優遇☆


休憩所で雪ちゃんと添い寝してます♪

いーりす♪
「綺麗な瞳・・・。」

ネージュ♪
「かわいい髪・・・。」

いーりす♪
「雪ちゃん、頬ずりしちゃうゾ!」

ネージュ♪
「気持ちいいことしないでー。」

いちゃいちゃしてたら。

はなみお姉さんが。

お茶を持ってきてくれました。

花美(はなみ)お姉さん♪
「かわいい娘たちね。」
「妹を想い出すわ。」

いーりす♪
「先生!」
「妹ですか?」

花美お姉さん♪
「そうよー。」
「小さい頃からそうやっていちゃいちゃしたから。」

いーりす♪
「ラブラブだー。」

花美お姉さん♪
「一心同体で微笑ましいわ。」

いーりす♪
「いやーん、照れちゃう♪」

ネージュ♪
「わたしはいーりすとひとつなんだから!」

花美お姉さん♪
「真面目は道徳♪」

ネージュ♪
「真面目は道徳・・。」

いーりす♪
「覚えます!」

花美お姉さん♪
「妹みたい♪」

ネージュ♪
「先生も一緒に添い寝したいんですか?」

花美お姉さん♪
「一緒に寝る?」

いーりす♪
「わあい!このベッド広いから!」

さんにんで添い寝。

花美お姉さんが暖かい感触・・・・。

そのままお昼寝です♪

起きたら2時でした。

散策再開です。

女の子が話しかけてきました。

バッジを見ると1年生ですね。

みかーれちゃん。

カウガール。

独特なスカートと帽子。

いーりす♪
「ステキ!」


みかーれ♪
「どう?」


ネージュ♪
「美術女子よね。」


みかーれ♪
「パッケージファッションと名付けたよ。」
「形になった文化のコスプレを。」
「普通に着れるようにしたセットなんだ。」
「古代ギリシャセットやスイスとドイツの民族衣装などもあるよ。」

いーりす♪
「えっと?みかーれちゃん?」


みかーれ♪
「話は知っているよ。」
「既婚者カップル。」
「処女神アルテミスとヘスティアが見たら。」
「面白がられるでしょう。」


いーりす♪
「神様から見た人間ってなんなの?」
「その時は知りたい。」


ネージュ♪
「既婚者なんて洒落ているし。」
「女性は鍛冶の神ヘパイストスの特注品。」


みかーれ♪
「女性は特殊で特別製。」
「最初の女性パンドラは送られて。」
「壺を開けて災厄が飛び出て。」
「人間は底に残った希望を頼りに生きるしかなくなった。」


いーりす♪
「なんか他所事とは思えない。」
「何か真実を言い当てていて。」
「ギリシャだけの話ではないよ。」


みかーれ♪
「おおっと教養は充分以上。」

ネージュ♪
「相性は抜群ね。」
「話が噛み合っている。」


いーりす♪
「せっかくですし。」
「用事を言ってくれませんか?」


みかーれ♪
「遊戯部寄ってかない?」

いーりす♪
「どんな部なの?」

みかーれ♪
「豊富な自習室って感じかな。」
「なんでも揃っていて。」
「みんなでのびのびやろうって部活♪」

ネージュ♪
「いいわね。」
「寄りたいわ。」

いーりす♪
「いい部ですね!お願いします!」

みかーれ♪
「案内するよ!」

遊戯部は外れのほうにありましたね。

みんな思い思いに好きなことやっていて。

グループで共同作業していたり。

黒板のテーマでやっていたり。

フリースクールみたいな所です。

いーりす♪
「あー!アクセサリー作ってる!」

みかーれ♪
「材料は揃ってるよ☆」

そのままいーりす。

アクセサリーを作り始めて。

ネージュも一緒に。

4時まで作業しました♪

明日も参加します!

みかーれ♪
「できたー!」

ネージュ♪
「なにそれ。」

みかーれ♪
「人間用の首輪。」

いーりす♪
「物は使いよう。」

ネージュ♪
「ちょ!そんなのハメるひといるの?」

みかーれ♪
「この学校にはいるよ。」

みかーれは外に出ていきました。

アクセサリーは途中です。

4時30分に部室を出て。

帰りの支度をしていたら。

道化が首輪をして歩いていました。

いーりす♪
「そっかぁ☆」
「そうやって使うんだぁ♪」

道化♪
「ご主人様がどこかへ行ってしまった。」

ネージュ♪
「捨て犬?」

道化♪
「犬は責任を持って飼いましょう。」

いーりす♪
「捨てちゃったのなら。」
「自然権侵害だね。」

道化♪
「犬は最後まで面倒を見ましょう。」

ネージュ♪
「わたし達は飼わないからね。」

いーりす♪
「せっかくだから飼ってみる?」

道化♪
「犬は3日飼えば恩を忘れない。」

ネージュ♪
「最大で10分くらいしか飼えないかも。」

道化♪
「犬は責任を持って飼いましょう。」

いーりす♪
「中途半端に飼うと同罪かも。」
「多分みかーれちゃんが飼い主だよ。」

みかーれ♪
「あっいたいた。」
「ごはんだよー。」

みかーれはドーナツを差し出した。

道化♪
「おおきに。」

道化は座ってドーナツを食べている。

みかーれ♪
「まったくー。」
「迷子になっちゃって。」
「まだ名前も決めてないのに。」

道化♪
「早く家に帰してくれ。」

みかーれ♪
「あたしの家は無理よ。」

道化♪
「犬は責任を持って飼いましょう。」

みかーれ♪
「はい、首輪取った。」
「自由にしてなー。」

道化♪
「野良犬になってしまった・・・。」

道化はトボトボ歩いて去っていきました。

いーりす♪
「犬は責任を持って最後まで飼いましょう。」

みかーれ♪
「そんな余裕はないのよ。」

ネージュ♪
「あの子はあんたにとって何だったの!?」

みかーれ♪
「いや、てきとーに飼ってみたから。」

いーりす♪
「きちんと飼ってやらなきゃダメでしょ!」

みかーれ♪
「そうだよね。」
「かわいそうな犬にしちゃった・・・。」
「わー!」

みかーれは逃走しました。

いーりす♪
「入学1か月で。」
「成果出せてる?」

ネージュ♪
「いろんな部に顔を出すから。」
「真面目という評価が出てるわよ。」
「先生方がけっこう接触してきて。」
「いろいろ教えてくれるでしょ?」

いーりす♪
「わたし達評価良好なんだー。」

ネージュ♪
「真面目な態度だけでも合格点よ。」
「このまま行きましょ。」

いーりす♪
「真面目に鍛錬するぞー!」

みかーれちゃん。

非凡な一年生として早速目立ちました。

得意技は宗教的な氣のエネルギーによって。

身体能力を一時的に二倍にする。

半神半人のヘラクレスが受けた試練には及ばないものの。

人としての限界能力を一瞬だけ発揮できる。

スポーツ女子はリベラリズムの学校で。

三年生と親しくなり。

一目置かれています。


ふたりでハイタッチして。

この日は下校でした♪