妖精。


丘の上にある、低山がそびえる小川地帯。

研究施設にみゅ〜ちゃん。

みゅ〜ちゃん☆
「試験開始します!」

真奈美先生☆
「グットラック!」

みゅ〜ちゃん☆
「第4世代スターボード、わたしに使いこなせる?」

スターボードは軽快に高度を上げると。

機敏な動きで辺りを瞬間移動っぽく飛行していく。

みゅ〜ちゃん☆
「相対速度OK!機体に同調します!」

スターボードは突然!目にも留まらぬスピードでいきなり出現したり消えたりを繰り返す!

真奈美先生☆
「性能限界は見える?」

みゅ〜ちゃん☆
「少し動きに無理があります、完全にはついてこれてません。」

真奈美先生☆
「可変翼を展開してみて☆」

みゅ〜ちゃん☆
「了解!展開!」

スターボードから、コンパクトな翼が展開された!

みゅ〜ちゃん☆
「翼荷重が強いですけれど、安定性が完全になりました。」

真奈美先生☆
「では!第5試験開始です!」

遠くから、大型のスターボードに乗ったえとわーるが堂々とやってくる!!

えとわーるちゃん☆
「ああー大吉中吉小吉!!あなたは大凶!!」

みゅ〜ちゃん☆
「なにあれ!?ありえなくない?」

えとわーるちゃん☆
「みゅ〜ちゃん・・・会いたかった・・!!」
「一度そのかわいい状態で、抱きしめてみたくて・・・。」

えとわーる機からマイクロ・スターが12基射出される!!

みゅ〜ちゃん☆
「んん!?少し出遅れてる?」

えとわーるちゃん☆
「かわいいうさぎさん・・・!!」
「もっふもふのもっふもふ・・・。」
「もふもふもふもふもふもふ・・・・・!?」

みゅ〜ちゃん☆
「lockoff!フェアリー!!」

えとわーるちゃん☆

「ああああ・・・・クリアレェイ!?」
「イージス防護システム・・・。」
「無駄な抵抗をせず、好きにされなさい!?」

みゅ〜ちゃん☆
「これ訓練弾だよね!?動き速い!?」
「思念誘導に変更・・・!?」

飛び交う誘導兵器!

ギリギリで避け続けるみゅ〜ちゃん機!!

えとわーるちゃん☆
「そうですよ、それでみゅ〜ちゃんはいいのです。」
「もふもふされるのでいいのです。」
「一緒に寝てくれますか!?こんな形で寝てくれますか!?」

みゅ〜ちゃん☆
「体当たりしないでよ!?試験でしょ!?」
「そこ!斜め後ろからマイクロ!わたしのフェアリーで迎撃して・・玉砕!?」

真奈美先生☆
「ちょっと〜加減しなさいよ〜♪」

みゅ〜ちゃん☆
「分が悪すぎるよ!?」

れおん君☆
「行きます、真奈美試験官。」

みゅ〜ちゃん☆
「やっと援軍?」

れおん君とみゅ〜ちゃんで2対1にもつれ混む!!

えとわーるちゃん☆
「こらぁ!ダメじゃないですか、三角関係なんて。」
「いつのドラマかは知りませんが、浮気はさせません。」
「みゅ〜ちゃんを娶るのはこのわたしえとわーる!?」

えとわーる機が捕捉できない勢いで!?

れおん君が圧倒する!!

みゅ〜ちゃん☆
「すごい!第三世代なのに、機体性能以上の動きを!?」

れおん君☆
「1撃当てたよ。」

えとわーるちゃん☆
「わたしのハートはあなたの攻撃でブレイク!」
「心を奪おうなんて、最近の殿方はアグレッシブでいらっしゃる。」
「では、一夫多妻制とやらで、逝かせて頂きますよ!?」

れおん君☆
「むかしの実戦なら中破かな?」

えとわーるちゃん☆
「記念すべき中破を頂きました!」
「お礼にあなたに大破をプレゼントしたいのですよ。」

みゅ〜ちゃん☆
「えとわーるちゃんのマイクロ・スターは全部撃ち落としちゃった。」

れおん君☆
「武装がないよ?」

えとわーるちゃん☆
「では、わたしの心をパージ、自由になるこの翼!」

分離機で応戦するが、歯が立たず・・・。

みゅ〜ちゃん☆
「高機動仕様でも、捉えられないよね〜。」

れおん君☆
「手も足も出てないよ?」

えとわーるちゃん☆
「恋の試練にぶつかる!ああ!恋の試練にぶつかる!」

えとわーる機はリンゴの木にかすった!!

リンゴが1個落ちた。

真奈美先生☆
「事故っちゃダメよ!!」

えとわーるちゃん☆
「リンゴが落ちた!わたしも落ちる!万有引力の法則でベイルアウト!!」

えとわーるちゃんは機体を放棄し、ベルトのポケットパラシュートで生還する。

えとわーるちゃん☆
「着地は、今度こそ10点!!」

真奈美先生☆
「いいえ、模擬戦相手としては100点です。」

れおん君とみゅ〜ちゃん機が着地する。

真奈美先生☆
「みんなありがとっ!!地方にこのくらいの技量の飛行士がいないから。」
「困ってたの、はい、後で7000円支給されるわ♪」

えとわーるちゃん☆
「やったー!!7000円で飼いたいみゅ〜ちゃん!」

みゅ〜ちゃん☆
「もう!いつまで情念を暴走させてるの!?」

れおん君☆
「うさぎの写真集を見せたのがいけなかったのかな?」

えとわーるちゃん☆
「その通り!ハムケツ写真集はわたしの生命線!!」
「たんまり買うぞ買うぞ〜!!かかかかか買うぞ〜!?」

真奈美先生☆
「えとわーるちゃん、わかりましたから、ホットミルクをどうぞ♪」

えとわーるちゃん☆
「ホット!?わたしの心もホット!?あなたもわたしもホット!!」
「ミルクのようになめらかで、さわやかなめらかとろ〜りあまい!?」

真奈美先生☆
「みゅ〜ちゃん♪ちょっと♪」

みゅ〜ちゃん☆
「え?」

真奈美先生にみゅ〜ちゃんは地下倉庫へ連れて行かれる。

そこには、輝くオーラを放つスターボードが・・・。

真奈美先生☆
「G-001アリア「妖精」って言う、実用試験機だけど、これを贈呈するから。」
「いつも使って感想をもらいたいの。」

みゅ〜ちゃん☆
「えええぇぇぇぇわかりました!?」
「すごいものもらったなぁ。」

このスターボードを一通り見終わると、えとわーるが暴走していた。

えとわーるちゃん☆
「男の娘!!男の子!!男性!!男の人!?」


れおん君☆
「御嬢さん、これをされたいのかい?」

れおん君はえとわーるちゃんの頭をなでなでした。

えとわーるちゃん☆
「みゅゅゅゅゅゆゆゆゆ〜ちゃん!!」
「一緒に帰りましょう。」

みゅ〜ちゃん☆
「うん・・・・治った?」
「早速これで帰宅します、いい仕事でしたね!」

真奈美先生☆
「はぁい♪お次ももっといいお仕事しちゃいますかね♪」
「きょうはさようなら〜♪」
みゅ〜ちゃんは妖精アリアの操作性能に驚きながらも。

顔を真っ赤にするえとわーるちゃんと横にぴったり並んで。

綺麗な笑顔で途についた。

空には、うっすらオーロラがきらりと・・・・。