」

リベロ。
「主任はどこまで行ったのかな。」

メディオクリタース。
「空の上から全体を見下ろすのではなく。」
「大地の上から局地的に観るスタイルが効果的。」

リベロ。
「役人たちはアンケートスタイルだからなあ。」

マギステル。
「実際を見るのはもちろん。」
「住んでいる人々や契約して住まわせた人からもデータを貰っている。」
「めっきーみたいに直視するのは少ないよ。」

メディオクリタース。
「いろんな方法があるけれど。」
「わたしは見たまんまを提出してみる。」

役人の盲点を発見。

報告したら褒められました。

集計がニュース特番となり。

政府の公式見解が発表。

腐敗指数は3パーセントと出ました。

10パーセントに達すると改善命令が出ますので。

文明の大幅な改良が必要になっちゃいます。

今回は3パーセント。

前回の5パーセントより低下した結果でした。

良好かな?

ウェルバ。
「現場主義的な考え方は合理的です。」

メディオクリタース。
「どうもです。」

ウェルバ。
「しばらくどこか観光して見てきてください。」
「このノートを差し上げます。」

メディオクリタース。
「念入りに見てきます。」

ウェルバ。
「あなたたちも行けるのよ?」

リベロ。
「ではせっかくなので。」

マギステル。
「援護するー。」
「めっきー。」

メディオクリタース。
「観光場所はどこでもいい。」
「見たまんまを記録する。」

調査の旅に出向くことになり。

総合的な人類の状態を判断すべく。

現場主義者の意見が必要となり。

調査チームのひとつは。

観光と称して。

いろいろ巡ることに。

おもしろいですね。

気の利いた仕事をしなければいけませんので。

臨機応変。

変幻自在。


13


ボーイフレンド「ラピス」とは長い付き合い。

スクール時代で一緒にトレーニングした相棒です。

旅客機で再会できましたね。

ラピス。
「これはめっきー。」
「相変わらずかわいい人だ。」

メディオクリタース。
「そう言ってくれるのはラピスさん。」
「あなたくらいなもの。」

ラピス。
「だってあなたは女性ですから。」
「それを忘れてはいけません。」

メディオクリタース。
「私はそんなにかわいい?」

ラピス。
「女性らしい女性だと思っています。」

メディオクリタース。
「私なりの女を追い求めました。」

ラピス。
「私なりの男を追い求めました。」

メディオクリタース。
「健在ですね。」
「ここの部屋は誰もいません。」
「撫でて。」

ラピス。
「女性として扱わせて頂きます。」

個室のソファーに移動。

久しぶりに撫でて貰いました。

髪を撫でて。

頭を撫でて。

顔を優しく掴んで。

見つめる。

こういうのが好きなふたり。

メディオクリタース。
「なんかときめいちゃいます。」

ラピス。
「それはあなたが女性であるからです。」

メディオクリタース。
「男らしい男ですね。」
「さぞかし良いお嫁さんに巡り合えるでしょう。」

ラピス。
「求婚には困らないもので。」
「私に相応しい女性が中々登場しません。」

メディオクリタース。
「そんな女性がいましたら。」
「紹介しておきますよ。」

ラピス。
「しかしこのように撫でてあげることもできなくなりますよ。」

メディオクリタース。
「あなたの相手が現れるまで。」
「私をかわいがってください。」

ラピス。
「女性とはこんなかわいい所があるものですね。」
「軽く抱きしめてあげましょう。」
「女性であることを自覚なさって。」

メディオクリタース。
「優しい撫で方。」

メディオクリタース。

寄り掛かって眠ってしまいました。

ラピス。
「まるで自分の妹のようだ。」
「健気で趣味も一致している。」
「起きてくださいよ。」
「他の男なら出来心もあるでしょう。」

メディオクリタース。
「ああっと。」
「ちょっと久々に撫でて貰って。」
「たまらなかったです。」

ラピス。
「甘えてくれるのはあなたくらいなもの。」
「かわいがるのは私の趣味。」

メディオクリタース。
「撫でられるのも私の趣味。」
「たまりません。」

ラピス。
「満足ですね。」
「これは良かった。」
「私も女性をかわいがるのは好きです。」
「かわいい生き物ですからね。」

メディオクリタース。
「おやおや。」
「中々女性についての見識が深そうですな。」

ラピス。
「だからこそこんなスキンシップもできるものです。」

お互いに良き理解者。

だからこそ出来るスキンシップ。

でも恋中ではありません。

相棒として信頼関係があるから。

可能になった芸当なのです。

ラピス。
「ペルソナ准将に呼ばれていてね。」

メディオクリタース。
「親戚だからこそ頼める任務もあるんですよ。」

ラピス。
「その通り。」
「なんとかやってのけるよ。」
「我が家は平民ではないから。」
「元々のルーツが英雄であるからな。」

メディオクリタース。
「つまらない事で命を落とさないように。」
「任務達成を目標に。」
「無駄で無謀な事はしないでね。」

ラピス。
「忠言どうもありがとう。」
「また会おう。」
「あなたは今回女性として甘えてくれた。」
「次は私が甘えさせてもらう。」

メディオクリタース。
「次会ったとき。」
「隣に奥さんがいたりして?」
「そろそろ娶ったら?」

ラピス。
「妻になるべき女性が現れたら。」
「さっきの趣味は失うが。」

メディオクリタース。
「いいえお構いなく。」

ラピス。
「その時はその時。」
「助言を受け取ることにするよ。」
「私もいい具合だし。」
「ではまた!」

メディオクリタース。
「賽は投げられた。」

ラピス。
「たゆたえど沈まず。」

ハイタッチして。

ウインク。

恋ではなく。

絆です。

女性としてのかわいさを指摘するラピスと。

男性としての魅力を指摘するメディオクリタース。

ふたりは絶妙なコンビネーシヨンで。

お互いの成長を成しています。

とってもよい友情。

でもラピスが結婚したら。

もうできませんが。

お互いに良い影響を及ぼす。

親友です。


14


大商業惑星「フルークトゥス」では。

資本主義的勝利者のひとりとなり。

稼いだお金を消費することによって。

喜びを得る。

そのためには実力だ!という競争原理があって。

「労働は手段であり、目的ではない。」という格言もあるほど。

稼いだお金を自分なりの方法で使用するのが。

もっとも爽快であると考えており。

お金の使用は彼らの趣味です。

経済大国である所以ですね。

メディオクリタース。
「経済の中心地。」
「人の有様は悪くはない。」
「しばらくホテルに滞在して。」
「様子を見てみよう。」

マギステル。
「やっほー。」
「他の星々見てまわってきたよ。」

リベロ。
「今日からは一緒に行動ね。」

メディオクリタース。
「様子はどうでした?」

マギステル。
「一部はやっぱダメ。」

リベロ。
「全体的にはいいけれど。」
「やっぱり隅っこはダメ。」

メディオクリタース。
「なるほど。」
「私もしっかり記録するとしましょう。」
「隅っこも一緒に。」

大都市の典型と言える街で。

端っこや悪い部分を見に行くと。

やっぱり退廃した人々が少なからずいて。

原因は自滅が多く。

自由意思を行使した結果。

間違えてしまったそうで。

本気で悪い連中がおり。

一揆を企んでいるそうです。

これは凄い情報?

メディオクリタース。
「改善の余地がまだありそうです。」

マギステル。
「見たまんま人の道徳水準は高いけれど。」
「どうしても根底に堕ちる人もいる。」

リベロ。
「役人たちもは対処している最中みたい。」

メディオクリタース。
「こんな廃墟みたいな所もあるんですね。」

リベロ。
「世の中良い所ばかりではないけれど。」
「悪い事一辺倒ってのは理にかなってないよ。」

マギステル。
「悪い所をしっかり見た後。」
「他の良い所を見に行こう。」

メディオクリタース。
「どうしようもない憐れな連中。」

落ちこぼれの姿を見て。

自分でそうなったというより。

不自然な要素によって強要されたようで。

これは改善ありかな?と思いましたら。

福祉サポートが巡回していて。

大丈夫みたいです。

悪い所が一か所だけありましたよ。

メディオクリタース。
「オフィスビルがいっぱい。」

リベロ。
「商業が取り柄の星だから。」

マギステル。
「でも基本的な品物はなんでも揃う。」
「特にブランドは星の数ほど揃っているよ。」
「綺麗な服がいっぱいあるし。」

メディオクリタース。
「いろんな民族衣装もあるんですね。」

リベロ。
「雑貨も豊富。」

マギステル。
「ちょっとしたショッピングモールでこの品揃えかい!」

メディオクリタース。
「商品よりも人の様子。」

リベロ。
「満足した顔だらけ。」

マギステル。
「市民同士の会話がある。」

メディオクリタース。
「世間話してますね。」
「見ず知らずの人と。」

リベロ。
「少なくとも腐敗している雰囲気では無さそう。」

マギステル。
「真面目な雰囲気。」

メディオクリタース。
「清潔な都市って所です。」
「この辺りは。」

リベロ。
「人は清潔な方がいいのです。」

マギステル。
「明るい雰囲気が漂いはじめた。」

メディオクリタース。
「一部分は良くない。」
「他はまあ良いです。」
「この都市では理法が身についているのかな?」

リベロ。
「基本法だからね。」

マギステル。
「知っていると思うよ。」

聞き込み調査で。

知ってはいるものの。

娯楽に溺れてしまう。

なんとも言えない人間模様があるそうです。

商業中心の価値観のフルークトゥス。

住民は「お金」をよく知っているようで。

物々交換では上手にまわりません。

共通の「お金」が定められて。

共通の「お金」を物々交換することによって。

便利に機能する仕組み。

労働の見返りとして「賃金」があり。

それを物々交換して。

この循環で成立していくという。

金銭哲学が豊富の様子。

労働は「褒美」なので。

どのように褒美を貰うか。

それをどのように爽快に使うか?

彼らの金銭に関する趣味は尽きません。

「お金」はこの世が出来てから。

すぐに誕生した概念であると言われており。

「金銭は神の制定」という認識で一致しているそうです。

メディオクリタース。
「この星には娯楽特区があるから。」

リベロ。
「それで夢中になっているのかあ。」

マギステル。
「それって腐敗の兆候?」

メディオクリタース。
「役人も目を見張っている。」

リベロ。
「維持管理が難しそう。」

マギステル。
「娯楽惑星でもあるからなあ。」

3日滞在。

人口密度が高い星では。

腐敗している箇所が少しだけあり。

なんとか維持できているみたい。

ちょっと中間報告の為に。

帰還要請が入りました。

本当は1か月貰っていましたが。

状況が変わったので。

要請があり。

帰還しておきます。

観光と称した調査は終了です。


15


敗北の民「ルクルム」の星。

核爆発と大気汚染で荒廃しており。

自給自足でなんとか持ちこたえる人々と。

独裁制を敷く悪徳政治家たちが支配しております。

その様子を見て。

少し前に退去してきたルクルムの難民は事情を説明。

市民が決起。

遅れて2個艦隊で来た我々の部隊は。

独裁者の武器を粉砕。

散り散りになった独裁者たちは。

ゲリラ戦を展開するに至ります。

市民対市民の戦争が発生。

教育を手中に収めて洗脳された市民と。

まともな市民との対立から内戦に勃発したので。

詭弁家が論破しつつ。

賞金稼ぎに独裁者を狙わせました。

ペルソナ准将。
「実戦指揮官として現地に降り立ってくれ。」

ラピス。
「そのつもりです。」
「先遣隊と合流します。」

ラピスが元廃墟の基地に到着。

施設は修復されていて。

前線基地です。

ラピス。
「思った以上に荒廃しております。」
「市民は苦労ばかり。」
「劣悪な環境から早めに解き放ちましょう。」

ペルソナ准将。
「他には変わったことは?」
「どんな些細な事でも。」

ラピス。
「いつかの住民が。」
「透明な円盤を目撃したそうで。」
「瞬間移動するとか。」

ペルソナ准将。
「我々の円盤にはそんな機能はないぞ。」
「円盤は移動速度が低いビークルで。」
「戦闘力は高いものの。」
「航行用のモノではないからな。」
「興味深い。」
「透明な円盤について目撃証言を集めよ。」

ラピス。
「了解。」

さて。

賞金稼ぎの一団。

チーム「レギオー」の10名が進撃開始。

渓谷沿いの要塞に独裁者の残りがいるとか。

レギオーは防空網に捕まって。

諦めて陸路で要塞を目指すようです。

ラピス。
「レギオーが苦戦してます。」

ペルソナ准将。
「援護させよう。」

補給物資と航空支援。

でも爆撃されたので。

独裁者は既に要塞から逃げていて。

レギオーは追いかけます。

10人の精鋭部隊は。

合計2000人の傭兵相手に勝利を重ねて。

なんとか独裁者の親玉を岬の砦で討ち取り。

核地雷の存在が判明。

正確な場所まで特定できました。

ラピス。
「核地雷があるようです。」

ペルソナ准将。
「スキャンした中でも知らないものもあるようだ。」
「そこまで酷くやっていたのか。」

ラピス。
「もう住民は服従してくれました。」
「井戸を掘る専門部隊も作成して野に放ちましたよ。」
「水資源はもう確保できます。」
「食料は相変わらず不足です。」

ペルソナ准将。
「それで?変わったことは?」

ラピス。
「遺跡がやたらに多いことと。」
「骨董品や珍品が多く保管されている程度で。」

ペルソナ准将。
「それは貿易会社とかに流してしまえ。」
「目を付けた連中が開拓に協力してくれそうだな。」

ラピス。
「ああ!その辺り詳しく調べます。」
「3日後にまた連絡します。」

一週間経過。

まだ敵ゲリラ戦を潰していました。

衛星軌道中に静止する艦隊の司令部にて。

ペルソナ准将。
「いろいろ?情報は?」

スタッフ。
「流しておきました。」

ペルソナ准将。
「よろしい。」

スタッフ。
「透明な円盤については目撃証言しかないみたいです。」

ペルソナ准将。
「なにかわかる?」

メディオクリタース。
「私の仮説が正しいのか。」
「地球司令部の最高機密を見てしまったのか。」
「他の何かか。」
「見当がつきません。」
「もし本当ならば。」
「超文明があるのは事実でしょうか。」

ペルソナ准将。
「我々よりも進化した?究極の被造物?」

メディオクリタース。
「あり得るかも知れませんが。」
「目撃証言だけで。」
「情報が少ないです。」
「信憑性も不明としか。」

ペルソナ准将。
「ううむ興味深い。」
「わざわざ来てくれてありがとう。」
「本当に目撃証言しかないから。」
「私もわからないのだ。」

いろいろ星をまわっていたメディオクリタース。

帰り際に。

工業惑星「シレークス」に寄りますが。

かつて「人類はこうするべきだ!」と盛んに訴えた思想家集団。

「ゼノ」という勢力が復活しており。

少数で反旗を翻します。

紛争が発生。

半日で退去することになってしまいました。

陸軍と熾烈な地上戦が展開され。

「ゼノ」は2回勝利。

3回目で負けました。

無駄な被害が出て。

市民は呆れ顔です。

ひとつの正解を追い求めた「ゼノ」たち。

でも彼らは。

日常や世界に対する「問い」が必要であると。

全滅を持って。

定期的に知らせてくれています。

輸送船で合流して帰還。

マギステル。
「少し分散して行動したけれど。」
「たまには一緒に巡ろう。」

リベロ。
「三人寄れば文殊の知恵。」

メディオクリタース。
「ブラボー。」
「あとふたつほど巡って帰ろう。」

この後。

2日間ほど旅して。

人の様子を観察した現場主義。

豊富な目撃と共に。

研究所に帰還。

すぐに。

文明についての資料を作成する業務に移行。

みっちり書斎に籠もるしかないので。

文明研究所は熱気が籠もり始めて。

たまにこうなる。

定番の時期がやってきました。


16


ウェルバさん。

女性らしい服で出勤。

白衣に赤いスカート。

ニーソックス。

大きなリボンを髪に飾り。

上着はお嬢様的な?

珍しく女性らしさ満開です。

マギステル。
「彼氏でも出来たのかな?」

リベロ。
「結婚する派だったっけ?」

メディオクリタース。
「女性に見惚れる女性。」

マギステル。
「いやかわいいでしょ。」

リベロ。
「好きにしたい。」

マギステル。
「情念を暴走させないの。」

リベロ。
「いや見るからにかわいいでしょ。」

メディオクリタース。
「いつも地味な服装で伊達メガネだから。」
「気付かなかった?」

マギステル。
「は?どういうこと?」

メディオクリタース。
「真剣な業務をしている時は適当に取り繕うから。」
「おしゃれなし。」

リベロ。
「いつもは何も手を加えないのかあ。」

マギステル。
「仕事優先で敢えて地味にしていたのか。」

リベロ。
「告白したくなる。」

メディオクリタース。
「すれば?」

リベロ。
「ウェルバさんかわいいです!」

ウェルバ。
「あら?」
「ありがとう。」
「たまにしかまともな恰好をしないからね。」

リベロ。
「いつもは手抜き?」

ウェルバ。
「わざと不恰好にしてるのよ。」
「私にとってはその方が仕事に集中できる。」

リベロ。
「アイドルみたいです。」
「撮っていいですか?」

ウェルバ。
「今はたいしてする事は無いから。」
「いいわよ。」

マギステル。
「すごい口説き落とした。」

メディオクリタース。
「私達は乗り遅れたかも。」

マギステル。
「多分そうだと思う。」
「美人だなんて知らなかった。」

メディオクリタース。
「かわいい女性がすぐ傍に?」
「独り占めできたかもしれない。」

マギステル。
「私も女の子好きだわ。」

四人で談笑が盛り上がった。

小雨が降る。

にわか雨の日です。

マギステル。
「私はなにをすればいいのかな。」

ウェルバ。
「被造物として?」
「それならすぐに察するでしょう。」

マギステル。
「見つける。」
「とか。」
「そういうのではないよね。」

メディオクリタース。
「そうであるならば小鳥は何の為にいるのですか。」
「人に転用するとそう出ます。」
「なに不自然な考え方に陥っているのでしょう。」

マギステル。
「おおっと危ない。」

ウェルバ。
「それって天体は何の為に廻っているか?」
「それについて考察するのと同じよ。」

マギステル。
「雨は何の為に降るか?」
「木星は何の意味があって存在するのか。」
「突き詰めていくと。」
「ああなるほど。」
「機械的な思考ルーチン。」
「ううむちょっと今度カウンセラーに行ってくる。」

メディオクリタース。
「あれは学ばなかった?」

ウェルバ。
「何も学ばずに大人になった訳じゃない。」
「すぐに理解してくれます。」

ウェルバ。

倉庫を物色。

後ろからゆっくり来て。

リベロ。
「襲いたい。」

ウェルバ。
「へ?」

リベロ。

ウェルバに抱き着く。

ぎゅっとする。

ウェルバ。
「ひゃっ。」
「なにするの。」

リベロ。
「かわいい上司さん。」

ウェルバ。
「ちょっと好きにされてみたい。」

リベロ。
「いいの?」

ウェルバ。
「なーんて。」

すぐに抜けられた。

にっこりウェルバさん。

ウェルバ。
「イタズラちゃん。」
「私が女の子にも惚れられる。」
「よくわかったわあ。」

リベロ。
「ちょ。」
「なにするの!」

ウェルバ。
「女性として見てくれたお礼よ。」
「ちょっと隙を見せたら襲ってくれた。」

リベロ。
「ぎょええ。」

メディオクリタース。
「自由な考えに基づいて。」
「これが正解!なんてなしで。」
「フリースタイル。」
「これが私達の方針。」

マギステル。
「なーるほど。」
「基本が抜けてたわ。」

メディオクリタース。
「なんか倉庫の方で。」

マギステル。
「あれ?」
「リベち本当に襲ったの?」

メディオクリタース。
「おふざけが過ぎたね。」

リベロ。
「諧謔が過ぎたな。」

ウェルバ。
「今度はこっちもやらせてよ。」

マギステル。
「主任が強姦!?」

メディオクリタース。
「賑やかだなあ。」
「女の子の世界ってどうしてもこうなる。」

マギステル。
「女性と男性では世界がまるで違いますから。」
「あれは男性に見せないほうがいいと思う。」

メディオクリタース。
「私は調査員の論文を読んでいるね。」

マギステル。
「次世代型コンピューターに慣れておく。」

今日の職場。

なんだかハチャメチャでした。

たまにあるのですが。

今回はこんな感じ。

ていうか天体が周回軌道するのと人の生き方って同じじゃありませんか?

考え続ける私が馬鹿なのかな?

研究レポート。

この時代の方針「Free Style」


17


邸宅にて。

秘密の部屋で。

ソファーに座り。

子供のように撫でられるラピス。

メディオクリタース。
「抱きしめてあげようか。」

ラピス。
「ああ!私は大人なのか子供なのかもう分からない。」

メディオクリタース。
「ほら。」
「もっと寄せなよ。」
「まるで子犬のよう。」

ラピス。
「女性の温もり・・・。」

メディオクリタース。
「よしよし。」

ラピス。
「いい匂い。」
「柔らかい。」

メディオクリタース。
「もっと甘えていいよ。」

抱きしめられるラピス。

ラピス。
「これが女性か。」

メディオクリタース。
「これも女性です。」

子供のように撫でられて。

安堵の表情。

ラピス。
「うう。」
「こんな素敵な人。」
「めっきーでなかったら求婚してます。」

メディオクリタース。
「何の取り柄もない女性は居ないものです。」
「私と同じような女性で。」
「夫を求める人は他にいますとも。」

ラピス。
「こんな事できる人は稀です。」
「ありがとう。」
「リフレッシュ。」

メディオクリタース。
「前にも私に対してしてくれたじゃないですか。」
「持ちつ持たれつ。」

ラピス。
「惚れてしまいそう。」
「もちろん人として。」

メディオクリタース。
「それは光栄。」
「もう少し撫でさせて。」
「かわいい。」

ラピス。
「眠くなる・・・。」

撫でられて眠ってしまい。

しばらくして。

メディオクリタース。

にこっとして。

イタズラしてみる。

ラピスを置いて。

水性マジックで襲撃。

ラピスなんとなく目が覚める。

ラピス。
「ぎょえええ!?」
「だから女性は危険だ。」

メディオクリタース。
「もう少しでもっとかわいくなりましたよ。」

ラピス。
「何?どういう意味で!?」
「ちょ。」

メディオクリタース。
「惜しい。」
「もう少し格下なら好き放題できたのに。」

ラピス。
「怖いねぇ女性ってのは。」

メディオクリタース。
「本物の女ならこのくらいは普通です。」

ラピス。
「というわけで今は油断できなくなった。」
「まだ何かあるのでは。」

メディオクリタース。
「眠り薬とか?」
「女性の常套手段。」

ラピス。
「有り得るのか?」

メディオクリタース。
「あなた喜劇がお好きなのね。」
「まだやります?」

ラピス。
「この辺にしておこう。」

メディオクリタース。
「では史上最高級のお茶を密輸しましたので。」
「そろそろメイドさんが来ますよ。」

ラピス。
「底が知れない。」

メイドさんが来て。

ティータイム。

メディオクリタース。
「それでまた前線に戻るのですね。」

ラピス。
「もう休暇はなし。」
「とりあいず独裁者は全滅が確認された。」
「あとは市民。」

メディオクリタース。
「最近はゼノが意味不明な事をやっています。」
「警戒心を持っていれば避けられるでしょう。」

ラピス。
「避けてみせるさ。」
「なんにでも対処できるようにしたい。」

メディオクリタース。
「しっかり任務を達成できるように。」
「応援してますよ。」

ラピス。
「やってやりますよ。」
「勲章が目標ですから。」
「なんだかひとりで全部相手に出来る気分だ。」

メディオクリタース。
「大丈夫。」
「そんな気分。」
「すぐに治るよ。」

ラピス。
「うんそうだよね。」
「自信があれば過信にいつ何時転換するのやら。」

メディオクリタース。
「必要以上の自信は要らないかと。」
「実際以上に判定するのは危険です。」

ラピス。
「戒めに感謝。」
「では今日の4時出発なので。」
「貴方のかわいい顔が見れて良かった。」

メディオクリタース。
「おやまあ贅沢な発言。」
「では私は貴方のかっこよさ。」
「男らしさを見せて頂きますよ。」

ラピス。
「オーケー期待してな。」
「そろそろ時間だ。」
「またの機会に。」

メディオクリタース。
「また時を見計らって。」
「いつでも横にいてあげます。」

手の平を互いに合わせて。

ラピスは車に搭乗。

メディオクリタースは気が利いた事をした。

小銭を投げつけて。

ラピスがキャッチ。

ラピスが手を振って。

運転手が発進。

小銭は流通していない古銭。

むかしに発行停止された通貨。

任務に就く時。

励ましと記念品にと渡した。

すべてあらゆる意味での印として出した古銭です。

ラピスはさわやかな顔でエアポートに到達。

輸送機に搭乗して。

空軍基地に出向き。

宇宙船に搭乗して。

任務出発です。

メディオクリタースは空を見ていて。

空を突き抜けて宇宙が観える。

なんて。

心境です。


18


最近の指針「存在としての大人」が発表され。

通常の状態では大人でないとする。

完全な熟達した。

神から見て大人ではない。

という論文が好評を得て。

採用されたのです。

これに反発したゼノの生き残り。

軍隊は全滅しても。

人類に対する「問い」は残っているのです。

ナトゥーラにある中都市「フォンス」

泉のように論文や創作物を出してくる。

アーティストの集う街。

ここには大規模なテレビ局があり。

今日も「存在としての大人」について論議しておりました。

テレビ局のゲストとしてメディオクリタースがちょっとだけ出演。

まだ番組は続いており。

役目を終えた三人娘は下の階の喫茶店で休息。

ラピスも役目を終えて降りてきました。

ラピス。
「こんな綺麗な人達に囲まれてティータイム?」
「なんて贅沢な。」

メディオクリタース。
「偶然ではないのなら。」
「何かの褒美でしょう。」

マギステル。
「お世辞?」

リベロ。
「いや事実を言ってくれているのです。」

ラピス。
「前線から下げられて。」
「女性に囲まれて憩いの場。」
「せめてお世辞でもいい。」
「綺麗な方たちに礼節を。」

マギステル。
「男らしさって。」
「紳士が魅せているよね。」

リベロ。
「男らしさってなに?」

ラピス。
「私の永遠のテーマ。」
「と言った所か。」

メディオクリタース。
「女らしさ。」
「はてさて誰が決めたのか。」
「こうあるべき。」
「というのを実行していきたい。」

マギステル。
「そして示された歴史における女性。」
「お手本は必要でしょう。」

リベロ。
「めっきー熱が入ってていいよね。」
「意外な所にヒントは落ちているもの。」

マギステル。
「むしろ積極的に追及しない人が。」
「誤っているとしか思えない。」

ラピス。
「いきなり結論には至りませんよ。」

メディオクリタース。
「生涯学んでやっと辿り着くのでしょう。」

リベロ。
「らっぴぃ理知的だなあ。」
「こういうタイプの男性も魅力的。」

マギステル。
「サムライソードを振り回す男性とかはどう?」

ラピス。
「武器も扱えずに男はやらんでしょう。」

メディオクリタース。
「戦えない女はやられ役。」
「どっかの召使いですか?」

リベロ。
「女性は戦いを知らない場合が多い。」

マギステル。
「戦わないと掴めない。」
「むかしの女性の立場は低かった。」
「やる事が夫に仕えているだけ。」

ラピス。
「はあ?」
「先に気付く女性を神は選んだとしか思えんが。」

メディオクリタース。
「女性が態度を改めないと。」
「気付くことはできなかったでしょう。」
「女性の一生がみんな結婚して子供で老いぼれ。」
「容易に感付く筈。」

ラピス。
「そこまで酷評しなくてもよろしい。」
「みんな同じ結果であることは否定していない。」
「気付いた人から抜け駆けできるものです。」

リベロ。
「結婚が選択制なんて見出したのは。」
「暗黒時代が終わる頃の話。」

マギステル。
「それまでいくらも進展が無かった世界ですから。」
「しかしあの時代は教訓だわあ。」

メディオクリタース。
「自分なりの見識や見解は必需品です。」
「肝心なのはこれが理にかなっているか?」

ラピス。
「自分の意見が正しいなんて分からないから。」
「探って他の意見や正論と照合。」
「まあ高度な作業ってことで。」

メディオクリタース。
「社会や文明が高度化すれば。」
「高度な知性や技法が必要になりますからね。」

リベロ。
「ちょっといい?」

マギステル。
「やっぱりそう?」

メディオクリタース。
「なに?」

ラピス。
「おもしろい話でもあるのかな。」

リベロ。
「あの巨大バッグ。」
「弾薬入ってるかも。」

マギステル。
「なぜか金属探知機をすり抜けて。」
「警備ロボットが動作不良。」

メディオクリタース。
「そうであるならば。」
「まだ未発生という訳です。」

ラピス。
「10人くらいの被害は無くせるかな?」

メディオクリタース。
「敵を倒す時にナイスアイデアを探す?」

ラピス。
「しかしそんな都合のよいものはない。」

メディオクリタース。
「敵を斬る。」
「敵を倒す。」
「というような明確な目標に対して徹底的に突き詰めるだけ。」

リベロ。
「準備よし。」

マギステル。
「一応確認。」
「正面からはやらないよ?」

ラピス。
「頭を使って戦わなければ。」
「雑兵みたいなもんだ。」
「さてさて生き残るか死ぬか。」

メディオクリタース。
「目的は封鎖された出入り口の解除。」
「いくつかに絞る。」

マギステル。
「敵を全員倒すなんて事はしないよ。」

リベロ。
「全員を相手にしなくていい。」
「目的を達成すればいい。」

ラピス。
「おっとそう来たか。」
「難易度は下がった。」

メディオクリタース。
「身を隠しましょう。」
「裏口の倉庫がいい。」

倉庫の中に退避。

生放送中のテレビ番組。

何者か20人が怪しい動き。

警備員も発見。

警備員は悟られないように動く。

一部の職員と市民は退避。

倉庫の裏口が封鎖されたようです。

そのうち。

正面玄関も封鎖されてしまいました。

メディオクリタース。
「武器は?」
「ハンドガンは?」

リベロ。
「ない。」

マギステル。
「めっきーはビームソード?」

ラピス。
「護身用の拳銃。」
「予備がある。」
「渡しておく。」

20人が散開。

職員と市民が逃げ遅れる。

生放送も中断。

ゼノの一団ですよ。

2人が倉庫に入ってきたのです。

何か知っているかもしれないメディオクリタースと。

ラピスを捕虜にしようと密談。

している所を三方向から一気に仕留めました。

メディオクリタース。
「これは死んだ?」

リベロ。
「さあ?」
「みねうち得意じゃなかったの?」

マギステル。
「憐れな奴ら。」

ラピス。
「武器を鹵獲して使おう。」
「弾薬も荷物から奪うよ。」

警備員と本格的な戦闘が発生。

警備員は劣勢。

でも。

武装警察と軍隊がすぐ近くまで来ております。

攻撃ヘリの姿が見えました。

放送スタジオに突入するゼノ。

ゼノ。
「中継をオンにせよ。」
「これにて玉砕するが。」
「我々の考えに賛同してくれる者は現れるであろう。」

強制されるスタッフたち。

一方。

ラピス。
「命のやり取りだ。」
「負ければ死ぬ。」
「それを承知で?」

メディオクリタース。
「何か当たったら死ぬもの。」
「なら当たらなければいい。」

リベロ。
「あの数なら時間くらいは稼げるでしょ?」

マギステル。
「作戦はさっきの通り。」

ラピス。
「あいつら思った以上に多いぞ。」
「怪我は覚悟しているか?」

メディオクリタース。
「無謀な戦いではない。」
「突入口が封鎖されているから。」
「解除するだけでいい。」

ラピス。
「封鎖を解こう。」

スタジオ内。

ゼノ。
「は?」
「たった4人に何やっている。」
「たったの4人が此処まで来れる筈が無い。」

傭兵。
「もう時間がありません。」
「機材を動かして。」
「ほら!お前早くハッキングしろ。」

ゼノ。
「もう少し時間を稼げ!」

武装警察が到着。

一階と中二階フロアで敵兵5人と交戦。

メディオクリタース。
「射撃精度いいね。」

ラピス。
「姿を見せれば当てられる。」

リベロ。
「このブロッキング。」
「壊せる?」

マギステル。
「半自動ドアで良かった。」
「外せそう。」

ラピス。
「こっちは持たないぞ。」

メディオクリタース。
「相手はグレネードやロケットランチャーも使う。」
「さっきそれが見えた。」

リベロ。
「なんだってぇー。」

マギステル。
「外した。」

リベロ。
「無線機で情報提供するぞー。」
「相手は重火器を持って・・。」

ラピス。
「駄目だ突進してくる。」

メディオクリタース。
「隠し通路があるよ。」
「ここを通ってもう一か所開けよう。」

ラピス。
「よしきた。」

ブロッキングを外して。

職員と市民を逃がしましたが。

突進してきた敵兵が地雷を持っていました。

スモークを炊いて退避。

非常用の隠し扉で移動。

やっぱり。

地雷で塞がれてしまい。

スキャナーで一部始終が見えましたよ。

あーあ。

アテにしていた第二次作戦で行きます。

メディオクリタース。
「トンネル・ビジョン。」
「特定のものごとに集中しているあまりに。」
「他の可能性のある要因に気付いてなかった?」

ラピス。
「こうだ!これだ!」
「そう思っているのは本人だけでは?」

マギステル。
「視野が狭くなっていたかぁ。」

リベロ。
「ここの構造は把握している。」
「案内するから。」

メディオクリタース。
「テロ対策用の緊急ドアがあるから。」
「そこを解除して退却。」

今度はコンピュータールームです。

敵兵に予備のブロッキング装置はありません。

工兵が何人か倒れていました。

再度装着はできないみたい。

コンピュータールームで激しい戦いがあって。

生き残りの敵兵1人を突撃射撃で仕留め。

電光石火の移動と扉解放に成功。

同時に武装警察が解放した通路を使用し。

突撃。

屋上のヘリポートからは空挺部隊が侵入。

大きなバルコニースペースからも空挺部隊。

そのまま4人は離脱。

傭兵。
「2階まで掌握されました。」

ゼノ。
「人類とは進化する生き物である。」
「ならばあらゆる方法を駆使して。」
「より高い次元へと進む勇気が必要である。」

傭兵。
「味方部隊大半を損失。」
「我々は地下を通って逃げます。」

狂信者。
「分かった。」
「地下には退路がある。」
「確保しているうちに行け。」

ゼノ。
「至高の存在に至る為に。」
「向上を続けよう。」
「人類に必要なのは革命だ。」
「人類革命だ。」

狂信者。
「もう終わりのようです。」

ゼノ。
「自爆しよう。」
「スタッフは解放しろ。」

スタッフ逃げ出す。

バルコニーに向かうゼノたち。

攻撃ヘリの銃撃を受けるも。

手榴弾を片手に。

引っこ抜いた。

そのまま飛び降りて。

自爆。

華々しい散り際。

ゼノの考えに感化された人もいましたが。

そこまで大きな運動にはならず。

「そういう考えもあるのか。」という意見が飛び交いましたが。

正解は存在しないと見ており。

時が経つにつれて。

教訓のひとつとして定着していきました。

メディオクリタース。
「果敢な援護は賛美されるようですね。」

リベロ。
「それもそうだよ。」
「相手は重火器を装備していたから。」
「突撃隊がそれを基に防御できた。」

マギステル。
「何もしていなかったら。」
「どうなっていたことやら。」

ラピス。
「出入り口が封鎖されてしまっていたから。」
「最悪。」
「爆弾で道連れも有り得たよ。」
「苦戦させたから自爆した。」
「あんな美しい散り方になったんだから。」

メディオクリタース。
「ゼノに自爆を促したのは私達というわけです。」
「記念ポーズを撮りますよ。」

果敢に戦闘をこなして援護した功労者。

そのおかげでゼノは転落しながらの自爆を選んだ。

結果論でしかない。

けれども。

有り得る展開でした。

敵兵の装備品には高性能爆弾が入っていて。

選択肢としては持っていたからです。

後で知りました。

その工兵は警備員に撃ち殺されていました。

最優先ターゲットにされたのでしょう。

警備員は勇敢に戦って全滅。

武装警察と軍隊はあっけなく制圧に成功。

そんなわけで。

現在ニュース番組で。

時の人となっている。

現在カメラに映されている。

私達です。

決めポーズをして。

チョキを頭の方に。

横にして。

おめかし三人娘と。

もののふラピスと呼ばれた。

好青年と一緒に。

紹介されています。

誉かな?

栄誉かな?

当たり前の事を当たり前にして。

適切な個所で適切な事ができたのですから。

合理的になって当たり前ですよ。


19


メイドさんが転職するとのことで。

2人が抜けていきました。

そこでメディオクリタース。

人材リストを漁ります。

端っこの方に。

惑星「アルボス」出身の女の子2名の名簿がありました。

興味深いので採用することに。

素早く来てくれた中学生くらいの女の子。

フェーリークス。
「フェーリークスです。」
「メンシスの妹。」

メンシス。
「メンシスです。」
「フェーリークスの姉です。」

メディオクリタース。
「メディオクリタース。」
「地方貴族の娘。」
「よろしく。」

フェーリークス。
「あなたの両親は?」

メディオクリタース。
「私はここの所領を任されました。」
「今は居ませんよ。」

メンシス。
「エリートですか・・・。」

メディオクリタース。
「いいえ。」
「そんな簡単には行きませんでしたよ。」
「さて。」
「しばらく休憩して慣れたら。」
「着替えて。」
「適当に何かやってくださいな。」
「あなたの先輩がいますので。」
「教えてもらって。」

退場。

屋敷の隅っこで。

メンシス。
「生まれのアドバンテージ?」

フェーリークス。
「いいえ。」
「何か手練のようだし。」

メンシス。
「通常エリートなんて。」
「それしか取り柄がないように設計されていて。」
「神が憐れんでなんとか生きていけるようにしてあげた。」
「なんて見える。」

フェーリークス。
「それ取ったら何も残らないでしょ。」
「そこまでかわいそうな連中だから。」
「それ無くなったら貧弱な弱虫でしょ。」
「その代わりに設定されたレールの上を走るしかない。」

メンシス。
「何の益になるのでしょう。」

フェーリークス。
「愚か者が非常に高い位につけられ。」
「富む者が低い席に着けられている。」

メンシス。
「私は奴隷たちが馬に乗り。」
「君主たちが奴隷のように地を歩くのを見た。」

フェーリークス。
「これはひとつの悪。」
「それは権力者が犯す過失なようなもの。」

メディオクリタース。
「おや?」
「それならちょうどいい。」
「ちょっと来なさい。」

メンシス。
「もう少し端っこのほうで喋るべきだったね。」

フェーリークス。
「でも怒ってないような。」

メディオクリタース。
「善悪も道理も理性的判断です。」
「感情的になっているうちは善悪も道理も行方不明です。」

屋敷内の祭壇。

メンシス。
「わあ!ご立派な。」

フェーリークス。
「さっきのは撤回したいと思います。」

メディオクリタース。
「人はおのおの。」
「負うべき自分の重荷があるのです。」

フェーリークス。
「人はそれぞれ。」
「自分自身の重荷を負うべきである。」

メンシス。
「重荷を背負っていくかのよう。」
「本当に重荷を背負っているけれど。」
「かなり重いから。」
「中々背負い歩くのは簡単じゃないけれど。」

フェーリークス。
「そういう意味ですね。」

メディオクリタース。
「そういう意味です。」

メンシス。
「祭壇に?神様に?」
「重荷?」
「そんな。」

メディオクリタース。
「満身創痍な時もありますよ。」
「すべて包括すると重荷であると説明が付きます。」

フェーリークス。
「仲間だったんですね。」
「とんだ失礼を。」

メディオクリタース。
「後でお茶しましょ。」

茶室。

一緒にティータイム。

フェーリークス。
「私は小さい頃から戦場にいたんです。」
「武器の扱いが巧みだから。」
「勧誘されて。」

メンシス。
「私は鼎巫女として育てられたけれど。」
「途中で戦場に入っちゃった。」

メディオクリタース。
「アルボスは最古の移住惑星。」
「いろんな文化や民族が混在したまま根付いた。」
「それが原因で今でも小競り合いが繰り広げられている。」

フェーリークス。
「たまに戦争があるよ。」

メンシス。
「みんなで国を作ってそれぞれに分かれた。」
「でも不可侵の条約はたまに侵害されるから。」

フェーリークス。
「結局。」
「地方の権力者が壊滅するまで生き残れた。」
「なんでかな。」

メディオクリタース。
「それは知っています。」
「伝説の傭兵ルシオラの娘なんですよ。」

メンシス。
「え?そうなの?」

フェーリークス。
「ほんと?」

メディオクリタース。
「素性でそう書かれていました。」
「ルシオラは見ましたよ。」
「イケメンだからすぐ分かります。」
「惑星アイドクレースで宇宙港の警備をしていました。」
「あれはルシオラです。」

メンシス。
「あれ?じゃあなんで?」

フェーリークス。
「まだ生きてたの!?」

メディオクリタース。
「クルトゥーラという部族長の女性に預けたんです。」
「夫婦で傭兵ですから。」

メンシス。
「クルトゥーラさんには罪悪感があるなあ。」

フェーリークス。
「うん。」
「武装組織に勧誘されて。」
「言い包められて参加させられたから。」

メンシス。
「クルトゥーラさんの所に戻れたけれど。」
「そういえばなんか奥義を持っていたような。」

メディオクリタース。
「中々凄まじい経歴ですなあ。」
「ちなみに私の話をしますね。」

三人で雑談が盛り上がりました。

初日は慣れるだけで良くて。

先任のメイドさんと一緒に。

次の日から家事などを開始。

本当は同類だから。

けっこう息が合います。

メディオクリタースの休日。

何気に趣味な女の子を獲得。

さり気無くかわいい衣装を輸入していたり。

着させる気です。

ちょっとおもしろくなった。

邸宅でした。


20


メディオクリタースの論文。

人類はここまで来れた。

人類は軌道に乗るべく。

自分を持っていくべき。

人類が軌道に乗る?

これまでいろんな意見がありましたが。

研究者たち。

これには目をつけて。

メディオクリタースの論文が好まれました。

基本的な事に気付かなかった自分たちを恥じたのです。

ひょっとして賛美すればもっと頑張ってくれるのでは?

そう思った政府が。

健闘賞を贈りました。

これは比較的簡単に贈られる賞ですが。

中々のきれものがいると知られることに。

メディオクリタース。
「勲章いっぱいになるかな。」

フェーリークス。
「わあ綺麗な勲章。」

メンシス。
「デザインいいよね。」

メディオクリタース。
「コレクション。」

フェーリークス。
「ところでお嬢様。」
「最近ウルグスが動き出して。」
「変なことしてますよ。」

メンシス。
「愚者を包括する集団。」
「ウルグスは愚者を利用し。」
「政治的利用。」
「高い地位を得る為に行動。」
「狂信者で構成されているのが特徴で。」
「ウルグスは支持率が欲しいので利用。」
「愚者は自分たちに都合が良く動いてくれるという点で支持。」

メディオクリタース。
「あら?そんな構図でしたの。」
「あなた達にとっては因縁の連中ですよね。」

フェーリークス。
「愚者の要求がエスカレートして。」
「テロリストになっていたりも。」

メディオクリタース。
「明日から出勤ですので。」
「警備として来てください。」

フェーリークス。
「戦い慣れてますよ。」
「何が来たってボロボロにしちゃいます。」

メンシス。
「相手が想定の範囲内にいればいいけれど。」

メディオクリタース。
「相手の動きを読んでください。」
「追尾するだけの戦法ですと。」
「けっこうあっさりやられます。」

フェーリークス。
「任せて。」

メンシス。
「武器庫から借りますね。」

メディオクリタース。
「所でこんなSFがあったら?
「DVDもいっぱいあるけれど

メンシス。
「暇があれば観たいです。」


フェーリークス。
「確かにこんなSFがあったら。」


メディオクリタース。


出勤。

ふたりの女の子も連れて。

マギステル。
「おやおや。」
「モテますな。」

リベロ。
「いつ好きにするの?」

メディオクリタース。
「おおっと。」
「趣味であることは否定しません。」

フェーリークス。
「このひとたち喜劇が好きなの?」

メンシス。
「コメディアンのような雰囲気。」

リベロ。
「襲われるかもよ?」

メンシス。
「女の子に?」
「ちょっとされてみいたかも。」

マギステル。
「かわいい。」

フェーリークス。
「え?それ言われるのあんまりない。」

ウェルバ。
「あら?そんなかわいい娘を引き連れて。」
「いいなあいいなあ。」

メンシス。
「あれー?」
「いつかの場所では陰湿な雰囲気があったけれど。」

フェーリークス。
「快活だなあ。」

メディオクリタース。
「けっこう変わり者が多いから。」
「戸惑うかも。」

人気者になって。

休憩タイムには人だかりになっちゃう。

姉妹です。

しばらくすると。

マギステル。
「ウルグスの幹部がこの辺りをうろついている。」

リベロ。
「軍隊に連絡したの?」

マギステル。
「到着まで時間が。」

フェーリークス。
「なんで?」

メンシス。
「文明研究所は国家機密を扱う場所でもあるから。」
「探りを入れてるんじゃ。」

マギステル。
「そこまでの機密はうちでは扱わない。」
「なにがしたいんだろう。」

しばらくして。

軍隊が捕捉して。

幹部が逃げ出しました。

狙いは隣町の研究施設かもしれません。

あそこは次世代型コンピューターの実験をしていて。

アップグレードに移行した所ですから。

それが欲しかったのかもしれませんが。

国家機密エリアなので。

突入するのは無謀です。

戦車まで駐屯していますし。

単なる歩兵一個中隊では。

3分持てばいい方です。

ウルグスに追従する愚者たちはいろんな所にいて。

ウルグスに逮捕命令が出ていますので。

潜伏活動でしょう。

屋敷にて。

メディオクリタース。
「天下太平。」
「私達のスローガン。」
「しかし違反する者も出る。」
「自分なりの考えが強過ぎるがあまり。」
「狼藉になる。」
「かわいそうだけれど。」
「正しくないのであれば。」
「死んでもらうしかない。」

フェーリークス。
「ウルグスの首持っていけばいくらになりますか。」

メンシス。
「そう簡単な相手じゃないよ。」

メディオクリタース。
「戦士として一人前。」
「いいことです。」
「もしもの時は頼みました。」

メンシス。
「戦いをみくびったら駄目。」
「教えられたでしょ。」

フェーリークス。
「できそうなのになあ。」

メディオクリタース。
「メイドさん以上に。」
「そういう所を買ったからです。」

フェーリークス。
「ああなんて粋な人。」

メンシス。
「お役に立てるように尽力あるのみです。」

メディオクリタース。
「気合いが入ってます。」
「私の見込みは正しかったなあ。」

メディオクリタースは微笑んで。

夜想曲を嗜んでます。

メディオクリタース。
「世界の真実。」
「世界は嘘をつきません。」
「実に人間。」
「偽りが多く。」
「多少の屁理屈でごまかし。」
「自分たちで嘘の取引や売買までするもんですから。」
「人間さえ嘘をつかなければ。」
「真実が隠れる理由はありません。」
「人間が嘘をつくので。」
「世界の真実は隠れてしまった。」
「元々。」
「世界は嘘をつかない。」
「人間の嘘で混乱するのだから。」
「それでも世界は嘘をつかないのです。」
「人間だけが嘘をつきます。」
「真実が見えないのなら。」
「嘘の氾濫で混乱しているだけです。」

羊皮紙に綴って。

フェーリークスとメンシスは。

内緒でお菓子を食べていたり。

相当においしいですからね。

メディオクリタースが余るくらいに購入したものです。

それとは知らずに。

内緒で食べちゃう。

喜劇の季節かな?


21


2人のメイドさんは。

留守の管理を命じられて。

所領の様子なども報告するように指示され。

早速。

中々の結果を出しています。

細かい所まで見るんです。

今日もメディオクリタースが帰ってきて。

一緒に食事。

メディオクリタース。
「高級料理はどうかしら。」

メンシス。
「こんなの食べたことない。」

フェーリークス。
「ご厚意に感謝。」

メディオクリタース。
「私はすぐに寝ますので。」
「あとはよろしく。」

メンシス。
「そちらはご心配なく。」

フェーリークス。
「任せてー。」

すぐに寝てしまう。

メディオクリタースが寝静まっても。

ふたりは夜遅くまで読書。

夜を楽しんでいます。

侵入者が発生する時間帯を割り出しており。

その時間までは様子をチェックしているようです。

メンシス。
「セキュリュティの脆弱性があるみたい。」

フェーリークス。
「じゃあ原始的なトラップを置いておこうよ。」

この夜。

ウルグスの幹部が攻撃に失敗した。

八つ当たりをいろんな所にしていて。

こちらにも来ましたが。

姉妹に先制発見されました。

フェーリークス。
「あれれ。」
「拳銃を持っている。」
「裏山から侵入する連中と。」
「正面から堂々と?」

メンシス。
「じゃあ私が正面攻撃するね。」
「後は頼んだよ。」

不審者。

破ろうとした扉が途端に開いて。

一瞬だけ硬直するものの。

いきなり発砲されて。

不審者倒れる。

一撃離脱するメンシスに唖然。

横からフェーリークスが銃弾を浴びせた。

不審者は一瞬で葬られた。

フェーリークス。
「パワードスーツ?」

メンシス。
「あれは拳銃では無理そう。」

不審者のもう2人は山から降りてきて。

警備ドローンを破壊。

巡回メカと交戦して破壊するものの。

メンシスが長距離射撃。

不審者が追いかけるが。

潜んでいたフェーリークスに撃たれる。

1人倒れて重傷。

パワードスーツ野郎はエネルギー砲を使おうとするも。

素早いフェーリークスを捉えられない。

パワードスーツ野郎射抜かれた。

対物ライフルで撃破。

メディオクリタース。
「中々やってくれましたね。」
「宝物庫が狙いでしょうけれど。」
「ここまで荒らしてくれるとは。」

フェーリークス。
「もういませんよー。」

メンシス。
「警察来ました。」

パトカーが2台。

こちらにそれ以上まわせないそうです。

4人を捕虜にしました。

フェーリークス。
「どこに連絡してるの?」

メディオクリタース。
「叔父の中将。」

フェーリークス。
「えー。」

メディオクリタース。
「爆弾の雨でも降るでしょう。」

メンシス。
「わあ報復が凄いこと。」

しばらく月日が流れ。

ウルグスの連中は。

賞金稼ぎの一団。

チーム「レギオー」の10名に執拗に狙われ。

次々と仕留められていきますが。

財政が非常に良かったメディオクリタースは賞金を増額。

ウルグスの連中は終わりのない追跡に遭う事態に発展。

政府も賞金を懸けたので。

上乗せされた賞金でパワーアップしたのです。

メディオクリタース。
「高みの見物。」

メンシス。
「これはこれは。」
「人に何かすれば報復はつきもの。」

フェーリークス。
「しかし想定外の攻撃力ですなあ。」

メディオクリタース。
「ウルグスが悲鳴を上げるのを見ているだけです。」
「今日もひとり雑魚が減りました。」
「まあこんなもんでいいでしょう。」

書斎に入ってしまったメディオクリタース。

メンシス。
「あれ?」
「私達って運が良いのかな?」

フェーリークス。
「いいえ。」
「適切な人に買われただけです。」

書斎にお茶入れ。

メンシス。
「後でお菓子持ってきます。」

メディオクリタース。
「このペンは誰が用意したの?」

メンシス。
「古物商から手に入れました。」

メディオクリタース。
「骨董品を使っている私がいる。」

メンシス。
「どうもです。」

メディオクリタース。
「思う所がある。」
「完全無欠なものは無理。」
「なので。」
「いかに不完全に書くかが私の課題。」

メンシス。
「不完全なものには突っ込み所満載。」
「良い意味でしょう。」
「始めから不完全であれば。」
「何か問われても。」
「誰もが納得できますよ。」

メディオクリタース。
「それって真理なんじゃ・・・。」

メンシス。
「そうですか?」
「下がりますね。」

退場。

フェーリークス。
「ご主人様の体調は万全じゃないような。」

メンシス。
「伝えておくね。」

次の日。

お昼近くになった時に。

珍しく笑顔なメディオクリタース。

スキップで登場。

メディオクリタース。
「そこのかわいい娘たち。」
「今日は訓練生が来るから。」
「家の用事はあなた達の先輩に任せた。」
「このお金でランチしてくるといいよ。」

メンシス。
「えええ!?」

フェーリークス。
「ご厚意に感謝です。」

メディオクリタース出かけていく。

商店街の摩天楼。

良質な料理屋にて。

テラスがあり。

屋外になっているビルで。

隠れ名店だったりします。

マギステル。
「さっき見かけた。」

リベロ。
「そう。」
「かわいい女の子ふたり。」

メディオクリタース。
「人材育成。」
「長期的な計画ってヤツ。」

マギステル。
「ああ確かに。」

リベロ。
「一発屋とか。」
「その場限りの技はいつかは終わる。」
「長期戦略かあ。」

メディオクリタース。
「長期戦で圧倒できる戦略が最高のもの。」
「大局。」

マギステル。
「さすがめっきー。」
「ではナンパしてくるかな。」

リベロ。
「いいえ私が先です。」

メディオクリタース。
「主任と二股?」

マギステル。
「これはどうしたことか。」

リベロ。
「ううむ。」
「二兎を追う者は一兎をも得ず。」

メディオクリタース。
「それより我がオンラインゲーム同好会。」
「長年の宿敵が増長している。」

マギステル。
「あれだけボコボコにやられたのに?」
「まだ威張ってんの?」

リベロ。
「職務に夢中で忘れていた。」

マギステル。
「ちょっと遊んであげよう」

メディオクリタース。
「この下の店で1ラウンド可能。」

前より腕を上げていた三人娘。

宿敵とやら。

相手になりません。

敵プレイヤーが雑魚過ぎます。

飽きたので辞めました。

メディオクリタース。
「ではのんびり昆虫採集でも。」

マギステル。
「ハトがいるし。」

リベロ。
「かつて鳩たちは人間という謎の生き物について。」
「しきりに観察したようで。」
「今では正体を知られているようです。」

マギステル。
「人間ほど不自然な生き物は居ないですなあ。」
「なんて思われていたかも?」

メディオクリタース。
「人間ねぇ。」
「被造物として歩みなさいと。」
「一貫したものがあるでしょうに。」

マギステル。
「人間中心主義?」
「堕落した人間が提案?」

リベロ。
「たまに凄いこと言うねめっきー。」

メディオクリタース。
「私の特技?」
「できるだけ事実に近い事を言うことができるという技能です。」

蝶々と蝉と戯れました。

帰宅すると姉妹がお出迎え。

ちょっと綺麗に飾られている。

最近の風景です。


22


屋敷の中の祭壇でうろちょろするメディオクリタース。

そのうち出かけていき。

メイドさんもついていく。

メディオクリタース。
「おや。」
「旅の仲間というわけですね。」

フェーリークス。
「旅は道連れ世は情け。」

メンシス。
「なんてね。」

メディオクリタース。
「なるほど。」
「理にかなっている事物であれば。」
「義理詰めですがね。」

メンシス。
「世界も仲良しになればいいなあ。」
「でもそんなの妄想なんですよね。」

メディオクリタース。
「私は世界に仲良くしろとは言わない。」
「仲良くできればはじめから戦争は無かった。」
「仲良くできないから戦争がある。」

フェーリークス。
「ああ!反対なんですね。」
「戦争があって仲良くすべきではなくて。」
「仲良くは決してできないから戦争がある。」

メディオクリタース。
「大人の世界はいろんな思惑が飛び交って。」
「たまには争いもある。」
「そんな中で妥協点があって支えられている。」

フェーリークス。
「もし仲良しを強要するのなら立派な暴力です。」

メンシス。
「はっきり言って。」
「争い事は自然の節理なのでは。」
「弱い立場のルサンチマンが屁理屈で。」
「身の保身を図ったとか。」

フェーリークス。
「嘘をついているのは人間ですなあ。」

メディオクリタース。
「全員の意見は一致しないし。」
「考え方や思惑も一致しない。」
「それでも相性が合えば。」
「友情も生まれる。」

小川が多数流れる自然公園。

到着。

神殿の中でうろちょろするメディオクリタース。

メンシス。
「私はお祈りしたけれど。」
「ご主人様はなにしてるんだろう。」

フェーリークス。
「よくわからない。」

メディオクリタース。
「神の前で、あれかこれか悩む。」

メンシス。
「あれをすべきなのか。」

フェーリークス。
「これでいいのか。」

メディオクリタース。
「神の前で悩む。」

散々にうろちょろしてお祈り。

帰り際。

メディオクリタース。
「私の素晴らしい長所は?」

フェーリークス。
「怠慢をしないことです。」

メンシス。
「女性はとにかく怠慢ばかりしますから。」

メディオクリタース。
「ひょっとして天才なんじゃない?」

フェーリークス。
「いいえ。」
「エキスパートはみんなこうです。」

メンシス。
「玄人って大体はこんな感じ。」

メディオクリタース。
「見込み違いじゃなかった。」

屋敷に帰宅して。

姉妹にいろいろ見せちゃう。

安い宝石がいっぱいあるので。

いくつか姉妹にプレゼント。

メンシス。
「ひゃー。」
「宝石綺麗。」

フェーリークス。
「でもいいんですか?」

メディオクリタース。
「余るほどたくさんある。」
「ちょうどいいと思ってね。」
「金銭も物品も使いどころ。」
「ってことにして。」

メンシス。
「貰っておこうよ。」

フェーリークス。
「では遠慮なく。」

書斎に向かうメディオクリタース。

古典が増えている。

メディオクリタース。
「どこで手に入れたの?」

フェーリークス。
「古本屋の掘り出し物です。」

メディオクリタース。
「やるじゃない。」

メンシス。
「女性は享楽主義ですが。」
「私達はそうではないです。」

メディオクリタース。
「ナイス。」

フェーリークス。
「お金持ちだから硬いかと思ってしまいました。」

メディオクリタース。
「いいえ。」
「賢明さが私の支えです。」
「お金持ちとは言え。」
「私は愚かな人生計画を立てたりはしない。」
「そんな事を言うと。」
「では賢い人生計画とは?」
「そんなものは分からないので。」
「目先の利益や享楽主義を捨てている。」
「つまりは自分で建てた計画にこだわって。」
「執着することはない。」

メンシス。
「うふふ。」
「周辺の住民にアンケート貰っていました。」

メディオクリタース。
「欲しいのは銀貨?金貨?」

フェーリークス。
「いいえ。」
「無能では無い事を証明したかったのです。」

メディオクリタース。
「いや出来る姉妹だわあ。」

ちょっと笑顔になって。

姉妹が良い変化をもたらしました。

どんどん移り変わる世界。

万物流転。

その中でメディオクリタース。

形を変えて自らも変化する。

休日は姉妹が気の利いた事をしてくるので。

メディオクリタース。

何気にご機嫌です。


23


デマントイドが発光した為に触れて。

解読内容によって仮説を立てましたよ。

学会で発表することに。

ちょっとした会議ホールにて。

メディオクリタース。
「私達の先輩にあたる。」
「もっと進化した超文明がどこかにあるはず。」
「私はそれを中央と呼ぶことにする。」
「超文明の集合体。」
「そこには究極系に進化した被造物がいるだろう。」
「情報をまとめた図はこの通り。」

信じられない高度な図が表示され。

あまりの情報量の多さに圧倒されつつ。

学者は興味津々。

上司は満足しています。

ウェルバ。
「あなたは他にもいろいろやっているようで。」

メディオクリタース。
「はい。」
「研究の傍らでいろいろやっていますが。」

ウェルバ。
「ちょっと見せて。」

メディオクリタース。
「ほんの一部です。」
「メモリーに入っていますよ。」
「今度家に来てください。」

有望な新人がいるとの報告を受けて。

今年の最高になった新人メディオクリタース。

国家機密に従事していることもあり。

メディオクリタースは勲章を授かった。

研究成果がよろしく。

新米の出来が良いと。

「新人賞」を頂きまして。

ちょっとした有名人に。

授賞式にて。

私の趣味などもいろいろ。

なんと受賞式に法王様がいらして。

「ナトゥーラ天然水」と呼ばれる銀河連盟最高の水で祝杯。

小さなパーティーとなります。

久しぶりの大型新人とあって。

みんな喜ばしいそうです。

記念撮影。

パーティーが終わり。

帰宅することに。

リベロ。
「めっきーやるじゃん。」

マギステル。
「次はわたしの番であるよ。」

メディオクリタース。
「みんなで連携した賜物ですよ。」
「りべちの活躍も見たい。」
「まってぃーの表彰台にも同席したいな。」

マギステル。
「それはしばらくお待ちくださいな。」

リベロ。
「上物のスーツを手に入れておくことですな。」

ちょっと笑い話になって。

解散して。

屋敷内で休憩すると。

もう深夜。

星々が綺麗で。

宇宙は「無」ではなく「有」です。

私達は宇宙についてもっと知る必要があるのです。

隠し扉から屋根へ。

星空に祈りを捧げて。

屋根から降りてきて。

ひととおり済ませて。

もう就寝。

夢の中。

宇宙にオーロラ。

なんだか不思議な夢。

わたしのはじまり。

地味だと思いましたら。

地味に活躍できたり。

何気に成果もあり。

出だし好調?

「理法」が示す正しさが魂に宿ります。

この世界の真実はわたしもきっと聞けるから。

いにしえの聖人は「この世界の真実が聞けたらいいね。」なんて書物に記すほど。

いつも彼方に見える農民たち。

彼らはそれを聞けたのかな。

わたしももうすぐ仲間入りです。


24


大都市クレスケンスルーナ。

憩いの場所。

ヒーリング・スポットとして有名で。

植木や花壇が街中にいっぱい。

歩道と車道の真ん中は。

ちょっとした林になっていたり。

噴水広場の大花壇は。

いろんな種類の植物が咲き誇り。

自然の流れを残した河川には人々が水遊びをしていたりも。

自然と同化した都市なんですよ。

大樹が所々にある中心街。

ビル上の庭園でお菓子を食べてます。

メディオクリタース。
「答えはありません。」
「正解を求めてはいけません。」
「正解は実在しないからです。」
「信じようが信じまいがこれが現実です。」

マギステル。
「理解があればいい。」
「答えはありません。」

リベロ。
「では?」
「正解なんてあるんですか?」
「それは実際に通用するんですか?」
「これは何度でも言って見せます。」
「自分の主張が正しいなんて保証書はありません。」

メディオクリタース。
「クリティカルシンキング。」
「自己批判による自己診断プログラムってこと。」

マギステル。
「自分の愚かさをたくさん知っているひとが賢者になれるよ。」

リベロ。
「そんなん常識じゃないの。」

メディオクリタース。
「常識とか何か根拠があるのか。」
「常識ってたまたま成立しているもの?」

リベロ。
「多数派の意見じゃないの?」
「多数派が作ったとか?」

マギステル。
「良識万能説。」

メディオクリタース。
「いやなんて初歩的な。」

指定された空路には輸送機が飛び交います。

VTOL機の普遍化がずっとむかしから進んでいて。

容易に垂直離着陸が可能ですので。

輸送は空しか使わなくなりました。

装飾が豪華な黄金の輸送機が飛んでいて。

ちょっとおもしろかったです。

メディオクリタース。
「とある時代の人々は数の力で暴政を敷いたとか。」

リベロ。
「彼らの考え方が何に基づいているか?」
「ちょっと皮肉。」

マギステル。
「愚か者が増えれば愚か者が普通になるけれど。」

メディオクリタース。
「それで全滅していたら。」
「衆愚に責任があるのでしょう。」
「巻き添えに遭った人々がいた。」

リベロ。
「そうそう。」
「オプティムスさんたち。」
「惑星レスティンギトゥル内にて。」
「異端と救済派に分かれて。」
「壮絶な同士討ちが発生。」

メディオクリタース。
「正統派は静観。」
「戦乱も終わり。」
「再び平和の時代が訪れるのかな?」

今日は休暇。

次の日に出向くと。

珍しくデマントイドがユーモアラスな空中浮遊をしており。

触れてみました。

データの中には。

「精美」な「世界」の提案書が入っており。

抽出してレポートにしましたよ。

調査報告は常に送ってあります。

ウェルバ。
「好調ですね。」
「これから軌道に乗ってください。」

メディオクリタース。
「軌道に乗るように頑張ります。」

ペルソナ准将が訪ねてきて。

毎日行列で買えない名店のチョコレートをくれました。

ペルソナ准将。
「あなたが撃ち落としたパイロット。」
「愉快な事に事故死していましたよ。」

メディオクリタース。
「なんとか競り勝ち。」
「独自のカスタマイズが難敵でした。」

ペルソナ准将。
「我々は原始的な形式主義では決してありません。」
「結果が良ければいいのです。」
「それでもっとおもしろい事に。」

メディオクリタース。
「死体が残っててよかった。」
「あれは誰ですか?」

ペルソナ准将。
「事故死したパイロットが。」
「核攻撃で死亡した過激派のリーダーの息子で。」
「万が一の時はあとを継ごうとしていましたが。」
「撃ち落として死亡したので。」
「過激派は有力な人物がいません。」
「これは愉快と思って。」

メディオクリタース。
「あれれ。」
「それはおもしろい事になりましたなあ。」

ペルソナ准将。
「まったくです。」
「賞賛に値する。」

メディオクリタース。
「光栄です。」

ちょっと雑談をして共に喜びました。

ペルソナ准将にとって最高の報でしたので。

親交に至ります。

休日になりました。

町外れの土地には。

地下に無駄に広い迷路が築かれ。

ゴールまで辿り着ける人がいないです。

軍隊が好んで訓練に使用していたり。

未踏遺跡と化しているトンデモ建設。

さすがに断念。

3時間も彷徨っておりました。

無理ゲーですよ。

メディオクリタース。
「これはとんでもない。」

リベロ。
「クリアの事考えてないよ。」

マギステル。
「作った人が変人だそうで。」
「何を考えて掘ったのか知らんわあ。」

メディオクリタース。
「思ったらこれ。」
「迷所に登録されているし。」

リベロ。
「未踏破かあ。」

マギステル。
「本当に踏破できるのこれ。」

メディオクリタース。
「左伝えに行くと抜けられる。」
「と思ったら。」
「それも考えて罠だらけ。」

リベロ。
「撤退。」

マギステル。
「凄まじいものを体験したわあ。」

帰り道。

夕方。

ヘリポートに移動中。

マギステル。
「豊かな自然。」
「むかしの原生林まで残っている。」
「いろいろ見てきたけれど。」
「これは綺麗。」

メディオクリタース。
「歴史は人が創っていくもの。」
「そして人類は理法に従い。」
「自然に還った。」

リベロ。
「ゴールなんてあるのかな?」
「なんてね。」

ヘリポート付近の林と河川地帯を抜け。

荒野の周辺。

何か不審者が追跡してきました。

マギステル。
「あれ反対者じゃない?」

メディオクリタース。
「ライフル持ってない?」

リベロ。
「ちょっとまずい。」

マギステル。
「最近は大義名分を破壊され。」
「錯乱しているとか。」
「何がしたいのか分からない連中。」

メディオクリタース。
「ライフル持ってるし。」
「明後日の方向へ逃げて。」
「考えがある。」

河川敷と丘地帯。

バーベキューをしている士官の部隊がいて。

ペルソナ准将の部隊ですね。

自主トレーニングをしていたみたいです。

近くに行って。

兵士に説明して。

ロケットランチャーを借りました。

リベロ。
「起伏が激しくて。」
「ストレートは無理だよ?」

マギステル。
「遅れてきたねあいつら。」

メディオクリタース。
「こうするまで。」

威嚇射撃を決行。

自力でレーザーを当て。

ホーミングするロケットランチャー。

まず空高くに発射して。

ロケットが上空に飛んでから。

レーザーを相手の足元に掃射。

相手の頭上目がけて。

落下するロケット。

迫撃砲のように降り注いで。

敵が錯乱してしまう。

リベロ。
「オー!ナイスマークスマン。」

マギステル。
「兵士がやってくる。」

メディオクリタース。
「狙ってます。」
「おや?」

兵士たちが大喜びして。

リロードを手伝ってくれました。

メディオクリタース。
「りべち。」
「これ。」

リベロ。
「オーケー。」

日が沈みかけなので。

有視界戦闘は無理そうです。

まだ逃げない連中。

林のほうにスモークを炊いて。

そこにいると見せかけます。

りべちとめっきーの足は速くて。

素早くスモークを炊く。

その場から遠くに逃げると。

最後には敵がスモークに接近していきました。

兵士たちが回り込んで。

反対者の集団に威嚇射撃する兵士たち。

反対者の車は結局。

爆破されて。

兵士たちの獲物にされた敵対者。

兵士たちが追い掛け回す中。

武装警察が到着。

すべて伝えた後。

軍隊が引き継ぎました。

陸路が怪しいので。

車を自動運転モードにして帰還させ。

離脱。

飛行タクシーが来てくれて。

帰宅することができました。

兵士たちはまだはしゃいでいます。

メディオクリタース。
「戦闘マニアの集い。」

リベロ。
「実戦がたまらないらしい。」

マギステル。
「すごい士気ですね。」
「あのひとの部隊。」

反対者は私達が。

軍隊とグルだと思って。

それ以降は避けてくるようになりました。

なんだかわからない連中です。

しばらくすると。

とある女性が搭乗。

メディオクリタース。
「あなたは。」
「久しぶりです。」

リベロ。
「おや?彼女?」

マギステル。
「結婚とかするの?」

歴史学者。
「アカデミーでの同期ですよ。」
「結婚が義務ならそれは奴隷制度の事です。」
「聖書に書いてなかった?」

メディオクリタース。
「結婚する必要はない。」
「したい人がすればいい。」

歴史学者。
「その辺りは自分勝手になればいいかと。」
「集団に仕えてはいないから。」
「命令されても従う理由はない。」

メディオクリタース。
「人間が勝手に決めたルールに従う義務はないし。」
「わたしは個人主義ですからねぇ。」

歴史学者。
「彼らは本能的であった。」

メディオクリタース。
「望んでいるフリをして強要されていた。」
「本当は選択権なんてないくせに。」

歴史学者。
「長年女性を閉じ込めた諸原因。」

メディオクリタース。
「ここでアカデミーのおさらいをするのですか?」
「腐敗については人類は学んでいるはず。」

歴史学者。
「だから今がある。」

メディオクリタース。
「経験するまで分からなかった。」
「それが人類でもある。」

歴史学者。
「経験して自らの愚かさを知った。」

メディオクリタース。
「だから今がある。」

リベロ。
「おや?意見が合うんですねぇ。」

マギステル。
「好きなの?」

歴史学者。
「彼女の知性に興味があるだけ。」

マギステル。
「バカ正直に言っちゃいなよ。」

リベロ。
「好きだよー。」
「ほらキス。」

歴史学者。
「何を言っているんですか!」

リベロ。
「テンプレートかな?って思って。」

マギステル。
「こういう時はそういう時。」

歴史学者。
「アニメの見過ぎです。」

メディオクリタース。
「アニメを観ていたらこその。」
「諧謔。」

歴史学者。
「存外馬鹿にできませんね。」
「理論尽くめで気が付きませんでした。」

メディオクリタース。
「答えなどありませんよ。」
「いくらやっても。」
「意外ですけれど。」
「答えがない。」
「こんな事実を目の前にどうするのです?」

歴史学者。
「正解を求めてもありません。」
「正解など始めから無いのですから。」
「後に残るものがすべて。」

あの娘は住宅地の着地地点に降りました。

手をふってます。

リベロ。
「エリートかあ。」

マギステル。
「実践で叩き上げられた私達とは違う世界かな。」

メディオクリタース。
「実践で鍛えられたほうが強いかも。」

リベロ。
「そう?」
「なるほど。」

みんなと解散。

屋敷。

夕食のち。

窓から夜空を見ていました。

綺麗な星空。

答えのない世界に居る私達。

正解は探し求めても実在しません。

理解だけが必要な世界で。

私のはじまりは。

地味に彩られ。

新人賞の誉れで。

人類は続いていきます。

またひとつの進化を目指して・・・。

END


この大空に。

降り注いで光になり。

舞い降りて奇跡なの。

どこからか招かれて。

遠い。

遥か彼方の。

彗星が撒き散らし。

夜空の彼方から。

舞い落ちて。

常永遠の輝きを。

この空にその位置を指し示すように。

彗星の贈り物として。

この空に輝く。

流星。

憧れなの。