野草魂


チコちゃん。

すっかり体力が戻ったので。

タイヤを貰ってきて。

自分にタイヤをくくりつけて。

体力訓練をしていますよ。

しゅえっと
「とんでもない特訓ですな。」

チコ
「これくらいやらないと。」
「ダメになっちゃう。」

しゅえっと
「自分を鍛えるのはいいことですが。」
「やり過ぎはしないでください。」

チコ
「そうね。」
「スタミナ管理はわたしの課題だよ。」

スィエル
「また勝負のお相手探しましょうか?」

チコ
「あー!お願い!」

スィエル
「御意。」

スィエルは30分後に。

パルミエちゃんを連れてきました。

ゴスロリ姿の髪が長い娘です。

パルミエ
「なによ。」
「私と勝負したいって?」

チコ
「あわわ!」
「めちゃ強い娘呼んできたよー!」

パルミエ
「いいわよ。」
「たっぷりかわいがってあげるから。」

チコ
「雑草ボール当てあいっこ。」

パルミエ
「上等じゃないの。」

チコちゃん対パルミエちゃん。

とにかく一生懸命ボールを投げるチコちゃんですが。

見切っているパルミエちゃんです。

パルミエちゃん。

チコちゃんに攻めまくります。

でも。

意外にボールを外して。

スキができたところを。

チコちゃんが当てました。

パルミエ
「強くなったじゃない。」

チコ
「勝った・・・。」

パルミエ
「本気出してもいい?」
「もうちょっと。」
「狙いを絞るといいわよ。」
「あと、相手の弱点をよく見る。」

チコ
「やっちゃうぞー!」

チコちゃんも本気を出して。

パルミアちゃんと。

とっても楽しい試合ができましたね。

パルミア
「互角じゃない。」
「意外とやるわねー。」

笑顔のパルミアちゃん。

チコ
「さすがに強いよ。」

パルミア
「チコちゃんは前より強いよね。」
「もうすぐ抜かれるかも。」

チコ
「わたしに負けないでね!」

パルミア
「あたりまえじゃない!」

握手して。

その場はお別れです。

チコちゃんは領主の養女で。

生命の樹から生まれた存在です。

その生命の樹に肥料をやりに。

50メートルもある桜の木を訪れましたよ。

チコちゃん。

野草で作った肥料を桜の木の根っこに撒いて。

桜の木から花びらをいくつか貰いましたね。

生命の樹の花びらは。

滋養強壮に強力な効果があります。

ただし。

チコちゃんの体は特殊なので。

チコちゃんのような妖精しか効果がありません。

フルールちゃんに会ったので。

帰りはフルールちゃんと一緒です。

フルール
「いちご採れたよ。」

チコ
「ありがとー。」
「これお花。」

フルール
「朽ちない花じゃない!」
「分けてくれるんだー。」
「ありがとー。」

チコ
「さっき採ったマツヨイグサ。」

フルール
「ヨモギと交換しよ。」

チコ
「ミツバ&ハコベと卵を交換!」

フルール
「いいよ!」

チコ
「今日は卵と野草炒め♪」

フルール
「市場に行って野菜と交換しない?」

チコ
「じゃあいっぱい採ってくるね。」

分散。

街の市場。

野菜がいっぱい並んでいるので。

野草と交換しに来ましたよ。

チコちゃん。

中くらいのリュックいっぱいに野菜をゲットです!

フルールちゃんと再開。

フルール
「高級品?」

チコ
「家臣にこのくらいは当然よ。」

フルール
「正論よねー。」

チコ
「今回のは最高級品なんだから!」

チコちゃんは。

森の維持管理を任されていて。

主に工芸品を作っていますが。

管理者の給料もあるので。

そのお金でも買えますけれど。

野草と交換ばかりしているので。

お金が溜まってしまってしょうがありません。

人の街に行ってお買い物をしても。

まだ余裕があるのです。

夕食。

チコ
「ごはんよー。」

しゅえっと
「トウモロコシと雑穀の飼料ですな。」
「質がよろしくて素晴らしい。」

スィエル
「私はリンゴですよ。」
「今回のは格別。」

チコ
「ふたりとも今回は高級品よ。」

しゅえっと
「それは光栄。」

スィエル
「うれしゅう。」

チコ
「野菜炒めおいひー!」

いつものように毎日を過ごし。

チコちゃん。

また明日から鍛錬です☆