勤勉♪


夏休みが来ました。

夏休みは自由登校で。

登校しても登校しなくても。

どちらでも許されます。

夏休みには自然探索授業とか。

特別授業もやっているので。

登校しないと損ばかりです。

わたし達は夏休みになってから。

ずっと登校して。

自習してます♪

いーりす♪
「漢字書けない。」

ネージュ♪
「漢字って。」
「いろんな素体漢字のパーツを組み合わせて成っているから。」
「素体漢字から習得したあと。」
「組み合わせた漢字を勉強すれば簡単よ。」

いーりす♪
「えー!?」

ネージュ♪
「例えば習得の習という字は。」
「羽と白の組み合わせでしょ。」
「そういうパーツから学んでいくのが王道よ。」

いーりす♪
「素体漢字・・・?」
「いーちゃんやります!」

1時間後。

いーりす♪
「数学難しい!」

ネージュ♪
「それは覚えなくていいわよ。」
「学者専門の学問だから。」

いーりす♪
「買い物中は約数で値段を数えるのが基本。」
「約数に少し金額をプラスすれば足りなくなることはない。」
「へー。」

ネージュ♪
「買い物をするとき。」
「買うものをあらかじめ決めておくことが大切よ。」
「的を絞ると短時間で少額で済む。」

いーりす♪
「学術の世界ってすごい。」

ネージュ♪
「次は歴史勉強しない?」

いーりす♪
「するする!」

ネージュ♪
「前文明はその愚かさ故に滅んだが。」
「新しくなった文明は良心に満ちた人々が引き継いで完成させた。」

いーりす♪
「この文明のテーマは良心だと聞いたよ。」

ネージュ♪
「良心は道徳で尊いもののひとつ。」

いーりす♪
「ノート記入〜。」

ネージュ♪
「ところで本気で戦争やっている国がいっぱいあるって。」
「知ってた?」

いーりす♪
「この辺りだと戦争してないよね。」

ネージュ♪
「この国の同盟国はつい最近やったわよね。」

いーりす♪
「時代が新しくなるときに。」
「どうしても古いものと新しいものとで。」
「争いが起きるんだよねー。」

ネージュ♪
「それは大切なことよ。」

いーりす♪
「そういえばこの街から南にあるっていう。」
「うめ市って聞いたけれど。」
「半ば隔離されてるの?」

ネージュ♪
「究極安全地帯の指定を受けた都市ね。」
「治安が良すぎて何年も事件が起こらないらしいわよ。」

いーりす♪
「こっちの都市歴書にあった。」
「将来有望なひとたちが移り住む養成都市とか言われている。」

ネージュ♪
「特別な町よね。」

いーりす♪
「教育方法もこことは違うって。」

ネージュ♪
「最初、健康な論理から教えて。」
「後から外界のことを教えることで。」
「年齢に合った教育を勧める、とのこと。」

いーりす♪
「保護教育だー。」

ネージュ♪
「当たり!」

いーりす♪
「ノってきたー。」

ネージュ♪
「ノってきた所で休憩しましょ。」

いーりす♪
「どうして?」

ネージュ♪
「もう3時間もやってるわよ。」

いーりす♪
「えー!?」

ふたりで休憩室に移動します。

休憩室はソファーやカーペット。

ベッドまで完備されている。

休憩の為の施設ですよ。

雪ちゃんとふたりでソファーでお昼寝です☆

お昼を食堂で食べて。

午後からも勉強でしたね。

先生に聞けば勉強を教えてくれるので。

先生方が図書室にいっぱいです。

図書室には自習室もあり。

かなり広いのに。

そこら中先生だらけです。

今日は勉強漬けになっていましたね。

午後3時から。

気分転換にレクリエーションに参加。

ピクニックみたいなお茶会で。

癒されます。

いーりす♪
「ダージリンだよ。」

みかーれ♪
「アールグレイ。」

ネージュ♪
「紅茶はこうするの。」

雪ちゃん。

紅茶をかなり高い位置から。

滝のように淹れてます。

いーりす♪
「マイルド!」

ネージュ♪
「理にかなった淹れ方なのよ。」

みかーれ♪
「あたしも頂戴!」

いーりす♪
「ところで。」
「好きなひといる?」

ネージュ♪
「目の前にいるじゃ・・ない・・・。」

みかーれ♪
「花美先生!綺麗でカワイイ!」

いーりす♪
「わたしも花美先生!」

ネージュ♪
「女性以外では?」

いーりす♪
「うーん。」
「恋愛に興味ないなー。」
「結婚はしないから。」
「程々に嗜むよ。」

みかーれ♪
「いーちゃん結構しない方なんだー。」
「あたしもそれよ。」

ネージュ♪
「私も結婚しない派よ。」

いーりす♪
「じゃあ姉妹グループに入っておく?」

ネージュ♪
「20歳にならないと無理らしいわよ。」

みかーれ♪
「入ると気が合うひと同士で姉妹みたいな付き合いがあるんだって。」
「助け合い。」

いーりす♪
「20歳かあ。」
「ん?姉妹グループって事実上の家族なの?」

みかーれ♪
「入会しているひと同士。」
「事実上の家族になるんだよ。」

いーりす♪
「すごいなぁ。」

ネージュ♪
「特に繋がりがあるひと同士よ。」
「結婚しない派は入るように義務付けられてるわ。」

いーりす♪
「社会って豊富だなぁ。」

会長♪
「そろそろお開きだよー。」

みかーれ♪
「はーい!」

お茶会がお開きになったので帰宅です。

みかーれちゃんとは方向が少し違うので。

途中まで一緒ですよ。

暗くなる前に帰宅しようとバスを利用することにしました。

市内にはフリーバスが走っていて。

車長が気まぐれのルートで。

乗客を送り届ける規則です。

道路を走っていたので。

手を振って乗せてもらい。

かなり自由なコースで全員を順番で送り届けるバスで。

帰宅となりました♪