わー!!

いいもの見つけた!

方分けの髪型。

元気いっぱいの女の子が。

凄まじい勢いで部屋に突入!

麻友。
「何か良いものを見つけたんですね。」

環奈。
「そうだよー!」
「見てみてー!」

ビラを配る。

心玖。
「見せてー。」

渚沙。
「犯人捜し大会?」
「上等じゃない。」
「参加しようってわけ?」

環奈。
「その通り!」
「みんなで参戦して犯人を捕まえよー☆」

麻友。
「この地域全体に複数居る犯人役を捕まえれば。」
「金一封。」
「街主催のイベントですね。」
「どれどれ。」

心玖。
「一般市民に紛れているから。」
「ヒントを持って。」
「ヒントを得ながらその人に行き着いて。」
「証拠を示せば確保。」
「なるほど。」

環奈。
「せっかくの夏休みだし☆」
「勉強そちのけで遊んじゃおう!」

渚沙。
「勉強に煮詰まると効率が悪化するわ。」
「戦略的に優れた発案ね。」

環奈。
「じゃあ!いますぐレッツゴー!」

部室から飛び出て。

周辺の捜索に出発です!


2


環奈ちゃんが住んでいる街は広々としていて。

市街地が集中しており。

郊外は草原と林に囲まれています。

渚沙。
「それで?」
「ヒントは?」

環奈。
「仮面をつけた男性を探し出せ。」
「だって。」

美玖。
「同時に宝探しも開催されているよ。」
「いろんな所に財宝を設置したって。」

麻友。
「中々気が利いたイベントですよね。」

環奈。
「探し回っている人が居るよー。」
「簡単には見つからなさそう。」

渚沙。
「仮面をつけた男性?」
「他には無いの?」

環奈。
「どこに居るのか分からない。」

渚沙。
「詳細があるわ。」
「衣装を着てどこかで待機しているようね。」

麻友。
「ヒントはゲームマスター。」
「ゲームマスターが誰かを当てるゲームですね。」

美玖。
「ヒントがそこら辺に転がっているみたい。」
「ほら。」
「看板に一丁目のあの人かもよ?だって。」

環奈。
「簡単には断定できなさそうだねー。」

西洋の街並みを外れて。

大きな公園に行きましたが。

何も発見できませんので。

この日は撤収。

環奈ちゃんは国で一番の剣士の娘で。

そこそこの豪邸を構えています。

中学生に上がって。

シグルブレイドを受け賜りました。

これは鉄も切り裂く威力を持つ剣刀です。

父親は王様の家来で。

いまは遠征中です。

王様の趣味で舟遊びがあるので。

同行しています☆

この日は家に帰ってきませんでした。

環奈ちゃんは日記に記して。

次の日も捜索に出かけます☆


3


街の外。

人里を少し離れます。

人里を離れるごとに。

恐獣という生物がうろついていて。

野生動物よりも好戦的なので。

気をつけています。

街道を歩行中。

環奈。
「いつも見る遺跡。」
「前の文明はなんで滅んだんだろう?」

麻友。
「文明自体が停滞を起こして。」
「300年進展が無かったからですよ。」

渚沙。
「そのうち腐って滅茶苦茶になって。」
「文明が基礎から崩壊。」
「人が生きられる状態ではなくなった。」
「あら?」
「前に学校で習ったでしょ?」

環奈。
「復習しないといかんかなー?」

心玖。
「ついでに言うと。」
「正統派の人が文明を立て直して。」
「再スタートしたらしいよ。」

環奈。
「意外にあっけないね。」

渚沙。
「この星は何度も文明が滅んでは再スタートしているのよ。」

環奈。
「いまの文明も大丈夫かな〜?」

麻友。
「滅んだら人間その程度ってことで。」

心玖。
「冷たいよー。」

麻友。
「あっさり片付いていいのでは?」

環奈。
「人以上にはなれなかったんだね〜。」

渚沙。
「いいえ無神論が原因よ。」
「教科書に書いてあるじゃない。」

環奈。
「そんな簡単な事で文明って滅ぶんだね〜。」

麻友。
「有神論と無神論では能力や知能に差があったみたいですね。」

心玖。
「やめてあげなよー。」
「あの人達だって最善を尽くしてああなったんだから。」

渚沙。
「ほんとに?」
「文明が滅んでいくのに対して何もしなかったじゃない。」

環奈。
「議論しても道理にかなった答えが出ないと無駄なのだー。」
「意味ないのだー。」

麻友。
「それはそうですね。」
「本気になってしまいました。」

心玖。
「前方500メートルに恐獣を発見だよ。」
「種類はスライム系統。」

渚沙。
「500メートルなら届くわ。」
「フレア!」

スライムに命中して火だるまになりました。

スライムは果敢に林に身を隠して接近してきますが。

環奈ちゃんが抜刀して切り伏せました。

環奈ちゃん。
「むかしの人類が遺伝子操作で生み出したとか。」
「放射能で突然変異とかいろいろ説があるけれど。」
「毎度見てもグロテスクなんてことはないのだー。」

麻友。
「むしろよくそこまで果敢に攻めてきますね。」

渚沙。
「恐獣にも美麗なタイプもいるし。」
「美しい生命体でも造ろうと。」
「馬鹿な事をしたんでしょう。」

心玖。
「側面900メートル。」
「大型の蜂類。」

麻友。
「距離が近くなりました。」
「あのくらいなら撃ち落とせます。」

フリント・ロックガンで一匹撃墜。

二匹目は渚沙ちゃんが仕留めました。

環奈。
「なんか遭遇率高いのだー。」

渚沙。
「ザコばかりね」
「恐獣って自然界では弱い部類なもんだから。」
「子供でも木の棒があれば倒せた事もあるくらい。」

麻友。
「どんな恐獣もグリズリーには勝てないらしいですね。」

心玖。
「変な攻撃ばかりするから難敵だよぉ。」

麻友。
「大丈夫。」
「頭を武器にすれば簡単です。」

渚沙。
「確かに変な攻撃ばかりよね。」

環奈。
「変な攻撃ばかりに注意すればいいのだー。」
「遺跡内には宝箱が見当たらないのだー。」

遺跡内を捜索しましたが。

何も発見できませんでした。

看板がありましたね。

「私ゲームマスターは普通の所には居ません。」
「特殊な場所に待機しています。」
「あと。」
「早く探してね。」
「こういう場所は息が詰まる。」

環奈。
「なるほど。」
「次はどこにする?」

麻友。
「リュスィオール大聖堂とかどうですか?」
「古代遺跡の発掘があるかもしれない?」

渚沙。
「いまもたまに使われている場所ね。」
「そんな簡単な所に居るのかしら?」

環奈。
「どこでもいいのだー。」

心玖。
「なんでー?」

環奈。
「下手な鉄砲も一応は的を狙うものだからねー。」

渚沙。
「なるほど。」
「どうせなら難しい所にしない?」

麻友。
「意外な場所を導き出したほうがいいですよ。」

美玖。
「すべて踏破してみる?」

環奈。
「ある程度的を絞るのだー。」
「詳細は追って報告します!」
「みんなの意見を聞いて。」
「良さそうな所をポイントして。」
「メールで送ります!」

麻友。
「了解ですー。」

渚沙。
「意見は述べるわよ。」

心玖。
「見つかるといいねー。」

みんなで。

街道を戻って。

解散です☆


4


学校は自由登校です☆

環奈ちゃんの部「有神論会議」と。

お隣の「多芸多才集会」はライバルです。

ばったり。

フェルト。
「あー!環奈!」

環奈。
「あー!フェルちゃん!」

フェルト。
「いい日に会ったわね。」
「いい加減決着つけるわよ!」

環奈。
「また正式な機会に。」

フェルト。
「上等じゃない!」
「次こそはねじ伏せてやるわ!」

廊下。

渚沙。
「久々に勝負しない?」

理沙。
「あら?」
「また負けたいのかしら?」

渚沙。
「トップ争いに終止符を打ってやるわ。」
「裏に来なさい。」

理紗。
「そうね。」
「あんたと久々に勝負したかったし。」
「最近どうも強い奴と戦った事ないし。」

裏で。

渚沙対理沙。

理沙。
「魔力制限は?」

渚沙。
「レベル3」

里沙。
「いいわよ。」
「指輪を取り付け完了。」

渚沙。
「はじめるわね。」

渚沙のフレア。

里沙には効きませんでした。

里沙。
「魔法防御力が高い私には効かないみたいね。」

渚沙。
「挨拶のつもりよ。」
「こんなひ弱な攻撃が効いたら凡人以下よ。」

里沙はマイクロブラックホールを作成。

投げつけてきました。

重力波で吹っ飛ばされますが。

見事に着地。

渚沙。
「ニュークリア。」

光の球が地面に着地した瞬間。

大爆発。

里沙は避けています。

渚沙の近接戦闘。

渚沙。
「ヒートハンド。」

里沙。
「当たらないわ。」

渚沙が近接攻撃でフレアを当てました。

里沙。
「あらら。」
「指輪の魔法防護力が無くなっちゃった。」
「負けだわ。」

渚沙。
「あんた本気出してないでしょ。」

里沙。
「バレた?」

渚沙。
「失礼な奴ね。」

里沙。
「10勝9敗ね。」

渚沙。
「いいわよ。」
「肩慣らしになったし。」
「また付き合ってよね。」

里沙。
「いつでも。」

多芸多才集会の部室。

桜花。
「最近の教育は自主性スタイルよねー。」

詩織。
「教師だって万能ではありませんから。」
「自分で確かめたものが確かなもの。」
「でしょうか。」

桜花。
「幸いにも学校には膨大な資料があるし。」
「先生が生徒に合った方針を打ち出してくれる。」
「先生が教えるスタイルじゃなくて。」
「生徒が自ら体験して学ぶスタンス。」

詩織。
「それで好成績ですから。」
「ひとつの成功と言えますね。」

環奈。
「お菓子を配りに来たのだー。」
「作りすぎたのだー。」

桜花。
「おおー!やったね!」

詩織。
「ご厚意に感謝します。」

杏桜。
「あれー?」
「すごくいいものがあるー。」

環奈。
「マカロンとクッキー。」
「どっちがいい?」

杏桜。
「そんな!」
「どっちが好きだなんて言えるわけないじゃない!」

環奈。
「男の人を選ぶわけじゃないよー。」

杏桜。
「それでポテトチップスに浮気したら!?」
「ああだめよ!」
「わたしが決めるのはたったひとつだけ!」

桜花。
「真顔でギャグをやってくれるな。」

杏桜。
「わたしはいつだって真剣よ!」

詩織。
「うふふ♪」
「一生懸命決めましょ♪」

フェルト。
「見つけた!」
「さあ練習剣持ってきたわよ。」
「やりましょ!」

環奈。
「お菓子を食べてからなのだー。」

フェルト。
「なんですってー!!」
「なんでそんないいものがあるのよ!」

お茶タイム。

麻友。
「文明について考察しましょう。」

心玖。
「むかしの文明って行き当たりばったりだったよね。」

麻友。
「ほとんど無策だったらしいですね。」
「あ。」
「お茶が来ましたよ。」

渚沙。
「勉学も熱が入り過ぎると焦りになり。」
「余計な疲弊を招くわよ。」
「休憩や憩いも挟むべし。」

麻友。
「正論ですね。」
「言われた通りにしましょう。」

体育館。

フェルト。
「今度は勝つわよ!」

環奈。
「勝負なのだー!」

環奈対フェルト。

フェルトは突撃。

激しい斬り合い。

環奈ちゃんは後ろに引きながら。

突然前に。

スプリントスラッシュ!!

フェルト。
「うわああ・・ちょ!それを狙ってたわけ?」

環奈。
「スピードアップするのだ。」

環奈ちゃんのスピードがぐんぐん上がっていきます。

フェルトは対応できなくなりました。

あまりに機動性に優れた動きをされ。

避けては攻撃。

避けては攻撃。

繰り返されて。

練習剣がフェルトにヒット。

フェルト。
「もー!どうしていつも勝てないのよ!」

環奈。
「フェルちゃんも強いけれど。」

フェルト。
「もー!覚えてなさいよー!」

退場。

その日の夜。

フェルトはランニング中に公園を見ましたら。

環奈ちゃんがふたり相手にトレーニングしていました。

練習剣で。

ひとりでふたりを相手にして。

永延と試合をしていましたね。

フェルト。
「あの動きと剣捌きはああして身についたのね。」
「私はちょっと見くびっていたわ。」

フェルトは修練を見直すことにしました。

相変わらず。

宝探しと犯人捜しイベントは継続しており。

証拠のひとつ。

「佐々木である」というヒントを見つけました。

SNSで公開されているヒントですが。

フェイントかもしれませんね。

夏休みもまだ序盤です☆


5


今日は詩織ちゃんと桜花ちゃんも加わって。

散策です☆

環奈。
「中々ヒントが無いのだー。」

麻友。
「インターネットのヒント集って。」
「明らかに運営側が見越していて。」
「巧みにフェイントかけてますよね。」

桜花。
「運営は読み切っているのよ。」
「人の行動パターンを知っている。」

詩織。
「うまいくらいに転がされてますね。」
「ご自身の目で確かめるのが一番ですよ。」

渚沙。
「インターネットを見過ぎるとデマにもて遊ばれるわよ。」

環奈。
「自分の力で見て回らないと辿り着けないのだー。」

心玖。
「うーんと。」
「11時の方向。」
「距離800メートル。」
「大型の蜂類。」
「数は多いよ。」

桜花。
「あれー?」
「めっちゃ珍しいんだけれど。」

詩織。
「そうですよね。」
「人里近くで恐獣に遭遇するなんて。」

麻友。
「みくちゃんの人間レーダー凄いですね。」
「戦闘準備に掛かりましょう。」

大型の蜂さんが飛んできました。

大型にし過ぎたせいで。

運動性能に欠陥があり。

動きが単調で鈍いですね。

少しでも横に逸れるとついてこれません。

渚沙ちゃんに3匹撃ち落とされて。

環奈ちゃんが2匹切り刻みました。

桜花ちゃんも短刀で1匹撃墜。

環奈。
「凄い攻撃範囲の短刀なのだー。」

桜花。
「あーこれ?」
「ものすごい重量を持っているけれど。」
「持ってみる?」

環奈。
「こんなのまともに待てないよー!」

桜花。
「結構特殊な武器よ☆」

詩織。
「どうしたのかしら。」
「こんなに恐獣が居るのは。」
「ちょっと面妖です。」

心玖。
「3時の方向から人の機影。」

何者かが飛び出してきました。

謎。
「あんたら凄いな。」

環奈。
「だあれー?」

麻友。
「わっ!」
「この感じは魔族だ。」

環奈。
「教科書に載っていたあれかー。」

桜花。
「おもしろいものに出くわしたわね。」

魔族。
「ふふふふ〜。」
「出くわしたからには容赦しないぞー。」
「それゆけ蜂供!」

大型の蜂がいっぱい飛来しましたが。

渚沙ちゃんが大量に撃ち落としました。

魔族。
「こんのー!」

火の球を放ちますが。

環奈ちゃんは打ち払いました。

渚沙。
「次はあんたの番よ。」

魔族。
「私は強いぞー!」
「この前も大人を追い回したんだから!」

桜花。
「強い?」
「弱い奴に勝ったくらいで強いって?」
「強い奴に勝ってこそ自分が強いという証明になるのでは?」

魔族。
「んぐぐぐ・・・。」

詩織。
「どうしました?」
「動けないようですね。」

麻友。
「やっちゃいましょう。」

環奈。
「覚悟するのだ。」

別の魔族が来て。

仲間が抱えて逃げました。

桜花。
「あー!逃げられたー!」
「私の賞金がー!」

心玖。
「深追い無用。」

環奈。
「あれってなんだっけ?」

麻友。
「前文明で正統派と敵対していた。」
「愚かな人類の生き残り。」
「その血縁。」
「今では敵対勢力になっている一族ですよ。」

渚沙。
「妙なオーラを放っているから丸わかりよね。」

環奈。
「そういえばそう書いてあったのだ。」
「通報しないと駄目だよねー。」

詩織。
「報告書を作成して提出致しましょう。」
「そのほうが対応は簡単かと思います。」

環奈。
「うんそうしよう。」

その場を離れることにしました。

今日は何も見つかりませんでしたね。

多芸多才集会の部室。

フェルト。
「毎度見ても不思議だわー。」
「魔法って。」

理紗。
「自然の力を借りるのよ。」
「生体エネルギーに制限があるから。」
「あまり使い過ぎると生命力が枯渇するわね。」
「回復量も多くは無いから。」

フェルト。
「魔法使い一族かー。」
「私は名家の出身だから。」
「共感するわー。」

理紗。
「家が由緒正しいと美しい香りがするものよね。」

フェルト。
「それすごく分かるわ。」

理紗。
「魔法使い一族でもトップクラスの地位にいるんだから。」
「天才同士の凌ぎ削りって相当なものよー。」

フェルト。
「人より前に出るには。」
「普通の事をしても駄目よねー。」

理紗。
「常に何が足りないだとか。」
「どれを伸ばせばいいだとか。」
「自問自答が必須よ。」

フェルト。
「そうよね!」
「私も見直している途中。」

杏桜。
「いい雰囲気。」
「はっ!まさか!」
「そのままいちゃいちゃするとか?」
「ふたりきりの秘密の花園に突入!?」
「駄目よ!禁断の領域だわ!」

フェルト。
「想像力豊かのようで。」
「そんなに手を取り合って話すのが特別なことなの?」

杏桜。
「恋はいま始まったにあらず!?」
「女の子同士で・・・。」
「ああ!」
「どこまでも越えていくのね!?」

理紗。
「なんでも恋に例えて言うんだから。」
「言っている事がいちいち詩的なのよね。」

フェルト。
「参考になるわぁ。」

杏桜。
「恋を否定するのはかえって興味を深める。」
「隠れていちゃいちゃする気なのね!?」
「私にはお見通しよ!」

フェルト。
「ちょ。」
「興奮しないで。」

理紗。
「こうやって杏桜を観察するのもいいよね。」

杏桜。
「なんてこと!」
「次は私に目標を定めるのです!?」
「いいわよ準備は出来ている。」
「ベットでもどこにでも。」

理紗。
「ほら。」
「真顔で冗談言うんだから。」

フェルト。
「うふふふふ〜。」
「なんだか賑やかね。」

環奈。
「今日は何も見つからなかったのだー。」

フェルト。
「あらー?」
「私は学校の裏山でバッチが入った宝箱を見つけたけれど?」

環奈。
「いいなー。」
「かんなも見つけるだー。」

退場。

有神論会議。

麻友。
「街中は居ないかもです。」

心玖。
「姿を隠すのが上手だよー。」

桜花。
「それもそのはず。」
「犯人役は元特殊部隊の隊員だから。」

麻友。
「そんな情報まで持っているんですね。」

桜花。
「そういう分野は任せなさい☆」

環奈。
「みんなー。」
「どこ探すか会議しよー。」

渚沙。
「勉強会もしたいわね。」

環奈。
「それらをいまから会議するのだー。」

黒板に書かれる計画表。

今日ものびのびと過ぎていきました☆


6


桜花ちゃんと詩織ちゃん。

理沙ちゃんと散策です☆

勉学を頑張ったので。

成績が優秀であり。

夏季講習を逃れたメンバーです♪

南の砂浜まで探索に来ました。

環奈。
「砂浜だねー。」
「貝殻拾っておこう。」

桜花。
「たまに巨大な貝が居るわよ。」
「ほら。」
「向こう50メートルくらい。」

理沙。
「前文明も物好きよねぇ。」
「徹底的に美しいものを造ろうと一生懸命。」

環奈。
「おかげでカオスな生物も見れるのだー。」

桜花。
「個体の生存が難しいから。」
「数も多くはないんだけれど。」

詩織。
「変わった生物で溢れています。」

理沙。
「そうそう。」
「変わった生物が多くて。」
「たまにおもしろいと思うことがあるわ。」

詩織。
「さて。」
「海と言えばあれですね。」

環奈。
「水かけちゃえ。」

桜花。
「ぬわっ!」
「お返しは3倍返しが女の甲斐性よ!」

理沙。
「そんな甲斐性聞いたことがないけれど。」
「私も加わるわ。」

詩織。
「たまにはこんな事もいいですね。」

環奈。
「食らえー。」

しばらくお戯れ。

桜花。
「向こうに洞窟がある。」

理沙。
「探検心をくすぐる自然性。」

詩織。
「中に何か居そうですね。」

環奈。
「用心するのだー。」

洞窟の中には空中に浮くクラゲが居ました。

とても大きいのですが。

ふわふわ浮いているだけです。

詩織。
「美しい生物にも恵まれていますね。」

理沙。
「同感だわ。」
「たまにはこんな美的な生命体も存在する。」

桜花。
「前文明で造られた生物と。」
「新しい自然環境で生まれた生物が混在している。」
「知ってた?」

環奈。
「そうなのー!?」
「興味深いよー。」

詩織。
「紫と青が混じって。」
「発光していて綺麗ですね。」
「自然の美って知ってます?」
「自然の芸術を目撃した人は。」
「汎神論が好きになりますよ。」

環奈。
「かんなは自然の美しさをよく知ってるよ。」
「自然に刃向かう者は敵であり。」
「調和する者は味方。」

桜花。
「人も自然の中に居るからね!」
「これを忘れがち!」

理沙。
「人は自然無しでは存在できないわ。」
「自然への畏敬の念も大切よ。」

環奈。
「近くでもっとよく見るのだー。」

桜花。
「やめなさい。」
「鞭みたいなので防衛してくるから。」

環奈。
「そうなんだー。」

理沙。
「無害な生物を灰にしたくはないわ。」

桜花。
「ここに宝箱発見。」
「ヒントもあるよ。」

環奈。
「高級なボールペンだー。」
「山分けしようよ。」
「余ったのはじゃんけんでいいよね。」

詩織。
「ヒントは誘う踊りをすると釣られて踊る人である。」
「なるほどー。」
「個性的な人ですねー。」

環奈。
「クラゲさんがこっちに流れてくるのだー。」
「撤収。」

外に出ます。

海岸の高台に向かいます。

海岸の高台には祈りの場所が設けられてます。

祭壇のようだけれど。

段を上がると。

何もありません。

天に向かって祈りを捧げる場所です。

詩織。
「司祭の娘です。」
「お祈りの仕方は知ってますよね。」

環奈。
「ばっちりなのだー。」

理沙。
「大丈夫よ。」

桜花。
「心配ないわ。」

詩織。
「では。」
「ゆっくりと。」
「無心で祈りを捧げましょう。」

ひとりずつ台の上にあがって。

指を組んで祈りを捧げました。

詩織。
「創造主よ。」
「貴方の被造物らしくあるように致します。」

お祈りは終わりました。

帰宅。

有神論会議では。

文明の有り方や人の有り方について。

考察を進めて。

たまに論文を提出しています。

麻友。
「正しい人の有り方がありますよね。」

心玖。
「いろんなものを獲得するのも人の正しい有り方のひとつじゃない?」

渚沙。
「ちょっと席を外すわね。」

神学の研究もしている部活ですね。

今日も議論が白熱しております。

お隣の多芸多才集会は。

いろんな技能を身に着ける。

特技習得のための部活です。

フェルト。
「人って何かしら才能があるよねー。」

杏桜。
「楽器を弾けたり。」
「文才があったり。」
「お年頃になると発見するものよー。」

フェルト。
「誰でも精通する技能がある。」
「ひとりとして無芸な人は居ません。」
「私はこれを知っているわー。」

杏桜。
「あとは力の強弱よねー。」
「反抗期をしている限り。」
「自分から見つけようとはしないわー。」

フェルト。
「ひとり一芸。」
「これは真理の一部よ。」

杏桜。
「けっこう真理を知らないものよー。」
「知った途端に人のレベルは跳ね上がるんだから。」
「その分野に恋をすることが大事よね!」

フェルト。
「そう!その分野への恋!」

杏桜。
「ああだめよ!」
「熱情のあまりに。」
「求婚してしまうわ!」
「貴方が好きよ!好きよ!」

フェルト。
「そんな感じでいいんじゃない?」

杏桜。
「私は恋に溺れて。」
「恋焦がれて。」
「貴方の事だけをいつも想っています。」

フェルト。
「あらやだ。」
「いっその事そうしてしまいなさい。」

詩織。
「戻りました。」

フェルト。
「収穫あった?あった?」

詩織。
「ヒントを見つけまして。」

フェルト。
「やった!金一封への道は健在ね。」

桜花。
「膨大な情報をインターネットからかき集めているけれど。」
「9割はでたらめね。」
「金一封への道は簡単じゃないわよ。」

フェルト。
「私は考えてから行動しません。」
「考えながら行動します。」

桜花。
「それでこそ私の賞金も懐に飛び込む。」
「金一封は私のドリーム!」

理沙。
「そういえば渚沙の姿が見えないけれど。」
「知ってる?」

詩織。
「渚沙さんなら学校の裏山で訓練していますよ。」

理沙。
「放置すると追い抜かれるかもね。」
「私も余裕顔では居られない。」

詩織。
「勝率100パーセントと試算して。」
「負けてしまうこともありますからね。」
「勝負も時の運。」
「理沙さんも強者で居るには相当の覚悟が必要です。」

理沙。
「心得ているわ。」

フェルト。
「さてー。」
「会議をしましょう。」
「まずは整理整頓!」

その日の夜。

環奈。
「今日学んだことは。」
「えーと。」
「手当たり次第に書いちゃえ。」
「眠いなー。」
「えーい!」
「素直に就寝!」

メールが来ましたが。

適当に返事をするしかありません。

メールをした後に。

すぐに夢心地。

今日もしっかりと過ごしました☆


7


麻友。
「大変ですー!」

環奈。
「どしたの?」

麻友。
「心玖ちゃんが夏風邪だって。」

渚沙。
「なんですって?」

環奈。
「お見舞いに行こうよー。」

麻友。
「そうするですー!」

心玖ちゃんが夏風邪をひいてしまったので。

お見舞いをすることにしました。

心玖ちゃんの家。

心玖。
「冷房病かなー?」
「体が冷えてしょうがないや。」

環奈。
「思った以上に冷える夜もあるからねー。」
「少しずつ風邪が強まったみたい。」

渚沙。
「栄養ドリンクを持ってきたわ。」

麻友。
「私はホッカイロです。」

心玖。
「みんなありがとー。」

環奈。
「かんなは少年漫画なのだー!」

心玖。
「なんで?」

環奈。
「これで熱くなるのだー。」

麻友。
「ちょ。」

心玖。
「温めるのはハートじゃなくて体だよ?」

環奈。
「えー。」

渚沙。
「あんた天然なの?」

環奈。
「かんなも分からないのだ。」

心玖。
「少し元気が出たよー。」
「ありがとねー。」

環奈。
「お大事に!」

今日の散策です。

フェルちゃんと一緒ですね。

麻友ちゃんと渚沙ちゃん。

古城を訪れました。

環奈。
「ここに何かあるかなー?」

渚沙。
「人の気配があるわね。」

麻友。
「あそこに居るのは誰ですか?」
「あれー?」
「逃げないでください!」

環奈。
「逃げられたねー。」

何者かが逃亡してしまいました。

古城の陰から。

???
「だからやめろって。」

魔族。
「いいじゃない。」
「たまには狩りもやりたいし。」

???
「狩りと戦いの区別もつかないのか!!」
「密猟者もライオンに食われる。」
「そんな史実も無視するというのか!?」

魔族。
「いいもん。」
「少しくらいちょっかい出してもいいじゃない。」

???
「魔王に咎められるぞ。」
「こら!待て!」

魔族。
「人間どもー!」
「今日のあたしは違うぞー!」

フェルト。
「あら?どう違うのかしら?」

魔族。
「あー!」
「前にこてんぱんにしてくれた女!」
「よくもやってくれたわねー!」

麻友。
「まだ捕まってなかったんですね。」

渚沙。
「ひと捻りよ。」

魔族。
「食らえー!」

火の球を投げつけてきますが。

フェルトは打ち払いました。

魔族は接近して鉤爪で攻撃。

フェルトは軽く回避して。

くるっと一回転。

深追いする魔族にまわし蹴り。

魔族ふっとばされてうずくまる。

フェルト。
「思ったより弱いわね。」

魔族。
「そんなー!」

麻友。
「捕まえるか仕留めるか。」

銃口を突きつける麻友。

他の魔族がスモークを炊いて。

仲間を一瞬で担いで逃げました。

渚沙が追走。

射撃されますが。

魔族は攻撃を食らいながら。

逃げ延びました。

渚沙。
「もう少しだったわね。」

麻友。
「さっさと撃っていれば良かったかも。」

フェルト。
「捕らえれば賞金だから。」
「簡単に仕留めたらもったいないわよ。」

麻友。
「確かにそうですね。」

環奈。
「あんまり長居しないほうがいいね。」
「さっさと散策して帰ろう。」

古城の探索は直ぐに打ち切られました。

宝箱もヒントも未発見で。

謎の逃亡者まで目撃していましたが。

麻友ちゃんが撮影に成功していました。

環奈。
「これ仮面被っているよ。」

麻友。
「運営側が用意したダミーかもしれませんよ。」

フェルト。
「運営も頭脳プレーが冴えるわね。」

渚沙。
「意外とやるわね。」

心玖ちゃんが復帰しました。

心玖。
「みく復活だよ。」

環奈。
「待ってましたー!」

心玖ちゃんに抱き着く環奈ちゃん。

麻友。
「体調管理は気をつけてね。」
「簡単に治って良かったです。」

渚沙。
「風邪は万病のもと。」
「大事に至らず良かったわ。」

心玖。
「最近の情報は?」

環奈。
「報告会をするのだー。」

今日ものんびり過ぎていきます。

女の子達は確実に成長して。

自身の探求を深めているのでした☆


8


かんなちゃん。

占い師の修練を積んでいます。

占い師は宗教的なカウンセラーであり。

相談者の苦しみを減らす為にいます。

環奈。
「神道の占い師。」
「神社に正式な占い師がいるように。」
「私も神様から教わって修行中。」
「わたしもまだまだ。」

この日は相談者が5人来訪。

宗教的な方向から鑑定し。

助言を与えましたよ。

無料でやっています。

いつか仕事にできるといいですね。

麻友ちゃんが新聞を持ってきましたよ。

麻友。
「民衆扇動があったようです。」
「何をやってるんでしょ。」

環奈。
「それはそうだよ。」
「大衆は常に間違っているから。」
「そうでしょ?」
「芸術や文学からドラマや人物に至るまで。」
「正当な評価を大衆がすることは不可能。」
「人生の達人であるアールナイチンゲールの言葉そのもの。」

麻友。
「大衆は常に間違う。」
「その言葉は事実ですよ。」
「確か見本が無いのなら大衆の逆をやればいいとか言ってました。」

環奈。
「哲学的価値・歴史的価値・学問的価値。」
「素人に評価を委ねるほうが間違っている。」
「だって大衆は常に間違うからね。」
「大衆に評価を委託したり評価する権限を与えるのもまた間違い。」

麻友。
「確かにそうです。」
「人生の達人は素晴らしいですね。」
「ちょっとそれを基に新聞を探究しましょう。」

環奈。
「これも必要な鍛錬かな?」
「良いニュースだけを掲載している新聞もあるね。」

麻友。
「先程書店に寄って3つほど入手したんです。」

環奈。
「これも勉強かな。」
「自分の世界の事くらい知っておかないと。」

麻友。
「自分が知らなくてはいけないことを知っておかないと。」
「知らなくてはいけない事を知る必要があるんです。」

環奈。
「まさにそれだよね。」
「今日は新聞の虜かな。」

麻友。
「とにかく蒙昧は嫌いなのに。」
「それでもって無知です。」

環奈。
「実はわたしも知らない。」
「無知であるけれど。」
「否定の限りを尽くしてたどり着く場所には。」
「アポリア(行き詰まり)が待っています。」

麻友。
「ソクラテス式問答法。」
「わたしたちよく使いますよね。」

環奈。
「なんでみんな自分は正しいと言えるの?」
「その根拠は?」
「根拠はどこから来ている?」
「問いを連発すると自称知者は自壊する。」

麻友。
「作品の評価は特に。」
「その作品が凄いと思った理由はなんですか?」
「あなたの評価の基準と。」
「その作品が良いと思った理由を教えてください。」
「もしかして特に無いとか?」

環奈。
「感情論で物は語りませんよー。」
「文豪シェイクスピアのヴェニスの商人。」
「ドイツの偉人ゲーテのファウスト。」
「シェイクスピアは大人の文学で。」
「小説らしい小説であると思いました。」
「わたしのお手本です。」
「ゲーテは詩人であって。」
「すべて詩文で構成されている所を見ると。」
「西洋の集大成とも言えるから。」

麻友。
シャーロック・ホームズ名言・出典・恐怖の谷。」
「凡庸な人間は自分の水準以上のものには理解をもたないが。」
「才能ある人物はひと目で天才を見抜いてしまう。」
「人の才能を見抜くのも才能が必要。


環奈。
「では才能とは?という問い。」

麻友。
「国語辞典によると実力の事を指すようです。」
「鍛錬ですよ。」
「武者修行で得られるという結論です。」

環奈。
問答法はこんなふうに展開できるし。」
「意外にも真理に近づけるよ。」


麻友。
「リベラルアーツの基本のひとつ。」
「問いが必要。」
「現代は正解を求めてしまう悪癖がありますが。」
「正解を定義付けたら。」
「愚直の見本市になっちゃいます。」

環奈。
「神様の存在は特に。」
「神が居ないのならなぜこの世はあるの?」
「なぜ人の存在がある?」
「自然から来るのなら自然はどこから発生した?」
「ビッグバンはどこから来たのか?」
「どう見ても神様がいらっしゃる証拠があるので。」
「わたしは自分が正しいと確信するようになった。」
「わたしは順正であれ。」

新聞に夢中になって。

午後3時。

麻友ちゃんが引き上げて行って。

ちょっと思う所があり。

純文学をやってみます。

すらすら書けます。

この不思議な言葉があるのです。

意到りて筆随う。

いいたりてふでしたがう。

優れた詩や文章が思うままに。

すらすらと書けるようす。

文章を書くとき。

なかなか思うように筆が進まないものだが。

心にこう書きたいと思えば。

筆がそのように動いてくれるということ。

環奈。
「起承転結を使ってみよっと。」
「元々は漢詩の絶句における構成法のひとつ。」
「いまでは。」
「文章や物語の展開。」
「物事の組み立ての手法。」
「まず始まりがあり(起)」
「次にそれを受けた部分が続き(承)」
「内容が大きく変化し(転)」
「最後に結論、結果がある(結)という構成。」
「類語に起承転合がある。」
「学校で習うけれど。」
「習うより慣れよ。」
「ということかな?」

書き進めていますよ。

良い作品になるといいなあ。

わたしの文学は哲学の文体ですね。

古代ギリシア賢人プラトンの言葉。

「哲学は最高の文芸なり。」

人は通常。

唯物論的な世界しか認識できない。

イデアは景色や風景。

物の配置は同じでも。

内容は全く異なる。

それは唯物論の世界では無い。

これをイデアと言う。

イデアの世界は本物だけが存在し。

本当の現実がそこにある。

イデアに入るのはコツが要るし。

継続的に入れるというより。

多くの場合は一時的だけれど。

わたしはイデアの住人になりたい。

わたしの戸籍はイデアに入れたいなあ。

そこではすべてが尊く。

真実のみがある。

唯物論の世界なんてつまらないし。

くだらないよ。

イデアはこの世の真実。

わたしは体験したことがあるから。

わたしはイデアの住人になりたくて。

神様にお願いしようと思います。

哲学は真理をもたらす。

知性の探求。

わたしは知ってしまった。

さて。

この前買ってきた通俗小説が机の上に。

読み物としては優れていますが。

何かの価値は無いですね。

わたしは大衆受けする。

大衆に媚びた通俗的な文学を嫌っています。

純文学の定義はこれです。

広義の文学に対して、詩歌・小説・戯曲などのように美的情操に訴えるもの。

純粋な芸術をめざす文芸作品。

(対)大衆文学・通俗文学。

大衆に媚びた大衆的な文学はこれです。

大衆的。

庶民向きであるさま。

大衆文学。

(文)大衆をおもな読者とする通俗的な文学。

(対)純文学。

通俗的な文学には何の価値も無いのです。

いくら人気が出ても作品自体に価値はありません。

読み物として優れてはいても。

価値が無い雑誌のようです。

通俗小説とは。

文芸的価値に重きをおかず。

大衆の娯楽を主眼とする小説。

そんなのくだらないよ。

通俗的。

俗受けのするさま。

低級なさま。

くだらないさま。

こんなのが通俗的な物の定義ですから。

気持ち悪いです。

わたしの文学は純粋な芸術をめざしているんですよ。

純文学こそ小説らしい小説でしょう。

わたしは岩に刻むやり方をすると決めたんです。

ちょっと隣にあった国語辞典を読んだらハマってしまいました。

環奈。
「知識の宝庫じゃないのー!!」
「知りたい事がいっぱい!」
「言葉ってすごい!」

善と悪。

正義や道理。

知らなくてはいけない知識は容易に得られる。

最強の本ですねー。

わたしは主知主義になれましたよ。

角川さんの国語辞典で実際に書かれていた定義です。

文学。

自然科学・政治・法律・経済などの学問に対して、純文学・哲学・史学・倫理学・社会学・言語学などの総称。

想像の力を働かせて、思想・感情を言語・文字で表現した芸術作品。詩歌・小説・随筆・戯曲・評論など。(同)文芸。

詩歌・小説・戯曲などを研究する学問。

-文学史。

文学の発達・展開のあと。文学の歴史。また、それを歴史的に研究する学問。

-文学者。

文学作品をつくる人。作家。

文学の研究者。

-文学少年。

作家をこころざす青年。

文学的雰囲気を好む青年。

言葉の力ってすごい。

しばらく国語辞典の虜ですよ。

芸術作品の見方はふたつあって。

歴史的価値と学問的価値があるのです。

芸術至上主義なわたしは。

どんなものが創造できるのかな?

環奈。
「すべてを岩に刻み石に跡を残せ。」
「言い伝え。」
「いつかこの世が完全に行き詰まる時。」
「人は神様を求めるようになる。」
「人の力では不可能であると。」
「ようやく悟ったとき。」
「神は奇跡を見せる。」
「はじめて人は神を目の当たりにする。」
「はじめて人は神を見る。」
「そして神を知る。」
「ジーザス。」

祈りを捧げた夕暮れ。

綺麗な光は私を照らして。

自然とひとつに。

のどかな日常。

今日はこんな感じで有意義に流れていきました。

わたしは石に刻むような生き方がしたいです。

青春真っ盛りのわたしの夏ですね。


9


遠い国で戦争が始まりました。

連日激戦を繰り広げています。

環奈。
「なんかどんぱちやってるねー。」

麻友。
「あんなふうに戦いを好む。」
「火炎に焼かれて殺戮に生きる。」
「なんとかならないんですか?」

渚沙。
「ならないわよ。」

麻友。
「人間の業ですか。」
「確かに。」

多芸多才集会。

桜花。
「決闘戦争だって。」

フェルト。
「なになにそれ。」
「おもしろいネーミングね。」

桜花。
「両国が一斉に宣戦布告をしてやってるんだって。」
「正々堂々勝負するのだー。」
「てな感じで。」

フェルト。
「あらー。」
「人類もそんなお上手になれたんですね。」

桜花。
「流石に何千年も経てば進化するでしょ。」

詩織。
「前文明の人達は退化していました。」
「今の分類の人達は進化を続けていますね。」

桜花。
「進化をいつも目標にしている。」
「教科書にあるくらいだから。」

理沙。
「あら。」
「今日は杏桜ちゃんが居ないわね。」

フェルト。
「かんなちゃんに告白しに行ったのよ。」

理沙。
「あらそんな年頃なのね。」
「応援するわ。」

詩織。
「冗談で花を添えていますね。」

桜花。
「冗談も綺麗な添え方があるねー。」

学校の裏山。

杏桜。
「この小型ドローンを撃ち落とします。」
「準備はいい?」

環奈。
「OK!」
「目隠しをして。」
「スタンバイ!」

杏桜。
「では開始!」

目隠しをして。

練習剣で小型ドローンを撃ち落とす訓練です。

視界が無くても。

ドローンに命中弾を当てています。

直感的に位置が分かるみたいです。

環奈。
「全部撃ち落としたよー。」

杏桜。
「あらまあお見事。」

環奈。
「次はドローンの体当たり訓練。」

ドローンが環奈ちゃんに突撃してきます。

複数の方向から複数のドローンが。

全部避けていく環奈ちゃん。

5分間回避に成功しました。

環奈。
「ふぅ。」
「こんなもんかなー。」

杏桜。
「どんどんレベルが上がっているわ。」
「その調子!」

環奈。
「かんなはもっと頑張るのだー。」

杏桜。
「無理は禁物よ。」
「積み重ねが大事なんだから。」

環奈。
「そうだよねー。」
「ちょっと休憩。」

裏山で理沙ちゃんが散歩中。

魔族。
「この屈辱。」
「あいつにぶつけてやるー!」

???
「もうこの地域から出るぞ。」
「いい加減諦めろ。」

魔族。
「やだー!」
「せっかくだからひとりでも討ち取りたい。」

???
「我らは少数民族。」
「まともに戦争になったらどうするんだ。」

魔族。
「いつまでも弱い立場は勘弁なのー!」

???
「まったく。」
「敢えてやらせて手傷を負ったら。」
「連れて帰るとするか。」

茂みから。

魔族。
「奇襲攻撃だー!」
「あれ?消えた?」

理沙。
「奇襲ってなあに?」

魔族。
「うわー!いつの間に後ろに!」

理沙。
「あんたかわいいわねぇ。」

魔族。
「このー!」
「え?蜃気楼?」

理沙。
「マイクロブラックホール。」

魔族。
「ぎゃあーーーー!!」

魔族吹っ飛ばされて。

草むらに墜落。

???
「言わんこっちゃない。」

魔族。
「まだまだー!」

???
「適当な所で連れ戻すとするか。」

魔族。
「次はお前だー!」

ガーデニングをしている詩織。

詩織。
「はい?」

魔族。
「うおおお!?」
「え?体が動かない・・・。」

詩織。
「どうしましょう。」
「捕まえますか。」
「それとも・・・。」

魔族。
「うわ〜ん!」
「人間怖いよー!」

???
「迷惑かけたな!」

仲間を抱えて逃げ去りました。

魔族。
「もうやだー!」
「あんなの相手にしたくない!」

???
「我々魔族が弱い立場に居るんだと理解したか?」
「この地域を去るぞ。」

魔族。
「偵察任務のはずがー!?」
「あんなに強いなんて聞いてないよ。」

???
「侮って勝てる戦いがあるものか。」
「さあ帰るぞ。」

退場。

環奈ちゃん達はピクニックに出掛けました。

ぽかぽか陽気と夏風吹く美しい景色。

環奈。
「なんか蝶々がたくさん寄ってくるよ。」

麻友。
「蝶々に好かれちゃいましたか。」

心玖。
「香水のせいかな?」

渚沙。
「蝶々が寄ってくる体質なんじゃない?」

戻ってきて。

部室の整理整頓をしてみました。

環奈。
「前はアニメ研究会だったよね。」

心玖。
「秘蔵のDVDがいっぱいだよー。」

麻友。
「へー。」
「これなんておもしろそう。」

渚沙。
「こんな置物もあるのね。」

環奈。
「そう言えばこの観賞植物っていつ実をつけるの?」

麻友。
「実なんてつけませんよ。」

心玖。
「渚沙ちゃんのファッション雑誌がいっぱい。」

渚沙。
「最近服装はシンプルなのが一番いいと思ったわ。」

環奈。
「上下統一感が必要だよね。」

渚沙。
「流行りものは万能じゃないし。」
「統一感があるだけで優れもの。」

麻友。
「シンプル・イザ・ベストって奴ですね。」

心玖。
「複雑なものほど本質は簡単なんだね。」

環奈。
「ファッションにも奥義があって。」
「行き着いたのはシンプルという基礎中の基礎かあ。」

渚沙。
「無駄に自己主張するよりも。」
「簡単な構成のほうが強いわけ。」

心玖。
「それで成功例を見たことがあるよー。」

麻友。
「おしゃれにすればいいってものじゃないんですね。」

部室整理が終わりました。

もう夕方なので。

帰宅することに。

環奈の自宅。

環奈。
「この倉庫にはお父さんの特集雑誌でいっぱいなのだー。」
「お父さん。」
「今度は王様の領内探索に参加なのだ。」
「いつ帰ってくるかなー?」

環奈ちゃんはこの日も日記を書き記して。

メールで遊んで。

就寝です☆


10


環奈とフェルト。

ふたりで。

投射の塔にお出掛けです。

ここは視覚トリックが豊富で。

幻想的で。

変則的なアート建造物となっています。

観光客も居ますねー。

大きな吹き抜けと。

複雑に交わった通路が天井に見えます。

鏡が張り巡らされていて。

どこか不思議の国に迷い込んだようですね。

天井にも側面にも。

いろんな角度から。

「硝子の花弁」と呼ばれる塔なんですよー。

街からすぐ近くです。

有名な観光スポットですよ。

この塔は建設当初から。

有名な剣士達がすごく気に入っていて。

あまりの絶景と美しい舞台により。

試合が行われるようになって。

王様も貴族も公認するようになった歴史があります。

環奈。
「あそこに鎧が展示されてるよー。」
「現代の鎧の代表!だって。」

フェルト。
「セラミックス複合材を用いた鎧ね。」
「中々剣も届かないし。」
「軽量な上に着脱も容易。」

環奈。
「しかも銃弾も効果が無いほどの強度があるよねー。」
「美術品としても優れているしー。」

フェルト。
「少し高価なのが難点よね。」
「軍隊で大量調達されるのは量産型だから。」

環奈。
「中々お目にかかれないよね。」
「それにしても立派な鎧だなあ。」

フェルト。
「こっちには魔封じの珠があるわよ。」
「天然石?」

環奈。
「ある程度の魔法攻撃を無力化する。」
「そういえば理沙ちゃんと渚沙ちゃんも持ってたよね。」

フェルト。
「試合用の指輪かしら?」
「ある程度までの魔法攻撃を無効化するの。」
「でも上限があって。」
「それ以上の攻撃を受けると輝きが無くなって。」
「魔法を防げなくなる。」

環奈。
「そうなんだー。」
「こっちの看板に書いてあるよ。」
「魔法の指輪は一週間すれば溜まったエネルギーが排出されて。」
「また使えるようになる。」
「へー。」

フェルト。
「一度に大量に装備すると。」
「上手に効力を発揮しないわ。」

環奈。
「魔石同士が喧嘩するらしいね。」
「こっちは?」

フェルト。
「量産型の鎧と兜。」
「盾に剣に。」
「ここは展示コーナーね。」
「なんていう甘美な贅沢!」

環奈。
「量産型でも。」
「銃弾30発命中。」
「切り傷9回受ける。」
「それでも中の兵士は無事だった。」
「なんて話もあるほど。」

フェルト。
「有名な話じゃない。」
「高級品はもっと凄いわよ。」

環奈。
「こうなるとどこを斬ればいいのかなぁ。」
「勇猛果敢に出たとこ勝負。」

フェルト。
「私だったら斬りながら考えるわね。」
「どちらにしても手ごわい相手になるわよ。」

環奈。
「戦場に出るか分からないし。」
「んー。」

フェルト。
「進路決まってるの?」

環奈。
「兵員の教官かなぁ。」
「兵法学者も狙ってる。」

フェルト。
「私は警備員かなー。」

環奈。
「どうせなら他の事もしたいなー。」
「本を書いたり哲学に打ち込んだり?」

フェルト。
「私は詩文を書くのが好きよ。」
「仕事しながら。」
「自分の景色を詩にするんだから。」

環奈。
「いろいろやればやるほど。」
「人生がゴージャスになるからねー。」

フェルト。
「同感だわ。」

入り組んだ通路。

鏡の壁。

実際より奥行きが狭かったり。

坂になっていたり。

複雑かつ単純ですね。

空が見える通路をふたりで歩いています。

環奈。
「こうしてふたりで歩くのも久しぶりだよね。」

フェルト。
「そうよねー。」
「せっかくのデートだし。」
「観照を見つけたいわ。」

環奈。
「難解な事柄でも。」
「いくら難しい事柄でも。」
「本質は簡単だよね。」

フェルト。
「私が知りたいのはこの世界の真実。」

環奈。
「ほんとうのこと?まこと?」

フェルト。
「一見こんな光景も。」
「事実のひとつに過ぎない。」
「本当の姿がある。」
「真実の姿がある。」
「私はいつか見たわ。」
「この世界の尊さも。」
「真実の見え方も。」
「もう一回見たいの。」

環奈。
「この世界は幻想的で。」
「意外な所に神秘が潜む。」
「世界が歌のように優しくなればいいのになぁ。」

フェルト。
「いつか人も正義に従って生きるようになるわよ。」
「さあ頂上よ。」

塔の頂上。

展望台になっています。

フェルト。
「一度正々堂々と言ってみたかったの。」

環奈。
「かんなも正直に言ってみたかったよー。」

フェルト。
「真剣勝負したいって。」

環奈。
「かんなもそうだよ。」

フェルト。
「幼馴染みとはいえ。」
「あんたには散々に追い抜かれたわ。」

環奈。
「追走してくるフェルちゃんから逃れるのにいつも一生懸命だったよ。」

フェルト。
「その為に練習剣を持ってきた。」

環奈。
「かんなも同じ。」

フェルト。
「確か公の場の試合は。」
「周囲に危害が及ばなければOKだったわよね。」

環奈。
「この塔で試合をやる人はけっこう居るよ。」
「許可貰っておいたから。」

フェルト。
「心置きなく。」

環奈。
「本気で行きます。」

ふたり。

塔の頂上の大きなスペースで。

練習剣を抜く。

仕掛けたのはフェルト。

環奈。
「前と剣筋が違う・・・。」

フェルト。
「大人を相手に毎日本気でやりやってたのよ。」
「人の限界すら超えようと。」
「苦闘の日々だったわ。」

環奈。
「かんなは最初に世界を見せ付けられた。」
「世界とはこんなに途方も無い領域だと。」
「最初に世界を知った以上。」
「これを目標に日々邁進したのです。」

フェルト。
「私は人の可能性に賭けた。」
「人はこんな程度で終わるわけがないと。」
「その結果はこれよ。」
「人知の及ばぬ力!」

環奈。
「かんなと競う相手はいつも歴史上の剣士や世界の剣士。」
「偉大なるその力を前に。」
「尊敬と畏怖と。」
「私の中に奇跡を。」

フェルト。
「奇跡は繰り返される。」
「でも奇跡に頼ったら負けよ。」

環奈。
「かんなは可能性を実行する。」
「無二の力をいまここに。」

激しく斬り合っては退いて。

斬りあっては退いて。

観客は大盛り上がり。

両者のスタミナが徐々に減っていきます。

決着が付きません。

環奈。
「因果ですね。」

フェルト。
「良い意味でね!」

環奈。
「恵まれたの?」

フェルト。
「人の理解は及ばないわよ。」

環奈。
「人の力がこんな程度だとは思わない。」

フェルト。
「証明してみなさい!」

環奈。
「人の力。」
「人の可能性を目撃した者として!」

向き合います。

環奈は剣を逆さにして。

斜めに構えて防御体系。

フェルトは剣を真っ直ぐに伸ばして。

回り込もうとする。

環奈が剣を撃ち払うが。

フェルトは後ろにジャンプして逃れる。

追撃。

横転して回避するフェルト。

環奈は追い続ける。

フェルトのフェイント。

深追いする所を狙っていたようです。

環奈はすぐに防戦にチェンジ。

防戦一方だけれど負けません。

フェルトは戦法転換。

押し切れないと分かって。

テクニック重視の戦術を取ります。

環奈は劣勢だと分かって。

攻めに行きます。

環奈。
「人の輝きはあんな程度なの?」
「違う。」
「人はその力を半分も使っていない!」

フェルト。
「御名答!」
「反対に非力な者は自分の可能性を放棄したわ!」

環奈。
「人の力が才能で決まっていたら。」
「全員が絶望するように創られているなんてことに!」

フェルト。
「なるわね!」
「反抗してみなさい!」
「それができるのなら!」

環奈。
「許されし反抗。」
「その名は試練!」

フェルト。
「くっ!押し切れない!」

環奈。
「人よ!」
「戦士になれ!」

フェルト。
「人を戦士にするもの・・・。」

環奈。
「新しい領域に進む勇気ある者こそ。」
「新たな力を手に入れる。」

フェルト。
「そうよ。」
「私は試されている時。」

環奈が隙ありとばかりに斬り付けたら。

宙返りをして避けられました。

また睨み合いです。

環奈。
「決着はつけてみせるよ。」

フェルト。
「尊いこの世の華道!」
「意味なんて求める人は理屈を求めている。」

環奈。
「すべて自然にもたらされしもの。」

フェルト。
「この世の条理!」

環奈。
「いいや。」
「この世の真実。」

フェルト。
「するとこの世界は余程の正直者と見える。」

環奈。
「かんなにも見える。」
「これが私の青春の1ページ!」

フェルト。
「ええ。」
「美しきかな。」
「いま。」
「という瞬間。」

環奈。
「かんなは人に必要なのは。」
「絶対的な勝利ではなく。」
「戦う姿勢。」
「戦う意思だと思っているよ。」
「勝者は絶対者となり。」
「敗者もまた美しい。」

フェルト。
「それが正しいのなら。」
「人の中に美学を見出せるわよ。」
「そろそろ決着にするわ!」

再び斬り合いますが。

両者相手の動きを読み切っていて。

まったく決着がつきません。

環奈。
「まだ戦える!」

フェルト。
「よしなさい。」
「疲労で倒れるわよ。」

環奈。
「決着付かず?」

フェルト。
「そのようね・・・。」

両者スタミナ切れで引き分け。

観客は拍手喝采!

ベンチで少し休みます。

環奈。
「やりきったー。」

フェルト。
「久しぶりに本気でやったわね。」

環奈。
「フェルちゃん強いよ。」

フェルト。
「かんなも凄いわ。」

環奈。
「実力以上が出ていた。」

フェルト。
「いつも私の人生に華を添えてくれるのはあんたよ。」

環奈。
「いつもかんなの人生に美学を見出せるのはフェルちゃんのおかげ。」

フェルト。
「うふふ。」
「なんだか不思議ね。」

環奈。
「そうだねー。」

フェルト。
「今回は引き分け。」
「次は私の完全勝利♪」

環奈。
「次はかんなの大勝利♪」

フェルト。
「この〜♪」

環奈。
「もうっ!」

ふたりで大爆笑♪

手を繋いで。

鏡の塔から帰っていきました。

尊い少女の。

青春の1ページ☆


11


遠く離れた所に前文明の地下基地がありますので。

探検に出発です。

一応はイベントの制定範囲に入っています。

前文明の遺跡は。

地域にはたくさんあります。

そのうちのひとつ。

後期夏期講習を逃れたメンバー。

桜花ちゃんと麻友ちゃん。

さんにん。

環奈。
「たいした恐獣は居ないって。」

桜花。
「ある程度の情報はあるのよね。」

麻友。
「油断はしませんよ。」

正面入り口から侵入。

入り組んだ機械通路。

上下に複雑に組み合わさった通路。

兵器の残骸。

電灯が生きている。

いろんなオブジェがある通路。

生きた遺跡と呼ばれる所以です。

施設の一部はまだ稼働しています。

一説には誰かが修復しましたが。

途中で諦めて放置したとか。

環奈。
「左右警戒。」

麻友。
「私は横を見ています。」

桜花。
「私は後方を。」

スライムが居ましたが。

切り刻んで倒しました。

やたらと好戦的な。

鋭い爪を持つバトラーマウスと呼ばれる。

恐獣が居ましたが。

麻友ちゃんが仕留めましたよ。

麻友。
「先制発見。」
「先制攻撃。」

桜花。
「情報と少し違っているようね。」

環奈。
「それなりに厄介な恐獣が居たからねー。」

麻友。
「ここは司令室ですかね。」

環奈。
「ミサイルサイロも兼ね備えていたから。」

桜花。
「人類は結局こういうので自滅するのね。」

麻友。
「そうですねー。」
「人類が滅ぶとすれば自滅ですからね。」

環奈。
「哀れな結末!」

宝箱がありました。

お金が入ってましたよ。

500円硬貨6枚。

指令室から出て。

大きなホール。

ここは兵隊を集めて。

いろんな事をする多目的ホールのようです。

故障している防衛ロボットがおりまして。

剣と盾を持っています。

麻友。
「避弾経始の盾を持ってますね。」
「あれで向かってこられると。」
「弾丸をすべて弾いてしまうんですよ。」

桜花。
「驚異的なシールドね。」

環奈。
「剣兵は基本そういう盾を装備して戦場に出るのだー。」

ロボットが起動してしまいました。

麻友。
「あれー?」
「これも修理されている?」

環奈。
「なんてことー。」

ロボットは動き出しました。

でも。

故障していますので。

動きがぎこちないです。

麻友。
「ガーディアンMK.2」
「傑作防衛兵器として前文明で量産されたタイプ。」

環奈。
「向かってくるよー。」

麻友。
「えーい!」

麻友ちゃんが発砲。

避弾経始の盾を全面に押し出されて。

弾丸がすべて弾かれます。

環奈。
「かんなやります!」

環奈ちゃんが切り刻みますが。

装甲が分厚いですねー。

ロボットは動きが遅過ぎます。

桜花。
「任せて。」

桜花ちゃんが短刀で切り刻みました。

面白いほど装甲が切り裂かれます。

ロボットは破損して動かなくなりました。

麻友。
「なんていう切れ味!」

桜花。
「半霊半物質の刀剣だからよ。」
「特殊な剣を特注で♪」

環奈。
「すごーい!」

最深部に進みます。

コウモリ型防衛ロボット(半壊)の大群が待ち構えていましたが。

環奈ちゃんがすべて薙ぎ払いました。

環奈。
「このくらい簡単簡単♪」

桜花。
「かんなやるわね。」

麻友。
「まさに無双ですー。」

最深部は元機密エリアだったようです。

いろんな実験室がありますが。

宝箱を発見しました。

環奈。
「えっと。」
「銀貨がいっぱい入っているけれど。」

桜花。
「なんですってー!?」
「わー!」
「私のマイドリーム!」

麻友。
「これ本物の銀貨ですよ!?」

環奈。
「よーし!」
「山分けするのだー。」

この探検で銀貨をたくさん獲得できました☆

町興しの一環として開催されている宝探しですが。

どうやらバックに何か大物が居るみたいですね。

いろんな地域からも来客があるくらいですから。

帰路は特に何も遭遇しませんでした。

あんまり危険地域に長居は禁物です。

環奈。
「予想外の事には用心。」
「引き揚げよう。」
「目的以外の事はしちゃ駄目。」

麻友。
「兵法の原則ですね。」

桜花。
「帰りも警戒しながら行きましょう。」

地上に出て。

そのまま帰宅にしましたよー。

今日は銀貨を大量獲得。

みんなには内緒です☆


12


深い森の奥。

周囲を崖に囲まれた。

とても高い木々が生い茂る。

湖のある神秘的な場所。

ここは聖地。

環奈。
「久しぶりに来たねー。」

桜花。
「一生に一度は来ないといけない場所だから。」

詩織。
「ここには祭壇もありますよ。」

麻友。
「お祈りをしましょう。」

環奈。
「そうしよー。」

お祈りのあと。

芝生に座って。

お菓子を食べてます。

シートを敷き詰めて。

桜花。
「力って人にとって大切なものじゃない?」

詩織。
「力無くして人は成り立たず。」
「無力あらば人にあらず。」

麻友。
「正しい力というものがありますからね。」

環奈。
「てっきり暴力の事だと思って否定する人が居るよー。」

桜花。
「力の否定は無力に繋がります。」

詩織。
「人の力は力の否定によって奪われ。」
「人は虚無に還るべく定めを負う。」

麻友。
「まったくその通りです。」

環奈。
「暴力とそうでないものの区別すらつかなくなったら。」
「あれれー?」
「迷子さん?」

桜花。
「人という存在として大人になればなるほど。」
「力という概念についてよく知ることになるのです。」

麻友。
「ということは。」
「前文明の人は力について何も知らなかったことになりますね。」

詩織。
「力に対する無知ですか。」
「体験しないと分からないことも多いですからね。」

環奈。
「だよねー。」
「体験しないと分からないことばっかり。」

麻友。
「人生勉強ですね。」

桜花。
「熱が入り過ぎてはいけないわ。」
「空回りするから。」

麻友。
「心構えというものですか。」
「確かにそうですね。」

お菓子を食べ終わって。

湖の水を持ち帰ります。

沸騰させて飲むのです。

ここの土地の水は健康に良いものですからね。

出入り口から退場。

多芸多才集会。

フェルト。
「ヴィオラはこうやって演奏するのよ。」

理沙。
「案外簡単ね。」

杏桜。
「私はキーボードさんと縁があるようです。」
「どうしましょう!」
「楽器さんとお付き合い!?」
「この年でキーボードさんと結婚なんて!?」

フェルト。
「そんな感じだと。」
「楽器の事が早くに解りそうね。」

有神論会議。

渚沙。
「人のあるべき姿。」
「論文が完成したわよ。」

心玖。
「かんなちゃんを待とうよ。」

渚沙。
「かんなが戻ってくるまで。」
「アニメを観て有意義に過ごしましょう。」

心玖。
「なるべくいろんな事を体験するのもこの部活の趣旨だからね。」

この日は。

みんな別々の事をしておりました。

たまに別行動をしてみて。

いろんな収穫をしてみる。

年頃の学び時です☆


13


学校の裏で模造刀で鍛錬中。

桜花。
「それそれー。」

環奈。
「わわわわ!?」

桜花。
「少し油断してない?」

環奈。
「そんなこと!」

必死に食らいつきますが。

桜花ちゃんの動きについていけません。

ガス欠になりましたので。

休憩。

環奈。
「なんでそんなに強いんかな。」

桜花。
「いろんなスポーツやったり。」
「いろんな武器を使ったりしてたから。」
「ノウハウが膨大だから☆」

環奈。
「応用なんだね。」

桜花。
「別の分野の学習が別の分野で活きる。」
「これは奥義よ。」
「あまり話さないでね。」

環奈。
「さすがに一本だけじゃ上を目指せない?」

桜花。
「テコンドーの上級者がサッカーをやると。」
「無理な体勢からでもシュートを打てる。」
「シュート・テクニックが跳ね上がるの。」
「キック・ボクシング経験者はテニスが上手だったり。」
「サッカーのゴールキーパーは決まってバスケットボールが卓越している。」

環奈。
「そんなことがあるの!?」

桜花。
「あるのよ。」

環奈。
「凄い裏技なんだね。」

桜花。
「この世にはそんな裏技があるのよ。」

環奈。
「ようしもう一セット。

環奈帰宅。

母親。
「おかえり。」

環奈。
「ただいま。」

部屋の途中に。

いろんな雑誌が置いてあります。

さりげなく母親が設置している。

参考雑誌です。

あんまり読まないと撤去されます。

子供の頃からいろんな雑誌を読まされて。

男性アイドルに夢中になったり。

軍事系雑誌で物知りになったりも。

環奈は博学になってしまいました。

環奈。
「みんなにメールしよー。」

いつもにスマホを弄くる。

環奈ちゃん。

いろんなスポーツに興味を示しました。

体験入部してみようかと。

思っています。

環奈。
「人はいろいろやるけれど。」
「意味はあるの?なんちゃって。」

母親。
「案外自分の人生に役に立つことが多いわよ。」
「意外な所で効力があるから。」
「それと意味なんて言葉が出てくる自体。」
「意味を失っている証拠。」
「すべてを無意味だと感じている心境ね。」

環奈。
「意味を求めるってことは。」
「言い換えれば価値の否定。」

母親。
「そういうこと。」
「いろんなことを尊いと思ったことがある?」
「価値観が安っぽい人ほど意味を求めるから。」

環奈。
「そうそう。」
「価値観が薄っぺらな人ほど意味を欲しがる。」
「意味はあるの?という言葉は価値観の欠如。」

母親。
「宿題はあるでしょ。」
「適当にやるといいわね。」

環奈。
「はーい。」
「てきとーにやります。」

環奈ちゃん勉強タイム。

メールが来ても無視。

環奈。
「かんなはかんなの通りに進もうかな。」
「まだ充分な基盤が出来てない。」
「世界は狭くないから。」
「強豪に打ち勝つには鍛錬あるのみ。」
「かんなは形にならなければ。」
「どんなものにも通用しないから。」

夕食前にランニング。

夜はテレビ。

寝る前にメールをして。

いつもの朝。

環奈。
「行ってきます。」

母親。
「楽しんでおいで。」

通学路。

環奈。
「おはー☆」

麻友。
「かんなちゃんおはようございました。」

渚沙。
「グッド・モーニング。」

心玖。
「良い一日を。」

みんなでダッシュ。

みんな早めに出発して。

道草しながら通学するのが日課。

自由登校な夏休みだけれど。

なるべく多くを得られるように。

朝からみんなで通学です☆


14


とある日。

心玖ちゃんが「ゲーテ全集」を読んでいます。

環奈。
「難しい本だなー。」

心玖。
「読書百遍義自ずから通ず。」

環奈。
「読書はたまに才能強化に繋がるよね。」

心玖。
「だって。」
「作者が会得した英知が詰まっているから。」

環奈。
「ああ!なるほど!」
「それは有益なわけだねー。」

心玖。
「作者が血の滲む努力で獲得した技を一瞬で獲得できる。」

環奈。
「そうなると読書って自分強化の鍵だよね。」

心玖。
「そうだよ。」
「だから読書してるの。」
「本には当たり外れが大きいから注意して。」

環奈。
「こうなるとかんなは古本屋さんに行ってくるのだー。」

環奈退出。

麻友。
「おや。」
「とても難しい本を読んでいますね。」

渚沙。
「よく理解できるわね。」

麻友。
「ちなみに。」
「インテリは簡単な事を難しく言うんです。」

渚沙。
「無駄に難しくしてどうすんのよ。」

麻友。
「インテリに苦情を言ってくださいね。」

心玖。
「背が小さいってよくないこと?」

麻友。
「さあ。」
「ひとつ言えるのは否定ばかりしていると進歩なし。」
「ということでしょう。」

渚沙。
「個性なのよ。」

心玖。
「だよね。」

麻友。
「なぎちゃんかけっこしませんか?。」

渚沙。
「最近体がなまっているのよのね。」

両者退場。

心玖。
「なんだかみく。」
「ひとりだけ違うのかな。」

フェルト。
「あら〜?」
「みんな同じだったらその人は大変な不幸よ。」

心玖。
「みくはちょっと普通の女の子とは大きく違うから。」

フェルト。
「むしろ普通ほど不自然なものはないんじゃない?」
「人の有り方としては全員己の道を貫け〜みたいな。」

心玖。
「普通っていいことなのかなぁ。」

フェルト。
「普通の規格にはめ込むつもりなのかしら〜?」
「型にはまった人間ってかなりつまらないものよ〜。」

心玖。
「だよねー。」

フェルト。
「型にはまった優等生でも目指す?」

心玖。
「そんなのやだ。」

フェルト。
「人は何かの量産型じゃないんだから。」
「もしみんなと同じであれば正解なんだとか言っている奴が居たら。」
「人という存在を侮辱しているようなものよー。」
「つまりは。」
「あなたの個性を大事にしなさい。」

心玖。
「なるほど。」

フェルト。

さりげなく登場して退場。

心玖は本の虫。

家に帰って。

自分の本を書いています。

作家はデビューするまで。

どれだけ没原稿を書いたかが勝負なのですから。

それを前提で大量に作成しています。

心玖。
「将来作家になろうかな。」
「そう。」
「わたしはわたし。」
「みんなと同じという考え方は愚昧。」
「だってみんなに個性がある。」
「現にそうなんだもん。」
「個性を否定する考えはもうやめよう。」

心玖ちゃん。

前文明について研究して深入りしています。

前文明の思想はアーカイブに膨大に残っていて。

学習の過程で間違いを指摘されるのですが。

独学で行き過ぎて。

確かな学がないうちに。

入り込み過ぎ。

ちょっと思想を嗜み過ぎたようです。

この日ついに思想を乗り越えました。

学校では。

自然の法則に基づく教育が行われます。

夏休みにも。

ある程度の授業があるので。

積極的に参加してみることにしました。

心玖ちゃんの成長過程の出来事♪


15


麻友ちゃんの家は警察一家です。

功績を立てた家柄で。

いわゆる名家なのです。

身分も高く。

知名度があります。

麻友ちゃん部室で考え事。

環奈。
「どしたの?」

麻友。
「冷静に自分の実力を見たんです。」
「そうなるとたいした力はないんじゃないかって。」

環奈。
「それってかえっていい傾向じゃない?」
「愚か者は自信が強いって言葉もあるくらいだし。」

麻友。
「そうですかね。」

環奈。
「麻友ちゃんは伸び盛りかな。」

麻友ちゃんは考えながら。

学校をウロウロ。

フェルト。
「あら?」
「どうしまして?」

麻友。
「ふぇっちゃん。」
「ふと思うことがあって。」

フェルト。
「私で良かったら。」

麻友。
「才能なのかな。」
「才能で決まるのかな。」

フェルト。
「あなた。」
「才能という言葉を勘違いしているのでは?」

麻友。
「人が言う才能って違うんですかね。」

フェルト。
「才能は力の強弱よ。」
「強化しただけ才能は強まるの。」

麻友。
「そうなると私はなんでしょう。」

フェルト。
「実力が伴っていれば卑屈も消えるわよ。」
「私の場合証明も無い自信は持たないな〜。」

麻友。
「凄い事言いますね。」

フェルト。
「晴れた?」
「じゃあがんばってね〜。」

詩織ちゃんに会いました。

詩織。
「なんか新しい自分になりそうな顔。」

麻友。
「少し自信を喪失してしまいました。」

詩織。
「自分を知ることから始めてみたらどうですか?」
「警察官志望でしたよね。」
「では。」
「その前に戦士になるべきです。」

麻友。
「ありがとです。」
「私は進むしかないようです。」
「警察官に挑戦してみます。」

詩織。
「うふふ♪」
「お年頃の女の子って雑草伸び放題ね。」
「庭も手入れが必要なんてたとえかもしれない。」

麻友は父親に頼み込んで。

トレーニングを開始しています。

父親は大喜びです。

前向きになった麻友が嬉しいのです。

これまで自分で何かやろうと思ったことが無かったので。

娘の変化を祝して。

ミニ・パーティーまでやっちゃって。

麻友ちゃんの腕前は上達していきます。

ひとりの女の子の。

とある通過点でした☆


16


渚沙ちゃん訓練中。

自分の魔法力をノートに記して。

弱点や強みを記入。

渚沙。
「FCS射撃をお願い。」

心玖。
「簡単に誘導してあげる。」

遥か彼方の2キロメートルの的に命中。

渚沙。
「あんたの人間レーダー凄いわ。」
「あんな遠くにある的に当てるんですもの。」

心玖。
「わたしの特技だからね。」

麻友。
「特技が無い人はどうします?」

心玖。
「羨むだけで何もしない人は何も貰えないよ。」

渚沙。
「自分そのものを追及する過程で必然的に得られるのよ。」

麻友。
「ですよね。」

渚沙。
「私は敢えて普通から外れてみた。」
「だから非凡になれた。」

心玖。
「みんなと同じならみんなは羊の群れ。」

渚沙。
「どっかで飼いならされている牧場というわけね。」
「中々いい例えじゃない。」

心玖。
「みんなという群れに入るのはなんで?」

渚沙。
「数の力で自分を肯定したいから。」

心玖。
「すっきりした。」

渚沙。
「かんなはどこ?」

麻友。
「さっき水飲みに行きました。」

環奈。
「お待たせ。」
「訓練どう?」

渚沙。
「ちょっと模擬戦がやりたいわ。」

環奈。
「やろうやろう。」
「チームはひとつにならないと力を発揮しない。」
「魔法を吸収する魔石を装着して。」
「2対2で。」

夏休みには自由時間が豊富です。

通常の授業もやっていますが。

ほとんどの人は部活に熱心ですね。

環奈。
「理紗ちゃんに追いつくため?」

渚沙。
「むやみにライバル意識を持つとよくないわ。」

麻友。
「でも渚沙ちゃんなら理紗ちゃんに充分勝てるのでは?」

渚沙。
「理紗は自分の限界が見えているんだと思うわ。」
「それで本気を出すのをためらっている。」

麻友。
「限界を突破できるといいですね。」

渚沙。
「突破できないと知っているのよ。」
「自分の才能の限界。」

環奈。
「あんまり高いレベルの人達に囲まれているから。」
「絶対的に敵わないと思ったのかな。」

渚沙。
「そうみたいね。」

心玖。
「かわいそー。」

渚沙。
「私は訓練を続行するわ。」

環奈。
「かんなはアイス食べに行くのだー。」

麻友。
「私もです。」

心玖。
「私もそうだよ。」

渚沙。
「アイスはまた今度にするわね。」

環奈。
「またの機会に行こうね。」

渚沙は訓練続行。

エネルギーが不足してきたので。

終了します。

帰宅。

渚沙の母親。
「魔法によって試される。」
「魔法によって知ることができる。」
「魔法によって到達する。」

渚沙。
「古来から魔法は戦争のスキルだけではなく。」
「自然を直に体験したり。」
「神秘を目の当たりにするためとか。」
「いろんな事が言われてきた。」

渚沙の母親。
「この時代になってもすべては解明されていない。」
「そのことがずっとわたしたちを好奇心に駆り立てる。」

渚沙。
「魔法を使える人は特殊な傾向がある。」
「適した人にしか得られない。」

渚沙の母親。
「様々なおとぎ話。」
「魔法は力となった。」
「意味するのは魔法で何をしでかすか。」

渚沙。
「魔法によっていつも問われる。」
「心得ているわ。」
「今日はもう休むわね。」
「少し使い過ぎたから。」

メールも見ずにベッドで休憩。

渚沙。
「魔法で何をするべきか。」
「考えよという意味よね。」
「私の存在は。」
「この世界に何をもたらすの?」

渚沙ちゃんの夜が更けていきます。

いつも朝。

麻友ちゃんが迎えに来ました。

後ろから奇襲!

麻友。
「わっ!」

渚沙。
「成功よ。」

麻友。
「中々のやり手ですねー。」
「気配が無かったです。」

渚沙。
「凄いでしょ。」

麻友。
「よっ!天下の名女優。」
「スーパーウーマン。」
「賢女!奇才!芸達者!」

渚沙。
「そんなこと言っても何も出ないわよ。」

麻友。
「少しにやけましたね。」

渚沙。
「そんなことないわよ。」

麻友。
「うふふ〜♪」

環奈。
「おはー。」

心玖。
「おはようおはよう奥さんグットモーニング。」

麻友。
「みくちゃん何言ってんの♪」

渚沙。
「早いわね。」

渚沙の日常は陽日に包まれて。

クール・ビューティー?

思春期には雑草も生えてしまう。

お年頃かな。


17


剣術道場。

激しく打ち合う訓練生。

フェルトは大人に交じって。

厳しい鍛錬を積んでいる。

訓練生。
「フェルトもう上がりな。」

フェルト。
「いいえ。」
「もう少しやります。」

訓練生。
「なんて熱心な。」

フェルト。
「剣士という剣士に試合を申し込み。」
「一日に200試合をこなした剣豪も居ます。」
「並の鍛錬では並の人にしかなりません。」

訓練生。
「さすが名家だけあるか・・・。」

師範。
「この前とある女の子に負けた時から。」
「戦法の見直し。」
「猛特訓をしているな。」

訓練生。
「ああいう人が雲の上に行くんですかね。」

師範。
「まあ見ていなさい。」

次の日。

フェルトは大荷物を背負って。

中身は重り。

動きのトレーニングをしておりました。

フェルト。
「推力重量比。」
「体も身軽じゃないと。」

桜花。
「その様子だと環奈をすぐ追い越しちゃうわね。」

フェルト。
「いいえ。」
「あの娘は信じられないトレーニングをしているから。」
「そんな簡単ではないわ。」

桜花。
「才能ってやつ?」

フェルト。
「才は才に溺れる。」
「肝心なのは心構え。」
「才能は初期値があって。」
「自分を活かした人だけが優れた人物になれる。」
「神童と呼ばれる人を見て。」
「鍛錬したことなんてないはずよ。」

桜花。
「本物はストレートな強さがある。」
「才能だけでは勝てない。」

フェルト。
「才能の定義を知っておくべきね。」

詩織。
「おや。」
「凄まじいトレーニングですね。」

杏桜。
「それだけ鍛えて振り向いて欲しい人が居るとか?」
「ああ!なんて尊き刹那!」

フェルト。
「偉人のようになれなくても。」
「自分のオリジナルを追求すれば。」
「優れた人物よりも優位になる。」
「みんな努力努力言うけれど。」
「それでは方向性を失っているわ。」
「自分を活かす事を知らないんですもの。」

詩織。
「偉人はお手本。」
「こうなると。」
「才能は心構え次第ということでしょうか。」

桜花。
「才能が無いと主張する人は決まって何もしないから。」

杏桜。
「その芸にふられちゃうよ。」
「その年で失恋!?」
「花は早々に散ってしまうの!?」

フェルト。
「私は才能が無いと喚く人を哀れむ。」
「人の力の限界だから。」
「天からの助けが必要なのよ。」

桜花。
「人の限界とは中々悲しいものです。」
「才能は限界を突破できるかが焦点よね。」

詩織。
「本当は可能なものを。」
「見出せないから。」

フェルト。
「凡人が凡人で居るのはその人が凡人だからよ。」

詩織。
「それって言い換えますと。」
「平凡な存在だから平凡にしかならない。」
「存在的に平凡だから平凡以上にはならない。」
「という意味ですよね。」

フェルト。
「あなたレシプロ戦闘機に乗っていて。」
「敵の戦闘機のほうが性能が上回っていたらどうする?」

詩織。
「技量でなんとかしますね。」

フェルト。
「結論としては。」
「自分の可能性を徹底的に追及した人が。」
「圧倒的な力を持つに至る。」

桜花。
「多くの人は適当にやってそれが才能の限界だと言っています。」

杏桜。
「そんな中途半端にお付き合いしたら。」
「失礼でしょ!」

フェルト。
「そう。」
「やり方次第よ。」
「中々有益な議論よね。」

詩織。
「ではわたしたちはトレーニングの邪魔をしないように。」
「あくまでお手本として見ていましたから。」

桜花。
「邪魔しちゃったわね。」

杏桜。
「馬に蹴られないように退散しなくちゃ。」

一同退場。

フェルト。
「もう3セットやりましょ。」
「次は勉学に励みますか。」

フェルトは成績優秀です。

学校は教師中心ではなく。

生徒中心で。

内容は。

たとえば。

この歴史史実に何を見出すかとか。

いろんなアーカイブを見て。

理解を深めたり。

芸術に触れあって。

見識を広めたりも。

教師はテーマを決めて。

生徒が何に行き着くかとか。

集団主義教育ではなく。

自主性を重んじる教育になっています。

小学校は基礎を徹底的に学びますが。

それ以降は自由主義の教育になっているのです。

フェルトの家は国中で知られる名家。

むかしから多くの手柄を立て。

国王に信頼される家柄。

重圧もあるけれど。

それ以上にフェルトが打ち勝ってきて。

少女のうちからスカウトが見に来るほどです。

寝室。

フェルト。
「私は力という概念をよく知っている。」
「だからここまで強くなれた。」
「まだ向上の余地はたくさんある。」
「環奈も踏み台になったりして。」
「でもあの娘だけは侮れない。」
「何か他とは違うから。」
「私が見出したのは。」
「人の力という概念への無知。」
「普通に練習すれば上に行けるという妄想。」
「自分には自分なりの姿があって。」
「自分を追及すること・・・。」

机に向かいながら。

古風なランプを灯して。

「力は人に必要不可欠なものだけれど。」
「人は扱い切れず。」
「しかし力そのものは。」
「自分を受け入れる者にその身を宿す。」
「力を肯定した結果は強者であり。」
「力を否定した結果は弱者であり。」
「力こそ人の基本原理のひとつ。」

ノートを開く。

本のページを開く。

何かの参考書がいくつか。

フェルト。
「誰もが力という概念について蒙昧であり。」
「力こそ人を人らしくする。」
「やっぱりこれね。」

参考書を閉じました。

真摯に自分に向き合い続け。

己の力を増大させていきます。

フェルト。
「力は他の分野にも活きる。」
「結論としては。」
「強さや力は大切なものだから。」
「けなしてはいけない。」
「人が人であるために力や強さはあるから。」

フェルトはノートを閉じて。

剣を磨いています。

フェルト。
「真剣ってなんでこんなに美しいのかしら。」
「人の力の象徴だから?」
「ならいっそう美しいわ。」

武器に見惚れています。

翌日も鍛錬の日々です。

自分の基盤固めを怠らず。

ひたむきに走り続ける。

フェルトが見出したのは人らしさ。

女の子のひとつの可能性です・・・。


18


学校。

絵画を見ながら。

理沙。
「私はそんな程度?」
「いいえ。」
「まだ何か余地があるはず。」
「今年は世界ランキング県外。」
「小学六年生の時はU-12で世界ランク10位。」

詩織。
「劣勢ですか?」

理沙。
「反対に優勢だから勝てるという保証はないわよ。」

詩織。
「どうも有利不利で見てしまうのは。」
「生兵法ですよね。」

理沙。
「世界を見ていると。」
「どうも見劣りしてね。」

詩織。
「理沙さんって本気を出した事無いですよね。」
「もしかして。」
「半分諦めている?」
「燃費が凄く悪いんじゃ・・・。」

理沙。
「遠距離攻撃だけしか取り柄がないから。」
「いつも予選落ち。」

詩織。
「あれだけの技が出せるのに。」
「それでも予選落ちなんですね・・・。」

理沙。
「魔法使い一族の中では中の上くらい。」
「若いって損なのかな。」
「ベテランは弱点が無さそうだし。」

詩織。
「早熟な人は若くてもベテランを倒してしまいます。」
「若さで量ってはいけませんよ。」

理沙。
「私の場合は晩成かもね。」
「天才同士の戦いになると。」
「どうしても負けちゃうのよ。」
「実は渚沙に勝てないことを隠していたりも。」
「私は何か意欲を無くしていて。」
「どんなことも中途半端。」
「真面目になろうとしても。」
「つい弱さが出ちゃう。」
「ただ単に流されるだけ。」
「自分で舵を取るのをやめてしまった。」
「生まれつき才能があったから。」
「それに依存していくうちに。」
「通用しなくなれば終わりよ。」

詩織。
「原点回帰が必要ですか。」

理沙。
「初心者からやり直し。」
「私はいろんな所が崩れている。」
「なんに対しても手を抜くし。」
「でも。」
「そんな弱さを認めていくの。」
「人としての弱さを。」
「それを知ったから。」
「私は驕り高ぶったから。」
「それを壊されて何も無くなってしまった。」
「哀れな私。」

詩織。
「大丈夫です。」
「いちからはじめて100まで頑張りましょう。」

理沙。
「私には迷いが生じている。」
「試合でも上手に戦えない。」
「でも。」
「最近。」
「魔法を使って芸が出来るようになったり。」
「自分でも意外だわ。」
「見世物にすれば受けるかもね。」
「タロットカードで遊んでいたら。」
「叔母様に大喜びされたし。」
「カードが意思を持つかのように不思議な発現をするとか。」

詩織。
「元々試合に向いているタイプの魔法使いじゃないのかもしれませんね。」

理沙。
「そうだったら私としては微妙かもね。」
「なんか変に気分が良いわ。」
「ちょっと遊んでくる。」

詩織。
「最近みんないろいろですねぇ。」

杏桜。
「もうみんなお年頃なのよ!」
「恋の季節?」
「あなたを追いかけてどこまでも行きます?」
「ああなんて美しい青春。」
「是非是非恋話を聞かせて。」

詩織。
「うふ。」
「内緒です☆」

杏桜。
「ああ待って!」
「こんなことで私くじけない!」
「必ず射止めてあげるから。」
「私のこの情念の赴くままに!」

帰宅。

母親といろいろ相談している。

特殊な道へ行こうと決意する理沙。

理沙。
「私は特殊なタイプかぁ。」
「最強の魔法使いなんて夢見たけれど。」
「それも潰えて。」
「でも。」
「特異な能力で。」
「ひと咲きできそうね。」

理沙も過渡期でしょうか。

年頃の女の子には。

変化の時節が到来。

日々を過ごしながら。

模索あるのみです・・・。


19


杏桜ちゃんがフットサルをしています。

杏桜。
「ボールさんは渡しません!」
「私のものだから!」
「マイハニー!」

選手。
「中々取れないよー。」

杏桜。
「私の彼氏をあなたに託します。」

味方。
「ゴール!」

麻友。
「すごいボールキープ力ですね。」

杏桜。
「私の彼氏は誰にも渡さないわ!」

麻友。
「彼氏?」

杏桜。
「一度モノにした彼。」
「麗しき球体。」
「私だけにもたらされたもの!」

味方。
「駄目です。」
「情念だけが暴走しています。」

選手。
「手ごわいなー。」

試合終了。

スポーツホールにて。

麻友。
「なんでも恋にたとえますね。」

杏桜。
「いつか見たの。」
「両親に連れられてみたあの桜。」
「綺麗だった。」
「この世の美に魅せられて。」
「あの時の甘美なときめきが私をこうも突き動かす。」

麻友。
「わー手に負えない。」

杏桜。
「麻友ちゃんも好きよ。」

麻友。
「えー!?」

杏桜。
「いつか人が好きになったの。」
「だから麻友ちゃんみたいな人も好きよ。」

麻友。
「私ですか?」

杏桜。
「私の活躍を見に来てくれたじゃない。」
「本当の友達ってこういう所に居るのね。」

麻友。
「こんな言葉があります。」
「あなたがピンチの時に助けてくれる人が本当の友達である。」
「その時に友達では無い人は去っていく。」

杏桜。
「見せかけだけの友情なんて友情じゃないわ。」

フェルト。
「そのとおりよ。」
「仲がいいだけで友達というのは違うわね。」

麻友。
「しっかり友情を心に秘めていないと。」

フェルト。
「共に喜べなければ。」
「単なるつるんでいる知人。」

杏桜。
「一枚剥けば無くなる関係なんてばかばかしいわ。」

フェルト。
「このあと一緒に昼食どう?」

麻友。
「お弁当ありますよ。」
「お花見的な。」

杏桜。
「ぜひご一緒に。」

さんにんで昼食。

フェルトがちょっかいを出す。

麻友釣られる。

杏桜。
「女の子同士でいちゃいちゃだなんて。」
「何か生まれる!生まれる!」

フェルト。
「ちょっと♪」
「何言ってんのよ〜。」

麻友。
「そのまま恋に発展したりして。」

杏桜。
「キャー!!」
「ここから男子は読んじゃダメ!」
「男子禁制の女の園!」

フェルト。
「ふふふ♪」
「おもしろい人♪」

麻友。
「一緒に居ると楽しいですね。」

杏桜。
「キャー!!」
「何かのフラグが立った!?」
「ここから何の分岐!?」
「そのまま百合に突入!?」
「展開が読めません!」

フェルト。
「真顔で冗談を言うんですもの。」

麻友。
「どこまでが本当か分からないです。」

なんにでも恋をして。

なんでも恋にたとえる。

本人は冗談で言っているらしいです。

もしかしたら。

生粋の道化師なのかもしれません。

謎多き杏桜ちゃん。

変化球の達人です。


20


桜花ちゃん。

中央ホールで友達と一緒にダンス。

決めポーズ。

拍手喝采。

環奈。
「すごーい。」

桜花。
「でしょ?」

環奈。
「どうやったらそんなになれるかな。」

桜花。
「とにかくなんでもやってみたら。」
「多芸多才になれたなー。」

環奈。
「かんなはそこまでできないのだ。」

桜花。
「私はけっこう猪突猛進だから。」
「時に考える前に行動している。」
「それが結局いいほうに転ぶのよね。」

環奈。
「突撃あるのみだねー。」

桜花。
「まあどういうふうにもなるんじゃない?」
「どうにでもなるしどうにでもできる。」
「これが私の原則。」

環奈。
「かんなは上手に立ち回ることを考えるのだ。」

桜花。
「後は野となれ山となれ。」

フェルト。
「楽観的なのはいいことかもしれないわ。」

桜花。
「良い実を成らせたいわ〜。」
「それがいちばんの願望。」

理沙。
「悩みはないの?」

桜花。
「あるわよ。」
「カップラーメンの3分がどうしても待てない。」

環奈。
「かんなもそうなのだー。」

フェルト。
「簡単でいいわね。」
「珍しい人。」

桜花。
「あれこれ考えても何もいいことないでしょ?」
「私の場合。」
「悩みがあるとすれば。」
「人の愚かさが邪魔になることね。」
「でも正々堂々としているわー。」
「私に何も非が無いから。」
「相手が責任を負って。」
「私はその上を通ればいい。」

フェルト。
「まあ一理あるわね。」
「考えたからと言って。」
「悩んだからと言って。」
「それが良い実に繋がるとは限らない。」

桜花。
「自分にやましい所が何も無ければ。」
「あとは他の人の罪よ。」
「こういうわけで。」
「捨て身タックルしかしないわー。」
「悩みが出たとしても。」
「正面から突進しかしない。」

理沙。
「悩みを捨てたの?」

桜花。
「心配なんてない。」
「そんなに弱くない。」

環奈。
「かんなも思ったよー。」
「人を苦悩に駆り立てるのは。」
「人の弱さだって。」
「人は融通が利かないから。」
「人のせいでうまくいかない事は多い。」
「でも正々堂々としていたほうがいいよね。」
「相手に責任を問いただしてどかして通るとか。」

桜花。
「そうそう。」
「私が唯一嫌っているのは。」
「人が障害になる時よ。」
「その時は力づくよ。」
「相手に非があれば単なる邪魔者。」
「私もう行くわね。」
「次はヴァイオリンを友達と一緒に弾くの。」
「さらば〜。」

いつも忙しい桜花ちゃん。

生き方も猪突猛進。

これまで融通が利かない人たちと渡り合ってきて。

すべて打ち負かしてきたようです。

人は災難の権化である。

桜花ちゃんはまるで戦車のようですね。

青春街道を真っ直ぐ進軍です。


21


公園にて。

詩織ちゃんは司祭の娘。

とある神殿で巫女もやっています。

ふと思うことがあって。

詩織。
「女性らしさってなんですかね?」

環奈。
「女性の本質とか見ないとだめなんじゃない?」

桜花。
「女性本来の姿がある。」
「大昔の女性は。」
「結婚して子供を産んで。」
「これが女性らしさって。」
「なんだか不自然。」

詩織。
「本当に斬新な発想が出来るのは女性ですし。」
「男性が勝手に定めて。」
「女性が勝手に従ったとか?」

環奈。
「子供を産み育てるという極一部しか。」
「女性の事を知らないんだよ。」
「それで全体を推し量っている。」

詩織。
「一斑を見て全豹を卜す。」

桜花。
「一部分だけ見えてないくせに。」
「なんで女性の事が分かるの〜?」

環奈。
「現に女性のほうが優れている面が多いのだ。」

詩織。
「大昔は男尊女卑だったから。」
「その考えに従って女性らしさを勝手に決められた。」
「なるほど。」

桜花。
「あんまり前文明の思想について考えないほうがいいよ。」

詩織。
「好奇心なんです。」

桜花。
「なるほど。」

環奈。
「霊知が顕著だねー。」

詩織。
「人間の知恵で推し量れないこともある。」
「この世の知恵はわざと愚かにされたのかもしれません。」

ベンチで議論を終え。

さんにんで。

アイスを買いましたね。

詩織。
「人が最初に創造された姿に戻れば。」
「永遠の命も貰えるのかも。」

環奈。
「寿命も神様が定めたものだからねー。」

桜花。
「そうなれば永遠の命も有り得るってのは常識よ。」

詩織。
「なにしろ聖書に書いてありますから。」

環奈。
「でも人の在り様がでたらめだったら。」
「永遠の命は及ばぬ夢かも。」

桜花。
「正常じゃない存在にそういうものは与えられるはずはないし。」

詩織。
「私はもう一度神学の勉強をしてみます。」

環奈。
「その前に遊ぶことが大事だよー。」
「ほら。」
「大きな池にボート。」

自然豊かな公園。

詩織。
「よく見ると自然って美しいですよね。」
「なんとも言えない景色と言いますか。」
「言葉で説明できないです。」

桜花。
「こんな景色に見合う存在になりたいわあ。」

環奈。
「できれば自然と同化したいなー。」

詩織。
「人は神聖を取り戻しつつある。」
「ということでしょうね。」

帰宅。

世界各国のスタンダードは神権政治です。

神政を持って統治されています。

これがもっとも優れていると結論付けているからです。

前文明の失敗が大きく活かされています。

なので。

この世界にとって一番重要なのは宗教です。

詩織は巫女服を身に纏って。

今日も修練を積みます。

自分の道は定まっているのです。

詩織は人は祝福された存在であると。

心に思いつつ。

修練の場へ赴きます・・・。 

これはみんなの物語・・。


22


オリヴィエという女の子が。

森の奥地。

自然の聖域で遊ぶ相手を募集しているそうなので。

赴きます。

自然を残しつつ。

街が広がる都市部は。

なんとも綺麗な香りがします。

輸送はほとんど空を使っています。

輸送船で移動して。

徒歩移動ですね。

環奈。
「歩き慣れてないと山は難しいね。」

詩織。
「現代人が歩ける総距離は。」
「一日15キロだそうです。」
「貧困層の人が公共の交通費を節約するために。」
「毎日往復していたとか。」

杏桜。
「惚れて通えば千里も一里。」

理沙。
「そうそう。」
「精神面が大きい。」
「乗り物に慣れると歩くのが大変に感じるから。」

環奈。
「うわーん現代病。」

詩織。
「こんな時は気合いですよ。」

杏桜。
「険しい恋の道。」

理沙。
「邪魔をする奴は。」

環奈。
「馬に蹴られて。」

詩織。
「馬が斬られた。」

環奈。
「そんなー。」

開けた場所に来ました。

神殿かな?

オリヴィエ。
「おーい。」

環奈。
「やっほー。」

オリヴィエ。
「私は自然を守護するように政府から特命を受けている一族。」
「広報も大切なお仕事。」
「遊びに来てくれて嬉しいよー☆」

環奈。
「歓迎してくれて嬉しいよー☆」

詩織。
「なにをして遊びます?」

オリヴィエ。
「戦闘ごっこしよ!」

環奈。
「えー!?」

理沙。
「あんた中々おもしろいわよ。」

オリヴィエ。
「ここにシールド発生装置が4つあります。」
「残りエネルギーが20パーセント以下になった人は脱落です。」
「それまでに私のシールドエネルギーを20パーセント以下にできれば勝利!」

環奈。
「腕試しには丁度いいよー。」
「強い相手とも戦わなきゃ。」

詩織。
「手加減しませんよ。」

杏桜。
「あなたを射止めちゃいます。」

オリヴィエ。
「じゃあ行くよー。」
「戦闘開始!」

大きな花形の盾?が12個出現。

オリヴィエちゃんの誘導によってコントロールされます。

花を模った大きなシールドは。

空中に浮いて。

自由自在に動いて見せる。

杏桜。

電磁爆弾を取り出す。

これは命中するとしびれて動けなくなる。

元々は捕獲用の警察用品。

オリヴィエちゃんの先制攻撃。

環奈。

シールドの突進を受け止める。

素早く動き回り。

シールドに動きを捉えられないように。

当たる前に避ける。

捉えられる前に避ける。

理沙の攻撃。

シールドで防がれる。

オリヴィエ。
「この人の威力えげつないー。」

詩織。
「えいやっ。」

シールドのひとつの動きが止まる。

オリヴィエ。
「なにこれー?」

詩織。
「くらいなさい。」

オリヴィエ。
「あわわわわ!?」

オリヴィエの動きが鈍る。

杏桜の爆撃。

シールドを減らす。

続いて。

光子力爆弾。

無害な爆弾だけれど。

一定の存在に抜群の威力があります。

オリヴィエ。
「あれ?」
「誘導が狂った?」

環奈。
「キャー!!」

いちばん猛攻を受けているのは環奈ちゃん。

なんとか防いで避けての繰り返し。

理沙のブラックマジック。

空間が歪曲されたように見える。

オリヴィエの命中率が低下。

オリヴィエ。
「中々やるねー。」
「でもこれはどうかな?」

オリヴィエが片手をあげて。

光を集めて。

爆破。

全員のシールドが減る。

理沙。
「後ろを取ったわよ。」

オリヴィエ。
「わーん。」

理沙に猛攻撃を加えられる。

環奈が追い付いて。

袋叩き。

オリヴィエのシールドが20パーセント以下になって試合終了。

環奈。
「やった!」
「勝ったね!」

オリヴィエ。
「ありぁりぁ。」
「負けちゃった。」

理沙。
「中々楽しめたわよ。」

詩織。
「良い試合でした。」
「糧になるよね。」

杏桜。
「あなたのプロポーズは激しかったわ。」
「でもそれは応えられない。」
「私にはきっと素晴らしい相手が現れる。」
「あなたは私の相手とは何か違うのよ。」

オリヴィエ。
「恋?はないかな。」
「女の子同士の恋とかは。」
「宗教的に規定は無いけれど。」

環奈。
「戦闘を楽しむって生粋の戦士だよねー。」
「人を戦士にするものってなんだろう?」

詩織。
「それが分かったら苦労はしませんよ。」

理沙。
「楽しい試合をありがとね。」

杏桜。
「私達の勝ちのようです。」
「おとなしく好きにされなさい。」


オリヴィエ。
「あ〜♪」
「楽しかったー。」
「遊んでくれてありがとう。」
「これお礼。」

銀貨を4枚貰いました。

環奈。
「こんな高価なもの!」

オリヴィエ。
「実はねー。」
「主催者は自分の資産をどう使うか考えてたの。」
「貯めておくだけはお金に失礼。」
「そこでこれを企画したんだってー。」
「せっかくだから楽しんでもらおうと。」

詩織。
「やけに羽振りが良いと思ったら。」

環奈。
「そんな裏話があったんだねー。」

オリヴィエ。
「また遊んでねー。」
「次の相手がきちゃったから。」

後ろに若手の戦士がふたり。

環奈。
「私もいい実戦経験になったよ。」
「またお手合わせ願おうー♪」

手を振ってお別れ。

銀貨4枚はひとりずつ。

みんないろんなことをしているので。

都合が良い人だけでチームを組んで。

イベントをしています。

ひとりで探検するのは困難の極みですし。

フェルト達も人数が集まらないので。

合同なんですよー。

今日も収穫がありました。

自分から積極的にいろいろやって。

成長を得ていく。

年頃の女の子達の。

ちょっとした遊びでした☆


23


お父さんが帰ってきました。

清々しい顔で。

満面の笑み。

環奈。
「お帰りー!」

小十郎。
「ただいま♪」

母親。
「どうだった?」
「お土産話をちょうだいな。」

小十郎。
「また後で。」

母親。
「かんな。」
「まずは休息よ。」
「お父さん疲労があるから。」
「男はスタミナ維持が課題よね。」

その日の夜。

小十郎。
「なるほど。」
「いろんな出来事。」
「学校生活は楽しそうだな。」

環奈。
「大学生と試合をして勝ったんだよー。」

小十郎。
「おお!」
「幸先いいではないか。」
「次はプロに打ち勝ってみるんだな〜。」

環奈。
「かんなならできるのだー。」

小十郎。
「行ける所まで行く。」
「限界すら越えて行け〜。」

環奈。
「うをー♪」

深夜。

母親。
「かんなは具合良く成長しています。」

小十郎。
「無策で設けた子では無い。」
「その子の性質に合った育成方法を選択している。」
「臨機応変。」
「私の我を通したりはしないよ。」

母親。
「私も状況を見ながら。」
「あの子に補正をかけています。」

小十郎。
「子育ては簡単ではないのだ。」
「反抗期になったか?」

母親。
「反抗するどころか従順よ。」
「道理にかなっているって言われたわ。」

小十郎。
「人を育てるんだ。」
「責任があるもんだな。」
「稀に自分の所有物としか考えていない奴も居るが。」
「子供にも人権がある。」

母親。
「親になるのに資格はないのですから。」
「失敗すれば何かしらの方法で責任は問われます。」
「人を育てる。」
「人の未来に責任を持つのですから。」

小十郎。
「こういう責任からは逃れられないな。」

母親。
「まったくです。」

早朝。

小十郎。
「よし。」
「少し休暇だし。」
「練習剣で遊んであげよう。」

環奈。
「ずるーい!」
「本気でやってよね!」

小十郎。
「お父さんに本気を出させられるかな?」

環奈。
「なるほど。」
「やってやるからねー!」

試合開始。

斬りかかる環奈ちゃん。

先読みされて回避されました。

動きが読まれています。

軽く剣を叩かれてスタン。

くるっと剣を捻られて。

肩に一発。

環奈。
「うー!」

小十郎。
「中々強力な剣戟だな。」
「だが。」
「少し単調だぞ。」
「変則的な剣術を心掛けてみなさい。」

環奈。
「変則的。」
「理解したよ。」
「次こそ本気出させるからね!」

小十郎。
「何度でもかかってきなさい。」

環奈。
「行くよー!」

試合終了。

環奈。
「なんでそんなに強いんかな?」

小十郎。
「前にも教えただろう?」

環奈。
「あー!確か。」

小十郎。
「人は真理に従うなら自由を発見し。」
「真理に逆らうなら。」
「何一つすることができない。」

環奈。
「私たちは。」
「真理に逆らっては何をすることもできず。」
「真理のためなら。」
「何でもできるのです。」(Uコリント13:8)

小十郎。
「だからこそ強いのだ。」

環奈。
「さすがお父さん。」

小十郎。
「さて。」
「あの木まで競争だ。」
「かけっこならかんなでも勝てるだろう?」

環奈。
「よーし。」
「負けさせてやるからね!」

母親。
「あらあら。」
「青春やってるんだから。」

親子の時間は美しく流れ。

環奈ちゃんに華を添えられる。

人の美はここに満ち足りて・・・。


24


お父さんが前より強くなっていたので。

さすがに勝てませんでした。

環奈ちゃん相手に手加減しても勝てるようです。

でも環奈ちゃんの実力は大学レベルで勝ち進めるほどです。

お父さんが強過ぎるんですね。

川が流れる林と花畑と草原。

シートを敷いて瞑想する環奈ちゃん。

環奈。
「あの言葉を口に出そう。」

心を空っぽにしなさい。

形の無い水になりなさい。

カップに入れると、水はカップの形に従います。

また、ティーポットに入れれば、ティーポットになります。

水は流れることもできるし。

衝突することもできるのです。

あなたも水のようになることを学ぶのです。

環奈。
「これはあのひとの戦いにおける精神。」
「水のようになることによって。」
「戦いにおける冷静さと悟りがある。」

李・小龍(ブルース・リー)

軍隊にも認められている截拳道(ジークンドー)を創始した伝説的格闘家。

その言葉は戦いにおける急所を捉えていた。

環奈ちゃんはクラブマガも習っていて。

フィジカルがとても強い。

数々の医療機関や体育機関の専門家から。

クラヴマガは身体を鍛えるトレーニング手段としても。

驚くベきほど効果的であると認められています。

瞑想を終え。

帰った環奈ちゃん。

お父さんが剣を振るっていろいろ試しています。

小十郎。
「おお?雰囲気が違うぞ。」

環奈。
「お父さんってどういう道のりでそうなったの?」

小十郎。
「力をひたすら求めた。」
「力を肯定し。」
「力について知った。」
「その末の武力。」

環奈。
「力について悟ったんだー。」

小十郎。
「素晴らしい。」
「しばらく見ない間に成長している。」

環奈。
「そうかなー。」

小十郎。
「では手合わせしてみるか?」

環奈。
「うん。」

模造剣を取り出してきて。

打ち合います。

前より激しい剣戟を加える環奈ちゃん。

小十郎。
「戦闘スタイルが確立してきたんじゃないか?」

環奈。
「お父さんも余裕が無くなってきているよ。」

お父さんの一撃は重いので。

横にズラして。

軸に回転してパワーを逃がしています。

こうするとパワー負けしません。

動きが読まれていますが。

激しい剣戟でカバー。

いきなり絡め捕られて頭にこつんとやられました。

環奈。
「あー。」
「一筋縄ではだめかー。」

小十郎。
「やるなようになった。」
「ううむ立派だ。」

環奈。
「次こそは。」
「お父さんは本気になるよ?」

小十郎。
「楽しみにしている♪」

部屋に戻ったら。

心玖ちゃんが遊びに来ました。

部屋にて。

心玖。
「集団主義って気持ち悪い。」
「分析してみると。」
「集団でひとつ。」
「自分というものを持たない。」
「集団をコントロールされると終わってしまうから。」
「羊の群れと同じで。」
「最初の一頭が動けば釣られて動く。」
「1頭が動くと周りの羊も釣られて動き。」
「皆で迷える羊群となるのが集団主義者。」

環奈。
「むかしこんな実験があった。」
「地下鉄で煙装置を起動して逃げるか逃げないか。」
「集団主義者はみんなが平然としているから。」
「その理由で逃げなかった。」
「結果として列車は煙だらけになって終了。」

心玖。
「集団主義者は多数派の意見が正解であると認識している。」
「リーダーもいないし。」
「でも社会は集団じゃない。」
「組織とチーム。」
「これは定義がそれぞれ違うから。」

環奈。
「集団主義者は衆愚と呼びます。」
「衆愚だから集団を絶対視する。」
「多くの愚か者。」
「腐敗した民主主義の体系のひとつ。」
「衆愚の仲間になることを教えたらもう腐敗している証拠。」

心玖。
「わー気持ち悪い。」
「個人主義が正しいという結果になった。」

環奈。
「個人主義は基本でしょ?」
「自己犠牲とか進んでやったら。」
「かっこつけているだけで。」
「結果は悪いもの。」
「自分より他人が大事なんてことはないから。」
「自分を生け贄にするのでしょうか。」

心玖。
「あたまわるくなったらおしまいだね。」

環奈。
「なるほど。」
「哲学者の性格なんだねー。」

心玖。
「学者になりたい。」

環奈。
「私は職業がまだ定まっていない。」
「定まるまでお互いに頑張ろう。」

心玖ちゃんとチェスをやってみましたら。

ダブルチェックをされました。

さすが心玖ちゃんです。

心玖ちゃんと雑談して帰っていきました。

草原気味になっている家の周囲。

窓から眺めています。

環奈。
「最近は自然環境が変化して。」
「なんか綺麗になっている。」
「生物も変わっている。」
「なんだかなー。」

人々はみんな自分たちの愚かさを知っています。

間違っているし正しくないことも。

知っていますので悔い改めています。

都会に行くとみんなそれをよく話します。

この世界には食べると永遠の命が得られるという。

命の木の実があるそうですが。

どこにあるのでしょう。

許可無く手に入れられないそうです。

自然環境が綺麗になっている最近。

環奈ちゃんはほおづえをして。

自然を眺めています。


25


家で勉強している環奈ちゃん。

休養も大事な要素。

適当に勉強しつつのんびり過ごしています。

メールフォルダはいっぱいですけどねー。

環奈。
「コリント人への第二の手紙12章9節。」
「わたしの恵みは、あなたに十分である、というのは。」
「わたしの力は、弱さのうちに完全に現われるからである。」
「なるほどー。」
「人はそもそも本質的には弱いから。」
「これが欠けていたら力そのものについての悟りがない。」

鳥が自由自在にのんびりオリーブの木に止まっています。

1週間に2回。

鳩の餌を特定のポジションに設置しますので。

たまにキジバトがやってくるのです。

お米も撒いたりします。

2等米は有り余っていますねー。

趣味で育てる人が多いからでしょう。

環奈。
「原理原則に縛られることなく、それに従う。」
「リベラルアーツ。」
「型にハマった考え方が通用した試しはないなー。」

剣を磨きながら。

ショートソードではないですね。

それより刀身が長く。

ロングソードのようには大きくありません。

武器は人のステータスで。

武器を正しく扱えるのは人の誉れ。

これは。

倫理による適合検査で。

検査に合格しないと持てません。

年に検査が一回入ります。

環奈。
「こんな言葉もある。」
「敵と戦うときに。」
「勝敗を考えていてはいけない。」
「状況に応じて。」
「最善の手を打つだけでいい。」
「さすが歴戦の勇士。」
「そんなスタイルもあるんだ。」

環奈ちゃんはコロニーと呼ばれる。

密集型住宅地に赴いて。

人を観察してみました。

みんな自分の弱さを語っています。

共同ホールでは連日のように市民同士の弁論大会があるのです。

それを見ていました。

大地は自然いっぱい。

人類が自然を大切にする。

自然由来の文明を選択した為に。

自然豊かで。

人が住めるエリアを区切ってあります。

なので密集型コロニーなどは誕生し。

1キロ×1キロで二千人の人口を達成するなど。

最先端テクノロジーの成せる技。

商店街もきちんと定められて密集していますよ。

最近になって怪獣が増えています。

戦いの相手としては不足はありません。

戦う事で成長するのです。

怪獣は良い相手ですね。

自然の中を散策です。

川が自然のままに存在する。

清潔な空気の中で。

環奈。
「たまにはお散歩。」
「世界をきちんと見定めて。」
「それから決めても悪くないよね。」

歴史の教訓や聖典の訓戒が活かされています。

宗教教育が普遍の学校では。

人についての考察が豊富ですよ。

環奈。
「聖潔な世界がみんなの目標。」
「聖なる力かあ。」
「そこまで到達できるかなあ。」

環奈ちゃんも模索の日々。

まだ女の子。

これからいろいろ定まっていくのです。

それまで探索を続けていますよ。


26


今日も机に向かいます。

教科書が増えてきましたよ。

良書を頻繁に購入する為に。

いろいろ教育雑誌まで揃えています。

環奈。
「人生の為に勉強するのです。」
「学校の為ではない。」
「あるいは野望の為?」
「なーんて。」

詩織ちゃんが来訪。

本を並べて。

一緒に教材から習います。

詩織。
「人間の本性は善であり。」
「成長するうちに悪を知ってしまう。」
「これが性善説。」
「でもこれ合理的ではありませんよね。」

環奈。
「そうそう。」
「人を知る者は性善説を取れなくなる。」
「相手の心まで見透かすように。」
「善のようで。」
「道徳にかなっていない事をよくやる。」
「論理にはまったくかなってない。」
「正しくもないし。」
「思いやりもない。」
「こうなったら性善説は正しくない。」

詩織。
「一方。」
「人の本性は悪で。」
「生きていくなかで善を学ぶという考え方が性悪説です。」
「性悪説では人をまるで信頼していませんが。」
「けれどこの考え方は社会をより良くするための大切な概念となります。」

環奈。
「まず性悪説をベースとした社会では。」
「誰も政治家のことを信じないよ。」
「彼らは適当に職務遂行しているのみで。」
「実現した試しもない。」
「前と同じ事をやっているだけ。」
「誰がやっても同じ。」

詩織。
「あっ!それ典型です。」
「彼らに必要以上に期待しない点においては優れた見解です。」

環奈。
「有権者はひとりの人間に権力が集中しないようにするはず。」
「人についても期待しません。」
「性悪説から見ると人間だから仕方ない。」

詩織。
「人間は完全な生き物ではないと考えることで。」
「教育システムはより整備されたものになりました。」

環奈。
「理性的に行動するにはどのようにすればいいのかという。」
「精神的な教育に重きが置かれる。」

詩織。
「人は未熟であると言うことが共通認識となっているから。」
「だからこそ共同体として誰もが気持ち良く生きるにはどうするのが賢明か考えるようになります。」
「都市を設計するときは優雅で洗練されたものが目指され。」
「犯罪が起こりそうな要素はあらかじめ排除されてしまいます。」

環奈。
「人は成功し幸せになるものだという認識があるけれど。」
「ロマンチスト。」

詩織。
「悪平等?」
「でもこれだけは言えます。」
「人をよく観察していると悪い心の持ち主であると感づきます。」
「人間はその未熟さ故に失敗しますから。」

環奈。
「本来人は罪の性質を持っている。」
「聖書の言葉がある。」
「人は獣より何も優れてはいない。」
「これが真理なんですねぇ。」

詩織。
「性善説ばかり学んだら。」
「人に裏切られますよね。」
「利己主義で自分勝手な考え方をします。」
「彼らは何を基準にしているのでしょう?」
「自分です。」
「自分を基準にすることは自己中心という意味です。」

環奈。
「性悪説とは人に絶望した考え方ではありません。」
「むしろ性悪説を基準とした社会の方が。」
「思慮深く安定した世界になります。」
「教科書これで終わり。」

詩織。
「実際に見ると性悪説が通用しますね。」
「性善説は通用しません。」
「性善説を唱えると偽善者扱いされます。」

環奈。
「善だからなんでも許すなんて考え方。」
「あたまおかしいです。」

詩織。
「そんなに暴力を庇う理由ってあるんでしょうか。」

環奈。
「暴力は粉砕するに限るよね。」

詩織。
「神は善人より義人を選んだ。」

環奈。
「神は善良な者を悪者の前に差し出す。」

詩織。
「言い得て妙。」

環奈。
「悪を殺すのも人の道です。」

詩織。
「じゃあ悪者を殺して救ってあげましょう。」

環奈。
「キャー!バイオレンス。」

詩織。
「わあなんてブラックジョークなんでしょう。」

環奈。
「でも性悪説が合理的であるのは理解できたなー。」

詩織。
「性悪説のほうが現実味がしませんか?」

環奈。
「そうであるならば性悪説を採用すればいいのに。」

詩織。
「なのでこの教材はあるのです。」
「1時間勉強すれば充分でしょう。」

環奈。
「じゃあちょっと体動かそっかな〜。」

詩織。
「アスレチック広場がありますよ。」

移動。

いろんなアスレチックが設置されている。

複雑でパズルのようですが。

環奈ちゃん。

ハイジャンプして飛び越えて。

正規ルートではない場所。

屋根のような骨組みの場所を通り抜けていきます。

詩織ちゃんも続きます。

起伏を飛び越えて。

手を軸に体を回転させて。

アスレチック広場のゴールにあっという間に到達。

環奈。
「高度な体術。」

詩織。
「このくらいのトレーニングは序の口です。」

環奈。
「じゃあこの広場を使ってモダン・コンバットやろう。」

詩織。
「負けませんよ〜。」

模造刀で戦う試合の一種。

ただしとんでもない場所で戦うタイプの試合です。

場所はアスレチックの上。

または中。

このアスレチック公園は広大で。

倉庫にいろんな備品があり。

自由に使えます。

持ってきて。

お辞儀した後。

すぐ。

両者模造剣を抜いて斬りかかる。

最初は劣勢だった詩織ちゃんも。

アスレックを巧みに使って奇襲攻撃。

建物のような構造なので不意打ちや逃げながら戦うことも自由自在。

環奈。
「うー。」
「場所がまずいなー。」

詩織。
「わたしに分があるみたいですね。」

今度は天井から奇襲して。

詩織ちゃんが一撃離脱。

環奈ちゃんが追いかけて。

アスレチック上部の丸い高台にて追いつきましたよ。

ここで斬り合い。

詩織ちゃんが飛び降りて。

アスレチックのでっぱりを掴んで。

中に潜伏されてしまう一瞬の出来事。

環奈。
「そんなー。」

見失いました。

いきなり後ろから格闘戦。

不利になった詩織ちゃん一撃離脱。

そのまま試合を続けましたが。

スタミナ切れして辞めました。

環奈。
「思ったより凄いね。」

詩織。
「カンナちゃんも思った以上に強いですね・・・。」

環奈。
「休んでからスイーツ食べない?」

詩織ちゃん。
「それは良い提案!」

たまに屋台が巡回していて。

捕まえて。

クレープをベンチで食べて。

この日は終了。

環奈。
「またねー。」

詩織。
「平和でありますように!」

環奈ちゃん部屋に横たわる。

環奈。
「いっぱい遊んで遊び疲れた。」
「しばらく休養。」

メールフォルダは満杯。

ちょっと放置気味。

夜中。

メールの返事。

環奈ちゃんが忙しいと思って。

今日送られてきたメールは無いようです。

また明日から。

友達と真面目に遊んでみます。

今回の夏休みも有意義に過ごせそうです。

蝉が飛び回る。

気温は暑いがハートも熱いぜ的な。

元気MAXな女の子たちです。


27


森林地帯で花を摘んで。

冠を作って。

遊んでいます。

今日はひとり。

ここ数日みんな忙しくて。

ひとりでお散歩していますよ。

環奈。
「この辺りは怪獣は出ないし。」
「お昼寝でもしようかなー。」
「あれ?誰かいる?」

魔族。
「ん?」
「なにあの娘。」
「私達の仲間だったりして。」
「落ち合う約束は無かった筈。」

環奈。
「あー!」
「あの時の凶暴な女の子!」

魔族。
「ああそんな!」

環奈。
「待って。」
「逃げなくていい。」

魔族。
「なんで?」

環奈。
「ザコと戦っても意味が無い。」

魔族。
「そっかー。」
「なんですって!」

環奈。
「武器は使う?」
「それとも女らしく。」
「武器なしでやる?」

魔族。
「やってやるわよ!」
「後悔なさい!」

魔族の女の子が。

突撃して来た所を横に半分避けて。

掴んで首を手で軽く締めて。

拘束。

魔族。
「ぎゃああ。」
「何する気!?」
「えっちな事しないよね!?」

環奈。
「なに言ってんの!」
「少しはするかもしれないけれど。」

魔族。
「あたしだって嫁入り前なんだからね!」
「ハレンチはなしよ!」

環奈。
「わたしは養子の方が憧れるなあ。」
「男性に仕えるのはナンセンスだと思う。」

魔族。
「あたしには約束した人がいるの!」

環奈。
「だれ?」

魔族。
「えっと・・まだ告白とかしてなくて・・・。」

環奈。
「頑張って。」

魔族。
「うん・・・。」
「って放しなさいよ!」
「あたし達の国は放っておいてよね!」

環奈。
「弱い奴が戦いに出てくるなー!」

魔族。
「強いからっていつも勝てると思うなー!」

魔族逃げ帰る。

環奈。
「もう帰ろう。」

街道に戻って。

でも。

野に果物や野菜が大量に成っています。

ちょっと食べて帰りました。

野生にリンゴの木やオレンジなどを植えておき。

ちょっとオシャレにアレンジした森林ですよ。

どれだけ自然を重視しているかが分かります。

環奈。
「人は不自然になってはいけないなー。」
「人は自然発生したと思えばいいよね。」
「私達はそう教わっている。」

今日は空に輸送機が多いです。

簡単に垂直離着陸が出来る科学が完成したので。

輸送は空になりました。

車でさえ飛行機のような。

むかしミル24ハインド攻撃ヘリがありましたが。

それに似ているような形状の車が飛んでいるのです。

人工知能が安全装置になっており。

飛行ルートが設定されているほど。

発電所には対空兵器があるので。

近づくと撃ち落とされる非常事態。

パトロール戦闘機に違反を取られないように注意するのが基本です。

街の中心近くにある空港は大きな広場になっていて。

輸送機が大量に着陸しては離陸しております。

科学は自然を取り扱うもの。

火や雷や放射能も自然界にあるもの。

間違った科学。

科学の悪用は自然に敵対するでしょう。

人と自然は同義なのです。

人と自然は一致するのです。

環奈ちゃんは大きな木の上に座って。

眺めて過ごす今日の陽です。


28


みんなで映画を観に行きました。

夏休みはこうして過ごすのがいちばんです。

麻友。
「さすがに有名だけありますねー。」

杏桜。
「外見だけで惚れたりしないわ。」
「きちんと相手を見定めて。」
「それで私はあの映画に惚れた。」

フェルト。
「あらまあロマンチック。」

環奈。
「ほのぼの戦車隊。」
「あんなほのぼのとした戦争は無いよねー。」

理沙。
「最近は世界の主導者を決めようと戦争をしている。」

渚沙。
「義の為に戦争をするなんて思わなかったわ。」

詩織。
「人類を到達点に向かわせようと。」
「みんな真剣ですよ。」

心玖。
「むかしは必然的に戦争になっていたから。」
「強いられて。」
「でも歴史って人が創ったものだから。」
「私達がいかに歴史を学んでいないか明白だよ。」

桜花。
「歴史を否定するのって。」
「自分達で創っておいて否定すんのかい。」

フェルト。
「そんな人間のほうが駄作です。」

環奈。
「それじゃあコメディです。」

麻友。
「いいえギャグです。」

環奈。
「歴史はアートだから。」
「習うだけ習うと有益だよ。」

フェルト。
「歴史は教科書。」

渚沙。
「賛成。」

理沙。
「ってことで。」
「ほのぼの戦争なんてけっこう本質を突いていたり?」

詩織。
「それだけ戦いたくてうずうずしてたんですよ。」
「生粋の兵士ですよね。」
「しかも余裕があるのはおもしろいところ。」

環奈。
「なんかカッコつけとは違ったよね〜。」

フェルト。
「そこが良い所だったわあ。」

売店でスイーツを買って。

みんなそれぞれ目的があります。

心玖。
「わたし古本屋。」

麻友。
「私は人間観察です。」
「これから1時間たっぷり。」

フェルト。
「私は試合広場に行くわ。」
「今日も草試合をやっている筈。」

杏桜。
「私は独身!?」

理沙。
「仕込まれる予定。」

渚沙。
「軍人に訓練つけて貰う予定がある。」

桜花。
「ちょっとしたバイトをやるから。」

詩織。
「文学をやる予定です。」

環奈。
「じゃあみんなまたねー!」

みんなでちょっとした円陣を組んで解散。

環奈ちゃんは帰宅後。

切り株の林にて。

細い枝などを切り刻んだ。

最近はこの訓練によって。

剣捌きの精度を可能な限り最高のレベルにまで高めていた。

堅牢で効率的な動きを基本とし。

隙を最小限に抑えている。

アクロバティックな剣術も取り入れ。

魔法の一種を用いて。

走り、跳び、回転するといった自然界における剣士の能力を極度に高めている。

物理法則の限界を超越し。

あらゆる動きを組み合わせることに成功した。

環奈ちゃんの剣術は精巧な動きに満ちている。

環奈ちゃんはいろんな動物のデータを持っており。

それぞれの戦闘スタイルから独自の剣技を編み出している。

現実を超越したスタイルはセオリーを無視しており。

変則的になっていった。

環奈。
「これがお父さんが言っていた変則かあ。」
「よし。」
「これからが私の本番!」

環奈ちゃん笑顔でジャンプ!

スキップで帰宅!


29


環奈ちゃん。

アメジストの宝石の髪飾りを付けていますね。

天然石の指輪や。

希少金属のアクセサリー。

髪にちょっとルビーで飾ったり。

上流階級の楽しみである。

コロシアムで。

桜花ちゃんが出場するためです。

コロシアムは。

血を流す競技までありますが。

今回は無制限サバイバルゲーム対決。

桜花ちゃんと「キング」と呼ばれるこの国の最強です。

ドレス姿で環奈ちゃん赴きます。

マダム。
「余ったお金をどうしようかしら。」

ダンナ。
「少しくらいは散財してもいいんじゃないか?」

マダム。
「貧困層に投資でもする?」

ダンナ。
「偽善者にでもなってみるか?」
「おや?あれは環奈ちゃんだ。」

環奈。
「こんにちは。」

マダム。
「よかった。」
「ねえあなたお金を貯めたら。」
「使い道が無くて困っているのよ。」

環奈。
「お金を貯めると失うのを恐れるとはよく言います。」

ダンナ。
「それで2割くらい使ってみたくて。」
「何かいい使い道あるかな。」

環奈。
「どっかの国に魚の釣り方を教えてあげるとか。」

マダム。
「魚を与えても魚の釣り方を教えるのが大事よね。」
「さすがあの娘さん。」

ダンナ。
「高級車6台あっても困ってしまってね。」

環奈。
「では捜し求めましょう。」
「お金を使う機会はいずれ来るでしょうし。」
「貧しい国の事業に投資するとか。」
「天に任せたらどうですか?」

マダム。
「あらまあそれが良さそうね。」

ダンナ。
「では我が財産。」
「2割ほど自由に出ていきたまえ。」
「無駄にならないように。」
「お金を使うのも楽しいな。」

マダム。
「おおむねお金持ちの最高の楽しみはお金を適切に使うことですからね。」

ダンナ。
「ううむ50になってお金を知る・・・か。」

桜花ちゃんが入場です。

サバイバルゲームはアビオニクスが判定し。

3発命中でポイント奪取。

3セット取ると勝利です。

キングが派手に登場しますが。

あまり歓迎されていません。

桜花対キング。

突撃して真正面から撃ち合いになります。

キング。

桜花ちゃんの動きが早くて捉えられない。

桜花。
「なにやってんのよヘタクソ!」

桜花がジャンプして障害物の上から射撃。

キングやられる。

2セット目。

桜花ちゃん。

壁伝えに一瞬に2階にあがって。

背後からキングをねじ伏せる。

観客大盛り上がり。

桜花。
「やーい!やーい!へたっぴ! ぽんぽこぴーのおたんこなす!」

キング。
「おのれ見ておれ・・・。」

3セット目。

素早く動き回る桜花ちゃん。

桜花ちゃん。
「ロボロフスキーハムスターの如く。」

キング。
「撃ってやる。」

桜花。
「そう死に急ぐな、無知なる者よ。」

実はキングはザコを倒して成り上がった為に。

けっこう嫌われ者だったりします。

列強を相手にすると。

まぐれで勝ったりする事が多いのです。

桜花。
「変だなあ。」
「相手インチキしてる?」

キングはインチキで過去2回出場停止を食らっています。

今回もインチキでしょうか?

キング遠くから撃ってくる。

威嚇射撃。

動きがない。

キング右のほうから威嚇射撃を食らう。

次は左方向から。

キング。
「ちくしょう。」
「なんて動きが早い。」

桜花。
「遊んでいるのかな?」

キング詰めにかかるが。

障害物を飛んで乗り越えて。

背後に着かれて。

銃弾とサイド・キックでやられるキングに。

観客大熱狂!

マダム。
「あら女の子が勝ったわ。」

ダンナ。
「キングはまぐれ勝ちが多いからな。」
「最盛期を誇っていたキングはもういないのだ。」

桜花。
「現役引退すれば?」

キング。
「馬鹿な・・・女子供に・・・。」

マダム。
「キング負け惜しみが酷いわ。」

ダンナ。
「子供でも強い戦士はいる。」
「今日は賭け事に勝ったな。」
「程々にしよう。」

マダム。
「ギャンブルは程よく楽しむのがルールですからね。」
「散財したらそれは失敗。」

ダンナ。
「獲得した資金をどう使うかも楽しみだ。」

マダム。
「私達の財産も偶然の業ですから。」
「それは心得てますとも。」

ダンナ。
「なんとか這い上がっても。」
「財布しか持ってなかったら意味はないな。」

マダム。
「みんなそれを知ってます。」
「だから貴方はあの娘に投資したのでは。」

ダンナ。
「有望な子に支援は惜しまないよ。」

ふたり退場。

こっちに向かって目の近くでピースを決める。

桜花ちゃん。

環奈ちゃんも決めポーズ。

しばらくして。

賞金を持って出てくる桜花ちゃん。

環奈。
「戦いの中で人は進化するんだね。」

桜花ちゃん。
「平和な戦いがいまの時代のテーマよ。」
「命懸けで戦ってこそ意味があるんだけれど。」

環奈。
「武器を持たずして平和は語れず。」
「戦争から平和を語るべき。」

桜花。
「そこからならありのままを悟れるわね。」

環奈。
「人生も戦いの連続という見解もあるよね。」
「チェスに例える人はよくいるけれど。」

桜花。
「だったら戦って勝てばいいのよ。」
「人生のチェス?手段は問わないわ。」
「不正を使ってでもチェスに勝てばいい。」
「イカサマがチェスの極意でしょ。」

環奈。
「なんてダークな。」

桜花。
「ホワイトとか。」
「善良でいる限りは力の肯定もできないわよ。」
「暗黒面にわざと堕ちるの。」
「闇の力はなんでも蝕む。」
「白一色になろうとして清濁合わせない者は綺麗事だけを徹底するから。」

環奈。
「確かに暗黒面も受け入れると。」
「おおよそ人は愚者になれなくなるよ。」
「どんなヒーローアニメだって悪者に一理あるし。」

桜花。
「ホワイトにこだわっている奴じゃあ。」
「手に入らない最大の黄金もある。」
「うわべだけ善人面している人は私嫌いだよ。」
「中身が気持ち悪い。」

環奈。
「少し荒れてない?」

桜花。
「ああ人よ大人になるのだ。」

ハイタッチして。

桜花走り出す。

ダンナ。
「おやどうしたのかね。」
「送ってあげようか。」

マダム。
「お友達と何かありました?」

環奈。
「思春期みたいです。」
「何か荒れていました。」

ダンナ。
「おやおや。」
「よくあることじゃないか。」

マダム。
「人としての高みを目指す人は大抵ああなるものよ。」
「あなたも同類でしょう。」

環奈。
「褒め言葉ですね。」

ダンナ。
「意味もなく不満気で。」
「憤怒している人を見てどう思うかい?」
「抗ってばかりで。」
「反抗期は長過ぎる。」
「そんな人が前にいたよ。」

環奈。
「かわいそうです。」
「自分が納得行く結末が欲しいのでしょう。」

マダム。
「反抗期が長過ぎるわ。」

環奈。
「誰もおしおきしないからです。」

ダンナ。
「まあさすが環奈ちゃんだね。」
「また会おう。」

ふたり退場。

帰宅。

メールにて。

荒れている原因は。

「キング」が異常によいしょされている事でしたが。

この後もう一回キングは桜花ちゃんに惨敗して。

ついに興味を失い。

キングの名声は地に堕ちました。

キングは一時期大衆の為に戦っていましたが。

ヒーローになるにつれ。

実力が伴わず。

強敵にどんどんやられて。

ついにはランキング圏外になります。

学校にて。

中庭。

桜花。
「大衆は常に間違うから逆をやればいい。」

環奈。
「大衆に気に入られて得た名声だから。」
「気に食わなかったの?」

桜花。
「衆愚を見たらむかついただけよ。」

桜花退場。

先生。
「まともな人に出会うように言ってあげて。」
「たぶん衆愚をはじめて目にして。」
「その愚かさに腹が立っているみたい。」

環奈。
「前に授業でやったのに〜。」

先生。
「愚かな人を見ると誰でも一度はああなるわ。」
「肝心なのは賢くて道理に明るい人の比率が圧倒的に多いこと。」

環奈。
「いいえ。」
「あれはきっと。」
「かつての英雄のようになれない自分に対して。」
「自分に対しての怒りなんだと思います。」

桜花ちゃんの荒れ具合はしばらくしたら治りました。

まともな人の集会に参加したら。

2時間くらいで治ったそうです。

日記。

環奈。
「なんであんなほうに行くかな〜。」
「社会は二分化されているから。」
「習ってなかったんだね・・・。」
「さっぱりわからない。」
「桜花ちゃんは敢えて見せられて。」
「衆愚を踏み台にしているようにしか見えないよ。」
「衆愚なんて使い倒される連中で。」
「自ら根底に堕ちていった人達なのに。」
「むしろ衆愚を見に行くだなんて珍しい。」

学校で桜花ちゃんを見かけると。

明らかに動きが早いです。

キレがあります。

戦いの末に。

確実に進化している。

生粋の戦士桜花ちゃんですね。

今日は曇り。

雨も降りそうです。

雨を楽しむ日なのか。

むかしの人は雨に当って楽しめと言いました。

そこまでベテランになれたらいいなあ。

最近は思春期でいろいろあるみんなです。


30


今日はみんなで研究論文を披露です。

部室で語らう女の子達。

女の子達には共通点がありました。

女性とは何か?これを本気で探究した点において。

この「問い」に真っ向から立ち向かっていく姿はみな同じでした。

「類は友を呼ぶ」ですね。

環奈。
「女性らしさ。」
「まず女性は強くないといけないと思う。」

渚沙。
「弱点をカバーするのも必要でしょう。」

麻友。
「雷撃戦が女性の華ですよきっと。」
「勇敢さが女性の強みです。」

心玖。
「知恵を持つ女性は最強だよ。」

環奈。
「みんなそれぞれ違う。」
「だから自分の強みを活かして。」
「女性のあるべき姿を探求して見出すのが必要だと思います。」

麻友。
「才能と言う前に。」
「突撃すべきです。」
「才能より前にこういう姿勢が女性に問われるでしょう。」

心玖。
「結婚して子供を産むだけだったら。」
「そんなにつまらない存在はいないよ。」

渚沙。
「男性を参考にするのはいいことでしょうよ。」

環奈。
「男性を参考にする?」
「わたしは同感です。」
「男性が築き上げてきたものを参考にすると良さそう。」

心玖。
「男性から学ぶものは多いよ。」

麻友。
「確かに男性が手本を見せてくれました。」
「これは女性にとってチャンスです。」

環奈。
「では結論に至りました。」
「女性はまず男性を参考に。」
「歴史を参考に。」
「歴史上の偉人を参考にするべきでしょう。」
「こうしてはじめて女性と言えるのです。」

今日は有意義な議論でしたよ。

廊下にて。

フェルト。
「あら?」
「雰囲気が違うわね。」

環奈。
「かんなちゃんは進化するのです。」

フェルト。
「なおさら次の勝負が楽しみだわ。」
「また勝負しましょう。」
「楽しみが増えたわ。」

環奈。
「またやりあおうよ。」
「かんなも楽しみなのだ。」

手でお互いにタッチして解散。

学校は自由主義で。

正解は定義しません。

教師も教材が正しいとは一言も言ってはいません。

正解を定義すればその後の発展は無いからです。

歴史は自分達で創るものであると知っているので。

その積もりで学校は存在します。

なのでかなりフリーダムですよ。

学校も終わって。

みんなでお茶をしに行き。

今日はとっても有意義に過ごせました。

いつもこんな感じだと良いですね。

人は無意味であってはなりません。

何かやっていくうちに意味や存在意義は生じます。

全員が救済される説は否定されているから。

その積もりでただ進みます。

どこへ辿り着こうともそれはわたしの結果であり。

わたしを示しているからです。

環奈ちゃんの夏休みは。

とても収穫に恵まれていますよ。

蝉が木に張り付いて。

夏を彩る。

素敵な夏休みです!!


31


学校は部活やサークル活動。

自習生徒で活気がありますね。

この日。

小競り合いがありました。

生徒その壱。
「まみちゃんが最高の女の子よ!」

生徒その弐。
「わかばちゃんが最高なのよ!」

不毛な議論がエスカレートしたようですね。

廊下で永延とやられても収拾がつかないですし。

リーダーがいないのでそうはなります。

介入。

環奈。
「リーダーがいないのなら何も決めようがないですねぇ。」
「校内最高の女の子と言っても白黒つけてないからそうなるの。」

生徒その壱。
「かんな!」
「この娘は避けないと。」

環奈。
「私は弱いものいじめはしないんです。」

生徒その弐。
「だったらどうしろと言うの?」

環奈。
「そのうち決着が付くから。」
「あなた達が決めることではないよ。」
「最後の勝者を見るための拝観料をここで失うべきではない。」

生徒その壱。
「そういえばそうよね。」

生徒その弐。
「じゃあ勝ったほうが正しいって事で。」

生徒その壱。
「まみちゃんが絶対に勝つからね!」

生徒その弐。
「絶対は絶対にない!」

ふたり別れる。

渚沙。
「なんで止めたの?」
「やらせとけばいいじゃない。」

環奈。
「まさか。」
「まとめて争ってもらうため。」
「かつてあったことはいまもある。」
「人の有様だけはむかしと何ら変わってはいない。」

部室に戻る。

最近はオンラインゲームをメンバーで大侵略したり。

「チートバーサス」という人工知能と将棋やオセロで勝負するのですが。

プレイヤーは自由にチート「不正」を実行することができ。

もがいている人工知能を楽しむゲームで。

実は対プレイヤー戦もできます。

手札が見えないのでギャンブラー的ですねぇ。

環奈。
「デザインについて斬新なもの。」

麻友。
「むかしからのスタイルを取り入れましょう。」

心玖。
「みんなで本を持ち寄ってみる?」

渚沙。
「中々おもしろいアイデアじゃない。」

環奈。
「賛成?」

麻友。
「全員一致ですよ。」

みんなで読書。

歴史書が多いです。

古来からの教えに忠実であり。

古来からの教えを受け継いだ人こそ本物でしょう。

都(みやこ)を更地にして自分たちの王国を築いてしまったら。

「ワレワレがテンカビトの集団ナノダー」的なカルト社会です。

そうならないように学んでいますよ。

今日は特にみんなが活気づいていて。

夜遅くまで居た生徒が数十人。

通常の期間であれば余裕も多くはないので。

あそこまで活発にはならないです。

学校内の掲示板群。

凄い事になっていますよ。

環奈。
「おおっと!?」
「ここまでのわたしでも。」
「負けがあるということですね!?」

成果が書かれた掲示板に圧倒されています。

個人でもここまでの戦果があるものなんですね。

これは。

「エベレスト」を狙っているような。

自分の旗を山頂に立てられれば満足になりそうな。

そんな最近の女の子の在り様です。

わたしも負けないぞー。

ちょっと気合いが入った学校風景でした。


32


軍関係者にスカウトされて。

訓練施設でシュミュレーターをやっていますよ。

軍で使用される本格的な戦闘機シュミュレーターで。

「セクィトゥル」という小型高性能戦闘機の訓練で使用されているものです。

セクィトゥルは「MAPO」MiG-1.44のようなフィルムでかっこいいです。

環奈。
「山を飛び越えて。」
「わたしには空がある。」
「登山家には景色がある。」

基本的なマニューバーのテストと実戦試験が行われます。

次にWPの通りに飛行して。

爆撃を行うそうです。

離陸して飛行すると。

マキナ戦車の小隊がありました。

実はわたしが大好きな戦車なのです。

かつてのPL-01のような姿をしていて。

けっこう強いのです。

対空砲撃までしてくるので。

おもしろくなって。

ちょっと情念が暴走しました。

環奈。
「身持ちの堅そうな戦車ですね・・・。」
「プロポーズの仕甲斐があります。」
「その堅牢な装甲。」
「わたしの想いで貫いてさしあげます!!」
「あり余るこの熱情・・・。」
「この想い!弾丸に載せてあなたへ届け!!」

リベロミサイルで撃破ですよ。

このミサイルはいかなる目標にも攻撃できるのです。

小型で携行能力も高くて。

万能なミサイルなんですねー。

戦車小隊が全滅したので。

帰還ルートを飛行しますが。

ドゥクス戦闘機のエレメントが現れて。

僚機と共に2対2です。

ドゥクス戦闘機。

中型でかつてのX-2試験機のようなフィルム。


実はわたしが大好きな戦闘機なのです。

相手はカエルムミサイルのようで。

射程が長い反面。

命中精度が低く。

運動性能が高い機体には当たりませんが。

マイクロ・ミサイルを使って迎撃したりして。

楽々回避。

反撃のち。

強引に格闘戦ですね。

環奈。
「そう死に急ぐな、無知なる者よ。」

ドゥクス戦闘機を1機落としましたよ。

簡単です。

でも。

アウデオ戦闘機が入り込んできました。

アウデオ戦闘機も大好きなんです。

I-3戦闘機みたいなフィルムはとっても好み。


環奈。
「今度はアウデオ戦闘機ですか。」
「移り気な司令部ですね!」
「他の子に取られないように。」
「猛アタックしてあなたを仕留めます!!」
「強敵なハートブレイクで避けられても。」
「何度でもアプローチして見せますから!!」
「見惚れた戦闘機に狙いを定めます!!」
「貴方を落とすまで!!」

アウデオ戦闘機は簡単に撃ち落とせました。

ドゥクス戦闘機も落ちていきます。

同じタイミングで僚機も落ちましたね。

環奈。
「機動を読めばそのスピードも無意味なんだよー。」
「哀れだな、力無き者は。」

残弾はアクィラミサイルが1発。

機銃は尽きています。

損傷が無いので。

そのまま空軍基地へ。

着陸してシュミュレーターを終了しましたよ。

コックピットから出ました。

教官。
「素晴らしい。」
「そこまで戦えるとは。」

環奈。
「セクィトゥルはちょっとエンジン推力が足りないです。」
「フォルトゥムのほうがいいです。」

教官。
「では次はフォルトゥムのシュミュレーターに乗ってもらおう。」
「今日は協力感謝します。」

休憩ルーム。

ミーティングルームで話し込むふたりを覗き見しちゃいました。

関係者。
「あの娘には未知の能力が備わっているような。」

教官。
「ニュータイプ?」
「漫画であったが実在するのでは?」

関係者。
「超能力の類?」

教官。
「神知の成せる技かもしれない。」

関係者。
「さすがにあのお方の娘さんだけある。」

環奈。
「おもしろい事を言うなあ。」
「私もそこまで到達したのかな?」
「免許皆伝?」
「まさか。」

休憩ルームで書類を渡されて。

専門家の意見が書かれています。

セクィトゥル戦闘機の感想が欲しいそうです。

環奈。
「ソロモンに習うと。」
「人というものは最期に残るもの。」
「五千万円の貯金と土地と子孫。」
「それだけ。」
「みんな同じ結果になるという意味です。」
「少なくともわたしは違う結果になりそうです。」
「進みますよ。」
「神と共に。」

丁寧に書き記して。

提出。

引き続き協力することにしましたよ。

わたしのマニューバーは何か違うらしく。

戦闘能力。

状況判断能力など。

並のパイロットと比較できないそうで。

いつもやっているフライトシュミュレーターをお父さんが見ていて。

推薦してスカウトされたんです。

期待以上の結果を残せたようです。

わたしが仮に本物であるならば。

いろんなひとに敗北をもたらすことになりそうですよ。

夏休みのひととき。

期待の新星ここにありって感じ?

そんなまさか。


33


環奈ちゃん。

ぼーっと考え事。

環奈。
「わたしって神に似ているのかナ〜?」

この日。

近くの街で。

円卓の騎士団と言って。

高度な修練を積んだ騎士の本拠地があって。

王様にとって大事な聖堂です。

そこで内輪揉めして。

戦闘がありました。

旧体系と新体系の戦いです。

新しい側が王様の支援を受けて圧勝。

旧体系が落ち武者と化しました。

環奈。
「近くのカフェでおいしい珈琲を飲もうかな。」

環奈ちゃん。

ナンバ歩きでお散歩しつつ。

おいしい珈琲で定評がある喫茶店に入店。

今日はひとりです。

詩を書きながら30分過ごしましたよ。

帰り道。

落ち武者が出現。

武者。
「小十郎殿に取次願いたい。」

環奈。
「あなたはどうなされたのか?」

武者。
「さすがに古い側に道理がありませんでした。」

環奈。
「言葉で言っても信用できません。」

武者。
「私は武器を持っていません。」

環奈。
「お父さんは近くの川で仲間と一緒に釣りを楽しんでいます。」
「行ってらっしゃい。」

武者。
「感謝。」

帰宅した環奈ちゃん。

重りが入ったリュックサックを背負って。

動きのトレーニング。

環奈。
「基本レベルを鍛えれば何にでも活かせる。」
「なんにでも役に立つと知っている。」
「もうちょっと。」

激しいが正確無比に動いて。

スタミナの加減を考えて。

トレーニング終了。

庭にあるテーブルで緑茶を飲んでいたら。

また落ち武者登場。

落ち武者。
「ここにいると思っていた。」

環奈。
「あなたはなにしにきたのです?」

落ち武者。
「どうしたものか。」

環奈。
「迷いが生じている。」

落ち武者。
「斬ってくれ。」
「無様な死に方はしたくない。」
「せめて女性に斬られたい。」

環奈。
「ああそんな。」
「他の方法は?」

落ち武者。
「それが望み。」

環奈。
「うーん。」
「了解。」

環奈対落ち武者。

挨拶の代わりにライトニング。

電撃の魔法で攻撃。

軽く跳ね返される。

剣を振りかざして。

中距離に入るが。

落ち武者が距離を詰めていたので。

突進してくると読めていて。

あっさり回避際に一撃かすり傷。

落ち武者それでも果敢に攻めてくる。

環奈ちゃんはスピードで翻弄。

中距離から遠距離。

横に移動したり。

華麗にステップを踏んで。

さりげなく一撃。

弾く落ち武者。

一撃離脱を繰り返す環奈ちゃんに対し。

上手に攻撃したいができない落ち武者。

接近すると絡め捕られると知っている環奈ちゃんは。

相手の射程ギリギリで応戦。

落ち武者ミスを連発。

落ち武者は腕を斬られて負傷。

落ち武者肩をえぐられて倒れる。

環奈。
「やります?」

落ち武者。
「このまま自害する。」

憲兵が来ました。

憲兵突撃。

落ち武者。
「シーユーアゲイン!!」


憲兵落ち武者を真っ二つにした。

憲兵。
「ご協力感謝!」

憲兵落ち武者を持ち上げて。

トラックで運んで行きました。

お父さんに頼った武者は兵士として復職できたそうです。

お父さんに褒められました。

騎士として一人前であると。

小十郎。
「騎士道とは義の為だけに存在する。」
「神の義。」
「信仰によって気付くもの。」
「神に忠誠を誓った者こそが騎士となる。」
「弱き者を守るが甘さではない。」
「戦いの中で洗練され。」
「騎士道は完成される。」
「己の哲学の完成と共に。」

環奈。
「そして聖潔に。」
「騎士道とは魂。」
「いかに人が不完全であっても。」
「包括しつつ突撃するのみ。」
「雑草魂。」

お父さんから理念を再度教わりました。

またぼーっとしている環奈ちゃん。

環奈。
「神に似ている者はだれか?」
「だれでしょう?」

国際法では。

指針として「聖潔」を常の目標にしていますよ。

これはひとつの時代の出来事。

尊き歴史の1ページ。


34


腕試しに。

怪鳥を退治しに。

生け贄の祭壇として使用されていた。

遺跡に赴きます。

人里離れた場所。

環奈。
「まず地下から侵入するみたい。」

フェルト。
「戦争時に武器の保管庫だったとか。」
「いろいろな説があるけれど。」
「遺跡が多過ぎて手が回らないのよね。」

坑道のような洞窟を進み。

武器の保管庫を発見。

環奈。
「鎧がある。」
「見るからに超硬いスチール。」

フェルト。
「現代の鎧は重量が軽いけれど。」
「前文明のはあまりの優れモノね。」
「固定機関銃も防げたから。」
「重量も軽いし。」

環奈。
「鎧は慣れると自由に動き回れる。」
「スマホで撮影♪」

フェルト。
「階段。」
「怪鳥はいるかしら?」

洞窟から出て。

オオカミ出現。

環奈。
「怪獣類は突進だけが優れている。」

フェルト。
「パターンを読んでしまえばいいの。」

オオカミ突進。

横にステップされて。

追撃した剣に顔を刺されてオオカミ逃亡。

環奈。
「止まって戦ったら駄目だよね。」

フェルト。
「フィールドを活かして動き回るの。」
「相手が目の前にいても。」
「横の動きには弱い。」

祭壇の上に到達。

怪鳥がさりげなく奇襲してくる。

怪鳥は雉の巨大版。

鋭利な爪と鋭いクチバシ。

中々強そうな怪鳥の先制攻撃。

環奈ちゃん。

1テンポ前にステップして。

怪鳥盛大に外す。

もう一撃来る。

鋭い爪のアタック。

横に鋭く動いて。

追尾しきれずに。

怪鳥攻撃を外した。

台座の上で戦闘。

クチバシやら爪やらで。

パワフルな攻撃。

環奈は相手をよく見て後ろに跳んだり。

横にステップして避けている。

横からフェルトが怪鳥の首を狙う。

気付いた怪鳥が振り向きざまに攻撃するも。

予備モーションで読まれて。

戦略的Yの字移動。

攻撃前から回避運動をしていた為に。

一手先を常に潰される怪鳥。

環奈。
「一手先を潰し続ければチャンスがある。」

フェルト。
「二手先読んでみて。」

ふたりに翻弄され。

ついには首を斬られる怪鳥。

怯んだ隙に。

翼をもぎ取られて。

目を破壊され。

凄まじい勢いで部位破壊。

怪鳥は飛び立とうとしていましたが。

遅過ぎました。

一瞬の出来事。

環奈。
「止まって戦ってはいけないのが鉄則。」
「怪獣も一手先を読めば勝てない相手じゃないみたい。」

フェルト。
「さて。」
「首を持って帰りましょう。」

剣術師範の元に持って帰りましたら。

新聞に載りました。

期待の新星だって。

有望なのかな?

ふたりの腕試しで。

周りから一目置かれて。

「これが女の子だ!」とまで言われました。

女は度胸ですね〜。

環奈。
「またよろしく。」

フェルト。
「こちらこそ。」

本当は仲が良いふたりなのでした。

星空が綺麗な。

流星がたくさん降り注いだ。

珍しい日にて。


35


星空が綺麗な深夜。

王様のまち。

首都の警備に参加しましたです。

多数の剣士から優れていると言われて。

城下町の警備に加えられましたよ。

環奈。
「実戦は久しぶり。」

剣士。
「これからの活躍があるからな。」
「実戦経験というのは大事だ。」
「畳の上に100年立っているのとは違う。」

環奈。
「先人たちの教えを受け継ぎました。」
「わたしにはできます。」

剣士。
「それならもう言葉は要らない。」
「一人前というわけだ。」
「自分の事を言えるわけだから。」

環奈。
「先人たちが築き上げた大地に立っている。」
「決して否定してはいけない。」
「それはその者たちが愚かだという事実を決定付ける。」

剣士。
「そんな馬鹿な。」
「偉大な先人たちが築き上げたものを否定し。」
「すべて自分たちですべてやりましたとか。」
「そんな事を言ってみろ。」
「そんな奴らが貪るような世になってはいけない。」

環奈。
「わたしのいつもの杞憂です。」

剣士。
「その時は神々が罰してくださる。」
「いいではないか。」
「甘んじて罰を受けようではないか。」

環奈。
「そうですよ。」
「すっきりします。」

フェルトと合流。

剣士。
「最近は悪い意味で古い連中が幅を利かせているから。」
「不意にやられるなよ。」

フェルト。
「負けるもんですか。」
「馬鹿な連中を晒し首にしてやりますよ。」

剣士。
「おお!士気が高いな。」
「最近の女の子はあれか。」
「新世代なのか?」

環奈。
「もしかして女性を定義付けていませんか?」
「私は本来の女性とはこのようなものであると思うのです。」

フェルト。
「女性の哲学はこの世に必要不可欠。」
「女の子のカッコ良さ。」
「女性の美学。」
「わたしの追求したもの。」

剣士。
「素晴らしい。」
「いつかいいライバルになるだろう。」
「その時は正々堂々勝負だ。」

フェルト。
「その時まで腕を磨いておかないと。」
「ベテランの名が恥じるわよ。」

剣士。
「私はレディファースト。」
「その時勝つのが本物だ。」
「本当に素晴らしいよ。」

ランプを付けて警備していますよ。

何か向かってきますが。

味方の忍者部隊でした。

この辺りで待ち伏せしているそうです。

剣士。
「どうやら旧体系派だろうな。」

環奈。
「勝算があるのかな?」

フェルト。
「歴史を結果論で見ると駄目。」
「先人たちは自分が勝つなんて知らなかった。」
「それと同じ。」

環奈。
「でもあまりに無謀だよ?」
「的を絞っているはず。」
「たとえば議事堂とか。」

剣士。
「有り得る。」
「連絡があった。」
「我々は議事堂の守備に就く。」
「今夜は一戦ありそうだな。」

公園と花壇と銅像と。

池と樹木と展示物。

真ん中の議事堂。

3階建ての城のような作り。

既に警備員がけっこう配置されていますよ。

装甲兵がたくさんいて。

特殊な装甲服を着ています。

これだと機関銃も効果ないでしょう。

環奈。
「あの装甲服かっこいい。」

フェルト。
「重機関銃も耐えられる。」
「美しいわあ。」
「男性にも美学がある。」
「そう思わない?」

環奈。
「ああなんて素晴らしき芸術品。」
「負けてられない。」
「わたしたちも女性を魅せなきゃ。」

フェルト。
「きっちり戦果をあげましょ。」

環奈。
「まずは生き残る事が前提。」

剣士。
「そうだよ。」
「まず生き残る。」
「敵を討ち取るのは二の次だ。」
「生存を度外視した戦術など採用してはいけない。」

フェルト。
「わたしは雷撃戦が好きだから。」
「なるほど。」
「分が無い突撃はやめたほうがいいかしら。」

剣士。
「勇敢と無謀は違うぞ!」

環奈。
「なんか最終的に成功すれば勇者みたいな。」

剣士。
「そうだったりして。」

フェルト。
「実戦から学ぶことは多そうね。」
「実戦無き武術は役に立たない。」

屋上。

特に気配なし。

でも敵さん。

複数の方向から攻めてきたので。

対応できませんでした。

複数の方向から複数の手段で。

狙いは核の発射コードでしょう。

いまここに保管されているからです。

端末を操作すれば。

核ミサイルを動かせます。

敵主力部隊はミサイルサイロを攻撃していて。

こちらには特殊部隊。

屋上で敵と遭遇。

わたしたちを半分無視して進入していきます。

わたしたちの小隊5人と敵小隊3人が交戦。

敵があっという間に切り伏せられて。

対人戦を把握することができました。

みんな敵を追いかけていきます。

敵士官がエアークラフトで屋上に着陸。

なんと。

わたしとフェルちゃんだけ!?

敵兵2人と交戦。

女性ならではの身のこなしに。

敵兵はついてこれません。

女性は盾を装備しない傾向にあります。

回避を追及するためです。

敵は苦戦して。

ふたりのあまりの敏捷性に驚き。

怯みます。

こちらも攻めきれないです。

相手のガードが硬過ぎます。

屋上に残っていた部隊が援護に来て。

特殊なワイヤーを発射。

一度は斬られますが。

味方が果敢に組み伏せて。

敵の士官と将校は拘束されました。

わたしははぐれたので。

議事堂の中に慌てて追走。

フェルちゃんは仲間と合流。

わたしもデータリンクを頼りに合流しに行きます。

環奈。
「みんなどうして動きが乱雑なんだろう?」
「そっか!」
「相手がかき乱している。」
「攪乱!」

敵兵2人に発見されて攻撃を受けました。

横にひらりとかわして背中を頂きます。

もうひとり。

なんか横の動きに弱いですね。

ひらりとかわして。

距離をとって。

ミスするまで待ってみました。

敵は焦って。

突撃するも。

足払いで転んで。

足を頂きました。

環奈。
「そんなに強くないのかな・・・。」

剣士。
「おお!たいしたものだ。」
「探していたぞ。」
「敵がわざと滅茶苦茶に動いて攪乱している。」
「目的がわからない。」
「たぶん適当に攻撃して自分の存在を誇示しようとしたのだろう。」
「もう旧体系派は野放しにはならないぞ。」
「思い知らせてやる!」

環奈。
「ちょっと!足が速いです!」

敵兵総勢50人。

敵軍は使い捨て。

捨て駒的な兵士だけでしたが。

複数の目的を持っており。

5つあるうちの1つでも達成できればいいな的な。

中々の味の作戦だったそうです。

ミサイル・サイロにて敵軍撤退。

たまにあるのです。

戦争というものは。

戦争は世界のはじめからあるものです。

自然の摂理です。

人は戦争に多くの理屈を求めますが。

はじめから定まった宿命に抗うことはできません。

受け入れた者には力を授かるからです。

神が戦争によって人を試す事は知っています。

つい最近悟ったものです。

確かに。

私達は戦争を続けています。

必要があるからです。

でも。

平和の道を見つけることが大切です。

みんな知っています。

事後処理中。

フェルト。
「やるじゃない。」
「ふたりも殺るなんて。」

環奈。
「わたし思った以上にやれるんだね。」
「過小評価?過大評価?」

剣士。
「いい経験だったな。」
「そして生き残っている。」
「素晴らしいではないか。」
「新聞に載るかもしれない。」

環奈。
「自分を示せたのなら。」
「これ以上の名誉はありません。」

フェルト。
「まだ勝負はこれからよ?」

環奈。
「次はフェルちゃんが大活躍とか?」

フェルト。
「わたしの自慢話をたっぷり聞く事になるわ。」
「覚悟しなさい。」

環奈。
「オーケー!」
「このくらいで勝った気にならないよ!」
「まだ一回だけ勝っただけ。」
「最終的な勝利は未知の世界。」

剣士。
「謙虚でブラボー。」
「ほら新聞記者だ。」
「期待の新星?」

フェルト。
「今回はあなたの勝ちよ。」
「うふふ。」

環奈。
「え?コメント?そんな。」
「でも可能な限りお答えします。」

帰りの車の中で。

夜空が広がる。

わたしの1ページ。

流れ星があったから。

つぶやいてみる。

まだわたしははじまってはいない。

でも女性を極めようと思う。

私のやり方。

私自身の女性として。

やっぱり本来の女性とはこういうものでは?といつも思うの。

わたしは切符を買い求めてこうしている。

わかる?

切符が必要で。

いつか得られると。

そして出発するの。

わかる?

ちょっと人としての生々しさはあるけれど。

人は不完全ですから。

それらを包括しつつ。

女の子として。

わたしの存在はここにあり。


36


虎穴にいらずんば虎子を得ず。

少し遠出して。

前文明の遺産。

地下発電所に侵入です☆

柵を破壊して。

突入。

環奈。
「四方警戒。」

心玖。
「電気ねずみが居るよ。」

麻友。
「その恐獣は無害です。」
「触らなければ大丈夫。」

渚沙。
「薄暗くて。」
「でも電灯はあるものね。」

麻友。
「まだ少しばかり機能しているようです。」
「恐ろしい高寿命ですね。」

環奈。
「柵を蹴破ってどんどん進むのだー。」

麻友。
「まさにダンジョンです。」
「通路が入り組んでいます。」

広い場所に出ました。

心玖。
「コンタクト。」
「FCS射撃?」

渚沙。
「OK。」

コウモリタイプの防衛ロボットが複数待ち構えていたので。

300メートルの長距離射撃を行いました。

一部効果が無かったので。

環奈ちゃんが突撃して。

薙ぎ払いました。

環奈。
「どんどん最深部に入るのだー。」

麻友。
「この辺りは発電装置がありますね。」

渚沙。
「ここって?」

麻友。
「核融合発電所の跡地です。」

渚沙。
「地下に造るなんてね。」

麻友。
「事故が起きたときに。」
「周りに被害が及ばないように。」
「シェルターみたいに作ったそうです。」

渚沙。
「へー。」
「そのくらいの知能はあったのね。」

環奈。
「麻友ちゃんは後方警戒お願いします。」

麻友。
「ラジャー。」

環奈。
「心玖ちゃん。」
「何か発見した?」

心玖。
「奥の広場に大物が一体。」

渚沙。
「やってやろうじゃない。」

大きな扉を開けて。

大きなホールに出ました。

目の前には。

巨大なロボット。

大きさは9メートルくらい。

環奈。
「これ稼働してる?」

麻友。
「見たところ老朽化して動かないみたいですね。」

心玖。
「まだ動く気配があるよ。」

渚沙。
「とりあいず。」
「先制攻撃しとく?」

ロボット兵器が稼働しました。

麻友。
「unitRX-9。」
「偉大なる凡作と言われた防衛兵器ですね。」

環奈。
「フォーメーションF。」

ロボット兵器が動き出して。

攻撃しようとしますが。

散開戦術を取った環奈達に追い回され。

中々うまく立ち回れません。

渚沙。
「ニュークリア。」

大爆発。

被弾したロボットは中破。

環奈ちゃんが足の部分に深傷を入れました。

麻友ちゃん。

心玖ちゃんの支援で。

センサーというセンサーに弾丸を撃ち込み。

ロボットはモニターがダウン。

盲目のロボットに猛攻を加えて。

ロボットは炎上。

大破行動不能。

環奈。
「案外あっけなかったね。」

渚沙。
「そんなに強い相手じゃなかったわ。」

麻友。
「ああいう相手は予測していましたが。」
「思ったより弱いですね。」

心玖。
「もう敵は居ないよ。」

環奈。
「宝箱とヒントがある看板があるのだ。」

麻友。
「椎名さんであります。」
「なるほど。」

渚沙。
「それってうちの学校の校長じゃない。」

心玖。
「金貨が入っているよー。」

環奈。
「情報を整理しつつ。」
「撤収するのだー。」
「予想外の事があったら駄目だからねー。」

地下発電所から撤収。

とりあいず。

情報整理です。

校長先生の名前は「椎名満」です。

校長先生は外出中なので。

明日問い詰めます。

今日はメールのやり取りが凄いですね。

情報が漏えいしないようにしていましたが。

運営側がネッ上にデマをばら撒いて。

攪乱工作を行っていました。

そんな様子を見ながら。

明日に備えます。


37


環奈。
「校長先生!」

椎名。
「なにかね?」

環奈。
「踊ってみるのだー。」

椎名。
「しまった!」
「私も踊ってしまうではないか!」

環奈。
「あなたが犯人ねー!」

椎名。
「その通り。」
「よく見つけてくれた。」
「金一封は君達のものだ。」
「早速運営に知らせるとしよう。」

運営側が発見者を告知して。

イベントが終了しました。

各自。

いろんな探検や考察がありましたが。

実力行動に欠けていました。

他の人達は中途半端だったようです。

イベント主催者から。

金一封が贈られました。

環奈。
「わーい!」

麻友。
「中身は・・?」
「30万円!?」

渚沙。
「山分けしましょう。」

環奈。
「ひとりずつ定数を貰います。」
「後は部費にしておきましょう。」

心玖。
「賛成。」

麻友。
「文句はありません。」

渚沙。
「公正な分け方は素晴らしいわよ。」

フェルト。
「あんたら見つけたってー!?」

桜花。
「私の賞金が・・・。」
「賞金がー!?」

環奈。
「天運我にありー♪」

理沙。
「いろんな場所に出向いたけれど。」
「頑張りが足りなかったわね。」

詩織。
「かんなさんに相応しいです♪」

杏桜。
「その賞金で何をするんです?」
「まさか・・・。」
「痴情のもつれに発展!?」
「お金を巡って女の嫉妬!?」
「ああ!」
「男の人の争奪戦。」
「その次は女同士の戦いなのね!」

環奈。
「賞金についてはもうまとまったよー。」

フェルト。
「次は私が勝つんだからね!」

退場。

麻友。
「他の人は宝探しに熱が入ったようです。」

渚沙。
「運営側の宝箱の配置。」
「読まれ始めたようね。」
「配置パターンが知られている。」

環奈。
「さすがに読まれるよね。」
「まだ宝物は50パーセントしか見つかってないんだって。」

心玖。
「運営側の発表があったよね。」

環奈。
「早くしないと取られちゃう。」
「今日も宝探しに出発だー!」

女の子達は今日もこの世界で。

自分を高め。

自分と向き合い。

世界を見つめ続けて。

ガールズパワーで進め!進め!

太陽は万物のために。

女の子の道を照らしながら。

日々に華を添え。

突撃を繰り返していく人々の姿に。

美しさを見出しつつ。

一日一日と。

懸命に過ごし。

到達点へと進み続けるのです。

それはそれは。

歴史の片隅で・・・。

歴史の1ページに刻まれて・・・。

END