1


かつて超科学文明がこの星に実在していた。

栄華を極めたこの文明は。

いつか自滅してしまった。

私達はリバースエンジニアリングによって。

高度な科学力を持つに至ったけれど。

前文明の遺跡や遺産は世界各地に点在している・・・。

私は興味本位で調べた。

教育の指針である。

人類の指針として提示された。

「人類は進歩すべき。」に習って。

自分の成長や進歩を人生の目的にしている。

かつての賢者の言葉は今人類の共通のテーマ。

これを糧に。

人は日々営みを続けている・・・。



とある家の中で。

本を書く女性がおりました。

スピカ。
「これでいいかな。」
「わたくしの著書も完成するかもだし。」
「第一部ってことでいいよね。」

レグルス。
「こんにちはー。」
「スピカ居る?」

スピカ。
「ようこそ。」
「レグルスさん。」

レグルス。
「作ったケーキ余ったから。」
「休憩も必要かと思って。」

スピカ。
「気を使ってありがたいです。」

ドゥーベ。
「スピカさん。」
「相談者が参りました。」
「貴族の方のようですが。」

スピカ。
「あら?」
「では教会の方へ出向かなければ。」
「自由時間はまた後程ですね。」

冷蔵庫にケーキを入れて。

教会へ。

祭壇があり。

執務室が入り口のほうにあり。

天に向かって。

いろんな人が祈りを捧げています。

スピカ。
「どんな案件でしょうね。」

ドゥーベ。
「子供の教育で行き詰まったらしいです。」

スピカ。
「あらま。」

丘の上から街のはずれのほうが見えました。

設定された飛行ルートを行き交いする。

輸送機が飛び交っています。

空飛ぶ車もあります。

内臓されたコンピューターが飛行経路を厳守させて。

輸送はすべて空を使っています。

街中は緑で溢れており。

市街地に森林があったり。

小川が整地されずに流れていたり。

野鳥が多いですね。

そこら辺に鳩の大群が居ます。

スピカ。
「今日は自然が心地よいです。」

ドゥーベ。
「自然を大切にする機械文明。」
「もうすこし畏敬の念を持たないとです。」

スピカ。
「いいことを言いますね。」

到着。

エルナト。
「お父さん。」
「なんで私を連れてきたのー?」

正統派貴族。
「かわいい子には旅をさせろ。」

エルナト。
「じゃあ私。」
「社会に放り出されるんだ。」

正統派貴族。
「そこまで厳しくないぞ。」
「手加減は意外と大事。」

スピカ。
「ようこそいらっしゃいました。」
「要件は?」

正統派貴族。
「娘をあなたの教会に預けたい。」

スピカ。
「よくある案件でしたね。」
「大丈夫です。」
「人手が足りてませんから。」

正統派貴族。
「後は頼みます。」

エルナト。
「わーん!」
「もうなるようになれ!」

スピカ。
「初めまして。」
「司祭のスピカです。」

エルナト。
「エルナトよ。」

スピカ。
「大切に預からせて頂きますね。」
「プロキオンさんを呼んできて。」

ドゥーベ。
「了解の了解!」

教会の建物内。

スピカ。
「どこからいらして?」

エルナト。
「ジンゲル地方です。」

プロキオン。
「なんだって?」
「娘が入った?」
「かわいがってやろうじゃない。」

スピカ。
「この人の下につきなさい。」

エルナト。
「うん。」
「やってみる。」

ドゥーベ。
「あの女の子。」
「資質が高そうですよ。」

スピカ。
「ですから。」
「より大切にすると言ったではありませんか。」

シリウス。
「おや?」
「姉貴!」

スピカ。
「シリウス君。」
「今日も元気でなにより。」

シリウス。
「お祈りに来たんです。」
「また何かあったら言ってください。」
「姉貴には貸しがあるんで。」

スピカ。
「わかりましたよ。」

今日は。

教会内の点検と。

スタッフの様子を見て。

帰宅。

何かポストに挟まっています。

スピカ。
「おや?」

読んでみると。

未踏遺跡の調査依頼でした。

前文明に興味が深かったのですが。

宗教関連者の調査員が居なくて。

伝説的な人物「マフィン」の弟子のスピカに。

依頼が回ってきたのです。

国王と政府の書状でした。

翌日には関係者が来訪。

正式に調査の依頼を受けましたよ。

スピカは引き受けることに。

この国の政治は立憲君主であり。

この国独自のやり方をしています。

準備していましたら。

噂を聞きつけた友人が次々に来訪するのです。

レグルス。
「えー!いいなー!」
「私志願してみよっと。」

プロキオン。
「あたしもやってみたい。」
「冒険って好きじゃん。」

ドゥーベ。
「私は従者として同行しますよ。」

シリウス。
「俺姉貴の調査隊に入ってるんだけど。」

スピカ。
「メンバー表にはあなた達が確かに入っています。」
「エルナトちゃんの文字もありますね。」

ドゥーベ。
「彼女は無理なのでは?」

スピカ。
「経験を積ませる常套手段ですよ。」
「そのくらいはしないと大成は無理です。」

レグルス。
「私も調査隊に!?」
「やったー!」

プロキオン。
「交友関係を見た上で依頼してたのね。」
「やるじゃん政府。」

スピカ。
「では。」
「司祭の任はアクエリアスさんに任せて。」
「私達は世界各地の遺跡に赴きましょう。」

レグルス。
「みんなでハイタッチ!」

連携が取れると思ったらしく。

友人同士で調査隊が組まれました。

難関の遺跡への依頼ですから。

当然でしょう。

かくして。

わたくし達の挑戦は始まりました。


3


輸送機で最初の地点に移動です。

街や村以外は森林と平原地帯がずっと広がっています。

女性がふたりにひとりしか結婚しないので。

人口があまり増えません。

なので。

開拓する必要が無いのです。

たまに。

マンティスという怪獣が居まして。

前文明で作り出された生物だそうです。

オオカミやヒグマに追い掛け回されて。

数が増える所か。

減ったり増えたりしています。

最初の地点に到着。

巨大な湖がある街から。

北部の森林地帯。

この国では水枯れが発生しており。

前文明との関わりが疑われています。

スピカ。
「しばらく歩きますよ。」
「随分な森林地帯ですけれど。」
「自然を知っていればなんともないですよ。」

プロキオン。
「日々軽快に走るトレーニングの成果。」
「見せてやろうじゃない。」

ドゥーベ。
「力を抜いて歩いてください。」

エルナト。
「ひええええ!?」
「まさかこんなふうになるなんて!」

スピカ。
「彼女のフォローをお願いします。」

プロキオン。
「任せなさい。」
「私を頼るように。」
「甘えていいんだから。」

エルナト。
「わ・・わかりました!」

レグルス。
「ちょっと前を歩いていい?」

スピカ。
「どうぞ。」

開けた場所に出ましたよ。

そこで。

巨大なカマキリ(1.5メートル)が出現。

数は3体。

スピカ。
「自然よ。」
「わたくしに力を。」
「マイクロブロックホール。」

1体は崩壊。

レグルス。
「突撃あるのみ!」

シリウス。
「待て。」
「突進は俺の役目だ。」

カマキリの攻撃を軽く回避して。

切り刻み。

撃破。

スピカ。
「進みましょう。」

透明な水が流れる小川がありました。

巨大な花が咲いており。

高さ20メートルのヒマワリが咲き誇る。

花畑を進みます。

遺跡に到達。

中に侵入。

スピカ。
「灯りを頼りに。」
「迷路のようですね。」

ドゥーベ。
「ここはミサイルサイロとして使われていたとか。」

スピカ。
「古い文字・・・。」
「地下にポンプ場がある?」

隊員。
「その文字を読めるのですか?」

スピカ。
「趣味で解読してましたから。」

開けた場所に。

コマンドウルフという。

組織的な戦いをする獣の巣窟があったのです。

数は10。

レグルス。
「私と坊ちゃんが突撃するから。」

シリウス。
「避けている俺達に援護な。」

スピカ。
「準備はいい?」

プロキオン。
「ライフルで一網打尽だぜー。」

エルナト。
「裏取りされてたらどうするんですか?」

スピカ。
「え!?」
「後ろを警戒!」
「隊員さん達で対処して!」

後方からコマンドウルフが3体。

戦闘開始。

回避能力で圧倒するレグルスとシリウス。

ショートソードで巧みに倒していきます。

プロキオンが誤射に注意しながら。

確実に仕留めます。

コマンドウルフは怯んでいました。

エルナト。
「女史は戦わないんですか?」

スピカ。
「燃費の悪さを知らなかったわね。」

コマンドウルフ。

巣穴から逃走。

負傷者なし。

先に進んでいきます。

装置がありましたが。

ダミーのようですね。

スピカ。
「みんな。」
「シールド発生装置を起動して。」

トラップが多く。

どこからか銃弾が飛んできては。

シールドが弾いていきます。

プロキオン。
「自動機銃だな。」
「ひとつずつ破壊っと。」

スピカ。
「階段を降りるとポンプ場でしょう。」

あまりに巨大なポンプに驚きました。

この辺りの水源を一括で汲み取って。

貯水層に貯めていたのです。

スピカ。
「なんて無意味なものを作るんでしょう。」

ドゥーベ。
「もっと効率良く取水できないかと。」
「考え過ぎたのでは?」

スピカ。
「こんなふうに自然を改造して。」
「滅びの原因を作っていったんですね。」

ドゥーベ。
「前文明はけっこうお馬鹿な所があります。」

スピカ。
「パスワードを求められました。」
「破壊してください。」

プロキオン。
「爆薬セット!」

この後も強引に破壊して進みました。

レグルス。
「怪しい気配が消えたわね。」

スピカ。
「怪獣は居ないということですか?」

シリウス。
「気配ないねえ。」

スピカ。
「それはよし。」

機密エリアで。

調査隊が様々なものを回収しましたよ。

スピカ。
「この壁は薄いですし。」
「コンクリートですね。」
「爆破してください。」

プロキオン。
「大きな花火だぞー?」

何か部屋があって。

極秘資料を発見。

スピカ。
「なるほど。」
「世界各地にポンプ場を作って。」
「確実に水を確保しようとした。」
「人工増加と。」
「水の節水に努めなかった報い。」

ドゥーベ。
「科学を間違った方向に使っていたんですね。」

エルナト。
「たぶん。」
「人の進化よりも科学の進歩のほうが。」
「ずっと上回ってしまったんだと思います。」

スピカ。
「自らの手で扱いきれなくなった。」
「言えますね。」

難関と言われた原因が分かりました。

防衛ロボットが故障しているのに。

向かってくるようになりました。

スピカ。
「トラップも動作しています。」

レグルス。
「このルートで脱出しない?」

シリウス。
「なに言ってんだ。」
「相手は小賢しいんだ。」
「馬鹿みたいに突進すればいいんだ。」

スピカ。
「裏道があります。」
「非常用階段ですね。」
「文字にそうあります。」

レグルス。
「トラップを仕掛ける割に。」
「そんなもの作ってたんだ・・・。」

シリウス。
「考え過ぎには馬鹿が効く。」

非常階段で。

外が見えるホールで。

巨大ロボットが出現。

スピカ。
「ここはわたくしに。」
「Quasar。」

巨大ロボット破壊。

ドゥーベ。
「女史。」
「これ以上の戦闘は避けてください。」
「生体エネルギーが低くなっています。」

スピカ。
「そのつもりです。」

外に無事脱出。

資料を獲得して。

キャンプになっている村まで逃げ延びました。

防衛ロボットは追いかけてきましたが。

途中で脱落。

残りは地雷で吹き飛びました。

翌日。

街に戻ったスピカは。

政府に報告書を提出。

功績となります。

このまま続けて欲しいと。

頼まれました。

興味が深いので。

自分の進歩の為に。

協力を伝えます。

スピカ。
「前文明は簡単な理由で自滅したのかもしれません。」
「科学の暴走。」
「人の進歩よりも科学の進歩が上回った。」
「興味深いですね。」

本を書く積もりで。

大量の資料が生まれていました。

今日はこの辺りで。

夕暮れです。


4


この国は立憲君主制を取っています。

とある国では民主主義を採用していますが。

腐敗してしまったら。

代替手段が無いため。

ためらう国が多いですね。

スピカは司祭でもありますが。

おもに。

文明の研究。

「人類はどのようにすればいいのか?」

「人はどうあるべきか?」

という学術研究を委託されています。

天に祈りを捧げる宗教を「統一宗教」と名前があり。

各国共通の宗教として確立しております。

スピカ。
「また依頼が舞い込んでいますね。」

ドゥーベ。
「宗教家は直感が冴えますから。」
「どうしても頼りたいんですよ。」

スピカ。
「前赴きましたポンプですが。」

ドゥーベ。
「科学者によって停止させられたそうです。」
「おかげで水源もある程度復活しました。」

スピカ。
「こういう貢献も中々いいものですわね。」

街を歩いています。

キャラクターグッズなど。

芸術品に困ることは無いですね。

みんな。

生活が安定していますので。

片手間に芸術に打ち込んで。

多彩なキャラクターを売り込んだりして。

メジャーになれば大ヒットですよ。

アニメ化される作品もあったり。

みんなそれぞれ。

自分の信条があるのです。

生活だけを目的にはしていません。

少しでも進歩しようと頑張っています。

レグルスとシリウス。

合流。

スピカ。
「前文明の人は。」
「生活だけで満足していました。」

レグルス。
「指針が無かったのよ。」
「真理に逆らっていたようね。」

スピカ。
「そうすると何もできませんよ。」

シリウス。
「その結果があれじゃあ。」
「哀れ極まりないな。」

レグルス。
「無力さ。」

シリウス。
「いいや。」
「もっと正直にならなかったからだね。」
「なんにでも逆らって見せてた。」

スピカ。
「従順も時には大切です。」
「逆らうことを求め続ければ。」
「残忍な使者も送られますから。」

レグルス。
「その残忍な使者に打ちのめされたのかもね。」

教会。

シリウス。
「俺は祈りを捧げてから。」
「ハンターの仕事に出るよ。」

レグルス。
「私はもうしばらく街を散歩してから。」
「警備員の仕事に行きましょう。」

スピカ。
「みなさん。」
「自分の果たすべき義務を遂行しましょう。」

さんにんでハイタッチ。

ドゥーベは買い出しに行っていました。

教会建物。

プロキオン。
「だからこれはこうやるんだって。」

エルナト。
「あ。」
「だんだんとわかってきました。」

プロキオン。
「慣れない仕事は最初みなそうだ。」

エルナト。
「相談レター溜まってますね。」

プロキオン。
「これは熟練しないと無理だから。」
「あんたはお守りとかグッズ担当な。」

エルナト。
「わかりました。」

スピカ。
「仕事に慣れてきたようですね。」

エルナト。
「はい。」
「一度掴めばこっちのものです。」

スピカ。
「その調子です。」

ドゥーベ。
「女史。」
「論文が難解だそうです。」

スピカ。
「あらやだ。」
「簡潔に書かないといけませんね。」

ドゥーベ。
「誰だって失敗はあるんですね。」

スピカ。
「わたくしでも万能ではありませんから。」
「もっとも。」
「自分こそ万能であるという態度を取ったばかりに。」
「予想外の失敗を招いて。」
「我を通そうとする人も。」
「居たとか。」

ドゥーベ。
「前文明のことですね。」
「彼らは随分と我が強かったとか資料にあります。」

スピカ。
「そういうのを愚かと言うんです。」
「時には我を折る事も正解になるんですから。」
「前文明の人達は叛意で満ちていた。」

ドゥーベ。
「図書室に新刊入れておきます。」
「その様子ですと。」
「女史の研究もかなり進んでいるようですね。」

スピカ。
「頼んだわ。」
「そろそろ学校に講義に出ないといけません。」

ドゥーベ。
「宗教家からの教育は大切な分野ですからね。」

プロキオン。
「女史。」
「不思議な宝石が贈られてきました。」

スピカ。
「これは。」
「科学と神秘。」
「こういうものをどうやったら作れるのでしょう。」

プロキオン。
「我々の科学力でもこういった神秘的なものを作るのは稀です。」

スピカ。
「私も少々作る事はできますが。」
「これは中々興味深いです。」

プロキオン。
「これは女史に渡しますね。」

スピカ。
「報告ありがとう。」
「今日は探究が進みそうです。」

不思議な宝石がふたつも贈られてきました。

ひとつは天然石。

もうひとつは科学で合成された。

神秘的な宝石です。

謎のエネルギーを放っています。

スピカ。
「科学力もここまで来ると。」
「ここまで不思議な物質を合成できる?」
「もっと詳しく見たいけれど。」
「講義に出かける時間ですね。」

この日は。

講義に出かけたり。

新しい教育教科書の作成など。

いろんな方面から仕事が舞い込んできますので。

宗教家は大忙しです。

エルナト。
「ちょっと機材を使って合成してみました。」

プロキオン。
「あれー?」
「なんでこんなもの作れるかな。」

エルナト。
「錬金術とか言うらしいです。」

プロキオン。
「はー。」
「聞いたことはあるけれど。」
「実在していたのね。」
「これは報告しておきます。」
「雑務じゃなくて。」
「もう少し量産してみて。」

エルナト。
「承りました。」

教会の外側。

ドゥーベ。
「錬金術?」

プロキオン。
「金を合成する試みだそうだけれど。」
「他にもいろいろ科学反応を使って。」
「バリエーションがあったみたい。」
「自分の家に伝わる伝承を元に作ったって。」

ドゥーベ。
「なるほど。」
「これは発見です。」
「古来から実在していたなんて。」
「報告しましょう。」

その夜。

スピカ。
「あの科学は古来では錬金術って言うんですね。」

ドゥーベ。
「どうも古来流で確立されていて。」
「伝承が残っているのみで。」
「まだ我々の科学も進化の余地があったのでしょう。」

スピカ。
「明日いろいろ尋ねてみます。」

次の日。

スピカ。
「錬金術についていろいろ話して。」

エルナト。
「私の家に眠っている伝書の中に少し書かれているだけで。」
「それ以上は独学です。」

スピカ。
「なるほど。」
「レポートにして貰っていいかしら?」

エルナト。
「はい。」
「扱える範囲ですけれど。」

一週間後。

お偉いさん。
「錬金術ねぇ。」

スピカ。
「私達が知らない科学がありました。」

お偉いさん。
「正式に名前が付いていたなんて。」
「発見してくれて感謝するよ。」
「文明も進展があるというもの。」
「予算は心配ないぞ。」
「いくらでも出してあげよう。」
「その調子で前進してくれ。」

スピカ。
「その積もりです。」
「期待以上の成果になるように。」

夕方。

家に戻りました。

ポストは満杯ですよ。

昔ながらのランプや絨毯など。

クラシック品はマニアの間で高値で取引されています。

文明も進むと。

むかしの品々が美しいものだったと。

わかるようです。

スピカもそのアニアのひとりなんです。

スピカに依頼が舞い込んでいますね。

また調査隊を組んで。

難所に挑戦して欲しいと。

宗教家の力がどうしても必要だと。

スピカはそれを見ながら。

著書の執筆を進めています。

古風な灯りの元で・・・。


5


遥か北方には巨大な水源があり。

南方にある首都に供給されていましたが。

何か細工がされているため。

水量が少なくなる場合が頻繁にあり。

入り口も謎の防備をされている為。

進めません。

スピカが派遣されました。

現地に行くのは難しくはありません。

自然を知っているので。

移動は簡単なんです。

森林と崖に囲まれた建造物。

レグルス。
「なんか強敵がうようよ居るらしいわよ。」

シリウス。
「正面から正々堂々叩き潰してやるのみだ。」

レグルス。
「時には猪突猛進!」

スピカ。
「入り口ですね。」
「なんでしょう。」
「この扉。」
「石で出来ていますよ。」

プロキオン。
「爆弾じゃ壊せないって。」

スピカ。
「では。」
「側面に回り込んで。」
「爆破して入らせて貰いましょう。」

険しい崖を簡単に乗り越えて。

建物の壁があったので。

そこから侵入。

スピカ。
「とにかく臨機応変に動いてください。」

レグルス。
「戦いは愚直な者は生き残れてないわ。」

レグルス。
「そういう統計があるってな。」
「俺は馬鹿だから。」
「上手に突進するのみ。」

プロキオン。
「考えのを辞めた馬鹿は難敵。」

レグルス。
「そういうことだ。」
「何があるかはお楽しみ。」

ドゥーベ。
「レーダーによると。」
「迷宮のような作りですね。」

エルナト。
「変な作り。」
「まるでわざと迷わせているような・・・。」

スピカ。
「変に考え過ぎた構造なんでしょう。」
「案内板があります。」
「右は核融合発電所。」
「リバースエンジニアリングできそうですね。」
「地下はポンプ場です。」
「停止させましょう。」

レグルス。
「トラップが多いみたい。」
「妙なオブジェクトがいっぱい。」

シリウス。
「だよなー。」
「馬鹿のひとつ覚えみたいな。」
「そんなトラップ。」
「おおっと。」
「そこには地雷だ。」

スピカ。
「トラップ駆除をお願いします。」

プロキオン。
「任せなさい!」

調査隊は。

二班に分かれて。

わたしたちは核融合発電所の跡地。

科学者グループはポンプ場に赴きます。

スピカ。
「電撃トラップですよ。」

プロキオン。
「放棄するときに誰も入れないようにしたな。」

シリウス。
「これパターンあるんじゃね?」

スピカ。
「パターンは読んでます。」
「一定間隔ごとにトラップがあり。」
「種類は資料のものと同じです。」

レグルス。
「パターン読めちゃうとおもしろくないなー。」

ドゥーベ。
「前文明は知能面では劣っているようですね。」

スピカ。
「単調な作りのようです。」
「レーダーさえあれば大丈夫ですね。」

発電施設。

故障していて。

稼働していません。

スピカ。
「電源を入れてみますか?」

ドゥーベ。
「やってみましょう。」

電源がオンになりました。

発電装置は生きています!

プロキオン。
「これすごくない?」

レグルス。
「素敵!」

シリウス。
「凄いというよりおもしろいぞ。」

プロキオン。
「水素発電よりは大電力のようで。」

レグルス。
「でも人工の太陽を作るんでしょ?」
「扱いきれないんじゃない?」

シリウス。
「どうもそうらしい。」
「ここは実験施設なんだとさ。」

プロキオン。
「どうりで。」

科学者達がいろいろ調べています。

スピカ。
「ハッキングにてトラップを動作不良にさせました。」
「ではそろそろ。」
「施設内の停止しているトラップや警備ロボットを排除しましょう。」

レグルス。
「やりますよー。」
「はりきってます。」
「やる気満々です。」

シリウス。
「少しは楽しめるんだろうな。」

プロキオン。
「久々に発砲できる♪」

ドゥーベ。
「ファーサイト起動。」
「いっぱい居ますよ。」
「ほとんど故障してますが。」
「怪獣も少々居ますし。」
「調査隊の迷惑になるもの。」
「全部破壊しちゃいましょう。」

エルナト。
「でもなんで難所なの?」

スピカ。
「古代文字を読めないと。」
「いろんな箇所が作動しないのよ。」
「トラップの位置とか。」
「危険だらけで。」
「直感が冴える宗教家しか。」
「上手に生き残れないの。」

エルナト。
「普通の人だとやられちゃうのかぁ。」
「でも他にも理由があるんでしょ?」

スピカ。
「そのようですね。」
「システムトラップを発見しました。」
「お手柄です。」

科学者がシステムトラップを解析。

解除に成功。

でも何重にも張り巡らされています。

スピカ。
「ここは破壊しても大丈夫でしょう。」

一部を破壊して。

システムトラップを動作不能にしました。

ポンプ場は無事停止させました。

規模が巨大でしたので。

他の河川に余剰分を排出して。

頻繁に洪水を起こしていたようです。

戦士たちはトラップの排除が完了しました。

スピカ。
「何時間か滞在して。」
「ここから退却しましょう。」
「後は第二陣の方々の仕事です。」

エルナト。
「前文明の人々って愚かなの?」

スピカ。
「驕りがあったのですよ。」
「自分こそ神であると。」
「自分たちこそ神であると。」
「小さな神様とか。」
「自分たちを称しているくらいですから。」

エルナト。
「私たちって被造物でしょ?」
「いつかの木の実を食べるとそうなるのかなあ。」

スピカ。
「文明が停滞を生むと必ず腐敗するものです。」
「その中で徐々に退化していったのですよ。」
「それで小学生のような事をはじめて。」
「その結果がこうして出現しているのです。」

エルナト。
「無神論の科学文明ってあってはならないと思います。」

スピカ。
「無神論?」
「わたくしたちは原則有神論ですけれど。」
「久しぶりに聞きましたよ。」

エルナト。
「人の力だけでやっていくのは困難の極みなんじゃ・・・。」

スピカ。
「そんなところです。」
「人の力はそんなに強くはありません。」
「人は弱い生き物ですから。」
「神によって強くされるのです。」

エルナト。
「人は平和を好む反面。」
「力の肯定を嫌ってしまう?」

スピカ。
「力を手に入れたら。」
「正しく使えないのです。」
「だから。」
「力を否定するようになり。」
「無力になった。」
「前文明の結論ですよ。」

エルナト。
「人は平和的な生き物だけれど。」
「平和の意味を間違えたのかも?」

スピカ。
「そんな感じです。」
「解析終わったそうです。」
「引き揚げましょう。」

レグルス。
「掃除終わった!」

シリウス。
「俺が多く倒したぜ?」

レグルス。
「なによ!」
「戦果確認機も居ないくせに。」

プロキオン。
「スイーパー兵器が半数近くやられてる。」
「もっと調整しておけば良かった。」

レグルス。
「人工知能には知恵が無いから。」
「何かあるとすぐやられる。」

シリウス。
「理論武装ってやつ?」
「理屈で動いてるから。」
「ワンパターン。」

プロキオン。
「そういうふうに調整した覚えはないんだけれど。」

レグルス。
「敵が強かったんじゃない?」

シリウス。
「ロボット兵器だし。」
「相手の方が性能良かったみたいだな。」

プロキオン。
「鹵獲機を調べてやるー。」

遺跡内には。

鋼鉄を切り裂く剣で撃破されたロボット兵器がいっぱい。

独立システムで動く自爆装置で。

暴走した味方ロボットが破壊されました。

敵機はジャミングが得意だったようです。

怪獣は逃げ出しました。

外の工兵隊が帰路を確保していて。

簡単に崖だらけの難所から脱出。

キャンプに帰還にて休息なんですよ。

翌日には。

第二陣が出発するのです。

調査で成果があがるので。

新聞は話題もちきり。

政府も満面の笑み。

帰路の飛行機内で。

談笑しながら。

帰宅。

スピカ。
「わたくしは少し休憩が必要ですね。」
「スケジュールは軽めに組んでおきましょう。」
「栄養ドリンクも忘れずに。」

メールでやり取りしながら。

夜を過ごしました。

月明かりが美しい。

とある街の外れで・・・。


6


休日。

スピカは共同花壇でガーデニングを楽しんでいます。

休憩時間。

ドゥーベ。
「女史が踏破した遺跡は。」
「過去おびただしい負傷者が出ていたそうですね。」

スピカ。
「並の人では太刀打ちできない。」
「かなり手の込んだトラップもありましたから。」
「構造を簡単に把握できないと。」
「進みようが無かったですね。」

ドゥーベ。
「意外なトリックをすべて見破っていましたよ。」

スピカ。
「史実を元に前人類が考えそうな事は。」
「すべて把握しておりましたから。」

エルナト。
「あの人達って単調な考え方でしたよ。」

スピカ。
「一度パターンを読んでしまいますと。」
「もうこっちのものなのです。」

ドゥーベ。
「なるほど。」
「それで簡単に進めたんですね。」

休憩のち。

ガーデニング。

綺麗な花がいっぱい。

スピカ。
「汎神論。」
「自然の美というものは。」
「見出すことは簡単な事じゃない。」
「でも一度現れてしまうと。」
「その美しさに見惚れてしまう。」

ドゥーベ。
「同感です。」
「私は野鳥の歌が好きですね。」

エルナト。
「わたしはお花を至近距離で見るのが好きかな・・・。」

スピカ。
「いろんな見え方。」
「わたしの目線で見えるもの?」

エルナト。
「そう。」
「いつもそれなの。」

ドゥーベ。
「みんな自然に対する向き合い方は違いますね。」

スピカ。
「楽しみ方も違いますね。」

ワンちゃんが寄ってきました。

エルナト。
「やーん。」
「かわいい!」

スピカ。
「かわいがられるためにある生物。」

ガーデニングを終えて。

広場。

試合用の台座があり。

たまに剣士が腕前を磨いています。

シリウス。
「85勝97敗だもんな!」

レグルス。
「そろそろ格の違いを見せてやろうじゃない!」

模造剣で試合中でした。

こうした個人同士の試合を見て。

市民も喜んでいます。

スピカ。
「おや。」
「歴史の本ですね。」

プロキオン。
「さっき買ったんだ。」
「なんと。」
「50年前の内戦でもっとも戦いに貢献したのは。」
「市民だったんだって。」

スピカ。
「市民が反乱軍を非難したり。」
「直接攻撃を加えて倒した。」
「美談として残る史実ですね。」

プロキオン。
「詳しく載ってるから。」
「じゃあまた!」

ドゥーベ。
「私は神学の研究を進めてきます。」

スピカ。
「ではまた。」

エルナト。
「神学?」
「なんですかそれ?」

スピカ。
「統一宗教の神学は。」
「自分の成長過程で得た事実や。」
「人々の探究や模索で出た英知。」
「それを元に進んでいくの。」
「知りませんでした?」
「おもに太古に登場する賢者や使徒からの言葉が原型だけれど。」

エルナト。
「どうやって確立したのか知りたい!」

スピカ。
「祈りを捧げた人の中で稀に啓示が降りる人が居て。」
「神託で得られた預言や。」
「歴史書に記された史実。」
「大半が地上に派遣されたとされる神の子の言葉で構成されているわ。」

エルナト。
「すごい世界だなあ。」

スピカ。
「わたくしも神聖な神事で人々の信仰を維持しなければならないから。」
「今日はこれで教会に戻るわ。」

エルナト。
「わたしは錬金術の研究に打ち込むね。」

スピカ。
「自分の役目をしっかりこなすのも。」
「人のあるべき姿のひとつでしょうね。」

シリウス。
「負けた!」

レグルス。
「中々やってくれるじゃない!」

シリウス。
「少し油断しただけだ!」
「もう一回だ!」

レグルス。
「あんたの負け惜しみが潰れるまでやってやるわ!」

市民はたまにノートを取ります。

そうやって。

自分の指針を捜して。

実行していくのです。

スピカ。
「ああいうのもあの人たちの尊き1ページ。」
「青春。」
「今.に存在するのは上級テクニックなのかしら?」

カップルが歩いています。

スピカ。
「あれも彼らの幸福のひとつの形。」
「わたくしは賛同しませんが。」
「賛同しないのと事実を伝えるのは別次元ですね。」
「ひとそれぞれ正解がありますから。」

スピカは教会に戻りました。

夕方。

ポストはやっぱり満杯。

手紙を読みながら。

要請にできるだけ答えようと。

資料を書き進めながら。

ランプの灯りの元で。

筆を走らせます・・・。


7


この国には大農園地帯が多数あります。

一級河川が密集している地域に。

まとめて築いているのです。

スピカ。
「収穫は良さそうですね。」
「安定期に入っています。」

エルナト。
「豊作?」
「農家さんの腕前が良くないですか?」

スピカ。
「技能訓練を終えてかなりの錬度を持っています。」
「多少の自然災害なら対応できるように仕上げていますよ。」

エルナト。
「これ以上農園を広げると。」
「キャパシティが超えてしまいませんか?」

スピカ。
「その通りです。」
「これ以上の拡大はしない方針です。」

文明の維持を監視するのも宗教家の役割です。

文明の発展にも貢献しなければなりません。

宗教家は神知を持っていることが多いため。

人知で無理な事はすべて宗教家に回ってきます。

視察を終えて帰宅。

ドゥーベ来訪。

スピカ。
「神の書を知っていますか?」

ドゥーベ。
「私も探しております。」

スピカ。
「あれが手に入らないかと。」
「恋焦がれています。」

ドゥーベ。
「前文明の良識人の間で普及していた。」
「いにしえの書物。」
「行方は未だにわかっていません。」

スピカ。
「遺跡踏破の段階で発見できるのではないかと。」

ドゥーベ。
「有り得ます。」
「この国のどこかに眠っていても。」
「史実の片隅にそれはあるのです。」
「この国に保管していたと。」
「そもそも印刷されて普及していたものですから。」

スピカ。
「うふふ。」
「少し楽しみ。」

ドゥーベ。
「私にも見せてくださいね。」

スピカ。
「もちろん。」

今日の教会への相談者は35名でした。

アドバイザーが不足気味ですので。

各地に赴いては。

有力な人材を捜しまわっているのです。

人材の確保は。

教会の仕事でもあります。

国王も惜しみなく予算を注ぎ込み。

国は豊かになっています。

人々は心の豊かさも手に入れつつあります。

みんな。

全員の努力の成果です。

新聞も随分と明るくなりました。

人類は少しずつ前進していき。

到達点に辿り着いては。

歓喜に包まれて。

着実に進化しております。

スピカは爽やかに本のページを閉じて。

探索の準備を続けます・・・。


8


東方の海岸。

人魚の水辺と呼ばれる。

危険地帯があります。

怪獣の巣窟が多く。

過激派が赴いて調査を行う場所でもあります。

お偉いさん。
「過激派を知っているかね。」

スピカ。
「ええ。」
「存じております。」

お偉いさん。
「近年活動が活発になってきた。」

スピカ。
「答えを急いでいる哀れな人達。」
「前文明に憑りつかれてしまった。」

お偉いさん。
「亡者だよ。」
「今回行く場所で遭遇するかもしれない。」
「銃撃戦を覚悟で赴いてくれ。」

スピカ。
「大丈夫です。」
「やってみせます。」

現地に赴いて2日。

ようやく辿り着きました。

早速。

大型のリスに遭遇。

数は5。

格闘家のリスとして進化した変異種で。

様々な技を使ってきます。

戦闘開始。

シリウス。
「お見通しだぜ!」

レグルス。
「腕前がいいみたいねー。」
「でもそれだけでは勝てないわよー?」

リスの攻撃はことごとく外れ。

斬られました。

リスは逃亡。

次にプテラノドンと遭遇。

復刻された生物ですね。

プロキオン。
「撃ち落とせー。」

ライフルが命中して。

プテラノドン撃墜。

まだまだプテラノドンは大量に居ます。

丘の上で激戦になりました。

スピカ。
「一体ずつ確実に落とします。」

シリウス。
「よっと。」
「軽いもんだ。」
「こういうのは専門な。」

レグルス。
「あんまり頭がいい攻撃はしてこないのね。」

エルナト。
「爆弾をくらえー!」

ドゥーベ。
「混戦ではピストルが使い易いですね。」

結局。

15匹を撃墜して。

プテラノドンは逃亡。

大神殿が見えてきました。

前文明でかつて崇められた神殿ですが。

前文明はこれを嫌って。

破壊してしまったのです。

なので。

いろんな所が破損していますね。

大きな海が見える廊下を歩いていきます。

スピカ。
「一見安全そうに見えますけれど。」
「意外な所で足元をすくわれます。」
「どんな些細な事でも報告してください。」

エルナト。
「それなら。」
「何事も無く進めている事が不可解なんじゃない?」

レグルス。
「あらやだ。」
「敵くらい出そうなものなのに。」

スピカ。
「こんなときこそ用心必須。」
「各自警戒。」

ドゥーベ。
「レーダーが狂いました。」

プロキオン。
「どっかにジャミング装置があるんだよ。」
「何してくるか分からない。」

シリウス。
「馬鹿になれば分かる。」
「こそこそと下準備をしてるんだよ。」

大きな海が見える絶景ホール。

巨大なロボットが設置されています。

砲台をかっこよくしたロボットで。

故障しているのでしょうか。

オブジェクトとなっていますね。

スピカ。
「これ起動しますか?」

プロキオン。
「前文明のだから。」
「故障してたら動かない。」
「故障してなかったら。」
「不意に起動するだけ。」
「これ半分生きてるな。」

スピカ。
「みなさん。」
「戦術フォーメーションを。」
「破壊します。」

プロキオン。
「オーケー。」
「爆弾セット。」
「くらえ!」

少し前にロボットが起動。

スピカ。
「調査隊を返り討ちにしたタイプとは別のものですね。」

戦闘開始。

フォートレスという名前が付けられた兵器ですよ。

スピカ。
「マイクロブラックホール。」
「最高威力。」

フォーレス爆破!

無傷です・・・。

フォートレスのミサイル。

不発弾が多く。

弾丸が劣化していて。

満足に戦えないようです。

散開して巧みに動いており。

フォートレスは優柔不断。

プロキオン。
「特別製の弾丸セット。」
「アキシオン・ブラスター!」

爆破!

これも無傷・・・。

エルナト。
「装甲が違いますよ。」

スピカ。
「装甲はオリハルコンなんですね・・・。」

レグルス。
「回避で手一杯よ。」

シリウス。
「引き付けるんだ。」
「俺たちで。」

プロキオン。
「ECMグレネード!」

電磁爆弾を投げて。

効果絶大。

エルナト。
「電気を閉じ込めた。」
「3000ボルト爆弾。」
「やー!」

大爆発!

フォートレス破損。

スピカ。
「ECMグレネードを使ってください。」

電磁爆弾で。

機械類が破損して。

フォートレス撃破。

プロキオン。
「万能カッターで装甲はぎ取っておくね。」

シリウス。
「オリハルコンって核爆発でも無傷だって。」

レグルス。
「なんて素敵な装甲。」

スピカ。
「あら。」
「隠し扉がありますね。」
「古来の聖典?」
「ありましたよ。」
「わたくしが夢見たものが。」

みんな駆け寄ります。

エルナト。
「ここに記されています。」
「これ2種類あるやつのひとつじゃないですか?」

スピカ。
「そのようですね。」
「もうひとつはどこでしょうか。」

シリウス。
「危険地帯には収穫多しって?」

レグルス。
「挑戦して得るものはあっても失うものはないってこと。」

シリウス。
「だったら人生の登山ってやらなきゃ損じゃんか。」

レグルス。
「ただ暮らしているだけでは。」
「得るものも限られているのかも。」

スピカ。
「持ち帰ります。」
「しばらく探索しましょう。」

プロキオン。
「剥ぎ取り終わった。」

ドゥーベ。
「長居すると余計なトラップに引っかかります。」

スピカ。
「なので適当に引き上げます。」

適当に探索して。

キャンプに戻って。

帰還。

街の博物館にて。

考古学者。
「なるほどー。」
「これが古来の聖典ですか。」

スピカ。
「なるべく早くに複製をください。」

考古学者。
「その辺りはご心配なく。」

聖典を考古学者に引き渡して。

新聞に載ったりもするスピカ。

そのうち複製本が届いて。

解読のために。

本の虫・・・。


9


天に伸びる塔がある場所。

その下にある遺跡群で調査中。

ドゥーベ。
「私は危険が無いか常時監視することにします。」

スピカ。
「任せました。」
「チームプレイは組織において常の最善です。」

エルナト。
「ここの遺跡って。」
「隠し扉が多いよ。」
「ほら。」
「また発見した。」

スピカ。
「お手柄です。」

レグルス。
「さっきから怪獣が少しずつ湧いてくるんだけど。」

シリウス。
「性根がセコイですなー。」
「徒党を組んで来ればいいのに。」

プロキオン。
「お望み通り。」
「レーダーコンタクト。」

スピカ。
「過激派のグループですね・・。」
「彼らも聖典がお目当てですか・・。」

ドゥーベ。
「彼らはこちらのグループを半分無視しています。」

スピカ。
「接敵しないようにして。」

エルナト。
「豪華なお部屋。」
「あれ?」
「金庫だ。」
「適当に弄っちゃえ。」
「はれ?」
「開いたんですけれど。」

スピカ。
「なんですって?」
「あらまあ。」
「現代の聖典がこんなにあっさり。」
「これでふたつ揃いましたね。」
「こっそり退却しましょう。」

ドゥーベ。
「過激派のドローンで書物を持っていることが発見されてしまいました。」

スピカ。
「あらやだ。」
「戦闘準備!」

調査隊の兵員は20名。

過激派は50名。

銃撃戦になってしまいました。

包囲されています。

プロキオン。
「このどうでもいい書物を囮にしよう。」

スピカ。
「なんでもいいから手を打ちましょう。」

豪華な本。

中身は途中で拾った豪華な日記ですが。

それを囮に逃亡を図ります。

相手は気をとられて。

書物に一直線。

見破られないうちに逃げ延びますが。

追いつかれました。

突撃してきます。

乱戦に突入しますが。

過激派の兵員は少ないです。

スピカと過激派のリーダーと1対1になりました。

スピカ。
「あなたがリーダー?」

ソウダード。
「人類は答えに行き着くべし。」
「早急に結論を出すべき。」

スピカ。
「答えを急ぎ過ぎです。」
「走ったら、息が上がりますよ。」
「人類を息切れさせる積もりですか?」

ソウダード。
「さっさと次の段階に行くのだよ!」

スピカ。
「一理あるかもしれません。」
「でも。」
「それは人類の総意によるはず。」

ソウダード。
「人類は遅れを取っているのだ!」

スピカ。
「一歩ずつ、積み重ねて、私達は、確実に!」

リーダーと格闘戦になりました。

体術に優れるスピカが終始優勢で。

リーダーが気絶しました。

過激派の一団はリーダーを抱えて退却。

最新型のシールド発生装置を装備していた為。

負傷者をひとりも出さずに。

逃げ延びることに成功。

敵は聖典を諦めたのだと思い込み。

すぐにフェイントだと知って追いかけてきましたが。

怪獣に邪魔されて。

足が遅れました。

近くの基地から国王軍の戦闘機部隊が緊急発進して。

過激派に機銃掃射しましたので。

過激派は逃亡。

大急ぎの帰路でした。

キャンプに戻って帰還。

考古学者に納めます。

一か月が経過しました。

スピカ。
「進捗どうですか?」

考古学者。
「いやー。」
「解読は思ったより難しくなかったですなー。」

スピカ。
「どんな具合に?」

考古学者。
「前人類はいつまでも本能に拘束されていたようで。」
「動物よりも動物らしくなるために生き。」
「文明に対して無関心で。」
「あらゆる思想に蝕まれ。」
「次第に退廃して。」
「何百年もかけて腐っていき。」
「ただひたすら利権を求めて。」
「好き放題自然を荒らした。」
「人間即ち。」
「悪意に満ち。」
「獣と大差が無い動物であった。」
「こんな事が書かれております。」

スピカ。
「中々に悲惨な文明だったのですね。」
「それ故に自分の首を絞めて自滅した。」

考古学者。
「いつだって人類が危機に直面するときは。」
「自分の行為の結果を受けてるんです。」
「前文明だけの話じゃないですよ。」

スピカ。
「ならば。」
「これらを教訓として。」
「私達は進んでいけそうですね。」

考古学者。
「おっしゃるとおり。」
「複製が出来たら差し上げます。」

スピカ。
「楽しみに待っています。」

二か月で複製本が届きました。

宗教家に解読して欲しいので。

優先的に配布されるのです。

やっぱり本の虫・・・。

とある日。

ドゥーベ。
「女史。」
「雰囲気違くないですか?」

スピカ。
「ちょっと楽しくなってね。」
「満たされた感じ。」

ドゥーベ。
「笑顔の女史を見るのは久しぶりですかね。」

スピカ。
「あら?そう?」
「あれだけの教訓と英知が詰まっているのよ。」
「おもしろくてしょうがないのです。」

ドゥーベ。
「解読もいいですけれど。」
「仕事のほうも気をつけて。」

スピカ。
「きちんとやってますよ。」
「夢中になって放り出す。」
「なんてことはしないわ。」

プロキオン。
「あんたの錬金術すごいことになってるよ。」

エルナト。
「そうですか?」

プロキオン。
「とりあいず。」
「あんたの仕事はそれに決定な。」

レグルス。
「探索楽しかったー。」
「私のいちばんの想い出。」

シリウス。
「俺もだ。」
「あんなに楽しめたのは久しぶり。」

レグルス。
「今日は美味しいものたべながら想い出話でもしよっか?」

シリウス。
「いいねぇ。」
「俺の歴史に刻まれるぜ。」

教会の目の前の大通り。

スピカ。
「この道路も幾多の人々が行き交い。」
「歴史の証人となっている。」
「そう見ると。」
「なんだか尊い。」

この日も。

教会に出勤するスピカの姿がありました。

新聞で取り上げられ。

名声を得ていたスピカ。

国王にも功績を称えられたスピカ。

引き続き調査依頼があり。

この後もいくつかの遺跡を渡り歩くのですが。

ある時から著書の執筆に夢中になり。

人気とは裏腹に。

地味な立場に至っているのでした。

とある歴史の片隅で。

語られている。

女史の軌跡。


10


宇宙空間。

地球より離れし星々の輝く世界。

宇宙港が存在し。

移動を繰り返しながら。

星々の交易を担っている。

いくつかの住める星々を発見したのは。

外宇宙を探索開始から30年後でした。

エルナト。
「窓の外が星々の景色!」
「なんて綺麗な!」

スピカ。
「私達もこの星々の一員なのですよ。」

エルナト。
「なんて素敵!」
「私も星になっちゃおうかな。」

巨大な花の形をした宇宙港。

各駅に宇宙船が停泊しており。

外宇宙探索船が大部分で。

住める星からの連絡船はあまり多くない。

船は飛行機と船が融合したような形をしており。

大気圏内での使用を前提としている。

スピカ。
「ここに来たのはテクノロジーを見せたいからですよ。」
「次はこちらを見ましょう。」

エルナト。
「なんか科学力も美しくできるんだね。」

スピカ。
「洗練された科学は芸術品ですからね。」
「それをたっぷり魅せるためです。」

エルナト。
「なるほど。」
「しっかり見ておかないと。」

レグルス。
「低重力は慣れたかしら?」

シリウス。
「お気になさらずに。」
「どうかご自分の心配をなさってください。」

レグルス。
「てっきり頭を打つんじゃないかと。」

シリウス。
「そんな!」
「あなたより賢くなったらどうするつもりです?」

レグルス。
「頭を打って変態になったら?」

シリウス。
「あなたでもあるまいし。」
「絶対にそんなことはありません!」

レグルス。
「そうそう。」
「同じ穴の狢ってわけよ。」

シリウス。
「むぐっ!?」

ドゥーベ。
「どうです?」
「旅行もいろいろと感じて知ることもあるでしょう。」

プロキオン。
「うん。」
「世界のこともなかなか知ることができたし。」
「見聞も広まりそう。」

シリウス。
「宇宙食の売店?」
「ちょっと食べてみるか。」

レグルス。
「こんな宇宙食があるのね。」

宇宙食。

缶に入ったブロック・クッキー。

乾燥させた皮むきバナナなど。

プロが味付けを担当しているので。

とても美味しいようです。

無重力エリア。

スピカ。
「こんな感じですよ。」
「無重力では上か下か分からなくなるんです。」
「そんな時は自分の足側。」
「足裏のほうを下と見なすんです。」

エルナト。
「なるほどー。」

ドゥーベ。
「機動兵器みたいな動きになります。」
「相応の空間認識能力が必要になりますよ。」
「お手本はこんな感じです。」

エルナト。
「これってマニューバーを誤ったら激突しますよね。」

プロキオン。
「慣れだよ。」
「基本の動き方教えてあげる。」

エルナト。
「あっ!これなら簡単!」

シリウス。
「あんまり食べると綺麗な容姿が崩れるぞ。」

レグルス。
「あんまり食べるといずれマッチョキャラになるわよ。」

スピカ。
「帰りの船がもうすぐ到達ですね。」
「宇宙では意外にも体力を使います。」
「この辺りで休息に入りましょう。」

プロキオン。
「なんか食べてる。」

レグルス。
「中々いけるわよこれ。」

シリウス。
「買いにいけばいいんじゃね?」

プロキオン。
「私そんなに食べない。」
「小食だから。」

レグルス。
「いっぱい食べないと大きくなれないよ。」

プロキオン。
「どういう意味で大きくなれないんですか。」

シリウス。
「成長期という意味です。」
「その年で太ったりしないから。」

プロキオン。
「過食は控える。」
「そのほうが動きやすいし。」

レグルス。
「おいしいよ。」

シリウス。
「こら惑わすな。」

プロキオン。
「間食ばかりするのは私の主義じゃないから。」

レグルス。
「食べ物に対する考え方が違うのよ。」

シリウス。
「個性かな。」
「食べ物について知っているんだなー。」

プロキオン。
「言葉じゃ説明できない。」
「不可説。」

スピカ。
「あら。」
「ちょうどニュースです。」
「立憲君主制度を廃止し。」
「完全な王政へと移行。」

エルナト。
「え?」

スピカ。
「あの話を実行したんですね。」

この日。

王権神授説を参考とし。

民のための王の有り方。

王は民のために立てられたという自然性に基づき。

人々のために国を統治する。

権威で人々の代表となる政治体制を構築。

簡易的な憲法で国王の信頼性を図り。

暴君が生まれないように制定された。

王民主義が公表された。

これは神政と呼ばれます。

この国は神権政治に移行致しました。

エルナト。
「憲法で安定を図る人達は反対しませんか?」

スピカ。
「猛反対でしょう。」
「前々から小競り合いがありましたし。」
「内戦になりますね。」

プロキオン。
「古い連中と新しい人々が争うかな。」

ドゥーベ。
「教会は中立ですので。」
「彼らは必死に打開策を求めるでしょう。」

スピカ。
「教会が戦火に包まれては。」
「人々を救う手だてはありません。」
「国王もそれを承知で。」
「事前通告しています。」
「中立でいるようにしてくださいね。」

エルナト。
「でも。」
「わたしのお父様は憲法主義者だよ。」

スピカ。
「決着が付くまでしっかりと見ておいてくださいね。」

エルナト。
「そうしてみる。」

空港に到着。

都市に帰還。

装甲車の姿が見られました。

教会にて。

教会には寮があって。

そこで暮らすこともできます。

エルナト。
「お父様から連絡があったよ。」
「是非に及ばず。」
「って。」

スピカ。
「仕方がないですね。」
「人類は試行錯誤の途中ですから。」
「何が正しいかはっきり分からないのです。」
「確かめるしかない。」
「それで王民主義へと移行したのですから。」
「神権政治も人類が編み出した正解のひとつ。」

エルナト。
「なるほど。」
「お父さん頑張って!」

女史の部屋。

教会のすぐ近くにある邸宅。

ドゥーベ。
「古代兵器が欲しいと依頼が来ています。」

スピカ。
「伝説の兵器ですか?」
「かつてこの星を覆い尽くした。」
「核融合爆弾ですか?」

ドゥーベ。
「要は大幅なリバース・エンジニアリングが欲しいと。」

スピカ。
「しょうがないですね。」
「私は無駄な戦火に包まれないように。」
「啓蒙活動もしないといけません。」
「とは言っても両者の仲裁。」
「両方の味方をしないといけませんから。」

ドゥーベ。
「微妙なポジションですよね。」

スピカ。
「わたくしは早めに寝ておきます。」
「あなたも休んでいらして。」

ドゥーベ。
「おやすみなさい。」

スピカ。
「人類もようやく前向きになったのですね。」
「喜ばしい限りです。」
「100年前みたいに。」
「保持したり現状維持を望んだり。」
「そんなことはもうしない。」
「とにかく前に進むんだ。」
「決意の現れなんですね。」
「少しばかり嬉しくなります。」

日記を付けて。

満月が除く夜の中に。

一週間後。

パレードが行われ。

人々は祝福ムードです☆

一部の人は納得行かずに。

説得を受けていますよ。

自分なりの人類のあるべき姿があるために。

それが正しいかどうか。

調べているのです。

それは歴史に飾られた。

尊き人々の輝き。

スピカはパレードに参加しつつ。

人の歴史に華を添え。

神権政治の始まりが告げられました。


11


森の中に巨大な神殿がありました。

旧人類が自分の都合の良いように。

いろんなものを崇拝して出来上がった寺院で。

邪悪な気配に満ちています。

比較的開けた場所にありますので。

着陸は容易でした。

オペラ・ハウスのような作りになっている神殿。

スタジアムに似た構造。

3階まである大きな建物。

前人類はここで何をやっていたのでしょう。

スピカ。
「では。」
「いつもの通りに。」

プロキオン。
「偵察機兵部隊出撃。」
「神殿の内部を探せー。」

難所指定のこの場所。

捜索部隊は何度も全滅しています。

ロボット部隊が何者かの攻撃に遭いました。

プロキオン。
「なんか変な奴がいるよ。」
「近くにも変な奴らが居る。」
「あっ。」
「変な奴らどっかへ行っちゃった。」

スピカ。
「邪悪な雰囲気がありますね。」

シリウス。
「強敵の気配がするぞ。」

レグルス。
「久々に全力を出すことになるかな。」

ドゥーベ。
「例のあれですね。」

スピカ。
「ええ。」

エルナト。
「なんか雰囲気悪い。」

神殿の入り口。

目の前は大きなホール。

到達すると。

謎の存在が出現。

スピカ。
「半分は幻影です。」

シリウス。
「あいつを倒せばいいわけか。」

レグルス。
「簡単には倒せそうもないわよ。」

プロキオン。
「私のロボット壊してくれたなー。」

ドゥーベ。
「物理攻撃はしてきませんよ。」

謎の黒い大男が彷徨っています。

半分は幻影です。

スピカは大きなお札を祭壇に貼り付けました。

謎の大男は光の中に消えていきます。

消滅。

レグルス。
「なんなの?あれ?」

スピカ。
「稀に人々が作り出すことがある。」
「超自然的な存在ですよ。」
「もう居ませんよ。」

エルナト。
「旧人類っておかしくなっちゃったのかな。」

スピカ。
「だんだんと腐敗していくと。」
「そんなこともしたくなるようですね。」
「義について自由に振る舞った結果のひとつです。」

3階部分の客席の通路に怪しい影。

ホールの上から誰かが狙撃体制を取っています。

プロキオンが狙撃して難を逃れました。

アルナイル。
「中々の索敵能力じゃない・・・。」

プロキオン。
「ロボット軍団行けー。」

スピカ。
「待ち伏せでしたか・・・。」

アルナイル。
「APFSDS弾装填。」
「ライフルで薙ぎ払われるロボット軍団の図。」

プロキオン。
「もう5機もやられた。」
「せっかく調整したのに。」

レグルス。
「そこのあんたー!」

シリウス。
「なんのつもりだ!」

アルナイル。
「作戦失敗かな。」

壁を挟んで。

小銃対ライフル。

エルナト。
「センサーピンボール。」
「Nボム。」

ピンボールのように転がってくる。

特殊手りゅう弾が直撃。

アルナイル。
「きゃー!!」

ふらふらになりながら逃走しますが。

捕まりました。

レグルス。
「この娘かわいいわね。」

シリウス。
「なんで攻撃したんだろう。」

軍服ワンピース。

緑の軍服風なワンピースに身を包んだ少女。

スピカ。
「攻撃した理由は?」

アルナイル。
「威嚇射撃よ!」
「私達の存在をアピールするため!」
「こうすればニュースに載るから!」

スピカ。
「どこの組織です?」

アルナイル。
「これを言えば解放してくれるんでしょうね。」
「ラディーアグミ。」
「いわゆる紛争などの火消し組織。」
「人類は私達というひとつの正解を持っている。」

スピカ。
「それが正しいかはいまの所わかりませんが?」

アルナイル。
「試してみるのよ。」
「だから私はこうしていた。」

エルナト。
「なんか尊いけれど。」
「敵なんですね・・・。」

スピカ。
「とりあいず連行するしかないですね。」

アルナイル。
「まだ私こうしていたいのにー!」
「何か見つかるかも。」
「何か見えるかも。」

ロゼ。
「隙あり!」

新手が。

閃光手榴弾を投げつけてきました。

アルナイル逃亡。

ドレス姿の女の子・ロゼ。

ロゼ。
「あんた何やってんのよ!」
「無理に交戦続行しちゃダメだって。」

アルナイル。
「しぃません〜。」

ロゼ。
「あれ食らったのね。」
「これ飲んで。」

アルナイル。
「なんか少しずつくらくらが治って・・・。」

ロゼ。
「あいつらまだ近くにいるから。」
「徹底するよ。」

アルナイル。
「はいはい・・・。」

分散行動しているスピカ達。

プロキオン。
「ロボットが見つけた。」
「深追いする?」

スピカ。
「適当に追い払って。」

プロキオン。
「ロボット威嚇射撃モード。」

エルナト。
「はぐれちゃった。」
「あれ?あの娘は?」

ロゼ。
「お前はあの一団の娘!」

拳銃を突きつける。

エルナト素早く壁に隠れる。

威嚇射撃に遭う。

エルナト。
「この武器実戦で使うの初めてだなぁ・・。」

背中に背負っていた。

メイスのような。

棒の先に鋭利な刃が取り付けられた。

打撃も斬撃も出来る。

特殊な武器。

棒術と相性が良い。

シャウラと呼ばれる。

棒の先に四つ刃が付いた。

打撃兼斬撃の武器。

特殊なスコープ。

スカウターと呼ばれる眼鏡型の電子機器。

歩兵用のアビオニクス。

ロゼが突撃してくる。

アルナイルが満足に動けないから。

射撃。

エルナト。
「あっと!」

スカウターは標準機の役割があり。

弾道を見切って。

シャウラで弾くことに成功!

ロゼ。
「やるじゃないの!」

ドゥーベ。
「そこまでです。」

ドゥーベがライフルを握っている。

少し回復したアルナイルに後ろを取られて。

格闘戦。

ロゼはスモークを炊いて。

周りは一瞬で煙だらけ。

ドゥーベは孤立したエルナトを回収して。

撤退。

レグルス。
「向こうで交戦してる。」

シリウス。
「深追いしたのか?」

スピカ。
「戦闘終了です。」
「まとめてやられる事を避けられました。」
「リスクがありましたね。」

プロキオン。
「今回の被撃墜は9機。」
「エンジニアさん。」
「回収お願い。」

捜索隊10人で機体回収。

神殿を調査した所。

地下の重要エリアに地雷が大量に設置されており。

レーザートラップや。

原始的な罠まで。

勢ぞろい。

さすがに進めませんでした。

Xスキャンで地面を捜査して爆破。

梯子を設置して進みます。

宝物庫のようで。

大量の資料が得られました。

プロキオン。
「これって古代兵器の設計図じゃないの。」

スピカ。
「重要な資料をここで保管していたんですね。」

エルナト。
「膨大な図書室だ。」

プロキオン。
「そこまだ入っちゃダメ。」
「罠があるから。」

レグルス。
「罠は処理班に任せましょう。」

シリウス。
「俺が破壊できたのはこれだけだ。」

入り口が確保できましたので。

後は第二陣に託しました。

地面に穴が開いて。

複数の梯子を設置しましたので。

出入りは楽です。

キャンプに帰還。

別の着陸地点。

アルナイル。
「しくじったー。」

ロゼ。
「無理に交戦しないでね。」

???
「人は万能ではない。」
「故に天に任せ自然の摂理を発現し。」
「全能なる存在に身を任せようではないか。」

アルナイル。
「総大統領制度も簡単ではなさそう。」

ロゼ。
「可能なのは確かよ。」

???
「治がおり。」
「全員で物事を行う。」
「治が民の総意を受け止め。」
「理非か。」
「正否で物事を決定する制度。」
「治と民がひとつになった政治こそ。」
「我らの理想とするもの。」

アルナイル。
「民主主義の発展型。」
「派生型なのよね。」

ロゼ。
「彼らとはやり方が少し違うから。」
「どうしても衝突するのよ。」

???
「ふたりともよくやってくれた。」
「我々の働きはすぐに公表される。」
「民に是非を問おうではないか。」

ラディーアグミが政治の世界に登場。

民に是非が問われましたが。

世情は王民主義なので。

よからぬ闘争を生んでいます。

この国の社会は二分化して。

小競り合いもあります。

とある地域の部隊と国王軍が小規模な戦闘を行いました。

人類はどうするべきか。

全員で考える機会を得ました。

スピカ。
「人類はどうするべきですか。」

ドゥーベ。
「模索していくのです。」
「きっと正しい有り方というものがありますよ。」

スピカ。
「正解はあるはずですよね。」

今日は。

深夜のティータイム。

カモミールで上品なひととき。

スピカは報酬を受け取りますが。

贅沢な暮らしは好まず。

割と普通の暮らしをしています。

貯金が1億円あっても。

自分が好きな生活を貫き。

ティータイムをしてから。

寝床へ。

ドゥーベは夜空を見ながら。

スピカは夢の中へ。

情勢が動く豊かな時節です。


12


天空から夜空や都市を一望できる。

クルーズ船があり。

理解できないほど高度なテクノロジーで。

重力に対して重力をぶつけて浮遊することができます。

飛行船の発展型なんです。

巨大な真ん丸い旅客船。

この日はそれに搭乗。

スピカ。
「美しい景色を堪能。」
「これって贅沢でしょうか。」

エルナト。
「なんかのご褒美なんだよ。」
「きっと。」

ドゥーベ。
「目に見えない法則と言いますか。」
「その力は恐るべし。」

エルナト。
「この世は見える世界と見えない世界で出来ていて。」
「見えない世界には自然の法則や条理や掟が存在する。」
「見えない世界の影響力が見える世界に発現する。」

スピカ。
「あらまあすごく勉強していらして。」
「上出来ですよ。」

エルナト。
「私だってやるんですから!」

プロキオン。
「なんか変な連中がいるよ。」

ロゼ。
「あー!お前らー!」

エルナト。
「キャー!なんで!?」

アルナイル。
「この前はやってくれたわね・・・。」

シリウス。
「うわっ!マジかよ。」

レグルス。
「もう一回やる?」
「私はいいわよ。」

ロゼ。
「それが目的じゃなーい!」

アルナイル。
「教えてやるもんですか!」

ふたり退散。

エルナト。
「彼らは敵対勢力なんじゃ?」

スピカ。
「やや過激な傾向にありますね。」
「手段を選ばないと言いますか。」
「ちょっと連絡しておきます。」

機関室。

ソウダード。
「なに?」
「私をこの前ボコボコにしてくれたあの女が搭乗している?」

兵士。
「はい。」
「中々の難敵かと。」

ソウダード。
「少しハードな任務になりそうだ。」

何やら工作。

ロゼ。
「見つけた!」

ソウダード。
「何者だ!」

アルナイル。
「早く武器を取りなさいよ。」

すぐに銃撃戦。

ソウダード。
「こうなったら早く爆弾を起爆させろ。」

兵士。
「うわっ!!」

ロビー。

スピカ。
「なにやら。」
「妙な連中が居たようですね。」
「警備員が走っています。」

ドゥーベ。
「不審者でしょうか。」

スピカ。
「ちょっと見てきましょうか。」

機関室で銃撃戦。

ロゼ。
「あの過激派どもめ!」

アルナイル。
「私たちも同じ事言えないよ。」

ロゼ。
「じゃあなんて言うのよ。」
「あのテロリストめ!」

ソウダード。
「あの女どもかなりの手練れだ。」
「一旦引け。」

兵士。
「被害は軽微です。」

ソウダード。
「退却後は反転して仕留めろ。」

ロビー。

プロキオン。
「なんか変だと思ったら。」
「なんか変な連中がドンパチやってる。」

エルナト。
「それなんですか?」

プロキオン。
「ファーサイト・サーチっていう電子機器。」
「壁を通り抜けて機影などを捉える兵器。」

エルナト。
「私もスカウター付けなきゃ。」

プロキオン。
「拳銃要る?」

エルナト。
「武器は一応持ってきてるから。」

プロキオン。
「しっかり者。」

エルナト。
「照れるなー。」

スピカは拳銃と短刀を忍ばせて。

探し回っています。

プロキオンから連絡を受けて。

レグルスとシリウス同伴。

レグルス。
「マジでやってるの?」

シリウス。
「あらあら戦争が好きなこって。」
「戦争のし過ぎで滅んだどっかの文明みたいに。」

レグルス。
「戦争も程良くしてもらいたいわね。」
「無駄な戦争は国力の疲弊や民の消耗を招く。」

シリウス。
「別に戦争を否定しているわけではないけれど。」

スピカ。
「兵士がフロアまで展開しています。」
「小隊を組んでここからはチームプレイです。」

レグルス。
「いい?チームはあくまで連携。」
「さんにんでひとつになるの。」

シリウス。
「さんにんが全力を出さなかったら石も持ち上がらないってね!」

警備員と連携してスピカ達が銃撃戦。

機関室。

ロゼ。
「兵力なかなかあるわね。」

アルナイル。
「残り30人。」
「あと半分くらいはなんとかなるよ。」

ロゼ。
「あいつらのテロリズムを破壊してやるわよ。」

アルナイル。
「暴力がボコボコにされる様って見ていて愉快だよね。」

ロゼ。
「醜いものは滅びておしまい!」
「行くわよ!」

一方。

スピカ達。

貨物室に到着。

輸送船も兼ねているので。

ある程度の容量の貨物室がありますね。

スピカ。
「この中に小型の原子爆弾がありませんか?」
「放射能の気配がします。」

プロキオン。
「サーチ中。」
「あるよ。」
「爆弾解除する。」

ドゥーベ。
「高度なシステム・トラップがあります。」
「お任せを。」

爆弾解除。

エルナト。
「よく搬入できましたね。」

スピカ。
「作業員に裏切り者がいるんです。」

ソウダード。
「おいおいおいおい。」
「発見するの早くないか?」

銃撃戦。

エルナト。
「敵の情報と・・・。」
「敵の戦術。」
「スカウターってすごい。」

敵兵10人で数で劣勢。

ソウダード。
「あくまで捕らえろ。」
「何かと便利な人質になる。」

スピカ。
「またあなたですか。」

ソウダード。
「また俺で悪かったな。」

シールド発生装置を起動しましたので。

弾丸を弾きまくります。

ソウダード。
「こっちも装備しているぜ・・・。」

兵士。
「残りのシールド・エネルギーパックが尽きました。」

ソウダード。
「なんだと!」
「ええい!」

障害物を挟んで睨み合い。

ロゼ。
「えいや!」

ソウダード。
「うわあ!」

アルナイル。
「当たって!」

閃光手榴弾炸裂。

ソウダード人質に取られる。

兵士。
「くっ!!」

ロゼ。
「撃つわよ?」

アルナイル。
「試しに足を撃ち抜いてみる?」

兵士は反撃しようとする。

ソウダード足を撃たれる。

兵士怯む。

アルナイル。

ソウダードを引きずって拉致しようとする。

ロゼ。
「早くどっかへ行け!」

そんなこと言っている隙に。

兵士が全員スピカ達にやられる。

ほんの数秒の出来事。

スピカ。
「不思議ですねぇ。」
「今日は味方ですか。」

アルナイル。
「そのようですね。」
「お互い平和が好きなのは共通点のようです。」

ロゼ。
「平和の為に戦ってんのよ。」
「これを落下させて街を火の海にしようってんだから。」

スピカ。
「弾道ミサイルはAI自動防衛システムがあって。」
「光線で焼かれてしまう。」
「なるほど。」
「この方法なら爆発させられますね。」

プロキオン。
「地上だと目立ってしょうがないから。」
「遠くの田舎停泊地から積み荷として搬入した。」

アルナイル。
「地上で爆破させるのは爆弾自体が大型だから。」
「誰でも分かって御用。」

ロゼ。
「過激派は戦闘機を持ってないし。」
「トラックに積んだらシステムに探知されるし。」

スピカ。
「警備ロボットが自動徘徊してますからね。」
「いくら小型化しても。」
「対テロリスト用の索敵システムに引っかかる。」
「爆弾や火薬の類でさえ。」
「ハイパーレーダーに表示されますから。」

ロゼ。
「地上爆破は貴重な部下を失うって判断ね。」
「失敗のリスクが大きかった。」
「なるほど。」
「あいつらこんな戦法を取るのね。」

スピカ。
「のんびり討論している場合ではありませんね。」
「残りの兵士を退治しないと。」

アルナイル。
「こいつどうする?」
「リーダーみたいだし。」

スピカ。
「警備員が来ました。」
「連行です。」

ロゼ。
「シールドを展開し過ぎてバッテリーが無くなったかぁ。」

アルナイル。
「私のあげる。」

ロゼ。
「もうひと頑張りね。」

兵士は全員退却。

パラシュートとグライダーが融合した小型の乗り物で降下して。

船に拾ってもらい。

脱出されました。

戦闘終了。

レグルス。
「私は3人倒した。」

シリウス。
「俺も3人倒した。」

レグルス。
「私のほうが強い兵士を倒した。」

シリウス。
「俺のほうが賢い兵士を倒した。」

レグルス。
「私のほうが鮮やかに倒した。」

シリウス。
「俺のほうが美しく倒した。」

プロキオン。
「やめなよ不毛な論争。」

レグルス。
「次は大差をつけるから覚悟しておくように。」

シリウス。
「次は美しい戦いを魅せてやるから覚悟しておくように。」

スピカ。
「さっきの女の子達の推理から報告書を作成しておきましょう。」
「なにかの足しになるでしょう。」

エルナト。
「爆弾がひとつとは限らないでしょ?」

スピカ。
「既にドゥーベさんが探し回っています。」
「ひとつしかないようですね。」

エルナト。
「良かったー。」

飛行船は無事着陸。

警察官が大量に入り込んできて。

軍人も居ました。

事情聴取。

兵士の多くはみねうちで生存しており。

ドクターの手当てと身柄を引き渡し。

一件は終了しました。

スピカ。
「過激派の目的は人類を煽ることでしたね。」

ドゥーベ。
「無理にでも進歩させようと?」

スピカ。
「彼らの目的は人類の進歩を無理矢理加速させることですから。」
「破壊も手段のひとつだと思ったのでしょう。」

ドゥーベ。
「そう見ると。」
「考え過ぎな連中ですよね。」

スピカ。
「半ば狂っていますから。」
「正しい手段や正しい破壊はしません。」
「彼らは自分たちが描く勝手な理想像を実現しようと。」
「ええ。」
「あれらには根拠がありません。」

ドゥーベ。
「人類の為を思うがあまり。」
「それが強過ぎて。」
「暴走と狂気に走った連中。」
「哀れかな。」

スピカ。
「同情してやるもんですか。」
「今日はもう休みましょう。」

ドゥーベ。
「もう7時ですね。」

スピカ。
「エルナトちゃんの様子はどうですか?」

ドゥーベ。
「素質が高いようで。」
「巫女たちの知識を超えています。」
「教えれば教えるだけ身に付き。」
「やればやるだけ物にできます。」

スピカ。
「毎晩自主練として鍛錬の日々。」
「きちんとした教えがベースにあるからできることです。」

ドゥーベ。
「向上心や才能に付いての知識は深いようです。」
「両親からよく教わっています。」

スピカ。
「英才教育を活かしたのね。」
「自分からいろいろ活かそうと。」
「心構えが違うからそういうことになった。」

ドゥーベ。
「心構えひとつであれだけ違うんですね。」
「では。」
「今日はこれで。」

スピカ。
「良い夜を。」

ドゥーベ退場。

のんびり読書しながら。

うとうと。

ベッドに潜り込んで。

また読書したら。

そのまま寝てしまいました。

爽やかな風が吹き付ける。

この葉が舞い踊り。

灯が優しく照らす。

そんな道をドゥーベは。

スキップで。

堪能しながら。

夜の小川を覗いたら。

テレビで変化の時代の到来が告げられて・・・。

みんなそれぞれに。

存在ありき。


13


地方の村にある。

民兵の基地。

ロゼ。
「憲法主義者はどうなの?」

アルナイル。
「なんか企んでるって。」

和服姿の女の子が来る。

ミアプラ。
「この際先手を打ちましょう。」

ロゼ。
「先手?」

ミアプラ。
「あらかじめ対策をしておくのです。」
「何が出てもいいように。」

アルナイル。
「あらかじめ作戦を用意しておくのね。」

ロゼ。
「私達に送られたのはこの資料集に全部入ってる。」

ミアプラ。
「憲法主義者がいままで目立った動きをせずに沈黙している。」
「何か変だと思わない?」

アルナイル。
「確かに。」

ロゼ。
「あいつらにしてはおとなしいわよね。」

ミアプラ。
「特に苦情も言わずに従順なんです。」
「なおさらおかしいよ。」
「小競り合い程度で済ますんだから。」

アルナイル。
「油断させてなにかやるつもりなら。」
「確かにそうなるわね。」

ミアプラ。
「でしょ。」
「どうにでもなるようにある程度の作戦を練っておきましょ。」
「無策で対応するよりはマシでしょ。」

ロゼ。
「上官はなんて?」

ミアプラ。
「採用してくれました。」

アルナイル。
「なるほどなるほど。」
「これはなにかあるよ。」

この日デモがありました。

中規模で。

平和的に抗議して。

対話を呼びかけてきます。

何かしら不都合が生じた人達で。

このところ毎日行進していますね。

でも。

情報統制が入って。

連絡網が遮断されました。

メディア。
「平和的デモに対して政府は情報統制ですよ。」
「これが王民主義ですか?」

専門家。
「これはテロリズム回避の為の処置で・・・。」

メディア。
「国民に圧力をかけ過ぎです。」
「いきなり頓挫したのでしょうかね。」

テレビの前で。

スピカ。
「変ですねぇ。」
「これは有り得ない。」

ドゥーベ。
「そんなことをするはずはないですから。」

スピカ。
「少し調べてきます。」
「今日は私の休日ですから。」

ドゥーベ。
「お気をつけて。」
「不審者にご注意を。」

ロボット兵器。

人と同じサイズの汎用型ロボットが徘徊していて。

そのうちの1グループが。

無差別に発砲を開始。

近くに居た警備兵が撃破しました。

もう1グループも無差別に攻撃して暴走しますが。

警察官が自爆させました。

一連の事件はラディーアグミの仕業であると報道され。

その証拠がいくつか提示され。

関連が疑われました。

しかし。

ラディーアグミの幹部が放送スタジオや国王の城に居た為。

証拠が全否定されてしまい。

国王に疑念が生じて。

入念に調べるように命じます。

ミアプラ。
「無事対応できたんだね。」

ロゼ。
「読みが当たってるよ。」

アルナイル。
「さすがみゃーちゃん。」

調査の結果。

憲法主義者が内部分裂して。

急進派と温厚派に別れて。

国王は事件を起こした急進派を責め。

軍隊を送りました。

遠くの街で急進派は敗戦。

どこかへ落ち延びましたね。

スピカ。
「濡れ衣を着せて。」
「おまけに。」
「政府への不信感さえ植え付けようとしましたね・・・。」

ドゥーベ。
「彼らには焦りがあります。」
「どうしても自分たちの考えが先走ってしまい。」
「我を折ることができないのです。」

スピカ。
「それでも被害は最小限。」
「こう言うべきですかね。」

エルナトの貸し部屋。

少し豪華で。

教会の敷地の外にある。

少し丘になっている。

住居エリア。

謎の人物が来訪。

スパイ。
「エルナト嬢。」

エルナト。
「なんでしょうか。」

スパイ。
「ご帰還の指示で参りました。」

エルナト。
「なるほど。」

さりげなく武器を手にする。

スカウターも装着。

エルナト。
「帰還と称して拉致する気ですよね。」

エルナト襲い掛かる。

スパイ。
「・・・・・。」

スパイと戦闘。

エルナト。
「丁度良い人質だと思ったのでしょうね!」

スパイ拳銃を出す。

発砲前に体を避けて回避。

拳銃を切断する。

スパイの足技を武器で受け止める。

武器をぐるぐる回してスパイに突きつける。

スパイ手傷を負う。

2番手が出現。

閃光手榴弾。

炸裂するが。

壁に隠れて退避。

スパイ突っ込んでくる。

エルナト。

姿を隠す。

スパイと追いかけっこ。

動きが読まれて。

曲がり角で突如突撃したエルナトにスパイやられる。

三番手。

屋上から飛び降りて強襲。

同じ棒系の武器で激しい戦いになる。

プロキオン。
「食らえ!」

プロキオンに撃たれるので逃げながら戦うスパイ。

スパイはシールド発生装置を作動させる。

プロキオンに裏取りされて撃たれた。

グレネードの弾倉にHEAT弾が装填されており。

HEAT弾はシールドを貫通。

火傷を負い。

スパイ逃走。

エルナト。
「なんですかあれ!」

プロキオン。
「通報する。」

明け方。

スピカ。
「この辺りに潜伏していた。」
「急進派のグループの仕業だったそうです。」

エルナト。
「はあ・・・。」
「帰還指示なんて来てなかったから不審に思って。」
「思い切って襲い掛かって良かった。」
「証拠も提示しないし。」
「適当に攻撃したら何も言わないし・・・。」

プロキオン。
「独断で行動して人質を取って。」
「温厚派相手に優位になろうとした。」
「いま進軍中だって。」
「今日の昼には温厚派と急進派の決戦がある。」
「国王軍も交じって。」
「人質を取れば戦いづらくなるだろう。」
「そんなとこ。」

エルナト。
「お父様は温厚派についたから。」
「少しでも有利にしようとしたのかあ・・・。」

スピカ。
「彼らは勝手に行動した連中です。」
「自分の出世を賭けての行動でした。」

シリウス。
「要は組織の意向じゃないってことだ。」

レグルス。
「本当に拉致していたら。」
「急進派はいよいよ悪党になるわよ〜。」

エルナト。
「なるほど。」

スピカ。
「いろんな考えや思想をヒントにする方針は変わってはいません。」
「だから温厚派が生まれたのです。」
「今日は休みなさい。」
「警察の事情聴取も多いでしょうが。」
「身分が身分です。」
「警察も無理強いできません。」

エルナト。
「了解です。」

社会が正常を取り戻しつつあるいま。

来る日来る日に苦労はありつつ。

真摯に受け止めて。

歩みを一歩ずつ確実に。

刻んでいます。

人は到達点に達するのでしょう。

その過程で様々なドラマがあり。

人の輝き。

人の美があります。

教会に朝が来て。

国はいつもの通りに動き出しました。

これは移り変わる時節。

過渡期。


14


とある星。

住める星。

青い霧がかかって。

天候に恵まれる日は多くない。

視界は広くはないが。

透き通った水があり。

いろんな作物が野に成り放題。

肝心なのはそれを見つけられるかどうか。

スピカたちはこの星を見学しに来ています。

エルナト襲撃は憲法主義者の急進派と穏健派から非難されました。

世情はひとつの答えを求めています。

国連が相談した結果。

ようやくひとつの結論に辿り着きそうです。

スピカ。
「少しこれを飲んでみてください。」

エルナト。
「どれどれ。」
「わー!」
「甘いし美味しい!」

プロキオン。
「この星の水ですら。」
「各所でバリエーション豊富な味がするよ。」

レグルス。
「信じられない。」

シリウス。
「信じられないほど美味しい。」

ドゥーベ。
「この草は食べられます。」
「食用に適した草木が豊富なんですよ。」

シリウス。
「動物はいるのか?」

ドゥーベ。
「わたしたちの星に似たような動物がいますが。」
「数は少ないようです。」
「この大陸に居るのは少数民族的ですね。」

レグルス。
「おいしいの?」

プロキオン。
「美味しい動物は少ないって。」
「そもそもまだ調査が全て完了してないほどだし。」

ドゥーベ。
「一応の安全性は確保されている程度ですからね。」

シリウス。
「ちょっと狩りたいな。」

スピカ。
「この星の動物は特殊な能力を持っています。」
「弱そうだからと言って難敵ですよ。」

シリウス。
「なおさら好奇心が湧く。」

しばらく散策して。

街はひたすら農村が続いてますね。

小さな街が大規模に続くのは。

土地としては高層ビル建設に適さないからです。

地震が多くて。

ビルなどは倒壊しやすく。

低密度の建物が好まれています。

一通り見学を終えて。

宇宙港に戻ります。

最近。

ラディーアグミは秘密裏に武器を買い付けて。

軍事組織としての意味合いを強めています。

いつの日からか。

なぜか。

無差別攻撃を行い。

甚大な被害を出しました。

過激派組織のリーダーが脱獄に成功。

火消しに追われたラディーアグミが暴走しています。

ラディーアグミの幹部は敵国と秘密裏に会談したりと。

何かと怪しい動きを見せています。

不審に思って。

国王の監査院が派遣されましたが。

捕らえられて。

身柄引き渡しに応じません。

敵対する国々と歩調を合わせて。

軍事作戦を行い。

無関係な国王軍の基地に仕掛けて。

小競り合いになります。

ラディーアグミの幹部の一部が敵国に感化されてしまい。

組織の一部が暴走を開始。


この日。

国王が反乱の気配ありとして。

ラディーアグミを反乱軍と断定し。

軍隊の派遣が公表されました。

宇宙港。

ラディーアグミの部隊がうろついています。

シンボルマークで発見。

スピカ。
「あらまあ。」
「どうやら宇宙港は占領されるようですね。」

エルナト。
「えー!?」
「すぐに離れなきゃ!」

ドゥーベ。
「借りてきたシャトルですが。」
「抑えられてはいないようです。」

スピカ。
「では。」
「素早く離れるとしましょう。」

ロゼ。
「発見見っけた見つけ星!」

スピカ。
「はい?」

ロゼ。
「人質になってもらうよ!」

スピカ。
「不思議ですねぇ。」
「今日は敵ですか。」

アルナイル。
「そこを動かないで。」

シリウス。
「生憎だが。」
「それはできんとです。」

ミアプラ。
「私達は反乱軍と見なされた。」
「自衛戦争なの。」

レグルス。
「あんた達何がしたいの?」

アルナイル。
「民のための。」
「民に優しい政治を提唱してきたのに。」
「上の連中が重武装を始めて。」
「火消し組織と呼ばれた私達の立場が無いのよ!!」

スピカ。
「残念ながら。」
「通らせて頂きますね。」

スピカはスモーク弾をぶちまけた。

同時に散開する。

もっとも遠くに行ったエルナトを狙う。

アルナイル。
「そこにいるのね。」

エルナトに突撃する。

エルナト。
「えいっ!!」

アルナイル。
「おっと!」

発砲するが。

動きが早いエルナトには当たらない。

近距離でスピーディーに動かれて。

拳銃を破壊される。

格闘戦を仕掛けるアルナイル。

目の前でシャウラを高速回転させられて。

突きつけられる。

たまらず退避するアルナイル。

プロキオン。
「中々素早いね。」

ロゼ。
「こいつ強敵。」

ミアプラ。
「援軍呼ぶから。」
「もう少し持ちこたえて。」
「人質は多いほうがいいの。」

ドゥーベ。
「警備兵と戦闘になりました。」

スピカ。
「揉み合っているうちに退避です。」

ドゥーベ。
「データ・リンクによると。」
「エルナトちゃんが遠くにいます。」

スピカ。
「援護に行きます。」
「あなたはシャトルを起動させて。」

ドゥーベ。
「了解です。」

シリウス。
「中々やるじゃないか。」
「でも。」
「押し切れないぜ?」

レグルス。
「これだと。」
「最後には私達のものね。」

ミアプラ。
「この人達予想以上。」

ロゼ。
「警備兵まで出てきて。」
「おまに強敵まで居る。」

ミアプラ。
「戦闘を辞めて私達も逃げましょ。」

ロゼ。
「逃げるって?どこへ?」

ミアプラ。
「叔父様がエストラテージアという組織のお偉いさんで。」
「いろんな思想や主義を研究する学者なの。」
「私達と気が合うはず。」

ロゼ。
「このまま戦っても犬死よね・・・。」

アルナイル。
「駄目だった。」
「かわいい服着てて良かった。」
「このまま討ち死にしても恰好が付くから。」

ミアプラ。
「戦死した場合に備えてドレスとかかわいい服を着る女の子は私達だけかな。」
「でも。」
「私達には次のステージがありそう。」
「ラディーアグミが内部分裂したよ。」
「でも私達はひとまずエストラテージアのお世話になろう。」

ロゼ。
「そこはいいとこなの?」

ミアプラ。
「今よりはずっとかいいと思うよ。」

ロゼ。
「そうと決まれば脱出よ。」

アルナイル。
「民間用シャトルを強奪しないと。」

三人娘。

シャトルを強奪しに行く。

スピカ退避中。

ソウダード。
「またお前か。」

スピカ。
「今度はどんな工作ですか?」

ソウダード。
「お前はそんな幼い連中に尻尾を振るのか?」

スピカ。
「狂人よりも健全な中学生のほうが存在的には正しいということです。」

ソウダード。
「俺から見ればみな異常者に見えるがな。」

スピカ。
「暗愚の害獣と従順な聖徒の違いということですよ。」

ソウダード。
「中々言ってくれるじゃないか・・・。」
「世界は大きな革命の渦中にあるべきだ。」

スピカ。
「鰯の頭も信心から。」

ソウダード。
「んうむ。」
「言ってくれるじゃないか・・・。」

スピカ対ソウダード。

ソウダードが拳銃を向ける前に。

スピカ下にもぐりこんで。

回避しつつ。

忍ばせていた短刀で斬りかかる。

ソウダードのシールド発生装置が破損する。

ソウダード必死に応戦するが。

怯んで後退。

そうしているうちに。

後ろからエルナトに殴られて。

ソウダード気絶する。

ソウダードの部下は後ろに居たのに。

警備員と交戦して全員撃たれた。

エルナト。
「こんなに銃撃戦やって宇宙港は大丈夫なんですか?」

スピカ。
「そういうこともあるので。」
「内部での戦闘を前提に建設されているのです。」

エルナト。
「なるほどー。」
「スピカさん綺麗・・・。」

スピカ達。

全員合流して。

宇宙港を脱出。

宇宙港は後。

占拠されましたが。

3日後に宇宙軍の攻撃を受けて。

陥落しています。

戦闘でダメージを受けましたが。

完全に修復されました。

ダメージに強い構造物として設計されていましたね。

スピカ。
「まだ混乱が続くかもしれませんね。」

エルナト。
「何が元凶なんだろう?」

ドゥーベ。
「そこが鍵ですよ。」

シリウス。
「なんか裏で動いている奴がいるよね。」

レグルス。
「そいつ倒さないと終わらない。」

プロキオン。
「すぐに見つかると思う。」
「公にし過ぎてるから。」

スピカ。
「わたしたちは巻き込まれないように注意しておきましょう。」

ちょっとデンジャラスな休暇でした。

国王は黒幕の調査を指示。

国連も調査に乗り出しました。

国の混乱は。

そろそろ終息しそうです。


15


アルナイル。

軍人の家系出身。

女の子の兵士。

女の子の兵士はそこまで珍しいものではない。

戦場の花と言わんばかりに。

男性陣から歓迎される。

ロゼ。
「兵士は兵士だから戦っている。」
「深い意味は無い。」

ミアプラ。
「意味を求めるって反対に言えば。」
「意味を見出せない哀れな人。」

アルナイル。
「わたしは尊いもののために戦ってみようって。」
「尊さを追い求めたら。」
「成り行きで兵士になって。」

ロゼ。
「男どもはあんたのファンよ。」

ミアプラ。
「この前告白されたでしょ。」

アルナイル。
「断ったけれど。」
「戦場で見つけた綺麗なお花をよくくれるの。」
「いろんな男の人から。」

ロゼ。
「モテモテじゃない。」

ミアプラ。
「ロゼちゃんも野戦基地の集いに呼ばれるし。」
「私は上官に頼りにされているし。」

アルナイル。
「女の子って意外な貢献をしているんだねー。」

ロゼ。
「そういえば。」
「なんか神権政治になるそうよ。」

アルナイル。
「民のための政治なら納得かな。」

ミアプラ。
「まあ意義は唱えないかな。」

???
「我々もだ。」
「しかし理非曲直も知ってもらいたい。」

ロゼ。
「そろそろ任務よね。」

???
「国王の依頼だ。」
「憲法主義者とそのグル達が紛争を仕掛けた。」

ミアプラ。
「残った戦力でやってやりましょう。」

アルナイル。
「また生き残れるかな。」

ロゼ。
「無謀な真似をしなければ大丈夫。」

支度途中。

アルナイル。
「わたしは尊いものを求めて戦場に身を投じる。」
「戦場にはわたしが望むものがある。」
「いつか手に掴むその日まで。」

ラディーアグミの分裂組織。

反乱軍を鎮圧に出動です。


16


ロゼ。

美人と呼ばれる女性。

大金持ちの資産家の家に生まれたが。

資金力を活かしてラディーアグミに入隊。

幾多の戦場を転々としている。

ロゼ。
「今回もやりますか。」

アルナイル。
「わたしたちって特殊な任務が多いよね。」

ロゼ。
「女性にしかできない任務を与えられるのよ。」

ミアプラ。
「男性たちに頼りにされているってことよ。」

アルナイル。
「ロゼちゃんはなんで入隊したの?」

ロゼ。
「自分がどれだけ出来るか試したいの。」
「資産家の娘で一生居るなんて出来なかった。」
「これじゃあわたしも財産の一部だし。」

アルナイル。
「なんだかかっこいいなあ。」

ミアプラ。
「自分に試練を課したのね。」

ロゼ。
「元々戦いが好きで。」
「むかしから好戦的って言われたわねー。」
「生粋の戦士なのかな。」

アルナイル。
「そうなんだと思うよ。」

ミアプラ。
「自然にそうなったのかあ。」

ロゼ。
「みんな大体自然の成り行きよね。」

アルナイル。
「何を選ぶかは自由。」
「そうやって人は選び取った結果に行き着く。」

ロゼ。
「戦闘好きは兵士になるのが自然だからね。」

アルナイル。
「自然がもたらしたもの。」
「みんなより兵士らしいよ。」
「突撃しても毎回被弾もしない。」

ミアプラ。
「私は討ち死にしないように気を付けているけれど。」
「ロゼちゃんは突撃を繰り返す。」
「私にはできないなあ。」

アルナイル。
「ロゼちゃん強いよね。」

ロゼ。
「知ってる?」
「自分の速度域に思考が追い付かないと。」
「頭のいい戦い方はできなくてよ。」
「考えながら動くのではなく。」
「動きながら考えている。」
「だから。」
「私は負けたことがない。」

アルナイル。
「そこまでの手練れ。」

ミアプラ。
「どうりで強いわけだね。」

ロゼ。
「アルナイルちゃんは。」
「変則的な戦い方をするから。」
「まだ向上の余地があると思うわ。」

アルナイル。
「ほんとー?」

ロゼ。
「ミアプラちゃんは安全策を取ったほうがいいと思うわ。」

ミアプラ。
「私も思っていたよ。」

着替え中。

ロゼ。
「ドレスで戦うなんて。」
「男どもも士気があがりそう。」

アルナイル。
「わたしは軍服ワンピース。」
「わたしたちは戦場のアイドル。」

ミアプラ。
「和服で戦うなんて。」
「こんなに戦場に似合う女の子は居ないよ。」

ロゼ。
「それでは。」

アルナイル。
「三人娘。」

ミアプラ。
「出撃。」

みんなでハイタッチ。

退場。


17


ミアプラ。

貴族の家柄。

三人娘は戦闘補佐という係。

戦場でのアドバイザーです。

小規模な戦闘。

ガンシップで展開。

既に陸戦部隊が戦闘中。

ミアプラ。
「この町は地形的に丘を取れば有利。」
「あそこから携行迫撃砲を撃ち込みましょう。」

上官。
「それはいい作戦だ。」
「砲兵隊行け。」

アルナイル。
「ちょっと。」
「第三小隊。」
「不利な位置に陣取っています。」
「横から撃たれたら終わりじゃない。」

上官。
「まずいな。」
「第三小隊いったん引け。」

ロゼ。
「ここでキャンプ。」
「待ち伏せしよう。」

小隊長。
「さっきから敵が走ってくる場所か。」
「狙い撃ちだな。」

敵兵が狙い撃ちに遭う。

敵小隊壊滅。

上官。
「歩兵が固まってないか?」

ミアプラ。
「少なくとも二部隊に分けるようにしましょう。」

上官。
「戦況は有利か?」

ミアプラ。
「敵兵がやけに消極的になっています。」
「何かしらの兵器をスタンバイしたほうがいいかと。」

上官。
「それは言えるな。」

ロゼ小隊が対空砲台を占領。

敵軍が戦車部隊を率いて突進。

携行対戦車兵器で撃破できず。

どこに対戦車兵器を当てても壊れないように。

前面装甲を減らして。

すべての方向に装甲を追加した。

対歩兵戦用の戦車。

25ミリ機関砲で攻撃してくる。

しかし。

近くで待機していたガンシップが仕留めた。

残りは後退。

ミアプラ。
「前進しないと終わりません。」

上官。
「私も同意見だ。」

歩兵が前進。

ガンシップがシールドを張りながら。

携行対空兵器を潰したので。

ここからはガンシップの一方的な爆撃。

敵は逃げ出しました。

敵逃亡。

勝利。

上官。
「見事な戦略アドバイスだった。」
「次もよろしくな。」

ミアプラ。
「ラジャー。」

少ない戦力で数で勝る敵を撃破した戦いでした。

帰りのガンシップ内。

アルナイル。
「楽勝かな。」

ロゼ。
「不利だと思って始めてみたら。」
「あっけなく勝利。」

ミアプラ。
「勝って兜の緒を締めよ。」
「これが必要。」

ロゼ。
「そういうこと。」
「戦いで驕り高ぶるような奴は。」
「強い相手には絶対に勝てない。」

アルナイル。
「そういえばミアプラちゃんってなんで兵士になったの?」

ミアプラ。
「わたし?」
「戦場を見てみたかったから。」

ロゼ。
「なんて純粋な理由。」

アルナイル。
「でも下手したら撃たれるよ?」

ミアプラ。
「なんか戦場をずっと見たくて。」
「なんでかな。」

ロゼ。
「不思議ねー。」

???
「戦う理由が純粋かつ簡単でいいじゃないか。」
「帰還したら。」
「少しアイドルみたいなことをしてくれ。」

ロゼ。
「またあれやるのかー。」

???
「君達は最近になって戦場のアイドルとして有名だからな。」

アルナイル。
「いやーん。」
「わたしたち注目の的。」

ミアプラ。
「そんなのもいいよね。」
「ここは一発やってやりましょ。」

女の子達の戦いは。

それぞれ言葉で説明できない。

何かを求めた結果でしょう。

戦いを重ねていくうちに。

少しずつ迫っていきます。

自らの真実に・・・。


18


レグルス。

一般家庭に生まれて。

自分で警備員に志願した女性。

いろんな戦闘を経験してきたので。

実戦経験を買られて。

汎用警備員になりました。

もしもの時の戦力として期待されています。

Gサミットという国家間の会議がありますので。

周辺をウロウロして怪しいものがないか。

ずっと調べていろ。

という命令がありました。

プロキオンに会いました。

プロキオン。
「激務じゃない?」

レグルス。
「自分で選んだんだから。」
「激務とは思わないわ。」

プロキオン。
「職業って不思議。」
「私はロボット軍団で偵察しているから。」
「また会うかもね〜。」

シリウスに会いました。

シリウス。
「俺は歩き回っているだけ。」

レグルス。
「わざわざ来なくていいのに。」

シリウス。
「かわいい顔を見ておくんだ。」
「そうすれば仕事もはかどる。」

レグルス。
「ちょっと!恥ずかしい台詞!」

シリウス退場。

プロキオンが戻ってくる。

プロキオン。
「恋人同士?」

レグルス。
「それは以前明確に否定したはずよ。」

プロキオン。
「でも仲いいよね。」

レグルス。
「共通点があるのよ。」
「だから気が合う。」
「男女の友情ってあると思う?」

プロキオン。
「あると思うよ。」
「恋を除けば。」

レグルス。
「なんだかんだ言って親友なのよね。」

プロキオン。
「いい関係。」

プロキオン。

退場。

変なロボットが居て。

IFFは同じでも。

データに無いので。

司令部に送ったら。

破壊しろと出たので。

サブ・マシンガンで撃破。

無事サミットは終了。

先ほどのロボットはテロリストが差し向けたものでした。

それが判明して。

追撃しようと司令部は必死です。

上官に呼ばれました。

ロボットについてです。

すべて情報を渡しました。

政治家は近くのホテルで夕食会ですが。

引き続き警備に加わります。

不規則に動いてみました。

レグルス。
「大電流を流して電子機器を破壊してきたらどうします?」

上官。
「なに?」
「ちょっと落雷用の装置に切り替えてみるか。」
「上に話を通しておく。」
「あり得ない話ではない。」

しばらくして。

電気ショックが発生して。

光に包まれましたが。

司令部と警備網はほぼ無傷。

変電所の辺りで工作されていましたので。

ガンシップが出撃していきました。

この事件は終了の時を迎えます。

上官。
「中々有能な女性ですな。」
「勲章を贈与してもらえるように推薦しておいた。」
「君はいずれ出世できるぞ。」
「いやーよかったよかった。」

レグルス。
「光栄の極み。」

レグルスはこの日から。

出世に意欲を燃やすようになります。

この世界に出来ることは。

自分の警備員としての在り方に賭かっている。

そう感じたからです。

レグルス19歳の時。

これから非凡な女性の代表として。

世界的に知られていくのでした。

レグルス。
「もっと手柄を立てましょう。」
「なんか気分いいわあ。」
「自分の存在ありきって感じ。」
「そうだ。」
「スピカさんに知識を貰おう。」

レグルス。

たまにスピカの家を訪れます。

頻繁にスピカの護衛を依頼される関係で。

レグルスは屈指のボディガードとしても名があります。

実はマフィンの最後の弟子と呼ばれたレグルス。

マフィンの熱狂的なファンで。

近づいているうちに。

弟子のような関係になって。

スピカと会いました。

レグルス。
「しかし。」
「私はどうやったら貢献できるかな。」
「それを考えていかなくちゃ。」

レグルスは自分の哲学が完成していないのです。

それでスピカを頼っています。

スピカも善言をたくさんあげています。

いつか自分の哲学が完成するといいですね。

レグルスは今日も賢明に模索します。


19


シリウスはハンター。

狩猟一族に生まれ。

なぜか幼いころから。

大物を狩るのが夢になった。

この日も。

山脈から湧き出る水の合流地点。

滝が複数流れる。

森林地帯。

複数の川が段差のように。

落ちては合流する。

深いバンカーで。

ワイヤーを発射しては。

崖を上がっていき。

スナイパーライフルで獲物を狙う。

巨大なトカゲというよりヤモリ。

壁伝えに移動しています。

シリウス。

ライフルで一撃。

シリウス。
「近々ここは観光スポットとして整備されるから。」
「周辺の怪獣は全滅させとかんと。」
「どうせ前文明が勝手に作り出した生物だし。」

次々と仕留める。

この日仕留めたのは15匹。

次の日から出没しなくなりました。

深追いしていきます。

大きな怪獣の集落がありましたね。

ピンボールのように跳ねていく手榴弾でまとめて焼却。

シリウス。
「前文明って悪趣味だなー。」
「相当かっこいいの作ろうとして。」
「自然に手を加えるとああなるのね。」
「遺伝子操作?」
「子供みたいに生物をもてあそんで。」
「そんな人間はこの世にいないほうがいいよなぁ。」

仲間。
「この世の嫌われ者さ。」
「あいつらは。」
「無秩序にこんなことを繰り返す。」
「止める者はいなかった。」
「まあ人間そんな程度だろう。」
「前文明って動物みたいな有様だから。」

他の仲間も合流します。

全員でこの地域の怪獣を皆殺しにしました。

シリウス。
「遺伝子操作とか子供の遊びじゃないんだし。」

仲間。
「あいつらは子供の遊びだと思ってたんだよ。」

シリウス。
「だめだこりぁ。」

仲間。
「馬鹿のひとつ覚えってやつさ。」
「前文明が科学に目覚めてから。」

シリウス。
「あいつらに科学はいらんとです。」
「満足に扱えてない。」

仲間。
「知的レベルの不足ってやつ。」
「さて。」
「あとでもうひと頑張りするか。」

シリウス。
「まずはゆっくり休んでから。」

シリウス。

ハンターを楽しんでいます。

普通の野生動物は殺しません。

ただ。

性に合っている仕事は。

いつもの楽しみです。

得意だし実力もあるし。

自然の中を動き回るのが。

心をくすぐるのです。

ハンターは他にも。

スズメ蜂の巣の撤去や。

イレギュラーと呼ばれる謀反人の襲撃。

動物の肉の確保など。

珍味などの調達にも使われます。

シリウスにとって仕事とは。

やらなければならないというものではなく。

自分の趣味なのです。

幼いころから。

ハンターに囲まれて育ったので。

ハンターの仕事が夢でした。

やりたいからやっている。

それがシリウスの姿です。

シリウス。
「よし今日もやるか。」
「お楽しみはとっておかないと。」

仲間。
「大物の前に小物を始末しないとな。」

シリウス。
「獲物を取った時の快感は忘れられない。」
「狩りに出発!」

シリウス。

ご機嫌です。


20


プロキオン。

貧困層の娘として産まれ。

有力な人材を探している教会にスカウトされ。

発掘された女の子。

機械工学に秀でており。

実はこの文明における立ち位置はエリート。

この日も鉱山で採掘している人をサポート。

発掘。
「なにかいろいろ新しい兵器が出てきますぜ。」

プロキオン。
「ここは前文明の元兵器工場でもあるから。」
「戦車とかいっぱいあるはず。」

発掘。
「たまに変な生物も出てくる。」

シリウス。
「それは俺の仕事だ。」
「出てきたら知らせてくれ。」

炭鉱や兵器工場地帯はすごく広いので。

もしかしたら。

巨大軍需産業の中心施設だったのかもしれません。

レグルス。
「今日は護衛任務かあ。」
「便利屋みたいな私だなあ。」

シリウス。
「それだけ頼りにされてるんじゃね?」

レグルス。
「いいえ。」
「何かいろいろと使いまわされるから。」
「意外なことが多くて。」

シリウス。
「それってけっこうおもしろいことだよ。」

レグルス。
「警備員ってこれだから。」
「毎回配置ががらりと変わって。」
「中々おいしい仕事。」

シリウス。
「汎用警備員っていいよなあ。」
「俺は雑魚を狩らないといけないこともあるし。」

プロキオン。
「工場地帯に何かあるよ。」
「気を付けて。」

シリウス。
「おっ?」
「久々に獲物か?」

レグルス。
「少しは歯ごたえがあるんでしょうね?」

プロキオン。
「護衛ロボットみんなやられた。」
「データ・リンク見て。」

シリウス。
「おわっ!?」

レグルス。
「どんな奴かしら?」

炭鉱夫や調査員が逃げてきました。

プロキオン向かいます。

入り口の大きなホール。

ひとり乗りの戦車?

ホバー移動する。

右と左に武装が付いた。

戦闘機のようなフォルムの兵器。

プラズマ・シールドを前に出して。

はじめの射撃を防ぎます。

壁に隠れる。

迎撃ロボットが多数攻撃に行くが。

薙ぎ払われる。

装甲が硬過ぎます。

プロキオン。
「アキシオン・ブラスター。」

戦車?は氷結してしまいました。

動きが鈍い戦車。

武装も使えない戦車。

弾切れです。

シリウス。
「ライジング・ロッドに耐えられるかな?」

ぴたっとくっついたマグネット・ワイヤー。

別のロボットが来て。

大電流を流します。

戦車撃破。

プロキオン。
「いろいろ調査したいから。」
「まずは動力炉を破壊しとかないと。」
「コンピューターは自己修復能力と再生機能があるから。」

シリウス。
「もう一台来たら俺に任せろ。」
「パターンは読めた。」

レグルス。
「まさかビークルとはね。」

次の日。

スピカが来訪。

スピカ。
「具合どうでしょう?」

プロキオン。
「上々だよ。」

スピカ。
「それは良かったです。」
「よくやってくれていますね。」

スピカみんなを集める。

スピカ。
「みなさん懸命に務めていらっしゃいます。」
「そのような人達はこの世界にとても必要なのです。」
「安全にいい働きができるように祈っています。」

スピカ退場。

プロキオン。
「向こうの炭鉱発見したって。」

レグルス。
「私は配置移動。」

シリウス。
「たまに飛来する怪獣。」
「雑魚ばっか。」

プロキオン。
「君もいないと困るから。」

シリウス。
「では。」
「雑魚の最多撃墜でも目指すかな。」

プロキオン。

まじめでひたむきです。

宗教関係者に協力して貰うと。

いろいろと発見があるため。

この所。

プロキオンの活動は盛んです。

夜になると焚き火をして。

楽しんでいます。

プロキオン。
「たぶん。」
「難しい事を考えないで。」
「すべきことをしていればいいのかな。」
「本当はなにもかも簡単なんだと思う。」

プロキオン。

多方面から頼りにされています。

教会を長く空けていましたので。

次の日には復帰です。

居ないといろいろな人が困る。

プロキオンという女の子。

意外な存在感がある。

不思議ちゃんかな。


21


ドゥーベ。

エリート階級の出身。

夢見ているのは国会議員への道。

ドゥーベは地味な役割を担っている。

教会の事務担当なんです。

スピカの親友。

スピカの家に赴きます。

スピカはくつろいでいましたね。

そのうち寝てしまいました。

ドゥーベ。
「女史の寝顔を見られるのは私の特権でしょうか。」
「その前に資料を作成しなくては。」

ドゥーベを現すと「勤勉」です。

ドゥーベは特に何も考えなくて。

ひたすら勤勉に勤め上げています。

きちんとしていれば良いという人生観を持っていて。

その通りに活動している人なんです。

そんなふうなので。

とても役立つ。

サポート役。

ドゥーベはこの日も。

サラリーマンのようなオーラで。

黙々と仕事をこなします。

本当は生粋の仕事師のようですね。

目立たない存在だけれど。

確実に貢献している。

影の立役者です。


22


エルナトのメモ。

私は貴族の生まれ。

産まれつき高い身分だけど。

特に何か目標があるわけでもなく。

いろんな技能を身に着けさせる。

英才教育を受けていました。

吸収率が良いと評価され。

お父様は私を受け渡す場所を探していたようです。

教会に引き取られ。

スピカさんの弟子のような位置づけですね。

いろんな遺跡探査で。

ある時悟ったんです。

それで。

自分の可能性を追求してみたくなりました。

雪に閉ざされた古代都市。

ビルがそびえたつが。

寒冷化によって廃棄された。

前文明の都市。

寒波が頻繁に到来して。

捜索隊を阻む。

エルナトは捜索隊の主任を任されました。

エルナト。
「前文明のことだから。」
「廃墟に入るごとに警戒して。」
「予想外の事なんて普通にあるから。」

捜索隊。
「心得ております。」

エルナト。
「それじゃあ身が持たない。」
「戦場に居るものと思ってね。」

捜索隊。
「了解。」

落とし穴がありました。

同行していた偵察ロボットがはまって爆発してしまいました。

エルナト。
「ひゃあ!?」
「その辺り一帯にあるっていうの?」

捜索隊。
「なんてトラップだ。」

エルナト。
「確実に安全な道を通ります。」
「高速道路だった部分はトラップを置けないはずです。」
「地雷くらいはあるでしょうが。」

高速道路には地雷がありましたが。

動作不良なので。

片づけておきました。

エルナト。
「あの塔に上がってスキャンしてみるね。」

ワイヤーを発射してあっという間に頂上に。

エルナト。
「多分ここから進めないや。」
「遠回りしよう。」
「変な反応が多過ぎます。」

捜索隊。
「むう。」
「前文明なにをしでかしたやら。」

捜索隊は遠回りして侵入。

エルナト。
「ここから大通りへ。」
「オフィス街かな?」

なんか基地みたいな施設がありました。

正面入り口は開かないので。

爆破させて侵入。

地下にはメイン・コンピュータールーム。

エルナト。
「エンジニアさん。」
「どうにかできる?」

エンジニア。
「やってみます。」

エルナト。
「あっ。」
「でもこれ。」
「触れると爆発したりして。」
「内部の回線を弄って。」
「起動させてみて。」

エンジニア。
「やってみますが。」
「そこの人がもう触れてます。」

システムは起動されましたが。

不正アクセスと見なされて。

アラート。

少し危険ですので。

籠城します。

防衛ロボットでも来そうなものですが。

故障していて。

1機も来ません。

都市の司令室を占領しました。

ハッキング中。

都市の中に多数のトラップを仕掛けて。

ここに辿り着けないようにしていましたが。

老朽化したせいで。

トラップが動作しなかったようです。

指令室のデータをまるごと持ち帰りました。

エルナト。
「動力配線を切断しておいて。」
「何が現れるか知らないから。」

エンジニア。
「了解。」
「システムダウン。」

宝物庫の位置が特定できました。

向かいます。

原始的なトラップが作動。

先行していた偵察ロボットが大破。

永久的に使える火薬とワイヤートラップで。

フリンクロック地雷です。

引っかかると火薬に火打ち石で引火して爆発します。

棘のトラップが至る所に。

これ以上は進めません。

上空から行こうにも。

吹雪が強いし。

着陸地点に困ります。

難所上空は飛行しないようにしています。

対空兵器が残っていたらやられてしまうから。

地下鉄がありましたので。

そこを進むことに。

宝物庫の近くに到達。

議員会館のようです。

トラップは何もありませんでした。

代わりに呪いの絵みたいなものが多数あるので。

みんなお守りを持参しています。

宝物庫まで辿り着いて。

お宝を回収しましたよ。

兵器管制センターを発見。

停止させました。

エンジニア。
「生き残りの兵器があったようですね。」

エルナト。
「停止させたから。」
「上空から撤収できそう。」

議員会館の上から。

飛行船が着陸して。

全員が回収されました。

捜索隊。
「いやー。」
「あなたがいて良かったです。」
「あいつら奇妙な技を使うもんです。」

エルナト。
「何か見せたくないものがあったんでしょ。」

エンジニア。
「そう!それですよ!」

エルナト。
「恥ずかしいので見られないようにしている。」
「次の世代に対しても。」
「でも重要なものなので。」
「破壊したくなかった。」
「そうこうしているうちに滅びたってことよね。」

捜索隊。
「そんな感じですよ。」

エルナト。
「成果はあった。」
「私もけっこうやるじゃん。」

帰還。

スピカ。

みんなを集める。

スピカ。
「エルナトちゃんはすごくよくやってくれました。」
「油も乗ってきたということです。」
「応援してあげてください。」

エルナト。
「ありがとー。」

夜。

エルナト。
「私は何か掴めた気がする。」
「この調子で。」
「私の可能性って無限大!」
「勝って兜の緒を締めよ!」

エルナトちゃん。

順調のようです。

この日から。

いろいろ頼られるようになりました。

スピカが推薦状を出したのも大きいですね。

エルナト。
「私の可能性への追及。」
「始まった!」
「いままでの退屈な自分からおさらば!」
「なにかぱっとしない。」
「ぼーっとしているだけだった私。」
「これからはいろいろ頑張っちゃうぞー!」

エルナトちゃん。

過渡期を終えました☆




23


スピカ。

鏡の前で。

琥珀が付けられたコサージュ。

ルビーのカチューシャ。

アメジストが飾れたリボンなど。

いろいろ試しています。

天然石で出来た指輪も装着したり。

特殊な岩石で出来たブレスレットを付けてみたり。

いろいろやってます。

まだ26ですからね〜。

スピカ。
「あらまたお手紙。」

熱烈に「好き」と書かれた単純な手紙が複数。

スピカ。
「結婚はしないと言ったのに。」
「でも嬉しいわ。」
「最近は5人に3人が結婚するようになりましたね。」
「あわよくばと思っているのでしょう。」

誰かが訪問。

実は手練れの男性。
「好きです!」

花束を受け取りました。

スピカ。
「その言葉。」
「受け取らせて頂きますね。」

実は手練れの男性。
「付き合ってください!」
「かわいいし。」
「私でよければ女性を楽しむ相手になれます。」

スピカ。
「それは最初から。」
「いいえ。」
「以外は有り得ません。」
「でも女性を喜ばせるのが得意ですね。」
「機会がありましたらお茶でもどうですか。」
「仲良くなれそうです。」

実は手練れの男性。
「それはふられたのですか?」
「OKでしょうか。」

スピカ。
「わたくしを好きになってくれたお礼とでも。」
「たまには男性と話してみたいですし。」

実は手練れの男性。
「やった・・・ではまたいつか!」

男性退場。

スピカ。
「何か勘違いなさっているのかしら。」
「いいお友達になれそう。」
「アイドルとファンの関係なのに。」
「でも男性と接するのも女性の喜び。」

次の日に。

おめかしスピカ。

ドレス。

アメジストのコサージュ。

天然石のバッジあり。

実は手練れの男性。
「まさか女史と仲良くなれるなんて。」
「ずっとあなたのファンでいます!」

スピカ。
「そこまで好きなんですね。」
「そうなると女心もくすぐられます。」
「1時間程度ですが珈琲でも。」

遠くから。

プロキオン。
「彼氏さん?」

ドゥーベ。
「近代によくある男女の交友関係ですよ。」
「アタックされた女性が友達として交友関係を持つ。」
「恋人と違うところは女性が男性の好意を受け止め。」
「女性として嬉しいので礼儀として返す。」
「少し難しいですよ。」

プロキオン。
「恋人じゃないんだね。」

ドゥーベ。
「よほどスピカさんの女心を掴んだんでしょう。」
「男性と接することで自分は女性という感覚が得られた。」

プロキオン。
「嬉しさのあまりにかまってあげるとかそういうものか。」

ドゥーベ。
「近いですね。」
「好意に対するお礼ですよ。」

スピカ。
「あなた中々おもしろい人ね。」

実は手練れの男性。
「ジョークがどうも趣味で。」

スピカ。
「あらまあこんな時間。」
「楽しかったですよ。」

実は手練れの男性。
「お付き合いには至りませんでしたね。」

スピカ。
「それはそうですよ。」
「敬虔なる者は結婚できませんし。」
「結婚しませんから。」
「それでも女性で居させてくれてありがとう。」

実は手練れの男性。
「私のような男に構ってくれてありがとう。」

スピカ。
「いいえ。」
「充分な男性です。」
「それなら女性を射止めるのは簡単です。」
「あなたに合った人が現れるといいですね。」
「所でアークトゥルスさん。」
「丸わかりですよ。」

実は手練れの男性。
「。」


スピカ。
「ボーヴォワールでもするんですか。」

「なんて
「また遊びましょう

実は手練れの男性。
「光栄です。」
「また今度。」

ふたり別れる。

帰宅。

スピカ。
「異性交遊という近代史のしきたりだけれど。」
「中々たまらない遊びですね。」
「相手方も何気に狙っていますし。」
「ちょっとこれはクセになります。」

手紙だらけの机の上で。

たまに体よく返されちゃう訪問者の中から。

気に入った男性と遊んでは。

男性も楽しんで。

女性も喜んで。

この手の交遊は確立されている。

この世界ならではです。

スピカは。

ここぞとばかりにおめかしできるので。

最近の趣味ですね。

週刊女子の取材を受けて。

たまに素の状態を撮らせてくれと言われますが。

かわいい衣装に着替えてみたりもします。

何かと人気な女性です。

スピカの青春は。

まだこれからですね〜。

桜散る季節に。

天然石で手芸に勤しむ。

スピカです。


24


ビル街の屋上のオープンスペース。

遠くに野山と草原と森林と河川。

展望台でのんびりお茶をしているスピカ。

ドゥーベも加わります。

一緒にハーブティーをゆっくり飲んでいる休日。

レグルスが来て。

久しぶりに御一緒。

レグルス。
「久しぶりです。」
「しかしこの景色。」
「歴史の風景としてはありがたいですよ。」
「汎神論が好きなわたしにとっては最初から素敵だと思う。」
「あなたは?」

スピカ。
「自然が大切にされている。」
「ここでは人間中心主義は存在しない。」
「人が神を中心に周回軌道を行っているという学説は。」
「この世界においてもっとも賢明であるとされている。」
「美しい文明。」
「人類のひとつの答えなのでは?」

レグルス。
「もっともです。」
「人には自由意志がある。」
「その結果として?」

スピカ。
「文明の本来あるべき姿はこのようなものでしょうか?」
「科学は自然の力を借りることができます。」
「そうなると科学は自然に由来し。」
「自然に帰属するもの。」
「こうなれば科学と自然は元来一体なのです。」
「こういう思想で設計された都市や社会なのです。」
「これも人の自然性の成せる技なのでは?」

レグルス。
「わたしもそう思うわ。」
「いつか見たいものがある。」

スピカ。
「この先の未来ですか?」

レグルス。
「創造主の存在を見たいの。」

スピカ。
「わたくしもです。」

ドゥーベ。
「これは尊い人生になりそうですな。」

スピカ。
「永遠のものになるかもしれません。」

レグルス。
「まだ許可は出ないから。」

スピカ。
「ジーザス。」
「いつか見れますように。」

レグルス。
「私も祈ろう。」

今日は久しぶりの休暇を楽しみました。

深夜。

自宅にて。

ものすごい。

対戦車兵器みたいなモジュールが屋上に置かれている。

屋根の下で。

スピカ。
「何か確信があるのです。」

ドゥーベ。
「それは大切にすべきです。」

スピカ。
「あらまあ綺麗な回答。」

ドゥーベ。
「星々が呼んでいますよ。」

スピカ。
「ええ。」
「今日は星が綺麗です。」
「特注の望遠鏡で覗いてみます。」
「さて。」
「もうひとつのわたくしはどこでしょう。」

ドゥーベ。
「それは天文台に行ったほうがよろしいかと。」

スピカ。
「いいえ見るんです。」
「見てから行きます。」

ドゥーベ。
「性能は不足してないでしょう。」

スピカ。
「でも無理みたい。」
「約60光年ありますから。」
「アルクトゥルスは見えます。」

ドゥーベ。
「600億キロメートルは無理ですね。」

スピカ。
「では天文台に行ってきます。」

ドゥーベ。
「おもしろそうです。」
「ご一緒に。」

天文台。

丘の上にあるちょっとしたもの。

スピカ。
「もうひとつのわたくしが見えました。」
「わたくしは自分が好きです。」
「その理由は約60光年にもうひとつのわたくしがあるからです。」

ドゥーベ。
「そう言われると宇宙は綺麗ですなあ。」

スピカ。
「ああなんて麗しい。」

ドゥーベ。
「女史も少女のようなところがある。」
「かわいいです。」

スピカ。
「ずっと眺めていたい。」

そのうち寝てしまったスピカ。

ドゥーベが起こして。

帰宅。

仕方がありません。

今日はもう就寝です。

また明日。

夜空もそう言っているかのように。

太陽がおはようございました。

また。

今度と言わんばかりに。


25


アルナイル。

ロゼ。

ミアプラ。

三人娘に護衛されながら。

極秘の研究施設で。

「円盤」というビークルをスピカが動かします。

これは自由自在。

あらゆる方向に移動できる。

最高の飛行機で。

UFOに似たデザインになっておりますよ。

スピカ。
「非凡な人に運転して貰いたいと?」

研究員。
「そうですよ。」
「女史ならいままでなかった。」
「信じられないデータが取れるんじゃないかと。」

スピカ。
「わかりました。」
「気の利いた飛行をしてみますね。」

「円盤」が固定されている台座。

階段から飛び移って。

ハッチを開けて。

起動。

全天周囲。

すべてあるゆる方向が見渡せるモニターです。

アビオニクスが作動。

少しずつ大きな扉に向かっていき。

飛び出します。

信じられない加速なのに。

Gがあんまりかからない。

不思議な乗り物。

快適に飛行を楽しんで。

性能を試しております。

ちょうどその頃。

領空侵犯があって。

防衛部隊が飛び立ちましたので。

スピカが接近許可を取り。

会敵座標に待ち伏せたのです。

一部始終をスピカは目撃しておりました。

敵は2機。

レーダーに味方の飛行隊3機。

無線を傍受できました。

「メビウス1そのまま飛行を続けてください。」

「こちらメビウス1敵機レーダーにて捕捉。」

敵戦闘機2機は真っ直ぐ味方に突撃するのですが。

不審に思ったスピカ。

望遠カメラで覗く。

天体望遠鏡と画像認識装置が融合したハイテク兵器。

天候さえ良ければステルス機も無効化できるスコープ。

遥か彼方。

機影を見るとなんと。

レーダーリフレクターが装着された巡航ミサイル。

味方編隊が横からロックオンされますが。

これはダミー。

ドローンを1機突入させる囮作戦。

まんまと食いついた敵機は。

ダミー戦闘機で騙して。

射撃位置についたのに。

それはUAV1機とダミー2個。

有利と思ったのに側面からロックオンされて。

たまらず敵は逃げ帰りました。

敵は後に。

「UFOまで味方に就いていたのか!?」と取り乱しています。

スピカ帰還。

研究者。
「さすがに良いデータになりそうです。」

スピカ。
「乗り心地がとても良かった。」
「実戦配備されたらレンタルできるかしら?」

研究者。
「その時は一番にお渡しできますよ!」
「またよろしく!」

極秘基地から帰宅。

アルナイル。
「時代は進んでいるよ。」

ロゼ。
「みんな真面目に人間やっているからよ。」

ミアプラ。
「真面目に人をやる?それってとても大事。」

スピカ。
「安楽に溺れる過去の人間たちに。」
「その言葉はぴったりです。」

アルナイル。
「いつでも歴史は教科書。」

ロゼ。
「教訓。」

ミアプラ。
「歴史とは人である。」
「人という歴史があるじゃないですか?」

スピカ。
「それは賛同できます。」

ロゼ。
「女史さんといい仲になりたくなった。」

スピカ。
「それはどうも歓迎です。」

アルナイル。
「人についてどう思いますか?」

スピカ。
「聖トマス・アクィナスの言葉があります。」
「神はすべての創造主で。」
「人間は被造物に過ぎない。」
「私達は被造物に過ぎないのに。」
「何を偉そうにしているんですかね?」
「人は神ではありません。」
「被造物です。」

ミアプラ。
「それは真実です。」
「人間の増長なんてありましたから。」
「人間は神ではありません。」
「人間は神にはなれず。」
「被造物に過ぎない。」

スピカ。
「そもそも人は神の為に存在しているのです。」

ミアプラ。
「聖アクィナスの言葉です。」
「なんて素晴らしい。」
「まさにその通り。」

スピカ。
「意見は一致しているようです。」
「今度一緒に食事でも?」

ロゼ。
「機会がありましたら是非一緒に。」

人類が「安楽」と決別して。

前進を選んだのは正しい事なのかもしれません。

もはや腐敗することが無く。

賢明になった人類は。

今日も建設に励んでいます。

自身の向上と。

真理を買うために。


26


マフィンの館。

いまは廃墟になっていて。

近々文明記念館として再建される予定。

スピカ。
「マフィン・・・。」
「あなたのことが好きでした。」
「女の子同士でなんて。」
「恥ずかしいけれど。」
「わたくしを見出してくれた日は忘れません。」

館の宝物庫にはデータが保存されている。

立体映像の記録である。

マフィン。
「これを見ている頃には私は存在しない。」
「自ら選んだ滅亡だ。」
「どうしてかな。」
「人はこうも過ちを繰り返す。」
「自分のしていることが分からないのだ。」
「ただ言えることは。」
「間違いを野放しにしては。」
「前文明と同じ結末になる。」
「人類が間違った道に進まないように。」
「私自身が犠牲になろう。」
「さらば。」

スピカ。
「人類が道を間違えた日。」
「それを正そうと。」
「たったひとり。」
「いいえ。」
「仲間と一緒に敵に挑んでいった。」
「人類の革新と称して。」
「すべて丸ごと変えようとした時期。」
「古来からの自然由来の考え方を無視し。」
「人の手だけですべてを行おうとした時期。」
「熾烈な戦争だったけれど。」
「人はやっと気付いた。」
「こんなものでは二の舞だと。」

館を進む。

地下に祭壇のようなものがある。

スピカ。
「ここで何をしていたか。」
「わたくしは知りません。」
「相当な人物でした。」
「あらゆることを知り。」
「あらゆることを行い。」
「人類史上稀に見る英傑でした。」
「あのひとの鍛錬の結果がある。」
「強いられて英傑になった人物でした。」

祭壇にかすかな邪気がある。

それを感じ取ったスピカは。

近づいてみる。

スピカ。
「何者ですか。」

???
「我は正しき破壊をもたらす者。」
「かつての文明は過ぎ去った。」
「現人類への生け贄として我が滅ぼした。」

スピカ。
「正しい破壊は好きですよ。」
「わたくしは力は絶対的なものとして認めます。」
「それによる正しい破壊も建設的な結果を生みます。」

???
「汝我と同調せし・・・。」
「人類に必要なのは正しき破壊。」
「我それを強要した。」
「自滅という名の結末を招いて終焉せし。」

スピカ。
「正しい有り方ではない存在は滅びゆく定め。」
「誰が神の形を崩そうとするのか。」
「彼らの形は神に似ていない。」
「昆虫そっくりでした。」

???
「我誓願を受理されし。」
「裏切るのはいつも人である。」

スピカ。
「人は勝手ですね。」
「物事を主観的に見る癖があります。」
「彼らが自滅したのは。」
「彼らのせいでしょうか。」

???
「我とある理由により姿を見せし。」
「これは試練。」

スピカ。
「何者ですか。」
「試練と称するからには・・・。」

???
「我の名は聖邪の天使。」
「邪悪なる者を滅亡へと誘い。」
「正しき破壊をもたらす者なり。」

不思議な雰囲気になった瞬間。

周りは宇宙空間。

足場がしっかりとしており。

平地のように歩くことができる。

聖邪の天使。
「我正しき破壊へと導く者ナリ。」

スピカ。
「人が造るものが正しいとは限りません。」

聖邪の天使。
「故に破壊という名の再生を欲する。」

スピカ。
「人は明らかに不完全です。」
「常に正しいものを造れる道理はありません。」

聖邪の天使。
「故に破壊は必要とされる。」

聖邪の天使の攻撃。

炎の弾をばら撒いてくるが。

スピカはひらりと避ける。

続いて。

炎が地面伝いに這って火炎となる。

スピカは相手に対して。

横向きに走って避け続ける。

聖邪の天使に隙が出る。

スピカのマイクロブラックホール。

聖邪の天使に命中。

聖邪の天使。
「人は非力なり。」
「よって力を欲する。」

スピカ。
「正しい力を得られるかどうかは疑問です。」

聖邪の天使。
「人は愚かなり。」
「得た力を悪に使う。」

スピカ。
「人の本性は悪でしょうか。」

聖邪の天使。
「善と悪が混ざり合い。」
「我それを目撃し。」

聖邪の天使が電撃。

回避すると。

聖邪の天使が突然消える。

目の前から杖で攻撃してくるが。

持っていた短刀で打ち払う。

隠し持っていた拳銃で攻撃するが。

すべて杖で弾かれる。

聖邪の天使。
「悪に飲み込まれし者無に還し。」
「人の子を裏切りし者は産まれるべからず。」
「早々に死に逝くが良い。」

スピカ。
「人の子を裏切る者は産まれてはいけません。」
「人権も認められないほうがいいのです。」

聖邪の天使。
「以上の事を見破れず。」
「正しく判断する能力無きに等しく。」

スピカ。
「それでは愚昧でしょう。」
「愚かで道理に暗ければ。」
「神に匙を投げられます。」

聖邪の天使。
「それは人の普遍性なり。」

スピカ。
「そうであるならば。」
「人はその程度の存在でしょうか?」

聖邪の天使。
「真の人あらば。」
「我はその者のみ助け得た。」

スピカ。
「愚昧の者ならこれまでいくらでも見捨ててきました。」

聖邪の天使。
「それも正しさなり。」

聖邪の天使がビームを発射。

スピカはなんとか回避する。

遠距離攻撃に徹する聖邪の天使。

側転で回避を続けるスピカ。

意思を持っているかのような。

マイクロブラックホールがいつの間にか複数浮遊している。

マイクロブラックホールが吸い寄せられて。

聖邪の天使に直撃!!

スピカ。

ワームホールを形成して。

侵入。

ワームホールを通って。

聖邪の天使へ背後から一発。

黒いレーザーが貫く。

聖邪の天使は半透明になって空高く上がる。

聖邪の天使。
「我姿を見せし。」
「汝に必要な姿を見せし。」
「人の子が神の形を崩す時。」
「人の子が獣の形となる時。」
「我は再び滅ぼすために。」
「汝らを強要す。」

スピカ。
「上手に行ったらどうしますか?」

聖邪の天使。
「我はそうなるよう。」
「汝らの抑止力となりて。」
「戒めとして存在せし。」

スピカ。
「心得ました。」

聖邪の天使が消滅。

祭壇の前にそっと着地。

スピカ。
「聖邪の天使。」
「初めて見ました。」
「伝説では知られていましたが。」
「目の前に現れるとは思いませんでした。」

マフィンの日記がある。

自分は強いられた存在であると。

繰り返し強調されており。

人類の暴走を止めるための。

犠牲となるべく。

そうなったのだと。

マフィンは没後。

評価が見直され。

伝説の人物として崇敬されている。

スピカはマフィンの弟子のひとり。

マフィンの英知をもっとも吸収した弟子であった。

司祭の娘に産まれて。

マフィンに出会い。

少女の頃から教わってきたスピカ。

スピカ。
「陽気な人でしたね。」
「義勇が目立つ人でした。」
「いまはみんなの憧れ。」
「みんなのお手本。」
「わたくしはわたくしの務めを果たしますか。」
「さようなら。」
「マフィン・・・・。」

スピカは廃墟気味の館を後にした。


27


国連が各国と相談して取り決めが成されます。

発表まで3日。

スピカも加わって。

意見を述べました。

世界各国の女史が集まって。

協議した結果は。

重要な道しるべとなりました。

過去の教訓が存分に活かされています。

宇宙港の一件から半年。

黒幕が判明しており。

敵対する国々が裏で工作をして。

国の動乱を誘っていましたので。

この度。

戦争に発展。

黒幕となっていた国々は自らを統一国家と名乗って。

連合軍と相手国と戦争を繰り広げ。

統一国家と名乗った国々は敗北。

火消し軍隊を失った世界は。

ラディーアグミを改めさせ。

エストラテージアと合併。

フロンテイラとなり。

国境を超えた火消し軍隊として新設され。

平和な時代を迎えます。

スピカ。
「動乱もいよいよ終わりですね。」

ドゥーベ。
「遺跡調査はしないのですか?」

スピカ。
「あそこまでの資料を手に入れれば充分でしょう。」
「興味があるものはすべて依頼の通りにこなしました。」
「そもそもわたくしは。」
「本の執筆で余暇が無くなってしまいました。」
「わたくしの興味はいまこの筆にあります。」

ドゥーベ。
「そうなると調査が滞るのは必然ですかね。」

スピカ。
「しかし。」

「これでは傾向文学です。」

ドゥーベ。
「別にいいのでは?」
「完璧な作品や著書なんて有り得ますか?」

スピカ。
「そうですよね。」

ドゥーベ。
「文学の形態に?」
「珍しい女史の三作目。」


スピカ。
「エルナトはどうしています?」

ドゥーベ。
「今度も遺跡探索チームに参加する予定です。」

スピカ。
「あの娘は短期間でかなり成長しています。」
「いずれ難所の調査を一手に引き受けるでしょう。」

ドゥーベ。
「あの娘の興味は女史への憧れですからね。」

スピカ。
「いつもわたくしを見つめていました。」
「健気ですね。」

ドゥーベ。
「奥底に秘める想いですかね。」

ふたりでティータイム。

発表がありました。

国連会議で歴史的な決議が成され。

これは世界の法律であった。

それは進展と共に書かれた次の一文である。

「決して停滞を生まない・人類は進展あるのみである。」

こうして人類に指針が示された。

人の手で辿り着いた。

人類のひとつの答えであった。

スピカはそれを目にした後。

動乱期の終了を感じ。

本の執筆へと向かいました。

ドゥーベはいつもの業務へ。

レグルスとシリウスもそれぞれするべきことへ。

プロキオン。
「遺跡調査に志願したの?」

エルナト。
「はい。」
「自分の可能性を追及してみたくて。」

プロキオン。
「わかった。」
「私がいろいろ叩き込んであげる。」
「次のメンバーにも入ってるから。」
「短期間で叩き上げるよ。」

エルナト。
「よろしくお願いします。」

後に。

エルナトは実戦派の女史として名を知られるようになる。

この時代の物語。

人類がひとつの指針を得た記念すべき時代。

歴史に名を残し。

歴史の中にそっと添えられた。

人々の軌跡。

それは優しくて儚い。

美しくて尊い。

歴史の中の1ページ。


28


聡明で名声に富んだ司祭の女性。

この時代における彼女の評価はそれに留まった。

しかし。

彼女の豊富な著書には。

後世の人々が遠く及ばない。

英知の結集が納められており。

本人は趣味で書いたに過ぎないという。

このあとの文明は。

苦難を乗り越え。

美しい世界へと変貌を遂げる。

彼女はその指針と礎を築いた功労者として。

歴史に残っていた。

これらは。

彼女の遺跡探索及び。

歴史的な出来事の一幕。

私生活と周囲の友人達を映した。

貴重な記録である。

END