


1
やがて、いつか、きっと、ひょっとしたら。
我々には人生など存在しない。
なぜなら人生そのものがジョークだから。
小山の上にある。
大きな家にて。
娘が、就職前に。
世間を見物したいと。
あまりにも嘆願する上に。
娘の力をこれ以上、押さえつけられないので。
身内の護衛をつけて、自由に出入りさせることにした。
こうして行動の自由を得た。
流星。
「あなたは、すべてに意味がないといけないのか?」
透葉。
「何か意味があると期待する方が間違っていると思われます。」
深社。
「そもそも、個人の決定を否定することに意味ってあるんですか?」
父親。
「考えることが面倒になったら、その時点で明らかになっていることが。」
「結論なのである。」
母親。
「人は指示通りには動きますが、思惑通りには動きません。」
流星。
「所で、女性はどうしても結婚するものでしょうか?」
透葉。
「なぜ結婚ですか?結婚以後は?」
深社。
「本当ですね、結婚生活は寿命付近まで続くのですし。」
流星。
「結婚?それは何ですか?」
透葉。
「昔から行われている馬鹿の営みです。」
流星。
「昔の人は馬鹿だったんですね。」
深社。
「恋という洗脳みたいなものを受け。」
「快楽と、資金と、新しい世話係を得て、召使になる。」
流星。
「そんなに残酷なものなんですか?」
透葉。
「いいえ、最初に結婚なんて冗談を言ったのはあなたでしょ。」
父親。
「そんなアホみたいなこと知るか。」
母親。
「私達は結婚という専門職をアホ扱いされても、気にしません。」
深社。
「ニュートラル・シンキングで中立的に見れば見るほど。」
「物事は結果が先行して原因が後からつく。」
流星。
「競争相手がいるらしいのですが。」
「なぜあんなものに追い付けと命令されるのですか。」
深社。
「あれだけ馬鹿とか、邪悪とか、愚かとか、罵った仮想敵ですか。」
「そんな相手に追いつく必要はありませんね。」
透葉。
「さて、これから市街地ですが。」
「人間の世界には、神聖さ以外は何でも取り揃えてあります。」
自動車に乗って。
各地、巡回。
ちょうど良いからと。
民間軍事会社の本部に行きまして。
そこで、昔からの知り合いと。
一族の人々に会いました。
流星。
「お姉さんたちはどうなっていますか?」
星緒。
「三十路という理由で、嘆いています。」
流星。
「そんな、三十路なんて自分で選んだものではないのに!」
星緒。
「若い日は、思い出として残り。」
「今の年齢は、残りの寿命とか言っていました。」
深社。
「今日は巫女服ですか。」
星緒。
「これはコスプレ用です、本物は汚れますので普段は着ません。」
「今日はこれから、祭祀に参加します。」
透葉。
「コスプレイヤーなのか、本物なのか、区別がつかないね。」
星緒。
「資格は持っていますので。」
「本物です。」
流星。
「私は訓練施設に戻るんですか?」
星緒。
「いいえ、最先端科学研究所です。」
「一族が新しく作りました。」
姫爽。
「あら、流星ちゃんじゃない。」
「来週から現場来るよね。」
「歓迎するわ。」
華瑠。
「合法的に給料を盗む怪盗にならないでよ。」
流星。
「うわあ美人さんと、最強さんだ。」
華瑠。
「褒めても、ハグくらいしか出ないわよ。」
姫爽。
「話はしておくから、見学したら?」
華瑠。
「面白い話があるから、先に見学しても問題ないわ。」
流星。
「そうします、人生の難易度は低いに限ります。」
透葉。
「凄い性的魅力ですね。」
華瑠。
「それは女性のあなたから見たこと?」
深社。
「お母さんみたい。」
姫爽。
「お姉さまと呼びなさい、お姉様。」
深社。
「それではお姉様。」
姫爽。
「それに加えて、超絶美形の最優秀選手と言いなさい。」
深社。
「超絶美形の最優秀選手のお姉様。」
姫爽。
「あなた、女子高生なのに、本当のことが言えるのね!」
最先端科学研究所。
実際は軍事部門。
三人の女性が取り仕切っています。
未だ規模が中クラスなので。
人員が少ないのです。
流星。
「初めまして、美人さん、私です、るかです。」
那由。
「とっても話が通じる女の人が来て良かったわ。」
流星。
「そちらのアイドル様は誰ですか?」
帆波。
「はい、三人で取り仕切っているひとりの。」
「無敵のアイドル様です。」
流星。
「そちらの趣味の良いお嬢さんは?」
凛万莉。
「おやおや、これはハイレベルな女の子がやって来ましたね。」
那由。
「ここでは、最新兵器の構築、実験をしています。」
帆波。
「新型の兵器の基礎理論も研究しています。」
凛万莉。
「表向きは科学者の集いです。」
流星。
「理解しました、私は一週間後に。」
「ここに配属されます、よろしくです。」
那由。
「こちらこそ、どうやって歓迎してあげようかな。」
帆波。
「合法的にいろんなことできる女の子ですよね。」
凛万莉。
「さっさと来て、自然科学と兵器と、人間らしいこともしましょう。」
流星。
「所で最近発表した有名なシミュレーションとは?」
那由。
「あれですね、さっさとディスプレイに映しましょう。」
帆波。
「地球の気候が変化して、平均温度が上がり。」
「激しく環境が変動するようになりました。」
凛万莉。
「その結果、地球の環境が限界を迎え。」
「2200年頃には生命が生存不可能な惑星の状態に変貌します。」
那由。
「直線的に行けば、西暦二千二百年が文明の限界です。」
帆波。
「途中で出現する新要素を省いたシミュレーションです。」
凛万莉。
「仮説に過ぎませんが。」
「そこまで到達すると。」
「文明は最初からやり直しです。」
流星。
「世界はゆっくりと始まりの姿に帰っていく。」
「ということですね。」
那由。
「生き残りはいますが、文明は維持できませんからね。」
帆波。
「宇宙論や天文学で地球という惑星を見れば。」
「ハビタブルゾーンにありながら。」
「生命が生存できないという矛盾しているような仮説ですけれどね。」
凛万莉。
「人類は自滅してしまうのです。」
流星。
「あらまあ、それでは墓地の選定に苦労しますね。」
那由。
「その頃にはみんなアンダーグラウンドですからね。」
少し、おしゃべりした後。
地元観光をしまして。
今は単独行動を制限されています。
有害なものに触れると困るから。
成人するまで悪いものを見せない、触れさせない。
現在、それが完成。
流星。
「人間の世界って思ったよりたいしたことないですね。」
透葉。
「それはそうですよ、いつの間にか。」
「集団でコントロール不能になって。」
「誰も制御できないまま進行している社会です。」
深社。
「いかに人類とやらにセンスがないのか、丸わかりでしょう。」
流星。
「課題はデザインになりそうですね。」
透葉。
「それ以前に、全員で日々、構築した社会が全員で制御不能なので。」
「デザインを試みても、打ち消されます。」
深社。
「今は文化の時代ですからね。」
「精神的充足度の時代。」
流星。
「それもそうですね。」
「今の時代の思想も新基準になりましたし。」
「教育も新基準になりました。」
深社。
「学校が再構築されて、かなり任意に近いものになりました。」
透葉。
「結婚も、自然主義的誤謬みたいに。」
「女性だから結婚するという間違った考えから。」
「どうして結婚したいのか、結婚以後、そこまで深く考えられるようになり。」
「疑われることで、結婚が再定義されまして。」
「儀式的なものから変わって、その質や結果を問われていますね。」
深社。
「生まれる子供の気持ちまで考えないと非難されますからね。」
流星。
「そうですね、それと結婚から離反した人から発生した。」
「余剰リソースが結婚希望者に殺到しています。」
「教育とは何か、親にも新しい考えが浸透して。」
「昔から蓄積した子育ての失敗から。」
「普遍的な成功を手に入れるようになりましたね。」
深社。
「最も成功率が高い教育を、親が子供に実行する。」
「失敗しても努力や挑戦を行ったので、不可抗力にしかならない。」
流星。
「サルトルやハイデガーから得られた自由の刑もありますが。」
「運命論という他律から、少しずつ自律に入った、人間達の改善ですね。」
透葉。
「根拠なき世界において、複合的な考えがよくありますね。」
流星。
「ちょっと入ってみたいお店もありますね。」
透葉。
「よろしい、護衛を頼まれたので、最後まで守ります。」
深社。
「戦いたい人がいたら相手になりましょう。」
「臆せず来なさい。」
降車しまして。
ショッピングモールにて。
お店を巡りましたが。
これと言った脅威はなく。
じろじろ男性に見られるくらいです。
流星。
「なんで男の人が見てくるのかな?」
透葉。
「綺麗な女性がいると、条件反射で見てしまうらしいよ。」
深社。
「なるほど、それに私も含まれるのか。」
流星。
「追って来ていますが。」
透葉。
「追っているからと言って不審者とは限らない。」
深社。
「今の時代、男性にも何がいるのか分からないしね。」
美男子。
「お嬢さん、追いかけてすまないね。」
「ちょっとお話したいな。」
流星。
「これが噂のイケメンですか。」
美男子。
「気が合うようだね?」
流星。
「お互い美しくて、罪になりそうですね。」
美男子。
「まったくですね、あなたと二人なら大罪です。」
透葉。
「ナンパと融和するとは。」
深社。
「これ防がなくていいのかなあ?」
美男子。
「連絡先とか?」
流星。
「私が本当の連絡先を伝えると思いますか?」
美男子。
「僕も交際できるとは思っていないよ。」
流星。
「私も嘘つきだからね。」
美男子。
「僕は何点ですか?」
流星。
「非売品の女性に話しかけなければ、五十点。」
美男子。
「これは手厳しい、買える女性の所に行きますね。」
流星。
「せいぜい頑張ってね。」
美男子。
「ジェントルマンですか、お嬢さん!」
男性、立ち去りました。
透葉。
「世の中、あんなふうに凝ったことをする人ばかりではない。」
深社。
「たまに手抜きをして、同意を飛ばす輩もいるからね。」
流星。
「うん、そうだよね、その時、私に勝てたらいいよね。」
付近のお店を巡っては。
存分に散策できなかった所を調べて。
もう夕方。
連絡が来たので。
車は帰路に。
流星。
「何回もこんなこと出来ないよね。」
深社。
「私なら時間があるから、お供しようか。」
「都会なら慣れているし。」
透葉。
「実家の手伝いが終わったら、いつでも行けるよ。」
「私も、けっこうお出かけ好きだから。」
発電所に勤務する父親と。
趣味で身内の料理屋に介入する母親。
今は母親が帰っていて。
父親が所在を突き止め。
無事を確認しました。
母親。
「不思議よね、人間を理解している?」
流星。
「人間がやりそうなことなら、けっこう分かるものですよ。」
親族の二人は解散しています。
二人とも、持ち場はある。
合計、六人のお姉さんと出会いましたが。
複雑に血縁が入り組んでいるので。
誰が親族なのか、わからないことがあります。
やや身内びいきになっていますが。
他人びいきになって酷いことになった歴史があるらしく。
誰に血縁があるのか、わからないようにしているらしいのです。
夜、衛星放送。
とある経済学者、これが私の最新作です。
そう言って本を書き。
「リアリズムで解説されています」と広告に出した。
題名は「最近の世の中」
批評家が「失礼ですが、これは支離滅裂でわかりません」
と言ったので、学者は。
「そこがまさにリアリズムなんです」と自慢げに言った。
2
天国に行きたいですか。
多くの人は行きたいと答えるでしょうが。
今すぐに行きましょう。
しかしほとんどの人は拒否する。
今すぐには行きたくないんですね。
いつ行くの?
台風通過。
ディスプレイを展開して。
タスク実行中。
自動で割り振ってくれているので。
自由にやるだけ。
流星。
「なぜ人気小説が話題になるのに。」
「次の瞬間にはみんな無視しているんだろうか。」
姫爽。
「その時にはみんな正気だからです。」
華瑠。
「新しいだけの小説なんて良くないよ。」
流星。
「小説について市民の意見は無視されていますよね。」
星緒。
「その前に意見される小説が存在しなければいけませんよ。」
華瑠。
「実際の市民による意見は無視されて。」
「作られた世論で押し売りですか。」
那由。
「宣伝はそんなものですよ。」
「プロパガンダは民間で最も多く使われている商法です。」
帆波。
「市民の意見をハイジャックするんですよ。」
凛万莉。
「実際の市民の意見ではなくて。」
「自分達、宣伝行為が君の代弁者だから。」
「市民の意見を代わりに言ってあげている。」
「なので信じよ、買え、という訳です。」
流星。
「高品質な商品なら文句は言わないと思いますが。」
「営業ノルマのために、粗悪品を買わせるなんて。」
那由。
「それが市場の当り前です。」
帆波。
「買わせること以外は何も考えてはいません。」
凛万莉。
「それで実際に価値のあるものは埋もれて手に入らない。」
「資本主義は高価値のものではなく。」
「並程度の商品を買わされる。」
星緒。
「人々の教化があまり行えず。」
「人間が変なことをやるようになりました。」
姫爽。
「教化について知らないからですよ。」
華瑠。
「知っていたら、拒まないが。」
「知らないので、逃げる。」
凛万莉。
「特にこれですね、支配階級は昔、力で支配していましたが。」
「庶民も力で解決を図ります。」
「自分達が力に訴えたくて。」
「支配階級を批判しているのでしょうね。」
那由。
「結局は、何かしらの力で支配しないと。」
「暴力が横行する。」
帆波。
「力で解決を図るのは今も昔も同じですが。」
「上手か、下手か、それが違います。」
流星。
「財産、力、名声、すべてを手に入れたとしたら。」
「後はどうすればいいのかな。」
凛万莉。
「山積みの請求書を処理するべきですね。」
星緒。
「私はどんな人にもひとつは良い所を見出すようにしています。」
姫爽。
「それは素晴らしい試みですね。」
星緒。
「見つけるのに苦労します、数日かかるので。」
流星。
「文壇の収益、金銭がどこに消えるのか。」
「調べた人も消えてしまいました。」
凛万莉。
「何かあるんでしょうね。」
流星。
「日本文学は、庶民の教養になるんでしょうか。」
「そこから得た、教訓、見識、知識とは何か。」
那由。
「そんな下らないことは話さなくていい。」
星緒。
「みんな馬鹿とか言っていませんか?」
那由。
「いいえ、しかし私も間違うことはあります。」
流星。
「昔、自分が間違っていることが分かりましたが。」
「それが勘違いだったんです。」
凛万莉。
「良かったね、誤解が解けて。」
部長。
「玄関にあったマットを靴で踏んで、清潔にした?」
社員。
「やりましたよ。」
部長。
「正直者が必要ですね、あそこにマットなんてないよ。」
事務員。
「設立初期からいて、賃上げしてくれないね。」
上司。
「君が賃上げについて、何も言わなかったからだよ。」
凛万莉。
「本当の事を言うと死ぬこともあるよ。」
星緒。
「まさか、本当のことを言うだけで死ぬものか。」
凛万莉。
「いいえ、私が最初の犠牲者になりたくないからです。」
婦女。
「なぜ銀貨を集めているの?」
会社員。
「金だけが幸せではないと教えられたからです。」
作業員。
「酷いアニメ作品だな。」
「終わらないと思ったら、いきなりエンディングになってしまう。」
「そのエンディングがあっという間なんだが。」
婦女。
「それは再生機がエラーで落ちています、故障です。」
科学者。
「ヨーロッパの新しい名前、西シベリア。」
哲学者。
「いいえ、シベリアのような無人地帯。」
お昼休憩。
屋上にちょうどいい展望台があったので。
隣接する商店街を見ながら。
流星。
「生きているうちに見ることがない景色とは。」
「相手が自分の間違いを認めるという、その瞬間です。」
人の世、観戦みたいな。
お食事。
お弁当屋で買ったもの。
何やら、道路は市民による。
お昼の一時帰宅が激しくなった。
研究施設の外側の道路。
追突事故。
駐車場に入る途中であった。
運転手は追突した人に怒鳴り散らした。
社員。
「お前で三台目だぞ!俺の車に激突した奴は!」
市民。
「君で二百万円の損失だよ、今週だけで。」
観光客。
「海まで行ってくれ。」
業者。
「了解、泳ぐんですね。」
観光客。
「せっかく保険をかけてあるから、思う存分、泳ぐんですよ。」
業者。
「それはどう転んでもお得ですな。」
通行人。
「もう離婚しよう。」
夫人。
「二十年も付き添ったのに?」
通行人。
「俺は二十年も苦しんだのに、まだ苦しめって言うのか!」
容疑者。
「参ったね、ブランドなんて盗まなきゃ良かった。」
探偵。
「君かね、時間をくれてやる、自首すれば減刑になるぞ、どうだ?」
容疑者。
「二回、自首すると、半分くらい減刑になるんでしょうか?」
審査員。
「素晴らしい眺めだ、感情論で傑作を決めてやる。」
委員。
「君達、文学賞の審査員のことを、ビジネス馬鹿と呼んでいる人がいましたが。」
「君は侮辱されたと思わないのですか。」
審査員。
「誰がですか、小説家か、それともビジネスマンのことか。」
委員。
「金儲けのため、自らの利益のため、周囲の評価のために。」
「必要ではないものを、出世させたり売り込んでいるとか。」
「そこまで言われていますよ。」
審査員。
「そんな馬鹿な、金儲けのため、自らの利益や評価のため。」
「本当に必要なときにやっているだけだ。」
近くにある飲食店にて。
小柄で筋肉がある人が入店。
ちょうど来た身長百九十センチの大男に遭遇。
扉越しに衝突してしまった。
大男。
「なんだ、一戦やろうというのか?」
小兵。
「それが望みなら、やろう。」
大男。
「それなら隣の飲食店に行きな。」
「そこで今、飲み食いしている格闘家にぶっ殺されたばかりだから。」
市民。
「窃盗に遭わなかった銀行ってあるのかな?」
婦女。
「ありますよ、隣町にあります。」
市民。
「そんなことあるのか?」
婦女。
「来週、開店しますからね。」
少女。
「誹謗中傷って、そんなにあるんですか?」
紳士。
「見たことないね、多分。」
「意見について無知であった人々が流した噂だろう。」
少年。
「意見とは何か?」
紳士。
「意見とは何か?君は大学を何週するつもりかね?」
哲学者。
「引退した芸能人とか、けっこう前線で長くやったよな。」
道化師。
「タイミング良くズラかろうという作戦ですよ。」
審査員。
「なに?機密情報が盗まれた?そんなことはない!」
委員。
「窃盗ですよ。」
審査員。
「大泥棒はここにいるじゃないか。」
委員。
「そんな堂々と政治の話はやめましょう。」
審査員。
「この所、経済が何だとか、自然災害が超級とか。」
「他国の威嚇射撃とか、いろいろあるな。」
関係者。
「今は娯楽です、仕事の話だけにしましょうよ。」
作家。
「夢だけでは生活費になりません。」
「本屋のアルバイトにしてください。」
審査員。
「あれ?せっかく傑作の候補に入れたのに?」
作家。
「そんな夢だけで、生活できると思っているんですか。」
審査員。
「何人目かね、そんなことを言ったのは。」
流星。
「私が欲しいのは、相手の言い分ではなくて沈黙ですね。」
戻ると。
わりと近くにある射撃場で事故。
撃った対戦車ミサイルのミサイルだけ抜け落ちて。
地面に落下、着火判定のミサイルが飛翔せず。
取り残されてしまったので。
爆破処理していたようです。
予備役と一緒に訓練するPMCですが。
近年、志願兵、義勇兵の制度を採り入れまして。
有事に志願兵を受け入れて、訓練して繰り出します。
義勇兵は海外から受け入れます。
兵力は足りていますね。
近年、すべてデジタル処理。
サイボーグスーツが開発されて。
省スペースで、超人的な動きができるので。
力仕事や運搬は楽々ですね。
豆ヘリコプターという。
超小型のヘリコプターは。
免許が必要ですが。
移動手段にもなっています。
バスのような制度を持っている。
飛行バスは、運賃が高いので。
ヘリポートがあれば、豆ヘリが好まれています。
配送業者。
サイボーグスーツを着たまま豆ヘリで配送。
人工知能は、レベルが高過ぎて制御できないので。
半分オートで半分リモートになってしまいました。
続々と、ヘリポートに品物が届きます。
流星、それを直接、社内で届けていました。
流星。
「年齢って残酷ですよね。」
那由。
「いいえ、考古学者になると、四十代でも現役です。」
流星。
「無神論者は無神論が免罪符になると思っているのでは。」
那由。
「そんなことはない、法律があるからね。」
同僚。
「数学のクイズ、お嬢様なら余裕でしょう。」
流星。
「チャレンジャーですなあ。」
同僚。
「君はリンゴを三個持っている。」
「僕がリンゴを十個あげたら。」
「君はどうなる。」
流星。
「食べ過ぎで腹痛になります。」
同僚。
「しまった、数学に拘り過ぎて医学を考慮に入れてなかった。」
流星。
「戦争はなぜ起きるんですか?」
友人。
「それは隣の国と、脅威となる国がいて。」
「片方が危険視して攻撃するのよ。」
同僚。
「違います、政治的理由があるので。」
「目的を達成するために仕掛けます。」
社員。
「そんなことはない。」
「それしか打開策がないから。」
「相手を撃破して服従させるのだ。」
友人。
「何を言うんですか、素人!」
同僚。
「批判するのか、空理空論!」
社員。
「黙れ!戦争の何が分かる!」
流星。
「なるほど、戦争の原因が今、分かりました。」
社員同士の論争が激しいので。
責任者が制圧しました。
慣れているのは。
職業訓練で、デスクワークもやっていたので。
数日で、一人前。
夕方になると。
残業する日を残して。
帰宅します。
軽自動車なら、運転できますが。
免許を取ったばかり。
なので一人乗り自動車(超小型EV・ミニカー)を使うようにと。
父親からプレゼントされたんです。
これが古くなったら。
普遍的な自動車にしようと。
訓練中。
実践に勝る訓練はない・・・?
今夜。
とある者が、住宅地で走り回っていて。
なんと。
悪縁のある人がようやく死んだので。
大喜びしている狂人がいたんですね。
飲食店で飲み食いしたり。
公園で踊りまくっているせいで。
車に撥ねられて死んでしまった。
それは終わりではなく続きでした。
3
アラブの格言。
公正を行えば、世界の半分を怒らせる。
晴れ、時々ゲリラ雷雨。
上空に雨雲が多い。
午後になると晴天に。
訓練施設の方は。
午前しかやらなくなりました。
コンディション調整が難しくなったので。
午後は、自主練の人しかいません。
なので、余剰の人員は最先端科学研究所に転用されます。
女性だらけで、男性少なめ。
お昼過ぎ。
流星。
「今日のでんき予報は、使用率七割で安定、余裕あり。」
同僚。
「発電所の稼働率が低いんじゃないか?」
流星。
「初めてなんですよ、私の学説を信じたのは、あなた一人だけ。」
同僚。
「君の学説を聞いた人に言いたいが。」
「なぜ見ればわかるものを信用の問題にしているんだ。」
姫爽。
「花束をいつも持ってくる求婚者がいなくなりました。」
華瑠。
「諦めたんでしょうか。」
姫爽。
「花屋の女性と結婚したそうです。」
華瑠。
「気づくのが遅い人でしたね。」
那由。
「女友達が英雄としか結婚しないとか言っていました。」
帆波。
「架空の人物ではなくて、実在する種族を想定すべきですよ。」
流星。
「アニメキャラクターみたいなきわどい衣装で。」
「街を歩くと、スリリングでしょうね。」
凛万莉。
「助言してくる人ばかりで、回答に苦労すると思います。」
星緒。
「神事がない時は、訓練施設の医務室にいましたが。」
「人は足りているので。」
「人がいる午前しか訓練場にはいません。」
「あんまりトレーニングすると。」
「アキレス腱が切れたりします。」
華瑠。
「あなたはグラフィックス作成が得意で、頼りにしているわ。」
「私は玄人のデバッカーよ。」
星緒。
「女友達の作家志望は、熱心で、夢のような。」
「幻想的な文章を書きたいと言っていました。」
「その人は、プログラマーになって。」
「バグを処理して、今日も夢のように終わっているようです。」
流星。
「あんまり多数決が酷いと。」
「事実が違ったとしても。」
「多数決の力で事実の方が変えられていく。」
那由。
「自国民は。」
「ステレオタイプな原始人を信じていますよね。」
流星。
「とりあいず古いものを詰め込んで作られた。」
「原始人ですか。」
「考古学からは。」
「現在の人間と文化レベルは大差なく。」
「物凄く昔にも人間はいたらしい。」
「ということになっているらしいね。」
帆波。
「西洋人がいきなり。」
「ステレオタイプな原始人を作って面白がるから。」
「サイエンスライターですら引っかかっています。」
流星。
「作り物の人類史というか。」
「あんなものを真に受ける無知な科学者は。」
「世界でも稀ではない。」
凛万莉。
「先住民の記録なら、かなりましなものがありますね。」
那由。
「先住民の言い伝えしか。」
「昔の記録は引き出せないかと。」
流星。
「西洋人の作家が、ステレオタイプな原始人を。」
「創作で広めて。」
「教育現場ですら真に受けるなんて。」
「その気になっていた彼らの言い分はお笑いでしたよ。」
透葉。
「実際には最低限の文化があるという。」
「ローマ建国初期にいた。」
「掘っ立て小屋に住む人々というのが。」
「印象としては近いかもしれませんね。」
深社。
「かなり昔からいた人間達も。」
「建造物が風化していたり。」
「宝物も劣化して失われていたり。」
「証拠となるものも、古過ぎて出現しないのでしょうね。」
流星。
「痕跡が古過ぎる上に。」
「作られたステレオタイプの原始人のせいで。」
「洗脳された科学者が変なことを言っていますが。」
「科学者のくせに引っかかるのは素人臭いですね。」
那由。
「考古学者は知っているようですね。」
「考古学者が作り物に引っかかることはないかと。」
透葉。
「出土品偽造はありましたが。」
帆波。
「今の文明からして。」
「なぜ滅んだのか。」
「もしくは数万年前の人間が数を増やして大陸に散らばったのか。」
「そこを調べると面白いことになりそうですが。」
深社。
「今のところは、有力な証拠は。」
「西洋人が作ったステレオタイプな原始人が間違いで。」
「科学者もサイエンスライターも引っかかったという。」
「馬鹿馬鹿しい醜態を修正できる、くらいでしょうね。」
那由。
「科学的に作り物を考察するとは滑稽ですな。」
流星。
「とまあ、科学なんて騙せるし、作り物に引っ掛けられるので。」
「そういう黒歴史があるんです。」
凛万莉。
「推論ですが、人間なんて数万年前から多分いますよと。」
「作り物を論破することで、人類史も更新されますね。」
流星。
「問題はステレオタイプな原始人が作り物で。」
「作り物であることが忘れ去られた点ですね。」
透葉。
「作り物を証拠に続いていく自然科学?」
「それは大変ですね?」
那由。
「とりあいず娯楽を目的に古いものをまとめて作ったら。」
「科学者が真に受けて。」
「作り物であることが忘れられて。」
「作り物を前提に議論を進められてしまう。」
「ああ困ったなあ。」
深社。
「なので、高校の教科書には。」
「どこどこの先住民と、先住民の歴史、言い伝え。」
「先住民のその後など、細分化して紹介されていました。」
透葉。
「凄い、昔の科学者は多数決の暴挙を駆使して。」
「暴力で決めていたのに。」
「この時代になると、先住民が教科書に載っている。」
流星。
「自然科学は、自然にあるものが対象になりますし。」
「自然のものを操る技術ですので。」
「不自然なものを扱う訳には行かないからね。」
那由。
「そもそも科学者は、数の暴力や。」
「口論や言い争いで決めてばかりいる。」
「そこから数十年で。」
「今度は、科学の定義が広いからという理由で。」
「どんなものも科学と言い張る。」
華瑠。
「二人乗りで、ロボット装填装置と。」
「ロボット砲手が入っている。」
「小型化戦車。」
「車長が砲撃の承認をするだけで発砲できる。」
「運転手が砲手を兼ねている。」
「これで戦車の大きさが八割になった。」
帆波。
「性能は低下していませんね。」
「今の技術でも、二割しかサイズダウンできないんですね。」
姫爽。
「実用性はありますけれど。」
「プロトタイプでしかないです。」
「戦車はガラクタみたいな。」
「堅牢で無難な設計にしないと。」
「量産化、実勢配備が出来ない教訓となりました。」
凛万莉。
「ねえねえ、小型化戦車の設計図を提出したから。」
「ノルマ達成で、遊んでもいいらしいよ。」
「お姉さんとお出かけしない?」
流星。
「します、銭湯とか行きたいですね。」
凛万莉。
「他の女の人に興味があるの?」
流星。
「あんまり見たことないので。」
凛万莉。
「私で良ければ。」
透葉。
「今回は何の実験を手伝えばいいの?」
那由。
「人工知能を使った防犯ロボットの相手をして。」
「危ない武器などは外してある。」
透葉。
「またそんな依頼ですか、すぐに終わらせますからね。」
那由。
「いいえ演習とは言え、あなたにロボット兵器が勝てないと。」
「商品として使い物にならないと思われるから。」
深社。
「世間、社会の中にある、詳細なデータを集めておきました。」
「思想、流行、商品、趣向。」
「危険、不正、犯罪、治安など。」
「いろんな情報を収集しました。」
帆波。
「これで政策は先手を打つことが出来ますよ!」
近くにある商店街にて。
徒歩、二十分。
中心街に到達。
凛万莉。
「発展途上国の寄付がありますね。」
流星。
「ああ、何もない所に生まれて。」
「とんでもない運がない人々。」
凛万莉。
「彼らの価値観はそうではないですよ。」
流星。
「それなら一万円を出しましょう。」
凛万莉。
「そんなに出すんですか。」
流星。
「この一万円を、寄付の窓口ではなくて。」
「神様に直接、渡しておこう。」
「発展途上国の人々は。」
「すぐに神様の所に行くだろうから。」
深社。
「世の中、おかしいと言っている人がいました。」
流星。
「世界がおかしいと言っていることもいましたよ。」
凛万莉。
「だいぶ地理が苦手な人々ですよね。」
流星。
「地理を勉強すれば、そんなこと言わなくなると思います。」
帰宅。
散歩は、健康に良い。
ただし目的がないと歩けないでしょう。
星緒。
「私のようなノンフィクション作家は苦戦だらけです。」
華瑠。
「ノンフィクション過ぎて、見るに堪えませんよ、あなたの作品。」
流星。
「ゲームのシナリオライターは簡単そうですね。」
深社。
「テキストを打つだけなら。」
「誰にでも出来そうですから。」
透葉。
「芸術とは思えない、普通のテキストを打つだけですからね。」
流星。
「なので、多くのビデオゲームは、普通のことだけ台詞にしてあります。」
深社。
「いかに普通のことを書くのか。」
「シナリオライターの役割の一つ。」
那由。
「豪華クリエイター陣として繰り出したビデオゲームが。」
「あまりに普通過ぎて、嫌になったことがあります。」
華瑠。
「豪華クリエイター陣?」
「何が豪華なんでしょうか?」
「見栄っ張り?」
凛万莉。
「他に言い方がないので、そう書いたんですよ。」
帆波。
「ろくな人材がいないんですね。」
姫爽。
「名前だけ先行して売れても、かなり虚しいものですね。」
那由。
「豪華クリエイター陣、期待されている半分の成果しか出ない場合の言い訳。」
「発表されているほど上手ではないことが。」
「暗黙の了解となっている。」
華瑠。
「ビデオゲームとは何か。」
「遊ぶつもりで、何かの理論と一緒になっているが。」
「因果関係がないもの。」
帆波。
「とりあいずビデオゲームは収益になるので。」
「下手でも収益で正当化できる素敵な商売。」
透葉。
「ダメな人の中からましな人を選んでみました。」
「というブラックな事情は言わない。」
「言ってはいけない。」
深社。
「最新ゲーム、面白さは古いものと大差ないが。」
「言葉の響きでかなり劣る。」
流星。
「今回はこんな有名なクリエイターを用意しました。」
「企業にとって都合の良い人、という部分は省略。」
帆波。
「人気ナンバーワン。」
「細かいカテゴリーに分かれているので。」
「三百作品あるナンバーワンがあります。」
那由。
「話題の最新作。」
「あまりに売れなくて、社内で話題になっているものです。」
流星。
「なるほど、プレイステーション・ネオが売れないのは。」
「専用機のせいではなくて。」
「ソフトウェアのせいですか。」
深社。
「私は汎用機に最初ビデオカードを入れてプレイして。」
「用事が済んだらビデオカードを外して使っていたよ。」
透葉。
「世帯で使えるサーバーコンピューターに。」
「高性能ビデオカードを入れて。」
「半分クラウドでやっていたので。」
「一般向けで使えましたよ。」
那由。
「というか、今の時期、ビデオゲームが。」
「現実と仮想空間の区別がつかないように設計されているね。」
帆波。
「疑似体験というゲームの設計思想ですからね。」
流星。
「疑似体験、体験したいゲームを購入してプレイする。」
星緒。
「シミュレーターのようなものです。」
透葉。
「量子コンピューターの簡略版がデスクトップパソコンに入っていますが。」
「古典コンピューターと量子コンピューターと。」
「二つの中間を取った最新型。」
「処理性能は本物ですが。」
「あまりに高過ぎですね。」
深社。
「まずオペレーティングシステムが違いますし。」
「性能が比較になりません。」
「ありえない計算速度と映像処理能力で。」
「専用のゲームは快適ですが。」
「今も主流は古典コンピューターのゲーム最適型です。」
星緒。
「テクノロジーに振り回されるのは近年、多発していますね。」
姫爽。
「人間側がテクノロジーを扱いきれなくなっていますね。」
流星。
「性能に振り回されますか。」
「近年、パソコンの性能に頼ってしまい。」
「質が悪くなっていますしね。」
深社。
「粗削りですね、洗練されていない。」
那由。
「もはや一部の専門家しか、扱えるものではなくなった。」
帆波。
「オーバーテクノロジーを作って自爆。」
透葉。
「そしてゲーミングパソコンも、小型化されてしまった。」
流星。
「ミニサーバーコンピューターまで登場しましたね。」
凛万莉。
「サーバーを小型化したものですね。」
「それでタブレットと接続してゲームをやっていましたよ。」
透葉。
「ミニサーバーコンピューターはレンタルも出来るので。」
「性能だけなら、どうにでもなります。」
友人。
「さっきからビデオゲームの批判をしていたみたいだが。」
流星。
「肯定ばかりすると、気持ち悪いと思って。」
深社。
「褒めるところがないと、褒める所を作るんですか?」
透葉。
「建設的な批判なら、高価値だと思います。」
那由。
「疑われないから、本当のことがわからない。」
友人。
「社会心理学で、自分達の作っているものが。」
「一般的で適切、と思われたら危険だからね。」
流星。
「私達は批判したくて批判しているのではなく。」
「悪い点や汚点が見えてしまうので。」
「思わず言ってしまうだけです。」
深社。
「敢えて否定しているのではないです。」
「駄目な所が見えてしまうので。」
「本人が無自覚な所をお節介にも否定しているだけ。」
透葉。
「悪くは言っていませんよ。」
「欠点がないので、それが欠点と言っているだけです。」
友人。
「他人の作った装置だからなあ。」
「無批判で遊べる子供の頃から楽しかったな。」
深社。
「私もですよ、作っている側を上回ったら。」
「批判しますし。」
「相手も怒鳴り散らすしかない。」
流星。
「相手を超えることを言えば、相手は怒鳴り散らすものです。」
透葉。
「多分ですね、自分達を超える人物の登場を想定していない。」
友人。
「そうですね、君達は研究する側で、私達は遊ぶ側。」
「立場が違うだけです。」
那由。
「なので認識が違うだけです。」
流星。
「認識が違うので、批判とか、否定とか、悪口とか。」
「見当違いの非難はやめてくださいね。」
友人。
「とんでもない。」
「どっかの馬鹿野郎は違う意見を排除して。」
「消去法で正当性を主張するが。」
「私のような賢者は。」
「理解不能な価値観を持つ相手と。」
「どうやって妥協できるのか。」
「そんな高度なことを考えている。」
流星。
「それは良い試みだと思います。」
星緒。
「本屋で売っている。」
「現代評論ですが。」
「これは二十年前の本でしょう。」
「なぜ新しい本は売ってないのでしょうか。」
那由。
「はい?社会が二十年間。」
「何か進歩したり改善したりしましたか?」
ローンオフェンダーが暗躍。
言っていることは正義でも、やっていることは悪事。
という通称正義マンがローンオフェンダー化しています。
インターネットにある論拠が薄い政治的主張や。
再生数稼ぎの動画から。
訳の分からない過激思想に感化されて。
単独で攻撃を実行するテロリストで。
何かを壊すことしか考えない連中ですね。
破壊のための破壊。
犯罪学では、男性は破壊ばかりで。
女性は調和をもたらす、とか言われていますが。
やっぱり男性は破壊しか取り柄がないのか。
と思ってしまうほど。
ローンオフェンダーのひとりに核融合発電所に侵入されまして。
レヴィウォークしているPMCが発見して倒しました。
社内のパソコンにフラッシュメモリを挿そうとしていたらしい。
インターネットに衛星通信が多くなったので。
契約していないと、衛星通信が出来ないので。
ハッキングではなくて、直接感染させようとした。
それでようやく、簡単に人には勝てないことが分かったらしい。
一騎当千は結果であって、最初にはないと思われる。
星緒。
「偽りの公正が見破られるようになりましたね。」
姫爽。
「公正世界仮説のせいで。」
「あの人は努力したから成功したんだと。」
「無理に納得していました。」
華瑠。
「この思い込みが消えると、人々は客観的なデータや事実を見るようになりますね。」
流星。
「ずるい仕組みへの批判や追及が激しくなります。」
那由。
「これまで公正なルールで勝ったという顔をしていたひいき対象者は。」
「正当な理由を失います。」
星緒。
「公正世界仮説が消されると。」
「ひいきされていた人の特権が奪われる。」
帆波。
「名ばかりの公正だらけですからね。」
凛万莉。
「この世は正しいという思い込みが解けることは。」
「隠れた依怙贔屓や、ずるい特権を暴き出すきっかけになります。」
流星。
「世界が公正である必要がないのなら。」
「不条理の刃が自分に向くだけではなく。」
「自分がまったく正しくない、公正ではない理由で。」
「なぜか大成功してしまうという。」
「最大級に滑稽で皮肉な可能性が生まれますね。」
那由。
「世界が不公平であるということは。」
「自分もまた、不公平という悪夢の気まぐれによって。」
「ずるく勝ち上がってしまうかもしれないという面白さと恐ろしさを秘めています。」
星緒。
「世界が公正である必要がないので。」
「自分が公正ではない理由で通用してしまうこともあるでしょうね。」
華瑠。
「そもそも。」
「世界が公正であると認めてしまうと。」
「自分に対する不条理や理不尽も正当ということになる危険性があるよね。」
帆波。
「公正世界仮説を否定して、無視した人が一方的に勝つゲームですよ。」
流星。
「もはや正しい人が勝つというルールがないですね。」
星緒。
「そうなると実力がなくても勝ってもいいことになりますし。」
「いくら悪いことをしても褒められたり拍手されます。」
「成功の理由は後からでっち上げないといけませんよ。」
那由。
「世界が公正ではないからこそ、公正ではないからこその利点も生まれます。」
帆波。
「すべてが公正な世界は、計算通りの未来しか起きない退屈な世界です。」
凛万莉。
「しかし公正世界仮説なんて消せるんでしょうか?」
姫爽。
「誰も間違っている方を責めませんからね。」
「みんな実行犯の味方。」
星緒。
「いつもの人間の高慢から出た仮説です。」
華瑠。
「現代でよくある認知バイアスです。」
帆波。
「そのマインドコントロールから物理的に逃られる方法は?」
流星。
「お宮で祈って公正世界仮説を否定した。」
星緒。
「なるほど、もう時間の問題ですよ。」
凛万莉。
「私も祈ろう。」
那由。
「まったくです、間違っているものを辞退するのは良いことです。」
姫爽。
「放置すると、元凶といつの間にかグルになるだけですからね。」
流星。
「それでは私は公明正大である必要がないですね。」
透葉。
「人に神のように振る舞えと、誰が命令するんですか?」
深社。
「いちいち正当な理由なんてつけられませんよ。」
「人は愚かにも、与えられたものなら何でも信じますからね。」
時刻は知っていても、時間は知らない?
少しずつ、解散して行き。
つい夜になったので。
那由さんが忠告して。
帰れました。
利己的に振舞っていたら。
道徳を振りかざす人が出ましたが。
道徳と私に何の関係があるんですか?
私の元に自由主義が運び込まれてきましたが。
他の人と何の関係があるんでしょうか。
小馬鹿にしたら、馬鹿になってしまった人がいますが。
馬鹿に、馬鹿であると繰り返し罵ってはいけないようです。
大馬鹿になってしまうからです。
4
訓練施設に久しぶりに来ました。
英才教育と称して。
過酷な身体改造まで受けましたが。
人間の世から失われた。
魔法や道術で人を鍛えるとは思っていなかった。
最先端科学研究所がノルマを達成して。
しばらく手が空いているので。
手伝いに来まして。
今は午後の部。
訓練生は。
水中での模擬戦をしていますね。
小さなプールの中で、格闘の稽古をしています。
道場の水中版。
元々、強化型人間の発案が、中国の少林拳から出ているので。
模倣している所もありますが。
少林拳の訓練は、人間とは思えない別の何かになっているため。
単純な比較はできません。
ローマ軍は、年中、兵士を訓練していて。
訓練の日々は無制限に続き。
鍛錬こそがローマ軍の質の高さ、練度の高さで。
周辺では最強軍団でしたが。
ローマ共和国、ローマ帝国の育成理論も採用しています。
モニタールーム。
事故が起きないように。
何重にも監視がつけられていて。
事故防止に人工知能が多用されています。
ヒューマンエラーを人工知能が埋めます。
訓練生。
「僕も凡人でしたか。」
婦女。
「あなたの凡人って、どのくらいのレベル?」
青年。
「君の凡人の基準が明らかに高いんですけれど。」
女子高生。
「そんなこと言っても凡人という現実は変わらないよ。」
流星。
「本人が凡人と言っている場合 既に凡人ではない。」
姫爽。
「本当の凡人は、自分の能力がどの程度なのかを客観的に把握していません。」
那由。
「自分の実力を社会の平均値や天才のレベルと比較して。」
「自分は凡人だ、と正しく認識するには、高い客観性、メタ認知能力が必要です。」
流星。
「高いレベルの世界や、本物の天才、化け物を間近で見た経験があるからこそ。」
「自分の限界を知って凡人を名乗ることが多いんですよ。」
凛万莉。
「彼らにとっての普通が、世間一般から見れば。」
「すでに圧倒的なエリートであるケースが多々あります。」
深社。
「超級の努力を普通だと思っている。」
「努力の基準が狂っている。」
姫爽。
「他人から見れば血の滲むような努力を。」
「本人は凡人が成果を出すための最低限のこととして平然とこなします。」
流星。
「自称凡人は、天才の領域には届かないが、凡人を遥かに凌駕している。」
凛万莉。
「真の凡人は、そもそも自分が凡人であるかどうかにすら興味を持たないか。」
「あるいは自分を特別だと思い込んでいるものです。」
星緒。
「久しぶりに訓練してみる?」
「半年に一回は再訓練しないと、腕前が落ちます。」
流星。
「やります、たまには戦わないとね。」
星緒。
「人は生まれたら、必ず接敵します。」
流星。
「最初から圧倒的な力があれば、ほとんどのものを退けられます。」
深社。
「戦わずに得られた平和や利得は、そもそもあるんでしょうか。」
那由。
「悲しいことに、相手になるのは朴念仁ばかりです。」
「倒した連中の残骸ばかり踏み越えていく。」
「何の理由もなく。」
「戦いの中で、勝者が、決まる。」
「理由もなく。」
帆波。
「戦いが起きる原因なんて、最初から無かったんです。」
流星。
「ただ、それがあるだけという根拠しかない。」
那由。
「戦いとは何かなんて、質問して、怖がらないでください。」
小さな部屋に案内されます。
クッションが床や壁に貼り付けられていて。
着ぐるみロボットがいます。
着ぐるみロボットは起動すると、格闘攻撃を仕掛けてくるので。
制限時間内まで、持ちこたえるか。
部屋の奥に空いている穴に落とせばクリアです。
星緒。
「はい、起動します。」
深社。
「中級者の難関ですよね。」
星緒。
「この前、一体、破壊されまして、新しく作りました。」
帆波。
「あんなものが普通に破壊されるんですね。」
星緒。
「戦闘開始。」
着ぐるみロボットが歩行で接近して来ますが。
右ストレートが着ぐるみの腹部を陥没させて。
ロボットのマザーボードが損傷。
着ぐるみロボットが一撃で破壊されました。
流星。
「勝敗は最初から決まっているのか。」
「最後に分かるのか。」
凛万莉。
「生き残って、無傷で立っている人が勝者。」
「勝敗を競って消耗するのが敗北者。」
華瑠。
「男性は生まれつき競争を覚える。」
「おかしいわね、ほぼ全員が敗北するのが競争のルールなのに。」
深社。
「競争なんかに拘っているから。」
「仮想敵がいつも低レベル。」
透葉。
「目的があって、それを超えようとするなら別の話だけれど。」
「競争すること自体が。」
「弱さを隠すための先制攻撃に見える。」
流星。
「ただ勝つために。」
「無謀に攻めて、死ぬなんて。」
「そいつは敗北した。」
「最後に、敗北した、最後に。」
星緒。
「ひょっとして、みんな、結果を知っていて競争している?」
凛万莉。
「としか思えませんね。」
透葉。
「インターネット、ライブニュースになんか出ている。」
凛万莉。
「赤子殺傷、嬰児殺しですね。」
透葉。
「昔からよくあるよね。」
凛万莉。
「田舎娘が快楽で男と寝て。」
「効果のない避妊薬を飲んで出産して。」
「ほぼ確定の殺人を子供は一方的に受けて死にます。」
「未遂はほぼありません。」
透葉。
「死因、母親。」
「生まれて一年以内の寿命。」
深社。
「私は母親になりませんよ、母親にされませんよ。」
凛万莉。
「男性は単独では強くない。」
「一対一で勝てる人は稀です。」
星緒。
「一対一に拘るのは強者の証拠です。」
流星。
「私は数に頼るほど弱くはない。」
「孤立したら何も出来ない誰かとは違う。」
華瑠。
「男性を生まれつき強靭にしたり。」
「筋肉を多めにしたり、戦闘に向いているようにしたのは。」
「おそらく神様の失敗だったのでしょう。」
透葉。
「欠陥品なんじゃないかと思うくらい。」
「破壊や殺害に特化して。」
「それ以外が何も思いつかない変な生き物。」
華瑠。
「神様の失敗まで責任は取らないわよ。」
深社。
「男性は歴史において、あれ以外には。」
「新しいことは何も思いつかなかったね。」
華瑠。
「これからもそうでしょう。」
「破壊と殺戮しか望んでいないから。」
流星。
「それについて最も苦しんでいるのは男性自身ですけれどね。」
華瑠。
「自業自得、自らの欠陥に苦しむがいい。」
那由。
「面白さや、斬新な所、芸術性。」
「何を建設するのか、どんな良い行動をするのか。」
「こういう基準があっても、よろしいかと。」
「能力の優劣の話をすると、無制限に続きます。」
華瑠。
「生まれつき男性が覚えるものすべてが、男性の弱点ですからね。」
那由。
「私は研究所に戻りますね。」
「後は勝手にして。」
姫爽。
「男性は屈強ですが、同時に脆いですよね。」
帆波。
「大柄ですが、的が大きいだけです。」
星緒。
「戦うだけが取り柄なら、男性なんてもうこの世にいませんよ。」
「破壊する同じ数だけ建設していますからね。」
華瑠。
「男性はいろいろと滅ぼしますが。」
「同じ数だけ作り出しています。」
流星。
「男性は信用できる場合がありますが。」
「信用した回数と同じ数裏切られるので。」
「関わらないほうがいいとかお父さんが言っていました。」
透葉。
「そうだよ、融和しても同じ数、不和になるよ。」
深社。
「ジェンダーステレオタイプで今日も苦悩する男性なんですね。」
医務室に戻る、星緒。
親戚のお姉さんが通り過ぎる。
三十路とか言われつつ。
未だ美形なお姉さんたち。
生徒がやる午後の自主練の監督をしていました。
姫爽。
「私も魔法が使えたらなあ。」
帆波。
「なにするの?」
姫爽。
「もっと若い男女が寄ってきて。」
「記念撮影できるのに。」
帆波。
「魔法がなくても、あなたの容姿だけで達成できると思われますが。」
透葉。
「今日は運転手?」
凛万莉。
「為政者が会議に出席するので。」
「参加者を乗せる車が足りない。」
透葉。
「分かった、情報をください。」
「受注します。」
華瑠。
「自動車が普及して飛行機も飛んで。」
「電子機器で溢れている。」
「これ以上、何を発明したらいいのかしら。」
凛万莉。
「相手がいない結婚ですね。」
華瑠。
「そうでしょうね、最近、試験結婚制度なるものが開始されましたし。」
流星。
「ローマのとある時代は離婚が自由でしたよ。」
「それで離婚が一件もなかったとか。」
華瑠。
「そもそも、この世に結婚なんてあるのが変ですよね。」
凛万莉。
「もっと他に優れた発案がなかったのかしら。」
華瑠。
「どう見ても、男女一緒になるとか、因果関係がないことをやっている。」
星緒。
「人間が覆せるんですよ。」
「覆したら理解できますよ、真理なんて、なかったって。」
姫爽。
「私は唯名論ですからね。」
帆波。
「人間によって作り直される世界というのも、退屈しないと思います。」
施設内にしばらく滞在。
運動場の端っこにある。
自主練用のバッティングセンター。
余裕で時速二百キロメートルの球が繰り出されますが。
生徒があっさり打ち返しています。
暴風を再現した部屋では。
暴風の中で、追いかけっこを楽しんでいます。
人気なのは、超スピードサッカー。
マシンが弾丸シュートを再現するので。
それをキーパーとしてキャッチングしたり。
センタリングとして扱ってシュートをしたりします。
鉄の杭がありまして。
そこは人気の練習場で。
鉄の板が取り付けられていて。
殴打の標的にされています。
今、流行っているのは。
超重量背負えるかな。
とても重いものを詰めたバックパックを背負ってのレースです。
たまに怪我人が出てしまいますが。
プロスポーツクラブと同じ扱いになるそうです。
流星。
「相変わらず化け物ばかりですね。」
深社。
「鍛錬を習慣にすることで、第二の天性になる。」
凛万莉。
「兵士で天才なんていない。」
「少なくとも、どんな記録にも天才は見たことがない。」
深社。
「シモ・ヘイヘという元猟師、狙撃手ですら。」
「習慣によるものだというし。」
凛万莉。
「本人の記録、五百人ほどの敵兵を射殺。」
「引退の原因。」
「大規模攻勢に加わるが。」
「目の前に敵味方が入り乱れる激戦の中。」
「敵狙撃手と相打ちになり。」
「顎を消し飛ばされて、瀕死に。」
「味方が勝って、死体と誤認されたが、足が動いているため。」
「病院に搬送、農家になって引退。」
「第二次世界大戦、最優秀狙撃手。」
流星。
「武器が銃器や火器になると。」
「一握りの天才が支配した戦場というものはなくなりますね。」
凛万莉。
「才能で説明するには無理がありますね。」
深社。
「才能で説明しようとしても、ちょっと説明が不足するかと。」
流星。
「しかし才能と称される一定以上の能力は、必須条件ですよね。」
姫爽。
「たまに説明がつかないという理由だけで、才能として扱われます。」
帆波。
「才能とは何ですか?何かの特権なんですか?」
流星。
「私は才能に頼っている訳ではないのですが。」
深社。
「それは途中までは必ずうまく行くという原因ですよ。」
凛万莉。
「半分は保証されていて、もう半分は保証されていない。」
「才能はあるに越したことはありませんが。」
「誰かの訓練不足の言い訳に使われるのは良くないですね。」
半年に一回。
再訓練しないと。
腕が落ちてしまうため。
今月、何回か来て、自主練することにしました。
退場。
民間軍事会社、本部に行きます。
名前は華族。
しかし中に入ると事務員しかいません。
誰が何をしているのか、分からないようになっています。
社長に頼みごとをされまして。
新世代、今の若い世代の思想や趣向、能力などを。
調べてほしいようで。
流星は深社とタッグを組みました。
退場。
凛万莉。
「女性だらけで。」
「この後、何も起きない訳がなく。」
帆波。
「何もないですよ。」
華瑠。
「ねえ、ライトノベルとか。」
「八割が一巻打ち切りが当たり前で。」
「うまく行って三巻で打ち切りにされる。」
「なので職業としては成立していない。」
「本当なの?」
深社。
「そんなものです。」
「三か月に一冊、一年に四冊出して。」
「ようやく成立するという。」
「捨て駒みたいな作家の惨状ですよ。」
流星。
「出版社や業界も、質を見たり。」
「作家を育成するのを辞めてしまった。」
「いくらでも使い捨てがいるから。」
華瑠。
「たいして価値のない作品を量産していますから。」
「それだと、安く買われて、捨てられても文句は言えませんね。」
帆波。
「マッキンゼー流に言えば、書籍の価値がないので。」
「使い捨てにされる。」
凛万莉。
「最初から価値がないので、金銭と容易く交換されるんですね。」
帆波。
「価値がないものを誰が尊びますかね。」
深社。
「続々と新刊を出しても、最後には思想が無くなって。」
「書けなくなります。」
「本人の思想が浅くて広いせいで。」
「ネタが枯渇します。」
流星。
「偉業のアガサ・クリスティは、人間そのものが物語とか。」
「日常そのものを物語と見なしていたようです。」
「我々とは視点が違ったみたいですね。」
華瑠。
「読者が使う千円札のことも考えるべきよ。」
流星。
「古臭い人みたいに言えば、若過ぎです。」
「老人が若者を馬鹿であると知っているように。」
「若者も老人を馬鹿にする。」
帆波。
「高価値のものは、価値が目立ってしょうがないし。」
「その品物の価値が、影響を永続的に与えます。」
華瑠。
「結論としては、最後には読者が決めてしまいますね。」
流星。
「私は現代思想にある文学論を採用しています。」
華瑠。
「売れるために書くなんて目先の利益しか考えてないのでは?」
凛万莉。
「自分達が雲の上にいるとでも思っているのでしょう。」
流星。
「彼らが雲の上なら、私は衛星軌道にいる。」
帆波。
「価値を無視した作品なんて、短期間で作家と一緒に没ですよ。」
深社。
「シェイクスピア学者が前に出て、手本を見せてほしい。」
上空を。
第七世代戦闘機が通り抜ける。
実験機。
因果関係を無視した設計思想を持つ。
しかし因果関係を無視するには。
量子力学では足りなかったみたい。
今、飛んでいるのは先進技術実証機。
プラズマジェットエンジンを搭載した初の戦闘機。
兵装もプラズマノズル。
プラズマ粒子を噴射して加速します。
理論だけなら、因果律を無視することで。
ワープ航法を使用することができ。
遠く離れた宇宙に移動できますが。
そんな科学、現代にある訳がないので。
理論だけでも数百年、登場を待たないといけません。
警察が前方の道路を封鎖していて。
通り魔がいるらしいので。
迂回してほしいと言われて。
迂回しまして。
自動車に装備されているテレビで観ますと。
通り魔は、迫り来る猿の群れと。
ずっと戦っていました。
日本猿が複数、通り魔を取り囲んで。
通り魔はナイフで猿を殺しますが。
そのせいで興奮したボス猿が突っ込んでいって。
激戦になった。
人間はひとり斬りつけられましたが、猿のおかげで逃げられました。
通り魔、日本猿を十匹撃破。
ボロボロになる通り魔を。
ターゲットポイントで撮影するジャーナリスト。
警察、迂闊に仕掛けられない。
人間が弱くなると、野生動物が勝つこともある。
人間が生活圏を広げていけたのは。
野生動物を追いやっていたからでしょうね。
アメリカでは野生動物はあっさり射殺されます。
銃器は害獣駆除には便利な道具。
流星。
「犯人は自称裁判官でしたか。」
深社。
「武力を持たない裁判官は倒せる。」
帆波。
「司法は、背景に武力があり。」
「犯人が対応不可能な武力で制圧して。」
「一度、敗北を与えて。」
「人間らしく扱い、支払わせます。」
凛万莉。
「裁いている側が邪悪であってはならないね。」
華瑠。
「いくら力に訴えても、さらに上回る力で制圧される。」
「その人の力を上回るのは、簡単なことだから。」
流星。
「昔の上手な人は、パワーバランスの中を。」
「利用したり、覆したり、自分が使ったりして。」
「自分の好きなことをしたんですね。」
帆波。
「全部は相手にできませんよ。」
深社。
「それは戦うだけの人が、理解できるものではないですね。」
研究所に帰還。
今日。
科学者に。
隣の会場を貸しています。
次の仕事を受注して。
溜まるまで、遊んでいる数人。
那由。
「占星術では、すべてが同期していれば。」
「その動きに自分がついて行ける。」
「最初から同期している人もいる。」
姫爽。
「すべての成功に同期しているという。」
「その人は最初から好機を掴みやすい。」
那由。
「親父が、お小遣いをドルでくれた。」
姫爽。
「私なんてユーロですよ。」
那由。
「珈琲が来ないね。」
姫爽。
「今は仕事を待っていますからね。」
掃除係。
「持ってきました。」
那由。
「これはなに?濁っているけれど?」
掃除係。
「水道水ですね。」
那由。
「水分補給はいいけれど、これが珈琲じゃないの?」
掃除係。
「珈琲はすぐにお持ちしますからね。」
姫爽。
「あれまあ、水道管が破損したのね。」
那由。
「そうですか、これは泥水ですか。」
流星。
「ねえねえ、あの文学賞はなぜ、勝った、勝った、と言っているんですか?」
那由。
「世間の話題を誘ったからですね。」
流星。
「それでは、なぜ今度は売れない、売れない、と言っているんですか?」
那由。
「さあ、こっちが聞きたいね!」
流星。
「私が前の受賞者なら、今どうするべき?」
姫爽。
「そういう時は、居酒屋で書くべきです。」
那由。
「落書きでもするんだな。」
流星。
「クイズ!」
「足が速くて、長距離を走れて。」
「荷物も運び、人も運び。」
「長時間労働できて。」
「最低賃金で済む人は何だ?」
那由。
「奴隷かな?」
流星。
「いいえ、私にも分かりません。」
社員。
「フライングフロッピー!」
友人。
「マウスダイレクト!」
同僚。
「キーボードスラッシャー!」
上司。
「社内システムがな、バグでクラッシュしたからと言って。」
「会社の備品で遊ぶんじゃない。」
掃除係。
「まず箒で、次に雑巾で。」
大学生。
「あの、僕は経済学を専攻していまして。」
掃除係。
「おっと、すまないな、雑巾の使い方はこうだ。」
夕方。
時刻は十六時。
新聞が届いた。
広告がたくさんついた新聞。
最近の新聞は、新聞社によって内容や伝え方がまるで違いますね。
帰っていく半数の人。
こんな見出しを見つけました。
現代人は贅沢だ!
なるほど、私はそこまで贅沢をしているつもりはありませんが。
その現代という贅沢な時代でも。
うまくやって行けるでしょう。
5
暇になって遊んでいたら。
シェルターの設計図を受注したので。
社員で制作中。
シェルターは普通のものではなくて。
地下三階。
浄水装置や工場野菜、農業設備などの区画。
住居、娯楽施設、下水、衛生区画と。
まるで宇宙ステーションや宇宙コロニーみたいな。
設計となっています。
問題は、完全にコンセプト重視で作ると。
費用が高くなり。
実用性が損なわれる。
雑で、スクラップみたいな。
ごちゃごちゃしている施設が最適解。
朝から、ずっと作っています。
今あるもので、作れる、すべてのものを受注して。
設計図を売却しますが。
毎回、制作が難航するので。
外部の人の発案が欠かせません。
デジタルでシミュレーションしながら。
ゆっくり作っています。
流星。
「頭の悪い人は、普通の人よりずっと早く死ぬと思いませんか?」
那由。
「それはありえることです。」
「その代わり、頭の悪い人は。」
「ずっと長く人生をバラ色の光で見ています。」
流星。
「拝金主義の人は、つい浪費してしまうと言いますが。」
「どの段階で浪費するのでしょうか。」
凛万莉。
「最初の商品で浪費します。」
上司。
「どうして君は借金なんてしたんだね?」
同僚。
「給料が足りなかったからです。」
友人。
「僕は正直者です、と名乗る人がいました。」
帆波。
「おや、凄い嘘つきですね。」
流星。
「他人の意見を読むのが大好きな人がいるらしいよ。」
那由。
「物好きですね、なんか分かる気がしますが。」
凛万莉。
「他人の意見を敢えて読む?」
「意見について理解している?」
深社。
「自国民は意見と口論の区別がついていませんが。」
「欧米の人は区別がついているんですね。」
那由。
「自国民は意見について知らない、というより慣れていない。」
「そのせいで口論と混同する。」
流星。
「西洋だと、意見と口論の区別がついているので。」
「楽しめるのでは。」
帆波。
「人間博物館なんでしょうね。」
深社。
「意見は展示物、人間博物館の展示物。」
流星。
「博物館に飾られるとは光栄じゃないですか。」
凛万莉。
「博物館ですか、面白い使い方をしますね。」
深社。
「教育でも独学でも。」
「意見と口論の区別をつける訓練をしていたら。」
「他人の書いたものを俯瞰して読めたかも。」
那由。
「自国民は議論が出来ないと言われていますが。」
「そもそも、教養がない場合が多々あるので。」
「教育というより能力不足で議論が出来ない。」
流星。
「違いのが許せないという幼稚な人々が。」
「意見の違いを許せるかは怪しい所ですが。」
深社。
「今の教育は論拠なき世界を前提としていますよ。」
流星。
「それもそうでしょう、論拠がないのなら。」
「状況に合わせた考え方しか残りません。」
深社。
「学校では俯瞰するという、訓練もありますね。」
那由。
「二十年前に、全体主義がまだ残っていましたが。」
「自国民が全体主義でいたのは。」
「個人が無力で、何かと行動するにも数が必要で。」
「個々の能力がまったく足りないからです。」
「自分で何もできないので。」
「全員の協力が必要という。」
「単独行動における無能さが原因のひとつです。」
深社。
「無能が全体主義を生むなんて滑稽ですね。」
那由。
「自国民の性善説も、単なる多数決。」
「そういう考えと触れる回数と頻度が多いからそうなった。」
「単なる量の問題です。」
帆波。
「悪との遭遇率が物凄く低いので。」
「悪が現れた時に、信じられないほど無抵抗です。」
那由。
「精神がタフな人は。」
「平気で嘘をつく人に慣れていて。」
「悪口ばかりの人がいても反応せず。」
「他人がする悪事を見てもけっこう平気です。」
流星。
「環境が、悪との遭遇率を下げていて。」
「後から悪と接敵すれば、狡猾で卑怯な手を受けて。」
「悪に負けてしまいますね。」
帆波。
「あまりにも低レベルな環境が、性善説を語り継いでいます。」
流星。
「こういう意見も、博物館に並べられるんでしょうか。」
帆波。
「面白いからいいじゃないですか。」
深社。
「明らかに欠陥があって、かろうじて生きているのが人間ならば。」
「どんなことも滑稽であるのは必然かと。」
流星。
「多分ね、他人というものは理解できないと思います。」
那由。
「他人が理解できたら、かえって変ですよ。」
流星。
「とまあ、人間の定義は自分で作りましょう。」
深社。
「そうですね、人間はそもそも何なのか。」
「自分が何なのかは。」
「自分で定義できる。」
帆波。
「せっかく何事においても根拠がないんだから。」
「開き直ってしまいましょう。」
凛万莉。
「意見が一致しましたね。」
深社。
「意見が一致するのはかなり珍しいものですよ。」
凛万莉。
「意見は違っているのが当たり前なので。」
「意見が違うという理由で相手を非難するのは筋違い。」
深社。
「どうして意見が違うと自国民は取り乱すのかなあ?」
那由。
「隠れた前提があるんですよ。」
流星。
「それですね、隠れた前提がある。」
帆波。
「自国民の欠点を暴いた所で、見返りはないね。」
流星。
「彼らは合理主義が怖いと言っていましたし。」
深社。
「日本で個人の意見が、大多数によって排除されることは。」
「あるんでしょうか。」
那由。
「ないですよ。」
「あるとしたら。」
「大多数に意見があると個人が悪質に中傷した場合のみです。」
また運び込まれる。
設計図の山。
世界中の科学者が。
いろんな施設や機材。
乗り物や都市の計画図。
論文なども含めて。
競って設計図を譲ってくれて。
保管しています。
ほとんどは科学者が趣味で作った設計図で。
物好きなため、送り付けて。
自分のサイエンスパワーを試しているようです。
保管中。
姫爽。
「死んじゃう、死んじゃう、叫びまくる人がいるのはなぜですか?」
華瑠。
「死因になるには威力が足りないのに。」
「誇張してしまう癖があるからです。」
姫爽。
「人間はあっさり死ぬことはあるんですか?」
星緒。
「死亡するにはそもそも何かの被害者にならなければなりません。」
透葉。
「味方の兵站はどうしているの?」
深社。
「軍事衛星から、注文方式にしています。」
透葉。
「最初から計画していないの?」
深社。
「注文して、受け取り地点を指定してもらって。」
「ドローン、無人機に急行させて、置いておきます。」
透葉。
「宅配便みたいですね。」
深社。
「あまりに計画的に整備すると。」
「兵站が破綻した時に不利です。」
流星。
「専用機に、注文内容、在庫数と、到着予定時刻。」
「紛失の確率が表示されるんですね。」
深社。
「近くに、散発的に無人機を置いてあって。」
「注文が入ると。」
「荷物を配達員が詰めて。」
「無人機をすぐに飛ばします。」
「強引な兵站構築ですが。」
「計画が破綻した時や。」
「予想外の兵站圧迫には有利です。」
透葉。
「あなたが整備したの?」
深社。
「上層部に設計図を渡したら、自動で作っていました。」
流星。
「それで前線の仲間は、物資が豊富で。」
「無制限に活動できるんですね。」
深社。
「問題は、超規模の兵站には不向きという点です。」
「大隊規模になると。」
「数百機の無人機が必要になるので。」
「空輸による補給物資を届けるには。」
「何往復もしないといけません。」
姫爽。
「そこは無人車両ですね。」
「やたらと耐久力がある。」
「無人輸送車両です。」
「指定された地点に急行して。」
「物資を渡して帰って来ます。」
帆波。
「軍事衛星ですが。」
「地球の軌道上を、種類ごとにくるくる回っています。」
「最近は軍事衛星の種類と数がとにかく多くて。」
「宇宙は、ネットワーク戦の必須科目になっています。」
流星。
「軍事衛星はいろんな種類がありますね。」
「役割、用途別に、くるくる回っています。」
帆波。
「近年、ネットワーク戦に最適化されています。」
流星。
「インターネットみたいなネットワーク戦ですからね。」
「もっと軍事衛星の需要が上がりそうです。」
帆波。
「空から見張っている上に。」
「大まかな動きを監視されていたり。」
「打ち上げるものは必ず認識して知らせて。」
「通常攻撃が届きにくい所にいる。」
「宇宙の平和利用、なんてしたら。」
「他国に、それは隙であると言われて。」
「どこぞの国家に独占されていたでしょうね。」
流星。
「宇宙の平和利用なんて遠い未来の話ですよ。」
帆波。
「新しい戦争なんてものが現れて。」
「それがましなものならいいね。」
かなり雑で生活感のある。
シェルターが二割、完成しまして。
実は映像化しないといけないので。
まだ完成には遠いものです。
必ず斬新なものが出来るとは限らないので。
傑作が出たらいいなあ、くらいな注文なんですね。
社員の必須技能、ラテラルシンキング。
お昼休み。
近くの道路で。
喧嘩していたカップル。
そう言えば今日は土曜日でしたね。
彼氏が近くにいた蛇の顔を掴んで。
彼女を蛇で殴ったので。
動物虐待で、彼氏が事情聴取で連行されてしまいました。
しばらくして。
なぜか倒れている男性がいまして。
通行人が、どうしたのかと。
近寄りました。
どうしましたか?
なんて激しく揺すったり、起こそうと体を回転させたせいで。
それが致命傷になってしまいました。
親切で人が死ぬことがあるんですね。
ウェブニュース、偽善者に治療されて死んだ人が今年十名を超えました。
作業中。
廊下にて。
流星。
「毎回、食事に行くと、その人が悲鳴を上げるんです。」
凛万莉。
「激辛の料理をおごってあげるのはやめなさい。」
社員。
「そんなに美しいと何にも苦労しないね。」
流星。
「美容院の選択に苦労します。」
凛万莉。
「豪華な衣服の購入に苦労します。」
友人。
「今日、近くの工場でストライキがあって。」
「しかも雑魚に喧嘩を売られたので。」
「お前もストライキに参加しないのか。」
「と言ってやりました。」
流星。
「遠慮せずに参加すればいいのにね。」
友人。
「八つ当たりにストライキは贅沢ですかね。」
透葉。
「怪しい広告があった。」
「娼婦、一万円と。」
「素敵なお部屋十万円。」
友人。
「娼婦、安っ!」
凛万莉。
「ねえねえ、お嬢さん、私と更衣室で見せ合いっこしない?」
流星。
「そんな、女の子は、抵抗力に限界があるんですよ!」
凛万莉。
「さあ、限界を超えてしまって。」
深社。
「なんて興味深いことを!」
帆波。
「お姉さんで良ければ相手にするわよ?」
深社。
「そんな、誘惑に負けちゃう!」
帆波。
「誘惑にどのくらい耐えられるかな?」
姫爽。
「若いって素敵、更衣室や休憩室で記念撮影しましょう。」
華瑠。
「漏洩したらどうするの。」
星緒。
「女の子同士なら安くつきますね。」
那由。
「ん?あそこで集まって何をしている?」
友人。
「真面目ばかりは良くないです。」
那由。
「こんなご時世、真剣になって、どうする。」
「男性からも私からも見えない所で頼む。」
ふざけたおかげで。
ふざけたアイデアを手に入れまして。
設計が早くに進みました。
夕方になりますが。
深夜までに片付けようと。
残業する人が出ました。
女性陣は全員、帰りましたが。
残った数人の男性は。
データ入力が終わると。
残業代が出るので。
いきなりビールを取り出して。
飲み始めました。
防犯カメラに映っていますが。
那由は見て見ぬふりをしました。
帰宅すると。
父親はまだ帰って来ず。
母親がテレビで動画を観ていたので。
シャワーを浴びて寝ました。
しかし朝にはスーツ姿の父親がもう出かけています。
労働のやり過ぎではないかと思いましたが。
実は帰りが遅いのは。
同僚と囲碁や麻雀。
将棋やビリヤード。
人気店で美食、そして友人と合流して。
ボクシング観戦などをして遊んでいるせいで。
最短でかなり早く帰れますが。
遊んでいるせいで帰りが遅いんですね。
母親は友達を招いて、手芸や料理をしているので。
似た者同士?
都市にある葬儀屋、失業しました。
人が死なないので、葬儀屋が失業。
近くの薬局、大安売りをしていますが。
何も不調がないので、残念でしたね。
さて、批判と暴言の区別がつかない人がいましたが。
区別がつかないのなら。
どっちでもいいじゃないですか?
6
お昼。
近くにある商店街の中で。
最もお高い料理屋に入ろうとしたら。
呼び止められまた。
曲者。
「待って、そこのお嬢さん。」
流星。
「なんですか、今、忙しいんです。」
曲者。
「ちょっと時間はありますか?」
流星。
「時間?相対性理論の話かな?」
曲者。
「前々から、素敵な女性だと思っていました。」
流星。
「素敵なのはいつものことですよ、ざぁこ。」
曲者。
「よろしければ僕と一緒にお食事でも。」
流星。
「間に合ってますよざぁこ。」
曲者。
「そんな、君が振り向いてくれないのなら、死んでしまうぞ。」
流星。
「勝手に死んでくださいよざぁこ。」
曲者。
「日本の辺境に行っちゃうからな!」
流星。
「勝手に行ってください、ざぁこ。」
曲者。
「ざぁこ?」
流星。
「他の女と寝てくださいよざぁこ。」
曲者。
「どうしても君が好きなんだ!」
流星。
「サインが必要ですかざぁこ。」
曲者。
「もういい、付き合ってくれないのなら。」
「無理心中してやる。」
流星。
「これが噂の犯罪ですか、初めて見ました。」
曲者。
「受けてみよ。」
流星。
「どこを狙っているんですか。」
男性がナイフを持って攻撃を試みましたが。
間合いが遠いので当たりません。
男性がナイフを振り回しますが。
空振り多発。
実は相手の体力が低いことを見抜いていて。
わざと空振りさせています。
曲者。
「サイドステップで避けるな!」
流星。
「真っすぐ突っ込んでくるだけですよね、ざぁこ。」
曲者。
「語尾にざぁこ、なんてつけやがって!」
流星。
「スタミナ切れまで付き合ってもらいますよ。」
曲者。
「なぜだ、動きが読まれている!」
流星。
「かつて戦ったヒグマほどではないね。」
曲者。
「そんなものと比較するな!」
数分経過。
避け続けていて。
遮蔽物を使って。
射程距離から逃げたり。
追いかけっこを繰り返して十分経過したら。
犯人の動きが急に衰えました。
息切れ状態。
曲者。
「はあ・・・はあ!げほっ!」
流星。
「おや?もう終わりですか?」
曲者。
「はあ・・・はあ!」
流星。
「この時を待っていたんですよ。」
曲者。
「ぐわ!」
流星。
「ほらほら、さっきの動きとパワーはどうしたんですか?」
曲者。
「舐めるな!はあ・・・はあ!」
流星。
「衰弱しちゃったね!」
「痛めつけてあげる!」
曲者。
「ぐわっ!ぐふっ!うげっ!」
流星。
「どうしました?動きが鈍いですよ?」
曲者。
「くそ!ああ!」
流星。
「スタミナ切れだね、もう体が動かないね?」
曲者。
「うあっ!」
流星。
「フライト・オア・レスポンスになっているのは気づいていましたが。」
「それは体力の消耗が激しくて。」
「十分以内に体力が無くなって衰弱するんですよ。」
「あなたのような輩は、故意に長期戦にして。」
「体力を奪ってから、一方的に痛めつけるのが必勝法なんですね。」
曲者。
「うぐあ!ぎゃあ!」
流星。
「痛覚は麻痺、でもその様子だと気絶は時間の問題ですね。」
曲者。
「ああああ!」
流星。
「あれま気絶しちゃった!」
市民。
「犯人を取り押さえろ!」
店員。
「警察に通報したのか?」
婦女。
「もう向かっています。」
警官。
「あれ?容疑者が倒されている?」
市民。
「容疑者が女の子に負けました。」
店員。
「かなり長い間、戦っていて、容疑者が負けて気絶しました。」
警官。
「救急車!」
巡査。
「正当防衛の証拠だらけだな。」
警官。
「話だけ聞いておくか。」
流星。
「本当に正当防衛ですか?」
警官。
「それ以外に何の証拠があるんだね?」
「容疑者が十分間もナイフを振り回した証拠だけだよ?」
巡査。
「とりあいず、正当防衛なので、話だけ聞きますね。」
契約している弁護士が到着。
やはり正当防衛。
十分間も遅延行為をすれば。
やはり法律で勝利。
その日のうちに解放されました。
もう夕方になっていたので。
荷物をまとめて。
帰宅。
自宅にて。
スポーツ観戦をしていた両親。
いろいろとあったので。
質問されました。
父親。
「怪我はないか?相手をきちんとぶっ殺したか?」
母親。
「これで三回目よね。」
「今回もきちんと勝てて良かったわ。」
流星。
「フライト・オア・レスポンスだけ気を付けていれば。」
「たいていの奴はたいしたことないですよ。」
父親。
「次があったらまぐれに気をつけなさい。」
母親。
「あなたは勝ってもいいのよ。」
流星。
「フライト・オア・レスポンスだけ封じれば。」
「一方的に勝てる。」
翌朝。
報道はなし。
小さな事件や事故は報道されない。
新聞にも載らない。
ジャーナリストが選ぶ本日凶悪犯罪ランキング。
しか載らない。
ウェブニュースにも掲載なし。
父親。
「英雄みたいに言われたらプレッシャーがのしかかる。」
母親。
「あなた、見た目が悪いんだし、名誉で偽装してもいいでしょう。」
父親。
「確かにな、見た目が悪いのは結果責任にはなるが。」
「見た目の悪さというのは理不尽にやってくるな。」
母親。
「私だってあばさんですからね。」
「見た目以外で何とかしないといけない年齢です。」
流星。
「行ってきます。」
父親。
「父さんより出勤が早いのか。」
母親。
「あの子、犯人を憂さ晴らしに使ったみたいで。」
「微笑でしたよ。」
父親。
「合法的にぶっ殺せるのが容疑者くらいだからね。」
出勤。
支部の社長である。
那由から。
体験談を聞かれました。
戦えるって、便利ですね。
那由。
「敵にとって頭脳明晰な戦士は絶望の対象。」
流星。
「雑魚に勝っても強いということにはなりませんが。」
「練習台には使い勝手が良いですね。」
那由。
「雑魚に勝ったくらいで英雄にはなれません。」
「しかし強者というのも、案外いないものですなあ。」
流星。
「私も強者と接敵したことは一度もありません。」
凛万莉。
「そうですか、凶悪犯が咬ませ犬ですか。」
帆波。
「フェミニズムの本を読んだんですけれど。」
「この世は、強い者の言い分が通るって分かっていませんね。」
華瑠。
「女性が男性に勝てるようになるのが到達点でしょう。」
「男性は女性に負けるのが怖くて、必死に否定していますが。」
深社。
「弱い奴の言い分なんか通るわけがないのに。」
「ちょっと気持ち悪いね、フェミニズムの一部だけ。」
帆波。
「貞潔な女性を否定する汚点もありますし。」
深社。
「誰が男性が優れているという嘘を言ったのかな。」
凛万莉。
「実際には優劣が激しいものですね。」
那由。
「女性らしさが神話なら、私は神となって。」
「その愚かな神々を滅ぼす。」
流星。
「女らしさの神話、ですか。」
「人間に負けるような弱い神は要らない。」
帆波。
「神だから攻撃されないとか。」
「神だから打ち負かされないと、勝手に思っていませんか?」
深社。
「私は新興宗教なんてやっていないので。」
「男女の優劣は信じなかった。」
流星。
「私より劣っている男性なら、いくらでもいますが。」
那由。
「男性を大幅に上回る女性ばかり見て来ました。」
「女性に負けちゃったら、男性は何も残らないね。」
凛万莉。
「英語の諺にも。」
「すべてに勝てるわけではない。」
流星。
「男性優位思想を掲げている人が決まって愚かで弱いのは。」
「なぜでしょうか、ざぁこ。」
那由。
「気にしているからですよ。」
流星。
「男性は見た目だけなんですか?」
帆波。
「なるほど、中身は変わらないんですね。」
深社。
「男性が優位とか、そんな主義主張。」
「大人のくせに信じているんじゃない。」
「なんて幼稚な。」
那由。
「生まれつき男性が強くて優れているなんて、気のせいだよ?」
華瑠。
「M113装甲兵員輸送車よ、どう?」
透葉。
「いいもの作りますね。」
華瑠。
「これに要人を乗せるの。」
透葉。
「乗り心地は疑問ですが、安全性は最高ですね。」
星緒。
「ここは製図部門ですが。」
「医務室と兼業するとは思っていませんでした。」
姫爽。
「お金が有り過ぎて人が余っているんですよ。」
透葉。
「マルチロールな人材配置の影響で。」
「役割が重なっているのでは。」
那由。
「おや、いいものに乗っていますね。」
星緒。
「生徒が作った製図を渡しますね。」
那由。
「おや、変わった製図ですね。」
星緒。
「変わった製図しか持って来ていません。」
那由。
「これでノルマ達成は楽々ですなあ。」
透葉。
「人生の難易度なんて、高過ぎると不条理なだけです。」
「ビデオゲームと違って、難易度を設定した奴の倫理観が疑われます。」
姫爽。
「ビデオゲームと違って、難易度が低いと。」
「何の邪魔も入らないし。」
「余裕が出て、苦痛なんてないですよ。」
星緒。
「神議論の弱点は、何の説明にはならないという点です。」
「解釈にはなります。」
那由。
「生まれたときに契約書を持っていた訳ではないんだから。」
「生まれた内容の手のひら返しなんて、誰でもしますよ。」
華瑠。
「それでは、装甲車で帰ります。」
「社用車とは言え、中古で買えて良かった。」
姫爽。
「男性優位思想?」
「みんな騙されやすそうだから気をつけないとダメだよ?」
帆波。
「男性優位思想?」
「本当に性格が悪いんですね!」
深社。
「男女の優劣なんて考えるだけ無駄!」
「現場はみんなバカなんだから無理して考えなくていいよ?」
凛万莉。
「男性だから有利とか、もっとその、なんて言うか、まともになってね?」
那由。
「主義主張はいくら馬鹿でも、中身は真面目な方々であることは理解しています。」
流星。
「怒鳴り散らしている時が、男性らしくていいですよね。」
「フェミニズムは、なぜか女性の欠点が二倍になりました。」
「男性がフェミニズムを批判することがあるのは。」
「そこなんじゃないかと思われます。」
那由。
「また素直になれなくて困っているんですね。」
流星。
「かっこいい台詞を言う前に、まず対戦で勝てるようになってから。」
「主義主張を考えるべきでしょう。」
那由。
「論敵に対して、その主義主張に正論なんて最初から期待していませんが・・・。」
帆波。
「製図部門、ううむ、幾何学ですね。」
凛万莉。
「次にどんな製図の依頼が来るのか分かりませんよ。」
那由。
「最近、アプリケーションの製図が多いと思う。」
流星。
「完全な民間業者ではなくて。」
「政治と関連がある我々が選ばれるのでは。」
製図作成中。
アプリケーションも作成中。
最新科学の電子書籍も作成中。
少しずつ仕事が増えてきました。
華族から、カスタマイズした銃器の発射試験も担当。
対戦相手のデータも要求されます。
現場にいた中で、通信兵は、ボディカメラや電子メモ帳を持っていて。
現地にいる敵の情報、戦闘データが自動で集まってきますが。
これは自衛隊に持っていかれます。
これも収集して、防衛省向けの電子書籍になっています。
午後、十五時。
休憩しつつ。
作った製図を整理整頓しています。
フラッシュメモリに入れて保管されていますが。
記憶媒体には寿命があるので。
平均寿命のシールつき。
流星。
「データだけでこれだけ溜まりますか。」
凛万莉。
「昔の女性は、四面楚歌だったとか。」
帆波。
「またそんな嘘をついて。」
「そもそも、昔の人はみんな死んでいるんだし。」
「昔の人の糞と死体なんか見て。」
「調子に乗っちゃったんですか?」
凛万莉。
「男性社会ですか。」
「あ、でも、治安維持には役立ってますよね!」
深社。
「男性は真面目にカッコつければつけるほど情けない姿になるね。」
流星。
「大丈夫ですよ、男性はただの男性なんですから。」
凛万莉。
「愚か者以外に、男尊女卑に付き合うのは無理だと思いますね。」
帆波。
「フェミニズムで論争があるのは、もうバグみたいなものだから諦めてるよ。」
流星。
「さて、もうすぐ定時ですね。」
那由。
「今日、出現した挑戦者。」
「見た目が悪いので、悪人かと思った。」
流星。
「見た目が悪い?そんなの悪人に決まっているじゃないですか!」
那由。
「求婚者の成れの果てが喧嘩を売ってきた。」
流星。
「駐車場で話していたのはそれだったんですね。」
那由。
「つき飛ばしたら、相手は後方の慣性移動に耐えられず。」
「転倒して相手が逃げた。」
「目的は、説教。」
流星。
「お姉さんに男性は似合わないです。」
「女の子に混ざっていた方が似合います。」
那由。
「だから、そうしているんです。」
流星。
「お姉さんに求婚者ですか。」
「求婚者が女性なら、落とせたかもしれませんね。」
那由。
「男ですか、どれも相変わらず普通だね、あ、見た目の話だよ?」
流星。
「男性って、怒ってない時あるの?」
凛万莉。
「お嫁さんですか。」
「その場合は、男性の方は必要なんでしょうか?」
帆波。
「人口維持の取り組みですか。」
「必死に頑張っているのは伝わってくるよ。」
「でも相変わらず平凡だよね。」
「ああ、考え方の話だよ?」
深社。
「結婚って、あんまり中身が変わらないから。」
「今もやっていることに違和感ないよね。」
友人。
「さっきから何だ、辛辣な言葉ばかり!」
帆波。
「世間の馬鹿馬鹿しいことはたくさんありますが。」
「それが普通なのかと思っちゃった。」
同僚。
「俺は好きで男尊女卑なんてものは訴えてないぞ。」
社員。
「俺達は男尊女卑の参加者じゃない!」
凛万莉。
「あ、男子くん、ごめんね、いるの気づかなかった。」
流星。
「男性が正直じゃないのは、いつものことだから気にしないで。」
社員。
「俺らは昔からおじさんだったから。」
友人。
「男性諸君、ハゲてないだけマシですよ。」
上司。
「そんなこと言いまくると。」
「戦闘が発生して、誰かさんたちがいなくなってしまいますぞ。」
帆波。
「私達の正論を理解した?理解していないよね?」
友人。
「ロジカルハラスメントで攻撃するな!」
流星。
「本当のことはなるべく言わないほうがいいですね、ざぁこ。」
友人。
「時刻は、ちょうど定時だ。」
流星。
「私は帰りますよ、ざぁこ。」
正門から出て。
自動車に乗り。
発進しますが。
夕方から大雨が降ってきて。
視界が悪いですね。
なんかローンオフェンダーが暴れているようで。
新型のテロリストですね。
服装は、白いスーツ姿で、帽子もつけている。
身長、所持品、装飾品と、報道で流れていますが。
しかしそれに該当する人が、対向車に轢かれて。
吹っ飛んでいまして。
市民が集まりだしたので。
彼らに任せて帰宅しました。
帰ると、やはりローンオフェンダーが先ほど、轢かれていたようです。
同時刻。
駅前で刃物を持った人が暴れていましたが。
ボウガンで射抜かれて倒されました。
この都市の住民はやたらに狂暴なので。
攻撃側の返り討ちがよくあります。
友人の女友達がいまして。
夕食を一緒に作りました、母親も一緒。
競争について話している。
なぜ満足な能力もないのに競うんだろう?
無謀?
流星。
「女の子に負けたくないとか。」
「まだそんなこと言ってたんですね。 」
「もうとっくに諦めたと思ってた。」
友人。
「いやあ、競争は残酷ですなあ。」
女子高生。
「本当に強者の真似事が似合いますよね。」
「中身はともかく、見た目だけなら本物の強者みたいです。」
友人。
「まず競争する前に、力の差を見るんだな。」
「誇りは罪のひとつらしいけれど。」
女学生。
「根拠のない予想で勝とうとして、みっともない。」
友人。
「全員、強いよ、優れているよ、君だけじゃないよ、みたいな。」
「君は漫画やアニメの主人公ではないよ、なんですかあの顔は。」
女子高生。
「だって、考えてることが全部顔に出てるんだもん。」
女学生。
「やはり経験の差ですかね。」
流星。
「経験という主義主張がどんなに弱くて駄目でも。」
「友達をやめたりしないから。」
友人。
「競争ですか。」
「みんな馬鹿者らしくていいと思うけど。」
流星。
「知っていますよ、参加者の努力。」
「まったく成果が出てないみたいですけれど。」
母親。
「男性は競争しかやることがなさそうですね。」
流星。
「あんなに怒ると、健康に悪い、というか遅かったですね。」
女学生。
「お婆ちゃんは何時に寝るんですか?」
母親。
「もう一度、お婆ちゃんと言ってごらんなさい。」
「寝かしつけてあげますからね。」
夕食後、解散。
父親の連絡。
何か作っておいてくれ。
今日は柔道で勝てないから帰る。
すぐに帰ってきました。
深夜。
趣味の読書。
文学とは何か・現代批評理論への招待。
テリー・イーグルトン。
批評家の古典です。
これはいわゆる作品を見る目をまともにします。
小説の技巧、デイヴィッド・ロッジ。
これは創作論で、作り方とその構造を説明しています。
小説の諸相、E・M・フォースター。
世界中の小説家や読者に読み継がれてきた世界的な古典名著。
創作論です。
文学、小説家は我流が最も下手で。
我流は文法が滅茶苦茶だったり。
支離滅裂になって終わりです。
小説家?
小説家が必死に考えてることって、大体みんなの予想通りなんだよね。
7
依頼されたリモートワークで遅れて出社。
量子コンピューターと古典コンピューターを。
クラウドで接続するテストをしていました。
直接の接続は既に成功しています。
その結果を報告するため。
支部の社長を探していたら。
那由。
敷地内の芝生広場で。
ボボ人形を蹴りまくっていました。
流星。
「空水流武術?」
那由。
「そうだよ、空水流武術。」
流星。
「トリッキーですよね。」
「予測不能な技ばかり。」
那由。
「特に蹴りですね。」
「蹴りは一撃必殺なので。」
「被弾すれば気絶します。」
流星。
「空手道もいきなり蹴りを入れますね。」
「蹴りが出る速度が速い。」
那由。
「パターンがわかりづらい空水流ですので。」
「うっかり棒立ちになって。」
「動きを止めると、的になるだけです。」
「そして一撃を食らってダウン。」
流星。
「アドレナイン無効。」
「食らえば、物理的に無理が出る威力。」
那由。
「痛覚が麻痺していても、キックのクリーンヒットは耐えられない。」
「なので、キックの類は、何かと便利です。」
「当たれば相手は確定で倒れるので。」
流星。
「そんなダイナミックな動きをどうやって習得したんですか?」
那由。
「空水流武術にも玄人がいるので。」
「その人から習った。」
流星。
「何人、沈めたの?」
那由。
「ざっと雑魚を二十人くらいかな。」
流星。
「素人はゆっくり歩いて掴もうとしたり。」
「予備動作がやたらに大きいへなちょこパンチしかしか来ないから。」
「いい的ですね。」
那由。
「よくある間違いに、股間蹴り、目突きが有効とかありますが。」
「股間蹴りは当たっても暴漢に効きません。」
「反撃ですぐ殴られます。」
「手慣れた相手にはそもそも当たりません。」
「頭の悪い奴だけです、そんなものが有効と思っているのは。」
「ついでに、目突きは間合いに関係なく狙うと避けられます。」
「子供の喧嘩でも想定しているんでしょうね。」
流星。
「格闘技の経験者も、油断すると素人に倒されます。」
「実戦を知らないんですね。」
「その二つの雑魚技が効かなかったら、それで終わりなのに。」
那由。
「社会では好戦的な奴らは決まって弱いものです。」
「格闘家ほど大人しい。」
「格闘技の玄人は戦いを避けようとする。」
流星。
「弱者としか喧嘩したことがないからでしょうね。」
那由。
「なぜあいつら弱いくせに戦うんだろう。」
流星。
「弱いことを分かってないんですよ。」
那由に報告。
フラッシュメモリを渡しまして。
社内に戻ります。
手が空いた人で議論があり。
シニシズムについて語っていますね。
教養のある人は、隠れています。
通信販売のレビューにしか出現しない。
帆波。
「否定を構造主義で探ってみると。」
「まず。」
「断言していますね。」
「なぜそうなのか、説明をしていない。」
「断言するだけ。」
「次に事実を言っている気になっている。」
「事実なんて本当はないので。」
「解釈を言っているだけに過ぎない。」
「最後に、否定した後、口論によって。」
「決着をつけようとしている。」
「幼稚かな。」
凛万莉。
「三段論法になっていないし。」
「帰納法なのかな。」
「世人の否定は論理的ではない場合が多々あり。」
「多くは結論だけを言っていて。」
「なぜそうなのか、中間にある論証がない。」
「独善的なだけで。」
「自分の考えに従わないと。」
「次に出てくるのは人格攻撃。」
「自分が否定しているから真実。」
「だから従え。」
「従わないお前に問題がある。」
「なんて続けています。」
透葉。
「まったく否定しないのも問題がありますね。」
「リアリズムなら。」
「馬鹿なものや間違いは間違いと認めて。」
「否定しますし。」
「個人的なものならいくらでも否定しても良い。」
「ただ、相手の事情や相手の状況。」
「作品の評価に対して、ろくな論証がないまま否定すると。」
「結論だけという脆弱な否定になります。」
「否定するにも論理的に言わないと。」
「断言するだけで、説得力だけあるという謎めいたものになります。」
深社。
「否定するにも高度な技術が必要ですからね。」
「ちなみに現実主義の人ほど否定が多いものです。」
「馬鹿なものには正々堂々と馬鹿であると言いますし。」
「愚かなものにも、きちんと愚かであると言います。」
「肯定なんてしません。」
「馬鹿で愚かなものを肯定なんてしませんね。」
帆波。
「間違いは間違いとして否定します。」
「不当なものは不当なものとして否定します。」
「肯定なんて、間違いをまかり通らせてしまいますし。」
「不当なものを肯定すると。」
「いくら不当でも、不当なものを受けなければなりません。」
「まったく否定しないのは明らかに幼稚ですな。」
透葉。
「否定で解決できるものもあるんですよ。」
凛万莉。
「否定すれば済むこともあります。」
「否定すれば有利になるのに。」
「肯定して不利を招くこともないかと。」
深社。
「肯定ばかりすると、たまに自分を陥れますよね。」
透葉。
「認められないものは、きちんと認めない。」
「これ大事です。」
帆波。
「シニシズムは、本当のことを言います。」
「つまりは、馬鹿な物事にはきちんと馬鹿という。」
「本当のことを言います。」
「真実に耐えられない人々がいるだけ。」
凛万莉。
「シニシズムは実践すると。」
「面白いほど論破できて快適です。」
「やはり否定も大事です。」
「肯定するのは結構ですが。」
「不正まで肯定していませんか?」
透葉。
「肯定する必要のないことまで肯定してはいけない。」
「否定すれば優位を取れることがかなりよくある。」
深社。
「否定すれば物事を潰せることが頻発します。」
凛万莉。
「否定という暴力で、都合の悪いものを壊せることもありますね。」
透葉。
「私の都合を優先しない物事の方が間違っているよ。」
華瑠。
「裏切ったというのなら。」
「むしろ物事の方でしょう。」
「物事が善悪を持ったからです。」
最近。
二大文学賞が発表されましたが。
信用低下が酷くて。
相手にされていません。
日本の文学賞は、芥川賞、直木賞以外にも。
たくさんあるので。
手練はそちらの方を獲得して。
かなり長く業界で活躍しているようですね。
長く使えるのは人選において成功している。
プロパガンダで、人気を意図的に作るような連中よりも。
実力で評判や地位を獲得する人々には本物ばかりです。
宣伝される奴らほど、中身がないことがよくある。
資本主義者は、近年、下手糞になってしまいました。
商売下手な資本主義者。
昔は上手で、過激だったのに。
資本主義者で、上手な人と下手な人と。
綺麗に分離してしまいました。
手が空いているため。
現代思想の文学論、創作論を読んで。
議論していますね。
透葉。
「物語の構造分析。」
「ロラン・バルト。」
深社。
「現代思想の文学論ですね。」
透葉。
「作者の死。」
「明らかに、読者が意味をつける所はあります。」
「作者が意味をつけているつもりで。」
「結局は読者の解釈が優先されます。」
深社。
「文学は登場人物の運命を描く。」
「しかし運命なんて私は認めない。」
凛万莉。
「現代思想は原理が違うためか。」
「やたらに難解ですね。」
帆波。
「サルトル、文学とは何か、という創作論は。」
「逆に簡単で、わかりやすいものですが。」
「他の現代思想による文学論、創作論は難易度が高い。」
「予備知識に構造主義や精神分析が必要だったりする。」
透葉。
「通販サイトのレビューアーで。」
「理解している猛者がいたりしますが。」
「どれだけ高度な知性を持っているんでしょうかね。」
華瑠。
「謎のレビューアーがあまりに猛者で。」
「難解な本を理解できるとか。」
「信じられない。」
透葉。
「物語の構造分析、ロラン・バルト。」
「本当に物語、つまり文学作品には構造があって。」
「つまりパターンがあるんですね。」
「型を知ることが型破りになる。」
「そこは分かりました。」
凛万莉。
「小説にはパターンがあります。」
「なのでパターンのネタバレを起こします。」
「ワンパターンな小説は退屈ですね。」
華瑠。
「批評と臨床。」
「ジル・ドゥルーズ。 」
深社。
「新しい言語、日本語はあっさり作られてしまいます。」
透葉。
「私の意見と一致していますね。」
帆波。
「旧式の民衆を捨て、新しい民衆を誕生させてしまう。」
「結果的に、意見が一致しています。」
凛万莉。
「自国民は日本語がカタコトでしたね。」
透葉。
「断片的な発言、情報ばかり。」
深社。
「日本人は日本語が下手。」
帆波。
「現代思想には文学論がたまにありますが。」
「批評と臨床。」
「ジル・ドゥルーズ。」
「くらいは分かりました。」
「書籍の要約では表面的な理解しか出来ません。」
「原文を読んで、初めて深いものを見つけます。」
「なので、要約で満足しないほうがお得です。」
「そんなに高くないし。」
流星。
「映画の脚本家が売れる技術を書いていましたが。」
「いくら売れても、視聴者や読者が支持しているとは限らず。」
「数字だけ見て現場を知らないような素人臭いことになりやすい。」
透葉。
「小説を読んで、なんだ、たいしたことないな。」
「お金がもったいないから、この作者の続編、買うのはやめよう。」
「という人がけっこういるらしい。」
流星。
「沈黙の読者、どう思われているのかは把握できない。」
深社。
「圧倒的多数が沈黙しているため。」
「支持者の数を把握できない。」
流星。
「映画の脚本家の売れる書き方ですか。」
「お金のために書いていると自分で言ってしまっている。」
「これ大丈夫なのか。」
帆波。
「ショーペンハウアー読書について。」
「によれば。」
「後々、小細工が露呈して。」
「数年後にいなくなっている。」
深社。
「自分の作品が世に出て嬉しいんですね。」
「世に出ただけで、下らないと捨てられているのが実際の所かな。」
透葉。
「拝金主義なのかは知りませんが。」
「売れなくなったときに、笑われるという。」
「売れるために書いたのなら、売れなくなったらゴミでしかない。」
流星。
「お金のために書いたのだから。」
「お金にならないと、用済みで消される。」
那由。
「おや、目先の利益しか考えていないようですが。」
凛万莉。
「下手な作家が迎合して売っているだけだからね。」
深社。
「下手だから、売れる書き方を習っている。」
帆波。
「文章が書けるだけで、一時的に大金が入るなんて。」
「なんか訳が分かりませんが。」
友人。
「資本主義の飼い犬め!」
深社。
「技術や芸術性で敗北した負け惜しみに。」
「売れ行きとか人気とか賞状とかを持ち出しているに過ぎません。」
那由。
「なるほどね、技術や芸術のセンスで圧倒されて。」
「売れ行き、人気、文学賞を引き合いに出しますか。」
「私の力の前に敗北の言い訳かい?」
流星。
「フーコー狂気の歴史、にも紹介されていますが。」
「気違い特有の善悪を逆にして勝とうとするとは。」
「みっともないですな。」
帆波。
「私は沈黙して静観しています。」
「彼らが勝手に倒れるのを観戦しているだけ。」
透葉。
「古典派の学者は、百年後に作品が残っていないことがあり。」
「誰からも記憶されていないこともあるとか言っていました。」
流星。
「本当にその通りになっていますね。」
友人。
「とりあいず、ライトノベルの主人公をいい加減に美少女にしろ。」
「気持ちの悪い若者なんて見るに堪えない。」
社員。
「作者まで気持ちの悪い若者だったりして。」
上司。
「そんな馬鹿な、作品と作者は分離できると。」
「ニーチェは書いている。」
華瑠。
「現代の小説に美しさを求めるのは問題があるかと。」
事務員。
「その人達ってまた低迷したの?」
華瑠。
「修辞学が上手ではないからと、いじけちゃダメだよ。」
作業員。
「また素人がね、玄人の仕事を邪魔しに現れたんですよ。」
友人。
「それは大いに考えられるな。」
華瑠。
「ああいう作家達って、たまにすごく馬鹿なこと言うよね。」
婦女。
「やっぱり他の専門職をしていた方が、楽しいと思うよ?」
婦人。
「もう歴史の後ろに隠れてるだけでいいよ。」
事務員。
「うわあ、デマ百科事典なんて開いてしまった。」
作業員。
「まずいぞ、大まかな位置情報とか、収集されている。」
「サイバー攻撃を受ける前に履歴削除。」
友人。
「そう言えばインターネットデマ百科事典には。」
「権威に訴える論証とありますが。」
「デマ百科事典という権威に訴えているという自己矛盾がありますよね。」
社員。
「あまりの嘘の多さに有害サイトに通報されて。」
「公益通報者にハッキングして。」
「その地域を手当たり次第に訪問して怒鳴り散らしたとか。」
同僚。
「気違いの集団でしたね。」
友人。
「お金もらってデマを書いているんですね。」
那由。
「今時、あんなデマ百科事典なんて参考にしませんよ。」
「あんなもの読むのは恥さらしです。」
友人。
「勉強しか取り柄がない人が編集しているらしいよ。」
同僚。
「勉強しか出来ることはないんですね。」
那由。
「本当に滑稽なものを笑うのは結構だが。」
「結論は。」
透葉。
「引用するものの蓋然性が違い過ぎる。」
帆波。
「現代思想対衆愚の産物。」
「比較にすらならない。」
流星。
「売れるのは結構ですが、売却以後はどうなんですかね。」
那由。
「大ヒット以後がない作家達であった。」
友人。
「現代の作家、売れたら。」
「後のことは考えない。」
流星。
「やはり現代思想の一部になった方が良さそう。」
透葉。
「同じルールでやっていないということですね。」
前線の仲間が。
どうも大まかな道は知っていても。
獣道や小さな路地、農道がよく分からないので。
その地域の誰も知らない地図が欲しいと。
依頼して来たので。
土地を知っている知り合いから、情報を得て。
地図を作って渡しました。
サーバーには、そういった、誰も知らない進軍に適した経路。
細かい道路の情報が入っており。
戦車や装甲車がそこから進めてしまいます。
戦車や装甲車が普通の場所から侵入しないため。
敵は大慌てになります。
最近、流星。
第二次世界大戦のエースパイロット、スター兵士の戦い方を分析して。
現代戦に生かすという、研究を任されています。
アフリカ戦線で、ドイツのエースパイロットが。
謎のエースに二回も機体を中破させられた記録とか。
個人の技量が、現代戦にどこまで影響するのか。
依頼されて、シミュレーターを使って研究を重ねています。
休憩時間。
お菓子を買いに。
中心街にある自動販売機に。
自動販売機には、飲料水だけ売っているものと。
それ以外のお菓子が売っているものと。
種類はけっこうある。
購入中。
商店街から。
会話。
少年。
「おっさん、この辺りに病院が開業したらしいけれど。」
「どこだよ、おっさん。」
中年男性。
「もう一度、おっさんと言ってごらんなさい。」
「超特急でその病院に送ってあげるからね。」
婦女。
「美容院に行ったのよ。」
婦人。
「あら?美容院は休業していらしたのね?」
老人。
「お前は日頃から性善説を説いておいて。」
「悪人が来ると鍵を閉めるじゃないか。」
学者。
「何か矛盾でもあるので?」
少女。
「ねえ、なんでゴミを平気で捨てるような人が平気でいて。」
「その人が責められたり、処罰されないの?」
青年。
「それはそんなガラの悪い人に勝てないからだよ。」
夫人。
「文学賞、受賞以後がない人ばかりですね。」
文学者。
「作品の質よりも、生活費のために劣勢なんでしょうね。」
少年。
「生活費のためにあんなもの書いたの?だせぃな!」
文学者。
「作家だってボランティアじゃないんだぞ!」
少年。
「そうなの?」
「金もらって変なこと書いてんじゃねぇ!」
老人。
「あれで商品なるのは確かに変だが。」
文学者。
「仕方がないだろ。」
「嫌なら古本屋で同じタイトルを買え、定価じゃないから。」
少年。
「数百円が妥当な値段なんじゃねぇの?」
学者。
「こらこら、大人の都合も考えなさい。」
少年。
「見たまんまを言っちゃだめって言うのか?」
文学者。
「それは彼らが小説家になるのが早すぎたのです。」
少年。
「昔の作家の半数は消えているぞ。」
「筆を折ったんじゃないか。」
文学者。
「筆なんて持ってないのに、どうやって筆を折るんですか?」
「まずお高い筆を買ってから言うべきですね。」
思うに。
統計や売り上げで。
市民の意見を推し量るような。
愚かな真似でもしているのかな。
一説によると。
価値のある小説は売っていると驚かれるらしい。
実際にいる市民にアンケート調査したことは。
一度もないというのが真実。
近年の文学、宣伝のやり過ぎ。
インターネット、ライブカメラを観ていまして。
音声あり。
芸人が多数、出現しやすいので。
特別に設置されている。
視聴中。
その駅前で。
ローンウルフが再度、発生。
手榴弾を持っていますが。
正義マンがそれに気づいて突っ込んだせいで。
正義マンが刃物で斬られています。
ローンウルフ。
「おらおら、うざいんだよ、正義感ぶりやがって。」
正義マン。
「正義が悪を倒す!」
ローンウルフ。
「現実で悪に負けたら、悪の方が正しいんだよ屑!」
正義マン。
「僕はヒーローになるんだ!」
ローンウルフ。
「悪に負けるとはどういうことか、教えてやる!」
偽悪者。
「おや、味方じゃないか、久しぶりだな。」
ローンウルフ。
「なんだてめぇ!」
偽悪者。
「あの時以来じゃないか、今回は共同戦線か?」
ローンウルフ。
「はあ?俺の協力者がいるなんて聞いてないが?」
偽悪者。
「追加の武器だ、受け取れ。」
ローンウルフ。
「ぐわっ!騙し討ち!?」
偽悪者。
「催涙スプレーの具合は、どうだ?」
ローンウルフ。
「お前は手作りの防毒マスクを持っているのか!」
正義マン。
「うわああ痛いよ、悪に負けた!」
偽悪者。
「お前がこんな馬鹿を相手にしているから。」
「包囲が完了したぞ間抜けめ。」
正義マン。
「目が開かないよ!何か吸って息が苦しいよ!」
市民。
「やっちまえ!」
不良。
「合法的にぶん殴ってもいいんだよな。」
極悪人。
「合法的に一人くらい殺してやる。」
ローンウルフ。
「うわっ!囲まれた!」
市民。
「おらおら、武器は取り上げたぞ。」
正義マン。
「悪は許さないぞ。」
不良。
「おらおら、半身不随にしてやる。」
極悪人。
「死ね、この野郎。」
警官。
「制圧している方が邪悪じゃないか!」
巡査。
「どっちが犯罪なのか分からないぞ!」
少女。
「ねえねえ、どっちが悪者なの?」
夫人。
「善か悪かなんて下らないことを、どこで覚えたの?」
大量の武器を持っていたのに。
集団リンチされて。
駆けつけた警官に拘束されたローンウルフ。
しかし攻撃が過激で。
制圧した側にも責任を問われています。
裁判で無罪判決になりそうですが。
私刑では、どっちが邪悪なのか、わからないことがある。
夕方になる。
ここで残業か、定時なのか分岐する。
しかし残業は給料泥棒が発生するので。
予算があるからと言って合法的窃盗は良くない。
微妙な夕日。
星緒。
「年老いるのと、馬鹿になるのは。」
「どっちがいいのですか。」
那由。
「馬鹿になることですね。」
「外見は変わりませんから。」
華瑠。
「別の人間になるって決意した友人がいましたが。」
「していることは同じでした。」
那由。
「その別の人間になった人が。」
「前の人間と同じことをしてしまっただけですよ。」
社員。
「ああ、なんか具合が悪い。」
婦女。
「横になるといいですよ。」
「それから、誰かに看病してもらって。」
婦人。
「疲労なら、休憩室まで。」
「付き添ってあげましょう。」
「しばらく見てあげる。」
女子大生。
「薬が必要でしょうか。」
「それとも暖かいものでも飲みますか。」
同僚。
「おい、診療所に行けよ。」
星緒。
「診察しましょうか、免許は持っているので。」
社員。
「待て、貴様、その女の子達の意見をよく聞くんだ!」
星緒。
「リアリズムで書くのなら。」
「本人が実演してもらわないといけなくなる。」
姫爽。
「友人の話によると、ライトノベルはアダルトコーナーに置いてあるらしい。」
流星。
「なぜ私が繰り出す仮説形成を読んで。」
「動揺するのだろう。」
星緒。
「想像力過剰なのですよ。」
姫爽。
「なんて発想が豊かな人なんでしょうか。」
事務員。
「みんな揃って、相変わらず、頭を使うのは苦手みたいですね。」
上司。
「そうだぞ、上司の言うことを聞いていればいいんです。」
作業員。
「みんなやってることは昔と変わりませんね。」
同僚。
「みんな、昔と今は、中身が変わらないんですね。」
友人。
「選民思想野郎が!」
科学者。
「働けない人の働けない理由。」
「脳科学で説明できる。」
「脳が飽きたという信号を発して。」
「脳の回路を守るために強制シャットダウンをする。」
「つまり、脳の種類、構造から見て。」
「同じ動作を繰り返す仕事は向いていない。」
社員。
「そうなのか、根性の定義は、強い性質、とあるが。」
「そんなもので解決なんてしないよな。」
科学者。
「脳機能が違っている人は。」
「職業適性も違うので。」
「向いていない職業を無理にやって。」
「失業してしまうのだ。」
同僚。
「科学に善悪なんてないからな。」
上司。
「思うに、昔の古臭い旧世代の考え方は。」
「現代ではとても有害。」
社員。
「古臭い考え方は通用しない所か、有害だよな。」
「真実を言っているわけではないからな。」
同僚。
「経験という主義主張が間違っているだけですよ。」
友人。
「それで、頭の悪い人には分からない脳科学の続きは?」
科学者。
「僅かな証拠から、自分の脳の特徴を把握しないと。」
「向いている職業が分からない。」
「ただ、働けとか言うせいで、脳科学の問題に気付かない。」
事務員。
「働くことしか取り柄がない我々が。」
「脳科学なんて理解できなくて当たり前なのでは。」
科学者。
「科学科学、言っておいて、肝心の科学に無知なのが実際の所だからね。」
友人。
「それはいいけれど、もう外は暗くなっているよ。」
科学者。
「おや、社長もいませんね。」
上司。
「よし、一杯やるぞ!」
友人。
「ビールの出前を頼んでおきました。」
同僚。
「よくやったエリート女子!」
事務員。
「有能な女性は好きですよ。」
作業員。
「それでは余った予算は、残業によって着服するかな。」
こんなので成立している。
最先端科学研究所。
優等生だけで構築する訳には行かない。
酔っぱらって作った製図。
自動車のあらゆる所に。
大きなタイヤのようなゴム製のクッション材を入れると。
衝撃を吸収して。
打撃を半分にできる。
それで今夜、運転係が社員全員を送り届けて。
最先端科学研究所は八時間ほど無人になりました。
ロボットが巡回。
ちなみに金庫室や資料室には。
トラップが設置してあって。
深夜にしか動作しません。
無人の研究所で。
今夜、叫び声がした。
しかし翌日には居なかったという。
たまに思うこと、どうせ文句を言うのなら美声で頼みます。
以下、誰かの考えをお節介にも代弁。
お前が一位になれないのなら、私が消去法で一位にしてやるからな!
8
竜巻が発生中。
落雷あり。
曇ったり、雨が降ったり。
有感地震があったり。
忙しい自然環境。
任務転用されている。
数人。
新しい施設の製図を作って。
手が空いた人々が。
レクリエーションルームに集まっています。
友人。
「ロジカルハラスメントしてやる!」
社員。
「正論を言うなんて酷いじゃないか。」
星緒。
「正論を言うなんて、なんてことを!」
那由。
「酷い!正論を言うなんて!」
「それは人としてやっちゃいけないことですよ!」
流星。
「そこまで悪逆非道とは思いませんでした!」
婦女。
「やめて!正論なんて聞きたくない!」
会社員。
「正論はもうたくさんだ!」
上司。
「正論で虐げられている人々を見てないのか!」
作業員。
「正論なんか言っちゃって!」
「そんなものが害になると思わないのか!」
婦人。
「正論なんて言ったせいで。」
「気分を害したじゃないですか。」
友人。
「そこまで非難しますか。」
「ロジカルハラスメント。」
「本当に正論を言うことは嫌がらせですね!」
透葉。
「デマとか猛威を振るっていましたが。」
「デマは対策が打てるんですね。」
「デマの本質は攪乱ですので。」
「いくつかの避け方がありますね。」
深社。
「それって、まず時間をかけることですね。」
「判断を中止して、判断を遅延してみる。」
「真実がゆっくり追いつくまで。」
「一週間もすれば。」
「デマもボロが出て力尽きています。」
華瑠。
「デマは特に人を欺く。」
「本物であると誤認させたり。」
「特定の結論に誘導する。」
「信じる、という人の判断を集中狙いして来ます。」
凛万莉。
「パターンを見抜けば回避できる訳ではなく。」
「常にデマを上回る判断を持っていないと。」
「かなり一方的にやられますね。」
華瑠。
「最新の手口を知っておくこと。」
「最初に引っかかる生贄にならないこと。」
透葉。
「そもそも無駄な情報を日常から消しておくこと。」
深社。
「デマは他人の判断を乗っ取るため。」
「信じると、犯人がして欲しいことを。」
「代理で実行してしまいます。」
凛万莉。
「デマは、遠回しに。」
「俺がこういうように書いている内容を実行しろ。」
「と命令していますので。」
「実行する犠牲者は、自分の手を汚さず。」
「代理でやってくれた有り難い捨て駒。」
華瑠。
「問題は手口が人間の弱点を突いてくるので。」
「こうすれば引っかからないというパターンが通用しない。」
「そして何を信じればいいのか分からなくなる。」
「こうして情報社会をかく乱することに成功する。」
深社。
「高度情報化社会がデマで攪乱される。」
「何が本当で何が嘘か分からない。」
透葉。
「あとは、複数の犯人が、自分がしてほしいことを。」
「他人が実行するというなすりつけが完成します。」
凛万莉。
「たまに悪意を持って、お金のためにデマを撒いている人がいます。」
透葉。
「デマはお金になるので、お金のために信じた他人が利用されることもある。」
凛万莉。
「新手の詐欺師ですが、技術が高度なため、過小評価しないこと。」
深社。
「悪才がありますね。」
透葉。
「悪事の才能があるので、お金のために使うんですよ。」
流星。
「たまに面白半分でやる人もいますね。」
華瑠。
「他人を欺いて、何かさせる。」
「動機は人によって違いますが。」
「遊び道具にしている人もいますね。」
流星。
「信じるから騙される。」
透葉。
「格言通り。」
「人は自分が信じたいものを簡単に信じる。」
「デマに引っかかる人は、信じたいものを信じただけ。」
凛万莉。
「信じる、という判断が、いかに弱いものか知ったでしょう。」
深社。
「ファクトチェックは追いつかない。」
華瑠。
「表示されている文章の内容を信じるとか正気ですか?」
流星。
「無駄な情報に囲まれているから。」
「無駄しかない情報に欺かれるんですね。」
透葉。
「ああやってよく分からないものを採用して行けば。」
「わかりやすい罠にかかっても不自然ではないね。」
深社。
「新しいという理由だけで、なぜ突っ込んでいく。」
凛万莉。
「新しいものは何でも正しいと思っているからですね。」
流星。
「新しければ何でもいいんですね。」
透葉。
「新しいという理由だけで、真実になるなんて滑稽ですな。」
深社。
「新しいだけでしょう、新しいだけ。」
華瑠。
「デマで錯乱する人が出る、しかしその錯乱こそ犯人が望んでいたこと。」
流星。
「買占めとか、よくあんなあっさり騙されますね。」
華瑠。
「なんかちょろいな、と思われていると思う。」
流星。
「さすがに悪が勝利した一例ですね。」
深社。
「悪に対して無警戒。」
透葉。
「他人が本当のことばかり言う訳がないでしょう。」
流星。
「まったく、知らない人の言うことを聞いちゃだめだって。」
「お母さんに習わなかったの。」
華瑠。
「子供みたいに何でも信じる癖を直したほうがいいね。」
凛万莉。
「何でも信じる人が一定数いるので。」
「そこを狙っているんですね。」
流星。
「デマを流した人よりも、デマで錯乱した人の方が迷惑。」
深社。
「他人の流した嘘で錯乱して暴れられるとかなり迷惑ですね。」
華瑠。
「掲示板に落書きしたものなら、誰でも信じるんでしょうか。」
流星。
「たまにデマの中に子供騙しがある。」
「あんな低レベルなものに引っかかってやんの。」
透葉。
「半数の人が引っかかりますが、残りの半数は嘘を見抜いています。」
流星。
「まあね、デマは、たいてい、目的は人間で遊ぶことなんですよ。」
「他人を騙して暴れさせて遊んでいる、遊び道具。」
深社。
「よくあんなもの思いついたよね。」
流星。
「ひとつより確かなのは、思考が乗っ取られると、死ぬまで解けないかもしれない。」
「思考がハイジャックされて、操られると。」
「余程のことがない限り復帰できない。」
凛万莉。
「フーコー狂気の歴史、では。」
「気違いが誤って河川に転落して救助されたら。」
「思考が乗っ取られているものが、どうやら解けたみたいで。」
「二度と精神錯乱しなかったので。」
「次は故意に気違いを河川に転落させる治療が流行ったという。」
華瑠。
「パブロフの犬、その後みたいなものですね。」
「条件反射を覚えさせたら。」
「いつかの日、洪水で犬が溺死寸前になり。」
「犬から条件反射が消えて、狂暴化した。」
透葉。
「判断を乗っ取られても悲惨ですね。」
「こちらは短期間の損失で済みますが。」
深社。
「デマはマインドコントロールみたいなものです。」
華瑠。
「結論としては?」
流星。
「デマとは。」
「信じたら、終わり、しかしいかに信じさせるか。」
「ということに強い拘りがあるね。」
深社。
「思考を乗っ取ることにかなり熱心ですね。」
凛万莉。
「広告収入や再生数稼ぎに、デマは使われますね。」
流星。
「判断が狂ったら、即損失。」
華瑠。
「犯人がして欲しいことを、こういう内容でしてください。」
「というように、複数の動機と目的があるんですね。」
深社。
「目的ごとに、デマの種類も違うようです。」
透葉。
「ブービートラップ。」
流星。
「情報なんかそんなに扱っちゃって。」
「社会に溢れるすべての情報が当たっていると思い込んだのかな。」
透葉。
「結果的に外れていれば、嘘つき呼ばわりされる。」
凛万莉。
「テロリズムや犯罪に使われてしまいますね。」
流星。
「その時は、所詮はそんなものに引っかかる愚か者しかいないと。」
「諦めるしかないね。」
凛万莉。
「発生源がソーシャルメディアという。」
「日記ばかり書きたがる通信設備らしい。」
流星。
「そんなものが正確な情報を発信できると思っているのでしょうか。」
「前提として、どんなにふざけたことでも書けるじゃないですか。」
華瑠。
「おかしいな?」
「半分、無法地帯のソーシャルメディアなんか。」
「情報源として成立する訳がないのに。」
流星。
「もはやソーシャルメディアに書いてあるから正しい、とかになっている。」
透葉。
「自分で調べて判断することを捨てた代償にしか思えない。」
深社。
「無料で放送されているニュースとか。」
「ウェブニュースを観れば済むのにね。」
流星。
「陰謀論を使って、政府発表を信じるなとか。」
「ジャーナリストと同じ行動ができないくせに。」
深社。
「そういう人はパソコン画面に向かって、カタカタ打っているだけ。」
「ジャーナリストは危険地帯にいつも突進する。」
透葉。
「安全な所からカタカタ、キーボードを打っているのと。」
「危険地帯からの放送と、だいぶ違いますが。」
凛万莉。
「ジャーナリストは行動するし現場で調査する。」
「なぜパソコン画面の前にいるだけの人が信用されるのでしょうか。」
流星。
「自分だけ回避できればもういいよ。」
深社。
「そうですね、どんな警告もあんまり効果がなかったし。」
華瑠。
「デマがこれ以上、強力化したら。」
「もう手に負えませんが。」
流星。
「デマで暴動が発生するようになったら。」
「信じるとはそういうことだと、教訓になるだけですが。」
凛万莉。
「デマを信じた人は、科学の進歩に貢献しています。」
透葉。
「政治改革の尊い犠牲になるがいい。」
深社。
「歴史教科書に載るために今日もデマがある。」
流星。
「次の世代のために、最悪の実例になってください。」
華瑠。
「君達のおかげで、心理学が豊かになる、後片付けはそちらで、みたいな。」
凛万莉。
「ソーシャルメディアに書いてあるという理由だけで・・・。」
「何でも信じるのは・・・。」
華瑠。
「インターネットに書いてあるという理由だけでね・・・。」
「その情報を信じるのね・・・。」
天空。
飛行機が飛んでいました。
上空には、空路があれば旅客機が飛来して。
航空自衛隊の場合、演習場への移動中に上空にいたり。
着陸の進入経路で通りかかります。
無人機は無音なので、気づかないことが多々ある。
飛行機は観測機でした。
天の川銀河が誕生した時。
そもそも宇宙誕生初期に、どこかの惑星に生命が誕生していた場合。
地球系外惑星に高度な科学文明があって。
宇宙を飛び交っている可能性が天文学、宇宙論で示唆されています。
今の所、公式の確認はありませんが。
俗に言う宇宙人はいてもおかしくはないです。
もっと身近な、衛星軌道には。
生活に欠かせない人工衛星が浮かんでいますが。
軍事衛星も同時にいます。
姫爽。
「軍事衛星はどのくらいの種類あるの?」
帆波。
「軍事衛星は十二種類あります。」
華瑠。
「いつの間にか、配備されている、そして稼働している。」
帆波。
「軍事衛星は。」
「長所と短所がはっきりしていますね。」
流星。
「カバー範囲と、上空に常駐できる。」
「制限時間もあります。」
帆波。
「監視衛星、地上のあらゆる所を撮影する。」
「地域すべてを担当。」
「大まかな敵の配置や変化を確認する。」
「画像の解像度が低い。」
姫爽。
「まさか空から見られているとは思わないよね。」
帆波。
「偵察衛星。」
「低い高度で活動。」
「地上を撮影するが。」
「とても映像の精度が鮮明。」
姫爽。
「常に動いているので。」
「常駐できない。」
帆波。
「早期警戒衛星。」
「弾道ミサイルなどを捕捉。」
「しかし発射した瞬間だけです。」
「誤警報が多い。」
流星。
「ずっと弾道ミサイルを監視する訳ではないですね。」
姫爽。
「弾道ミサイルの発射を確認するためで。」
「追跡は別のシステムですね。」
帆波。
「航法衛星。」
「味方に位置情報を送信する。」
「また、精度の高い攻撃に使用される。」
「電子妨害に弱い。」
華瑠。
「精密誘導兵器に使われますね。」
「これがないと一部の兵器は使い物にならないわ。」
帆波。
「軍事通信衛星。」
「軍隊専用のインターネット。」
「暗号化通信、電子妨害に強い。」
「軍隊内の通信を処理する。」
流星。
「軍隊は何で通信しているかと言えば。」
「この人工衛星を使用しているんですね。」
華瑠。
「普通のネットワークだと。」
「セキュリティに限界があるんでしょうね。」
帆波。
「信号情報衛星。」
「これは通信を傍受するためにある。」
「受信のみ。」
「敵のすべての通信は傍受される。」
「処理が多過ぎて、誤った情報が出やすい。」
流星。
「敵勢力の通信は大量に傍受されています。」
「しかし通信が多過ぎてノイズが多い。」
姫爽。
「私も一台欲しいわ。」
華瑠。
「非売品ですよ。」
「一年の国家予算を目の前に出せば別の話ですが。」
帆波。
「核探知衛星。」
「核爆発を検知する。」
「核爆発はすべて確認できる。」
「核戦争の開始も確認出来て。」
「誰かが対応できる時間を作る。」
華瑠。
「人工衛星は、空中の標的に介入しません。」
流星。
「見ていることしかできないけれど。」
「それを確認することで。」
「操作している人間が。」
「行動しやすくなります。」
姫爽。
「高みの見物ですか、それが機械ですか。」
「ずるいです、私も衛星軌道から核戦争が見たい。」
華瑠。
「いい身分ですね。」
帆波。
「宇宙レーダー衛星。」
「天候を無視して地上、海上を撮影できる。」
「画像の精度が悪い。」
流星。
「これはあまり有名ではありませんね。」
「夜間でも悪天候でも雲も突き破ります。」
「そして地上にいる敵勢力の大まかな動きが見れますが。」
「画質が悪いので、補完的なものでしょうか。」
帆波。
「対衛星システム。」
「人工衛星を破壊したり。」
「人工衛星の電子妨害をする衛星。」
姫爽。
「敵の人工衛星を直接破壊しますね。」
「スペースデブリが酷くなります。」
流星。
「スペースデブリは、宇宙線によって。」
「長い年月をかけて劣化して。」
「分解されていくしか、解決策がないような。」
華瑠。
「人工知能の人工衛星に。」
「スペースデブリを捕まえさせて。」
「ゴミを大気圏に落として燃やせばいいのに。」
姫爽。
「無制限に掃除をやってくれますが、技術力不足です。」
帆波。
「宇宙監視衛星。」
「衛星軌道のすべての物体を追尾する。」
「新しいものはすべて認識して。」
「カタログ化したり。」
「移動を見逃さない。」
流星。
「宇宙にいるすべての物体は捕捉できます。」
「どういう動きか、何がいるのか確認できますね。」
帆波。
「次世代軍事衛星。」
「人工知能を搭載した新型の人工衛星。」
「これは現在、開発中です。」
華瑠。
「何をするのか分からない弱点があります。」
流星。
「大中と、分散して稼働するので。」
「一機を破壊しても何も変わりません。」
姫爽。
「検出と行動も速く、処理速度が速いので。」
「分析も数秒。」
帆波。
「自分で考えるので、指令を待ちません。」
流星。
「宇宙に軍事衛星がそこまでいる。」
「宇宙も物騒になりましたね。」
華瑠。
「理想だけでやっていたら失敗したので。」
「ああいうことになったらしい。」
帆波。
「理想だけでやろうとすると、物理的に不可能になるだけですからね。」
姫爽。
「まず軍事から技術を蓄積して、宇宙開発に転用しないとね。」
流星。
「軍事で競ったら、副産物として探査機の性能も上がるでしょうから。」
帆波。
「とまあ、現在も理想を追求できる状況ではないのですね。」
華瑠。
「とりあいず現実から処理しないといけない。」
流星。
「自然環境に適用過剰。」
帆波。
「必要なものを少しずつ打ち上げたら、ああなりました、みたいな。」
流星。
「平和主義の方が間違っているのではないかと。」
「疑ってしまう。」
華瑠。
「我々の言う平和という考えは、間違っているのですか?」
帆波。
「間違ってないと思うけれど、疑わしいね。」
姫爽。
「力でしか保てない平和も、ひとつの平和の形なのでは?」
流星。
「平和平和言い過ぎて、内容がまったく考えられていない。」
帆波。
「現在は新基準の時代と言われていますが。」
「外なる平和、つまり外敵はたいして居ませんが。」
「内なる平和、これは脅かされています。」
「内輪もめ、仲間割れ、同士討ちばかりです。」
流星。
「外敵が居なくなると、内側に敵が大量発生しますね。」
帆波。
「一般的な平和とは、外なる平和のことで。」
「内側の平和については何も考えられていない。」
華瑠。
「内側の平和が無いことに気付いてほしいね。」
帆波。
「新基準の世代が、改善してくれるでしょう。」
華瑠。
「なすりつけ感が半端ないですが。」
流星。
「次世代に賠償金を前払いしないと、きっと直してくれない。」
姫爽。
「新基準とは何?」
流星。
「思想が、旧世代と新世代とで。」
「決定的に離れた状況のことですね。」
姫爽。
「そんなに変わったの?」
流星。
「昭和生まれの人と、平和生まれの人では。」
「思想が、かなり違います。」
「令和生まれになると、思想が激変しています。」
帆波。
「昔の人との考えの違いが残酷になったんですね。」
華瑠。
「なので新基準の時代なんですね。」
流星。
「人に関する、すべての基準が新しくなった。」
「古い基準は乗り換えられている。」
華瑠。
「古くなったとは、通用しなくなった。」
「または愚かであることが露呈したり。」
「間違いであることが証明されたことが。」
「古くなったということです。」
姫爽。
「誤謬は世代ごとに修正されて行くんですね。」
流星。
「古臭い考え方に、根拠がないものが多くあり。」
「無理をしているだけ、というものもあります。」
帆波。
「男女同権も、それがなかったら。」
「男性の方が今よりも四倍苦しむ。」
星緒。
「創造された世界が、長い間。」
「改良されなかった。」
「人間側の独創性の無さが原因です。」
那由。
「人間側に、どう改良してもいいですよと。」
「長い期間、明け渡されていたのに、何もせず。」
「同じことを繰り返したので。」
「神様は、自分を根拠とすることを禁止したんですよ、きっと。」
星緒。
「人間は真面目に世界を改良しない癖でもあるんでしょうか。」
流星。
「人間が覆せるのに、放置ですか。」
帆波。
「まるで制作されない建築物ですな。」
星緒。
「人類とやらは、古代世界もそうですが。」
「基本、他律で、最初にあるものを使うだけで。」
「いつまで経っても自律にならない。」
流星。
「目の前のものを勝手に変えても。」
「まかり通るんですから、仕方がないですよ。」
星緒。
「なるべく変な方向に作り替えないことですね。」
流星。
「新基準になったのは。」
「人間の怠惰に対する落雷。」
星緒。
「人間が変わらないのなら。」
「全体ではなく、個々を変えればいいからね。」
帆波。
「個々が全体を形成するのなら。」
「個々の豹変で全体が根こそぎ倒れる。」
那由。
「現代で何事にも根拠を求める人は。」
「根拠らしいものが何もないことに遅かれ気づくでしょうね。」
流星。
「何事にも根拠がないといけないのでしょうか?」
帆波。
「根拠が必要なものは限られますね。」
姫爽。
「根拠が要らないものと、要るものを区別しましょう。」
華瑠。
「それって、簡単なのでは?」
星緒。
「今度、パソコンを新しく買うんですが。」
「何がいいですか。」
那由。
「ミリタリーグレードですね。」
星緒。
「それは何ですか?」
那由。
「米軍国防総省標準規格に合格しているパソコンです。」
星緒。
「そんなに凄いものなんですか?」
那由。
「戦場を始めとして、過酷な環境でも稼働します。」
「過酷な自然環境でも故障しません。」
「多少のことで壊れません。」
星緒。
「エントリーモデルのパソコンとは?」
那由。
「実際に買える価格帯のパソコン。」
「別名、安物。」
「性能は二十万円もする高級品とは何も変わらない。」
星緒。
「それではこれにしますね。」
那由。
「パソコンは失敗ばかりする機材だから。」
「よく調べてね。」
友人。
「策略とか持ってない。」
上司。
「ないものは敵から搾り取ればいいだろう。」
友人。
「ラーニング?」
上司。
「そういうこと。」
会社員。
「敵対者が苦労して編み出したものを。」
「俺がラーニングする。」
友人。
「おお敵対者よ、ご苦労様。」
同僚。
「技術を私に献上ですか、いい心構えです。」
「その調子で善行を積みなさい。」
振動が発生。
研究施設は小さな竜巻の直撃を食らいましたが。
施設があまりに強度があるため。
ダメージが入りませんでした。
自動車に損害なし。
敷地内の樹木に大ダメージ。
中庭の樹木が倒れているので。
小さな竜巻が通り過ぎた後に。
竜巻の存在に気が付きました。
すぐ傍の民家は中破してしまった。
ちなみに、この後すぐ。
マグニチュード6.0の地震が発生しましたが。
免震構造なので、これも気づかない。
任務転用が終わって。
訓練施設に戻る途中。
乗ってきた民間用マイクロバスに落雷が直撃。
電流が逃げてノーダメージ。
友人。
「何か食らったか?」
同僚。
「航空自衛隊の基地と同格の強度がありますので。」
「外は大惨事ですが、中は無事ですね。」
会社員。
「自動車は?」
事務員。
「タイヤが盗難防止の器具で固定されていて。」
「無傷、動きもしません。」
上司。
「なかなか、災害というものはさりげなく来ますな。」
同僚。
「肉体を得て大地に立てば、みんな自然の一員でしょうね。」
友人。
「科学で人の世を作るのは偉業だが。」
「科学文明は自然災害になぜか脆弱という。」
「いや、むしろ科学がない時代の方が自然災害に強いのか。」
「文明を作ったら、自然災害に脆くなった。」
社員。
「農業の凶作だけでもみんな死にますからね。」
友人。
「今時、科学の本を聖書代わりに持っている人なんていますかね。」
上司。
「進化論も、猿と同一の祖先から分岐した、というのが通説らしい。」
「なので、もっと前の生物についてはよくわからんらしい。」
友人。
「人間は猿から進化した、とか言うと笑われますね。」
「よくある誤解じゃないかと。」
「少なくとも辿れるのは、共通の祖先から枝分かれした。」
「それ以外のことはわからない。」
同僚。
「そもそも学校の教科書で習う日本史は偽書だからな。」
友人。
「学校の日本史なんて偽書ですよ。」
作業員。
「勝手に改ざんして、数の力で維持している俗説。」
「それが学校の日本史。」
友人。
「もう子供じゃないんだし、信じないぞ。」
同僚。
「酷い子供騙しだったな。」
上司。
「偽書を有り難く読んでいる一部の学者、笑えますね。」
作業員。
「推論で物を言う似非科学。」
事務員。
「まあ学生時代にそんなこと言ったら消されますが。」
友人。
「政教分離のやり過ぎなのでは?」
上司。
「政治と宗教が合わさると、たいてい、良くないことになるので。」
「仕方がなく、偽科学者の推論を採用しないといけなかったという。」
「惨たらしい状況があるんですね。」
友人。
「学者の妄想でも、教科書に載せないといけない。」
「ああ、彼らの苦労は理解できます。」
作業員。
「政教分離のせいで、似非科学の日本史が蔓延っている。」
事務員。
「あんな嘘を書いていいのか、と思うほど。」
婦女。
「相変わらず馬鹿だなあ。」
婦人。
「馬鹿が移る!」
友人。
「まあ最後は、偽科学者は暴力に訴えるでしょう。」
同僚。
「暴力反対!」
上司。
「あ、すみません、科学者はおじさんだから脳に負担がかかったのかと。」
婦女。
「大丈夫ですよ、白髪が増えても科学者は科学者ですから。」
友人。
「殴り合いもできない世界一の科学者って、なんかかっこ悪いね。」
同僚。
「怪しい男に気をつけろ、今夜はまずいぞ。」
友人。
「はい、科学者から距離を置こうと思います。」
夕方は暴風になっていまして。
天変地異でも起きたんじゃないかと思う天候。
気候変動でこんなことばかりあります。
気候と天候は別物です。
大雨で、小規模な洪水が発生。
帰宅途中。
河川で溺れた人が釣り人に救助されていました。
市民。
「死ぬかと思いました。」
漁師。
「深く潜ったのかね?」
市民。
「はい、魚が見えるほどでした。」
漁師。
「どんな魚がいたか教えてくれんかね?」
市民。
「はい、あなたはふざけていますが、食用の魚ばかりいました。」
老人。
「ちょっと方角が分からない。」
「池のすぐ傍の家なんだが。」
変人。
「あの池ですか、知っていますよ。」
老人。
「おお、知っているのか。」
「これで帰れる。」
変人。
「私もそこから出て来たんでね。」
教員。
「ああ、中が水着で良かった。」
「増水で巻き込まれても泳げる。」
婦女。
「こんな日に買い物に行くの?」
青年。
「俺の運転なら乗り越えられる!」
婦女。
「脳みそって鍛えられないの?」
青年。
「鍛えられないぞ、筋肉じゃないんだし。」
婦女。
「あなたを見ていると、本当にそうだと思います。」
少年。
「災害現場、見に行こうぜ。」
少女。
「遺書は書いたの?私は行かないよ?」
少年。
「一人で行ったら冒険じゃなくてただの散歩だろ!」
少女。
「じゃあ、いい散歩になるといいね、いってらっしゃい。」
これは個人的な見解ですが。
自然災害よりも。
人間の方が破壊的なのでは?
人災は自然災害を上回るのか。
自然を忘れた民衆は、自然災害によって自然を思い出しましたが。
人災?においても?
世界に何もなくなって、すっかり慢心していた人類とやらは。
油断を突いた災難に苦しみ続けていますが。
勝手に死んでよね、変な罪悪感とか背負わされたくないから。
9
近くにある小学校。
今日は忙しいようです。
空いた時間に地元観光中に。
通りかかった。
教育委員会の人が学校に視察に来て。
生徒に「好きな質問をしてもいいよ」と言った。
一人の子供が手を挙げた。
教委。
「まず名前を教えてください。」
生徒。
「勇太です、三個の質問があります。」
教委。
「どうぞ。」
生徒。
「まずひとつ、学校で習う日本史は嘘つきではないですか?」
教委。
「もうふたつは?」
生徒。
「なぜ国記を無視して、でっち上げの記録を使っているのですか?」
教委。
「最後のひとつは?」
生徒。
「どうして日本史を改造して平気なんですか?」
質問が終わると。
突然、自習になり、すぐに休み時間となった。
教育委員会の人がまだいる。
続けて、もう一人の生徒が質問したいと要求しました。
教委。
「名前は?」
生徒。
「誠です。」
教委。
「質問は?」
生徒。
「五つ質問があります。」
教委。
「よろしい、質問しなさい。」
生徒。
「日本史は神社や寺院の存在と矛盾していますよね?」
「そしてなぜそれを無視して変なことを書くんですか。」
「無神論者ですか?」
「あと、大人まで騙せるものなんでしょうか?」
「さっきの自習はなぜ、あっさり切り替わったんでしょうか。」
「さっきまでいた勇太君はどこですか?」
なんか、共産主義顔負けの。
日本の教育現場ですなあ。
今まで行けなかった場所に移動。
喫茶店。
お菓子を食べました。
話をしている二人組。
為政者。
「三種類の複合政治を題材にするとは、面白かったよ。」
「君がこれほど才能があるとは思わなかった。」
「どれ、今度は超民主主義について書いてくれないか。」
作家。
「ボス、この所、不調でして、何かと足りないのです。」
為政者。
「大丈夫だよ、僕が味方してあげるから。」
「資料、題材、出版元、それに取材先にも声をかけてあげよう。」
作家。
「分かりました、最後に失業したら、いい職業を保証してください。」
為政者。
「なぜ?」
作家。
「万が一、駄作になる可能性がありますから。」
地元の雑貨店。
絵画を売っているお店がありまして。
しばらく見ていました。
市民。
「ナポレオンの絵画はこんなに高いのか。」
商人。
「プーチン大統領の絵画はお安いですよ。」
市民。
「どうしてプーチン大統領の絵画はこんなに安いんだ?」
商人。
「核ミサイルを撃ったり、世界に大破壊を招いたら。」
「高くするつもりですが。」
「今はその残酷っぷりを過小評価してその値段にしています。」
市民。
「将来のプレミアか!」
日本の現状。
労働過剰で、政策も過剰。
国の計画は過剰に実施されて、スーパーの食品も過剰。
スーパーの食品が過剰でも、食品ロスは抑えられている。
そのおかげで飢えている人は少ないが、食べ過ぎなのか鬱憤が溜まっている。
鬱憤は溜まっているが、文句を言うわけには行かない。
誰も文句を言えないが、容疑者だけがその特権を持っている。
窓がやたらに空いている。
デイサービスにて。
気違いに、学校の道徳を教えた作業療法士。
狂人。
「ふはははは!」
作業療法士。
「どうして笑っているのか?」
狂人。
「俺より狂っている奴らが平気でいるからね!」
作業療法士。
「お前、今日は正気だな!」
中央広場にて。
老人。
「君は良い時期に生まれたよ。」
少年。
「じいさん、俺はまだ十二年しか生きてないよ。」
老人。
「わしが生きていた頃には、屁理屈が横行していたからな。」
婦女。
「古き良き日本よ。」
「私に素敵な少女の時代を与えてくれてありがとう!」
老人。
「孫よ、その頃、君は生まれてないぞ。」
婦女。
「だから感謝しているのです。」
不思議な出来事を話している。
美青年がいまして。
聴衆が集まっています。
人工知能を使って、映像化して見せていました。
夢に、聖人が出現したという。
お金をくれるというので。
それをその男がどう使うのか見たい、というものであった。
聖人。
「一万円をあげよう、起きたらベッドを見なさい。」
青年。
「一万円?三万円にしてくださいよ。」
聖人。
「それは無理だ。」
聖人は三万円を取り出して。
一枚を捨てた。
目が覚めると、ベッドには何もなかった。
男性は続けて言った。
男性。
「やっぱり一万円でいいよ。」
家を出ると、一万円札が落ちていて。
誰も見ていなかった。
男性は一万円を手に入れた。
男性。
「しまった、夢に二万円を貰い忘れてきた。」
その男性。
宝くじで、二万円、当たっていたのだが。
聖人が再度、夢で評価をするまで。
気づかなかった。
公園の噴水にて。
牧師がいて。
その演説に影響された若者がいる。
若者。
「神様、願わくば百万円ください!」
神。
「よし宝くじを買え!」
若者。
「誰ですかあなた!」
神。
「宝くじを買ったら考えてやるぞ。」
若者。
「神様、百万円をください。」
神。
「どこの誰に、どこに向かって祈っているんだ!」
神は天国から大柄な男を連れ出して。
若者に会わせた。
大男。
「早くこの売り場で、宝くじを買え!」
若者。
「嫌です、当たるのか分からないもん。」
大男は撤退した。
次に神は若者に宝くじが当たる夢を見せたが。
若者は宝くじを買わなかった。
仕方がないので、若者の友人に勧めさせたが。
友人が百万円当選する籤を購入して。
若者は何も買わなかった。
若者は非難した。
若者。
「祈ってお金くらいくれたっていいでしょ!」
すると夢に神が出てきて、若者を??責した。
神。
「求めているんだから、あげるつもりだったんだぞ!」
若者。
「でも手に入りませんでしたよ。」
神。
「私はお前に三回もチャンスをやったんだぞ。」
「まず大男に勧めさせて、次に夢で暗示にかけた。」
「最後にはお前の友達を仕向けてやったんだ。」
若者は茫然として目が覚めた。
散策後。
戻ってきて。
依頼された政策のシミュレーションをしました。
そう言えば経済効果と謳っておいて。
庶民を思うがままにコントロールした場合の。
シミュレーションを新事業で出すことがありますが。
庶民は計算通りに動くなんてことはない。
なので、新事業の経済効果とは。
かなり都合のいいシミュレーションに基づいています。
中庭に呼ばれました。
那由。
「不要な食器で遊びましょう。」
流星。
「どうしてこんなにたくさん皿が?」
那由。
「オンライン通販で百円ショップの発注ミス。」
「どうせ処理場も近いし。」
流星。
「なるほど、ではあの木の人形に投げますね。」
那由。
「ナイス!直撃です!」
流星。
「続けて投げますね、あら、何回やっても皿が粉々になります。」
那由。
「一撃が重いようです、私もやりますね。」
流星。
「凄い、精密射撃みたい。」
上司。
「うわあああ!頼む!君達女性二人は誰かの妻にはなるな!」
「些細な喧嘩で旦那を殺してしまうよ!」
那由。
「結婚には興味がありませんが。」
「どうして皿と夫婦喧嘩に関係があるんですかね。」
流星。
「私も結婚には無関心ですが。」
「皿を投げるのが上手だからと、なぜそんな心配をするんですかね。」
上司。
「夫婦喧嘩で奥さんが皿を投げるからだよ。」
那由。
「ああ、ドラマである奴ですね。」
流星。
「あんな下手糞な投げ方、する訳がないでしょう。」
上司。
「やめろ!それを聞いて世間の妻が!」
「皿を投げる技術が上達してしまうだろう!」
皿を投げていたら。
遠くから目撃した既婚者が閃いた。
夫人。
「私もあんなふうに皿を投げたいわ。」
既婚者。
「あの子たち、未婚なのに、あんなに上手に皿を投げられますね。」
婦人。
「皿は女の武器よ。」
星緒。
「発展途上国の惨状には見て見ないふりをしています。」
華瑠。
「それでいいのか?」
星緒。
「あまりに酷過ぎて、成人向けなので。」
「プライバシーに配慮して見ないようにしています。」
若手。
「僕は有名大学に出たんです。」
科学者。
「そうなのか。」
「それでアインシュタインの相対性理論は。」
「何て言っていた?」
若手。
「それはまず一般相対性理論と特殊相対性理論でありまして。」
科学者。
「なんだ、無駄に難しい話をするな。」
「五歳の子供に説明できるのか?」
若手。
「それは大人にならないと、話になりませんね。」
科学者。
「もういいよ、大学を出たことは分かったから。」
哲人。
「そうだよ、五歳の子供に説明できない奴がいるか!」
流星。
「ちょっと、飲み物を買って来ます。」
那由。
「十五分以内に戻ってきな。」
透葉。
「休日にはどこに行くのやら。」
深社。
「近場なら、護衛は要らないでしょうか。」
流星。
「駄菓子屋ですが、今日は娘さんが店員ですか。」
市民。
「なぜだ、なぜ君は水着姿なんだ。」
婦人。
「今日はお客さんが来ないと思って。」
市民。
「若い女性店主が、水着なんていけないぞ。」
婦人。
「お客さんが来るとは思っていないから。」
市民。
「どうして昨日は普通の服だったんだ?」
婦人。
「その日は、お客さんが来ると思って。」
スマートフォン。
高度機能をオフにして。
簡易機能をオンにしました。
タブレットパソコンみたいなモードに出来ますが。
気軽に使えなくなるので、今はスイッチを切っています。
ポータブルモニターと接続可能。
ウェブニュース。
テロリストが人質を取って。
スクリプトキディを爆破すると脅した。
スクリプトキディはテロリストにちょっかいを出してしまったが。
そのことを隠していれば。
身代金くらいにはなるだろうと脅迫した。
知り合いが寄付を募って。
あちこちといろいろ集めた。
偽善者。
「どのくらい集まった?支払えるの?」
極悪人。
「はい、火薬がかなり集まりましたので。」
「テロリストに支払えると思います。」
市民。
「スクリプトキディの死体が発見された。」
「二十か所の刺し傷と、六ケ所の骨折。」
青年。
「死因は何だった?」
老人。
「自殺だそうです。」
透葉。
「何かあったら困るよ。」
流星。
「しかし数キロメートルしか離れてないよ。」
深社。
「あなたは女の子に対して脆弱性があるでしょ!」
透葉。
「男性相手には圧倒しますが、女の子からの誘惑に弱いでしょう!」
流星。
「よく分かったね。」
市民。
「爆破テロで大企業が破壊されてしまった。」
青年。
「でも君は入る途中だったんだろう?」
市民。
「用事で入る数分前に爆発したんだ。」
会社員。
「お前はいいよな、俺なんかそこの株をたくさん持っているんだぜ。」
学者。
「ローコンテクスト文化では。」
「男性は一日に平均一万五千語を話す。」
「女性は一日に平均三万語を話す。」
科学者。
「ハイコンテクスト文化では。」
「一千語くらいでしょうか。」
学者。
「はあ?ハイコンテクスト文化の構成員がね!」
「何か喋っている所を見たことがありますか!」
商人。
「骨董品好きになると、いくら年をとっても。」
「人間は大きく違いませんよ。」
婦女。
「あらまあ便利ね、三十路は価値がつくのかしら?」
商人。
「実際どうなのか、鑑定しないと分かりませんぜ。」
婦女。
「五十代は?」
商人。
「実際どうなのか、鑑定しないと分かりませんぜ。」
文学者。
「出版業界の資本家の営業は低迷しているようだ。」
関係者。
「作家は労働者階級の扱いですからね。」
作家。
「現代の資本主義者はそんなに下手なんでしょうか?」
文学者。
「資本主義があまりに難しくて。」
「理解できる人がいないからだよ。」
関係者。
「それなら、なぜマルクス主義は理解できる人がいるんですか?」
文学者。
「資本主義が理解できないから、代わりにマルクス主義を学んだのだよ。」
婦女。
「お嬢さん、水着、買わない?」
流星。
「買います、あなたを見て合っているか確認したいな。」
婦女。
「それなら、試着室に一緒に来て。」
透葉。
「こらこら、財布を盗む気だよ、脱いだ瞬間に。」
深社。
「店員じゃないよ、その人は。」
流星。
「そうなんですね。」
「今の時代、同性だからと言って油断できるものではありませんね。」
戻りました。
サーバーが修理されています。
サーバーにはハードディスクが使われています。
ソリッドステートドライブが普及したら。
安くて大容量で長寿命なハードディスクが隠れて人気になりまして。
隠れたサーバーにハードディスクが装備されるようになりました。
テクノロジーはなぜか上位互換が現れても。
しばらく下位互換は重宝されますね。
透葉。
「世人ですか、馬鹿じゃないけど・・・馬鹿っぽくはあるよね。」
深社。
「大人みたいには見えないけれど、大人の仲間なんですよね。」
那由。
「あの、誰が見ているのか分からない所で。」
「みんな平均的な人って言うのは失礼だからやめて。」
流星。
「うん、夢を見るのは自由だよね。」
「みんなが頑張ってる姿を見るだけで。」
「私はいろいろましだと思う。」
友人。
「どうして世の中、こんなに難しいんだろう。」
姫爽。
「同じことでも難易度が違うんですか?」
帆波。
「難しい必要があるんですか?」
流星。
「馬鹿みたい、あんまり難しいと、クリアできる人なんていないのに。」
透葉。
「難易度が高ければチートを使いなよ。」
深社。
「馬鹿な難易度設定に、ルール通りにクリアする人なんていないよ。」
透葉。
「無駄に難しいのに、正々堂々とクリアしようとするの?」
深社。
「インチキ、イカサマも、問題解決手段ですよ。」
流星。
「夢に向かって、前進?」
透葉。
「今夜の贅沢のために、前進!」
流星。
「贅沢は敵なんだって。」
透葉。
「その贅沢という敵とは和解しました。」
深社。
「目指せ大金持ち。」
友人。
「応援してるよ?」
「できるわけないと思っても、応援するくらいは無料だもんね。」
華瑠。
「私と交際するとすぐに大金持ちになるわよ。」
「女の子も好きよ。」
深社。
「考えておきます。」
凛万莉。
「大金持ち、存在自体がちょっと怪しいというか。」
華瑠。
「長い年月、わざわざ、苦労しているの?」
流星。
「大衆とか、景色とか背景によく馴染むから。」
「たまに見えなくなっちゃうんだよね。」
友人。
「今度はメスガキですか?」
「毒舌ですか?」
「罵倒ですか?」
夕方。
時代劇を観ていました。
借金に苦しむ。
ちょっとした大きな農家が。
取り立て屋に。
迫られています。
農民。
「やめてくれ!どうか、来年まで!来年まで!」
役人。
「何を言っているんだ!」
「去年も同じことを言っていたぞ!」
役人二人組は。
とうとう蔵の扉を破壊して。
中を見ると。
金銀財宝と。
特に金貨がかなりあった。
役人。
「なぜお前はこれを差し出さない?」
農民。
「ああ、一枚も渡さないぞ!」
役人。
「お前は極端にケチなだけじゃないか!」
農民の蔵から。
役人が金貨を没収しているシーン。
金貨一枚も惜しくて。
借金を返さない農民と。
それを目撃している時代劇の主人公。
言行相反が激しい時代。
毎回、変なことを言っている人もいますが。
口先だけじゃなかったんだ。
10
この世界がもしシミュレーション仮説にある。
超規模シミュレーションであり。
それがマイクロソフトが運用しており。
しかもよりにもよってウインドウズで動作していたら。
昼間に空が青いのはブルースクリーンエラーで。
動作が停止しているからで。
夕方はシャットダウンしており。
夜は物理的に電撃が切断されているのだろう。
そもそもウインドウズでシミュレーションするのは。
明らかに倫理的に問題があるのでは?
那由。
「いい女いないかなあ。」
流星。
「ここにいますよ。」
那由。
「ああ、そうでしたよね。」
「今度、水着を見せ合わない?」
流星。
「どんな方向性ですか?」
那由。
「どういう方向性の水着にしようかね?」
敷地の外側を歩いている。
学者とその弟子。
儒学者とその門下生のようです。
人格者。
「どうしてそんなに心が狭いのだ。」
お供。
「私が小物だからです。」
子分。
「お頭!お頭だって、たまには心が狭くなる時くらいあるんですよね!?」
人格者。
「たまにはあるぞ。」
子分。
「お頭みたいな人格者ってどういう人なんでしょうか?」
「未だにさっぱり分かりません。」
人格者。
「私もよくわからない。」
お供。
「お頭が人格者と呼ばれる理由が、どうしても分からないんです。」
人格者。
「奇遇だな、俺にそのあだ名をつけた奴も、同じことを言っていたよ。」
子分。
「道徳的に立派になるってどういうことですか?」
人格者。
「道徳という単一の基準で満点を取ればいいらしい。」
お供。
「杓子定規じゃないですか。」
人格者。
「道徳的に立派とはそういうものだよ。」
子分。
「お頭って、なんでみんなから人格者って言われてるんですか?」
人格者。
「決まってるだろ、他人からのウケがやたらに良いからさ。」
お供。
「えっ、じゃあ何か立派なルールや道徳を守っているからではないんですか?」
人格者。
「バカ言え、ウケるための規範なら、何だって守るに決まってるだろ!」
子分。
「お頭、人格者ってどういう意味ですか?」
人格者。
「人からの評価がめちゃくちゃ高い人のことさ、まさに私みたいな人間のことだな。」
お供。
「でもそれって、立派な行いとか規範があってこその評価ですよね?」
人格者。
「ふははは! 評価さえ高ければ、中身なんてどうでもいいんだよ!」
星緒。
「この世は、限界を超えて崩壊するという。」
「力の構造がありますね。」
華瑠。
「その人、またはその物体の限界を超えて。」
「破損して止まります。」
姫爽。
「物理学のような人間の力ですね。」
帆波。
「自然というより、人間の力は何でも。」
「限界を超えると壊れます。」
「なので戦闘では、相手の物理的限界を超えて。」
「破壊するという構造になっています。」
友人。
「仮に凶悪犯に、主力戦車が追いかけて行ったり。」
「攻撃ヘリコプターが飛んでくると。」
「どんな容疑者も絶望する説。」
凛万莉。
「なんか凶悪犯とやらは。」
「半神半人のアキレウスになろうとしているのかな。」
「攻撃が効かない演技をして。」
「自分が無敵だと信じ込み。」
「自分は数百人を相手に出来ると信じているとか。」
星緒。
「半神半人のアキレウスは、アキレス腱しか攻撃が通りません。」
「その勇名を聞いて真似でもしているのかな。」
華瑠。
「いくらパワーアップしても無理でしょ。」
友人。
「悔しかったらクマと格闘してみろ。」
帆波。
「次回、凶悪犯、グリズリーと力比べして餌になる。」
凛万莉。
「戦争でも、相手の力を超えれば勝てる。」
「相手の限界を超えると勝てる。」
星緒。
「人間の力は、いわば力学のようなもので。」
「限界を超えるまでは止まりませんね。」
友人。
「どちらが相手の限界を超えるのか、競争ですね。」
透葉。
「かつての大阪万博で。」
「工費未払いが。」
「相手の側から見れば。」
「日本人が自分勝手に見える可能性。」
深社。
「契約書なき追加請求は、ただの我が儘と見なされる。」
透葉。
「口約束、メールだけで工事を追加して。」
「勝手に人を増やして工費を増やしておいて。」
「後で支払えとか、勝手なことを言っている。」
流星。
「契約書にない工事は実在しないので。」
「架空の工事と費用を請求されていて、相手から見ると不当。」
那由。
「しかも約束の期限を守らず。」
「質も悪いので、罰則を加えた。」
透葉。
「むしろ下請け側の債務不履行。」
那由。
「やはり契約書に基づいて日本の裁判所で。」
「粛々と白黒つけるのが正当なビジネス。」
深社。
「契約の不備を棚に上げて被害者の会を結成し。」
「メディアを使って感情的に未払いだと訴える日本の業者側の姿勢こそが。」
「ルールを無視した身勝手な揺さぶりに見えている可能性があります。」
流星。
「日本人は性善説のビジネスをして、トラブルで負けます。」
透葉。
「性善説なんて通用するのは狭い世界です。」
深社。
「国際基準と日本の商慣習の致命的なズレ。」
那由。
「自国民は、性善説を説くくせに、性善説について知らない。」
「性善説を説く孟子が誰にも相手にされなかったことも知らない。」
透葉。
「広い世界で、性善説は通用しませんよ、という実例ですね。」
流星。
「元受けからしたら日本人が自分勝手に見えている可能性。」
那由。
「私を非難しても無駄です、人工知能がそう説明しています。」
深社。
「人工知能は雑魚より役に立つ。」
星緒。
「他人に馬鹿と罵ると。」
「果たしてそれが相応しいのか。」
「論争をしなければならない。」
華瑠。
「その人に馬鹿という評価は適切なのか。」
「議論しないといけない。」
星緒。
「事実なんて存在しない、あるのは解釈のみ。」
「馬鹿と他人に言って、馬鹿であるという事実はない。」
「馬鹿という解釈があるだけ。」
姫爽。
「誰でも多少は馬鹿です。」
星緒。
「そもそも、知性に多少の愚かさがない人はいないよ。」
華瑠。
「その点では誰にでも当てはまるものでは。」
姫爽。
「馬鹿は、サンスクリット語が語源で。」
「意味は、無知、迷い。」
「馬鹿とは、無知で迷っているよ、という批判であって。」
「現代の使われ方は、語源を忘れていますね。」
帆波。
「本来の意味通りに使うのは倫理的に、あまり問題がない。」
凛万莉。
「賢い人が、詐欺師に騙されたらしいよ。」
「しかも他の賢い人は洗脳されてしまった。」
「賢い人は現代思想が分からないらしい。」
華瑠。
「賢い奴は、情に弱いと言われている。」
星緒。
「礼記にも書かれていますが。」
「賢い奴を無理に罠にかけてしまえば。」
「何が賢いんだと。」
「未来予知もろくに出来ないくせに賢いとは何でしょうね。」
帆波。
「なんか性能だけあって中身が何もないコンピューターのようですね。」
流星。
「生まれつきの賢さに依存して。」
「それだけで打開できると思い込むとは高慢ですな。」
那由。
「賢い奴は、本人が信じているほど使い物にはならない。」
星緒。
「賢い賢い言うと、本人が自分の知能を過大評価して行く。」
那由。
「賢さは何の役にも立たない。」
星緒。
「知恵ですね、賢さよりも知恵の方が実際に威力が出ます。」
那由。
「しかし知恵を求めると、本人が持ってないものを追いかけることになります。」
星緒。
「知恵は段階ごとにグレードがあるので。」
「通常あるのは人間の知恵、人知で、こちらはたいしたことがないのです。」
流星。
「国語辞典でありますね。」
帆波。
「賢いと、頭がいいは、やや違うし、頭脳明晰とは少し違う。」
「賢いとは主観的な評価で、根拠もろくにない。」
「賢いから、何でしょうか。」
流星。
「賢いという言葉はトラップですよ。」
「インテリジェンス・トラップに引っかかる。」
帆波。
「賢いという自信と、実際の結果は大きく違うので、わかりやすいものです。」
姫爽。
「日本の安全神話なるものが、近年、崩壊しているような。」
流星。
「現代の神話。」
姫爽。
「人間は少しでも平和になると、すぐ調子に乗りますね。」
凛万莉。
「欧州で安全とは、自分の身は自分で守る。」
「自ら危険を潰す、社会や司法システム、警察などが機能している。」
「二重の防犯、対策によって、脅威が取り除かれた状況です。」
流星。
「自国民は、安心しようとする。」
「何かあれば他人の助けが来ると思っているし。」
「何かあれば自衛しないといけないのに。」
「性善説な世界観で、危険を潰さないし。」
「何かあれば天が助けてくれと思い込む。」
凛万莉。
「攻撃された時に、フリーズして終わり。」
流星。
「暴漢なんてぶっ殺して返り討ちにすれば解決するのに。」
星緒。
「そもそも西洋人は隙を見せないようです。」
華瑠。
「日本人はすぐ安心して、防犯を怠るような。」
流星。
「お人よし、間抜けなので。」
「悪に倒されて初めて分かる。」
星緒。
「天が何とかしてくれると思い込んで。」
「天はその人を無視する。」
凛万莉。
「防犯を天に任せるの?天は見ているだけだよ?」
那由。
「自分の身は自分で守るという基本も知らないし。」
華瑠。
「他人の救助を前提とした防犯なんて、どうかね。」
那由。
「不幸中の幸いかな、日本の犯罪者も多くは性善説なので。」
「悪事が下手だし、臆病者だし。」
「武器がないと何もできない。」
凛万莉。
「自国民の犯罪者は弱点があるんですね。」
流星。
「西洋社会の犯罪者は普通に強いので。」
「無策で交戦しないことが基本ですね。」
華瑠。
「格言にも。」
「用心している者に限って引っかかる。」
「これだけ警戒したんだから、と慢心したせいで、引っかかる。」
近くの地域。
住宅地にて。
近所のおばさんが。
面白い話をして来まして。
新聞に小さく載っているものを見せて来ました。
そして今日もそれは進行中。
住宅地で発生。
悪人。
「近所迷惑してやる!」
庶民。
「しっぺ返ししてやる!」
悪人。
「ああ!嫌がらせで負けちゃったんですけれど!」
警官。
「状況がよくわかりませんが。」
「話によるとそれは民事です。」
悪人。
「刑法で裁いて!相手を刑務所に入れて!」
警官。
「不可能ですよ、民事ですから。」
悪人。
「通報しまくってやる。」
警官。
「虚偽の通報とさせて頂きます。」
偽善者。
「あいつ刑務所入れてやる!」
愚者。
「みんなで虚偽の通報しようぜ!」
悪党。
「冤罪で刑務所に入れてやる!」
悪者。
「なんで刑務所入ってないんだ!」
偽善者。
「もしもし警察ですか?」
「あいつ万引きしているんですけれど!」
警官。
「調べます。」
愚者。
「あいつ政治活動して危険なんですけれど!」
警官。
「調べます。」
悪党。
「あいつ尾行しようぜ。」
悪者。
「探偵に尾行させようぜ。」
警官。
「捜査の結果、あなたを偽計業務妨害罪で逮捕します。」
捜査員。
「虚偽告訴等罪も含めて併合罪です。」
偽善者。
「なんで?なんで?」
愚者。
「ドラマみたいに行くと思ったのに!」
悪党。
「ああ、人生終わっちゃった!」
悪者。
「あいつのせいで逮捕されちゃった!」
警官。
「君達のやっていること、犯罪だから。」
捜査員。
「君達が犯罪者なんだが。」
社内は、今日は忙しい。
納期は長く設定されている。
科学論文をまとめて。
電子書籍化もしているので。
ライターは休む暇がない。
科学者のコミュニティを運営していて。
有料。
玄人のレビューがつく論文の投稿サイトがあり。
科学者の論文が優れていると。
投票で蓋然性が評価されて。
論文として書籍化されます。
科学者が投稿する論文が大量掲載されています。
ちなみに所属元が確認できないと入会できません。
休憩と労働を切り替え続けている。
友人。
「私はいつもいけないことをしてしまいます。」
「見た目はみんな馬鹿に見えるので。」
「退屈で、昼寝してしまいます。」
「見逃してください。」
上司。
「まず忍耐を学びなさい。」
「そして昼寝は必要な時だけしなさい。」
「どういう人も退屈で馬鹿に見えますからね。」
社員。
「汚い手を使う人がいますが。」
事務員。
「あなたの言葉も汚いよ。」
同僚。
「朝から酔っぱらってしまった。」
友人。
「仕事中ですよ。」
同僚。
「おかしいな、ノンアルコールビールなのに?」
那由。
「あんた、何かの病気だよ、診療所に行け。」
流星。
「日本社会で処女はいるんでしょうか?」
那由。
「我々の他にはいるかな?」
「そこまで世の中はおかしくなってしまったんだよ。」
友人。
「友達に優等生がいる、定時に帰り、飲み会にも行かない。」
「真っすぐ家に帰り、休息する。」
社員。
「なんだその頭がおかしい野郎は!」
上司。
「定時に帰る所までは問題ないが。」
「何が楽しみで飲み会を無視するんだね。」
「休息して何がしたいんだね。」
同僚。
「これだから優等生は、真面目過ぎるんですよ。」
作業員。
「労働に一生懸命な人々が、死んでしまった。」
友人。
「そんなに一生懸命に働いているのに?」
作業員。
「過労死だって。」
那由。
「死ぬまで働くんじゃない!」
流星。
「過労死も、彼らにとって美しい死なのでは?」
友人。
「理解できない美学だな。」
弟子。
「人間的に立派とはどういうことでしょうか?」
師範。
「それは富があって名誉があって、力があって、権力を持っていて。」
「頭脳明晰ということだ。」
弟子。
「とても現実的ですね。」
超多様性の社会。
最近、数千円が惜しくて小説を買いません。
古典文学しか買いません。
通俗小説について唯一、良いことは。
値段が安くて、話が短いことです。
物語について、これは。
飲み屋のママが語るストーリーの方が。
面白くて、饒舌で、現実的で、説得力があると思うよ。