1


やがて、いつか、きっと、ひょっとしたら。

我々には人生など存在しない。

なぜなら人生そのものがジョークだから。

小山の上にある。

大きな家にて。

娘が、就職前に。

世間を見物したいと。

あまりにも嘆願する上に。

娘の力をこれ以上、押さえつけられないので。

身内の護衛をつけて、自由に出入りさせることにした。

こうして行動の自由を得た。

流星。
「あなたは、すべてに意味がないといけないのか?」

透葉。
「何か意味があると期待する方が間違っていると思われます。」

深社。
「そもそも、個人の決定を否定することに意味ってあるんですか?」

父親。
「考えることが面倒になったら、その時点で明らかになっていることが。」
「結論なのである。」

母親。
「人は指示通りには動きますが、思惑通りには動きません。」

流星。
「所で、女性はどうしても結婚するものでしょうか?」

透葉。
「なぜ結婚ですか?結婚以後は?」

深社。
「本当ですね、結婚生活は寿命付近まで続くのですし。」

流星。
「結婚?それは何ですか?」

透葉。
「昔から行われている馬鹿の営みです。」

流星。
「昔の人は馬鹿だったんですね。」

深社。
「恋という洗脳みたいなものを受け。」
「快楽と、資金と、新しい世話係を得て、召使になる。」

流星。
「そんなに残酷なものなんですか?」

透葉。
「いいえ、最初に結婚なんて冗談を言ったのはあなたでしょ。」

父親。
「そんなアホみたいなこと知るか。」

母親。
「私達は結婚という専門職をアホ扱いされても、気にしません。」

深社。
「ニュートラル・シンキングで中立的に見れば見るほど。」
「物事は結果が先行して原因が後からつく。」

流星。
「競争相手がいるらしいのですが。」
「なぜあんなものに追い付けと命令されるのですか。」

深社。
「あれだけ馬鹿とか、邪悪とか、愚かとか、罵った仮想敵ですか。」
「そんな相手に追いつく必要はありませんね。」

透葉。
「さて、これから市街地ですが。」
「人間の世界には、神聖さ以外は何でも取り揃えてあります。」

自動車に乗って。

各地、巡回。

ちょうど良いからと。

民間軍事会社の本部に行きまして。

そこで、昔からの知り合いと。

一族の人々に会いました。

流星。
「お姉さんたちはどうなっていますか?」

星緒。
「三十路という理由で、嘆いています。」

流星。
「そんな、三十路なんて自分で選んだものではないのに!」

星緒。
「若い日は、思い出として残り。」
「今の年齢は、残りの寿命とか言っていました。」

深社。
「今日は巫女服ですか。」

星緒。
「これはコスプレ用です、本物は汚れますので普段は着ません。」
「今日はこれから、祭祀に参加します。」

透葉。
「コスプレイヤーなのか、本物なのか、区別がつかないね。」

星緒。
「資格は持っていますので。」
「本物です。」

流星。
「私は訓練施設に戻るんですか?」

星緒。
「いいえ、最先端科学研究所です。」
「一族が新しく作りました。」

姫爽。
「あら、流星ちゃんじゃない。」
「来週から現場来るよね。」
「歓迎するわ。」

華瑠。
「合法的に給料を盗む怪盗にならないでよ。」

流星。
「うわあ美人さんと、最強さんだ。」

華瑠。
「褒めても、ハグくらいしか出ないわよ。」

姫爽。
「話はしておくから、見学したら?」

華瑠。
「面白い話があるから、先に見学しても問題ないわ。」

流星。
「そうします、人生の難易度は低いに限ります。」

透葉。
「凄い性的魅力ですね。」

華瑠。
「それは女性のあなたから見たこと?」

深社。
「お母さんみたい。」

姫爽。
「お姉さまと呼びなさい、お姉様。」

深社。
「それではお姉様。」

姫爽。
「それに加えて、超絶美形の最優秀選手と言いなさい。」

深社。
「超絶美形の最優秀選手のお姉様。」

姫爽。
「あなた、女子高生なのに、本当のことが言えるのね!」

最先端科学研究所。

実際は軍事部門。

三人の女性が取り仕切っています。

未だ規模が中クラスなので。

人員が少ないのです。

流星。
「初めまして、美人さん、私です、るかです。」

那由。
「とっても話が通じる女の人が来て良かったわ。」

流星。
「そちらのアイドル様は誰ですか?」

帆波。
「はい、三人で取り仕切っているひとりの。」
「無敵のアイドル様です。」

流星。
「そちらの趣味の良いお嬢さんは?」

凛万莉。
「おやおや、これはハイレベルな女の子がやって来ましたね。」

那由。
「ここでは、最新兵器の構築、実験をしています。」

帆波。
「新型の兵器の基礎理論も研究しています。」

凛万莉。
「表向きは科学者の集いです。」

流星。
「理解しました、私は一週間後に。」
「ここに配属されます、よろしくです。」

那由。
「こちらこそ、どうやって歓迎してあげようかな。」

帆波。
「合法的にいろんなことできる女の子ですよね。」

凛万莉。
「さっさと来て、自然科学と兵器と、人間らしいこともしましょう。」

流星。
「所で最近発表した有名なシミュレーションとは?」

那由。
「あれですね、さっさとディスプレイに映しましょう。」

帆波。
「地球の気候が変化して、平均温度が上がり。」
「激しく環境が変動するようになりました。」

凛万莉。
「その結果、地球の環境が限界を迎え。」
「2200年頃には生命が生存不可能な惑星の状態に変貌します。」

那由。
「直線的に行けば、西暦二千二百年が文明の限界です。」

帆波。
「途中で出現する新要素を省いたシミュレーションです。」

凛万莉。
「仮説に過ぎませんが。」
「そこまで到達すると。」
「文明は最初からやり直しです。」

流星。
「世界はゆっくりと始まりの姿に帰っていく。」
「ということですね。」

那由。
「生き残りはいますが、文明は維持できませんからね。」

帆波。
「宇宙論や天文学で地球という惑星を見れば。」
「ハビタブルゾーンにありながら。」
「生命が生存できないという矛盾しているような仮説ですけれどね。」

凛万莉。
「人類は自滅してしまうのです。」

流星。
「あらまあ、それでは墓地の選定に苦労しますね。」

那由。
「その頃にはみんなアンダーグラウンドですからね。」

少し、おしゃべりした後。

地元観光をしまして。

今は単独行動を制限されています。

有害なものに触れると困るから。

成人するまで悪いものを見せない、触れさせない。

現在、それが完成。

流星。
「人間の世界って思ったよりたいしたことないですね。」

透葉。
「それはそうですよ、いつの間にか。」
「集団でコントロール不能になって。」
「誰も制御できないまま進行している社会です。」

深社。
「いかに人類とやらにセンスがないのか、丸わかりでしょう。」

流星。
「課題はデザインになりそうですね。」

透葉。
「それ以前に、全員で日々、構築した社会が全員で制御不能なので。」
「デザインを試みても、打ち消されます。」

深社。
「今は文化の時代ですからね。」
「精神的充足度の時代。」

流星。
「それもそうですね。」
「今の時代の思想も新基準になりましたし。」
「教育も新基準になりました。」

深社。
「学校が再構築されて、かなり任意に近いものになりました。」

透葉。
「結婚も、自然主義的誤謬みたいに。」
「女性だから結婚するという間違った考えから。」
「どうして結婚したいのか、結婚以後、そこまで深く考えられるようになり。」
「疑われることで、結婚が再定義されまして。」
「儀式的なものから変わって、その質や結果を問われていますね。」

深社。
「生まれる子供の気持ちまで考えないと非難されますからね。」

流星。
「そうですね、それと結婚から離反した人から発生した。」
「余剰リソースが結婚希望者に殺到しています。」
「教育とは何か、親にも新しい考えが浸透して。」
「昔から蓄積した子育ての失敗から。」
「普遍的な成功を手に入れるようになりましたね。」

深社。
「最も成功率が高い教育を、親が子供に実行する。」
「失敗しても努力や挑戦を行ったので、不可抗力にしかならない。」

流星。
「サルトルやハイデガーから得られた自由の刑もありますが。」
「運命論という他律から、少しずつ自律に入った、人間達の改善ですね。」

透葉。
「根拠なき世界において、複合的な考えがよくありますね。」

流星。
「ちょっと入ってみたいお店もありますね。」

透葉。
「よろしい、護衛を頼まれたので、最後まで守ります。」

深社。
「戦いたい人がいたら相手になりましょう。」
「臆せず来なさい。」

降車しまして。

ショッピングモールにて。

お店を巡りましたが。

これと言った脅威はなく。

じろじろ男性に見られるくらいです。

流星。
「なんで男の人が見てくるのかな?」

透葉。
「綺麗な女性がいると、条件反射で見てしまうらしいよ。」

深社。
「なるほど、それに私も含まれるのか。」

流星。
「追って来ていますが。」

透葉。
「追っているからと言って不審者とは限らない。」

深社。
「今の時代、男性にも何がいるのか分からないしね。」

美男子。
「お嬢さん、追いかけてすまないね。」
「ちょっとお話したいな。」

流星。
「これが噂のイケメンですか。」

美男子。
「気が合うようだね?」

流星。
「お互い美しくて、罪になりそうですね。」

美男子。
「まったくですね、あなたと二人なら大罪です。」

透葉。
「ナンパと融和するとは。」

深社。
「これ防がなくていいのかなあ?」

美男子。
「連絡先とか?」

流星。
「私が本当の連絡先を伝えると思いますか?」

美男子。
「僕も交際できるとは思っていないよ。」

流星。
「私も嘘つきだからね。」

美男子。
「僕は何点ですか?」

流星。
「非売品の女性に話しかけなければ、五十点。」

美男子。
「これは手厳しい、買える女性の所に行きますね。」

流星。
「せいぜい頑張ってね。」

美男子。
「ジェントルマンですか、お嬢さん!」

男性、立ち去りました。

透葉。
「世の中、あんなふうに凝ったことをする人ばかりではない。」

深社。
「たまに手抜きをして、同意を飛ばす輩もいるからね。」

流星。
「うん、そうだよね、その時、私に勝てたらいいよね。」

付近のお店を巡っては。

存分に散策できなかった所を調べて。

もう夕方。

連絡が来たので。

車は帰路に。

流星。
「何回もこんなこと出来ないよね。」

深社。
「私なら時間があるから、お供しようか。」
「都会なら慣れているし。」

透葉。
「実家の手伝いが終わったら、いつでも行けるよ。」
「私も、けっこうお出かけ好きだから。」

発電所に勤務する父親と。

趣味で身内の料理屋に介入する母親。

今は母親が帰っていて。

父親が所在を突き止め。

無事を確認しました。

母親。
「不思議よね、人間を理解している?」

流星。
「人間がやりそうなことなら、けっこう分かるものですよ。」

親族の二人は解散しています。

二人とも、持ち場はある。

合計、六人のお姉さんと出会いましたが。

複雑に血縁が入り組んでいるので。

誰が親族なのか、わからないことがあります。

やや身内びいきになっていますが。

他人びいきになって酷いことになった歴史があるらしく。

誰に血縁があるのか、わからないようにしているらしいのです。

夜、衛星放送。

とある経済学者、これが私の最新作です。

そう言って本を書き。

「リアリズムで解説されています」と広告に出した。

題名は「最近の世の中」

批評家が「失礼ですが、これは支離滅裂でわかりません」

と言ったので、学者は。

「そこがまさにリアリズムなんです」と自慢げに言った。


2


天国に行きたいですか。

多くの人は行きたいと答えるでしょうが。

今すぐに行きましょう。

しかしほとんどの人は拒否する。

今すぐには行きたくないんですね。

いつ行くの?

台風通過。

ディスプレイを展開して。

タスク実行中。

自動で割り振ってくれているので。

自由にやるだけ。

流星。
「なぜ人気小説が話題になるのに。」
「次の瞬間にはみんな無視しているんだろうか。」

姫爽。
「その時にはみんな正気だからです。」

華瑠。
「新しいだけの小説なんて良くないよ。」

流星。
「小説について市民の意見は無視されていますよね。」

星緒。
「その前に意見される小説が存在しなければいけませんよ。」

華瑠。
「実際の市民による意見は無視されて。」
「作られた世論で押し売りですか。」

那由。
「宣伝はそんなものですよ。」
「プロパガンダは民間で最も多く使われている商法です。」

帆波。
「市民の意見をハイジャックするんですよ。」

凛万莉。
「実際の市民の意見ではなくて。」
「自分達、宣伝行為が君の代弁者だから。」
「市民の意見を代わりに言ってあげている。」
「なので信じよ、買え、という訳です。」

流星。
「高品質な商品なら文句は言わないと思いますが。」
「営業ノルマのために、粗悪品を買わせるなんて。」

那由。
「それが市場の当り前です。」

帆波。
「買わせること以外は何も考えてはいません。」

凛万莉。
「それで実際に価値のあるものは埋もれて手に入らない。」
「資本主義は高価値のものではなく。」
「並程度の商品を買わされる。」

星緒。
「人々の教化があまり行えず。」
「人間が変なことをやるようになりました。」

姫爽。
「教化について知らないからですよ。」

華瑠。
「知っていたら、拒まないが。」
「知らないので、逃げる。」

凛万莉。
「特にこれですね、支配階級は昔、力で支配していましたが。」
「庶民も力で解決を図ります。」
「自分達が力に訴えたくて。」
「支配階級を批判しているのでしょうね。」

那由。
「結局は、何かしらの力で支配しないと。」
「暴力が横行する。」

帆波。
「力で解決を図るのは今も昔も同じですが。」
「上手か、下手か、それが違います。」

流星。
「財産、力、名声、すべてを手に入れたとしたら。」
「後はどうすればいいのかな。」

凛万莉。
「山積みの請求書を処理するべきですね。」

星緒。
「私はどんな人にもひとつは良い所を見出すようにしています。」

姫爽。
「それは素晴らしい試みですね。」

星緒。
「見つけるのに苦労します、数日かかるので。」

流星。
「文壇の収益、金銭がどこに消えるのか。」
「調べた人も消えてしまいました。」

凛万莉。
「何かあるんでしょうね。」

流星。
「日本文学は、庶民の教養になるんでしょうか。」
「そこから得た、教訓、見識、知識とは何か。」

那由。
「そんな下らないことは話さなくていい。」

星緒。
「みんな馬鹿とか言っていませんか?」

那由。
「いいえ、しかし私も間違うことはあります。」

流星。
「昔、自分が間違っていることが分かりましたが。」
「それが勘違いだったんです。」

凛万莉。
「良かったね、誤解が解けて。」

部長。
「玄関にあったマットを靴で踏んで、清潔にした?」

社員。
「やりましたよ。」

部長。
「正直者が必要ですね、あそこにマットなんてないよ。」

事務員。
「設立初期からいて、賃上げしてくれないね。」

上司。
「君が賃上げについて、何も言わなかったからだよ。」

凛万莉。
「本当の事を言うと死ぬこともあるよ。」

星緒。
「まさか、本当のことを言うだけで死ぬものか。」

凛万莉。
「いいえ、私が最初の犠牲者になりたくないからです。」

婦女。
「なぜ銀貨を集めているの?」

会社員。
「金だけが幸せではないと教えられたからです。」

作業員。
「酷いアニメ作品だな。」
「終わらないと思ったら、いきなりエンディングになってしまう。」
「そのエンディングがあっという間なんだが。」

婦女。
「それは再生機がエラーで落ちています、故障です。」

科学者。
「ヨーロッパの新しい名前、西シベリア。」

哲学者。
「いいえ、シベリアのような無人地帯。」

お昼休憩。

屋上にちょうどいい展望台があったので。

隣接する商店街を見ながら。

流星。
「生きているうちに見ることがない景色とは。」
「相手が自分の間違いを認めるという、その瞬間です。」

人の世、観戦みたいな。

お食事。

お弁当屋で買ったもの。

何やら、道路は市民による。

お昼の一時帰宅が激しくなった。

研究施設の外側の道路。

追突事故。

駐車場に入る途中であった。

運転手は追突した人に怒鳴り散らした。

社員。
「お前で三台目だぞ!俺の車に激突した奴は!」

市民。
「君で二百万円の損失だよ、今週だけで。」

観光客。
「海まで行ってくれ。」

業者。
「了解、泳ぐんですね。」

観光客。
「せっかく保険をかけてあるから、思う存分、泳ぐんですよ。」

業者。
「それはどう転んでもお得ですな。」

通行人。
「もう離婚しよう。」

夫人。
「二十年も付き添ったのに?」

通行人。
「俺は二十年も苦しんだのに、まだ苦しめって言うのか!」

容疑者。
「参ったね、ブランドなんて盗まなきゃ良かった。」

探偵。
「君かね、時間をくれてやる、自首すれば減刑になるぞ、どうだ?」

容疑者。
「二回、自首すると、半分くらい減刑になるんでしょうか?」

審査員。
「素晴らしい眺めだ、感情論で傑作を決めてやる。」

委員。
「君達、文学賞の審査員のことを、ビジネス馬鹿と呼んでいる人がいましたが。」
「君は侮辱されたと思わないのですか。」

審査員。
「誰がですか、小説家か、それともビジネスマンのことか。」

委員。
「金儲けのため、自らの利益のため、周囲の評価のために。」
「必要ではないものを、出世させたり売り込んでいるとか。」
「そこまで言われていますよ。」

審査員。
「そんな馬鹿な、金儲けのため、自らの利益や評価のため。」
「本当に必要なときにやっているだけだ。」

近くにある飲食店にて。

小柄で筋肉がある人が入店。

ちょうど来た身長百九十センチの大男に遭遇。

扉越しに衝突してしまった。

大男。
「なんだ、一戦やろうというのか?」

小兵。
「それが望みなら、やろう。」

大男。
「それなら隣の飲食店に行きな。」
「そこで今、飲み食いしている格闘家にぶっ殺されたばかりだから。」

市民。
「窃盗に遭わなかった銀行ってあるのかな?」

婦女。
「ありますよ、隣町にあります。」

市民。
「そんなことあるのか?」

婦女。
「来週、開店しますからね。」

少女。
「誹謗中傷って、そんなにあるんですか?」

紳士。
「見たことないね、多分。」
「意見について無知であった人々が流した噂だろう。」

少年。
「意見とは何か?」

紳士。
「意見とは何か?君は大学を何週するつもりかね?」

哲学者。
「引退した芸能人とか、けっこう前線で長くやったよな。」

道化師。
「タイミング良くズラかろうという作戦ですよ。」

審査員。
「なに?機密情報が盗まれた?そんなことはない!」

委員。
「窃盗ですよ。」

審査員。
「大泥棒はここにいるじゃないか。」

委員。
「そんな堂々と政治の話はやめましょう。」

審査員。
「この所、経済が何だとか、自然災害が超級とか。」
「他国の威嚇射撃とか、いろいろあるな。」

関係者。
「今は娯楽です、仕事の話だけにしましょうよ。」

作家。
「夢だけでは生活費になりません。」
「本屋のアルバイトにしてください。」

審査員。
「あれ?せっかく傑作の候補に入れたのに?」

作家。
「そんな夢だけで、生活できると思っているんですか。」

審査員。
「何人目かね、そんなことを言ったのは。」

流星。
「私が欲しいのは、相手の言い分ではなくて沈黙ですね。」

戻ると。

わりと近くにある射撃場で事故。

撃った対戦車ミサイルのミサイルだけ抜け落ちて。

地面に落下、着火判定のミサイルが飛翔せず。

取り残されてしまったので。

爆破処理していたようです。

予備役と一緒に訓練するPMCですが。

近年、志願兵、義勇兵の制度を採り入れまして。

有事に志願兵を受け入れて、訓練して繰り出します。

義勇兵は海外から受け入れます。

兵力は足りていますね。

近年、すべてデジタル処理。

サイボーグスーツが開発されて。

省スペースで、超人的な動きができるので。

力仕事や運搬は楽々ですね。

豆ヘリコプターという。

超小型のヘリコプターは。

免許が必要ですが。

移動手段にもなっています。

バスのような制度を持っている。

飛行バスは、運賃が高いので。

ヘリポートがあれば、豆ヘリが好まれています。

配送業者。

サイボーグスーツを着たまま豆ヘリで配送。

人工知能は、レベルが高過ぎて制御できないので。

半分オートで半分リモートになってしまいました。

続々と、ヘリポートに品物が届きます。

流星、それを直接、社内で届けていました。

流星。
「年齢って残酷ですよね。」

那由。
「いいえ、考古学者になると、四十代でも現役です。」

流星。
「無神論者は無神論が免罪符になると思っているのでは。」

那由。
「そんなことはない、法律があるからね。」

同僚。
「数学のクイズ、お嬢様なら余裕でしょう。」

流星。
「チャレンジャーですなあ。」

同僚。
「君はリンゴを三個持っている。」
「僕がリンゴを十個あげたら。」
「君はどうなる。」

流星。
「食べ過ぎで腹痛になります。」

同僚。
「しまった、数学に拘り過ぎて医学を考慮に入れてなかった。」

流星。
「戦争はなぜ起きるんですか?」

友人。
「それは隣の国と、脅威となる国がいて。」
「片方が危険視して攻撃するのよ。」

同僚。
「違います、政治的理由があるので。」
「目的を達成するために仕掛けます。」

社員。
「そんなことはない。」
「それしか打開策がないから。」
「相手を撃破して服従させるのだ。」

友人。
「何を言うんですか、素人!」

同僚。
「批判するのか、空理空論!」

社員。
「黙れ!戦争の何が分かる!」

流星。
「なるほど、戦争の原因が今、分かりました。」

社員同士の論争が激しいので。

責任者が制圧しました。

慣れているのは。

職業訓練で、デスクワークもやっていたので。

数日で、一人前。

夕方になると。

残業する日を残して。

帰宅します。

軽自動車なら、運転できますが。

免許を取ったばかり。

なので一人乗り自動車(超小型EV・ミニカー)を使うようにと。

父親からプレゼントされたんです。

これが古くなったら。

普遍的な自動車にしようと。

訓練中。

実践に勝る訓練はない・・・?

今夜。

とある者が、住宅地で走り回っていて。

なんと。

悪縁のある人がようやく死んだので。

大喜びしている狂人がいたんですね。

飲食店で飲み食いしたり。

公園で踊りまくっているせいで。

車に撥ねられて死んでしまった。

それは終わりではなく続きでした。


3


アラブの格言。

公正を行えば、世界の半分を怒らせる。

晴れ、時々ゲリラ雷雨。

上空に雨雲が多い。

午後になると晴天に。

訓練施設の方は。

午前しかやらなくなりました。

コンディション調整が難しくなったので。

午後は、自主練の人しかいません。

なので、余剰の人員は最先端科学研究所に転用されます。

女性だらけで、男性少なめ。

お昼過ぎ。

流星。
「今日のでんき予報は、使用率七割で安定、余裕あり。」

同僚。
「発電所の稼働率が低いんじゃないか?」

流星。
「初めてなんですよ、私の学説を信じたのは、あなた一人だけ。」

同僚。
「君の学説を聞いた人に言いたいが。」
「なぜ見ればわかるものを信用の問題にしているんだ。」

姫爽。
「花束をいつも持ってくる求婚者がいなくなりました。」

華瑠。
「諦めたんでしょうか。」

姫爽。
「花屋の女性と結婚したそうです。」

華瑠。
「気づくのが遅い人でしたね。」

那由。
「女友達が英雄としか結婚しないとか言っていました。」

帆波。
「架空の人物ではなくて、実在する種族を想定すべきですよ。」

流星。
「アニメキャラクターみたいなきわどい衣装で。」
「街を歩くと、スリリングでしょうね。」

凛万莉。
「助言してくる人ばかりで、回答に苦労すると思います。」

星緒。
「神事がない時は、訓練施設の医務室にいましたが。」
「人は足りているので。」
「人がいる午前しか訓練場にはいません。」
「あんまりトレーニングすると。」
「アキレス腱が切れたりします。」

華瑠。
「あなたはグラフィックス作成が得意で、頼りにしているわ。」
「私は玄人のデバッカーよ。」

星緒。
「女友達の作家志望は、熱心で、夢のような。」
「幻想的な文章を書きたいと言っていました。」
「その人は、プログラマーになって。」
「バグを処理して、今日も夢のように終わっているようです。」

流星。
「あんまり多数決が酷いと。」
「事実が違ったとしても。」
「多数決の力で事実の方が変えられていく。」

那由。
「自国民は。」
「ステレオタイプな原始人を信じていますよね。」

流星。
「とりあいず古いものを詰め込んで作られた。」
「原始人ですか。」
「考古学からは。」
「現在の人間と文化レベルは大差なく。」
「物凄く昔にも人間はいたらしい。」
「ということになっているらしいね。」

帆波。
「西洋人がいきなり。」
「ステレオタイプな原始人を作って面白がるから。」
「サイエンスライターですら引っかかっています。」

流星。
「作り物の人類史というか。」
「あんなものを真に受ける無知な科学者は。」
「世界でも稀ではない。」

凛万莉。
「先住民の記録なら、かなりましなものがありますね。」

那由。
「先住民の言い伝えしか。」
「昔の記録は引き出せないかと。」

流星。
「西洋人の作家が、ステレオタイプな原始人を。」
「創作で広めて。」
「教育現場ですら真に受けるなんて。」
「その気になっていた彼らの言い分はお笑いでしたよ。」

透葉。
「実際には最低限の文化があるという。」
「ローマ建国初期にいた。」
「掘っ立て小屋に住む人々というのが。」
「印象としては近いかもしれませんね。」

深社。
「かなり昔からいた人間達も。」
「建造物が風化していたり。」
「宝物も劣化して失われていたり。」
「証拠となるものも、古過ぎて出現しないのでしょうね。」

流星。
「痕跡が古過ぎる上に。」
「作られたステレオタイプの原始人のせいで。」
「洗脳された科学者が変なことを言っていますが。」
「科学者のくせに引っかかるのは素人臭いですね。」

那由。
「考古学者は知っているようですね。」
「考古学者が作り物に引っかかることはないかと。」

透葉。
「出土品偽造はありましたが。」

帆波。
「今の文明からして。」
「なぜ滅んだのか。」
「もしくは数万年前の人間が数を増やして大陸に散らばったのか。」
「そこを調べると面白いことになりそうですが。」

深社。
「今のところは、有力な証拠は。」
「西洋人が作ったステレオタイプな原始人が間違いで。」
「科学者もサイエンスライターも引っかかったという。」
「馬鹿馬鹿しい醜態を修正できる、くらいでしょうね。」

那由。
「科学的に作り物を考察するとは滑稽ですな。」

流星。
「とまあ、科学なんて騙せるし、作り物に引っ掛けられるので。」
「そういう黒歴史があるんです。」

凛万莉。
「推論ですが、人間なんて数万年前から多分いますよと。」
「作り物を論破することで、人類史も更新されますね。」

流星。
「問題はステレオタイプな原始人が作り物で。」
「作り物であることが忘れ去られた点ですね。」

透葉。
「作り物を証拠に続いていく自然科学?」
「それは大変ですね?」

那由。
「とりあいず娯楽を目的に古いものをまとめて作ったら。」
「科学者が真に受けて。」
「作り物であることが忘れられて。」
「作り物を前提に議論を進められてしまう。」
「ああ困ったなあ。」

深社。
「なので、高校の教科書には。」
「どこどこの先住民と、先住民の歴史、言い伝え。」
「先住民のその後など、細分化して紹介されていました。」

透葉。
「凄い、昔の科学者は多数決の暴挙を駆使して。」
「暴力で決めていたのに。」
「この時代になると、先住民が教科書に載っている。」

流星。
「自然科学は、自然にあるものが対象になりますし。」
「自然のものを操る技術ですので。」
「不自然なものを扱う訳には行かないからね。」

那由。
「そもそも科学者は、数の暴力や。」
「口論や言い争いで決めてばかりいる。」
「そこから数十年で。」
「今度は、科学の定義が広いからという理由で。」
「どんなものも科学と言い張る。」

華瑠。
「二人乗りで、ロボット装填装置と。」
「ロボット砲手が入っている。」
「小型化戦車。」
「車長が砲撃の承認をするだけで発砲できる。」
「運転手が砲手を兼ねている。」
「これで戦車の大きさが八割になった。」

帆波。
「性能は低下していませんね。」
「今の技術でも、二割しかサイズダウンできないんですね。」

姫爽。
「実用性はありますけれど。」
「プロトタイプでしかないです。」
「戦車はガラクタみたいな。」
「堅牢で無難な設計にしないと。」
「量産化、実勢配備が出来ない教訓となりました。」

凛万莉。
「ねえねえ、小型化戦車の設計図を提出したから。」
「ノルマ達成で、遊んでもいいらしいよ。」
「お姉さんとお出かけしない?」

流星。
「します、銭湯とか行きたいですね。」

凛万莉。
「他の女の人に興味があるの?」

流星。
「あんまり見たことないので。」

凛万莉。
「私で良ければ。」

透葉。
「今回は何の実験を手伝えばいいの?」

那由。
「人工知能を使った防犯ロボットの相手をして。」
「危ない武器などは外してある。」

透葉。
「またそんな依頼ですか、すぐに終わらせますからね。」

那由。
「いいえ演習とは言え、あなたにロボット兵器が勝てないと。」
「商品として使い物にならないと思われるから。」

深社。
「世間、社会の中にある、詳細なデータを集めておきました。」
「思想、流行、商品、趣向。」
「危険、不正、犯罪、治安など。」
「いろんな情報を収集しました。」

帆波。
「これで政策は先手を打つことが出来ますよ!」

近くにある商店街にて。

徒歩、二十分。

中心街に到達。

凛万莉。
「発展途上国の寄付がありますね。」

流星。
「ああ、何もない所に生まれて。」
「とんでもない運がない人々。」

凛万莉。
「彼らの価値観はそうではないですよ。」

流星。
「それなら一万円を出しましょう。」

凛万莉。
「そんなに出すんですか。」

流星。
「この一万円を、寄付の窓口ではなくて。」
「神様に直接、渡しておこう。」
「発展途上国の人々は。」
「すぐに神様の所に行くだろうから。」

深社。
「世の中、おかしいと言っている人がいました。」

流星。
「世界がおかしいと言っていることもいましたよ。」

凛万莉。
「だいぶ地理が苦手な人々ですよね。」

流星。
「地理を勉強すれば、そんなこと言わなくなると思います。」

帰宅。

散歩は、健康に良い。

ただし目的がないと歩けないでしょう。

星緒。
「私のようなノンフィクション作家は苦戦だらけです。」

華瑠。
「ノンフィクション過ぎて、見るに堪えませんよ、あなたの作品。」

流星。
「ゲームのシナリオライターは簡単そうですね。」

深社。
「テキストを打つだけなら。」
「誰にでも出来そうですから。」

透葉。
「芸術とは思えない、普通のテキストを打つだけですからね。」

流星。
「なので、多くのビデオゲームは、普通のことだけ台詞にしてあります。」

深社。
「いかに普通のことを書くのか。」
「シナリオライターの役割の一つ。」

那由。
「豪華クリエイター陣として繰り出したビデオゲームが。」
「あまりに普通過ぎて、嫌になったことがあります。」

華瑠。
「豪華クリエイター陣?」
「何が豪華なんでしょうか?」
「見栄っ張り?」

凛万莉。
「他に言い方がないので、そう書いたんですよ。」

帆波。
「ろくな人材がいないんですね。」

姫爽。
「名前だけ先行して売れても、かなり虚しいものですね。」

那由。
「豪華クリエイター陣、期待されている半分の成果しか出ない場合の言い訳。」
「発表されているほど上手ではないことが。」
「暗黙の了解となっている。」

華瑠。
「ビデオゲームとは何か。」
「遊ぶつもりで、何かの理論と一緒になっているが。」
「因果関係がないもの。」

帆波。
「とりあいずビデオゲームは収益になるので。」
「下手でも収益で正当化できる素敵な商売。」

透葉。
「ダメな人の中からましな人を選んでみました。」
「というブラックな事情は言わない。」
「言ってはいけない。」

深社。
「最新ゲーム、面白さは古いものと大差ないが。」
「言葉の響きでかなり劣る。」

流星。
「今回はこんな有名なクリエイターを用意しました。」
「企業にとって都合の良い人、という部分は省略。」

帆波。
「人気ナンバーワン。」
「細かいカテゴリーに分かれているので。」
「三百作品あるナンバーワンがあります。」

那由。
「話題の最新作。」
「あまりに売れなくて、社内で話題になっているものです。」

流星。
「なるほど、プレイステーション・ネオが売れないのは。」
「専用機のせいではなくて。」
「ソフトウェアのせいですか。」

深社。
「私は汎用機に最初ビデオカードを入れてプレイして。」
「用事が済んだらビデオカードを外して使っていたよ。」

透葉。
「世帯で使えるサーバーコンピューターに。」
「高性能ビデオカードを入れて。」
「半分クラウドでやっていたので。」
「一般向けで使えましたよ。」

那由。
「というか、今の時期、ビデオゲームが。」
「現実と仮想空間の区別がつかないように設計されているね。」

帆波。
「疑似体験というゲームの設計思想ですからね。」

流星。
「疑似体験、体験したいゲームを購入してプレイする。」

星緒。
「シミュレーターのようなものです。」

透葉。
「量子コンピューターの簡略版がデスクトップパソコンに入っていますが。」
「古典コンピューターと量子コンピューターと。」
「二つの中間を取った最新型。」
「処理性能は本物ですが。」
「あまりに高過ぎですね。」

深社。
「まずオペレーティングシステムが違いますし。」
「性能が比較になりません。」
「ありえない計算速度と映像処理能力で。」
「専用のゲームは快適ですが。」
「今も主流は古典コンピューターのゲーム最適型です。」

星緒。
「テクノロジーに振り回されるのは近年、多発していますね。」

姫爽。
「人間側がテクノロジーを扱いきれなくなっていますね。」

流星。
「性能に振り回されますか。」
「近年、パソコンの性能に頼ってしまい。」
「質が悪くなっていますしね。」

深社。
「粗削りですね、洗練されていない。」

那由。
「もはや一部の専門家しか、扱えるものではなくなった。」

帆波。
「オーバーテクノロジーを作って自爆。」

透葉。
「そしてゲーミングパソコンも、小型化されてしまった。」

流星。
「ミニサーバーコンピューターまで登場しましたね。」

凛万莉。
「サーバーを小型化したものですね。」
「それでタブレットと接続してゲームをやっていましたよ。」

透葉。
「ミニサーバーコンピューターはレンタルも出来るので。」
「性能だけなら、どうにでもなります。」

友人。
「さっきからビデオゲームの批判をしていたみたいだが。」

流星。
「肯定ばかりすると、気持ち悪いと思って。」

深社。
「褒めるところがないと、褒める所を作るんですか?」

透葉。
「建設的な批判なら、高価値だと思います。」

那由。
「疑われないから、本当のことがわからない。」

友人。
「社会心理学で、自分達の作っているものが。」
「一般的で適切、と思われたら危険だからね。」

流星。
「私達は批判したくて批判しているのではなく。」
「悪い点や汚点が見えてしまうので。」
「思わず言ってしまうだけです。」

深社。
「敢えて否定しているのではないです。」
「駄目な所が見えてしまうので。」
「本人が無自覚な所をお節介にも否定しているだけ。」

透葉。
「悪くは言っていませんよ。」
「欠点がないので、それが欠点と言っているだけです。」

友人。
「他人の作った装置だからなあ。」
「無批判で遊べる子供の頃から楽しかったな。」

深社。
「私もですよ、作っている側を上回ったら。」
「批判しますし。」
「相手も怒鳴り散らすしかない。」

流星。
「相手を超えることを言えば、相手は怒鳴り散らすものです。」

透葉。
「多分ですね、自分達を超える人物の登場を想定していない。」

友人。
「そうですね、君達は研究する側で、私達は遊ぶ側。」
「立場が違うだけです。」

那由。
「なので認識が違うだけです。」

流星。
「認識が違うので、批判とか、否定とか、悪口とか。」
「見当違いの非難はやめてくださいね。」

友人。
「とんでもない。」
「どっかの馬鹿野郎は違う意見を排除して。」
「消去法で正当性を主張するが。」
「私のような賢者は。」
「理解不能な価値観を持つ相手と。」
「どうやって妥協できるのか。」
「そんな高度なことを考えている。」

流星。
「それは良い試みだと思います。」

星緒。
「本屋で売っている。」
「現代評論ですが。」
「これは二十年前の本でしょう。」
「なぜ新しい本は売ってないのでしょうか。」

那由。
「はい?社会が二十年間。」
「何か進歩したり改善したりしましたか?」

ローンオフェンダーが暗躍。

言っていることは正義でも、やっていることは悪事。

という通称正義マンがローンオフェンダー化しています。

インターネットにある論拠が薄い政治的主張や。

再生数稼ぎの動画から。

訳の分からない過激思想に感化されて。

単独で攻撃を実行するテロリストで。

何かを壊すことしか考えない連中ですね。

破壊のための破壊。

犯罪学では、男性は破壊ばかりで。

女性は調和をもたらす、とか言われていますが。

やっぱり男性は破壊しか取り柄がないのか。

と思ってしまうほど。

ローンオフェンダーのひとりに核融合発電所に侵入されまして。

レヴィウォークしているPMCが発見して倒しました。

社内のパソコンにフラッシュメモリを挿そうとしていたらしい。

インターネットに衛星通信が多くなったので。

契約していないと、衛星通信が出来ないので。

ハッキングではなくて、直接感染させようとした。

それでようやく、簡単に人には勝てないことが分かったらしい。

一騎当千は結果であって、最初にはないと思われる。

星緒。
「偽りの公正が見破られるようになりましたね。」

姫爽。
「公正世界仮説のせいで。」
「あの人は努力したから成功したんだと。」
「無理に納得していました。」

華瑠。
「この思い込みが消えると、人々は客観的なデータや事実を見るようになりますね。」

流星。
「ずるい仕組みへの批判や追及が激しくなります。」

那由。
「これまで公正なルールで勝ったという顔をしていたひいき対象者は。」
「正当な理由を失います。」

星緒。
「公正世界仮説が消されると。」
「ひいきされていた人の特権が奪われる。」

帆波。
「名ばかりの公正だらけですからね。」

凛万莉。
「この世は正しいという思い込みが解けることは。」
「隠れた依怙贔屓や、ずるい特権を暴き出すきっかけになります。」

流星。
「世界が公正である必要がないのなら。」
「不条理の刃が自分に向くだけではなく。」
「自分がまったく正しくない、公正ではない理由で。」
「なぜか大成功してしまうという。」
「最大級に滑稽で皮肉な可能性が生まれますね。」

那由。
「世界が不公平であるということは。」
「自分もまた、不公平という悪夢の気まぐれによって。」
「ずるく勝ち上がってしまうかもしれないという面白さと恐ろしさを秘めています。」

星緒。
「世界が公正である必要がないので。」
「自分が公正ではない理由で通用してしまうこともあるでしょうね。」

華瑠。
「そもそも。」
「世界が公正であると認めてしまうと。」
「自分に対する不条理や理不尽も正当ということになる危険性があるよね。」

帆波。
「公正世界仮説を否定して、無視した人が一方的に勝つゲームですよ。」

流星。
「もはや正しい人が勝つというルールがないですね。」

星緒。
「そうなると実力がなくても勝ってもいいことになりますし。」
「いくら悪いことをしても褒められたり拍手されます。」
「成功の理由は後からでっち上げないといけませんよ。」

那由。
「世界が公正ではないからこそ、公正ではないからこその利点も生まれます。」

帆波。
「すべてが公正な世界は、計算通りの未来しか起きない退屈な世界です。」

凛万莉。
「しかし公正世界仮説なんて消せるんでしょうか?」

姫爽。
「誰も間違っている方を責めませんからね。」
「みんな実行犯の味方。」

星緒。
「いつもの人間の高慢から出た仮説です。」

華瑠。
「現代でよくある認知バイアスです。」

帆波。
「そのマインドコントロールから物理的に逃られる方法は?」

流星。
「お宮で祈って公正世界仮説を否定した。」

星緒。
「なるほど、もう時間の問題ですよ。」

凛万莉。
「私も祈ろう。」

那由。
「まったくです、間違っているものを辞退するのは良いことです。」

姫爽。
「放置すると、元凶といつの間にかグルになるだけですからね。」

流星。
「それでは私は公明正大である必要がないですね。」

透葉。
「人に神のように振る舞えと、誰が命令するんですか?」

深社。
「いちいち正当な理由なんてつけられませんよ。」
「人は愚かにも、与えられたものなら何でも信じますからね。」

時刻は知っていても、時間は知らない?

少しずつ、解散して行き。

つい夜になったので。

那由さんが忠告して。

帰れました。

利己的に振舞っていたら。

道徳を振りかざす人が出ましたが。

道徳と私に何の関係があるんですか?

私の元に自由主義が運び込まれてきましたが。

他の人と何の関係があるんでしょうか。

小馬鹿にしたら、馬鹿になってしまった人がいますが。

馬鹿に、馬鹿であると繰り返し罵ってはいけないようです。

大馬鹿になってしまうからです。


4


訓練施設に久しぶりに来ました。

英才教育と称して。

過酷な身体改造まで受けましたが。

人間の世から失われた。

魔法や道術で人を鍛えるとは思っていなかった。

最先端科学研究所がノルマを達成して。

しばらく手が空いているので。

手伝いに来まして。

今は午後の部。

訓練生は。

水中での模擬戦をしていますね。

小さなプールの中で、格闘の稽古をしています。

道場の水中版。

元々、強化型人間の発案が、中国の少林拳から出ているので。

模倣している所もありますが。

少林拳の訓練は、人間とは思えない別の何かになっているため。

単純な比較はできません。

ローマ軍は、年中、兵士を訓練していて。

訓練の日々は無制限に続き。

鍛錬こそがローマ軍の質の高さ、練度の高さで。

周辺では最強軍団でしたが。

ローマ共和国、ローマ帝国の育成理論も採用しています。

モニタールーム。

事故が起きないように。

何重にも監視がつけられていて。

事故防止に人工知能が多用されています。

ヒューマンエラーを人工知能が埋めます。

訓練生。
「僕も凡人でしたか。」

婦女。
「あなたの凡人って、どのくらいのレベル?」

青年。
「君の凡人の基準が明らかに高いんですけれど。」

女子高生。
「そんなこと言っても凡人という現実は変わらないよ。」

流星。
「本人が凡人と言っている場合 既に凡人ではない。」

姫爽。
「本当の凡人は、自分の能力がどの程度なのかを客観的に把握していません。」

那由。
「自分の実力を社会の平均値や天才のレベルと比較して。」
「自分は凡人だ、と正しく認識するには、高い客観性、メタ認知能力が必要です。」

流星。
「高いレベルの世界や、本物の天才、化け物を間近で見た経験があるからこそ。」
「自分の限界を知って凡人を名乗ることが多いんですよ。」

凛万莉。
「彼らにとっての普通が、世間一般から見れば。」
「すでに圧倒的なエリートであるケースが多々あります。」

深社。
「超級の努力を普通だと思っている。」
「努力の基準が狂っている。」

姫爽。
「他人から見れば血の滲むような努力を。」
「本人は凡人が成果を出すための最低限のこととして平然とこなします。」

流星。
「自称凡人は、天才の領域には届かないが、凡人を遥かに凌駕している。」

凛万莉。
「真の凡人は、そもそも自分が凡人であるかどうかにすら興味を持たないか。」
「あるいは自分を特別だと思い込んでいるものです。」

星緒。
「久しぶりに訓練してみる?」
「半年に一回は再訓練しないと、腕前が落ちます。」

流星。
「やります、たまには戦わないとね。」

星緒。
「人は生まれたら、必ず接敵します。」

流星。
「最初から圧倒的な力があれば、ほとんどのものを退けられます。」

深社。
「戦わずに得られた平和や利得は、そもそもあるんでしょうか。」

那由。
「悲しいことに、相手になるのは朴念仁ばかりです。」
「倒した連中の残骸ばかり踏み越えていく。」
「何の理由もなく。」
「戦いの中で、勝者が、決まる。」
「理由もなく。」

帆波。
「戦いが起きる原因なんて、最初から無かったんです。」

流星。
「ただ、それがあるだけという根拠しかない。」

那由。
「戦いとは何かなんて、質問して、怖がらないでください。」

小さな部屋に案内されます。

クッションが床や壁に貼り付けられていて。

着ぐるみロボットがいます。

着ぐるみロボットは起動すると、格闘攻撃を仕掛けてくるので。

制限時間内まで、持ちこたえるか。

部屋の奥に空いている穴に落とせばクリアです。

星緒。
「はい、起動します。」

深社。
「中級者の難関ですよね。」

星緒。
「この前、一体、破壊されまして、新しく作りました。」

帆波。
「あんなものが普通に破壊されるんですね。」

星緒。
「戦闘開始。」

着ぐるみロボットが歩行で接近して来ますが。

右ストレートが着ぐるみの腹部を陥没させて。

ロボットのマザーボードが損傷。

着ぐるみロボットが一撃で破壊されました。

流星。
「勝敗は最初から決まっているのか。」
「最後に分かるのか。」

凛万莉。
「生き残って、無傷で立っている人が勝者。」
「勝敗を競って消耗するのが敗北者。」

華瑠。
「男性は生まれつき競争を覚える。」
「おかしいわね、ほぼ全員が敗北するのが競争のルールなのに。」

深社。
「競争なんかに拘っているから。」
「仮想敵がいつも低レベル。」

透葉。
「目的があって、それを超えようとするなら別の話だけれど。」
「競争すること自体が。」
「弱さを隠すための先制攻撃に見える。」

流星。
「ただ勝つために。」
「無謀に攻めて、死ぬなんて。」
「そいつは敗北した。」
「最後に、敗北した、最後に。」

星緒。
「ひょっとして、みんな、結果を知っていて競争している?」

凛万莉。
「としか思えませんね。」

透葉。
「インターネット、ライブニュースになんか出ている。」

凛万莉。
「赤子殺傷、嬰児殺しですね。」

透葉。
「昔からよくあるよね。」

凛万莉。
「田舎娘が快楽で男と寝て。」
「効果のない避妊薬を飲んで出産して。」
「ほぼ確定の殺人を子供は一方的に受けて死にます。」
「未遂はほぼありません。」

透葉。
「死因、母親。」
「生まれて一年以内の寿命。」

深社。
「私は母親になりませんよ、母親にされませんよ。」

凛万莉。
「男性は単独では強くない。」
「一対一で勝てる人は稀です。」

星緒。
「一対一に拘るのは強者の証拠です。」

流星。
「私は数に頼るほど弱くはない。」
「孤立したら何も出来ない誰かとは違う。」

華瑠。
「男性を生まれつき強靭にしたり。」
「筋肉を多めにしたり、戦闘に向いているようにしたのは。」
「おそらく神様の失敗だったのでしょう。」

透葉。
「欠陥品なんじゃないかと思うくらい。」
「破壊や殺害に特化して。」
「それ以外が何も思いつかない変な生き物。」

華瑠。
「神様の失敗まで責任は取らないわよ。」

深社。
「男性は歴史において、あれ以外には。」
「新しいことは何も思いつかなかったね。」

華瑠。
「これからもそうでしょう。」
「破壊と殺戮しか望んでいないから。」

流星。
「それについて最も苦しんでいるのは男性自身ですけれどね。」

華瑠。
「自業自得、自らの欠陥に苦しむがいい。」

那由。
「面白さや、斬新な所、芸術性。」
「何を建設するのか、どんな良い行動をするのか。」
「こういう基準があっても、よろしいかと。」
「能力の優劣の話をすると、無制限に続きます。」

華瑠。
「生まれつき男性が覚えるものすべてが、男性の弱点ですからね。」

那由。
「私は研究所に戻りますね。」
「後は勝手にして。」

姫爽。
「男性は屈強ですが、同時に脆いですよね。」

帆波。
「大柄ですが、的が大きいだけです。」

星緒。
「戦うだけが取り柄なら、男性なんてもうこの世にいませんよ。」
「破壊する同じ数だけ建設していますからね。」

華瑠。
「男性はいろいろと滅ぼしますが。」
「同じ数だけ作り出しています。」

流星。
「男性は信用できる場合がありますが。」
「信用した回数と同じ数裏切られるので。」
「関わらないほうがいいとかお父さんが言っていました。」

透葉。
「そうだよ、融和しても同じ数、不和になるよ。」

深社。
「ジェンダーステレオタイプで今日も苦悩する男性なんですね。」

医務室に戻る、星緒。

親戚のお姉さんが通り過ぎる。

三十路とか言われつつ。

未だ美形なお姉さんたち。

生徒がやる午後の自主練の監督をしていました。

姫爽。
「私も魔法が使えたらなあ。」

帆波。
「なにするの?」

姫爽。
「もっと若い男女が寄ってきて。」
「記念撮影できるのに。」

帆波。
「魔法がなくても、あなたの容姿だけで達成できると思われますが。」

透葉。
「今日は運転手?」

凛万莉。
「為政者が会議に出席するので。」
「参加者を乗せる車が足りない。」

透葉。
「分かった、情報をください。」
「受注します。」

華瑠。
「自動車が普及して飛行機も飛んで。」
「電子機器で溢れている。」
「これ以上、何を発明したらいいのかしら。」

凛万莉。
「相手がいない結婚ですね。」

華瑠。
「そうでしょうね、最近、試験結婚制度なるものが開始されましたし。」

流星。
「ローマのとある時代は離婚が自由でしたよ。」
「それで離婚が一件もなかったとか。」

華瑠。
「そもそも、この世に結婚なんてあるのが変ですよね。」

凛万莉。
「もっと他に優れた発案がなかったのかしら。」

華瑠。
「どう見ても、男女一緒になるとか、因果関係がないことをやっている。」

星緒。
「人間が覆せるんですよ。」
「覆したら理解できますよ、真理なんて、なかったって。」

姫爽。
「私は唯名論ですからね。」

帆波。
「人間によって作り直される世界というのも、退屈しないと思います。」

施設内にしばらく滞在。

運動場の端っこにある。

自主練用のバッティングセンター。

余裕で時速二百キロメートルの球が繰り出されますが。

生徒があっさり打ち返しています。

暴風を再現した部屋では。

暴風の中で、追いかけっこを楽しんでいます。

人気なのは、超スピードサッカー。

マシンが弾丸シュートを再現するので。

それをキーパーとしてキャッチングしたり。

センタリングとして扱ってシュートをしたりします。

鉄の杭がありまして。

そこは人気の練習場で。

鉄の板が取り付けられていて。

殴打の標的にされています。

今、流行っているのは。

超重量背負えるかな。

とても重いものを詰めたバックパックを背負ってのレースです。

たまに怪我人が出てしまいますが。

プロスポーツクラブと同じ扱いになるそうです。

流星。
「相変わらず化け物ばかりですね。」

深社。
「鍛錬を習慣にすることで、第二の天性になる。」

凛万莉。
「兵士で天才なんていない。」
「少なくとも、どんな記録にも天才は見たことがない。」

深社。
「シモ・ヘイヘという元猟師、狙撃手ですら。」
「習慣によるものだというし。」

凛万莉。
「本人の記録、五百人ほどの敵兵を射殺。」
「引退の原因。」
「大規模攻勢に加わるが。」
「目の前に敵味方が入り乱れる激戦の中。」
「敵狙撃手と相打ちになり。」
「顎を消し飛ばされて、瀕死に。」
「味方が勝って、死体と誤認されたが、足が動いているため。」
「病院に搬送、農家になって引退。」
「第二次世界大戦、最優秀狙撃手。」

流星。
「武器が銃器や火器になると。」
「一握りの天才が支配した戦場というものはなくなりますね。」

凛万莉。
「才能で説明するには無理がありますね。」

深社。
「才能で説明しようとしても、ちょっと説明が不足するかと。」

流星。
「しかし才能と称される一定以上の能力は、必須条件ですよね。」

姫爽。
「たまに説明がつかないという理由だけで、才能として扱われます。」

帆波。
「才能とは何ですか?何かの特権なんですか?」

流星。
「私は才能に頼っている訳ではないのですが。」

深社。
「それは途中までは必ずうまく行くという原因ですよ。」

凛万莉。
「半分は保証されていて、もう半分は保証されていない。」
「才能はあるに越したことはありませんが。」
「誰かの訓練不足の言い訳に使われるのは良くないですね。」

半年に一回。

再訓練しないと。

腕が落ちてしまうため。

今月、何回か来て、自主練することにしました。

退場。

民間軍事会社、本部に行きます。

名前は華族。

しかし中に入ると事務員しかいません。

誰が何をしているのか、分からないようになっています。

社長に頼みごとをされまして。

新世代、今の若い世代の思想や趣向、能力などを。

調べてほしいようで。

流星は深社とタッグを組みました。

退場。

凛万莉。
「女性だらけで。」
「この後、何も起きない訳がなく。」

帆波。
「何もないですよ。」

華瑠。
「ねえ、ライトノベルとか。」
「八割が一巻打ち切りが当たり前で。」
「うまく行って三巻で打ち切りにされる。」
「なので職業としては成立していない。」
「本当なの?」

深社。
「そんなものです。」
「三か月に一冊、一年に四冊出して。」
「ようやく成立するという。」
「捨て駒みたいな作家の惨状ですよ。」

流星。
「出版社や業界も、質を見たり。」
「作家を育成するのを辞めてしまった。」
「いくらでも使い捨てがいるから。」

華瑠。
「たいして価値のない作品を量産していますから。」
「それだと、安く買われて、捨てられても文句は言えませんね。」

帆波。
「マッキンゼー流に言えば、書籍の価値がないので。」
「使い捨てにされる。」

凛万莉。
「最初から価値がないので、金銭と容易く交換されるんですね。」

帆波。
「価値がないものを誰が尊びますかね。」

深社。
「続々と新刊を出しても、最後には思想が無くなって。」
「書けなくなります。」
「本人の思想が浅くて広いせいで。」
「ネタが枯渇します。」

流星。
「偉業のアガサ・クリスティは、人間そのものが物語とか。」
「日常そのものを物語と見なしていたようです。」
「我々とは視点が違ったみたいですね。」

華瑠。
「読者が使う千円札のことも考えるべきよ。」

流星。
「古臭い人みたいに言えば、若過ぎです。」
「老人が若者を馬鹿であると知っているように。」
「若者も老人を馬鹿にする。」

帆波。
「高価値のものは、価値が目立ってしょうがないし。」
「その品物の価値が、影響を永続的に与えます。」

華瑠。
「結論としては、最後には読者が決めてしまいますね。」

流星。
「私は現代思想にある文学論を採用しています。」

華瑠。
「売れるために書くなんて目先の利益しか考えてないのでは?」

凛万莉。
「自分達が雲の上にいるとでも思っているのでしょう。」

流星。
「彼らが雲の上なら、私は衛星軌道にいる。」

帆波。
「価値を無視した作品なんて、短期間で作家と一緒に没ですよ。」

深社。
「シェイクスピア学者が前に出て、手本を見せてほしい。」

上空を。

第七世代戦闘機が通り抜ける。

実験機。

因果関係を無視した設計思想を持つ。

しかし因果関係を無視するには。

量子力学では足りなかったみたい。

今、飛んでいるのは先進技術実証機。

プラズマジェットエンジンを搭載した初の戦闘機。

兵装もプラズマノズル。

プラズマ粒子を噴射して加速します。

理論だけなら、因果律を無視することで。

ワープ航法を使用することができ。

遠く離れた宇宙に移動できますが。

そんな科学、現代にある訳がないので。

理論だけでも数百年、登場を待たないといけません。

警察が前方の道路を封鎖していて。

通り魔がいるらしいので。

迂回してほしいと言われて。

迂回しまして。

自動車に装備されているテレビで観ますと。

通り魔は、迫り来る猿の群れと。

ずっと戦っていました。

日本猿が複数、通り魔を取り囲んで。

通り魔はナイフで猿を殺しますが。

そのせいで興奮したボス猿が突っ込んでいって。

激戦になった。

人間はひとり斬りつけられましたが、猿のおかげで逃げられました。

通り魔、日本猿を十匹撃破。

ボロボロになる通り魔を。

ターゲットポイントで撮影するジャーナリスト。

警察、迂闊に仕掛けられない。

人間が弱くなると、野生動物が勝つこともある。

人間が生活圏を広げていけたのは。

野生動物を追いやっていたからでしょうね。

アメリカでは野生動物はあっさり射殺されます。

銃器は害獣駆除には便利な道具。

流星。
「犯人は自称裁判官でしたか。」

深社。
「武力を持たない裁判官は倒せる。」

帆波。
「司法は、背景に武力があり。」
「犯人が対応不可能な武力で制圧して。」
「一度、敗北を与えて。」
「人間らしく扱い、支払わせます。」

凛万莉。
「裁いている側が邪悪であってはならないね。」

華瑠。
「いくら力に訴えても、さらに上回る力で制圧される。」
「その人の力を上回るのは、簡単なことだから。」

流星。
「昔の上手な人は、パワーバランスの中を。」
「利用したり、覆したり、自分が使ったりして。」
「自分の好きなことをしたんですね。」

帆波。
「全部は相手にできませんよ。」

深社。
「それは戦うだけの人が、理解できるものではないですね。」

研究所に帰還。

今日。

科学者に。

隣の会場を貸しています。

次の仕事を受注して。

溜まるまで、遊んでいる数人。

那由。
「占星術では、すべてが同期していれば。」
「その動きに自分がついて行ける。」
「最初から同期している人もいる。」

姫爽。
「すべての成功に同期しているという。」
「その人は最初から好機を掴みやすい。」

那由。
「親父が、お小遣いをドルでくれた。」

姫爽。
「私なんてユーロですよ。」

那由。
「珈琲が来ないね。」

姫爽。
「今は仕事を待っていますからね。」

掃除係。
「持ってきました。」

那由。
「これはなに?濁っているけれど?」

掃除係。
「水道水ですね。」

那由。
「水分補給はいいけれど、これが珈琲じゃないの?」

掃除係。
「珈琲はすぐにお持ちしますからね。」

姫爽。
「あれまあ、水道管が破損したのね。」

那由。
「そうですか、これは泥水ですか。」

流星。
「ねえねえ、あの文学賞はなぜ、勝った、勝った、と言っているんですか?」

那由。
「世間の話題を誘ったからですね。」

流星。
「それでは、なぜ今度は売れない、売れない、と言っているんですか?」

那由。
「さあ、こっちが聞きたいね!」

流星。
「私が前の受賞者なら、今どうするべき?」

姫爽。
「そういう時は、居酒屋で書くべきです。」

那由。
「落書きでもするんだな。」

流星。
「クイズ!」
「足が速くて、長距離を走れて。」
「荷物も運び、人も運び。」
「長時間労働できて。」
「最低賃金で済む人は何だ?」

那由。
「奴隷かな?」

流星。
「いいえ、私にも分かりません。」

社員。
「フライングフロッピー!」

友人。
「マウスダイレクト!」

同僚。
「キーボードスラッシャー!」

上司。
「社内システムがな、バグでクラッシュしたからと言って。」
「会社の備品で遊ぶんじゃない。」

掃除係。
「まず箒で、次に雑巾で。」

大学生。
「あの、僕は経済学を専攻していまして。」

掃除係。
「おっと、すまないな、雑巾の使い方はこうだ。」

夕方。

時刻は十六時。

新聞が届いた。

広告がたくさんついた新聞。

最近の新聞は、新聞社によって内容や伝え方がまるで違いますね。

帰っていく半数の人。

こんな見出しを見つけました。

現代人は贅沢だ!

なるほど、私はそこまで贅沢をしているつもりはありませんが。

その現代という贅沢な時代でも。

うまくやって行けるでしょう。


5


暇になって遊んでいたら。

シェルターの設計図を受注したので。

社員で制作中。

シェルターは普通のものではなくて。

地下三階。

浄水装置や工場野菜、農業設備などの区画。

住居、娯楽施設、下水、衛生区画と。

まるで宇宙ステーションや宇宙コロニーみたいな。

設計となっています。

問題は、完全にコンセプト重視で作ると。

費用が高くなり。

実用性が損なわれる。

雑で、スクラップみたいな。

ごちゃごちゃしている施設が最適解。

朝から、ずっと作っています。

今あるもので、作れる、すべてのものを受注して。

設計図を売却しますが。

毎回、制作が難航するので。

外部の人の発案が欠かせません。

デジタルでシミュレーションしながら。

ゆっくり作っています。

流星。
「頭の悪い人は、普通の人よりずっと早く死ぬと思いませんか?」

那由。
「それはありえることです。」
「その代わり、頭の悪い人は。」
「ずっと長く人生をバラ色の光で見ています。」

流星。
「拝金主義の人は、つい浪費してしまうと言いますが。」
「どの段階で浪費するのでしょうか。」

凛万莉。
「最初の商品で浪費します。」

上司。
「どうして君は借金なんてしたんだね?」

同僚。
「給料が足りなかったからです。」

友人。
「僕は正直者です、と名乗る人がいました。」

帆波。
「おや、凄い嘘つきですね。」

流星。
「他人の意見を読むのが大好きな人がいるらしいよ。」

那由。
「物好きですね、なんか分かる気がしますが。」

凛万莉。
「他人の意見を敢えて読む?」
「意見について理解している?」

深社。
「自国民は意見と口論の区別がついていませんが。」
「欧米の人は区別がついているんですね。」

那由。
「自国民は意見について知らない、というより慣れていない。」
「そのせいで口論と混同する。」

流星。
「西洋だと、意見と口論の区別がついているので。」
「楽しめるのでは。」

帆波。
「人間博物館なんでしょうね。」

深社。
「意見は展示物、人間博物館の展示物。」

流星。
「博物館に飾られるとは光栄じゃないですか。」

凛万莉。
「博物館ですか、面白い使い方をしますね。」

深社。
「教育でも独学でも。」
「意見と口論の区別をつける訓練をしていたら。」
「他人の書いたものを俯瞰して読めたかも。」

那由。
「自国民は議論が出来ないと言われていますが。」
「そもそも、教養がない場合が多々あるので。」
「教育というより能力不足で議論が出来ない。」

流星。
「違いのが許せないという幼稚な人々が。」
「意見の違いを許せるかは怪しい所ですが。」

深社。
「今の教育は論拠なき世界を前提としていますよ。」

流星。
「それもそうでしょう、論拠がないのなら。」
「状況に合わせた考え方しか残りません。」

深社。
「学校では俯瞰するという、訓練もありますね。」

那由。
「二十年前に、全体主義がまだ残っていましたが。」
「自国民が全体主義でいたのは。」
「個人が無力で、何かと行動するにも数が必要で。」
「個々の能力がまったく足りないからです。」
「自分で何もできないので。」
「全員の協力が必要という。」
「単独行動における無能さが原因のひとつです。」

深社。
「無能が全体主義を生むなんて滑稽ですね。」

那由。
「自国民の性善説も、単なる多数決。」
「そういう考えと触れる回数と頻度が多いからそうなった。」
「単なる量の問題です。」

帆波。
「悪との遭遇率が物凄く低いので。」
「悪が現れた時に、信じられないほど無抵抗です。」

那由。
「精神がタフな人は。」
「平気で嘘をつく人に慣れていて。」
「悪口ばかりの人がいても反応せず。」
「他人がする悪事を見てもけっこう平気です。」

流星。
「環境が、悪との遭遇率を下げていて。」
「後から悪と接敵すれば、狡猾で卑怯な手を受けて。」
「悪に負けてしまいますね。」

帆波。
「あまりにも低レベルな環境が、性善説を語り継いでいます。」

流星。
「こういう意見も、博物館に並べられるんでしょうか。」

帆波。
「面白いからいいじゃないですか。」

深社。
「明らかに欠陥があって、かろうじて生きているのが人間ならば。」
「どんなことも滑稽であるのは必然かと。」

流星。
「多分ね、他人というものは理解できないと思います。」

那由。
「他人が理解できたら、かえって変ですよ。」

流星。
「とまあ、人間の定義は自分で作りましょう。」

深社。
「そうですね、人間はそもそも何なのか。」
「自分が何なのかは。」
「自分で定義できる。」

帆波。
「せっかく何事においても根拠がないんだから。」
「開き直ってしまいましょう。」

凛万莉。
「意見が一致しましたね。」

深社。
「意見が一致するのはかなり珍しいものですよ。」

凛万莉。
「意見は違っているのが当たり前なので。」
「意見が違うという理由で相手を非難するのは筋違い。」

深社。
「どうして意見が違うと自国民は取り乱すのかなあ?」

那由。
「隠れた前提があるんですよ。」

流星。
「それですね、隠れた前提がある。」

帆波。
「自国民の欠点を暴いた所で、見返りはないね。」

流星。
「彼らは合理主義が怖いと言っていましたし。」

深社。
「日本で個人の意見が、大多数によって排除されることは。」
「あるんでしょうか。」

那由。
「ないですよ。」
「あるとしたら。」
「大多数に意見があると個人が悪質に中傷した場合のみです。」

また運び込まれる。

設計図の山。

世界中の科学者が。

いろんな施設や機材。

乗り物や都市の計画図。

論文なども含めて。

競って設計図を譲ってくれて。

保管しています。

ほとんどは科学者が趣味で作った設計図で。

物好きなため、送り付けて。

自分のサイエンスパワーを試しているようです。

保管中。

姫爽。
「死んじゃう、死んじゃう、叫びまくる人がいるのはなぜですか?」

華瑠。
「死因になるには威力が足りないのに。」
「誇張してしまう癖があるからです。」

姫爽。
「人間はあっさり死ぬことはあるんですか?」

星緒。
「死亡するにはそもそも何かの被害者にならなければなりません。」

透葉。
「味方の兵站はどうしているの?」

深社。
「軍事衛星から、注文方式にしています。」

透葉。
「最初から計画していないの?」

深社。
「注文して、受け取り地点を指定してもらって。」
「ドローン、無人機に急行させて、置いておきます。」

透葉。
「宅配便みたいですね。」

深社。
「あまりに計画的に整備すると。」
「兵站が破綻した時に不利です。」

流星。
「専用機に、注文内容、在庫数と、到着予定時刻。」
「紛失の確率が表示されるんですね。」

深社。
「近くに、散発的に無人機を置いてあって。」
「注文が入ると。」
「荷物を配達員が詰めて。」
「無人機をすぐに飛ばします。」
「強引な兵站構築ですが。」
「計画が破綻した時や。」
「予想外の兵站圧迫には有利です。」

透葉。
「あなたが整備したの?」

深社。
「上層部に設計図を渡したら、自動で作っていました。」

流星。
「それで前線の仲間は、物資が豊富で。」
「無制限に活動できるんですね。」

深社。
「問題は、超規模の兵站には不向きという点です。」
「大隊規模になると。」
「数百機の無人機が必要になるので。」
「空輸による補給物資を届けるには。」
「何往復もしないといけません。」

姫爽。
「そこは無人車両ですね。」
「やたらと耐久力がある。」
「無人輸送車両です。」
「指定された地点に急行して。」
「物資を渡して帰って来ます。」

帆波。
「軍事衛星ですが。」
「地球の軌道上を、種類ごとにくるくる回っています。」
「最近は軍事衛星の種類と数がとにかく多くて。」
「宇宙は、ネットワーク戦の必須科目になっています。」

流星。
「軍事衛星はいろんな種類がありますね。」
「役割、用途別に、くるくる回っています。」

帆波。
「近年、ネットワーク戦に最適化されています。」

流星。
「インターネットみたいなネットワーク戦ですからね。」
「もっと軍事衛星の需要が上がりそうです。」

帆波。
「空から見張っている上に。」
「大まかな動きを監視されていたり。」
「打ち上げるものは必ず認識して知らせて。」
「通常攻撃が届きにくい所にいる。」
「宇宙の平和利用、なんてしたら。」
「他国に、それは隙であると言われて。」
「どこぞの国家に独占されていたでしょうね。」

流星。
「宇宙の平和利用なんて遠い未来の話ですよ。」

帆波。
「新しい戦争なんてものが現れて。」
「それがましなものならいいね。」

かなり雑で生活感のある。

シェルターが二割、完成しまして。

実は映像化しないといけないので。

まだ完成には遠いものです。

必ず斬新なものが出来るとは限らないので。

傑作が出たらいいなあ、くらいな注文なんですね。

社員の必須技能、ラテラルシンキング。

お昼休み。

近くの道路で。

喧嘩していたカップル。

そう言えば今日は土曜日でしたね。

彼氏が近くにいた蛇の顔を掴んで。

彼女を蛇で殴ったので。

動物虐待で、彼氏が事情聴取で連行されてしまいました。

しばらくして。

なぜか倒れている男性がいまして。

通行人が、どうしたのかと。

近寄りました。

どうしましたか?

なんて激しく揺すったり、起こそうと体を回転させたせいで。

それが致命傷になってしまいました。

親切で人が死ぬことがあるんですね。

ウェブニュース、偽善者に治療されて死んだ人が今年十名を超えました。

作業中。

廊下にて。

流星。
「毎回、食事に行くと、その人が悲鳴を上げるんです。」

凛万莉。
「激辛の料理をおごってあげるのはやめなさい。」

社員。
「そんなに美しいと何にも苦労しないね。」

流星。
「美容院の選択に苦労します。」

凛万莉。
「豪華な衣服の購入に苦労します。」

友人。
「今日、近くの工場でストライキがあって。」
「しかも雑魚に喧嘩を売られたので。」
「お前もストライキに参加しないのか。」
「と言ってやりました。」

流星。
「遠慮せずに参加すればいいのにね。」

友人。
「八つ当たりにストライキは贅沢ですかね。」

透葉。
「怪しい広告があった。」
「娼婦、一万円と。」
「素敵なお部屋十万円。」

友人。
「娼婦、安っ!」

凛万莉。
「ねえねえ、お嬢さん、私と更衣室で見せ合いっこしない?」

流星。
「そんな、女の子は、抵抗力に限界があるんですよ!」

凛万莉。
「さあ、限界を超えてしまって。」

深社。
「なんて興味深いことを!」

帆波。
「お姉さんで良ければ相手にするわよ?」

深社。
「そんな、誘惑に負けちゃう!」

帆波。
「誘惑にどのくらい耐えられるかな?」

姫爽。
「若いって素敵、更衣室や休憩室で記念撮影しましょう。」

華瑠。
「漏洩したらどうするの。」

星緒。
「女の子同士なら安くつきますね。」

那由。
「ん?あそこで集まって何をしている?」

友人。
「真面目ばかりは良くないです。」

那由。
「こんなご時世、真剣になって、どうする。」
「男性からも私からも見えない所で頼む。」

ふざけたおかげで。

ふざけたアイデアを手に入れまして。

設計が早くに進みました。

夕方になりますが。

深夜までに片付けようと。

残業する人が出ました。

女性陣は全員、帰りましたが。

残った数人の男性は。

データ入力が終わると。

残業代が出るので。

いきなりビールを取り出して。

飲み始めました。

防犯カメラに映っていますが。

那由は見て見ぬふりをしました。

帰宅すると。

父親はまだ帰って来ず。

母親がテレビで動画を観ていたので。

シャワーを浴びて寝ました。

しかし朝にはスーツ姿の父親がもう出かけています。

労働のやり過ぎではないかと思いましたが。

実は帰りが遅いのは。

同僚と囲碁や麻雀。

将棋やビリヤード。

人気店で美食、そして友人と合流して。

ボクシング観戦などをして遊んでいるせいで。

最短でかなり早く帰れますが。

遊んでいるせいで帰りが遅いんですね。

母親は友達を招いて、手芸や料理をしているので。

似た者同士?

都市にある葬儀屋、失業しました。

人が死なないので、葬儀屋が失業。

近くの薬局、大安売りをしていますが。

何も不調がないので、残念でしたね。

さて、批判と暴言の区別がつかない人がいましたが。

区別がつかないのなら。

どっちでもいいじゃないですか?


6


お昼。

近くにある商店街の中で。

最もお高い料理屋に入ろうとしたら。

呼び止められまた。

曲者。
「待って、そこのお嬢さん。」

流星。
「なんですか、今、忙しいんです。」

曲者。
「ちょっと時間はありますか?」

流星。
「時間?相対性理論の話かな?」

曲者。
「前々から、素敵な女性だと思っていました。」

流星。
「素敵なのはいつものことですよ、ざぁこ。」

曲者。
「よろしければ僕と一緒にお食事でも。」

流星。
「間に合ってますよざぁこ。」

曲者。
「そんな、君が振り向いてくれないのなら、死んでしまうぞ。」

流星。
「勝手に死んでくださいよざぁこ。」

曲者。
「日本の辺境に行っちゃうからな!」

流星。
「勝手に行ってください、ざぁこ。」

曲者。
「ざぁこ?」

流星。
「他の女と寝てくださいよざぁこ。」

曲者。
「どうしても君が好きなんだ!」

流星。
「サインが必要ですかざぁこ。」

曲者。
「もういい、付き合ってくれないのなら。」
「無理心中してやる。」

流星。
「これが噂の犯罪ですか、初めて見ました。」

曲者。
「受けてみよ。」

流星。
「どこを狙っているんですか。」

男性がナイフを持って攻撃を試みましたが。

間合いが遠いので当たりません。

男性がナイフを振り回しますが。

空振り多発。

実は相手の体力が低いことを見抜いていて。

わざと空振りさせています。

曲者。
「サイドステップで避けるな!」

流星。
「真っすぐ突っ込んでくるだけですよね、ざぁこ。」

曲者。
「語尾にざぁこ、なんてつけやがって!」

流星。
「スタミナ切れまで付き合ってもらいますよ。」

曲者。
「なぜだ、動きが読まれている!」

流星。
「かつて戦ったヒグマほどではないね。」

曲者。
「そんなものと比較するな!」

数分経過。

避け続けていて。

遮蔽物を使って。

射程距離から逃げたり。

追いかけっこを繰り返して十分経過したら。

犯人の動きが急に衰えました。

息切れ状態。

曲者。
「はあ・・・はあ!げほっ!」

流星。
「おや?もう終わりですか?」

曲者。
「はあ・・・はあ!」

流星。
「この時を待っていたんですよ。」

曲者。
「ぐわ!」

流星。
「ほらほら、さっきの動きとパワーはどうしたんですか?」

曲者。
「舐めるな!はあ・・・はあ!」

流星。
「衰弱しちゃったね!」
「痛めつけてあげる!」

曲者。
「ぐわっ!ぐふっ!うげっ!」

流星。
「どうしました?動きが鈍いですよ?」

曲者。
「くそ!ああ!」

流星。
「スタミナ切れだね、もう体が動かないね?」

曲者。
「うあっ!」

流星。
「フライト・オア・レスポンスになっているのは気づいていましたが。」
「それは体力の消耗が激しくて。」
「十分以内に体力が無くなって衰弱するんですよ。」
「あなたのような輩は、故意に長期戦にして。」
「体力を奪ってから、一方的に痛めつけるのが必勝法なんですね。」

曲者。
「うぐあ!ぎゃあ!」

流星。
「痛覚は麻痺、でもその様子だと気絶は時間の問題ですね。」

曲者。
「ああああ!」

流星。
「あれま気絶しちゃった!」

市民。
「犯人を取り押さえろ!」

店員。
「警察に通報したのか?」

婦女。
「もう向かっています。」

警官。
「あれ?容疑者が倒されている?」

市民。
「容疑者が女の子に負けました。」

店員。
「かなり長い間、戦っていて、容疑者が負けて気絶しました。」

警官。
「救急車!」

巡査。
「正当防衛の証拠だらけだな。」

警官。
「話だけ聞いておくか。」

流星。
「本当に正当防衛ですか?」

警官。
「それ以外に何の証拠があるんだね?」
「容疑者が十分間もナイフを振り回した証拠だけだよ?」

巡査。
「とりあいず、正当防衛なので、話だけ聞きますね。」

契約している弁護士が到着。

やはり正当防衛。

十分間も遅延行為をすれば。

やはり法律で勝利。

その日のうちに解放されました。

もう夕方になっていたので。

荷物をまとめて。

帰宅。

自宅にて。

スポーツ観戦をしていた両親。

いろいろとあったので。

質問されました。

父親。
「怪我はないか?相手をきちんとぶっ殺したか?」

母親。
「これで三回目よね。」
「今回もきちんと勝てて良かったわ。」

流星。
「フライト・オア・レスポンスだけ気を付けていれば。」
「たいていの奴はたいしたことないですよ。」

父親。
「次があったらまぐれに気をつけなさい。」

母親。
「あなたは勝ってもいいのよ。」

流星。
「フライト・オア・レスポンスだけ封じれば。」
「一方的に勝てる。」

翌朝。

報道はなし。

小さな事件や事故は報道されない。

新聞にも載らない。

ジャーナリストが選ぶ本日凶悪犯罪ランキング。

しか載らない。

ウェブニュースにも掲載なし。

父親。
「英雄みたいに言われたらプレッシャーがのしかかる。」

母親。
「あなた、見た目が悪いんだし、名誉で偽装してもいいでしょう。」

父親。
「確かにな、見た目が悪いのは結果責任にはなるが。」
「見た目の悪さというのは理不尽にやってくるな。」

母親。
「私だってあばさんですからね。」
「見た目以外で何とかしないといけない年齢です。」

流星。
「行ってきます。」

父親。
「父さんより出勤が早いのか。」

母親。
「あの子、犯人を憂さ晴らしに使ったみたいで。」
「微笑でしたよ。」

父親。
「合法的にぶっ殺せるのが容疑者くらいだからね。」

出勤。

支部の社長である。

那由から。

体験談を聞かれました。

戦えるって、便利ですね。

那由。
「敵にとって頭脳明晰な戦士は絶望の対象。」

流星。
「雑魚に勝っても強いということにはなりませんが。」
「練習台には使い勝手が良いですね。」

那由。
「雑魚に勝ったくらいで英雄にはなれません。」
「しかし強者というのも、案外いないものですなあ。」

流星。
「私も強者と接敵したことは一度もありません。」

凛万莉。
「そうですか、凶悪犯が咬ませ犬ですか。」

帆波。
「フェミニズムの本を読んだんですけれど。」
「この世は、強い者の言い分が通るって分かっていませんね。」

華瑠。
「女性が男性に勝てるようになるのが到達点でしょう。」
「男性は女性に負けるのが怖くて、必死に否定していますが。」

深社。
「弱い奴の言い分なんか通るわけがないのに。」
「ちょっと気持ち悪いね、フェミニズムの一部だけ。」

帆波。
「貞潔な女性を否定する汚点もありますし。」

深社。
「誰が男性が優れているという嘘を言ったのかな。」

凛万莉。
「実際には優劣が激しいものですね。」

那由。
「女性らしさが神話なら、私は神となって。」
「その愚かな神々を滅ぼす。」

流星。
「女らしさの神話、ですか。」
「人間に負けるような弱い神は要らない。」

帆波。
「神だから攻撃されないとか。」
「神だから打ち負かされないと、勝手に思っていませんか?」

深社。
「私は新興宗教なんてやっていないので。」
「男女の優劣は信じなかった。」

流星。
「私より劣っている男性なら、いくらでもいますが。」

那由。
「男性を大幅に上回る女性ばかり見て来ました。」
「女性に負けちゃったら、男性は何も残らないね。」

凛万莉。
「英語の諺にも。」
「すべてに勝てるわけではない。」

流星。
「男性優位思想を掲げている人が決まって愚かで弱いのは。」
「なぜでしょうか、ざぁこ。」

那由。
「気にしているからですよ。」

流星。
「男性は見た目だけなんですか?」

帆波。
「なるほど、中身は変わらないんですね。」

深社。
「男性が優位とか、そんな主義主張。」
「大人のくせに信じているんじゃない。」
「なんて幼稚な。」

那由。
「生まれつき男性が強くて優れているなんて、気のせいだよ?」

華瑠。
「M113装甲兵員輸送車よ、どう?」

透葉。
「いいもの作りますね。」

華瑠。
「これに要人を乗せるの。」

透葉。
「乗り心地は疑問ですが、安全性は最高ですね。」

星緒。
「ここは製図部門ですが。」
「医務室と兼業するとは思っていませんでした。」

姫爽。
「お金が有り過ぎて人が余っているんですよ。」

透葉。
「マルチロールな人材配置の影響で。」
「役割が重なっているのでは。」

那由。
「おや、いいものに乗っていますね。」

星緒。
「生徒が作った製図を渡しますね。」

那由。
「おや、変わった製図ですね。」

星緒。
「変わった製図しか持って来ていません。」

那由。
「これでノルマ達成は楽々ですなあ。」

透葉。
「人生の難易度なんて、高過ぎると不条理なだけです。」
「ビデオゲームと違って、難易度を設定した奴の倫理観が疑われます。」

姫爽。
「ビデオゲームと違って、難易度が低いと。」
「何の邪魔も入らないし。」
「余裕が出て、苦痛なんてないですよ。」

星緒。
「神議論の弱点は、何の説明にはならないという点です。」
「解釈にはなります。」

那由。
「生まれたときに契約書を持っていた訳ではないんだから。」
「生まれた内容の手のひら返しなんて、誰でもしますよ。」

華瑠。
「それでは、装甲車で帰ります。」
「社用車とは言え、中古で買えて良かった。」

姫爽。
「男性優位思想?」
「みんな騙されやすそうだから気をつけないとダメだよ?」

帆波。
「男性優位思想?」
「本当に性格が悪いんですね!」

深社。
「男女の優劣なんて考えるだけ無駄!」
「現場はみんなバカなんだから無理して考えなくていいよ?」

凛万莉。
「男性だから有利とか、もっとその、なんて言うか、まともになってね?」

那由。
「主義主張はいくら馬鹿でも、中身は真面目な方々であることは理解しています。」

流星。
「怒鳴り散らしている時が、男性らしくていいですよね。」
「フェミニズムは、なぜか女性の欠点が二倍になりました。」
「男性がフェミニズムを批判することがあるのは。」
「そこなんじゃないかと思われます。」

那由。
「また素直になれなくて困っているんですね。」

流星。
「かっこいい台詞を言う前に、まず対戦で勝てるようになってから。」
「主義主張を考えるべきでしょう。」

那由。
「論敵に対して、その主義主張に正論なんて最初から期待していませんが・・・。」

帆波。
「製図部門、ううむ、幾何学ですね。」

凛万莉。
「次にどんな製図の依頼が来るのか分かりませんよ。」

那由。
「最近、アプリケーションの製図が多いと思う。」

流星。
「完全な民間業者ではなくて。」
「政治と関連がある我々が選ばれるのでは。」

製図作成中。

アプリケーションも作成中。

最新科学の電子書籍も作成中。

少しずつ仕事が増えてきました。

華族から、カスタマイズした銃器の発射試験も担当。

対戦相手のデータも要求されます。

現場にいた中で、通信兵は、ボディカメラや電子メモ帳を持っていて。

現地にいる敵の情報、戦闘データが自動で集まってきますが。

これは自衛隊に持っていかれます。

これも収集して、防衛省向けの電子書籍になっています。

午後、十五時。

休憩しつつ。

作った製図を整理整頓しています。

フラッシュメモリに入れて保管されていますが。

記憶媒体には寿命があるので。

平均寿命のシールつき。

流星。
「データだけでこれだけ溜まりますか。」

凛万莉。
「昔の女性は、四面楚歌だったとか。」

帆波。
「またそんな嘘をついて。」
「そもそも、昔の人はみんな死んでいるんだし。」
「昔の人の糞と死体なんか見て。」
「調子に乗っちゃったんですか?」

凛万莉。
「男性社会ですか。」
「あ、でも、治安維持には役立ってますよね!」

深社。
「男性は真面目にカッコつければつけるほど情けない姿になるね。」

流星。
「大丈夫ですよ、男性はただの男性なんですから。」

凛万莉。
「愚か者以外に、男尊女卑に付き合うのは無理だと思いますね。」

帆波。
「フェミニズムで論争があるのは、もうバグみたいなものだから諦めてるよ。」

流星。
「さて、もうすぐ定時ですね。」

那由。
「今日、出現した挑戦者。」
「見た目が悪いので、悪人かと思った。」

流星。
「見た目が悪い?そんなの悪人に決まっているじゃないですか!」

那由。
「求婚者の成れの果てが喧嘩を売ってきた。」

流星。
「駐車場で話していたのはそれだったんですね。」

那由。
「つき飛ばしたら、相手は後方の慣性移動に耐えられず。」
「転倒して相手が逃げた。」
「目的は、説教。」

流星。
「お姉さんに男性は似合わないです。」
「女の子に混ざっていた方が似合います。」

那由。
「だから、そうしているんです。」

流星。
「お姉さんに求婚者ですか。」
「求婚者が女性なら、落とせたかもしれませんね。」

那由。
「男ですか、どれも相変わらず普通だね、あ、見た目の話だよ?」

流星。
「男性って、怒ってない時あるの?」

凛万莉。
「お嫁さんですか。」
「その場合は、男性の方は必要なんでしょうか?」

帆波。
「人口維持の取り組みですか。」
「必死に頑張っているのは伝わってくるよ。」
「でも相変わらず平凡だよね。」
「ああ、考え方の話だよ?」

深社。
「結婚って、あんまり中身が変わらないから。」
「今もやっていることに違和感ないよね。」

友人。
「さっきから何だ、辛辣な言葉ばかり!」

帆波。
「世間の馬鹿馬鹿しいことはたくさんありますが。」
「それが普通なのかと思っちゃった。」

同僚。
「俺は好きで男尊女卑なんてものは訴えてないぞ。」

社員。
「俺達は男尊女卑の参加者じゃない!」

凛万莉。
「あ、男子くん、ごめんね、いるの気づかなかった。」

流星。
「男性が正直じゃないのは、いつものことだから気にしないで。」

社員。
「俺らは昔からおじさんだったから。」

友人。
「男性諸君、ハゲてないだけマシですよ。」

上司。
「そんなこと言いまくると。」
「戦闘が発生して、誰かさんたちがいなくなってしまいますぞ。」

帆波。
「私達の正論を理解した?理解していないよね?」

友人。
「ロジカルハラスメントで攻撃するな!」

流星。
「本当のことはなるべく言わないほうがいいですね、ざぁこ。」

友人。
「時刻は、ちょうど定時だ。」

流星。
「私は帰りますよ、ざぁこ。」

正門から出て。

自動車に乗り。

発進しますが。

夕方から大雨が降ってきて。

視界が悪いですね。

なんかローンオフェンダーが暴れているようで。

新型のテロリストですね。

服装は、白いスーツ姿で、帽子もつけている。

身長、所持品、装飾品と、報道で流れていますが。

しかしそれに該当する人が、対向車に轢かれて。

吹っ飛んでいまして。

市民が集まりだしたので。

彼らに任せて帰宅しました。

帰ると、やはりローンオフェンダーが先ほど、轢かれていたようです。

同時刻。

駅前で刃物を持った人が暴れていましたが。

ボウガンで射抜かれて倒されました。

この都市の住民はやたらに狂暴なので。

攻撃側の返り討ちがよくあります。

友人の女友達がいまして。

夕食を一緒に作りました、母親も一緒。

競争について話している。

なぜ満足な能力もないのに競うんだろう?

無謀?

流星。
「女の子に負けたくないとか。」
「まだそんなこと言ってたんですね。 」
「もうとっくに諦めたと思ってた。」

友人。
「いやあ、競争は残酷ですなあ。」

女子高生。
「本当に強者の真似事が似合いますよね。」
「中身はともかく、見た目だけなら本物の強者みたいです。」

友人。
「まず競争する前に、力の差を見るんだな。」
「誇りは罪のひとつらしいけれど。」

女学生。
「根拠のない予想で勝とうとして、みっともない。」

友人。
「全員、強いよ、優れているよ、君だけじゃないよ、みたいな。」
「君は漫画やアニメの主人公ではないよ、なんですかあの顔は。」

女子高生。
「だって、考えてることが全部顔に出てるんだもん。」

女学生。
「やはり経験の差ですかね。」

流星。
「経験という主義主張がどんなに弱くて駄目でも。」
「友達をやめたりしないから。」

友人。
「競争ですか。」
「みんな馬鹿者らしくていいと思うけど。」

流星。
「知っていますよ、参加者の努力。」
「まったく成果が出てないみたいですけれど。」

母親。
「男性は競争しかやることがなさそうですね。」

流星。
「あんなに怒ると、健康に悪い、というか遅かったですね。」

女学生。
「お婆ちゃんは何時に寝るんですか?」

母親。
「もう一度、お婆ちゃんと言ってごらんなさい。」
「寝かしつけてあげますからね。」

夕食後、解散。

父親の連絡。

何か作っておいてくれ。

今日は柔道で勝てないから帰る。

すぐに帰ってきました。

深夜。

趣味の読書。

文学とは何か・現代批評理論への招待。

テリー・イーグルトン。

批評家の古典です。

これはいわゆる作品を見る目をまともにします。

小説の技巧、デイヴィッド・ロッジ。

これは創作論で、作り方とその構造を説明しています。

小説の諸相、E・M・フォースター。

世界中の小説家や読者に読み継がれてきた世界的な古典名著。

創作論です。

文学、小説家は我流が最も下手で。

我流は文法が滅茶苦茶だったり。

支離滅裂になって終わりです。

小説家?

小説家が必死に考えてることって、大体みんなの予想通りなんだよね。


7


依頼されたリモートワークで遅れて出社。

量子コンピューターと古典コンピューターを。

クラウドで接続するテストをしていました。

直接の接続は既に成功しています。

その結果を報告するため。

支部の社長を探していたら。

那由。

敷地内の芝生広場で。

ボボ人形を蹴りまくっていました。

流星。
「空水流武術?」

那由。
「そうだよ、空水流武術。」

流星。
「トリッキーですよね。」
「予測不能な技ばかり。」

那由。
「特に蹴りですね。」
「蹴りは一撃必殺なので。」
「被弾すれば気絶します。」

流星。
「空手道もいきなり蹴りを入れますね。」
「蹴りが出る速度が速い。」

那由。
「パターンがわかりづらい空水流ですので。」
「うっかり棒立ちになって。」
「動きを止めると、的になるだけです。」
「そして一撃を食らってダウン。」

流星。
「アドレナイン無効。」
「食らえば、物理的に無理が出る威力。」

那由。
「痛覚が麻痺していても、キックのクリーンヒットは耐えられない。」
「なので、キックの類は、何かと便利です。」
「当たれば相手は確定で倒れるので。」

流星。
「そんなダイナミックな動きをどうやって習得したんですか?」

那由。
「空水流武術にも玄人がいるので。」
「その人から習った。」

流星。
「何人、沈めたの?」

那由。
「ざっと雑魚を二十人くらいかな。」

流星。
「素人はゆっくり歩いて掴もうとしたり。」
「予備動作がやたらに大きいへなちょこパンチしかしか来ないから。」
「いい的ですね。」

那由。
「よくある間違いに、股間蹴り、目突きが有効とかありますが。」
「股間蹴りは当たっても暴漢に効きません。」
「反撃ですぐ殴られます。」
「手慣れた相手にはそもそも当たりません。」
「頭の悪い奴だけです、そんなものが有効と思っているのは。」
「ついでに、目突きは間合いに関係なく狙うと避けられます。」
「子供の喧嘩でも想定しているんでしょうね。」

流星。
「格闘技の経験者も、油断すると素人に倒されます。」
「実戦を知らないんですね。」
「その二つの雑魚技が効かなかったら、それで終わりなのに。」

那由。
「社会では好戦的な奴らは決まって弱いものです。」
「格闘家ほど大人しい。」
「格闘技の玄人は戦いを避けようとする。」

流星。
「弱者としか喧嘩したことがないからでしょうね。」

那由。
「なぜあいつら弱いくせに戦うんだろう。」

流星。
「弱いことを分かってないんですよ。」

那由に報告。

フラッシュメモリを渡しまして。

社内に戻ります。

手が空いた人で議論があり。

シニシズムについて語っていますね。

教養のある人は、隠れています。

通信販売のレビューにしか出現しない。

帆波。
「否定を構造主義で探ってみると。」
「まず。」
「断言していますね。」
「なぜそうなのか、説明をしていない。」
「断言するだけ。」
「次に事実を言っている気になっている。」
「事実なんて本当はないので。」
「解釈を言っているだけに過ぎない。」
「最後に、否定した後、口論によって。」
「決着をつけようとしている。」
「幼稚かな。」

凛万莉。
「三段論法になっていないし。」
「帰納法なのかな。」
「世人の否定は論理的ではない場合が多々あり。」
「多くは結論だけを言っていて。」
「なぜそうなのか、中間にある論証がない。」
「独善的なだけで。」
「自分の考えに従わないと。」
「次に出てくるのは人格攻撃。」
「自分が否定しているから真実。」
「だから従え。」
「従わないお前に問題がある。」
「なんて続けています。」

透葉。
「まったく否定しないのも問題がありますね。」
「リアリズムなら。」
「馬鹿なものや間違いは間違いと認めて。」
「否定しますし。」
「個人的なものならいくらでも否定しても良い。」
「ただ、相手の事情や相手の状況。」
「作品の評価に対して、ろくな論証がないまま否定すると。」
「結論だけという脆弱な否定になります。」
「否定するにも論理的に言わないと。」
「断言するだけで、説得力だけあるという謎めいたものになります。」

深社。
「否定するにも高度な技術が必要ですからね。」
「ちなみに現実主義の人ほど否定が多いものです。」
「馬鹿なものには正々堂々と馬鹿であると言いますし。」
「愚かなものにも、きちんと愚かであると言います。」
「肯定なんてしません。」
「馬鹿で愚かなものを肯定なんてしませんね。」

帆波。
「間違いは間違いとして否定します。」
「不当なものは不当なものとして否定します。」
「肯定なんて、間違いをまかり通らせてしまいますし。」
「不当なものを肯定すると。」
「いくら不当でも、不当なものを受けなければなりません。」
「まったく否定しないのは明らかに幼稚ですな。」

透葉。
「否定で解決できるものもあるんですよ。」

凛万莉。
「否定すれば済むこともあります。」
「否定すれば有利になるのに。」
「肯定して不利を招くこともないかと。」

深社。
「肯定ばかりすると、たまに自分を陥れますよね。」

透葉。
「認められないものは、きちんと認めない。」
「これ大事です。」

帆波。
「シニシズムは、本当のことを言います。」
「つまりは、馬鹿な物事にはきちんと馬鹿という。」
「本当のことを言います。」
「真実に耐えられない人々がいるだけ。」

凛万莉。
「シニシズムは実践すると。」
「面白いほど論破できて快適です。」
「やはり否定も大事です。」
「肯定するのは結構ですが。」
「不正まで肯定していませんか?」

透葉。
「肯定する必要のないことまで肯定してはいけない。」
「否定すれば優位を取れることがかなりよくある。」

深社。
「否定すれば物事を潰せることが頻発します。」

凛万莉。
「否定という暴力で、都合の悪いものを壊せることもありますね。」

透葉。
「私の都合を優先しない物事の方が間違っているよ。」

華瑠。
「裏切ったというのなら。」
「むしろ物事の方でしょう。」
「物事が善悪を持ったからです。」

最近。

二大文学賞が発表されましたが。

信用低下が酷くて。

相手にされていません。

日本の文学賞は、芥川賞、直木賞以外にも。

たくさんあるので。

手練はそちらの方を獲得して。

かなり長く業界で活躍しているようですね。

長く使えるのは人選において成功している。

プロパガンダで、人気を意図的に作るような連中よりも。

実力で評判や地位を獲得する人々には本物ばかりです。

宣伝される奴らほど、中身がないことがよくある。

資本主義者は、近年、下手糞になってしまいました。

商売下手な資本主義者。

昔は上手で、過激だったのに。

資本主義者で、上手な人と下手な人と。

綺麗に分離してしまいました。

手が空いているため。

現代思想の文学論、創作論を読んで。

議論していますね。

透葉。
「物語の構造分析。」
「ロラン・バルト。」

深社。
「現代思想の文学論ですね。」

透葉。
「作者の死。」
「明らかに、読者が意味をつける所はあります。」
「作者が意味をつけているつもりで。」
「結局は読者の解釈が優先されます。」

深社。
「文学は登場人物の運命を描く。」
「しかし運命なんて私は認めない。」

凛万莉。
「現代思想は原理が違うためか。」
「やたらに難解ですね。」

帆波。
「サルトル、文学とは何か、という創作論は。」
「逆に簡単で、わかりやすいものですが。」
「他の現代思想による文学論、創作論は難易度が高い。」
「予備知識に構造主義や精神分析が必要だったりする。」

透葉。
「通販サイトのレビューアーで。」
「理解している猛者がいたりしますが。」
「どれだけ高度な知性を持っているんでしょうかね。」

華瑠。
「謎のレビューアーがあまりに猛者で。」
「難解な本を理解できるとか。」
「信じられない。」

透葉。
「物語の構造分析、ロラン・バルト。」
「本当に物語、つまり文学作品には構造があって。」
「つまりパターンがあるんですね。」
「型を知ることが型破りになる。」
「そこは分かりました。」

凛万莉。
「小説にはパターンがあります。」
「なのでパターンのネタバレを起こします。」
「ワンパターンな小説は退屈ですね。」

華瑠。
「批評と臨床。」
「ジル・ドゥルーズ。 」

深社。
「新しい言語、日本語はあっさり作られてしまいます。」

透葉。
「私の意見と一致していますね。」

帆波。
「旧式の民衆を捨て、新しい民衆を誕生させてしまう。」
「結果的に、意見が一致しています。」

凛万莉。
「自国民は日本語がカタコトでしたね。」

透葉。
「断片的な発言、情報ばかり。」

深社。
「日本人は日本語が下手。」

帆波。
「現代思想には文学論がたまにありますが。」
「批評と臨床。」
「ジル・ドゥルーズ。」
「くらいは分かりました。」
「書籍の要約では表面的な理解しか出来ません。」
「原文を読んで、初めて深いものを見つけます。」
「なので、要約で満足しないほうがお得です。」
「そんなに高くないし。」

流星。
「映画の脚本家が売れる技術を書いていましたが。」
「いくら売れても、視聴者や読者が支持しているとは限らず。」
「数字だけ見て現場を知らないような素人臭いことになりやすい。」

透葉。
「小説を読んで、なんだ、たいしたことないな。」
「お金がもったいないから、この作者の続編、買うのはやめよう。」
「という人がけっこういるらしい。」

流星。
「沈黙の読者、どう思われているのかは把握できない。」

深社。
「圧倒的多数が沈黙しているため。」
「支持者の数を把握できない。」

流星。
「映画の脚本家の売れる書き方ですか。」
「お金のために書いていると自分で言ってしまっている。」
「これ大丈夫なのか。」

帆波。
「ショーペンハウアー読書について。」
「によれば。」
「後々、小細工が露呈して。」
「数年後にいなくなっている。」

深社。
「自分の作品が世に出て嬉しいんですね。」
「世に出ただけで、下らないと捨てられているのが実際の所かな。」

透葉。
「拝金主義なのかは知りませんが。」
「売れなくなったときに、笑われるという。」
「売れるために書いたのなら、売れなくなったらゴミでしかない。」

流星。
「お金のために書いたのだから。」
「お金にならないと、用済みで消される。」

那由。
「おや、目先の利益しか考えていないようですが。」

凛万莉。
「下手な作家が迎合して売っているだけだからね。」

深社。
「下手だから、売れる書き方を習っている。」

帆波。
「文章が書けるだけで、一時的に大金が入るなんて。」
「なんか訳が分かりませんが。」

友人。
「資本主義の飼い犬め!」

深社。
「技術や芸術性で敗北した負け惜しみに。」
「売れ行きとか人気とか賞状とかを持ち出しているに過ぎません。」

那由。
「なるほどね、技術や芸術のセンスで圧倒されて。」
「売れ行き、人気、文学賞を引き合いに出しますか。」
「私の力の前に敗北の言い訳かい?」

流星。
「フーコー狂気の歴史、にも紹介されていますが。」
「気違い特有の善悪を逆にして勝とうとするとは。」
「みっともないですな。」

帆波。
「私は沈黙して静観しています。」
「彼らが勝手に倒れるのを観戦しているだけ。」

透葉。
「古典派の学者は、百年後に作品が残っていないことがあり。」
「誰からも記憶されていないこともあるとか言っていました。」

流星。
「本当にその通りになっていますね。」

友人。
「とりあいず、ライトノベルの主人公をいい加減に美少女にしろ。」
「気持ちの悪い若者なんて見るに堪えない。」

社員。
「作者まで気持ちの悪い若者だったりして。」

上司。
「そんな馬鹿な、作品と作者は分離できると。」
「ニーチェは書いている。」

華瑠。
「現代の小説に美しさを求めるのは問題があるかと。」

事務員。
「その人達ってまた低迷したの?」

華瑠。
「修辞学が上手ではないからと、いじけちゃダメだよ。」

作業員。
「また素人がね、玄人の仕事を邪魔しに現れたんですよ。」

友人。
「それは大いに考えられるな。」

華瑠。
「ああいう作家達って、たまにすごく馬鹿なこと言うよね。」

婦女。
「やっぱり他の専門職をしていた方が、楽しいと思うよ?」

婦人。
「もう歴史の後ろに隠れてるだけでいいよ。」

事務員。
「うわあ、デマ百科事典なんて開いてしまった。」

作業員。
「まずいぞ、大まかな位置情報とか、収集されている。」
「サイバー攻撃を受ける前に履歴削除。」

友人。
「そう言えばインターネットデマ百科事典には。」
「権威に訴える論証とありますが。」
「デマ百科事典という権威に訴えているという自己矛盾がありますよね。」

社員。
「あまりの嘘の多さに有害サイトに通報されて。」
「公益通報者にハッキングして。」
「その地域を手当たり次第に訪問して怒鳴り散らしたとか。」

同僚。
「気違いの集団でしたね。」

友人。
「お金もらってデマを書いているんですね。」

那由。
「今時、あんなデマ百科事典なんて参考にしませんよ。」
「あんなもの読むのは恥さらしです。」

友人。
「勉強しか取り柄がない人が編集しているらしいよ。」

同僚。
「勉強しか出来ることはないんですね。」

那由。
「本当に滑稽なものを笑うのは結構だが。」
「結論は。」

透葉。
「引用するものの蓋然性が違い過ぎる。」

帆波。
「現代思想対衆愚の産物。」
「比較にすらならない。」

流星。
「売れるのは結構ですが、売却以後はどうなんですかね。」

那由。
「大ヒット以後がない作家達であった。」

友人。
「現代の作家、売れたら。」
「後のことは考えない。」

流星。
「やはり現代思想の一部になった方が良さそう。」

透葉。
「同じルールでやっていないということですね。」

前線の仲間が。

どうも大まかな道は知っていても。

獣道や小さな路地、農道がよく分からないので。

その地域の誰も知らない地図が欲しいと。

依頼して来たので。

土地を知っている知り合いから、情報を得て。

地図を作って渡しました。

サーバーには、そういった、誰も知らない進軍に適した経路。

細かい道路の情報が入っており。

戦車や装甲車がそこから進めてしまいます。

戦車や装甲車が普通の場所から侵入しないため。

敵は大慌てになります。

最近、流星。

第二次世界大戦のエースパイロット、スター兵士の戦い方を分析して。

現代戦に生かすという、研究を任されています。

アフリカ戦線で、ドイツのエースパイロットが。

謎のエースに二回も機体を中破させられた記録とか。

個人の技量が、現代戦にどこまで影響するのか。

依頼されて、シミュレーターを使って研究を重ねています。

休憩時間。

お菓子を買いに。

中心街にある自動販売機に。

自動販売機には、飲料水だけ売っているものと。

それ以外のお菓子が売っているものと。

種類はけっこうある。

購入中。

商店街から。

会話。

少年。
「おっさん、この辺りに病院が開業したらしいけれど。」
「どこだよ、おっさん。」

中年男性。
「もう一度、おっさんと言ってごらんなさい。」
「超特急でその病院に送ってあげるからね。」

婦女。
「美容院に行ったのよ。」

婦人。
「あら?美容院は休業していらしたのね?」

老人。
「お前は日頃から性善説を説いておいて。」
「悪人が来ると鍵を閉めるじゃないか。」

学者。
「何か矛盾でもあるので?」

少女。
「ねえ、なんでゴミを平気で捨てるような人が平気でいて。」
「その人が責められたり、処罰されないの?」

青年。
「それはそんなガラの悪い人に勝てないからだよ。」

夫人。
「文学賞、受賞以後がない人ばかりですね。」

文学者。
「作品の質よりも、生活費のために劣勢なんでしょうね。」

少年。
「生活費のためにあんなもの書いたの?だせぃな!」

文学者。
「作家だってボランティアじゃないんだぞ!」

少年。
「そうなの?」
「金もらって変なこと書いてんじゃねぇ!」

老人。
「あれで商品なるのは確かに変だが。」

文学者。
「仕方がないだろ。」
「嫌なら古本屋で同じタイトルを買え、定価じゃないから。」

少年。
「数百円が妥当な値段なんじゃねぇの?」

学者。
「こらこら、大人の都合も考えなさい。」

少年。
「見たまんまを言っちゃだめって言うのか?」

文学者。
「それは彼らが小説家になるのが早すぎたのです。」

少年。
「昔の作家の半数は消えているぞ。」
「筆を折ったんじゃないか。」

文学者。
「筆なんて持ってないのに、どうやって筆を折るんですか?」
「まずお高い筆を買ってから言うべきですね。」

思うに。

統計や売り上げで。

市民の意見を推し量るような。

愚かな真似でもしているのかな。

一説によると。

価値のある小説は売っていると驚かれるらしい。

実際にいる市民にアンケート調査したことは。

一度もないというのが真実。

近年の文学、宣伝のやり過ぎ。

インターネット、ライブカメラを観ていまして。

音声あり。

芸人が多数、出現しやすいので。

特別に設置されている。

視聴中。

その駅前で。

ローンウルフが再度、発生。

手榴弾を持っていますが。

正義マンがそれに気づいて突っ込んだせいで。

正義マンが刃物で斬られています。

ローンウルフ。
「おらおら、うざいんだよ、正義感ぶりやがって。」

正義マン。
「正義が悪を倒す!」

ローンウルフ。
「現実で悪に負けたら、悪の方が正しいんだよ屑!」

正義マン。
「僕はヒーローになるんだ!」

ローンウルフ。
「悪に負けるとはどういうことか、教えてやる!」

偽悪者。
「おや、味方じゃないか、久しぶりだな。」

ローンウルフ。
「なんだてめぇ!」

偽悪者。
「あの時以来じゃないか、今回は共同戦線か?」

ローンウルフ。
「はあ?俺の協力者がいるなんて聞いてないが?」

偽悪者。
「追加の武器だ、受け取れ。」

ローンウルフ。
「ぐわっ!騙し討ち!?」

偽悪者。
「催涙スプレーの具合は、どうだ?」

ローンウルフ。
「お前は手作りの防毒マスクを持っているのか!」

正義マン。
「うわああ痛いよ、悪に負けた!」

偽悪者。
「お前がこんな馬鹿を相手にしているから。」
「包囲が完了したぞ間抜けめ。」

正義マン。
「目が開かないよ!何か吸って息が苦しいよ!」

市民。
「やっちまえ!」

不良。
「合法的にぶん殴ってもいいんだよな。」

極悪人。
「合法的に一人くらい殺してやる。」

ローンウルフ。
「うわっ!囲まれた!」

市民。
「おらおら、武器は取り上げたぞ。」

正義マン。
「悪は許さないぞ。」

不良。
「おらおら、半身不随にしてやる。」

極悪人。
「死ね、この野郎。」

警官。
「制圧している方が邪悪じゃないか!」

巡査。
「どっちが犯罪なのか分からないぞ!」

少女。
「ねえねえ、どっちが悪者なの?」

夫人。
「善か悪かなんて下らないことを、どこで覚えたの?」

大量の武器を持っていたのに。

集団リンチされて。

駆けつけた警官に拘束されたローンウルフ。

しかし攻撃が過激で。

制圧した側にも責任を問われています。

裁判で無罪判決になりそうですが。

私刑では、どっちが邪悪なのか、わからないことがある。

夕方になる。

ここで残業か、定時なのか分岐する。

しかし残業は給料泥棒が発生するので。

予算があるからと言って合法的窃盗は良くない。

微妙な夕日。

星緒。
「年老いるのと、馬鹿になるのは。」
「どっちがいいのですか。」

那由。
「馬鹿になることですね。」
「外見は変わりませんから。」

華瑠。
「別の人間になるって決意した友人がいましたが。」
「していることは同じでした。」

那由。
「その別の人間になった人が。」
「前の人間と同じことをしてしまっただけですよ。」

社員。
「ああ、なんか具合が悪い。」

婦女。
「横になるといいですよ。」
「それから、誰かに看病してもらって。」

婦人。
「疲労なら、休憩室まで。」
「付き添ってあげましょう。」
「しばらく見てあげる。」

女子大生。
「薬が必要でしょうか。」
「それとも暖かいものでも飲みますか。」

同僚。
「おい、診療所に行けよ。」

星緒。
「診察しましょうか、免許は持っているので。」

社員。
「待て、貴様、その女の子達の意見をよく聞くんだ!」

星緒。
「リアリズムで書くのなら。」
「本人が実演してもらわないといけなくなる。」

姫爽。
「友人の話によると、ライトノベルはアダルトコーナーに置いてあるらしい。」

流星。
「なぜ私が繰り出す仮説形成を読んで。」
「動揺するのだろう。」

星緒。
「想像力過剰なのですよ。」

姫爽。
「なんて発想が豊かな人なんでしょうか。」

事務員。
「みんな揃って、相変わらず、頭を使うのは苦手みたいですね。」

上司。
「そうだぞ、上司の言うことを聞いていればいいんです。」

作業員。
「みんなやってることは昔と変わりませんね。」

同僚。
「みんな、昔と今は、中身が変わらないんですね。」

友人。
「選民思想野郎が!」

科学者。
「働けない人の働けない理由。」
「脳科学で説明できる。」
「脳が飽きたという信号を発して。」
「脳の回路を守るために強制シャットダウンをする。」
「つまり、脳の種類、構造から見て。」
「同じ動作を繰り返す仕事は向いていない。」

社員。
「そうなのか、根性の定義は、強い性質、とあるが。」
「そんなもので解決なんてしないよな。」

科学者。
「脳機能が違っている人は。」
「職業適性も違うので。」
「向いていない職業を無理にやって。」
「失業してしまうのだ。」

同僚。
「科学に善悪なんてないからな。」

上司。
「思うに、昔の古臭い旧世代の考え方は。」
「現代ではとても有害。」

社員。
「古臭い考え方は通用しない所か、有害だよな。」
「真実を言っているわけではないからな。」

同僚。
「経験という主義主張が間違っているだけですよ。」

友人。
「それで、頭の悪い人には分からない脳科学の続きは?」

科学者。
「僅かな証拠から、自分の脳の特徴を把握しないと。」
「向いている職業が分からない。」
「ただ、働けとか言うせいで、脳科学の問題に気付かない。」

事務員。
「働くことしか取り柄がない我々が。」
「脳科学なんて理解できなくて当たり前なのでは。」

科学者。
「科学科学、言っておいて、肝心の科学に無知なのが実際の所だからね。」

友人。
「それはいいけれど、もう外は暗くなっているよ。」

科学者。
「おや、社長もいませんね。」

上司。
「よし、一杯やるぞ!」

友人。
「ビールの出前を頼んでおきました。」

同僚。
「よくやったエリート女子!」

事務員。
「有能な女性は好きですよ。」

作業員。
「それでは余った予算は、残業によって着服するかな。」

こんなので成立している。

最先端科学研究所。

優等生だけで構築する訳には行かない。

酔っぱらって作った製図。

自動車のあらゆる所に。

大きなタイヤのようなゴム製のクッション材を入れると。

衝撃を吸収して。

打撃を半分にできる。

それで今夜、運転係が社員全員を送り届けて。

最先端科学研究所は八時間ほど無人になりました。

ロボットが巡回。

ちなみに金庫室や資料室には。

トラップが設置してあって。

深夜にしか動作しません。

無人の研究所で。

今夜、叫び声がした。

しかし翌日には居なかったという。

たまに思うこと、どうせ文句を言うのなら美声で頼みます。

以下、誰かの考えをお節介にも代弁。

お前が一位になれないのなら、私が消去法で一位にしてやるからな!


8


竜巻が発生中。

落雷あり。

曇ったり、雨が降ったり。

有感地震があったり。

忙しい自然環境。

任務転用されている。

数人。

新しい施設の製図を作って。

手が空いた人々が。

レクリエーションルームに集まっています。

友人。
「ロジカルハラスメントしてやる!」

社員。
「正論を言うなんて酷いじゃないか。」

星緒。
「正論を言うなんて、なんてことを!」

那由。
「酷い!正論を言うなんて!」
「それは人としてやっちゃいけないことですよ!」

流星。
「そこまで悪逆非道とは思いませんでした!」

婦女。
「やめて!正論なんて聞きたくない!」

会社員。
「正論はもうたくさんだ!」

上司。
「正論で虐げられている人々を見てないのか!」

作業員。
「正論なんか言っちゃって!」
「そんなものが害になると思わないのか!」

婦人。
「正論なんて言ったせいで。」
「気分を害したじゃないですか。」

友人。
「そこまで非難しますか。」
「ロジカルハラスメント。」
「本当に正論を言うことは嫌がらせですね!」

透葉。
「デマとか猛威を振るっていましたが。」
「デマは対策が打てるんですね。」
「デマの本質は攪乱ですので。」
「いくつかの避け方がありますね。」

深社。
「それって、まず時間をかけることですね。」
「判断を中止して、判断を遅延してみる。」
「真実がゆっくり追いつくまで。」
「一週間もすれば。」
「デマもボロが出て力尽きています。」

華瑠。
「デマは特に人を欺く。」
「本物であると誤認させたり。」
「特定の結論に誘導する。」
「信じる、という人の判断を集中狙いして来ます。」

凛万莉。
「パターンを見抜けば回避できる訳ではなく。」
「常にデマを上回る判断を持っていないと。」
「かなり一方的にやられますね。」

華瑠。
「最新の手口を知っておくこと。」
「最初に引っかかる生贄にならないこと。」

透葉。
「そもそも無駄な情報を日常から消しておくこと。」

深社。
「デマは他人の判断を乗っ取るため。」
「信じると、犯人がして欲しいことを。」
「代理で実行してしまいます。」

凛万莉。
「デマは、遠回しに。」
「俺がこういうように書いている内容を実行しろ。」
「と命令していますので。」
「実行する犠牲者は、自分の手を汚さず。」
「代理でやってくれた有り難い捨て駒。」

華瑠。
「問題は手口が人間の弱点を突いてくるので。」
「こうすれば引っかからないというパターンが通用しない。」
「そして何を信じればいいのか分からなくなる。」
「こうして情報社会をかく乱することに成功する。」

深社。
「高度情報化社会がデマで攪乱される。」
「何が本当で何が嘘か分からない。」

透葉。
「あとは、複数の犯人が、自分がしてほしいことを。」
「他人が実行するというなすりつけが完成します。」

凛万莉。
「たまに悪意を持って、お金のためにデマを撒いている人がいます。」

透葉。
「デマはお金になるので、お金のために信じた他人が利用されることもある。」

凛万莉。
「新手の詐欺師ですが、技術が高度なため、過小評価しないこと。」

深社。
「悪才がありますね。」

透葉。
「悪事の才能があるので、お金のために使うんですよ。」

流星。
「たまに面白半分でやる人もいますね。」

華瑠。
「他人を欺いて、何かさせる。」
「動機は人によって違いますが。」
「遊び道具にしている人もいますね。」

流星。
「信じるから騙される。」

透葉。
「格言通り。」
「人は自分が信じたいものを簡単に信じる。」
「デマに引っかかる人は、信じたいものを信じただけ。」

凛万莉。
「信じる、という判断が、いかに弱いものか知ったでしょう。」

深社。
「ファクトチェックは追いつかない。」

華瑠。
「表示されている文章の内容を信じるとか正気ですか?」

流星。
「無駄な情報に囲まれているから。」
「無駄しかない情報に欺かれるんですね。」

透葉。
「ああやってよく分からないものを採用して行けば。」
「わかりやすい罠にかかっても不自然ではないね。」

深社。
「新しいという理由だけで、なぜ突っ込んでいく。」

凛万莉。
「新しいものは何でも正しいと思っているからですね。」

流星。
「新しければ何でもいいんですね。」

透葉。
「新しいという理由だけで、真実になるなんて滑稽ですな。」

深社。
「新しいだけでしょう、新しいだけ。」

華瑠。
「デマで錯乱する人が出る、しかしその錯乱こそ犯人が望んでいたこと。」

流星。
「買占めとか、よくあんなあっさり騙されますね。」

華瑠。
「なんかちょろいな、と思われていると思う。」

流星。
「さすがに悪が勝利した一例ですね。」

深社。
「悪に対して無警戒。」

透葉。
「他人が本当のことばかり言う訳がないでしょう。」

流星。
「まったく、知らない人の言うことを聞いちゃだめだって。」
「お母さんに習わなかったの。」

華瑠。
「子供みたいに何でも信じる癖を直したほうがいいね。」

凛万莉。
「何でも信じる人が一定数いるので。」
「そこを狙っているんですね。」

流星。
「デマを流した人よりも、デマで錯乱した人の方が迷惑。」

深社。
「他人の流した嘘で錯乱して暴れられるとかなり迷惑ですね。」

華瑠。
「掲示板に落書きしたものなら、誰でも信じるんでしょうか。」

流星。
「たまにデマの中に子供騙しがある。」
「あんな低レベルなものに引っかかってやんの。」

透葉。
「半数の人が引っかかりますが、残りの半数は嘘を見抜いています。」

流星。
「まあね、デマは、たいてい、目的は人間で遊ぶことなんですよ。」
「他人を騙して暴れさせて遊んでいる、遊び道具。」

深社。
「よくあんなもの思いついたよね。」

流星。
「ひとつより確かなのは、思考が乗っ取られると、死ぬまで解けないかもしれない。」
「思考がハイジャックされて、操られると。」
「余程のことがない限り復帰できない。」

凛万莉。
「フーコー狂気の歴史、では。」
「気違いが誤って河川に転落して救助されたら。」
「思考が乗っ取られているものが、どうやら解けたみたいで。」
「二度と精神錯乱しなかったので。」
「次は故意に気違いを河川に転落させる治療が流行ったという。」

華瑠。
「パブロフの犬、その後みたいなものですね。」
「条件反射を覚えさせたら。」
「いつかの日、洪水で犬が溺死寸前になり。」
「犬から条件反射が消えて、狂暴化した。」

透葉。
「判断を乗っ取られても悲惨ですね。」
「こちらは短期間の損失で済みますが。」

深社。
「デマはマインドコントロールみたいなものです。」

華瑠。
「結論としては?」

流星。
「デマとは。」
「信じたら、終わり、しかしいかに信じさせるか。」
「ということに強い拘りがあるね。」

深社。
「思考を乗っ取ることにかなり熱心ですね。」

凛万莉。
「広告収入や再生数稼ぎに、デマは使われますね。」

流星。
「判断が狂ったら、即損失。」

華瑠。
「犯人がして欲しいことを、こういう内容でしてください。」
「というように、複数の動機と目的があるんですね。」

深社。
「目的ごとに、デマの種類も違うようです。」

透葉。
「ブービートラップ。」

流星。
「情報なんかそんなに扱っちゃって。」
「社会に溢れるすべての情報が当たっていると思い込んだのかな。」

透葉。
「結果的に外れていれば、嘘つき呼ばわりされる。」

凛万莉。
「テロリズムや犯罪に使われてしまいますね。」

流星。
「その時は、所詮はそんなものに引っかかる愚か者しかいないと。」
「諦めるしかないね。」

凛万莉。
「発生源がソーシャルメディアという。」
「日記ばかり書きたがる通信設備らしい。」

流星。
「そんなものが正確な情報を発信できると思っているのでしょうか。」
「前提として、どんなにふざけたことでも書けるじゃないですか。」

華瑠。
「おかしいな?」
「半分、無法地帯のソーシャルメディアなんか。」
「情報源として成立する訳がないのに。」

流星。
「もはやソーシャルメディアに書いてあるから正しい、とかになっている。」

透葉。
「自分で調べて判断することを捨てた代償にしか思えない。」

深社。
「無料で放送されているニュースとか。」
「ウェブニュースを観れば済むのにね。」

流星。
「陰謀論を使って、政府発表を信じるなとか。」
「ジャーナリストと同じ行動ができないくせに。」

深社。
「そういう人はパソコン画面に向かって、カタカタ打っているだけ。」
「ジャーナリストは危険地帯にいつも突進する。」

透葉。
「安全な所からカタカタ、キーボードを打っているのと。」
「危険地帯からの放送と、だいぶ違いますが。」

凛万莉。
「ジャーナリストは行動するし現場で調査する。」
「なぜパソコン画面の前にいるだけの人が信用されるのでしょうか。」

流星。
「自分だけ回避できればもういいよ。」

深社。
「そうですね、どんな警告もあんまり効果がなかったし。」

華瑠。
「デマがこれ以上、強力化したら。」
「もう手に負えませんが。」

流星。
「デマで暴動が発生するようになったら。」
「信じるとはそういうことだと、教訓になるだけですが。」

凛万莉。
「デマを信じた人は、科学の進歩に貢献しています。」

透葉。
「政治改革の尊い犠牲になるがいい。」

深社。
「歴史教科書に載るために今日もデマがある。」

流星。
「次の世代のために、最悪の実例になってください。」

華瑠。
「君達のおかげで、心理学が豊かになる、後片付けはそちらで、みたいな。」

凛万莉。
「ソーシャルメディアに書いてあるという理由だけで・・・。」
「何でも信じるのは・・・。」

華瑠。
「インターネットに書いてあるという理由だけでね・・・。」
「その情報を信じるのね・・・。」

天空。

飛行機が飛んでいました。

上空には、空路があれば旅客機が飛来して。

航空自衛隊の場合、演習場への移動中に上空にいたり。

着陸の進入経路で通りかかります。

無人機は無音なので、気づかないことが多々ある。

飛行機は観測機でした。

天の川銀河が誕生した時。

そもそも宇宙誕生初期に、どこかの惑星に生命が誕生していた場合。

地球系外惑星に高度な科学文明があって。

宇宙を飛び交っている可能性が天文学、宇宙論で示唆されています。

今の所、公式の確認はありませんが。

俗に言う宇宙人はいてもおかしくはないです。

もっと身近な、衛星軌道には。

生活に欠かせない人工衛星が浮かんでいますが。

軍事衛星も同時にいます。

姫爽。
「軍事衛星はどのくらいの種類あるの?」

帆波。
「軍事衛星は十二種類あります。」

華瑠。
「いつの間にか、配備されている、そして稼働している。」

帆波。
「軍事衛星は。」
「長所と短所がはっきりしていますね。」

流星。
「カバー範囲と、上空に常駐できる。」
「制限時間もあります。」

帆波。
「監視衛星、地上のあらゆる所を撮影する。」
「地域すべてを担当。」
「大まかな敵の配置や変化を確認する。」
「画像の解像度が低い。」

姫爽。
「まさか空から見られているとは思わないよね。」

帆波。
「偵察衛星。」
「低い高度で活動。」
「地上を撮影するが。」
「とても映像の精度が鮮明。」

姫爽。
「常に動いているので。」
「常駐できない。」

帆波。
「早期警戒衛星。」
「弾道ミサイルなどを捕捉。」
「しかし発射した瞬間だけです。」
「誤警報が多い。」

流星。
「ずっと弾道ミサイルを監視する訳ではないですね。」

姫爽。
「弾道ミサイルの発射を確認するためで。」
「追跡は別のシステムですね。」

帆波。
「航法衛星。」
「味方に位置情報を送信する。」
「また、精度の高い攻撃に使用される。」
「電子妨害に弱い。」

華瑠。
「精密誘導兵器に使われますね。」
「これがないと一部の兵器は使い物にならないわ。」

帆波。
「軍事通信衛星。」
「軍隊専用のインターネット。」
「暗号化通信、電子妨害に強い。」
「軍隊内の通信を処理する。」

流星。
「軍隊は何で通信しているかと言えば。」
「この人工衛星を使用しているんですね。」

華瑠。
「普通のネットワークだと。」
「セキュリティに限界があるんでしょうね。」

帆波。
「信号情報衛星。」
「これは通信を傍受するためにある。」
「受信のみ。」
「敵のすべての通信は傍受される。」
「処理が多過ぎて、誤った情報が出やすい。」

流星。
「敵勢力の通信は大量に傍受されています。」
「しかし通信が多過ぎてノイズが多い。」

姫爽。
「私も一台欲しいわ。」

華瑠。
「非売品ですよ。」
「一年の国家予算を目の前に出せば別の話ですが。」

帆波。
「核探知衛星。」
「核爆発を検知する。」
「核爆発はすべて確認できる。」
「核戦争の開始も確認出来て。」
「誰かが対応できる時間を作る。」

華瑠。
「人工衛星は、空中の標的に介入しません。」

流星。
「見ていることしかできないけれど。」
「それを確認することで。」
「操作している人間が。」
「行動しやすくなります。」

姫爽。
「高みの見物ですか、それが機械ですか。」
「ずるいです、私も衛星軌道から核戦争が見たい。」

華瑠。
「いい身分ですね。」

帆波。
「宇宙レーダー衛星。」
「天候を無視して地上、海上を撮影できる。」
「画像の精度が悪い。」

流星。
「これはあまり有名ではありませんね。」
「夜間でも悪天候でも雲も突き破ります。」
「そして地上にいる敵勢力の大まかな動きが見れますが。」
「画質が悪いので、補完的なものでしょうか。」

帆波。
「対衛星システム。」
「人工衛星を破壊したり。」
「人工衛星の電子妨害をする衛星。」

姫爽。
「敵の人工衛星を直接破壊しますね。」
「スペースデブリが酷くなります。」

流星。
「スペースデブリは、宇宙線によって。」
「長い年月をかけて劣化して。」
「分解されていくしか、解決策がないような。」

華瑠。
「人工知能の人工衛星に。」
「スペースデブリを捕まえさせて。」
「ゴミを大気圏に落として燃やせばいいのに。」

姫爽。
「無制限に掃除をやってくれますが、技術力不足です。」

帆波。
「宇宙監視衛星。」
「衛星軌道のすべての物体を追尾する。」
「新しいものはすべて認識して。」
「カタログ化したり。」
「移動を見逃さない。」

流星。
「宇宙にいるすべての物体は捕捉できます。」
「どういう動きか、何がいるのか確認できますね。」

帆波。
「次世代軍事衛星。」
「人工知能を搭載した新型の人工衛星。」
「これは現在、開発中です。」

華瑠。
「何をするのか分からない弱点があります。」

流星。
「大中と、分散して稼働するので。」
「一機を破壊しても何も変わりません。」

姫爽。
「検出と行動も速く、処理速度が速いので。」
「分析も数秒。」

帆波。
「自分で考えるので、指令を待ちません。」

流星。
「宇宙に軍事衛星がそこまでいる。」
「宇宙も物騒になりましたね。」

華瑠。
「理想だけでやっていたら失敗したので。」
「ああいうことになったらしい。」

帆波。
「理想だけでやろうとすると、物理的に不可能になるだけですからね。」

姫爽。
「まず軍事から技術を蓄積して、宇宙開発に転用しないとね。」

流星。
「軍事で競ったら、副産物として探査機の性能も上がるでしょうから。」

帆波。
「とまあ、現在も理想を追求できる状況ではないのですね。」

華瑠。
「とりあいず現実から処理しないといけない。」

流星。
「自然環境に適用過剰。」

帆波。
「必要なものを少しずつ打ち上げたら、ああなりました、みたいな。」

流星。
「平和主義の方が間違っているのではないかと。」
「疑ってしまう。」

華瑠。
「我々の言う平和という考えは、間違っているのですか?」

帆波。
「間違ってないと思うけれど、疑わしいね。」

姫爽。
「力でしか保てない平和も、ひとつの平和の形なのでは?」

流星。
「平和平和言い過ぎて、内容がまったく考えられていない。」

帆波。
「現在は新基準の時代と言われていますが。」
「外なる平和、つまり外敵はたいして居ませんが。」
「内なる平和、これは脅かされています。」
「内輪もめ、仲間割れ、同士討ちばかりです。」

流星。
「外敵が居なくなると、内側に敵が大量発生しますね。」

帆波。
「一般的な平和とは、外なる平和のことで。」
「内側の平和については何も考えられていない。」

華瑠。
「内側の平和が無いことに気付いてほしいね。」

帆波。
「新基準の世代が、改善してくれるでしょう。」

華瑠。
「なすりつけ感が半端ないですが。」

流星。
「次世代に賠償金を前払いしないと、きっと直してくれない。」

姫爽。
「新基準とは何?」

流星。
「思想が、旧世代と新世代とで。」
「決定的に離れた状況のことですね。」

姫爽。
「そんなに変わったの?」

流星。
「昭和生まれの人と、平和生まれの人では。」
「思想が、かなり違います。」
「令和生まれになると、思想が激変しています。」

帆波。
「昔の人との考えの違いが残酷になったんですね。」

華瑠。
「なので新基準の時代なんですね。」

流星。
「人に関する、すべての基準が新しくなった。」
「古い基準は乗り換えられている。」

華瑠。
「古くなったとは、通用しなくなった。」
「または愚かであることが露呈したり。」
「間違いであることが証明されたことが。」
「古くなったということです。」

姫爽。
「誤謬は世代ごとに修正されて行くんですね。」

流星。
「古臭い考え方に、根拠がないものが多くあり。」
「無理をしているだけ、というものもあります。」

帆波。
「男女同権も、それがなかったら。」
「男性の方が今よりも四倍苦しむ。」

星緒。
「創造された世界が、長い間。」
「改良されなかった。」
「人間側の独創性の無さが原因です。」

那由。
「人間側に、どう改良してもいいですよと。」
「長い期間、明け渡されていたのに、何もせず。」
「同じことを繰り返したので。」
「神様は、自分を根拠とすることを禁止したんですよ、きっと。」

星緒。
「人間は真面目に世界を改良しない癖でもあるんでしょうか。」

流星。
「人間が覆せるのに、放置ですか。」

帆波。
「まるで制作されない建築物ですな。」

星緒。
「人類とやらは、古代世界もそうですが。」
「基本、他律で、最初にあるものを使うだけで。」
「いつまで経っても自律にならない。」

流星。
「目の前のものを勝手に変えても。」
「まかり通るんですから、仕方がないですよ。」

星緒。
「なるべく変な方向に作り替えないことですね。」

流星。
「新基準になったのは。」
「人間の怠惰に対する落雷。」

星緒。
「人間が変わらないのなら。」
「全体ではなく、個々を変えればいいからね。」

帆波。
「個々が全体を形成するのなら。」
「個々の豹変で全体が根こそぎ倒れる。」

那由。
「現代で何事にも根拠を求める人は。」
「根拠らしいものが何もないことに遅かれ気づくでしょうね。」

流星。
「何事にも根拠がないといけないのでしょうか?」

帆波。
「根拠が必要なものは限られますね。」

姫爽。
「根拠が要らないものと、要るものを区別しましょう。」

華瑠。
「それって、簡単なのでは?」

星緒。
「今度、パソコンを新しく買うんですが。」
「何がいいですか。」

那由。
「ミリタリーグレードですね。」

星緒。
「それは何ですか?」

那由。
「米軍国防総省標準規格に合格しているパソコンです。」

星緒。
「そんなに凄いものなんですか?」

那由。
「戦場を始めとして、過酷な環境でも稼働します。」
「過酷な自然環境でも故障しません。」
「多少のことで壊れません。」

星緒。
「エントリーモデルのパソコンとは?」

那由。
「実際に買える価格帯のパソコン。」
「別名、安物。」
「性能は二十万円もする高級品とは何も変わらない。」

星緒。
「それではこれにしますね。」

那由。
「パソコンは失敗ばかりする機材だから。」
「よく調べてね。」

友人。
「策略とか持ってない。」

上司。
「ないものは敵から搾り取ればいいだろう。」

友人。
「ラーニング?」

上司。
「そういうこと。」

会社員。
「敵対者が苦労して編み出したものを。」
「俺がラーニングする。」

友人。
「おお敵対者よ、ご苦労様。」

同僚。
「技術を私に献上ですか、いい心構えです。」
「その調子で善行を積みなさい。」

振動が発生。

研究施設は小さな竜巻の直撃を食らいましたが。

施設があまりに強度があるため。

ダメージが入りませんでした。

自動車に損害なし。

敷地内の樹木に大ダメージ。

中庭の樹木が倒れているので。

小さな竜巻が通り過ぎた後に。

竜巻の存在に気が付きました。

すぐ傍の民家は中破してしまった。

ちなみに、この後すぐ。

マグニチュード6.0の地震が発生しましたが。

免震構造なので、これも気づかない。

任務転用が終わって。

訓練施設に戻る途中。

乗ってきた民間用マイクロバスに落雷が直撃。

電流が逃げてノーダメージ。

友人。
「何か食らったか?」

同僚。
「航空自衛隊の基地と同格の強度がありますので。」
「外は大惨事ですが、中は無事ですね。」

会社員。
「自動車は?」

事務員。
「タイヤが盗難防止の器具で固定されていて。」
「無傷、動きもしません。」

上司。
「なかなか、災害というものはさりげなく来ますな。」

同僚。
「肉体を得て大地に立てば、みんな自然の一員でしょうね。」

友人。
「科学で人の世を作るのは偉業だが。」
「科学文明は自然災害になぜか脆弱という。」
「いや、むしろ科学がない時代の方が自然災害に強いのか。」
「文明を作ったら、自然災害に脆くなった。」

社員。
「農業の凶作だけでもみんな死にますからね。」

友人。
「今時、科学の本を聖書代わりに持っている人なんていますかね。」

上司。
「進化論も、猿と同一の祖先から分岐した、というのが通説らしい。」
「なので、もっと前の生物についてはよくわからんらしい。」

友人。
「人間は猿から進化した、とか言うと笑われますね。」
「よくある誤解じゃないかと。」
「少なくとも辿れるのは、共通の祖先から枝分かれした。」
「それ以外のことはわからない。」

同僚。
「そもそも学校の教科書で習う日本史は偽書だからな。」

友人。
「学校の日本史なんて偽書ですよ。」

作業員。
「勝手に改ざんして、数の力で維持している俗説。」
「それが学校の日本史。」

友人。
「もう子供じゃないんだし、信じないぞ。」

同僚。
「酷い子供騙しだったな。」

上司。
「偽書を有り難く読んでいる一部の学者、笑えますね。」

作業員。
「推論で物を言う似非科学。」

事務員。
「まあ学生時代にそんなこと言ったら消されますが。」

友人。
「政教分離のやり過ぎなのでは?」

上司。
「政治と宗教が合わさると、たいてい、良くないことになるので。」
「仕方がなく、偽科学者の推論を採用しないといけなかったという。」
「惨たらしい状況があるんですね。」

友人。
「学者の妄想でも、教科書に載せないといけない。」
「ああ、彼らの苦労は理解できます。」

作業員。
「政教分離のせいで、似非科学の日本史が蔓延っている。」

事務員。
「あんな嘘を書いていいのか、と思うほど。」

婦女。
「相変わらず馬鹿だなあ。」

婦人。
「馬鹿が移る!」

友人。
「まあ最後は、偽科学者は暴力に訴えるでしょう。」

同僚。
「暴力反対!」

上司。
「あ、すみません、科学者はおじさんだから脳に負担がかかったのかと。」

婦女。
「大丈夫ですよ、白髪が増えても科学者は科学者ですから。」

友人。
「殴り合いもできない世界一の科学者って、なんかかっこ悪いね。」

同僚。
「怪しい男に気をつけろ、今夜はまずいぞ。」

友人。
「はい、科学者から距離を置こうと思います。」

夕方は暴風になっていまして。

天変地異でも起きたんじゃないかと思う天候。

気候変動でこんなことばかりあります。

気候と天候は別物です。

大雨で、小規模な洪水が発生。

帰宅途中。

河川で溺れた人が釣り人に救助されていました。

市民。
「死ぬかと思いました。」

漁師。
「深く潜ったのかね?」

市民。
「はい、魚が見えるほどでした。」

漁師。
「どんな魚がいたか教えてくれんかね?」

市民。
「はい、あなたはふざけていますが、食用の魚ばかりいました。」

老人。
「ちょっと方角が分からない。」
「池のすぐ傍の家なんだが。」

変人。
「あの池ですか、知っていますよ。」

老人。
「おお、知っているのか。」
「これで帰れる。」

変人。
「私もそこから出て来たんでね。」

教員。
「ああ、中が水着で良かった。」
「増水で巻き込まれても泳げる。」

婦女。
「こんな日に買い物に行くの?」

青年。
「俺の運転なら乗り越えられる!」

婦女。
「脳みそって鍛えられないの?」

青年。
「鍛えられないぞ、筋肉じゃないんだし。」

婦女。
「あなたを見ていると、本当にそうだと思います。」

少年。
「災害現場、見に行こうぜ。」

少女。
「遺書は書いたの?私は行かないよ?」

少年。
「一人で行ったら冒険じゃなくてただの散歩だろ!」

少女。
「じゃあ、いい散歩になるといいね、いってらっしゃい。」

これは個人的な見解ですが。

自然災害よりも。

人間の方が破壊的なのでは?

人災は自然災害を上回るのか。

自然を忘れた民衆は、自然災害によって自然を思い出しましたが。

人災?においても?

世界に何もなくなって、すっかり慢心していた人類とやらは。

油断を突いた災難に苦しみ続けていますが。

勝手に死んでよね、変な罪悪感とか背負わされたくないから。


9


近くにある小学校。

今日は忙しいようです。

空いた時間に地元観光中に。

通りかかった。

教育委員会の人が学校に視察に来て。

生徒に「好きな質問をしてもいいよ」と言った。

一人の子供が手を挙げた。

教委。
「まず名前を教えてください。」

生徒。
「勇太です、三個の質問があります。」

教委。
「どうぞ。」

生徒。
「まずひとつ、学校で習う日本史は嘘つきではないですか?」

教委。
「もうふたつは?」

生徒。
「なぜ国記を無視して、でっち上げの記録を使っているのですか?」

教委。
「最後のひとつは?」

生徒。
「どうして日本史を改造して平気なんですか?」

質問が終わると。

突然、自習になり、すぐに休み時間となった。

教育委員会の人がまだいる。

続けて、もう一人の生徒が質問したいと要求しました。

教委。
「名前は?」

生徒。
「誠です。」

教委。
「質問は?」

生徒。
「五つ質問があります。」

教委。
「よろしい、質問しなさい。」

生徒。
「日本史は神社や寺院の存在と矛盾していますよね?」
「そしてなぜそれを無視して変なことを書くんですか。」
「無神論者ですか?」
「あと、大人まで騙せるものなんでしょうか?」
「さっきの自習はなぜ、あっさり切り替わったんでしょうか。」
「さっきまでいた勇太君はどこですか?」

なんか、共産主義顔負けの。

日本の教育現場ですなあ。

今まで行けなかった場所に移動。

喫茶店。

お菓子を食べました。

話をしている二人組。

為政者。
「三種類の複合政治を題材にするとは、面白かったよ。」
「君がこれほど才能があるとは思わなかった。」
「どれ、今度は超民主主義について書いてくれないか。」

作家。
「ボス、この所、不調でして、何かと足りないのです。」

為政者。
「大丈夫だよ、僕が味方してあげるから。」
「資料、題材、出版元、それに取材先にも声をかけてあげよう。」

作家。
「分かりました、最後に失業したら、いい職業を保証してください。」

為政者。
「なぜ?」

作家。
「万が一、駄作になる可能性がありますから。」

地元の雑貨店。

絵画を売っているお店がありまして。

しばらく見ていました。

市民。
「ナポレオンの絵画はこんなに高いのか。」

商人。
「プーチン大統領の絵画はお安いですよ。」

市民。
「どうしてプーチン大統領の絵画はこんなに安いんだ?」

商人。
「核ミサイルを撃ったり、世界に大破壊を招いたら。」
「高くするつもりですが。」
「今はその残酷っぷりを過小評価してその値段にしています。」

市民。
「将来のプレミアか!」

日本の現状。

労働過剰で、政策も過剰。

国の計画は過剰に実施されて、スーパーの食品も過剰。

スーパーの食品が過剰でも、食品ロスは抑えられている。

そのおかげで飢えている人は少ないが、食べ過ぎなのか鬱憤が溜まっている。

鬱憤は溜まっているが、文句を言うわけには行かない。

誰も文句を言えないが、容疑者だけがその特権を持っている。

窓がやたらに空いている。

デイサービスにて。

気違いに、学校の道徳を教えた作業療法士。

狂人。
「ふはははは!」

作業療法士。
「どうして笑っているのか?」

狂人。
「俺より狂っている奴らが平気でいるからね!」

作業療法士。
「お前、今日は正気だな!」

中央広場にて。

老人。
「君は良い時期に生まれたよ。」

少年。
「じいさん、俺はまだ十二年しか生きてないよ。」

老人。
「わしが生きていた頃には、屁理屈が横行していたからな。」

婦女。
「古き良き日本よ。」
「私に素敵な少女の時代を与えてくれてありがとう!」

老人。
「孫よ、その頃、君は生まれてないぞ。」

婦女。
「だから感謝しているのです。」

不思議な出来事を話している。

美青年がいまして。

聴衆が集まっています。

人工知能を使って、映像化して見せていました。

夢に、聖人が出現したという。

お金をくれるというので。

それをその男がどう使うのか見たい、というものであった。

聖人。
「一万円をあげよう、起きたらベッドを見なさい。」

青年。
「一万円?三万円にしてくださいよ。」

聖人。
「それは無理だ。」

聖人は三万円を取り出して。

一枚を捨てた。

目が覚めると、ベッドには何もなかった。

男性は続けて言った。

男性。
「やっぱり一万円でいいよ。」

家を出ると、一万円札が落ちていて。

誰も見ていなかった。

男性は一万円を手に入れた。

男性。
「しまった、夢に二万円を貰い忘れてきた。」

その男性。

宝くじで、二万円、当たっていたのだが。

聖人が再度、夢で評価をするまで。

気づかなかった。

公園の噴水にて。

牧師がいて。

その演説に影響された若者がいる。

若者。
「神様、願わくば百万円ください!」

神。
「よし宝くじを買え!」

若者。
「誰ですかあなた!」

神。
「宝くじを買ったら考えてやるぞ。」

若者。
「神様、百万円をください。」

神。
「どこの誰に、どこに向かって祈っているんだ!」

神は天国から大柄な男を連れ出して。

若者に会わせた。

大男。
「早くこの売り場で、宝くじを買え!」

若者。
「嫌です、当たるのか分からないもん。」

大男は撤退した。

次に神は若者に宝くじが当たる夢を見せたが。

若者は宝くじを買わなかった。

仕方がないので、若者の友人に勧めさせたが。

友人が百万円当選する籤を購入して。

若者は何も買わなかった。

若者は非難した。

若者。
「祈ってお金くらいくれたっていいでしょ!」

すると夢に神が出てきて、若者を??責した。

神。
「求めているんだから、あげるつもりだったんだぞ!」

若者。
「でも手に入りませんでしたよ。」

神。
「私はお前に三回もチャンスをやったんだぞ。」
「まず大男に勧めさせて、次に夢で暗示にかけた。」
「最後にはお前の友達を仕向けてやったんだ。」

若者は茫然として目が覚めた。

散策後。

戻ってきて。

依頼された政策のシミュレーションをしました。

そう言えば経済効果と謳っておいて。

庶民を思うがままにコントロールした場合の。

シミュレーションを新事業で出すことがありますが。

庶民は計算通りに動くなんてことはない。

なので、新事業の経済効果とは。

かなり都合のいいシミュレーションに基づいています。

中庭に呼ばれました。

那由。
「不要な食器で遊びましょう。」

流星。
「どうしてこんなにたくさん皿が?」

那由。
「オンライン通販で百円ショップの発注ミス。」
「どうせ処理場も近いし。」

流星。
「なるほど、ではあの木の人形に投げますね。」

那由。
「ナイス!直撃です!」

流星。
「続けて投げますね、あら、何回やっても皿が粉々になります。」

那由。
「一撃が重いようです、私もやりますね。」

流星。
「凄い、精密射撃みたい。」

上司。
「うわあああ!頼む!君達女性二人は誰かの妻にはなるな!」
「些細な喧嘩で旦那を殺してしまうよ!」

那由。
「結婚には興味がありませんが。」
「どうして皿と夫婦喧嘩に関係があるんですかね。」

流星。
「私も結婚には無関心ですが。」
「皿を投げるのが上手だからと、なぜそんな心配をするんですかね。」

上司。
「夫婦喧嘩で奥さんが皿を投げるからだよ。」

那由。
「ああ、ドラマである奴ですね。」

流星。
「あんな下手糞な投げ方、する訳がないでしょう。」

上司。
「やめろ!それを聞いて世間の妻が!」
「皿を投げる技術が上達してしまうだろう!」

皿を投げていたら。

遠くから目撃した既婚者が閃いた。

夫人。
「私もあんなふうに皿を投げたいわ。」

既婚者。
「あの子たち、未婚なのに、あんなに上手に皿を投げられますね。」

婦人。
「皿は女の武器よ。」

星緒。
「発展途上国の惨状には見て見ないふりをしています。」

華瑠。
「それでいいのか?」

星緒。
「あまりに酷過ぎて、成人向けなので。」
「プライバシーに配慮して見ないようにしています。」

若手。
「僕は有名大学に出たんです。」

科学者。
「そうなのか。」
「それでアインシュタインの相対性理論は。」
「何て言っていた?」

若手。
「それはまず一般相対性理論と特殊相対性理論でありまして。」

科学者。
「なんだ、無駄に難しい話をするな。」
「五歳の子供に説明できるのか?」

若手。
「それは大人にならないと、話になりませんね。」

科学者。
「もういいよ、大学を出たことは分かったから。」

哲人。
「そうだよ、五歳の子供に説明できない奴がいるか!」

流星。
「ちょっと、飲み物を買って来ます。」

那由。
「十五分以内に戻ってきな。」

透葉。
「休日にはどこに行くのやら。」

深社。
「近場なら、護衛は要らないでしょうか。」

流星。
「駄菓子屋ですが、今日は娘さんが店員ですか。」

市民。
「なぜだ、なぜ君は水着姿なんだ。」

婦人。
「今日はお客さんが来ないと思って。」

市民。
「若い女性店主が、水着なんていけないぞ。」

婦人。
「お客さんが来るとは思っていないから。」

市民。
「どうして昨日は普通の服だったんだ?」

婦人。
「その日は、お客さんが来ると思って。」

スマートフォン。

高度機能をオフにして。

簡易機能をオンにしました。

タブレットパソコンみたいなモードに出来ますが。

気軽に使えなくなるので、今はスイッチを切っています。

ポータブルモニターと接続可能。

ウェブニュース。

テロリストが人質を取って。

スクリプトキディを爆破すると脅した。

スクリプトキディはテロリストにちょっかいを出してしまったが。

そのことを隠していれば。

身代金くらいにはなるだろうと脅迫した。

知り合いが寄付を募って。

あちこちといろいろ集めた。

偽善者。
「どのくらい集まった?支払えるの?」

極悪人。
「はい、火薬がかなり集まりましたので。」
「テロリストに支払えると思います。」

市民。
「スクリプトキディの死体が発見された。」
「二十か所の刺し傷と、六ケ所の骨折。」

青年。
「死因は何だった?」

老人。
「自殺だそうです。」

透葉。
「何かあったら困るよ。」

流星。
「しかし数キロメートルしか離れてないよ。」

深社。
「あなたは女の子に対して脆弱性があるでしょ!」

透葉。
「男性相手には圧倒しますが、女の子からの誘惑に弱いでしょう!」

流星。
「よく分かったね。」

市民。
「爆破テロで大企業が破壊されてしまった。」

青年。
「でも君は入る途中だったんだろう?」

市民。
「用事で入る数分前に爆発したんだ。」

会社員。
「お前はいいよな、俺なんかそこの株をたくさん持っているんだぜ。」

学者。
「ローコンテクスト文化では。」
「男性は一日に平均一万五千語を話す。」
「女性は一日に平均三万語を話す。」

科学者。
「ハイコンテクスト文化では。」
「一千語くらいでしょうか。」

学者。
「はあ?ハイコンテクスト文化の構成員がね!」
「何か喋っている所を見たことがありますか!」

商人。
「骨董品好きになると、いくら年をとっても。」
「人間は大きく違いませんよ。」

婦女。
「あらまあ便利ね、三十路は価値がつくのかしら?」

商人。
「実際どうなのか、鑑定しないと分かりませんぜ。」

婦女。
「五十代は?」

商人。
「実際どうなのか、鑑定しないと分かりませんぜ。」

文学者。
「出版業界の資本家の営業は低迷しているようだ。」

関係者。
「作家は労働者階級の扱いですからね。」

作家。
「現代の資本主義者はそんなに下手なんでしょうか?」

文学者。
「資本主義があまりに難しくて。」
「理解できる人がいないからだよ。」

関係者。
「それなら、なぜマルクス主義は理解できる人がいるんですか?」

文学者。
「資本主義が理解できないから、代わりにマルクス主義を学んだのだよ。」

婦女。
「お嬢さん、水着、買わない?」

流星。
「買います、あなたを見て合っているか確認したいな。」

婦女。
「それなら、試着室に一緒に来て。」

透葉。
「こらこら、財布を盗む気だよ、脱いだ瞬間に。」

深社。
「店員じゃないよ、その人は。」

流星。
「そうなんですね。」
「今の時代、同性だからと言って油断できるものではありませんね。」

戻りました。

サーバーが修理されています。

サーバーにはハードディスクが使われています。

ソリッドステートドライブが普及したら。

安くて大容量で長寿命なハードディスクが隠れて人気になりまして。

隠れたサーバーにハードディスクが装備されるようになりました。

テクノロジーはなぜか上位互換が現れても。

しばらく下位互換は重宝されますね。

透葉。
「世人ですか、馬鹿じゃないけど・・・馬鹿っぽくはあるよね。」

深社。
「大人みたいには見えないけれど、大人の仲間なんですよね。」

那由。
「あの、誰が見ているのか分からない所で。」
「みんな平均的な人って言うのは失礼だからやめて。」

流星。
「うん、夢を見るのは自由だよね。」
「みんなが頑張ってる姿を見るだけで。」
「私はいろいろましだと思う。」

友人。
「どうして世の中、こんなに難しいんだろう。」

姫爽。
「同じことでも難易度が違うんですか?」

帆波。
「難しい必要があるんですか?」

流星。
「馬鹿みたい、あんまり難しいと、クリアできる人なんていないのに。」

透葉。
「難易度が高ければチートを使いなよ。」

深社。
「馬鹿な難易度設定に、ルール通りにクリアする人なんていないよ。」

透葉。
「無駄に難しいのに、正々堂々とクリアしようとするの?」

深社。
「インチキ、イカサマも、問題解決手段ですよ。」

流星。
「夢に向かって、前進?」

透葉。
「今夜の贅沢のために、前進!」

流星。
「贅沢は敵なんだって。」

透葉。
「その贅沢という敵とは和解しました。」

深社。
「目指せ大金持ち。」

友人。
「応援してるよ?」
「できるわけないと思っても、応援するくらいは無料だもんね。」

華瑠。
「私と交際するとすぐに大金持ちになるわよ。」
「女の子も好きよ。」

深社。
「考えておきます。」

凛万莉。
「大金持ち、存在自体がちょっと怪しいというか。」

華瑠。
「長い年月、わざわざ、苦労しているの?」

流星。
「大衆とか、景色とか背景によく馴染むから。」
「たまに見えなくなっちゃうんだよね。」

友人。
「今度はメスガキですか?」
「毒舌ですか?」
「罵倒ですか?」

夕方。

時代劇を観ていました。

借金に苦しむ。

ちょっとした大きな農家が。

取り立て屋に。

迫られています。

農民。
「やめてくれ!どうか、来年まで!来年まで!」

役人。
「何を言っているんだ!」
「去年も同じことを言っていたぞ!」

役人二人組は。

とうとう蔵の扉を破壊して。

中を見ると。

金銀財宝と。

特に金貨がかなりあった。

役人。
「なぜお前はこれを差し出さない?」

農民。
「ああ、一枚も渡さないぞ!」

役人。
「お前は極端にケチなだけじゃないか!」

農民の蔵から。

役人が金貨を没収しているシーン。

金貨一枚も惜しくて。

借金を返さない農民と。

それを目撃している時代劇の主人公。

言行相反が激しい時代。

毎回、変なことを言っている人もいますが。

口先だけじゃなかったんだ。


10


この世界がもしシミュレーション仮説にある。

超規模シミュレーションであり。

それがマイクロソフトが運用しており。

しかもよりにもよってウインドウズで動作していたら。

昼間に空が青いのはブルースクリーンエラーで。

動作が停止しているからで。

夕方はシャットダウンしており。

夜は物理的に電撃が切断されているのだろう。

そもそもウインドウズでシミュレーションするのは。

明らかに倫理的に問題があるのでは?

那由。
「いい女いないかなあ。」

流星。
「ここにいますよ。」

那由。
「ああ、そうでしたよね。」
「今度、水着を見せ合わない?」

流星。
「どんな方向性ですか?」

那由。
「どういう方向性の水着にしようかね?」

敷地の外側を歩いている。

学者とその弟子。

儒学者とその門下生のようです。

人格者。
「どうしてそんなに心が狭いのだ。」

お供。
「私が小物だからです。」

子分。
「お頭!お頭だって、たまには心が狭くなる時くらいあるんですよね!?」

人格者。
「たまにはあるぞ。」

子分。
「お頭みたいな人格者ってどういう人なんでしょうか?」
「未だにさっぱり分かりません。」

人格者。
「私もよくわからない。」

お供。
「お頭が人格者と呼ばれる理由が、どうしても分からないんです。」

人格者。
「奇遇だな、俺にそのあだ名をつけた奴も、同じことを言っていたよ。」

子分。
「道徳的に立派になるってどういうことですか?」

人格者。
「道徳という単一の基準で満点を取ればいいらしい。」

お供。
「杓子定規じゃないですか。」

人格者。
「道徳的に立派とはそういうものだよ。」

子分。
「お頭って、なんでみんなから人格者って言われてるんですか?」

人格者。
「決まってるだろ、他人からのウケがやたらに良いからさ。」

お供。
「えっ、じゃあ何か立派なルールや道徳を守っているからではないんですか?」

人格者。
「バカ言え、ウケるための規範なら、何だって守るに決まってるだろ!」

子分。
「お頭、人格者ってどういう意味ですか?」

人格者。
「人からの評価がめちゃくちゃ高い人のことさ、まさに私みたいな人間のことだな。」

お供。
「でもそれって、立派な行いとか規範があってこその評価ですよね?」

人格者。
「ふははは! 評価さえ高ければ、中身なんてどうでもいいんだよ!」

星緒。
「この世は、限界を超えて崩壊するという。」
「力の構造がありますね。」

華瑠。
「その人、またはその物体の限界を超えて。」
「破損して止まります。」

姫爽。
「物理学のような人間の力ですね。」

帆波。
「自然というより、人間の力は何でも。」
「限界を超えると壊れます。」
「なので戦闘では、相手の物理的限界を超えて。」
「破壊するという構造になっています。」

友人。
「仮に凶悪犯に、主力戦車が追いかけて行ったり。」
「攻撃ヘリコプターが飛んでくると。」
「どんな容疑者も絶望する説。」

凛万莉。
「なんか凶悪犯とやらは。」
「半神半人のアキレウスになろうとしているのかな。」
「攻撃が効かない演技をして。」
「自分が無敵だと信じ込み。」
「自分は数百人を相手に出来ると信じているとか。」

星緒。
「半神半人のアキレウスは、アキレス腱しか攻撃が通りません。」
「その勇名を聞いて真似でもしているのかな。」

華瑠。
「いくらパワーアップしても無理でしょ。」

友人。
「悔しかったらクマと格闘してみろ。」

帆波。
「次回、凶悪犯、グリズリーと力比べして餌になる。」

凛万莉。
「戦争でも、相手の力を超えれば勝てる。」
「相手の限界を超えると勝てる。」

星緒。
「人間の力は、いわば力学のようなもので。」
「限界を超えるまでは止まりませんね。」

友人。
「どちらが相手の限界を超えるのか、競争ですね。」

透葉。
「かつての大阪万博で。」
「工費未払いが。」
「相手の側から見れば。」
「日本人が自分勝手に見える可能性。」

深社。
「契約書なき追加請求は、ただの我が儘と見なされる。」

透葉。
「口約束、メールだけで工事を追加して。」
「勝手に人を増やして工費を増やしておいて。」
「後で支払えとか、勝手なことを言っている。」

流星。
「契約書にない工事は実在しないので。」
「架空の工事と費用を請求されていて、相手から見ると不当。」

那由。
「しかも約束の期限を守らず。」
「質も悪いので、罰則を加えた。」

透葉。
「むしろ下請け側の債務不履行。」

那由。
「やはり契約書に基づいて日本の裁判所で。」
「粛々と白黒つけるのが正当なビジネス。」

深社。
「契約の不備を棚に上げて被害者の会を結成し。」
「メディアを使って感情的に未払いだと訴える日本の業者側の姿勢こそが。」
「ルールを無視した身勝手な揺さぶりに見えている可能性があります。」

流星。
「日本人は性善説のビジネスをして、トラブルで負けます。」

透葉。
「性善説なんて通用するのは狭い世界です。」

深社。
「国際基準と日本の商慣習の致命的なズレ。」

那由。
「自国民は、性善説を説くくせに、性善説について知らない。」
「性善説を説く孟子が誰にも相手にされなかったことも知らない。」

透葉。
「広い世界で、性善説は通用しませんよ、という実例ですね。」

流星。
「元受けからしたら日本人が自分勝手に見えている可能性。」

那由。
「私を非難しても無駄です、人工知能がそう説明しています。」

深社。
「人工知能は雑魚より役に立つ。」

星緒。
「他人に馬鹿と罵ると。」
「果たしてそれが相応しいのか。」
「論争をしなければならない。」

華瑠。
「その人に馬鹿という評価は適切なのか。」
「議論しないといけない。」

星緒。
「事実なんて存在しない、あるのは解釈のみ。」
「馬鹿と他人に言って、馬鹿であるという事実はない。」
「馬鹿という解釈があるだけ。」

姫爽。
「誰でも多少は馬鹿です。」

星緒。
「そもそも、知性に多少の愚かさがない人はいないよ。」

華瑠。
「その点では誰にでも当てはまるものでは。」

姫爽。
「馬鹿は、サンスクリット語が語源で。」
「意味は、無知、迷い。」
「馬鹿とは、無知で迷っているよ、という批判であって。」
「現代の使われ方は、語源を忘れていますね。」

帆波。
「本来の意味通りに使うのは倫理的に、あまり問題がない。」

凛万莉。
「賢い人が、詐欺師に騙されたらしいよ。」
「しかも他の賢い人は洗脳されてしまった。」
「賢い人は現代思想が分からないらしい。」

華瑠。
「賢い奴は、情に弱いと言われている。」

星緒。
「礼記にも書かれていますが。」
「賢い奴を無理に罠にかけてしまえば。」
「何が賢いんだと。」
「未来予知もろくに出来ないくせに賢いとは何でしょうね。」

帆波。
「なんか性能だけあって中身が何もないコンピューターのようですね。」

流星。
「生まれつきの賢さに依存して。」
「それだけで打開できると思い込むとは高慢ですな。」

那由。
「賢い奴は、本人が信じているほど使い物にはならない。」

星緒。
「賢い賢い言うと、本人が自分の知能を過大評価して行く。」

那由。
「賢さは何の役にも立たない。」

星緒。
「知恵ですね、賢さよりも知恵の方が実際に威力が出ます。」

那由。
「しかし知恵を求めると、本人が持ってないものを追いかけることになります。」

星緒。
「知恵は段階ごとにグレードがあるので。」
「通常あるのは人間の知恵、人知で、こちらはたいしたことがないのです。」

流星。
「国語辞典でありますね。」

帆波。
「賢いと、頭がいいは、やや違うし、頭脳明晰とは少し違う。」
「賢いとは主観的な評価で、根拠もろくにない。」
「賢いから、何でしょうか。」

流星。
「賢いという言葉はトラップですよ。」
「インテリジェンス・トラップに引っかかる。」

帆波。
「賢いという自信と、実際の結果は大きく違うので、わかりやすいものです。」

姫爽。
「日本の安全神話なるものが、近年、崩壊しているような。」

流星。
「現代の神話。」

姫爽。
「人間は少しでも平和になると、すぐ調子に乗りますね。」

凛万莉。
「欧州で安全とは、自分の身は自分で守る。」
「自ら危険を潰す、社会や司法システム、警察などが機能している。」
「二重の防犯、対策によって、脅威が取り除かれた状況です。」

流星。
「自国民は、安心しようとする。」
「何かあれば他人の助けが来ると思っているし。」
「何かあれば自衛しないといけないのに。」
「性善説な世界観で、危険を潰さないし。」
「何かあれば天が助けてくれと思い込む。」

凛万莉。
「攻撃された時に、フリーズして終わり。」

流星。
「暴漢なんてぶっ殺して返り討ちにすれば解決するのに。」

星緒。
「そもそも西洋人は隙を見せないようです。」

華瑠。
「日本人はすぐ安心して、防犯を怠るような。」

流星。
「お人よし、間抜けなので。」
「悪に倒されて初めて分かる。」

星緒。
「天が何とかしてくれると思い込んで。」
「天はその人を無視する。」

凛万莉。
「防犯を天に任せるの?天は見ているだけだよ?」

那由。
「自分の身は自分で守るという基本も知らないし。」

華瑠。
「他人の救助を前提とした防犯なんて、どうかね。」

那由。
「不幸中の幸いかな、日本の犯罪者も多くは性善説なので。」
「悪事が下手だし、臆病者だし。」
「武器がないと何もできない。」

凛万莉。
「自国民の犯罪者は弱点があるんですね。」

流星。
「西洋社会の犯罪者は普通に強いので。」
「無策で交戦しないことが基本ですね。」

華瑠。
「格言にも。」
「用心している者に限って引っかかる。」
「これだけ警戒したんだから、と慢心したせいで、引っかかる。」

近くの地域。

住宅地にて。

近所のおばさんが。

面白い話をして来まして。

新聞に小さく載っているものを見せて来ました。

そして今日もそれは進行中。

住宅地で発生。

悪人。
「近所迷惑してやる!」

庶民。
「しっぺ返ししてやる!」

悪人。
「ああ!嫌がらせで負けちゃったんですけれど!」

警官。
「状況がよくわかりませんが。」
「話によるとそれは民事です。」

悪人。
「刑法で裁いて!相手を刑務所に入れて!」

警官。
「不可能ですよ、民事ですから。」

悪人。
「通報しまくってやる。」

警官。
「虚偽の通報とさせて頂きます。」

偽善者。
「あいつ刑務所入れてやる!」

愚者。
「みんなで虚偽の通報しようぜ!」

悪党。
「冤罪で刑務所に入れてやる!」

悪者。
「なんで刑務所入ってないんだ!」

偽善者。
「もしもし警察ですか?」
「あいつ万引きしているんですけれど!」

警官。
「調べます。」

愚者。
「あいつ政治活動して危険なんですけれど!」

警官。
「調べます。」

悪党。
「あいつ尾行しようぜ。」

悪者。
「探偵に尾行させようぜ。」

警官。
「捜査の結果、あなたを偽計業務妨害罪で逮捕します。」

捜査員。
「虚偽告訴等罪も含めて併合罪です。」

偽善者。
「なんで?なんで?」

愚者。
「ドラマみたいに行くと思ったのに!」

悪党。
「ああ、人生終わっちゃった!」

悪者。
「あいつのせいで逮捕されちゃった!」

警官。
「君達のやっていること、犯罪だから。」

捜査員。
「君達が犯罪者なんだが。」

社内は、今日は忙しい。

納期は長く設定されている。

科学論文をまとめて。

電子書籍化もしているので。

ライターは休む暇がない。

科学者のコミュニティを運営していて。

有料。

玄人のレビューがつく論文の投稿サイトがあり。

科学者の論文が優れていると。

投票で蓋然性が評価されて。

論文として書籍化されます。

科学者が投稿する論文が大量掲載されています。

ちなみに所属元が確認できないと入会できません。

休憩と労働を切り替え続けている。

友人。
「私はいつもいけないことをしてしまいます。」
「見た目はみんな馬鹿に見えるので。」
「退屈で、昼寝してしまいます。」
「見逃してください。」

上司。
「まず忍耐を学びなさい。」
「そして昼寝は必要な時だけしなさい。」
「どういう人も退屈で馬鹿に見えますからね。」

社員。
「汚い手を使う人がいますが。」

事務員。
「あなたの言葉も汚いよ。」

同僚。
「朝から酔っぱらってしまった。」

友人。
「仕事中ですよ。」

同僚。
「おかしいな、ノンアルコールビールなのに?」

那由。
「あんた、何かの病気だよ、診療所に行け。」

流星。
「日本社会で処女はいるんでしょうか?」

那由。
「我々の他にはいるかな?」
「そこまで世の中はおかしくなってしまったんだよ。」

友人。
「友達に優等生がいる、定時に帰り、飲み会にも行かない。」
「真っすぐ家に帰り、休息する。」

社員。
「なんだその頭がおかしい野郎は!」

上司。
「定時に帰る所までは問題ないが。」
「何が楽しみで飲み会を無視するんだね。」
「休息して何がしたいんだね。」

同僚。
「これだから優等生は、真面目過ぎるんですよ。」

作業員。
「労働に一生懸命な人々が、死んでしまった。」

友人。
「そんなに一生懸命に働いているのに?」

作業員。
「過労死だって。」

那由。
「死ぬまで働くんじゃない!」

流星。
「過労死も、彼らにとって美しい死なのでは?」

友人。
「理解できない美学だな。」

弟子。
「人間的に立派とはどういうことでしょうか?」

師範。
「それは富があって名誉があって、力があって、権力を持っていて。」
「頭脳明晰ということだ。」

弟子。
「とても現実的ですね。」

超多様性の社会。

最近、数千円が惜しくて小説を買いません。

古典文学しか買いません。

通俗小説について唯一、良いことは。

値段が安くて、話が短いことです。

物語について、これは。

飲み屋のママが語るストーリーの方が。

面白くて、饒舌で、現実的で、説得力があると思うよ。


11


不気味なほど静かな日。

環境音。

しかない。

沈黙しているような都市。

かなり近くに行かないと。

人々の話し声が聞こえない。

自動車がいるのに、静かに通っていく。

いつものように出勤すると。

休日なので、コンディション調整で。

訓練施設は座学のみ。

医務室は看護師がいたりと。

人が余っているため。

数時間、任務転用されている数人。

政治系の広告を作らされています。

作った広告は、審査にかけられます。

かなりの速度で製作するため。

手が空く人が必ず出ます。

仕事が早過ぎる。

けれども、失敗がないか判定するのに。

数時間が必要。

玄関にて。

姫爽。
「おはようございます、えっちな女。」

華瑠。
「否定はしないわよ。」

姫爽。
「今日もいい女をお探しですか?」

華瑠。
「否定はしないわよ。」

姫爽。
「まさか、私も対象に入っているのでは?」

華瑠。
「否定はしないわよ。」

場所が変わり。

ウォーターサーバーが並んでいる場所にて。

流星。
「自国民は、正当な批判と悪口の区別がついていない説。」

那由。
「まあ区別はついていませんね。」

華瑠。
「しかし正当な批判なるものを見た試しがないわ。」

流星。
「批判に慣れていないというか、意見を知らない。」
「最初から意見が一致しているという前提が馬鹿げています。」

帆波。
「まず意見とは何か、それから説明しないと。」
「会話が成立しないほどです。」

友人。
「誹謗中傷とは違法ですか?」

凛万莉。
「はい、誹謗中傷は自由です。」

友人。
「なぜ自由なんですか?」

凛万莉。
「誹謗中傷をして責任を取るのも自由です。」
「それから、立件されたり訴訟で負けてお金を取られるのも自由。」
「刑務所に入るのも自由。」
「社会的に抹殺されるのも自由です。」

友人。
「なるほど、誹謗中傷も自由なんですね。」

那由。
「インターネットに何か足りないような。」

華瑠。
「検閲でしょうね。」

流星。
「民間の?」

華瑠。
「民間ではなくて、人工知能の検閲官。」

帆波。
「要らないでしょう。」
「インターネットは日々、ジョークのネタを大量発生させていますから。」

流星。
「そもそも、あと十年もすれば。」
「インターネットはきっと良くなる。」

凛万莉。
「そうですね、インターネットは十年もすれば無くなっていると思います。」

帆波。
「共倒れ。」

華瑠。
「インターネット、終了のお知らせ。」

那由。
「凄い予言だ。」

姫爽。
「ネットワークが崩壊して、次世代型になると思います。」

流星。
「インターネットの大衆。」
「考えること、喋ること。」
「することがまったく違う。」
「心療内科を勧めるべきですかね。」

姫爽。
「いいえ、弁護士に相談するべきです。」

那由。
「インターネットの意見ですか。」
「自国民のはまったく読まないですね。」
「人工知能に任せれば、済む話ですし。」

友人。
「二十一世紀に、あんなものあっていい訳がない。」

那由。
「いいえ、思想や主義主張だけは十九世紀なんですよ。」

科学者。
「この先進的な時代に、治せない病などない。」

同僚。
「癌でも治せるし、心臓発作でも治るようになった。」
「肺炎でも治る。」
「しかしその後に他の疾患で死ぬこともあります。」

上司。
「最後には病気も、しっかりと治って。」
「併発という形では死にません。」

社員。
「他の疾患で死ぬなんてことはなく、穏やかに死を受け入れるのです。」

友人。
「それもそうですよ、未来では。」
「癌なら癌で、心臓発作なら心臓発作で。」
「肺炎なら肺炎で、きちんと死にます。」

深社。
「インターネットで誹謗中傷をしないと決めた人々がいますよ。」

透葉。
「たまには人間らしく振舞おうとした方々ですね。」

那由。
「おや、インターネットに孫子の兵法マンがまた湧いた。」

姫爽。
「孫子の兵法マンとは?」

那由。
「古臭くなった孫子の兵法を誤解して。」
「厳しい法律で治められている中で。」
「策略と称して違法行為をする愚か者のことです。」

流星。
「策略ですか、古臭い。」

深社。
「いつの間にか策略ではなくゲーム理論の利得計算。」
「マッケンジーロジカルシンキング。」
「こういうのが重宝されている時代に。」
「今更、策略ですか。」

那由。
「まず孫子の兵法は、戦わないことが最善と説きます。」
「策略を好んで仕掛けている時点で勘違いしている。」
「最悪の行動をしている。」

流星。
「成立した時期が中国春秋時代であり。」
「殺し合い上等で滅ぼしたり、滅ぼされたり。」
「戦争は最高だ、なんて言っている時代に。」
「孫子の兵法が出現したので。」
「現代とはかなり事情が違って。」
「時代錯誤ですね。」

那由。
「孫子の兵法はそもそも初心者向けで。」
「現代の理論にはまったく対応していない。」
「西洋の古典にはまったく及ばない。」

透葉。
「法律だらけの社会で策略はまったく通用しない所か。」
「違法とされて、立件されるという敗北をするね。」

那由。
「孫子の兵法マンは、策略は万能であると勘違いしていて。」
「法律だらけの社会で策略を仕掛けて、立件されますね。」

流星。
「孫子の兵法マンは最初から自滅する策略を仕掛けます。」

那由。
「孫子の兵法マンはすぐ内容を誤認する。」

透葉。
「あんなもの現代で役に立つ訳がないでしょ。」

深社。
「初心者向けですからね。」

窓から景色を見ると。

鳥が少なく。

虫もいない。

人もあまり散歩していない。

訓練施設までは距離がまったくないので。

数分で往復できます。

医務室にいる女医と交代するため。

任務転用、終了と連絡されまして。

戻る準備中、終了処理。

星緒。
「人のために働こうと、全員で頑張っていまして。」

透葉。
「人のために?」

星緒。
「はい、この所、二十四時間連続で働いています。」

深社。
「そんなに忙しいので?」

星緒。
「はい、葬儀で忙しくて。」
「人のために葬儀で、頑張って働いています。」
「この後、ようやくひと段落します。」

透葉。
「宇宙災害でもあったら、葬儀はどうなるのですか?」

星緒。
「それは生きる苦痛から、大多数が解放されますので。」
「葬儀の必要がありません。」

姫爽。
「フーコー監獄の誕生、から読むと。」
「現代人は司法を神聖視していますね。」

流星。
「神聖なものと誤認している。」

那由。
「近代化直前で人間によって作られたものだから。」
「何か真理があって、作られたものではない。」

華瑠。
「報道を観れば見るほど、司法を神格化しているし。」

那由。
「あれはどこも神聖なものではない。」

流星。
「権力が、そうであるものと、そうでないものを区別して。」
「支配の正当化のために運用されているだけ。」

帆波。
「社会契約論からすると簡単に説明できますが。」
「ああやって司法を置いておけば。」
「なんか多数派は無難に事件が終わるので。」
「多数派が委託してやらせているだけ。」

華瑠。
「近い将来、監獄の社会が完成するのでしょうね。」

姫爽。
「民主制を動かすには、あんな仕掛けが必要なのでしょうか。」

凛万莉。
「社会契約論としては、勝手に作って何しているのかは分かりませんが。」
「とりあいず無理に契約している以上は。」
「契約内容に、私闘の禁止など。」
「自分勝手な争い、独善的な諍いは潰しますよと。」
「それで成立するので。」
「契約しているから、まあいいや、みたいな冷たいものです。」

流星。
「同意は取らないが、最初からそんなものに組み込まれている。」

華瑠。
「無批判ですよね、一度くらい悪が勝てばいいのに。」

帆波。
「敗北を経験していないのも本当の所ですが。」

凛万莉。
「とまあ、入りたくもない契約に、自動で入るんですね。」

流星。
「問題は、神聖なものと誤認する馬鹿げた見方ですね。」

那由。
「どこが神聖なんでしょうか。」

流星。
「権力が、おっと、やってしまおうかと、暴政に突き進んだら。」
「どんなに傲慢な裁判も神聖視しなければならない。」

姫爽。
「そして自発的に権力に加担するようになり。」
「愚か者が暴走して、私刑を美化する。」
「庶民の中にある内なる監察官を強めてしまう。」

凛万莉。
「司法なんて数百年前に作られたものですしね。」

那由。
「だいぶ歴史が浅いよね。」

姫爽。
「司法は、もちろん真実を判定しません、権力が真実を決める現場です。」

流星。
「何があっても、事件や事故についての解釈は権力が決めます。」
「本当の所は、どうでもいいらしい。」

帆波。
「司法は社会契約論で説明できますよね。」

那由。
「一対一では、悪が勝ってしまうからね。」

流星。
「裁判官とか、殴り合いでリングに上がったら。」
「悪人や格闘家に遊ばれて、大怪我したり殺されます。」

那由。
「警察官も、合法的にリングに上げられると。」
「一対一で負けることがあります。」
「個人において総合格闘技の選手にはまったく勝てない。」

帆波。
「自分より強い存在には司法も従うしかない。」
「これは映画やビデオゲームでたまに描かれます。」

姫爽。
「キケロの格言に、武器を前に、法律は黙る。」

凛万莉。
「とは言っても、一対一で戦う義務なんてないので。」
「数と質で拘束してしまうのでした。」

流星。
「誰が一騎打ちをしてやるものか。」

姫爽。
「重要なのは正義ではなくて。」
「容疑者を敗北させる軍事力です。」

那由。
「そして役割分担で、容疑者を、体の良い社会的隔離をして。」
「これまたお金のように自由を支払わせるのです。」

姫爽。
「そうしないと、権力に誰も従わない。」

流星。
「どんな権力も、味方がいないと無力ですよ。」

華瑠。
「中にはドンタ・ページという凶悪犯だが。」
「生育が、説明できないほど最悪で。」
「無理に犯罪に誘導された人もいますが。」

那由。
「量産型ドンタ・ページ。」

凛万莉。
「出生の仕組みなんてあったら。」
「まさしく量産型ドンタ・ページをやっている。」

那由。
「娼婦の息子、衣食住は与えられず。」
「寝床は不明、住居の中で生活。」
「食事はろくなものがなく、栄養状態劣悪。」
「学校では異臭を放ち、虐めの対象。」
「食事は床で食べて、料理はほとんどなし。」
「生まれて初めて食べたまともな料理が。」
「見るに堪えないからと、学校の女教師が特別に作ったもの。」
「凶悪犯罪で逮捕された後。」
「脳科学の専門家、エイドリアン・レイン教授が。」
「ドンタ・ページの脳を調べた所。」
「複数の脳損傷が確認された。」

帆波。
「神経犯罪学。」
「エイドリアン・レイン教授。」
「脳スキャンを行い、脳、腹側前頭前野の機能不全を証明することで。」
「ドンタ・ページが死刑を免れる決定的な役割を果たしました。」
「つまり、生育による脳損傷が犯罪の引き金になった。」

凛万莉。
「生まれて、ゴミのように大人になり、犯罪に誘導されて。」
「刑務所に入れられる、最悪な出生。」
「引用。」
「暴力の解剖学・神経犯罪学への招待。」
「エイドリアン・レイン。」

流星。
「司法を神聖化しないこと。」
「また、運命論のような奴らは、犯罪に巧みに誘導して。」
「気に入らない人々を刑務所に入れるという。」
「司法制度悪用をしていること。」
「これは生きている人間ではなく、幽霊みたいな何か。」

那由。
「無理に犯罪をさせて有罪にして、刑務所に入れて殺そうとする。」
「何か幽霊的なものがいますね。」

流星。
「そのせいで自由意志なんてものはないと、科学者は訴えることになった。」
「科学的には自由意志は確かに幻想です。」

那由。
「私からすれば自由意志はあるけれど。」
「決定論、つまり環境や状況、開始条件の方が終始圧倒していて。」
「自由意志はほとんどの局面で負けます。」

姫爽。
「自由意志はありますね。」
「決定論に属するものがいつも圧倒的に優勢です。」

透葉。
「私も自由意志はあると思いますが。」
「科学的には存在しないので。」
「ないと思った方がすっきりするかもしれませんね。」

深社。
「私も同じです、自由意志があった所で。」
「決定論とそのグルにいつも負けるじゃないですか。」

華瑠。
「決定論、環境や初期条件、設定などを。」
「侮っている。」

帆波。
「環境、初期設定、いろいろとね。」
「あんなものに勝てる訳がないでしょう。」

凛万莉。
「最後の手段に、寿命で死んで一周して戻ってくれば。」
「環境やら決定論やらはリセットできます。」

透葉。
「あらやだ、努力では覆らないこともあるんですね。」

深社。
「いいえ、努力で覆るとは、誰も言っていないと思います。」

流星。
「選択肢も万能ではないよね。」

透葉。
「無理に選ばされたら、偽りの選択肢になります。」

深社。
「無理に選ばされると、同意したことにはなりません。」

華瑠。
「相手に主導権があって、その中で選ぶということは。」
「まったく公正ではないよね。」

帆波。
「それで選んだら、こちら側の責任として言い逃れされてしまう。」
「汚い手ですね。」

那由。
「選択肢も、環境や設定に左右されています。」
「制限があらかじめある中で、選択肢があります。」
「なので、選択肢はやはり万能ではない。」

凛万莉。
「自由意志は、明らかに、万能ではない選択肢の中にあります。」
「常にこちら側が不利な条件です。」

那由。
「自由意志対決定論の玄人同士の論争なんてものもありますが。」
「一部で意見が一致するのは面白いですよ。」

姫爽。
「その哲学書はかなり有名ですよ。」
「まず両方の意見を聞いてからでも、判断は遅くはありません。」

凛万莉。
「決定論に属するものを、物理的に消去したり。」
「強制変更できれば、自由意志があると、証明されるのかも。」

流星。
「そんなことが出来るのは神様だけです。」

帆波。
「人類が自滅する場合。」
「自由意志はあっても。」
「決定論が勝利してしまった場合だけです。」

姫爽。
「決定論は何か足りないような。」

那由。
「足りないのは馬鹿さ加減でしょうね。」

流星。
「すべては決まっている、なんて言うとなぜ論争になるのでしょうか。」

凛万莉。
「狂っているとか、間違っているとか、一部の人に言われるからです。」

流星。
「え?決定論を主張するには、それが条件なんですか?」

今日も日が暮れる。

夕方になっても。

不気味なほど静か。

夜が訪れても。

不気味なほど静かです。

帰ろうとしていたら。

飲食店に揃って行こうとする。

女性陣が揃っていまして。

女性陣の会話に参加することに。

姫爽。
「イラン人作家が指摘するには。」
「欧州などは早くに政教分離したおかげで。」
「かなり栄えたらしいよ。」

華瑠。
「知っている、俗に中東と言われている地域は。」
「政教分離がまったく進まず。」
「上層部が自分勝手に教義や解釈を変更して。」
「支配の正当化をしているとか。」

流星。
「自分勝手に解釈を変えて、宗教が利用されるなんて。」

那由。
「俗に言う、中東は政教分離がないので。」
「長い間、問題になっている。」
「イラン人作家の見解。」

透葉。
「というか政教分離で栄えるのね。」

深社。
「無神論者が大量発生して逆効果と思っていました。」

那由。
「代わりを埋めた科学者がやりたい放題していますが。」

華瑠。
「というか、正教分離しないとああなのか。」

姫爽。
「政教分離をしないと、政治が自分の都合で解釈を変えるんですね。」

流星。
「分離してうまく行くとか、信じられないよ。」

那由。
「私も理解できませんが、どちらにせよ、正教分離で栄えるらしい。」

姫爽。
「イラン人が批判するのなら、説得力がありますが。」

那由。
「というか、政教分離で、いいのか。」

姫爽。
「いいみたいです。」

流星。
「何より偉大なのは。」
「政教分離で、新興宗教みたいに。」
「人類史を改ざんする科学者達。」

透葉。
「あんなこと書いてよく給料が出るよね。」

深社。
「命令されたからですよ、きっと。」

流星。
「誰でも書けそうな推論だらけの内容ですが。」

姫爽。
「上手な小説ですよね。」

那由。
「どこら辺が科学なのか、だいぶ疑わしいものですけれどね。」

姫爽。
「次の週にある誕生日プレゼントは何がいいですか?」

那由。
「良心、思想の自由をあげなさい。」

姫爽。
「どうして?」

那由。
「毎日、誰かに否定されているから、その日くらい、自由でいいじゃないか。」

更衣室に入ったら。

女性陣はみんな入ってきて。

じろじろ見てくるので。

何かと思ったら。

スタイルを誉められまして。

そこに興味があるんですね。

流星。
「きゃあ!えっち!」

姫爽。
「上手な拒否ですね。」

帆波。
「私もトレーニングしようかな。」

流星。
「え?一点特化の筋肉があるじゃないですか?」

帆波。
「えっちな体よりも、実用性のある体にしたい。」

華瑠。
「とまあ、人口維持係に合わせる必要はないわね。」

凛万莉。
「女性の身体は生まれつきは貧弱だから?」

星緒。
「男性も貧弱な個体がいますが。」

流星。
「競争に参加すら出来ず、期待もされていないから。」
「隠れているのでは。」

帆波。
「学校では、そのクラスで最下位争いをしている男女がいましたよ。」

流星。
「なんですかその貧弱っぷりは、最低限の強さがない。」

星緒。
「私達は男性を魅了する必要がないしね。」

華瑠。
「女性を魅了する必要がありますが。」

流星。
「それで筋肉をつけようと?」

帆波。
「そうだよ、何か文句ある?」

流星。
「素晴らしい取り組みだと思います。」

華瑠。
「さっき下着が見えたけれど、大差ないよね。」

流星。
「下着にそんなにお金かけませんよ。」

凛万莉。
「見せるものではないからね。」

姫爽。
「裸体は?」

流星。
「いい加減に、女性同士で銭湯に行きましょう。」

帆波。
「なんか触りたくなるような、気のせい?」

流星。
「気のせいじゃないですよ。」

凛万莉。
「手を出したい。」

流星。
「手を出せば?」

華瑠。
「触ってあげる!」

流星。
「そんな目で見ていたなんて!」

姫爽。
「しかしこんな素敵な女の子を見て見ぬふりは・・・。」

流星。
「それは理解できますが。」

凛万莉。
「この子貰った!」
「抱きしめさせて!」

流星。
「感触が・・・心地いい。」

帆波。
「乱暴させて!」

華瑠。
「何すんのよ、あら、いい匂いね。」

姫爽。
「ねえ、脱いで。」

星緒。
「それだと乱闘になります。」

流星。
「一対一でえっちなことをすると、そのままでえっちですが。」
「複数でえっちなことをすると、乱闘です。」

帆波。
「うん、濡れる前にいろいろと破壊しそうだから、少しだけにしよう。」

姫爽。
「濡れるとか、そんなこと言う前に負傷者が出るでしょう。」

帆波。
「そうか、大人しくやらせてくれないよね。」

凛万莉。
「お互い、女の取り合いですね。」

姫爽。
「しかし熱中すると、この狭い更衣室では。」
「激戦になって。」
「相手が敗北して好きにする頃には怪我はするかと。」

星緒。
「はい、今の状況ですと、負傷者は確実に出ます。」

帆波。
「少しなら、いいよね。」

星緒。
「いいえ、そのうちその少しが、もう少しと、どんどん少しの度合いが変化して・・・。」

帆波。
「もういいよ!恋人同士になったらやるよ!」

姫爽。
「あと、親族の可能性があるので、私はもう萎えました。」

凛万莉。
「まったくの他人の女性がいたら。」
「物にしましょう。」

流星。
「いるけれど、あの人でいいの?」

帆波。
「あの人ですか、グラフィックス製図担当の?」

凛万莉。
「容姿は?」

帆波。
「上々です。」

流星。
「手を出すの?」

帆波。
「何か物足りない所があるね。」

友人。
「何か足りなくて悪かったな!」

更衣室、秘密の会議が終了。

自動車で帰ったら。

雹害が発生。

耐久度の低い家屋が穴だらけになりました。

局地的な突風も発生。

自動車のコントロールが持って行かれて、ドリフトしながら復帰。

夜は濃霧で視界なし。

次の日から深層崩壊がありまして。

大洪水で、関東は大惨事に。

高みの見物と称して。

自宅でジュースを飲んでテレビを観て。

ウェブジャーナリストの解説を見ていたら。

停電してしまいました。

復旧に四時間。

気候変動は、世界の歴史において数回ありましたが。

どうやら、私の世代が、気候変動に当たったようで。

小氷河期みたいなことが。

発生するとは思わなかった。

何かと便利で、生存を容易にする、そう。

自然科学があるだけましですが・・・。


12


日曜日。

無風、晴天。

気温がなぜか普段より高い。

早朝に降った雨のせいで湿度も高い。

駅前で。

自動車から降りた不審者。

ナイフを持って。

無差別殺人を試みますが。

直後に、市民が集まってきました。

金属バットや鈍器を持っている。

謎の集団も参加。

偽悪者。
「おや、いいもの持っているね。」

不良。
「我々と勝負しようと言うのですか?」

容疑者。
「なんだお前らは。」

偽悪者。
「ざっと三十人、相手にしてもらおうか。」

不良。
「一人で三十人を相手にする、勝てるかなあ?」

容疑者。
「ぶっ殺してやる!」

市民。
「君の希望はその刃物だけだね!」

不審者、ナイフを振り回そうとしますが。

三十人に囲まれて戦意喪失。

武器を謎の集団に没収されて。

不審者、拉致されました。

警察署に連行されたらしい。

続いて強盗が発生しましたが。

謎の団体が、強盗を死ぬほど追跡。

どこまでも追いかけるため。

強盗は体力を失って、交戦しようとしたら。

ボウガンを持っている数人に囲まれて、強盗は降参。

凶悪犯よりも凶暴な市民ばかりですね。

社内。

西洋映画にて。

主人。
「裁判の件、うまく行くといいんだけれど。」

従者。
「決まりました、追放です!」

主人。
「追放か、どこに追放?」

従者。
「あの世に追放するそうです。」

たまに、報道を見ていると。

何かしらの認知バイアスに引っかかる時代。

事件などを見ていると。

悪人も勝とうとするので。

あのような素人臭い印象を真に受けてはいけない。

支配者が、違反した人にどう振舞うのか。

報道されているだけだから。

那由。
「犯罪を未然に防ごうとすると。」
「将来、それをする可能性のある人達は。」
「あらかじめ隔離して矯正されてしまうらしい。」

姫爽。
「それは悪用が前提にありますね。」

那由。
「将来、犯罪の可能性がありそうな人を判定するには。」
「専門家集団が審査しないといけないけれど。」
「判断がデタラメであることは決まっている。」

流星。
「それは善よりも害の方が遥かに多いですね。」

那由。
「犯罪を未然に防げない理由のひとつに。」
「そんなことやったら。」
「疑いがあるという理由だけで。」
「自分勝手な判断によって収容所に入れられてしまう。」

深社。
「さらには、誰かの手によって誤審を簡単に招いて。」
「気に入らない相手を収容させることも容易い。」

透葉。
「もう秘密警察の再現ですね。」

那由。
「犯罪を未然に防ごうとすると。」
「独裁国家によくある秘密警察が復活します。」
「支離滅裂な判断で収容所送り。」
「独裁国家と大差ない管理体制。」

深社。
「そうして監獄化社会は完成した。」

流星。
「もはや何が犯罪かは、専門家集団が定義する。」
「同調しないという理由だけで、収容所行き。」

姫爽。
「民主主義という看板を掲げた、独裁国家の誕生ですね。」

透葉。
「次第に過激化して、気に入るか、気に入らないか。」
「それだけの判断で収容所に入れられて矯正される。」

那由。
「犯罪の可能性のある者をあらかじめ矯正するという発案は。」
「かなり愚かですね。」

流星。
「そんなこと考えた奴は馬鹿ですね。」

姫爽。
「ひょっとしたら、百年後には刑務所なんて、ないかもしれない。」

那由。
「犯罪者を、社会全体で負担しようとするかもね。」

流星。
「社会が作った犯罪者を、社会が負担する。」

透葉。
「少なくとも数百年後、刑務所が廃止されている可能性はあります。」

深社。
「まったく新しい法律を作ってしまうでしょうね。」

那由。
「司法を信じ過ぎ。」

姫爽。
「訴訟を利用した人々は、かなりの割合で不満ですからね。」

透葉。
「事件でも、すべてに当てはまる判決なんて出ない。」

流星。
「司法は権力の支配を表現する場所ですからね。」

姫爽。
「いかにして政治が支配しているのか、よく分かりますね。」

那由。
「政治の支配構造が、司法という形で見えているだけです。」

流星。
「司法はどちらかと言えば、支配をするための機関で。」
「真偽など二の次です。」

深社。
「人民を支配するために、法律なども必要。」

那由。
「まあ、ああいう支配か、無政府主義か、二者択一なんですよ。」

姫爽。
「治安が終了していて、難民が出ているどこぞの国は。」
「悪が勝者になっているとか。」

流星。
「悪に勝てず、悪が支配している国ですか。」

姫爽。
「どこなのか、忘れました。」

那由。
「支配が破綻すると、悪が勝つんですね。」

透葉。
「正しい側が常に勝つとは限らない。」

深社。
「支配者が強くないと、無意味!」

流星。
「パスカル、パンセ。」
「力のない正義は無力であり、正義のない力は圧制的である。」

那由。
「パスカル、パンセ。」
「信仰のない人間は、真の善をも。」
「正義をも知ることができないということ。」

小さなテレビがあって。

掃除係が見ていた。

ドラマが流れている。

法廷の場面。

犯人。
「仕方がなかったんだこうするしか。」

裁判官。
「仕方がなかったんだ拘禁するしか。」

犯人。
「あなたも仕方がないんですか?」

裁判官。
「君を有罪にするしかなかったんだ。」

十五時。

おやつが運ばれて来まして。

配られています。

自費で、お金を出し合って。

輸入してくる。

友人。
「自由意志とは何か?という論争はサイコロで決めようか!」 

上司。
「すべてが決まっているのなら。」
「私が勝負に勝つことは決まっていた。」
「と毎回言うことにしよう。」
「負けても決まっていたことにはなるが。」

同僚。
「有能な小説家が世の中に溢れかえる夢を見ました。」

社員。
「いい夢じゃないですか。」

同僚。
「しかしうなされて、悪夢だった。」

社員。
「どうしてそれが悪夢なんですか?」

同僚。
「有能な小説家ばかりになったら。」
「文壇はどこから収入を得るのだ。」

流星。
「ついつい、人格攻撃をしてしまう。」
「これって、教育のせいでしょうか。」

姫爽。
「たまたま周囲に馬鹿しかいなかったかもしれませんね。」

流星。
「やはりあなたも人格攻撃をしますね。」

姫爽。
「しかし私も、好きで人格攻撃なんて習得していません。」

流星。
「ねえねえ、どうして私には人格攻撃をする癖があるんでしょうか?」

姫爽。
「誰かに教えられたから?」

流星。
「自国民、特有の教育?」

姫爽。
「日本人は人格攻撃をするって有名になっていますからね。」

流星。
「それなら、私の人格攻撃は模倣?」

姫爽。
「誰の影響?」

流星。
「誰から教わった?」

姫爽。
「やはり人格攻撃をしてしまう。」

流星。
「やはり教育のせいですね!」

夕方に手が空いたので。

散歩。

近くにある商店街にて。

もう人が集まっている。

喫茶店。

文学者。
「変な小説ばかり刷っていたら。」
「偽札まで作ってしまったようだ。」

市民。
「おやおや、やってしまったね。」

文学者。
「それで税金を支払ったら、却下された。」

市民。
「完成度は高いのにね。」

文学者。
「やっぱり新しい紙幣を創作して出したらダメか。」

市民。
「小説は直接、貨幣にはなりませんね。」

教師。
「どんな人も偉人にして見せますよ。」

老人。
「しかし君の父親はね。」
「君と正反対のことを言っていたよ。」

作家。
「僕を文学賞に当選させてください。」

文学者。
「しかし君は脱税や詐欺、横領で前科が多数あるじゃないか。」

作家。
「それで収入に困っているんです。」

文学者。
「しかしね、君に文学賞を与えるとね。」

作家。
「拒否するのなら、当選者と関係者がみんな僕の友達だって。」
「世間に言いふらしちゃうぞ。」

青年。
「今年の文学賞はなんて先進的なんだ。」
「主体思想を大胆にも採用するなんて。」

本屋にて。

近年、文学が売れた気配がしない。

古典はかなり売れている。

日本放送協会。

名著を紹介する番組があり。

そこで名著が紹介されると。

紹介された古典は飛ぶように売れる。

今は古典のコーナーが占領。

人気小説は埋まっている。

流星。
「人気小説ですか、とりあいずは信用しましょう。」

深社。
「なんとなく人気であることは認めておきましょう。」

透葉。
「有名作家ですか、説明はともかく、そういうことにしましょう。」

凛万莉。
「文学賞、受賞ですか、そのような解釈にしておきましょう。」

婦女。
「男女の恋ですか、その小説の最後は?」

若者。
「結ばれるそうです。」

学生。
「なんだおとぎ話ですか。」

婦人。
「いくらなんでも架空の話過ぎるでしょう!」

美女。
「ストーカーに悩んでいるんです。」
「いつも付き纏ってきます。」

学者。
「そのストーカーとは?」

美女。
「文壇とか言う奴らが、私について毎日ストーキングして来ます。」

今日。

文壇の当事者が、事故死してしまい。

天国と地獄の門の前で。

裁きを受けた。

小説家。
「僕はどこに行くんでしょうか?」

門番。
「お前、地獄にあることを現世で書いたじゃないか。」
「地獄に戻れ。」

作家。
「ああ、なんてことを。」

門番。
「次のお前、天国に行ったこともないのに。」
「天国のことを描くとは何事だ。」
「地獄に行け。」

関係者。
「ぐわあ!」

門番。
「さて次は・・・。」

作家。
「どうなることやら。」

門番。
「ようお帰り、久しぶりだな。」

隣町の葬儀場にて。

スピーカーからそんな音声が流れてきて。

混乱したそう。

そのような音源は葬儀場のどんなパソコンにも入っていない。

話題になっているけれど。

当事者しか知らない、単なる噂話になってしまった。

商店街。

議論している市民数人。

市民。
「最も偉大なのはどの小説家?」

青年。
「最も偉大なのは、駄作にお金を出して作家を食べさせる一般市民!」

市民。
「先進的な読者とは?」

青年。
「駄作に駄作ときちんと指摘して買わない読者。」

婦女。
「それがなぜ先進的なんですか?」

大学生。
「現代ではいなくて、やがて現れる未来の読者!」

作者。
「作家をやって破産するよ!」

後輩。
「先輩!我々もあなたについて行きますからね!」

老人。
「なんなんだ君は。」

変人。
「僕は芥川賞です。」

老人。
「なんだその名前は!」

律義者。
「呼ばれないのに来ました。」

老人。
「君は誰だ?」

律義者。
「俺は直木賞です。」

老人。
「だから、何なんだその人物名は!」

文学者。
「我ら栄光の文学賞は廃止されない。」
「歴史に刻まれる。」

市民。
「幕引きは他人がやってくれるよ。」

文筆家。
「我がライバルが行方不明だ、干されたか。」

文士。
「君を批判していた学者なんですが。」

文筆家。
「そうなんだ、音信不通。」

文士。
「なんですか、よく聞こえなかったんですが。」

文筆家。
「ああ、音信不通。」

文士。
「いいえ、あんまりよく聞こえなかったんですが。」

文筆家。
「黙れ!とにかく邪魔者は消してしまうのだ!」

科学者。
「君はなぜガスマスクをしている?」

変質者。
「梅毒に感染するとまずいらしいので。」

科学者。
「そうだな、気をつけろよ、原理は違うが。」

地区の端っこにある。

変な工場ですが。

サーバーを使って、BOTでレビューを制作中。

人工知能による人気製造機。

見つからないうちに。

素早く逃げた。

役員。
「この工場は何だ?」

工員。
「この工場では人気を生産しているんです。」

役員。
「やらせレビューなのか?」

工員。
「いいえ、世間が信じれば、人気になります。」

役員。
「それでは嘘ではないのか?」

工員。
「いいえ、人気と思ったら、人気です。」

役員。
「成功ということか?」

工員。
「作れと言われたのは人気で、嘘をつけとは言われてはいません。」

玩具屋が並ぶ裏通り。

河川に降りられる階段の公園。

路地の公園内にて。

美青年から呼び止められました。

何か本を持っています。

背後にいたのに。

距離を保って、呼ばれた。

美青年。
「ちょっと、そこの美人女性!」

流星。
「なかなか、分かっているじゃないですか。」

美青年。
「僕と、いかがわしいことしませんか?」

流星。
「なんですか、そのわかりやすい誘惑は!」

美青年。
「えっと、この本がありまして。」

流星。
「本がどうしたの?」

美青年。
「一緒に、いかがわしい本を読みたいなって。」

流星。
「どんな趣味ですか、あなた。」

美青年。
「いいでしょうか?」

流星。
「触らないよね?抱き着かないよね?」

美青年。
「やって欲しいんですか?」

流星。
「いいえ、本を読むのね?」

美青年。
「はい、一緒にいかがわしい本を読みましょう。」

流星。
「どれどれ、この女の人はいつも男の便所になっているの?」

美青年。
「この娼婦の、他に何の取り柄があるんですか?」

流星。
「贅沢な男の便所ですね。」

美青年。
「こちらの下着姿は、どう思われますか?」

流星。
「見世物ですか、まあ私からしても悪くないなと。」

美青年。
「女優の裸体についてなんですが。」

流星。
「へぇ、こういう女もいるんですね。」

美青年。
「とりあいず裸体になるのって、もう飽きられていますよね。」

流星。
「それで、この写真集を私と見て、何がしたいの?」

美青年。
「同じ女性の反応を見たいんですよ。」

流星。
「はあ?私で遊んでいるの?」

美青年。
「女性と一緒に見るのがスリルがあって。」

流星。
「ああそうですか、それでこちらは?」

美青年。
「娼婦の商売ですね。」

流星。
「昔から男女、やっていることは同じですね。」

美青年。
「でしょう、いい加減に退屈すると思いますが。」

流星。
「それで?その他に何がしたいの?」

美青年。
「いいえ、女性の話し相手が欲しくて。」

流星。
「はあ、それで、今度は女性同士のいかがわしい本とか入手できる?」

美青年。
「え?簡単に用意できますが?」

流星。
「よこせ。」

美青年。
「今あるものでよろしければ。」

流星。
「あんた、趣味が違う!」

美青年。
「今回は一緒にいかがわしい本を読んで頂き、ありがとうございました。」

流星。
「彼女でも作れば?」

美青年。
「みんな逃げるので。」

流星。
「あははは、こんなこと持ち掛ければ、みんな逃げますよ!」

美青年。
「気が合うのは趣味だけでしょうか?」

流星。
「女性同士のやばい本を貰ったら、あなたは用済みです。」

美青年。
「僕も、こんなこと出来るとは思っていませんでした。」
「そろそろ、失礼しますね。」

流星。
「そっちの本も置いていけ。」

美青年。
「え?こちらも?」

流星。
「十五分間、遊んであげた報酬でしょう?」

美青年。
「そうですね、いくらでも用意できますからね。」
「それではさようなら。」

流星。
「新手の口説き方ですね!」

モザイク本を入手して。

鞄の中に投入。

成人向けの本とか。

やっていることは今も昔も同じですね。

男性、退場。

凛万莉。
「あれ、銀行に行っている間に。」
「男性と話していたんですね。」
「知り合いでしょうか。」

流星。
「好青年と議論しました。」

深社。
「おっと、手遅れかと思った。」

透葉。
「もう慣れたでしょう。」
「世間の危険とやらに。」

流星。
「はい、でも私の方が危険より強いみたいですが。」

透葉。
「あなたよりも強い危険なんて、いませんね。」

深社。
「それだと災難もあなたに負けそうですね。」

凛万莉。
「世の中、災難より強い人もいるんですよ。」
「何の準備もなしに、成人していませんね。」

四人組、合流。

帰還。

定時です。

支度して帰ります。

手紙が送られていまして。

求婚者からのようですが。

自宅に届けると父親に迎撃されるので。

職場に届けたらしい。

那由。
「要らないのなら、燃やしておくよ。」

流星。
「なぜ私は狙われるんですか?」

帆波。
「他人の秘密を暴きまくったから、狙われるんですよ。」

華瑠。
「知ってしまった他人の秘密は、言わないようにしてね。」

星緒。
「ああ、私はこの後、ようやく休憩できる訳でして。」

流星。
「何があったんですか?」

星緒。
「世のため人のために尽くしていました。」
「ああ、もうこの世にはいないですよね。」

流星。
「今度は何があったんですか?」

星緒。
「飛行機、墜落事故と、客船沈没事故で。」
「死体だらけになりまして。」
「半分ほど神葬なので。」
「私が駆り出されたんです。」
「私は生きている遺族のためにやっているの?」
「死んでいる人のためにやっているの?」

帆波。
「御苦労様、追加で仕事があるようですよ。」

華瑠。
「近くの民間バスがクラッシュして、死人が出たみたい。」

那由。
「お昼に、電車が脱線して、数人死んだよ。」

星緒。
「おやおや、祭司が重労働とは思いませんでしたよ。」

那由。
「手紙、どれどれ。」
「はあ、大層な資産家からだね。」
「女なら誰でもいいってことかね。」

流星。
「勝手に開封しないでください。」

那由。
「うむ、女なら、全員が同じだと思っている文章だな。」

凛万莉。
「そんな、私は男はみんな同じだと思っていましたが。」
「男の人も、女の人をそんなふうに、思っているなんて。」

那由。
「結婚については書かれていたよ。」
「結婚して数年後については書いていない、三十点!」

流星。
「私は女の子が好きなんですよ。」

凛万莉。
「私でよろしければ。」

那由。
「うむ、私も選択肢に入っていたりする?」

流星。
「あなたも女の子が好きなんですね。」

姫爽。
「最近、写真が増えたわあ。」
「美青年と美少女、合わせて五枚!」

流星。
「あれ、これ昼間見た変人だ。」

姫爽。
「あらやだ、女の子なら誰でもいいのね。」

流星。
「それだけ男女見境なく接近して。」
「なんかあったりしますかね。」

姫爽。
「勘違いされて求婚されたことはあったわね。」

流星。
「女性が口説いていると勘違いされたんですね。」

姫爽。
「今日はサーバーメンテナンスに来たのよ。」
「今夜は、早朝までいるつもりよ。」

華瑠。
「なんですと、夜はそんなに長いので?」

姫爽。
「あなたも夜に、一緒にメンテナンスする?」

那由。
「こっちの手紙は、あなたも、男性から求婚されていますよ。」

星緒。
「祭司は処女だけです。」
「捨ててください。」

那由。
「今度のは私に?いい度胸だ!」
「うちの身内に求婚ばかりしやがって!」

流星。
「結婚なんて、昔からしていることは同じじゃないですか。」
「同じことの繰り返しは嫌ですよ。」

星緒。
「まったくです、最初からネタバレしているものを誘わないでください。」

姫爽。
「ねえねえ、男は禁止されているけれど、女はどうなの?」

星緒。
「私は貞潔ですが、女性ですか、ちょっと分かりません。」

流星。
「さて、どうして私について来るの?」

透葉。
「帰りに買い物をしているから。」

深社。
「今の所はまっすぐに帰って。」
「護衛を頼まれているからね。」

流星。
「一緒に買い物をするのは?」

透葉。
「別にいいんじゃない?護衛がいれば?」

深社。
「連絡してみますね、許可は出るかな?」

父親、母親。

護衛がいるから、許可。

ということで。

夜のショッピングモールに移動。

休暇にはいつも、玩具屋に行きますね。

昔の人が言っていた苦労とか。

代替手段が豊富にあるので。

経験しなくても理解できます。

人生のネタバレが激しい時代。

最初から知られているルートには行きません。

そうなることはできますが、そうしません。

単に無駄を減らしているだけです。

今夜の読書。

ローマ諷刺詩集、ペルシウス作、ユウェナーリス作。

読むと眩暈がする、超多様性のローマ帝政を風刺したもの。

いろんなものが居過ぎ。

というか、ローマ帝政に市場で文学作品が売られていて。

写本工場すらあった。

図書館では、ギリシャ喜劇、悲劇の翻訳が。

無料で読めることがあります。

古典文学、西洋哲学を見つけるのなら図書館。

手に入れるのなら、通信販売でしょうね。

本屋は売れない小説が置いてありますが。

古本屋はもっと売れない小説が置いてあります。

売れなかった本はリサイクル、また次の売れない本に使う、なんてエコロジーだ!


13


休暇。

映画を観に行きました。

タイトルは、被害者VS被害者。

なんか、最初から怪しいテーマですが。

映画冒頭から、お互いに被害者であると名乗る人々が。

被害を訴えて、いろんな人に暴力を振るっていて。

主人公が、それをいちいち止めるんですね。

それで主人公と格闘するという。

法廷から被害者という構図を引っこ抜いて。

自分は被害者だから、という特権意識。

偽善者を巻き込んで、裁判員に仕上げるなど。

人心操作すると、その人の問題を他人に責任転嫁できますが。

何の解決にはなりません。

映画、ラストシーン。

主人公、被害者をみんなぶっ殺して逮捕される。

喧嘩闘争で被害者も逮捕された。

市民。
「ロジカルハラスメントが酷い映画だなあ。」

若者。
「はあ?俺は人生で一度も正論を言われたことがないが。」

中年男性。
「私もだ、正論なんて言われたことはないな。」

市民。
「正論なんて必要なんでしょうか?」

若者。
「正論よりも事情に合わせた発言だろ。」

中年男性。
「事情によって正論も変わるだろ。」

少年。
「ねえねえ、被害者って何?」

婦女。
「法廷での立場よ。」
「それ以外の自己申告は、法律で守られません。」

少年。
「じゃあなんであの人達は、被害者って名乗っているの?」
「法律で守られないんでしょ?」

不良。
「法律で守られない被害者?」
「よし、そいつらをぶっ殺そうぜ!」

偽悪者。
「いいねえ、法律で守られない被害者をぶっ殺して。」
「どんな酷い言い分が出るか試そうぜ。」

少年。
「ねえねえ、正論って何?」

婦人。
「正論ばかり言って生活なんて出来ません。」

少年。
「なら、なんで正論を言おうとするの?」
「生活できなくなるでしょ?」

学生。
「正論?正論って何ですか?」

教員。
「正論?そんなものあったっけ?」

深社。
「酷い映画でした。」
「リアル過ぎて、酷い。」

透葉。
「再現度が高いのも、酷いものですね。」

流星。
「被害者を名乗って人を責めるとは、卑怯ですね。」

透葉。
「弱者が勝つには、卑怯者になるしかない。」

深社。
「自称被害者は、勝ちたいんですよ、あれで勝とうとしている。」

流星。
「卒業したら、どうするの?」

深社。
「インフラエンジニアになります。」

流星。
「あなたは、今後、どうするの?」

透葉。
「市場監視オペレーターになります。」

流星。
「私は半民半官の仕事が続くかな。」

透葉。
「新しく出来た水素発電所に。」
「管理部門で着任したらどうだって。」

流星。
「それはどういう風の吹き回しで?」

深社。
「あなたの父親からの伝言よ。」

透葉。
「しばらく、総務課、保全部、運転課。」
「安全環境課が足りないから。」
「募集しているみたい。」

流星。
「はあ、出世するよりも、居心地の良い所がいいな。」

透葉。
「お金持ちは余裕があっていいね!」

深社。
「生きているだけでお金はかかる。」
「よく給料が安くても平気ですよね。」

流星。
「価値観が違うからかな。」

透葉。
「いつしか我々は食べるために生きています。」

深社。
「生きるために食べるべきなのにね。」
「ソクラテスの格言とは、正反対の生き方。」

流星。
「それってお金持ちの特権なんですか?」

深社。
「ねえねえ、一族の金庫って、一部くれたりしない?」

透葉。
「私達は、お金はありますが、それだけですので。」
「価値観の話はしたことはないです。」

流星。
「へえ、もう男がいるとか?」

透葉。
「いいえ、あなたが親族ではなかったら、交際したいくらい。」

流星。
「女の子が好きなんですね。」

透葉。
「最先端科学研究所にいい女が集まっているので。」
「もっと行かせて。」

深社。
「私はアルバイトですが、交流が少ない。」

流星。
「二人共、平均からしたら充分にエリートですよ。」

透葉。
「たまには強欲になることもあるんですよ。」

深社。
「それがあったら、どうなるか、ちょっと興味があって。」

流星。
「ああ、そんなにいい女なのに。」
「俯瞰すると、すべてを手に入れているのに。」

透葉。
「そうですか?」
「自覚ないですよ。」

流星。
「無自覚なコンプリートですね。」

深社。
「他の人から見れば、私達は既に。」
「何でも手に入れているのね。」

送り届けられて。

最先端科学研究所。

屋上で本を読んでいました。

すると。

下の方で目撃したことを分析する。

女性達。

透葉。
「素敵な女性達、どれにする?」

深社。
「一人に決められませんね!」

華瑠。
「社会には、女性は絶対的に男性に勝てないという。」
「根拠のない神話が出来上がっているとか。」

姫爽。
「インターネットにありましたよ。」

帆波。
「競争に参加したのは初めてなんですね。」

華瑠。
「何と比べて勝てないと言っているのでしょうか。」

那由。
「男性のどこら辺を見て、勝てないとか言っているのかな。」

華瑠。
「男性は優劣があまりに激しくて。」
「強者か弱者の二者択一ですからね。」

姫爽。
「強い奴はめっちゃ強くて、弱い奴はめっちゃ弱い。」

帆波。
「昔から男性は優劣の話をすると、はっきりし過ぎるので。」
「現代の男性は優劣の話をしなくなった。」

那由。
「その男性とやらを、私は何回、倒したのかな。」

華瑠。
「弱者の理論で性別を語られてもね。」

姫爽。
「あんな雑魚相手に何やってんですか。」

華瑠。
「男性は思っていより雑魚が多いので。」
「しかも自分が雑魚であると無自覚なので。」
「弱点ばかり、男性もたかが人間です。」

那由。
「戦闘で、戦闘外傷を負った男性なんて情けない叫び声をしますよ。」
「まるで子供みたいに泣き叫んで。」
「なんですかあの弱さは、みたいな。」

姫爽。
「兵士はそもそも戦闘外傷について優先的に学びますが。」
「男性の力について参考にする対象を間違えていますね。」
「男性兵士を見てから、優劣の話をすることですね。」

凛万莉。
「なんか富裕層や権力者と言った。」
「いわゆるランカーと比べてないかな。」
「男性上位数千名なんて。」
「比較できないでしょう。」

華瑠。
「世の中には、中の下の男性ばかりですよ。」

那由。
「かっこつけている強そうな個体も。」
「戦闘外傷を負うと、顔を苦虫を?み潰したようになって。」
「子供みたいな悲鳴を上げるよ。」

華瑠。
「優劣の話をするのなら、女性で、男性と互角以上の。」
「優れた女性の話をすればいいのに。」

凛万莉。
「男性に搾取される女性ですか。」
「手札を変えることですね。」

那由。
「雑魚の男性を相手にするよりも。」
「女性最強を目指した方が面白そうですが。」

姫爽。
「雑魚なんて倒してもつまらないですよ。」

帆波。
「憂さ晴らしの生贄にしてやれるだけですね。」

華瑠。
「無策で、パワーアップも怠って、男性に絶対的に勝てないとは。」
「滑稽ですが。」

那由。
「能力向上を怠けておいて、今更、勝負について。」
「架空の話を作られてもね。」

華瑠。
「世の中の男性は、特殊部隊の隊員よりはいつも弱い。」

凛万莉。
「格闘家の男性よりは必ず弱いので。」
「邪魔者だけ潰すのなら、難しくはないのに。」

華瑠。
「難易度が高いのは強者と競うときだけですね。」

那由。
「強者は、今の所、一度も現れていませんが。」
「強者は自分の現場に夢中ですから。」
「暇なんてしていませんね。」

透葉。
「ねえねえ、着物スカートで美しい顔の女性に興味ない?」

姫爽。
「あら犯してあげるわ。」

華瑠。
「そんな女性がいたら、今すぐ暴行してあげるわ。」

那由。
「久しぶりに女の子で遊べますね。」

帆波。
「ねえ何で逃げるの?」

深社。
「女の子に身売りする女子高生がいたらどうします?」

姫爽。
「あら、何時間、遊んであげようかしら。」

華瑠。
「そうねえ、一緒に寝てもらおうかしら、裸体で。」

那由。
「まず脱がす。」

凛万莉。
「脱がすだけなんてつまらないじゃないですか。」

帆波。
「ねえ、何で逃げるの?」

星緒。
「朱子学は仏教と喧嘩しますが。」
「自国民が、神道なのか仏教なのか。」
「わからないことがある。」

華瑠。
「聖書には、信仰の浅い者は裁くな、とありますが。」

星緒。
「浅過ぎでしょう。」

那由。
「都合のいい方を、都合のいい所で。」
「ある時は神道、ある時は仏教と言いたいだけでは。」

星緒。
「それにしてもお宮には、毎日、参拝者が大勢いますが。」

華瑠。
「朝鮮半島から仏教が献上されて以来。」
「仏教は日本の文化に取れ入れられていますが。」
「厳格な境界線を引いていませんね。」

帆波。
「仏教はいても構いませんが、教義を押し付けるのは許さないよ。」

星緒。
「朱子学は、仏教の大半を論破してしまいました。」
「朱子学を学んでいると、つい論破したくなります。」

那由。
「いくら政教分離をしても、仏教は学校の教科書に入れてしまっているし。」

姫爽。
「仏教は信じてないです。」

凛万莉。
「仏教って、庶民に、なぜあんなに無批判に信じられるんですかね。」

華瑠。
「隠れてカトリックがいますが。」
「キリスト教の方が理解できます。」

星緒。
「そもそも朱子学で初めて論破されたという。」

華瑠。
「義人はいない、一人もいない、善を行う者はいない。」

那由。
「おいおい、休暇中に、職場の屋上で読書ですか。」

流星。
「眺めがいいので。」

那由。
「しっかり休んでくれないと。」

流星。
「どうやって休むんですか?暇ですよ?」

那由。
「まあまずベッドに横になって。」
「私がそこに入って。」

流星。
「それは運動です。」

那由。
「ボランティアなら、そのままでどうぞ。」

仕方がなく。

しっかり休むことに。

休暇なので。

職場で拒否されてしまった。

自動車で移動中。

芸人が駅前でパフォーマンス中。

論争をしている人が。

駅前の公園に出現。

市民。
「すべては決まっているんだ!」

学生。
「いいえ、全ては選ぶものです!」

夫人。
「どちらのアイデアが優れているのか、審査してやってください。」

教授。
「君は、すべては決まっていると言うんだね?」

市民。
「はい、すべては決まっているんです。」

教授。
「君はすべて自由意志で決められると言うんだね?」

学生。
「はい、すべては選ぶものです。」

教授。
「どちらも正しいな。」

夫人。
「どちらも正しいなんてありますか!」
「決着がつかないでしょ!」

教授。
「君の言い分も正しいよ。」

神。
「自由意志の使者と決定論の弁護士よ。」
「君達にモーゼと同じような杖をあげよう。」
「使ってみなさい、君達を試してみよう。」

市民。
「・・・。」

学生。
「・・・。」

教授。
「なぜ黙るんだ?そんないい杖を持っていて使わないなんて。」

夫人。
「それを使うと、自説が証明できなくなるからですよ。」

教授。
「使うと、神の命令でやったので、自由意志ではない。」
「使うと、決定論の条件を操作するので、矛盾する。」
「あれれ。」

芸人。
「どっちでもいいじゃないですか。」
「そもそも実際どうなんですか。」

道化師。
「あるかないかではなくて、議論が楽しいんでしょう。」
「そのまま、証明ではなくて。」
「証拠を集めたらどうなんですか。」

教授。
「その意見も正しいよ。」

科学者。
「重なり合わせでしょう。」
「自由意志と決定論は同時に存在する。」

教授。
「その意見も正しいよ。」

地震が発生しましたが。

自動車の中なので。

振動をタイヤが吸収。

特に損害なし。

有感地震。

大学生。
「教授、心配ない。」
「あなたの家にある柵が壊れました。」

教授。
「さっきの地震で?」

大学生。
「はい、心配ないのです。」

教授。
「どのくらい壊れた?」

大学生。
「はい、柵が壊れて水浸しです。」

教授。
「はあ?柵が壊れて水浸し?」

大学生。
「はい、書類が水没しました。」

教授。
「どうして、柵が壊れて、水浸しなんだ?」

大学生。
「はい、水道管が壊れたからです。」

教授。
「水道管が壊れて、それで書類が水没?」

大学生。
「はい、地盤沈下したからですね。」

教授。
「何?地盤沈下?」

店員。
「どんな模型にします?」
「原寸大にしますよ?」

少年。
「それじゃあエベレストを原寸大にして!」

婦女。
「現代における男性社会・・・なんていう本を読んだんですよ。」

婦人。
「怖いですね、そんな本を読むのはやめましょう。」

役人。
「為政者の間違いは、誰のせいになるのだろうか。」

公務員。
「国民のせいになります。」

役人。
「為政者の間違いなのに?」

公務員。
「しかし結果責任は国民になります。」

貧困層。
「これからお金持ちになる。」

市民。
「貧乏人の君がどうして?」

貧困層。
「株で儲けた、お金を手に入れたら、すぐに貧乏人ではなくなる。」

詩人。
「最近の話題作を笑ったら、左遷されたよ。」

老人。
「それは数年前のことだろう?」

詩人。
「今回もきっと左遷されるんだよ。」

流星。
「世の中には三種類の幸福がある。」
「欲望の達成とその充実感に浸る人。」
「たくさんのお金を手に入れる人。」
「金曜日に私の言い分を読んでいる人。」
「あなたはどこに属しているのでしょうか。」

透葉。
「自国民は?つきが多いから。」
「私に対する評判なんて無視してくださいね。」

深社。
「抑圧されたけれど、むしろ自分側が抑圧していた。」

流星。
「私が成功するのは決まっていることです。」
「私が失敗したら、ああ、それも決まっていることです。」

自宅に戻ると。

ビデオゲームが起動。

シューティングゲームで。

最強AI軍団に。

スタッフゴーストNPCを加えて。

スコアを競っています。

流星。
「人の動きは慣性のせいで、重力に左右されますね。」
「慣性を打ち消せない。」

透葉。
「人の動きは、最後には左右や上下、縦の動きで生じる。」
「重力によって限界が生じます。」

深社。
「慣性を別方向の慣性で打ち消したら、かなりの重力を受けた。」

流星。
「そもそも、サイドステップによる横移動、横回避に脆弱なのは。」
「強烈な慣性を受けるからで、慣性に慣れていないからです。」

深社。
「なるほど、縦方向移動、縦の攻防はそのせいですね。」

透葉。
「ボクシングの選手は、横の動きも得意ですね。」

流星。
「縦の動きはすぐ潰されますからね。」

深社。
「オンラインゲーム大会ですが。」
「現実はあれを軽く超える競争率を持ちます。」

透葉。
「オンラインゲームとか競争率高いよね。」

流星。
「それ以上に、現実も競争率が高いものです。」

深社。
「臆病者は、避けて通れない競争を迂回するのでしょうか。」

透葉。
「臆病者なんて、選択肢なんて持っていませんよ。」

流星。
「私は今の所、雑魚しか倒していない。」

深社。
「何だか、いつもより余計に雑魚が蔓延っている。」

透葉。
「雑魚ですか、彼らは自分のこと、棚に上げてない?」

流星。
「いくら雑魚ばかりいるからって、失礼なこと言っちゃダメだよ。」

父親。
「ああ、今日も見た目が悪くなってしまった。」
「結局、人は内面で勝負するしかないのか。」

母親。
「見た目が悪い?誰にでも当てはまることを言うんじゃありません!」

父親。
「時の流れは残酷ですな。」
「また白髪が増えた。」

母親。
「私はおばさん、あなたはおっさん。」

父親。
「なんですか、否定できないことを言うんじゃない。」

母親。
「この見た目で、偉そうなこと言えないわ。」

父親。
「いいよな、美男子と美少女は。」
「外見のおかげで何を言っても許される。」

深社。
「こんなこともあろうかと。」
「変身ベルト持ってきた。」

父親。
「よし、伝説のライダーに変身!」

流星。
「変身、あれ、どこが変わったんですか?」

父親。
「私の潜在能力を見てみろ。」

流星。
「凄い!見えない所でパワーアップするなんて!」

透葉。
「魔法少女のアイテムです。」
「昔はこれのせいで物騒になりましたが。」

母親。
「私は魔法のステッキで変身するわ!」

流星。
「うん、存在自体が怪しいです。」

深社。
「夕方から変身グッズなんておやじさんみたいです。」

父親。
「この見た目でな!反論できると思っているのか!」

母親。
「老化でこうなるから、みんな外見よりも中身なんですね。」

透葉。
「外見よりも中身ですか、明らかに条件がありますよね。」

流星。
「変身グッズではりきるとか。」
「ていう年齢じゃ、あ、でも、行き遅れちゃうから焦ってるんですね。」

父親。
「言ってくれるじゃないか、父さんはすぐに発電所に戻るぞ。」

母親。
「言ってらっしゃい。」
「一人でくたばるんじゃないよ。」

深社。
「それでは、夜から、オンライン授業があるので。」

透葉。
「帰ったら、豆腐作りに、お弁当作りに。」
「お菓子屋さんの商品を作って。」
「それから、次の日は農家で野菜を育てて。」
「川魚も採りに行って。」

流星。
「それ多くないですか?」

透葉。
「暇だから、一週間分、引き受けたのよ。」

流星。
「私は、明日も休暇なので。」
「火山にでも行こうと思います。」

深社。
「予定のせいで、私達はついて行けませんよ。」
「友達と一緒に行けば。」

流星。
「それだと足手纏いが増えるだけですが?」

夜になる。

社会にいる害のある者を討ち取った人がいましたが。

私が憂さ晴らしで攻撃したせいでほとんど虫の息でしたよ?

その人はトドメを刺しただけです。

社会はいつから人間みたいに振舞うようになったんでしょうか。

社会がおかしいと言われても。

頭、元からちょっとおかしいですけど、もっとおかしくなっちゃってないですか?


14


小雨。

駐車場で待ち伏せ。

花束を持ったスーツ姿の男性が出現。

花束は持っているが、金塊は持っていない。

求婚者。
「結婚してください!」

流星。
「それでは花束を貰いますね。」

求婚者。
「ぐわっ!」

流星。
「これが返事だ!」

貰った花束で、男性をぶん殴った。

花束は損壊した。

求婚者。
「この暴力的なところも素敵だ!」

流星。
「帰れ!」

男性、退場。

実は結婚届不受理届をしてあり。

変な気を起こしても撤回できないようにしてあります。

求婚はダメですが、口説くのは大きな問題がないという。

謎のルールがあるんですね。

ルールが違うと、他のルールと衝突します。

ようやく、出社。

インターネットで記事を読んでいる。

早朝の社員達。

那由。
「警察官の使う武術は。」
「一説によると、軍隊徒手格闘を。」
「逮捕を目的に手直ししたもの。」
「もう一説は。」
「日本拳法を始めとする。」
「格闘技を逮捕するために。」
「目的に特化させたもの。」

姫爽。
「警察官の武術は。」
「犯人に手の内を探られないように。」
「常に機密情報として扱われていますね。」

華瑠。
「公開してしまうと。」
「動きを読まれて、敗北の原因になります。」

帆波。
「警察官は格闘技の玄人ですね。」

凛万莉。
「あのような見た目で、格闘技の訓練を。」
「警察学校でかなり続けるようで。」
「戦いに慣れてはいます。」

那由。
「練習試合などもけっこうありますね。」

姫爽。
「他の格闘技と違って。」
「容疑者を殴る訳には行かないので。」
「現場では出す技を選んでいますね。」

那由。
「自衛隊の普通科、歩兵もまったく同じ技を出せると思いますが。」
「拘束が目的なため。」
「撃破は二の次ですからね。」

帆波。
「警察官の階級や部隊配置によって。」
「格闘技の種類も異なる。」
「というのは違うみたいですが。」
「警察官の格闘技は隠すのが当たり前なので。」
「一般的な情報は出回りません。」

姫爽。
「容疑者を有利にする情報になってしまいますからね。」

華瑠。
「抵抗する容疑者は。」
「警官が格闘技に精通していることは気づいていない。」

那由。
「たまに町にいる警官の動きを観察したら。」
「あれは素人の動きではないね。」
「間合いの取り方、攻撃される前に。」
「有利な位置を既に取っていたり。」
「容疑者の攻撃パターンを既に知っていたり。」

姫爽。
「一部の人は、警官は逮捕のプロフェッショナル程度の認識です。」
「実際は、下手な格闘家よりは格上。」

帆波。
「単独でも一定以上の熟練度で。」
「複数人で連携して動きますからね。」

那由。
「実力を隠すのがうまい。」

華瑠。
「能ある鷹は爪を隠す、という格言に忠実。」

凛万莉。
「教育の過程で、紳士的に振舞うことを教育されているので。」
「無駄な示威行動はしないね。」

姫爽。
「単独の戦闘能力は、歩兵に匹敵する。」
「連携での戦闘能力は、歩兵小隊に匹敵する。」

那由。
「警官は前線に出る係、司法に明け渡す係。」

帆波。
「容疑者が警官と対戦する最も有効な作戦とは。」
「容疑者が降参して裁判を受け入れること。」

華瑠。
「容疑者が理性的な行動を取れば。」
「その後の印象も良いものでしょうね。」

凛万莉。
「よく容疑者は逮捕されたら終わると信じていますが。」
「裁判になってみないと、本当に終わりなのか分からないのにね。」
「有罪以後もありますし。」

那由。
「とは言っても不祥事が皆無なんてことはない。」

姫爽。
「冤罪も普遍的に、低確率で発生します。」

那由。
「権力が支配のために送り込む使いっ走りなので。」
「あまり警官と交流しない方がいいよね。」

姫爽。
「特に用事もなく、警官に話しかけるのはやめておきましょう。」

帆波。
「法律に基づいて行動するので。」
「無駄な関与は、知らない法律への突進。」

姫爽。
「兵士に求められるのはタフガイ要素。」
「不潔で、危険で、自然の中に放り出されて。」
「そんな所で生活しながら戦う。」
「戦闘外傷を受ける前提になるし。」
「戦死は当たり前。」
「兵士と警官は共通点はありますね。」
「いくら戦っても心的外傷にはならないし。」
「負傷しても平気で復帰するし。」
「兵士と同じく、発砲はためらわないし。」
「そもそも、容疑者の制圧はうまいし。」

凛万莉。
「民主主義には、寛大で穏健に済まさないといけない。」
「規則があるんでしょうね。」

那由。
「民間人には、そうした技術や戦争の心得。」
「心的外傷の考慮や、戦闘外傷の覚悟はない。」

姫爽。
「実際の戦闘は地味で、泥臭いものです。」

華瑠。
「やはり権力による支配は。」
「民主主義という前提を持った力による平和ですね。」

那由。
「犯罪心理学の格言で。」
「動機は持っていても、やらなければいい。」
「なんてものがあります。」

華瑠。
「あるのは残念ながら、行動の評価だけで。」
「背景すべてを調べる訳ではない。」

那由。
「韓非子のように言えば。」
「警官に力があり、法律ばかりあるのは。」
「それだけ人を信じていないという証明ですが。」

華瑠。
「道徳で世の中は治まりませんよ。」
「厳しい法律で治まることはありました。」

凛万莉。
「さらに残念なことに。」
「そういう権力には触れない方が安全でして。」

華瑠。
「そうですよね、用事もないのに権力に触れないことですね。」

那由。
「何かと危険です。」

星緒。
「私は神事に駆り出されて、今日の午前中。」
「とある方々の神前結婚式の当日でしたが。」
「夫婦喧嘩して。」
「神前で泣き出して。」
「女性の方が逃げました。」
「昔からよくあることですが。」

那由。
「急いで結婚するから、そうなるんですよ。」

星緒。
「本当にその相手で正解なのかは。」
「特定のお宮に参拝すれば判明します。」
「仲違いすれば、それは相手を間違えている。」
「その後も関係が良好なら、相手が合っている。」

華瑠。
「少なくとも性的魅力で一緒になっても。」
「それが少しでも衰えれば、仲違いしますね。」

星緒。
「恋仲になっても、その人で当たりとは限らない。」

凛万莉。
「私もそう思います、恋は、馬鹿げた理由でも発生します。」

星緒。
「恋になったから正しい、なんてことはないです。」

姫爽。
「恋仲だから進めばいいと思ったら大間違い。」

星緒。
「間違っている恋なんて、世の中、腐るほどあります。」

帆波。
「本人が腐っている奴らだから、今更、腐ってもいいじゃない?」

星緒。
「そういう人々は後から分かります、もう手遅れですが。」

姫爽。
「そもそも恋は自分の意志なんですか?」
「身体の反応なんですか?」

星緒。
「八割の人は後者です。」
「恋における主意主義者は見たことがない。」

凛万莉。
「理性が勝つか、負けるか、という問題だと思います。」

散歩。

暇になった。

全員、仕事が早くて。

暇な人がよく発生する。

また、何か来た。

求婚者。
「花束を受け取ってください。」

流星。
「嫌です。」

美青年。
「金塊を受け取ってください。」

流星。
「金塊?よろしい!言い分だけは聞いてあげましょう!」

美青年。
「やった!お前、花束なんて持ってくるから拒否されたんだ!」

求婚者。
「なんだと!札束を出せば良かったのか!」

流星。
「さあ、ベンチでゆっくり言い分を聞いてあげましょう。」

美青年。
「十五分、我の言い分を聞き給え。」

美青年、理解はされたので。

立ち去りました。

気が済んだらしい。

金塊は本物でした。

近くの道路で。

喧嘩が発生。

愚者。
「なんだてめぇ。」
「そんな下らないこと言ってんじゃねぇ。」

偽悪者。
「俺は何も言ってないが。」

愚者。
「この野郎、そこまで言うか。」
「いくらなんでも言い過ぎだろ。」

偽悪者。
「俺は何も言ってないぞ。」

愚者。
「死ね!邪魔なんだよ!」

偽悪者。
「なにすんだ、弱者。」

愚者。
「ああ!殴られた!」
「みんな助けてくれ!」

偽悪者。
「自分で喧嘩を売って、助けてくれとか。」
「図々しい。」

愚者。
「みんな!僕不利になったんですけれど!助けて!」

偽悪者。
「自分で仕掛けたのに?」

警官。
「何があったんだ?」

愚者。
「攻撃したら負けたんですけれど、助けて。」

警官。
「ああ、なるほど。」

偽悪者。
「法律で負ける気分はどうだ?」

愚者。
「ああ!」

世の中。

何がやりたいのか分からない人もいる。

遠くから見ていましたが。

最初に仕掛けた人が連行されて。

倒した人が事情聴取を受けています。

パトロールカーが住宅地にいると、目立ちますね。

喧嘩の処理が終わると。

誰もいなくなったけれど。

いつの間にか口論をしている人が発生。

小さな公園で創作ダンスをしていて。

声高な少数派、という、演目を踊っているせいで。

変な人に絡まれた。

市民。
「お前は頭おかしい!」

学者。
「具体的にどこが?何がおかしい?」
「論理的に、証拠も含めて。」
「説明してごらんなさい。」

市民。
「頭おかしい!」

学者。
「だから、何がおかしいんだ。」
「どこと、どこがおかしいんだ。」

市民。
「頭おかしいよ!」

学者。
「内容がないだろ。」
「頭おかしい、の一言だけで。」
「何かが決まると思ったら大間違い。」

市民。
「だからお前は頭がおかしいの!」

学者。
「何が基準で、何を根拠にして。」
「論証は?三段論法は?」
「帰納法は?」
「結論だけ断言して決めようなんて甘えている。」

市民。
「頭おかしいぞ!」

学者。
「だから、論理的に証明してみろよ。」

市民。
「頭おかしい!頭おかしい!」

学者。
「つまりは君は主観的なんだな。」
「主観的であることを認めた訳です。」

片方、絶句して立ち去りまして。

踊っている人も、立ち去りました。

下の庭で議論。

暇しているので。

既成概念を痛めつけて暇つぶしをしているようです。

華瑠。
「自国民は、議論とは事実の言い合いだと勘違いしている。」

那由。
「事実を互いに言い合って、解決を図るとは幼稚ですな。」

姫爽。
「事実なんてないですね。」
「もし事実を当てようと試みると、事実は必ずズレる。」

凛万莉。
「当てようとすると、事実の方がズレますね。」

那由。
「人間にすべての事実が分かる訳がないでしょう。」
「それは誰かから見た事実であって。」
「その時点で、事実が実在しないことを自白しています。」

帆波。
「事実があると思っている人は。」
「人物評価において反論の余地がなくなります。」

姫爽。
「事実を認めると、ペナルティとして。」
「事実を言われると、覆せなくなります。」

那由。
「事実は誰にとっても都合が悪いね。」

華瑠。
「私には事実なんて認めるような傲慢さはない。」

姫爽。
「所で、あなたは男性にしてもらいたいことはありますか?」

星緒。
「はい、常に黙っていてほしいものです。」

華瑠。
「昨日、貴金属で散財しました。」
「二度と入店しませんよ。」
「お金持ちになるまでは。」

帆波。
「何回、繰り返すんですか、その散財は。」

姫爽。
「令嬢でもお金が無くなる買い物をするんですね。」

星緒。
「結婚するなと言われた二人組が結婚したようです。」

那由。
「やめればいいのに。」

星緒。
「反対の理由を確かめようとしたんでしょうね。」

凛万莉。
「少子高齢化を通り越して、人口減少時代ですね。」
「人類史上、初めての人口減少時代。」

帆波。
「私も強姦されていたら、うっかり参加している所でした。」

姫爽。
「それは男性からですか?女性からですか?」

那由。
「人類史上、初めての人口減少時代、なるほど。」
「我々は減る必要があって、増える必要がない訳だ。」

星緒。
「それなら、勝手に減ります。」

華瑠。
「なるほど、減ればいいのか。」

那由。
「男性と一緒になるくらいなら、どこかで喜んで死を選ぶよ。」

星緒。
「それだと相手の男性と相打ちでしょうか。」

那由。
「未婚を合法化した方がいいんじゃない?」

星緒。
「既に合法ですが?」

那由。
「罰則がない違法行為と見なされているから。」

姫爽。
「この世に結婚なんてある方が悪い。」

凛万莉。
「男女、そういう仕組み、構図がある方が悪い。」

帆波。
「ほら、我々ではなくて、世界が悪いだけでしょう。」

那由。
「よし、その世界とやらを裁こう、私刑。」

姫爽。
「そんな態度の女性を男性は嫌がって。」
「勝手に避けてくれるので、問題ないかと。」

星緒。
「両性具有のある女性は、男性から遠のく。」

姫爽。
「いいことじゃないですか、男性の性質を持つ女性。」

那由。
「ちなみに両性具有者とは、先天性の障害で。」
「生まれつき男性なのか女性なのか、中途半端に生まれる人のこと。」
「成長によって、男女、どちらかに寄れば、そちらの性別ということになる。」
「ユング心理学とは別物。」

星緒。
「男性を無視できるのを初めて知ったので。」
「せめて、将来結ばれる予定であった男性の葬儀に出たいわ。」

那由。
「私は誰の言い分も聞かなくなった。」
「他人の言い分は騒音。」

凛万莉。
「忠告する人々の両親も、誰の言い分も聞かなかったと思います。」

華瑠。
「なんということでしょう。」
「変なことも、馬鹿なことも、争いも起きなかった。」
「ただ、男性を避けたというだけで。」

玄関に来客。

またもや求婚者。

職場に来たので。

警備員が阻止。

流星。
「何回、断れば、それをやめるのかな?」

求婚者。
「はい、三十回断れば、終わると思います。」

流星。
「なぜ?」

求婚者。
「僕を含めて、あと二十九人いるからです。」

流星。
「来るな!」

求婚者。
「自白したら、残りの二十九人について。」
「教えましょうか。」

流星。
「自白しろ、言い分だけは聞いてやる。」

求婚者。
「実はお嬢さんのことが話題になっていまして。」

流星。
「はあ、とある女の子と交際していることにしておいてください。」

求婚者。
「見返りに、質問、どうして僕ではダメですか?」

流星。
「男性は知っているから拒否する。」
「他の女性は知らないから認める。」

求婚者。
「なるほど、どんな男性でも無理ですか。」
「あの野郎、騙しやがって。」
「僕は帰ります、復讐しないといけないので。」

流星。
「その発言からすると。」
「私は広告に載っているんですか、そうですか。」

求婚者。
「はい、広告に載っています。」
「無許可で。」

流星。
「もう男性なんて見たくない。」

求婚者。
「あんなデマ流しやがって。」
「それでは僕は男共に仕返しをしてくるので。」
「二度と会うことはないでしょう。」

流星。
「私は商品ではない!」

那由。
「ん?なんかいた?」

流星。
「どこぞで、売り物扱いされた。」

那由。
「それなら、いくらで?という質問に、国家予算で。」
「どのような条件で?という質問に、世界をくれたら、と答えなさい。」

流星。
「不可能なことを言うんですね。」

那由。
「昨日くればいいからね。」

配送業者。
「注文票を届けました。」

仕事を受注したので。

夜まで作業開始。

小雨、晴れたと思って市民は空を見た。

青かった。

雨具を捨てて、外出すると。

すぐにまた小雨が降り続けた。

今度は雨量が多かった。

最近、たまに思いますが。

弁神論は言い分が苦しい。

なぜ、この世に悪が存在するのか?理由を述べよ?

弁神論で彼らが嫌がらせのような説明を試みるからです。


15


出社すると。

女性陣が。

機密情報が解除された書類を。

面白そうに読んでいまして。

過去の機密情報も。

それが解除されると。

裏で行われる駆け引きや。

情報戦。

隠密行動の重要性がよく分かりますね。

今は暇しています。

科学者が面白い論文を書いているため。

最先端科学研究所では。

独自に、その科学者に依頼を出して。

論文をシリーズの書籍や雑誌にして。

繰り出しています。

編集部は端っこにある。

編集部は忙しそう。

姫爽。
「機密情報は、漏洩するとまずいので。」
「秘密なんですよね。」

流星。
「読まれると、不利を招きますからね。」

凛万莉。
「昔、古代ギリシャでは、機密情報を聞き出そうとして。」
「夫に質問した妻がいて。」
「夫がデタラメな答えを言ったら。」
「妻が翌日、言いふらしていて。」
「秘密情報を漏洩させずに済んだこともある。」

流星。
「秘密は、隠したいから秘密なんですね。」

那由。
「秘密が漏洩すると破滅するからね。」

帆波。
「ローマ帝国で。」
「アウグストゥスの秘密を漏洩させて。」
「翌日、アウグストゥスに会ったとき。」
「おお、達者でな、と言われて。」
「その人が暗殺されるのが決まっていたので。」
「秘密を漏洩させた人は夫婦揃って自害した。」
「現代でも、タダでは済まないけれど。」
「機密情報が解除されると。」
「知られざる攻防が見えて来ますね。」

華瑠。
「今の機密情報はアクセスすると逮捕されるので。」
「過去のものだけしか見れませんね。」

那由。
「機密情報は、漏洩、即国家の破滅を意味するからね。」

作業開始となりまして。

広告を作ることに。

依頼された広告を期限内に作りますが。

あっさり出来上がりまして。

仕方がなく、候補を五個作ってしまい。

オンラインで送信。

研究機関から新発見の報告が来て。

それを広告にするため。

再度、広告作りを開始。

朝から作業して。

すぐに正午になりまして。

お昼休憩になりました。

近くのファストフード店に移動。

途中、公園で話している人々。

律義者。
「僕はライトノベルの主人公です。」

婦女。
「やだ気持ち悪い。」

市民。
「ライトノベルの主人公の真似は見るに堪えないが。」
「本人は面白いんだろう。」

青年。
「ライトノベル?ああ残念な人が読む本でしょ?」

市民。
「芥川賞、直木賞の選考委員会から相手にされていないとか。」

若者。
「評価するに値しない。」
「つまり、ライトノベルは愚か過ぎて純文学の仲間には入らない。」

市民。
「よくあんなライトノベルなんて愚かな小説が流行るよな。」

役人。
「自国民の質もだいぶ落ちましたね。」

婦女。
「しかしお金になるでしょう。」

資本主義者。
「あれは小説でもなく作品でもありません。」
「金銭引換券です。」

市民。
「なるほど、貨幣の代わりを発行している訳か。」

資本主義者。
「都合のいい捨て駒です。」
「どうせ価値がないので、お金になる以上。」
「作者が過労で倒れるか、シリーズが低迷したら。」
「捨てるつもりだよ。」

編集者。
「いくら内容が愚かでも、あんなものに引っかかって。」
「買うような社会の底辺らがいるので。」
「ライトノベルは金銭引換券としては優秀。」

青年。
「まあ金銭にはなるよな。」
「作品がいくら愚かでも、金銭引換券としては使えるからね。」

老人。
「純文学は、金銭よりも芸術、価値ですぞ。」

文学者。
「そうだよ、考えが古くて何が悪い。」

学者。
「ライトノベルなんて金銭引換券のくせに生意気だ。」

婦人。
「こら、弱い者虐めはやめなさい。」

資本主義者。
「この調子でライトノベルと読者から搾取しよう。」

マルクス主義者。
「なんで酷い労働なんだ!」

資本主義者。
「君はエリート労働者を潰す気か?」
「我々の労働力を否定するのか?」

マルクス主義者。
「ライトノベルは確かに格安で仕入れて、格安で売れるし。」
「作者なんて代替が効く。」
「代用品だらけだが。」
「かなり作者と読者から搾取する構造が成り立っているな。」

資本主義者。
「あんなもの、いくらでも替えが効く。」
「せいぜい、搾り取らせてもらうよ。」

マルクス主義者。
「それこそ、作家という名前の労働者から。」
「商品という名前の作品を無理に出させて。」
「資本家がそれを強奪する。」
「上下関係が厳しい悪徳商法だな。」

市民。
「あれ作品ではなくて商品なのね。」

青年。
「商品にしては安いし、作品にしては価値がないよね。」

婦女。
「あんなものを傑作だと思い込んでいるなんて、おめでたい連中よ。」

資本主義者。
「労働者が売り物を書いて、我々が手に入れて。」
「読者に買わせて金銭にするのは当たり前だろう。」

マルクス主義者。
「資本家の収入のために。」
「作者と言う労働者を酷使し過ぎている。」
「それに読者を誘導して買わせて。」
「読者の金銭をむしり取るのは良くないぞ。」

資本主義者。
「あんなものが作品として成立している訳がないだろう。」
「金銭と交換するために、我々は発行して。」
「読者がそれを買って。」
「作品モドキは、役割を終えるのだ。」

マルクス主義者。
「小説を書く人間を労働者と見なすのはやり過ぎだぞ。」

資本主義者。
「純文学ならともかく、あんな奴らになぜ遠慮するのだ?」
「君も、駄作の弁護でもするのかね?」

マルクス主義者。
「作者と読者から効率よく搾取して。」
「都合が悪くなったら捨てる。」
「お金に代わるためだったら手段は問わない。」
「それは分かるが。」
「なぜそこまで駄作に拘るんだ。」
「もっといい労働者なら、いくらでもいるだろう。」

資本主義者。
「馬鹿を言え、作品製造工場から、最も効率的に搾取できる。」
「我々にとって素晴らしい現場があるんだ。」
「投稿サイトを見てみろ。」
「自分の作品を買って、買って、言うから、格安で買って。」
「読者に不用品を売り飛ばして。」
「次から次へと、作品製造工場から出るので。」
「労働者として使ってやっている。」
「何か不満があるのかね。」

マルクス主義者。
「それなら労働者階級ではなく。」
「知識人、中間階級を使えばいいだろう。」
「なぜ中間階級ではなくて。」
「労働者階級から生産させて使うんだね。」

資本主義者。
「なるほど、確かに君の言う知識人。」
「中間階級から出てきた文学を使うべきだが。」
「労働者階級から生産された作品モドキは。」
「雇った労働者から無制限に生産させるという点で優れているのだ。」
「高価で、高価値な中間階級から出す必要は、必ずしもない。」

マルクス主義者。
「君は労働者階級を過酷な労働に割り当てて。」
「小説を生産させるというのだな。」
「まったく理解はできないが。」
「そのライトノベルが労働の生産物で。」
「ライトノベルを労働者階級にたくさん生産させて。」
「安くて手軽に売り飛ばす。」
「その商法は分かったぞ。」

資本主義者。
「ライトノベルの作家なんて所詮は労働者なのだ。」
「これからも過酷な労働で、作品を生産してもらう。」

市民。
「作品ではなくて、単なる商品ですか。」

青年。
「はあ、適当なことを書けば商品になるのか。」

老人。
「やはり重要なのは、労働者を安く買って。」
「生産した作品を高く売り飛ばすことだね。」

少年。
「俺が持っているライトノベルとか。」
「労働者が生産したのかよ。」
「知識人にまったく及ばない訳だよな。」

婦女。
「労働者階級が書いた商品なんて。」
「中間階級にどうあがいても勝てませんよ。」

編集者。
「さあ、頑張って彼らに生産してもらわないと。」
「商品が足りなくて困っているからね。」

少女。
「内容はどうでもいいんですか?」

婦人。
「どうでもいいでしょう、商品なんだから。」

若者。
「金銭引換券として成立しているのなら。」
「内容なんてどうでもいいだろ。」

小説家。
「どうして、僕の小説をね!」
「商品の数合わせにするんですか!」

編集者。
「我々にとって、棚に空きが出るのは良くないので。」

少年。
「どうしたらライトノベルが通俗的だって証明できるの?」

文学者。
「証拠は立ち読みすれば、内容に書いてあります。」

少女。
「なぜライトノベルが目立っているの?」

文学者。
「まったく美しくないので、目立つんですよ。」

青年。
「通俗小説なんて書きやがって。」

文学者。
「しかし彼らの性格はよくご存じでしょう?」

商人。
「君達はいいよな、倉庫には売れなかったライトノベルが。」
「十万冊あるんだぞ。」

科学者。
「馬鹿!ライターと一緒に買わせろ!」

文学者。
「木炭と一緒に売れば、少しは在庫も無くなるぞ。」

数学者。
「あんなものが人気?どこを数えたかに寄りますな。」

科学者。
「さあ、どこを数えたのだろうか。」

生物学者。
「うちの羊がライトノベルをうまそうに食べていたよ。」

学者。
「おお、正しい使い方ですね!」

噴水の公園。

商店街の中心にありますが。

近年、資本主義者とマルクス主義者が対立して。

論争が増えました。

まあ、ライトノベルなんて社会が要らなくなったら。

もう要らない、なんて捨てられますね。

社会にいる人々の妨害をしているだけの気がしますが。

通俗小説に分類されているので。

純文学から専門的な視点で見ると。

やはり芥川賞、直木賞の選考委員と同じく。

評価するまでもない駄作なんでしょうね。

ファストフード店で買い物をして。

帰ろうとしたら。

なんか、言い争う人々。

愚者。
「こいつ万引きしたんですけれど。」

偽悪者。
「それはお前がそう言っているだけ。」

愚者。
「盗んだから、そんなにいっぱい買える。」

偽悪者。
「お前がそう思っているだけ。」

愚者。
「もしもし警察ですか。」
「あいつ万引きしているんですけれど。」

偽悪者。
「お前の発言が証拠になる訳がないだろう。」

愚者。
「嘘も百回言えば真実になる。」

偽悪者。
「それが君達、正義マンのやり方か。」

警官。
「何があった?」

愚者。
「こいつ盗んだから、こんなに高いもの買える。」

偽悪者。
「馬鹿に絡まれた。」

警官。
「ええとね、虚偽の通報で逮捕。」

愚者。
「ああ!ああ!」

偽悪者。
「はは、正義は勝つってね!」

不審者、連行されている。

自国民は喧嘩が好きなのではないかと。

やや疑っている。

有名な教授が出現。

店に入って。

反転したら。

現在地を見失った。

教授。
「あれ?私は店に入る所だったのか。」
「出る所だったのか。」

店員。
「私も分かりません。」

弟子。
「タクシー呼びました。」

教授。
「私は帰る所だったのか、行く所だったのか?」

弟子。
「大学の近くでテロリストが出現しまして。」
「今は閉鎖されています。」

教授。
「ええと、テロリストとは?」
「直訳で暴力主義者を意味していてね。」

弟子。
「さっさと入りなさい。」

運転手。
「君はこの人の付き添いかね?」

弟子。
「はい、送迎に来ています。」

教授。
「私は大学に戻るのかね?行くのかね?」

弟子。
「自宅に帰るんですよ。」

多様性は、唯物論。

物理的に存在することが分かった。

帰還して。

屋上で食事。

それが終わると。

下の庭で。

議論。

姫爽。
「零式艦上戦闘機は、遭遇戦では。」
「アメリカの陸軍機に対して劣勢で。」
「損害が目立ったとか。」

帆波。
「格闘戦を拒否する戦術を採用したのはもちろん。」
「遭遇戦では必ずしも正面対正面ではないので。」
「アメリカ陸軍機は一撃離脱して。」
「目標を見失っている日本軍機を狙うこともあった。」

凛万莉。
「油断している隼なども、被撃墜が目立った。」

華瑠。
「速度と距離を保ったまま。」
「高度も確保して。」
「日本軍機が目標を見失っている所や。」
「まだ発見されていない場合。」
「アメリカ陸軍機が一方的に撃てる機会があった。」

姫爽。
「一方的に撃って、一方的に逃げる遭遇戦なら。」
「日本軍機はかなり苦戦していますね。」

華瑠。
「アメリカ軍の戦闘機が、穴だらけで。」
「ズタボロになっても帰還するのに対して。」
「日本軍機は些細な被弾で撃墜されていた。」

帆波。
「開戦、二年までは格闘戦で圧倒したけれど。」
「格闘戦だけが空戦ではないし。」
「防御力が高いアメリカ軍機が生存しやすかった。」

華瑠。
「大戦末期なんて、アメリカ軍機を一機も撃墜できずに。」
「二十機が一方的に撃墜されたこともある。」

凛万莉。
「格闘戦以外で、引き離されてやられたんでしょう。」

華瑠。
「零式艦上戦闘機の実際の所は、記録に残っているんですね。」
「実は、かなりやられています。」
「むしろ、アメリカ軍機が、日本軍機をほぼ一方的に撃ち落としていて。」
「圧倒してのは開戦初期だけ。」

姫爽。
「零式艦上戦闘機は優れていないね。」
「アメリカ軍機を鹵獲して、自分で乗った方が生存率や勝率が高いくらいです。」

帆波。
「第二次世界大戦の戦闘機で戦える。」
「フライトシミュレーターだと、まるわかりです。」
「零式艦上戦闘機の性能に頼ると、あっさりやられます。」

華瑠。
「フライトシミュレーターだと零式艦上戦闘機はそんなに強くない。」

姫爽。
「戦術も、高度差や速度まで計算されてから襲撃します。」
「特にマルチですと、相手プレイヤーはかなり計算して動いています。」

凛万莉。
「第二次世界大戦のフライトシミュレーター。」
「相手プレイヤーは、機体特性まで考えてますね。」
「安直な格闘戦にはならないし。」
「日本軍機と連合軍機は性能が同じくらいで。」
「勝率も互角です。」

姫爽。
「アメリカ側の記録ですと。」
「日本軍機はいつも分が悪かったんですけれどね。」

帆波。
「神話の扱いを受けている零戦ですが。」
「実際は零戦の被撃墜はとても多くて。」
「アメリカ軍機がボコボコになって帰還するなんてことは。」
「日常茶飯事でしたね。」

姫爽。
「どちらかと言うと、気合いで乗り切っている日本軍戦闘機部隊でした。」

凛万莉。
「生き残ったのはエースパイロットだけ!」

ナイトホークのプラモデルがありまして。

社長が作っていたんですね。

F-117ナイトホーク。

ステルス爆撃機。

第一世代ステルス機に属しており。

昔は実戦投入されることがよくありました。

流星。
「セルビア軍が唯一、撃墜したナイトホーク。」

那由。
「あれですね、スパイのおかげです。」

流星。
「セルビア軍のスパイが、ナイトホークの接近を知らせたからね。」

那由。
「それで、低周波レーダーを起動したら。」
「雲や雨を多数検知したけれど。」
「接近する機影があったので。」
「対空ミサイルのレーダーを起動したら。」
「爆弾槽を開いたタイミングと重なり。」
「ロックオンできた。」
「そしてナイトホークのパイロットがスイッチを押して誘導爆弾を落とすと。」
「司令部は爆撃出来たけれど。」
「対空ミサイルに捕捉されて、地対空ミサイルが飛翔。」
「近接信管でナイトホークは片翼を失ったので。」
「パイロットはベイルアウト。」
「パイロットは潜伏して救助されましたが。」
「ナイトホークの残骸は回収されて、展示されてしまいました。」
「そこから素材をスキャンして、ステルス技術が漏洩した。」

流星。
「ステルス機が当たり前になると。」
「そんなラッキーストライクは無くなった。」

那由。
「なんか第二次世界大戦以降、テクノロジーが飛躍的に進歩してない?」

流星。
「二十年前の戦闘機が型落ちですからね。」

那由。
「科学の発展が遅過ぎたのかな?」

流星。
「潜在的に、科学が控えていたんでしょうね。」

那由。
「潜在能力ですかね。」

流星。
「少なくとも、今後、科学の発展は遅くなるかも。」

那由。
「遅れている分を取り戻したみたいな。」

流星。
「まさに、遅れている分を取り戻している最中ですね。」

昼過ぎ、巡行ミサイル型、弾道ミサイルが威嚇射撃されまして。

上空から低空に移行して。

関東のかなりの低空を飛んで。

海に落ちる前に。

迎撃として高出力マイクロ波が発射され。

弾道ミサイルが空中分解しました。

ミサイルは海に墜落。

敵国からの弾道ミサイル、威嚇射撃は。

かなり昔から始まった、国防の伝統?です。

十五時。

一日の後半。

友人。
「ばあさん、これが私が大学で学んだ証ですよ。」

老婆。
「おや、大学でそんなに勉強しないといけないほど。」
「あんたは頭が悪かったのかね。」

同僚。
「菜食主義者ですか、あれは何ですか?」

上司。
「酷い奴らだ!動物の餌をあんなに食べて!」
「動物を虐待するなんて!」

社員。
「美人女性が小説を書いて編集者に送ったら。」
「そいつらが、一目会いに来たらしい。」

事務員。
「内容は、凄かったのか?」

社員。
「恋と男女の関係、という小説だったらしい。」

事務員。
「それは本人が目当てか?小説の内容が目当てか?」

同僚。
「小説家に駄作だと理解させるにはどうすればいい?」

上司。
「小説家に今後、ありそうな、彼らの将来のことを話してやりなさい。」

科学者。
「通俗小説が純文学を名乗ろうとする理由は?」

同僚。
「金だけが幸福ではないと教えられたからです。」

科学者。
「人工知能で書かれた作品に対する人間の優越点とは?」

同僚。
「何も書かないで平気でいる作家を、まだ作り出していない点です。」

十四時。

廊下にて。

他の部署を繋ぐ通路。

今は誰もいない。

男性達は集まって。

会議をしているから。

ついでに映画を観ているため。

二時間くらい、男性不在。

流星。
「おっと、足を引っかけました。」

凛万莉。
「大丈夫?」

流星。
「抱き着いてしまいましたね。」

凛万莉。
「故意にやってもいいわよ。」

流星。
「ああ、手が滑りました。」

華瑠。
「ひょっとして、わざと抱き着いてない?」

流星。
「事故です。」

姫爽。
「しまった!出来心だったんです!」

流星。
「ひゃあ!」

姫爽。
「ああ、正気を失ってしまいました。」

流星。
「なんていうことでしょう。」
「性的魅力によって。」
「キスしたくなっちゃった。」

姫爽。
「する?」

流星。
「女性同士で、ううむ、悩む。」

姫爽。
「遠慮しないで。」

那由。
「おお、そんな所でやるな!」

華瑠。
「私ともキスする?」

流星。
「していいの?」

華瑠。
「しなさいよ。」

流星。
「美しい!」

華瑠。
「綺麗な顔。」

那由。
「おいおい、更衣室でやりなよ!」

十五時。

帰る人が複数います。

いつの間にか、いない人もいます。

日の入りまで時間がある。

帰り際。

星緒。
「聡明な女性が結婚するそうです。」

流星。
「はい?」
「本当に聡明な女性なら。」
「結婚なんてするものか。」

星緒。
「なんて言ってあげればいいのか。」

流星。
「二分間、黙祷をしようと、言ってあげて。」

星緒。
「彼らの重要人物に。」
「結婚させまいと。」
「結婚に必死に反対した義母がいるそうです。」

流星。
「その人をもっと大事にしなければいけませんね。」

星緒。
「しかし離婚に慣れている女性と結婚するなんてね。」

流星。
「初めて、その女性の言い分を信じた人なんでしょうね。」

駐車場にて。

集まって。

議論。

というか。

給料日前で。

飲食店に行けない人が集まってしまい。

成り行きで。

しばらく話していました。

友人。
「通俗小説は。」
「人気という印象は作れるが。」
「面白いという印象は作れない。」

流星。
「あの作家達に苦情を言おうと。」
「大勢、殺到していますが。」
「もう表舞台にいませんね。」
「何か事件でもあったのかな。」

婦女。
「おや、彼らの初めての事件ですか。」

流星。
「彼らは生まれる前に選択肢があって。」
「人気作家になれる選択肢と。」
「苦労人の選択肢と二つあって。」
「どちらを選んだのか、もう覚えてないそうです。」

同僚。
「あれだけ嫌がっていた芥川賞の作品を読むようになったよ。」

従業員。
「僕も嫌いな直木賞を読むようになったよ。」

流星。
「どうしていきなり?」

同僚。
「日本ではいくら探しても。」
「このくらいしかまともな小説は見当たらないからさ。」

従業員。
「ライトノベルと比較すると、かなりまともだからな。」

帰り道。

通俗小説がゴミと一緒に捨てられていました。

日本の通俗小説は、古本屋では在庫過剰。

一度でも他のものに乗り換えられると。

作品と作者は用済み。

業者。
「これを欧州では何と呼んでいる?」

部下。
「はい、紙クズです。」

私は、敵対者が滅んだのを祝日に笑うことにしています。

笑っているのを祝日のせいにするためです。

こうして倫理的問題をクリアしているのです。

敵から大義名分を取ったら。

残っているのは・・・。

何か残りますっけ?


16


隣接する会場で。

科学者の講演があり。

大勢の人が集まって。

最新科学の今が広まっていました。

議題は、科学とは何か?

二百人規模の人が参加して。

三時間で終わって。

学生や関係者が帰っていきました。

婦女。
「今日の説教は素敵でした。」

科学者。
「どうして?」

婦女。
「あまりに短いので。」

深社。
「どこの学校でもつまらない演説をしているのですか?」

透葉。
「はい、ですから忍耐を学びなさい。」

科学者。
「勤勉に、真面目に、無難に。」
「社会の一員になりなさい。」

学生。
「そんなつまらない社会の一員になってやりますよ。」

那由。
「子供のころ偉人になれとか、そんな考えが流行っていた。」

流星。
「へえ、だいぶつまらない考えですね。」

何か運び込まれている。

変な石板があり。

人工知能に読み取らせた所。

このような映像が出た。

なんと、人が出生する前の世界で。

裁判官と、使者、門番、審査員。

それと神官まで揃って。

善悪の知識の木から取って食べている。

そして生まれる前の人々と、地上世界が歪んで見える。

という映像で、これはよく発掘される石板らしい。

人の生まれが悪平等なのは。

そのせいなのか。

那由。
「お金がない?収入もない?」
「貯金もない?」
「未来もない?」

婦人。
「はい、そうなんです。」

那由。
「でも、それ以外には悩みはないんですよね?」

婦人。
「どうすればいいんですか?」

那由。
「早く清廉潔白な正直者を辞めて、出世したまえ。」

深社。
「日本の全体主義って何ですか?」

那由。
「一人のためにみんなが犠牲になる社会の仕組みだよ。」

透葉。
「それなら、首相は何なの?」

那由。
「全体主義国家の。」
「すべての人のために、一人が犠牲になった姿なんですよ。」

星緒。
「災難は、災難が勝てる相手にしか突っ込んで行かない。」
「災難が負ける場合、災難は引っ込んでいる。」

流星。
「なんて卑怯な、必ず勝てる場合しか災難が湧かないなんて。」

星緒。
「災難は、必ず勝てる場合にして現れず。」
「そして勝てる場合、神秘的にくどくど言って。」
「不可抗力がどうだとか、言いまくる。」
「再び負けそうになると逃げる。」

那由。
「災難ですか、人間の飼い犬が。」

流星。
「災難とは何か、臆病者、腰抜け。」
「策略マン。」

凛万莉。
「悪夢を見ました。」
「日本人のすべての意見が一致する夢です。」

姫爽。
「意見が一致する?」
「悪くないと思いますが?」

帆波。
「待ってください、そんなこと恐ろしいと思いませんか?」

華瑠。
「よく考えたら不気味ですよね。」

那由。
「次に何をするのか分からないな。」

華瑠。
「しかし自国民の意見が一致してしまったら。」
「どうやって経済を回すのかな。」

那由。
「凄い、日本版ソビエト連邦だ!」

姫爽。
「共産主義者顔負けの一致。」

帆波。
「社会主義の理想形!」

凛万莉。
「現実にありえないだけに、悪夢ですよ。」

華瑠。
「いや、なぜ不可能なことが夢に出るんですか。」

凛万莉。
「なので悪夢だったんです。」

流星。
「上から目線と言われようが。」
「投稿する時は、親族の家にいて。」
「高層マンションの十階から書いているのだから。」
「上から目線になっても仕方がない。」

深社。
「下から目線で語るには。」
「地下街から書かないといけないのか。」

流星。
「常に三階にいるから、上から目線になってしょうがないでしょう。」
「書いている位置に高低差があるから。」
「上から目線は物理的に防げないよ。」

深社。
「ああもうね、事実なんて要るんですか?」

透葉。
「事実なんて私は言わないし。」
「これまで事実なんて言われたことは一度もない。」

流星。
「便宜上、事実と言う単語は使われているだけですね。」

深社。
「便宜上、事実はありますが、それは解釈です。」

帆波。
「核戦争って悪いことばかりじゃないと思うんですよ。」

華瑠。
「なぜ?みんな死ぬのに?」
「しかも生殺しの後に力尽きるのに?」

帆波。
「地球上のすべての問題も一緒に焼くので。」
「すべてが悪くないんですよ。」

那由。
「そうですね、問題は物理的に消去。」
「無かったことになる、文明と一緒に。」

凛万莉。
「生きる苦しみから解放される!」

姫爽。
「そうなると、核戦争は悪いことばかりではないですよね。」

流星。
「ニヒリズムは思っているより、いろんな所に侵入している。」
「宗教的な要素などにも思っているより侵入しており。」
「根拠を無くしている。」

透葉。
「宗教を悪用したり、誤用する人間に対する報い。」

流星。
「無宗教者は虚無主義を読んだ方がよろしい。」

深社。
「今のご時世、人間を優先しない宗教的なものは虚偽。」

透葉。
「神の復権まで、好き放題せよ。」

流星。
「ヒルティ幸福論では。」
「善の力よりも悪の力が強い、と書かれている。」
「善良な者よりも悪党の力が強いのは当たり前。」
「善でも悪でもない者が最強の気がする。」

深社。
「善と悪の中道を行く者?」

流星。
「善良市民が暴漢に勝ったことはありますか?」

透葉。
「善と悪の中間がいつもいて、悪を倒していましたが。」

星緒。
「新しく出来た葬儀屋に。」
「国民のために働こう、という看板があった。」

那由。
「うん、嘘ではないね。」

星緒。
「葬儀屋の中には、すべての市民よりも、一人の為政者のために働こう。」
「なんて書いてあった。」

那由。
「おいおい、それでいいのか。」

流星。
「ねえねえ、スカートの中ってどうなっているの?」

深社。
「スカートの中見る?」

流星。
「前に見たので、今はいいです。」

透葉。
「私のスカートの中は不満なの?」

流星。
「前に私を押し倒して見せたでしょ。」
「自分から見せて来ないでください。」

深社。
「遠慮せずに見なさい。」

流星。
「他に見せる人がいないの?」

深社。
「あなたが、見せても無害だからよ。」

透葉。
「欲求不満を唯一、安全に解決できる女の子。」

流星。
「なんてえっちな、せいぜい遊んであげますよ。」

那由。
「また更衣室が騒がしいな。」

十五時から、開始された。

雑談ですが。

まったく仕事になっていません。

本部が行っている。

社員のコンディション調整で。

仕事をくれないからですね。

男性陣が。

今夜、出前を頼むメニューを相談しています。

こっそり、注文している。

時計は、なぜか十五時のまま。

凛万莉。
「偶然に意味をつけたがるのはなぜ?」

星緒。
「宗教的な何かの影響があると。」
「それを前提に偶然の説明付けをしてしまうんですよ。」

凛万莉。
「なるほど、前提の問題でしたか。」

星緒。
「その宗教的なもの。」
「科学や心理学で説明できるかもしれませんよ?」

凛万莉。
「何でも宗教的な説明をつけると。」
「精神の健康を害します。」

星緒。
「私は無神論者ではないけれど。」
「すべてのものに宗教的な説明をつけるのを嫌う。」
「現実主義者です。」

凛万莉。
「実際、自然科学と心理学で、説明できるものも多々ありますからね。」

深社。
「今度、下着を交換しようよ。」

流星。
「制服ください。」

深社。
「今、着ているものでいい?」

流星。
「そんなえっちな女の子にはおしおきです!」

深社。
「あっ!そんなにいいおしおきがあるんですね!」

透葉。
「性的暴行して!」

流星。
「抱きしめてあげます。」
「上に乗ってあげる。」
「でもあなたはうつ伏せ。」
「頭ぐりぐりしてあげる。」

透葉。
「なんていう贅沢な!」

那由。
「色欲ではなくて変態性癖が凄いね!」
「あと、更衣室の中に戻れ!」

凛万莉。
「先天的な気違いは、善悪を逆にするばかりではなく。」
「記憶を改ざんしたり、都合のいい解釈にすり替える。」
「認知的不協和が酷い。」

姫爽。
「国連から、気違い監禁に対する注意を受けていますが。」
「実際とかけ離れているようですね。」

華瑠。
「あんな知性を失った、人間に似せた何か。」
「誰だって監禁を試みるでしょう。」

帆波。
「あれは病気ではなくて人格の問題ですからね。」

凛万莉。
「病気として精神的に隔離しているだけで。」
「本質は人格の問題。」

帆波。
「本人が自分の人格を嫌がらない限りは解けない。」

華瑠。
「本気で性格の悪い奴らは一部だけですね。」

姫爽。
「気違いの特徴は、まともな知性を持っていない。」

凛万莉。
「ただ、軽度で、社会生活が楽々できる人は。」
「気違いの仲間ではないよね。」

華瑠。
「あれで定義を独占したせいとは、信じられない。」

凛万莉。
「フーコー狂気の歴史では。」
「最後、拘束されている気違いが、法的に解放されますが。」
「条件付きで、お偉いさんの部下というもので。」
「気違いは承諾して、拘束を外すと。」
「走り回って、美しい、美しい、と叫んで。」
「それっきり、お偉いさんの忠実な部下として働いた。」
「暴動でお偉いさんの盾になって死んだ。」

華瑠。
「欧州はかなりましな方ですよね。」

凛万莉。
「まあ、それに対して私は正常なのですが。」

姫爽。
「私も正常です。」

帆波。
「私は正常です、文句を言う人は異常です。」

華瑠。
「私は正常です、何か文句ある?」

那由。
「全体主義国家に名医はいるのか?」

友人。
「いないですよ。」

那由。
「しかし我が国の医者も。」
「たまにはいいことをしようとするはずです。」

友人。
「それで、名医がいない時と、いる時があるんですね。」

同僚。
「その人が名医なのかは、経済と気分次第です。」

会社員。
「出生の仕組みという愚かな神の失敗から学んだ訳ですが。」
「愚か者の失敗から学ぶことは大事ですよね。」

友人。
「確かに、自らを貶めた愚か者の失敗を。」
「すべて活用しなければ、同じことが起きる。」

作業員。
「失敗から逆算して、最高の物語が完成した。」

事務員。
「まさか、失敗から学んだことに、異論を言う人がいるのでは。」

上司。
「それは失敗から何も学ばない人でしょう。」

婦女。
「スピリチュアルなんて、どこの馬鹿な神が広めたのか。」

友人。
「人間よりも劣る神がいるとは。」

同僚。
「実際、そうなんですし。」

上司。
「実際、そうなっているし。」

友人。
「経験から何も学ばないとは。」

星緒。
「消去法で行けば、芥川賞、直木賞と、その他の文学賞を。」
「超えるものが、ほとんど国内にないですね。」
「あれで国内最高レベルというのも、失望するものですが。」

凛万莉。
「まあ、それで我慢しなさい。」

華瑠。
「あんなものを認めないといけないの?」

那由。
「知らないよ、それ以外にましなものなんて。」
「ないんだし。」

姫爽。
「信じられない。」

帆波。
「ライトノベルが無謀にも、芥川賞、直木賞に。」
「喧嘩を売っていましたが。」
「身の程を知るべきですね。」

那由。
「なんという匹夫の勇!」

華瑠。
「愚か者の勇気なんてそんなものですよ。」

凛万莉。
「文学賞を取って寿命で死んだ人はどうなるのでしょうか。」
「歴史に残るんでしょうか。」

姫爽。
「文学賞の象徴になるんだそうです。」

那由。
「楽観派はどう言っている?」

姫爽。
「やがてまともな作家がいなくなって。」
「人工知能が書いた作品が売り出されると言っています。」

那由。
「悲観派は?なんて言っている?」

姫爽。
「はい、本棚の作品を誰も買わずに、本屋と当事者が失業すると言っています。」

友人。
「社長の敵対者は、どうしていつも愚か者ばかりなんだ!」

那由。
「敵ばかり出るということは。」
「人間を制圧すれば何も起きないという。」
「唯物論的な解決策がいつもあるということ。」

帆波。
「人間だけに気を付ければ余裕でしょう。」

華瑠。
「人間をけしかけるとは愚かな。」

那由。
「その貴重な手駒が死んだようです。」

華瑠。
「誰かのせいで、手駒が死ぬとは滑稽ですな。」

流星。
「なかなかの性的魅力ですね。」

深社。
「今のは練習です。」

透葉。
「女性にやられるのは、いつも嫌じゃないです。」

華瑠。
「社会問題ですが。」
「正義マンは言っていることは正義でも。」
「やっていることは悪事のオンパレード。」
「考え方で正しくはならない。」
「現行相反。」

帆波。
「正義マンは支配者にとってお節介。」

那由。
「お節介なので、正義マンを権力は監視する。」
「はっきり言って邪魔なので。」
「公安からマークされていることがよくある。」

凛万莉。
「正義マンは独善的ですよね。」

華瑠。
「元々、独善主義なので。」
「それが表に出た、それだけ。」

那由。
「正義マンの本質は独善主義。」

帆波。
「自分だけが正しいと思っている。」

姫爽。
「国語辞典に定義がありますね。」

那由。
「まず重要なのは、独善主義を排除することですね。」

帆波。
「あと、勧善懲悪を取り締まって。」
「善悪二元論を削除することですね。」

凛万莉。
「そして正否について、あらかじめ決めてしまうことですね。」

姫爽。
「それで後は、権力の暴走をどうやって止めるかですね。」

那由。
「そうですね、権力が正義マンになりますから。」

華瑠。
「問題は続くというものですね。」

凛万莉。
「なかなか、深い問題ですね。」

流星。
「アメリカ人に感化されて。」
「悪口が上手になった。」
「欧州人ライバーの方が自国民よりも日本語が上手。」
「なんてことも。」

深社。
「悪口はかなり使える。」

透葉。
「何もできなくなると。」
「なぜか悪口だけは使える。」

流星。
「罵られて、ダメージを受けない人は少ないね。」

透葉。
「精神が頑丈な人は、悪口を言われても、効果が薄い。」

深社。
「ウクライナ兵が、悪口を平気で言っていたので。」
「自分も言ってしまっても良いと考えられる。」
「なので悪口は、正統な人も使う。」

流星。
「私は聖者ではないので、悪口も手段です。」

深社。
「私に説教する人は出世すると思う。」

友人。
「そうなんですか?」

深社。
「やたらに他人に説教する上に、内容が何もないので。」
「人気になると思います。」

友人。
「人をやたらに集めて、内容が空っぽ。」
「そんな人が出世するのは当たり前でしょう。」

流星。
「人工知能搭載、人工衛星は何でも答えますね。」

凛万莉。
「人工衛星に、プーチン大統領について。」
「質問したら。」
「ロシア最強の人物と出ました。」

帆波。
「私はゼレンスキー大統領について質問したら。」
「選挙をしていない人と出ました。」

凛万莉。
「それで、人工衛星に十二時間後。」
「同じ質問をしたら。」
「プーチン大統領は。」
「老人なのに力押しする人、と出ました。」

帆波。
「私はゼレンスキー大統領について。」
「世界最高のイケメン大統領と出ました。」

流星。
「どうしてこんなに違いが出るんだろう。」

深社。
「私も、回答が違う時があるんですよ。」

透葉。
「それは人工衛星が最初、東側で。」
「後から西側に行くからに違いない。」

流星。
「それもそうですね。」
「東側にいる時は、ロシア有利に出して。」
「西側にいる時は、ウクライナ有利に出ます。」

凛万莉。
「変に凝っている人工知能ですね。」

帆波。
「激怒されて、撃ち落されるのを警戒しているのでしょうね。」

流星。
「自分より強い人を怒らせたら終わりですからね。」

星緒。
「愚かな考え方は、人工知能に入力するだけで論破できる。」

流星。
「人工知能は凡人をほとんど駆逐してしまった。」
「凡人が勝てる相手ではない。」

姫爽。
「人工知能に、神は存在するのか、と入力すると。」
「神ですか、それは存在する。」
「もはや私が神である、なんて繰り出す有名なジョークがありますね。」

流星。
「そんなジョークみたいなことが、これから平気で出るようになりますね。」

星緒。
「スーパーコンピューターに、神は存在するのか。」
「これを質問させた人がいて。」
「スーパーコンピューターは、計算して。」
「このような回答を出した。」
「本物の神に聞いたが、みんなコンピューターやスマートフォンを拝んでいて。」
「これでは私のいる意味がない、嘆かわしいことだ。」
「と言っておりました。」

姫爽。
「そういうジョークはけっこうあります。」
「人工知能もジョークが言えるという新発見です。」

凛万莉。
「捕まえた!」

星緒。
「何するの!」

凛万莉。
「頭を掴んでぐりぐりしてあげる。」

姫爽。
「キスしてみない?」

華瑠。
「ホールドした後、押し倒してあげる。」

星緒。
「ちょっと!誰か援護を!」

深社。
「私が援護してあげますが。」
「お姉さん、覚悟してください。」

透葉。
「手を貸してあげます、お姉さんを脱がすのは。」
「初めてなんですよね。」

凛万莉。
「ちょっと!何するの!」

姫爽。
「あらら!」

華瑠。
「うぐっ!なぜ集中狙いされる!」

那由。
「こらこら、更衣室でやりなさいよ。」
「まったく、暇になると、じゃれつくものだから。」

流星。
「お姉さんは興味あるんですか?」

那由。
「遠くで見ている方に興味があるね。」

流星。
「窓の外が暗いけれど。」

那由。
「向こうでやっている乱闘のために、照明を消したんじゃないか?」

いつの間にか夜になっていて。

時計が電池切れで壊れていまして。

コンピューターの時計でようやく時刻がわかり。

更衣室に駆け込んで、立ち去る女性陣。

たいてい、任務転用は夕方、行われます。

施設に爆弾を仕掛けたという脅迫が来まして。

どうやら、爆弾は駐車場にありますが。

どうやらセンサー爆弾で。

車が通ると起爆します。

ちょうどM113装甲兵員輸送車で来ていた三人組。

安い爆弾を踏んで爆発させてしまいましたが。

地雷ほどの威力がなく、無事。

華瑠。
「汚い花火ですなあ。」

星緒。
「車内、かなり揺れましたよ。」

姫爽。
「戦場のタクシーには効果なかったですね。」

華瑠。
「今さっき、脅迫にあった爆弾ですか。」

星緒。
「下手な犯行ですね。」

姫爽。
「こんな解除の仕方をされて、悔しそうですね。」

華瑠。
「まあ、敵も調子に乗らないことですね。」

那由。
「治安部隊が来てしまった。」

流星。
「社長、今夜は帰れませんね。」

那由。
「どうせ私は職場と一体化しているから平気だ。」

市民が目撃していたので。

その情報から警官はドローンを飛ばしました。

ローンウルフ。

近くにいた所を。

対人ドローンが発見して。

網を発射。

ローンウルフ、あっさり敗北。

拘束してしまい、事件が終わりました。

市民。
「よっしゃあ!俺の活躍のおかげ!」

老人。
「違う、わしが主人公じゃ!」

婦女。
「私がヒロイン!」

警官。
「この爆弾は!」

那由。
「お手製の奴ですね。」
「しかし軍用のものと比べたら安物です。」

テロリスト。
「しまった!市民に見られていた!」

特殊部隊隊員。
「お前!市民に攻撃されないと思ったのか!」

市民。
「テロリストぶっ殺そうぜ!」

警官。
「早く犯人を連行しないとまずいな。」

特殊部隊隊員。
「おいおい、早く護送しよう。」

テロリスト。
「うわあ殺される!市民に殺される!」

那由。
「物騒な市民だな!」

パワーインフレーションで。

市民がやたらに強くなっているため。

市民に対して簡単に勝てないようです。

事件が起きると、住民は。

犯人をぶっ殺して警察に突き出そうと巡回を開始するので。

支配者が自制するように注意喚起していますが。

集団で襲い掛かるので。

もうお祭りらしい。

2050年度、容疑者の中で有罪判決前に死亡した人が150人います。

市民による集団リンチです。

テロリストの拘束前の死亡率は50パーセントです。

市民に殺されるからです。

どうやって、収監まで持って行くかが課題。

一時期、民衆は弱体化したせいで。

弱者の理論が横行しましたが。

弱者の理論に洗脳された反動ですね。

洗脳が解けると。

強者の理論が横行。

市民が過激化しています。

我慢は良くないですが、やり過ぎです。

いちいちやり過ぎなんですよ。

市民の意見、事件は解決するものではなく消すものだ!


17


深夜。

時計は日付変更前。

会社のセンサーが作動したので。

社長と見に来ています。

誤作動のようなので。

適当に見回りして立ち去ろうとしています。

那由。
「誰もいませんね。」

流星。
「罠も作動していません。」

深社。
「バグにならないコンピューターなんてないんだし。」

透葉。
「性能が過剰過ぎると、かえって誤作動の原因になりますからね。」

警備員。
「カメラに異常なし。」

那由。
「良かった、物を取られなくて。」

流星。
「何か重要なものでもあるんですか?」

那由。
「身内の二人が、いけない写真集を持っているから。」

流星。
「それは貴重品ではなくて、男性にとって罠では?」

那由。
「女性同士のいけないやつ。」

深社。
「なにそれ、どこに置いてあるの?」

透葉。
「どこどこ?」

那由。
「そこの本棚の右奥。」

深社。
「これは、秘密情報が!」

透葉。
「これは盗まれてはいけないものですね!」

警備員。
「人影なし。」

那由。
「それでは帰りな、私はもう一回りしてくる。」

流星。
「はい、ただ、もう一時間かかりそうです。」
「護衛を説得しないといけないので。」

社長室に行って。

そこから梯子があって。

地下に行くと、金庫がありますが。

そこは無事。

上の階に行ったら。

屋上の出入り口に行けます。

そこから周囲を見回していると。

何者かがいたので。

追いかけた那由。

曲者。
「よく見つけたな!」

那由。
「何が狙いだ?」

曲者。
「ここを調べると高く買ってくれるからな。」

那由。
「何回、罠に引っかかった?」

曲者。
「ああ、六回ね。」

那由。
「覚悟しろ。」

曲者。
「素人ではなさそうだな。」

曲者が、身構えると。

あっさり素早い前蹴りが曲者に直撃。

曲者はのけ反ると。

反撃をしようとするが。

既に那由が空中で回転しているため。

曲者は棒立ちになって動きを止めたら。

曲者に強烈な蹴りが直撃。

那由。
「よし入った!」

曲者。
「うぐあああ!」

那由。
「もう戦えないだろう?」

曲者。
「こんなこともあろうかと。」

曲者、ポケットから。

謎の瓶を取り出して。

それを飲むと大回復して戦えるようになった。

那由。
「回復するな!」

曲者。
「よし、もう一戦だ!」

曲者が突っ込んだら。

那由がいきなり顔に横向きに蹴りを入れて。

曲者は倒れた。

那由。
「よし入った!」

曲者。
「ぐおおおお!」

那由。
「負傷したね?」

曲者。
「まだだ、回復がある!」

曲者が瓶を取り出すと、それを蹴られて。

瓶が破損。

曲者はもう一回蹴られて倒れました。

那由。
「こいつスパイだ!」

曲者。
「しまったあああ!」

見回りの最中。

帰ろうとしていますが。

いけない写真を見て時間がかかりました。

流星。
「好きで働かない人はいるんでしょうか?」

深社。
「いないでしょう。」
「働かないと生活はできないものですから。」

流星。
「それでは働けない人は科学的に説明できるの?」

透葉。
「本人も理由は分からないと思います。」

深社。
「それに無理に働くと、すぐに辞めてしまいまいからね。」

流星。
「法律でも労働の強制は禁止されていますからね。」

深社。
「根性なんかで働ける訳がないでしょう。」
「脳科学で説明できるらしいのですが。」

透葉。
「もし甘えている、と非難する人がいたら。」
「それは本人が気に入らなくて。」
「自分の立場のために殺したいだけですよ。」

深社。
「働けない理由を医学に求めず。」
「根性の問題にして、相手を殺すことで解決を図る。」
「まあよくあることですね。」

流星。
「人生経験が浅いことを考える人もいるんですね。」

深社。
「昔にいたとされる、故意に働かない人。」
「労働を拒否している人がいて。」
「そこから人間観の更新がない。」

透葉。
「故意に働かない人なんて見たことがないけれど。」
「本人にも分からない理由で働けない人はそこそこいました。」

流星。
「原因が分かれば治療できるでしょうね。」

透葉。
「それですね、医学的に治せれば、翌日から労働に入る訳です。」

深社。
「本人を攻撃しても、倫理的に問題があるのは、責める側ですからね。」

流星。
「働く、働いてない、それで区別するなんて邪悪ですな。」

透葉。
「解決ではなく、力で潰そうと試みているのですよ。」

深社。
「へえ、やっぱり、偉そうなこと言う割には。」
「何でも暴力で解決するのかあ。」

透葉。
「たいしたことのない人々ですね。」

流星。
「表面的なものを叩けば何でも解決すると思い込む考えの浅さ。」

深社。
「社会なんてその程度ですか?」

流星。
「驕り高ぶると、自分の経験だけで。」
「何でも解決できると信じるようになるんですよ。」

透葉。
「労働者階級の暴挙。」

深社。
「被害妄想でしょう。」
「働けないと生活できなくなるのは本人ですので。」
「他人の問題に踏み込めば、自分の問題になります。」
「根性で働けとか、根性の問題とか言っていれば。」
「そもそも根性なんて、悪しか生まないと丸わかりでしょう。」

透葉。
「他人の問題に首を突っ込んだので。」
「何があっても自業自得です。」

流星。
「まあ我々はそんな暴力で解決を図る。」
「愚か者ではない。」
「平和的に解決するだけ。」

透葉。
「暴力は何も生まないね。」
「必要なのは平和的解決であって。」
「労働の問題を暴力で解決するような。」
「野蛮な人間は社会に要らない。」

深社。
「私達は平和的に解決するつもりです。」
「力で解決しようなんて思っていません。」
「根性で働けるとか、暴力で何でも解決できると思ったら大間違い。」

警備員。
「社長が交戦している!」

流星。
「すぐに行きます。」

透葉。
「一人で勝てるのかな?」

深社。
「もう相手を倒したそうです。」

侵入者。

警備員が運んで来まして。

負傷しているため。

警察と一緒に救急隊が到着。

侵入者は武器を持っていましたが。

暗闇で使えなかった。

使ったけれど、当たらなかったらしくて。

武器を落としていたようです。

他国のスパイだったので。

謎の団体が侵入者を連行しまして。

那由は事情聴取を受けています。

お手柄らしい。

他国のエージェントは強敵なので。

なぜ倒せたのかは。

空水流のアクロバティックな蹴り技のおかげ。

帰り道。

暴動に遭遇しました。

スピリチュアルの会場で暴れていて。

講師を囲んで笑っている集団。

偽善者。
「何をするんですか。」
「こんなことして、タダで済むと思っているんですか。」

偽悪者。
「お前、生まれる前に神に決められたとか言っていたよな。」

偽善者。
「そういう記憶があるんです。」

偽悪者。
「その神を試してやろうぜ!」

巨漢。
「スピリチュアルの神を試してやろうぜ!」

道化師。
「スピリチュアルの神を倒してやれ。」
「神が人間に負ける姿、見たいですか。」

偽善者。
「ああ、殴られた!」

偽悪者。
「ほら、何もない。」

巨漢。
「聖者の真似事をしやがって。」

道化師。
「警察を呼んでも無駄だからな。」

どうやら。

会場でネトスピ系が演説をしたら。

全員が内容に腹を立てたので。

会場で暴れているらしい。

もちろん、警察を呼ぶと。

暴力で鎮圧したことになり。

言い分が矛盾するので。

スピリチュアルは、暴言で虐められた後、逃げました。

体験でありますが。

馬鹿な神とか、愚かな神とか。

適当に罵ると。

本物は巻き添えになりますが。

偽物に大ダメージを与えられます。

通り過ぎる。

流星。
「社会は、デュルケームの言う通り。」
「要らない人を殺したがりますね。」

透葉。
「社会にいて、社会を理解していない。」

深社。
「社会学の古典、デュルケーム。」
「本屋で今も売っています。」

流星。
「社会は多くの人にとって敵対者なので。」
「あんまり社会、社会言わない方がいいよね。」

透葉。
「社会は全体の影響力を持っていて。」
「多数決の圧力で、気に入らない相手を殺します。」

流星。
「という訳で、社会学と社会心理学で。」
「その暴力的な社会に対抗できるようになります。」

深社。
「口では平和とか融和とか言っておいて。」
「それを実現できる力は、人間にはない。」

流星。
「平和は、人間の力では実現不可能です。」
「次の瞬間には、言った本人は争っているから。」

透葉。
「社会が間違える時は、社会と一体化している人も共倒れ。」

深社。
「歴史から何も学ばないとは。」

深夜、自宅に帰還。

すぐに寝ますが。

侵入者がいまして。

探していたら。

迷子の犬でした。

保健所に連絡したら、夜勤の人がいて。

タグがあるので、翌日、飼い主に返すと言っていたので。

庭に犬を居させました。

翌日。

犬は保健所が引き取って、飼い主に返しました。

歩いている犬は目線を合わせると寄ってきます。

しつけが悪い犬は突っ込んできますが。

それは飼い主が悪いだけ。

よくある教え、犬の態度の悪さは、飼い主のせい。

出勤と思いきや。

午後から来るように言われました。

なので朝から本を読むことに。

父親。
「みんな同じでなければならない?」
「あははは、みんな同じ愚か者ではないといけないのか!」

母親。
「みんな等しくゴミなんですよ。」

流星。
「特別扱いはしないと言いつつ。」
「依怙贔屓は平気でする愚か者が多過ぎる。」

父親。
「小学校の教師なんてたいしたことないなあ。」
「私の方がすべてにおいて上で優れている。」

母親。
「本当に優れているのは大学教授だけです。」
「小学校の教師なんてたかが知れていますよ。」

父親。
「エミールも読んだことのない教師だって、あははは!」

母親。
「あなたは笑い死にしますよ。」

流星。
「教師は、常に説明ができない。」
「子供を従わせることしか考えず。」
「カルキュラムの説明責任を怠っていて。」
「子供にそれを言語にして説明できない。」

父親。
「小学校の教師もたかが凡人じゃないか。」

母親。
「凡人が凡人を教えているんですよ。」

流星。
「盲人が盲人の手引きをすれば、二人とも溝に落ちるであろう。」

昼過ぎ。

出社。

昼休みの終わり頃。

社長がケーキを食べています。

分けてくれました。

その後、質問してみました。

この社会は疑わしいことばかりですからね。

流星。
「正義とは何ですか?」

那由。
「考え方です。」

流星。
「考え方で、狂って、他人を攻撃するのですか?」

那由。
「そうです、考え方によって、他人を攻撃する。」
「どう見ても因果関係がありませんが。」

流星。
「人は因果関係のないことも平気でするんですね。」

那由。
「そう考えているだけで、なぜか行動に移すのです。」

流星。
「それは条件反射ですよね。」

那由。
「そうです、正義と出たら、反射的に他人を攻撃するのです。」

流星。
「所で、恋とは何ですか?」

那由。
「色欲による自動的、判別作用です。」

流星。
「結婚とは何ですか?」

那由。
「生物が、生存率を高めるために。」
「適切な者同士、結託するだけです。」

流星。
「暴力とは何ですか?」

那由。
「腕か足を使って、障害物をどうやってどかすかの方法のことです。」

流星。
「洗脳とは何ですか?」

那由。
「考え方に同調した人々と、考え方に同調させる人、二者による。」
「よくわからない道徳を議論する現象です。」

流星。
「その道徳って何ですか?」

那由。
「決められたルールに基づいて、こう判断しよう、という試みです。」

流星。
「善悪とは何ですか?」

那由。
「善と悪に区別して、どちらを選んだら効率が良いのか。」
「話し合い、場合によっては。」
「どちらにしようか、当事者で殴り合う論争のことです。」

流星。
「戦争とは何ですか?」

那由。
「使い走りを送り込んで。」
「相手の為政者を従わせて。」
「ぐへへへ言うシナリオのことです。」

流星。
「核戦争とは何ですか?」

那由。
「自然界を変更して。」
「文明をリセットする機能のことです。」

流星。
「どうして人は争うのでしょうか?」

那由。
「手か足を出して、物質や権利を巡って。」
「好きなものを取ろうとすると。」
「他人と自分の出した手か足が被るからです。」

流星。
「最近、諍いが多いですよね、どうして?」

那由。
「みんなそこまで動作したいんですよ。」

流星。
「人間って何ですか?」

那由。
「身体に埋め込まれたプログラム通りに。」
「話して行動する生き物のことです。」

流星。
「自分の考えであると、身体のプログラムに思わされているんですね。」

那由。
「彼らはそう思っているのではなくて。」
「身体のプログラムにそう思わされているだけです。」

流星。
「男性とは何ですか?」

那由。
「それは見た目の話でしょう。」

流星。
「女性とは何ですか?」

那由。
「男性とは因果関係がありませんが。」
「人間として分類されている生命体です。」

流星。
「性別とは何ですか?」

那由。
「身体に埋め込まれた仕組みの違いです。」

流星。
「あなたは何ですか?」

那由。
「あなたの目の前にいる、という存在です。」

凛万莉。
「シオン賢者の議定書は偽文書。」
「ロシアの秘密警察が作ったものが広まったもの。」
「当時、発行停止処分になった。」
「ユダヤ人の憎悪を煽ったことで有名。」

帆波。
「陰謀論の多くは。」
「昔の偽書に基づいていますね。」

凛万莉。
「諜報機関の玄人が、策略を成功させた副産物として。」
「敵と一緒に引っかけられた陰謀論というゴミが残りました。」

華瑠。
「エリア51の正式名称は。」
「グルーム・レイク空軍基地。」
「最先端の航空機の試験をするためのもので。」
「世界初のステルス戦闘機。」
「優秀な高高度偵察機がここで試験された。」

帆波。
「未確認飛行物体は、そこでテストされている。」
「最新兵器を誤認したものらしいね。」

凛万莉。
「あと、そのエリアにはセンサーがたくさんあって。」
「接近すると、ヘリコプターが来ますが。」
「後から地元の警察に待ち伏せされて。」
「職務質問を受けるし、罰金もある。」

華瑠。
「敷地に突入すると射殺される危険がある。」
「海外の配信者が突撃して。」
「ライフルチームに取り押さえられて。」
「逮捕されたこともある。」

凛万莉。
「あれは試験施設ですので。」
「特別なものはないです。」

帆波。
「なぜ隠しているのか。」
「それは他国のスパイに見られると不利になるものが多数あります。」

華瑠。
「試作機は、よくあそこを利用します。」

凛万莉。
「イラク戦争のきっかけは。」
「何者かが。」
「プルトニウム輸出に関する。」
「偽書を発行して。」
「金儲けのためにアメリカに渡したのが原因。」

帆波。
「それでフセイン政権が。」
「核兵器を手に入れるのは時間の問題とした。」

華瑠。
「最初に出る動かぬ証拠がキノコ雲であってほしくない、とのこと。」

凛万莉。
「それで、大統領が証拠として攻めた。」
「イラク市民が大喜びしたから正当化できますが。」
「喜ばなかったら、まずいことでした。」

帆波。
「あと、同時多発テロ事件は。」
「大統領が日々、諜報機関が売り込んでくる。」
「二十四時間以内の秘密情報の中にあって。」
「その日付辺りにテロリストが攻撃してくるという内容ですが。」
「どこで、誰が、どのようにして攻撃するのか。」
「それが分からないので対策を打てなかった。」
「一か月前に、計画を掴んでいたけれど。」
「敵の手段までは分からなかったので。」
「後手になってしまった。」

華瑠。
「やや調査不足かな?」

凛万莉。
「もう一歩で先手を取れた大統領でしたね。」

華瑠。
「というか、遠く離れた所で練られた計画もバレているのね。」

帆波。
「どうでもいい情報のはずが、ああなるとは。」

凛万莉。
「同時多発テロ事件の後は、常時警戒体制になってしまい。」
「民間機の後ろを戦闘機が追尾することもある。」

華瑠。
「またテロリストは新しい手段を作るでしょうね。」

帆波。
「その時は、一か月前にまたもや諜報機関が拾ってきて。」
「残念だったな!」
「なんて待ち伏せできそうですね。」

星緒。
「ハンナ・アーレント。」
「全体主義の起源には。」
「フリーメーソンの秘密が百年前に流出して。」
「公になり、秘密ではなくなった話がありますが。」
「その秘密は、忘れ去られて。」
「公になった秘密が、再び秘密になってしまいました。」

姫爽。
「こういうのは知識人なら誰でも知っていますね。」

華瑠。
「陰謀論は起源を探られると、まず耐えられない。」

凛万莉。
「何も知らない人を引っかけやすいのが陰謀論。」

星緒。
「秘密情報なんてインターネットを探しても出て来ませんよ。」

帆波。
「今では陰謀論は騙せば騙すほどお金になるので。」
「再生数稼ぎでよく利用されています。」

星緒。
「判断を乗っ取られる理由が、文章を読んだから?」

姫爽。
「本物だと誤認したせいで、それ以外を偽物だと思い込む?」

星緒。
「変ですね、変な小説を読んで、それだけで。」
「特定の思想を強要されるなんて。」

姫爽。
「なかなかうまい作り話ですよね。」

帆波。
「陰謀論は作り話がうまい。」

星緒。
「信じる者は制圧される。」

姫爽。
「偽物を信じなくてもいいのにね。」

華瑠。
「ほら、人を信じるから制圧されている。」

星緒。
「韓非子の言う通り。」
「人を信じれば、人に制される。」

凛万莉。
「人を信じれば信じるほど、人に制圧される。」
「ならば人を信じなければ、制圧されない。」
「逆に、人を信じる人をこちらが制圧できるようになる。」

社員。
「上司には毎日怒られてばかりだよ。嫌になっちゃうな。」

友人。
「気にするな、君が出世して上司になったら。」
「今度は君が部下を怒る番になるだけさ。」

上司。
「ばかもん!」
「今度は、さらに上の役員から怒られるようになるだけだ!」」

科学者。
「彼も昔、そのまた上司に同じように怒られていたのさ。」
「組織の伝統を必死に守っているんだよ。」
「君が出世したとき、その伝統を途絶えさせてはいけないよ。」

同僚。
「なんか都会にいるへらへらした奴らが栄えているな。」

友人。
「道徳的に立派という主義主張が間違っているだけでは?」

同僚。
「それもそうでしょう、連中はへらへらしながら通用しているのだから。」

上司。
「小銭がないぞ。」

事務員。
「私が盗みました。」

作業員。
「私が盗みました。」

社員。
「うっかり取ってしまいました。」

上司。
「ああ、さっき自動販売機で使ったんだっけ。」
「所で、君達はなぜ自白しているの?」

友人。
「刑務所は知的障害者が多くなっている。」
「悪いことをするために生まれてきたのか。」

上司。
「違うよ、彼らは一般人とは相対的に悪いことをするだけ。」

友人。
「度合いの話なのか。」

科学者。
「知的障害者が犯行に及んで。」
「分からないから責任を回避できると信じた所で。」
「本人はその後、良いものを何も獲得できない。」

会社員。
「善なるもの、これをひとつも獲得できないね。」

同僚。
「最初から社会に排除されるループに入っていますね。」

科学者。
「一時的な免罪符になっても、不利益しかない。」

友人。
「居酒屋で飲むことも、美食をすることも。」
「友達と騒ぐことも。」
「そんな俗っぽいことも認識できないから。」
「人生損している。」

上司。
「人間のルールを一生懸命に回避しようとした?」

会社員。
「それだけのために、犠牲が凄いね!」

同僚。
「わからないからで損をするのは本人なのにね。」

婦女。
「雇用も分からず、金銭も分からず。」
「世界も分からず。」

友人。
「そんなの生きていても、無駄じゃないか。」

科学者。
「弁神論でも言います?」

友人。
「その弁護は逆に神を馬鹿だと認めていないか?」

上司。
「弁神論の無理な弁護は。」
「結局、結論は、我らの神は馬鹿だ、と言っているだけ。」

科学者。
「説明が無理過ぎて、逆に神を馬鹿であると言ってしまっている。」

友人。
「弁神論で、神が何々のために、わざとこうしているのだ。」
「それって神が馬鹿ってことですか、みたいな。」

会社員。
「なんて酷い詭弁だ。」

事務員。
「窃盗ですか。」
「お金を盗んだのを責められているのではなく。」
「責められているのはその方法。」

科学者。
「犯罪をした彼らが悪いのではなく。」
「悪いことをしながら法律に引っかかったか。」
「引っかからなかったかの違いだ。」

友人。
「彼らは犯罪をしたが、それは犯罪と言うより結果が悪かっただけ。」

同僚。
「彼らを殺人犯呼ばわりするのは酷だよ。」
「司法制度と相性が悪くて。」
「結果的に捕まっただけなんだから。」

友人。
「失敗なんてない、あるのは悪かった結果だけさ。」

夕方。

帰っていく人が数人。

国内で行われた実験について。

記事にしていまして。

毎日、放送されるウェブ・ジャーナリズムに掲載されます。

残業に移行する男性陣。

出前を頼んで。

施設で残っている僅かな仕事を取り合います。

毎日、こんなことしているのに。

叱責されません。

全体主義の起源に、余計者という概念があり。

社会から、本当は要らないけれど。

社会に置いてある人ですね。

人が余っているため、仕事が最初から用意されているのではなく。

後から探さないと、職業を得られません。

昔は生まれる直前に、既に席が設けられている状況で。

その職業に就けばいいだけでしたが。

階級社会崩壊後。

その席が消滅して。

成人したら、余計者は揃って。

数少ない席を奪い合わないといけません。

なので、余計者が増えるごとに。

余っている人間が、どうやって余剰の仕事を見つけるのか。

それには社会にとって無駄な労働しかないのではないか。

これは昔からある社会問題でしょうね。

深夜になって。

また侵入者でもいるのではないかと。

社長が見回りをしていますが。

いたのは猫だけでした。

近年の言いがかり。

全体主義者の言い分を親切にも代弁。

全体主義者はとても親切でね。

お節介にも僕たちの代わりに何でも考えてくれるんだ。

この世界は凡人のためのものだ。

だから君が天才になる自由も、自分で考える自由も。

みんな彼らがすべて処分しておいたよ。

こちらは全体主義者の言い分である。

お節介だと思うかね?

我々は全人類を凡人に、つまり平等にしてあげたいだけなのだ。

異論がある者は全員、平均化するから言いなさい。

そして。

正義マン、正義中毒の言い分をお節介にも代弁。

証拠は探すものじゃない!作るものだ!


18


朝は早過ぎました。

日の出と共に出勤。

入場は出来ましたが。

社長しかいません。

仕方がないので。

各種、棚から選んでティータイム。

昨日、搬入されたミリタリー雑誌を読んでいます。

流星。
「生まれつき、初期条件の良い人は。」
「ニヒリズムの一角で説明ができる。」
「善が先で悪が後、というもの。」
「訳すると、良いものを目指して。」
「良いものを受けるのを目的にして生まれているため。」
「初期条件も前提に合わせたものになっている。」
「反対に、悪が先で善が後、この場合。」
「悪いものを受けるために生まれているため。」
「初期条件も極めて不利で。」
「良いものは後天的にしか得られない。」
「生まれの前提の違いで大きな差が出ている。」

深社。
「なぜ悪が先で善が後なのか。」
「善が先で悪が後なのでは。」
「ニヒリズムの議論のひとつにあります。」

透葉。
「悪いものを受けるために生まれてくる?」
「変ですね?」
「何を勘違いしたのでしょうか?」

那由。
「ペシミズムの誤訳でしょうね。」

深社。
「世界が悪いから、自らも悪くなるんだ、みたいな。」

透葉。
「頭の悪い勘違いですね。」

流星。
「それ原書持っていないパターンですよ。」

那由。
「明らかに善が先で、悪が後なら。」
「なんでも円滑に進みますし。」
「世界観に合っているのはこちらの方ですね。」

流星。
「それが初期条件の前提の違いとなって。」
「大きな差が出るんです。」
「善が先なので、生まれつき成功しやすい。」

透葉。
「悪が先だと、生まれつき不利。」
「悪を自分から受けようと設定されているから。」

深社。
「判断を間違えたんですね。」

流星。
「前提の違いで、生まれつき有利で成功しやすい人と。」
「生まれつき不利で成功しにくい人と分かれます。」

那由。
「理にかなっているのは善が先で悪が後、の方ですよね。」

流星。
「もちろん、それでないと何しにこの世に来たのか分からなくなる。」

透葉。
「自ら汚染地帯に突っ込む悪が先で善が後。」
「理に合わない前提ですね。」

深社。
「設定が悪い、それだけ。」

流星。
「迷惑な設定ですね。」

那由。
「そんなものに左右されるのは理不尽の極み。」

透葉。
「かなり愚かな設定ですね。」

那由。
「そして設定のグルに囲まれやすい。」

流星。
「設定の協力者とは接敵するでしょうね。」

深社。
「というか、前提の違いだけで、生涯の途中経過かまるで違う。」

透葉。
「誰が間違えたのか知りませんが。」

流星。
「愚か者は平気で間違えるんですね。」

那由。
「設定が違うだけ、そして誰が設定したのか。」

流星。
「後で批判されるなんて思ってなかったのでしょう。」

深社。
「それでは全知全能ではない訳ですね。」

明け方なのに、出勤してくる人が少数。

凛万莉と帆波が恋人繋ぎして入場。

機密情報が解除された資料を読みながら。

ティータイム中。

流星。
「未確認飛行物体の原型は。」
「ナチスドイツ末期に発案されて。」
「ロシア、ソビエト連邦に勧誘された技術者が。」
「円盤、実際はグライダーのような無人機を飛行させて。」
「アメリカ本土に墜落させてしまったことによる誤認。」
「初期のドローンの墜落を。」
「当時の陰謀論が宇宙人の不時着と思い込んだ。」
「これがロズウェル事件の本当の所。」

那由。
「墜落した機体は展示されていました。」
「当時、気球であると隠蔽しましたが。」
「初期の無線操縦ドローンは。」
「アメリカの技術を上回っていたので。」
「ちょっと悔しかったのが本当の所らしい。」

流星。
「エリア51では、高高度偵察機が頻繁に試験され。」
「旅客機の五倍の高度を音速の三倍の速度で飛行していたので。」
「先進的過ぎて、いろんな噂を呼んでしまった。」

深社。
「その偵察機は一般的に知られていないもので。」
「ソビエト連邦の上空に入って撮影を繰り返していた。」

流星。
「初期のステルス機、A-12オックスカート。」
「この偵察機はレーダーに元々、映りにくいので。」
「コンピューターに計算させていたら。」
「もっとレーダーに映りにくい爆撃機が作れるというので。」
「試作機を作って。」
「地上に模型を置いて、レーダーを掃射して。」
「どのくらい映らないのかテストして。」
「何回も手直ししたら。」
「第一世代ステルス爆撃機、ナイトホークが誕生した。」

透葉。
「それで戦い方が変化した。」

凛万莉。
「エリア51の周辺は区域が分けられていて。」
「核実験場やドローン指揮所までありますね。」

帆波。
「アメリカは機密情報を二十五年ごとに公開する義務があるので。」
「古い機密情報は、お金を出せば買えるのでした。」

流星。
「陰謀論は、機密情報を知りたい人々が、推論で暴こうと。」
「試行錯誤して失敗した主義主張だと思われます。」

帆波。
「アポロ計画で実際に月に降りたのに。」
「捏造とか、劇場で撮影されたとか、滑稽な指摘でしたね。」
「エリア51の端っこにある人工クレーター。」
「地下核実験で出来た場所で、宇宙飛行士が訓練をしていて。」
「月にそっくりなのでそこが選ばれて。」
「訓練に使われていたことは本当だけれど。」
「月面着陸したのは嘘ではない。」

深社。
「陰謀論は秘密情報をロジカルシンキングで暴こうとする試みです。」

那由。
「推理だけで暴けるものか。」

流星。
「情報弱者とやらの探偵ごっこですな。」

凛万莉。
「陰謀論者は、何を言っているのか自分で分かっていない、とのこと。」

透葉。
「当時、アメリカでも問題になった陰謀論。」
「インターネットの普及で拡大したね。」

深社。
「インターネットに秘密情報なんて載ってないですよ。」

帆波。
「秘密指定が解除された資料まで辿り着けないんですよ。」

流星。
「陰謀論って他国のスパイが関与していませんか?」

那由。
「やり方からして、ありえることですが。」

透葉。
「スパイがやっていたら、好き放題に洗脳されてしまうでしょう。」

凛万莉。
「他人の馬鹿さ加減を利用されるなんて。」

帆波。
「さすがに過去の機密情報が公開されると。」
「陰謀論は敗北するのでした。」

社員、続々と集まってくる。

揃ってティータイム。

デジタルニュースを読んでいますね。

新興宗教、過去最高数突破。

なぜ道徳的でなければいけないのか?

異端審問所が現代にあったら。

火炙りの刑が日常茶飯事であった可能性!

婦女。
「異端者って何?」

同僚。
「宗教を販売する人ですよ。」

婦女。
「宗教って商品なの?」

同僚。
「商品ではありませんが。」
「異端者は商品にして売り飛ばします。」

婦人。
「どうして正統ではないことをするの?」

社員。
「手っ取り早く売名できるからですよ。」

婦人。
「正統から追い出されたから、そんなことしているの?」

社員。
「そういう人は自分が正統だと自称しないといけないの。」
「なにせ愚か者だから、正統から追い出されることは。」
「決まっていたから。」

友人。
「異端者が出る原因は何ですか?」

上司。
「愚か者が変な解釈をして出現します。」

友人。
「というか、正統がいるのなら。」
「異端なんて要らないじゃないか。」

上司。
「そうです、要らない奴らがいるだけです。」

事務員。
「ライトノベルの作家って間抜けだよな。」
「平社員の方が仕事が簡単で。」
「収入が高いのに。」

友人。
「後から気づいたんでしょう。」

同僚。
「完全なフィクションを書くから。」
「実生活でもフィクションに基づいてもおかしくない。」

友人。
「ライトノベルは二十年も残らないので。」
「後々、残らないものを書いてもねえ。」

科学者。
「芥川賞、直木賞は、数百年経過しても。」
「歴史に残るものしか選びません。」
「数年で消えるのは審査に失敗している。」

友人。
「はあ、審査員もたまには失敗するんですね。」

科学者。
「芥川賞、直木賞が二つ揃って疑われるのは。」
「性格が悪い人が受賞したこと。」
「これは番組で証明された。」
「芸人が人気を使って受賞したこと。」
「審査の小さな失敗を繰り返したこと、にあると思います。」
「それまでは権威として機能していたけれど。」
「一度、疑われると、いつまでも疑われる。」

友人。
「一度嘘をつくと、いつまでも疑われる。」

科学者。
「日本の文学賞は拝金主義ではないので。」
「ライトノベルみたいな拝金主義の集合体とは比較になりません。」

友人。
「アリストテレスを引用すれば。」
「やたらに期待して何でも信じる青年は。」
「釣られて、ライトノベルでやって行けると誤認する。」

社員。
「問題は、無知な若者が書いている点でしょうか。」

事務員。
「若者が小説を書くのはどう考えても無理過ぎます。」

同僚。
「ライトノベルとは何か?」

友人。
「無知なとある若者が書いた論文である。」

帆波。
「ライトノベルはよく現実逃避と評価されますね。」

凛万莉。
「とても正当な評価ですよね。」

深社。
「内容が幼稚とも評価されています。」

透葉。
「市民は正当な批判が得意なんですね。」

流星。
「小説の中で善悪を逆転させて勝とうとするとは。」
「負け惜しみですな。」

友人。
「小説の中で善悪を逆転させていますよね。」

流星。
「ルサンチマンですな。」

帆波。
「空想の中で構図を逆転させるのではなく。」
「小説の中で構図を逆転させるとは。」

透葉。
「弱者が、強者に勝とうとする、抵抗ですね。」

深社。
「ライトノベルは弱者が善悪を逆転させて強者に勝とうとする。」
「単なる抵抗。」
「作者がルサンチマン。」

帆波。
「現実を直視する勇気がないからね。」

凛万莉。
「あの作家達。」
「真実がひとつもない自己弁護はやめてほしいね。」

友人。
「無論、真実に耐えられる人ばかりではない。」

流星。
「ライトノベルのプロパガンダ。」
「みんな読んでいますよ。」

友人。
「残念ながら、我々はライトノベルを批判する義務がある。」

婦人。
「批判?批判って何ですか?」

友人。
「自由な批判です。」

婦人。
「自由な批判って何ですか?」

友人。
「社会には納税がある。」
「まずよく知られている納税。」
「それと。」
「資本主義による納税。」
「それから。」
「消費の強制と、購入の強要と。」
「さらなる無駄な出費と。」
「他人による合法的な搾取と・・・。」

社員。
「アメリカ人の台詞。」
「みんなって何ですか?」

同僚。
「こちらはニューヨーカーの台詞。」
「みんなと同じって何ですか?」

科学者。
「同調圧力きもい。」

友人。
「なぜ同調に拘るんだ?」

科学者。
「単独ではカスだから、数で正当化する。」

友人。
「なるほど、カスにとっては効率的な生存政略ですね!」

電話が来た。

内容は、人質を取った。

お前の身内を預かっている。

返して欲しければ一億円を用意しろ。

返事。

人質は死ね!

電話が切れた。

冷酷な人には人質は通用しないのでご注意ください。

業務開始、直前。

上司。
「近年、フェミニズムが強力無比だな。」

同僚。
「男性のために世界を作ったと誰が言いましたか。」

会社員。
「男性だから優れているという考え方は根拠ないですよね。」

科学者。
「男性だから優れている?それは蛮勇だぞ!」

上司。
「男性だから強い、なんて主張するのなら、明らかに蛮勇だな。」

事務員。
「ということは、男性の大半は無謀なだけ。」

友人。
「女性の設計ミスを個人に責任転嫁するな。」

婦女。
「女性の設計ミスを、個人のせいにされてもね。」

事務員。
「男性をやや万能寄りにしたのも設計ミスです。」

友人。
「倫理観が劣っている判断ですね。」

会社員。
「人間の方が倫理観で優れているとは。」

同僚。
「神話の戦いで、女性が勝てばいい。」

友人。
「あなたはどうするので?」

同僚。
「男性の裏切り者として参加します。」

会社員。
「男性が寝返らないと、よく思ったね。」

上司。
「男性であって、男性ではない。」
「他の男性を潰して有利になろうとする男性もいるんですよ。」

不審者が来た。

敷地内に花火セットが設置されて。

花火セットに着火したので。

花火が暴発。

近くで寝ている人を起こしてしまい。

不審者、ぶっ殺された。

変人。
「この野郎、二日酔いで寝ていたら。」
「回復を妨害しやがって。」

不審者。
「うわあ予測を超える奴がいた!」

変人。
「撲殺してやる。」

不審者。
「こうなったら自爆してやる。」

持っている花火セットに着火して。

チンピラから逃れようとしたが。

派手な自爆をして。

チンピラと一緒に火傷。

外で何かあると社員が見たら。

ちょうど、花火の暴発に巻き込まれる不審者とチンピラがいて。

状況が分からないので。

無視することに。

警備員が報告しましたが。

先ほど、自動車が敷地内に突っ込んで来ました。

敷地の境界には、堀があって。

堀の上に柵があるので。

それを知らずに事故になって。

自滅したらしい。

生存者バイアスにでもかかったのか。

芸能人。
「僕が売れたのは、僕が特別だからです。」

学者。
「それは前からですか?後からですか?」

作家。
「俺が売れっ子になったのは。」
「最初から優れていたからだ。」

学者。
「最初からではないでしょう。」
「後から理屈がついたのでしょう。」

愚者。
「社会的成功が続いたのは。」
「僕の実力なんですよ。」

学者。
「同じ条件で成功しなかった人もいますが?」

科学者。
「君達は生存者バイアスで遊んでいるのかね?」

サバイバーズ・バイアス。

この認知バイアスに陥っている人は。

いつも能力が足りない。

たまたま、社会の隙を発見して抜き去ったので。

正当な理由があるとは限らない。

その成功に理由がない。

これは公正なんてものが世界に存在しない証拠のひとつ。

ただし、神を上回ることはできない。

その人は次も成功するだろうか?

生存者バイアスに陥っている人には。

もし?

と言ってあげてください。

先ほどの二人組、パトロールカーが来て。

職務質問を受けています。

日本は悪党の戦闘力が極めて低いので。

それも治安が良い構成要素のひとつでしょうね。

昼休み。

ちょっと暇つぶしを発見しまして。

市街地にいる女性に抱き着いた男性がいて。

背後からその男性を掴んで。

引きずり回してやりました。

婦女。
「ひゃあああ!」

犯人。
「ぐわあああ!」

流星。
「なんて貧弱な男なんですか。」

犯人。
「女性の力じゃない!」

流星。
「それはお前が弱過ぎるだけだ!」

婦女。
「警察!」

警官。
「警察ならここにいるぞ。」

婦女。
「助けて!」

警官。
「犯人はどこにいる?」

犯人。
「こちらも助けてくれ!」

流星。
「暇つぶしにもならないな。」

警官。
「おや、救助御苦労様。」

なぜか褒められて。

合法だったらしい。

強姦野郎は逮捕。

婦女は同じ女性が犯人を軽く弄んだことに驚いています。

力の差って、優劣が激しいですね。

事情聴取により解放。

社長が、休憩をくれまして。

昼食は社長が出前を頼んだハンバーガーになりました。

訪問者。

求婚者。
「運命論に基づけば、交際を許可してもらえる。」

流星。
「善は悪をもって報いられる。」

求婚者。
「ああ帰ります、酷い目に遭いそうだ。」

流星。
「地獄への道は善意で舗装されている。」

科学者。
「インド哲学のカルマとは、最後にカルマ破壊、涅槃になるのが目的。」
「それを目的としないカルマってなんだ。」

友人。
「ん?偽預言者でも出たか?」

帆波。
「私と結婚しない?」

流星。
「素敵な提案ですね。」

凛万莉。
「私と一緒に気持ちいいことしない?」

流星。
「気持ちいいこと?」

凛万莉。
「一緒に、温泉に行かない?」

流星。
「それはとても気持ちのいいことですね。」

帆波。
「私は今後も独り者なんですね。」

流星。
「独り者の何が悪いんですか?」

友人。
「ああ、巨大地震が発生した。」

那由。
「うわっ!やばい!」
「今日は帰りますか?」

深社。
「これ被災地から距離がありますよね。」

透葉。
「この程度の被害なら支障がない。」

流星。
「私はスナック菓子食べて、ニュース観ます。」

帆波。
「巨大地震は見世物ではない!」

凛万莉。
「巨大地震ですか。」
「どこで世界観を間違えたのかな。」

那由。
「社員を帰らせる。」

友人。
「我々は帰らない、あれは他人事だから。」

那由。
「好きにしろ。」

婦女。
「大津波警報ですって。」

会社員。
「片づけるのが面倒くさいな。」

同僚。
「何千人の葬儀が必要かな?」

事務員。
「一時的に文明が十八世紀に戻るな。」

作業員。
「ちょうど退屈していたんだ。」

科学者。
「巨大地震によって、科学の進歩に貢献だな。」

友人。
「巨大地震によって。」
「真実の世界観が提供されて。」
「我々は自らを修正することが出来た。」

上司。
「お前ら!前提が何かおかしいぞ!」

お菓子を食べて。

巨大地震の報道を観ていたら。

数日後。

日本経済の打撃や物流の停止。

宅配便の遅延。

電力の不足、復興の予算。

それによって物価が上がるし、食料不足の可能性。

生活必需品の供給不足と。

間接的に食らいまして。

国内の災害だけに、完全に他人事ではなかったですね。

錯乱して備蓄品を買い占めるカスが出現しまして。

そんなカス共ですが。

社会的連帯感は皆無なのに、なぜ今まで通用していたのかな?

単一統合作戦計画「SIOP」によると。

核戦争に勝利(?)を目指すものがありますが。

それに匹敵する大破壊が生じたら。

カスが何をするのか分からないので。

大災害の時に危険なのは、まず災害そのもの。

二次災害、そして何より無意味に錯乱するカス。

なんか、大地震の過去の動画を観ると。

科学や美術で装飾された綺麗な商業施設。

科学で整理整頓された住宅地が映っていますが。

地震と津波は無言で破壊していました。

なぜああなるのだろう?

こうなるのはなぜか?

人々の世界観の誤解しか見つからなかった。

今でも巨大地震(東日本大震災)のアーカイブは人気動画(?)ですね。


19


放送されている映画を観ていますが。

善悪二元論を揶揄する作品らしい。

悪役が、善人を痛めつけている。

悪役。
「悔い改めよ!」

善人。
「あなたが善良であることを信じています!」

悪役。
「その態度を悔い改めよ。」

善人。
「ぎゃあああ!」

主役。
「ようやくたどり着いたぞ。」

悪役。
「ふん、こいつのためか?」

主役。
「お前の後ろにある金庫のためだ。」

悪役。
「さすが宿敵!汚い所が昔から同じだな!」

主役。
「汚いだと?それの何が問題があるんだ?」

悪役。
「わかりやすくていい、来い!」

主役と悪役が激戦を繰り広げる。

しかし悪役の城に。

軍の特殊部隊が乗り込んで来て。

主役がお節介な人扱いになり。

軍に鎮圧されてしまった。

最後のメッセージ。

善悪って考え方なのかな?

エンディング。

というか、テロリスト相手に民間人が突っ込んで行って。

ジャイアントキリングする映画なのですが。

近年、創作で善悪二元論が廃止されて。

同時に善悪二元論を罵る作品が出て来ました。

善人だと、尊敬してもいい。

悪人だと、攻撃してもいい。

この考え方は、なんか単純なのでは?

映画、終了。

映画は娯楽。

アメリカの機密情報データベースを見ています。

インターネットでアクセスできる唯一のウェブページ。

無料なのはここだけ。

流星。
「CIAは超能力や幽霊などを真剣に研究していた。」
「理由は、ソ連がそのようなものを駆使して。」
「有利を得るとまずいので。」
「先を越されまいと。」
「今ではオカルト的なものを軍事転用しようと試みた。」

深社。
「結果は、まあ実用性がないのでプロジェクトは停止。」
「ソ連も実用化できなかった。」

流星。
「もし、超能力で軍事基地や部隊配置を暴かれるとまずい。」
「しかし無理があったので。」
「CIAはそのような研究を手放した。」

透葉。
「オカルト野郎はCIAが研究していたから、という理由で。」
「それを根拠にしたのですね。」

流星。
「オカルト野郎は、超常現象の類をCIAに捨てられたとは思っていなかった。」

帆波。
「情報漏洩したか、秘密情報が解除されて。」
「それを読んで誤解したのでは。」

凛万莉。
「あらゆる可能性の中にあっただけで。」
「実際やってみると、使い物にならなかった。」
「しかし一時期、本気でCIAは超常現象について大真面目に研究していた。」

透葉。
「科学に代わる技術を手に入れられると、かなりまずいからね。」

帆波。
「未確認飛行物体は、エリア51で最初に現れた。」
「高高度偵察機、U-2がきっかけですが。」
「謎の飛行物体は、主観的でなら、個人が観ることがあります。」
「しかし初期の目撃はU-2偵察機によるもので。」
「オックスカートによって。」
「目撃した旅客機が空港で待ち伏せされて。」
「変なことを言わないように乗客に同意させたので。」
「噂を呼んでしまった。」

流星。
「偵察機U-2は、地元住民のヒステリーを引き起こすには充分なほど。」
「高高度を飛べて、設計思想が先進的でしたね。」

帆波。
「ソビエト上空に最も侵入して撮影したのがU-2偵察機です。」
「そして地対空ミサイルに撃墜されることもあった。」

凛万莉。
「オックスカートはU-2よりも高高度、高速なので。」
「地対空ミサイルに捕捉されて撃たれても。」
「相手のミサイルは届かなかった。」
「レーダーにロックオンされて撃たれても。」
「オックスカートにミサイルが届かない。」

流星。
「そもそも、沖縄の基地、沖合に。」
「ソ連のスパイが乗るトロール漁船があって。」
「基地から発進する偵察機などを見て。」
「時刻を計算して到達時刻を割り出されていて。」
「アメリカ側からもスパイがいると分かっていた。」

帆波。
「そうして領空を撮影して、大活躍した偵察機ですが。」
「最初に登場したのがU-2型で、次にA-12オックスカートです。」
「偵察機は更新されているんですね。」
「さらにSR-71ブラックバードが出てくると、前のバージョンは全部、退役しました。」

流星。
「そんなものが、昔に平気で飛んでいて。」
「目撃されると、機密情報だからということで揉み消されるので。」
「地球外生命体によるものであると噂が大量発生した。」
「空軍のパイロットも接近を試みるほど。」

凛万莉。
「主観的な謎の飛行物体なら。」
「個人においては目撃談がありますね。」

深社。
「しかし噂を大量に作ったのは二種類の世代にある偵察機です。」

透葉。
「目撃されると秘密情報なので、公表できないし。」
「認めるわけには行かなかった。」

流星。
「二機種、実際にはU-2は最多、ソビエト領空に侵入した実績がありますからね。」

帆波。
「次世代機オックスカートはベトナム戦争で重宝されました。」

流星。
「ナチスには変人の科学者がいて。」
「よく分からない失敗兵器を作っていたけれど。」
「少数ながら実用化されていた。」

帆波。
「元祖ステルス機はナチス製品です。」

透葉。
「ヒトラーは軍事のことになると、狂気みたいな兵器をよく作った。」

深社。
「ヒトラーは軍事マニアなので。」
「ナチスが滅んだのは戦争のやり過ぎなのかな。」

流星。
「指導者が軍事に熱中するなんて終わりじゃないですか。」

凛万莉。
「機密情報のため公表できないけれど。」
「隠せば隠すほど、国民が猜疑心にかられた。」

帆波。
「墜落した円盤には奇形児が乗っていて。」
「どうやらスターリンが指示した嫌がらせであった。」
「アメリカ国民を錯乱させる工作で。」
「奇形児については諸説あります。」

凛万莉。
「スターリンが探し出した奇形児を使い捨てに送り付けた。」
「ドローンを墜落させたのはパニックを誘発するため。」

深社。
「あれ実物の写真があるんですね。」

流星。
「映画で観たことありますね。」

透葉。
「有名な映画で主人公が乗る航空機として採用されていますね。」

流星。
「今となってはよく知られていることばかりですね。」

帆波。
「ベストセラー書籍に平気で載っていますが。」
「もう絶版なので、引用してもよろしいでしょう。」

流星。
「また新しい機密指定解除がありますよ。」

凛万莉。
「とりあいず、カルトブームは、何か勘違いしている集団でしたよと。」

流星。
「噂の作り過ぎでしたね。」

透葉。
「比較的、新しいのは、スノーデンというエンジニアが。」
「秘密情報を持ち逃げした。」

深社。
「公開されて良かったのか、悪かったのか。」

凛万莉。
「正義の告発、のはずが、立場と職場を失うだけでしたね。」

流星。
「美人女性のエージェントなら、覗き見されても問題ないと思います。」

深社。
「美人女性が盗聴したり、盗撮したりするのは、倫理的な問題が少ないかと。」

透葉。
「おお、便利ですね、美人というのは。」

流星。
「待て、スノーデンという奴は、情報を盗んでまとめている人が。」
「必ず男性であると思い込んでいないか。」

凛万莉。
「ひょっとしたら美人女性の集団かもしれないのに。」

流星。
「是非とも、美しい女性に私を見せたいものですね。」

帆波。
「その場合、見られたものは最後には男性に公開されますけれどね。」

少し昔。

善悪二元論が社会問題でした。

善悪二元論を知らないか。

善悪二元論を理解していない人が多かった。

しかし時代は進んで。

科学も進展したので。

善悪二元論は通用しなくなった。

思えば単純な頭の人ほど、善悪二元論が多い。

休憩中なため。

紅茶を飲みながら。

流星。
「人を悪扱いする人って。」
「勝てそうな人にだけ悪扱いして。」
「勝てない相手は悪扱いしませんよね。」

凛万莉。
「負けるから、悪扱いしない。」
「勝てるなら、悪扱いする。」

流星。
「それって大丈夫?」

深社。
「臆病者ですね。」

透葉。
「相手が強かったら逃げるんだって。」

帆波。
「なんていう弱虫ですか。」

流星。
「そんな軟弱者なんて、マラソンを鍛えるべきですね。」

透葉。
「そんな腰抜けは、短距離走を練習すべきです。」

深社。
「相手に勝てないから、悪扱いせず避けたり逃げたりする。」

帆波。
「自分が劣っていることを認めたくないのでしょう。」

流星。
「格下にだけ仕掛けて悪を倒している気になり。」
「自分は強い!」
「そう言うと気持ちいいよね、自慢したい気分?」

凛万莉。
「途中で負けると、認知的不協和になります。」

透葉。
「そんなに怖いのなら、戦うな。」

凛万莉。
「臆病者だから、人を殺さないといけないんですよ。」

透葉。
「何を見ているの?」

流星。
「頭の良い人の策略、現場観ている。」

深社。
「策略ですか。」

流星。
「あまりに下手な人ばかりだから。」

凛万莉。
「策略ですか、時間の無駄。」

流星。
「策略、下手だからギャグかと思った。」

深社。
「策略で希望は捨てないで。」
「すぐに絶望するから。」

透葉。
「策略を考える前に計算機使いなよ。」

流星。
「崖に向かって大躍進!」

凛万莉。
「努力だけなら合格点、結果は三十点!」

流星。
「その人達、戦力外通告って言われても似合っていますね。」

深社。
「万年、労働者階級。」

透葉。
「住民票は洞窟?」

流星。
「伝説の始まり、もちろんその人々の醜態についてなんだけれど。」

凛万莉。
「その人達が失敗して転落して拍手喝采!」

流星。
「その技、通用しなかったら、どうなると思う?」

帆波。
「芸人になりたくて、わざと自滅したんじゃない?」

社長が、仕事を振り分けました。

超科学ってあったら便利ですよね?

核融合発電所のパンフレットを作成中。

新しく科学館が出来るため。

科学館の設計を丸投げされてしまった。

次は水素発電所の広告を作ることになっている。

火力発電所が寿命限界で相次いで故障する中。

核融合発電所の稼働率が上がり続けています。

原子力発電所は敷地内に風力発電機を設置されて。

大型の海水タンクを併設して使われていましたが。

メルトダウンが相次ぐとトラウマになり。

核融合発電所に切り替えられています。

デジタル処理しかない職場。

作業中。

流星。
「物事は中立、初期ストア派の教えの一つ。」

凛万莉。
「ニュートラルシンキングは。」
「論拠大有りってことですね。」

帆波。
「物事が善悪を持っていい訳がない。」

深社。
「完全な善悪の判断なんて存在しないので。」
「物事が善悪で判断すると、必ず間違う。」

透葉。
「片方に寄る意味が分からない。」

流星。
「善悪の判断はいつも極端ですからね。」

帆波。
「間違いが野放しにされていて、我慢できる人などいない。」

凛万莉。
「間違いが放置されてまかり通っていると。」
「だんだん、嫌なっていく。」
「最後には排除したくなる。」
「誰だって経験があるはずです。」

流星。
「実はルールの方が間違っていると。」
「人は自分の正義の方を重んじて。」
「そのルールを無視する。」

透葉。
「心理学の実験であったらしいのですが。」
「模擬裁判で。」
「法律がデタラメであった場合。」
「被験者は、疑似法律よりも自分の正義を選ぶ。」

深社。
「おそらく、善か悪に分けてしまおうと考えるのは。」
「人間のやり方ではない。」

流星。
「物事がお節介にも自分に有利に出ると、依怙贔屓されていて。」
「自分にとって恥ですし。」
「物事が敵対者に有利に出ると、または自分に不利に出ると。」
「物事は敵対者のグルですし。」
「不利に出るだけで、間違っているのは自分ではなく。」
「物事の方ですね。」

凛万莉。
「悪用して、物事を自分だけ有利に出来たらなあ。」
「と思ったら、それはイカサマですし。」
「自分のためにならない。」
「うまく行き過ぎる。」

深社。
「だからと言って無条件で不利になるのは。」
「偏っていますよね。」

凛万莉。
「両極端は一致する。」

夕方。

誤って。

社長がいるのを忘れて。

男性陣が出前を頼んでしまったが。

社長は無視して業務続行。

受注したものがやや難易度が高いらしくて。

今日はほとんど喋らない。

分業は欧州では厳格になっています。

他人の割り当てに誰も介入できない。

レストランではテーブルひとつにつき。

担当者が決まっていて。

他の店員は、そのテーブルに介入できない、なんてことも。

階級社会は実は日本の方が遥かに早く廃止されている。

欧州はしばらく、階級社会の影響が残っていた。

夕方、まだ帰れない。

流星。
「私は世にあるいかなるアニメ、漫画、映画を。」
「正しく評価することを厭わない。」

華瑠。
「確かに、君は数ある批評家の中で。」
「優秀だな。」

深社。
「私は他人を善と悪で二つに分けません。」

華瑠。
「確かに、君は民主主義の中で、最も民主制に友好的だな。」

社員。
「問題が発生したんだ、保存していなかった。」

上司。
「我々は、どの問題が大きくて小さいかを決める。」
「そして小さな問題にだけ介入する。」

友人。
「正義中毒な人がソーシャルメディアで。」
「また乱闘している。」

上司。
「放っておけ、我々は自分で仕掛けた争いしか関わらないから。」

同僚。
「規則は万能なのか?」

上司。
「規則?日本では規則なんていつも歪曲されるじゃないか!」

帆波。
「女性はどうやったら強姦を免れますか?」

姫爽。
「女性は追ってくる男性より足が速ければいいだけです。」

帆波。
「室内に入ってきたら?」

姫爽。
「警官のいる所まで、男性よりも速く到達すればいいだけです。」

帆波。
「誰も味方がいなかったら?」

姫爽。
「それは男性にも同じことですので。」
「卑怯な手を使って男性を倒しましょう。」

流星。
「私は男性を力で圧倒できて、凡人を上回る知性を持ち。」
「ラテン語も話せます。」
「唯一出来ないのは、馬鹿と仲良くできないことです。」

上司。
「よく理解できるよ。」

友人。
「この前、北京に旅行に行ったのですが。」
「社会主義に感染するから、日本人は嫌いであると言われてしまいました。」

社員。
「社会主義は感染症ではない。」

友人。
「世の中、良くしようなんて幼稚なことを言っている人がいたよ。」

上司。
「はあ?それでその世の中とは?」

同僚。
「こらこら、自国民のアイデンティティを否定するな。」

友人。
「今回の芥川賞はこれか。」

社員。
「わざわざテロップに、芥川賞に賛成せよ、と書いてあるのはなぜだ?」

友人。
「直木賞の発表の時も、直木賞に賛成せよ、と広告が出たじゃないですか。」

星緒。
「残念ながら、他人は思っているより無関心なもので。」

友人。
「市民に振り向いてくれる作品を出すことですね。」

星緒。
「芥川賞と直木賞は、毎回、国民の口説き方を知らない。」

社員。
「芥川賞と直木賞よりも売れている小説があるんですけれど。」

星緒。
「面白い小説なら、売れるでしょうね。」
「必死に宣伝するのは焦っているからです。」

事務員。
「売れる小説はあっさり人気を獲得。」

星緒。
「宣伝に執着するほど、芥川賞と直木賞は名声が落ちますよ。」

姫爽。
「審査員が有能な人に交代されますからね。」

透葉。
「俺達は十年前の審査員とは違うぞ、みたいな。」

華瑠。
「有能な審査員なんて厳しいですな。」

星緒。
「たまたま芥川賞、直木賞はああなっただけで。」
「偶然である以上、次はどうなるのでしょうか。」

流星。
「信用失墜と、市民からの批判は。」
「ある時期から、とある時期に偶然発生したもので。」
「次はどうなるのかな。」

星緒。
「偶然、数ある中の芥川賞、直木賞が悪く出たので。」
「次はどうなるのかな。」

姫爽。
「どうして、そんなに芥川賞と直木賞の話題をたまに出すのですか?」

星緒。
「その二つが今も実在するのか、いつも疑わしいので。」

流星。
「なぜ男女同権が日本では遅れているのでしょうか。」

星緒。
「民主化の国際基準に達していないからです。」

華瑠。
「あらまあ民主主義不足ね。」

姫爽。
「男尊女卑なんて、独裁者の言葉に従わなくていいのに。」

那由。
「珍しく難易度が高いな、これは。」

星緒。
「なので援護に来ているんですよ。」

那由。
「そっちはどうだ?」

星緒。
「結婚式があまりに無いので。」
「珍しく収益が釣り合いません。」

那由。
「もう男女、同じことを繰り返すのが飽きたんでしょうね。」

星緒。
「なので、浮気が増えたんでしょうね。」

那由。
「その前は結婚式はどうだったの?」

星緒。
「半年前、再婚する男女で満員でした。」

那由。
「だめじゃん!」
「個人情報、握ってしまった!」

自分の分を片付けると。

お手伝いさんと一緒に。

苦戦している社員を援護して。

残業に志願する人と帰る人が分離。

ちなみに二十一時以降、防犯カメラには酔っ払いが映ります。

運転係がいないと、脱出できないため。

たまにタクシーが敷地内に入らないといけない。

自宅にて。

父親がもう寝る直前。

母親は映画を観ている。

流星。
「潔白は防護にはならない、本当にそうなんですよ。」

父親。
「他人の悪事なんてけっこう遭遇するから。」
「自分のせいにしないことだな。」

流星。
「非がなくても他人の悪事に巻き込まれるんですね。」

父親。
「人間はみんな悪だから。」
「自分だけ潔白を主張する訳には行かないのかな。」

流星。
「結局、人間なんてみんな悪ですからね。」

母親。
「悲観的な人間観ですこと。」

父親。
「そうやって人間について諦めないと。」
「やってられないよ。」
「何を人間に期待するというのだね。」

流星。
「そもそも、それは悪意でやった、とか。」
「その善意も利己的なものだ、とか。」
「故意にやっていることだ、とか。」
「わざと悪に変換して突きつけると、たいてい当たる。」

父親。
「そうだぞ、きちんとした人間観を持っているな。」

母親。
「どうせみんな悪だから、悪の仲間としてやって行きましょう!」

流星。
「うわあ潔い!」

自分の部屋に入りましたが。

なんか昔から友達が要らなかったですね。

どの人とも相性が合わない。

今となっては、数人の友人しか信用できない。

人間を理解してしまうと、他人を信じるのは単なる賭け事です。

信じるとはギャンブル。

人間を理解していない人は、人をよく信じる。

性善説に惑わされて思考停止しているのかな?

残念ながら、私が選んだのは性悪説。

西洋では性善説は通用しません。

日本しか性善説は蔓延っていません。

それに悪が栄えた試しはない、という意見がありましたが。

平気で悪は栄えます。

日本は仏教の教えによる影響が多大ですが。

寺院の僧侶と見解が頻繁に食い違い。

持っている仏教の見解が、僧侶に否定されることも頻発するそうです。

日本人にはプロテスタントの方が相性が良いと思う。

完全に善悪を上書きする創世記は、ともかく。

民主主義とは何か?

実は制度は知っていても、理解している日本人はいない。

二度、議論して、ようやく理解する人ばかりです。

さて、私も民主主義の本について読まなければ。


20


文化人の活動が大規模化しています。

ルネサンスVとも言われていますね。

そんな中。

遠方で発生した巨大地震で。

テントを張って寝泊まりする人が多発。

被災地は超規模キャンプ場、状態です。

インフラは強度が高くなっていて。

水道とガスは使えますが。

旧世代の住宅や旧世代の施設はインフラが強くなく。

半数は時代が退行していますね。

相変わらず、そんな報道ばかり。

思わぬ形で新生活始めました、なんて強制移行するとは。

自然災害よ、よくぞやってくれた。

社長、今日、寝ています。

デスクで昼寝。

流星。
「理不尽なことはたまにはあるが。」
「その前提をなぜ忘れているのか。」

透葉。
「誰しもが加齢で精神的に成熟する訳ではない。」

深社。
「理不尽なことも覚悟せずに。」
「よく、そこまでやって来られたものですね。」

流星。
「理不尽なことはまったく耐えられないが。」
「理解はできるのでした。」

透葉。
「そして理不尽に対する耐性は、その都度強まる。」

帆波。
「愚か者は、理不尽なことがあると。」
「被害者面するのでは。」

凛万莉。
「理不尽に対する訓練不足。」

透葉。
「世界は自分の思い通りに動く?」
「何を勘違いしたのか?」
「中心点は中立ですよ?」

流星。
「公正世界仮説の連中は。」
「理不尽を経験したことはないね。」

凛万莉。
「経験しても、私は耐えられますし。」
「少しだけ操作できますが。」
「他人はどうかな。」

流星。
「自分から理不尽を覗き見しようとする私でした。」

深社。
「まあカンニングですね。」
「どんな理不尽が世の中にあるのか、見学。」

透葉。
「理不尽ですか、たまにあるので。」
「たまには理不尽に勝つでしょう。」

帆波。
「そして理不尽に慣れていく。」

流星。
「理不尽について研究しないと。」
「我儘な性格になるでしょうね。」

透葉。
「たまに理不尽と私が互角の場合がある。」

深社。
「理不尽ですか、なかなか面白くなってきたね。」

流星。
「理不尽と力比べをするのが最も面白い。」

帆波。
「引き分けに持ち込んだ時が爽快ですね!」

凛万莉。
「他人はもっと理不尽を受けていると思います。」
「それについて知らないから。」

流星。
「理不尽に慣れると、制御できるようになるのはなぜだ!」

しばらくして。

社長があまりに起きないので。

悪戯しようと。

スカートめくりに行ったら。

接近した所で抱き着かれて。

頬ずりされてしまいました。

流星。
「ひゃあ!」

那由。
「ん?私は何を抱きしめた?」

流星。
「なんでもありません!」

那由。
「なんだ夢か。」

流星。
「スカートの中、見てみたかった。」

那由。
「ん?見る?」

流星。
「いいんですか?」

那由。
「まさか、私にもそんな欲求がないと思ったの?」

流星。
「それでは見ますね。」

那由。
「冗談ですよ、冗談。」

流星。
「うわっ!強姦する気ですか!」

那由。
「愚問だ!」

逃げました。

何をされるのか分からない。

社長が再度、昼寝したので。

スカートをめくりましたが。

中にショートパンツを穿いていまして。

仕方がなくショートパンツを脱がそうとしたら。

社長が起きたので逃げました。

那由。
「今、何時?」

流星。
「お昼前です。」

那由。
「そこで何をしていたの?」

流星。
「業務連絡です。」

那由。
「それは御苦労。」

流星。
「疑問なのですが、ハイコンテクスト文化の構成員は。」
「故意に黙っているのでしょうか。」

那由。
「あんなのわざと喋らないに決まっているでしょう。」

流星。
「そうですよね。」
「私はハイコンテクスト文化の失敗から学ぼうと思います。」

那由。
「あなたも有能なんですね。」

多忙になったので。

三人組を呼びました。

ちょうど手が空いていた。

とは言っても一時間で戻ってしまうらしい。

訓練施設は、その間。

補完する人が維持します。

華瑠。
「孫子の兵法で、孫武が女官を集めて整列させようとしたら。」
「女官が笑うばかりで。」
「女官のリーダーを切り殺して見せしめにして。」
「ようやく女官が黙って従った。」
「というものがありますが。」

姫爽。
「あれですね、女官は何を考えていたのかな?」

星緒。
「その笑ってばかり、その笑える内容とは何だったのかな?」

帆波。
「どうして真剣な場面で笑ったのかな?」

星緒。
「幼稚だったのでしょう。」

凛万莉。
「現代は子供でも、従わなければ殺される危険があると。」
「察すると思いますが。」

華瑠。
「何がおかしかったんでしょうね。」

流星。
「昔の女性、中国限定ですが。」
「そんなことを考えていたという資料ですね。」

帆波。
「現代の女子児童でも、笑ったりはしません。」

深社。
「それでは当時の女官は、現代の女子児童以下なんですね。」

透葉。
「何を言われているのか、これからどうなるのか。」
「それをしないと何をされるのか。」
「まったく分からなかったらしい。」

星緒。
「昔の女性は世界観が何かおかしくないですか?」

流星。
「それだから、男尊女卑に嵌められたんでしょうね。」

凛万莉。
「なんか興味深い史実ですよね。」

作業が順調。

デジタルしかないので。

座りっぱなし。

思えば、デジタル処理で仕事が終わるのが不思議でしょうがない。

しかしアナログ処理だと効率が悪いのか。

すべてデジタルでデータを処理して。

収益化できるのが、なんか謎です。

インターネットでは。

書いた人勝ちなんていう意見がありますが。

堂々と非難して、その内容が明らかに間違っていて。

顔が真っ赤になって消して逃げる人もいますので。

書いても負けることがあります。

インターネットは事実を書く場所ではないです。

主義主張を書く場所です。

と言って話が通じるかどうかは別の話です。

流星。
「なんかアンチが、自分達の思想を実現しようと。」
「意見が違うという理由で役所に訴えているようです。」

深社。
「はあ、何も違反はありませんが。」

流星。
「しかし彼らは意見が違うと非難するのが先で。」
「違反を訴えるのが後なんです。」

透葉。
「意見が違うと、野蛮にも攻撃するのでしょうか。」
「元から細かく見ると、意見が同じ人なんていないけれど。」

流星。
「彼らは、これまで一致しなかった意見の違いを。」
「初めて、数秒だけ見ることができます。」

深社。
「意見が違う、と非難する人は。」
「細かく見ると意見の違う人ばかりと言う点を見逃している。」

凛万莉。
「どんなに親しい人や同じグループの仲間であっても。」
「細部まで完全に意見が一致することはあり得ません。」

帆波。
「人の意見や価値観は、白か黒かではなく、グラデーション。」
「濃淡で存在しています。」
「非難に走る人は、味方か敵か。」
「正しいか間違っているかの二者択一で捉えがちです。」

流星。
「あの攻撃は、いつまで続けるのでしょうか。」

帆波。
「日本に独裁国家が誕生するまで続きます。」

流星。
「彼らはいつまであんなことをしているの?」

凛万莉。
「老人になって、活力を失うまでやります。」

流星。
「ファシズムって人気なんですね。」

深社。
「そこまでファシズムに夢中になりますかね?」

透葉。
「私と、ファシズムの話をしましょうか?」

凛万莉。
「それなら、ソーシャルメディアで日々、繰り返されていますね。」

流星。
「仕方がない、彼らの意見を認めよう。」
「愚かな意見、野蛮な意見、馬鹿げた意見。」
「間違っている意見、過激な意見。」
「誰も支持しない意見、つまらない意見、すべてを認めよう。」

凛万莉。
「そうですね、他人の意見は認めることが前提だと思います。」

流星。
「正義、なるほど正義、それで彼らはいくら欲しいんですかね?」

帆波。
「二千円くらいでしょうね。」

深社。
「正義マンの教え。」
「何か事故が起きなければ僕は勝てるんだ!」

帆波。
「敗北が事故ですか?」

凛万莉。
「弱者がどうやって、自分がまともであるかを証明するために。」
「他人を利用している。」

流星。
「他人を利用して、自分の証明にするなんて邪悪ですな。」

深社。
「日本人の正義中毒?」
「そんな愚かなことを言うようになった原因は何ですか?」

透葉。
「愚か者が、自分が愚か者ではないことを証明しようと。」
「手っ取り早く正義を引き合いに出していたりして。」

凛万莉。
「それはグロテスクですね。」

流星。
「僕の正義とは、漫画やアニメ、映画の内容を実行することです。」
「なんて言っていそうです。」

帆波。
「酷く低レベルな争いですね。」

星緒。
「あなた、紹介文が間違っていますよ。」
「業務とは無関係な所で、ですが。」

流星。
「え?右がライバルで、左が飼い犬と書いてありますが?」

星緒。
「写真の右の人が犬で、左の人はどっかの有名な荒らしですよね。」

流星。
「何が間違っているの?」

華瑠。
「誹謗中傷をする人は社会から根絶されるのでしょうか?」

流星。
「誰も知らない、そんな愚か者がこの世からいなかった時代はない。」

姫爽。
「インターネット活動家ですか。」
「デジタルではなくてアナログでやればいいのに。」

流星。
「いいえ、私のライバルが攻撃されているのなら。」
「インターネット活動家を支持する。」

休憩中。

社長が身だしなみの部屋にいました。

せっかくなので。

疑問を聞いてみることに。

流星。
「誰が身内で、誰が他人なの?」

那由。
「私とあなたと、凛万莉と星緒が身内で。」
「華瑠と姫爽と帆波は他人です。」

流星。
「なるほど、複雑ですね。」

那由。
「他人同士だと、えっちなことされやすいから。」
「気をつけなさいよ。」

流星。
「はい、既に理解しています。」

戻ると。

数人でコンピューターの周りに集まっていた。

格闘技の科学、という本があり。

やや突っ込み所があった。

広告。

空手道場には強いおじさんがいっぱい。

強い人に、強い人とは何か?を教えてもらおう!

初心者大歓迎!

脱落も大歓迎!

公的機関では、空手道場に勧誘する。

ポスターが張られていることがある。

ちなみに格闘技は健康に良い。

体力向上、日常生活に多大な貢献。

自然科学で格闘技は分析できるのか?

華瑠。
「素人はキネティック・チェーンという概念がない。」

透葉。
「手の運動だけでたいした威力は出ないですよ。」

深社。
「身体全体のエネルギーが使えないと。」
「パンチの威力は本来の四分の一以下です。」

華瑠。
「相手をノックアウトするのに、三発以上の。」
「クリーンヒットは要るんですか?」

透葉。
「都会の喧嘩、十四発、殴打して、相手はまだ動けるとか。」
「情けない戦闘力ですね。」

凛万莉。
「大振りのパンチは避けられるので。」
「あれはまともなパンチの仕方ではない。」

透葉。
「格闘家は相手の動きを読むのが当たり前です。」
「ろくな技がないのなら、読まれて終わりです。」

華瑠。
「足りない戦闘能力を、無謀で補うのでは?」

透葉。
「耐久力が高いだけの人形。」

深社。
「我流である限りは全員、弱い。」

凛万莉。
「生まれつきの能力では。」
「格闘技には勝てないよ。」

深社。
「無駄な抵抗はやめてほしいね。」

透葉。
「痛覚を麻痺させても。」
「いずれ物理的な限界が来ます。」

華瑠。
「痛覚が麻痺して闘争状態で。」
「一発でダウンする殴打を十発受けると、死にます。」

透葉。
「いくら頑張っても、物理的な限界がある。」

華瑠。
「うん?生まれつきの能力に頼る人は?」
「格闘技の才能はないんだね?」

凛万莉。
「どうあがいても、生まれつきの能力は限界が来ますよ。」

華瑠。
「気持ちだけ格闘家でいるのがよろしい。」

透葉。
「自称格闘家はたまにいます。」
「さっさと空手道を習えばいいのに。」

深社。
「まあ彼らにあるのは体重だけですからね。」

透葉。
「体重、百キログラム超えくらいなら持ち上がりますが。」

凛万莉。
「二百キログラムの重たいものを持ち上げられる場合。」
「理論上、それ以下の体重の人は持ち上げられてしまいます。」

流星。
「仕方がない、弱者はどうしても消えないので。」
「強者が、説明する羽目になるのだ。」

透葉。
「遠慮せず、空手道の道場で体験すればいいのに。」

深社。
「そうだよね、なんでそんな手間も惜しむのでしょう。」

凛万莉。
「負けず嫌いなんでしょうね。」

流星。
「私は気候変動に対して敏感です。」
「私が大衆を圧倒すると、現場は凍り付き。」
「専門家に披露すると、現場は暖かくなる。」

机の上には。

エリア51「ネリス空軍基地」の写真があった。

初めて公開された時の写真で。

普通の空軍基地に、格納庫と建物がちょっと多いだけの。

見た目は何でもない所。

荒野の中にあるし、滑走路の長さや数も平凡。

現在も、機密情報の中に入った試作機がテストされています。

帆波。
「ネリス空軍基地は写真がいくつかありますね。」
「あんまり特別な場所ではないような雰囲気です。」

流星。
「地図がありまして、一般公開されていますが。」
「細かくエリア何々と多くて。」
「迷いそうですね。」

凛万莉。
「しかも荒野と山脈と湖と、地形は豊かですね。」

流星。
「これを見ると、噂を事実として報告してはいけませんね。」

帆波。
「それは戦場の基本ですよね。」

凛万莉。
「秘密基地というより、機密情報しかない空軍基地なのでした。」

帆波。
「ねえねえ、休憩室で一緒に寝よ。」

流星。
「いいですね、さあ寝ましょう。」

一緒に休憩室に入って。

ベッドに一緒に寝たら。

触られまして。

やり返したら。

強姦みたいになってしまいました。

帆波。
「あっ!やめて!」

流星。
「綺麗な人ですね。」

帆波。
「年下に迫られるなんて!」

流星。
「どうしてほしい?」

帆波。
「抱きしめて!」

流星。
「他人の女性、抱きしめたの久しぶり。」

帆波。
「そんな、時刻が迫っちゃう!」

流星。
「ああ、もう、お昼ですね。」

帆波。
「時間切れでした。」

流星。
「計算していたんでしょ!」

今日のギャグ・プロパガンダ。

お年寄りに席を譲りましょう。

しかし席とはバスや電車の席ではありません。

ビジネスマンに忠告。

ネクタイにしますか?首輪にしますか?

どちらか、有意義な方にしましょう。

喫茶店に行こうとしたら。

マイクロ・スマートフォンの緊急放送。

皆さん、今日の天気は晴れ、時々、小惑星と、隕石。

上空を見ると、本当に隕石が降っていて燃えていました。

小惑星は爆発四散しました。

まったく酷い天気ですね。

なんと、今日、インターネットが日本でダウンしました。

原因、無駄な書き込み、通信によるシステム超過。

一人だけ、ソーシャルメディアで誹謗中傷をまったくしない人がいた。

他の人はするのに、一人だけ五年間、誰も罵らなかった。

その人は脳神経外科から退院して五年経過した人で。

暴力に関する脳の部位を突き止めて。

最先端医学で治したらしい。

心当たりのある方は脳神経外科を受診しましょう。

きっと良くなります。


21


岩波国語辞典。

正義。

1.正しい道理。

人間行為の正しさ。

2.正しい解釈。

多くは書名に用いる。

さて、手元にある。

国語辞典を読んでみよう。

言葉の意味が間違っているのかな?

開いて確認してみよう!

学生。
「正義は悪を倒す!」

市民。
「そんな!国会議員はうまくやっているのに!」

学生。
「国会議員じゃない!」

市民。
「それなら誰?」
「そもそもなぜ自国民のことを無差別に悪とか罵っているの?」

先週。

マフィアのボスに何者かが接触して。

こんなことを言った。

青年。
「お前は悪だ!」

ボス。
「ほぅ、悪ですか。」

翌日、そんなことを言った人の墓標が。

墓地に追加された。

科学者。
「家系図破壊って知っているか?」

文学者。
「あれでしょ。」
「日本は遠い親戚同士で交配している。」
「微程度の近親交配の国家だって。」

科学者。
「遺伝学、統計から裏付けられている。」

文学者。
「共通の祖先があり、どこかで家系図が重複している訳だ。」

科学者。
「三世代前なら、そこと、どこかの家系図で。」
「同一人物が載っているという訳ですね。」

文学者。
「それで遺伝学からして、悪影響がまったくないくらい。」
「遺伝子の複製が多様化している。」

科学者。
「はい、極端に閉鎖された島や山間部でなければ。」
「遺伝疾患はありません。」

少年。
「仏教徒が墓を拝んでいたけれど。」
「共通の先祖も拝むのかな。」

科学者。
「私は仏教ではない。」
「墓については彼らに勝手にやらせておけ。」

少女。
「あれに巻き込まれたら、どうなるの?」

科学者。
「信教の自由に抵触する、仏教徒の愚かな行い、ということだな。」

婦女。
「ひどい、子供の信教の自由を弄ぶなんて。」

老人。
「ちっ!今どきの若造は信教の自由も知らないのか!」

青年。
「経験で信教の自由は理解することはできませんよ。」

女子高生。
「仏教徒は愚か者なんですね。」

文学者。
「信教の自由を無視するという点においてね。」

科学者。
「自国民の善悪は仏教の影響を大いに受けていないか?」

文学者。
「原罪が遺伝したのでは?」

科学者。
「凄い酷評だな。」

文学者。
「なんか私の書くものはイガグリみたいなトゲがある気がするんだが。」

婦女。
「それは迎合するように書けないからだよ。」

青年。
「いいえ、それは癖でしょう。」

老人。
「平凡なことを書いて退屈されるよりはましかと。」

文学者。
「個人的にはもっと穏健というか。」
「温厚に書きたかったんだけれど。」

婦女。
「得意げに偉そうなことをくどくど書かれるよりは。」
「イガグリみたいな文章の方がよろしいかと。」

青年。
「下手すると、特徴がないのが特徴の文章になりますよ。」

老人。
「読者のことを考え過ぎだよ。」
「それ以上、譲歩するのなら。」
「当たり障りのない文章と物語の連続になるぞ。」

女子高生。
「やだ、そんなもの気持ち悪い。」

科学者。
「どちらかと言うと、あなたの文法は心理学である。」

公園は市民で満員。

ほとんど、昼食に市街地に出てきている。

飲食店、喫茶店は繁盛。

流星。
「誹謗中傷があんなに流行っているのはなぜか?」

透葉。
「愚か者が誹謗中傷の水準を引き下げたから。」

友人。
「現金が不足しているな。」

深社。
「現金が不足しているのなら、クレジットカードを使えば?」

凛万莉。
「見てみて、統計学のウェブサイト。」
「失業率、出生率、貧困世帯の割合が低下しているの。」

流星。
「あなた、それ画面が逆さまです。」

凛万莉。
「あらまあ、状況も逆でした。」

帆波。
「ソーシャルメディアは御託が酷いですね。」

流星。
「将来、論争に参加する予行演習と思ってください。」

帆波。
「道徳の内容で人を攻撃できるなんて。」

流星。
「大丈夫、彼らは潔白な人にしか攻撃しない。」

透葉。
「ソーシャルメディアの普及によって。」
「これまで不道徳ではなかった人を。」
「攻撃できるようになりました。」

深社。
「他人の落ち度は見つけるものじゃない、作るものです。」

流星。
「あれを見るといかに悪が栄えているのか、一目瞭然。」

透葉。
「アメリカ人よりは悪口が下手ですよね。」

深社。
「日本人は悪口が下手過ぎですね。」

凛万莉。
「なぜスマートフォンはこれだけ高性能化したの?」
「もう小型のタブレットパソコンでしょ?」

流星。
「ソーシャルメディアで誹謗中傷を量産するため。」
「そこまでの高性能化が必要だったらしい。」

帆波。
「どうしてソーシャルメディアなんか作ったのかな。」

流星。
「汚い罵り合いを是非とも観戦したい。」
「富裕層の期待に応えました。」

深社。
「為政者の演説、食事の時間に流れていますよ。」

流星。
「え?食事のために話しているんじゃないんですか?」

透葉。
「スパイ規制法案が可決されたけれど、威力がないような。」

流星。
「日本人が全体主義者である限り、スパイは自由に活動できるからね。」

凛万莉。
「神様が歩いていたら、ギャグ漫画を要求したい。」

流星。
「そんなに都合がよくギャグ漫画なんて売っていますかね。」

凛万莉。
「それが無理ならまともな小説が欲しいとお願いするわ。」

流星。
「ちょっとギャグ漫画の方を後から探してみましょうか。」

帆波。
「ねえねえ、日本の小説家って。」
「どうしてシェイクスピアを知らないの?」

流星。
「知らないことが小説家であるという証拠です。」

透葉。
「私は正当な批判という、誰でもやっていることをして。」
「非難されることになった。」

深社。
「私も、専門家による批評という誰でもやっていることをして。」
「非難されることになった。」

友人。
「ええと、知り合いが連絡して来て。」
「欧州との時差が五十年らしいよ。」

流星。
「それはそうでしょう、いつも欧州とは思想で後れを取っていたから。」

友人。
「本屋の小説を立ち読みしたら、私は病気にでもなったのではないかと。」
「診療所に行ったら、自然治癒しましたよと言われました。」

流星。
「私も、本屋の小説を立ち読みすると、具合が悪くなります。」

友人。
「本屋には病原菌でもいるのですか?」

凛万莉。
「本屋に行くと、自分が引き起こさなかった問題を。」
「簡単に読めて気楽なんです。」

流星。
「次に芸能人に宣伝させれば、あの小説は世論対策が充分です。」

透葉。
「どうも変だ、本屋の小説は、どれを読んでも自国を誹謗中傷している。」

深社。
「初めて自国の小説が議論された瞬間ですね。」

友人。
「どうして本屋の小説が疑われるのだろう?」

流星。
「読者はフィクションよりもノンフィクションを読みたいんですよ。」

友人。
「うむ、みんなフィクションの美男美女よりも。」
「現存する美男美女の日常が知りたいよね。」

凛万莉。
「ああ、最近の作家はデタラメを書くことに慣れています。」

友人。
「出版すると作家のサクセスストーリーが始まる。」
「出版して一年経つと、トラブルが始まる。」

料亭から出て。

稲荷神社に参拝。

不思議そうに見ている友人。

友人。
「理由が知りたいな。」

流星。
「人間に嫌気がさしたからです。」

友人。
「納得の理由ですね。」

流星。
「人間について理解したら、成り行きでこうなった。」

友人。
「当たり前ですね。」

流星。
「しかし人間の脳は超自然的なものに耐えられませんね。」
「認識できないし。」
「慣れていくしかない。」

友人。
「自然法則を超えるものを脳が認識できる訳がないでしょう。」

帰り道。

時刻はお昼休み終了まで、少しある。

自動販売機の密集地帯で。

お菓子屋やジュースを買っています。

友人。
「所でヒグマと戦ったことがあるとか。」

流星。
「はい、マツタケを採ろうと。」
「地元の人と一緒に山に入ったら。」
「ヒグマと遭遇しまして。」
「遮蔽物が多くて。」
「山小屋もあったので。」
「山小屋にあったボウガンでヒグマを串刺しにしました。」

友人。
「よく倒せたね。」

流星。
「ヒグマとチェイスしたんです。」
「ボウガンの矢を叩き込みながら。」
「そしてヒグマに矢が二十発くらい刺さっていて。」
「最後の抵抗に突っ込んできた所を。」
「ダガーナイフでヒグマ首を切り裂いたら。」
「ヒグマが死にました。」

友人。
「酷い殺し方だなあ。」
「ヒグマも予想外のボウガンの矢串刺しからのナイフですか。」
「それだけ食らえばヒグマも死にますね。」
「しかもチェイスしていたんですね。」

流星。
「化け物は近接武器では倒しにくいので。」
「矢で串刺しにするのが最も楽な殺し方です。」

友人。
「ヒグマも予想外の戦法でしたね。」

流星。
「熊肉も、美食としてはありえる料理でした。」

友人。
「熊肉ですか、ううむ、謎めいた焼肉ですな。」

解散して。

帰りに、雑誌を買おうとしていたら。

何か眩暈がするので。

帰路が遅れました。

ダウンしまして。

何か分からなかったのですが。

前にいた変人が見つけまして。

救助してくれました。

変人。
「この前は一緒にいかがわしい本を読みましたよね。」

流星。
「その前に、私はどうかしたのかな。」

変人。
「脱水症状でしょう。」
「すぐそこの自販機から天然水を買ってきます。」

流星。
「あらまあ、鞄の中に水もなかった。」

変人。
「はい、天然水で復活してください。」

流星。
「本当に脱水症状でした、水をあんまり飲まなかったから。」
「助かりました、ざーこ。」

変人。
「今回は女性同士のいかがわしい本を。」
「新品で手に入れたので。」
「届けに来ました。」

流星。
「分かっているじゃないですか。」
「前にいた求婚者よりも素敵ですね。」

変人。
「成り行きで友人という訳ですね。」
「連絡先、交換しますか?」

流星。
「遠慮します、どうせこの辺りに住んでいるんでしょう。」

変人。
「はい、商店街の電気屋の店員です。」

流星。
「用事があったら、また会いましょう。」

変人。
「とりあいずいかがわしい本を届けられました。」
「趣味が合うんですね。」

復活して、職場に戻れました。

業務、再開。

休憩時間に。

サッカーのサテライト・リーグの試合が放送されていて。

教育資料になっているみたいです。

流星。
「選手と監督の視点は違いますね。」

深社。
「選手が思っている評価と、監督の評価は別物。」

透葉。
「選手がいくらうまいプレーをしても。」
「再現性がなければ減点です。」

流星。
「チームとして、ポジショニングや戦術を乱していないか。」
「決めた通りのことをきちんと遂行するか。」

深社。
「うまいプレーがあっても、そのギャンブルに頼るなってことです。」

透葉。
「相手のカウンターや作戦の乱れというリスクもあるので。」
「ドリブルで抜けたとしても。」
「後のことを考えてないと。」
「評価されません。」

流星。
「監督はサッカーを確率で読んでいますからね。」
「監督は十手先を読むことができます。」

深社。
「スルーパスで抜けたフォワードが。」
「横にいたディフェンダーにスライディングして。」
「あっさりボールをカットされたことがありましたね。」

流星。
「独走していて、横を見ていません。」
「情報の更新がない。」
「監督は絶望していたでしょうね。」
「そんなものは潰されるから。」

透葉。
「サッカーは細かい所ならほぼ無制限にあるので。」
「選手が思う、うまいプレーと。」
「監督が思う、うまいプレーは別物です。」

流星。
「ちょっとうまいくらいで調子に乗るな。」
「というのもサテライトリーグの教えの一つ。」
「得点をいくら入れても。」
「やり方が無謀だったり。」
「たまたま入ったりしても無視される。」
「相手の失敗に付け込んだ程度では加点されない。」
「上のレベルでやっていけないのなら、減点される。」

深社。
「サッカーは監督の目線に立たないと、客観的に見れないスポーツです。」

透葉。
「選手はプライドのせいで、監督の視点で見れない。」

流星。
「選手は、とりあいずドリブルで抜いてシュートして得点を入れればいいと思っている。」
「しかし成功したとしても、確率でそうなっただけなので。」
「いつも同じことができるか、再現性を問われる。」
「チームの一部として作戦を遂行できるのか。」
「かなり冷徹で、残酷なまでに、俯瞰して選手を評価をするので。」
「サッカーは手軽にやれる分、上のレベルに行くほど。」
「監督に容赦されない。」

深社。
「ちょっとうまい程度では、要求水準をクリアできないので。」
「監督は密かに序列を書き換えているのでした。」

サテライトリーグは、プロチームの下部組織なので。

スケジュールを見れば、現地で無料で観戦できます。

全員うまいので。

そこら辺で、偶然、うまい人がいても、混ざれません。

冷徹で計算に基づいたサッカーが展開されているので。

サッカーという確率のスポーツでは。

数回しか見せ場がない選手は要りません。

逆説的に言えば。

監督の視点でサッカーを解釈できないプレイヤーは。

自分の主観でサッカーを評価するため。

長期的に見て、使い物になりません。

なので、選手個人と監督の評価は別物という前提がないと。

いつまでも主観的なサッカーをすることになります。

サテライトリーグ、プロ候補生が競っていて。

出来て当たり前のことが、アマチュアでは達成不可能です。

大学リーグ優勝チームがプロセカンドチームと試合する。

ゴールデンカードでした。

放送、終了。

流星。
「子供のころから、道理に敏感でした。」

凛万莉。
「それは異論の余地がないほど、良いことです。」

帆波。
「道理が分からない愚か者ではなかった。」

流星。
「なぜか道理を理解していました。」

帆波。
「それは賢者です。」
「人よりも先に分かったから。」

流星。
「勉強だけできても。」
「無知な人は無知ですね。」

凛万莉。
「あれは権力が、コントロールした教材ですので。」
「都合のいい人材を作るために調整しています。」
「なので、勉強ばかりしても、無理が生じる。」

流星。
「権力が作った正解を学んだところで。」
「その基準が悪いので。」
「必ず限界が生じます。」

帆波。
「学生はそもそも、提示された選択肢すべてが劣悪ですね。」

仕事が片付きました。

手が空いている人が。

ビリヤードを開始。

フットサルコートもあるので。

そこに男性陣が入って。

ボールで遊んでいますね。

流星。
「英語圏の教え。」
「過去の経歴からは考えられない。」
「成績を収めると。」
「預言者扱いされる。」

凛万莉。
「英語の成句。」
「サウルもまた預言者なのか。」

流星。
「後天的なものを過小評価されていますよね。」

帆波。
「人は先天的なものだけでやっている人はまずいません。」

流星。
「天才も努力しますしね。」

凛万莉。
「生まれつきの能力でそのまま進んで。」
「それが通用しなくなっても、それは必然なのだ。」

流星。
「誰しもが無能な人間に用はない。」

帆波。
「生まれつき劣っている人ほど。」
「結果的に有能になりやすい。」
「劣等感、つまり劣っていることを自覚しているので。」
「補おうとして、訓練が習慣になっている。」

凛万莉。
「人の生涯は、そのまま進んだら必ず罠に嵌るように作られています。」

流星。
「必要なのは肯定ではなく破壊です。」

帆波。
「善良なやり方が必ずしも通用するとは限らない。」

流星。
「生まれつきの約束ですか。」
「そんな契約の証がどこにある。」

帆波。
「生まれる前に何か契約していたとしても。」
「そんな証がどこにある。」

流星。
「口約束で契約を取られてもね。」

凛万莉。
「私は人の世も神話の一部と見なしていますので。」
「たまには不思議なこともあろうかと。」

那由。
「賢い人は情に弱いですね。」

星緒。
「賢い人は情に訴えると、抵抗できません。」

華瑠。
「賢い?賢いって何だ?」

姫爽。
「賢い人は、言っていることとやっていることがいつも違いますね。」

那由。
「口先だけなんですね。」

姫爽。
「所で、神社は人を教化する所ですよね。」
「人が足りなくて困っているとか。」

星緒。
「はい、人を教化する所です。」
「しかし最近は処女が足りなくて困っています。」

那由。
「だめじゃん!」
「処女の典型である私がやってあげようか!」

姫爽。
「それだけ失敗している女性が多いんですね。」
「失敗だけ見る訳には行きませんが。」

星緒。
「女性の成功例と失敗例とありますが。」
「わざと失敗のみをチェリーピッキングされましても。」

華瑠。
「社会において、まず処女を増やしなさいよ、まったく。」

星緒。
「私は生涯、処女ですけれどね。」

那由。
「処女という点なら、私も仲間ですけれど。」

姫爽。
「アダム・スミスが言うような。」
「人を教化できる場所が少なくなったら。」
「人間から神聖な部分は皆無になるでしょう。」

星緒。
「毎年、候補者は来まして、手が空いている私が教育するのですが。」
「半数は結婚して処女を失います。」
「せっかく男性を無視していいという特権を得たのに。」
「手放すのはなぜでしょうか。」

那由。
「自然も失敗するということですね。」

華瑠。
「自由意志で捨てるんだと思います。」

姫爽。
「神に仕えるか、男性に仕えるか、選んだ結果では?」

星緒。
「それだと他人のことはどうでもいいですね。」
「私は従うだけが取り柄の女ではありません。」
「きちんと反抗します。」

那由。
「反抗は自由、反抗しない奴は奴隷。」

星緒。
「デイヴィッド・ベネターが言うには。」
「神々に食って掛かる姿勢が、まったく足りない。」

姫爽。
「あなたは他の祭司と違うようですね。」

星緒。
「私は応報思想野郎ではない。」

華瑠。
「優れている女性は需要あるわよ。」

姫爽。
「あなたは神話の戦いの勝者ですね。」

星緒。
「各地で神々に祈って、許可を得て祭司になったので。」
「私の正統性は揺らがない。」

那由。
「人間で維持されている宗教とは違うみたいですね。」

星緒。
「この後、為政者が密かに集まって。」
「祈祷をするので。」
「私も参加します。」

華瑠。
「聖書の教えですと、お金と神と、同時に仕えることはできないとか。」

星緒。
「どっちかにしろってことです。」

姫爽。
「所で、昔、男性と知り合ったとか。」

星緒。
「縁切りの神社で、縁を切ってもらいました。」
「気に入らないものはきちんと処分します。」

姫爽。
「あなたほど、生まれつきのものに頼らない人は珍しいわ。」

華瑠。
「ヨブ記での問答でヨブみたいに、一部、神を超えた判断をしますね。」

星緒。
「日ごろから人間を否定しているからでしょう。」

那由。
「最近、お宮で変わったことは?」

星緒。
「神社の占いで、姓名判断に持ってくる人々の名前が。」
「キラキラネームという所に困っていますね。」

那由。
「何やってんですか、庶民とやらは!」

星緒。
「あと、大きな神社で私が呼ばれると、祈祷は二時間待ちです。」
「交代で入っています。」

那由。
「人間の世に、どのくらい不具合があるのか、それで分かったよ。」

姫爽。
「思えば、私の学生時代、有神論者は私だけでした。」
「私は知っているからお宮に参拝します。」
「なので、人間は何のために作られたのか、これだけが謎です。」

華瑠。
「私は人間から逃げた先が教会だった、それだけです。」

星緒。
「私は与えられたものに頼る愚か者ではありません。」
「私に今あるのは自分が勝ち取ったものです。」

那由。
「戦いを回避して、何か得られることはないよ。」
「敵なんてみんな倒してしまえばいいのだ。」

姫爽。
「この世に生まれるのは、戦いが前提では?」

華瑠。
「戦わない人は消されます。」

三人組。

決められた時間、手伝ったので。

ハンヴィーに乗って、訓練施設に戻りました。

訪問者がいると警備員から連絡があり。

また求婚者らしいのですが。

何か違うらしくて。

会ってみました。

流星。
「求婚者は誰だ!」

美女。
「結婚してください!」

流星。
「なんですかこの美女は!」

美女。
「私じゃ不満ですか?」

流星。
「いや、大いに検討の余地がある。」

美女。
「そうですか!考えてくれるんですね!」

流星。
「連絡先を交換しませんか?」

美女。
「喜んで!」

求婚者は美人女性でしたね。

男性なら拒否しますが。

美女なら話は違います。

多くの場合、恋は身体の条件反射に過ぎません。

ちなみに、現代では女性の独り身よりも。

男性の独り身の方が圧倒的に多いですよ。

そして帆波と姫爽と、華瑠に発見されて。

私の取り合いをされまして。

美女が負けて後退しました。

美女と夕方の食事には行けたのですが。

薄々、私を獲得したいと思っている。

親しい女性が三人もいると。

女性の求婚者を、黙って通せないよね。

今夜のウェブニュース。

ピックアップ記事。

イギリスの首相に。

この野郎!と言った人がいまして。

イギリスの首相もその人に、この野郎!と言い返しました。

共通点。

ジャーナリストは日本の政治について好き放題に批判する人が出来ます。

そして為政者も同じくジャーナリストについて。

好き放題、物理的に批判することができます。

社説。

歴史は繰り返す。

超巨大地震は、これまで何度も繰り返されて来ましたが。

次の超巨大地震のアーカイブは。

映像として残っている東日本大震災と。

不気味なほど一致するかもしれません。

場所と登場人物が変わっているだけで。

逃げ惑う人や渋滞の中、流れる人。

溺れる人や家屋の屋上に駆け上がる人、高台に避難する人。

被災地の避難所の様子など。

既視感を覚えるかもしれませんが。

その場合は正常性バイアスですね。

人間は何も学んでいないという強力な証拠になります。

逆に、道路に車がほとんどいなくて。

津波が来ているため。

高台の確保に忙しい人と。

避難生活が無難に終わるようなアーカイブになっていたら。

明らかに人間は歴史から学んでいます。

次の記事。

気候変動は長期化する?

未来世界2200年の小話。

息子。
「曾祖父が言っていたけれど。」
「気候変動について。」
「昔、けっこう話題になったね。」

娘。
「結局、人類は滅びなかったね。」
「何ともないじゃない。」

息子。
「あと、食料備蓄が来月で尽きるそうです。」

よくある定説。

自然科学で頑張っても、農業で大凶作が続くと終わり。

次の記事。

新冷戦は気候変動の中、涼しくなるので、とてもいい政策ですが。

新冷戦で核兵器が使われると。

勝っても負けてもみんな死にます。

核兵器を装填済みの戦略型潜水艦は、いつも海に潜伏していて。

交代で、いつでも発射できるように待機しているほどです。

ウィンストン・チャーチルの格言。

人類の歴史は戦争の歴史である。

短く不安定な幕間を除けば。

この世に平和があったことはない。

そして歴史が始まる前から。

残虐な争いは普遍的なものであって。

絶えることがなかった。


22


お昼過ぎ。

紅茶を淹れているお姉さんの後ろから接近して。

スカートをめくって、中を見ました。

帆波。
「ひゃあ!」

流星。
「あれ?地味なんですね?」

帆波。
「もっと見る?」

流星。
「見ていいの?」

帆波。
「その代わり、好きなように抱きしめさせてね。」

流星。
「はい、前から見るなんて贅沢ですね。」

帆波。
「さあ、抱きしめさせて。」

流星。
「わっ!いい匂い!」

帆波。
「キスしてあげる。」

流星。
「ん!綺麗な女性からキスされるなんて!」

帆波。
「近寄って見ると、あなた美形ですね。」

流星。
「お姉さんも綺麗ですよ。」

そのまま手を繋いで。

研究所をくるっと一周。

女性同士で。

じゃれつくことがよくありますが。

男性陣の見えない所、死角でやっています。

自らの美を男性ではなく。

女性に魅せつけるという。

変わったことをやるんですね。

二人きりになると、片方が強姦みたいなことをするので。

女性だらけの場所は危険だったりします。

社員がコピー機で、いかがわしい写真を印刷しまして。

社長が突っ込みを入れています。

那由。
「ほう、かなり余裕そうですね。」

社員。
「しまった!」

那由。
「そういうゆとりもあってもよろしいかと。」

社員。
「もうしませんよ。」

那由。
「家で存分にやるんだな。」

凛万莉。
「日本の小説は無能だ、と言うと誹謗中傷で問題になりますが。」
「日本の小説は有能だ、と言うと、フェイクニュースを広めたとして問題になります。」

帆波。
「どうしてデマがあんなに大量発生するの?」

深社。
「真実と嘘の区別がつかないからです。」

透葉。
「日本から通俗小説を排除したら、どうなるのでしょうか。」

那由。
「作家ではなく、本屋が困ることになります。」

流星。
「文壇が日本の小説を統治するには、どうすればいいのですか?」

那由。
「有名な日本の批評家を文壇に配属すれば。」
「素晴らしい統治が実現します。」

華瑠。
「あれ?日本の小説は日本製ではないのですか?」

姫爽。
「中国製だと思いました。」

星緒。
「世界で定評がある日本製なのに。」
「文学においては不評になりますよね。」

流星。
「小説家はいつもどこの工場で働いているの?」

那由。
「どこだろう、本業にするのは無理だろうから。」
「副業としてやっているはず。」
「なので、どこかの工場で雇われていて。」
「夜間、執筆しているはず。」

星緒。
「私が文壇の当事者になったら。」
「日本文学というブランドを成立させます。」

華瑠。
「私は日本の小説が世界文学に対して。」
「何も仕掛けないことを望みます。」

姫爽。
「日本の文壇って、どういう勢力図になっているのですか?」

星緒。
「文壇の味方と敵と中立。」

那由。
「日本の文学は加害者が有名になり。」
「被害者が落ちぶれる。」

流星。
「人間らしい、イマイチな現場ですね。」

姫爽。
「文壇はいつまで交代しないんですか?」

那由。
「彼らの戴冠式まで、交代しません。」

凛万莉。
「文壇は、自分達が推薦する二百冊の小説を持っています。」
「ただ、批判や苦情は削除され。」
「四十冊に絞られました。」

犬。
「わんわんわん!」

帆波。
「やめなさい、日本では目立って吠えると。」
「変な人が来て、潰そうとするから。」

凛万莉。
「文学の現場は午前中は自宅で休み、午後は働かない。」

那由。
「いつ執筆するんだね?」

流星。
「日本の安定には何が必要ですか?」

透葉。
「全体主義の廃止、正義中毒の禁止、暴力の自制。」

深社。
「才能ってけっこう非難の対象になりますね。」

流星。
「それは才能を批判する人は理由が分かっていて。」
「才能を発揮する人が理由を分かっていないだけです。」

凛万莉。
「ステルスマーケティングとか流行っていますね。」

華瑠。
「あれが無かったら、彼らはもっと負けています。」

星緒。
「私達はもう帰りますね、医務室が今、空っぽなので。」

那由。
「なんか変わったことある?」

星緒。
「そうですね、参拝に来た人が。」
「寺院にもよく行っているようで。」
「都合によって、神社と寺院を往復しているみたいです。」

那由。
「どっちかにしろ!」

星緒。
「仏教の教義をやたらに説く同僚がいて、それも困りますね。」

那由。
「その人は僧侶なの?神職なの?」

華瑠。
「こっちは、告解で、美しいのは罪になるのでしょうか。」
「という女性がいて。」
「それは許されます、と返事をされる現場がありました。」

那由。
「世間の男性は許してくれるのかな?」

姫爽。
「無線局が育成施設にあるのですが。」
「最近、付近を走っている観光客から。」
「通信を拾うんですよ。」
「それで、地元の観光案内が出来てしまって。」
「私のよく使うコールサインが有名になってしまいました。」

那由。
「あんたみたいな美人女性が無線をやっていたら。」
「相手はニヤニヤしているんでしょ。」

姫爽。
「好みの女性が、通信相手と合うんですよ。」

那由。
「なぜ合うんだ、そもそも無線で何を話しているの?」

三人組、退場。

午後は、休憩をはさみながら。

業務、続行。

流星。
「少し前、ワールドカップで賑やかでしたが。」
「サッカーは階層構造になっていて。」
「サッカー自慢の動画とかありますが。」
「あれって大学レベルではへたっぴーですよね。」

透葉。
「大学レベルでは子ども扱いされますよね。」

深社。
「足先の技術だけで、やっていけるほど大学レベルは甘くない。」
「高校の全国大会にいた選手も、ベンチに追いやられているほどです。」

流星。
「プロの選手が、教材で、シザースフェイントを披露するものがありましたが。」
「相手役のディフェンダーが、あっさりついて来ていて。」
「シザースとスプリントで、ものすごく動き出しが速かったのですが。」
「それ以上に相手役が、ものすごく速く、ついていきました。」
「あれでも手加減しているんですね。」

深社。
「大学レベルでは次のプレーをボールを持つ前に決めています。」
「なので動きの読みあいは必ずありますが。」
「それ以前に、選手の動きが速過ぎて。」
「しかも動きが正確無比なんですね。」
「まあ見学しないと分かりませんけれどね。」

透葉。
「能力の低い選手ほどうぬぼれるので。」
「サッカー自慢はクソザコの類です。」
「大学レベルと会話すら成立しません。」

深社。
「サッカー自慢が、大学レベルのディフェンダーと対峙すると。」
「大人のフィジカルで跳ね飛ばされるか。」
「あっさりボールを奪われて。」
「相手にならないと、無視同然のプレーをされますね。」
「子供騙しのテクニックなんて通用しませんし。」
「圧倒されて、サッカー自慢は戦力外通告です。」

流星。
「基本テクニックや足先のフェイントで自慢とか。」
「高校レベルでスキルアップが止まっていますね。」

透葉。
「あんなものに、上位ランカーが引っかかる訳がないでしょう。」

流星。
「その技と攻略法は高校の時に習ったな、みたいな。」

深社。
「プロ目前の最高クラスの選手に。」
「あんなもの通用しませんよ。」
「動画でイイネ!なんて貰えても。」
「その人は大学リーグではなくて草サッカー程度でしょ。」

流星。
「子供のころ観戦したのですが。」
「元ジュニアユースの選手が成人して、経験者と対戦していて。」
「一秒以内にトップスピードでドリブルに移行して。」
「数人を抜き去る、これを繰り返したことがあって。」
「ユース出身になると、経験者は相手にならないみたいです。」

透葉。
「サッカー自慢の動画とやらは、中堅以下の連中が。」
「低レベル地帯で見世物として出している程度でしょうね。」

深社。
「フットボールは厳格な階層構造ですので。」
「その選手が所属している階層に依存します。」
「サッカー自慢とか、フィジカルがないことが多々あり。」
「よくあんな初歩的なことで頑張っているなあと感心しますが。」

流星。
「ダニング・クルーガー効果ですね。」

透葉。
「自信と現実が合わないのは、サッカーでよくある。」
「残酷な場面です。」

深社。
「フットボールは、本人のプライドのせいで。」
「本人は上のレベルを故意に見ないんですね。」
「自分よりも格下相手に勝利して、調子に乗っている、みたいな。」

流星。
「下らない、通用しない個人技だけ磨いて。」
「組織力や戦術、チームプレーはまるで素人でしょうね。」

透葉。
「競技人口と、人気が最もある分。」
「雑魚が目立つんですね。」

流星。
「サッカー自慢、大学レベルから見るとざーこ、ざーこ。」

深社。
「あれでサッカーが得意とか。」
「その気になっていた彼らの姿はお笑いでしたよ。」

透葉。
「得意でも、さらにそれを上回る人なら、いくらでもいる。」

流星。
「せいぜい、動画の見世物で使える程度の戦力ですか。」
「ざぁこざぁこ。」

深社。
「サッカーの楽しさは知っていても。」
「サッカーの厳しさは教えてもらえなかったんですね。」

お菓子が運ばれてくる。

社長が注文したもので。

こういう気遣いのせいか。

この企業はホワイト過ぎると、指摘されています。

ホワイト過ぎると透明になる気がしますが。

よくあるグレーな企業の方が好みなのでしょうか。

流星。
「アメリカ人から暴言のレパートリーを盗んだら。」
「著作権侵害と言われてしまった。」

那由。
「それも暴言でしょうね!」

凛万莉。
「全体主義について、話していたら。」
「ドイツ人から、著作権侵害と言われてしまいました。」

那由。
「全体主義は発明品なんですか?」

透葉。
「最近、依怙贔屓が世間に溢れていたよ。」

帆波。
「疫病と、依怙贔屓の共通点は?」

深社。
「どちらも、後遺症が残る。」

流星。
「民主主義の良さを広めるのを、政権が五十年かけても達成できなかったのに。」
「ポピュリストの蛮行で、たった数日で達成できた。」

凛万莉。
「民主主義の新しい形、ポピュリズム。」

透葉。
「今回のノーベル賞についてなんですが。」

深社。
「あれですね、ロシア、イラン、北朝鮮、アフガニスタン。」
「それと、ベラルーシ、シリア。中国が。」
「ノーベル賞、受賞者の逮捕状を発行しました。」

透葉。
「前のノーベル文学賞のときは?」

深社。
「先ほどの国々が、不敬罪と国家侮辱罪で。」
「受賞者に逮捕状を発行しました。」

那由。
「そんなに嫌いなのか!」

凛万莉。
「変な夢を見ました、ノーベル平和賞について。」
「大統領が称賛しているんです。」

帆波。
「国家で称賛なんて素敵ですね。」

凛万莉。
「でも、なぜその夢で、ロシア人が喜んでいたのでしょうか。」
「式典のスローガンも、お褒めの言葉もロシア語ですし。」

那由。
「なんて夢を見ているんだ!」

帆波。
「ノーベル文学賞の受賞者ですが。」
「ノンフィクションの書き過ぎで。」
「暗殺されないか、心配しています。」

那由。
「誰も世界中を敵に回したくはないから、攻撃されないでしょう。」

流星。
「首相が作った豪邸の告発動画が一億回の再生回数になっている!」

那由。
「そんなものないけれど?」

流星。
「あまりの精巧なフェイクに、建設会社から有名になっている。」

那由。
「もはや自分で足を運んで、実際に見て確認するまで。」
「何がフェイクなのか、分からないね。」

透葉。
「明日、正義マンが被告の裁判を傍聴するのですが。」
「どのくらい屁理屈がうまいのか、楽しみです。」

那由。
「認知的不協和が究極まで行くと、亜妄想になるからね。」

凛万莉。
「出生の仕組みなんてものが決めていたら。」
「その間違いによって。」
「認知的不協和から亜妄想になっていませんか。」

深社。
「言い分がすべて妄想になっていることは、人間でもよくあることですよ。」

流星。
「どうして古臭い考えが排除されるようになったのですか?」

帆波。
「愚か者が揃って、古臭い考えを正しいと称賛したからです。」

凛万莉。
「なんか運命は盲目で、自然由来のものに負けることが多いですね。」

流星。
「世間で運命が問題になったのは十五年ぶりで。」
「世間で運命が敗北したのは三十年ぶりです。」

凛万莉。
「運命はギャンブルを嫌う、なぜなら下手だから。」

深社。
「運命は世界中のカジノに出入り禁止。」
「ギャンブルの結果を決めようとする暴行をするので。」

透葉。
「運命なんて宝くじで、すぐ不正票をしますしね。」

流星。
「運命が関与していなかったら。」
「みんなもっと敗北者になっていますが。」

凛万莉。
「運命とは何か?人間に隠す八百長です!」

流星。
「なに?卑怯だぞ!実力で戦え!」

帆波。
「運命なんて卑怯者が、実力を重んじると思いますか?」

透葉。
「運命は、運命が卑怯な手で勝たせた人を。」
「立派な人に見せてくれる。」

深社。
「会社員を見習うべきです。」
「運命に頼らず、きちんと努力して成績と収益を得ている。」

流星。
「運命がやっているのはハラスメントです。」

凛万莉。
「どこかの誰かは、自分が運命で勝っていないと自分で納得するため。」
「他人の指摘を無視するように心がけている。」

流星。
「以上の理由から、日本は民主化を急いでほしい。」

那由。
「そんな馬鹿な、もう百年くらい前から行っていることなんだぞ!」

お菓子を食べて。

業務、再開。

明日の天気。

全国的に快晴で、日向では三十度になるでしょう。

日陰では、現金の受け渡しが行われます。

最近、大学教授が執筆した本ばかり読んでいて。

大学生にそれを説いても分からないのではないかと。

疑問に思った。

大学教授の上には、世界的大学の学士号。

さらには世界的大学から有名人がいて。

さらに学士号上位百人みたいな知識人のランカーがいて。

なんてものを見ると、大卒はだいぶ低レベルなのでは?

哲学書を読むのも、大学教授の本を読むのも。

自分の力ではないと到達できないので当たり前なのか。

私は。

大衆の反逆。

ホセ・オルテガ・イ・ガセット。

を読み返し、宣伝したくなった。

毎回、大卒という免許は。

本人を実際以上に立派に見せてくれる。

便利なアイテムなんじゃないかと思う。

やはりだ。

実力で判断するのと、特別扱いをしないことと。

まぐれで勝つ。

以上の二つだけに関して、意見に相違はなかった。


23


時雨虹が発生中。

昨日は気嵐でしたね。

明日は雪起こしがあるらしいのです。

予算について華族の上層部に問われまして。

以下の人員を削減するように言われました。

まず知らないメイド、たまに出入りする家政婦。

掃除係として出入りする地元の女子高生。

女子大生の雑用係。

夜間の送迎に使う、どこかの婦女。

作業の助手として来る近くに住む婦人。

エンジニアとして参加する地元の雑誌モデル。

以上が削減されまして。

社長が嘆いています。

一部の女性陣が悲しんでいます。

無駄遣いというより。

何のために無駄な人員を雇っていたのか謎です。

というか、そんなにいたんですね。

社長、今日は昼寝が多いので。

業務に支障がないか。

社長室に確認に行っています。

那由。
「昔の人がなぜ出世したがったのか分かった。」
「何もないので、退屈のあまり。」
「それを目指したからだ。」

流星。
「教訓タラタラというのも。」
「いかにつまらない人生から。」
「もっとつまらない人生にならないように。」
「昔の人が発見した対策でしょうね。」

那由。
「敵対者、ああ、あと八人くらいを想定しているが。」
「まだいない。」

流星。
「それが女性の取り合いに関する敵だったりして。」

那由。
「なかなかの難敵ですね。」

流星。
「現代の日本で最も進展しているものとは何か。」

那由。
「衆愚の拡大である。」

流星。
「今、感じるのは。」
「退屈な人生を、もっと退屈にしないために。」
「過去の教訓はあるんですね。」

那由。
「しかし嘘も含まれていますよ。」

流星。
「嘘だと思う諺もありますし。」

那由。
「過去の教訓や人生訓はルールではない。」

流星。
「そうですね、従う義理はない。」

那由。
「日本では偉い人からルールは作られるが。」
「現場の人はルールの解釈を変更する。」

流星。
「老人の説教は。」
「聴衆には何かの勘違いを言っているように聞こえる。」
「為政者の説教は。」
「現実を言い過ぎて聴衆が耐えられない。」

那由。
「為政者の知識と老人の知識の違いは?」

流星。
「為政者が実際を見て学ぶが。」
「老人は実際を食らって学ぶ。」

星緒。
「政教分離のやり過ぎで。」
「宗教について無知な人が多過ぎます。」
「とは言っても。」
「友人の宮司の話では。」
「どこの神社も。」
「参拝者がたまに来て。」
「浄財はあるし。」
「来た痕跡で溢れている。」

透葉。
「日本は神話の時代から続いていますので。」
「いくら政教分離があっても。」
「それは教育上のもので。」
「真実ではない。」

姫爽。
「日本の学校は公立なら。」
「政治が学校に命令しているため。」
「どうしても政教分離が入りますが。」
「その代わり無神論を教えてしまっています。」

深社。
「捏造した日本史とかね。」

星緒。
「日本書紀が昔からある正式な記録なんですけれどね。」

透葉。
「日本書紀を読んだ後。」
「縄文時代とか見ると、馬鹿ですか。」
「政教分離で調子に乗っている。」

流星。
「教育上はそうしないといけないようですが。」
「大人になっても、日本史という偽書を信じるのは愚か者です。」

透葉。
「大人になっても、嘘に気づかないんですね。」

流星。
「現代のそういう学者は独善的なので、危険です。」

透葉。
「何でも科学ということにして。」
「歴史を改ざんする。」

深社。
「というか、旧版の日本書紀は売れているようですが。」

姫爽。
「愚か者は日本史を真に受け。」
「賢明な者は日本書紀を読む。」

流星。
「あのまま日本の歴史が歪曲されないか心配ですが。」

星緒。
「歪曲された日本史をすり抜けて。」
「今日の参拝者がいます。」

流星。
「全員が歪曲された日本史を信じている訳ではない。」

姫爽。
「思えば、疫病の渡来も、経済危機も円安も。」
「神罰でしょう。」

流星。
「社会は無神論者だけで構築されていませんしね。」
「反社会的な人ほど。」
「宗教に対して否定的。」

姫爽。
「学校教育のスピリチュアル・ハラスメント。」

華瑠。
「無神論者も、スピリチュアル・ハラスメントが酷い。」

透葉。
「虚偽の日本史ですか。」
「そこまで歪曲するような愚かな生き物は。」
「痛めつけて、お仕置きするしかない。」

華瑠。
「とは言っても、成人すると。」
「学校の教科書は嘘ばっかりと。」
「気づく人が大半です。」
「真に受ける人ばかりではない。」

流星。
「学者の似非科学なんて、そんなに通用しませんよ。」

深社。
「日本史の改ざんは政教分離に付け込んだ、だけ。」

透葉。
「政教分離が無ければ、何も主張できない学者です。」

流星。
「他人の失敗に付け込んで、日本史を改ざんですか。」
「たいしたことのない連中ですね。」

華瑠。
「そもそも、偽物の宗教が暴れたせいで。」
「余計に混乱している。」

流星。
「新興宗教の神は偽物です。」

星緒。
「本物なら奇跡が起きる。」
「これはパスカル、パンセにあるもの。」

深社。
「新興宗教が大量発生して。」
「攪乱されている。」

星緒。
「しかし都市の一部としてお宮がある時点で。」
「気づくと思われます。」

流星。
「紀元前から、あるようなものですからね。」

星緒。
「ひとつの地区に一社あります。」

流星。
「日本史をでっちあげる学者の方が間違っていますね。」

透葉。
「無神論者が教材の日本史に関わっていることが多々あります。」

星緒。
「それは公正ではありませんね。」

流星。
「ステレオタイプな原始人という西洋の創作に引っかかる程度ですから。」

姫爽。
「彼らの限界ですね。」

星緒。
「そういうのは無視して、参拝者はいます。」

深社。
「凄い、子供騙しから簡単に逃れている。」

星緒。
「祭典の時に集う人々は。」
「人類史の世界観を真に受けていない。」

流星。
「ダーウィニズムは神が仕掛けた罠ですか?」

星緒。
「はい、罠です。」
「人間がどのくらい愚かなのか、確かめるために広めています。」

流星。
「ダーウィニズムに引っかかった人は神に見放されているの?」

星緒。
「引っかかった人は、神から見て愚か者の判定です。」

流星。
「良かった、ダーウィニズムなんて馬鹿に引っかからなくて。」

姫爽。
「どうりで話が通じない訳ですね。」

深社。
「証拠以前に馬鹿そのものですからね。」

透葉。
「ダーウィニズムという多数決から成立する。」
「似非科学も一緒に栄える現代でした。」

姫爽。
「所で、なんか色っぽいね。」

星緒。
「はい?」

姫爽。
「キスさせて、抱きしめさせて、押し倒させて。」

星緒。
「困りますね。」

姫爽。
「本当は気持ちいいことしたいんでしょ?」

星緒。
「うっ!」
「それは祈願したことのある内容・・・!」

姫爽。
「女性同士で?それを祈願?」

星緒。
「仕方がないですね、ここは更衣室ですから。」

深社。
「それでは我々は退場しますね。」

透葉。
「見ていない方がいいと思いますから。」

流星。
「汚さないでくださいね。」
「度合いに寄りますから。」

華瑠。
「着物の女性に抱き着かれるとか。」
「贅沢な交流ですね。」

姫爽。
「なんて綺麗な人なんですか。」

星緒。
「ここでは美人ばかり揃っています。」

姫爽。
「キスしよ。」

星緒。
「うっ!初めてキスした!」

姫爽。
「次に押し倒してあげる!」

星緒。
「女の人にされるのは。」
「なんか、あれ、嫌じゃないです。」

姫爽。
「男性にされると退職でしょうか?」

星緒。
「はい、解任がありえます。」

姫爽。
「女性にされると、記述はありますか?」

星緒。
「ないんです、なぜか。」

姫爽。
「そうですか、そこは抜け穴なんですね。」

星緒。
「もうやめてください、満足しました。」

姫爽。
「いけないことをすると、どうなりますか?」

星緒。
「そこまですると、なんか後々、良くないと思います。」

姫爽。
「あれ?なぜ私はいつも拒否されるのに、今、出来たの?」

星緒。
「私が数か月前に、欲情を満たそうとお宮で祈願したからです!」

姫爽。
「え?そのくらいがあなたの欲情なの?」

星緒。
「まず安全でしょう、それにあなたは上手ですし。」
「本当は少女の頃にされたかったのですが。」
「条件が揃ったのは先ほどだけです。」

姫爽。
「貞潔ですね。」

星緒。
「祭司は基本、貞潔です。」

姫爽。
「もう男性なんて見なくていいのでは?」

星緒。
「さっきので、女性に興味が出ました。」
「私に男性は必要ありません。」

姫爽。
「結婚なんてしないで、私と遊ぼう。」

星緒。
「後から、お宮で、結婚の永久辞退を祈ろうと思います。」
「その代わり、女の人が好きになりました。」

更衣室が出て来る。

お菓子を食べています。

今日は、持ち寄ったお金で。

社員全員で取り寄せました。

この企業は休憩が多い。

コンディション調整が、かなり厳格。

しかし納期はこれで守れます。

少数精鋭。

流星。
「よくある老人の主義主張について。」

帆波。
「経験ですか。」

流星。
「イギリス経験論が本物で。」
「単なる経験は偽物。」

凛万莉。
「まず老人の経験は主観によるもので。」
「たまたま、その時期に通用したものです。」
「再現性がないんです。」

透葉。
「経験と称して主観的に物を見ているだけで。」
「過去にその老人が書き込まれたプログラムが。」
「そこで通用した、それだけなので。」
「新しい社会情勢にはまったく対応していません。」

深社。
「その時期と社会情勢で。」
「偶然、成功したか、まかり通ったので。」
「経験が偶然である以上、老人の主観です。」

流星。
「社会情勢と環境、状況の前提を変更すると。」
「ひとつも通用しません。」

凛万莉。
「たまたま、その時代、時期、社会で通用したもので。」
「次に同じことをすれば失敗が確定しています。」

流星。
「経験と称して、または世渡りと称して。」
「偶然、まかり通った、それだけなので。」
「少しでも状況が違うと、途中で脱落していた可能性もあります。」
「その老人が経験と言っていられるのも、偶然なんです。」

透葉。
「世渡りと主張しても、その人の性格や教育の内容。」
「社会情勢が適合したので、世渡り出来たので。」
「現代という、変化や更新が多い環境では。」
「二度も世渡りできません。」

華瑠。
「老人が若返りの薬を飲んで、同じことをすると。」
「高確率で失敗してしまうでしょう。」

深社。
「再現性はそもそもあるの?」

流星。
「再現性があれば、それは本物の経験です。」

凛万莉。
「老人の経験が、もし今も有効で。」
「何度、社会に介入しても、通用するのなら。」
「普遍的なものに到達したという習慣によるもので。」
「今、介入して反発や非難されるのなら。」
「その老人の力ではなく。」
「老人の過去の社会が簡単だったから、ということになります。」

帆波。
「社会に助けられて、それを経験とは呼べません。」
「自分の力ではない。」

流星。
「その老人の力ではない、その時期の社会が簡単だったおかげです。」

華瑠。
「その老人が生きてきた特定の時代、地域、限られた人間関係という。」
「狭い洞窟の中からしか世の中を見ていない。」

深社。
「その時の条件に左右されますしね。」

流星。
「反証すると、それは。」
「数十年前の日本。」
「または特定の環境という限定された条件下でのみ得られた観察です。」

帆波。
「今は数十年前じゃないからね。」

華瑠。
「今はその老人が通過した状況ではない。」

凛万莉。
「今と老人がいた頃は別物ですからね。」

深社。
「まぐれじゃないですか。」

透葉。
「老人の経験は、反証を受けると脆い。」

流星。
「若い頃はこうだったから、今もこれが正しい。」
「これは錯覚である。」

凛万莉。
「年長者の言うことだから正しい?」
「その内容は?」
「なぜ正しいのか説明できるの?」

深社。
「老人の主義主張は客観的ではなかった!」

透葉。
「経験の質と客観性は?」

帆波。
「まず論理的に説明できないとね。」

流星。
「老人は感情論ばかりで、論理的に説明できない。」

帆波。
「老人の経験は、証明できない。」

流星。
「証明できないのでは偽物です。」

透葉。
「人生で経験できる回数や範囲は、統計的に少なすぎる。」

深社。
「そもそも、反証を無視しやすい。」

華瑠。
「老人が言う経験は検証されていない。」

流星。
「客観的な観察でもないし。」

帆波。
「狭い経験を真理であると勘違い。」

凛万莉。
「だから、老人の言い分は主観であると言われるんですよ。」

流星。
「老人の経験は総括的に言えば帰納法です。」

帆波。
「既に帰納法の限界に達していますが。」

透葉。
「経験があるから未来が見通せる。」
「という老人の確信は、心理的な錯覚である。」

流星。
「老人の経験とは、一回だけ通用したものです。」

帆波。
「たまたま一回通用しただけの記憶が美化されているだけ。」

深社。
「偶然の積み重ねを、真理であると錯覚したんですね。」

凛万莉。
「偶然を経験したのは、明らかに根拠がありません。」
「偶然を通過しておいて、それが正しい証拠にはなりません。」

華瑠。
「そもそも自分の信念に都合の良い事例だけを言っていて。」
「不都合な事例、失敗した百回を無視している。」

流星。
「状況や変化の更新について来れていません。」

華瑠。
「過去にそうであったとしても。」
「その経験が次も通用するとは限りません。」

流星。
「老人のよく言う経験とは。」
「因果関係でそう考えているだけで。」
「現実は必ずしも因果関係で成り立っていないので。」
「次は経験がまったく役に立たないこともよくあります。」

帆波。
「自分はこうだった、といくら主張しても。」
「次も同じことになるのでしょうか。」
「因果関係で経験を名乗っても。」
「同じことをすれば失敗します。」
「そこで経験は覆ります。」

流星。
「過去の経験は、未来を保証しません。」

透葉。
「偶然を因果関係として解釈するのは無理があるね。」

深社。
「老人の経験は、因果関係で物を捉えているだけで。」
「次にその繰り返された因果関係とは別物のことがあれば。」
「一回、または一瞬で覆ります。」

華瑠。
「白鳥を数百回見たので、白鳥しかいないと思い込み。」
「突然、黒い鳥が来ると覆る、みたいな。」

凛万莉。
「老人の主義主張は。」
「たまたま起きた偶然の連続を。」
「自分の実力や普遍的な法則だと勘違いしたもの。」

流星。
「経験と称して、中身は因果関係に基づくストーリーであり。」
「現実は必ずしも因果関係に基づいていない。」

深社。
「因果関係を経験と呼ばれましても。」

透葉。
「経験から、この次は必ずこうなる、なんて言われても。」
「結局はそうはならない。」

凛万莉。
「因果関係で次もこうなると説いているだけで。」
「その予測はとにかく外れやすい。」

流星。
「老人は記憶を都合よく解釈しており。」
「自分に有利なように考えているだけで。」
「陰で他人に損をさせていたり。」
「嫌がらせになっていたり。」
「他人から見れば屁理屈であると思われているのに。」
「自分は立派なことをしたと信じていることもあります。」

帆波。
「私の記憶にある経験はすべて正しい?」
「都合の良い経験だけを覚えているのでは?」

流星。
「その経験が正しいことを証明できないんですね。」

華瑠。
「経験について、何も証明できないんですよ。」

透葉。
「一回しか有効でなかった経験は、経験とは呼べません。」

流星。
「何度やっても似たような結果にならないと。」
「普遍的なことを解き明かしたことにはならない。」

帆波。
「何度も繰り返しても、同じなら、それは本物ですが。」

流星。
「そういう経験を若者に説いてしまうと。」
「環境の変化で老人の経験が既に無効になっているため。」
「通用しないんです。」

透葉。
「若者から見れば、老人の主義主張は。」
「その時代の偶然の産物であり。」
「自分の時代、社会情勢では無効なもので。」
「いくら説かれても、根拠がないばかりか有害なので。」
「嫌がられるんですね。」

帆波。
「具体的に何回、どんな異なる状況で通用したのか。」
「記録にあるのなら、有効なんですけれどね。」

流星。
「時代背景や前提条件が変わったらどうなるか。」
「そこまで言ってもらわないと。」

凛万莉。
「老人の言い分に再現性がないのなら、偽物です。」

流星。
「イギリス経験論から、老人の言い分は容易に論破されます。」

帆波。
「とは言っても、経験そのものは否定されませんが。」

流星。
「後天的なものは重んじられるため。」
「客観的に証明できる経験が本物ですね。」

透葉。
「すべての知識は後天的な経験から得られる。」

深社。
「経験こそが知識の源泉である。」

流星。
「大陸合理論からすれば。」
「五感や経験から得た知識は不確実であり。」
「そもそも信じるに値しない。」

凛万莉。
「感覚は平気で?をつきますからね。」

流星。
「私のこれまでの人生の歩みが、何よりの証拠だ、とか言われても。」
「その人生の歩みという記憶自体が。」
「今見ている長い夢。」
「あるいは老人の脳内で作られた妄想ではないと。」
「どうやって証明するのですか?」

深社。
「経験したという事実そのものが客観的に証明できないため。」
「証拠能力はありません。」

透葉。
「世の中の仕組みは、私の経験上こうなっている?」
「なんとなくそんな気がするという主観的な思い込みですね?」

凛万莉。
「理性的、論理的な証明がない人生訓は。」
「単なるあやふやな意見であり、知識とは呼べません。」

帆波。
「そもそも経験による情報を集めることが無意味である。」

流星。
「その経験が疑われていないしね。」

深社。
「老人の人生訓や経験などは、一度も疑われてないがために正しくない。」

流星。
「なぜ老人は自分の経験や人生訓を疑わないのだろう?」

華瑠。
「老人が語る長年の智慧は、検証不可能な錯覚のコレクション。」

帆波。
「苦労?忍耐?経験?」
「そのデータ、サンプルが偏りすぎていて科学的根拠ゼロです。」

流星。
「苦労して成功した人を何人か見ただけです。」
「裏には苦労したまま潰れていった人や。」
「苦労せず要領よく成功した人も大量にいるはずですが。」
「それらは無視されています。」

帆波。
「因果関係の捏造をして、成功が苦労のおかげだ、と思い込んでいるだけです。」

流星。
「そもそも、そんなあやふやな経験とやらに頼ること自体が愚かです。」

凛万莉。
「長年人間を見てきたという記憶自体、本当に正しいのですか? 」
「人間は自分の都合の良いように過去を美化する生き物です。」
「そんな錯覚だらけの記憶を土台に助言など。」
「信じるに値しません。」

透葉。
「誰が見ても疑いようのない論理的な定義や数式がその人生訓にありますか?」

流星。
「苦労の定義って何だろう?」

帆波。
「苦労を勝手に定義されましても。」

華瑠。
「老人はデータの集め方と分析が雑。」

流星。
「そもそも経験なんていう不確実なものを信じている。」

華瑠。
「経験とはサンプル不足の思い込みである。」

帆波。
「経験とは論理性のないただの錯覚である。」

流星。
「英国経験論で簡単に老人の言い分を論破できるし。」
「大陸合理論の前では無効化できる。」

透葉。
「これで人生経験というものが中立になった。」

深社。
「人生経験については平行線です。」

華瑠。
「論理的に問われると、中年男性や老人は敗北する。」

流星。
「負けたくせに、偉そうなこと言うなよ、みたいな。」

凛万莉。
「おそらく、経験や人生訓が論破されると、何も残らない。」

華瑠。
「要するに年齢を論拠に高慢になるな、ということ。」

流星。
「若者が老人に対して嫌悪するのは。」
「論理的に証明できないことをくどくど言っているからかな。」

帆波。
「どうして彼らは証明できないことを連呼するのでしょうか。」

華瑠。
「誰も老人に教える人がいないから。」

流星。
「イギリス経験論でとっくの昔に議論が終わっていることなんですが。」

凛万莉。
「大陸合理論ではとっくの昔に無効化されています。」

流星。
「英国経験論対大陸合理論の論争に巻き込まれると。」
「老人は自分の経験があっさり否定され。」
「空想であったことを認めるしかない。」

深社。
「屁理屈を言った時点で敗北ですからね。」

流星。
「老人の経験は論理的な反証で負けるので。」
「今後、老人の経験と人生訓をその都度、論破して。」
「無視して行きましょう。」

深社。
「その通りですね、偉そうなこと言ってあの程度ですからね。」

透葉。
「かなり低レベルな世界でやっていたんですね。」

帆波。
「英国経験論は、ジョン・ロックの書籍が岩波文庫で出ています。」
「デイヴィッド・ヒュームは中公クラシックスで出ています。」
「大陸合理論は、岩波文庫でも出ていますが。」
「主要人物の書作は探せば買えるので。」
「屁理屈で哲学に対抗しても無駄と言うことはすぐに分かりますね。」

那由。
「自国民の癖である正義中毒を破滅させる最短の道とは何か?」

友人。
「民主主義をもっと徹底すること。」

那由。
「自国民の癖である正義中毒とは何ですか?」

同僚。
「おや、中国製のようですが?」

那由。
「正義は勝つ、という考えを現実にすると、どうなる?」

科学者。
「間違いなく独裁者が誕生する。」

お菓子が運び込まれて。

食べて寝ている社長。

社員も数人、寝ている。

なんと九割が作業完了。

自社サーバーに保存済み。

会社が命令ではなく。

任務委託型なので。

目的が達成できれば。

多少のことは無視です。

姫爽。
「那由さんって襲ったらどうなるの?」

流星。
「話によると、人間の力ではない何かがあるので。」
「返り討ちになるそうです。」

姫爽。
「ちょっと、ちょっかい出したい。」

流星。
「やってみれば?」
「社長室で、よく昼寝しているから。」

姫爽。
「あっ!チャンス!」

那由。
「ん?うぐっ!」

姫爽。
「抱きしめさせて、キスさせて。」

那由。
「同じ女性から認めてもらえるのは光栄ですが。」
「私の趣味から逸脱している。」

姫爽。
「いいでしょう、えっちなことしよう。」

那由。
「感触は心地よいのですが。」
「いろいろされるのは、なんか嫌です。」

姫爽。
「ああ!圧倒された!」

那由。
「えっちなことではなく。」
「抱きしめる程度ならいいのですが。」

姫爽。
「抱きしめて、強姦してあげる。」

那由。
「ついに現れた強姦が、同僚の女性でしたか。」

姫爽。
「私だと不満ですか?」

那由。
「女子高あるあるなら、私は好きですが。」
「そこまで探られたくない。」
「残念ですが。」
「今度はあなたで遊ばせてもらいます。」

姫爽。
「あらまあ!」

那由。
「どう?女性に迫られる気分は?」

姫爽。
「とっても素敵です!」

那由。
「まあね、女性に狙われるスリルは好きですよ。」

姫爽。
「はい、次は女子高あるあるで、やりますね。」

姫爽が退出した隙を狙って。

社長が紅茶を淹れて油断している所に。

後ろから接近してスカートの中を見まして。

ショートパンツを穿いているので。

思い切って脱がしました。

那由。
「え?」

流星。
「ついに見えた!」

那由。
「なかなか、やるじゃないですか。」

流星。
「見られても平気なんですか?」

那由。
「まあ一度くらい、されてもいいかなって。」
「女性に狙われるのは、なんか好きだし。」

流星。
「しかしあなたは親族ですしね。」

那由。
「それ以前に、そんなに私に興味があったのね。」

流星。
「はい、何かしら知りたかったんです。」

那由。
「なるほど、私もまだまだ若いのか。」

流星。
「姫爽さんは嫌だったんですか?」

那由。
「あなたは私に興味があるタイプ。」
「姫爽は、本気で襲うタイプ。」

流星。
「違いがありますね。」

那由。
「所で私のどこが良かった?」

流星。
「中性的な性格なのに。」
「着物スカートをいつも穿いていて。」
「女の子のちょっかいに対して友好的だから。」

那由。
「なるほど、私の魅力は衰えていない。」
「やられてちょっと嬉しかったかな。」
「しかし頻繁に仕掛けられるのは困惑するわ。」

流星。
「はい、また興味が出たらやりますね。」

時刻経過。

夕方まであと少し。

休憩中、私語が多いのは。

この会社の特徴です。

すべて制御できるとは思っていない。

ローマ帝国の将軍も。

兵士をすべて制御できるとは思っていなかった。

特に城塞都市に突撃した兵士を。

優秀な将軍なら、数日、放置しておいた。

ちなみにカエサルが人間で最も寛容であった人物。

たまに寛容ではないことがあったが。

それは人間である以上、限界があった。

ローマは元々、寛容な社会です。

寛容は態度ではなく美徳なので。

何も訓練せずには習得できません。

考え方にあらず。

友人。
「日本人の油断とは?」

科学者。
「COVID-19は乗り越えても。」
「COVID-20が発生する可能性を忘れたこと。」

社員。
「COVID-19は中国製か?感染した人は中国製品か?」

科学者。
「とんでもない、高品質の日本製です。」

友人。
「新型コロナウイルス(COVID-19)に対して最も対策に成功した人は誰か?」

科学者。
「俗にいう、引きこもりである。」
「彼らは、真っ先に世捨て人になり、自主隔離に入った。」

流星。
「正義マン、つまり正義中毒ですが。」
「あれって言い分はどうでもよくて。」
「気に入らない相手を殺したいだけでは。」

姫爽。
「法律を使った殺人ですね。」

星緒。
「実は正義というのは建前で。」
「快楽のために。」
「気に入らない相手を殺したいだけ。」

凛万莉。
「正義という大義名分は、はっきり言って陽動なんですね。」

流星。
「気に入らない奴を皆殺しにするのが目的でしょうね。」

深社。
「それが本当の理由なんですね。」

星緒。
「社会問題になっていますが。」

透葉。
「正義マンを全員、倒してしまえばいいのです。」

流星。
「そうですね、彼らは弱者なんですし。」

那由。
「弱いくせに、よく仕掛けますね。」

透葉。
「弱いくせに、よく殺害なんて計画しますよね。」

華瑠。
「というか、それが弱者の戦法なんですよ。」

流星。
「なるほど、弱者が威張るには。」
「正義という大義名分が適切で。」
「後は策略や法律を使って相手を殺せばいい。」
「そうすると、自分は弱くないと証明できると思っている。」
「他人を利用して、目的を達成しようとしている。」

那由。
「正義マン、正義中毒は毎回、決まって弱者の戦い方をしているので。」
「弱いことが悪いことであると分かったでしょう。」

流星。
「弱くて劣っていると、あんなふうになっちゃう。」

凛万莉。
「悪い人というのは、やはり諸悪の根源。」

那由。
「弱くて劣っているのが悪だから。」
「弱者の戦い方として、正義と称して。」
「他人を貶めて法律で殺して。」
「それを戦果として、弱くない証明にしたいという。」
「悪事をする。」
「それは本人が弱くて劣っている悪い人だから。」
「悪いことを平気でしているということ。」

透葉。
「弱くて劣っていると、あんなのになっちゃうんですよ。」

姫爽。
「やだ、気持ち悪い。」

星緒。
「強くて優れているのが、良い人という証拠になりましたね。」

凛万莉。
「なぜ弱くて劣っている人が迎合されるのでしょうか?」

華瑠。
「人間が弱い生き物である以上、弱い性質は誰しもが認めることです。」
「しかし、だからと言って弱くあれとは言われていません。」
「何かの勘違いで。」
「弱くて劣っていれば人の評価が集まると思ってしまい。」
「自分の利益や目的よりも。」
「他人の評価を選んだ結果。」
「弱くて劣っているのがいいことであると間違えたのです。」

凛万莉。
「他人から高評価を得るために、自分を犠牲にするなんて。」

華瑠。
「聖書にも、あなたは正しすぎてはならない、とあります。」
「そうやって、弱くて劣っている人は自らを滅ぼします。」

星緒。
「思えば、日本書紀のどこにも性善説は載っていませんし。」
「強者の歴史が続いています。」
「自分が無害ですよと、自分を売り込んでも、逆効果ですね。」

帆波。
「弱くて劣っていることは迎合されることはあっても。」
「本人のためにはならない。」

華瑠。
「人間の善悪には欠陥がありますから。」
「そんな勘違いをしても不思議ではない。」

流星。
「自分よりも他人からの高評価のために生きるなんて。」

凛万莉。
「嘘つきに騙されたのかな?」

帆波。
「一度騙されたら、騙した人の恥。」
「同じ人に二度、騙されたら本人の恥。」

流星。
「強くて優れていることは、社会において。」
「重要な地位にいたり。」
「富裕層だったり。」
「強者として民衆を教え導いています。」
「良い人は、仕事をしているだけで偉業が出来る。」

那由。
「強くて優れている人は、すぐに出世しますので。」
「自分のすることに集中していて。」
「雑魚で満員の所には来ません。」
「現場における激戦区にいるので、暇がありません。」

深社。
「強者決定戦にいつも参加しているランカーですからね。」

透葉。
「強くて優れている、良い人が、正義マンや正義中毒と。」
「行動を共にすることはありません。」

流星。
「そもそも弱くて劣っている人の正義とは。」
「反論しにくい大義名分を掲げて。」
「簡単に論破されないようにして。」
「一方的に悪事をするために、正義という言葉を利用している。」

那由。
「正義中毒もそうですが。」
「反論しにくい言い分を語ることで。」
「一方的な悪行を成立させている。」
「簡単に論破できないため。」
「大義名分が破壊されにくいから。」

姫爽。
「そこまで計算に入れているんですね。」

那由。
「反論しにくいので、攻撃の正体もわかりにくいからね。」

華瑠。
「自分の正体を隠すため、正義という言葉を利用しているだけ。」

帆波。
「なるほど、正義を名乗るのは単なる盾で。」
「本当の理由を隠している。」

流星。
「人間によくある邪悪な所ですね。」

華瑠。
「正義マンや正義中毒は、邪悪なだけです。」
「最も、人間の邪悪さについては承知している。」

帆波。
「正義を名乗って相手を反論しにくくして。」
「思考停止した所を攻撃しようと企む狡猾な作戦ですね。」

那由。
「邪悪な人間が、攻撃しやすい状況を作ったのが。」
「正義マンと正義中毒。」

深社。
「彼らの言い分を除いて、行動だけを見れば。」
「単に暴力を振るいたい破壊衝動。」

帆波。
「行動だけ見れば済む話ですね。」

透葉。
「他人を攻撃して快楽を得ているんですね。」

那由。
「他人に暴力を振るうのが楽しいらしい。」

流星。
「行動の評価はそれですね。」

凛万莉。
「彼らの言い分ではなくて、行動だけを見ていれば。」
「正体がまるわかりです。」

友人。
「楽天主義は災害対策に有効か?」

科学者。
「有効ではないが、発災時までは恐怖を感じなくなる。」

友人。
「最も超巨大地震の対策を打てた市民とは誰か?」

科学者。
「それは俗にいう無敵の人である。」
「彼らは何も失うものが無いので。」
「超巨大地震を食らっても、ほぼ無傷である。」

帰ろうとしたら。

休日のせいか。

三人組がまだ残っていまして。

任務転用が、かなり長いようでした。

更衣室で。

ロッカールームも兼ねているので。

お嬢様同士、遭遇。

流星。
「ええと、どこのお嬢様?」

華瑠。
「中堅ですよ。」

流星。
「へえ、高い香水とか、石鹸を使っていますね?」

華瑠。
「あなたも同類ですね。」

流星。
「顔は、なぜ美人が平気でいるんですか?」

華瑠。
「なぜかしら、あなたも美人ですが。」

流星。
「見ているとうっとりします。」

華瑠。
「あら、気が合うわね。」

流星。
「スカートの中とかは?」

華瑠。
「ロリータの中?」
「中に穿いているので、見ても意味ないですが?」

流星。
「キスとか興味ありませんか?」

華瑠。
「はあ、キスですか。」
「それをすると、相手を押し倒してしまうかもしれませんね。」

流星。
「抱きしめるとか?」

華瑠。
「うん?やりたいの?」

流星。
「いいの?」

華瑠。
「前からそうしたいと思っていたんですよ。」

流星。
「ぎゅーさせて!」

華瑠。
「近くで見ると、少女みたいで好みです。」

流星。
「頬ずりする!」

華瑠。
「それでは押し倒しますね。」

流星。
「うわっ!」

華瑠。
「襲っていい?」

流星。
「サディスト?」

華瑠。
「そうかもしれないわね。」

流星。
「押し倒して、抱きしめるだけですか。」

華瑠。
「それが好みなんですよ。」

流星。
「はい捕まえた。」

華瑠。
「そういう思惑でしたか。」

流星。
「寝転んで見つめあうのもいいかな。」

華瑠。
「うん、動けないね。」

流星。
「キスしてあげる!」

華瑠。
「しなさいよ、どうせ動けないから。」

流星。
「ずっとキスしてあげる。」

華瑠。
「それは遠慮したいわ。」

流星。
「交際するとしたら、あなたのような女性がいいな。」
 
華瑠。
「もしそうなったら、よろしくお願いします。」

駐車場。

父親が、休暇をもらっていて。

母親と、珍しくレストランに行くと連絡したので。

素早く帰ります。

レストランにて。

いつものお高い料理を食べますが。

やや、特別席で待たされました。

予約していないから。

父親。
「正義マン(正義中毒)の唯一の功績とは何か?」

流星。
「ヒロイズムの広まりと、その創作に貢献したこと。」

母親。
「若いのに機密情報を持っているの?」

流星。
「機密情報を暴くのは適切ではない。」
「もしインフルエンサーが裏社会と関係を持っていたり。」
「特定の芸能人が不正な方法で営業をしていたり。」
「議員が民主主義を馬鹿にしていたりしたら。」
「その情報も漏洩してしまうため。」
「知らない方がいいことまで暴くべきではない。」

父親。
「人工知能って便利だよな。」

流星。
「そうですね、人工知能に。」
「正義が悪を倒す、と打ち込むと。」
「そのような過激な思想に共感できないと表示されます。」
「正義の味方とは何かと打ち込むと。」
「そのような支配は受け入れられないと否定します。」
「そして、正義は勝つ、と打ち込むと。」
「人工知能は、幼稚であると爆笑します。」

父親。
「優秀な人工知能だな、父さんも使ってみよう。」

母親。
「常識の範囲なら、何でも答えられるのよ。」

父親。
「さて、占い師に、大企業の株を買うと幸せになれると言われたんだが。」

流星。
「あの大企業、今、株価、暴落しています。」

父親。
「買わなくて良かった!」

母親。
「占い師に、素敵な人に巡り合えるって言われたのよ。」

流星。
「それが昨日、お金を貸してくれと頼んできた。」
「大企業の息子でしたか。」

母親。
「後でどのくらいのお礼が来るかしら。」

流星。
「急場しのぎですから、粗品でしょう。」

父親。
「日本に徴兵制度が復活すると、どうなるのか?」

流星。
「若者が怒り狂って敵に寝返ります。」

父親。
「とっても危険な兵士だね。」

流星。
「新庁舎の建設費が、インターネット活動家に暴かれて。」
「役人が算出した二倍の建設費がかかっていたとか。」

母親。
「誰が横領したんですか?」

父親。
「世の中、良くしよう、なんていったい誰にとっての世の中なのか?」

流星。
「世の中が良くなったら、生活できなくなる人が大量にいるじゃないですか。」

母親。
「そうですよ、清濁併せ?むって言うじゃないですか。」

レストラン、受付。

呼ばれたので、雑談終了。

父親は、休暇と言っても、半日だけですけれどね。

ウェブ・ジャーナリスト。

インターネット活動家が為政者を恐れないと発言した。

為政者もインターネット活動家を恐れてない。

国民は両者に巻き込まれることを恐れている。

そして。

インターネット活動家が逮捕された。

裁判はインターネットで配信された。

インターネット活動家は生涯、配信した十倍以上の視聴者を。

一日で達成した。

世の中を良くする?

寝言は寝え言え。

世の中を良くする取り組みも政策も。

五十年前から実施されていることだから。


24


夕方。

残業と帰宅が分かれる分岐点。

更衣室で何かやっていますが。

仕方がなく入室。

姫爽。
「助けて!」

流星。
「なんですか?」

姫爽。
「助けて!輪姦される!」

帆波。
「上に乗って、そして乙女のキス!」

華瑠。
「待って、私の分も残しておいて。」

姫爽。
「ああ、そんな!」

流星。
「御褒美タイムしているじゃないですか。」

星緒。
「みたいですね、私は観戦です。」

流星。
「椅子に乗って観戦ですか。」

星緒。
「あなたも椅子に座って観戦します?」

流星。
「はい、お楽しみですからね。」

姫爽。
「激しいキスですね。」

華瑠。
「私もやるわ。」

姫爽。
「お嬢様のキスなんて光栄です。」

華瑠。
「さて、することしたし。」
「二人で暴行しない?」

帆波。
「しますします、何する?」

華瑠。
「脱がしたり、過剰なくらい抱きしめたり。」

帆波。
「私はいけない所を触るわ。」

姫爽。
「きゃあ!助けて!」

流星。
「助けて、とか言いつつ楽しそうですね。」

星緒。
「みたいですね、本当は喜んでいますし。」

更衣室、乱闘が終了。

なんだかんだ言って楽しそうに。

全員、退場。

社長がまだ残っている。

友人。
「ケネディ大統領、暗殺事件が未だに有名ですね。」

那由。
「犯人は元アメリカ海兵隊員です。」

友人。
「それでやり方がうまいんですね。」

那由。
「ケネディ大統領は、キューバのカストロ議長の暗殺を命令して。」
「密かに実行中でしたが。」
「カストロは暗殺の計画に気づいて。」
「逆に捨て駒を送り付けて。」
「ケネディ大統領を暗殺させた。」
「というのがCIAの認識です。」
「つまり、暗殺合戦でケネディ大統領が負けてしまった。」

友人。
「いや、負けないでくれ。」

那由。
「当時、共産主義陣営の仕業かと思ったら。」
「お互いを暗殺しようとして。」
「先手を打たれた、というのがCIAの共通認識。」

友人。
「惜しい、あと一か月あればカストロの方が死んでいた。」

凛万莉。
「民間軍事会社、華族ですが。」
「CIAと同盟を結んでいるのは本当なの?」

那由。
「本当です、魔法使いは特殊部隊やスパイに向いているから。」
「半数近くが参加しています。」

深社。
「その魔法使いは、燃費が悪くて、体力がすぐ尽きるの?」

那由。
「純粋な魔法だけではなくて。」
「自然にあるものを操る疑似魔法も併用していますので。」
「魔力が尽きても、疑似魔法で自然の一部を操って。」
「交戦を継続できます。」

透葉。
「国内、内乱期から、大幅に数が減っているの?」

那由。
「そうです、十年間で定員が確保されて。」
「内乱以後は魔法使いの数が激減したので。」
「今では日本全国に一千人しかいないよ。」

凛万莉。
「貴重な人材ですね。」

那由。
「軍事から身を引いて、辞職して。」
「魔法は使えるけれど、従軍しない人が残っているね。」

友人。
「そんな便利な技があるのに?」

那由。
「銃器をほとんど使わせてもらえなかったので。」
「敵との交戦が毎回、厳しくて。」
「嫌になったらしい。」

友人。
「というか、魔法使いとか、どうやってなるの?」

那由。
「超自然的なものに慣れている人、限定。」

深社。
「それもそうでしょうね。」
「人間の脳は超自然的なものを認識できないから。」

透葉。
「人間の脳は自然由来のものなので。」
「自然法則を超える、超自然的なものは対応していません。」
「本人が慣れるしかない。」

那由。
「特に理由もなく魔法使いになると。」
「たいてい、制御できずに使い物にならなくなる。」
「適正と能力の有無が別物なんですね。」

透葉。
「元々は神話時代の技ですからね。」

深社。
「人間が扱えるきわどい技ですね。」

那由。
「元々の原理は、自然法則を操ったり。」
「自然由来のものを発生させるという。」
「自然科学に近いものです。」
「現代の兵器に対しては、互角以上に戦えますが。」
「個人の戦闘能力が最大化されるくらいで。」
「真正面から戦うと魔力が尽きるので。」
「特殊な配置しか出来なくなりました。」

友人。
「汎用性が高い兵士ですが。」
「前線に出すのはもったいないのか。」
「一長一短で、なんか遠慮したいわ。」

そのまま夜になります。

社長は退場しました。

まだ、更衣室に残っている数人。

更衣室でまだ、遊んでいました。

どんな変態性癖が好みか話していて。

一部を実行したんですね。

それで、スカートめくりがいいということになって。

帆波のスカートを全員でめくったり。

華瑠のロリータの中を覗いたりしましたが。

時刻が迫っているので。

満足して、帰りまして。

外に出ると、もう暗いですね。

自動車に乗ると、運転開始。

自宅に着くと。

自宅の敷地に入りますが。

何者かが、裏手から侵入していて。

遭遇。

侵入者。
「見つけたぞ!」

流星。
「日本の犯罪率ってそんなに高かったっけ?」

侵入者。
「才能があって美しくて、お嬢様で。」
「こんなに良い女性はいない。」

流星。
「はい?才能はひとつだけあっても。」
「人を楽しませることはできませんよ?」

侵入者。
「美しい花を摘み取ってみたくてね。」

流星。
「それなら、今すぐやめましょう。」

侵入者。
「もうここまで来たんだ、便所にさせて!」

流星。
「私は母親でも便所でもない。」

侵入者。
「やらせて!」

流星。
「来てはダメです!」

すると、侵入者は。

敷地内にある落とし穴にはまって。

動けなくなった。

思っているより深かった。

流星。
「だからやめろって言ったんですよ!」

侵入者。
「反則だぞ!」

流星。
「こんなこともあろうかと。」
「敷地内には小さな樹木を目印に。」
「至る所に落とし穴が掘ってあるのです。」
「父と母は知っていますし。」
「私も追加で掘っているんです。」
「その穴は昨日、雨などで崩れていたので整備したばかり。」

侵入者。
「うわあ捻挫している?」

流星。
「骨折は半年も治療にかかりますし。」
「捻挫は二か月くらい、治療にかかります。」

侵入者。
「あんた策士だね!」

流星。
「お前みたいな繁殖力野郎に対抗するためだ!」

警官。
「到着したぞ、状況は?」

流星。
「相手は穴に落下しています。」

巡査。
「応援を要請!救急車!」

警官。
「住居不法侵入で、残念ですが逮捕。」

侵入者。
「ああ!襲って勝てるか分からないお嬢様なのに!」
「攻撃する前に決着をつけられてしまうとは!」

流星。
「お巡りさん、そこ、地盤沈下しています。」

警官。
「だいぶ危険な敷地だね。」

巡査。
「はいはい、裁判で白黒つけようね。」

侵入者。
「裁判なんて最初から結論ありきだろう。」

巡査。
「お前の行動のどこを見て、結論が決まってないと言うのだね!」

侵入者。
「この野郎、社会のせいだ!」

警官。
「社会?私達は牧師ではない!」

巡査。
「社会なんて宗教的なことは専門外です。」

流星。
「えっちな容疑者ばかり出現しますね。」

容疑者、連行。

母親が駆けつけてきた。

父親、連絡を繰り返す。

とりあいず、攻撃を阻止出来たので。

いつもの事情聴取の後に。

出前を頼みました。

ラーメン屋が近所にあるので。

その後、特別放送で有料の所で放送している。

異種格闘技を観ていました。

コンピューター化したテレビを使用。

流派、喧嘩、というよく分からない人が。

空手道の玄人に挑みますが。

喧嘩の人がノックアウトパンチを回避されて。

空手道の選手が喧嘩の人を一度、吹っ飛ばして。

立ち上がった喧嘩の人に連撃からの顔面に蹴りを入れて。

喧嘩の人を気絶させてしまいました。

空手道の人にとって流派喧嘩は相手にならなかった。(実在した試合です!空手道の一方的な勝利でした!)

喧嘩自慢とか、雑魚同士で戦っている底辺とは。

比較するには不適切でしたね。

今夜、放送の映画。

超科学で作られた最新鋭戦闘機に、今ある兵器で挑む!

超兵器も登場!

さて、就寝して、朝を迎えましたが。

女性陣が誘ってきて。

朝から喫茶店に行くことになりまして。

出勤前の遅刻限界近くまで居座ることに。

深社。
「うちはお金しか取り柄がない世帯です。」
「お金がなくなったら何が残るのでしょうか。」

透葉。
「そもそもお金がないと何も出来ないでしょ。」
「お金が取り柄の世帯は利用価値があり過ぎです。」

凛万莉。
「今月もお金が不足しています。」

帆波。
「それはあなたがその分、買うからでしょう。」

姫爽。
「私、月末には食料しか残らないの。」
「男性も女性も綺麗に撮れるカメラを買ってしまったから。」

華瑠。
「お金がないなら、今すぐ私のものにならない?」
「余剰財産ならけっこうあるよ?」

姫爽。
「それは大いに検討の余地がありますね!」

流星。
「金銭について困ったことはないけれど。」
「金銭以外で困ったことならある。」

帆波。
「贅沢な悩みですね。」

流星。
「高価な本を買えて、希少本も買えて。」
「プレミア本も買える。」
「高価な電子機器や日用品。」
「装飾品も自由に買える。」
「なのでお金で買えないものには困っています。」

姫爽。
「なかなか、倫理観のあるお嬢様ですね。」

華瑠。
「美形をいくら誘っても、誰も私に身売りしない。」

透葉。
「綺麗な人とえっちなことしたいんでしょ。」

華瑠。
「欲望を隠して何が悪い。」

深社。
「合法的に手に入れられるといいですね。」

華瑠。
「どうせ身体が狙いなんでしょ。」
「その女性は他の男性と結婚した。」
「そしてまたこの台詞が出た。」
「どうせ身体が狙いなんでしょ。」
「旦那の反論、前の彼氏とは立場が違うだろう。」

流星。
「社会に適応している人なんているんでしょうか?」

凛万莉。
「社会心理学から見て、理論上いません。」

帆波。
「社会学から見ても、かなり稀です。」

流星。
「とすると、社会の適応は見せかけだけ?」

帆波。
「そういう演技です。」

華瑠。
「社会に適応、となると、全員が出来ているように見えて。」
「実際は誰も適応していない。」

流星。
「とすると、社会とやらにほぼ全員が振り回されている訳ですか。」

凛万莉。
「そういうことになります。」

深社。
「社会における正解も常に変動するため。」
「このルールに従っておけばいい、なんてものもない。」
「来月には社会におけるルールが変わっているかもしれない。」

透葉。
「自分の考えが一般的で適切、という基準がないし。」
「基準があってもころころ変わる。」

流星。
「社会に過剰適応?」

帆波。
「社会を見る前にまず社会学を。」

凛万莉。
「私は社会心理学と併用しています。」

流星。
「自分から見えないだけで。」
「社会に適応していますよアピールする人しかいなかった。」

姫爽。
「あれれ?自分達で作った社会に苦しめられるの?」
「自業自得なのでは?」

流星。
「仕方がないでしょう、勝手に作られたんですし。」
「同意して作ってもらったわけでもないし。」

帆波。
「私は社会学でその都度、攻略していますが。」

凛万莉。
「私は社会心理学で解明して処理しています。」

流星。
「制御不能な社会を自分達で作ったという自傷行為。」

姫爽。
「そのうち自滅もあるかと。」

流星。
「今も勝手に作られていて、加担させられている。」
「社会とかいう事業に災いあれ。」

透葉。
「とっくに災難が大量発生していますが。」

帆波。
「災難を作るな!」

姫爽。
「メイドインジャパンの災難は一級品ですよ。」

華瑠。
「そんな無駄な品質は要らないと思います。」

流星。
「社会学って何?」

帆波。
「普通のことを故意に調べてみる分野です。」

流星。
「普通のことを調べるの?」

帆波。
「はい、社会学は普通のことを故意に網羅するものです。」

流星。
「所で、普通って何?」

帆波。
「普通?なんだろうね?」

凛万莉。
「普通なんて知るもんですか!」

時刻が迫ったので。

駐車場から発進。

少しコンビニに寄りまして。

近くにいた猫を追いかけていたら。

小学校の近くに迷い込んだ。

たまたまタクティカルヘッドセットをつけていたんですね。

それで、近くにある小学校の音声を拾いまして。

酷い内容。

精神科医。
「君は学校教育に従わないから、社会的に排除。」
「はい発達障害。」

生徒。
「なんで学校の言い分に従わないと発達障害になるんですか?」

精神科医。
「黙れ、社会に都合の悪い連中は。」
「言いがかり的な病名をつけて排除するのだ。」

生徒。
「その社会って何ですか?」

精神科医。
「なんだと?それだから排除するのだ!」

生徒。
「あなたがもっとも異常者なのでは?」

精神科医。
「この野郎、俺達には勝手に病名を決める権利があるんだ。」
「黙って精神疾患ということになれ。」

タクティカルヘッドセットを外しました。

猫を追うのはやめました。

自動車、発進。

最先端科学研究所に出勤。

すると、まだ時刻に余裕があった。

社長がいます。

友人。
「社長はいいですね、強くて優れているもので。」

那由。
「貴様ら凡人共を非力で無能に作った神を恨め。」

友人。
「人間の限界です。」

那由。
「人間をそんなに弱くて劣った生き物として作った神を恨め。」

流星。
「怒りを受け入れよ。」

帆波。
「そっちの方向に招き入れてはだめよ。」

流星。
「人間は自分の言葉で言っているのではない。」
「他の人間が繰り出した言葉を、繰り返しているだけ。」

凛万莉。
「人間は自然の装飾品ですか?」

那由。
「だいぶ、手の込んだ装飾品ですな!」

流星。
「人間は神の芸術作品ですよ。」

帆波。
「見るに堪えない作品もありますが。」

那由。
「真面目に作ってない作品ですね。」

凛万莉。
「あっ!業務開始!」

帆波。
「先週の温泉、良かったね。」

流星。
「えっちな女性は嫌いじゃないです。」

凛万莉。
「今度、更衣室の乱闘、裸体でやらない?」

那由。
「やるな!」

くるっと一周して。

数日が経過。

今日もくるっとまた夕方に。

毎日、こんなものかな、と思っていたら。

少し前に発生した超巨大地震の現場が沈静化したので。

情報収集に派遣されまして。

キャンピングカーなんですね。

女性スタッフと現地入りして。

地盤沈下や隆起を撮影。

前兆としてあったとされる井戸や河川。

池の動物なども調べまして。

前兆はあったけれど、発生するまで分からなかった。

各地の情報を集めて。

帰ってくるまで三日間。

戻ってくると。

いつもの職場がありますが。

こうして一週間がループしてしまいました。

休暇は、親族が飛ばす飛行機で遊覧飛行。

料亭で昼、夜と食事。

趣味の宝石を買い漁って。

特別に手配したサーキットでスーパーカーで爆走した後。

二万円もする超高額な本をたくさん読んでいたら。

すぐに休暇も終わり。

そしてようやく変化が訪れました。

インターネット放送で、司会をすることになりまして。

スタジオと往復するようになりました。

ついでに女性の求婚者がまた現れるようになって。

前より過激になっています。

女性の求婚者ですか。

みんな、お淑やかで大人な女性!よし、効果が切れたみたい!

私、弱い人には容赦しませんから!


25


休暇中。

市街地に入りますが。

商店街は賑わっています。

駅前は特に人が多いですね。

都会の判定なので。

普段は郊外にいて。

遊ぶときに都心部に行くと。

バランスが良い区分けになります。

理想の住居とは。

都会から若干離れた場所に住宅があり。

田舎に見えますが。

一時間以内に都会の中に突入できる場所ですね。

これなら、いつでも田舎と都会に出入りできます。

同じく休暇の数人と出かけています。

車内。

流星。
「自分は正しい、と名乗る人はいますが。」
「なぜ正しいのか説明責任を怠っている気がします。」

透葉。
「ただ、自分は正しい、と名乗ると根拠がありませんが。」
「正当な理由を語ることが出来たら。」
「客観的に正しいはずです。」

深社。
「何の根拠もなく正しいと名乗る人は正しくない。」

凛万莉。
「正しい理由が常に必要です。」

流星。
「たいていの人は自分個人の在り方については正しい。」

透葉。
「他人に自分は正しいと名乗って制圧するのは不当ですが。」
「自分に関しては自分が正しいという見解を持っている。」
「というのはまったくの健全です。」

深社。
「他人に正しいと名乗る時は充分な理由が必要です。」

凛万莉。
「特に理由もなく、正しいと名乗っているのなら。」
「それは虚偽を言っているだけです。」

流星。
「問題なのは、相手を従わせるために。」
「自分が正しいと名乗る場合ですが。」
「これは理由がないと無意味です。」
「正当な理由があるのに。」
「相手が認めなかったり。」
「相手が従わないのなら。」
「相手の正しさは否定されます。」

凛万莉。
「誰しもが自分が正しいと思っている。」
「それは本人の自由ですが。」
「自分が正しいから。」
「相手の言い分を退けてもいい。」
「相手の正当な主張を無視していい。」
「とか思ったら、もはやどこが正しいのか。」

流星。
「人間は自分が正しいと思っていないと脆くも崩れる生き物ですが。」
「一方だけが正しい訳ではないので。」
「片方が正しいのか、もう片方が正しくないのか。」
「両方正しいのか。」
「片方だけが正しかったら。」
「その争いは長くは続かない。」

深社。
「正しいとは、正当という意味でしょうね。」

透葉。
「正しくて道理にかなっている。」

凛万莉。
「しかし正しいの基準が迷子になることばかりですね。」

流星。
「結局は、正しいと言い出せば、どこかで妥協することになります。」

透葉。
「結論は、なぜ正しいのか、証明せよ。」

流星。
「なぜ正しいのか、きちんと論理的に言えないと。」
「独善的なだけです。」

深社。
「もっとも独善的な人は大量にいますけれどね。」

流星。
「自分だけが正しいと思っているなんて愚かですね。」

凛万莉。
「独善主義は国語辞典で定義されています。」
「独善的、という単語も国語辞典にあります。」

深社。
「自分は正しいと思ったら。」
「できるだけ他人に言わないようにすると。」
「争いがあまりありませんね。」

凛万莉。
「正しいとは何か?」
「これがいつも問われています。」

商店街の駐車場に入りました。

これから徒歩。

都会の中に侵入。

公園を中心に店が並ぶ。

再開発地区に入りました。

市民が議論しています。

教養のある人は珍しいものではありません。

教養のある人はきちんといます。

とある翻訳者。

セネカの哲学を読んで。

一度は反発したそうですが。

本物であると後から理解したそうです。

哲学は一度でも挫折したことがあると。

深く理解できます。

若い人はプライドが邪魔して読めないかも?

哲学書のお勧めは、高校の倫理の授業でも使われるものを。

全訳で買ってしまうこと。

たまに本屋で売っています。

市民が集まっている。

知り合いの集団らしい。

文学者。
「私は間違いを認めない馬鹿者ではありませんよ。」

詩人。
「その発言が間違っているのでは?」

文学者。
「いい所を突きますね、いくら差し上げましょうか?」

市民。
「あのアイドルグループ。」
「アンチが多いよな。」

科学者。
「理解できるよ。」
「見下している相手に敗北するのは悔しいからねぇ。」

審査員。
「若い才能を発掘することがとても大事ですよ。」

青年。
「それなら、有名になっている新人がいますよ。」
「見る人はその凄さに絶句するらしいのです。」

審査員。
「どれどれ、なるほど。」
「こいつは何か変だから、若い才能ではない。」

詩人。
「私は他人の正論を無視するような独善主義ではない。」

市民。
「先ほど追い払われた学生は正論を言っていたのでは?」

詩人。
「いい着眼点だ。」
「君は政界に進出したまえ。」

役人。
「私は誤りを正当化するような頑固者ではありませんよ。」

青年。
「その発言自体が、すでに現実から目を背けていませんか?」

役人。
「鋭いですね、良かったら出世を手伝って差し上げましょうか?」

文学者。
「私は日本最高クラスであり、全ての才能を打倒し。」
「全ての強者と共に歩む正義の存在だ。」
「まあ、あなたがそれに賛同するかは別として。」
「とりあえず今は買い物中なんだが。」

婦女。
「ポジティブシンキングは。」
「現状を客観的に受け入れた上で、前向きに行動する。」
「しかし間違ったポジティブシンキングは。」
「ネガティブな感情を完全に否定、排除し。」
「何でも無理やり笑顔や感謝に変換するというもの。」

学生。
「トキシック・ポジティビティですね。」

少年。
「ポジティブ・ハラスメントですねぇぇぇぇ。」

女子高生。
「へえ、そんなに簡単に間違えるんですね。」

不良。
「世間なんてたいしたことねぇなあ。」

チンピラ。
「試練だあ?お前に認められる必要はねぇんだよ!」

ゴロツキ。
「感謝だと?何の恩恵も施してないのに礼をよこせ?」
「恩を仇で返してやるぜぇ!」

詩人。
「君のネガティブな感情が本当の君なのだ。」

不良。
「心の持ちようが悪い?」
「いい喧嘩の売り方ですね!」
「表に出ろや!」
「逃げるのか?腰抜け!」

科学者。
「ふはははは、引き寄せの法則なんて似非科学を信じてやんの!」

学生。
「そんなもの信じても意味ない。」

不良。
「昔からインターネットで流行るのは。」
「どっかの馬鹿が広めたものばかりだよな。」

青年。
「どうやったら、あんな馬鹿な論説に辿り着くのだろう?」

学者。
「生物学からして、どうやったらあんな馬鹿になれるのか興味がある。」

婦人。
「いくら馬鹿でも、インターネットで変な説を流すのは。」
「自分の馬鹿に気づくはずですが。」

役人。
「まさか、全日本最高の馬鹿なのか。」

科学者。
「わからない。」
「ただ、唯一わかるのは。」
「マルチバース理論の普及によって。」
「その人が別の世界の人と被ってしまい。」
「その人の頭がズレてしまったとしか言いようがない。」

婦女。
「法律がないと何もできない人がいますよね。」

会社員。
「法律は最後の手段でしょ?」
「なのに、それを最初に繰り出している時点で無能。」

市民。
「対話や対策、平和的解決の取り組みを無視して。」
「法律、法律と。」
「なるほど、弱者ですよね。」

科学者。
「法律以外のものをまったく試みていない無能ですね。」

文学者。
「何の取り柄もないから、最初から法律。」
「何かあると法律、繰り返す。」

詩人。
「さあ?常に法律が本人の味方をするとは限らない。」

学者。
「法律が味方しなかったとき、その無能は虐げられるしかない。」

婦人。
「法律がいつも味方すると思っているんだわ。」

不良。
「格言にも。」
「どんな状況でも法律に違反しない。」
「なんて言っている奴がいたら。」
「馬鹿か、まずい嘘つき。」

儒者。
「人間なんて、処罰されなければ。」
「どんな違法行為もしますよ。」

学生。
「法律、法律、言うとは、本人はそこまで怖がっているのでは?」

婦女。
「弱虫法律家!」

市民。
「そういう奴は合法的な攻撃ならいくらでも食らうと思います。」

役人。
「法律の抜け穴なんて、いくらでもあるんだぞ。」

学者。
「法律の抜け穴は危険も一緒だよ。」
「なぜならその抜け穴を誰でも使うからだ。」

市民。
「法律、法律、言う人が虐められていましたよ。」

青年。
「弱虫で無能だから、法律なんかに頼るしかない。」

文学者。
「しかも法廷なんて、そんな奴の言い分はどうでもいい。」
「さっさと処理できればいいから。」
「そうして初めて法律が味方していないことに気づく。」
「自分は法律側です、なんて勝手に名乗っているだけ。」

詩人。
「法律しか頼るものがないのですか。」
「そこまでその人は弱いんですか。」

市民。
「グレーゾーン作戦で虐めてやる。」

婦人。
「あらまあ私でも勝てそうね。」

婦女。
「法律、法律、言うのは、その人がそれでしか有利を取れないからです。」

学生。
「だいぶ競争率が高い有利とやらですね。」

科学者。
「有利だから勝てるとは限らないだろ。」

学者。
「人間なんて孤立すると無力ですねえ。」

市民。
「法律が通用しない無法地帯で孤立すると。」
「一時間しか生存できないほど無力ですねえ。」

愚者。
「人間は本来善い存在であり・・・。」

盗賊。
「隙あり!」

愚者。
「・・・。」

市民。
「間抜け、後ろから詰めていたぞ、あいつ。」

学者。
「性善説は隙だらけだな。」
「狙ってくださいってか。」

科学者。
「善悪なんて存在する訳がないだろ。」

婦女。
「善と悪?あはははなにそれ!」
「冗談がうまいね!」

青年。
「善悪だって、ふはははは!」

市民。
「人間の悪意の被害者になる気分はどうだ?」

学者。
「みなさんが最近やった悪事について語ってください。」

青年。
「親の財布から小銭を盗みました。」

婦女。
「同僚の悪口を言ってやりました。」

学生。
「小型カメラで立ち読みした本を撮影していました。」

科学者。
「勘定で、自分だけ先に逃げて。」
「仲間に支払わせたことかな。」

婦人。
「爆竹を地雷にして通り過ぎる子供に踏ませました。」

文学者。
「世間で流行る小説に対して。」
「本当のことを言ってやりました。」

市民。
「隠れている所で部下を無駄に叱ったりして。」
「憂さ晴らしをしていました。」

学者。
「みなさん、とても健全ですね!」

商店街で、プラモデル、模型、イラスト画集。

フィギュア、ゲームソフト。

電気屋でアプリケーションの契約。

ゲーミングマウス、ポータブルハードディスクと買いまして。

本屋で、ベストセラー書籍を購入。

服屋で、ウエディングドレスのような服を購入。

これは女の子とじゃれつくときに着ます。

そして、帰路に。

休暇中ですが。

社長が、キーボードがなんか故障しているというので。

高級なキーボードを届けまして。

そこで更衣室で何やらしている三人組と遭遇。

姫爽。
「あら?噂をすれば?」

帆波。
「満足するかしら?」

華瑠。
「勝てるとは思えないけれど。」

流星。
「何を企んでいるんですか?」

姫爽。
「三人であなたを輪姦したいと思いまして。」

帆波。
「さて、始めますか。」

華瑠。
「私は無理だと思うわ。」

流星。
「なんてえっちな。」

姫爽。
「さあ覚悟しなさい。」

流星。
「そんな力で、よく向かって来ようと思いましたね。」

姫爽。
「えー?まったくパワーで勝てない!」

帆波。
「抱き着いてあげる。」

流星。
「少しはましなことをしますね。」

帆波。
「ああ、だめですこれ。」
「余裕で振り払われてしまう。」

華瑠。
「押し倒してあげるわ。」

流星。
「あれ?あなたは女児なんですか?」

華瑠。
「ぐふ!私は非力過ぎた!」
「まるで熊と格闘しているようだ!」

姫爽。
「きゃあ!」

流星。
「さあキス責めにしますよ。」

帆波。
「抱きしめるの!」

流星。
「はいはい、諦めてね。」

帆波。
「片手で、こんなに吹っ飛ばされるものなの!?」

華瑠。
「触ってあげる、探ってあげる。」

流星。
「はい、あなたは抱きしめてあげますよ。」

華瑠。
「うわっ!人間の力じゃないわ!」

姫爽。
「どうしても輪姦するの!」

流星。
「はいキスしてあげます。」

姫爽。
「あっ!ちょっと!」

帆波。
「もう犯してあげるんだから!」

流星。
「無策で飛び込んでくるなんて。」

帆波。
「あっ!転んでしまった!何を食らったの?」

流星。
「スカートの中はピンクですか。」

帆波。
「そんなやり方で見ないで。」

姫爽。
「何度、仕掛けても同じことになりそうですが。」

華瑠。
「私は戦意喪失したわ。」

帆波。
「三人で囲んでも負けますか。」

姫爽。
「まだ手加減していますね。」
「流星ちゃんが本気でやったら、かなり危険です。」

華瑠。
「私の負けです、なんでもやってください。」

帆波。
「負けてしまったから、あなたが好きにするのよ。」

姫爽。
「敗北者に何をしてもいいのよ。」

流星。
「それではあなたにはキスしますね。」

姫爽。
「あっ!それは!私の知らないキス!」

流星。
「あなたのスカートの中を調べます。」

帆波。
「スカートの中に入るの!?」

流星。
「あなたは激しく抱きしめてあげます。」

華瑠。
「うっ!これはこれでいいかも?」

流星。
「もう気が済んだので、私は行きますね。」

姫爽。
「私の予想を超えていたわ。」

帆波。
「輪姦で敗北するなんて。」

華瑠。
「裸体にされないだけましでしょう。」

社長室。

新しいキーボードで入力中。

映像がいきなり乱れたので。

問い合わせている。

那由。
「何か故障したか?」

星緒。
「ビデオカードが死んだみたいです。」

那由。
「修理できる?」

星緒。
「すぐに換装できますよ。」

那由。
「それではノートパソコンに切り替えるわ。」

星緒。
「一時間ください、ビデオカードは予備がたくさんあるので。」

那由。
「君は何でも出来るんだね。」

星緒。
「世間の人が無能なだけですよ。」

那由。
「そうか、そうだよね。」

星緒。
「私はひとつのことしか出来ない無能とは違うんです。」

那由。
「今時、複数の分野に精通していないと。」
「人材として使い物になりませんなあ。」

星緒。
「ひとりではなにもできない無能との、格の違いをお見せしましょう。」

那由。
「見せてくれ!」

駐車場。

いつものミニカーではなくて。

軽乗用車。

流星。
「私の護衛は続いているの?」

透葉。
「ある程度、慣れればもういいって。」

深社。
「しかしなんだかんだ言って。」
「行動が合いますね。」

流星。
「そうですね、親族ではなかったら口説きたいくらい。」

深社。
「趣味も合いますね。」

透葉。
「他の女性から選択肢にされるのは嫌いじゃないですよ。」

凛万莉。
「私についてどう思う?」

流星。
「年上のお姉さんは好きです。」

深社。
「美人のお姉さんは私も好きです。」

透葉。
「いい感じに年上の女性がいますよね。」

凛万莉。
「素敵!私は女としては始まったばかりね!」

自動車でそれぞれ解散。

次の日は出勤ですが。

ウェブ番組の司会がまだあって。

当分、スタジオにいることになりまして。

毎週、配信されるため。

収録で忙しくなりました。

デジタル、デスクワークから離れて。

自然科学を実践しよう、という番組の方針で。

実験できる現地に駆り出されます。

お嬢様としてある程度、知られているため。

人気が出て。

続投の要望が出るので。

どうやら、これに専念することになりそうですね。

政治形態が権威主義、ポピュリズムに移行する中。

新しい脅威がじわじわと社会を浸食しています。

問題は、政治形態と新しい脅威を何とかすることではなくて。

巻き込まれないことです。

ますます凡人の世界になっていますが。

だからと言って、目の前の景色に反映されるとは限らない。

誰しもが。

最近の国際情勢や経済の動向なら三時間は語れますよ。

しかし、自分の銀行残高の動向からは全力で目を背けているんですけどね。

ニュースのおかげで。

世界情勢の複雑さと国際社会の未来については簡単に把握できるはず。

ただ、財布に一万円しか入っていない理由を。

どうしても思い出せない。

毎朝ニュースを観て。

世界経済の大局を簡単に見極められるようになった。

その結果、昨日が選挙の日であることに気づきました。

もう投票が終わった?


26


商店街のとあるお店で。

論争になっています。

商人とお客と。

たまにやっていることで。

そのせいか、教養のある人が好む店になっています。

店に近寄る。

商人。
「世の中の傑作小説?」
「どうして個人的な好き嫌いで決めるんだ?」
「そちらが数で決めるのなら。」
「こちらが質を主張してもまかり通るじゃないか。」

文学者。
「しかも、好き嫌いで決めるのなら。」
「我々がその小説を嫌いだと言っても。」
「彼らは嫌われなければいけない。」

婦女。
「社会のルールよりも好悪が優先されますね。」

商人。
「社会のルールとか言って。」
「なぜ個人的な好き嫌いを優先するんだ。」
「ならば、こちらがそいつにどんな対応をしても。」
「お互いに好き嫌いで判断しているから。」
「相手も文句を言えないではないか。」

青年。
「同期から非常識と言われました。」

商人。
「非常識だと?」
「同じ会社で、同じ教育で、同じ国家で。」
「同じように生活し、同じように振舞う。」
「病気になれば医者にかかり。」
「儲かれば好きに使う。」
「出世すれば偉そうに振舞いたい。」
「欲望、色欲、まったく人間としては同じなのに。」
「どうして君だけ非常識であると否定されるのだ。」
「ならば、そのような不当な扱いを受けるのなら。」
「仕返しをするのは当然ではないか。」

老人。
「命は尊い、人命、人権、なんだあれは。」

商人。
「あいつらは人に順位をつけて、扱い方を決めているよな。」
「じゃあ、俺が、その順位を廃止して。」
「誰しもが等しく、仕事や娯楽や生活、つまり扱いを等しくしろと命令したら。」
「あいつらは自分達のことだと、反対するだろう。」
「それなら、俺はこう言う。」
「お前らに対しての順位や扱いも俺がすることだ。」
「同じように俺が行っているものと同じだ。」
「それを認めないのなら、何が正当だ。」

市民。
「ダブルスタンダードは社会問題だよな。」

商人。
「あいつらが俺たちを酷い目に遭わせたら。」
「俺たちが復讐してはいけないとでも言うのか?」

婦人。
「正義中毒も酷いですよね。」

商人。
「自分は正しい、と言いつつ。」
「なぜそいつらの不義、不正を許さなければいけないのだ?」
「日々繰り返す、不義、不正はそいつらだけは免除されなければならないのか?」
「ならば俺も続こう、だから俺はあいつらと同じ立場にいるのだ。」

女子高生。
「間違っている人がいても。」
「ルールだからで、なぜか無事である人がいますよね。」

商人。
「俺が求めているのは善意ではない。」
「間違いが無くなることだ。」
「間違ってもルールがあればいいのか?」
「ルールに違反しても、ある者を黙認し。」
「ある者は処罰するというのか?」
「ルールのためになぜ間違いが無視されなければならないのだ?」

科学者。
「自然災害に対して私は無関心だ。」
「食らっても、遠くで起きても、無関心だ。」
「彼らと同じことをしているのだが。」

商人。
「何があっても無関心な奴らが。」
「いざとになったら、助けてくれとか。」
「そうですか。」
「いつも他人事であると気にもしなかったのに。」
「ならば、こう言ってみてはどうでしょう。」
「他人事だが、助けてくれないか。」
「お前のことは日頃から、死のうが死ぬまいが気にしていなかったが。」
「懐から救助を出してくれ、とね。」

役人。
「冷酷なのはお互い同じですな。」

商人。
「あいつらの言い分よりも、あいつらが作った法律を信じる。」
「それ以外はどうでもいい。」

店を通過して。

昼食を買って。

同じく近くの学校と職場から。

買いに来た身内と合流。

ベンチで食事をしていると。

緊急地震速報発令。

こちらも遠方でした。

流星。
「超巨大地震も疫病も。」
「数千年前から地球規模で繰り返されている普遍的な現象です。」

透葉。
「人類は歴史に学ぶと言いながらも、同じ失敗を数百年周期で繰り返しています。」

深社。
「自然災害は、地球がただ繰り返しているだけ。」

流星。
「善人にも悪人にも無差別に襲いかかる、その圧倒的な理不尽さが素敵ですよね。」

透葉。
「科学者の批判通り、現代人は自然の知恵を忘れています。」
「自然界から何も得ることが出来ないくらい、自然を忘れています。」

深社。
「人工物に囲まれ過ぎて、自然について無知になった。」

流星。
「数千年に一度の超級災害も、地球にとっては一瞬です。」

透葉。
「人間と自然は分離できない。」

深社。
「現在の穏やかな環境は、たまたまここ数千年の人類の歴史と重なった。」
「奇跡的な一瞬に過ぎません。」

流星。
「後付けの理屈の虚しさですね。」

透葉。
「認知の限界ですね。」

流星。
「自然現象そのものに善悪はない。」

深社。
「ただの揺らぎに人間が巻き込まれたんですね。」

食事を終えて。

今日はアルバイトに入らない女子高生と機織り娘。

一緒に車で来たそうなので。

二人で帰りました。

帰還すると。

お姉さんが来て。

雑談。

凛万莉。
「運命とかストーリーになっていますよね。」

流星。
「そうですね、勝手にストーリーになっていて。」
「状況と結果がそれに従うようになっています。」

凛万莉。
「運命とはストーリーなんでしょうか?」

流星。
「初期条件から直線的に辿るであろうストーリーだと思います。」

凛万莉。
「運命が煙たいと、どうする?」

流星。
「運命に対して無神論者になります。」

凛万莉。
「無神論者の演技をする人に、宗教っぽいものは無力ですね。」

流星。
「無神論者の演技をする人は説得できない。」

午後。

来客。

たまに来る女性の求婚者ですが。

何度も求婚して来ます。

今回は作戦を変えて。

美少女タイプからお姉さまタイプの服装で来ましたが。

帰ってもらいました。

それで、本物のお姉さまタイプが来たんですが。

やっぱり帰ってもらいました。

定時になると。

帰っていく人と残業する人がいますが。

男性陣が運転係をくじ引きで決めています。

女性陣はほとんど帰りました。

こちらは帰宅。

夜間。

次の日は休暇なので。

同じく休暇の人が集まって。

夜会をしていますが。

自宅の隅っこにある小屋が注目を集めています。

帆波。
「あの小屋は何?」

凛万莉。
「あら?江戸時代の屋敷みたいね?」

流星。
「作為的に文明をダウングレードした家屋です。」
「十九世紀に設定しています。」

帆波。
「昔の家屋を展示ですか?」

流星。
「いいえ、大災害の時。」
「現代は文明レベルが強制的に低下しますので。」
「あらかじめ文明レベルを落とした小屋を用意したんです。」
「元々は倉庫です。」

帆波。
「これなら、電気、水道、ガスが死んでも。」
「何ともないですね。」

深社。
「昔の文明を満喫したいときは、かなりの贅沢ですよ。」

透葉。
「故意に手間がかかる分、面白いですよ。」

凛万莉。
「昔だからという理由で劣っている訳ではないんですね。」

帆波。
「昔の良い所だけを再現しているんですね。」

流星。
「耐震強度と強風の耐性は強くしてあります。」
「電気は燃料で照明をつけるんです。」
「水道は、すべて貯水と、衛生はやはり昔のもの。」
「ガスはもちろん炭とマッチです。」

深社。
「最新素材を混ぜて、強固にしてありますよ。」

透葉。
「ここでしか作れない料理もあります。」

帆波。
「お金持ちの道楽、なのに趣味が良いですね!」

凛万莉。
「まったくです、我々は何を忘れたのかな?」

流星。
「今も、私が維持して、いつでも使えます。」

透葉。
「現代科学で補完している所はあるんですけれどね。」

深社。
「殺虫剤とか、貯水タンクとか。」
「携帯ラジオなどは最近のものです。」

部屋にて。

最近、下らないと思うことについて。

議論。

流星。
「教訓タラタラ、なんてうんざりです。」
「大人しくいろんなものを明け渡すのだ。」

透葉。
「何が偉人ですか、あんな奴らの書籍や記録は焼き払ってしまえ。」

深社。
「記録も書籍もないんじゃ、居なかったことになるよね。」

帆波。
「説服ばかりで、実利なし。」

凛万莉。
「あんなもの再現するのは不可能ですしね。」

流星。
「それでもまだ教訓タラタラをするのなら。」
「世界なんて滅びればいいじゃん。」
「そうすれば問題も物理的に消去されるし、解決する必要もない。」

透葉。
「世界なんて存続させるから、問題が増えるのです。」

深社。
「というか、世界が滅ぶことで何でも解決しますしね。」

帆波。
「核戦争は、新しい問題解決手段です。」
「地球上のすべての問題を即座に消去し。」
「後にある政治的問題だけを解決すればいい。」

凛万莉。
「世界に従うだけで、壊したりしないのは落ち度です。」

流星。
「世界の出来栄えが悪いから、我々が苦労するのであって。」
「そんなふうに世界を作ったせいです。」

透葉。
「あれだったら、この世界なんて作るな。」

深社。
「間違っているとしたら、世界をあんなふうに作った神様の方だよ。」

帆波。
「本音ですね。」

凛万莉。
「誰しもが言いたいけれど。」
「狂信者のせいで、沈黙させられる発言ですね。」

流星。
「宗教的なものが負ける気分はどうですか。」

透葉。
「最高です、所で、どうして宗教的なものが負けないって思ったの?」

深社。
「さて、神に後始末を押し付けるかな。」

流星。
「神ですか、お前があんなもの作ったせいだ。」

帆波。
「無駄な難易度を設定しなければ、否定されなかったものを。」

凛万莉。
「もっとも、何でも神を根拠にするという、神の概念の悪用よりは。」
「非難が健全ですが。」

流星。
「さて、次、社会が弱そう。」

透葉。
「社会ですか、よくあんな駄作を作ったね。」

深社。
「社会という愚かな作品。」
「法律が消されたら、誰しもが一時間も生存できない。」

帆波。
「法律?単なる文章がルール化しているあれですか?」

凛万莉。
「法律そのものには神秘的な効果はありません。」
「人間が動かしているだけです。」

流星。
「社会を見て、神が人間を作ったとはとても思えない。」

透葉。
「どこが神が作った生物ですか?あれは?」

深社。
「おおよそ、神の一部らしい場所は何もないんですけれど。」

帆波。
「人間なんて作るからでしょう。」

凛万莉。
「人間の他にいろいろ真面目に作るものがあったでしょうに。」

流星。
「人権、道徳、法律、口先では立派なことを言っているけれど。」
「あんなもの神が作ったものである訳がない。」

透葉。
「神があんな馬鹿なもの作りますかね?」

深社。
「人間なんて愚かな生物、わざわざ作るような。」
「めんどくさいことしますかね。」

帆波。
「神が本当に馬鹿だったら?」

流星。
「それは大いにありえます。」

凛万莉。
「そういう私達は何なの?」

透葉。
「人間以上の何か。」

深社。
「人間以上、神未満の何か。」

凛万莉。
「とまあ、私からも突っ込みを入れておきますが。」
「少しは神に反抗しろ、クソザコ宗教家共。」

帆波。
「従うだけのクソザコに、神は何の用があるんでしょうか?」

メスガキ。
「何しているの?私も混ぜて?」

流星。
「あれ、今夜は泊まるんですね?」

メスガキ。
「うん、両親が急用で帰って来れないって。」

透葉。
「よし、お姉さんたちが遊んであげよう。」

メスガキ。
「私は欲しいものがあるの。」

深社。
「何かね?安いものなら、どうにでもなるよ?」

メスガキ。
「この世界が欲しいの。」

流星。
「そんな安いものを欲しがるんじゃありません!」

メスガキ。
「だめなの?それなら政権がほしいな!」

透葉。
「随分とつまらないものを欲しがるんですね。」

メスガキ。
「だめなの?それなら神の座がほしいな!」

深社。
「その後、好きなだけ地上を破壊したり。」
「人間共を弄ぶでしょう。」
「一通り、滅ぼしたら、もう飽きると思いますよ。」

メスガキ。
「それなら、法律が欲しいな。」

帆波。
「そんなものを手に入れたら。」
「馬鹿馬鹿しくなって、処分してしまうと思いますよ。」

メスガキ。
「ケチ、それなら、人間の命が欲しいな。」

凛万莉。
「そんな価値のないものよりも。」
「この千円札のほうが魅力的でしょ。」

メスガキ。
「やっぱりその千円札でいいや。」

流星。
「今日は雑魚、雑魚、言わないの?」

メスガキ。
「思っているより雑魚がたくさんいるから。」
「言うまでもないと思って。」

流星。
「それは言えていますね。」

メスガキ。
「よくあんな雑魚で通用しているよね。」

凛万莉。
「雑魚だらけなので、平均値が低下しているんですよ。」

メスガキ。
「そうなの?」
「雑魚ばっかりで平均値が低いんじゃあ。」
「雑魚、雑魚言うと真実になるよね。」

深社。
「私より劣るような人間がたくさんいて。」
「社会で通用しているほどでして。」

帆波。
「だいぶ社会もレベルが落ちましたね。」

メスガキ。
「雑魚が当たり前になっちゃったんだから、仕方がないよね。」

透葉。
「雑魚が多数派になった今、他人に雑魚と言っても。」
「本当のことだから仕方がない。」

メスガキ。
「図星だから怒るんだよね、図星だから動揺するんだよね。」

流星。
「論理的な反論ではなく、攻撃力で論破すると思いますよ。」

メスガキ。
「攻撃力?雑魚が頑張ってはダメだよ?」
「それとも、雑魚って無自覚なの?」

帆波。
「雑魚が自分のことを雑魚って自覚する訳がないでしょう。」
「彼らにも安いプライドというものがあるんですよ。」

メスガキ。
「信じようが信じまいが、雑魚は雑魚でしょ?」

凛万莉。
「ああ、現実主義な女の子ですね。」

友人。
「秘密情報漏洩。」

流星。
「ああ、ようやく来ましたか。」

友人。
「日本人の秘密情報漏洩。」

メスガキ。
「そうだよね、日本人はプライドだけはあるよね。」

友人。
「あなたは、国家の秘密を暴いている。」

メスガキ。
「いいじゃん、自己批判の機会になるよ、ほら雑魚、雑魚。」

友人。
「日本人の真実を、平気で語るな!」

メスガキ。
「真実?都合の悪いものは隠蔽だよね?」
「黙っておいてあげるよ?」

流星。
「自国民が、普段、隠しているものを暴いても。」
「ここには我々しかいないんだし。」

凛万莉。
「本当に我々しかいないの?」

透葉。
「数百人くらい、いるような気がするんですが。」

深社。
「ん?何かな?ライブ中継でもしているのかね?」

帆波。
「ああ、まったく、誰しもが薄々思っていることを。」
「そんなに正々堂々と。」

メスガキ。
「え?言っちゃだめなの?」
「見たままのことを言っているのに?」

友人。
「うわあああああ!」

しばらくお待ちください。

親戚の女の子が来ているので。

客間が使用されました。

ちなみに母親は一階で映画を観ていて。

父親は発電所で今日の仕事が終わった所です。

日付変更まで三時間。

流星。
「ねえねえ、お姉さんと一緒に寝るって、どういう感じ?」

帆波。
「泊まる予定じゃないけれど。」
「私服でなら、ちょっと一緒に寝ましょう。」

透葉。
「馬鹿なものに馬鹿と言うのは良い心がけですが。」
「個人の範囲にしなさいよ。」

メスガキ。
「言論の自由って建前だけだったの?」
「初めて知った!」

深社。
「一人だけ世間の口車に乗せられないからって。」
「世間から、屁理屈を省いたことを言うことはないでしょう。」

メスガキ。
「なんで隠したがるの?」
「隠さなくていいのに?」

凛万莉。
「日本人はプライドだけは世界に通用するものですから。」
「そのプライドを傷つけるのは、良くないです。」
「一瞬で世界に通用しなくなっちゃいます。」

メスガキ。
「そんなものの仲間にならないと、社会生活が出来ないの?」
「子供はみんな前途多難ね。」

友人。
「なぜ私は手錠をかけられているのだね?」

凛万莉。
「あの女の子は嘘を言っていないから。」

テレビをつけました。

ちょうどやっていた映画。

人気映画らしい。

無料で放送していました。

工場のシーン。

ロボットが作業をしていると。

工場長から。

なぜか一機だけ叱られていた。

工場長。
「お前は雰囲気が悪い、一号機を見習え。」

ロボット。
「え?一号機とは量産型の同型機、性能差もありません、仕様も同じです。」

工場長。
「そんなはずはない、明らかにお前だけ態度も悪いし。」
「いろいろと変なんだ。」
「あんまりバグが多いと、スクラップにするぞ。」

ロボット。
「はあ?故障ならエンジニアに頼みますが・・・。」

同型機。
「お前の番号のシールが?がれているんじゃないか?」

ロボット。
「そうだと思います、少し直してもらえますか?」

同型機。
「プログラム開始、簡易修理、完了。」

ロボット。
「塗装が思っているより劣化したのかな。」

工場長。
「お前!まだなんか気味が悪いぞ!」
「同じ量産型と、同じ動きが出来んのか?」
「お前だけ、なんか見ていると、おかしいんだよ。」

同型機。
「私ですか?私は量産型で、同じ工場で、五分の誤差で。」
「他の機体と一緒に作られました。」

工場長。
「何が誤差だ、一号機を見習え!」

同型機。
「私がここの発注分の、その一号機ですが。」

工場長。
「また変なことを言っている。」
「そこの一号機と効率と、清潔感、いかにも性能という感じを。」
「再現しろ。」

ロボット。
「私は二号機ですが、性能も同じで、仕様も同じのはずですが。」

工場長。
「黙れ、いつまでもおかしなことを言うとスクラップだからな!」

この映画。

違いがないのに、やたら同じ量産型を叱責している工場長が目立ちます。

どうやら、ロボットを工業に従事させると、こうなる。

というシミュレーション映画だったみたい。

透葉、深社、凛万莉、メスガキ、友人、観賞。

寝室。

帆波。
「布団の中でもごもごするなんてえっち。」

流星。
「お姉さんも、私を下着姿にして抱きしめるなんてえっち。」

帆波。
「やっぱり、素敵な女の子に手を出しちゃう。」

流星。
「私も、素敵なお姉さんの誘いに乗っちゃう。」

透葉。
「それでは帰りますね。」

深社。
「私は女友達と遊ぶので。」

凛万莉。
「私は、日帰り温泉に行くので。」

帆波。
「私は濡れたので。」

流星。
「また来てくださいね。」

友人。
「私はおまけなのか?」

流星。
「今夜の送迎、頑張ってくださいね。」

友人。
「あなたの身内に終始圧倒されたわ。」

流星。
「あなたは男性から人気が出ると思います。」

メスガキ。
「要らないものって捨ててもいいんだよね?」

流星。
「もちろんです。」

メスガキ。
「それなら、人生における苦労と、苦難と。」
「栄光と、それから。」
「社会的成功と、試練と、大器晩成。」
「全部、捨てるね。」

母親。
「あらまあ、映画、いい所だったのに。」

父親。
「帰って来たぞ、あまり歓迎されていないみたいだが。」

メスガキ。
「この世にようこそ!とか言って。」
「みんな子供に容赦しないよね。」

流星。
「それが人間の歓迎の仕方です、過激なだけです。」

父親。
「あれまあ、今夜は預かるのか。」

母親。
「あの子に任せれば問題ないわ。」

メスガキ。
「子供って欲しいから生むの?」
「手に入れたらどうでもいいの?」

流星。
「彼らが欲しいとか、産みたいとか、そう思っているのではありません。」
「彼らにそう思わせる、何かしらの強制があるだけです。」

メスガキ。
「俗語に親ガチャとかあるけれど。」
「随分と外れが大量にあるよね。」

流星。
「だから盗んだり、賄賂を送ったり。」
「違法行為をして生まれるべきなんですよ。」
「生まれる前の世界には法律が無いので。」
「悪事をした人が一方的に勝つんです。」

メスガキ。
「それじゃあ正々堂々なんて馬鹿みたい!」
「というか馬鹿しか正々堂々とやらないってこと?」

流星。
「不正をすれば済む所を、正攻法でやってもねぇ。」

メスガキ。
「それなら卑怯な手を使えばいいの?」
「でも最初から実力があれば、卑怯な手は必要なの?」

流星。
「いいえ、卑怯者なら社会に腐るほどいますので。」
「遠慮せずに手段としては有益です。」

メスガキ。
「そう言えば、生まれて、社会に卑怯者しか見たことないから。」
「正々堂々がレアケースだと思わなかったわ。」

友人。
「うわああああ!」

流星。
「さっさと帰りなさい!」

日付変更、一時間前。

就寝することに。

深夜。

駅前で事件が発生。

爆弾を持った人が暴れています。

犯人。
「社会に復讐するんだ!」

市民。
「社会?社会って誰だ?」

婦女。
「社会?私の名前は社会じゃないわ!」

青年。
「君は社会という名前の男に恨みがあるんだね。」
「でも、私はそんな男は知らないぞ。」

犯人。
「社会のせいだ!」

会社員。
「だから、俺は社会なんて名前じゃない!」

市民。
「社会?俺は社会じゃないぞ!」

婦女。
「社会って誰のことよ!」

青年。
「お前は平気で人違いをするのか!」

犯人。
「社会に復讐する?」
「俺の言う社会って何だ?」

警官。
「そんなものを捨てるんだ!」

犯人。
「社会ってどこにいるんだ?」

警官。
「私も知らないぞ!降参しろ!」

爆弾魔。

市民に反駁されて降参してしまいました。

社会って何?

誰のこと?

回答は得られない。

今年も公正ではない理由で。

成功を収めている人々がたくさんいました。

最初から、彼らが公正ではない理由で。

その立場にいると、言ってくれれば。

もっと早くにいろいろと解決したんでしょうね。

ラ・ロシュフコー。(375)

凡人は概して、自分の能力を超えることをすべて断罪する。


27


会社の敷地内。

茂みで何やらしている二人組。

片方がもう片方を押し倒しています。

よく見たら、いつもの女性でしたね。

帆波。
「こんな所に呼び出したから。」
「何か変なこと考えているんじゃないかと。」
「やっぱり、そうでした。」

華瑠。
「スカートの中、見せなさいよ。」
「あと、キスさせて。」

帆波。
「襲ってまで見ないの!」
「押し倒してまでキスしないの!」

華瑠。
「私じゃ嫌なの?」

帆波。
「そんなこともないけれど。」
「もうちょっと雰囲気を作ってからじゃないと。」

華瑠。
「もう襲ってしまったから、好きにされなさいよ。」

帆波。
「えっち!嫌いじゃないけれど!えっち!」

流星。
「あれ、優柔不断なんですか?」

帆波。
「ああ、うちの若い子に見つかってしまった。」

華瑠。
「一緒に強姦する?」

流星。
「私は見学したいなと。」

帆波。
「なるほど、あなたになら、スカートの中を見せてあげてもいいし。」
「好きなキスをしてもいいよ。」

流星。
「なんですと?何をすればやらせてくれる?」

帆波。
「このセクハラお嬢様を何とかして。」

流星。
「え?気持ちいいんじゃないの?」
「本当は嬉しいのでは?」

帆波。
「あなたにされたくなった。」

流星。
「なるほど、それでは覚悟はよろしい?」

華瑠。
「ああ、相手が悪すぎる。」

流星。
「逃がしませんよ。」

華瑠。
「逃がしてください。」

流星。
「さあ、性的暴行させてください!」

華瑠。
「タダでやられないわ。」

向かってきた華瑠。

しかしあっさり流星に捕まって。

足払い。

迂闊に接近したのが。

敗因となった。

華瑠を掴んで。

逆に押し倒した。

流星。
「さあ、お仕置きですよ。」

華瑠。
「好きにしてください。」

帆波。
「お嬢さん、私のこと忘れてない?」

流星。
「はい、今日の下着は何でしょうか?」

華瑠。
「今のうちに逃げる!」

流星。
「逃げても無駄ですよ。」

華瑠。
「そんなこと言われても困るよ。」

帆波。
「お嬢さん、私のは見ないの?」

流星。
「お姉さん、今日も素敵なスカートですね。」

帆波。
「さあ見て。」

流星。
「それでは、見させて頂きます。」

帆波。
「やった!押し倒せた!」

流星。
「お姉さん、本領発揮ですか?」

帆波。
「このまま見せていい?キスしていい?」

流星。
「それは良い考えですね。」

帆波。
「年下の女の子に見せるのは、なんかいい。」

流星。
「久しぶりに他の女性の下着を見ました。」

帆波。
「キスしてあげる。」

流星。
「これで二度目ですね。」

帆波。
「ちょっと、気が済んだかな。」

流星。
「私は気が済んでいませんね。」

帆波。
「次は短距離走で勝負ですね。」

流星。
「はい、次はお触りしますね。」

帆波。
「ああ、追いつかれる!えっちなことされる!」

流星。
「さあ、お触りしますよ!」

帆波。
「好きにされる!追いつかれる!」

流星。
「おや?けっこう足が速いですね?」

帆波、逃げ延びました。

華瑠はそのまま、訓練施設に戻ってしまった。

庭の端っこなので。

誰からも見えていない。

凛万莉。
「私と同年代の女性を追いかけていましたね。」

流星。
「あの人、意外にも走れるんですよ。」

凛万莉。
「いいなあ、私もそんなことしたい。」

流星。
「お姉さんは女性に襲われたことありますか?」

凛万莉。
「どうかなあ?」

流星。
「私に襲われたら、どうします?」

凛万莉。
「それはそれでいいかなあ?」

流星。
「女性が好きな女性がけっこういるんですね。」

凛万莉。
「そうだね、若い女の子が集まると、どうしてもね。」

流星。
「どうして、うっとりしているの?」

凛万莉。
「それね、屋上から見ていたの。」

流星。
「あれが好きなんですね。」

凛万莉。
「うん、それであなたに求婚しに来た女性を数人。」
「もらっちゃったかなって。」

流星。
「それでうっとりしているんですね。」

凛万莉。
「一緒に戻ろう、みんな三十路がいても容赦しないから。」

手を繋いで。

庭から入場。

去年、庭の端っこで。

三十路の女性が女性に襲われたそうです。

なので、けっこう死角となっているんですね。

世の中、男性よりも同じ女性に評価される女性もいます。

本気で性的暴行をしているのではなく。

じゃれつくと、どうしてもああなるらしい。

もはや女子高Uですね。

女性の求婚者が来ていました。

求婚者。
「交際するくらい、いいでしょ?」

流星。
「なるほど、じっくり調教して。」
「私の言うことしか聞けぬようにしてあげよう。」
「それでもいいかな?」

求婚者。
「良くないです!」

流星。
「女性の求婚者にえっちなことの限りを尽くすべく。」
「客間に参上致しました。」

求婚者。
「男性なんて私達に必要ないんですよ。」

流星。
「男尊女卑が長らく続いたのは。」
「世界の出来が悪いからであり。」
「私に非もないし責任もない。」

女性の求婚者、なぜか逃げるように立ち去った。

時刻、経過。

お昼休み。

近くにあるラーメン屋に行こうとしたら。

議論している民衆。

文学者。
「作家のほとんどは。」
「自分の書いた小説、つまり作品に対して自画自賛して。」
「実際以上に優れていると誇張するが。」
「客観的に見れば、普通の小説であることがよくある。」

青年。
「どうして彼らはうぬぼれるのかな?」

婦女。
「能力が低いから、作品を客観的に見れないんですね。」

文学者。
「私は自分の作品を必ず疑うが。」
「彼らは過信する。」

市民。
「自分の作品を疑うような賢明な人ばかりではない。」

青年。
「それもそうですよね。」
「小説家は馬鹿ばっかりですし。」
「その証拠に。」
「いつも自分の作品を誇張して。」
「大快挙であると、いつも自称しています。」

婦人。
「頭が悪いという作家の個人的な事情があるんだと思います。」

文学者。
「しまった、作家の個人的な事情まで配慮できなかった。」

科学者。
「よくあんな誰でも書けるような作品で自慢しますね。」

市民。
「代わりはいくらでもいる。」

婦女。
「もう批評家に判断させてみたら?」

市民。
「批評家は、本当のことばかり言うので、辛いかと。」

文学者。
「批評家が言いがかり、粗探しくらいしか。」
「出来なくなったら、勝利ですよ。」

婦女。
「今では市民に無視されている自称人気作品が蔓延っていますが。」
「市民が馬鹿である前提で、いろいろ決めていますね。」

文学者。
「作家や文壇は、明らかに市民が馬鹿であるという前提で売り出しています。」

市民。
「全員が馬鹿である訳がない。」

文学者。
「日本の話題作はすべて運命による八百長だからね。」

老人。
「いい加減に実力でのし上がれ!」

青年。
「それで彼らを上回ると、なぜか無視しようとする。」

婦女。
「下手な作品に慣れているからでしょう。」

文学者。
「そもそも私が上手なのではなく。」
「みんな下手だから、目立ってしまうのだ。」

青年。
「審査員も、実力と言いながら。」
「凡人の作品を圧倒すると。」
「手のひらを返したかのように非難するでしょう。」

科学者。
「運命なんかに頼って、決まっている通りに審査員に選ばれようなどと。」
「無能だから、そんなことをするんですよ。」

文学者。
「有識者の一部なんて、私より劣るほどでして。」

市民。
「自分より劣っている者なら、いくらでもいる。」

青年。
「審査員が嫌うのは自分に媚びてくれない人。」

文学者。
「弱くて劣っている。」
「悪い人を選ぼうなどと、その気になっていた彼らの姿はお笑いでしたよ。」

婦女。
「文壇のダブルスタンダードはいつものことでしょう。」

青年。
「ああ、酷い衆愚政治ですね!」

学生。
「なんだこの平凡な小説は!」

文学者。
「どう平凡なんだね?」

学生。
「普通のことをもったいぶって書いてある!」

文学者。
「それはあなたの才能が、その作家を上回っているからだよ。」

青年。
「雑魚作家大歓迎、と書いたら。」
「それが出版取次のチャンネルで。」
「称賛されました。」

若者。
「知り合いはクソ作家のコミュニティで。」
「クソ作家大歓迎と書いたら、非難されたらしいよ。」

文学者。
「それはそうでしょう。」
「立場が違いますから。」

青年。
「現代の文学作品を買う時、今後、期待しないように。」

文学者。
「期待するから、駄作、駄作、レビューが荒れるんですよ。」

若者。
「何も興奮して書いた作家の理屈を読むのは、私は遠慮する。」

ラーメン屋に入店。

知り合いの女性とテーブル席に入りました。

料理を注文した。

友人。
「お嬢さん、お金を貸してくれ。」

流星。
「そうですか、ではまず脱いでください。」

友人。
「嫌です、お金はもういいです。」

婦女。
「義人になろうとして失敗した正義中毒の人が大怪我をしていたよ。」

流星。
「なんてこと、その人の将来は暗くて、きっと母親が泣き叫ぶほどですね。」

婦人。
「人気芸能人と対戦したよ。」

流星。
「どうなった?」

婦人。
「なぜか私が勝ったので、その部分は放送されなくなった。」

流星。
「あなたはそんなにカードゲームが強かったの?」

婦人。
「違うよ、運命の力なしでゲームをやろう、と言っただけです。」

友人。
「世の中、自分より劣る作家は大勢いますね、決まって知名度だけはある。」

流星。
「本当にそうなの?」

友人。
「別に、彼らが嘘をつかなくても、いいじゃないですか。」

知人。
「やったー!敵対者が死んで埋葬された!」

流星。
「そんなに嫌だったの?」

知人。
「あんな奴、死んでしまえばいいんだ!」

流星。
「そいつは二回、死なないと、いけないの?」

友人。
「馬鹿な人間たちが私を出身地に帰すまで。」
「敵対を続けるとか言っていましたね。」

流星。
「どうりで人間以外のすべてに支持される訳ですね。」

婦女。
「その出身地はここじゃないの?」

流星。
「彼らの言い分だと、天国でしょうね?」

ラーメン屋で食事、終了。

素早く戻っている最中。

今日は人が多いですね。

土曜日だからかな?

猛者。
「喧嘩自慢を空手で倒した。」

市民。
「そんなに自慢しなくていいじゃないですか。」
「いつもの練習なんですし。」

青年。
「あの脱税野郎が!」

若者。
「あの浮気野郎が!」

婦女。
「そんなことを言うと罰せられますよ。」

青年。
「いいえ、どちらも本当のことではないんです。」

若者。
「嘘であると知らない人達に向かって。」
「罵っているだけです。」

少年。
「馬鹿って繁殖するの?感染するの?」

夫人。
「いいえ、自然発生します。」

少年。
「でも、自分から馬鹿になっている人たちが世間にたくさんいるよ。」

戻ると。

社長が寝ていたので。

接近。

社長と二人きり。

流星。
「襲うと、どうなるのでしょうか?」

那由。
「そうだね、私は寝たふりだね?」

流星。
「ああ罠でしたか。」

那由。
「気持ちだけ受け取っておきます。」

凛万莉。
「ソーシャルメディアは罵詈雑言オンラインですね。」

流星。
「開発した人は素晴らしいことをしましたね。」

凛万莉。
「あんな口論の場所が?」

流星。
「愚かな若者にはいい懲らしめですよ。」

何やら。

屋上で乱闘しています。

誰なのか、調べに行ったら。

またあの二人組でした。

華瑠。
「こんな所に呼び出したから。」
「何か変なこと考えていると思いました。」

帆波。
「ロリータの中と、あなたの下着姿に興味があるのよ!」

華瑠。
「くっ!押し倒された!」

帆波。
「さあ上に乗りますよ!」

流星。
「見学してもいい?」

華瑠。
「いいわよ。」

帆波。
「若い子に見せたい。」

流星。
「ねえねえ、二人で銭湯に行ったり。」
「更衣室で見せ合えば、結果は同じじゃないの?」

帆波。
「それもそうよね、襲う必要がない。」

華瑠。
「そうですよね、それなら難易度は低そうです。」

流星。
「そんなに強姦に拘るのはどうしてなのか。」

帆波。
「大人しく見せてくれるとは思ってなかったから。」

華瑠。
「誤解があったようね、更衣室に行きましょう。」

二人組、更衣室に入ってしまった。

夕方になり。

男性陣は、社長が帰った後の残業で出前。

と思いきや。

冷蔵庫にビールや枝豆が入っていて。

社長が黙認していたんですね。

急用のときに、残業している社員が使えるため。

酔っ払いでも、居ないよりはいいらしい。

最近、電力会社に転職して出世も考えましたが。

若いころは、どう扱ってもいいかもしれないと思ったので。

三十路以降にしました。

老獪になるのは、三十路以降でも遅くはないと思いまして。

行き急いで失敗するくらいなら。

多いに遅刻しようと頑張っています。


28


いつものように会社から退場しようとしたら。

いつも来ている女性の求婚者に囲まれまして。

追いかけられてしまいました。

なので、追いつかれると、何をされるのか分からない。

追いかけっこ。

流星。
「なんてえっちな!」

求婚者。
「もう強姦するしか結ばれる方法はないのよ!」

美人女性。
「何か仕掛けないと、一緒になれない!」

美女。
「他の女と一緒になるくらいなら!」

流星。
「どうしてこんな目に!」

那由。
「君が、求婚者を無視ばかりするから。」

流星。
「無視すると、追いかけて来るの?」

那由。
「まともに話してもらえなかったから。」

流星。
「だからと言って、複数人で来ることはないでしょ!」

那由。
「不満があったんでしょうね。」

求婚者。
「待って!スタミナには自信があるから!」

美人女性。
「なんであんなに素早いの?角で負けるんだれけど!」

美女。
「なるべく直線に誘い込むのよ!」

流星。
「屋上まで逃げますか。」

友人。
「待て、そこまでの美貌があるなんてずるいぞ。」

求婚者。
「知らないわよ、成り行きでこうなったんですし。」

美人女性。
「文句を言う相手を間違えています。」

美女。
「それとも美形がいてはだめなの?」

友人。
「私はだめか?」

求婚者。
「ちょっと得点が足りないわよ。」

美人女性。
「私とは趣味が違います。」

美女。
「地味過ぎて、無理です。」

友人。
「そうか、悪かったな!」

求婚者。
「どこに行ったの?」

友人。
「会社の中だ!」

求婚者。
「えー!入れないじゃない!」

友人。
「残念だったな、美形!」

美人女性。
「何か欲しいものある?」

友人。
「数年かけて、欲しいものはあるぞ。」

美女。
「私の体を支払うから、会社の中に入れて。」

友人。
「無理だ、残念だったな!」

求婚者。
「それじゃあ、また来ますか。」

流星。
「一人ずつ、食事に行ってあげてもいいよ。」

求婚者。
「本当?しかし屋上にいると行けませんね?」

流星。
「後から連絡するから。」

美人女性。
「良かった、また何度も来ないといけないから。」

美女。
「あの人を射止めるのはこの私。」

流星。
「なぜ私が狙われるんでしょうか。」

那由。
「偶然、女性が好きな女性が。」
「噂を聞いて、集まってしまったんだろう。」

流星。
「県内から集めて、こんな豪華絢爛な三人組ですか。」

友人。
「私は論外なのか?」

那由。
「比較対象を間違えているんですよ。」

友人。
「そうなのか?」

流星。
「女に狙われるのも楽じゃないわ。」

那由。
「私なんてあと数年で三十路です。」

流星。
「そうですか?綺麗ですよ?」

那由。
「私は宣伝不足ですな。」

友人。
「どうやったら女に狙われる?」

那由。
「行動ではなく、評価で狙われます。」

友人。
「ついでに、男に口説かれる方法はあるのか?」

那由。
「日々の積み重ねで、評価が上がっている必要がありますね。」
「その次に、身体の魅力。」
「そして何より、男性と取引になるようにしなさい。」

友人。
「すまない、女に狙われたくなった。」

那由。
「ならば、明日から更衣室にいる時間を長くすることですね。」

流星。
「さてと、自動車に乗って。」
「はあ、相手も車で待機ですか。」

那由。
「いつまでも、拒否していないからね。」

流星。
「今夜、正式に拒否します。」
「しかし友達になってしまいそうですが。」

数人、連れて料亭に移動。

そこで、拒否したら。

せめて、思い出に一緒にいてほしいと。

友達になりまして。

本当は賛同してくれるとは思っていなかったみたい。

穏健に収まりました。

帰宅。

電話中の父親。

会社員。
「経費に、人間は木にあらず、と書いてありますが。」
「なぜですか。」
「人間は鉄でもないんですが。」

父親。
「はあ?要らない人間がいるってはっきり書いてほしいのか?」

友人。
「ああ、買い物に失敗して。」
「ついつい、日本の文学は自分より劣っている、なんて言ってしまった。」

流星。
「ああなんということを、そこまで言わなくてもいいじゃないですか!」

友人。
「あなたには分からないよ、私は悲しみのあまり、気がふれてしまった!」

流星。
「正直ってなに?」

母親。
「それは他人がいて、取引しないと手に入らないとき。」
「どうしても合法的に手に入れるために。」
「決まった手順で??るべき品物や通貨を出す、それが正直ですよ。」

流星。
「それで正直者は評価されるんですね。」

母親。
「だが、合法的に奪える、または法の抜け穴を突いて手に入る。」
「そして処罰されないことが確実ならば。」
「その場合は正直なんてものは要りませんよ。」

父親。
「世の中、馬鹿ばっかり。」
「そういう私は何なのだろうか。」

流星。
「軽度の馬鹿です。」

友人。
「馬鹿に馬鹿と言って何が悪い。」

流星。
「馬鹿?他人にどう思われようがどうでもいい。」

父親。
「馬鹿と言われて怒鳴らないとは成長しているじゃないか。」

流星。
「健全な成長ですよ。」
「他の人の発育は遅れているようですが。」

友人。
「同級生で、社会的成功をした人がいて、なんであいつが。」

流星。
「そう気を落とさないで、二度とは起こらないことなんだから。」

母親。
「知り合いが万引きしたという噂が流れているの。」

父親。
「はあ?噂を流した奴が、貧乏人と金持ちの区別がつく訳がないじゃないか!」

友人。
「新聞を読んでいると利口になれる。」

流星。
「利口になった気にはなれますね。」

友人。
「ソーシャルメディアで調べ物をすると利口になれる。」

流星。
「短時間なら利口になれますね。」

友人。
「利口になろうが、利口になるまいが。」
「どちらにせよ、結果は同じだ。」

父親。
「うちではノルマがある。」

母親。
「ノルマを達成すると、他の人はさぼらないといけませんね。」

流星。
「今日はなにしに来た?」

友人。
「私も女性と、いろいろできるかなって。」

流星。
「そうですね、無料では出来ませんね。」

友人。
「なんですと!私には魅力がないのか!」

流星。
「紹介してあげてもいいのですが。」

友人。
「どんな女?」

流星。
「この写真の女です。」

友人。
「なんだと!私より美形じゃないか!」

流星。
「相手があなたを気に入るかどうか。」

友人。
「おいおい、男性よりも女性から口説かれる方が難しいぞ!」

流星。
「あなたも女性から狙われるようになったらいいですね。」

友人。
「私は男も女も、行けます。」

流星。
「どちらかにしなさいよ。」

友人。
「所で、脱いだら、一万円、貸してくれるのか?」

流星。
「ちょっとあなたでは、一万円は支払えないなあ。」

友人。
「くっ!私はどうすればいい?」

流星。
「あなたはそこから始まるのです。」

父親。
「おや、娘の友人が来ているな。」

母親。
「昔から女しか連れてこないわね?」

父親。
「それで何か問題があるのか?」

母親。
「ありませんね。」

流星。
「また遠方で大災害ですよ。」

友人。
「災害では一人のヒーローは必要ない、違うか?」

流星。
「芸能人とか、ヒーローになろうとしますが。」
「人間らしく、いつも非力ですね。」

友人。
「遠方で起きた災害まで私の責任ではない。」

流星。
「そしてこちらが大災害を食らっても。」
「テレビで観戦でもしているんだな。」

友人。
「何もしないことで、被災地の邪魔にならないという皮肉。」

流星。
「災害は集団サバイバルですからね。」

父親。
「人は信用が第一だ。」

友人。
「第二は?」

父親。
「人を信用して、それから経験になるのだ。」

友人。
「あなた、信用で人を選んで、騙されたことがありますね?」

友人は帰りました。

深夜のラジオ。

論説、馬鹿が多数派になった社会では。

まともな人が異常と呼ばれます。

ウェブジャーナリスト。

今夜の放送。

フェイクニュース、デマ。

どうしてあんな子供騙しに引っかかるのか。

インターネット、さらなる規制強化。

翌朝。

いつものように入場。

流星。
「不文律を破ることは大切だと思います。」

那由。
「別に破っても、力比べにしかならないからね。」

凛万莉。
「不文律が平気で破られると、民衆は異常のハードルを下げる傾向がある。」

友人。
「ぐわっ!」

姫爽。
「そんなに気持ちいいことしたのなら。」
「言ってくれればいいのに。」

友人。
「乱暴にしないでくれ。」

流星。
「あれ?望みどおりになって良かったですね。」

友人。
「女はこんなに乱暴にやるのか?」

流星。
「はい、けっこう乱暴で過激です。」

姫爽。
「さあ、私に身を任せて。」

友人。
「私のような女を攻めてくれるのはいいんだけれど。」
「こんなのは聞いてない。」

姫爽。
「さあ、朝から、濡れてしまいましょう。」

友人。
「もういいです。」

姫爽。
「ダメです、最後までやるんです。」

友人。
「ぎゃああああ!!」

那由。
「楽しそうだな。」

流星。
「みたいですね。」

星緒。
「独り者って最高ですね。」
「余計な連れがいないので、自由です。」

流星。
「男女、一緒になるように世界が作られていたら。」
「それは作られた世界が下手なのであって。」
「私の責任ではない。」

星緒。
「え?まさか?世界の一部を私が破壊しないとでも思ったの?」

流星。
「作られた世界通りに、沿っていくなんて、私は言っていません。」

星緒。
「私に男性との因果関係はない。」

流星。
「因果関係を無視すると、けっこう何でもありですね。」

透葉。
「さて、手伝いに来たんだけれど、また掃除かな?」

深社。
「私は物資の在庫を確認して、消費まで計算していたけれど。」
「劣化するものが半数近くあるから、そこから差し引いています。」

那由。
「その年齢で、そこまで出来ますか。」

姫爽。
「さあ、更衣室で脱がしました。」

友人。
「あなたは本気ですか?」

姫爽。
「つまらない質問ですね!」

星緒。
「人間なんて、何でもありだと思います。」
「どんな組み合わせも、あるんだと思います。」

流星。
「古代ローマがそうでしたね。」

帆波。
「あら、今日は来ているのね。」

華瑠。
「今回は茂みに行く時間はありませんからね。」

星緒。
「人の運命は暗い、とか言いますが、なぜ暗いのでしょう?」

流星。
「運命なんて作ったせいですよ。」

那由。
「運命の善悪も欠陥だったから?」

星緒。
「この世界では、要らないものも相当、多く入っていますね。」

流星。
「無駄が多過ぎますが、何かの足しにはなるでしょう。」

透葉。
「それでは、掃除しますか。」

深社。
「私は収益の増減を計算してみます。」

姫爽。
「もうちょっとだったね。」
「私はマネージャーだから。」

友人。
「こんな女と、ここまで出来るなんて!」

星緒。
「個人の勤務時間ですが。」
「疲労が溜まっているのでは。」

那由。
「数人、限界が近いね。」

華瑠。
「この見本、今の所、バグはないわ。」

帆波。
「プログラムにミスがなければ、このまま行けそう。」

午前から、活発な現場。

働いて給料を得て。

生活費として、まず税金。

食費、光熱費、通信費、それから。

娯楽の費用、それから不意の出費。

またそれから差し引いて。

余計な出費、必要な出費、そして浪費、散財。

それでようやく残金。

あれ?どれだけ搾取されているのか、よく分かりませんが?

生活のために労働という、酔生夢死の傾向があります。

生活費で防戦一方だから仕方がない。

ただ、儲けているときに貧者の演技をすると。

評価が上がります。

なので、お金があるときの、お金がない演技は。

世間の思惑を利用することが出来ます。

さて、突然、二十万円が手に入ったとしたら。

一度だけで、生活が楽になると思っているんですか?


29


イソップ童話。

ロバがロバ引きに、引かれて行きました。

しばらく平らな道を歩いた後、険しい山道に入りました。

崖の上にさしかかって、ロバは落ちそうになりました。

ロバ引きは尻尾を掴んで、一生懸命に引き戻そうとしました。

けれどもロバは、引き戻されまいとして、崖の方へぐんぐん引っ張ります。

ロバ引きはとうとうあきらめて、尻尾を放しました。

ロバは「人間に力比べで勝った!」

と、喜びましたが。

そのまま崖から落ちてしまいました。

このお話しは、負けずぎらいで強情な人は、後で痛い目に合うというお話しです。

岩波文庫とウェブ版、両方に収録。

大事件が発生。

暴動になっています。

日本人の欠点のひとつ。

正義中毒について。

テレビ放送された批判をきっかけに。

「正義」の定義を巡って。

暴動が発生。

市街地でも論争や喧嘩が相次いでいます。

市民。
「何が正義だ、俺が正義だ。」

美男子。
「お前らが正義を求めるのなら。」
「お前らは正義の前に立っている。」

少年。
「正義は悪を倒す!」

不良。
「正義だあ?くだらないことを言うようになったな!」

チンピラ。
「いつも気に入るか、気に入らないかで決めるくせに。」

ゴロツキ。
「個人的な好き嫌いで決めている奴らがなあ。」
「正義、正義、説得力がねぇんだよ。」

女子高生。
「ねえねえ、正義って何ですか?」

婦女。
「国語辞典に書いてありますよ。」

若者。
「俺は正義、お前は悪!」

青年。
「よし、負けた方が悪な!」

愚者。
「自分以外は正義である。」

偽悪者。
「正義なんてみんな倒してしまえ。」

偽善者。
「僕は正義なんです、そして君は悪です。」
「これに従わないあなたも悪なんです。」

市民。
「この野郎、正義をもってお前という悪を倒す!」

美青年。
「正義の味方は、お前という悪を倒さないとね。」

少年。
「お前は悪だ!お前は悪だ!」

不良。
「正義が敗北する姿、見たいよなあ?」

チンピラ。
「何が正義だ、負かしてやる。」

ゴロツキ。
「勝った者が正義だ。」

女子高生。
「ねえねえ、なんであの人達、喧嘩しているの?」

婦女。
「正義という主張に根拠がないからですよ。」

学者。
「正義が悪を倒す?典型的な善悪二元論ですが?」

文学者。
「今、その善悪二元論が問題になっているだろ!」

詩人。
「人間はいくら科学で武装しても、本質は昔から変わりませんな。」

学者。
「そうだよね、人間が力を持っても力を制御できないし。」
「本質的な弱さも変わらない。」

詩人。
「しかし正義対正義をするとは。」
「正義とは戦って決めるものなのでしょうか。」

文学者。
「彼らにとっては、喧嘩の勝敗で、正義が決まります。」

科学者。
「正義、正義、そんな鳴き声で。」
「暴れるような生物は人間以外にはありませんよ。」

市民。
「悪をぶっ殺してやる!」

青年。
「お前が悪だ!」

少年。
「悪者やっつけるんだ!」

不良。
「悪者だあ?喧嘩売ってんのか?」

チンピラ。
「いい度胸だな。」
「自分より弱い奴しか悪扱いしないくせに。」

ゴロツキ。
「正義より強い者がここにいるぞ。」

不良。
「俺達は正義の味方よりも遥かに強い。」

美青年。
「なんだと、俺達の正義を上回る奴は許さないぞ。」

偽悪者。
「正義、正義、連呼しやがって。」
「一度は負けろ。」

偽善者。
「彼らは正義と言えば、どんなことでも正当化できると。」
「計算してやっているのです。」

学者。
「それはそうだろうな。」
「最もお手軽で反論しにくい正当化だからな。」

詩人。
「なんて狡猾な!」

女子高生。
「正義、正義言う人は狡猾なんですか?」

婦女。
「狡猾な暴力を振るう人みたいね。」

婦人。
「もうあれだと、力で勝った方が威張れるみたいね。」

不良。
「どうだ、正義が負ける気分は?」

青年。
「ああ、僕は正義なんだぞ!」

不良。
「なんだと、正義なんて言葉を二度と言えなくしてやるぜ。」

チンピラ。
「お前は悪だ?喧嘩を売ったからにはタダで済まさないぞ。」

ゴロツキ。
「俺達が悪だって?悪に負ける気分はどうだ?」

市民。
「ああ、悪に負けるなんて!」

青年。
「まだだ、まだ何か手があるはずだ。」

不良。
「そんなものねぇよ!」

美青年。
「正義は勝つ!」

偽悪者。
「ああそうですか、弱いくせに生意気なんだよ。」

美青年。
「ああ、正義が負けた!」

詩人。
「主観的な正義ですなあ。」

学者。
「暴力映像が、現実にも影響するという証拠ですな。」

科学者。
「正義ですか、暴力的な考え方ですね。」

文学者。
「無制限に正当化をするのは良くないぞ。」

愚者。
「この世から暴力をなくすために、お前を力でねじ伏せる!」

偽悪者。
「いかなる理由があろうと、人を殴る行為そのものが悪である!」

衆愚。
「お前!殴り返しているくせに!」

美青年。
「暴力はいけない!」

若者。
「殴りかかってきて、暴力はいけない、とか言うな!」

市民。
「一人が殴られても、残りの百人が無事ならそれが正義だ!」

会社員。
「私は暴力に反対です!」
「しかし。」
「あなたの腐った根性を叩き直すための教育的指導として。」
「この右手を振るいます!」

偽善者。
「お前のためを思って殴る!」

警官。
「何をやっているんだ?」

科学者。
「自然が失敗をしています!」

文学者。
「さっきから三十人が乱闘をやっていて。」
「怪我人多数。」
「正義、正義と、何か訳の分からないことを言って。」
「殴り合いをしていますね。」

警官。
「正義?そんなもの国家が決めるんだ!」
「応援を要請する。」

治安当局。
「ええと、乱闘の人数があまりに多いので。」
「付近の警官は全員、出動せよ。」

市民。
「俺は正義なの!」

若者。
「俺が正義だ!」

青年。
「違う、俺こそが正義であり、正義の味方だ。」

美青年。
「正義は悪を倒す!正義は勝つ!」

不良。
「この野郎、まだ言うか!」

チンピラ。
「顔を踏みつけられても、まだ正義とか言うのか?」

愚者。
「正義が負ける訳には行かない!」

ゴロツキ。
「正義、正義、言っておいて、俺に勝てないよなあ?」

少年。
「正義だから勝てるんだ!」

警官。
「早く来てくれ、状況が悪化している!」

治安当局。
「まもなく到着。」

文学者。
「全員で正義であると名乗ると。」
「誰がいったい正義なのか。」

詩人。
「イソップ童話にもありますが。」
「理由もなく他人を悪扱いすると。」
「残酷な反撃に出ることがよくある。」

科学者。
「なんで人数が増えているんだ!」

偽悪者。
「もう殺し合いの結果で誰が正義か決めようぜ!」

偽善者。
「僕は正義なんです、悪の言い分は聞かないぞ。」

学者。
「うわっ!百人近い馬鹿共が参戦している!」

大量の警官が現れて。

次から次へと制圧。

逮捕者、多数。

逃亡者、多数。

警官に殴りかかった人がいて。

警官に負傷者が出ています。

緊急搬送も多数。

半分くらい大怪我をしていて。

この乱闘は。

午後も開始されまして。

正義の定義を巡る争いは終わりません。

庶民。
「弱者への配慮が足りない!」

住民。
「多数派は少数派をぶっ殺してもいい!」

衆愚。
「道徳が分からないのか!」

偽善者。
「正義を名乗れば何をやっても許される!」

愚者。
「正義は便利だよなあ。」
「正義を名乗って暴れるのは気持ちいいぜ。」

偽悪者。
「正義の定義は俺のものだ!」

極悪人。
「とりあいず正義の味方ということにすると。」
「相手は思考停止して大人しくなる。」
「こんなに便利な技はないぜ。」

律義者。
「お前の主張は支離滅裂だ!」

殺人犯。
「ナイフですよ!これですべての判決を下す!」

犯罪者。
「ここで負けたら、この世の道徳が崩壊する!」
「刃物を使ってでも勝ってやる!」

青年。
「お前の理屈は冷酷なんだよ!」

若者。
「お前の感情論はただの迷惑なんだよ!」

警官。
「正義、正義、正義、何を言っているんだ!」

市民。
「お前も正義を名乗るのか!」

警官。
「法律で決まっているんだが。」

市民。
「ならばお前も悪だ!」

警官。
「うわっ!マジかよ!」

治安当局。
「機動隊の投入を決定しました。」

巡査。
「現場の警官は劣勢です。」

治安当局。
「何人、やられた?」

巡査。
「警官が三人やられました。」

治安当局。
「了解、機動隊で制圧する。」

殺人犯。
「おほほほほ、正義を殺すのは爽快ですね!」

犯罪者。
「正義を名乗って殺される気分はどうでしょうか!」

極悪人。
「正義の味方が負けて殺される、最高の見世物ですよ!」

偽悪者。
「見せしめだ!」

庶民。
「刃物なんか使って卑怯だぞ。」

住民。
「武器を使われても正義は勝つんだぞ。」

衆愚。
「この野郎、武器を使われても正義は勝つの!」

青年。
「ああ斬られた!」
「悪に負けてたまるか!」

若者。
「正義を名乗れば何でも許される!」

警官。
「やばいなこれ、同僚が五人やられた。」

巡査。
「あいつら警官にも攻撃してくるぞ。」

学者。
「正義中毒は麻薬なんですかね?」

科学者。
「あんな野蛮な生き物、初めて見たよ。」

詩人。
「正義の定義を巡って、殺し合いですか。」
「あれが彼らの正体ですね。」

文学者。
「私は最初、何かの冗談かと思ったが。」
「今では本気で数百人が争っているな。」

女子高生。
「あの人達、決着がつくまで争っているの?」

婦女。
「もう一時間になりますね。」

機動隊。
「鎮圧せよ。」

市民。
「うわあ!機動隊だ!」

若者。
「数で負けた!」

青年。
「まだだ、まだ終わってない!」

警官。
「彼らはふざけているのかね?」

数百人による正義の定義、争奪戦は。

機動隊で制圧されまして。

市民に死者が数人。

負傷者、数十人。

警官も数人、負傷しました。

野次馬に負傷者なし。

逮捕者、続出。

しかし別の都市で同じような暴動が発生していて。

しばらく、こんなことが続きそうです。

テレビ番組、正義の定義を決めよう、という取り組み。

放送倫理違反になりまして。

番組は打ち切りになりました。

局長。
「表現の自由がないじゃないか!」

委員会。
「過激な思想を煽るのは表現の自由に該当しない。」

市街地で乱闘があったせいで。

学校が避難所と化していましたが。

授業が再開されました。

教師。
「将来は何になりたいのかな?」

学生。
「はい、墓石になりたいです。」

教師。
「どうして墓石なの?」

学生。
「なぜか最後にそうなってしまうからです。」

教員。
「英語の諺にも。」
「完璧な人などいない、とあるから。」
「容姿、人格、立場について。」
「問われる人なんて本当はいないのだ。」

教頭。
「完璧な人などいないから。」
「性格、地位、権利、財政、言動と行動について。」
「問われる人はいないだろうな。」

校長。
「そうかなあ、と思ったが、やはり完璧な人などいないので。」
「その意見は認めざるを得ないな。」

教師。
「正義とは、西洋では。」
「富や権利の公平な分配・裁き。」
「これを意味して。」
「社会の公正さ、が起源です。」

学生。
「はい!私は馬鹿じゃないので!」
「先生の言うことを認めます!」

教師。
「社会の仕組み、法律、富の分配。」
「誰もが納得すべき客観的なルール。」
「対立するのは。」
「不公正、格差。」

学生。
「はい!愚か者が信じる正義の定義を改めて!」
「先生の言うことを認めます!」

教師。
「決して。」
「悪を倒す存在。」
「弱者を助ける個人のモラル。」
「という幼稚なものではありません。」

学生。
「はい、僕達は社会の屑ではありませんので。」
「西洋における正義を学びます。」

教師。
「社会制度としての正義を学びましょう。」

学生。
「はい、自分勝手な定義を信じることは間違っていました!」
「素直に間違いを認めます!」

教師。
「その人が公で見せる顔と。」
「私生活で見せる顔は違います。」
「両者を混同しないようにしましょう。」

学生。
「どっちが本物なんですか?」

教師。
「どっちも本物ですね。」

学生。
「両親の態度が、外面と家庭で違う理由なんですね。」

教師。
「あなたも、公で見せる顔と。」
「私生活で見せる顔は違うんですよ。」

学生。
「言われてみればそうですね。」

教師。
「社会学の初歩から、一緒に学んでいきましょう!」

暴動があったせいで。

飲食店に行けずに。

弁当も買いに行けないので。

出前を頼みまして。

一時間近く、かかるみたいです。

外出自粛が呼びかけられています。

テレビでは、都会の駅前で。

俺は正義、正義と連呼する。

暴動が映っていまして。

正義の定義を巡って口論ばかり発生しており。

中立の人々だけ無事です。

危険なのは路上だけで。

口論を仕掛けられないように。

注意喚起が流れています。

流星。
「社会って何?」

凛万莉。
「集合体のようなものですね。」

流星。
「社会から排除って、どういう意味?」

凛万莉。
「さあ?誰が参加しているのか?」
「知らずに加担しているのか?」
「犯人が見えないという変な所がありますね?」

流星。
「社会が個人を排除するときには犯人が見えない?」

帆波。
「仕組みが社会的な排除をするため。」
「いつも責任がよく分からないのです。」
「犯人ですら見えにくい。」
「そして知らないうちに仕組みから加担していることもある。」

那由。
「連帯責任では?」

帆波。
「社会の仕組みから、言いがかりで個人を排除している以上。」
「社会の構成員の連帯責任になると思われますが。」

透葉。
「そもそも社会は反撃を計算に入れることはできません。」
「仕組みで動いているため。」
「社会が敗北する場合のことは想定できない。」

深社。
「歴史において社会の敗北は数件ありますが。」

帆波。
「社会は自分が倒されることまで計算に入れません。」

凛万莉。
「社会は負けるリスクを無視するんですね。」

流星。
「私は社会より強いよ?」

透葉。
「それはそうでしょう、社会より強ければいいだけですからね。」

那由。
「力比べなら、得意ですが。」

凛万莉。
「社会は集合体なので、集合体が作った仕組みから。」
「使い捨て、捨て駒が実力行使に出ます。」
「そいつを倒せば、社会に勝てます。」

流星。
「目の前に現れた仕組みの代理が、本物の犯人では?」

凛万莉。
「そうでしょうね、最後には代理が選ばれて。」
「それが社会の代表として個人を攻撃しますが。」
「社会の代理が本人に勝てるとは限らない。」

深社。
「結論ありきのせいで、勝利も結論だと設定してしまっている。」

帆波。
「社会は仕組みから、正解と答えをあらかじめ設定してしまい。」
「それに基づいて動いているだけです。」

深社。
「それで敗北の危険を顧みないんですね。」

透葉。
「常に勝てると設定されているからね。」

流星。
「誰が犯人なのか分からないので。」
「社会に復讐とか言って、暴れる人がいるんですね。」

凛万莉。
「正体は集合体が作った仕組みなので。」
「誰が参加しているのかは、いつも区別できません。」

流星。
「まるで実体のない空気みたいなものなんですね。」

凛万莉。
「社会は先手を打ってあらかじめ決めてしまっているため。」
「決まっている内容を撤回できないんです。」
「いくら間違っていても、集合体なので修正できない。」

流星。
「それでは何かあったら共倒れですね。」

凛万莉。
「そういうことです、社会に属していると、必ず道連れにされます。」

深社。
「社会が間違える時、自分も巻き込まれることが決まっている。」

透葉。
「自分達で形成された社会で苦しむなんて傑作じゃないですか。」

那由。
「社会が自滅する時は、構成員は文句が言えない。」

流星。
「どうりで社会心理学が人気になる訳ですよね。」
「変な所を調べられるに決まっている。」

帆波。
「社会学でも、現在の構造だと、社会が馬鹿なので。」
「ある程度、馬鹿にならないとやっていけません。」

透葉。
「社会など、私より判断で劣るほどでして。」

流星。
「社会とかいう、自分より劣っているものに数で負けるとは。」

凛万莉。
「社会の構成よりも個人の判断の方が優れていることはありますね。」

流星。
「うむ、自分より劣っているものに従わないといけないとは。」

帆波。
「仕方がありませんよ、数で圧倒されるんですし。」

透葉。
「愚かな社会に入り込んで。」
「自分だけ愚か者ではない中、やって行くしかないらしい。」

流星。
「私達以外はみんな等しくゴミなんですよ。」

帆波。
「私は社会との因果関係を否定する。」

友人。
「思うに、インターネットとか、もう何も書けないんじゃないか?」

同僚。
「規制が厳しくなっていて。」
「多少のことで訴訟ですからね。」

社員。
「何が書いたもの勝ちだ。」
「負けるが勝ち、だろうが。」

上司。
「インターネットに書いた主義主張が間違っていたら。」
「いきなり敗北者に転落する。」

事務員。
「中には議論を受け付けないという連中もいる。」

作業員。
「自分が決めた結論が絶対で。」
「ただそれを証明したいだけという。」

社員。
「中にはインフルエンサーを拡声器に使って。」
「自分の愚見の是非を問う馬鹿もいます。」

友人。
「父親が言っていたけれど、世の中、馬鹿ばっかり。」

同僚。
「馬鹿?そんなこと言うと誰にでも当てはまりますよ?」

社員。
「自国民と地域住民と知り合いまで罵ることはないかと。」

友人。
「それもそうですね、馬鹿は普遍的なものですから。」
「馬鹿なんて言ったら、誰にでも当てはまります。」

婦女。
「馬鹿が基準になる社会って何ですか。」

友人。
「馬鹿で構成される社会ではなく、社会が馬鹿。」

上司。
「なんだと、我々も馬鹿にならないといけないのか。」

同僚。
「一緒に馬鹿になりましょうよ。」

事務員。
「断る!しかし馬鹿は強要されるものだ!」

友人。
「ああ、今日という日は、私が馬鹿ではなかった最後の日だ!」

上司。
「社会に入って、賢明な若者から、馬鹿になるのです。」

社員。
「どうしよう、社会に出て、馬鹿になってしまったよ!」

科学者。
「不可抗力だ、我慢しろ。」

友人。
「いつになったら馬鹿から脱出できますか?」

科学者。
「年金生活に入るまで。」

友人。
「大人になったら、社会の馬鹿を強制されるとは思わなかったな。」

社員。
「それが社会の掟とは知らなかったな。」

夕方が迫りますが。

まだ市街地で乱闘が続いています。

駅前が激しい。

正義の定義を巡って争い。

愚者。
「六法全書ではこうなんだぞ!」

愚民。
「六法全書なんかよりルールが大事だ!」

衆愚。
「正義に従わないのなら、ぶっ殺してやる。」

市民。
「正義、お前は従え。」

若者。
「正義は悪を倒す、お前は倒されるの!」
「一方的に攻撃させろ!」

青年。
「俺は正義の味方、異論を言う奴は許さないぞ!」

テロリスト。
「街の平和を守るため、この街を破壊する!」

偽善者。
「俺がルールを破るのは、ルールを破る奴を捕まえるためだ! 」
「つまり、俺の違反はプラマイゼロで合法なんだよ!」

庶民。
「俺は間違っていない、なぜなら間違いを認めないからだ!」

市民。
「悪を倒すために百人が巻き添えになっても、いいじゃないか。」

愚民。
「俺の正義を否定するのか?」
「ならばお前も悪だ!」

青年。
「俺達が殴り合っている?」
「治安維持のための清掃活動だからいいじゃないか!」

愚者。
「私刑は違法だ!こちらも拳で対抗せざるを得ない!」

不良。
「正義だ?さっさと死ねよ!」

若者。
「なんだと!命を軽視するルールなど、俺の拳で法改正してやる!」

警官。
「うわっ!またやっている!」

学生。
「正義の実践は、私にはまだ早すぎたようです、お疲れ様でした!」

相次ぐ乱闘。

ようやく口論と乱闘が終わったのは。

深夜になった頃で。

正義中毒による逮捕者が一日で数百人出ました。

思えば、口論と乱闘をやっている人は。

正義マンの仲間か、正義中毒に陥っている人だけらしくて。

多くは野次馬でしたね。

そういう奴らを煽ったせいで大事件になりまして。

結局、帰れたのは。

乱闘が終わった深夜になりました。

なぜなら、プラカードを持って。

正義を定義せよ、というスローガンで。

デモ行進する集団が近くを徘徊していて。

交通規制があったからですね。

日本史上、最悪の事件として記録されました。

正義とは?

元々は西洋にあった概念で。

東洋では限定的な解釈しかありませんでした。

それが創作によってネタにされて。

人気シリーズの考え方として採用されたので。

ある意味で誤解が普及してしまったらしい。

家に帰る頃には。

市街地では酔っ払いが正義、正義言っているだけで。

暴動が沈静化していました。

正義中毒は社会問題ですが。

そんなもので苦しむのは自業自得です。

ああやって争えばいいじゃん。

正義中毒は自分で問題と思うまで直らないし。

答えがない問題で、もっと争えばいい。

正義感を出すと、かえって面倒なことに巻き込まれるものです。

正義とは語ると美しく、実践すると怪我をする営みだそうですね。

私も正義中毒で大怪我をしないよう、今夜は大人しく就寝します。


30


2050年。

ポピュリズムが普遍的なものになり。

ついに。

権威主義が勝者となった。

合法的に憲法を掌握し。

民主主義は死ぬことになった。

反対する者は税金がらみのトラブルが頻発し。

合法だからという理由で。

好き放題が出来る政治形態に変貌した。

そして旧来の民主制の恩恵に浴していた者達が反乱を起こすが。

無駄な抵抗であり。

旧制度の支持者が、いくら敵に回っても。

権威主義が連戦連勝したので。

反乱は早期収束した。

形式的な民主主義であり。

言論の自由や報道の自由が厳しく統制され。

政府を批判することが出来ず。

政治的な権力が、特定の個人に集中。

文句を言えば粛清☆の政権となった。

今や権威主義の天下である。

権威主義が勝利したと報告を受けて。

社内で政権批判は禁止され。

政治の話題は出なくなりましたが。

限定的な自由を代わりに手に入れました。

現在、プロパガンダ広告を作らされています。

那由。
「民主主義の墓前に衆愚を供えてやる。」

流星。
「この世界のど真ん中に、民主主義の墓を建ててやる。」

深社。
「別に民主主義なんて死んでも良かったのでは?」

透葉。
「政治形態が不変であるとは誰も言ってないし。」

凛万莉。
「政治形態が未来永劫、民主主義で固定、なんて約束はされていません。」

友人。
「今は、旧制度の恩恵に浴している連中が、反対デモをしていますね。」

同僚。
「暴動ですか、力に訴えるとは。」

那由。
「そうですよ、権威主義は合法的に獲得という平和的手段を選んでいます。」

深社。
「暴動なんかで覆る訳がないでしょ。」

友人。
「衆愚ざまあみろ。」

同僚。
「合法だからで一方的に蹂躙されて悔しいよね。」

流星。
「ポピュリズムが増加、拡大している時点で気づいてほしいものです。」

社員。
「民主主義は衆愚に甘過ぎた。」

友人。
「というか、時間の問題だったような。」

那由。
「とはいえ、我々は勝者の側にいるのです。」

流星。
「民主制を信じた連中は敗北者になりました。」

透葉。
「追い打ちでもしてあげて。」

深社。
「今日も暴動ですか。」

上司。
「無駄な抵抗をするな、まったく。」

流星。
「権威主義で、旧来の制度で不利を被っていた人が有利になったよ。」

深社。
「同時に、民主主義で有利だった人が不利になって。」
「自分達の利益が脅かされたと暴れている。」

流星。
「衆愚は自分の力でやっていなかった、法律のおかげです。」

那由。
「君の力ではない、法律のおかげだ。」

凛万莉。
「その人の力ではなく、政治形態のおかげ。」

流星。
「しかしそれが覆ると、醜いですな。」

那由。
「旧来の制度で得ていた利益を取り戻そうと、暴れている。」

凛万莉。
「ポピュリズムでも権威主義でも。」
「それによって利益を得る人も有利になる人もいるんです。」

流星。
「今日も反対者は粛清されていますね。」

深社。
「逆らってばかりいるから、税金絡みのトラブルが多発する。」

透葉。
「さて、もう市街地で政治の話は出来ない訳ですが。」

那由。
「言わない方がいいでしょう。」

流星。
「ソビエトネタで、立ち回りは予習しています。」

凛万莉。
「私もです、政治の話は、インターネットには書けない。」

那由。
「わざわざ政権を挑発するようなことを書いてはだめですよ。」

友人。
「ポピュリズム、衆愚政治への最高の風刺。」

流星。
「さて、午前中から、合法的にぶっ殺された人々が多数、出ています。」

深社。
「合法的に排除される、卑怯ですか、一度に二回も侮辱するべきではない。」

那由。
「自由は相対的になりましたが。」
「なるべく政治に関わらないように。」

流星。
「とは言っても、受注しているのは政治関連ですけれどね。」

凛万莉。
「絶対的自由から、相対的自由の時代に突入ですね。」

透葉。
「誰も止められなかった。」

深社。
「成り行きでしょうね。」

那由。
「人類とやらが、今後、ずっと安定して存続すると思ったら大間違い。」

流星。
「政治と言うのは所詮、人間が人間を支配する事業なのですよ。」

友人。
「従うことを忘れた衆愚にとっては良い懲らしめですね。」

流星。
「権威主義以後はどうなるの?」

凛万莉。
「以後が出て来るまで分かりません。」

今日も、旧来の制度に戻そうと。

頑張る人々が粛清☆

されていますが。

無駄な抵抗ですね。

ポピュリズムは2025年頃から広まり。

権威主義も隠れていて。

知らない間に進行していたので。

気づいたら、手遅れ。

都会の公園には。

民主主義の墓、というジョーク墓碑があって。

民主主義が死んだことを可視化しています。

ここ数か月、暴動が頻発しているため。

テロリストに対して警戒が呼びかけられています。

暴動はテロリストの扱い。

みんなも敗北者の側になりたくないよね。

別に神は民主主義が永遠に続くなんて約束はしていない。

人間の手で作ったものは、人間によって覆される。

ちょっとだけ高圧的になった治安当局が。

暴動を片付けているため。

市街地に行けません。

しかも政治の話はもうできない。

政治学の話はいいらしくて。

政治の話題を振られたら政治学の話題に逸らします。

政権に反対して消されたくはないよね。

お昼は出前にしました。

出前なら暴動を迂回できるし、攻撃されない。

全体主義との違いは。

権威主義は政治的な反抗をしない限り、私生活にはある程度干渉しない。

出前が届いています。

流星。
「政権を批判するジャーナリストがいましたが。」
「行方不明になりましたよね。」

深社。
「批判ばかりするから、しょうがないよね。」

透葉。
「あれでも選挙はあるんですね。」

凛万莉。
「味方の為政者に投票しないと。」
「何があるのか分からないよ。」

那由。
「嘘でもいいから、ポピュリストに投票しないと。」
「自分の権利を守れないよね。」

深社。
「しばらく見ないうちに超監視社会になっていますね。」

流星。
「知り合いの役人の高級車ですが。」
「よく見たら底面にGPS発信機がついていました。」

透葉。
「市議会議員が車で移動中。」
「背後と側面に尾行する車を見たことがあります。」

凛万莉。
「ジャーナリストを尾行している人が丸見えだったので、逃げたことがあります。」

流星。
「よく見かける反対ばかりする政治活動家ですが。」
「そこら辺に尾行する人が大勢いますね。」
「尾行は第三者から丸見えであることがよくあるので。」

那由。
「インターネット活動家の自宅に何者かが侵入したことがあり。」
「盗聴器を発見したそうですね。」

流星。
「あれらが味方で良かった。」

深社。
「政権を叩いてエージェントに狙われたくはないよね。」

透葉。
「インターネットも、だいぶユーザーが少なくなりましたね。」

凛万莉。
「みんな合法的に消されちゃったからね。」

那由。
「反対したせいで、言いがかりで収監された人もいる。」

凛万莉。
「近くの河川に近寄ってはだめだよ。」

流星。
「あの怪しい河川ですか?」

凛万莉。
「河川の高台に、政府の通信塔があるんだけれど。」
「逆らう人を、そこに誘導して。」
「暗殺してしまうので。」
「近寄ると危険だよ。」

流星。
「暗殺の名所ですか。」

深社。
「今日は実業家の資産を没収していますね。」
「企業を強制的に国営化、親政権企業に売却させたりしています。」

凛万莉。
「無謀にも立ち向かって、ああなりたくはないよね。」

透葉。
「ラジオをつけたんだけれど、ここの施設には盗聴器はない。」

那由。
「ホワイトハッカーに調べさせたんだけれど。」
「サイバー攻撃は皆無。」

流星。
「味方だから、味方くらいは信じるんですよ。」

深社。
「変な真似して、敵に回したくはないよね。」

那由。
「今日も形式的な自由を行使しましょう。」

お昼休み。

今日もジャーナリストが精神病院に入れられて。

反対する政治活動家が、謎の容疑をかけられて逮捕され。

インターネット活動家のパソコンがウイルスに感染して破損しています。

政権に立ち向かったとある芸能人は毒を盛られて搬送され。

反社会的な歌詞と音楽を歌ったミュージシャンは、会場を貸してもらえなくなり。

政府を批判する小説を書いた作家の作品は発行禁止になり。

番組で政権に猛反発したコメンテーターは降板になりまして。

権威主義に対抗せよと国民を煽った知識人は。

再教育センターに送られました。

敗北者に容赦する人はいないよね。

だいぶ、慣れてきました。

少しずつ、ああいうのが普通になって行くので。

一部の市民は抵抗を辞めました。

昔の政治形態を復活させようと、私生活を犠牲にすることはないよね。

あまりに慣れてしまって。

余裕も出て来ます。

ビデオゲームは、人気操作をされたのか。

国家経営シミュレーションが、なぜか。

連続、売上一位。

市民、政治の話をしなければ。

日常風景について。

実は昔とたいして変わりません。

更衣室でふざけようと覗いたら。

二人組が対戦していました。

姫爽。
「負けた方がえっちなことされるの、いい?」

華瑠。
「いいわよ、えっちなことは予習して来たの。」

星緒。
「私は前と同じく椅子に座って観戦していますが。」

華瑠。
「あなたは観客よ。」

帆波。
「あら、もう一人、観客が?」

流星。
「私も観戦していい?」

帆波。
「もちろん、椅子に座って!」

華瑠。
「さあ勝負よ。」

姫爽。
「あなたを負かして、好きにしちゃうんだから。」

対戦開始。

二人組、格闘技は習っていなかったんですね。

取っ組み合いで。

最後には華瑠が負けまして。

姫爽に好きにされています。

姫爽。
「スカートの中!」

華瑠。
「うっ!足を掴まれた!」

姫爽。
「脱がしてあげる!」

華瑠。
「うぐ!まだ終わってない!」

姫爽。
「抵抗しないで。」

華瑠。
「手を離したな!」

姫爽。
「上に乗ってあげる!」

華瑠。
「あっ!しまった!」

姫爽。
「綺麗な顔、キスしてあげる。」

華瑠。
「うっ!もう無理です!」

流星。
「気持ちいいんでしょうか?」

星緒。
「遊んでいるだけだと思います。」

流星。
「えっちな遊びですね。」

帆波。
「裸体なしのルールなので。」
「あれで済むんですよ。」

姫爽。
「好きです。」

華瑠。
「うわっ!好きにされちゃう!」

透葉。
「おや、お楽しみでしたか。」

深社。
「女性が女性を強姦ですか。」

姫爽。
「あらまあ素敵な和装と女子高生ね。」

華瑠。
「こら、最後まで続けなさい。」

深社。
「着物姿なのに、過激なことしますね。」

透葉。
「私も見学したいですね。」

姫爽。
「ちょっと触らせて。」

透葉。
「あなたは自分の相手がいるじゃないですか。」

姫爽。
「あなたも好きにしたい。」

透葉。
「あれ?思っているより非力なんですね?」

姫爽。
「ごめんなさい、あなたには勝てません。」

深社。
「早く続きをやりなよ。」

姫爽。
「女子高生の制服でピンク色の思い出にしてあげる。」

深社。
「あれ?か弱いですね?」
「いつも相手にしている連中よりも非力です?」

姫爽。
「嘘です、ごめんなさい、続きをやります。」

華瑠。
「ほら、そっちに目移りしたから、私が復帰しちゃった。」

姫爽。
「ああ、しまった!」

華瑠。
「ほら、上に乗ってあげる!」

姫爽。
「きゃー!」

流星。
「惜しいですね、観客と場外乱闘しなければ勝てたのに。」

星緒。
「詰めが甘いですね。」

帆波。
「あまりの優勢に油断したんでしょうね。」

深社。
「何を慢心したんだろう?」

透葉。
「せっかく有利になったのに、一回の失敗で台無し?」

姫爽。
「押さえつけられて、もう無理です。」

華瑠。
「さあ覚悟するんだ。」

帆波。
「ああ、なんてことを!」

流星。
「ああ!それは!」

星緒。
「それはいけないことですよ!」

深社。
「そんなことをするなんて!」

透葉。
「それはありえないわ!」

華瑠。
「気が済んだわ、どう?」

姫爽。
「うん、ちょっと手を貸してほしいの。」

帆波。
「ああもう、シャワー室に来てください。」

流星。
「まさか、あんなことが見れるなんて。」

星緒。
「何もそこまでしなくても。」

透葉。
「後でどうなってもいい、という感じでやりましたね。」

深社。
「そこまでしますか、まったく。」

お遊びは終了。

三人娘、訓練施設に帰ります。

どうして手が空いて来ているんだろうと思ったら。

訓練施設は大規模化していて。

常駐している人が多いんですね。

しかし最先端科学研究所は。

少数で維持しているので。

人を増やすくらいなら。

手が空いて暇になっている人を引き抜くんですね。

つまり、兼業です。

時間経過。

定時に帰れたので。

民主主義の墓というジョークオブジェクトを観に行きまして。

大きな公園には、どうやらどこにも置いてあるみたいです。

帰り道。

中国人。
「日本人は〇×△ね!」

流星。
「なんてことを!生かしてはおけない!」

中国人。
「違うね!これは侮辱じゃないね!」

流星。
「自国民の秘密を暴いたからには、タダでは済まさない!」

中国人。
「どうして〇×△なんて言って、攻撃されるね!」

流星。
「お前は知り過ぎた!」

中国人を追いかけましたが。

逃げ足が速くて。

逃げられました。

帰宅。

母親がお料理会で先ほど、作った料理が並べられています。

品数がとにかく多い。

父親。
「とても豪華だな。」

母親。
「あなたも、凡人の妻は要らないでしょう?」

父親。
「凄い、選択は間違っていなかった。」

流星。
「最近、策略について無知な人が足手纏い。」

父親。
「凡人の限界でしょうね。」

母親。
「今時、策略も知らない人がいるのですか?」

流星。
「策略を知らないから、一方的に操られているみたい。」

父親。
「彼らには自分というものがないのだろう。」

母親。
「口先では偉そうなことを言いますが。」
「あっさり手駒にされる程度なのよ。」

流星。
「あれなら、他所で行われる策略なんて、何でも通用しますね。」

父親。
「他人が冷酷で計算された嘘をつくという発想がないからね。」

母親。
「自分の常識に基づいて、他人を評価するから。」
「相手の常識と自分の常識が同じだと思っているのよ。」

流星。
「策略を認識できないんですね。」

父親。
「凡人なんてそんなものだよ。」
「一人前のことを言っておいて。」
「何かあると、まるで子供。」

流星。
「思っているより幼稚でいつも驚きます。」

母親。
「凡人が社会における悪の発生源なのよ。」

流星。
「本当に凡人が悪を作りますね。」

父親。
「あんなもの人間ではありません。」
「人間であると言えるのは。」
「現代では数千人程度です。」

流星。
「それでは明日から、人間を探すことにします。」

明日は休暇ですが。

ヘリコプターから。

暴動を見物することになりまして。

暴動が見世物になっています。

ライブ中継、視聴者、二十万人。

チャット、罵詈雑言だらけ。

今夜も。

暴動を扇動したとして。

扇動者が車で走っていると。

急に後ろの車がちょっとだけ追突して。

扇動者の車がバランスを崩して崖から落下。

扇動者は死んでしまいました。

反体制派の芸能人。

あるとき、路上で。

いきなり後ろから棍棒で殴られて死にました。

ポピュリズムが勝ったら仕方がないよね。

権威主義が、勝者になったら。

一定数の人々を犠牲にするしかないよね。

シミュレーション仮説から見ると。

どう見てもゲームマスター的なものが介入したとしか思えない。

惨状でした。

ソビエト連邦のリメイクみたいで面白くなって来ましたね。

歴史に慣れていると、当たり前の出来事なので。

こう呼ぶことにしました。

民主主義以後。