1


ちょっと来なさい。

母親に言われるがままに。

19歳の巫女るみ。

家の大広間に連れてこられました。

るみちゃん。
「どうしたのですか?」

母親。
「貴方に代々伝わる家宝」
「十束剣を伝授します。」

るみちゃん。
「わたしがいいのですか?」

母親。
「もう良い年頃ですし。」
「受け取りなさい。」

るみちゃん。
「はい。」

るみちゃんは十束剣を継承致しました。

初めて見る十束剣を庭先で振るいます。

鮮やかで。

爽やかな舞うような剣技でした。

しばらく十束剣を見つめていると。

ふと。

るみちゃん。
「わたしが継承していいのかな?」
「だったら。」
「この剣に相応しい女性になってみようかな。」

るみちゃんは固く決心致しました。

ある日。

神社。

めぐちゃん。
「どうしたのるーみぃ。」
「昨日と顔が違うよ。」

るみちゃん。
「十束剣を受け継ぎました。」
「わたしは一人前なのかな?」

めぐちゃん。
「すごーい。」
「私はまだ何も言われてないから。」

るみちゃん。
「めぐちゃんならすぐに認められるわよ。」

めぐちゃん。
「そっかー。」
「きっと御呼ばれするのは次の日なんだね。」

るみちゃん。
「家宝を継いだのだから。」
「わたし頑張らないと。」

めぐちゃん。
「向上心が芽生えたんだね。」

るみちゃん。
「そう!それ!」

めぐちゃん。
「大切なことだよ。」

るみちゃん。
「大切なことをいままで。」
「疎かにしてきたかも。」

めぐちゃん。
「自己批判も程々にしないとダメだよ。」

るみちゃん。
「そうよね。」
「めぐちゃんありがと。」

この日は。

参拝客の方が大勢いらして。

対応に精いっぱいで。

頑張って勤め上げました。


2


風流な住宅。

庭でお茶をしている母親。

囲いの中で一服中。

るみちゃんが近づいていく。

るみちゃん。
「基本を教わりたいのです。」
「これからの道のりは遠いはずです。」
「だから・・・。」

母親に教えを乞いました。

母親。
「着席なさい。」
「自主性は大事ですよ。」
「おさらいしておきましょう。」
「少し長くなりますよ。」

るみちゃん。
「よろしくお願いします。」

母親。
「すべての基本は神社本庁にあるわね。」
「義・すじ道がきちんと立っている・物事の正しい道理。」
「神の義という概念が真理としてあります。」
「道理とは武士道の基本ですよ。」
「道理・物事の正しい道理・ことわり・わけ・人の行うべき正しい道。」
「道理至極・この上なく道理にかなっているさま・たいへんもっともである。」
「善・道徳や論理にかなっている・正しく、思いやりがある。」
「悪・道徳的によくないこと。不正。」

るみちゃん。
「すべての基本・・・。」

母親。
「善悪は難しいので神様に頼んで。」
「必然によってのみ教えられる。」

るみちゃん。
「これは大事・・・。」

母親。
「知恵・物事の理を考え、判断し、処理する心の働き。」
「明知・はっきりした知恵・優れた知恵・英知。」
「神知・人力では量り知れない不思議な知恵。霊妙な知恵。」

るみちゃん。
「これがないとまともに考えられない?」

母親。
「直感・説明・証明によらずに、感覚的にすぐ真相を感受すること。
「直観・(哲)推理・経験によらず、直接に対象の全体・本質をつかむこと。

るみちゃん。
「これがすごく有効性がありそう。」

母親。
「正義・人としての正しい道。正しい道理・正しい意義、解釈。」
「不義・人としての道に外れること・男女間の道ならぬ関係、密通。」
「道徳・人の踏み行うべき正しい道。」

るみちゃん。
「正しさの魂・・・すごい。」

母親。
「理性・本能や感覚に惑わされず、物事を論理的に考え、正しく判断する能力。」
「理性的・(感情に惑わされず)理性に従って判断・行動するさま。」
「理知・感情に左右されず、物事の道理をよく分別する能力。」
「理知的・理性と知恵に従って判断・行動するさま。」

るみちゃん。
「女性はこれに疎いから大変です。」
「恋は盲目・恋をすると理性を失う。」
「この世には正しい相手との巡り合いがある。」
「私は結婚したくない。」

母親。
「あなたは神様のもの。」
「私があれこれ言うものではありません。」

るみちゃん。
「続きをお願いします。」


母親。
「天罰。」
「天の下す罰。」
「自然に来る悪事への報い。」
「天罰てきめん。」
「天罰がすぐに現れること。」
「天網。」
「(悪人をのがさない)天の網。」
「天網恢恢疎にして漏らさず。」
「天の網は目が粗いように見えるが、悪人は漏らさずつかまえる。」
「天道は厳正で悪事には必ず報いがある、ということ。」
「天誅という概念もありますよ。」

るみちゃん。
「悪の結果。」
「罪という概念によって罪の力が働くことも知っています。」
「罪と穢れと呼びますね。」
「たまには罰も加えられるのでしょうか。」

母親。
「罪と穢れが諸所の災厄になります。」
「神様のお力なしで取れませんよ。」

るみちゃん。
「なんてこと!!」
「悪の結果は罪。」
「罪の支配力はとてつもない。」
「改めて繰り返し覚えておきます。」
「そういえば。」
「力とはなんですか?」


母親。
「力については蒙昧になりがちです。」
「用心深く探究してくださいね。」

るみちゃん。
「正しい力の行使もあるけれど。」
「間違った力の行使は悪になるだけですよね。」
「天に唾する。」
「悪の結果はどうなるか誰も経験していないから。」
「悪の結末すら。」
「確かに力に関しては蒙昧になりがちです。」
「賢明。」
「賢くて道理に明るい。」
「慎重に探らないといけませんね。」
「罪・律法に対してもう少し教えてください。」

母親。
「罪悪・道徳、宗教や法律などにそむく悪い行い。罪。とが。悪。」

るみちゃん。
「それを誰かがしてきたら自衛ですよね。」

母親。
「まずはそれ。」
「次に警告しておく。」
「こう言うの。」
「そういう不義をするとあなたは死にます。」
「それから対処を考えて処理すること。」
「とは言っても。」
「臨機応変に対応しないと面倒くさいことになります。」

るみちゃん。
「再認識します。」
「私は怒りについては適当に晴らして済ませています。」
「正しい怒りしかしないことにしています。」

母親。
「憤慨なら正しい怒りよ。」
「憤慨・不当、不正なことに対して憤り嘆くこと。ひどく腹を立てること。」
「不当、不正なことに対して憤り嘆くことは正しい。」

るみちゃん。
「ありのままです。」
「続けてください。」

母親。
「鬱憤には気を付けるのよ。」
「溜まると精神的にしんどいですから。」

るみちゃん。
「覚えなきゃ。」
「必要なこと・・・・。」
「鬱憤は定期的に晴らしておく。」
「次をお願いします。」

母親。
「我。」
「自分。自己。おのれ。自分の側のもの。自分の国。」
「ひとりよがり。わがまま。」
「自己の中心をなすもの。自己の主体。主体性。」
「自分の考え。気持ち。欲望。」
「わがまま。」
「自分。自己。おのれは持っていいものです。」
「ひとりよがりやわがままはいけません。」
「それは以下のように書かれているからです。」
「我が強い・強情である。」
「我を折る・自分の考えを曲げて他人の意見に従う。」
「我を通す・自分の考えをおし貫く。」
「我を張る・自分の考えをあくまで主張する。」

るみちゃん。
「我には用心しております。」
「人を歪めてしまうかもしれないから。」
「続けてお願いします。」

母親。
「四字熟語です。」
「異端邪説。」
「正統ではない思想、学説、宗教のこと。」
「また正統に対して、異議を唱える説のこと。」

るみちゃん。
「これにはいつも注意しています。」

母親。
「正教のみ信用しなさい。」
「用心ですよ。」

るみちゃん。
「続けてください。」

母親。
「有神論・神の存在を認める立場に立つ論。(対)無神論。」
「無神論・神の存在を否定する立場に立つ論。唯物論など。(対)有神論。」

るみちゃん。
「日本の国土の性質上。」
「無神論のほうが妄想ですよね。」

母親。
「思想に感化されるのはよくないことです。」
「自然由来の考え方がありますから。」
「正統な考え方があるのみ。」

るみちゃん。
「思想には警戒します。」
「神道は汎神論ですよね。」

母親。
「自然神と呼ばれていますね。」

るみちゃん。
「覚えておきます。」
「少し休憩して整理整頓致しますので。」
「お時間を。」

母親。
「時間はいくらでもいいですよ。」

るみちゃん。
「三分経過・・・続けてお願いします。」

母親。
「信頼できる国語辞典で霊感や霊験を検索。」
「神様が誤解なされるといけませんからそのときは謝罪してください。」
「参拝者の心は見透かされておりますが。」
「粗相はないほうがいいでしょう?」
「手を合わせるだけで何もお願いしない無祷(むとう)を私は数多くしています。」
「お願い事はなんでも叶いますが。」
「焦らないように。」
「善悪や道理は教えてもらえます。」
「普通に生活していれば気付いていくはずです。」
「神託を受ける場合もありますが。」
「妄想は厄介ですので区別をつけなさい。」

るみちゃん。
「改めて覚えることが多いです。」
「では自主性です。」
「この際必要な事をすべてお願います。」

母親。
「いいでしょう。」
「人には天命というものがあり。」
「それに沿うか沿わないかで決まっているものですから。」
「それは良い結果になりますが。」
「邪魔は避けなさい。」
「焦らなくても大丈夫です。」
「以下は重要な知識ですよ。」
「神秘・人知では理解できない不思議なこと。」
「神秘的・人間の知恵では量り知れないような、不思議なさま。」

るみちゃん。
「この世は霊妙な世界。」
「人の理解は通じないものだと考えています。」

母親。
「才能とは国語辞典であるように。」
「実力のことですから鍛錬なさい。」
「天から与えられる才能もあります。」

るみちゃん。
「自分の可能性の追求をやめたらだめですよね。」

母親。
「ですから。」
「真実と真理を悟るようにしましょう。」

るみちゃん。
「うーん。」
「すごく大事!」

母親。
「選択の自由があります。」
「これは大切です。」
「元はキリスト教から教わったものですが。」
「大切な真理と共に宗教観の広さがあります。」
「運命に従うと運命は貴方に支配されます。」

るみちゃん。
「言い得て妙です。」
「ほんとうに。」

母親。
「愚者になってはいけません。」

るみちゃん。
「そのとおりです。」

母親。
「言葉は正しく使いましょう。」
「雅言。」
「神道の情報は多くはないけれど。」
「なんとか学んでみてね。」
「独学は大事だけれど。」
「考えるだけではダメ。」
「学んでいくことが大事。」

るみちゃん。
「重要ですね。」
「神主さんや宮司さんにおはなしを伺って。」
「はじめて知る情報がありましたから。」

母親。
「独断に陥ったら危険です。」
「続けますよ。」

るみちゃん。
「神様との関係性を教えてください。」

母親。
「神様とそのうち和解できますよ。」
「いつしか人は叛意を持ってしまいましたから。」

るみちゃん。
「自分の親から去って行った子供のようです。」

母親。
「古事記と日本書紀を読みましょう。」
「歴史は正しいという真実がそこにあります。」

るみちゃん。
「人の解釈は愚かなもの?」
「歴史はいつだって真実の証人なんですね・・・。」

母親。
「信仰心と敬神。」
「神様を教えてくれる道標。」

るみちゃん。
「お願い事はしてもいい?」
「そうやって神様を知っていくのですね。」

母親。
「日本の神様も全知全能ですよ。」
「神様に失礼がないように。」
「畏敬と敬神。」
「それで分かっていきます。」
「お願い事をしたら取り計らってくださいます。」

るみちゃん。
「合わせないといけませんね。」
「下手をすると私の為に取り計らってくださる。」
「神様の邪魔をしてしまうかもしれません。」

母親。
「人としての基本はこのくらいです。」
「あとは自分で学んでみましょう。」
「この諺です。」
「天は自ら助くる者を助く。」
「自ら努力する者には天の助けがあります。」

るみちゃん。
「心得ました。」
「改めて初心に帰って。」
「再認識させられました。」
「私は前進あるのみ。」
「進展あるのみ。」
「それが向上心。」
「いいえ。」
「それこそが人ですよね。」
「後は私でやってみます。」

母親。
「頑張ってね。」
「るみ。」

るみちゃん。
「いずれ養子をとろうかと思います。」

母親。
「それはいいことです。」
「神様に選ばれた人が来るように祈願してくださいね。」

るみちゃん。
「了承しました。」
「精進致します。」

退場。

母親はお茶を再開。

ぽかぽか陽日が照らし温める。

とある春のできごと。




3


へい!そこの御嬢さん!お茶しない?

そう言って来たのは。

友人の道化師。

るみちゃん。
「いいわね。」
「茶道教えてよ。」

道化。
「いいわよ。」

るみちゃん。
「口説かれちゃった。」

道化。
「恋に溺れな!」

るみちゃん。
「いやー!」
「理性を失っちゃう!」

道化。
「感情論は駄目だよね。」

めぐちゃん。
「いらっしゃいませ。」
「かわいい道化ですね。」

道化。
「喜劇を演じるのが私の役目よ。」
「私の人生は喜劇そのもの。」
「あなたも巻き込んであげる☆」

めぐちゃん。
「遠慮させて頂きます。」
「緑茶ならあそこのお茶屋さんにありますよ。」

道化。
「ねえねえ。」
「私と一緒に遊びに行かない?」

るーみぃ。
「他の女を口説くなんて・・・!!」

道化。
「しまった!」
「私には意に決めた人が居たのに!」

めぐちゃん微笑んでいます。

るーみぃ大爆笑。

これまた友人の女の子が来ました。

おバカさん。
「私のるーみぃ取らないでよね!」

道化。
「彼女は誰のものでもないのよ!」

おバカさん。
「ならあたしが取ってもいいってことよね?」

道化。
「しまった!」

るみちゃん。
「ちょっと!どこに連れて行くの?」

おバカさん。
「あたしの家に連れ込むわ。」

めぐちゃん。
「真顔でお馬鹿をやらないでください。」

おバカさん。
「いいじゃない。」
「あたしは単純。」
「あたしの存在自体がギャグなのよ。」

るみちゃん。
「コントはこの辺りでおしまいにしましょう。」
「お守りを返しに来たんですね。」

おバカさん。
「一年経ったからお礼も兼ねて。」

道化。
「私は境内のお饅頭目当てよ。」

るみちゃん。
「ゆっくりしていってね。」

道化。
「そうするわ。」

おバカさん。
「では行きましょ。」

めぐちゃん。
「なんだか今日も頑張れそうです。」

るみちゃん。
「めぐちゃん働き者だからね。」

めぐちゃん。
「そう言ってくれると嬉しいな。」

今日も参拝客の方が多くて。

一日を通して頑張りました。


4


今日は。

自宅で。

勉強している留美ちゃん。

たくさんの本を図書館で借りてきて。

古本屋さんで良い本を見つけては。

必死に読んでいます。

めぐちゃんが来ました。

めぐちゃん。
「これ全部読んだの?」

るみちゃん。
「そうよ。」

めぐちゃん。
「私も読んでいい?」

るーみぃ。
「読み終わったものはここにまとめてあるから。」

るーみぃ。

ノートをつけています。

道化とおバカさんも来ました。

道化。
「すごい本の量ね・・・。」

おバカさん。
「何の勉強してるの?」

るみちゃん。
「何かと参考になる本を読んでいて。」
「人生の勉強?」

めぐちゃん。
「コツを掴んだ女の人は強いですね。」
「女性らしさって真理から来るものですよ。」
「きっとそうです。」

るみちゃん。
「武士道は高度な道徳の教科書。」
「神道には必要不可欠な良書。」
「他にも正統派の武士道の本があったら教えてね。」
「賢人の英知は女性にとって切り札なんだから。」

道化。
「歴史ですか。」
「歴史を無視するのは蒙昧ですなー。」

おバカさん。
「歴史を冒涜するのは暗愚よ。」

めぐちゃん。
「悠久の時を彷徨えば。」
「価値基準や正否までもが反転する。」
「人は鏡のように反射してしまう。」
「知者はどこに行ってしまったのでしょうか。」

るみちゃん。
「そのとおりです。」
「歴史から学ぶことができれば大きな力になる。」

めぐちゃん。
「歴史について重点的に学ぶのは人にとって必要ですよね。」

道化。
「歴史かあ。」
「歴史となると。」
「私の歴史には興味ありませんか?」

おバカさん。
「それならあたしのデートの歴史のほうを学ぶべきよ。」

めぐちゃん。
「なにを言ってるのでしょうか。」

おバカさん。
「歴史は歴史よ!!」
「あたしのアイドルを追い求めた。」
「歴史年表でもどう?」

めぐちゃん。
「歴史を弄らないでください。」

道化。
「古本屋に行けば?」

るみちゃん。
「そうするわ。」

「あなた達も良い本があったら教えてね。」

道化。
「えっちな本とかはどうですか?」

るみちゃん。
「下品な事言わないで!」

おバカさん。
「そうよ。」
「グラビア写真集を見せるべきよ。」

めぐちゃん。
「なに言ってるのか分からないんですけど。」

るみちゃん。
「勉強中よ。」
「息抜きは必要だけれど。」

道化。
「その息抜きをしてあげるのです。」

おバカさん。
「お菓子もあるわよ。」

るみちゃん。
「休憩しましょうか。」

めぐちゃん。
「私も勉強しないといけないね。」

休憩のち。

この日はずっと勉強でした。




5


るーみぃ。

めぐちゃんと神社巡りをしています。

地元の神社すべてと。

地方の大きな神社すべてを回る予定です。

るみちゃん。
「今日はこの神社を参拝しましょう。」

めぐちゃん。
「二週間くらいかかるよ。」

るみちゃん。
「けっこう掛かるわね。」
「御朱印も頂きましょう。」

るーみぃとめぐちゃん。

各地巡礼。

バスに乗ったり。

電車に乗ったり。

気ままなふたり旅です。

その中で。

不思議と惹かれた神社を。

ノートに書き記しておきました。

るーみぃとめぐちゃんはその後。

道化とおバカさんも誘って。

各地巡礼。

るみちゃん。
「GoogleMAPって便利よね。」

めぐちゃん。
「すべての神社の場所と名前が解るから。」

道化。
「何か神聖な氣を頂けるのですが。」

おバカさん。
「なんかすがすがしいわね。」

この後。

近所の神社はすべて回り終えました。


6


るみちゃん。

舞の稽古をつけてもらいました。

占いも習得しようと勉強中です。

るみちゃん。
「神社の占いって神占いよね。」

めぐちゃん。
「西洋では占いは占術って言って。」
「魔術の扱いを受けているそうです。」

るみちゃん。
「神占いは占術とは違うわね。」

めぐちゃん。
「古事記に書いてありますから。」
「神様公認の占いですよ。」

るみちゃん。
「巫女の四大要素ってあったわよね。」

めぐちゃん。
「占い・神遊・寄絃・口寄ですか?」

るみちゃん。
「口寄は危ないからもう禁止されているわよ。」

めぐちゃん。
「現代の巫女の必要な要素は。」
「占い・神託・神楽・神事・相談だと思います。」

るみちゃん。
「そうかなぁ。」
「巫女長さんに尋ねてみようかしら。」

めぐちゃん。
「休憩が終わりますよ。」

るみちゃん。
「やりましょやりましょ。」
「何かと鍛錬!鍛錬!」

るみちゃんとめぐちゃん。

舞の稽古に熱心です。

お稽古が終わって。

るみちゃん。

古事記の誓約についての勉強です。

るみちゃん。
「勝敗を明確に設定するのが誓約の鉄則ですね。」

めぐちゃん。
「難しくないよ。」

るみちゃん。
「これならどうにでも転用できます。」

るみちゃんとめぐちゃん。

ふたりで占いのお勉強会。

一週間後に。

無事習得できました。


7


境内で掃除中。

めぐちゃん。
「なんでみんな神様の存在を目の当たりにできないんだろう?」

るみちゃん。
「不可知論って知ってる?」
「神の実在は、認識では知ることができないという説よ。」
「だから直に触れ合い。」
「見るまでわからない。」

めぐちゃん。
「人がわかるのはそんな程度なんだね。」

るみちゃん。
「いいえ。」
「宗教的な性格が強い人はすぐにわかるの。」

めぐちゃん。
「崇敬者さんも目の当たりにできるといいですね。」

るみちゃん。
「信仰の果てに目の当たりにするわよ。」

めぐちゃん。
「そういえば神様の正体とか研究している人が居ましたよ。」

るみちゃん。
「そういうのはね。」
「なんとなく把握できればいいの。」

めぐちゃん。
「そう?」
「キリスト教では創造主の現れという認識で一致しているよ。」

るみちゃん。
「日本書紀見た?」
「なんとなく把握できればいい。」
「すごく簡単なことなのよ。」
「信じられないくらい。」

めぐちゃん。
「なんとなく把握できれば良い。」
「神様は心の目で見なければ。」
「直接触れ合った人じゃないとわからない。」

るみちゃん。
「そういうこと。」
「さあて今日は旗日ですよ。」
「どんな人が来るのかしら。」

めぐちゃん。
「きちんとお祀りしないと。」
「人との関係性が薄れちゃうから。」
「関係を維持するものとして神事は大切。」

るみちゃん。
「たまに思うのよね。」
「姫巫女みたいな形としての私。」

めぐちゃん。
「親しい間柄の人を神様は傍に置きたがらない。」
「なぜ?」

るみちゃん。
「その人の役割があるから。」
「下手な役割を与えてその人の能力を殺したくないの。」

めぐちゃん。
「少し前まで巫女といえば会計とか従業員だったからね。」

るみちゃん。
「そんな有り方で神職にさせたいと思う?」

めぐちゃん。
「もったいないよね。」

るみちゃん。
「そういうこと。」
「めぐちゃん頭いいよ。」

めぐちゃん。
「賢いよりも明知のほうが扱いやすい。」
「賢さはやがて虚しくされる。」

るみちゃん。
「ああなんてすごいことを。」
「さて掃除も終わりです。」
「粗塩水で穢れた場所をスプレーしたら社殿に引き上げましょう。」

めぐちゃん。
「朝いちばんからゆとりあるお仕事〜。」

道化。
「ふはははははあたしがいちばん(棒読み)」

おバカさん。
「ふはははははあたしがにばん(棒読み)」

めぐちゃん。
「競うものじゃないですよ。」

道化。
「朝礼の如く神様にご挨拶申し上げ。」

おバカさん。
「大名の家来のように一言添えたくて。」

るみちゃん。
「いらっしゃい。」
「できるだけゆっくりしていってね。」

今日も参拝客が大勢いらっしゃいました。

この世界は唯物論で推し量れるものではない。

それを痛感させられています。

今日も相談や案内。

由緒などを説明する。

バスガイドみたいになりました。

夕日は落ち。

また朝日に。

美しい循環は。

境内を照らし続けます。


8


神事の休憩時間。

めぐちゃん。
「知ってる?」
「神社に参拝し続けると。」
「その神様の技能をプレゼントしてくれることがあるの。」

るみちゃん。
「向学心を持っている人は貰えやすいよね。」

めぐちゃん。
「でも活かせるかはその人次第だから。」
「無駄に使うことがないようにしてほしいな。」

るみちゃん。
「まったくです。」
「正しく使える人にしか貰えないらしいし。」

めぐちゃん。
「相応の力の程度を与えられることが多い。」

るみちゃん。
「プレゼントだから大切に使ってね。」

道化。
「そんなことがあるんですね。」

おバカさん。
「御神徳目当ての人も居るけれど。」
「きちんとした崇敬。」
「つまり心がないとね。」

るみちゃん。
「勝手なほうから入ってもいいんですよ。」

めぐちゃん。
「要は門を通過できるか?ですよ。」

るみちゃん。
「そういうことを許可されたんです。」
「日本人の性質ってそういうのが強いでしょ?」

道化。
「ああ!」
「日本人の性質通り!」

おバカさん。
「日本人をすべて把握されてるんですね。」

めぐちゃん。
「あとは直観で悟ってくださいね。」

道化。
「了解!」

おバカさん。
「すごいわあ。」

この日。

精神疾患の人が相談に来ました。

るみちゃん。
「非常に特殊なステートだから。」
「無神論者はまず助からない。」
「自分の治療方法を確立して。」
「実は信仰も治療になると国語辞典に表記されていたわ。」
「神聖な氣を受け穢れを祓うのが大切よ。」

市民。
「そのとおりにしてみます。」
「ありがとう。」

性同一性障害の人が見えました。

性別違和。
「女性になりたくて。」

るみちゃん。
「実は私だって3割は男よ。」
「男の性質がないと女は完成しないから。」
「意外に突き詰めていくと。」
「気の利いた結論に至るかもしれないわ。」
「これはめぐちゃんに尋ねてみて。」

めぐちゃん。
「性同一性障害を治してください。」
「こう申し出ればいいです。」
「この世界には自然な性転換もあるらしいですし。」
「性別が適合するか。」
「辿り着く場所は知らないです。」

性別違和。
「申し出てみます。」
「ありがとう。」

るみちゃん。
「今日もたくさん。」
「特殊な方が大勢でしたね。」

めぐちゃん。
「病気じゃなくて特殊な人。」
「神道ではそう呼びます。」
「特異なケース。」

るみちゃん。
「そうそう。」
「それが結局真理なのよね。」

めぐちゃん。
「夕日が綺麗です。」

るみちゃん。
「ゆっくり鑑賞してから帰りましょ。」
「あっという間だったけれど。」
「夢みたいな感覚がいつか晴れたらいいな。」

めぐちゃんと手を繋いで。

帰宅へと。


9


早朝に議論するふたり。

るみちゃん。
「巫女は神社のアイドルよ。」

めぐちゃん。
「でも重要なのは。」
「神様と密接に繋がっているか。」

るみちゃん。
「神に仕える者は同時に神様と親しくないと。」

めぐちゃん。
「大名と似てるでしょ?」
「信頼できる家臣が必要なの。」

るみちゃん。
「めぐちゃん。」
「知恵を扱い切れてないでしょ?」
「この世のことを知りたければ知恵の神様を頼ること。」

めぐちゃん。
「るーみぃ。」
「男性に憧れがあるんでしょ。」
「ソクラテスとかサムライとか。」
「お手本くらいに留めないとだめ。」
「男性の性質を得たいばかりに行き過ぎだよ。」

るみちゃん。
「注意してほしいのは。」
「あまり哲学的にならないこと。」

めぐちゃん。
「一歩ずつ進むしかない。」

るみちゃん。
「古来からの巫女が途絶えたから。」
「新しい巫女の有り方を探求しないとだめ。」

めぐちゃん。
「一緒にノートを書いていこう。」
「今日はこんな議論をしました。」

るみちゃん。
「日々成長ってことね。」

ハイタッチ。

掃除用具で。

かなりのスピードで落ち葉拾い。

他の神職の方も驚く。

箒をくるくる回してみる芸をしてみる。

めぐちゃんも同じことができます。

ちょっと芸達者になってきました。

ふたりの巫女さんは。

今日もアイドルとして。

活躍です☆


10


社務室で休憩の指示が出ました。

ちょっとハイペース過ぎたとの判断です。

ふたりで座っています。

るみちゃん。
「もうちょっと余裕が必要なのかしら。」

めぐちゃん。
「そういう機会を提供されたんだよ。」
「きっと。」

るみちゃん。
「ついていけない人が居るから。」
「他の人に任せているけれど。」

めぐちゃん。
「世界的なプロサッカークラブ。」
「FCバルセロナのユース世代。」
「ついていけない子供がたまにいるの。」
「でもそんな子たちのために。」
「特別なメニューを組んだりする。」
「ついていけない子のことも考えてある。」

るみちゃん。
「わたしたちも同じよ。」
「神道ではそれが基本のひとつ。」
「求められたら拒まないけれど。」
「それにはいろいろ従ってくれないと。」

めぐちゃん。
「順序や方法があるからね。」
「自分勝手に突き進んでもらうと。」
「かえって神様の妨害をしちゃう。」

るみちゃん。
「向こうで悲しんでいる人がいる。」
「いつだって悲しむ人は慰めてくれます。」

めぐちゃん。
「不運や不幸でさえ。」
「なんでかわかる?」

るみちゃん。
「うふふ♪」
「よく巷で言われているあれよ。」
「無償のなんとか。」

めぐちゃん。
「それは少し禁句だから。」
「言えないよね。」
「男女に限ったことでもない。」

るみちゃん。
「これを言うと。」
「偽りと本物があるから。」
「どちらも該当しちゃう。」
「マザーテレサやイエス・キリストは本物を正確に突いていた。」
「聖人や聖女ともなると本物を的確に突ける。」

めぐちゃん。
「無償のなんとか。」
「男女のなんとか。」
「夫婦のなんとか。」
「子供へのなんとか。」
「すぐわかるでしょ。」
「そういえばそれって神道にあったかな。」

るみちゃん。
「もっぱらなんとやらは男女と夫婦の間でしか有り得ないと。
「伊邪那岐様と伊邪那美様が日本書紀と古事記でしか語っていません。」
「古事記と日本書紀ではたまに登場しますが。」
「正しい使い方になっています。」
「外国のは新約聖書のほうになりますね。」

めぐちゃん。
「宗教の啓蒙は必要なのかな。」

るみちゃん。
「じゃあノートに。」
「これじゃあ休憩にならないわよ。」

めぐちゃん。
「本殿の伊邪那美様に霊力を免除して貰います?」

るみちゃん。
「きちんと大人にならないと。」
「認めてくださらないんじゃありませんか?」

めぐちゃん。
「そんなことないと思います。」
「きちんと取り計らってくださいます。」

るみちゃん。
「それならいいかな。」
「また再生もある。」
「輪廻転生を理解して。」
「伊邪那美様が取り計らってくださる。」
「文句を言うのは無理ですねー。」

めぐちゃん。
「しっかり休憩しよう。」

るみちゃん。
「うん。」
「休息も大切。」

復帰は午後からになりました。

評判が良く。

全国の同じような巫女さんとは。

一味違うようです。

ふたりの巫女さんを。

それぞれの母親が見ていて。

一人前であると。

もう知っているようです。

これまで向上を望んで。

敢えて褒めたりしませんでした。

そろそろ。

伝えないといけないと思っているようです。

日差しが美しく反射する。

境内の自然。

参拝客も。

聖域で氣を貰って。

活力を得て。

日々の生活に勤しみます。

ふたりの巫女さん。

人々の応援役です☆


11


神社のススメ。

という本を。

るみちゃんとめぐちゃん。

合同で出版しましたよ。

おバカさんと道化が協力してくれました。

記者と出版社の勤務ですからね。

しかも重役のほうに就いています。

カメラマンが目をつけ。

るみちゃんとめぐちゃんを中心とした。

巫女さん写真集を発売しようと。

撮影に来訪。

るみちゃん。
「自然体でいいんですか?」

カメラマン。
「オーケー。」
「そのほうが美しく撮れます。」

めぐちゃん。
「手を繋いで。」

カメラマン。
「素晴らしい!」

何日かで撮影を終えました。

しばらくて発売されると。

ヒット。

少し有名になっちゃいました。

るみちゃん。
「巫女は神社のアイドルとしての意味合いが強いわね。」

めぐちゃん。
「巫女らしくいればの話じゃない?」

るみちゃん。
「そうよねー。」

道化。
「どうだ?私のコネクションパワー!」

おバカさん。
「しかもヒットまで繋げて出世街道を歩く!」

るみちゃん。
「協力してくれて感謝するわ。」

道化。
「なに言ってんの〜。」

おバカさん。
「お礼は要らないって。」
「わたしたちの友情にそういうのいらないわー。」

るみちゃん。
「そうよねー。」

めぐちゃん。
「おふたりとも見事です。」

道化。
「今日は贅沢しちゃおうかな。」

おバカさん。
「またミニパーティーしようねー。」

退場。

るみちゃん。
「女性に必要なのはなんでしたっけ?」

めぐちゃん。
「知恵は必要不可欠だよ。」

るみちゃん。
「選択の自由を正常に動作させないと。」
「いつしか人は選択の自由が動作不良になっているから。」

めぐちゃん。
「自分の意思が効かなくなっている。」
「女の人によく見られる状態。」

るみちゃん。
「女性は結婚から離れた途端に自分の力で生きようとするから。」
「必然的に存在として自立する。」

めぐちゃん。
「男性に頼らない生き方。」
「勇気も女性に必要。」
「女性は基本的に頼りにするものは理性だから。」

るみちゃん。
「男性の技能や知性を吸収することも大切。」
「蒙昧であってはいけないし。」
「武士道は必須科目。」

めぐちゃん。
「女性はその日その日をいかに楽しく生きるか。」
「そんなことしか考えない人も居ます。」
「自身の発展進歩や進化に無頓着なんです。」

るみちゃん。
「歴史上の偉大な女性を見習うべきよ。」
「とっても女性らしかったじゃない。」
「マザーテレサやナイチンゲールは女性らしさがよくわかる。」

めぐちゃん。
「女性がいちばん女性を知らないかもです。」

るみちゃん。
「いつか女性もきちんと自分で歩けるように。」

めぐちゃん。
「なればいいね。」
「真実の女性というものがある。」

るみちゃん。
「それが真理よ。」
「人が信じている中には理にかなってないものも多し。」
「さて。」
「そろそろ帰宅ですね。」
「お先に。」

めぐちゃん。
「なんでもない日々。」
「でもそこに幸福を見出せる人は幸運だよ。」

るみちゃん。
「神知の気付きというわけね。」
「さすが。」
「またね。」

境内を出た瞬間。

爽やかな男の人が花束を渡してきました。

紳士な男性。
「好きです!」

るみちゃん。
「結婚は無理よ。」
「そもそも私は弟媛と同じ性格だから。」

紳士な男性。
「好きです!と言いたかっただけです!」

るみちゃん。
「なるほどー。」
「女性として嬉しいわ。」
「受け取っておくわね。」

紳士な男性。
「お元気で!」

爽やかな男性退場。

そのまま帰宅。

実はめぐちゃんも同じ事になっていました。

好きです!という純粋な気持ちを伝えたかった。

女性への敬意と尊重。

ファンとしての有り方が現れたのでしょう。

最近では「巫女さんかわいい」と。

けっこうブームになっています。

ふたりの巫女さん。

真実の女性になるべく。

鍛錬の日々ですね☆


12


めぐちゃんの家。

武家の家みたいだけれど。

本当に武家の末裔でした。

神典について議論をしてみようと。

ふたりで会議しています。

るみちゃん。
「宇迦之御魂神様は男神と解釈されている。」

めぐちゃん。
「どうも女神様の気がするのですが。」

るみちゃん。
「月読命様は女神?」
「独神かもしれません。」

めぐちゃん。
「どうも解釈がいろいろ違うような気がするのですが。」

るみちゃん。
「天之御中主神様と天之常立神は同神ではありません。」

めぐちゃん。
「偽書はむかしから多いけれど。」
「最近は新しい偽書が多く出ている。」

るみちゃん。
「神様については参拝しないと。」
「正確に把握できないのですね。」

めぐちゃん。
「そこらへんは難しい世界だなあ。」

るみちゃん。
「御食津神様。」
「気比大神。」
「一度素盞鳴尊様に斬られておりますが。」
「誉田別尊様の神話に再登場なさいます。」

めぐちゃん。
「日本書紀や古事記は一種の神託によって。」
「半分は自動書記で書かれているかも。」

るみちゃん。
「自動書記は異端の連中がよく使う方法だけれど。」
「神様が人が書く筆を持って。」
「人が編纂するのを手伝っているのです。」

めぐちゃん。
「筆を半分持ってこう書きなさいと。」
「それなら合点がいきます。」

るみちゃん。
「古事記と日本書紀は明らかに神託を受けて降ろされていると結論付けました。」
「神道の研究日誌と名付けて出版してみましょう。」

ふたりの書籍はいくつか出版されることになるのですが。

後に人気が出ています。

貴重な資料なのでしょう。

るみちゃん。
「この世の掟に背いていなければいいけれど。」

めぐちゃん。
「それを知っていれば感付きますので。」
「けっこう大目に見てくださると思いますよ。」
「そもそもわたしたちはまだまだ未熟ですので。」
「高校生をそんなに責められることはないと思っています。」

るみちゃん。
「人事を尽くして天命を待つ。」
「真摯に歩もうと思います。」

めぐちゃん。
「同感です。」
「日頃の至らなさはお詫びしたくなることがありますよね。」

るみちゃん。
「そこまで厳しかったらこの世は成り立たないと思います。」
「歩みを進めていくうちにいろいろ分かってきますし。」
「気付きも悟りも学びもあります。」
「わたしたちは道半ばと結論付けられます。」
「少し休憩しましょ。」

休憩。

るみちゃん。
「人の力でどれだけ世界はやっていけるかなあ。」

めぐちゃん。
「もうすぐ限界が来るんじゃない?」

るみちゃん。
「人の健闘虚しく。」
「自らを改めて。」
「神権政治になったりして。」

めぐちゃん。
「大丈夫。」
「王政復古。」
「人もいい勉強になったと思うよ。」

るみちゃん。
「そっかー。」
「そんな段階かあ。」

めぐちゃん。
「ちなみに。」
「仁徳天皇の古事記の実話でありましたね。」
「日本は古来から民主体の国家であると。」

るみちゃん。
「じゃあ民主主義も間違いとは言えないのね。」
「簡単じゃない。」
「民の為を一生懸命考えて編み出しました!」
「という感じで結論付けたわ。」

めぐちゃん。
「民主主義が駄目になった用に神権政治。」
「神政が用意されているんですね。」

るみちゃん。
「そういうことなんじゃないですか?」
「独断に陥らないように再確認しておきましょう。」
「インターネットでさえ因果律が支配しているくらいですし。」
「奉仕したいという願いはそのうち神様にお伝えしないといけませんね。」

「わたしは奉仕が趣味ですので。」
「いろいろ書いていますが。」
「やっぱり千慮一失です。」
「完璧な事は書けませんね。」

めぐちゃん。
「私も奉仕好きは同じです。」
「でもいくらかは間違えます。」
「これが私の痛恨です。」

るみちゃん。
「もう少し奉仕できないか。」
「ふたりで考えましょ。」

めぐちゃん。
「うん。」
「同志だからね。」
「甘酒がありますから。」
「休憩しながら探究しようよ。」
「人は探究によって悟ることも多いし。」

るみちゃん。
「では一服。」

庭と空を見ながら。

遊びに来る小鳥を観察。

10分経過。

整理整頓を開始。

めぐちゃん。
「じゃあノートに取りますね。」
「議論を続けます。」
「日本書紀の史実になります。」
「大物主命様の御子は人の子として産まれて。」
「皇軍の手助けをしています。」
「人ってもしかして。」
「唯物論のほうが幻想に生きている?」
「これだと。」
「人って夢を見ているのと同じなんじゃ?」

るみちゃん。
「そういうことになるわね。」
「そうなれば。」
「人は唯物論という夢の中で。」
「半分寝ているような。」
「そういうことになります。」

めぐちゃん。
「うーん。」
「思兼神様を頼ってみるかなあ。」

るみちゃん。
「そのほうがいいわよ。」

めぐちゃん。
「そういえば。」
「お姿をお隠しになられた神様は。」
「どこの神社に祀られているか分からないよ。」

るみちゃん。
「縁ある人はおいでー。」
「これって神道の基本でしょ。」

めぐちゃん。
「そっかー。」
「そうだったね。」

道化とおバカさんが約束通りに来客。

道化。
「ところで。」
「なんで神様はお願い事をかなえてくださるの?」

るみちゃん。
「神様の御心を知ればわかるよ。」

めぐちゃん。
「日本は神の国だからね。」

おバカさん。
「あー。」
「神道って簡単なんだ。」
「すぐ理解できるんだ。」

るみちゃん。
「そういうこと。」
「さて。」
「お茶会のスタートです。」

道化。
「おいしいお茶くださいなー。」

めぐちゃん。
「作法から行きますね。」

みんなでお茶会。

ちょっと改良してしまって。

みんなで4杯。

現代版にアレンジすることで。

わかりやすさと。

文化を伝えやすく。

研究を重ねているからです。

古来から続く日本の神秘。

ひょっとしたら。

唯物論で生きているわたしたちのほうが。

幻想の中に生きているのかもしれません。

不思議な感覚で。

悟ることができそうです。

憩いのひとときは。

こうして過ぎていき。

幸福のひとつの形が永遠に残りました♪


13


るみちゃんの部屋。

ふたりきり。

今日も数少ない。

日本神学についての議論です。

日本神学は神様の助けが必要な学問となっています。

神主さんや宮司さんの神学の。

ひとつとしていずれは確立するためです。

るみちゃん。
「めぐちゃんって女の子好き?」

めぐちゃん。
「そうとも言えます。」

るみちゃん。
「わたしは好き。」
「めぐちゃんが好き。」

めぐちゃん。
「人を好きになることは素晴らしいですよ。」

るみちゃん。
「わたしは女性について何か気付いたみたい。」
「やっぱり個々の模索によって得られるものが多いわ。」
「人として成長して進化していくのね。」

めぐちゃん。
「それと同じように。」
「この言葉があります。」
「実は宗教的には真実のものです。」
「神は山を動かしてくださるが。」
「自分でシャベルを持っていくことを忘れるな。」
「神様が掘り方を教えてくれるんです。」
「その人は指示どおりに掘り進める。」
「神様に助けてもらって努力すると。」
「必ず山を動かしてくださる。」

るみちゃん。
「お願いごとをして。」
「あとは自分でやってみる。」
「努力して学んだり。」
「実践して鍛えてみる。」
「信仰って真摯な向き合い方でも成り立つんです。」

めぐちゃん。
「それでも無理ならこれですね。」
「いろいろ教えてくださいとか。」
「いろいろ伝授してくださいとか。」
「とっても優しく鍛えてください。」
「そう神様にお伝えして普通にしているだけで。」
「自然といろいろなものが向こうからやってきたり。」
「自然と興味を持ちます。」
「シャベルを持って行ったら。」
「神様の指示通りに掘るのです。」
「シャベルを忘れていったら元も子も無いのです。」
「とにかく限界まで。」
「自分でやってみて。」
「それでも駄目なら相談しましょう。」
「神道についてよく知ることが大事です。」
「正統な説明はありますから。」

るみちゃん。
「神道そのものを学ぶのが必要でしょうか。」
「神知は相談すれば貰えるかもしれません。」
「人間の知恵がすべてを動物的に見ていると言えます。」
「そうであるならば。」
「この世界についても何もわからないと思います。」

めぐちゃん。
「神知を得る。」
「神知への気付きがどうしても必要だと思うわ。」
「人知では理解できないことに限りがありますからね。」
「神秘的なものも容易に理解できるのが神知です。」

るみちゃん。
「日本神学と言って。」
「神主さんや宮司さんもよく語っていらして。」
「参考になるのですが。」
「正統な情報は不足しているのかもしれません。」
「この点は注意しないと。」
「独断に陥ったらいけませんから。」

るみちゃん。
「わたしたちの意見もその中のひとつ。」
「神主さんや宮司さんの意見のひとつとしましょう。」

めぐちゃん。
「神様を自分の親だと思えば良い関係になれますよね。」

るみちゃん。
「それにしてもめぐちゃんかわいい。」
「何かしていい?」

めぐちゃん。
「少し前であれば喜んでお受けいたしました。」

るみちゃん。
「ちょっとふざけてみただけ。」
「女の人って不思議な所があります。」
「未知なる生き物ってことかしら。」
「女はかわいい生き物よね。」
「ひとたび機能すると自分にうっとり。」

めぐちゃん。
「わたしは性別を天に決めてもらってますが。」
「女性であることを気に入りました。」
「自分で好きになれました。」

るみちゃん。
「性別の区別が無い神様のことですよね。」
「おかげで自分にうっとりさせられました。」

めぐちゃん。
「日本神学ですね。」
「気を付けてほしいのは。」
「神道の人は須佐之男命様と同じく荒れて不良になって。」
「乱行して罪を犯す点です。」
「神様は庇ってくれます。」
「酷過ぎると・追放・という処置にしないといけませんが。」
「それでも助けてくれます。」
「見捨てになりません。」
「須佐之男命様は最後には草薙の剣を献上して姉君と和解なされています。」
「宮殿もお建てになられました。」
「結果は良いものであると教えてくれています。」
「神様は寛容です。」
「優しくて信じられないくらい臨機応変です。」
「気持ちが大事ですね。」

るみちゃん。
「そうです。」
「日本神学は多くは語られていないけれど。」
「すごいわ。」
「私としては。」
「青人草は神様の子供だと感じています。」
「神道は神の道。」
「神様と一緒に歩むのですから。」
「わたしたちはまだ高校生なのでしょう。」
「焦らず授業を受けるとしましょう。」

めぐちゃん。
「それが正しい態度だと思います。」
「ちょっと抱きつかないでください。」
「女の子に目覚めたのですか?」
「わたしは理知的ですけれど。」

るみちゃん。
「少しはじゃれ合ってみたいんです。」
「そういうのも女の子でしょう。」

めぐちゃん。
「いいでしょう。」
「付き合ってあげます。」
「わたしも女の子ですから。」

たまにはこんなこともしてみる?

人ってなんだか美しいですよね。

わたしたちは。

まだ高校生として。

自分を見つめてみて。

授業として生を見たほうがいいみたいです。

輪廻転生?

伊邪那岐神と伊邪那美神にお会いできるといいですね。

真面目でひたむきに。

日々勤しむとしましょう。


14


るみちゃんとめぐちゃんと道化とおバカさん。

みんなでカラオケ。

おもに軍歌を歌って楽しんでいます。

るみちゃん。
「尊いものを求めつつ戦争中毒になった。」
「日本帝国は残念でなりません。」

めぐちゃん。
「でもひとつの有り方を示してくれました。」

道化。
「それを讃えたければ靖国神社へ!」

おバカさん。
「歴史的な日本人への敬意は大切よ〜。」

このあと。

大きな自然公園を散歩。

シートを敷いて。

和歌を詠んで楽しんでいます。

俳句も作ってみました。

るみちゃん。
「こういうのは得意よ。」

めぐちゃん。
「いいのが出来るのは稀かな。」

道化。
「頑張ってやるー。」

おバカさん。
「雑巾みたいに絞っても出ないわよ〜。」

このあとはお城巡り。

各地のお城に赴いて。

歴史に触れ合います。

るみちゃん。
「現代も歴史の一幕に過ぎなかったり?」

めぐちゃん。
「二千年後の人々は現代をなんというでしょうか?」

おバカさん。
「大正時代のようだった?とか?」

道化。
「酷評されないよう頑張らないと?ね?」

夕食は。

レストランで。

夜は満月でしたので。

月見をしてみましたよ。

めぐちゃん。
「汎神論。」

るみちゃん。
「そうなると綺麗よね〜。」
「神秘的というか。」
「ロマンチックが現実になったというか。」

道化。
「この世界はそういう不思議に出来ているとか。」

おバカさん。
「科学を過信したもんだから。」
「世界が実は半分以上はファンタジーだという現実も気付けないとか?」

めぐちゃん。
「科学を過信すると唯物論になります。」
「むやみに唯物論という思想に感化されるのはよくないです。」

るみちゃん。
「わたしたちはいつの間にかいろんな思想に犯されてるからね。」

おバカさん。
「学校教育も人間が教えて作ったものでしょ。」

道化。
「完全ではない人間。」
「愚かさが目立つ人間の教育も欠陥があるということかな〜?」

るみちゃん。
「批判不足ってことかしら。」

めぐちゃん。
「正しい教育じゃないと。」
「人間が勝手に解釈しちゃだめ。」
「中立公正なものを信じないと。」

道化。
「もっともよ。」

おバカさん。
「それはいつだって世界の事実よ。」

るみちゃん。
「いいわね〜。」
「雑談してお月見かあ。」

めぐちゃん。
「自然は味方。」

るみちゃん。
「自然とひとつになれるといいかもしれないわね〜。」

おバカさん。
「こんなに美しくていいものだから。」

道化。
「自然なしに人は存在できないのはいつだって真理だからねー。」

みんなで談話。

お月見団子を食べながら。

過ごす夜。

この日は。

風流な趣味を持つ。

清潔な遊びをエンジョイしました☆


15


るみちゃんの家で研究中。

るみちゃん。
「古事記の系統図を見ますと。」
「どうも未婚の女神様が数多くいらっしゃいますよね。」

めぐちゃん。
「それと現実の女性を照らし合わせると。」
「どうも天の助けがないと女性は一人前になれない。」
「という結論に到りました。」

るみちゃん。
「そのとおり!」
「やっと答えに行き着いた。」

めぐちゃん。
「テレビやってるよ。」

日本各地の人気がある巫女さんは。

テレビで活躍中ですね。

神道の啓蒙活動が功を奏す。

宗教に対する正しい考え方が国民に知れ渡りました。

必然的にふたりの人気が出て。

頼られる事が多くなりましたね。

るみちゃん。
「日々精進。」

めぐちゃん。
「確実に伸びていく。」
「もっと成長して。」

るみちゃん。
「いつか立派な大木になれるといいなあ。」

めぐちゃん。
「現代巫女の有り方は古来からの技を引き継ぎ。」
「現代に合わせて特別な役割をする。」

るみちゃん。
「本来巫女はシャーマニズムと言って。」
「神託などが得意でしたので。」
「それぞれ自分の特徴を活かした特別な役割をこなすのが。」
「巫女のあるべき姿。」

めぐちゃん。
「女性しか出来ないアイドルとしてのありかたも。」
「女性しか出来ないことも受け持つ。」

るみちゃん。
「真実の巫女としての有り方があると悟りました。」

めぐちゃん。
「そういうことですよね。」

るみちゃん。
「うん。」
「それにはもっと成長しなきゃ。」
「日々精進!」

めぐちゃん。
「わたしたちの道は到達点かな?」

るみちゃん。
「そうだといいわね。」

めぐちゃん。
「散歩しようよ。」

るみちゃん。
「名案!」
「何を着ていこうかな。」
「思い切ってスカート?」

めぐちゃん。
「なんで女の子はパンツを見られたくないのにスカートはくの?」

るみちゃん。
「平安装束にします。」

ふたり巫女さん。

最近はオフを頂いております。

頑張り過ぎなのが見破られてしまったのですね。

しっかり休憩して。

果たすべき義務をするのも大切です。

この日はふたりで女の子らしい遊びを一日中。

なんだかかわいらしい。

そんな姿が。

お屋敷の一角にて。



16


神社の裏手の山。

誰もいない平日の夕方。

るみちゃんとめぐちゃん。

るみちゃん。
「十束剣を合わせてみよう。」

めぐちゃん。
「霊刀と合わせるのね。」

るみちゃん。
「こういうことをして霊格を得る。」

めぐちゃん。
「かつての先人と同じように。」

剣を少し交えて。

合わせてみました。

かなり切れ味と手応えがあります。

危険にならない程度に。

合わせて終えました。

るみちゃん。
「なんかひとつ何かを超えたわ。」

めぐちゃん。
「こんなことをして。」
「人は一回りランクアップするのかな。」

剣を鞘に納めて。

帰路。

るみちゃん。
「人も空の鳥みたいに具合良くなるかな。」

めぐちゃん。
「人間中心の社会はどうしても人間の愚かな所が目立つよね。」

るみちゃん。
「そうやって間違いを知っておく過程だったりして。」

めぐちゃん。
「本当は道徳にかなっている存在のはず。」

るみちゃん。
「人間中心に考えるからそれを忘れたのかも。」

めぐちゃん。
「かつて神中心の世界で人が神聖を持っていたと。」

るみちゃん。
「そんな気配があるわね。」
「美しき青人草。」
「美しいと伊邪那岐様に言われた人という存在。」
「自ら醜くしてはいけないわ。」
「親不孝者!!」

めぐちゃん。
「それらを忘れて。」
「穢して冒涜して。」
「ついには人を忘れる。」

るみちゃん。
「人はいまこそ古来を思い出し。」
「原点回帰。」
「なんてことかしら?」

手をふたりで合わせて。

別れました。

帰宅。

おバカさんと道化が訪問。

道化。
「ふたりでいいことしてたの?」

るみちゃん。
「猥談でもしようと言うのですか?」

おバカさん。
「まさか。」
「情痴に溺れるなんて。」
「武士は慎んでいたけれど。」
「匹夫は制御できなかったりして。」

るみちゃん。
「人は学ぶことが大切。」
「道徳水準がまだ足りないのかも。」

道化。
「なんか律法裁判所とか律法刑務所とか。」
「律法が法律に組み込まれるって。」
「神学者と神父さんと牧師さんのオールスターで。」

おバカさん。
「一応記者だから。」
「キリスト教会が活躍しているよ。」
「それをこっそり教えてあげる。」

るみちゃん。
「ありがとね。」
「うれしいわ。」

しばらく雑談して。

道化とおバカさんが帰りました。

神棚にお供えしていた。

和菓子が多少劣化していたので。

お下げを頂きました。

新しい和菓子に交換。

次の日。

めぐちゃん。
「るみちゃんって女性らしさがあるかも?」

るみちゃん。
「めぐちゃんは不思議な女の子よ。」

めぐちゃん。
「女性らしさってどうやって培われるのかな。」

るみちゃん。
「女性は女神様を見習うべきよ。」
「特に天照大御神様と豊受大神様を敬神しないと。」
「主宰の神様でしょ?」
「女性はお手本として敬うべきよ。」

めぐちゃん。
「そうした心構えがやがて女性らしさに繋がるのかな。」

るみちゃん。
「女性は特殊能力に長けている。」
「それで勝負ができる。」

めぐちゃん。
「特殊技能は女性の基本だよね。」

るみちゃん。
「思うのだけれど。」
「ひとむかし前まで。」
「人は男尊女卑の悪風を持っていました。」
「なんで男尊女卑なんてあったのでしょうね。」

めぐちゃん。
「それは蒙昧だよ。」
「男尊女卑は蒙昧の象徴。」

るみちゃん。
「それは言えるわね。」
「女性に対して知識が浅いし。」
「女性に対して道理にも暗い。」
「さすが。」

めぐちゃん。
「女性も本来の有り方になっていくんだよ。」
「女神様と共に女性は女性に気付く。」

るみちゃん。
「つまりは前人未踏の領域よ。」
「女性とは何か。」
「容易に見つかったわね。」

ふたりで。

ちょっと見違えた雰囲気で。

おしゃべりしながら。

いつもの奉仕へ。

女性らしさの答えが見つかったふたりは。

きっと女性のあるべき姿を探求できるでしょう。

ふたりの巫女さん。

人も進歩するものです。

今日も神宮は晴天。

参拝客の足並みは揃って。

巫女さんが出迎えます☆


17


神主さんに日頃の活躍を褒められました。

神職。
「とても見事な働きです。」
「神様もお喜びになられるはず。」
「祝福されし巫女さん。」
「これからもお願いしますね。」

るみちゃん。
「私は奉仕のために存在しています。」
「なぜわたしに天の助けがあったのか。」
「それは永遠を与えるため。」
「生粋の巫女として。」
「役目を全うするつもりです。」

めぐちゃん。
「わたしたちは人々のサポート役。」
「それに対して幸福を感じますし。」
「自分のあるべき姿を直に感じます。」
「人はそんな感覚を覚えるときが真理に近いのでしょうか。」

神職。
「人の理解は限界があるのかもしれません。」
「おふたりとも。」
「これからもよろしくお願いします。」

社殿で。

巫女長。
「あなた達はもっと上の役職が適切だと思うわ。」

るみちゃん。
「そんな。」
「これは天から与えられしもの。」

めぐちゃん。
「かえって神様に失礼では?」

巫女長。
「これは失言だったかな。」
「なんかわたしって勝手な考え方してるかも。」

めぐちゃん。
「人間中心に物事を考えるのはよくないです。」

るみちゃん。
「やはり神中心に物事を行い、考え。」
「存在は成り立つ。」
「こうした結論に至っています。」

巫女長。
「さすが名実通りね。」
「みんな適切な役割があるから。」
「失言だったわね〜。」

巫女長さん退場。

おバカさんと道化が参拝に来られました。

道化。
「人生について考えてみる。」

おバカさん。
「かえって無駄に難しくなりました。」

るみちゃん。
「人生や世界についてなんとなく把握できればいいのよ?」

めぐちゃん。
「よく見極めてみましょう。」
「すべてはそういうことです。」

おバカさん。
「なんとなく?そのとおりだと思ったわ。」

道化。
「難しくも簡単というよりありのまま?」

めぐちゃん。
「なんとなくこうかな?というのが神道にとって大切な知恵。」

るみちゃん。
「むしろ哲学的な答えは不要よ。」
「すべてなんとなく把握できればいいの。」
「これらがすべての答えよ。」

おバカさん。
「そうなんだー。」

道化。
「難しく考えるとむしろ真理から外れていくのね。」

めぐちゃん。
「神化・教化されると不思議な知恵が生じます。」
「こうなると不可説です。」
「それも道標にしてくださいね。」

おバカさん。
「了解〜♪」
「そんな言葉をかけられるとわかったわ。」
「真実の幸福って悟った先に待っているのね。」

るみちゃん。
「人間中心に考えると迷子になるでしょう。」
「神様を中心に考えてみましょう。」


道化。
「確かに迷子になるわ。」
「神様を中心に考えるとなんかよくわかりそう。」

めぐちゃん。
「そんなところですよ。」
「わたしたちのノート。」
「新刊作りました。」
「またコピーして渡しますね。」

道化。
「それ出版しない?」

おバカさん。
「貴重な情報だわ。」
「出版も考えておいてね。」
「それじゃあまた。」

最近。

巫女さんファンクラブが発足。

日本各地の巫女さんは人々にとても好かれています。

この日。

国家議員がふたりを訪ねてきました。

巫女は本来政治的な分野は得意です。

政治家は満足そうに去っていきました。

神宮は今日も聖なる氣で満ちて。

参拝者を歓迎されし。

活気に満ちています。

神中心に物事を考える。

そんな時代が来るかもしれませんね。

ふたりの巫女さん。

今日も人々を出迎えます☆



18


るみちゃん。

今日はオフを貰って。

本屋に居ます。

いっぱい並んでいる。

自販機でお買い物。

小さな女の子が居て。

物欲しそうに自販機のボタンを押して。

イタズラしております。

るみちゃんがお金を入れたのに気付かず。

ボタンを押してしまいました。

穂乃果(ほのか)ちゃん。
「あっ。」

るみちゃん。
「とっておきなさい。」

ジュースを渡す。

すぐに少女の母親が駆け付ける。

少女の母親。
「ごめんなさい。」

るみちゃん。
「なんの話ですか?」

るみちゃん。

さっさと退場してしまいました。

巫女は神社のアイドルとしての意味合いが強まり。

巫女さんかわいい!がブームになりましたね。

そこで。

神社の家から。

幼い少女が駆り出されました。

めぐちゃん。
「ようこそ。」

穂乃果ちゃん
「よろしくです。」

るみちゃん。
「お久しぶり。」

穂乃果ちゃん
「え。」

るみちゃん。
「ひと通り教えてあげます。」
「ついてきてね。」

穂乃果という女の子。

6歳。

神社で崇敬者を歓迎する役目を与えられ。

ちょこまかと動き回ります。

あんまりかわいいので。

そのうちテレビが来てしまいました。

とある日。

穂乃果ちゃん
「ねえねえ。」
「女の子ってどうしたらいいの?」

るみちゃん。
「それを探求して答えを出した女の人が。」
「一人前になれるのよ。」

めぐちゃん。
「それ以前に女性としての基本が出来てないとだめだよ。」

穂乃果ちゃん
「うん。」
「わかった。」

新加入の幼い巫女さん。

毎日一生懸命に人々を出迎えます。

それに影響されてか。

世の中の女性も活躍をするようになりました。

世の中も過渡期なんでしょうか。

かわいい雰囲気漂う神宮になりました♪


19


人の世の低迷が解き放たれ。

発展が再開されています。

旗日。

今日の神宮はもの静か。

ちょこまかと動き回る穂乃果ちゃん。

休憩所。

穂乃果ちゃん。
「なんでみんな善悪がわからないの?」

めぐちゃん。
「正しい善悪。」
「本当の善悪。」
「善悪は難しいからかな?」

穂乃果ちゃん。
「善悪ってきほんでしょ?」
「きほんって大事なんだね。」

るみちゃん。
「神道の基本は神様から教わる。」
「必然的に知る。」
「人もきちんとしないと恥かいちゃうよ。」

穂乃果ちゃん。
「神様が見えないの。」
「見えるけれど見えないの。」

めぐちゃん。
「神様は心の目で見るの。」
「そうすれば見えますから。」

るみちゃん。
「認識では知ることができないかもしれないけれど。」
「頑張って。」

穂乃果ちゃん。
「神様好き。」

るみちゃん。
「神様についてよく知ることは大切。」
「信仰心が強いのね。」
「こういうのは人知では理解ができないから。」

穂乃果ちゃん。
「すべてを教えて。」

めぐちゃん。
「それは個人的に無理です。」

るみちゃん。
「個人の限界かな。」
「これ以上は個人で学んでいくものみたいね。」

穂乃果ちゃん。
「女の子を教えて。」

るみちゃん。
「女性の基本は大切よ?」

めぐちゃん。
「選択の自由は動作不良。」
「なんで?自由の意味を知らないから?かな。」
「良い自由と悪い自由がありますけれど。」

おバカさんと道化が来訪。

おバカさん。
「あらーなにこの娘かわいいわ。」

道化。
「いつの間に子供を設けたのよ!!」

るみちゃん。
「そんな冗談はやめてー!!」

穂乃果ちゃん。
「まずは人の基本をおさらいしないと駄目なのかな。」

おバカさん。
「ませてるわね。」
「おさらいしてから応用に入るとか?まだ初期の段階?そんな。」

穂乃果ちゃん。
「ほのかわかった。」
「先人の習い事をしてから大人になろうと思います。」

めぐちゃん。
「古来からの正しい教えがありますから。」
「正解ですよ。」

穂乃果ちゃん。
「人が自分勝手に解釈したものは信じたくないです。」

めぐちゃん。
「参考にしてくださいね。」

おバカさん。
「言葉の力って凄いわね。」
「正しく上手に扱えるだけで全く話が違う。」

めぐちゃん。
「言霊。」
「言葉は霊妙なものですからね。」

道化。
「言霊の神様のもとに教わりに行かなくちゃ。」

おバカさん。
「言葉は大切なものだからね。」

近くで見ていた巫女長さん。

巫女長。
「めぐちゃんより素質が高い?まさかそんな。」

駆け寄ってくる穂乃果ちゃん。

穂乃果ちゃん。
「いろいろ知りたいです。」

巫女長。
「これからいろいろ分かっていくはずよ。」
「だって、これでも道半ばだから。」

穂乃果ちゃん。
「ほのかがんばるです。」

るみちゃん。
「まずはお茶を飲んでから。」
「心に余裕を持ってね。」

穂乃果ちゃん。
「もっともな意見です。」

新聞の記者がるみちゃんとめぐちゃんのもとに訪問しました。

意見交換や記事の取材でしたね。

一目置かれているのでしょう。

人の世もようやく。

前に進めそうです。

人そのものも変化していく時節。

人も過渡期なんでしょうね。

神宮は今日も。

人々をもてなし。

神様と人とを繋げます。

綺麗な青空は人を祝福しているかのように。

広々と天からの恵みを。

照らしています・・・。


20


めぐちゃん。

ゲームセンターに行ってみました。

どんな所か世間を知ろうと。

少し遊んでみます。

俗な所かもしれませんが。

彼らにとっては楽園だと分かりました。

適当に遊んで引き上げようとします。

めぐちゃん。
「わたしの来るところではありませんね。」
「ゲームは快楽に通じているのかもしれません。」
「快楽は中毒を引き起こします。」
「いまだに科学を正しく使えない人々には。」
「少し残念に思っていますが・・・。」

考え事をしながら。

ふと。

男の子がレースゲームをやりたそうに。

もがいていました。

お金を貰えなかったので。

人が来るまで雰囲気を楽しもうとしているみたいです。

めぐちゃんは近づいて。

めぐちゃん。
「止まって。」
「そのまま動かないでください。」

200円を目の前に置いて。

100円を挿入。

めぐちゃん。
「天からの恵みと思いなさい。」
「子供には夢が必要ですし。」
「大人というものはこういうものですよ。」

男の子は茫然としていたが。

めぐちゃんが去っていくのを見て。

レースゲームを開始した。

男の子の母親が気付いたが。

なんでお金もなしにゲームをやれているのかわからなかった。

強制的にゲームを楽しんだ男の子は事の経緯を述べた。

男の子の母親は常識で推し量れないので。

混乱してしまった。

めぐちゃん。
「良識を持たざるは常識を語れず。」
「人の決まりで常識を決めるべからず。」
「それは愚直。」
「愚直な常識は常識とは言えない。」
「それは頭が悪いから。」
「物事の理を判断し、処理する心の働き。」
「知恵は大事。」

考え事をしながら。

ショッピングモールで。

お店を巡って。

近くを通りかかった。

おバカさんと道化と合流。

そのうちるみちゃんも来ました。

穂乃果ちゃんも連れています。

SNSとか。

ラインで居場所を伝えたら。

お昼ごはんを一緒にと。

お誘いがあったからです。

たまには女の子も遊びます。

この世は動物的な人間の知恵。

動物みたいな人知で推し量れないと。

結論に至りました。

女性たちのひとときは。

こうして流れて。

尊いものへと。

向かっていくのです・・・。


21


お昼寝が恋しくなるお昼頃。

来訪したおバカさんが。

めぐちゃんに絡む。

おバカさん。
「男性アイドルとか本当は好きじゃないの?」

めぐちゃん。
「わたしは忠臣蔵をよく観ました。」

おバカさん。
「ストームイーグリードとかは?」

めぐちゃん。
「ランスロットやアーサーペンドラゴンには興味があります。」

おバカさん。
「本当は恋とかしたくない?」

めぐちゃん。
「わたしの理性は盲目になりません。」
「男性に仕える理由も意味もありません。」

おバカさん。
「なるほどー。」
「こんな人もいるのね。」
「個性かあ。」

るみちゃん。
「あんまり絡んであげないで。」

おバカさん。
「好奇心がありすぎたわ。」
「ちょっと反省かな。」

るみちゃん。
「そんなあなたには現代訳・万葉集を差し上げます。」
「おふたりに。」
「この前のお礼です。」
「めぐちゃんと考えました。」
「二冊。」

おバカさん。
「やった!ありがと!」

道化。
「そこで抱きつけー!!」
「そんなあなたが好きだから!って!」
「さては女の子が好きなんでしょ?」
「隠さなくていいのよ。」
「私がお相手してあげる。」

るみちゃん。
「また今度珈琲店に行きましょ。」

道化。
「そのままお持ち帰りとか。」

るみちゃん。
「やだ。」
「冗談ばっかり。」

おバカさん。
「突然ステキな男の人が現れたら。」
「うっかり見惚れない?」

るみちゃん。
「なんで?」

道化。
「イケメンとか好きじゃないの?」

るみちゃん。
「伊達政宗公は好きですね。」
「伊達男じゃないですか。」
「あんないい感じの男性は中々いません。」
「織田信長公もかっこいいですよね。」
「鍛え抜いた実力で全国の大名をなぎ倒していく。」
「美しい。」

道化。
「ああそっちでしたか・・・。」

おバカさん。
「求婚されたらどうするの?」
「好きだー!ってな感じで。」

るみちゃん。
「体良く返してあげましょうぞ。」
「神に仕えて夫に仕える事はできません。」

おバカさん。
「いままでの女性とは異なるってわけかなあ・・。」

道化。
「斬新?」

めぐちゃん。
「女性も進化するのかもしれません。」
「女性にもいろんな人が居る。」
「こうである!なんて固定概念は愚直なんです。」
「柔軟に考えてください。」
「人について何も知らないじゃないですか。」

穂乃果ちゃんが横からひとこと。

穂乃果ちゃん。
「ねえねえ。」
「女の人って結婚する義務なんてあるの?」

おバカさん。
「どうやら選択の自由で決めなきゃいけないみたいよ。」
「結婚しなければいけないルールなんて死文です。」

道化。
「結婚を義務付けたら。」
「人権が崩壊しますからねえ。」

おバカさん。
「そんな悪人になったら。」
「悪いものしか受け取れないわよ。」
「そういえば悪者って良いものはひとつも貰えないわね。」

めぐちゃん。
「悪というのは存在的な異常です。」
「獣になる現象です。」
「人の形をしていません。」

るみちゃん。
「特に理由もなく悪いものを受ける人も居るみたいだけど。」
「こうなると。」
「何が被害者でどっちが加害者か分からなくなるとか。」
「人の判断って不完全ですね。」

めぐちゃん。
「確かに宗教的にはそうかもしれません。」
「でもわたしたちは理にかなった考え方をしましょう。」
「愚かな解釈だけは用心しないといけませんから。」

おバカさん。
「有神論の人に悪人は居ないわ。」
「これだけはわかるわよ。」

道化。
「悪?罪と言えば。」
「穢れたことを教えられたわ。」
「墓参りなんて気持ちが悪い。」

るみちゃん。
「日本書紀にて。」
「天つ神・アジスキタカヒコ様は死者は穢れのある存在であると。」
「教えてくれました。」

めぐちゃん。
「祖霊信仰は本当は神道としては穢れる行為なんです。」
「人はなぜわからないのでしょう。」

おバカさん。
「きちんと教わってないからに決まってるわよ。」
「無知なひとたち。」
「ククリヒメ様を頼らないと。」

道化。
「というわけで罪について知るため。」
「罪と穢れを神様に祓い清めて貰いに来ました。」

おバカさん。
「悪の報いは罪であり。」
「罪の報いは死であるから。」
「罪を放置すると危険だから。」
「ちょっと堪忍ってことで。」

るみちゃん。
「真摯ですね。」
「どうぞあちらに。」
「この人に加護がありますように。」

最近。

神職の方達が教科書を作ったので。

だいぶ簡単になりました。

人の世の進化は止められません。

万物流転。

今日も各所の神社は。

参拝客で。

賑わっています。

それは優しいひととき。


22


幼い巫女さんが各地で増えました。

15歳のアイドル巫女さんがデビューするほど。

人々が神々の存在を把握できるようになったので。

人々に余裕が出来ましたね。

世の中も発展を開始。

人々の暮らしもすっかり良くなったので。

プラスアルファを追及するようになりました。

穂乃果ちゃん。
「作法はきちんと教わってください。」
「初心者の人は知らされます。」

崇敬者さんが倍増しておりますよ。

神宮の一角にて。

めぐちゃん。
「パンとサーカスとか言いました。」
「これだとパンで満たされ。」
「サーカスで充実するのでしょうか。」

るみちゃん。
「人は何かの統治があったほうがいいのよ。」
「それでやっと人らしくなるのがこの世の理。」

めぐちゃん。
「愚かに振る舞う自由や迷子になる自由も。」
「悪い自由を失うからですね。」

るみちゃん。
「そのとおり!」

穂乃果ちゃん。
「なんのおはなしですか?」

るみちゃん。
「必ず分かるようになる。」
「神様はついていけない人をついていけるように取り計らってくれるから。」

めぐちゃん。
「神様は裏切りませんよ。」
「人が裏切るのです。」

穂乃果ちゃん。
「なんとなく分かったのです。」

幼い巫女の穂乃果ちゃん。

巫女長さんに預けられました。

錬度が低いので。

基本を徹底するように。

再度教えなおすようです。

めぐちゃん。
「基本なしに物は語れません。」
「すべての土台を意味しますから。」

るみちゃん。
「わたしたちは社会や組織・会社には仕えていない。」

めぐちゃん。
「悪平等は人間のルールです。」
「残念ながらそのルールは死文なのですが。」

巫女長。
「神化・教化されるといろんな事に気が付く。」
「人間は不自然な事を考え。」
「行動していた。」
「こんな見解もできますよ。」

るみちゃん。
「神道とは神の道ですよね。」

巫女長。
「神様と共に歩むのが神道の本質。」

めぐちゃん。
「基本的なことでもありますよね。」

巫女長。
「お伊勢参りと思ったら。」
「わかるかもしれないわ。」

めぐちゃん。
「これは良い旅です。」

るみちゃん。
「ゴールは見えない。」
「不可知。」
「でも歩んでいきます。」
「神様と一緒に。」

巫女長。
「よきなり。」
「あなた達は予想以上よ。」

退場。

るみちゃんとめぐちゃん。

帰宅。

巫女長。
「あんな霊知を持つ女の人はじめて見た。」
「ひとつの可能性を見たわ。」
「結論としては。」
「女の人の真の姿のひとつを見られた。」
「これは報告しておかなきゃ。」

巫女長さん退場。

不思議な風が流れ。

夕日が美しい。

静かな神宮は。

夜という神様の時間となり。

神聖な氣と共に朝を迎えます。

人は神妙な生き物ですね。

朝日が照らして。

人々がまた行き交います。

わからなければそれでいいのです。

ただ。

光景だけがそこに広がる。

神宮です。


23


いつもの神宮。

崇敬者その壱。
「神様とどう接すればいいのですか?」

るみちゃん。
「そのうち神様と和解できますから。」
「心配なさらないでください。」

崇敬者その弐。
「しあわせとはどうすればいいのですか?」

めぐちゃん。
「蛭子様を頼ってくださいね。」

崇敬者その参。
「もっといろいろ知りたいのです。」

るみちゃん。
「あなたの信仰心がすべてを教えてくれるでしょう。」
「宗教的な能力もそのうち貰えるかもしれません。」
「畏敬は大事。」
「敬神がすべてをもたらします。」

いつもの仕事が充実しています。

この光景も岩のように永くあればいいですね。

さて。

めぐちゃんは。

キャラクターグッズをたくさん買って。

凄いことになっているそうです。

マニアですね。

るみちゃんはいつも和歌を作って楽しんでいます。

和風な遊びが大好きです。

おバカさんと道化は連携して。

大手の部長になれました。

おバカさんは。

馬鹿みたいに簡単に考えるので。

シンプル・イザ・ベストなのです。

道化は阿呆になることによって。

具合良く事を成せるようになったので。

定着した呼び名です。

行く先は分からないけれど。

進展あるのみ。

前に進むのみです。

いつもの神宮。

巫女長さんは忠実に義務をこなし。

穂乃果ちゃんも後に続きます。

何気ないけれど。

大切で尊い。

この景色の中に。

ひとりの巫女として。

ここにありき人の世よ。

わたしを誘い。

連れて至福の時よ。

岩ともなりて。

永遠となれ。

わたしの存在そのものを。

風が吹き抜けて。

髪が揺れます。

綺麗な太陽の元に。

日々勤しみます・・・。


24


るみちゃんの家。

明け方に来訪するめぐちゃん。

ふたりでちょっと会議。

るみちゃん。
「これを発掘しました。」
「先人は最強です。」

めぐちゃん。
「見せて。」

るみちゃん。
「伊達政宗公の遺訓。」

仁に過ぐれば弱くなる。

義に過ぐれば固くなる。

礼に過ぐればへつらいとなる。

智に過ぐれば嘘をつく。

信に過ぐれば損をする。

気長く心穏やかにして、万に倹約を用いて金銭を備うべし。

倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり。

この世に客に来たと思えば何の苦もなし。

朝夕の食事うまからずともほめて食うべし。

元来客の身なれば好き嫌いは申されまじ。

今日の行をおくり、子孫兄弟によく挨拶をして、娑婆のお暇申すがよし。

めぐちゃん。
「子孫兄弟は神道では骨肉の争いが通常ですので。」
「避けたほうがいいと思います。」

るみちゃん。
「有神論者ならば無益な戦いはしない筈です。」

めぐちゃん。
「すべて有益とは限らない。」
「無益な事をするひとは誰ですか?

るみちゃん。
「老人の暇が出来れば成功なのかな。」

めぐちゃん。
「いいんじゃないですか。」
「あと強さに過ぎると無謀になります。」

るみちゃん。
「当時の時代背景だと力を批判すれば即倒されますから。」
「言えなかったのです。」
「優しさに過ぎると弱くなります。」
「礼儀も過ぎれば媚びているだけ。」
「なるほど的確。」
「経験主義なんかじゃなくて。」
「武士道精神から出ている言葉。」
「徳川家康公の遺訓も見ないと。」
「天下人だから見えたもの。」

めぐちゃん。
「歴史的人物から習うのも大切です。」
「もうお手本と教科書ですよ。」
「でも私はこう言います。」
「神様に教わったほうがいいのです。」
「いろいろ必要な事を教えてください。」
「こうお願いしてはどうでしょう。」
「それで日常生活ですべてを学んでいきます。」
「神様の霊力と巡り合わせによって。」

るみちゃん。
「西洋だと無神論のほうがおかしいと言われ警戒されます。」
「日本は神の国ですから。」
「西洋のように宗教が社会の一部になっていないと合理的ではありませんよね。」

めぐちゃん。
「それをいま目指しているの。」
「私達が活躍すれば簡単。」

るみちゃん。
「うん。」
「あと一歩。」

今日は一緒に出勤。

いつもより早く。

菅原道真公の霊力が働いて執筆された著書は。

後に神学上の有益な教本になりました。

政治と軍事が分離されていない時代において。

武士が必然的に自然発生しており。

高度な道徳と訓戒を授かっています。

民主主義になって人々は弱体化するでしょうか。

それとも悟りにて飛躍するでしょうか。

あるいは神権政治になるでしょうか。

総理は天神地祇を祀っている事を公言しました。

宗教教育も開始。

世の移り変わり。

ふたりの巫女さんも。

それに加わって。

大活躍を続けています。


25


執務室。

巫女長。
「あなた基本に忠実ね。」

るみちゃん。
「最初に訓練を受けた時は爽やかな気分でした。」
「むかし格闘技をやっていましたので。」
「体の動きについてはよく知っていて。」
「舞を踊るのも簡単です。」

巫女長。
「言葉遣いが独特のような?」

るみちゃん。
「言葉遣いはその人の特徴を活かしながら。」
「綺麗に、上品に、そう教えられました。」
「雅言であればいいと。」

巫女長。
「誰もが通る道をタクシーで通過したのね。」

るみちゃん。
「叛意は捨てました。」

巫女長。
「よく洗練されていくのかしら?」

るみちゃん。
「神の道の到達点は。」
「人の本質、古来からの人の真実の有り方を身に着けること。」
「これって日本人の基本でもありますよね。」

巫女長。
「神々を模範とする。」
「到達点は神と人との繋がりの構築。」
「これはひとつの到達点。」
「確かにそう言えるわね。」

るみちゃん。
「ひとつの到達点。」
「まだ続いていくんです。」

巫女長。
「神道の基本ができたのかしら。」
「いい傾向よ。」
「上の人たちは巫覡という役職を設けて。」
「幅広く活躍して欲しいと練っているそうよ。」
「もしそうなったら。」
「あなたは真っ先に抜擢されるわね。」

るみちゃん。
「神様にお仕えしている自覚と関係そのものが大切です。」

巫女長。
「人はまだまだ続いていく。」
「神様の元へ帰るのが人の復帰。」

るみちゃん。
「日本は古来からそうなんです。」
「人間中心の世になりましたが。」
「いずれ自分たちではなんとかならない。」
「神様なしで世界は語れない。」
「そう言い出すはずです。」

巫女長。
「いい見解ね。」
「あなたたちの見解は的を得ていると思うわ。」

るみちゃん。
「何かわたしに重要な用事でも?」

巫女長。
「興味本位よ。」
「わたしのかわいい後輩♪」

執務室を出ました。

めぐちゃんは大忙しです。

参拝者の案内や。

神職の補助まで。

毎日。

神社が企画したイベントがあって。

人々に親しんでもらおうと。

神楽や歌の披露。

和歌などの制作。

相談から日本神学の研究まで。

販売所では御祭神の神話を書いた小さな雑誌が置いてあって。

無料配布されていたりも。

たまに甘酒を配ったりもしています。

最近は各所の神社に政治家や学者が来訪して。

いろいろ助言を貰ったりして。

神社も人々と密接に結びついたのですね。

多数の崇敬者で賑わう境内。

るみちゃんも奉仕に戻り。

神聖な氣が強まる天皇誕生日。

神代から続く天皇陛下。

地上に住まう神々。

神々が人に主権を渡された日から。

象徴として存在し。

人にあらゆる神意を悟らせてくれる存在。

天皇を神々の代理として敬いつつ。

境内は祝福ムードでいっぱいです。

神道も進捗あるかな。

ふたりの巫女さんによって。

ひとつの可能性が示されたのでした。


26


るみちゃん。

習字の先生に教えてもらって。

御朱印の書き方を鍛えています。

るみちゃんは最近。

占いを始めて。

いろんな人を鑑定していますね。

いつの日か。

るみちゃんは人々の相談に乗るようになりました。

全国でも同じようなタイプの巫女さんはたくさん居ます。

でもるみちゃんは。

格言のような発言をするようになっていますので。

少し格が違う巫女さんが居ると。

評判を呼んでいます。

るみちゃん。
「現代の巫女って。」
「より奉仕に特化するものじゃないの?」

めぐちゃん。
「神職の補助だけで済んだら。」
「旧来の巫女を否定することになっちゃうよ。」

ふたりで議論しています。

ある日。

母親に呼び出されました。

母親。
「やはり十束剣を授けたのは正解でしたね。」

るみちゃん。
「母上の読みは正しかったのですね。」

母親。
「これからも立派に勤め上げなさい。」

るみちゃん。
「解りました。」
「誠心誠意勤めさせて頂きます。」

母親についに認められました。

伝説の巫女であった母親に認められたことは大きいのです。

これからの道のりはわからない。

でも誠実に歩んでいこうと誓いました。

次の日。

るみちゃん。
「人生ってなんでしょう?」

めぐちゃん。
「人生に何の意味があるとか。」
「教えてもらえないから。」
「一生懸命に勤め上げたほうがいいと思うよ。」

るみちゃん。
「同感だわ。」
「たぶん人生の意味って見つけていくものだと思う。」
「そうやって青人草としての有り方が築かれていく。」

道化。
「あらーいいこと言うわね。」
「私にとって人生は喜劇よ。」

おバカさん。
「人生は恋よ。」

るみちゃん。
「わたしは一生懸命に生きるわ。」
「人生の真理ってそういうところにあるんじゃない?」

めぐちゃん。
「そうかもしれないですね。」

るみちゃんとめぐちゃん。

手を繋ぎます。

巫女さんたちは。

それぞれの道を模索しながら。


人生を歩んでいくのでした。

ここに巫女ありき。

巫女らしさを求め。

神様と一緒に歩む女性たち。

尊い生き方がここにあり。

すべての真理は。

こうした姿の中に映し出され。

母親に認められた次は。

どうしていこうかと。

模索へと誘われ。

いくる日の永久(とこしへ)へと。


27


星々が少し覗かせて。

綺麗な夜空。

夜に出歩いて。

治安は良いので。

9時までには帰宅したいと思っております。

自警団が発展して。

民間警備員となり。

治安維持に貢献していますので。

こんなふうに散歩できるのでしょう。

満月が美しくて。

夜の世界は幻想的。

いいえ。

正当防衛の術は心得ています。

なので。

それ故に出来る遊びです。

河原と森林。

自然公園にて。

るみちゃん。
「美しい夜の世界。」
「でも自由を放棄して良かった。」
「おかげで道を見つけた。」

めぐちゃん。
「鳥のようにバサバサと。」
「いつまで飛び回れば良かったのでしょう。」
「糧も巣も無い迷い鳩。」

るみちゃん。
「私は鳥のように自由になりたいと思い。」
「とうとう申し出た。」
「そして鳥のようになった。」
「今度は自由の度が過ぎて。」
「彷徨う身となった。」
「どこへ行ったらいいのやら。」
「永延と彷徨い続けたので。」
「結局自分で戻ってきて。」
「今に至ります。」

めぐちゃん。
「わたしも自由を貰って。」
「今度は後悔して還った身です。」
「自由で得たものは。」
「この地を彷徨うだけの酷い有様でした。」
「それで元の場所に還ったのです。」

るみちゃん。
「それで与えられたものもある。」

めぐちゃん。
「特に知恵はたくさん貰っています。」
「日本は神の国ですから。」
「神様なしに物を語るのは明らかな間違いです。」

るみちゃん。
「最近の発見はこのメモに。」

めぐちゃん。
「成長を続ける以上。」
「書き切れないノートの山もあるのです。」

るみちゃん。
「人間は誰でも限界状況の中で生きていかなければなりません。」
「限界状況とは?」
「死や苦悩から争いや罪責に至るまで。」
「いつかは死にます。」
「死の力は絶対的です。」
「人生に苦悩はつきものです。」
「争いもあります。」
「なぜか争いは必然的に発生するもの。」
「罪責は知らずに犯して穢れ逝き。」
「遂には自らの支配者となります。」

めぐちゃん。
「確かに人は限界状況を避けることができません。」
「自由と称して解放など無理です。」
「でもこれが哲学的思惟を目覚めさせる契機となり。」
「絶望の中で自己を超えるものに感付く。」
「包まれて支えられている。」

るみちゃん。
「すなわち超越者。」
「世界全体が超越者を指し示す暗号となる。」
「超越者が暗号を送ってくるから。」
「私達は限界状況にぶつかりながら。」
「それを解読していくことになる。」

めぐちゃん。
「哲学的に神様を説明するとこんな感じ。」

るみちゃん。
「本当に限界状況は避けられない。」
「わたしだって。」
「本当はあるんだもの。」

めぐちゃん。
「自由なんて言い訳にしかならない。」
「どんづまりになってはじめて神様が理解できるようになる。」

るみちゃん。
「ドイツ。」
「ヤスパース。」
「実存主義。」
「限界状況・超越者。」
「著書・理性と実存。」
「1883〜1969。」
「人間とは何だろう?」
「存在そのものへと探究を深めて。」
「最後に超越者に辿り着く。」
「宗教的にではなく。」
「哲学から神様について説明したひと。」

めぐちゃん。
「キルケゴールとサルトルも仲間で実存主義でした。」
「こんな明確な説明は素晴らしいです。」
「頭のいい人しか理解できない世界ですね。」

るみちゃん。
「先人最強説?」
「先人の英知は究極です。」

めぐちゃん。
「私達の研究は傾向文学として書き記しましょう。」
「誰かの役に立つかもしれない。」

るみちゃん。
「賛成です。」
「怪しい影がありますが。」
「夜はいつもこんなんです。」

めぐちゃん。
「警戒は怠らないで。」

るみちゃん。
「気配はありません。」

めぐちゃん。
「不意討ちは無さそうだね。」

るみちゃん。
「戦闘力は目に見えて分かるもの。」

めぐちゃん。
「何か来たら倒そう。」

るみちゃん。
「それ以前に夜の風景を楽しみましょ。」

夜の景色を楽しんで。

警戒しつつ。

9時になる前に帰宅。

今日だけやってみた。

チャレンジでしたが、

不審者が出るといけません。

でも。

夜の散歩というチャレンジは成功でした。

無謀では無かったのですが。

一歩前進。

女性も勇気があれば夜の散歩も普通にできるのだと。

女性をまた知りました。


28


日光東照宮。

るみちゃん。

「門をくぐり終わる処。」
北側(背面)の西から二本目の柱だけ一本が逆さに成っています。」

「満つれば欠ける」の諺により不完全な柱を加えて魔除けにしたのではと言われています。

めぐちゃん。
「魔よけの逆柱」と呼ばれて。」
「陽明門は未だ完成されていません。」



28


夢を見ました。

女神様?が目の前に。

めぐちゃんもいます?

わたしは言いました。

るみちゃん。
「大御宝の為に私はいるの。」
「自分で選んだのよ。」

めぐちゃん。
「私も大御宝の為に存在しているの。」
「私には天から与えられた褒美と恵みがあるから。」
「それで・・・。」

女神様?がわたしに何かを託しました。

天命でしょうか。

信頼できる家臣として。

巫女としての有り方が確立したのでしょうか。

めぐちゃんも受け取っていました。

不思議な夢心地の中。

神様を夢の中で目撃し。

新しい人の境地へと。

旅に出ます。

目が覚めたら。

めぐちゃんも同じ夢を見ていました。

わたしたちはまだこれからです。

「巫女とは何か?」という「問い」に対して真摯に向き合った。

女性ふたりの修行時代。

神の道は到達点だから。

神に仕える者として。

これからも。

これからも・・・。

END