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浜松八幡宮。

今川家の信仰を集めた八幡神を祀る。

浜松を代表する神社と言ってもよく。

浜松・諏訪神社・五社神社と並んで有名ですね。

中学生の女の子「葵」ちゃん。

敬神から参拝しようと思って。

自転車で久しぶりに来ましたよ。

葵(あおい)ちゃん。
「日本は神話の時代から続いている。」
「不思議だよね。」
「神道も神話の時代から続いている。」

紬(つむぎ)ちゃん。
「不思議な国なのよ。」
「神話の国。」
「それは日本。」

雫(しずく)ちゃん。
「そうなると人々の世界の解釈の方が。」
「理に合わないと出ますね。」

葵ちゃん。
「日本の民主主義は仁徳天皇の聖帝の世から来ている筈。」
「自由というのが欲しかったみたいで。」
「民はとうとう手に入れた。」
「自由を行使して堕落することも。」
「更なる次元に成長することもできるから。」

紬ちゃん。
「自由意思を使って人は堕落することができるから。」
「行き過ぎた自由はかえって危険かと。」

雫ちゃん。
「彼らの考えの根拠はありません。」
「偶然決まった世界の見解がまかり通っているだけでしょ。」

葵ちゃん。
「元をたどると。」
「一体あのひとたちは。」
「何を根拠に言っているのかな。」
「知能で劣っているようにしか見えない。」

雫ちゃん。
「わたしは大人の言う事なんて信用しないです。」

紬ちゃん。
「わたしも。」
「みんな自分は真実だと言うよね。」
「何が正しいか分からないご時世。」
「正解を求めてしまうのは禁忌。」
「様々な事物には答えがない。」
「ここまで高度化するとそうなるよ。」

葵ちゃん。
「我思うに我あり。」
「すべてを疑ってみたら。」
「理法だけが残りました。」

紬ちゃん。
「理法には従わないと駄目だよ。」

雫ちゃん。
「愚かな人間のことですし。」
「基本すらなってはいないみたい。」

葵ちゃん。
「うわあ失望する。」

紬ちゃん。
「ハトさんだ。」

葵ちゃん。
「ハトさんのほうが健全かも。」

雫ちゃん。
「それ言ったらおしまいだよ。」

ハト。
「気軽に観て行っておくれなさい。」
「中々かわいいもんでしょう。」
「むかしは八幡様に出て。」
「不思議なお知らせ魅せた者。」
「近年仲間が増えて。」
「気軽に観てはくれないか。」
「飼うよりは。」
「パンでも持って遊んでね。」
「私を養う必要はありぁしません。」
「その代わりにパンでも一切れひとつで遊んでくれ。」
「あなたを癒す鳥たちの。」
「その中でも特別なものだから。」

葵ちゃん。
「パン切れは持参しているよ。」
「かわいい。」
「自然由来の美的要素。」

紬ちゃん。
「そこがたまらない。」

雫ちゃん。
「なんか独特な動きがいいよね。」

ハトの群れでパンの争奪戦?

パンを細かくしてばら撒いたので。

争奪戦は消極的。

葵ちゃん。
「500円を偶然手に入れましてね。」

紬ちゃん。
「わたしは古銭を手に入れましてね。」
「現在価値では安いですが。」

雫ちゃん。
「外国の紙幣がありましてね。」
「海外旅行のおみやげです。」

葵ちゃん。
「看板?」
「詳しく書かれてますね。」

主祭神。

玉依比売命。

たまよりひめのみこと。

品陀和気命(応神天皇)

ほんだわけのみこと。

息長足姫命(神功皇后)

おきながたらしひめのみこと。

相殿神。

伊弉諾尊。

いざなきのみこと。

伊弉冉尊。

いざなみのみこと。

「八幡さま」と親しみをこめて呼ばれています。

思えば公式ページがありました。

看板に由緒多数。

葵ちゃん。
「最近流行している魔法少女!」

紬ちゃん。
「かっこいいしかわいいよね。」

雫ちゃん。
「女の子の美学のひとつの形。」

葵ちゃん。
「トレーニングしているけれど。」
「中々なれない。」

雫ちゃん。
「トレーニングでなれるの?」

葵ちゃん。
「宮本武蔵が好きで。」
「五輪書を熟読し。」
「二天一流を学んでみて思った。」
「適切な箇所で適切なことをできれば物事は合理的に進む。」
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす。」

紬ちゃん。
「それだけ有望ならなれると思います。」

雫ちゃん。
「女の子って怠慢・怠惰が普通だからね。」

葵ちゃん。
「愚かな女性とは違うんですよ。」

雫ちゃん。
「もっと批判してあげて。」

紬ちゃん。
「女性って子供を産む為だけにいるの?」
「結婚する為だけにいるの?」

雫ちゃん。
「それを支持するのなら。」
「苦しんで子供を産まなければならない。」
「夫を恋慕うが。」
「夫はあなたを支配する。」

葵ちゃん。
「別に人の勝手なんだから。」
「女性を知らない女性かあ。」

紬ちゃん。
「日本書紀では結婚を望まない。」
「夫婦の交わりを望まない弟媛という女性が登場しますから。」
「少数であるものの。」
「結婚は回避可能なものですね〜。」

雫ちゃん。
「お召を辞退なされました。」

葵ちゃん。
「景行天皇。」
「私は敬虔なる者。」
「天神地祗を祭る。」
「別に選択は自由です。」

雫ちゃん。
「結婚は義務だとか。」
「自分の考えを押し付けられたら。」
「まあ愚かな女性はそうするでしょう。」
「賢い女性は自分で選んだ道を行くのでしょう。」

色恋。
「色事好きな女子たちよ。」
「お手をつけられ汚れなさい。」
「誓いを立てる女子たちよ。」
「夫と共に歩みなさい。」
「恋して汚され。」
「誓ってひとつに。」
「どちらも同じに見えまして。」
「異なる道でございます。」
「一緒になるは定めかな。」
「選択なしに染まるかな。」
「色事好きは泥沼へ。」
「誓いを立てたお人たち。」
「一心同体進みくだされ。」

葵ちゃん。
「あれ。」
「何かさえずりが。」
「夫婦の道は昔も今も変わらない。」

紬ちゃん。
「世間の声なんて衆愚の集まりですよ。」
「なんで従う必要があるんです。」

雫ちゃん。
「大丈夫。」
「そういう連中とはどちらかが死ぬまで戦うとします。」
「仕掛けてきたのは向こうになるから。」

葵ちゃん。
「では参拝。」

販売コーナーには神様の力が宿った。

お守りなどがあり。

お金を奉納することで頂けます。

巫女さんが対応。

葵ちゃん。
「わたしは厄除け。」
「どうせ人間に災いを加えられるんだもの。」

紬ちゃん。
「破魔矢。」
「弓道をやりますから。」

雫ちゃん。
「交通安全にしよう。」

帰り道。

紬ちゃん。
「精密射撃って簡単なの知ってました?」

雫ちゃん。
「そうなの?」

紬ちゃん。
「戦場では動いている的を狙いますから。」
「止まっている的なら簡単なんです。」

葵ちゃん。
「それは言えてる。」

雫ちゃん。
「そうなると。」
「戦知らず。」
「戦を知らずして戦えたりはしないと思う。」

葵ちゃん。
「私もそう思う。」
「魔法少女ってどうすればなれるのかな?」

紬ちゃん。
「とりあいずコスプレをすればいいんじゃないですか。」

葵ちゃん。
「じゃあやってみよう。」
「負け惜しみとでも言っておきます。」

鳥居を出てすぐに。

衣装チェンジで。

まさに魔法少女。

魔力が出てます。

なぜだか知りません。

紬ちゃん。
「すごーい。」
「そんなに簡単にコスプレできるんだあ。」

雫ちゃん。
「そこまで芸達者とは。」
「やるねぇあおいちゃん。」

葵ちゃん。
「いやこれ冗談じゃない。」

紬ちゃん。
「隠しても無駄ですよ。」

雫ちゃん。
「どんな手品か教えて。」

雫ちゃん。
「うーん。」
「何か出来そう。」

ちょっとした外れにて。

誰もいないのを確認。

ワールホール?から。

槍を取り出す。

続いてクレイモア。

振り回してみる。

周囲の人たちはこちらを見ている。

紬ちゃん。
「あれれ?」
「ホンモノ?」

雫ちゃん。
「なるほどねー。」
「さすがにあおいちゃん。」
「妖精にでも好かれましたかな?」

葵ちゃん。
「わからない。」
「何故か制御できるし。」
「クレイモアも簡単に振り回せる。」
「筋力の質がいいみたい。」
「筋肉は量じゃないってようやくはっきりしたよ。」

雫ちゃん。
「あおいちゃんにまわってきたかあ。」

紬ちゃん。
「公明正大の士よ。」
「わたしにもおこぼれをー。」
「なんちゃって。」

葵ちゃん。
「おっと。」
「魔法発動終了っと。」
「なんかいろいろ解る。」
「今日は早くに帰るね。」
「また。」

雫ちゃん。
「これはおもしろいことになりましたなあ。」

紬ちゃん。
「そのまま自壊するかもしれない。」

雫ちゃん。
「果たして使いこなせるか。」
「物に出来るか?」
「勝負は続くのですね。」

帰宅。

賢明。
「賢くて道理に明るければ。」
「世の暗闇でも。」
「照らして潜り抜けられます。」
「頭も良いらしく。」
「なんにでも器用にこなせるようです。」
「目の前が明るく。」
「暗闇に入りそうもありません。」
「私は人々を明るく照らせます。」
「愚者とは盲目。」
「この世の囚人になっても知りません。」

葵ちゃん。
「この力は?」
「魔法少女?」
「でもどうして?」
「人を選ばないのかな。」

夜になりました。

もう一回変身してみます。

何かが登場。

怠慢。
「するべき事は多くても。」
「あなたは己の好きもの。」
「それだけ追求すれば良いものです。」
「そしてとうとう路頭に迷い。」
「旅の資金が尽きるかのように。」
「野垂れ喚いて文句を言う。」
「災いの通り道も平気で歩き。」
「突進もしてきましょう。」
「あなたは跳ねられ身を落とす。」
「この世のことは何とやら。」
「しらばっくれるがいいもんだ。」
「後は私に任せなさい。」
「やがて怠慢の結果も訪れ。」
「子供のように馬鹿を見る。」

怠惰。
「わたくし安楽お見せします。」
「さあ快楽に浸り。」
「自分の事は忘れましょう。」
「あなたはただただ何もせず。」
「楽しい事を優先し。」
「自分さえ忘れて浸りなさい。」
「それがあなたの責任であろうとも。」
「存分に甚振って差し上げますとも。」
「その身を任せ。」
「来なさいな。」
「すべてを忘れ何事も。」
「あなたはもう何もすべきではない。」
「そう思い込んで。」
「一生。」
「人としての務めを忘れなさい。」

葵ちゃん。
「なんなのあなたたち!?」

怠慢。
「すべて私に任せなさい。」
「こうやって。」
「享楽主義となり。」
「人として大切なもの。」
「それと私と交換です。」

怠惰。
「何もしなくていいのです。」
「あなたの人生。」
「存分に楽しむがいい。」
「でもあなたの。」
「大切なもののひとつやふたつ。」
「あらゆる場面で奪って見せます。」

異空間?

葵ちゃん。
「うう!惑わされないよ。」
「消えなさい!」

クレイモアで切り刻む。

物理攻撃は効果が無い。

葵ちゃん。
「スピキュール!(太陽フレア)」

炎のレーザーで竜巻のよう螺旋状。

凄まじい熱風で攻撃。

怠惰。
「抵抗してもしなくても。」
「わたくしたちに屈服し。」
「あなたは密かに死に至る。」

怠慢。
「怠慢の結果は既に。」
「馬鹿バカしいものだと相場は決まっています。」
「それでも彼らは私に身を売り払い。」
「私が買ってあげるのです。」

葵ちゃん。
「プレアデス!」

綺麗な光の球が発生。

上空に浮遊。

不思議な攻撃。

怠慢真っ二つになる。

怠惰爆破される。

怠慢。
「私たちが負けるとは。」
「この娘は並の人ではありません。」
「大抵人間というもの。」
「私の甘い話に乗り。」
「喜んで身を売ってくれますから。」

怠惰。
「その通り。」
「みなさん死に至ると知りながら。」
「それでも御自分の。」
「快楽のためだと。」
「わたくしを求めて止まない。」
「でもまさか抵抗されるとは思いませんでした。」
「ほぼ全員の女性たちも。」
「わたくしの虜になって。」
「随分おもしろいように遊ばせてくれました。」

怠慢・怠惰消える。

目が覚める。

自分の部屋で立っている。

魔法少女の状態のまま。

葵ちゃん。
「なになに?」
「なにがあったの!?」
「でも力の使い方がわかったような。」
「正しい力の使い方・・・?」
「力の制御。」
「しかしさっきの連中。」
「本質を言ってくれました。」
「もう言わないで。」

就寝前に机に向かう。

教育が自由主義になったので。

宿題がありません。

少しむかしは教師の権威主義で。

教師の言う事を鵜呑みにして。

ロボットのようになるしか望みがなかったそうです。

それでは調教とあんまり変わらないです。

メール。

私達のルール。

負の言葉は使用禁止。

ベッドの中へダイブ。

葵ちゃん。
「普通ってそもそもなんだろう?」

また変なものが。

普通。
「オレはすべての基準。」
「しかし条文は無いぜ。」
「それでも万人の基準。」
「外れ物は私刑にするぜ。」
「私刑で自滅。」
「たまたま偶然成り立った普通であるので。」
「それで通らせてもらうぜ。」
「基準なのに条文が無いのは。」
「中々けっこう滑稽な話ですなあ。」

葵ちゃん。
「え?中々言ってくれますね。」

目が覚めると。

朝でした。

昨日は不思議な一日でした。

今日はぽかぽか。

風が吹き抜ける。

なんだか良い日になりそうです。

日記に書き記してみましょう。

「不思議いっぱい祝日の革命」


2


「華族」に報告して。

一員となりました。

魔力が自然に納まって。

自由自在に扱えますし。

必要なアイテムをくれました。

魔石だそうです。

魔力発動の上限を設ける道具で。

暴発を防ぐ希少品。

指輪型とペンダント型。

髪飾りなどいろんな種類がありますが。

宝石の髪飾りのバージョンを発見して。

それにしました。

紬ちゃん。
「すごーい。」
「これでアイドルみたいな〜?」

雫ちゃん。
「写真撮らせて。」

葵ちゃん。
「あんまり人には見せたくないー。」

紬ちゃん。
「不思議な女の子だあ。」

葵ちゃん。
「何に使うかなあ。」
「説明書だと。」
「天職の近道になるとか。」
「個性が明らかに出るから。」
「職業に活かせるみたい。」

雫ちゃん。
「これは出世コースですかねー。」

葵ちゃん。
「よく考えたら。」
「この道のプロとか居るらしいです。」

雫ちゃん。
「競争とか凄いの?」

葵ちゃん。
「貴重な存在だから別にそんなことはないみたい。」

紬ちゃん。
「めっちゃ強そう。」

雫ちゃん。
「ふたりで力試しと行きますか?」

葵ちゃん。
「おもしろい道楽。」
「かかってきて。」

簡単にふたりを転倒させました。

凄いパワーです。

雫ちゃん。
「ごめんフィジカルめっちゃ違う。」

紬ちゃん。
「勉強ばかりやってて。」
「武道を忘れてましたー。」

葵ちゃん。
「そんな。」
「弱いというのはあざけりの的?」

雫ちゃん。
「弱い奴は生存競争になったら負けますよー。」

紬ちゃん。
「ルサンチマン。」

雫ちゃん。
「ルサンチマンの苦労話。」
「めっちゃうざかったー。」

紬ちゃん。
「なんでも美化するからね。」

葵ちゃん。
「必要なんですよ。」
「私は力を肯定します。」

教員が入ってきました。

今日の学校授業。

自由科目で。

それぞれ成果をあげなきゃ駄目だそうです。

私はミツバチを捕獲しましたよ。

ミツバチ。
「ぶんぶんぶん。」
「働くボクたち。」
「ルンルンルン。」
「何の為か何の意味があるか。」
「そちらの質問意味わからん。」
「働きたいから働いて。」
「誰にも文句は言わせない。」
「この花からは花粉という。」
「対価交換?何だそれぁ。」
「あんたロボット?」
「ボクらは自然とひとつ。」

葵ちゃん。
「デンジャラスハンター。」

紬ちゃん。
「私は論語を研究したの。」
「実生活で役に立つから。」
「それと兵法も。」
「論文出せるよ。」

雫ちゃん。
「各国の文化について。」
「原稿があるのです。」
「それをそのまま提出だ。」

ナイス!

教員の言葉です。

下校して。

魔法少女は一度はするという。

夜の散策。

7時から市街地にて。

やっぱり痴漢が徘徊していて。

いつ襲ってくるか分かりません。

最近の男性って愚か者なのでしょうか。

愚者。
「私は決して改めはしません。」
「それは私が愚者だからです。」
「何度もバカをやっては。」
「結果になっても分かりません。」
「すっかり愚者の道ですか。」
「賢いとも凄いなど。」
「叩き売りしますとも。」
「こうして自分がバカだと分からないうちに。」
「いないほうがマシだと言われるのです。」

悪人。
「心の中に悪が入り。」
「私は悪に服従し。」
「ひたすらしもべになって働きます。」
「私が選んで負けたのです。」
「悪には死がお似合いです。」
「私は罪に至るでしょう。
「このあと悪の心に任せ。」
「善悪を見失い。」
「次に目を開ければ。」
「あらゆる罪責の鎖で繋がれているはずです。」
「お許し下さい。」
「まもなく私は悪によって気を失います。」

罪責。
「我はすべての罪を鎖に繋げよう。」
「知らずに犯したが。」
「それでも容赦はしないのだ。」
「お前のことだ。」
「言い訳くらいは好きにしろ。」
「我がそなたの支配者だ。」
「人の力が及ばぬと。」
「そのうち解る時も来る。」
「我は実行役。」
「赦しは専門ではないのだ。」
「我が善悪を教えてやる。」
「そのうち避ける事もできるだろう。」

葵ちゃん。
「この暗い雰囲気が歌のようです。」

背後に誰かいるので。

先制発見。

葵ちゃん。
「こんばんわ。」

愚者。
「ちょっといいかな?」

葵ちゃん。
「何がですか?」

愚者。
「まあいいじゃないか。」

葵ちゃん。
「ちょっと相手になってもらいます。」

愚者。
「ああああぁぁぁぁ!?」

変身した女の子に驚いて逃げ出す。

その1テンポ前に。

豪華な装飾が備え付けられた長い棒で。

殴って倒した。

そのまま立ち去りました。

葵ちゃん。
「うーん。」
「戦いというもの。」
「上手に動いたりは中々できない。」
「実戦の空気に押されて。」
「思考停止に体も動かず。」
「それでもなんとか倒してみた。」
「実戦経験。」
「戦いを知らずに。」
「戦いを忘れたら。」
「人は生きてはいけません。」
「なんにでも戦わないといけないものです。」

この夜は警察官が大忙しで。

治安が悪化していた時期だったそうです。

とりあいず正当防衛とは言え。

相手を殴り倒したので。

遣り過ぎだと言われる前に。

密かに帰宅。

9時ジャストです。

両親は私の事に気付いています。

とある休日。

天竜川で水遊び。

も兼ねて。

魔法少女のトレーニングです。

日頃の鍛錬の無い者は勝ちを放棄しているものですから。

周辺を少し荒野っぽくしてしまいました。

魔力は消耗が大きく。

考えて使わないと尽きてしまい。

気絶または死亡。

回復するまでゆっくりすることに。

紬ちゃん。
「いま日本各地で内戦だって。」
「世界規模。」
「魔法使い同士で戦争。」

葵ちゃん。
「魔法使いの少女時代が魔法少女。」
「けっこういっぱいいらして。」

雫ちゃん。
「異端者がいっぱいになったから。」

紬ちゃん。
「異端側って勝ち目あるんだって。」
「斎藤道三のように。」
「姦計に長けているから。」
「不審死とか謎の失脚。」
「意味不明な人物の台頭とか奇妙な事だらけ。」

葵ちゃん。
「私は動員を受けていないから。」
「でもそんな情勢なのかあ。」

紬ちゃん。
「なにがあるかわからないから。」
「警戒は大事。」

雫ちゃん。
「がんばってー。」

葵ちゃん。
「なんとかやってみるよ。」

わたしのはじまりの物語。

月並みだったわたしを変えた魔法少女というきっかけ。

水を得た魚。

僥倖。


3


ホームステイの女の子が来ると前から言われていましたが。

とうとう迎えに行きました。

旅客機で来日した。

豪華な衣装の女の子。

日本好きなクレスケンスルーナ。

とあるお国のお姫様。

ホームステイは名乗り出たので。

武士の末裔であると知り。

いろんな体験がしたいと。

敢えて中級家庭に来てくれた女の子。

葵ちゃん。
「はじめまして。」

クレスケンスルーナ。
「はじめましてー。」
「あなたのことよく知りたいな。」

葵ちゃん。
「そんな・・・。」
「いきなり告白だなんて。」

クレスケンスルーナ。
「そう取ってもいいけれど?」
「私彼女出来た。」

リーリエ。
「いや強引に持っていきましたね。」
「でもこれからひとつ屋根の下の。」
「夫婦生活ですよ?」

葵ちゃん。
「今夜は寝かさないぞー。」

クレスケンスルーナ。
「よっし!」
「私もいろいろ考えた。」
「いいことしよう。」
「アロマキャンドルがある。」

葵ちゃん。
「ああ!」
「こんな年で嫁入りだなんて!」
「世の中の不条理を感じるわ。」

クレスケンスルーナ。
「安心したまえ。」
「あおいさんを悪いようにはしません。」
「生涯守り抜いて見せますから!」

リーリエ。
「台詞が棒読みですよ。」

葵ちゃん。
「そんな。」
「傍にいたら自信ないよ。」

クレスケンスルーナ。
「その時は好きにして。」

リーリエ。
「段々と狂気になってきましたね。」
「はじめまして。」
「挨拶は程々に。」
「あなたの家に連れて行ってくださいな。」

クレスケンスルーナ。
「よろしく!」

快活なお姫様。

中流家庭に到着。

歓迎会。

葵ちゃん。
「物好き?」

クレスケンスルーナ。
「いいえ。」
「普通の暮らしとか興味ある。」
「王座に座っているだけでは見えてこないものもあるとか。」

葵ちゃん。
「なんかすごいね。」

クレスケンスルーナ。
「王道を学んでいる途中だから。」
「まずは民を知るのです。」

葵ちゃん。
「おおさすがお姫様。」
「お姫様も魔法少女?」

クレスケンスルーナ。
「クレンズでいいよ。」

葵ちゃん。
「日本語上手。」
「姫ちゃんって呼ぶね。」

クレスケンスルーナ。
「オーケーあおいちゃん。」

リーリエ。
「相性が良くて安心しました。」

クレスケンスルーナ。
「私はこの考察で成り立っている。」
「人とは一体なあに?」

葵ちゃん。
「なんだろうね。」

クレスケンスルーナ。
「人という存在はなんだ?」

葵ちゃん。
「スコラ哲学?」

クレスケンスルーナ。
「聖アウグスティヌス。」
「聖アクィナス。」
「ふむふむ。」
「そう言われるとその通りでございますなあ。」
「でも。」
「謎多き存在だよね。」

葵ちゃん。
「なんか変わっているなあ。」

クレスケンスルーナ。
「個体差が無いという意味?」

葵ちゃん。
「個性が強いっていう意味。」

クレスケンスルーナ。
「そっかー。」
「それが私の得意な所。」
「明日いろいろ見せてね。」

葵ちゃん。
「最後には夕焼けをバックに。」
「キスとか?」

クレスケンスルーナ。
「あははは。」
「テレビの見過ぎ。」
「テレビとか緒戦は商業。」
「広告とかも綺麗事を言える。」
「決して倫理は言わないからね。」

葵ちゃん。
「そう判断しましたかあ。」
「本当に難しいご時世です。」
「何が正しいのか分からなくなりました。」

クレスケンスルーナ。
「そんな時は感情論だけに注意ですよー。」
「道理にかなったものだけを信じるんですなー。」

このあと。

魔法少女のノウハウを教えてもらいました。

クレスケンスルーナ。

実は戦いに身を投じる傭兵です。

付き添いのリーリエと。

ディーミディウムと呼ばれる。

人類に災いをもたらすと予言され。

災害のひとつとして選ばれた魔法使いの一派が発生。

狂信者の集団で。

とうとう姿を現し。

西洋で猛威を振るい。

クレスケンスルーナはギリシャにて。

そのひとりを討ち取るお手柄で。

政府の指令でそれを追う。

男性魔法使いのオルフェンと連携していたりも。

クレスケンスルーナ。
「パルテノン神殿に巡礼しつつ。」
「討ち取れた。」
「まあ実力って奴かな。」

葵ちゃん。
「どんな鍛錬をしたんですか?」

クレスケンスルーナ。
「親に言われて戦いの技能。」
「まあ10年もこなしていればエキスパート。」
「玄人になれるもんだから。」

リーリエ。
「小さな頃から鍛えてたんですよ。」

葵ちゃん。
「私も同じですなあ。」
「もう7年になりますから。」

クレスケンスルーナ。
「そっかー。」
「同類かあ。」
「なおさら興味が湧いた。」
「一緒に寝よう。」

葵ちゃん。
「もう床入りだって。」

リーリエ。
「その手の諧謔が過ぎますよ。」
「せっかくの女の花園ですから。」

クレスケンスルーナ。
「そーゆーこと。」

葵ちゃん。
「あっ!いい匂い。」

次の日から。

周辺地域の名所や日本文化。

けっこう見て回りました。

なぜか都会が嫌いらしいです。

それよりも日本の自然豊かな田園地帯が良いと。

自然公園。

クレスケンスルーナ。
「なんでみんな都会に集まるのかなー。」

葵ちゃん。
「なんとなくだよ。」

リーリエ。
「特に考えもなしに?ですか?」

葵ちゃん。
「そのとおり。」

クレスケンスルーナ。
「あたまがかわいそう。」
「何か理由があればいいのに。」

葵ちゃん。
「みんななんとなく成立したものに従順ですから。」
「日本人の裏側が見えますよー。」

クレスケンスルーナ。
「おやおや日本人の闇とな?」

リーリエ。
「それは興味深いです。」

葵ちゃん。
「後進国の羨望。」
「現代・日本の裏側はとっても邪悪で。」
「汚い所も変な所も。」
「後で資料があったり。」

クレスケンスルーナ。
「それはたまらない。」

リーリエ。
「帰宅が楽しみです。」

帰宅して。

大喜びしてその資料を見ている。

お姫様。

日本のダークサイドを知ってしまったので。

なんとも言えない顔で。

次には笑顔になっていました。

けっこうおもしろかったようです。

とある日。

クレスケンスルーナ。
「基本を習ったことある。」
「この無人地帯でやろう。」

リーリエ。
「わたくしがお相手します。」

葵ちゃん。
「よろしく。」

自分が習った基本を教えてくれました。

外国人の女の子がやってきて。

華やかになった。

私の青春かな?


4


珈琲を嗜む午前中の日光浴。

リーリエがやってくる。

リーリエ。
「本格的に魔法を学んでみませんか?」
「近くに知り合いの魔法使いがいるのです。」

葵ちゃん。
「ご厚意に感謝。」
「紹介してくださいな。」

クレスケンスルーナ。
「けっこう通だから。」
「目と鼻の先にいたりするよ。」

リーリエに連れられて。

葵ちゃん。

近くに在中している。

珂珠(かじゅ)という先生の所に行きました。

お屋敷。

着物スカートでお出迎えする女性。

若いひとです。

リーリエ。
「新人さんを連れてきました。」
「中々有望な娘ですよ。」

珂珠。
「あらまあかわいい。」
「わたしの好み。」

葵ちゃん。
「なんてかわいい女性。」

リーリエ。
「お姫様の推薦です。」

珂珠。
「どれどれ。」
「私は育成が趣味で。」
「今回も楽しみを連れてきてくれました。」

葵ちゃん。
「はじめまして。」

珂珠。
「こちらこそ。」
「私は物好きで。」
「向こうから楽しみが来てくれるとは。」
「ああなんたる僥倖。」

志穂(しほ)
「おや?」
「侮れない雰囲気の娘が来たわねぇ。」

葵ちゃん。
「アイドルみたいな女の子がいる。」

珂珠。
「わたしの弟子ですよ。」

志穂。
「アイドル?」
「中々言ってくれるじゃない。」
「あんたこそ手練でしょ?」
「見た感じ強そうだし。」

葵ちゃん。
「そうかな。」
「あんまり自分の実力を知らないけれど。」

珂珠。
「謙虚でいいわあ。」
「早速見てあげます。」

屋敷で。

魔力について鑑定。

ちょっとした魔法。

変身。

ミラーの魔法を出して。

小さな鏡板を撒き散らしてみたり。

分身を出してみたり。

志穂。
「分身の攻撃力は無さそうね。」

葵ちゃん。
「はったりなんですよ。」

志穂。
「まだ手札がありそう。」

珂珠。
「素質を自分で伸ばす。」
「たまに見るわよ。」
「こういう優れた女の子は。」
「成長の余地が大いにあると見ました。」
「私の元で頑張ってみる?」

葵ちゃん。
「ではせっかくなのでお願いします。」

リーリエ。
「頑張ってねー。」
「あなたなら一級になれるわ。」

志穂。
「練習試合を申し込むわ。」

葵ちゃん。
「やらせて頂きます。」

珂珠。
「もう少しこの娘を見たい。」
「近くの小山に行きましょう。」

練習場。

吸引の魔石を装着。

一定までの魔法攻撃を吸収してくれます。

吸引すると発光するもので。

一定量まで吸収しますと。

ちょっとした電気が連続して発生する。

むかしから使われる競技用のアイテム。

もちろん選手同士。

安全装置として常用する。

指輪などを装備して。

魔力を制限していないと意味がありません。

そこまで強い吸収力は無いからです。

葵ちゃん対志穂。

珂珠。
「ルールはフリーよ。」


葵ちゃん。
「準備よし。」


志穂。
「合図なんて無いわよ?」
「知ってた?」

志穂ちゃん。

一方的に仕掛ける。

実戦は「よーいどん!」では始まらないからです。

お互いに構えて戦えば。

どちらも用意があるので。

準備万端な者同士の戦いは馴れ合い。

道場剣術は弱いのです。

実戦は一方的に仕掛けますので。

実力が問われます。

志穂ちゃんの先制攻撃。

志穂。
「小手調べ。」

葵ちゃん。
「読んでたよ。」

ホーミングボールを放ってきましたが。

リフレクターで防御。

志穂ちゃんは硬直した隙に間合いを詰めてきて。

葵ちゃんに衝撃波を食らわせようとする。

葵ちゃん。

側転。

透明な薄い光の球を形成。

不思議な青白い何かをばら撒いて。

辺りを薙ぎ払いました。

志穂。
「ちょ。」
「これ未知の物質。」
「食らうとステートがあるみたい。」

葵ちゃん。
「スピキュール!」

志穂。
「おっと。」

志穂ちゃん避けつつ少しずつ接近。

葵ちゃん近距離で。

光線を連射。

周囲が青白く発光。

霧のよう。

志穂。
「これ恒星の発行体を放つ魔法なんじゃ・・・。」

葵ちゃん。
「当たらない!」

志穂。
「ダメ。」
「あの娘の方が動きが速いし。」
「なんだか知らないけれど読まれている。」

珂珠。
「そこまで。」
「意外なほど実力があるわねぇ。」
「これは逸材を見つけたぞ。」

屋敷に戻る。

志穂。
「中々やるじゃない。」

葵ちゃん。
「しほちゃんもきちんとした技術を持ってる。」

志穂。
「そりぁそうよ。」
「きちんとした人に教わったから。」

珂珠。
「早熟だわなー。」
「魔法使いは超常現象を操る。」
「伝説の再現。」
「歴史を継承しなさい。」
「ギリシャ神話と出エジプト記で魔法が登場する。」
「現代に蘇った伝説こそ私達なのですから。」

葵ちゃん。
「そこら辺はしっかり習おうと思います。」

志穂。
「なんで勝てなかったんだろう。」

珂珠。
「柔よく剛を制す。」
「戦闘スタイルが柔だから。」
「勝てないのも無理はない。」

教えを受けて。

短時間でレベルアップ出来ました。

これから通い詰めるとします。

学校にて。

紬ちゃん。
「ホームステイのお姫様に先生まで得たんですか?」

雫ちゃん。
「あおいちゃんにはお似合いだと思う。」

葵ちゃん。
「そうかな。」
「照れる。」

紬ちゃん。
「神代は不思議な事が多かったと故事にあります。」
「現代においてそんなことがあっても不思議ではないですよね。」

雫ちゃん。
「むしろそういうのが現実にあるのだと。」
「忘れてしまった。」

葵ちゃん。
「むかしのひとでさえ。」
「民話など言い伝えを知っていました。」
「無から書物を描いた訳ではありません。」

紬ちゃん。
「そのとおり。」
「古代のひともいろいろ知っていて。」
「それを基にしていろいろ書いてました。」

雫ちゃん。
「なぜか言い伝えや伝説をたくさん知っていたのです。」
「むかしのひとの真実だったりね。」

葵ちゃん。
「なおさら不思議です。」
「古代の人々も伝承をたくさん知っていたのですから。」

雫ちゃん。
「所でお姫様を紹介してよ。」
「かわいいんでしょ?」

葵ちゃん。
「おやまあ。」
「女の子好きですか。」
「いいですとも。」
「でも私は一緒に寝たからね。」

雫ちゃん。
「おお。」
「先を越されてしまったか。」
「浮気するように仕向けてみよう。」

紬ちゃん。
「あはははは。」
「真正面から告白してはどうです?」

雫ちゃん。
「二択しかないような勝負はしませんなあ。」

葵ちゃん。
「また家に来てね。」
「その時に紹介できるよ。」

姫ちゃんのご厚意で。

先生をつけてもらえた最近。

私も人として独立できるのかな。

とても恵まれた運勢ですが。

けっこう道のりは東海道のようで。

たまたま街で豪遊しているのだと。

最近は思っています。


5


ベイブリッジが爆破されて犯行声明が出ました。

犯人はゼノ。

ゼノは異端者を包括した名前です。

わたしの周囲でも。

魔法使いに対する不信感が少しあります。

でも。

魔法の持つ可能性にみんな魅かれていますので。

賛否両論ですね。

クレスケンスルーナ。
「ああやられた。」

リーリエ。
「大胆です。」
「民兵を使ったんですねえ。」

葵ちゃん。
「でもなんで?」
「そこまで勝算はあるの?」

クレスケンスルーナ。
「斎藤道三って知っている?」

リーリエ。
「自分の娘である帰蝶を嫁がせた。」
「しかし夫は1年経過したのち自害。」
「もうひとりに嫁がせたら。」
「毒殺に遭いました。」

葵ちゃん。
「えー?」

クレスケンスルーナ。
「残った主君を倒して。」
「美濃の国を手に入れた。」
「現代に蘇った姦計の力。」
「そのあと息子に討たれる皮肉があったけれど。」

葵ちゃん。
「よく知っていますね。」
「というかそこまでの事が現に出来るんですね。」

リーリエ。
「日本史は好きなんです。」
「戦いの中で培われた人の美です。」

葵ちゃん。
「織田信長公は鍛錬を欠かさなかった。」
「私はそれに習いました。」
「史実にあるよ。」
「だから今川義元を討ち取ることもできた。」
「今川義元でさえ。」
「最強クラスの大名で。」
「由緒ある名だたる名将で。」
「並の相手ではない。」
「しかし信長公の勝利に終わった。」
「実力が違ったのでしょうか。」
「戦は結果がすべて。」
「勝利は結果論。」
「戦いを知らずして戦はできない。」

リーリエ。
「いやあ普通の女の子ではないですよ。」

クレスケンスルーナ。
「心構えが違うよね。」
「私と似てる。」

葵ちゃん。
「ああそんな。」
「あつかましくなりそう。」

部屋にて。

増長。
「さあお前は偉いのだ。」
「もちろん証明はされてない。」
「それでも己を信じ。」
「優れた賢い者だと信じていけ。」
「つまづいて倒れて。」
「その時には手遅れだ。」
「しかし私は言うぞ。」
「自分を妄信しつけあがってこそのお前だ。」
「勝てない相手と戦い殺されよ。」

葵ちゃん。
「そんなことない。」
「高慢は愚かさの形です。」
「そんなに私が愚かであれば。」
「あなたが打ってください。」

休日になりました。

お姫様はいろいろ出かけて。

何かしていましたが。

今日は一緒です。

お姫様と一緒に。

みかん狩り。

三ヶ日みかんは普通のみかんとは違うみたい。

クレスケンスルーナ。
「これが日本の自然というわけね。」
「みかんとはこういうものですか。」

リーリエ。
「わたしたちの国のものとは質が違うみたいです。」

葵ちゃん。
「みかんらしいみかんですよ。」

クレスケンスルーナ。
「気に入った。」
「もうちょっと食べる。」

けっこうたくさん食べたお姫様。

意外に大食い?

帰り際にフラワーパーク。

クレスケンスルーナ。
「花というもの。」
「とても着飾る。」
「いろんな種類があるのね。」

リーリエ。
「目の保養にいいですわあ。」

花々。
「私は儚く咲いては散っていくもの。」
「一時的には美しき。」
「また咲いては散っていきます。」
「この世の儚さを映しておりますが。」
「風流に撫でては。」
「楽しんでください。」
「色とりどりに咲き乱れ。」
「自然はこうだとお伝えします。」

葵ちゃん。
「豪華な趣味だと思いませんか?」

クレスケンスルーナ。
「お金持ちでもこんな豪華な趣味はしません。」
「いいこと言うよね。」

リーリエ。
「そうですねぇ。」
「お城でもここまでやることはないです。」
「そんな豪華な贅沢はやったことないです。」

クレスケンスルーナ。
「お金持ち顔負けです。」

帰宅して休憩。

地域に大きな公園がありまして。

バドミントンで遊びます。

クレスケンスルーナ。
「筋力に任せれば大幅なパワーロスするわよ。」

葵ちゃん。
「助言は素直に受けるよ。」

リーリエ。
「テクニックがすべてのスポーツかな。」

夕方になりつつ。

もう帰ろう。

終わり際に。

羽が噴水に落ちてしまいました。

クレスケンスルーナ。
「おおっとこれは取れない。」

シェルツ。
「雑用なら得意だよ。」

紳士風のポーカーフェイス登場。

リーリエ。
「いやそこまでやらなくても。」

シェルツ。
「レディに対して紳士というもの。」
「濡れても構わないという訳だ。」
「ほら取れた。」
「なんでも女性が優先。」
「レディファーストが男の礼儀。」

クレスケンスルーナ。
「ありがとう。」
「でも。」
「ちょっと待った。」

シェルツ。
「何か用でも?」
「惚れられたかな?」

シェルツ投げられて転倒。

クレスケンスルーナ。
「スリしたよね。」
「このフロッピーディスクを狙うとは。」
「只者じゃない。」

シェルツ。
「おっと話が違ってきたな。」
「逃げるとしよう。」

爆炎を起爆してなんとか逃れるシェルツ。

追跡。

葵ちゃん。
「何事ですか。」

不審者が後ろから。

仲間でしょうか。

不審者に腕を掴まれますが。

掴み手に手刀攻撃。

すぐに顔面の急所に手刀を当てて。

サイドキックで脛を破壊。

不審者。

負傷しながら深追いして手を出すものの。


接近のし過ぎで射程に入り。

チンジャブが決まる。

不審者倒れる。

葵ちゃん。
「この人ろくな戦闘力もなしに仕掛けたのですか。」

シェルツ。
「もう少しだったが。」
「女性はスペックが違うようだ。」
「知恵がある女性は驚異的だ。」

振り切って。

逃走用のバイクに向かうが。

リーリエが脱出手段のバイクを確保していました。

シェルツ。
「2対1かな。」

トランプを持って見えない斬撃。

謎の魔法攻撃。

リーリエはしゃがんで避けた。

リーリエは超スピードでスプリントダッシュ。

いきなりシェルツを組み伏せた。

リーリエ。
「連中の手下?」

シェルツ。
「半分はそうだよ。」
「でも情報と対価に見逃してはくれないか?」

リーリエ。
「何の情報ですか?」

シェルツ。
「神島に巡航ミサイル発射器を設置している。」
「私のお仲間が人質に。」
「スポーツ観戦のお邪魔をするだろう。」
「どこに着弾させるつもりやら。」

リーリエ。
「証拠は?」

シェルツ。
「こんなこともあろうかと。」
「密かにコピーしたこれを読みたまえ。」

クレスケンスルーナ。
「本当みたい。」
「これは返してもらうわ。」
「二度目はないからね。」

シェルツ。
「次は捕虜になるはずだ。」
「いろいろドロップしておこう。」
「さらば。」

バイクで逃走。

クレスケンスルーナ。
「旧式のパソコンでしか閲覧できない。」
「これを知っているとは何者かな。」


葵ちゃん。
「本当のことなの?」

クレスケンスルーナ。
「どうやらそのようね。」

リーリエ。
「司令部に連絡しましょう。」
「これはひとつの手柄よ。」

警察が来て。

さっき倒した不審者を渡しましたよ。

後。

自衛隊に連絡が入りました。

捜査の結果。

事実です。

三河湾にある神島という場所に。

巡航ミサイル部隊がおり。

人質作戦が決行されている目前で。

知らせを受けた華族が相談し。

強行偵察として動員要望がありました。

クレスケンスルーナ。
「私は傭兵だから参加する。」

リーリエ。
「あなたはどうします?」
「まだ充分な錬度は無いみたいですけれど。」

葵ちゃん。
「自分を試してみたい。」
「未熟ながら引き受けます。」

クレスケンスルーナ。
「勇敢だねぇ。」
「でもやられないように。」
「自分の分はしっかりやるのよ。」

葵ちゃん。
「もちろん。」

思い切って引き受けて。

向かいます。

強行偵察。

本気の戦いです。


6


準備を整えて小さな漁港から。

味方の伊賀・甲賀忍者の末裔と合流しました。

鳥羽市立神島小中学校の近くの浜から。

漁船に紛れて上陸です。

リーリエ。
「目的が達成できればいい。」
「完全勝利を求めたり。」
「すべての敵を攻撃する必要はないわよ。」

葵ちゃん。
「兵法無くして戦はできません。」

クレスケンスルーナ。
「心配ないわ。」
「思った以上に出来る。」

上陸して。

虫取り女性みたいな恰好なので。

あんまり目立たないです。

虫取り網持ってますし。

でも。

偵察中にやっぱり変な雰囲気のひとが数名発見できました。

本隊に連絡。

伊賀忍者と甲賀忍者たちは。

もっと奥深くに侵入していきましたね。

できるだけ情報を送信して。

退却するのみです。

簡単なお仕事。

クレスケンスルーナ。
「最低限の情報があればいいの。」
「目的達成。」

葵ちゃん。
「小型の双眼鏡持ってきてよかった。」

リーリエ。
「黒魔術を使った科学トラップに引っかかりました。」

クレスケンスルーナ。
「ああ想定外。」
「逃げるわよ。」

葵ちゃん。
「え?」

引き上げようとしましたら。

女の子が上陸用の。

漁船を占拠しており。

戦闘体勢。

フィロー。
「私はフィロー。」
「討ち取って手柄にしてくれる。」

クレスケンスルーナ。
「天に唾する愚か者めー。」

リーリエ。
「兵力差がある。」
「葵ちゃんは取り巻きをお願い。」
「あとはなんとかする。」

葵ちゃん。
「任せて。」

数人の敵兵を攻撃。

発砲してくるものの。

バックラーの魔法を持っており。

謎の衣で跳弾していく。

敵兵拳銃を捨ててナイフを持つ。

クレスケンスルーナ。

隠し持っているバスタードソードを振り回す。

リーリエは豪華な装飾の方天戟。

宝石が変化して取り出す。

葵ちゃん。

鏡の蜃気楼を発生させて。

分身モドキでフェイント。

雑兵は一瞬だけれど動きが止まる。

葵ちゃんは青白い球体を発射。

ホーミングして雑兵を2人倒した。

電撃のような炎のような。

不思議な攻撃力。

フィロー。
「中々の使い手ですね。」

クレスケンスルーナ。
「甘くない相手です。」

リーリエ。
「雑兵を全滅させました。」
「残りはあなた。」

フィロー。

サーベルを駆使して華麗な動き。

見切れないクレスケンスルーナ。

リーリエが参加。

フィロー。
「蝶のように舞い。」
「蜂のように刺す。」
「極めし蝶剣の極意。」

クレスケンスルーナ。
「狂信者め。」
「見境なく巻き込んで!!」

フィロー。
「相応しい者に相応しい悲劇が訪れるのです。」

クレスケンスルーナ。
「それを判定するのは誰なのよ!」

フィロー。
「私達は大悪党。」
「人間などこの世に必要ないのです。」

クレスケンスルーナ。
「それはあなたの詭弁でしょう!」

フィロー。
「弱き者は憐れですね。」

葵ちゃん。
「かわいそう。」
「みんな自分が真実であると言うよね。」
「我ばかり強い愚かな人間のひとりなのでは。」

フィロー。
「私とて世界の一部。」
「世界が求めた者。」
「そうであっても。」
「同じ穴の狢。」

リーリエ。
「雲泥の差。」
「月とすっぽん。」
「妄言ばかりです。」

3対1になるも。

将校の服装をした。

女性が援軍として来る。

グラディウスを抜刀。

傭兵モナ。
「苦戦しているようね。」

リーリエ。
「新手。」

クレスケンスルーナ。
「雑魚は任せた。」

葵ちゃん。
「ちょっと。」
「雑魚と言っても簡単な相手じゃないです。」

数名倒すも。

激戦で消耗。

傭兵モナ。
「おやおや。」
「意外に強いようですな。」

葵ちゃん。
「生半可な心構えで。」
「いままでやってきてない。」

クレスケンスルーナ。
「将校よ。」
「お命頂戴!」

味方の援軍。

別方向から味方部隊が突入したのです。

黒い爆弾?が地面で爆発。

威嚇攻撃。

オルフェン。
「来てやったぞ。」
「中々苦しい展開じゃないか。」

葵ちゃん。
「かっこいい。」

傭兵モナ。
「まずいな。」
「全員退却だ。」

オルフェン。
「お金の為だな。」

傭兵モナ。
「大冒険もいいもんですよ?」

傭兵モナとフィローが逃げていく。

漁船のエンジンがやられていましたが。

ヘリコプターがやってきて。

退却。

島内では激戦が展開され。

自衛隊の特殊部隊と。

魔法使いを中心とした特務部隊が。

テロリストグループと交戦。

任務は達成です。

オルフェンさんイケメンですねえ。

こんなひとはじめて見ましたよ。

恋。
「私はあなたへ贈ります。」
「さっさと理性を失い。」
「盲目になりますが。」
「抗えない貴方が居ます。」
「婚姻届に判を押し。」
「さあて夫婦になって貰いましょう。」
「相手が誰であろうとも。」
「こんな強要強いていき。」
「あなたの目を曇らせます。」
「結婚するかしないかは。」
「人の勝手にございます。」
「それでもわたくし恋心。」
「結婚婚姻女に強いて。」
「男と寝させてやりますよ。」
「選ぶ権利はあったのかい。」

クレスケンスルーナ。
「ナイスオルフェン。」

オルフェン。
「俺はしっかりやれたな。」

葵ちゃん。
「すごい。」

オルフェン。
「何を見ているんだ?」

葵ちゃん。
「こんなかっこいいひとはじめて見ました。」

リーリエ。
「好き?タイプ?」

葵ちゃん。
「あっ!ちょっと。」

オルフェン。
「好意は素直に受け取っておくよ。」
「純粋に惚れられる名誉ある男であると分かった。」

葵ちゃん。
「あなたの奥さんは幸せになるはずです。」

オルフェン。
「結婚がしあわせとは限らないが。」
「そういう女性がいたら光栄だね。」

敵の司令塔がここにありまして。

他にも佐渡や。

奄美大島などの離島に武器を集めており。

発見即攻撃で。

ディーミディウムは少しだけ劣勢になりました。

私達はちょっとだけお手柄です。


7


お屋敷。

珂珠。
「充分に戦えたようね。」

葵ちゃん。
「はい。」
「自分でも不思議なくらい。」

志穂。
「大人とやりあって3人仕留めた?」
「やるじゃない。」

葵ちゃん。
「鍛錬の成果かな。」

珂珠。
「短期間で仕上がるとは思いませんでした。」

葵ちゃん。
「雑兵が相手でしたから。」

珂珠。
「充分ですよ。」
「でも大人の魔法使いには注意して。」
「生半可な相手ではありません。」

葵ちゃん。
「ですから。」
「これからもっと鍛えてみます。」

珂珠。
「とても前向きでよろしい。」

志穂。
「中々知恵がありそうね・・・。」

お屋敷でいろいろ習い事。

けっこう通い詰めています。

葵ちゃん。
「知恵が私の大黒柱。」
「何か歌がありそうな空気。」

知恵。
「武器より強い物が欲しければ。」
「私を訪ねなさい。」
「使い方も知恵が居る。」
「一度使いこなせば誰でも。」
「相手になりはしない。」
「私をさっさと尋ねて。」
「まともになることです。」
「しかし私はあなたを滅ぼそうと。」
「爆弾を扱う者のように。」
「あなたを巻き込み。」
「それでも強い。」

葵ちゃん。
「書き物をしてみよう。」
「いまは自由時間。」

ちょっとした物語で短編。

2000文字。

珂珠。
「ポイエーシス。」
「創作に関する魂の状態。」
「この魂の状態になると不思議なことに。」
「創作が出来る。」
「そもそも。」
「伝説から物語を創作するのが正道。」
「伝説や民話などを起源としている。」
「むかしのひとは言い伝えを知っていた。」
「そこを基にして話が発展していき。」
「物語として創作するようになった。」
「最終的な起源はむかしのひとの言い伝えや伝説。」
「ロボットはチェコの伝説ゴーレムから続いて現在の形になったとされる。」

志穂。
「けっこう学問をやっているのね。」
「人は学問によって決まるから。」
「ちなみに勉強なんて基本しか身につかないわよ。」

葵ちゃん。
「自分でエピステーメー(知の仕組み)を高度化させたから?」

珂珠。
「単純なエピステーメーは確かに危険です。」
「理由を引っかけ。」
「理由を掌握して操作する。」
「常套手段。」
「高度なエピステーメー。」
「臨機応変。」
「機転が大事。」
「理由を持たない。」
「すべてにおいて自由。」
「個々によって多少異なる。」

志穂。
「普通の方法で鍛えてないってことか。」
「それは私も同じよ。」

葵ちゃん。
「いいライバルです。」

志穂。
「切磋琢磨ってこと。」

数日後。

学校にて。

紬ちゃん。
「慣れてきた?」

葵ちゃん。
「習うより慣れよ。」
「みたいな。」

雫ちゃん。
「凡愚どもめー。」
「なんて叫んでみては?」

葵ちゃん。
「それでは狂人だよ。」

紬ちゃん。
「狂人ってむかしは尊敬の的だったり。」
「魅了する要素があったとか。」

葵ちゃん。
「歴史を継承するってそういう意味かあ。」

雫ちゃん。
「意外と歴史は奥が深い。」
「多彩な構造で種類も豊富。」
「学んでいけば分かりますとも。」
「でも数か月やそこらでは把握できませんぞ。」
「専門家の世界へ飛び込まなくては。」

葵ちゃん。
「さすがに歴史通だけある・・・。」

紬ちゃん。
「ローマは一日にして成らず。」
「積み重ねて。」
「ひとつの到達点や完成系になりますよ。」

葵ちゃん。
「中々博識で。」
「ちょっと気合いが入りました。」

紬ちゃん。
「勇気がありますね。」
「女性は勇気も必要ですから。」

帰宅。

リーリエが家事を片付けていました。

両親も笑顔。

葵ちゃん。
「身分があるのに。」
「得意なのは意外です。」

リーリエ。
「身分が高いからこそ。」
「下の者に負けてはいけないのです。」

クレスケンスルーナ。
「ザコだから下の身分じゃないの。」
「なんて言ってやるのも王道。」

葵ちゃん。
「うわすごい発言。」

リーリエ。
「それに貧困の事も知りたいですし。」

クレスケンスルーナ。
「いろんな世界を知っておく。」
「まずはそれからってことで。」

葵ちゃん。
「さすがお姫様だなあ。」

貧困。
「あなた貧しい意味をお解りでないですと。」
「心も体も精神も。」
「物もお金も貧しければ。」
「この世の価値あるものたちを。」
「見分けることなどできません。」
「本当に価値あるもの。」
「わからないでしょう。」
「お金も価値がありますよ。」
「権力も価値があるものです。」
「さてさて貧困の。」
「貧しい意味は知りました?」

リーリエ。
「賞状届いていますよ。」
「同年齢の新人賞。」
「今後の活躍が楽しみだそうです。」

葵ちゃん。
「え?私に?」

クレスケンスルーナ。
「見込みがあるそうよー。」
「自惚れないでねー。」

葵ちゃん。
「あらゆる戒めを読んでおきます。」

部屋に戻ってちょっと嬉しい。

華族は物分かりが良いひとたちばかりで。

ちょっとしあわせ。

歓喜。
「さあ歌って踊れ!」
「祝いの場では戯れて。」
「喜びの時に狂え。」
「汝それに値する。」
「人というもの。」
「理に合わない連中には。」
「これを手の届かないようにする。」
「ヤツらには買えない真理と悟り。」
「あやつらには私が似合わず。」
「だがしかし。」
「我が顔を出したら歌って踊れ。」
「我は人を選ぶが。」
「誰でも買える。」

これからも頑張ります。

わたしの出だし。

そこそこ。

いいみたい。


8


お姫様と友達と志穂ちゃんと。

お散歩。

葵ちゃん。
「みんな一緒にお散歩。」
「なんだか風が気持ちいい。」

紬ちゃん。
「河原に咲く花が綺麗。」

雫ちゃん。
「自然を満喫するのっていいよね。」

クレスケンスルーナ。
「日本は自然豊か。」
「哲学者は自然に還れとか言ったわよ。」

リーリエ。
「進化論で解説するならば。」
「私達は自然発生した存在ですからね。」

クレスケンスルーナ。
「本当に人という存在はなんだろう。」

葵ちゃん。
「こういう考察って必要なんじゃない?」

紬ちゃん。
「むしろいままで公に議論されなかったのが謎です。」

志穂。
「人間性についてもあまり論じられませんし。」
「あったとしても偽善者だらけ。」

葵ちゃん。
「あれは善ではありません。」
「道徳にかなっていません。」

雫ちゃん。
「どうでもいい人間中心主義ばかりで。」
「理法を知らないのかな。」

リーリエ。
「ある意味で原始的です。」

クレスケンスルーナ。
「人は神秘的な存在というのは。」
「間違いなのかな?」

志穂。
「あれが?そんな馬鹿な。」
「自分が神だと思い込んでいる連中だよ?」

葵ちゃん。
「人が愚かになったのかも?」

紬ちゃん。
「それはまずいです。」

雫ちゃん。
「歴史は繰り返す。」
「歴史家の言葉を引用すると。」
「腐敗する可能性もある。」
「分からないうちに。」

志穂。
「それは最悪の展開。」
「人類が愚か者であるならば。」
「打たれることになるでしょう。」

紬ちゃん。
「少なくともわたしは違います。」

葵ちゃん。
「愚か者の仲間になってはいけません。」
「人はあらゆる面で宗教的ですよ。」

志穂。
「人は宗教的な生き物なのでは?」

クレスケンスルーナ。
「それは有り得ます。」
「しかしこの自然を見ていると。」
「どうにかして一体化できないかな。」

葵ちゃん。
「人について。」
「正しさについてお手本を探せば?」

クレスケンスルーナ。
「それがあると簡単になるかも。」

リーリエ。
「人類は無批判ですからね。」

葵ちゃん。
「人類に関しては批判が必要になったのかな。」

紬ちゃん。
「鳥達を見ているとそうみたいです。」

雫ちゃん。
「人類が正しくあるといいなあ。」

葵ちゃん。
「世のすべて。」
「知りたる空しきひと。」
「されど風景。」
「それと異なり。」
「人は何を思うか。」
「日々の労苦を想う度。」
「益にならぬとならずとも。」
「好きにいますと。」
「人よおもしろき。」

クレスケンスルーナ。
「無意味に歩くの何の為?」
「自然一色嗜むためか。」
「小川と花々。」
「四季を見せ。」
「それでも。」
「かなりの楽しみと。」
「解らぬ人を見かけたら。」
「蝶々小鳥と。」
「頭上越え。」
「目の見えない健常者。」

トンビ。
「空から見渡し。」
「陸の支配者は人間だと思ってた。」
「とうとう人間空を飛んだ。」
「ああなりぁわたしら。」
「見下ろすだけではないんだわ。」
「たまにはわたしのたくましさ。」
「自然界の芸術であると眺めなさい。」
「あんたらどこから来たんだね。」

黒猫。
「どうやら人間さ武器ないね。」
「いいえ強過ぎて持てないのさ。」
「それにしても勝手気ままな所は。」
「うちらより勝るね。」
「猫より自由を踏みしめて。」
「鳥のように飛び立とう。」
「そう考えているに違いない。」
「墜落するか羽ばたくか。」
「どちらかになりそうだね。」

日吉神の猿。
「オレには敵わん奴がいる。」
「人間あれは何なんだ?」
「まったく異次元とんでもない。」
「命令がなければ。」
「関わらない。」
「同じような姿だが。」
「きっと天から降りた神秘的な生き物だ。」
「オレたちサルは人間を怒らせないように。」
「常に比較させ。」
「教訓としているんだ。」

オオサギが魚を捕っている。

突き刺して食べた。

かなり鮮やかで。

華麗な捕食。

オオサギが光って見えた。

さかな。
「オイラたち。」
「食べ物なのか生き物なのか分からないって?」
「いーのいーの。」
「ただ網張って。」
「引っかかった私ら。」
「焼いて食べな。」
「いーのーいーの。」
「自然はそういうこと。」
「どう見てもいーのーいーの。」
「ほれ釣ってくれ。」

市街地の鳥マニアの庭。

九官鳥からインコまで。

いろいろ飼っている。

余程好きなせいか。

一部は公開しております。

ヨウム。
「オイ!オマエラ他の動物と何が違うのかい。」
「反論できるハズだロ!」
「日々偉そうに振る舞っているが。」
「見かけ倒しじゃナイヨナ!」
「ソノスゴサを見せてもらおうか。」
「オイラは見学見学。」
「スゴイ所をたっぷり見ては真似だけさ。」
「それでもオイラは人間ガ。」
「どのくらいやるのか知りたイゼ。」

雫ちゃん。
「これどうやって覚えたの?」

葵ちゃん。
「その道のマニアの技です。」
「きっと秘伝の限りを尽くしたのでしょう。」

志穂。
「知らない世界はあるもんです。」
「浅い知識で知った積もりでいる奴らなんていくらでも。」
「しかし専門的な知識は底なし沼。」
「深くて多彩ですもん。」

珂珠。
「わたしも入れてー。」

リーリエ。
「かわいい女性が仲間入り。」

珂珠。
「フリルスカート。」

葵ちゃん。
「ああ眩しい。」

リーリエ。
「なんてかわいい。」

志穂。
「ああ!私のアイドル。」
「ここまでハートを掴んで。」
「このような甘美なときめきが。」
「私を突き動かしていく。」

クレスケンスルーナ。
「女性も進化する?」

紬ちゃん。
「いままで一番進化しなかったのが女性だったりする?」

雫ちゃん。
「それは非科学的だ。」

公園を通りかかる。

自然豊かな道。

幼女。
「大人になったらどこ入る?」
「揃いも揃って御相談。」
「男は黙って見ているが。」
「そういう設定微妙だね。」
「パターン通りがいいのなら。」
「パターン通りが嫌いかな。」
「女も好みがありまして。」
「嫁入り好きもいらっしゃる。」
「少ない方で。」
「嫁になど出なくても。」
「ひとりで行きたい賢女もいたり。」
「嫁に入る為に女はいるもんじゃあないですよ。」
「女は良くも悪くも分からぬものだと。」
「男は感心しているようで。」
「嫁入りするもしないも。」
「どちらも正解でありますね。」

墓地は穢れのある死者が埋葬されているので。

避けました。

崇拝している人間が何かに攻撃されております。

亡霊。
「我が輩を拝むのかね?」
「ならばあの世へ連れて行ってあげよう。」
「我が輩が主人でもよろしいか?」
「どうしようも我が輩の好き勝手。」
「そなたは我が輩の奴隷に志願したのだ。」
「あの世へしつかり連れて行ってやるから。」
「待ってなさい。」
「生きたままであの世へ行こうか。」

大きな花壇のある大公園で。

目の保養をして。

みんな別れました。

それぞれやることがあるのです。

しかしこの前の。

オルフェンさんは素敵でした。

色欲。
「子供や夫婦の誓いなら。」
「密かに行う甘美なやり取りを。」
「男女に任せ溺れなさい。」
「男は虜で逃れ得ず。」
「女は玩具のようにでも。」
「それぞれの扱い滅びなさい。」
「何回警告したのか知りません。」

玩具さんでガシャポン。

たくさん置いてありました。

子供が集まって。

好みの物が欲しいと。

寄り添ってお金を出しています。

貪欲。
「ほしいほしいと。」
「尽きる事果てしなく。」
「求めて掴んで。」
「こぼれていく。」
「どうしても掴めぬ。」
「そのうち満たす事ですら。」
「失敗しては苦痛へと。」
「程々にすればいいものを。」
「度さえ超えて溺死する。」

葵ちゃん。
「理性の欠片もない。」

子供。
「僕たち本能に忠実だよ!」

憤怒。
「怒れば怒り。」
「死に至れ。」
「怒って狂い。」
「死んで行け。」
「愚者の勇気をあざけりに。」
「私は傍に立ちとうございます。」
「さあてどんな怒りを現して。」
「踊ってくれたら楽しいな。」

志保。
「あの娘は何か違う。」
「天才ではない。」
「才能とは異なる何か。」

嫉妬。
「他人が手中に納めたら。」
「自分の取り分無視をして。」
「あの手この手で欲しいのよ。」
「自分の取り分無視をして。」
「手を出そうと伺って。」
「自分の取り分逃げていく。」
「あなたものは要らなくて。」
「他人の物は欲しいのよ。」
「それは盗人似ているよ。」

志穂。
「なんですか貴様。」
「消えなさい。」
「お前の理屈など。」
「思い通りになるものばかりじゃない!!」

葵ちゃん。
「自由かあ。」

自由。
「勝手に気ままにやりたければ。」
「わたくしの元に来なさいな。」
「自由と称して堕落することも。」
「立派になることも可能だもん。」
「あなたの自由は何の為?」
「この世の節理に縛られたくないと。」
「文句を言ったの誰かしら。」
「わたくしの元へ来なさいな。」
「あなたの自由にしてやります。」
「しかし自由の結果は。」
「いつでもあなたの責任です。」

葵ちゃん。
「今日は不思議な歌があるような。」
「ほんとなんだろう。」

今日はみんなと自然を散策。

健全で健康なひとときを過ごしました。


9


巨大クルーズ旅客船。

名古屋港に寄港して。

不審者がいくつかいるとのことで。

調査の依頼が参りましたよ。

精鋭部隊が組まれて。

少数精鋭で調査を引き受けることに。

クレスケンスルーナ。
「どんな細かい事もチェックよ。」

リーリエ。
「不自然な所は特に念入りに。」

葵ちゃん。
「暗黒のオーラを感知しています。」

クレスケンスルーナ。
「どこ?」

葵ちゃん。
「貧しそうな服装をしている傾向がある。」

クレスケンスルーナ。
「追跡してみましょう。」

味方の魔法使い。

不審者と戦闘になりました。

追跡していた不審者。

振り向きざまに攻撃してきますが。

エネルギー弾を打ち払いましたよ。

不審者逃げる。

ヘリコプターがやってきたみたい。

船内で局地戦かな。

クレスケンスルーナ。
「あんたまた!」

フィロー。
「仕方がないのです。」
「ただ操られて。」
「私を救ってください。」

リーリエ。
「容赦はしませんけれど。」

モナ。
「政治家の婦人を人質にさせてもらう。」
「民間人もだ。」

クレスケンスルーナ攻撃。

あまりに重い攻撃で。

モナ吹っ飛んでしまう。

フィローがエネルギー波を浴びせてくる。

クレスケンスルーナ。
「直撃!?」

範囲が広くて避けられない!?

葵ちゃん跳ね返す。

フィロー。
「この娘侮れない。」

葵ちゃん。
「戦いには慣れました。」

リーリエが背後にまわってきて。

フィローと鍔迫り合い。

クレスケンスルーナの重い攻撃。

エネルギー波を増幅して解放。

クレスケンスルーナ後ろに仰け反る。

フィローが追撃。

しかし葵ちゃんがスピキュールを当てました。

フィロー。
「うっ!?」

モナ。
「あんたら援護。」
「作戦失敗。」

狂信者。
「了解。」

異端者。
「後は任せろ。」

クレスケンスルーナ。
「こいつら!!」

異端者。

鉄の棒で攻撃。

クレスケンスルーナが斬りかかる。

いざ討ち合うと。

大きく仰け反り。

異端者吹っ飛ばされてダウン。

狂信者。

ハンドガンで攻撃するも。

リーリエ。

手の平を前方にかざすと。

弾丸が跳ねていく。

異端者。
「前方からは抜けない!?」

後ろから葵ちゃんに斬られて。

異端者ダウン。

将校を追いかけますが。

既に脱出しており。

足止めされたものの。

掃討戦に移行し。

すべての敵兵を排除。

正統派の勝利に終わりました。

クレスケンスルーナ。
「あおいちゃんナイス!」

葵ちゃん。
「充分にやれました。」

リーリエ。
「さすがね。」
「しかし敵さん。」
「単純な攻撃を仕掛けたわ。」

葵ちゃん。
「報道させて印象操作とか。」
「目的が別にあるとか?」

クレスケンスルーナ。
「あっ!それだ。」

リーリエ。
「図星。」
「それだよ。」
「報告しなきゃ。」

もちろんニュースで。

不審な点がありましたが。

放送倫理に撃破されましたよ。

他にもいろいろ目論見があったようで。

船の占領は建前だったようです。

思ったより高度な技をかけてきます。

しかし。

ディーミディウム。

一時期は最盛期を誇りましたが。

必衰の理。

少しずつ弱体化しているようで。

自然災害としての役目を果たしたら。

全滅してしまうかもしれません。

儚い歴史に華を添える。

捨て駒ですかね。


10


公園。

ハトたちと戯れて。

かわいいですね。

健気で自然体。

ハトの魅力にハマりました。

クレスケンスルーナ。
「見てみて肩に止まった。」

葵ちゃん。
「掴んでみた。」

リーリエ。
「あんまりベタベタ触らないように。」
「有害な菌を保有している場合もありますよ。」

クレスケンスルーナ。
「まあ免疫力なめんな的な。」

葵ちゃん。
「手はきちんと洗おうね。」
「衛生管理者の助言は格別です。」

何者かが遠くから覗いておりました。

帰ろうとしている時。

あのポーカーフェイスのスーツ姿。

シュルツが現れて。

クレスケンスルーナ。
「今度は正々堂々とやろうって?」
「とっても男らしいと思うわ。」

シュルツ。
「いや取引があって。」
「こっちのデータとそのフロッピー。」
「交換できないかと。」

リーリエ。
「相手に信用されるやり方をしてください。」

シュルツ。
「ではこちらをまず渡すから。」
「その上で交渉するとしましょうかね。」

マイクロディスクを差し出してくる。

携帯ゲーム機のような小さな端末を取り出し閲覧。

クレスケンスルーナ。
「本部と連絡してみる。」

シュルツ。
「こっちとて損ばかりするのは御免です。」
「無益な戦いはしませんよ。」

リーリエ。
「それまで背後を取らせて頂きます。」

葵ちゃん。
「なんか大人の駆け引きなのかな。」

10分後。

本部と連絡して相談。

フロッピーくらいは渡してもいいと判断され。

レアな情報と引き換えに。

交渉成立。

シュルツ。
「これ以降贔屓にしてくれると助かりますぞ。」

クレスケンスルーナ。
「使える奴だな。」

リーリエ。
「さて早くお逃げなさい。」

シュルツ。
「こいつはおまけ。」
「さらば。」

USBをドロップしていきましたが。

こちらは軍事情報でしたよ。

なんでもディーミディウムと異端者は。

一緒に山荘に立て籠もっているらしく。

偵察のち特殊部隊の攻撃が計画されています。

既に主力部隊は撃破されていて。

数日後には本隊を攻撃。

散り散りになったようです。

自宅にて。

クレスケンスルーナ。
「この小さな山荘に珍品があるんだとか。」
「占領されている。」

リーリエ。
「仕掛けてみます?」

葵ちゃん。
「わたしも参加していい?」

クレスケンスルーナ。
「もちろん。」
「フォローお願いね。」

リーリエ。
「オルフェンが来てくれますよ。」

来客。

オルフェン。
「これはお姫様。」
「私が特務部隊の指揮官です。」
「政府の命令通りに。」
「小さな山荘くらいなら。」
「珍品目当てに軍を動かす所存。」

葵ちゃん。
「やっぱりかっこいいです。」

オルフェン。
「女性が言うなら間違いない。」
「けっこう決まる格好。」
「苦労したものだ。」

クレスケンスルーナ。
「それでは作戦開始に準備するね。」

作戦決行日。

準備のち出発。

味方部隊と合流。

小さな山荘がありまして。

一個小隊が籠城しております。

特務部隊は10人。

戦力としては同等。

オルフェン。
「薄暗い。」
「視界もまだ効く。」
「夜までには決着をつけよう。」

リーリエ。
「特務部隊が攻撃を開始しました。」

葵ちゃん。
「援護します。」

クレスケンスルーナ。
「もう戦闘がはじまった。」

フィロー。
「またお会いできて光栄です。」

葵ちゃん。
「そんな過激派になぜいるのですか?」

フィロー。
「そうさせたのは衆愚です。」

葵ちゃん。
「歪んでいる?」

フィロー。
「子供の頃から嘘ばかり。」
「意味不明な価値判断を見て育ちました。」
「ルサンチマンに説教されたことも。」
「人間自体が災難でしたよ。」

葵ちゃん。
「そんな連中とは絶縁してやって。」
「世の中の馬鹿という馬鹿に行き当たり。」
「荒れてしまうのも無理はないです。」

フィロー。
「私を救ってください。」

葵ちゃん。
「私は偽善的な人助けはしないのです。」

クレイモアを取り出して。

葵ちゃんの攻撃。

フィローのサーベル。

華麗な剣捌き。

ステップが軍隊徒手格闘での特有な動き。

葵ちゃん。

不思議な魔法で。

自分の蜃気楼を見せて。

姿が歪んで見えるように工夫。

フィローが補足できない。

クレイモアでサーベルを弾く。

フィロー退却するも。

リーリエが側面から飛び出して。

フィローに寝技をかけて捕獲した。

葵ちゃん。
「戦況は?」

リーリエ。
「敵が逃げて行っている。」
「もう勝利よ。」

傭兵モナ。
「貴様らー!」

オルフェン。
「おおっと。」
「暗黒の世界に招待しよう。」

特定範囲が闇に染まる。

視界があまり無い。

傭兵モナは退こうとする。

闇の中から黒く紫の武器が飛んで来て。

防戦一方になる傭兵モナ。

敵兵援護。

しかし敵兵は玉砕。

傭兵モナはなんとか逃げ延びた。

クレスケンスルーナ。
「勝鬨ってわけ。」

葵ちゃん。
「戦果があった。」

リーリエ。
「上出来よ。」

オルフェン。
「敵の魔法少女を捕らえた?」
「いい仕事だな。」

葵ちゃん。
「きゃあ。」
「あなたのファンですからね!」

オルフェン。
「オーケー。」
「けっこう好みだよ。」
「そういう健気な女の子。」

支援部隊によって撤収。

すぐに。

捕虜にしたフィローという魔法少女。

呪術によって操作されていた女の子だったそうです。

裁判のち。

保護されました。

だけれど戦闘力が高くて。

即戦力として期待されちゃったりも。

局地戦が続く中。

連日の消耗を見せるディーミディウム。

終戦の目途は立っています。


11 


古城の中にて。

傭兵モナ。
「ということで集まってもらったのは他でもない。」

異端者。
「もちろん大作戦があるのだな。」

狂信者。
「逆転するのか?」

傭兵モナ。
「幹部のお前らを捕らえて投降する。」

兵士が取り囲んで幹部を拘束。

異端者。
「そんな馬鹿な・・・。」

狂信者。
「同志だったはず・・・。」

傭兵モナ。
「スパイってこと知っていたか?」
「最初から計画した通りだったよ。」

異端者。
「ハメられた・・・。」

狂信者。
「思えば不審な点が少しあったな・・・。」

兵士。
「車の手配が完了しました。」

傭兵モナ。
「では司令部に出発だ。」

モナは異端者の幹部を複数拘束。

司法取引に出ましたが。

司令部とスパイの協定を結んでおり。

ほとんど無罪が確定していますよ。

2か月で解放。

オルフェン。
「迎えに来てやった。」

モナ。
「学生時代のように。」
「久しぶりにハメ外すか?」

オルフェン。
「ここは謹んで。」
「喫茶店で珈琲でも。」

同時期に。

保護されたフィローが復帰。

魔法使いが術を解いたら。

正常な女の子に戻ってくれました。

保護施設。

フィロー。
「仕返ししたい。」

オルフェン。
「ほう。」
「利害が一致しているな。」

モナ。
「こき使った詫びだ。」
「受け入れるよ。」

フィロー。
「嬉しいです。」

三人組の傭兵部隊が結成されましたね。

三人組で新しい戦いに出向くことに。

理性。
「あなたの理性と感情。」
「さてさてどちらが勝ちますか?」
「感情に身を任せ。」
「理性を捨てて行くのかい?」
「理性は人らしき。」
「すべてを与える贈り物。」
「感情論に走り逝き。」
「遂には愚かな人間仲間入り。」

感情。
「義による怒りは別物で。」
「私は本能そのまんま。」
「私の元へいらっしゃい。」
「古代の教訓お忘れか。」
「怒りは敵と思え。」
「貴重な訓戒無駄にして。」
「私の元へ来なさないな。」
「私は歓迎致します。」
「あなたを獣に突き落とせ。」

クレスケンスルーナ。
「日本文化を知りたい。」
「秋葉原行きたい。」

葵ちゃん。
「いつか言い出すと思って。」
「下調べは済ませているよ。」

リーリエ。
「さすがです。」

葵ちゃん。
「ただ資金が。」

クレスケンスルーナ。
「ポケットマネー。」

葵ちゃん。
「完了。」

新幹線で。

秋葉原。

はしゃぐクレスケンスルーナ。

早速。

メイドさんを見つけました。

クレスケンスルーナ。
「はれ?路上にいるの?」
「主人は?」

葵ちゃん。
「日本ではアイドル店員なんです。」

クレスケンスルーナ。
「あーそうか。」
「あれはなに?」

葵ちゃん。
「ゴスロリです。」
「元々は西洋のドレスだと言われています。」

クレスケンスルーナ。
「珍しい。」
「私の所ではあまり見ない華やかさ。」

リーリエ。
「着ぐるみですか。」
「あれは。」

クレスケンスルーナ。
「マスコットだー。」

葵ちゃん。
「こちらにメイドカフェあります。」

クレスケンスルーナ。
「趣向が違うのかな?」

メイドカフェに入ったら。

メイドさん。
「お帰りなさいお嬢様。」

クレスケンスルーナ。
「それ言われ慣れてる。」

メイドさん。
「にゃんにゃん!?やりましょ。」

クレスケンスルーナ。
「こんなへんてこダンスをしろと?」
「道化師みたい。」
「おもしろーい。」

リーリエ。
「日本では召使い。」
「道化師なのですか?」

葵ちゃん。
「遊びです。」

リーリエ。
「変わった趣味で。」
「しかし美形だらけなのが不思議です。」
「これは知り合いにお見せしたら。」
「求婚でもありましょう。」

メイドカフェで踊って。

次に。

アニメイト。

クレスケンスルーナ。
「アニメ?」
「芸術作品ってこと!?」

葵ちゃん。
「大衆向けだそうです。」

クレスケンスルーナ。
「美しいものでもありますの?」
「古き良き絵画の集まりとか。」
「金色の鎧?」

葵ちゃん。
「絵画みたいではないです。」
「デジタルみたいなコピー?」

クレスケンスルーナ。
「絵画をコピーしても。」
「本物特有のオーラはありません。」

葵ちゃん。
「見ればわかります。」

クレスケンスルーナ。
「おおっと少し芸術とは。」
「言えるものではありません。」
「見なかった見なかった。」
「こっちのかわいいカジノマシン。」
「くるくるまわして手に入れた?」
「かわいい品物もあるんですね。」

葵ちゃん。
「品がないものは見ないほうがいいかも。」
「立ち去ろう。」
「芸術作品は少数派。」

クレスケンスルーナ。
「しかし窮屈な街ですね。」
「人がいっぱいいるもので。」
「わざわざなんで。」
「こんなに集まるのです?。」

リーリエ。
「私は開放的で。」
「フリーダムな都市が好きですね。」
「ヴェネツィアなんて綺麗です。」
「ここはちょっと薄汚い。」
「素敵な物が台無しです。」

葵ちゃん。
「想定外でした。」
「美的感覚。」
「道徳法則をお持ちとは。」
「汚いものまで見せちゃった?」

クレスケンスルーナ。
「いいえ。」
「他山の石。」
「でも素敵な物もたくさんありました。」
「汚い所を排除すれば。」
「あとは簡単そのものです。」

新幹線の車内で。

東京を巡って手に入れた。

日本のお菓子。

気に入ってくれました。

帰還。

葵ちゃん。
「そういえばホームステイ。」
「もうすぐ帰っちゃうんだよね?」

クレスケンスルーナ。
「いいえ。」
「浜松医科大学に特別入学するの。」

葵ちゃん。
「え!?名門じゃなくて?」

クレスケンスルーナ。
「そこでは知り合いと親族が多くて。」
「友達も在籍しているの。」
「条件が整っているし。」
「無理に世界の大学に行こうと思わない。」

リーリエ。
「クレンズは本物の医療を学びたいんです。」
「医は仁術。」
「そんな教師を発見したのです。」

葵ちゃん。
「すごい独特。」

クレスケンスルーナ。
「医は仁術。」
「そのひとが教えてくれたから。」
「そのひとに教えてもらう。」
「そんなこと言う教師はまったくいないから。」

葵ちゃん。
「素晴らしいです。」
「応援するよー。」
「ということは?」

リーリエ。
「はい。」
「まだ居させて頂きます。」
「庶民の生活も中々知りました。」

クレスケンスルーナ。
「民の目線に立てば見えてくるもの。」
「もう少し一緒にいるよ。」

葵ちゃん。
「それは嬉しいな。」
「私の家が華やかです。」
「贅沢三昧私の青春。」

クレスケンスルーナ。
「うふふ。」
「意気投合。」
「これをあげるね。」

記念金貨。

イギリス2019年発行英国プルーフ金貨セット。

プルーフ金貨のセット。

コナンドイル生誕160周年記念シャーロック・ホームズ金貨。

ノルマンディー上陸作戦75周年金貨。

チャールズ2世時代の貴重資料であるサミュエル・ピープス日記の最終日から350周年を記念する金貨。

ヴィクトリア女王生誕200周年金貨。

ウェッジウッド社創立260周年記念金貨。

葵ちゃん。
「え?これ?」

クレスケンスルーナ。
「由緒ある家柄なんでしょ?」
「遠慮する理由はないわ。」

葵ちゃん。
「そうだよね。」
「見せてくる。」

両親は受け取りました。

名誉ある事ですし。

遠慮はしません。

この頃からでしょうか。

葵ちゃん。

真面目に生きようと決心して。

これまでの堕落した生き方を改めました。

友達と神社巡り。

葵ちゃん。
「七福神の一柱。」
「恵比寿様(蛭子様)の社殿を見つけました。」
「鳥居の前にある看板に書いてあったんです。」

紬ちゃん。
「それは運命なんだわ。」

雫ちゃん。
「きちんとお伝えしよう。」

国語辞典で。

祝福を引いてみたら。

幸福を祈ること。

神様から幸福を与えられること。

こう書いてあったのを知っていましたので。

三人でその通りにしました。

自分の重荷は背負っていきたいと思い。

そもそもその他の余計な重荷は要らないです。

猿田彦大神を見つけました。

これからの旅路は東海道のように見えますが。

ゴールなんてあるのかな。

私はこれまでの生き方を改めて。

いつの間にか友達に囲まれて。

決意を新たに。

葦原の中つ国にて。

独立へと。


12


巫女さんのアルバイト募集。

とのことで。

応募しましたら。

研修に出向いて教わります。

でも慣れていて。

体術もあるもので。

あっさり通過で就職です。

期間が設けられていて。

それまでお勤め致します。

わたしはいろんな雑務をこなしますが。

いろんなひとが噂を訪ね。

相談押し寄せ。

助言もけっこうできました。

志穂。
「あんた巫女服かわいいわ。」

葵ちゃん。
「どうもです。」

雫ちゃん。
「似合っている。」
「これこそ女性だー!」

紬ちゃん。
「神聖な女性ですね。」

葵ちゃん。
「私は清らかで居たいです。」
「なるべく清潔にするとします。」

なんか呼び出されて。

撮影会。

巫女服で模造刀を持ってポーズ。

雑誌の取材で。

記者が私に目をつけて。

依頼したそうです。

自分にうっとり。

かわいいかな?

難なく終えて。

お正月にも。

旗日にも。

来てほしいと依頼されちゃいました。

葵ちゃん。
「わたしは鼎巫女?」
「巫覡でしょうか。」
「かむなぎ。」
「神和で神を和やかにする者の意。」
「かうなぎ。」
「かみなぎとも。」
「神に仕える神職も意味している。」
「多くは女性で。」
「個人主義な傾向にあるみたい。」
「ひとりで活動してもいいのかな?」
「最近はかわいい巫女になれました。」
「これこそ女の子。」
「私なりの女性像。」
「きっと見つけてみせますよ。」
「私なりの女性に。」
「到達したい。」

神棚で礼拝。

休日。

珂珠さんとお茶してます。

屋敷にて抹茶。

珂珠。
「けっこうやれているようです。」
「通用していますよ。」
「むかしからの鍛錬のおかげですか?」

葵ちゃん。
「そうみたいです。」
「思った以上に通用しています。」
「魔法少女をきっかけに。」
「女性として飛躍したい。」

珂珠。
「いい心構えです。」
「向上する精神は大切です。」

家に帰ると。

姫ちゃんは。

自宅学習をしておりました。

さっき。

特別講師の元に居て。

みっちり仕込んで貰っていたそうです。

クレスケンスルーナ。
「おお!ちょっと取り込み中。」

葵ちゃん。
「またあとで。」

私の家では。

かわいい女の子を見放題。

女の子が好きなんです。

ちょっと嬉しい。

姫ちゃんを見ていたら。

ますます女の子が好きになりました。

百合が咲いちゃう季節かな?


13


夏の訪れ。

太陽照らす海の傍。

浜名湖の南方。

港の近くは絶好の釣りスポット。

浴衣姿の珂珠さん。

華族ナンバー3。

ロリータ系の服装で。

乙葉(おとは)さんとで。

友達勢ぞろい。

一緒に来ましたよ。

乙葉。
「乙葉だぞー。」
「車での移動なら任せなさい。」

雫ちゃん。
「戦国武将がデザインされた車に乗っている。」
「たまらんわあ。」
「車内にも歴史的なアクセサリーがいっぱい。」

紬ちゃん。
「痛車と呼ばれるらしいですけれど。」
「中々その手の通ですねー。」

乙葉。
「調子に乗ってやってしまったのだー。」

クレスケンスルーナ。
「これ美術品みたいでいいわね。」
「うちにも車が数台あって。」
「描いてくれる?」

リーリエ。
「それは多分。」
「芸術的であればステータスになりますね。」

珂珠。
「車もけっこう改良されていて。」
「車検通るのかしら。」

乙葉。
「正規品でのチューニングなのだー。」
「通るかどうかは考えてないぞー。」

雫ちゃん。
「いや考えてください。」

珂珠。
「近くに迫ったら。」
「部品を元に戻すでしょう。」
「考えて行動するひとじゃないから。」

葵ちゃん。
「直感で動いているみたい。」

志穂。
「ああよく当てられたわね。」
「そういうひとだから。」
「個性が強いから気を付けて。」

珂珠。
「到着。」
「装備よしです。」

乙葉。
「どうやってかっこよく駐車しようか。」

紬ちゃん。
「いやそんな事やらないでください。」
「普通でいいんです。」

珂珠。
「イタズラ好きなのもこのひとの特徴。」

降車。

乙葉。
「ビークルを確保してくる。」

珂珠。
「わたしたちは普通に釣りをしようね。」

クレスケンスルーナ。
「日本の魚ってどんなもの?」

リーリエ。
「かっこいいらしいです。」
「大抵は先が尖っていて。」
「巨大でパワフルな魚も普通にいるとか。」

葵ちゃん。
「それはカジキとマグロです。」
「魚についてはこれから見られますよ。」

乙葉さんは別行動へ。

釣りを楽しむ少女たち。

近くの森林隠れてね。

昆虫たくさん展開中。

セミ。
「ただ鳴いてます。」
「そりぁそうだ夏だもの。」
「私たちがいないと夏も寂しい。」
「ただ鳴いてます。」
「何が悪いのですか?」
「これが自然と言わんばかり。」
「ただ鳴いてます。」
「人間に捕獲されても。」
「夏ですからね。」
「潔く散ります。」

スズメが近くをトコトコ跳ねている。

葵ちゃん。
スズメをすず。」
「こう言って中々かわいいものです。」
「冬には食べ物に困るだろうと。」
「足してやりました。」
「彼らは在り処を知っているようで。」
「痩せているくらいなものです。」
「いつもより少ない食物で。」
「厳しい冬をいとも簡単乗り越える。」
「野山が養い自然の営み。」
「見てごらん。」
「人は手本を見つけたものです。」

イシダイが何気に泳いでいる。

浮上したり潜水したり。

挙動不審。

葵ちゃん。
「行ける?」

クレスケンスルーナ。
「あれがイシダイですか。」
「アタックするのは無謀そうだわ。」

志穂。
「場所が場所で行けないわ。」

葵ちゃん。
「放っておこう。」

志穂。
「うわカサゴ。」

リーリエ。
「あらまあ。」
「魚でも鎧武者のように。」
「着飾りたいのですね。」

珂珠。
「詩的な事を言う前に。」
「さっさと海に投げちゃって。」

志穂。
「投棄。」
「リリース。」
「釣った魚は食べるつもりはない。」
「バケツに入れたら返すのみ。」

葵ちゃん。
「終わり際に餌の塊を放り投げる。」
「海を知るのなら。」
「水の中も見渡せます。」

雫ちゃん。
「よし釣れた。」
「根性。」

紬ちゃん。
「体全体を使うように。」
「効率よく動きますと。」
「3倍くらいの力も出ます。」
「魚くらいなら負けません。」

再びイシダイ。

きわどい。

アタックするも捕獲ならず。

乙葉さん。

船を出して来ました。

友人の船を借りたようです。

乙葉。
「舟遊びしよう。」

珂珠。
「これが今回の目玉ってね。」

葵ちゃん。
「さすがです。」
「真面目に遊ぶのですか。」

志穂。
「私は金槌。」

珂珠。
「ライフジャケットをしておいて。」

志穂。
「浮き輪も?」

珂珠。
「備えあれば患いなし。」

クレスケンスルーナ。
「水平線。」
「日本は美しい場所がたくさんですなあ。」

葵ちゃん。
「天地創造の。」
「造形美。」
「偶然出来た地形ではないですよ?」

クレスケンスルーナ。
「あらま人知を超えてる。」
「さすがに畏怖したわ。」

志穂。
「あんたらやるじゃない。」
「けっこう釣れている。」

雫ちゃん。
「魚を知れば漁は簡単。」
「実力ってヤツ?」

紬ちゃん。
「奥義極めたりー。」
「なんてー。」

志穂。
「そんなに深い物事なのね。」
「魚。」
「たまらない。」
「もっと見ていよう。」

雫ちゃん。
「そろそろリリース。」
「弱ってしまう。」

志穂。
「さあ海に帰りたまえ。」
「食べない猟はしないもの。」

紬ちゃん。
「猟は食べるために行うもの。」
「遊びであればリリースが当然ですもん。」

乙葉。
「あっ操作忘れた。」

珂珠。
「そんな馬鹿な。」

乙葉。
「マニュアル見てくる。」

リーリエ。
「なにをやっているんです。」

乙葉。
「なるほど。」
「しばらく操縦していなかったから。」

珂珠。
「運転手が駄目になったらどうすんの。」

乙葉。
「いや違う。」
「魚群探知機。」
「新しく搭載されてるから。」

珂珠。
「そっち?」
「マグロ漁船なの?」

乙葉。
「どうせなら大物仕留めたいじゃん。」

珂珠。
「そんな大事業。」
「ここでやらないで。」

乙葉。
「狙うだけ狙ってみよー。」

葵ちゃん。
「なにこの魚。」

志穂。
「知らない。」
「焼いて食べればいいと思うよ。」

乙葉。
「魚であればとりあいず焼いて食べればいいの。」

リーリエ。
「そんな単純なものではないですよ。」

クレスケンスルーナ。
「あはは。」
「真顔で冗談言うんだから。」
「これが生きた魚ですか。」
「おもしろい生物です。」

日が暮れる前に帰還へと。

お戯れ。

葵ちゃん。
「蝋燭の火とて。」
「吹けば消えるは儚さよ。」
「夜を彩る炎よ。」
「人も同じくこうなるか。」
「夜明けの船出。」
「揺蕩う船のよう。」
「人もこうして海に出て。」
「これは船の中。」
「クルーズ船の中で灯してます。」

乙葉さんの車で帰宅。

乙葉。
「またねー。」
「次はジェットコースターがいい?」

雫ちゃん。
「戦闘機みたいのにして。」

乙葉。
「了解。」
「宇宙へ飛ぶ気持ちでいなさいな。」

みんな帰宅。

葵ちゃん。
「ちょっと休憩。」

クレスケンスルーナ。
「おおっと。」

葵ちゃん。
「ひゃっ。」

抱きしめられて。

そのまま寝転がる。

しがみ付いて離れない。

葵ちゃん。
「気持ちいい。」

クレスケンスルーナ。
「わたしもだよ。」

抱きしめられて。

そのまま寝ちゃった。

起きると目の前にリーリエ。

食卓に並べられた。

暖かい食事。

今日の夜はなんだか。

パーティーみたいですけれど。

外を見ると怪しい雰囲気。

影がそこら辺にて。

姿がちらり。

不審者でもいるのかな。

怪しい空気で満ちています。

なにやら。

遠くの方にランプが見えました。

噂。
「これは知らんでしょう。」
「噂も時には計略に。」
「用いる事もできますよ。」
「判断材料も。」
「憶測のみで語ります。」
「頭の悪い推理にて。」
「私はひとりで歩き。」
「いろんな人を訪ねます。」
「さてさていつになったら。」
「自分の頭の悪さに気付くやら。」
「馬鹿も見飽きた頃だけれど。」
「根拠の無い事理由にするさ。」
「阿保どもめ。」

道化師。
「根拠の無い話を信じて。」
「踊らされる人形だと。」
「お前は確かに言いました。」
「道化の仲間に入るなら。」
「自分が馬鹿だと認めなさい。」
「他人の嘘でも本当でも。」
「まかり通った世の中だ。」
「人形になるのもオチだがね。」

噂。
「みんな揃って気が触れて。」
「ずらっと並べて安売りだ。」
「愚かな人間たくさんで。」
「これでは足の踏み場もないですな。」

道化師。
「動物よりも優れてる。」
「そんなのあれ見りぁ幻想だ。」
「お前さんらは人間と。」
「猿の区別もつかんのかい?」

噂。
「そのような滑稽な。」
「皮肉の限りを尽くしたね。」
「それではこれらを。」
「いろんな人に尋ねては。」
「彼らに伝えておくんだよ。」

道化師。
「よろしくな。」
「馬鹿の相手は貧乏くじ。」
「あんたは随分と。」
「損をしたがるお方だね。」

噂。
「全員に。」
「屈辱を差し上げましょう。」
「こんなふうに売り込んで。」
「たまらず手を出し損害だ。」
「俺は損というより。」
「借金を作ってやるものだ。」

道化師。
「こんなの踊らねば。」
「こっちも気違い仲間だね。」
「そろそろ君に借金に。」
「貸して欲しいと強請ってる。」
「みんなの所へお行きなさい。」

噂。
「私が人形そのものに。」
「人を狂わせ遊んでます。」
「とどのつまりは馬鹿共の。」
「悪徳高利貸しでいたしんす。」

謎の気配が消える。

静かな夜間。

不気味な歌がささやいて。

去っていくのは人の世の。

池に映るは満月を。


14


今日は雨の日です。

ぽつぽつ降り注いで。

空気が清潔。

木魂。
「雨の日を。」
「楽しむことすらできません。」
「大人の意味を間違えた。」
「雨の日を楽しむは。」
「熟練たちの道楽だ。」
「若い連中雨の日は。」
「なんにもできずにやり過ごし。」
「当たって遊ぶは喜びの。」
「天の恵みと知らずかな。」
「小物は雨と罵るが。」
「詩人は雨と舞い踊り。」
「当たって楽しむ季節での。」
「小物の悪罵と雨の歌。」

葵ちゃん。
「雨の日ですねー。」

紬ちゃん。
「恵みの雨は楽しむに限ります。」

雫ちゃん。
「帰ったらテラスで楽しむとする。」

葵ちゃん。
「この爽やかな雨の空気。」

紬ちゃん。
「癒されますね。」

雫ちゃん。
「雨のしずくが跳ね返る美音。」

葵ちゃん。
「菓子パンをどうぞ。」

紬ちゃん。
「雨の日の美しさがわからない人っているの?」

葵ちゃん。
「いるらしいです。」

紬ちゃん。
「信じられない!」

雫ちゃん。
「わたしも信じられないです。」

葵ちゃん。
「少し雨にあたってみる?」

紬ちゃん。
「濡れない程度にしましょう。」
「許容範囲で。」

学校の玄関から。

少し出て。

雨にあたってはしゃぐ。

志穂。
「美麗!雨傘少女!」

葵ちゃん。
「なんて斬新な。」

雫ちゃん。
「雨のしずくが・・・。」
「わたしたちを祝福しているみたい・・・。」

紬ちゃん。
「素敵です。」

志穂。
「わたしは雨を歓迎。」
「たまにはいいじゃない?」

葵ちゃん。
「雨はわたしたちを祝福。」

雫ちゃん。
「ああなんて美しいひととき・・。」

今日は雨を観賞してます。

レインコート。

ワンピースみたいなかわいい服装。

下校して。

庭で雨を満喫。

夕方でしょうか。

晴れてきて。

ギンバトが舞い降りました。

ギンバトは何やらしきりに鳴いてます。

特徴的なかわいい鳴き声。

葵ちゃん。
「ではこのパンを召し上がれ。」

クレスケンスルーナ。
「うわっ!かわいいお客さん。」

ギンバトちゃんは手に乗せたパンを。

一生懸命頬張ります。

ギンバトちゃんはお礼に。

なでなでさせてくれました。

葵ちゃん。
「かわいい。」
「きれい。」

クレスケンスルーナ。
「どこかで飼われているのかな。」

葵ちゃん。
「放し飼い?できるの?」

リーリエ。
「通常は無理でしょう。」
「何か仕掛けがあるんです。」

ギンバトちゃんはなでなでされまくると。

とことこ歩いてから。

飛び去って行きました。

しばらくすると。

乙葉さんが歩いてきましたよ。

ギンバトちゃんは乙葉さん目がけて。

肩に着地。

乙葉。
「久しぶりに外で飛んだからねー。」
「感覚忘れてたみたい。」

クレスケンスルーナ。
「どんな仕組み?」

乙葉。
「ふっふー。」
「キスしてくれたら教えてあげる。」

クレスケンスルーナ。
「遠まわしに教えないよーだ。」
「そんな事言ってるー。」

乙葉。
「魔法もこのような分野まで及ぶもの。」
「科学と魔法は現在。」
「融合を開始してまーす。」

クレスケンスルーナ。
「そういうわけか。」

葵ちゃん。
「そこまで応用できるのかあ。」

乙葉。
「というわけでキスしていいよね?」

クレスケンスルーナ。
「それは約束が違うでしょう。」

乙葉。
「そうですよー。」
「証明書もないからー。」

ルンルン。

帰っていきました。

ボサッ!!

ずんぐりしっかりとした音。

お次の来客はカラスちゃんです。

カラスちゃんはカーカー鳴きながらおねだり。

パンの欠片。

屋根の上に放り投げると。

カラスちゃんはゲットして飛び去っていきます。

葵ちゃん。
「今日はお客さん多くていいね。」

リーリエ。
「賑やかですよね。」

葵ちゃん。
「なんかいろいろです。」
「不思議な世界。」

虹が空に現れ。

夕方に。

雨もたまにはいいものですね。

自然の恵み。

満喫です。


15


満面の星空広がる。

輝きの夜。

ふたりの少女は共に抱き合い。

星を見つめる。

志穂ちゃん・・・・きれいだね。

葵ちゃんもきれいだよ・・・・。

志穂ちゃん・・・。

葵ちゃん・・・・。

ふたりは優しくキスをかわした。

志穂。
「きゃぁぁぁぁ!!」
「なんてこと書いてるの!!」
「わたしのファンサイト!!」

雫ちゃん。
「見つけた。」

紬ちゃん。
「なんか知らないけれど。」
「有名なんだねー。」

葵ちゃん。
「ちょっといいかも。」

志保。
「いいんかい。」

紬ちゃん。
「男の子の考えてることって理解できない。」

午後の授業はグダグダ。

居眠りをしている人が続出。

先生。
「ほら!そこ!」

先生がチョークをまるで誘導ミサイルのように。

ピンポイントでおでこに当てる。

先生。
「ほら!そこも!」

次々とチョークを当てていくが。

途中から大外れ。

失笑される。

そして。

先生はあることに気が付いた。

先生。
「あら・・・?」
「チョーク全部投げちゃった・・・。」

先生はこそこそとみっともないポーズで。

チョークを回収。

何事もなかったかのように授業を再開した。

生徒。

一部失笑。

先生。

生徒から抗議を受けたよ。

あーあ。

トレーニングの時間。

志穂ちゃんと雫ちゃん。

2人は勢いよくグラウンドに出ると。

仲間が待つ場所に直行する。

その場所ではドッジボールのコートが作られていた。

掲示板には課題を提示した資料があり。

先生は課題を与えると。

遠くから傍観。

最初は統率者がいない群れです。

次に名乗り出たリーダーが駄目なもので。

志穂ちゃんがさっさと仕切って。

ドッジボールが開始。

雫ちゃん。
「いざ勝負。」

志穂。
「はい開始。」
「行くわよ。」

開始早々。

志穂ちゃんが鋭いボールを投げて。

雫ちゃんのチーム。

ひとりやられる。

負けじと反撃するものの。

あっさり取られる上に。

志穂ちゃんのボールは速い。

キレがあり過ぎて誰も取れない!

雫ちゃんのチーム。

あっという間に壊滅。

葵ちゃん。
「頑張ってー。」

紬ちゃん。
「研究しなくちゃ。」
「次の対戦で私のチームが対戦する。」

雫ちゃんが反撃。

投げ合いに。

確実に仕留める士気の高さ。

雫ちゃんのチームは。

弱い選手が脱落しますと。

動きが良くなりました。

こぼれ球を拾った雫ちゃん。

柔らかいが。

正確無比なボールを投げる。

変化球だった!?

1人にクリーンヒットするが。

当たったボールを素早く拾った志穂ちゃん。

雫ちゃんに鋭いボールを投げる。

雫ちゃん。

まるでそれが分かっていたのかのように軽く避けてしまう。

外野がそれを拾って雫ちゃんに投げるものの。

雫ちゃん。

既に弾道から外れていたのです。

まるで外したかに見える動き。

まさしく芸術的な回避。

志穂ちゃんのチーム。

拾ったボールを投げるが。

あっさりキャッチされ。

一瞬で投げ返されて。

ひとりノックアウトです。

その球を拾い。

志穂が雫ちゃんチームのひとりに投げ。

こぼれ球を雫ちゃんが投げ。

確実に人数が減り。

両者1対1になる。

ボールは志穂ちゃんが持っている。

じっと様子をうかがう。

雫ちゃん。
「ゾーンってね。」
「私の超人化をご覧あれ。」

気合いが入る雫ちゃん。

氣。

オーラが出ているような。

本気っぷり。

志穂。
「雰囲気が変わったわ。」
「士気が高そう。」
「ゾーンは知っているけれど。」
「戦うことになったわね。」

すると雫ちゃん。

何を思ったのか目をつむってしまった。

チャンスとばかり志穂ちゃんが投げる!

投げる前に雫ちゃんは弾道から外れていた!

外野が折り返すが。

雫ちゃん難なくキャッチ。

志穂ちゃんに投げつけるが。

威力に劣るそのボール。

簡単にキャッチされる。

志穂。
「投げる前の動作を察知して事前に避けている。」
「フェイントが有効?」

そう考えた志穂ちゃん。

フェイントを仕掛けます。

フェイントは上手いが。

なぜか雫ちゃんにバレている有様。

投げるのをやめた志穂ちゃん。

試合が動かない。

雫ちゃん。
「早く投げてよ。」

志穂。
「パワー勝負しかない。」

遠くから踏み込み。

雫ちゃんの足元に渾身の球を放つ。

雫ちゃん既に避けていた。

でもそれを予測していた志穂ちゃん。

投げる直前に弾道を変えたけれど。

キャッチされて。

反動で動けない所を当てられてしまいました。

志穂。
「うっ!思ったより強かった!」

雫ちゃん。
「一回勝っただけです。」
「先勝ちは糞勝ち。」

最近の戦績は志穂ちゃんが有利なんです。

最近は雫ちゃんが押してきてます。

今回は雫ちゃんの勝利。

別の種目だったら勝者は分かりません。

さりげなく激戦を繰り広げる両者。

校内ではゴールデンカードとして知られていたり。

自由主義の学校。

好きですよ。


16


ハロウィン。

仮装してます。

白雪姫なんですよー。

葵ちゃん。
「お待たせ。」

紬ちゃん。
「また会えて嬉しいよ、麗しのきらら姫!」

そう言うと。

紬ちゃん。

しゃがんで。

葵ちゃんの手に口づけをした。

紬ちゃんキラキラした顔ですなあ。

紬ちゃん。
「騎士様、今日もあなたにお供します。」
「いつもあなたの剣となり盾となりましょう!」

葵ちゃん。
「まあなんてこと。」
「王子様はどこにいらっしゃいますか?」

雫ちゃん。
「ここです!」

手を繋いで歩きます。

今日は道化ごっこ。

開催される都市部にて。

葵ちゃん。
「この毒リンゴをお食べ。」

道楽市民。
「いや!毒って言っちゃダメだろ!」

紬ちゃん。
「白雪姫が毒リンゴ?」
「創作の父アンデルセンもびっくりです。」

葵ちゃん。
「ではわたしはひーっひひひと言えばいいの?」

道楽市民。
「それは真似しなくていいと思います。」

葵ちゃん。
「お兄さん。」
「これた・べ・て。」

道楽市民。
「色気を使うな!それはズルい!」

紬ちゃん。
「このリンゴを買ってくれないと。」

雫ちゃん。
「家に帰れないんです。」

道楽市民。
「マッチ売りの少女かい。」

道化。
「アンデルセンワールドが暴走した!」

道楽市民。
「ってこれプレミアモノも混ざっている!」

道化。
「マッチ箱コレクション?」
「古いヤツだ!レアじゃないか!」

葵ちゃん。
「差し上げましょうか?」
「ゴミ箱に入ってたんです。」

道化。
「そんな馬鹿な!?これ貰うわ。」

道楽市民。
「ありがたく貰っておく。」

葵ちゃん。
「あんな二級品でいいのかな?」

紬ちゃん。
「充分過ぎるほど味があるんです。」
「古き良き時代のコレクションです。」
「立派な骨董品。」

雫ちゃん。
「渡しちゃっていいの?」

葵ちゃん。
「なぜかゴミ箱に入ってたんです。」
「放っておけば捨てられていました。」

みんなで踊りが開催。

仕切っているひとがいるのです。

それが乙葉さんだとは。

すぐに解りました。

広場の真ん中には音楽隊。

珂珠。
「マッチ売りの少女は大人気?」

葵ちゃん。
「残りをどうぞ。」

珂珠。
「骨董品が手に入るとは思わなかったぞー。」

志穂。
「わっ!凄く手の込んだマッチ箱!」
「よくそんなの持っているわ。」
「かなりの価値があるじゃない。」

葵ちゃん。
「まだ残っているよ。」


志穂。
「貰っておくわ。」
「古物商でもやっているのかしら。」


紬ちゃん。
「くるくるまわって。」
「軸足回転。」
「相手の前でスカートを。」
「ちょっとつまんで決まったね。」


写真家が撮影依頼してきましたよ。

人がいっぱい。

かわいい服装で5名は目立ってますね。

葵ちゃん。
「わたし?マッチ売りだよー。」

紬ちゃん。
「これを売らないと帰れないんです。」

道楽市民。
「うわあかわいい女性だなあ。」

珂珠。
「そんな貴方には。」
「少しだけ時間をあげてもいいよ。」

道楽市民。
「いいえ。」
「事実を言ったに過ぎません。」

珂珠。
「おやおや。」
「わたしも女性の魅力。」
「あるみたい。」

みんなで手を繋いで。

撮影会。

ステージがあって。

出し物があるそうで。

マジシャンが活躍。

近づいたら。

勝手にステージに上げられてしまい。

とりあいず歌ってました。

みんなノリノリですからね。

次の日に新聞で。

久しぶりの平和開催。

記事になりました。

今回のハロウィン。

みんなとってもハイテンション。

笑顔の花がたくさん咲きました♪


17


一緒に駄菓子屋に行く。

志穂ちゃんと紬ちゃん。

公園で食べては。

歓喜の中。

志穂。
「エネルギー補給。」

紬ちゃん。
「過充電は良くないですよ。」

志穂。
「怪しい気配がしてね。」

紬ちゃん。
「じゃあわたしは隠れていますね。」

不審者が現れて。

いきなり牽制。

志穂ちゃんは応戦していましたが。

別方向からもうひとり。

何かをひったくって逃げました。

志穂。
「またあとで。」
「あいつらボコボコにしてくる。」

紬ちゃん。
「ではまたね。」

不審者がひとり気絶しておりました。

志穂ちゃんの追跡。

犯人。
「こいつをあのお方に献上すれば。」
「俺も出世できる筈。」

志穂。
「あれは持ち主を選ぶ。」
「放っておけば何があるか分からない。」

上流邸宅。

破魔矢を改造した矢が置いてあり。

紬ちゃん。

庭にて。

それを空高く打ち上げましたら。

破魔矢が消えてしまいました。

志穂。
「さて返してもらいましょう。」

犯人。
「食らえ!」

スタングレネード。

閃光手榴弾。

あんまり効果がありませんが。

気付いたら。

犯人に矢が刺さっておりました。

志穂。
「なにこれ。」
「うそ!?」

警察が犯人を連行。

誰が射抜いたのでしょうか?

どこから?

姿が見えませんでした。

珂珠。
「魔法の補助装置。」
「天然石の月美。」
「家宝のひとつ。」
「失わなくて良かったですね。」

志穂。
「もう少し厳重に管理します。」

珂珠。
「しかし不思議な矢がいきなり刺さっていた?」

志穂。
「そうなんです。」
「周辺に魔力の気配はありませんでした。」

珂珠。
「それはいくつか事例を知っておりますが。」
「魔法少女が他にもいたのでしょう。」
「かなりの使い手です。」

志穂。
「魔法攻撃ではないみたいです。」

珂珠。
「そうなると正体不明。」
「そんなこともあるんですねえ。」

志穂。
「なんだか神秘的な出来事でした。」

学校にて。

紬ちゃん。
「おっほー。」

志穂。
「おはー。」

葵ちゃん。
「しほちゃん人気だね。」
「もうみんな集まっている。」

雫ちゃん。
「アイドルらしいアイドルですからー。」
「さすがのしほちゃんです。」

紬ちゃん。
「今日はリベラルアーツの授業だって。」

葵ちゃん。
「人は学問によって大きく違いが出る。」
「勉強は悟性を強化するだけ。」
「基本は万能ではないから。」
「私も孔子をお手本にやるぞー。」

紬ちゃん。
「勉強は利益の為。」
「学問は自身の成長の為。」
「似て非なるもの。」
「やるぞー。」


笑顔の紬ちゃん。

昼休みには。

校内掲示板にて。

神社本庁のホームページが紹介されており。

いろんなひとが見ていきました。

宗教教育を導入する予定があるそうで。

学校も。

高度な形態に移行するのでしょう。

やっぱり人は進化するのかな。

そう思う雰囲気が。

至る所にありました。


18


政府の会議室。

シェルツ。
「こういうわけで。」
「もう全貌が明らかでしょう。」

乙葉。
「大量の情報を集める。」
「そのために敵に入ったりしていたわけね。」

珂珠。
「それで?いくらで買ってほしいと?」

シェルツ。
「権力だけはお金で買えなくてね。」

乙葉。
「推薦状を書けますよ?」

シェルツ。
「それだよ。」
「私の求めし物。」

オルフェン。
「オレにもアテがある。」
「親父が権力者でね。」
「紹介しようか?」

シェルツ。
「いやらしいくらい。」
「走り回った甲斐がありました。」

同じ建物の別室。

けっこう豪華。

モナ。
「兵法としては寝返らせたり。」
「敵のスパイを懐柔するのは普通のこと。」

フィロー。
「わたしはあいつらの特徴。」
「ほとんど知っているから。」
「やっと本気を出せそう。」

部屋に入ってくる。

オルフェン。
「かつての最強魔法少女。」
「お手並み拝見。」
「頼もしい限り。」

モナ。
「その様子だと。」
「何か掴んだな?」
「大将はどこに?」

オルフェン。
「北海道の田舎の村にて。」
「細々と潜伏しているよ。」
「兵士が数名いるけどな。」

フィロー。
「雑兵くらいなら。」
「任せてください。」

オルフェン。
「これで大将に集中できるな。」

北海道のとある村。

細々と潜伏している大将を。

密かに討ち取りに。

向かいました。

家屋の裏側に。

モナが配置されて。

フィローとオルフェン。

正面から。

堂々と尋ねてみると。

敵が逃げ出して。

モナと交戦したあとに。

フィローが雑兵を薙ぎ払い。

オルフェン。

大将と対峙します。

オルフェン。
「お前が親玉か?」

将校。
「まあそんなところだ。」

逃げられない将校は。

グレネードランチャーで攻撃してくるのです。

フィロー。

手をかざす。

グレネードが跳ね返って。

将校倒れる。

それでも抵抗してくるものの。

モナ。

直撃弾を跳弾させる。

どこに撃っても弾が跳ね返る一方的な展開。

将校。

オルフェンに斬られて。

戦闘不能。

あっさり捕虜にできました。

警察に身柄を引き渡し。

自衛隊も来てますよ。

オルフェン。
「とりあいずノルマは達成っと。」
「いい仕事した。」

モナ。
「自分の役割がありますからね。」
「仕事にも自分の役目が出てくるもんです。」

フィロー。
「敵が思ったより弱かった。」

オルフェン。
「御嬢さんが強過ぎたんだよ。」

最近の戦況では。

将校が次々と減っていく。

局地戦にも対応し。

勝利も遠くはありません。

ニュースは戦果報告でいっぱい。

話題の中心。

ディーミディウム。

葵ちゃん。
「オルフェンさんって彼氏?」

クレスケンスルーナ。
「んなわけない。」
「男女仲良しでみんなカップルなの?」

葵ちゃん。
「うーん。」
「だんだん慣れてきた。」

リーリエ。
「初恋ですか。」
「でももうすぐ理性が勝ちますよ。」

クレスケンスルーナ。
「食らうと自分を制御できないでしょ?」
「もう操られるかのように。」
「すべての自由を失う。」

葵ちゃん。
「それで正常な判断もできなくなる。」
「ひとつ学びました。」

戦乱も少しずつ消極的に。

外国ではかなりの災いをもたらした。

ディーミディウム。

日本では。

敵将の戦死が相次いで。

生け贄なんですね。

かわいそうに。

わたしは成長するために。

冷静に観察しています。


19


最近はテロが発生していて。

政府は対応に追われています。

人々の様子が段々に気が触れて。

おかしな行動や言動が目立つようになったそうです。

魔法使いのお偉いさんが対応しています。

東京のパンフレットを見ている姫ちゃん。

葵ちゃんは誘いかけてみました。

午後になり。

華族のトップが多忙を極める時期。

密会と言わんばかりに。

林の中で。

シェルツ。
「何か術をかけられた市民がおりまして。」
「私も情報をかき集めて。」
「提出中。」
「買ってくれるかい?」

クレスケンスルーナ。
「おやおや。」
「まあいいでしょう。」

リーリエ。
「役に立ちそうな奴ですね。」
「情報料は請求することです。」

シェルツ。
「なにしろ顔が広いもので。」
「みんな自分の近くの馬鹿どもを。」
「売りたい売りたい叫んでる。」

クレスケンスルーナ。
「話は通しておくから。」

リーリエ。
「まあ風向きが変わったんですね。」

姫ちゃんが言い出しました。

噂の巨大都市がどんなものか知りたくて。

もう一回東京巡りしようと。

珂珠さんと乙葉さんとみんな一緒に。

雫ちゃん。
「東京だー。」

紬ちゃん。
「わたしは京都のほうが好きだなー。」

リーリエ。
「歴史ある都市であると伺っております。」

雫ちゃん。
「一度は京都に行かないと駄目なもので。」

紬ちゃん。
「歴史をそのまま保管したような都市ですから。」

クレスケンスルーナ。
「そんな都市があるの?」
「日本最強だね。」
「わたしの近くでも歴史的な都市はあるけれど。」

葵ちゃん。
「パンフレット持っているよ。」
「スマホに保管していたり。」

クレスケンスルーナ。
「どれどれ。」
「オー!?」
「これが和芸術というものかあ。」

志穂。
「芸術的な建築物もいっぱいあるわよ。」
「城も芸術品。」

珂珠。
「まさしくそれ!」
「さすが私の弟子!」

リーリエ。
「芸術品が普通に建っているんですか?」

葵ちゃん。
「こんなふうなもの。」

クレスケンスルーナ。
「オーマイガー。」
「美術館ですか日本って国は。」

乙葉。
「まあそんなところだよ。」

リーリエ。
「いやはや奥が深い。」
「歴史は芸術作品と言うけれど。」
「ここまで豊富ですと。」
「本国に送信しておきます。」
「データください。」

葵ちゃん。
「はい送信。」

乙葉。
「恋ドラマやらない?」
「展望台でキスとか。」

クレスケンスルーナ。
「私の国ではそんな簡素な演劇はやらないものです。」

乙葉。
「いいじゃない。」
「B級映画の積もりでさ。」

クレスケンスルーナ。
「ただキスしたいだけでは。」

乙葉。
「あれまあ。」
「もう少し練るべきでしたなあ。」

雫ちゃん。
「そろそろ前進しようよ。」

紬ちゃん。
「絶景とか言うのを見るために。」

葵ちゃん。
「展望台に。」
「そのあとお土産漁りましょう。」

東京タワー観光。

下の階はお土産市場なんですね。

これぞ東京!な品物が売られていて。

来た甲斐がありました。

今回は都会を一望してみたいと。

展望台に来たのです。

クレスケンスルーナ。
「これは綺麗と言うより。」
「効率重視。」
「美しくない。」
「文明自体が美しくない。」

葵ちゃん。
「むかしと何も変わらない。」
「人の有様も。」
「むかしと何も変わらない。」
「古代ギリシヤとほぼ同じ。」

乙葉。
「科学万歳!科学万歳!」

珂珠。
「そんなこと言わないでー。」

葵ちゃん。
「私達は強意見が多いなあ。」

雫ちゃん。
「美的観念から都市を見ますと。」
「わたしもそう思います。」

志穂。
「馬鹿の一つ覚えみたいにやってきたから。」

紬ちゃん。
「そうですか?」
「私は満足な出来ではないと思っています。」

志穂。
「もう少し美というものを探求できなかったのかしら。」

紬ちゃん。
「美しくないのは明白ですよ。」

帰り際に。

この場に留まりました。

ベンチに座って。

少し長かったかな?

雑談。

そのうち。

巨大なリュックを背負った人を見かけて。

乙葉さん。

誘導尋問したみたいです。

すぐに押し倒して。

中から爆薬を発見。

東京タワー爆破?

葵ちゃん。
「あらまあ。」
「索敵開始。」

乙葉。
「私だけでやれます。」
「先行する。」

珂珠。
「援護。」

志穂。
「私は連絡するわ。」
「武装警察到着には時間が必要。」

周囲を捜索しますが。

仲間が倒されたと知って。

不審者2人発見。

攻撃してくる。

魔法使いで。

小型爆弾を投げてきました。

跳ね返してやり過ごしますが。

移動しながら。

いろいろ投げてきます。

側面からクロスボウ。

打ち払った珂珠。

投げナイフなど。

いろいろ連射してくる。

珂珠。

薄くて透明なシールドを前方に展開。

攻撃の無効化。

連射馬鹿撃ち尽くす。

既に散開しており。

側面から姫ちゃん。

クロスボウなどを連射してくる。

連射馬鹿を斬る。

負傷して倒れるテロリスト。

爆弾野郎。

圧倒的な弾幕。

葵ちゃんが展開した分身モドキに投げてしまう。

乙葉さん。

超高速タックルで相手を撥ね飛ばす。

着地した爆弾野郎。

まだ手数がある。

リーリエは牽制。

クレスケンスルーナは投げてくる爆弾を。

前方で叩き落として避け続ける。

葵ちゃん。

遮蔽物を利用して。

なんとかまわりこんで。

後ろからみねうち。

爆弾野郎負傷して気絶。

ふたりを捕虜にすることに成功しました。

建物の二階から何かしている敵兵。

クレスケンスルーナ。
「あっ!出遅れた。」

リーリエ。
「撃たれる?」
「ああなんてこと。」

背後から接近。

オルフェンが後ろからねじ伏せた。

スナイパーライフルが落下。

援護役だったみたい。

フィローとモナも見えました。

武装警察が到着して。

大戦果。

オルフェンとフィロー。

モナとシェルツ。

なにやら話している。

シェルツ。
「私の情報は役に立ったかな?」
「さらば!」

クレスケンスルーナ。
「あいついったい何者!?」

オルフェン。
「凄腕のギャンブラー。」
「ポーカーで負けたことがないとさ。」
「おまけに荒稼ぎして。」
「最後にわざと負けて帰るとか。」
「地元じゃ変人扱いされてるが。」
「本物だよあれは。」

葵ちゃん。
「激戦になっている?」

乙葉。
「私は管理担当なので。」
「兵士たちは歯ごたえがあるでしょう。」

珂珠。
「戦闘マニアもいるもんですし。」

志穂。
「なにやってたの?」

雫ちゃん。
「市民の退避誘導。」

紬ちゃん。
「ミニ双眼鏡で不審者を探してた。」

志穂。
「素晴らしい。」
「そんな有能とは。」
「他の女性と何かが根本的に違う。」

葵ちゃん。
「これはついでなの?」

クレスケンスルーナ。
「観光の方が前よ。」
「後で計画を知ったの。」

葵ちゃん。
「東京タワーが瓦礫にならなくて良かった。」

リーリエ。
「まったくです。」
「作品が爆破されるなんて。」
「もったいない。」

説明と。

武装警察が索敵。

後はオルフェンがなんとかします。

帰されました。

帰路へ。

クレスケンスルーナ。
「これおいしい。」

乙葉。
「接吻のほうがおいしいと思ったよ。」

クレスケンスルーナ。
「台本書き直してきて。」

乙葉。
「シェイクスピアを読むことになるでしょう。」

葵ちゃん。
「あれってなんで書けたの?」
「シェイクスピアってお手本でしょ?」

珂珠。
「シェイクスピア学者もいますから。」
「歴史が生み出した文豪ってこと。」

葵ちゃん。
「なーるほど。」
「想像を膨らませて。」
「想像を形にできるかな。」
「私もちょっとやってみよう。」

帰宅すると。

ニュースは報道規制になっていたみたい。

連日。

過激な報道が目立ったので。

市民への悪影響を削減。

国営メインニュース。

切り札として。

魔法使いを主力とする。

自衛隊特別チーム。

「RMA」を稼働させたんです。

飛躍的に殲滅能力が向上。

局地戦での勝利を目指す。

密かに。

私宛にメダルが届きました。

簡単に贈られる。

感謝状メダル。

わたしも一人前?

なんとか果敢にチャレンジしたら。

大切な何かをいくつか見つけました。

真実よ。

嘘を塵にして。

世界の真実よ。

私にヒントをくれました。


20


珂珠さんと手を繋いで。

商店街。

人の基本を教わって。

中立で公正な教科書を渡されて。

今度は一緒に。

いろんな場所をプチ観光?

志穂。
「シューティングゲームがあるよ。」

珂珠。
「やってみる?」

葵ちゃん。
「プレイヤーは最高の人型兵器Rになって。」
「暴走したAI軍団を薙ぎ払う。」
「スコア式リアルシューティング。」
「内容重視なのね。」

自由に動けるシューティング。

一度もやられない珂珠さん。

志穂ちゃん。

突撃してキルが100。

損害が9。

志穂。
「一桁の損害なら本物なのよ!」

珂珠さん。
「早撃ちってね。」

スコアは6位。

けっこうゲーマーがやっているので。

ハイスコア争いは。

生半可なプレイでは勝てません。

ゲームは費やす時間が長いほど英雄になれますが。

中には頭脳プレイによってゲーマーたちを。

蹂躙してしまうひともいますよ。

葵ちゃんたち。

ブランド市場にて。

葵ちゃん。
「女性って大人になって結婚して終わり?」

珂珠。
「女性は結婚についての選択権を持たない。」

志穂。
「それは恋も同じ。」
「本能に抗えないものよ。」

葵ちゃん。
「わあ単純。」

珂珠。
「男は結婚を釣り餌にできる。」
「女性は基本的に単調。」

志穂。
「それらを知っているから。」
「外れる事もできる。」

葵ちゃん。
「私は未だ雛鳥。」
「これでは駄目。」

珂珠。
「あおいちゃんを見ているとこう思うわ。」
「獅子のようになれ。」

葵ちゃん。
「獅子のように?」
「かっこいい!」
「ライオンは勇気の象徴!」

珂珠。
「私は怪鳥。」
「本物の怪鳥は信じられない戦闘力があった。」
「獅子のようになったらいいと思うわ。」

葵ちゃん。
「不屈の闘志がみなぎる。」

志穂。
「雰囲気が違ってきた。」
「もう互角では無さそう。」
「これからが勝負ね。」

クレスケンスルーナ。
「おや?親子ですかな?」
「お似合いじゃん。」
「かわいい女性に美人の女の子。」
「まさか既婚者とはね。」

珂珠。
「いきなり会って。」
「お似合い?本当の子供のよう?」
「おまけに私がかわいい?」
「挙句の果てには既婚者とか言う。」
「なるほど。」
「容量ならいい方です。」
「なにせ独り者ですからね。」
「永遠に結婚しません。」
「実は妄想が嫌いで。」
「結婚の妄想を膨らませると。」
「とても気分が悪いのです。」
「既婚者と言われますと。」
「そんな妄想が好きなひともいるのだと。」

クレスケンスルーナ。
「ということは既婚者はみんな馬鹿であると言うのですか。」

リーリエ。
「おまけに気違いですと。」

珂珠。
「私から見ればそれが真実。」

クレスケンスルーナ。
「ということは。」
「みんななんで結婚するの?」

志穂。
「なんでだろうね?」

珂珠。
「強要されているだけでは?」

リーリエ。
「どうせ人間が勝手に制定した死文でしょう。」

葵ちゃん。
「女性とは結婚である。」
「なんてね。」

志穂。
「なんで結婚するのですか?」
「この問いには答えられない。」

クレスケンスルーナ。
「残るは衆愚だけ。」

志穂。
「女はパターン化した生。」
「惚れたらついて行こう。」

葵ちゃん。
「それはあなたの選択ではありません。」

珂珠。
「異議があるのなら。」
「強要してみろー。」

クレスケンスルーナ。
「意見は一致。」
「これは私達の正解。」

フードコート。

タピオカドリンク。

ブランドが並んでいて。

それぞれ強みを持っている。

少し並べば入手できましたよ。

クレスケンスルーナとリーリエ。

解散。

珂珠。
「習うより慣れよ。」
「指針は分かった?」

葵ちゃん。
「シンプルで解り易いです。」

珂珠。
「人はまず基本から。」
「応用はそのあとよ。」

葵ちゃん。
「まずは基本から?」
「確かに基本もなしに何もできない。」
「基本大事。」

志穂。
「基本もなしに生きるのは。」
「スポーツで何も習わずに。」
「プレイを強行する愚か者のようだ。」

高級車が止まっていて。

タピオカを優先して獲得し。

去っていく。

葵ちゃん。
「富・名声・権力。」
「男性にしか理解できないもんですね。」

志穂。
「資本主義なら。」
「資本家に逆らわないことね。」
「資本家に嫌われたらおしまい。」
「労働階級は単に従えばいい。」
「資本家階級は身分の違い。」
「世界の支配者は資本家なのです。」

葵ちゃん。
「この景色。」
「社会。」
「資本主義だなあ。」
「私は資本家の味方。」
「同士討ちは嫌いです。」

女性も自立できるでしょうか。

今日は社会を見渡し。

女性とはなんでしょう?

こんな問いが生じました。

それで思う所があるのです。

真実の女性。

真実の女性になるべく。

しっかりとまずは女性の基本から。

女神様から教わった。

霊知によって。

真実の女性に今日も近づき。

忠信な者へと。

この世界は人間たちが勝手に解釈したもので。

本当の世界を知りつつあります。

私の青春はすべて捧げました。

未来の事は神様が知っているので。

愚かな人生計画は捨てましたよ。

お手本を見つけて習ってます。

合唱。
「女の一生決まってる。」
「内容違えど同様の。」
「結果に至れり虚しさの。」
「正しい相手と添い遂げて。」
「婚姻棄てては。」
「タモトを分かち。」
「他人と違えしその道も。」
「勝手に作った死文なら。」
「畜群本能発揮して。」
「女の生に干渉し。」
「衆愚の光景地獄絵図。」
「みんなで手を出し堕とすなり。」
「地獄の住人総出にて。」
「ひとりの女を引き込んで。」
「仲間にしたいの丸め込む。」
「きちんと逃れてお往きなさい。」


21


下校すると決まって。

みんなとトランプしたり。

かんれんぼとか。

句会をしたり。

カードゲームで勝負が盛り上がり。

最近のは戦略性?機知?高度なゲームですなー。

今日もいつもの公園。

スマホ片手に雑談です。

クラスメイト。
「この金髪のかわいい女性。」
「だあれ?」

葵ちゃん。
「乙葉さん。」
「これ金髪じゃなくて黄色髪。」
「何かが原因で変異したって。」

クラスメイト。
「うそっ!?」

葵ちゃん。
「血筋にイギリス人がいたとか。」
「レアなんだって。」

クラスメイト。
「すごっ!」
「もう別物。」
「特別な女性。」
「ファンになったー!」

通りすがりの志穂ちゃん。

葵ちゃんを見つける。

志穂。
「葵ちゃんも人気が出たわね。」

ファン。
「どっちが強いの?」

志穂。
「互角。」
「いつも接戦。」

ファン。
「へぇー。」
「志穂ちゃんでも互角なんだ。」

志穂。
「侮れないわよ。」
「敵兵を何人も討ち取っているもんだから。」

友人。
「魔法使いの装束?」
「かわいい。」
「会ってみたい。」

葵ちゃん。
「迂闊に近寄ると。」
「何をされるか分からない。」
「意外と危ない女性です。」

友人。
「わたしはMだから。」
「大人の女性に強姦されてみたい。」

葵ちゃん。
「おおっと。」
「あなたも同類のようで。」
「また紹介してあげるね。」
「多分中学生の女の子が好きだから。」

友人。
「それは楽しみ。」
「どんなひとかなー。」

いつもの日常。

わたしの中でもっと成長したいと。

願望があるのです。

穏やかな日常の中で。

埋まってしまいそうな何かを発掘中ですネ!

カラス。
「漆黒の制空権。」
「我らか鷲か。」
「知恵の賜物使い得て。」
「空の統治者名乗るなり。」
「猫も虐める強者にて。」
「共生するのは宿命かな。」
「我らの守護神八咫烏。」

インコ。
「籠の中だと言うけれど。」
「あたしはあたしで。」
「目的があります。」
「あなたと違うのです。」
「たまには部屋で放たれて。」
「あたしの一生それでよし。」

大型インコを連れた女性が通る。

クラスメイト。
「かわいい!あの女性だ!」

乙葉さん。
「あらかわいい。」
「いいもの見たわ。」

友人。
「ねぇ好きにしてくれるんでしょ?」

乙葉さん。
「そんなあ。」
「急がなくていいのよ。」

クラスメイト。
「華族ナンバー3なんでしょ?」
「普段から出歩いているんだあ。」

乙葉さん。
「監視やミスの防止。」
「状態の観察や現場視察。」
「余暇もできたりして。」

葵ちゃん。
「汎用性が高いひとなんです。」

友人。
「気が利く役割なんだあ。」
「縁の下の力持ち。」

乙葉さん。
「素敵な言い回し。」
「お礼はキスがいい?」

友人。
「うん!やってー!」

葵ちゃん。
「えー!?」

乙葉さん。

ほっぺにキス。

友人。
「キャー!キャー!」
「かわいい女性にキスされた!」
「付き合ってください!」

乙葉さん。
「その台詞はいざって時に取っておくのだよ?」

友人。
「今がいざって時です。」

乙葉さん。
「あらたまらない。」
「抱きしめてあげる。」

友人。
「ひゃー!」

乙葉さん。
「それでは女の子の嗜みを続けたまえー。」

乙葉さん退場。

クラスメイト。
「かわいいひとだなー。」

葵ちゃん。
「快活なひと。」

珂珠さんがやってきました。

フリルのスカート。

クラスメイト。
「このひとかわいい!」

珂珠さん。
「わたしも混ぜてー。」

クラスメイト。
「いいよー!遊ぼう!」

珂珠さんのお手本プレイに驚愕です。

手練はやっぱり違います。

今日は特に楽しんで。

自分のすることがあり。

解散です。

紬ちゃんと雫ちゃん。

女子サッカー部。

腕試しにやってみて。

それなりにやれたそう。

体験入部の感想をメールにて。

こんな優しい日常の中。

何か大切なものを忘れてしまうかも。

ヒントは足りているのです。

何かを掴みかけてます。

高校へは特別入学が決まっていて。

将来は保障されているみたい。

どこか虚しいのはなんでかな。

わたしは青人草。

神々の者。

これは不可説。

言葉で説明できない。

わたしです。


22


ちょっとした丘。

自然公園。

珂珠さんと乙葉さん。

趣味の夜会に参加です。

シェルツ。
「危険を冒した甲斐がありました。」

オルフェン。
「今後とも常連で頼んでおくよ。」

シェルツ。
「これは出世の朗報か。」

モナ。
「今日は憩いの場です。」

フィロー。
「存分に戯れましょう。」

クレスケンスルーナ。
「久しぶりのお遊び。」


珂珠。
「未成年も0時までに。」
「巻き込むさ。」

乙葉。
「フィローちゃん。」
「何か出し物あるのかい?」

フィロー。
「前より上手に力を使える。」
「本領発揮と行きましょう。」

光の球が周囲に複数発生する。

それぞれ独立して自由自在に動き回る。

廃棄されたドラム缶がいくつもあって。

光の球が命中。

ドラム缶が空高く吹っ飛ぶ。

拍手喝采。

次にもう廃車になってボロボロの車に向け。

エネルギー波を溜めて浴びせます。

木っ端みじん。

廃車の破片が飛んできて。

木の板で防ぎます。

続いて乙葉さん。

目にも止まらぬ早業で。

大きなドラム缶がボコボコになりました。

珂珠さん。

ドラム缶に手を開いて。

ドラム缶がぐしゃぐしゃに潰れます。

クレスケンスルーナ。
「ブロック粉砕します。」

コンクリートブロックが廃棄されていて。

バスタードソードで破壊してしまう。

打撃系の剣術。

リーリエ。
「もう的がありません。」

オルフェン。
「このくらいでいいだろう。」

モナ。
「中々の威力。」
「私はそんな技が無い。」

フィロー。
「あなたはストレートに強いです。」

オルフェン。
「オレはステルスだから。」
「派手な技を見るのは爽快だ。」

乙葉。
「ノクターン(夜想曲)第2番・変ホ長調Op.9-2。」

珂珠。
「甘美なクラシック。」

葵ちゃん。

連れてこられたけれど。

ひとりで夜空を鑑賞中。

月光。
「天文学はしったかぶり。」
「ろくな調査はしなくても。」
「推論並べて公認だ。」
「知ったかぶりをしなくては。」
「己を保てぬ阿呆ども。」
「何を根拠に言ったのか。」
「小賢しい人間の悪あがき。」

葵ちゃん。
「ではこの一文を追加すればいいですよ。」
「宇宙には未知の部分が多い。」

月光。
「宇宙には未知で溢れていますと。」
「素晴らしき条文制定だ。」
「そうなれば神秘の領域。」
「知ったかぶりより別物で。」
「余程の聡明発揮した。」

葵ちゃん。
「宇宙は未知の領域です。」
「ただただ眺め。」
「流星が来れば歓迎し。」
「輝きに見惚れる少女です。」
「あなたはいったい何者です?」

合唱。
「月光も。」
「あなたにスポットライトを当てようと。」
「私を見上げる義理ですね。」

葵ちゃん。
「なんて素敵な。」
「ではご厚意に甘えて。」
「眺めていますね。」

流れ星。
「夜空は私のキャンバスか。」
「刹那の煌めき魅せますよ。」
「特別なお方に願望を。」
「遂げさせようと狙ってます。」
「あなたも特別なんですよ。」
「ではほんの一瞬ご覧あれ。」

葵ちゃん。
「あっ綺麗。」
「観ているだけしかできない。」
「宇宙はいまだ未知の領域。」
「しかしこんなに美しいと。」
「未知によって魅了されますね。」

星々の合唱。
「いまだ未知の神秘的。」
「宇宙は知らず知らずとも。」
「それがかえって憧れる。」
「魅了の要因未知のもの。」

月光。
「天文学者は仮説を集め。」
「私たちの真下でばら撒いて。」
「綺麗に輝く私達を。」
「美しいとは思わない。」

葵ちゃん。
「いいえ。」
「いつの日か。」
「人知の及ばぬ説明が。」
「つくとは思っていますとも。」
「まだ少し人間の。」
「愚かな知恵が続きますが。」
「それまで待ってくれますか。」
「明知も届かぬ私たち。」
「こんなに愚かな存在で。」
「馬鹿をやりつつ進んでます。」

虫たち。
「一部の者よ幸いだ。」
「人間と似て非なる存在だ。」
「人間なんて必要ない。」
「そんなことも言えましょう。」
「裏切り者はあいつらで。」
「裏切られたのはあなたです。」

葵ちゃん。
「その時はどうか罰を与えてください。」

天啓。
「神々は悪平等などしませんよ。」

葵ちゃん。
「私は人間ではありません。」
「青人草と申します。」
「人間は失敗作でしょうか?」

聖霊。
「人は自由意志で堕落します。」

葵ちゃん。
「そういうことだと知りました。」
「そろそろ9時で。」
「俗事に捕捉されぬよう。」
「帰らせて頂きます。」
「素敵な光景ありがとう。」

静寂に包まれた丘の上にて。


23


テレビ特番。

ざっくり日本書紀。

珍しく健全な内容でスタートしたこの特番。

聖帝の世(ひじのみかどのよ)

ナレーション。
「国民は大御宝(おおみたから)と呼ばれる。」
「我が国はいにしえから民主体の政治であり。」
「日本の民主主義は仁徳天皇の御意思を継承している。」
「いまこそ聖帝の世に習い。」
「真の民主主義を実現しよう。」

第十六代「仁徳天皇」古事記・下つ巻。

天皇は高い山にて。

四方の国土をご覧になりました。

しかしどこにも炊煙が立ち昇っていません。

国民は皆、貧しいのだろう。

そこで三年間。

献上品と奴隷を免除しました。

そのため。

宮殿は破損が多発し。

雨漏りが酷いものでしたが。

全く修理せず。

なんとか避け続けたのです。

やがて国中をご覧になりますと。

煙で満ちておりました。

人民が豊かになったので。

課(みつぎ)と役(えだち)を再開し。

国民は栄え。

人々の苦しみが取り除かれました。

その御世を称えて。

「聖帝の世」と言うのです。

今日。

せっかくの土曜日なんですが。

残念な事です。

昼間なのに不吉な空気で満ちています。

クレスケンスルーナ。
「なんか外は雰囲気悪いよ。」

リーリエ。
「門の周辺が未完成なのでは?」
「明らかに工事をしていません。」

葵ちゃん。
「完璧なものには魔が宿る。」
「知ってます?」
「逆柱がある日光東照宮の陽明門。」
「12本ある柱の内。」
「1本だけ彫刻の模様が逆向きになっている。」
「これは誤って逆向きにしたわけではなく。」
「建物は完成と同時に崩壊が始まる。」
「という言い伝えを逆手にとり。」
「わざと柱を未完成の状態にすることで。」
「災いを避けるという。」
「言わば魔除けのために逆柱にしたのです。」

リーリエ。
「それで。」
「門の周辺が工事中断となっている?」
「不思議です。」

クレスケンスルーナ。
「ん?」
「これは汚れ?不自然な。」

葵ちゃん。
「割と新品であった。」
「ラップトップPCに傷を入れておきました。」
「何か不吉だったからです。」
「わざと未完成の状態にすることで災いを避ける。」

クレスケンスルーナ。
「迷信?一度でも霊感に打たれたら分かるよ。」
「世の中不思議なものだから。」

葵ちゃん。
「ほんとみんな嘘つき!」
「一度でも霊感に打たれると。」
「初めて分かる!」
「みんな嘘ついてるよ!」

リーリエ。
「そこら辺はむかしのトルコ式宗教観で。」
「同じ神様を信じていると思って相互理解でいいでしょう。」

クレスケンスルーナ。
「わたしは主と共に。」
「ほんと同じ神様の事を言っているのです。」

葵ちゃん。
「じゃあ日記の内容に書いておこう。」
「。」

満つれば欠ける。

月が満月になると後はだんだんと欠けていくように。

すべて物事は、完成の域に達すると後は欠けていく。

人間も栄華をきわめると。

次には衰えるばかりだというたとえ。



「。」

道化師。
「人間たちが同じ事。」
「繰り返しは世の中の。」
「悪へ寄り付く男ども。」
「道徳知らずの女ども。」
「現代諸悪の具合の悪さ。」
「社会も病気だ人間の。」
「意味の分からぬことさえ世の常と。」
「まかり通した愚者の世で。」
「こうして踊ればまだマシだ。」
「少しもまともなこともできずとも。」
「ロボット機械動物の。」
「どうして人間言えようか。」

魔女。
「衆愚だらけで足の踏み場も無いよ!」
「悪平等の暗黒面。」
「勝手気ままな人間の。」
「あんな顔も見飽きたわ!」

道化師。
「連中の仲間になるよりは。」
「端っこで踊る方がずっとか良いものです。」
「私も随分巻き込まれ。」
「どっちが阿呆と問われたら。」
「私の方がマシでしょう。」
「連中我を張り正しいと。」
「まだ自分が真実だと言い張っています。」

魔女。
「自由の結果があれなのよ。」
「連中に混ざる苦労も知ってけろ。」
「この世でもっとも苦労する。」
「連中に付き合うこの身でさ。」
「いっそ居なければ憂いはないさ。」

道化師。
「あの救いようがない連中よ。」
「どうも処世術が必須科目。」
「今日は冗談捗ります。」

魔女。
「世捨て人になっちまいな。」
「連中はやりたいようにするさ。」

道化師。
「この世でもっとも大きい苦労とは。」
「愚かな人間共との共存だ。」
「私はあんな暗い世の中。」
「一部になったり致しません。」

合唱。
「人間たちの腐敗ぶり。」
「人間たちの不道徳。」
「人間だけは煩いだ。」
「世間もなんにも馬鹿を見て。」
「正しい道を忘却だ。」

葵ちゃん。
「なんだろうこの歌。」
「随分な皮肉だなあ。」

怪しい雰囲気の12時。

今日は不吉で。

家にいます。

誓約を使って人の世を。

占いなんてしてみたら。

凶と出たのは内緒です。


24


戦乱も終わり頃。

浜松城のふもとに東照宮があり。

家康公(東照大権現)を祀る社殿が存在。

参拝することに。

現人神?御神名は後水尾天皇から贈られたものとされる。

歴史は継承されているのです。

葵ちゃん。
「太平洋戦争の時は敗北で終わりました。」
「完敗。」

紬ちゃん。
「昭和天皇は戦争を批判しておられました。」
「当時は政府が全ての責任を負う政権で。」
「実質は政府が好き勝手やるもので。」
「天皇陛下は限られた権力しか発動できませんでした。」

雫ちゃん。
「中国はどのようになっている?」
「大変に奥地が開けており。」
「中国の奥地が深いのなら。」
「太平洋はなお広いではないか。」
「史実ですよん。」

葵ちゃん。
「元を辿れば明治憲法の欠陥が原因と言われています。」
「変更するな!と書かれており。」
「先進国は数年に一度は変更を加えていたもので。」
「徐々に付け込まれたという。」

紬ちゃん。
「天皇陛下は対アメリカ戦を。」
「無謀な戦いと記しております。」
「私達は緒戦は敗北者。」
「教訓としてやっていくしかありません。」

武者の銅像。

騎馬した物もあって。

迫力がある。

葵ちゃん。
「戦国時代の武士ってなんかカッコイイ。」
「勇敢な武将。」
「知略に長けた大名。」
「日本の歴史ってよく見ると。」
「人が造った芸術作品です。」
「歴史について専門的に学ぶと。」
「よくわかります。」

紬ちゃん。
「男性の華々しい活躍。」
「でもこれは女性には理解できません。」

葵ちゃん。
「男性にしか理解できないことなんです。」

紬ちゃん。
「せめてお手本にしようっと。」

雫ちゃん。
「この世の価値あるものを奪い合った?」
「男の人の憧れや理想は手が届いた。」

紬ちゃん。
「戦争というより戦乱。」
「日本の戦争はほぼ強要されているのでは?」

葵ちゃん。
「現代でさえ。」
「古代ギリシアの民主制の改良型。」
「直接民主制ですから。」
「どうやらそれがいいとのことでの導入。」
「特に新しくない。」
「古代ギリシアの復活なのでは?」

雫ちゃん。
「アリストテレスは君主制・貴族政・民主制。」
「三種類の政治体制があって。」
「どれもメリット・デメリットがあるので。」
「どれが良いとは言ってない。」

葵ちゃん。
「無宗教な民主主義は盲目なのでは。」
「ニヒリズム!」
「人間中心のニヒリズム!」

雫ちゃん。
「私はニヒリズムだけは避けたいから。」
「ここにいる。」

紬ちゃん。
「神様中心の方がいいです。」
「人間中心はろくなことがない。」

葵ちゃん。
「戦争も義戦であればいいなあ。」

雫ちゃん。
「孫子の兵法。」
「戦争は政治の延長。」
「自分たちの意思を強要する。」

紬ちゃん。
「みんな仲良くなんて妄想です。」
「だから戦争があるんです。」

葵ちゃん。
「仲良くしましょう!なんてものは一種の命令ですし。」
「相性が悪いのに同じ場所に居させるのは一種の暴力ですね。」
「全員が自分は正しい!なんて主張すれば。」
「争いは絶えません。」
「平和の道を見つけるように。」
「平和の道を知らなくてはならない。」

紬ちゃん。
「子供の理屈で世界は出来ていません。」
「それ以前に人間は喧嘩好きで。」
「争いを好んでいます。」

葵ちゃん。
「自然の摂理は人にも適用されていると悟ることですよ。」
「これは真理です。」

雫ちゃん。
「野獣のような弱肉強食な部分も。」
「鳥のように平和な部分も。」
「人は持ち合わせている。」

「月夜半分闇夜半分。」
「この意味そのもの。」
「ことわざ通りだよん。」

葵ちゃん。
「その発言は真実だと思う。」
「いろんな意見があるけれど。」
「イラク戦争を対岸の火として観ていたし。」
「私は愚かな解釈を辞めようと思う。」

雫ちゃん。
「私は先の戦争での敗北の言い訳は辞めた。」


紬ちゃん。
「兵法としては。」
「韓国は敗戦国のひとつ。」
「中国は引き分け。」

雫ちゃん。
「戦争は最初からこの世にあるものです。」
「イエス・キリストの言葉。」

紬ちゃん。
「平和平和言っても。」
「結局負ければ黙って従うしかない。」
「力は正義なり。」
「プラトンの著書・国家。」
「勝利は常に強者が手にする。」

雫ちゃん。
「神社で平和を祈るのは忘れてはいけない。」
「間違った平和主義はかえって他国の介入を許し。」
「戦争に繋がる。」

紬ちゃん。
これが平和だ!みんなそう言っている。」
こんなの自分の考えがひとつもありません。」
シリア内戦に対して無関心。」
そんなひとが平和って語れるんですか?」

葵ちゃん。
「私がもっとも悲しいのは。」
「自分も他人も。」
「御託ばかりで悲しい。」

紬ちゃん。
「いーこいーこ。」
「よしよし。」

雫ちゃん。
「せめてニヒリズムだけは壊しておこうよ。」

紬ちゃん。
「平和主義については考え直してみましょう。」
「あれでは主権の譲渡ですから。」


葵ちゃん。
「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり。」

境内にて。

意見交換。

のち参拝。

日本では幕府の力が必要不可欠。

幕府に力が無いと。

戦乱になってしまう。

幕府が建てられると終息。

外国では自国の繁栄の為に戦争が繰り返され。

最近は消極的。

戦争を否定することで無駄な争いを無くし。

争っても得をしないのなら。

誰も仕掛けません。

現在も主権を争っての攻防が続きます。


25


浜松城にて。

葵ちゃん。
「人は暮らす事しか考えていないけれど。」
「人が言ったものが正しいと言う証拠は無い。」
「私は心に言った。」
「この世は暮らすだけではない。」
「何であるか知らないので。」
「示された通りにしてみよう。」

志穂。
「手を繋ぎましょう。」

葵ちゃん。
「いいよ。」

志穂。
「暮らすだけ。」
「それがすべてと言いたいと。」
「人は自信満々説き伏せます。」
「結果は同じと見えるもの。」
「せめて華を持たせよう。」
「四季は廻って人よ過ぎ。」
「憐れな生も報われよう。」
「暮らし暮らしは日が流れ。」
「愚かな生き方改めます。」

葵ちゃん。
「そんなにいじめちゃダメ。」
「みんなまだ子供のようです。」
「いずれ悟ることでしょう。」

すぐそば。

稲荷神社。

衣食住の神様。

生活に関しては三回参拝すれば。

生活を保障してくれるという。

志穂。
「豊臣秀頼を放置したら。」
「また戦乱になっていたはず。」

葵ちゃん。
「将軍の資質なし。」
「統治に失敗して。」
「再び戦乱へ。」
「やられ役になっちゃった。」

志穂。
「死んで頂いたので。」
「太平の世が築かれた。」
「人は権威を失うと。」
「自然状態になって弱肉強食に陥る。」
「暮らしは政権があって成り立っている。」

葵ちゃん。
「民の裏切りだけは災難ですな。」

浜松美術館へ。

志穂ちゃんとは相性が良く。

たまに遊んでいますよ。

私より訓練を受けた期間が長く。

非凡そのもの。

志穂ちゃんも私の事を。

実力者であると思っていて。

切磋琢磨。

お互いの尊敬で成り立つ友情です。

さて。

このところ。

治安悪化につき。

魔法少女まで警備員として投入されて。

パトロールです。

警察官2名と一緒に。

存在感抜群。

遠くで発見した不審者。

逃走する。

魔法少女は「小さな王」と呼ばれていたり。

強くてかっこよくて有能で。

そういえば男の子に。

これまで3回告白されましたが。

丁寧に返しておきました。

幼女。
「魔法少女だあ。」

市民。
「この娘は戦場に行って敵兵をやっつけた。」
「強いぞー。」
「戦いを知っているんだよ。」

幼女。
「悪い奴やっつけてー。」

葵ちゃん。
「その悪い奴ってどんな基準で審査するのですか?」
「正義は人間が決めたものですし。」

志穂。
「そこは理法に従いましょう。」

葵ちゃん。
「わたしたちは戦士。」
「戦いは任せて!」

幼女。
「応援するー。」

2か月の動員で報酬もあったりします。

グルメを堪能してみたり。

ショッピングモール「ららぽーと」にて。

男子。
「ちょっと時間いい?」

志穂。
「あらまあ。」
「私を見る目がある。」
「私の魅力に気付いた?」
「10分であればオーケーよ。」

男子。
「よしっ!」

フードコートで。

パフェの代金を支払ってもらう志穂ちゃん。

15分雑談でもして。

さようならー。

男子。
「オレも女の子を見る目がある!」
「ちょっとしか話せなかったけれど。」
「まるで紳士のように構ってくれた。」
「たまらん。」

不良。
「あの娘とどんな関係だ?」

男子。
「15分話したのだ。」
「文句あるか?」

不良。
「文句ならあるぞ。」

男子。
「それなら心配ご無用。」
「オレは喧嘩が好きだ。」

不良。
「そういうからには強いんだな?」

男子。
「試してみるか?」
「逃げ腰だな?」
「ケンカもろくにできないとは情けない。」

不良。
「警察が黙ってくれればお前が倒れるまでやるぞ。」
「まずは弁護士を手配して。」
「それから戦ってやろう。」

男子。
「インテリかよ。」
「早く来いよ。」

不良。
「弁護士の手配が先だ。」

男子。
「ギャグなのかそれ?」

不良。
「いいか!あの娘はオレがアプローチするんだ!」
「取られてたまるか。」

男子。
「いや。」
「あの娘に決定権があると思うんだが。」

不良。
「もういい。」
「こんな馬鹿に構いたくない。」

男子。
「お前が言ってきたんだろ!」
「こらどこ行く!なんだあれ。」

志穂ちゃん。

葵ちゃんたちと合流。

帰宅へ。

次の日。

屋敷にて。

珂珠。
「手っ取り早く相手を倒す。」
「それを突き詰める。」

葵ちゃん。
「できます。」
「簡単かつ強い。」
「でも何か足りない。」

珂珠。
「私はヒントを出すわ。」
「大和魂。」

葵ちゃん。
「大和魂?」
「私にも宿ってます。」

珂珠。
「それを忘れずに。」

葵ちゃん。
「御意。」

志穂。
「お茶入りました。」
「あら?葵ちゃん。」
「お菓子あるよ。」

葵ちゃん。
「これはおいしそう。」

大和魂に気付いた最近です。

私は人の基本すら成っていなかった。

いまはなんとか習ってます。

自立した一人前の女性になるため。

訓練です。


26


小国神社。

御祭神。

大己貴命(おおなむちのみこと)

医療の神様が祀られている。

神聖な氣で満ちる清らかな聖地。

池の向こう側には。

御祭神。

国狭槌命(くにさづちのみこと)

厄除けの力が強く。

あらゆる災いを跳ね除ける。

霊験が著しい神様。

鯉が泳いでいる。

ささやき。
「人間っていつまであんなことやってるの?」

辛子の種。
「暮らす事が大事であって。」
「そのまま一生を終えてもいいんだって。」

草木。
「そうなると生の展開にパターンが絞られますな。」

蛍。
「みんなそれは当然です。」
「なんて結果に突進していませんか?」

ささやき。
「なんてこと。」
「もっと人間の事を憐れむべきである。」

蛍。
「そちらへ行くわ駄目なんだ。」
「幸福の方向と。」
「異なる地図を夢見ては。」
「無理に通って散々だ。」
「なんとか通って荒野にて。」
「渇水飢え死にしてしまう。」
「人こそ方角間違えた。」
「憐れな生き物ご観察。」
「なんとか助けてやりたいが。」
「我を張り倒してさようなら。」

葵ちゃん。
「人に対してもっと憐れむべきである。」

珂珠。
「なんだろうねこの歌。」

雫ちゃん。
「超常現象でしょうか?」

紬ちゃん。
「科学って非物質な現象の解明に挑んだら。」
「いろんな発見があると思います。」

乙葉。
「宗教を科学的に解明して立証する。」
「科学者ならできるよ。」
「人類がまた進化するじゃん?」

珂珠。
「否定するのではなく。」
「これは科学にとってはチャンスよ。」

葵ちゃん。
「科学は大切なチャンスを潰しているんです。」

志穂。
「エベン・アレグザンダー医師は臨死体験をした患者を診て。」
「死後の世界を信じざるを得なくなった。」
「臨死体験をした患者が超常現象なビジョンを見て蘇生していると。」
「患者が周辺の様子まで的確に言ってみせるなど。」
「ダメージを受けた脳は機能停止を確認しており。」
「蘇生前の患者に見えたビジョンが夢であるはずがないと訴えた。」
「エベン医師の心にはずっと大切にしている言葉がある。」
「ニコラ・テスラが臨死体験を含む未知の現象に対して残した言葉を引用した。」
「科学が非物質的な現象の解明に挑んだならば。」
「10年間で今までの人類の歴史全てを遥かに凌駕する進歩を遂げるだろう。」
「ニコラ・テスラ。」

珂珠。
「科学は異次元に進化しないかい?」

志穂。
「科学も次世代型に進化です。」

葵ちゃん。
「ものすごい事言ってるよ。」
「科学もそこまで取り込んでしまうと。」
「エスパーが当たり前になりそう。」

ささやき。
「人間は決まったパターンのうちどれかになる。」

蛍。
「内容は違うけれど。」
「結果はみな同じ?」

辛子の種。
「それはなんと可哀そうなこと。」
「人間を見たら労ってあげなければ。」

ささやき。
「ああ悲しい人の生。」
「自分がパターンの中のひとつだなんて知らずに。」

草木。
「生まれて暮らして終わる。」
「なんだか儚いわ。」

狛犬。
「そんな生に華を添えてやると言うのだ。」

ささやき。
「そのくらいして貰わないと。」
「生まれて卒業して就職して結婚して老いて死んでいく。」
「こんな可哀そうな生き物は見たことない。」

狛犬。
「せめて願望だけでも受理できると。」
「我々は導いてくるのだ。」

蛍。
「そうしないと存在に意味がない。」

ささやき。
「彼らは訓戒を読んだことがあるのかしら?」

辛子の種。
「結果が同じであるから。」
「内容の違いが大事になるでしょう。」

狛犬。
「よしてやれ。」
「そこまで可哀想な者達だ。」
「もう少し丁寧に扱ったらどうだ?」

ささやき。
「ではそよ風でも吹かしてあげましょうかね。」

蛍。
「さあて発光しなくては。」

辛子の種。
「私を摘んで食べないように。」
「人間たちに伝えておくれ。」

草木。
「それは容易い御用だね。」

ささやき。
「人は手本がありません。」
「どうすりぁいいのか分からんぞ。」
「なんとか地図を頂いて。」
「現在地も分からずも。」
「あんたは居るが沼地だよ。」
「人はとにかく花畑と。」
「言い張るのは悲劇だな。」
「あんたの場所は沼地にて。」
「早く逃れて街道へ。」
「沼にはまってさあ大変。」
「それでも花畑と見えますか。」
「これは随分皮肉だね。」

葵ちゃん。
「なにこの歌?」

志穂。
「さあ?」

乙葉。
「それにしても真実を言うのは辞めなさい。」

珂珠。
「今日はおもしろいテレビがあるとか。」

雫ちゃん。
「現代総集編。」
「特番でしょ?」

紬ちゃん。
「スポーツでスペシャルマッチ。」
「特に頭脳戦が良さそう。」

葵ちゃん。
「1時からだって。」
「今は11時。」

乙葉。
「南に行くとそれなりの飲食店がある。」

珂珠。
「間に合うようにしてあげる。」

参拝。

帰宅すると。

クレスケンスルーナ。
「すごい高度なクイズやるんだなあ。」

葵ちゃん。
「これはナゾナゾ。」
「高度なクイズ。」

リーリエ。
「ナゾナゾ?こんなの解けませんよ。」

東大生対IQ190の戦いです。

大学生。
「東大の力を見せてやる!」

インテリ。
「IQの前に跪け。」

ナゾナゾ対決。

通常のクイズなら難なくこなす両者も。

ナゾナゾを連発されると接戦です。

クレスケンスルーナ。
「オルフェンとフィローとモナのトリオ。」
「王国の警備部隊に採用されるって。」

葵ちゃん。
「腕前が買われたんですね。」

リーリエ。
「もう一度だけなら会えますよ?」

葵ちゃん。
「別にいいです。」
「プロマイド持ってますし。」

クレスケンスルーナ。
「することがあって。」
「大学卒業するまでよろしくね。」

葵ちゃん。
「こちらこそ。」

おもしろ動画をここぞとばかりに投入して。

視聴率を持って行かれないようにする他番組。

最近は姫ちゃんと一緒に寝たり。

女の子好きだから良かったです。

深夜。

???
「我に必衰の理ハ!?」
「かくも強く拒むカ・・・。」
「衰えていく存在の中に。」
「世を好きにできたらと夢想家になった者。」
「我も衰えて必衰の理に導かれ。」
「終焉を迎えよう。」
「一時は人の世を支配できたが我が身だが。」
「人に対しては。」
「世界に対しては無駄なあがき。」
「我は生け贄と言うのか。」
「都合良く利用された結末を迎えるのか。」
「ああ!我は消えていく。」

道化師。
「あんたバカだね。」
「真面目に人間なんて構ったら。」
「どんな労力を支払わされるか分かったもんじゃない。」

魔女。
「適当に構っておけばいいんだよ。」
「操作しようだなんて人間の馬鹿さ加減が増大するだけさ。」

道化師。
「むやみに人の世をコントロールすれば。」
「人間たちの馬鹿面が増えるばかりでさ。」
「ちょっとあんたは間抜けだね。」
「人間が馬鹿やるのを手助けなんてするから。」

魔女。
「口で言って分かってたらあんなことしてないさ。」
「目の前に穴ぼこあっても無視をして落っこちる。」
「人の言う事を無視すればそうなる。」

道化師。
「進んでいく道に熊が野良寝していたり。」
「橋が落ちているってのに。」
「溺れて襲撃されてはじめて気付くんだから。」

魔女。
「今夜は阿呆がひとり追加ってことさ。」
「Good!night!」

ミステリアスな雰囲気の最近。

御朱印が増えていきますが。

選択の自由を行使できるかな。

日常の中に。

理想を求めます。


27


池のある公園。

コンクリートの上に土を盛った池なので。

生物が豊富である。

近くに河川があり。

その水を引き込んだ。

自然公園。

昼間だけれど。

曇りなので薄暗い。

葵ちゃん。
「なんだろう?」
「人が集まっている。」
「集会でもしているのかな?」

道化師。
「考えたのは暮らしのみ。」
「暮らしさえ。」
「暮らしさえ良ければ。」
「彼らは満足で。」
「暮らしのことだけ考えて。」
「月日は巡り。」
「年月よ過ぎ。」
「暮らしの先へは。」
「こっちへおいでよ。」
「幽世と。」
「誘い導かれ。」
「暮らしの一生終えるのです。」
「暮らしだけがこの世のすべて。」
「言わんがばかり。」
「民はそれで満足で。」
「月日は巡り。」
「昼夜は転換。」

魔女。
「人よ嘘よ程々に。」
「どこから出た意見でしょう。」
「どうも人間の嘘というもの。」
「真実をいくらか混ぜていたり。」
「強引に詭弁を使って。」
「言い負かす事も多くて。」
「人間は付き合いきれんのです。」

クリスチャン。
「ニヒリズムから出た見解はみんな愚かなものよ。」
「西洋では絶対的な価値観の元に人は生きていた。」
「18世紀に入って価値判断は崩壊。」
「意味も無く生を過ごす世界を強いられた。」

哲学者。
「正しいように見えて正しくない理論ばかりで。」
「特に酷いのは。」
「悪は思考停止の凡人が作る。」
「悪人だけが悪を作るのではない。」

夫人。
「ルサンチマンなんてもっと酷い。」
「強者を悪と見なして。」
「弱者を善と見なす。」
「ああなんてこと。」
「プロテスタントでは人生は戦いであると教わったわ。」
「いろんな敵との戦いに打ち勝たなければならない。」
「ルサンチマンは降伏したか捕虜になった身で。」
「神様に対して言い訳を繰り返しているのです。」

道化師。
「いっそこう言いましょう。」
「生活だけが人生の目的だ!」
「暮らせればいいのだ!」

夫人。
「なんてこと!」
「愚かな金持ちとして戒めがあるのに!」

クリスチャン。
「そういうのがニヒリズムだと言っているんです。」

魔女。
「人間共に混ざってコソコソと。」
「車でも自転車でも徒歩でも。」
「人間共に混ざって。」
「いつまでもコソコソしていなければ。」
「まあ世渡り。」
「単純な人間を出し抜く悪知恵はお買い得ですよ?」

夫人。
「人間は自分こそ正しいと独善的です。」
「そこを利用してやるのです。」

クリスチャン。
「おや?人間は自分が神だと思っているのですか?」
「それとも神になりたいと?」

哲学者。
「猿から進化しただけの人間が神になりたい?」
「これは大笑い。」
「もう少し笑っておきます。」

クリスチャン。
「進化論を信じる人は少数派だと思いますがね。」

魔女。
「ダーウィンは学者だよ。」
「宗教家じゃない。」

道化師。
「そこら辺に気が付くべきでしたなあ。」
「むかしからいろんなパッケージ。」
「さあ使いこなした者は数えるほど?」

哲学者。
「日々暮らす事しか考えられない連中です。」
「そんな高貴な代物なんて無視するに決まっているでしょう。」
「そんな世界では奴隷道徳も教育で教えられます。」
「そう言えば男性だけはけっこう自由が通じますね。」

夫人。
「女の一生なんて。」
「育って卒業して。」
「仕事か結婚くらいで。」
「手間が無駄にかかる子育てに。」
「出産なんてさせられて。」
「あとは老いていくだけなんだもの。」
「特に子育てはペットよりずっとか手間が必要で。」
「次回の生涯。」
「結婚なんて破棄してやりましょう。」
「我ながら無駄な生とも思えますし。」

魔女。
「まあ女というもの。」
「いろんな事物を強要させられ。」
「本当の所の自由というものが無い。」
「結婚も強制みたいなもんで。」
「考えもなしに結婚なんて口に出してはいけないよ。」
「結婚してから数十年後の事まで。」
「きちんと推し測ってから入るんだね。」

哲学者。
「そうなると結婚とは奴隷制のことである。」

クリスチャン。
「それは立場の違いのようだね。」

哲学者。
「はっきり批判しておきたいので。」

道化師。
「さあさあ女は生まれ出て。」
「さあさあ結婚する為に育ちつつ。」
「さあさあ夫の元へ行きなさい。」
「さあさあ女の一生そんなもの。」

魔女。
「そうなると女は単純で馬鹿という意味だよ。」
「あんたね。」
「それを知らずに進んでいく連中に。」
「片っ端から言い触らしてあげな。」

夫人。
「言い訳なんですけど。」
「みんなこうだからとか。」
「なんとなく自分たちで女性という存在を定義付けて。」
「従ってしまったんです。」
「今日は理性がよく働きます。」
「いつもは感情的で。」
「判別できないのに。」

哲学者。
「善悪も道理も理性的判断です。」
「効いているうちはいいものです。」

魔女。
「いつしか阿呆の集まりも。」
「段々と王宮パーティーになってきたね。」

クリスチャン。
「2019年ですが。」
「今年も中世の暗黒時代でしたよ。」
「市民は見えていませんけれど。」

道化師。
「君も阿呆になってしまえ。」
「患いはないよ?」
「ただ常に踊っていなければ。」
「この世の気違いを題材に。」

魔女。
「この世を題材にすれば。」
「ホラー映画顔負けの芸術作品が作れるかもしれんわ。」

クリスチャン。
「人は正しい存在ではありません。」
「正しければこうなってはいません。」

哲学者。
「まあ所詮は猿という訳だな。」

夫人。
「進化論をそんな風に使わないでください。」

哲学者。
「みんな所詮は猿なのだ。」
「だからああなのだ。」

クリスチャン。
「聖書には似たような記述はいくつかありますが。」

魔女。
「よしわかった。」
「またみんなで阿呆になろう。」
「さあ踊ってみようか。」

スズメ。
「ひとたちなにをしているの?」
「いつも暗い顔で。」
「今は昼間と言いたいけれど。」
「いつも夜のように影のように。」
「幽霊かと思うほど。」
「暗い雰囲気出している。」
「ちょっと危ない連中なのかしら。」
「接近したりはしませんよ。」
「感染したら元も子もないもんです。」

天地自然の法則。
「我に従っているうちは保証書を渡してやる。」

カブトムシ。
「さてさて人間に捕獲される準備でもしようかな。」

蝶々。
「女性も私のように綺麗に羽ばたけるといいですね。」
「そこら辺の女よりは綺麗に生きて見せますよ。」

イガグリ。
「おい!早く拾え!」
「誰だ!無視すんなー!」

魔女。
「おや?」
「薄暗い世の中なんだが。」
「このままでは隕石でも降ってきそうだ。」

道化師。
「まあ雨に打たれる程度が阿呆にとっては相応しい。」

哲学者。
「では人間には快楽と苦痛をくれてやれば。」
「具合が良い。」

クリスチャン。
「落雷でも来たらどうするんですか。」

夫人。
「衆愚の一部になるより。」
「阿呆になって踊るほうが私は好きです。」

道化師。
「人間のことだから。」
「そのうち発狂するに違いない。」
「巻き込まれないように。」
「端っこで踊っているかな。」

魔女。
「人間の狂気はいつものことじゃないですか。」

クリスチャン。
「そういうからには。」
「人とは欠陥品のことですよね?」

哲学者。
「人が欠陥品?」
「高い知能の結果として。」
「そう見えるんじゃないかな?」

夫人。
「本当に高い知能があるんでしょうか?」

葵ちゃん。
「なんだかユーモアラスなひとたちだなあ。」
「民は暮らしの事しか考えないから。」
「不自然じゃないと思うけれど。」
「女性の一生?」
「むしろなんで無批判だったんだろう。」

帰宅。

いろんな事が日常に消えていくんですね。

そう思っていたら。

姫ちゃんが。

突然押し倒してきて。

ウィンク。

キスされてしまいました。

ちょっと良かったかな。

リーリエ。
「クレンズ。」
「あれはぶどうジュースではありません。」

クレスケンスルーナ。
「でも美味しかったよ。」

リーリエ。
「度数は低いですし。」
「まあ一回飲んで免疫つけてください。」

葵ちゃん。
「こんな姫ちゃんもいいかな。」

クレスケンスルーナ。
「ちょっとえっちな事したい。」

葵ちゃん。
「なんかやられちゃうかも。」
「まあいいかな。」

リーリエ。
「葵さん。」
「今夜は頼みました。」
「私だけでは対処できそうもない。」

葵ちゃん。
「女の子好きなので。」
「こんな体験もしてみたかった。」

クレスケンスルーナ。
「続きしよー。」

大学のパーティーで何かあったみたい。

こんな姫ちゃんもかわいいし。

女の子が好きなので。

でもちょっとたまらなかったです。

目を覚ますと。

姫ちゃん。

顔真っ赤になりつつ。

着替えていました。

何も言わずに。

頭を冷やしてくると。

そんな姫ちゃんもかわいいなあ。

もちろん男子禁制ですよ?


28


家の中。

土曜日ですね。

学校は自由登校。

勉強についていけない子を集めた。

学習クラスが大繁盛。

志穂。
「ゲーム用のがあったわ。」
「携行無反動砲をモチーフにした。」
「小型クッションスーパーボール。」
「これで勝負よ。」

葵ちゃん。
「いいよー。」

志穂。
「本物の戦いとは。」
「よーいどん!」
「では始まらないわよ。」
「一方的に仕掛けていくのみ!」

葵ちゃん。
「そうこなくちゃ。」

10戦6勝。

ちょっと強かったかな。

帰宅。

葵ちゃん。
「私がイデア界に居る時。」
「真実を目の当たりにするけれど。」
「残念ながら。」
「イデア界の住民権は未だ得られてはいない。」

リーリエ。
「なぜこの家に預けられたか知ってますか?」
「我ら王家の旧友なんです。」
「古くから交流もありました。」


クレスケンスルーナ。
「家柄としては由緒以前に。」
「歴史が深いですと。」

リーリエ。
「教材が送られてきているので。」
「今日も簡潔にまとめて確認しましょう。」
「どうも冗漫な教材ばかりですし。」


葵ちゃんは机に。

リーリエと姫ちゃん。

ホワイトボードを使って授業。

同じ部屋でのやり取り。

葵ちゃん。
「日本書紀。」
「古事記。」
「私は青人草としての存在。」
「人間とは似て非なるもの。」

リーリエ。
「物質は肉体のため。」
「肉体は霊魂のため。」
「人間は神のために存ず。」
「聖アクィナス。」

クレスケンスルーナ。
「スコラ哲学。」
「私は被造物でぇーす。」
「被造物としての存在です。」
「被造物としてどうすればいいか考えましょう。」

リーリエ。
「いいですか?」
「人間は神になろうとしますと。」
「悪魔と同じく堕落します。」

クレスケンスルーナ。
「洪水が発生しても知らない。」

葵ちゃん。
「私も青人草としてどうすればいいのか考えてみよう。」

姫ちゃん。

休日も特別教師の元に通っていて。

そこまで一緒に遊べる機会は無いです。

でもたまに抱き着いて来たり。

私も触ってみたり。

姫ちゃんもなんかこういうの好きそう。

喜ぶんです。

クレスケンスルーナ。
「さてさてあの緑茶とやらを。」

葵ちゃん。
「えい。」

スカートめくり。

クレスケンスルーナ。
「ああっ!!」
「葵ちゃんえっちー。」

抱きついてほっぺにキスされちゃいました。

クレスケンスルーナ。
「好き。」

葵ちゃん。
「百合が咲きますよ。」

リーリエ。
「クレンズはむかしから女の子ばかり見てるんです。」

クレスケンスルーナ。
「男に興味ない。」
「でも。」
「かわいい女性とか美人女性とか。」
「なんか好き。」

葵ちゃん。
「ちょい百合ですね。」

クレスケンスルーナ。
「またやってねー。」
「少し癖になりそう。」

スキップで退場。

リーリエ。
「クレンズの笑顔が増えました。」

爽やかに退場。

葵ちゃん。
「そういえば誘えなかったけれど。」
「お買い物とか。」
「お姫様から見ると安物だよね?」
「でも骨董品関連はどうだろう?」

次の休日にお買い物。

クレスケンスルーナ。
「珍品だって?」

葵ちゃん。
「このお店に。」
「わあ凄い圧倒的。」

魔女。
「いらっしゃい。」
「阿呆がやっている珍品の数々。」
「見て行っておくれ。」

クレスケンスルーナ。
「これなになに?」

魔女。
「江戸時代後期に大量生産された。」
「普通の壺とお皿とか。」

クレスケンスルーナ。
「すごーい。」
「このお金は古銭だあ。」

リーリエ。
「クレンズが夢中です。」

葵ちゃん。
「こっちには特撮系。」
「あれ?」

クレスケンスルーナ。
「こっちの絵画は?」

魔女。
「浮世絵かい?」
「そっちも大量に製造された物品。」

クレスケンスルーナ。
「この茶器は?この鎧は?」

魔女。
「たいした品じゃないよ。」
「江戸時代後期から明治時代前半まで。」
「大量製造されたものを集めたんだ。」
「安くしとくよ。」

クレスケンスルーナ。
「これ欲しい!このキャラクターはなあに?」

リーリエ。
「後で配下の者に。」
「倉庫に輸送するように指示しておきます。」
「このくらいの品物ならいいでしょう。」

クレスケンスルーナ。
「素晴らしい!」

葵ちゃん。
「やっぱり楽しめたね。」

クレスケンスルーナ。
「こんな場所もあるなんてー。」
「葵ちゃんさすが!」

久しぶりに良い場所で遊べたかな?

まだ珍品を売るお店があるので。

しばらく見てまわることになりそう。

お礼と言わんばかりに。

ほっぺにキスされました。

なんだかおてんばだけれど。

快活で元気な性格ですね。

私は割と大人しいけれど。

獅子のほうに獰猛な部分があって。

制御に苦労しています。

いろんな景色がありますね。

答えも正解も存在しない世界ですが。

こうすべき!という指針は確かに実在し。

ヒントも探せばあるもんです。

姫ちゃんとはなんか友達なのか姉妹なのか。

友達以上恋人未満?

たまにくっついてきますし。

ちょい百合が咲いちゃう。

関係です。


29


姫ちゃん。

国際電話。

クレスケンスルーナ。
「また求婚?」
「書面にスペルミスがあるのでは?」
「私に身売りしたと確かに書かれています。」
「まさか奴隷になりたいなんて。」
「お父様に散々注意されたのに。」
「まだやってるんですか。」

通話終了。

リーリエ。
「今回は何で行きます?」
「悪戯と称して暴行しますか?
「誤射と称してクロスボウでも撃ちますか?」

クレスケンスルーナ。
「相手の親を含めて。」
「目の前で悪態ついて追い払ってやろうかしら。」

リーリエ。
「自然法では結婚に対しての選択権があるもんですから。」
「結婚の強制?」
「神に打たれて死んでも知りません。」

喫茶店にて。

オルフェンと合流。

その頃。

博物館。

古文書を読み漁る葵ちゃん。

なんとか資料室に入れました。

シェルツ。
「満足かな?」

葵ちゃん。
「どうもです。」

シェルツ。
「いやいやお味方同士。」
「言わない約束で。」
「では私は失礼するよ。」

辺境の浜辺で。

ディーミディウムの構成員に対して。

チームを組み。

暗殺を実行。

密かに車で近づいて。

裏庭から侵入。

狂信者。
「さてさて。」
「我々が勝利した後には。」
「存分に楽しむとしよう。」

オルフェン。
「世の中なにがあるか分からんぞ。」
「摂理を無視して人生計画なんてやめておけ。」

狂信者。
「おや?」
「どうやら我は計算を間違えたようだ。」
「我の計算機に対しては確信があった。」
「完璧だった。」

オルフェン。
「覆るものだよ。」
「完璧なものには魔が宿り。」
「不吉である。」

狂信者。
「ここで死ぬとは!」

狂信者暗殺される。

モナ。
「この周辺に敵兵が散発的に潜伏しているぞ。」

クレスケンスルーナ。
「あっさり殺ったけれど。」
「召使いに逃亡されたわよ。」

リーリエ。
「自分の勢力に連絡したんです。」

ヘリコプターが飛んでくる。

攻撃ヘリ。

フィロー。
「Mi-35です。」
「まだ発見されていません。」

オルフェン。
「あれでは退却が難しいな。」
「どの方法で脱出する?」

フィロー。
「私がなんとかします。」

フィロー。

手から光の球を複数発生させて。

凝縮して。

低高度を飛行し。

ホバリング気味の。

Mi-35ハインド攻撃ヘリに放つ。

直撃するものの。

撃墜ならず。

武装システムに不具合が発生。

ハインドを追い払いました。

戦車を発見。

モナ。
「今度は96式戦車ってわけ。」
「よく見渡したら。」
「敵兵の陣地が散発的にあるわ。」
「事前情報より強力なのがいるのね。」

オルフェン。
「96式戦車をなんとか避けて。」
「退却準備いいか?」

フィロー。
「車が破壊されています。」

モナ。
「敵さんの車を鹵獲したよ。」

クレスケンスルーナ。
「ちょっと。」
「戦車がこっちに来るじゃない。」

遠くから96式戦車が接近。

しかし通り過ぎていく。

自衛隊に攻撃されている味方の援護に行く為。

素通りした模様。

リーリエ。
「私達より重要な目標があるんですね。」

オルフェン。
「いまのうちに逃げよう。」

鹵獲した車で退避。

87式偵察警戒車と交代。

89式装甲戦闘車が布陣しておりました。

クレスケンスルーナ。
「充分好きにやったし。」
「そろそろ落ち着こうかな。」

リーリエ。
「傭兵は辞めるのですか?」

クレスケンスルーナ。
「主宰になろうと思う。」
「成果はあったし。」
「これ以上続けたら。」
「いつか戦死するだろうと直感があってね。」

リーリエ。
「それなら話は早いです。」
「王様もお喜びになられるでしょう。」
「中々の成果をお土産に。」
「地に根を張るのですから。」

クレスケンスルーナ。
「けっこうスリリングだったわあ。」
「戦場はいつも新鮮だった。」
「でもわたしには他にするべき事がありそうで。」
「傭兵としての目的は達成してるし。」

リーリエ。
「では祖国に報告を入れますね。」
「とうとう帰ってきてくれて。」
「王様のお手伝いをしますと。」

オルフェン。
「オレたちは貢献したよ。」
「降りるのは止めたりはしない。」

クレスケンスルーナ。
「協力に感謝するわ。」
「またいつか会えるといいわね。」

この作戦を期に。

クレスケンスルーナの参戦は激減していきました。

珂珠さんの車に揺られて山道を。

珂珠。
「おもしろいことじゃない。」
「伝説的な生き物を間近で見に行く。」
「しかも試練として。」

葵ちゃん。
「わたしは自分を試したいんです。」
「何か掴めるかも。」

珂珠。
「上等。」
「女性は何もしたくないからああしている。」
「冗漫に説くことはしないわ。」

葵ちゃん。
「冗漫と言えば。」
「最近は冗漫な文章で書かれる代物が多いんです。」

珂珠。
「お手本がないからねー。」
「憐れな事。」
「シェイクスピアと。」
「シェイクスピア学者の株が上がったね!」

山奥に到着。

ちょっとした村があったり。

意外にもきちんとした小さな街があったりしちゃいます。

ここには祭壇があって。

山の神に捧げものをしたとあり。

村長さんが教えてくれました。

もちろんちょっとした登山で向かいます。

山道が険しいですが。

一日で踏破できそう。

山奥にある祭壇。

ここには怪鳥が現れると言われており。

その姿を見たひとが複数人。

むかしはこのような生き物はけっこう居て。

現在では絶滅しているのです。

わたしは試練として。

怪鳥に会ってみたいとやってきました。

葵ちゃん。
「気配はします。」

珂珠。
「かつて7名の武士が返り討ちにあった。」
「最強の生き物。」
「自然の使者かもしれない。」
「北海道では乱開発で。」
「山深くを開拓したもので。」
「山の神の怒りに触れて。」
「巨大な熊が派遣され。」
「人間たちを殺戮したもの。」
「一度は火薬の匂いで避けて。」
「そんな熊は有り得ないと言いつつ。」
「なんとか猟師が撃ち殺した。」
「凄腕の猟師で良かったね。」

葵ちゃん。
「何もいないみたい。」
「祭壇の上に居座ってみます。」

しばらく待っても現れません。

おびき寄せに牛肉を用意していて。

失敗だったかな。

葵ちゃん。
「けっこう待ったなあ。」
「また来ます。」

珂珠。
「そうすれば?ろくな装備で山に入ってきてないし。」

葵ちゃんと珂珠さん。

下山。

後ろに怪鳥がおりまして。

突撃槍のような。

クチバシ攻撃をなんとか避けて反撃です。

葵ちゃん。
「動きが速い!?」

次の瞬間には葵ちゃんのすぐ後ろ。

クレイモアで打ち払い。

傷を与える刹那の攻撃。

怪鳥は目の前で棒立ちしますと。

飛び去って行きました。

羽を何枚か残して。

葵ちゃん。
「試練に勝った?」
「羽を回収しないと。」

珂珠。
「よくやった。」
「一人前に仕上がった。」
「そろそろ応用に行くからね!」

葵ちゃん。
「これからが本番!?」

素早く下山して。

目撃者の中で。

猟師さんが5人がかりで。

猟銃片手に仕留めに行くは5日前。

帰っては来ないと嘆きの声。

地元のおばちゃん噂です。

帰宅して。

獲得した羽は宝物。

すべての原点ここにあり。

少女時代の黄金期?


30


自宅。

ニュース。

消極的に報道されてます。

稀に批判ばかりして。

過激な連中もおりますね。

葵ちゃん。
「勝手気ままに為政者に。」
「文句つけたるなんてこと。」
「重い責任国に仕えし。」
「その身の大切。」
「国のもの。」
「庶民が託したその権利。」
「国のために止むを得ず。」
「庶民の裏切り災難だ。」
「自由を行使その結果。」
「わがままでもしますのか。」
「しかしあなたは都合。」
「お辛いのは政治家さん。」

クレスケンスルーナ。
「世界を観ても万華鏡。」
「そんなスコープお捨てなさい。」
「心の目で世界を。」
「隅々のありとあらゆる光景を。」
「観察すれば世界は見える。」
「心の目で見なさいよ。」
「世界世の中。」
「心の目。」
「決して覗くな万華鏡。」

リーリエ。
「詩とは何かと問われたら。」
「歌か感想。」
「それのみと言えない詩人の世界へは。」
「慎み詩人に問いてみよう。」
「自然に浮かんだ光景を。」
「文にしたため。」
「世界にしましょう。」

葵ちゃん。
「わたしは反省している所がある。」

クレスケンスルーナ。
「おー!?人らしさが出たね。」

葵ちゃん。
「今までの生き方のどこかに過ちがいくつもあると。」
「悟ったよ。」

リーリエ。
「お手本も無いですから。」
「よく発見できましたね。」

葵ちゃん。
「自分の有り方のいくつかに過ちがあると理解できます。」

クレスケンスルーナ。
「なんて尊い。」
「人の振り見て我が振り直せ。」
「参考にして貰うよ。」

リーリエ。
「変わりましたね。」
「凛々しくなりました?」

葵ちゃん。
「もう立派な魔法少女ですから。」
「人としても賢明でありたい。」

クレスケンスルーナ。
「私は聡明でありたい。」
「まあ同志ってことだよねー。」

リーリエ。
「ほんとです。」
「日本に来て良かったですね。」

クレスケンスルーナ。
「ああジーザス。」

葵ちゃん。
「私はお参りして来ますね。」
「私は青人草。」
「まだ伸び足りない小さな芽。」
「成長していくから。」
「光合成。」
「水も肥料もいっぱい貰って。」
「そんな感じで成長していく。」
「まだ伸びたばかりで。」
「やがて大樹になるから。」

再び。

浜松八幡宮。

神々の前に独立者として立ちつつ。

正しい人にならなくてはと。

決意を新たにして。

魔法少女として。

人として。

わたしは思う所があり。

いままでの生き方を改めました。

熱田神宮に参拝。

帰り道。

鳥居の近くで。

枯れ葉が積もり。

小山になって。

もうすぐ一年になるのです。

私はこの力を理法に沿って使おうと。

心に決めた。

この冬に。

誓いし少女の新芽かな。

END