追憶。


うめ市、ソメイヨシノの地中部。

秘密の抜け穴から、メグちゃんとももちゃん。

内部から進み、桜の通路を抜け、広間にたどり着く。

たまゆら、しゃぼん玉のようなものがふわふわと。

ももちゃん♪
「この映像はなあに?」

メグちゃん♪
「3000年前にあったとされる、黒歴史だよー?」

ももちゃん♪
「そっかー、この映像の人達、疑いしかないんだね。」
「真顔で道化をやるほどの才能持ちだなんて、すごいよー。」

メグちゃん♪
「生まれたときから、比べあって。」
「ひとことで説明できるだけの生死なんだよー?」
「才能なんて、力を持っているのがあたりまえなのに〜?」

ももちゃん♪
「競争社会?」
「そんな中で悪に染まって。」
「善悪の知識の木の実を食べたんだね。」

メグちゃん♪
「呪いがおぞましくて。」
「同士射ちした結果、食糧難で。」
「みんなで自滅しちゃったんだって。」

ももちゃん♪
「つまりは、人の世界ではなかったんだね。」
「ところで、ここはなあに?」

メグちゃん♪
「見てのとおり、人の産まれる場所♪」

ももちゃん♪
「夢想家な世界の名残じゃないよね?」

メグちゃん♪
「そんな!昼間から夢なんて見てたら。」
「それこそ永遠に夢の中にいたほうがしあわせだよー?」
「夢は自らが確信した未来のことだからー。」

ももちゃん♪
「良かった。」

メグちゃん♪
「あっと!この先はわたしでも無理なのですー♪」
「そこの階段を上がって、ちょうじょうにでましょー♪」

ソメイヨシノのちょうじょう。

桜の花が満開!

上空300メートル?

翡翠(ひすい)ちゃん♪
「いらっしゃい♪かわいい女の子♪」

ももちゃん♪
「かわいいだなんて!」
「お世辞も過ぎるとへつらいになりますよー?」

翡翠ちゃん♪
「かわいい女の子がかわいいって言われるのは。」
「かわいい女の子の特権ですよ?」

ももちゃん♪
「職権では?」

翡翠ちゃん♪
「そういうことでもよろしい♪」

ももちゃん♪
「では職権乱用と行きましょう!」

翡翠ちゃん♪
「かわいい♪かわいい女の子よね♪かわいい女の子だわぁ♪」
「あなた好きよ♪そのかわいらしい容姿としぐさに性格♪」

翡翠ちゃん♪
「そのゴスロリもかわいくて、よくにあっていてかわいすぎて・・・。」
「さりげなくミニスカフリルにしちゃってて・・。」

翡翠ちゃん♪
「ゴスロリも装飾をつけるほどカスタムしちゃうなんて。」
「その髪飾りはさっき落下した桜の花に即席に改良を施してつけちゃった?」

翡翠ちゃん♪
「だってそんな女の子らしい女の子、かわいくてしょうがなくて・・・。」
「ずっとあなたが目の前にいる限りねかわいいかわいい言いたくて・・・。」

翡翠ちゃん♪
「かわいいあまりに、告白してしまいそうで・・・。」
「あら!?やだ!失敗した結婚は男女を縛る鎖、夫婦仲はつねに対決するだけのつまらないもの。」

翡翠ちゃん♪
「枷よりかはまともだけど。」
「一時の酔っ払いでなんとなく結婚するとか愚の骨頂でしょうがなくて・・・。」
「もう!わたしなに言ってるの!?」

翡翠ちゃん♪
「こんなかわいい娘、写真くらいにするのが礼儀というものじゃない!」
「ほら、こっち♪フォトに収めるわ♪だから・・・ピース!」

ももちゃん♪
「職権乱用でわたしは猛撮影の贖罪をさせられました!」

どばとが飛んでくる。

メグちゃんの肩にとまる。

翡翠ちゃんにはハクセキレイ。

メグちゃん♪
「今日はお友達はどうしたんですかー?」
「そうですかー♪では、一緒にいましょー♪」

ももちゃん♪
「小鳥ちゃん、お友達が地域に30羽はいるよね♪」

翡翠ちゃん♪
「願いを込めると、命が生まれる。」

メグちゃん♪
「わたしは最初見たのが両親と手を繋いでましたー♪」
「そこから初まってますー♪」
「ちょっとした神秘の場所のことでした♪」

ももちゃん♪
「そうそう♪あの図鑑の現代文明って。」
「滅びゆく、いんや。」
「世界?そもそも欠陥や弱点だらけで。」
「絶対的だよね、その矛盾っての。」

翡翠ちゃん♪
「あれれ?王様が最上位にいて実権は握らず。」
「政治家とかで、その名の元やればなんとかなるかも?」

メグちゃん♪
「あそこまで行くと行き止まりのとまり〜♪」
「目の前は山脈しかないのです、遭難って言うんだよね?」

ももちゃん♪
「じゃあ、あの社会システムって。」
「社会システムって自体が現代人とやらの敵になっちゃったんだ。」

メグちゃん♪
「あっさり従うのもどうかなー?」
「世界の口癖?あきらめなさい、汝の苦しみが増すだけだ。」

ももちゃん♪
「じゃあね・・・あのとき、お母さんも、なすすべなく消えていったのは・・。」
「絶望が覆い尽くして・・・そのなかでみんな?」
「なにかにもて遊ばれて・・みんながみんな、絶望の中に死んでいく・・・。」
「おかしいよ・・・おかしいよっていつも思っていて・・・。」
「なにもかも、大切な人でさえ、おかしくなって・・・。」
「なにあれ!人ってああなるの!?」
「なにもかもから逃げ出して・・・。」
「世暦2000年?違うよ・・・世暦を外すと19000年人類は文明を持っていた・・・。」
「あとは、少し大きな桜の木に逃げ込んで覚えてません・・・。」

翡翠ちゃん♪
「お大事に、ここはそういう人がくるところよ♪」

メグちゃん♪
「過去のトラウマですね、よくいますよー。」
「聡明な人ほど、多い傾向にありますー♪」

妃翠ちゃん♪
「一緒に寝ましょ♪」

ももちゃん♪
「わあ!?わたし抱きしめ心地には自信がありますよ?」

ももちゃんはいつか買った正義を札をぽいっと捨てた。

翡翠ちゃん♪
「あら〜?それ求人募集?」

ももちゃん♪
「え?なにそれ?」

翡翠ちゃん♪
「宮廷顧問官、いわゆる相談役の募集じゃない?」

メグちゃん♪
「自分を売って正義を買うのは、まんま献身ってことで♪」
「慈善家はいつもそうですねー♪」

ももちゃん♪
「えええぇぇぇ!?なにそれおもしろそー!!」

メグちゃん♪
「そうです!おもしろければ、それがももちゃんですよー?」

ももちゃん♪
「噂で聞くほかの地方?わたしの目で見たものがすべて!!」
「考えることは単なる勘違いになるって絶対万能法則!」

メグちゃん♪
「かわいがってあげます♪」

ももちゃん♪
「お手柔らかに♪」

近くの家までの途中♪

姫麗ちゃん♪
「あらら?道を歩いてたら、なんかいいことするの?」

ももちゃん♪
「うん!姫麗ちゃんだと、格が違いすぎるから、負けちゃうかも?」

姫麗ちゃん♪
「1回負けたくらいでへこたれちゃあだめよ、臆するなかれ。」
「臆すれば力は無くす。」

メグちゃん♪
「あの有名な姫麗ちゃんも加わるぞー!」

ももちゃん♪
「あったかそうーいいにおいがー。」

姫麗ちゃん♪
「手加減してね♪」

動物園、みゅ〜ちゃんと花美お姉さんに咲桜ちゃん、うさちゃんにそらちゃん。

みゅ〜ちゃんにメール。

みゅ〜ちゃん♪「みんなでベッドで添い寝!」

咲桜ちゃん♪
「みゅ〜ちゃん♪わたしたちのこの柴犬達が待たせてるわよ♪」

うさちゃん♪
「わたしは囲まれたー、王手で囲碁で倒されてー。」

うさちゃんが目をバツにして倒れて、柴犬がしっぽをふって見つめている。

そらちゃん♪
「わーくるなくるなー!!」

花美お姉さん♪
「それ!まわりこめ!わたし指揮うまーい♪」

そらちゃん♪
「こんなに柴犬にモテたわたしの僥倖!」
「捕まれば好きになされて柴犬じゃれじゃれ〜!」

みゅ〜ちゃん♪
「豆柴は神獣だと思います。」

咲桜ちゃん♪
「どらごんとか倒せるの?」

みゅ〜ちゃん♪
「そこに証明があります。」

豆柴の1仔が園内のメルヘンなドラゴン?の置物を吹っ飛ばした!

みゅ〜ちゃん♪
「豆柴はドラゴンまで倒せる、究極の生物です。」

ゴジラ?とか言われそうなぬいぐるみをかみかみして振り回す豆柴!

みゅ〜ちゃん♪
「怪獣も有名無実、見かけ倒しなんですね。」
「しょせん豆柴に勝てるわけがないのです。」

咲桜ちゃん♪
「抱っこするとかわいいわよ♪」
「ほんと勝てないよね〜♪」

咲桜ちゃん♪みゅ〜ちゃん♪をお姫様抱っ娘♪

同じ目線の位置で見つめ合っちゃう♪

みゅ〜ちゃん♪
「えええー!?こんなかわいい人と見つめあっていいの!?」

咲桜ちゃん♪
「そんなこというと、キスしちゃうわよ〜?」

みゅ〜ちゃん♪
「わー!たすけて〜♪」

柴犬達の救援!

咲桜ちゃんとみゅ〜ちゃんは無差別攻撃を受けた!!

おにごっこ開始!!

わん!

わんわん!!

柴犬に、エンドローグが強奪され!

わんわん!!となり。

わんわん!!わんわん!!となりつつ。

わんわん!!はおもちゃとなりながらわんわん!!されてしまった!!

わん!!