地球儀☆
いーりす。
文化サークルの部屋の奥で。
一万年前の地形を再現した割と大きな地球儀を作成。
部長。
「そんな馬鹿な。」
いーりす♪
「力作!」
先生方が見に来て。
大絶賛!
いーりす♪
「なんか賞状贈られました。」
ネージュ♪
「まあなんて快挙。」
みかーれ♪
「あれはさすがに腰抜かすよ。」
くーりえ♪
「やりますねー。」
いーりすは隕石衝突パターンとか。
ブラックホールの粘土図とか。
地球儀の周りに太陽とか月とかを配置した芸術作品を創り上げて。
先生がまた絶賛。
大きな作品なので。
パーツは分割。
市内の学生アート美術館に展示されちゃいました。
ネージュ♪
「いーちゃんさすが!」
いーりす♪
「趣味だったんだけれどね。」
とある夜。
家の屋上で。
星々を眺めていました。
いーりす♪
「宇宙は広大。」
「その広さが逆に好きになる。」
「広大さが良い所だよね〜。」
「宇宙についてちょっと学んでみよう。」
「憧れちゃった。」
次の日には資料室に籠もる日々でした。
学校のデータベースは膨大で。
図書室の次に重要な部屋ですよ。
その次に保管庫があって。
いろんな人が書いた資料や作品のデータや美術品が置かれています。
広大な図書室と膨大なデータベースルーム。
各種保管庫から成り立つ3つの要素が学校の必要施設です。
いーりす。
保管庫とデータベースルームに入ったきり。
出てきません。
しばらく勉強漬けでした。